JP5830408B2 - レバー式コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、レバー式コネクタに関する。
図17は、レバー式コネクタの従来例を示したものである。
このレバー式コネクタ100は、下記特許文献1に開示されたもので、第1のコネクタハウジング110と、第1のコネクタハウジング110と嵌合接続される第2のコネクタハウジング120と、第1のコネクタハウジング110に回動可能に装着される嵌合操作レバー130と、を備えている。
第2のコネクタハウジング120は、第1のコネクタハウジング110が挿入される外筒壁部(フード部)121を有している。
嵌合操作レバー130は、第1のコネクタハウジング110と第2のコネクタハウジング120との嵌合操作時及び嵌合解除操作時の操作力を低減させるてこ部材として、第1のコネクタハウジング110の外側面に突設された軸部111に回動可能に装着される。
嵌合操作レバー130は、図示のように、第1のコネクタハウジング110の一対の外側面を挟むように対向配置される一対のレバー本体131と、これらの一対のレバー本体131の一端側を連結した連結部材132と、第1のコネクタハウジング110の外側面上の軸部111と回動可能に係合するようにレバー本体131に形成された回動支点穴133と、第1のコネクタハウジング110と第2のコネクタハウジング120とを嵌合開始位置に位置合わせした嵌合開始時に外筒壁部121の外側面に形成されたレバー係止穴122に係合する作用点用突起部134と、を備えている。
図示例の場合、連結部材132は、軸部111を回転中心としてレバー本体131を回動させる際の操作力を受ける力点部を兼ねている。
特許文献1のレバー式コネクタ100は、次の手順で、第1のコネクタハウジング110と第2のコネクタハウジング120とを嵌合接続させる。
まず、図示のように、第1のコネクタハウジング110は、嵌合操作レバー130を回動可能に取り付けた状態にする。次いで、図に矢印X1で示すように第1のコネクタハウジング110の先端部を第2のコネクタハウジング120の外筒壁部121内に挿入して、第1のコネクタハウジング110と第2のコネクタハウジング120とを嵌合開始位置に位置合わせして、嵌合操作レバー130の作用点用突起部134を第2のコネクタハウジング120のレバー係止穴122に係合させる。
次いで、嵌合操作レバー130の連結部材132を押下して、図に矢印R1で示すように、嵌合操作レバー130を回動させる。この嵌合操作レバー130の回動動作により、第2のコネクタハウジング120が第1のコネクタハウジング110側に引き寄せられて、コネクタハウジング相互が嵌合完了状態になる。
コネクタハウジング相互の嵌合を解除させる場合には、連結部材132を、図の矢印R1方向とは逆方向に回動させることで、コネクタハウジング相互を離反させる。
特許第3442661号公報
ところが、特許文献1のレバー式コネクタ100の場合、コネクタハウジング相互を嵌合接続した状態では、嵌合操作レバー130を第1のコネクタハウジング110から取り外すことができない。
そのため、特許文献1のレバー式コネクタ100の場合、コネクタハウジング相互の嵌合接続を完了させた実際の使用状態においても、嵌合操作レバー130の重量が加わっており、コネクタの重量化を招く要因となっていた。
また、特許文献1のレバー式コネクタ100の場合、レバー式コネクタ100には、必ず嵌合操作レバー130を付随させておかなければならず、部品点数の増加によるコストアップを招くという問題もあった。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解消することに係り、部品点数の削減によるコストダウンと、使用状態における軽量化と、を実現することのできるレバー式コネクタを提供することにある。
本発明の前述した目的は、下記の構成により達成される。
(1) 第1のコネクタハウジングと、
前記第1のコネクタハウジングと嵌合接続される第2のコネクタハウジングと、
前記第1のコネクタハウジングと前記第2のコネクタハウジングとの嵌合操作時及び嵌合解除操作時の操作力を低減させるてこ部材として前記第1のコネクタハウジングに回動可能に装着される嵌合操作レバーと、
を備えるレバー式コネクタであって、
前記第1のコネクタハウジングは、一対の外側面のそれぞれに突設されて、前記嵌合操作レバーを回動可能に支持するレバー支持軸部を備え、
前記第2のコネクタハウジングは、前記第1のコネクタハウジングの外周に嵌合する外筒壁部と、前記外筒壁部の対向する一対の側壁部にコネクタハウジング相互の嵌合方向に沿って切り欠き形成されてコネクタハウジング相互の嵌合時に前記レバー支持軸部がコネクタハウジング相互の嵌合方向に沿って移動自在に嵌合する軸部案内溝と、前記軸部案内溝が形成された前記側壁部の外面上で前記軸部案内溝に対してコネクタハウジング相互の嵌合方向と直交する方向に所定の距離を隔てた位置に突設された作用受け軸部と、を備え、
前記嵌合操作レバーは、前記軸部案内溝が形成された前記第2のコネクタハウジングの前記一対の側壁部の外面を挟むように対向配置された一対のレバー本体と、前記レバー支持軸部を回転中心として前記一対のレバー本体を回動させる際の操作力を受ける力点部と、を備え、
前記レバー本体は、
前記第2のコネクタハウジングの前記一対の側壁部の外面への挿入側の側縁部に開口して形成されて、前記一対のレバー本体を前記一対の側壁部の外面に初期傾斜状態で挿入装着した際に前記軸部案内溝を挿通している前記レバー支持軸部を第1の初期係合位置に誘導する第1の軸部導入溝と、
前記第2のコネクタハウジングの前記一対の側壁部の外面への挿入側の側縁部に開口して形成されて、前記一対のレバー本体を前記一対の側壁部の外面に初期傾斜状態で挿入装着した際に前記作用受け軸部を第2の初期係合位置に誘導する第2の軸部導入溝と、
前記第1のコネクタハウジングと前記第2のコネクタハウジングとを嵌合開始位置に位置合わせした状態において前記レバー支持軸部の中心と前記作用受け軸部の中心とを通る直線である初期係合直線に沿って前記第1の初期係合位置から所定距離だけ離間した位置に設定されて前記レバー支持軸部が回動可能に係合する回動支点部と、
前記第1の初期係合位置と前記回動支点部との間を直線的に繋ぐ溝状に形成され、前記レバー本体の前記初期係合直線に沿う直線移動操作によって前記第1の初期係合位置のレバー支持軸部を前記回動支点部に誘導する第1の連絡溝と、
前記初期係合直線に沿って前記第2の初期係合位置から所定距離だけ離間した位置に設定されて前記レバー支持軸部が前記回動支点部に移動した時に前記作用受け軸部が係合する作用受け部と、
前記第2の初期係合位置と前記作用受け部との間を直線的に繋ぐ溝状に形成され、前記第1の初期係合位置のレバー支持軸部が前記回動支点部に移動する動作に伴い前記第2の初期係合位置の前記作用受け軸部を前記作用受け部に誘導する第2の連絡溝と、
前記嵌合操作レバーを前記第1のコネクタハウジングに回動可能に装着する際の移動軌跡とは移動経路が異なる離脱用移動軌跡に対応する形状で前記第1の連絡溝に連設されて、前記離脱用移動軌跡に倣う前記嵌合操作レバーの移動操作によって前記回動支点部に位置していた前記レバー支持軸部を前記レバー本体の外部に脱出させる第1の軸部離脱用溝と、
前記離脱用移動軌跡に対応する形状で前記第2の連絡溝に連設されて、前記離脱用移動軌跡に倣う前記嵌合操作レバーの移動操作によって前記作用受け部に位置していた前記作用受け軸部を前記レバー本体の外部に脱出させる第2の軸部離脱用溝と、
を備えたことを特徴とするレバー式コネクタ。
(2)前記レバー本体は、内面に倣い用突起を備え、
前記レバー本体の内面と対向する前記第2のコネクタハウジングの一対の外側面には、
前記嵌合操作レバーを前記第2のコネクタハウジングに挿入装着する時に前記倣い用突起を当接することによって、前記レバー支持軸部が前記回動支点部に到達するように、前記レバー本体の移動方向を規制する第1の移動規制面と、
コネクタハウジング相互を嵌合接続させる前記嵌合操作レバーの回動操作が完了した状態で前記倣い用突起が摺接可能に形成されて、前記倣い用突起を接触させた状態で前記嵌合操作レバーの離脱操作を行うことで、前記レバー本体の移動経路を前記離脱用移動軌跡に対応する経路に規制する第2の移動規制面と、
を備えたことを特徴とする上記(1)に記載のレバー式コネクタ。
(3)前記レバー本体の内面と対向する前記第2のコネクタハウジングの一対の外側面には、コネクタハウジング相互を嵌合接続させる前記嵌合操作レバーの回動操作時に前記倣い用突起が摺接可能に形成されて、前記倣い用突起との当接により、前記レバー本体の離脱方向への移動を規制する第3の移動規制面を備えたことを特徴とする上記(2)に記載のレバー式コネクタ。
上記(1)の構成によれば、嵌合操作レバーは、第1のコネクタハウジングと第2のコネクタハウジングとを嵌合開始位置に位置合わせした後で、第2のコネクタハウジングに挿入装着する。
第1のコネクタハウジングと第2のコネクタハウジングとを嵌合開始位置に位置合わせすると、第1のコネクタハウジングのレバー支持軸部は、第2のコネクタハウジングの軸部案内溝を挿通して、第2のコネクタハウジングの外側面に突出した状態になる。
そして、第2のコネクタハウジングに嵌合操作レバーを挿入装着する際には、嵌合操作レバーを、初期傾斜状態で、第1の軸部導入溝の位置を第2のコネクタハウジングの外側面に突出しているレバー支持軸部の位置に合わせて、第1の軸部導入溝の延在方向に沿って挿入する。すると、第1のコネクタハウジングのレバー支持軸部が第1の軸部導入溝による誘導により第1の初期係合位置に到達すると共に、第2のコネクタハウジングの作用受け軸部が第2の軸部導入溝による誘導により第2の初期係合位置に到達した初期係合状態が得られる。
この初期係合状態から、嵌合操作レバーを第1の初期係合位置と第2の初期係合位置とを結ぶ直線である初期係合直線に沿って所定距離だけ垂直移動させると、第1の連絡溝による誘導によってレバー支持軸部が回動支点部に到達すると共に、第2の連絡溝による誘導によって作用受け軸部が作用受け部に到達して、嵌合操作レバーが第1のコネクタハウジングのレバー支持軸部に回動可能に連結された回動操作可能状態が得られる。
この回動操作可能状態において、嵌合操作レバーを嵌合方向に回動操作すると、レバー本体がレバー支持軸部を回動中心として回動する回動挙動に伴い、回動支点部がレバー支持軸部を第2のコネクタハウジング側に押し込むと同時に、作用受け部が作用受け軸部を第1のコネクタハウジング側に押し込む。即ち、回動に伴い、レバー本体が、コネクタハウジング相互に嵌合方向の力を作用させるてこ部材として機能して、小さな操作力でコネクタハウジング相互の嵌合が深まる。そして、嵌合操作レバーの回動終了位置まで回動させられると、コネクタハウジング相互の嵌合接続が完了した状態になる。
コネクタハウジング相互の嵌合接続が完了した状態で、嵌合操作レバーを嵌合時と逆方向に回動させると、てこ部材であるレバー本体から各コネクタハウジングに嵌合操作時とは逆向きの力が作用して、コネクタハウジング相互を嵌合開始位置に位置合わせした状態に戻すことができる。
また、コネクタハウジング相互の嵌合接続が完了した状態では、予め設定された離脱用移動軌跡に沿って移動するように嵌合操作レバーを移動操作すると、レバー支持軸部が第1の軸部離脱用溝を通ってレバー本体の外部に脱出すると共に、作用受け軸部が第2の軸部離脱用溝を通ってレバー本体の外部に脱出し、嵌合操作レバーをコネクタハウジング相互から離脱させることができる。
更に、離脱させた嵌合操作レバーは、離脱用移動軌跡を逆にたどるように、第2のコネクタハウジングに対して挿入操作をすることで、コネクタハウジング相互の嵌合接続を終了させた時の第2のコネクタハウジングに対する装着状態に戻す(再装着する)ことができる。
即ち、上記(1)の構成によれば、コネクタハウジング相互の嵌合接続を完了させた後は、嵌合操作レバーをコネクタハウジング相互から離脱させて、コネクタの使用状態における軽量化を実現することができる。
また、離脱させた嵌合操作レバーは、他のレバー式コネクタの嵌合操作に使い回すことができる。そのため、通常の嵌合操作レバーの部品セットとしては嵌合操作レバーを除いた第1のコネクタハウジングと第2のコネクタハウジングだけにして、部品点数の削減によるコストダウンを実現することもできる。
上記(2)の構成によれば、嵌合開始位置に位置合わせした状態のコネクタハウジングに嵌合操作レバーを装着する場合、或いは一旦装着した嵌合操作レバーを取り外す場合には、嵌合操作レバーのレバー本体に装備された倣い用突起が第1の移動規制面上を摺動するように、嵌合操作レバーを移動させるだけで、拗り等が発生せずに、円滑に嵌合操作レバーの挿抜を行うことができる。
また、コネクタハウジング相互の嵌合接続を終了させた後で、コネクタハウジング相互から嵌合操作レバーを取り外す場合や、嵌合操作レバーを再装着する場合にも、嵌合操作レバーのレバー本体に装備された倣い用突起が第2の移動規制面上を摺動するように、嵌合操作レバーを移動させるだけで、拗り等が発生せずに、円滑に嵌合操作レバーの挿抜を行うことができる。
従って、コネクタハウジング相互の嵌合開始時及び嵌合終了時のいずれにおいても、コネクタハウジングに対する嵌合操作レバーの挿抜操作を円滑に、且つ容易にすることができる。
上記(3)の構成によれば、コネクタハウジング相互が嵌合途中にある時には、嵌合操作レバーに装備されている倣い用突起が第2のコネクタハウジングの第3の移動規制面に当接することで、嵌合操作レバーの第2のコネクタハウジングから離脱する方向への移動が規制され、嵌合操作レバーを離脱させることができない。
即ち、上記(3)の構成によれば、嵌合操作レバーの回動操作後に嵌合操作レバーをコネクタハウジング相互から離脱させることができない場合は、コネクタハウジング相互が嵌合途中(半嵌合状態)であり、嵌合操作レバーの離脱操作の可否によってコネクタハウジング相互の嵌合状態を判別することができ、コネクタハウジング相互の嵌合不良の見逃しを防止することができる。
本発明によるレバー式コネクタによれば、コネクタハウジング相互を完了させた後は、嵌合操作レバーをコネクタハウジング相互から離脱させて、コネクタの使用状態における軽量化を実現することができる。
また、離脱させた嵌合操作レバーは、他のレバー式コネクタの嵌合操作に使い回すことができる。そのため、通常の嵌合操作レバーの部品セットとしては嵌合操作レバーを除いた第1のコネクタハウジングと第2のコネクタハウジングだけにして、部品点数の削減によるコストダウンを実現することもできる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
本発明に係るレバー式コネクタの一実施形態の分解斜視図である。 図1に示した第1のコネクタハウジングの側面図である。 図1に示した第2のコネクタハウジングの側面図である。 図1に示した嵌合操作レバーの正面図である。 図4のA−A断面図である。 第1のコネクタハウジングが嵌合開始位置に位置合わせされた第2のコネクタハウジングに、嵌合操作レバーを装着する前の状態を示す斜視図である。 第1のコネクタハウジングが嵌合開始位置に位置合わせされた第2のコネクタハウジングに、嵌合操作レバーを装着された状態の斜視図である。 図7に示したレバー式コネクタの側面図である。 図7に示した状態から嵌合操作レバーが図7及び図8の矢印Y2方向に直線移動操作されて、嵌合操作レバーが回動開始位置に移動した状態の斜視図である。 図9に示したレバー式コネクタの側面図である。 図10の状態から嵌合操作レバーを図10の矢印R2方向に回動させて、コネクタハウジング相互の嵌合接続が終了した状態の斜視図である。 図11に示したレバー式コネクタの側面図である。 図12の矢印Y3方向に嵌合操作レバーを直線移動させて、嵌合操作レバーが離脱可能位置に移動した状態の斜視図である。 図13に示したレバー式コネクタの側面図である。 図14の状態から嵌合操作レバーが図14の矢印Y4方向に引っ張られて、嵌合操作レバーがコネクタハウジング相互から離脱した状態の斜視図である。 図15に示したレバー式コネクタの側面図である。 従来のレバー式コネクタの分解斜視図である。
以下、本発明に係るレバー式コネクタの好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1〜図5は本発明に係るレバー式コネクタの一実施形態を示したもので、図1は一実施形態のレバー式コネクタの分解斜視図、図2は図1に示した第1のコネクタハウジングの側面図、図3は図1に示した第2のコネクタハウジングの側面図、図4は図1に示した嵌合操作レバーの正面図、図5は図4のA−A断面図である。
この一実施形態のレバー式コネクタ1は、図1に示すように、第1のコネクタハウジング10と、第1のコネクタハウジング10と嵌合接続される第2のコネクタハウジング20と、第1のコネクタハウジング10に回動可能に装着される嵌合操作レバー30と、を備えている。
第1のコネクタハウジング10は、図1及び図2に示すように、一対の外側面10aのそれぞれに、レバー支持軸部(レバー支持軸)11が突設されている。レバー支持軸部11は、嵌合操作レバー30を回動可能に支持する円柱状の軸部である。
第2のコネクタハウジング20は、図1及び図2に示すように、外筒壁部(フード部)21と、軸部案内溝22と、作用受け軸部23と、移動規制部24と、を備えている。
外筒壁部21は、第1のコネクタハウジング10の外周に嵌合する角筒状に形成されている。この外筒壁部21の対向する一対の側壁部211は、第1のコネクタハウジング10の一対の外側面10aに重なる壁部である。なお、一対の側壁部211における外面は、第2のコネクタハウジング20の一対の外側面20aである。
軸部案内溝22は、外筒壁部21の対向する一対の側壁部211に切り欠き形成された溝である。この軸部案内溝22は、コネクタハウジング10,20相互の嵌合方向(図1の矢印X2方向)に沿って切り欠き形成されている。また、この軸部案内溝22は、溝幅がレバー支持軸部11よりも僅かに大きく形成されている。この軸部案内溝22は、コネクタハウジング10,20相互の嵌合時には、図6に示すようにレバー支持軸部11がコネクタハウジング10,20相互の嵌合方向に沿って移動自在に嵌合する。
作用受け軸部23は、軸部案内溝22が形成された側壁部211の外面上に突設された円柱状の突起である。また、作用受け軸部23は、図3に示すように、軸部案内溝22に対してコネクタハウジング10,20相互の嵌合方向と直交する方向(図3の矢印W1方向)に所定の距離L1を隔てた位置に突設されている。
移動規制部24は、後述する嵌合操作レバー30のレバー本体31の内面と対向する第2のコネクタハウジング20の一対の外側面20aに形成された隆起構造である。
この移動規制部24は、第2のコネクタハウジング20に嵌合操作レバー30を挿入装着する時に、嵌合操作レバー30の移動方向を規制して嵌合操作レバー30の装着操作を容易にするために装備されている。
具体的には、移動規制部24は、嵌合操作レバー30の移動方向を規制する手段として、第1の移動規制面241と、第2の移動規制面242と、第3の移動規制面243と、を備えている。
第1の移動規制面241は、嵌合操作レバー30を第2のコネクタハウジング20に挿入装着する時に、後述するレバー本体31上の倣い用突起42が当接することによって、レバー支持軸部11が後述の回動支点部36に到達するように、レバー本体31の移動方向を規制する。更に詳しく説明すると、第1の移動規制面241は、側壁部211の上端部から斜め下方に延在する第1の傾斜面241aと、この第1の傾斜面241aの下端から延出する第2の傾斜面241bで形成されている。
第1の傾斜面241aは、レバー支持軸部11を後述するレバー本体31の第1の初期係合位置P1に到達させる初期の挿入操作時に、図8に示すように後述のレバー本体31における倣い用突起42と摺接することにより、嵌合操作レバー30の移動方向を規制する斜面である。
また、第2の傾斜面241bは、レバー支持軸部11を後述する第1の初期係合位置P1から回動支点部36に移動させる移動操作時に、図10に示すように倣い用突起42と摺接することにより、嵌合操作レバー30の移動方向を規制する斜面である。この第2の傾斜面241bは、第1の傾斜面241aから直角に屈曲した形状に形成されている。
第2の移動規制面242は、コネクタハウジング10,20相互を嵌合接続させる嵌合操作レバーの回動操作が完了した後で嵌合操作レバー30をコネクタハウジング10,20から取り外す際の嵌合操作レバー30の移動操作時に、レバー本体31の移動方向を規制する面である。
この第2の移動規制面242は、コネクタハウジング10,20相互を嵌合接続させる嵌合操作レバー30の回動操作が完了した状態で後述の倣い用突起42が摺接可能に装備されて、後述の倣い用突起42を接触させた状態で嵌合操作レバー30の離脱操作を行うことで、レバー本体31の移動経路を後述の離脱用移動軌跡に対応する経路に規制する。
第2の移動規制面242は、具体的には、図12に示すように、コネクタハウジング10,20相互を嵌合接続させる嵌合操作レバー30の回動操作が完了した時の倣い用突起42をコネクタハウジング相互の嵌合方向と直交する方向(図12の矢印W2方向)に案内する第1の案内面242aと、この第1の案内面242aの終端から垂直上方(図12の矢印Z1方向)に倣い用突起42を案内する第2の案内面242bと、から構成されている。
第3の移動規制面243は、コネクタハウジング10,20相互を嵌合接続させる嵌合操作レバー30の回動操作時に、後述の倣い用突起42が摺接可能に形成されていて、後述の倣い用突起42との当接により、レバー本体31の離脱方向(例えば、第1の案内面242aに沿う移動方向)への移動を規制する。
嵌合操作レバー30は、第1のコネクタハウジング10と第2のコネクタハウジング20との嵌合操作時及び嵌合解除操作時の操作力を低減させるてこ部材として第1のコネクタハウジング10に回動可能に装着される。
この嵌合操作レバー30は、図1に示すように、一対のレバー本体31と、力点部32と、を備える。
一対のレバー本体31は、てこ部材として機能する略平板状の部材で、軸部案内溝22が形成された第2のコネクタハウジング20の一対の側壁部211の外面を挟むように、対向配置されている。
力点部32は、レバー支持軸部11を回転中心として一対のレバー本体31を回動させる際の操作力を受ける部位である。本実施形態の場合、力点部32は、一対のレバー本体31の一端を連結している連結部材33により提供される。
一対のレバー本体31は、図4及び図5にも示すように、その内面に、第1の軸部導入溝34と、第2の軸部導入溝35と、回動支点部36と、第1の連絡溝37と、作用受け部38と、第2の連絡溝39と、第1の軸部離脱用溝40と、第2の軸部離脱用溝41と、倣い用突起42と、を備えている。
第1の軸部導入溝34は、第2のコネクタハウジング20の一対の側壁部211の外面に対して挿入側(図5では、下側)となるレバー本体31の側縁部31aに開口して形成された溝である。この第1の軸部導入溝34は、溝幅がレバー支持軸部11の外径よりも僅かに大きく形成される。
この第1の軸部導入溝34は、一対のレバー本体31を一対の側壁部211の外面に初期傾斜状態(第2のコネクタハウジング20に対して)で挿入装着した際に、図8に示すように、軸部案内溝22を挿通しているレバー支持軸部11を第1の初期係合位置P1に誘導する溝である。
なお、上記の初期傾斜状態とは、レバー本体31の下縁である側縁部31aの傾きを図8に示す初期係合直線Q1と平行にした傾斜状態である。また、初期係合直線Q1は、第1のコネクタハウジング10と第2のコネクタハウジング20とを嵌合開始位置に位置合わせした状態において、レバー支持軸部11の中心と作用受け軸部23の中心とを通る直線である。
また、第1の初期係合位置P1は、第1のコネクタハウジング10と第2のコネクタハウジング20とを嵌合開始位置に位置合わせした状態の時のレバー支持軸部11が第1の軸部導入溝34の終端に当接した状態となる位置である。
第2の軸部導入溝35は、図5に示すように、前述の第1の軸部導入溝34と平行に並ぶように、前述の側縁部31aに開口して形成された溝である。この第2の軸部導入溝35は、溝幅が作用受け軸部23の外径よりも僅かに大きく形成される。
この第2の軸部導入溝35は、一対のレバー本体31を一対の側壁部211の外面に初期傾斜状態(第2のコネクタハウジング20に対して)で挿入装着した際に、図8に示すように、作用受け軸部23を第2の初期係合位置P2に誘導する溝である。
上記の第2の初期係合位置P2は、第1のコネクタハウジング10と第2のコネクタハウジング20とを嵌合開始位置に位置合わせした状態の時の作用受け軸部23が第2の軸部導入溝35の終端に当接した状態となる位置である。
回動支点部36は、レバー支持軸部11が回動可能に係合する部位である。この回動支点部36は、図8に示すように、第1の初期係合位置P1と第2の初期係合位置P2とを結ぶ直線である初期係合直線Q1に沿って、第1の初期係合位置P1から所定距離L2だけ離間した位置に設定されている。
第1の連絡溝37は、第1の初期係合位置P1と回動支点部36との間を直線的に繋ぐ溝状に形成された溝である。この第1の連絡溝37は、溝幅がレバー支持軸部11の外径よりも僅かに大きく形成される。この第1の連絡溝37は、初期係合直線Q1に沿ってレバー本体31を図8の矢印Y2方向に直線移動操作した際に、第1の初期係合位置P1のレバー支持軸部11を回動支点部36に誘導する。
作用受け部38は、作用受け軸部23が回動可能に係合する部位である。この作用受け部38は、図8に示すように、前述の初期係合直線Q1に沿って第2の初期係合位置P2から所定距離L3だけ離間した位置に設定されている。
第2の連絡溝39は、第2の初期係合位置P2と作用受け部38との間を直線的に繋ぐ溝状に形成された溝である。この第2の連絡溝39は、溝幅が作用受け軸部23の外径よりも僅かに大きく形成される。この第2の連絡溝39は、第1の初期係合位置P1のレバー支持軸部11が回動支点部36に移動する動作に伴い、第2の初期係合位置P2の作用受け軸部23を作用受け部38に誘導する。
第1の軸部離脱用溝40は、コネクタハウジング相互の嵌合接続を完了させた後、離脱用移動軌跡に倣う嵌合操作レバー30の移動操作によって回動支点部36に位置していたレバー支持軸部11をレバー本体31の外部に脱出させる溝である。
第1の軸部離脱用溝40は、嵌合操作レバー30を第1のコネクタハウジング10に回動可能に装着する際の移動軌跡とは移動経路が異なる前記離脱用移動軌跡に対応する形状で、第1の連絡溝37に連設されている。
ここに、嵌合操作レバー30を第1のコネクタハウジング10に回動可能に装着する際の移動軌跡とは、移動規制部24における第1の移動規制面241の延在形状により提供される軌跡である。これに対して、離脱用移動軌跡とは、移動規制部24における第2の移動規制面242の延在形状により提供される軌跡である。
そのため、第1の軸部離脱用溝40は、図5に示すように、第2の移動規制面242の第1の案内面242aに対応した直線状の第1の離脱用溝401と、第2の案内面242bに対応した直線状の第2の離脱用溝402と、を具備した構造になっている。
第2の軸部離脱用溝41は、コネクタハウジング相互の嵌合接続を完了させた後、離脱用移動軌跡に倣う嵌合操作レバー30の移動操作によって作用受け部38に位置していた作用受け軸部23をレバー本体31の外部に脱出させる溝である。
第2の軸部離脱用溝41は、前述した移動規制部24の第1の案内面242aによる離脱用移動軌跡に対応する直線状の形状で、第2の連絡溝39に連設されている。
倣い用突起42は、レバー本体31の内面に突設された円柱状のピンである。この倣い用突起42は、第2のコネクタハウジング20の移動規制部24が提供するそれぞれの移動規制面241,243,242に摺動接触することで、レバー本体31の移動方向を規制する。
次に、上述した一実施形態のレバー式コネクタ1におけるコネクタハウジング10,20相互の嵌合接続方法及び嵌合接続後の嵌合操作レバー30の離脱方法を、図6〜図16に基づいて説明する。
一実施形態のレバー式コネクタ1の場合、嵌合操作レバー30は、図6に示すように、第1のコネクタハウジング10と第2のコネクタハウジング20とを嵌合開始位置に位置合わせした後で、第2のコネクタハウジング20に挿入装着する。
第1のコネクタハウジング10を図1に矢印X2で示す方向に第2のコネクタハウジング20に挿入して、第1のコネクタハウジング10と第2のコネクタハウジング20とを嵌合開始位置に位置合わせすると、図6に示したように、第1のコネクタハウジング10のレバー支持軸部11は、第2のコネクタハウジング20の軸部案内溝22を挿通して、第2のコネクタハウジング20の外側面10aに突出した状態になる。
そして、第2のコネクタハウジング20に嵌合操作レバー30を挿入装着する際には、嵌合操作レバー30を、図8の初期係合直線Q1に沿うように傾けた初期傾斜状態で、第1の軸部導入溝34の位置を第2のコネクタハウジング20の外側面10aに突出しているレバー支持軸部11の位置に合わせて、第1の軸部導入溝34の延在方向(図6に矢印X3で示す方向)に沿って挿入する。
実際には、嵌合操作レバー30を第2のコネクタハウジング20に挿入する時には、前述の初期傾斜状態で、第2のコネクタハウジング20の移動規制部24における第1の移動規制面241の始端に倣い用突起42を当接させ、該倣い用突起42が第1の傾斜面241a上を摺動するように、嵌合操作レバー30の挿入を行う。このように、倣い用突起42を第1の移動規制面241に当接して挿入操作を行うことで、第1の軸部導入溝34の位置をレバー支持軸部11の位置に合わせる特別な位置合わせ作業が必要なくなり、簡単にレバー支持軸部11を第1の軸部導入溝34に割り込ませることができる。そして、レバー支持軸部11が第1の軸部導入溝34による誘導により第1の初期係合位置P1に到達すると共に、第2のコネクタハウジング20の作用受け軸部23が第2の軸部導入溝35による誘導により第2の初期係合位置P2に到達した初期係合状態が得られる。
そして、前述の初期係合状態から、倣い用突起42を移動規制部24における第2の傾斜面241bで摺動させることによって、図8に矢印Y2で示すように初期係合直線Q1に沿って所定距離L2だけ移動させる。すると、第1の連絡溝37による誘導によってレバー支持軸部11が回動支点部36に到達すると共に、第2の連絡溝39による誘導によって作用受け軸部23が作用受け部38に到達して、図9及び図10に示すように嵌合操作レバー30が第1のコネクタハウジング10のレバー支持軸部11に回動可能に連結された回動操作可能状態が得られる。
そして、図10に示した回動操作可能状態において、嵌合操作レバー30を図10に矢印R2で示す嵌合方向に回動操作すると、レバー本体31がレバー支持軸部11を回動中心として回動する回動挙動に伴い、回動支点部36がレバー支持軸部11を第2のコネクタハウジング20側に押し込むと同時に、作用受け部38が作用受け軸部23を第1のコネクタハウジング10側に押し込む。即ち、回動に伴い、レバー本体31が、コネクタハウジング10,20相互に嵌合方向の力を作用させるてこ部材として機能して、小さな操作力でコネクタハウジング10,20相互の嵌合が深まる。そして、嵌合操作レバー30の回動終了位置まで回動させられると、図11及び図12に示すようにコネクタハウジング10,20相互の嵌合接続が完了した状態になる。
なお、本実施形態の場合、図10に矢印R2で示す方向に嵌合操作レバー30を回動させている時には、倣い用突起42が移動規制部24の第3の移動規制面243に沿って移動している。そのため、回動途中で例えば図10に矢印R3で示す離脱方向に嵌合操作レバー30が引っ張られても、倣い用突起42が第3の移動規制面243に当接して、離脱方向への移動が阻止(規制)される。
そして、図12に示したようにコネクタハウジング10,20相互の嵌合接続が完了した状態で、嵌合操作レバー30を嵌合時と逆方向(図10の矢印R2とは逆の方向)に回動させると、てこ部材であるレバー本体31から各コネクタハウジングに嵌合操作時とは逆向きの力が作用して、コネクタハウジング10,20相互を嵌合開始位置に位置合わせした状態に戻すことができる。
また、図12に示すようにコネクタハウジング10,20相互の嵌合接続が完了した状態では、予め移動規制部24の第1の案内面242aにより設定された離脱用移動軌跡に沿って倣い用突起42が移動するように、図13の矢印R4方向に嵌合操作レバー30を移動操作すると、レバー支持軸部11が第1の軸部離脱用溝40の第1の離脱用溝401を脱出方向に移動して、第2の離脱用溝402の始端に到達する。また、このとき、作用受け軸部23は、図13に示すように、第2の軸部離脱用溝41を通ってレバー本体31の外部に脱出する。
そして、更に、移動規制部24の第2の案内面242bにより設定された離脱用移動軌跡に沿って倣い用突起42が移動するように、図14に矢印Y4で示す方向に嵌合操作レバー30を移動操作すると、図15及び図16に示すように、レバー支持軸部11が第1の軸部離脱用溝40の第2の離脱用溝402を通ってレバー本体31の外部に脱出し、嵌合操作レバー30がコネクタハウジング10,20から離脱した状態になる。
即ち、図12に示すようにコネクタハウジング10,20相互の嵌合接続が完了した状態では、予め移動規制部24の第2の移動規制面242により設定された離脱用移動軌跡に沿って倣い用突起42が移動するように、嵌合操作レバー30を移動操作すると、レバー支持軸部11が第1の軸部離脱用溝40を通ってレバー本体31の外部に脱出すると共に、作用受け軸部23が第2の軸部離脱用溝41を通ってレバー本体31の外部に脱出し、嵌合操作レバー30をコネクタハウジング10,20相互から離脱させることができる。
更に、離脱させた嵌合操作レバー30は、離脱用移動軌跡を逆にたどるように、第2のコネクタハウジング20に対して図16に矢印R4の方向に挿入操作をすることで、コネクタハウジング10,20相互の嵌合接続を終了させた時の第2のコネクタハウジング20に対する装着状態に戻す(再装着する)ことができる。
即ち、本実施形態のレバー式コネクタ1の場合、コネクタハウジング10,20相互の嵌合接続を完了させた後は、嵌合操作レバー30をコネクタハウジング10,20相互から離脱させて、コネクタの使用状態における軽量化を実現することができる。
また、離脱させた嵌合操作レバー30は、他のレバー式コネクタの嵌合操作に使い回すことができる。そのため、通常の嵌合操作レバー30の部品セットとしては嵌合操作レバー30を除いた第1のコネクタハウジング10と第2のコネクタハウジング20だけにして、部品点数の削減によるコストダウンを実現することもできる。
更に、本実施形態のレバー式コネクタ1の場合、嵌合開始位置に位置合わせした状態のコネクタハウジングに嵌合操作レバー30を装着する場合、或いは一旦装着した嵌合操作レバー30を取り外す場合には、嵌合操作レバー30のレバー本体31に装備された倣い用突起42が第1の移動規制面241上を摺動するように、嵌合操作レバー30を移動させるだけで、拗り等が発生せずに、円滑に嵌合操作レバー30の挿抜を行うことができる。
また、コネクタハウジング10,20相互の嵌合接続を終了させた後で、コネクタハウジング10,20相互から嵌合操作レバー30を取り外す場合や、嵌合操作レバー30を再装着する場合にも、嵌合操作レバー30のレバー本体31に装備された倣い用突起42が第2の移動規制面242上を摺動するように、嵌合操作レバー30を移動させるだけで、拗り等が発生せずに、円滑に嵌合操作レバー30の挿抜を行うことができる。
従って、コネクタハウジング10,20相互の嵌合開始時及び嵌合終了時のいずれにおいても、コネクタハウジングに対する嵌合操作レバー30の挿抜操作を円滑に、且つ容易にすることができる。
更に、本実施形態のレバー式コネクタ1の場合、コネクタハウジング10,20相互が嵌合途中にある時には、嵌合操作レバー30に装備されている倣い用突起42が第2のコネクタハウジング20の第3の移動規制面243に当接することで、嵌合操作レバー30の第2のコネクタハウジング20から離脱する方向への移動が規制され、嵌合操作レバー30を離脱させることができない。
即ち、本実施形態のレバー式コネクタ1の場合、嵌合操作レバー30の回動操作後に嵌合操作レバー30をコネクタハウジング10,20相互から離脱させることができない場合は、コネクタハウジング10,20相互が嵌合途中(半嵌合状態)であり、嵌合操作レバー30の離脱操作の可否によってコネクタハウジング10,20相互の嵌合状態を判別することができ、コネクタハウジング10,20相互の嵌合不良の見逃しを防止することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
1 レバー式コネクタ
10 第1のコネクタハウジング
10a 外側面
11 レバー支持軸部
20 第2のコネクタハウジング
20a 外側面
21 外筒壁部(フード部)
22 軸部案内溝
23 作用受け軸部
30 嵌合操作レバー
31 レバー本体
31a 挿入側の側縁部
32 力点部
34 第1の軸部導入溝
35 第2の軸部導入溝
36 回動支点部
37 第1の連絡溝
38 作用受け部
39 第2の連絡溝
40 第1の軸部離脱用溝
41 第2の軸部離脱用溝
42 倣い用突起
211 側壁部
241 第1の移動規制面
242 第2の移動規制面
243 第3の移動規制面
P1 第1の初期係合位置
P2 第2の初期係合位置
Q1 初期係合直線

Claims (3)

  1. 第1のコネクタハウジングと、
    前記第1のコネクタハウジングと嵌合接続される第2のコネクタハウジングと、
    前記第1のコネクタハウジングと前記第2のコネクタハウジングとの嵌合操作時及び嵌合解除操作時の操作力を低減させるてこ部材として前記第1のコネクタハウジングに回動可能に装着される嵌合操作レバーと、
    を備えるレバー式コネクタであって、
    前記第1のコネクタハウジングは、一対の外側面のそれぞれに突設されて、前記嵌合操作レバーを回動可能に支持するレバー支持軸部を備え、
    前記第2のコネクタハウジングは、前記第1のコネクタハウジングの外周に嵌合する外筒壁部と、前記外筒壁部の対向する一対の側壁部にコネクタハウジング相互の嵌合方向に沿って切り欠き形成されてコネクタハウジング相互の嵌合時に前記レバー支持軸部がコネクタハウジング相互の嵌合方向に沿って移動自在に嵌合する軸部案内溝と、前記軸部案内溝が形成された前記側壁部の外面上で前記軸部案内溝に対してコネクタハウジング相互の嵌合方向と直交する方向に所定の距離を隔てた位置に突設された作用受け軸部と、を備え、
    前記嵌合操作レバーは、前記軸部案内溝が形成された前記第2のコネクタハウジングの前記一対の側壁部の外面を挟むように対向配置された一対のレバー本体と、前記レバー支持軸部を回転中心として前記一対のレバー本体を回動させる際の操作力を受ける力点部と、を備え、
    前記レバー本体は、
    前記第2のコネクタハウジングの前記一対の側壁部の外面への挿入側の側縁部に開口して形成されて、前記一対のレバー本体を前記一対の側壁部の外面に初期傾斜状態で挿入装着した際に前記軸部案内溝を挿通している前記レバー支持軸部を第1の初期係合位置に誘導する第1の軸部導入溝と、
    前記第2のコネクタハウジングの前記一対の側壁部の外面への挿入側の側縁部に開口して形成されて、前記一対のレバー本体を前記一対の側壁部の外面に初期傾斜状態で挿入装着した際に前記作用受け軸部を第2の初期係合位置に誘導する第2の軸部導入溝と、
    前記第1のコネクタハウジングと前記第2のコネクタハウジングとを嵌合開始位置に位置合わせした状態において前記レバー支持軸部の中心と前記作用受け軸部の中心とを通る直線である初期係合直線に沿って前記第1の初期係合位置から所定距離だけ離間した位置に設定されて前記レバー支持軸部が回動可能に係合する回動支点部と、
    前記第1の初期係合位置と前記回動支点部との間を直線的に繋ぐ溝状に形成され、前記レバー本体の前記初期係合直線に沿う直線移動操作によって前記第1の初期係合位置のレバー支持軸部を前記回動支点部に誘導する第1の連絡溝と、
    前記初期係合直線に沿って前記第2の初期係合位置から所定距離だけ離間した位置に設定されて前記レバー支持軸部が前記回動支点部に移動した時に前記作用受け軸部が係合する作用受け部と、
    前記第2の初期係合位置と前記作用受け部との間を直線的に繋ぐ溝状に形成され、前記第1の初期係合位置のレバー支持軸部が前記回動支点部に移動する動作に伴い前記第2の初期係合位置の前記作用受け軸部を前記作用受け部に誘導する第2の連絡溝と、
    前記嵌合操作レバーを前記第1のコネクタハウジングに回動可能に装着する際の移動軌跡とは移動経路が異なる離脱用移動軌跡に対応する形状で前記第1の連絡溝に連設されて、前記離脱用移動軌跡に倣う前記嵌合操作レバーの移動操作によって前記回動支点部に位置していた前記レバー支持軸部を前記レバー本体の外部に脱出させる第1の軸部離脱用溝と、
    前記離脱用移動軌跡に対応する形状で前記第2の連絡溝に連設されて、前記離脱用移動軌跡に倣う前記嵌合操作レバーの移動操作によって前記作用受け部に位置していた前記作用受け軸部を前記レバー本体の外部に脱出させる第2の軸部離脱用溝と、
    を備えたことを特徴とするレバー式コネクタ。
  2. 前記レバー本体は、内面に倣い用突起を備え、
    前記レバー本体の内面と対向する前記第2のコネクタハウジングの一対の外側面には、
    前記嵌合操作レバーを前記第2のコネクタハウジングに挿入装着する時に前記倣い用突起を当接することによって、前記レバー支持軸部が前記回動支点部に到達するように、前記レバー本体の移動方向を規制する第1の移動規制面と、
    コネクタハウジング相互を嵌合接続させる前記嵌合操作レバーの回動操作が完了した状態で前記倣い用突起が摺接可能に形成されて、前記倣い用突起を接触させた状態で前記嵌合操作レバーの離脱操作を行うことで、前記レバー本体の移動経路を前記離脱用移動軌跡に対応する経路に規制する第2の移動規制面と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載のレバー式コネクタ。
  3. 前記レバー本体の内面と対向する前記第2のコネクタハウジングの一対の外側面には、コネクタハウジング相互を嵌合接続させる前記嵌合操作レバーの回動操作時に前記倣い用突起が摺接可能に形成されて、前記倣い用突起との当接により、前記レバー本体の離脱方向への移動を規制する第3の移動規制面を備えたことを特徴とする請求項2に記載のレバー式コネクタ。
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