JP5824340B2 - 計量装置 - Google Patents
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Description
(1)概要
図1は、本発明の一実施形態に係る計量装置100の外観図であって、図2は、計量装置100を横方向(具体的には、右方向)から見た場合の図である。計量装置100は、例えば百貨店やスーパーマーケットの店舗の食料品売り場(具体的には、惣菜コーナー)等に設置されており、顧客が好みの惣菜等である商品を所望の風袋に入れたもの(以下、被計量物と言う)を計量する、セルフ式の計量装置である。特に、本実施形態に係る計量装置100は、複数種類ある風袋の中からどの風袋を顧客が選択してその風袋に商品を入れたとしても、顧客自身が選択した風袋を計量装置に入力する操作を行うことなく、その風袋に入れられている商品のみの重量を計量し、更には該結果に応じた価格を表記するラベルを出力することができる。出力されたラベルは、顧客によって風袋に貼り付けられるが、更に本実施形態に係る計量装置100は、当該装置100が被計量物の計量を行うために顧客が行う操作から顧客がラベルを風袋に貼り付けるまでの一連の購入手順を、顧客に対しアナウンスすることで、一連の購入手順をスムーズに顧客に行わせることが可能となっている。
計量装置100は、図1,2,4に示すように、主として、計量部11、カメラ12(風袋検知部、動作検知部に相当)、人感センサ13(人検知部に相当)、ラベル発行部14、クーポン発行部15、第1タッチパネル16aを有する顧客側報知部16、第2タッチパネル17、店舗側無線部18、通信部19、HDD20、及び制御部30を有する。これらの構成要素のうち、計量部11、カメラ12、人感センサ13、クーポン発行部15、顧客側報知部16のうち第1タッチパネル16a、及び第2タッチパネル17を除く他の構成要素は、図1における本体部10内に収納されている。
計量部11は、金属製の平板からなる載置台及びスプリング等によって構成されている。顧客によって計量部11上に被計量物が載置されると、計量部11は、被計量物の重量を計量する。
カメラ12は、図1,2に示すように、第1及び第2タッチパネル16a,17の付近において、2本の支柱10a,10bに渡って設けられている支持部材12aに取り付けられている。カメラ12は、計量部11の上方から、計量部11の載置台に載置された被計量物を撮像可能に取り付けられている。カメラ12は、計量部11の載置台上に載置された被計量物の風袋の大きさを検知する。検知した被計量物の風袋の大きさは、後述する制御部30による風袋の特定動作に利用される。
人感センサ13は、カメラ12と同様、図1,2に示すように、支持部材12aに取り付けられている。人感センサ13は、その検知部分が計量装置100の正面側に向くようにして、支持部材12aに取り付けられている。人感センサ13は、例えば赤外線センサで構成されており、計量装置100付近における顧客の存在の有無を検知する。人感センサ13による検知結果は、後述する購入手順の案内開始のトリガ等として用いられる。
ラベル発行部14は、ラベルカセットや複数のセンサ等によって構成されている。ラベル発行部14は、ラベルカセットから繰り出される白紙のラベルに、商品の重量に基づく商品の価格等を印字して、顧客が風袋に貼り付けるラベルを発行する。ラベルに利用される白紙としては、裏面のみ粘着性のあるものが利用される。
クーポン発行部15は、クーポン券を印字するためのカセットや複数のセンサ等によって構成されている。クーポン発行部15は、カメラ12によって会員カードの会員識別情報が読み取られた場合、カセットから繰り出される白紙に、その会員が受けられる割引情報等が印字されたクーポン券を発行する。クーポンに利用される白紙としては、ラベルに用いられる白紙ロールとは異なり、両面共に粘着性のない白紙が利用される。
顧客側報知部16は、図4に示すように、第1タッチパネル16aとスピーカー16bとを有する。つまり、顧客側報知部16は、顧客にアナウンスする情報を、視覚的にのみならず聴覚的にも報知できる構成となっている。
第1タッチパネル16aは、顧客向けの様々な画面を表示する。特に、計量装置100付近に顧客が近づいてきたために人感センサ13が当該顧客の存在を検知した時、第1タッチパネル16aは、購入手順の案内用の画面の1つである画面sc1の表示を開始する。画面sc1の表示後、第1タッチパネル16aは、続いて購入手順の案内用の他の画面である画面sc2,sc3を順に表示していく。
手順1:被計量物を計量部11の載置台上に載置することを顧客に促す(図7の画面sc1)。
手順2:商品の重量に応じた価格等を含むラベルを発行するため、第1タッチパネル16aに表示された画面sc2上の発行ボタンsc2cに押下することを顧客に促す(図8の画面sc2)。
手順3:発行ボタンsc2cの押下によって発行されたラベルを、被計量物の風袋に貼り付けることを顧客に促す(図9の画面sc3)。
スピーカー16bは、本体部10に設けられており、顧客向けの様々な情報を音声にて出力する。特に、計量装置100付近に顧客が近づいてきたために人感センサ13が当該顧客の存在を検知した時、スピーカー16bは、第1タッチパネル16aが表示する各種画面sc1〜sc4に連動して、表示されている各種画面sc1〜sc4上のメッセージsc1e,sc2a,sc3a,sc4aを音声にて出力する。例えば、スピーカー16bは、第1タッチパネル16aに画面sc1が表示された場合にはメッセージsc1eを、画面sc2が表示された場合にはメッセージsc2aを、それぞれ音声にて出力する。
第2タッチパネル17は、店舗の店員向けの様々な情報を表示する。例えば、第2タッチパネル17には、ラベル発行部14やクーポン発行部15における白紙ロールの残量が所定量以下となった場合には、その内容が表示される。また、第2タッチパネル17には、未使用の風袋の数が所定数以下となった場合には、その内容と共に選択可能な風袋補充完了ボタン(図示せず)が表示される。
店舗側無線部18は、店員が所持する携帯端末(図示せず)と無線通信を行うためのものである。
通信部19は、図2に示すサーバ150及びレジ端末160a,160b,・・・と通信を行うことができる。特に、本実施形態に係る通信部19は、ラベル発行部14が発行したラベルに関する情報、及びカメラ12の検知結果を、顧客により行われた不正の発生度合いを把握するための把握用情報として、サーバ150及びレジ端末160a,160b,・・・に送信する。なお、把握用情報は、計量装置100が被計量物の計量を行うたびに、サーバ150及びレジ端末160a,160b,・・・に送られる。
HDD20は、主として、重量範囲−単価データ21及び風袋情報テーブル22を記憶している。
重量範囲−単価データ21は、図11に示すように、商品の重量範囲と単価との関係を示したデータである。重量範囲−単価データ21は、あとどの程度商品を購入すれば単価が下がるかを表す図12のメッセージsc2eを、第1タッチパネル16aに表示させる際に用いられる。
風袋情報テーブル22は、後述する風袋の特定動作、及び後述する商品自身の重量算出の際に利用されるテーブルである。風袋情報テーブル22では、図13に示すように、風袋名称22a、大きさ関連情報22b及び風袋重量22cが対応付けられている。大きさ関連情報22bには、上から見た場合の風袋の形と共に風袋の大きさが含まれている。
制御部30は、CPU、RAM及びROMによって構成されたマイクロコンピュータであって、計量装置100を構成する様々な構成要素と接続されている。ROMには、計量装置100を制御するための制御プログラムが格納されている。CPUは、ROMに格納された制御プログラムに基づいて、計量装置100を制御する。RAMは、CPUがROMに格納された制御プログラムを実行する際の、所謂ワークメモリとして機能する。
特定部31は、カメラ12により検知された風袋の大きさに基づいて、顧客が選択した風袋を特定する。具体的には、特定部31は、カメラ12により風袋の大きさが検知されると、当該検知結果を図13の風袋情報テーブル22における“大きさ関連情報22b”に当てはめ、その“大きさ関連情報22b”に対応するレコード上の“風袋名称22a”から、顧客の選択した風袋を特定する。例えば、カメラ12による検知結果が「円形」かつ「直径が140mm」であれば、特定部31は、顧客の選択した風袋が“容器b”であると特定する。
商品重量算出部32は、まず、特定部31によって特定された風袋の名称を風袋情報テーブル22に当てはめることで、風袋の重量を抽出する。従って、顧客の選択した風袋が“容器b”であれば、商品重量算出部32は、風袋重量22c“9g”を抽出する。
重量差算出部33は、あとどの程度商品を購入すれば単価が下がるかを表す図12のメッセージsc2eを第1タッチパネル16aに表示させるべく、メッセージsc2e内の重量差“10g”の算出を行う。具体的には、重量差算出部33は、現在顧客が購入しようとしている商品の重量と、現在の商品の単価が当該重量よりも下がる場合の重量範囲における下限値との重量差を算出する。例えば、例えば現在の商品の重量が350gであれば、商品の単価は188円となるが(図11)、商品の単価が178円となる場合の商品の重量の下限値は401gであることから、重量差算出部33は、下限値“401g”から現在の商品の重量“350g”を減算することで、商品の単価が下がるのに最低限必要な商品の重量を重量差“51g”として算出する。
ラベル情報生成部34は、ラベル発行部14によってラベルに表記される情報を生成する。つまり、ラベル情報生成部34は、図5に示すラベルL1のように、消費期限L2や商品の単価L3、商品重量算出部32によって算出された商品自身の重量である正味量L4、商品の価格L5、及び該価格を表すバーコードL6を生成する。
クーポン情報生成部35は、クーポン生成部15によってクーポン券に表記される情報を生成する。つまり、クーポン情報生成部35は、図6に示すクーポン券C1のように、カメラ12によって読み取られた会員情報に応じて発行可能なクーポン券の内容として、クーポン券の対象となる商品名C2や割引額C3、クーポン券の有効期限C4、割引価格等を表すバーコードC5を生成する。
報知制御部36は、顧客側報知部16において報知される情報の生成や表示制御、音声出力制御を行う。特に、報知制御部36は、人感センサ13の検知結果及びカメラ12の検知結果に応じて、第1タッチパネル16aへの画面sc1〜sc4の表示タイミング制御及びスピーカー16bの音声出力制御を行う。
通信制御部37は、店舗側無線部18及び通信部19の通信制御を行う。
(3−1)主に顧客に対して行う動作
図14,15は、計量装置100が行う動作のうち、主に顧客に対して行われる一連の動作の流れを表したフロー図である。なお、ここでは、計量装置100が、重量差が所定差以下の場合にのみ商品の単価が下がることをアナウンスする(図12のメッセージsc2e)仕様である場合を例に取る。また、以下に言う第1タッチパネル16aの「通常画面」とは、所謂スクリーンセーバーの表示画面や、店舗または、商品のイメージ画像及びこれらの動画を含むプロモーション動画を言う。
図16は、計量装置100が行う動作のうち、主に第2タッチパネル17に関連する動作を表すフロー図である。
(4−1)
顧客が計量装置100に近づくと、被計量物の載置から顧客がラベルを風袋に貼り付けるまでの一連の購入手順が、画面sc1〜sc4に示されるように第1タッチパネル16aに表示されつつ、スピーカー16bを介して音声によっても顧客に報知される。そのため、顧客は、従来のように表示に気づかず操作に戸惑ったり、表示を読みながらの操作に煩わしさを感じたりすることなく、かつ操作前に表示されていた購入手順の動画を記憶する必要もなく、手順どおりに操作をスムーズに進めることができる。
本実施形態に係るカメラ12は、風袋の大きさを検知するのみならず、更にラベルの貼り付け動作をも検知する動作検知部としても機能する。従って、店舗側は、顧客によるラベルの貼り付け動作が計量装置100上にて適切に行われているかを、確認することができる。
また、計量装置100は、人感センサ13が顧客の存在を所定時間以上継続して検知した時、その旨を店員に対して送信する店舗側無線部18を更に備えている。顧客が計量装置100付近に所定時間以上継続して居るということは、顧客が、何らかの理由で困惑している状態にあると判断できる。従って、この旨を報知された店員は、顧客に駆け付けて対応することができ、より良いサービスを顧客に提供することができる。
また、計量装置100では、商品の単価は、商品の重量範囲毎に設定されており、顧客側報知部16は、算出された商品の重量と、商品の単価が該重量に対応する単価よりも下がる場合の重量範囲における下限値との重量差を、表示及び音声にて顧客に対して更に報知している。これにより、あとどの程度商品を購入すれば、商品を現在よりもより安い単価で購入することができるかを、顧客は知ることができる。
また、計量装置100は、ラベルに関する情報ラベルに関する情報及びカメラ12の検知結果(具体的には、カメラ12が撮像したラベルの貼り付け動作)を、顧客により行われた不正の発生度合いを把握するための把握用情報として、サーバ150,及びレジ端末160a、160b,・・・に送信している。これにより、店舗側は、不正行為がどの程度行われているかを把握することができるため、不正行為に対する何らかの対策を講じることも可能となる。
上記第1実施形態では、主として、計量装置100付近に顧客が近づいた場合に購入手順を顧客に表示及び音声にてアナウンスすると共に、顧客が選択した風袋を自動で認識する場合について説明した。以下では、風袋の自動での認識は行わないが、代わりにラベルの取り忘れ防止を表示及び音声にて顧客に対してアナウンスする計量装置200について説明する。
計量装置200の構成は、上記第1実施形態の図4において、カメラ12、カメラ12の動作に関連する特定部31、クーポン発行部15及びクーポン情報生成部35が設けられていない点で、上記第1実施形態に係る計量装置100と異なっている。
計量部211は、第1実施形態と同様、被計量物の重量を計量する。
(1−2−1)第1タッチパネル
第1タッチパネル216aは、計量装置100付近に顧客が近づいてきたために人感センサ13が当該顧客の存在を検知した時、購入手順の案内用の画面の1つである画面sc1(図7)の表示を開始する。特に、本実施形態では、既に述べたように風袋の自動認識は行わないため、画面sc1の表示中に計量部11に被計量物が載置されれば、第1タッチパネル216aには、次いで図10に示す画面sc4を表示することで、顧客に対し風袋の選択(即ち、直接入力)を促す。画面sc4上から風袋が選択された後は、第1タッチパネル216aは、次いで図8の画面sc2を表示する。画面sc2上の発行ボタンsc2cが顧客に対して押下された後は、第1タッチパネル216aは、次いで図9の画面sc3を表示する。
スピーカー216bは、第1実施形態と同様、顧客向けの様々な情報を音声にて出力する。スピーカー216bは、計量装置200付近に顧客が近づいてきたために人感センサ13が当該顧客の存在を検知した時、第1タッチパネル16aが表示する各種画面sc1〜sc4に連動して、表示されている各種画面sc1,sc4,sc2,sc3上のメッセージsc1e,sc4a,sc2a,sc3aを音声にて出力する。また、スピーカー216bは、図12に示すメッセージsc2eが第1タッチパネル216aにポップアップ表示される場合、該ポップアップ表示と連動してこのメッセージsc2eの内容を音声にて出力する。
本実施形態に係る計量装置200は、既に述べたように、風袋の自動認識を行わない。そのため、図20に示すように、風袋情報テーブル222は、風袋名称222a及び風袋重量222cのみが対応付けられたものとなっており、風袋の大きさ関連情報は対応付けられていない。
商品重量算出部232は、まずは、顧客によって選択(即ち、直接入力)された風袋の情報を風袋情報テーブル222に当てはめることで、風袋の重量を抽出する。次いで、商品重量算出部232は、抽出した風袋の重量を、計量部211による被計量物の重量値から減算して、商品の重量を算出する。また、商品重量算出部232は、商品自身の重量に商品の単価を乗算することによって、商品の価格も算出する。
報知制御部236は、顧客側報知部216において報知される情報の生成や表示制御、音声出力制御を行う。特に、報知制御部236は、人感センサ213の検知結果等に応じて、第1タッチパネル216aへの画面sc1〜sc4の表示タイミング制御及びスピーカー216bの音声出力制御を行う。具体的には、報知制御部236は、上述した第1タッチパネル236a及びスピーカー236bの動作を実現させるように、表示タイミング及び音声出力制御を行う。
図21,図22は、計量装置200が行う動作のうち、主に顧客に対して行われる一連の動作の流れを表したフロー図である。本実施形態に係る計量装置200は、「主に顧客に対して行う動作」の一部分が第1実施形態に係る計量装置100と異なっており、それ以外の動作は、上記第1実施形態に係る計量装置100の動作と同様である。従って、以下では、「主に顧客に対して行う動作」についてのみ説明する。
(3―1)
この計量装置200によると、第1実施形態と同様、購入手順が表示及び音声によって顧客に報知されるため、顧客は、手順どおりに操作を進めることができる。
また、計量部211は、被計量物の重量に基づいて、被計量物が計量装置200から降ろされた状態で貼り付け動作が行われていないか否かを検知する。従って、店舗側は、顧客によるラベルの貼り付け動作が計量装置200上にて適切に行われているかを、確認することができる。
本実施形態では、上記第1実施形態の計量装置100特有の機能と上記第2実施形態に係る計量装置200特有の機能とを併せ持つ計量装置300について説明する。この計量装置300は、主として、計量装置300付近に顧客が近づいた場合に購入手順のアナウンスする動作、風袋の自動認識動作、ラベルの取り忘れ防止のアナウンス動作、計量部311及びカメラ312によるラベルの貼り付け動作の検知動作、計量し直しのアナウンス動作、を行う。即ち、本実施形態においては、被計量物が計量装置300から降ろされた状態は、計量部311のみならず、カメラ312での撮像によっても検知することが可能である。
計量装置300の構成は、図23に示すように、主として、計量部311、カメラ312(計量部311及びカメラ312は、動作検知部に相当、カメラ312は風袋検知部に相当)、人感センサ313(人検知部に相当)、ラベル発行部314(発行部に相当)、クーポン発行部315、第1タッチパネル316a及びスピーカー316bを含む顧客側報知部316、第2タッチパネル317、店舗側無線部218、通信部319、HDD320、及び制御部330を有する。HDD320は、主として、重量範囲−単価データ321及び風袋情報テーブル322を記憶している。制御部330は、特定部331、商品重量算出部332(算出部に相当)、重量差算出部333、ラベル情報生成部334、クーポン情報生成部335、報知制御部336及び通信制御部337として機能する。
(1−1−1)第1タッチパネル
第1タッチパネル316aは、上記第1実施形態と同様、計量装置300付近に顧客が近づいたことを人感センサ313が検知すると、購入手順の案内用の画面を、被計量物の計量部11への載置を促す画面sc1(図7)、ラベルを発行するための画面sc2(図8)、ラベルの貼り付け動作を促す画面sc3(図9)の順に表示していく。また、自動での風袋の特定ができなかった場合には、第1タッチパネル316aは、顧客に用いた風袋の選択(即ち、直接入力)を促す画面sc4(図10)を画面sc1の次に表示する。画面sc4上から風袋が選択された後は、第1タッチパネル316aは、次いで画面sc2(図8)、画面sc3(図9)を順に表示する。なお、各種画面sc1〜sc4が表示されてから所定時間が経過し、かつ顧客が計量装置300付近にいない場合には、第1タッチパネル316aは、各種画面sc1〜sc4の表示を終了する。
スピーカー316bは、第1及び第2実施形態と同様、顧客向けの様々な情報を音声にて出力する。スピーカー316bは、計量装置300付近に顧客が近づいてきたために人感センサ313が当該顧客の存在を検知した時、第1タッチパネル316aが表示する各種画面sc1〜sc4に連動して、表示されている各種画面sc1〜sc4上のメッセージsc1e,sc2a,sc3a,sc4aの音声を出力する。また、スピーカー316bは、図12に示すメッセージsc2eが第1タッチパネル316aにポップアップ表示される場合、該ポップアップ表示と連動してこのメッセージsc2eの内容を音声にて出力する。
報知制御部336は、顧客側報知部316において報知される情報の生成や表示制御、音声出力制御を行う。特に、報知制御部336は、人感センサ213の検知結果等に応じて、第1タッチパネル316aへの画面sc1〜sc4の表示タイミング制御及びスピーカー316bの音声出力制御を行う。具体的には、報知制御部336は、上述した第1タッチパネル336a及びスピーカー336bの動作を実現させるように、表示タイミング及び音声出力制御を行う。
図24,25は、計量装置300が行う動作のうち、主に顧客に対して行われる動作の一連の流れを表したフロー図である。図24,25は、上記第1実施形態の計量装置100が主に顧客に対して行う動作(図14,15のS1〜S20)に、上記第2実施形態の計量装置200が行うラベルの取り忘れの案内動作(図21,22のS114〜S116)と、計量し直しの案内を行う動作(S113)と、を追加したものである。即ち、図24,25にて表した動作S201〜S215,S220〜S223は、図14,15の動作S1〜S15,S17〜S20と同様である。図24,25にて表した動作S217〜S219は、図21,22の動作S114〜S116と同様である。図24,25にて表した動作S216は、図15のS16と図22のS13とを組み合わせたものである。
(3−1)
この計量装置300によると、購入手順が表示及び音声によって顧客に報知されるため、顧客は、手順どおりに操作を進めることができる。
また、計量部311は、被計量物の重量に基づいて、被計量物が計量装置300から降ろされた状態で貼り付け動作が行われていないか否かを検知する。従って、店舗側は、顧客によるラベルの貼り付け動作が計量装置300上にて適切に行われているかを、確認することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、以下のような変更が考えられる。
上記第1実施形態では、カメラ12がラベルの貼り付け動作を検知すると説明した。しかし、上記第1実施形態に係るラベルの貼り付け動作の検知は、上記第2実施形態と同様に、計量部11が行っても良く、または、上記第3実施形態と同様に、カメラ12及び計量部11が行っても良い。
上記第1、第2及び第3実施形態では、計量装置100,200,300が、サーバ150及びレジ端末160a,160b,・・・の両方に通信可能に接続されていると説明した。しかし、計量装置100,200,300は、サーバ150及びレジ端末160a,160b,・・・のいずれか一方と通信可能に接続されていてもよい。この場合、把握用情報は、通信可能に接続されているサーバ150及びレジ端末160a,160b,・・・のいずれか一方に送信されることとなる。
上記第1、第2及び第3実施形態では、計量装置100,200,300が、重量差が所定差以下の場合にのみ商品の単価が下がることをアナウンス(図12のメッセージsc2eを表示)する仕様である場合について説明した。しかし、本発明に係る計量装置では、この仕様は必須ではない。従って、計量装置は、商品の単価が下がることをアナウンスしなくともよい。
上記第1、第2及び第3実施形態では、顧客が計量装置100,200,300付近に所定時間以上居る場合には、店舗側無線部18,218,318がその旨を店員の所持する携帯端末に自動で送信することで、店員は顧客に駆け付けて対応することができると説明した。しかし、顧客が所定時間以上居る旨を自動で送信するのではなく、図26に示すように、所定時間以上経過すると第1タッチパネル16a,216a,316a上に呼び出しボタンsc2gが表示され、その呼び出しボタンsc2gが顧客によって押下されることで、店舗側無線部18,218,318は、顧客が所定時間以上計量装置100,200,300付近に居ることを店員の携帯端末に送信してもよい。更に、呼び出しボタンsc2gの表示と共に、スピーカー16b,216b,316bが、呼び出しボタンsc2gの押下により店員が駆け付ける内容を音声出力してもよい。ここで、図26では、呼び出しボタンsc2gと共に、呼び出しボタンsc2gの押下により店員が駆け付ける内容のメッセージsc2fがポップアップ表示されている画面例を表している。
上記第1及び第3実施形態では、計量装置100,300がクーポン券の発行を行うと説明した。しかし、クーポン券の発行動作は、レジ端末160a,160b,・・・にて行われてもよい。この場合、クーポン券は、実際に清算した顧客に対して渡されることとなる。
上記第1、第2及び第3実施形態では、図1,2等に示すように、第1及び第2タッチパネル16a,17,216a,217,316a,317が、計量部11の上方に配置されている場合について説明した。しかし、第1及び第2タッチパネルの位置は、図1,2に限定されず、どのような位置に配置されていてもよい。
上記第1、第2及び第3実施形態では、第1タッチパネル16a,216a,316aの通常画面が、例えばスクリーンセーバーやプロモーション動画等である説明した。しかし、通常画面は、商品の特売日に関する情報(具体的には、店舗がどの商品をいつ特売するか等の内容)や、「THANK YOU」等の各種メッセージであることもできる。この場合、特売日に関する情報や各種メッセージは、店舗側において自由に編集できるようになっている。これにより、例えば第1タッチパネル16a,216a,316aに特売日が表示されていることによって、顧客の購買意欲を喚起させることができる。
上記第1、第2及び第3実施形態において、第1タッチパネル16a,216a,316aに画面sc2が表示された際、スピーカー16b,216b,316bは、ラベルの発行操作を促すための音声を出力するのみならず、更に商品の価格を出力してもよい。これにより、他の顧客の購買意欲の喚起が期待できる。
上記第1、第2及び第3実施形態において、第1タッチパネル16a,216a,316aが表示する一画面上に音声出力するべきメッセージが複数ある場合には、スピーカー16b,216b,316bは、一画面上部にあるメッセージから順に音声出力すると良い。
上記第1、第2及び第3実施形態において、計量装置100,200,300は、顧客に伝えたいメッセージを顧客によって自由に登録されることが可能な仕様になっていてもよい。これにより、店舗は、当該メッセージを計量装置100,200,300のスピーカー16b,216b,316bを介して顧客に伝えることができる。
上記第1,第2及び第3実施形態では、複数ある商品の単価が同じである場合について説明した。しかし、各商品の単価は、それぞれ異なっていても良い。この場合、第1タッチパネル16a,216a,316aは、ラベルの発行操作を促すための画面sc8の前に、顧客が商品を計量装置100,200,300に直接入力するための画面を表示する。
上記第1,第2及び第3実施形態では、図1等に示すように、2つのタッチパネル(第1タッチパネル16a,第2タッチパネル17)がある場合について説明した。しかし、本発明に係る計量装置においては、顧客側向けとなる第1タッチパネル16a,216a,316aは必須となるが、店舗側向けとなる第2タッチパネル17,217,317は必須ではないため、第2タッチパネル17,217,317は無くてもよい。
上記第1,第2及び第3実施形態では、顧客が計量装置100,200,300付近における顧客の存在の有無を、人感センサ12,212,312によって検知する場合について説明した。しかし、顧客の存在の有無の検知は、人感センサ12,212,312のかわりに、カメラによる撮像によって行われても良い。
上記第1,第2及び第3実施形態では、ラベルは、発行ボタンsc2cを顧客によって押下されることで発行されると説明した。しかし、ラベルは、発行ボタンsc2cが押下されずとも、商品の価格が算出された時点で、自動的に発行されてもよい。この場合、顧客は、被計量物を計量部11,211,311上に載置した後は、発行されたラベルを風袋に貼り付ける動作を行えばよいこととなる。
また、顧客が商品を購入するにあたり、その商品の購入量が多く風袋に入りきれないような場合や、あえて風袋を小分けにして商品を入れる場合においても、上記第1、第2及び第3実施形態に係る計量装置100,200,300は対応することができる。即ち、商品の単価は統一されているため、顧客は、商品が入れられた複数の風袋(即ち、風数の被計量物)を図28に示すように計量部11,211,311上に並べて載置することで、計量部11,211,311は、一度で商品の重量の合計値を計量することができる。
また、本発明に係る計量装置は、例えば所謂マイバックのように、顧客が持参した容器に風袋を入れる場合にも、対応することができる。この場合、顧客には、容器を持参したことに対するポイントを付与したり、商品購入にあたり容器持参の分割引をしてもよい。なお、容器は、店舗が予め提供している専用の容器であってもよく、または、顧客が元々所有していて持参してきた顧客の好みの容器であってもよい。
10a,10b 支柱
11 計量部
12 カメラ
13 人感センサ
14 ラベル発行部
15 クーポン発行部
16 顧客側報知部
16a 第1タッチパネル
16b スピーカー
17 第2タッチパネル
18 店舗側無線部
19 通信部
20 HDD
21 重量範囲−単価データ
22 風袋情報テーブル
30 制御部
31 特定部
32 商品重量算出部
33 重量差算出部
34 ラベル情報生成部
35 クーポン情報生成部
36 報知制御部
37 通信制御部
100 計量装置
150 サーバ
160a,160b,・・・ レジ端末
sc1,sc2,sc3,sc4 購入手順の案内用の画面
Claims (7)
- 顧客が選択した風袋に前記顧客によって商品が入れられた被計量物を計量するセルフ式の計量装置であって、
前記風袋の大きさを検知する風袋検知部と、
検知された前記風袋の大きさに基づいて、前記顧客が選択した前記風袋を特定する特定部と、
特定された前記風袋の重量を前記被計量物の重量値から減算して、前記商品の重量を算出する算出部と、
前記商品の重量に基づく前記商品の価格を表記したラベルを発行する発行部と、
前記計量装置付近における前記顧客の存在の有無を検知する人検知部と、
前記人検知部が前記顧客の存在を検知した時、前記ラベルを前記発行部に発行させるための発行操作及びそのラベルを前記顧客が前記風袋に貼り付ける貼り付け動作を含む購入手順の案内を、表示及び音声にて前記顧客に対して報知する顧客側報知部と、
前記ラベルの前記貼り付け動作を検知する動作検知部と、
を備える、計量装置。 - 顧客が選択した風袋に前記顧客によって商品が入れられた被計量物を計量するセルフ式の計量装置であって、
前記風袋の重量を前記被計量物の重量値から減算して、前記商品の重量を算出する算出部と、
前記商品の重量に基づく前記商品の価格を表記したラベルを発行する発行部と、
前記計量装置付近における前記顧客の存在の有無を検知する人検知部と、
前記人検知部が前記顧客の存在を検知した時、前記ラベルを前記発行部に発行させるための発行操作及びそのラベルを前記顧客が前記風袋に貼り付ける貼り付け動作を含む購入手順の案内を、表示及び音声にて前記顧客に対して報知する顧客側報知部と、
前記ラベルの前記貼り付け動作を検知する動作検知部と、
を備え、
前記顧客側報知部は、前記人検知部が前記計量装置付近から前記顧客がいなくなったことを検知した時に前記ラベルが前記発行部に残っている場合、前記ラベルを取り忘れている旨を、表示及び音声にて前記顧客に対して更に報知する、
計量装置。 - 前記風袋の大きさを検知する風袋検知部と、
検知された前記風袋の大きさに基づいて、前記顧客が選択した前記風袋を特定する特定部と、
を更に備え、
前記算出部は、特定された前記風袋の重量を前記被計量物の重量値から減算して、前記商品の重量を算出する、
請求項2に記載の計量装置。 - 前記動作検知部は、前記被計量物の重量に基づいて、前記被計量物が前記計量装置から降ろされた状態で前記貼り付け動作が行われていないか否かを検知し、
前記顧客側報知部は、前記被計量物が前記計量装置から降ろされた状態で前記貼り付け動作が行われていると前記動作検知部が検知した場合、前記被計量物の計量し直しの案内を、表示及び音声にて前記顧客に対して更に報知する、
請求項1から3のいずれか1項に記載の計量装置。 - 前記人検知部が前記顧客の存在を所定時間以上継続して検知した時、その旨を店員に対して報知する店舗側報知部、
を更に備える、
請求項1から4のいずれか1項に記載の計量装置。 - 前記商品の単価は、前記商品の重量範囲毎に設定されており、
前記顧客側報知部は、算出された前記商品の重量と、前記商品の単価が該重量に対応する前記単価よりも下がる場合の前記重量範囲における下限値との重量差を、表示及び音声にて前記顧客に対して更に報知する、
請求項1から5のいずれか1項に記載の計量装置。 - 前記商品に関する各種情報を記憶するサーバ、及び前記顧客に請求する金額を演算するレジ端末、の少なくとも1つと通信可能な通信部、
を更に備え、
前記通信部は、前記ラベルに関する情報及び前記動作検知部の検知結果を、前記顧客により行われた不正の発生度合いを把握するための把握用情報として、前記サーバ及び前記レジ端末の少なくとも1つに送信する、
請求項1から6のいずれか1項に記載の計量装置。
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