JP6157836B2 - 計量装置 - Google Patents
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Description
図1は、本発明の一実施形態に係る計量装置100の外観図であって、図2は、計量装置100を横方向(具体的には、右側方)から見た図である。計量装置100は、例えば百貨店やスーパーマーケットの店舗の食料品売り場(具体的には、惣菜コーナー)等に設置されている。計量装置100は、セルフ式の計量・ラベル発行装置であり、顧客が好みの惣菜等である商品を所望の容器(風袋)に入れたもの(以下、被計量物と言う)を計量する。特に、本実施形態に係る計量装置100では、複数種類ある容器の中からどの容器を顧客が選択してその容器に商品を入れたとしても、選択した容器を計量装置に入力する操作を顧客自身が行うことなく、その容器に入れられている商品のみの重量を計量し、更には計量結果に応じた価格を表記するラベルを出力することができる。出力されたラベルは、顧客によって容器の上蓋に貼り付けられることになる。
計量装置100は、図1,図2および図4に示すように、主として、計量皿11、計量機構17、カメラ12、人感センサ13、ラベル発行機構14、タッチパネル16、スピーカー18、店舗側無線部19a、通信部19b、HDD20、および制御部30を有する。これらの構成要素のうち、計量皿11、カメラ12、人感センサ13、タッチパネル16およびスピーカー18を除く他の構成要素は、図1における本体部10内に収納されている。
計量皿11は、総菜などの商品を顧客が容器に入れて容器の蓋を被せたあとに、その被計量物を置くための金属製の部品である。この計量皿11は、図5に示すように、被計量物の容器を載せる水平載置部PA1と、その水平載置部PA1の周りに位置する4つの周縁部とを有する。4つの周縁部は、正面側の正面周縁部PA2、左側の左周縁部PA3、右側の右周縁部PA4および背面側の背面周縁部PA5である。水平載置部PA1は、その上面が水平な面となっている。正面周縁部PA2、左周縁部PA3および右周縁部PA4は、水平載置部PA1に対して約45°の傾斜を持つ。一方、背面周縁部PA5は、水平載置部PA1に対して約90°の傾斜を持つ。
計量機構17は、その皿装着部17aの上の計量皿11に容器が置かれると、計量皿の重量を量る。計量機構17の詳細構成については、周知であるため説明を省略するが、測定した重量値(計量値)は、計量機構17から制御部30へと送られる。
カメラ12は、図1および図2に示すように、タッチパネル16の下端の近傍において、2本の支柱10a,10bに渡って設けられている支持部材12aに取り付けられている。カメラ12は、計量皿11の上方から、計量皿11およびその周囲が撮影領域となるように設置されている。すなわち、カメラ12は、計量皿11を含む撮影領域の画像を、計量皿11の上方から撮る。容器TRが載った計量皿11の画像を撮ると、その画像が図7に示すような画像になる。
人感センサ13は、カメラ12と同様、図1および図2に示すように、支持部材12aに取り付けられている。人感センサ13は、カメラ12の左側および右側に、それぞれ設けられている。人感センサ13は、その検知部分が計量装置100の正面側に向くように設置されている。人感センサ13は、例えば赤外線センサや超音波による距離センサで構成されており、計量装置100の正面側の空間およびその近隣空間における顧客の存在の有無を検知する。人感センサ13による検知結果は、後述する購入手順の案内開始のトリガ等として用いられる。
ラベル発行機構14は、ラベルカセットや複数のセンサ等によって構成されている。ラベル発行機構14は、ラベルカセットから繰り出される白紙のラベルに、商品の重量に基づく商品の価格等を印字して、顧客が容器に貼り付けるラベルを発行する。ラベルに利用される白紙としては、裏面のみ粘着性のあるものが利用される。
タッチパネル16は、顧客向けの様々な画面を表示する。特に、計量装置100付近に顧客が近づいてきたために人感センサ13が当該顧客の存在を検知した時、タッチパネル16は、購入手順の案内用の画面の1つである画面sc1(図8参照)の表示を開始する。画面sc1の表示後、タッチパネル16は、続いて購入手順の案内用の他の画面である画面sc2,sc3を順に表示していく。
手順1:被計量物を計量皿11の水平載置部PA1の上に載置することを顧客に促す(図8の画面sc1)。
手順2:商品の重量に応じた価格等を含むラベルを発行するため、タッチパネル16に表示された画面sc2上の発行ボタンsc2cに押下することを顧客に促す(図9の画面sc2)。
手順3:発行ボタンsc2cの押下(SC2aを押しても良い)によって発行されたラベルを、被計量物の容器に貼り付けることを顧客に促す(図10の画面sc3)。
スピーカー18は、カメラ12や人感センサ13と同様に、図1および図2に示す支持部材12aに内蔵されている。スピーカー18は、顧客向けの様々な情報を音声にて出力する。特に、計量装置100付近に顧客が近づいてきて人感センサ13が顧客の存在を検知した時、スピーカー18は、タッチパネル16が表示する各種画面sc1〜sc4に連動して、表示されている各種画面sc1〜sc4上のメッセージsc1e,sc2a,sc3a,sc4aを音声にて出力する。例えば、スピーカー18は、タッチパネル16に画面sc1が表示された場合にはメッセージsc1eを、画面sc2が表示された場合にはメッセージsc2aを、それぞれ音声にて出力する。
店舗側無線部19aは、店舗従業員が所持する携帯端末(図示せず)と無線通信を行うためのものである。
通信部19bは、図2に示す店舗サーバ150およびレジ端末160a,160b,・・・と通信を行うことができる。特に、本実施形態に係る通信部19bは、ラベル発行機構14が発行したラベルに関する情報を、店舗サーバ150およびレジ端末160a,160b,・・・に送信する。ラベルに関する情報としては、ラベルに記載された商品の価格(図14のL5)の他、ラベルを発行した時間等が挙げられる。
HDD20は、主として、容器情報テーブル22、計量皿ベース画像23、およびゼロ点重量データ24を記憶している。
制御部30は、CPU、RAMおよびROMによって構成されたマイクロコンピュータであって、計量装置100を構成する様々な構成要素と接続されている。ROMには、計量装置100を制御するための制御プログラムが格納されている。CPUは、ROMに格納された制御プログラムに基づいて、計量装置100を制御する。RAMは、CPUがROMに格納された制御プログラムを実行する際の、所謂ワークメモリとして機能する。
重量確定部31は、計量機構17から送られてくる計量値(重量値)を監視し、容器が計量皿11に置かれた後、計量値が安定したところで、計量値の決定を行って商品の重量を確定する。
手動のゼロ点調整操作が為されたとき、あるいは、所定の条件を満足したときに、ゼロ点調整部33が、計量皿11の重量を測定し、被計量物が載っていない状態のときの重量値をゼロと置き換えるための補正値(ゼロ点重量データ24)を求める。このゼロ点重量データ24は、上記の重量確定部による商品の重量算出の際に使われるもので、HDD20に記憶され、RAMにも記憶されることになる。ゼロ点調整処理は、通常、計量皿11の上に何も載っていない状態で行われる。
画像取得部35は、後述するベース画像更新部36からの指令に応じて、カメラ12の画像を取得する。また、ベース画像更新部36からの指令に応じ、カメラ12の画像を、計量皿ベース画像23としてHDD20に上書きする。
ベース画像更新部36は、容器が載っていない計量皿11の画像を画像取得部35を介してカメラから得て、計量皿ベース画像23の更新を行う。以下、図16に示すフローに基づいて、計量皿ベース画像23の更新について説明する。
容器特定部37は、カメラ12で撮った容器を含む被計量物の画像と、計量皿ベース画像23とを用いて、顧客が選択した容器を特定する。計量皿ベース画像23が図6に示す画像IMbであり、カメラ12で撮った容器の画像が図7に示す画像IMである場合、計量皿ベース画像23の計量皿11の部分に特に目立つ汚れや照明反射部分が存在しないため、図7に示す画像IMだけに基づいて容器TRの輪郭の抽出が為され、その画像処理から容器の特定が行われる。なお、図6に示す画像IMbにも、図7に示す画像IMにも容器TRの外側に背景SUが写り込んでいるが、画像上で容器TRが計量皿11の内側に収まるように計量皿11の大きさや形状が決められているため、容器の輪郭抽出や特定の処理は良好に行われる。
ラベル情報生成部38は、ラベル発行機構14によってラベルに表記される情報を生成する。つまり、ラベル情報生成部38は、図14に示すラベルL1のように、消費期限L2や商品の単価L3、重量確定部31によって算出された商品自身の重量である正味量L4、商品の価格L5、および該価格を表すバーコードL6を生成する。
報知制御部39は、タッチパネル16やスピーカー18において報知される情報の生成や表示制御、音声出力制御を行う。特に、報知制御部39は、人感センサ13の検知結果に応じて、スピーカー18の音声出力制御を行う。
(3−1)
本実施形態に係る計量装置100では、カメラ12で撮った画像を用いて容器特定部37が容器の特定を行うため、顧客(計量装置100の利用者)の操作負担が軽減される。また、カメラ12で撮った容器が載った画像に加え、容器が載っていない計量皿11の画像である計量皿ベース画像23を用いて容器の特定を行っている。このため、計量皿11に汚れが付いていたり、黒い計量皿11の一部に照明が反射して画像では白い部分(図13の照明反射部分RLを参照)が写っていたりする場合においても、それらの悪影響は、容器を特定するための処理において計量皿ベース画像23を使うことで取り除くことができる。これにより、容器の輪郭などを誤検知してしまうことが抑制され、容器の特定の精度が高まり、容器の特定ができずに顧客に操作負担を掛けてしまうことが抑制されている。
計量装置100では、計量機構17の計測値に基づいて、計量皿11に容器が継続的に載っていない時間を非載置時間として求め、その非載置時間が上限閾値を超えたときに計量皿ベース画像23の更新を行っている(図16のステップS3〜S6参照)。これは、容器が計量皿11の上に長く載っていない状態であれば、計量装置100の周りに顧客がおらず、更新のための画像を撮る瞬間に計量皿11の上に容器が入ってきたり顧客の手が入ってきたりする可能性が小さいためである。
計量装置100では、計量皿11が計量機構17の皿装着部17aに装着されたときに、計量皿ベース画像23の更新を行っている(図16のステップS1,S4〜S6参照)。計量皿11が装着されるということは、計量皿11が変わったり計量皿11が洗浄されたりしている可能性が高いため、計量皿ベース画像23の更新を行い、それ以降の容器特定部37による容器の特定の精度を高めるようにしている。
計量装置100では、ゼロ点調整処理が行われたときに、カメラ12に計量皿11の画像を撮らせ、その画像を更新後の計量皿ベース画像23としてHDD20に記憶させている(図16のステップS2,S4〜S6参照)。ゼロ点調整処理は、計量皿11が変わったり計量皿11が洗浄されたりしたときに行われることが多く、そのタイミングで計量皿ベース画像23の更新を行うことで、古い計量皿ベース画像23を用いることによる容器の特定ミスを抑制することができている。
計量装置100では、カメラ12から得た計量皿11の画像に基づいて、計量皿ベース画像23の更新を行うか否かの判定を行っている(図16のステップS5参照)。そして、ベース画像更新部36は、計量皿ベース画像23の更新を行うと判定した場合に、更新後の計量皿ベース画像23をHDD20に記憶させている(図16のステップS6参照)。なぜなら、計量皿ベース画像23の更新の時期になって、カメラ12から計量皿11の画像を取得しても、その画像に計量皿11以外のものが写っているならば、それを新しい更新後の計量皿ベース画像23とすべきではないからである。これに鑑み、ベース画像更新部36は、計量皿11の複数の画像をカメラ12から得て、それらの複数の画像に基づいて計量皿ベース画像23の更新を行うか否かの判定を行っている。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、以下のような変形例が考えられる。
上記実施形態では、複数ある商品の単価が同じである場合について説明した。しかし、各商品の単価は、それぞれ異なっていても良い。この場合、タッチパネル16は、顧客が商品を計量装置100に直接入力するための画面を表示する。
上記実施形態では、顧客が計量装置100付近における顧客の存在の有無を、人感センサ13によって検知する場合について説明した。しかし、顧客の存在の有無の検知は、人感センサ13のかわりに、カメラによる撮像によって行われても良い。
12 カメラ
17 計量機構(計量部)
20 HDD(記憶部)
23 計量皿ベース画像(ベース画像)
33 ゼロ点調整部
36 ベース画像更新部(更新部)
37 容器特定部
100 計量装置
Claims (6)
- 複数の容器の中から選択された容器に商品が入れられた被計量物を計量する、セルフ式の計量装置であって、
前記容器を載せる、計量皿と、
前記計量皿の重量を量る、計量部と、
前記計量皿の画像を撮る、カメラと、
前記容器が載っていない前記計量皿の画像を、ベース画像として記憶する、記憶部と、
前記カメラで撮った前記容器が載った画像および前記ベース画像を用いて、前記容器を特定する、容器特定部と、
前記容器が載っていない前記計量皿の画像を前記カメラから得て、前記ベース画像の更新を行う、更新部と、
を備えた計量装置。 - 複数の容器の中から選択された容器に商品が入れられた被計量物を計量する、計量装置であって、
前記容器を載せる、計量皿と、
前記計量皿の重量を量る、計量部と、
前記計量皿の画像を撮る、カメラと、
前記容器が載っていない前記計量皿の画像を、ベース画像として記憶する、記憶部と、
前記カメラで撮った前記容器が載った画像および前記ベース画像を用いて、前記容器を特定する、容器特定部と、
前記容器が載っていない前記計量皿の画像を前記カメラから得て、前記ベース画像の更新を行う、更新部と、
を備え、
前記更新部は、前記計量部の計測値に基づいて、前記計量皿に前記容器が継続的に載っていない時間を非載置時間として求め、前記非載置時間が閾値を超えたときに、前記ベース画像の更新を行う、
計量装置。 - 複数の容器の中から選択された容器に商品が入れられた被計量物を計量する、計量装置であって、
前記容器を載せる、計量皿と、
前記計量皿の重量を量る、計量部と、
前記計量皿の画像を撮る、カメラと、
前記容器が載っていない前記計量皿の画像を、ベース画像として記憶する、記憶部と、
前記カメラで撮った前記容器が載った画像および前記ベース画像を用いて、前記容器を特定する、容器特定部と、
前記容器が載っていない前記計量皿の画像を前記カメラから得て、前記ベース画像の更新を行う、更新部と、
を備え、
前記計量皿は、前記計量部からの脱着および前記計量部への装着が可能であり、
前記更新部は、前記計量皿が前記計量部に装着されたときに、前記ベース画像の更新を行う、
計量装置。 - 複数の容器の中から選択された容器に商品が入れられた被計量物を計量する、計量装置であって、
前記容器を載せる、計量皿と、
前記計量皿の重量を量る、計量部と、
前記計量皿の画像を撮る、カメラと、
前記容器が載っていない前記計量皿の画像を、ベース画像として記憶する、記憶部と、
前記カメラで撮った前記容器が載った画像および前記ベース画像を用いて、前記容器を特定する、容器特定部と、
前記容器が載っていない前記計量皿の画像を前記カメラから得て、前記ベース画像の更新を行う、更新部と、
前記容器が載っていない前記計量皿の重量を計らせてその重量をゼロと認識させるためのゼロ点調整処理を行う、ゼロ点調整部と、
を備え、
前記更新部は、前記ゼロ点調整処理が行われたときに、前記カメラに前記計量皿の画像を撮らせ、その画像を更新後のベース画像として前記記憶部に記憶させる、
計量装置。 - 前記更新部は、前記カメラから得た前記計量皿の画像に基づいて、前記ベース画像の更新を行うか否かの判定を行い、前記ベース画像の更新を行うと判定した場合に更新後のベース画像を前記記憶部に記憶させる、
請求項1から4のいずれか1項に記載の計量装置。 - 前記更新部は、前記計量皿の複数の画像を前記カメラから得て、それらの複数の画像に基づいて、前記ベース画像の更新を行うか否かの判定を行う、
請求項5に記載の計量装置。
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