JP6441139B2 - 計量装置 - Google Patents
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Description
図1に示されるように、計量装置1は、スーパーマーケット等の店舗100の食料品売り場において、客自身による惣菜等の商品の計量に用いられる、カメラ付きセルフ式の計量装置である。計量装置1は、客が所望の商品を所望の蓋付きの容器に入れた計量に用いられる。また計量装置1は、計量販売の場合には商品の質量値(重量)に基づく商品価格が表示されたラベル、或いは、定額販売の場合にはその定額価格が表示されたラベルを発行する。客は、発行されたラベルを容器に貼って、所望のレジ端末103に持参する。以下、商品が容器に入れられたものを「被計量物」という。すなわち、被計量物は、蓋付きの容器及び商品を含んでいる。
図2〜図4に示されるように、計量装置1は、計量皿3、タッチパネル4、計量機構5、カメラ(撮像部)7、人感センサ8、ラベル発行機構9、照明装置(照明部)10、スピーカ11、店舗側無線部12、通信部13、制御部30、及び販売情報記憶部41を備える。これらの構成要素のうち、計量機構5、ラベル発行機構9、店舗側無線部12、通信部13、制御部30、及び販売情報記憶部41は、本体部2内に収容されている。
図3に示されるように、計量皿3には、蓋51b付きの容器51及び商品Xを含む被計量物50が載置される。容器51は、商品Xが収容される本体51aと、本体51aの上部に着脱自在に取り付けられる蓋51bと、を含む。一例として、容器51においては、上方に開口するカップ状の本体51aの開口縁に対し、当該開口が閉じられるように浅皿状の蓋51bが嵌合可能とされている。計量皿3は、例えば金属からなり、その表面には、容器51を識別し易い色が施されている。具体的には、計量皿3の表面は、後述する抽出部31による被計量物領域の抽出処理がし易くなるように着色されている。例えば、蓋51bの色として白や黄等の明るい色が用いられる場合には、蓋51bの色と計量皿3の表面の色とのコントラストが明確となるように、計量皿3の表面は黒色に着色されていてもよい。用いられる容器51(本体51a及び蓋51b)の形状、サイズ及び種類は、特に限定されず、種々の形状、サイズ及び種類とすることができる。容器51に入れられる商品Xの形状、サイズ及び種類は特に限定されず、種々の形状、サイズ及び種類とすることができる。
計量機構5は、計量皿3に載置された被計量物50を計量する。計量機構5は、被計量物50の質量値(計量値)を制御部30に送信する。
タッチパネル4の下側には、矩形状の支持部材6aが2本の支柱6に掛け渡されている。支持部材6aの幅方向における中央部分の下部には、カメラ収容部材6bが取り付けられている。カメラ収容部材6bは、タッチパネル4の前方に向かって延在している。カメラ収容部材6bは、下側が開口された箱状に形成されている。カメラ7は、カメラ収容部材6bの先端側において、計量皿3を上方から撮像可能なように取り付けられている。これにより、カメラ7は、計量皿3に載置される被計量物50を含む撮像領域の画像を撮像可能となっている。カメラ7は、撮像領域の画像を撮像すると、当該撮像領域の画像を制御部30に送信する。
人感センサ8は、カメラ収容部材6bの左側及び右側に位置するように支持部材6aに取り付けられており、計量皿3の周囲における人の存在を検知する。人感センサ8は、例えば赤外線センサ又は超音波による距離センサ等であり、計量装置1の正面側の空間における人の存在を検知する。人感センサ8は、計量皿3の周囲における人の存在を検知した際に、その旨を示す信号を制御部30に送信する。
ラベル発行機構9は、商品Xの価格が表示されたラベルを発行する。ラベル発行機構9は、ラベルカセット及び複数のセンサ等によって構成されており、ラベルカセットから繰り出される用紙に、商品Xの価格等を印字して、ラベルとして発行する。ラベル用の用紙としては、裏面のみに粘着性を有する用紙を用いることができる。
図3に示されるように、照明装置10は、カメラ7と共にカメラ収容部材6b内に収容されている。照明装置10は、下方から見てカメラ7の周囲を覆うように、リング状に形成されており、下方に光を照射可能となっている。照明装置10は、下方に光を照射することによって、計量皿3に載置された被計量物50に向けて光を照射する。この配置例では、被計量物50がカメラ7のほぼ真下に載置された場合、照明装置10から照射された光は、被計量物50の上面(容器51に蓋51bが付いている場合には蓋51bの上面)で反射し、カメラ7の図示しないレンズに入射する。つまり、照明装置10は、被計量物50に照射した光が当該被計量物50で反射されてカメラ7に入射する位置に配置されている。これにより、カメラ7によって撮像される画像の色合いを明瞭にし、後述する抽出部31による被計量物領域の抽出、及び蓋判別部33による蓋51bの有無や色の判別の精度を向上させることができる。また、当該画像における輝度のピークを顕著にし、後述する蓋判別部33による透明な蓋51bの有無の判別精度を向上させることもできる。
タッチパネル4は、客向けの様々な情報を含む画像を表示する。例えば、タッチパネル4は、客の接近によって人感センサ8が人の存在を検知した際に、購入手順の案内用の画像の表示を開始する。具体的には、タッチパネル4は、被計量物50を計量皿3に載置することを客に促す画像、上述したラベルを発行するために、タッチパネル4に表示された発行ボタンを押下することを客に促す画像、及び発行したラベルを容器51に貼り付けることを客に促す画像等を表示する。
スピーカ11は、支持部材6aに内蔵されており、客向けの様々な情報を含む音声を出力する。例えば、スピーカ11は、客の接近によって人感センサ8が人の存在を検知した際に、タッチパネル4による画像の表示に連動した音声を出力する。
店舗側無線部12は、店員が所持する携帯端末と無線通信を行う。例えば、店舗側無線部12は、人感センサ8が客の存在を所定時間以上継続して検知した際に、その旨を示す信号を店員の携帯端末に送信する。これにより、店員は、計量装置1の操作に困惑しているような客に対し、迅速にサービスを提供することができる。なお、店舗側無線部12は、ラベル発行機構9におけるラベルロールの残量が所定量以下となった場合、及び未使用の容器51の数が所定数以下となった場合などに、その旨を示す信号を店員の携帯端末に送信してもよい。
通信部13は、店舗サーバ102及び複数のレジ端末103のそれぞれと通信を行う。例えば、通信部13は、ラベル発行機構9が発行したラベルに関する情報を店舗サーバ102及び複数のレジ端末103のそれぞれに送信する。ラベルに関する情報としては、ラベルに記載された商品Xの価格の他、ラベルを発行した時間等が挙げられる。
販売情報記憶部41は、容器51のサイズ(以下、「容器サイズ」という)及び蓋51bの色の組合せと、当該組合せに対応する販売情報と、を関連付けて記憶する。販売情報記憶部41は、例えば、図5に示されるように、複数のレコード情報Rを有する販売情報テーブルTを記憶している。複数のレコード情報Rは、容器サイズ(本実施形態では一例として容器51の長辺サイズ及び短辺サイズ)と蓋51bの色と販売情報とが関連付けられている。販売情報テーブルTは、実際に客が計量する前の事前準備(例えば店員等によるデータ登録)により、販売情報記憶部41に予め登録されている。
制御部30は、計量装置1における各種動作を制御する部分であり、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及びハードディスク等で構成される。図4に示されるように、制御部30は、計量装置1における各種制御処理を実行する概念的要素として、抽出部31、容器サイズ判別部32、蓋判別部33、報知部34、特定部35、価格算出部36、及びラベル情報生成部37を有する。このような概念的要素は、例えばROMに格納されているプログラムがRAM上にロードされてCPUで実行されるソフトウェアとして構成することができる。なお、制御部30は、電子回路等によるハードウェアとして構成されてもよい。
抽出部31は、カメラ7により撮像した画像から、被計量物50に対応する画像領域である被計量物領域を抽出する。図6に示されるように、抽出部31は、カメラ7により撮像した画像G上において、例えばエッジ検出等の画像処理によって被計量物50に対応する画像領域とそれ以外の領域とのエッジ(輪郭)を検出することで、被計量物領域Aを抽出する。
容器サイズ判別部32は、抽出部31により抽出された被計量物領域Aの大きさに基づいて容器51のサイズを判別する。図6に示されるように、容器サイズ判別部32は、例えば被計量物領域Aを含む最小面積の矩形(いわゆる最小矩形)の領域である矩形領域Bを特定する。容器サイズ判別部32は、特定した矩形領域Bの辺の長さを算出することで、容器サイズ(長辺サイズ及び短辺サイズ)を判別する。ここで、矩形領域のBの辺の長さ(mm)は、例えば画素(ピクセル)数に基づいて特定することができる。なお、容器サイズとしては、容器51の長辺サイズ及び短辺サイズの他に、例えば円形の容器等の場合、近似させた多角形の辺の合計や、周囲長等を用いてもよい。容器サイズ判別部32は、判別した容器サイズを示す情報を、特定部35に出力する。ちなみに、矩形領域Bを特定するのに代えて、被計量物領域Aの外縁に沿って当該被計量物領域Aを囲う包絡領域を特定して、容器サイズを判別してもよい。
蓋判別部33は、被計量物領域Aの少なくとも一部の画像領域(対象領域)における画素に基づいて、容器51の蓋51bの有無を判別するとともに、蓋51bが有ると判別した場合には、その蓋51bの色を判別する。ここで、「色(color)」には、例えば白、黒、赤、青及び緑等の着色された有色に加えて、着色されない無色(透明)も含まれる。蓋判別部33は、判別を行うために、まず、蓋51bの有無及び色の判別に用いる対象領域Cを設定する。一例として、蓋判別部33は、例えば矩形領域Bの中央に位置する所定の大きさの領域(例えば100×50ピクセルの領域)を、対象領域Cとして設定する。
報知部34は、蓋51bが無いことを示す判別結果が蓋判別部33から出力された場合に、容器51の本体51aに蓋51bを付けるように客に報知する。具体的には、報知部34は、タッチパネル4やスピーカ11等を介して、容器51の本体51aに蓋51bを取り付けてから被計量物50を再計量する必要があることを、画像表示(又は映像表示)や音声出力によって客に報知する。
特定部35は、蓋判別部33により判別した蓋51bの色に少なくとも基づいて、被計量物50の販売情報を特定する。具体的には、特定部35は、蓋判別部33により判別した蓋51bの色と容器サイズ判別部32により判別した容器サイズとに基づいて、販売情報を特定する。より具体的には、特定部35は、販売情報記憶部41に記憶されている販売情報テーブルTを参照し、容器サイズ(長辺サイズ及び短辺サイズ)と蓋51bの色との組合せによって一意に定まるレコード情報Rを特定する。これにより、特定部35は、特定されたレコード情報Rを、被計量物50の販売情報として特定する。特定部35は、特定した販売情報を価格算出部36に出力する。なお、特定部35は、容器サイズ判別部32により判別した容器サイズと各レコード情報Rに関連付けられた容器サイズとの差が予め定められた閾値以内である場合には、両者は対応するとみなしてレコード情報Rを特定する。これにより、当該両者の間に多少の誤差が生じ得たとしても、確実に販売情報を特定することが可能となる。
価格算出部36は、特定部35から取得した販売情報に基づいて、販売価格を算出する。具体的には、価格算出部36は、販売情報に関連付けられた販売形態を参照し、被計量物50の販売形態が計量販売であるか定額販売であるかを特定し、販売形態に応じた算出処理を実行する。
ラベル情報生成部37は、ラベル発行機構9によって発行されるラベルに表示すべき情報を生成する。当該情報としては、商品Xの消費期限、商品Xの単価、価格算出部36によって算出された販売価格、商品Xの内容量、商品Xの個数及び商品Xの価格を表すバーコード等が挙げられる。
図8及び図9を参照して、計量時における制御部30の処理を含む計量手順の一例について説明する。計量機構5は、客によって計量皿3に載置された被計量物50を計量する(ステップS1)。計量機構5は、被計量物50の計量値を制御部30に出力する。カメラ7は、客によって被計量物50が計量皿3に載置されると(すなわち、制御部30が計量機構5から出力された計量信号を受信すると)、計量皿3に載置された被計量物50を含む撮像領域の画像Gを撮像する(ステップS2)。カメラ7は、撮像した画像Gを制御部30に送信する。
以上のように構成された計量装置1では、被計量物50の販売情報を少なくとも容器51の蓋51bの色に基づいて特定する。このように、販売情報の特定に際して蓋51bの色に基づくことで、容器51のサイズが近いことに起因して被計量物50の販売情報を誤特定しまうことを抑制できる。従って、サイズが互いに近い複数の容器51が計量に用いられる場合であっても、被計量物50の販売情報を精度良く特定することができる。このため、近い容器サイズの複数の容器51を計量に用いることができる。その結果、使用可能な容器サイズを増やすことができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態の計量装置1において、特定部35は、容器サイズ判別部32により判別した容器サイズと蓋判別部33により判別した蓋51bの色とを取得した後に、一意の販売情報を特定したが、販売情報の絞込み(販売情報テーブルTにおいて該当するレコード情報Rの絞込み)を段階的に実行してもよい。例えば、特定部35は、蓋判別部33により判別した蓋51bの色に基づいて販売情報の絞込みを実行し、販売情報が一意に特定された場合には容器サイズによる販売情報の絞込みを実行する必要はない。すなわち、特定部35は、容器サイズ及び蓋51bの色に基づく販売情報の絞込みを任意の順序で段階的に実行し、販売情報を一意に特定できた時点で販売情報の絞込みを完了すればよい。
Claims (9)
- 蓋付きの容器及び商品を含む被計量物を計量する計量装置であって、
前記被計量物を撮像する撮像部と、
前記撮像部により撮像した画像から前記被計量物に対応する画像領域である被計量物領域を抽出する抽出部と、
前記被計量物領域の少なくとも一部の領域における画素に基づいて、前記容器の前記蓋の有無を判別するとともに、前記蓋が有ると判別した場合に前記蓋の色を判別する蓋判別部と、
前記蓋判別部により判別した前記蓋の色に少なくとも基づいて、前記被計量物の販売情報を特定する特定部と、を備える、計量装置。 - 前記蓋判別部は、前記被計量物領域の少なくとも一部の領域における画素の色合いに基づいて、前記蓋の有無を判別するとともに、前記蓋が有ると判別した場合に前記蓋の色を判別する、請求項1記載の計量装置。
- 前記蓋判別部は、前記被計量物領域の少なくとも一部の領域における画素の明るさに基づいて、前記蓋の有無を判別する、請求項1又は2記載の計量装置。
- 前記蓋判別部は、前記被計量物領域の少なくとも一部の領域における画素の色彩の分散に基づいて、有色の前記蓋の有無を判別する、請求項1〜3のいずれか一項記載の計量装置。
- 前記蓋判別部は、前記被計量物領域の少なくとも一部の領域における画素の色彩の分布に基づいて、有色の前記蓋の色を判別する、請求項1〜4のいずれか一項記載の計量装置。
- 前記被計量物の販売情報は、前記被計量物の容器重量及び販売形態の少なくともいずれかを含む、請求項1〜5のいずれか一項記載の計量装置。
- 前記販売形態は、定額販売及び計量販売を含む、請求項6記載の計量装置。
- 前記被計量物領域の大きさに基づいて前記容器のサイズを判別する容器サイズ判別部を更に備え、
前記特定部は、前記蓋判別部により判別した前記蓋の色と前記容器サイズ判別部により判別した前記容器のサイズとに基づいて、前記販売情報を特定する、請求項1〜7のいずれか一項記載の計量装置。 - 前記被計量物に光を照射する照明部を更に備える、請求項1〜8のいずれか一項記載の計量装置。
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