JP5823440B2 - スルーアンカ - Google Patents
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Description
スルーアンカでは、金属製の本体部にピースが組付けられて、ピース及び本体部が被覆部に一体にモールド成形されている。また、ウェビングが挿通する挿通孔の内周部は、被覆部とピースとによって構成されると共に、ピース部は被覆部よりも摩擦抵抗の低い材料で構成されている。そして、乗員がウェビングを引出すと、ウェビングがピース上を摺動しつつ引出される。
しかしながら、乗員がウェビングを車両前側へ引出すと、スルーアンカが車両前側に略45°傾くと共に、スルーアンカの挿通孔からウェビングが車両前側へ延出される。このため、この場合には、挿通孔の長手方向の端部を構成する被覆部にウェビングが当接する可能性がある。
これに対して、ピースを挿通孔の長手方向外側へ延ばすことで、車両前側へ引出されたウェビングが被覆部に当接することを抑制できる。しかし、この場合でも、ピースにおけるウェビングが摺動される面積が小さいと、ウェビングが被覆部に当たり、ウェビングの引出力が増加するという問題がある。
本態様は上記事実を考慮し、車両前側へウェビングが引出されても、ウェビングの引出力を低減できるスルーアンカを提供することが目的である。
金属により製作され、乗員拘束用のウェビングが挿通される挿通孔を形成するための貫通孔が形成された本体部と、
前記貫通孔の内周縁部を覆うように前記本体部に組付けられ、車両への組付状態で前記挿通孔の内周部における下部及び車両前側端部を構成すると共に、当該車両前側端部が上側へ湾曲されたピースと、
前記ピース及び前記本体部と一体にモールド成形され、前記貫通孔における内周縁部の他の部分を被覆して前記ピースと共に前記挿通孔の内周部を構成する被覆部と、
を備え、
前記ピースの前記本体部への組付時に、前記貫通孔内に配置された前記ピースを車両前側かつ下側へ移動させて前記本体部に組付けることを特徴とするスルーアンカ。
(構成2)
前記挿通孔の車両後側の内周面から前記ピースの車両前側端までの前記挿通孔の長手方向に沿う長さが、前記ウェビングの幅寸法の√2倍以上に設定された構成1のスルーアンカ。
上記構成1によれば、挿通孔における内周部の車両前側端部が、ピースによって構成されており、ピースの車両前側端部が上側へ湾曲されている。そして、乗員がウェビングを車両前側へ引出す場合には、スルーアンカが車両前側へ略45°に傾いて、スルーアンカの挿通孔からウェビングが車両前方へ延出される。このため、乗員がウェビングを車両前側へ引出しても、ウェビングの幅方向における縁部がピースに当接されるためウェビングの引出力を低減できる。
ここで、ピースを本体部に組付ける際には、貫通孔内にピースを配置して、この状態からピースを車両前側かつ下側へ移動させて組付けるようになっている。このため、ピースの車両前側端部の断面を貫通孔の内周縁部を覆うような形状にして、当該車両前側端部を貫通孔の内周縁部に嵌め込むことができる。したがって、ピースの車両前側端部においてウェビングが摺動する面積を大きく設定できる。その結果、ウェビングが車両前方へ引出された際のウェビングの引出力を効果的に低減できる。
上記構成2によれば、挿通孔の車両後側の内周面からピースの車両前側端までの挿通孔の長手方向に沿う長さが、ウェビングの幅寸法の√2倍以上に設定されている。このため、ウェビングが車両前側へ引出された際のウェビングの引出力を有効に低減できる。すなわち、上述したように、乗員がウェビングを車両前側へ引出す際には、スルーアンカが車両前側へ略45°に傾いて、ウェビングがスルーアンカの挿通孔から車両前側へ延出される。このため、ピース上を摺動するウェビングの寸法は、ウェビングの幅寸法を√2倍した値になる。このため、挿通孔の車両後側の内周面からピースの車両前側端までの挿通孔の長手方向に沿う長さを、ウェビングの幅寸法の√2倍以上に設定することで、ウェビングが車両前側へ引出されても、ウェビングをピース上に確実に摺動させることができる。
スルーアンカでは、金属製の本体部にピースが組付けられて、ピース及び本体部が樹脂材の被覆部に一体にモールド成形されている。そして、スルーアンカの挿通孔の内周部は、被覆部とピースとによって構成されると共に、ピース部は被覆部よりも摩擦抵抗の低い材料で構成されている。そして、乗員がウェビングを引出すと、ウェビングがピース上を摺動しつつ引出される。
しかしながら、乗員がウェビングを車両前側へ引出すと、スルーアンカが車両前側に略45°傾くと共に、スルーアンカの挿通孔からウェビングが車両前側へ延出される。このため、この場合には、挿通孔の長手方向の端部を構成する被覆部にウェビングが当接する可能性がある。
これに対して、ピースを挿通孔の長手方向外側へ延ばすことで、車両前側へ引出されたウェビングが被覆部に当接することを抑制できる。この場合には、この延ばした部分においてもピースの強度を確保する構造にすることが望ましい。
本態様は上記事実を考慮し、車両前側へウェビングが引出されても、ウェビングの引出力を低減でき、かつピースの強度を確保できるスルーアンカを提供することが目的である。
金属により製作され、乗員拘束用のウェビングが挿通される挿通孔を形成するための貫通孔が形成された本体部と、
前記貫通孔の内周縁部が密着された状態で当該内周縁部と嵌合されて前記本体部に組付けられ、車両への組付状態で前記挿通孔の内周部における下部及び車両前側端部を構成すると共に、当該車両前側端部が上側へ湾曲されたピースと、
を備えたスルーアンカ。
上記構成3によれば、挿通孔における内周部の車両前側端部が、ピースによって構成されており、ピースの車両前側端部が上側へ湾曲されている。そして、乗員がウェビングを車両前側へ引出す場合には、スルーアンカが車両前側へ略45°に傾いて、スルーアンカの挿通孔からウェビングが車両前側へ延出される。このため、乗員がウェビングを車両前側へ引出しても、ウェビングの幅方向における縁部がピースに当接されるため、ウェビングの引出力を低減できる。
ここで、本体部の貫通孔における内周縁部がピースに密着された状態で、ピースが当該内周縁部と嵌合されて本体部に組付けられている。このため、ウェビングがピース上を摺動する際には、ウェビングからピースに作用する荷重が本体部へ直接的に伝達されて、当該荷重によるピースの(撓み)変形が本体部によって抑制される。これにより、本体部によってピースの強度を確保することができる。
12 プレート(本体部)
16 貫通孔
20 下側内周面
26 挿通孔
30 ピース
38 摺動面(摺接部)
44 ピース側傾斜面
52 溝部
54 被覆部側傾斜面
70 ウェビング
α2 角度
α3 角度
Claims (1)
- 金属により製作され、乗員拘束用のウェビングが挿通される挿通孔を形成するための貫通孔が形成された本体部と、
前記本体部に組付けられて前記貫通孔における内周縁部の一部を覆うと共に、表面が前記ウェビングの摺接部とされるピースと、
前記摺接部を露出させた状態に前記ピース及び前記本体部と一体にモールド成形され、前記貫通孔における内周縁部の他の部分を被覆して前記ピースと共に前記挿通孔の内周部を構成する被覆部と、
前記ピースと前記被覆部との境界部分に形成された溝部と、
前記溝部の前記ピース側の側面を構成し、前記溝部に直交する断面視で前記摺接部との成す角度が鈍角に設定されたピース側傾斜面と、
前記溝部の前記被覆部側の側面を構成し、前記溝部に直交する断面視で前記被覆部の表面との成す角度が鈍角に設定された被覆部側傾斜面と、
を備え、
前記溝部におけるピース側傾斜面で構成された部分の幅寸法が前記被覆部側傾斜面で構成された部分の幅寸法よりも大きく設定されており、前記断面視における前記ピース側傾斜面の前記摺接部との成す角度が被覆部側傾斜面の前記被覆部の表面との成す角度に比べて大きく設定されているスルーアンカ。
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