JP5823440B2 - スルーアンカ - Google Patents

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Description

本発明は、乗員拘束用のウェビングが挿通されるスルーアンカに関する。
下記特許文献1に記載されたシートベルト用ガイドアンカ(スルーアンカ)では、ガイドプレート(本体部)にガイドピース(ピース)が組付けられて、これらがモールド樹脂にインサート成形されている。また、ガイドピースとモールド樹脂との境界部分には、ガイドピース外周溝部が形成されており、ガイドピース外周溝部はガイドピースの外周縁の全周に沿って延在されている。さらに、モールド樹脂成型用の金型には、ガイドピース外周溝部を形成するための溝成形用リブが設けられており、この溝成形用リブとガイドピースの外周縁との間にクリアランスが設けられている。これにより、モールド樹脂を成形する際に、金型(の溝成形用リブ)とガイドピースとの干渉が抑制されるため、ガイドピースの傷や打痕の発生が防止される。なお、スルーアンカとしては、下記特許文献2に記載されたものがある。
特開2002−103386号公報 特開2011−56968号公報
しかしながら、上記のシートベルト用ガイドアンカでは、上述したように、金型(の溝成形用リブ)とガイドピースの外周縁との間にクリアランスが設けられているため、モールド樹脂を成形する際にガイドピースの位置が自身の長手方向にずれる可能性がある。これにより、モールド樹脂を成形する際のガイドピースの位置決めを良好にすることができないという問題がある。
本発明は、上記事実を考慮し、ピースの位置決めを良好にして被覆部を成形できるスルーアンカを提供することを目的とする。
請求項1に記載のスルーアンカは、金属により製作され、乗員拘束用のウェビングが挿通される挿通孔を形成するための貫通孔が形成された本体部と、前記本体部に組付けられて前記貫通孔における内周縁部の一部を覆うと共に、表面が前記ウェビングの摺接部とされるピースと、前記摺接部を露出させた状態に前記ピース及び前記本体部と一体にモールド成形され、前記貫通孔における内周縁部の他の部分を被覆して前記ピースと共に前記挿通孔の内周部を構成する被覆部と、前記ピースと前記被覆部との境界部分に形成された溝部と、前記溝部の前記ピース側の側面を構成し、前記溝部に直交する断面視で前記摺接部との成す角度が鈍角に設定されたピース側傾斜面と、前記溝部の前記被覆部側の側面を構成し、前記溝部に直交する断面視で前記被覆部の表面との成す角度が鈍角に設定された被覆部側傾斜面と、を備え、前記溝部におけるピース側傾斜面で構成された部分の幅寸法が前記被覆部側傾斜面で構成された部分の幅寸法よりも大きく設定されており、前記断面視における前記ピース側傾斜面の前記摺接部との成す角度が被覆部側傾斜面の前記被覆部の表面との成す角度に比べて大きく設定されている
請求項1に記載のスルーアンカでは、ウェビングが挿通される挿通孔を形成するための貫通孔が本体部に形成されている。そして、貫通孔における内周縁部の一部を覆うようにピースが本体部に組付けられており、ピースの表面がウェビングの摺接部とされている。さらに、ピースの摺接部を露出させた状態に被覆部がピース及び本体部と一体にモールド成形されており、貫通孔における内周縁部の他の部分が被覆部によって被覆されている。これにより、挿通孔の内周部がピース及び被覆部によって構成されている。
ここで、ピースと被覆部との境界部分には、溝部が形成されている。また、溝部のピース側の側面がピース側傾斜面とされており、溝部に直交する断面視で(溝部の長手方向から見て)ピース側傾斜面と摺接部との成す角度が鈍角に設定されている。このため、溝部を形成するための金型をピース側傾斜面に当てることで、ピースの移動を抑制できる。したがって、ピースの位置決めを良好にして被覆部を成形できる。
また、溝部の被覆部側の側面が被覆部側傾斜面とされており、溝部に直交する断面視で(溝部の長手方向から見て)被覆部側傾斜面と被覆部の表面との成す角度が鈍角に設定されている。これにより、溝部の断面形状を例えばV字形状に形成できる。このため、例えば溝部の断面形状を凹状に形成した場合に比べて、ウェビングが挿通孔の内周部を摺動する際のウェビングに対する摺動抵抗を小さくできる。
請求項1に記載のスルーアンカによれば、ピースの位置決めを良好にして被覆部を成形できる。
また、ウェビングが挿通孔の内周部を摺動する際のウェビングに対する摺動抵抗を小さくできる。
本実施の形態に係るスルーアンカの溝部を成形するための金型を示す溝部に直交する方向(溝部の長手方向)から見た断面図(図2の2点鎖線で囲まれた部分に対応する断面図)である。 図1に示されるスルーアンカの全体を示す車室内側から見た正面図である。 図2に示されるスルーアンカを示す車両前側から見た側断面図(図2の3−3線断面図)である。 図2に示されるスルーアンカを示す上側から見た断面図(図2の4−4線断面図)である。 図2に示されるスルーアンカに用いられるプレートを示す正面図である。 図2に示されるスルーアンカに用いられるピースを示す正面図である。 図6に示されるピースを示す車両後側から見た側断面図である。 図7に示されるピースを示す車室内側から見た断面図である。 (A)は、スルーアンカに用いられるプレートにピースを組付ける前の状態を示す正面図であり、(B)は、(A)の状態からピースを移動してプレートにピースが組付けられた状態を示す正面図である。 図2に示されるスルーアンカにおいて、ウェビングが車両前方へ引出された状態を示す正面図である。 図4に示されるスルーアンカの内周面の他の一例を示す上側から見た断面図である。
以下、図面を用いて本実施の形態に係るスルーアンカ10について説明する。なお、図面において適宜示される矢印はスルーアンカ10が車両(自動車)に取付けられた状態の方向を示しており、矢印FRは車両前側を示し、矢印INは車室内側を示し、矢印UPは上側を示している。
スルーアンカ10は、車両のシートベルト装置に適用されている。そして、図2〜図4に示されるように、スルーアンカ10は、スルーアンカ10の芯部を構成する本体部としてのプレート12と、プレート12に組付けられたピース30と、プレート12及びピース30と一体にモールド成形された被覆部としてのモールド部50と、を含んで構成されている。以下、それぞれの構成について説明する。
図5に示されるように、プレート12は、板金により製作されて、略逆T字形板状に形成されている。このプレート12の上部における幅方向中央部は、取付部14とされており、取付部14には円形状の取付孔14Aが貫通形成されている。そして、取付孔14A内に取付ボルト(図示省略)が挿入されて、当該取付ボルトによって取付部14が車両のセンタピラーに直接又は他の部材を介して回転可能に取付けられている。これにより、スルーアンカ10は、取付孔14Aの軸心回りに回転可能に構成されている。さらに、プレート12は上下方向中間部において屈曲されて、プレート12の下側部分が車室内側へ突出されている(図3参照)。
また、プレート12の略中央部には、貫通孔16が形成されており、貫通孔16は、乗員拘束用のウェビング70(図10参照)が挿通される挿通孔26の形成用として構成されている。この貫通孔16は、プレート12の幅方向(車両前後方向)に延びると共に、貫通孔16の長手方向両端部において上側へ垂直に立上っている。また、貫通孔16は、プレート12の幅方向において左右対称に形成されており、貫通孔16の長手方向両側部が、それぞれ貫通孔側立上り部18とされている。
そして、貫通孔16の内周面における下側部分が下側内周面20とされている。また、貫通孔側立上り部18の内周面における幅方向外側部分が、それぞれ縦内周面22A,22Bとされており、縦内周面22A,22Bは、円弧状の角R面24A,24Bによって下側内周面20と滑らかに接続されている。なお、縦内周面では、車両前側に配置される縦内周面に符号22Aを付して、車両後側に配置される縦内周面に符号22Bを付しており、角R面では、車両前側に配置される角R面に符号24Aを付して、車両後側に配置される角R面に符号24Bを付している。
図6〜図9に示されるように、ピース30は、後述するモールド部50よりも摩擦抵抗の低い合成樹脂材料(例えば、POM)によって構成されている。そして、ピース30は、プレート12の貫通孔16における縦内周面22A、角R面24A、及び下側内周面20の縁部を覆うように、プレート12に組付けられている(図9(B)参照)。具体的には、ピース30が、断面略逆U字形の柱状に形成されて、貫通孔16の長手方向(車両前後方向)に沿って延びており、ピース30の長手方向一端部(車両前側の端部)が上側へ垂直に湾曲されている(立上っている)。これにより、挿通孔26の内周部の一部が、ピース30によって構成されるようになっている。また、ピース30における湾曲状に立上る部分が、ピース側立上り部32とされている。
図7に示されるように、ピース30の内側には、嵌合凹部34が形成されている。この嵌合凹部34は、ピース30の長手方向から見て、貫通孔16とは反対側へ開放された凹状に形成されると共に、ピース30の長手方向に貫通されている。また、嵌合凹部34の断面形状は、ピース30の長手方向において一定形状に設定されており、プレート12の貫通孔16の内周縁部が嵌合凹部34内に密着された状態で嵌合されている。具体的には、図3に示されるように、プレート12の表面12A及び裏面12Bが、それぞれ嵌合凹部34の側面34A,34Bに密着されており、プレート12の貫通孔16の内周面(下側内周面20、角R面24A、縦内周面24A)が嵌合凹部34の天面34Cに密着されている。このため、ウェビング70(図10参照)がピース30の表面上を摺動する際には、ウェビング70からピース30に作用する荷重がプレート12に直接的に伝達されて、当該荷重によるピース30の(撓み)変形がプレート12によって抑制されるように構成されている。つまり、プレート12によってピース30の強度を確保するように構成されている。
また、図6〜図9に示されるように、ピース30の内側には、ピース30の長手方向中間部において係合爪36が形成されており、係合爪36は、嵌合凹部34の側面34Bを構成する壁部と一体に形成されて下側へ延びている。そして、係合爪36の下端部には、フック部36Aが形成されており、フック部36Aは、嵌合凹部34の側面34A側へ突出されて、プレート12の下側の外周部と係合されている。これにより、プレート12に対するピース30の上下方向の移動が制限されるようになっている。
さらに、ピース30の表面は摺接部としての摺動面38とされている。この摺動面38は、ピース30の長手方向から見て略半円状に形成されると共に、ピース30の長手方向に沿って延びている。つまり、摺動面38は、貫通孔16の下側内周面20(車両前後方向)に沿って配置された第1摺動面40と、ピース側立上り部32に対応して配置された第2摺動面42と、を含んで構成されている。そして、第1摺動面40は、ピース30の長手方向から見て、貫通孔16における下側内周面20の縁部を覆うように配置されると共に、一定の曲率で車両前後方向に沿って形成されている。一方、第2摺動面42は、ピース30の長手方向から見て、貫通孔16における角R面24A及び縦内周面22A(の一部)の縁部を覆うように配置されており、第2摺動面42の下端が第1摺動面40の長手方向一端と接続されている。そして、第2摺動面42における車室外側部分の曲率が上側へ向かうに従い小さくなるように設定されている。さらに、車室内側から見た正面視で、第2摺動面42の上端に接する接線と第1摺動面40との成す角度α1(図6及び図8参照)が90°に設定されている。
また、図9(A)に示されるように、ピース30をプレート12に組付ける際には、貫通孔16内においてピース30の嵌合凹部34がプレート12の下側部分を跨ぐような状態にピース30を配置して、この状態からピース30をプレート12の幅方向一方側(車両前側)かつ下側へ移動させて組付けるようになっている(図9(A)の矢印A方向側)。このため、正面視で、ピース30のピース側立上り部32が、貫通孔16におけるプレート12の幅方向一方側の貫通孔側立上り部18内に収まるように、ピース30の外形が設定されている。
また、図6に示されるように、ピース30の外周縁部全周には、ピース側傾斜面44が形成されている。つまり、ピース30の長手方向において、ピース側傾斜面44が一対形成されている(図8参照)。また、図1に示されるように、車室内側から見た断面視で、ピース側傾斜面44と、ピース側傾斜面44に隣接する摺動面38と、の成す角度α2が鈍角になるように、ピース側傾斜面44が傾斜されている。
図2に示されるように、モールド部50は、合成樹脂材料(例えば、PA等)によって構成されている。このモールド部50は、プレート12及びピース30と一体にモールド成形されており、モールド部50の全体が、上側へ開放された略U字形板状に形成されている。また、この状態では、ピース30の摺動面38が露出されており、プレート12の取付部14を除く部分がモールド部50によって被覆されている。これにより、挿通孔26の内周部が、ピース30(の摺動面38)とモールド部50とによって構成されている。
そして、図示しない巻取装置から上側へ延出されたウェビング70が、車室外側から挿通孔26内に挿通されると共に、ピース30の摺動面38において巻掛けられて挿通孔26から車室内側へ延出されるようになっている。
さらに、車室内側から見た正面視で、挿通孔26におけるプレート12の幅方向他方側(車両後側)の内周面26Aからピース30の第2摺動面42の上端までのピース30の長手方向に沿う長さL1が、ウェビング70の幅寸法の√2倍以上に設定されている。この点について詳述すると、図10に示されるように、ウェビング70が車両前側へ引出される際には、スルーアンカ10が車両前側へ略45°に傾いて、スルーアンカ10の挿通孔26からウェビング70が車両前側へ延出される。このため、摺動面38上を摺動するウェビング70の寸法Wは、ウェビング70の幅寸法を√2倍した値になる。一例を以下に示すと、ウェビング70の幅寸法は46mm以上と規定(JIS規格)されており、寸法公差を考慮してウェビング70の幅寸法を47mmと設定すると、上記のウェビング70の寸法Wは、約66.27mmとなる。このため、この場合には、ピース30の長手方向に沿うピース30の第2摺動面42の上端までの長さL1を例えば66.3mm以上に設定することで、ウェビング70が車両前方へ引出されても、ウェビング70が第2摺動面42上を確実に摺動される。
また、図4に示されるように、上述した内周面26Aにおける車室外側の部分が、車両上側から見た断面視で、車室内側から車室外側へ向かうに従いプレート12の幅方向外側(車両後側)へ傾斜されている。このため、例えば、上述のようにウェビング70が車両前方へ引出される際に、内周面26Aにウェビング70の幅方向の縁部が当接した場合でも、ウェビング70の引出力が増加することが抑制されるように構成されている。
一方、図2に示されるように、モールド部50とピース30との境界部分には、溝部52が形成されている。この溝部52は断面略V字形状に形成されており、溝部52の一方の側面が、ピース側傾斜面44によって構成されている。すなわち、溝部52が、ピース30の外周縁部に沿うように延在されている。さらに、溝部52の他方の側面は、被覆部側傾斜面54とされており、被覆部側傾斜面54はモールド部50によって構成されている。そして、図1に示されるように、溝部52に直交する方向(溝部52の長手方向)から見た断面視で、被覆部側傾斜面54と、被覆部側傾斜面54に隣接するモールド部50の表面と、の成す角度α3が鈍角になるように、被覆部側傾斜面54が傾斜されている。
ここで、モールド部50を成形するための金型60について説明する。この金型60には、スルーアンカ10の溝部52を成形するためのリブ62が形成されており、リブ62は、断面略V字形状に形成されると共に、第1傾斜面64と第2傾斜面66とを含んで構成されている。そして、プレート12の正面から見た断面視で、プレート12の幅方向と第1傾斜面64との成す角度α4が、摺動面38とピース側傾斜面44との成す角度α2に比べて小さく(鋭角に)設定されている。また、プレート12の幅方向と第2傾斜面66との成す角度は、被覆部側傾斜面54の角度α3に対応している。そして、モールド部50を成形する際には、金型60のリブ62の頂部がピース30のピース側傾斜面44上に配置(当接)されるようになっている。なお、図1では、車室内側から見た断面視で、ピース30の長手方向他方側(車両後側)の端部における溝部52について記載されているが、ピース30の長手方向一方側(車両前側)の端部における溝部52も同様に構成されている。
次に、本実施の形態の作用及び効果について説明する。
上記のように構成されたスルーアンカ10では、ウェビング70が、車室外側から挿通孔26内に挿通されると共に、ピース30の摺動面38において巻掛けられて挿通孔26から車室内側へ延出されている。そして、乗員がウェビング70を引出すことで、ウェビング70が摺動面38上を摺動しつつ挿通孔26から引出される。
例えば、図10に示されるように、乗員がウェビング70を車両前側へ引出す際には、スルーアンカ10が車両前側へ略45°に傾いて、スルーアンカ10の挿通孔26からウェビング70が車両前側へ延出される。この際にウェビング70が車両前側へ寄っても、ウェビング70の幅方向における縁部がピース側立上り部32の第2摺動面42上を摺動する。
次に、スルーアンカ10を製造する手順について説明する。スルーアンカ10を製造する際には、初めに、ピース30をプレート12に組付けるために、ピース30を貫通孔16内に配置する。この状態では、ピース30の嵌合凹部34がプレート12の下側部分を跨ぐように配置されると共に、ピース30のピース側立上り部32が、プレート12の幅方向一方側(車両前側)における貫通孔側立上り部18内に配置される(図9(A)参照)。そして、この状態から、ピース30をプレート12の幅方向一方側かつ下側へ移動させて、嵌合凹部34内にピース30の貫通孔16の内周縁部を嵌合させる(図9(B)参照)。これにより、プレート12の表面12A及び裏面12Bが、それぞれ嵌合凹部34の側面34A,34Bに密着され、プレート12の貫通孔16の内周面(下側内周面20、角R面24A、縦内周面22A)が嵌合凹部34の天面34Cに密着される。さらに、この状態では、ピース30の係合爪36のフック部36Aが、プレート12の下側の外周部と係合される。そして、ピース30がプレート12に組付けられた状態でこれらを金型60内にセットする。
ここで、スルーアンカ10の溝部52のピース30側の側面がピース側傾斜面44とされており、ピース側傾斜面44とピース30の摺動面38との成す角度α2が鈍角になるようにピース側傾斜面44が傾斜されている。そして、金型60が型締めされると、金型60のリブ62の頂部がピース30のピース側傾斜面44上に配置(当接)される(図1参照)。これにより、ピース30の長手方向への移動が金型60(のリブ62)によって抑制される。したがって、この状態でモールド部50用の樹脂材料を金型60内へ射出することで、ピース30の位置決めを良好にした状態でモールド部50を形成することができる。
また、金型60のリブ62の頂部をピース側傾斜面44上に配置できるため、モールド部50の成形後に仮にバリが発生したとしても、当該バリが溝部52内に配置される。これにより、ウェビング70が摺動面38上を摺動する際の当該バリによる影響を抑制できる。また、金型60のリブ62の頂部をピース側傾斜面44上に配置できるため、金型60と摺動面38との干渉が抑制される。これにより、摺動面38の傷や打痕の発生を抑制できる。
さらに、溝部52のモールド部50側の側面が被覆部側傾斜面54として構成されており、被覆部側傾斜面54は、溝部52に直交する断面視で、モールド部50の表面との成す角度α3が鈍角になるように傾斜されている。このため、仮に角度α3が90°になるように被覆部側傾斜面54を形成する場合に比べて、ウェビング70に対する摺動抵抗を小さくできる。
なお、本実施の形態では、金型60のリブ62の第1傾斜面64における角度α4が、ピース側傾斜面44の角度α2より鋭角に設定されているが、第1傾斜面64の角度α4をピース側傾斜面44の角度α2と一致させてもよい。
また、本実施の形態では、ピース30の長手方向一端部には、ピース側立上り部32が形成されているが、ピース30においてピース側立上り部32を省略してもよい。つまり、ピース30を断面略逆U字形の柱状に形成して第2摺動面42を省略してもよい。
さらに、本実施の形態では、挿通孔26の内周面26Aにおける車室外側の部分が、車両上側から見た断面視で、車室内側から車室外側へ向かうに従いプレート12の幅方向外側(車両後側)へ傾斜されている。これに代えて、図11に示されるように、内周面26Aにおける車室外側の部分を断面略矩形状に切欠くように形成してもよい。
次に、ウェビング70の引出力を低減するピース30の形状に着目した場合の態様について言及する。
(背景技術及び課題)
スルーアンカでは、金属製の本体部にピースが組付けられて、ピース及び本体部が被覆部に一体にモールド成形されている。また、ウェビングが挿通する挿通孔の内周部は、被覆部とピースとによって構成されると共に、ピース部は被覆部よりも摩擦抵抗の低い材料で構成されている。そして、乗員がウェビングを引出すと、ウェビングがピース上を摺動しつつ引出される。
しかしながら、乗員がウェビングを車両前側へ引出すと、スルーアンカが車両前側に略45°傾くと共に、スルーアンカの挿通孔からウェビングが車両前側へ延出される。このため、この場合には、挿通孔の長手方向の端部を構成する被覆部にウェビングが当接する可能性がある。
これに対して、ピースを挿通孔の長手方向外側へ延ばすことで、車両前側へ引出されたウェビングが被覆部に当接することを抑制できる。しかし、この場合でも、ピースにおけるウェビングが摺動される面積が小さいと、ウェビングが被覆部に当たり、ウェビングの引出力が増加するという問題がある。
本態様は上記事実を考慮し、車両前側へウェビングが引出されても、ウェビングの引出力を低減できるスルーアンカを提供することが目的である。
(構成1)
金属により製作され、乗員拘束用のウェビングが挿通される挿通孔を形成するための貫通孔が形成された本体部と、
前記貫通孔の内周縁部を覆うように前記本体部に組付けられ、車両への組付状態で前記挿通孔の内周部における下部及び車両前側端部を構成すると共に、当該車両前側端部が上側へ湾曲されたピースと、
前記ピース及び前記本体部と一体にモールド成形され、前記貫通孔における内周縁部の他の部分を被覆して前記ピースと共に前記挿通孔の内周部を構成する被覆部と、
を備え、
前記ピースの前記本体部への組付時に、前記貫通孔内に配置された前記ピースを車両前側かつ下側へ移動させて前記本体部に組付けることを特徴とするスルーアンカ。
(構成2)
前記挿通孔の車両後側の内周面から前記ピースの車両前側端までの前記挿通孔の長手方向に沿う長さが、前記ウェビングの幅寸法の√2倍以上に設定された構成1のスルーアンカ。
(作用・効果)
上記構成1によれば、挿通孔における内周部の車両前側端部が、ピースによって構成されており、ピースの車両前側端部が上側へ湾曲されている。そして、乗員がウェビングを車両前側へ引出す場合には、スルーアンカが車両前側へ略45°に傾いて、スルーアンカの挿通孔からウェビングが車両前方へ延出される。このため、乗員がウェビングを車両前側へ引出しても、ウェビングの幅方向における縁部がピースに当接されるためウェビングの引出力を低減できる。
ここで、ピースを本体部に組付ける際には、貫通孔内にピースを配置して、この状態からピースを車両前側かつ下側へ移動させて組付けるようになっている。このため、ピースの車両前側端部の断面を貫通孔の内周縁部を覆うような形状にして、当該車両前側端部を貫通孔の内周縁部に嵌め込むことができる。したがって、ピースの車両前側端部においてウェビングが摺動する面積を大きく設定できる。その結果、ウェビングが車両前方へ引出された際のウェビングの引出力を効果的に低減できる。
上記構成2によれば、挿通孔の車両後側の内周面からピースの車両前側端までの挿通孔の長手方向に沿う長さが、ウェビングの幅寸法の√2倍以上に設定されている。このため、ウェビングが車両前側へ引出された際のウェビングの引出力を有効に低減できる。すなわち、上述したように、乗員がウェビングを車両前側へ引出す際には、スルーアンカが車両前側へ略45°に傾いて、ウェビングがスルーアンカの挿通孔から車両前側へ延出される。このため、ピース上を摺動するウェビングの寸法は、ウェビングの幅寸法を√2倍した値になる。このため、挿通孔の車両後側の内周面からピースの車両前側端までの挿通孔の長手方向に沿う長さを、ウェビングの幅寸法の√2倍以上に設定することで、ウェビングが車両前側へ引出されても、ウェビングをピース上に確実に摺動させることができる。
次に、ウェビング70からピース30に作用する荷重に対するピース30の形状に着目した場合の態様について言及する。
(背景技術及び課題)
スルーアンカでは、金属製の本体部にピースが組付けられて、ピース及び本体部が樹脂材の被覆部に一体にモールド成形されている。そして、スルーアンカの挿通孔の内周部は、被覆部とピースとによって構成されると共に、ピース部は被覆部よりも摩擦抵抗の低い材料で構成されている。そして、乗員がウェビングを引出すと、ウェビングがピース上を摺動しつつ引出される。
しかしながら、乗員がウェビングを車両前側へ引出すと、スルーアンカが車両前側に略45°傾くと共に、スルーアンカの挿通孔からウェビングが車両前側へ延出される。このため、この場合には、挿通孔の長手方向の端部を構成する被覆部にウェビングが当接する可能性がある。
これに対して、ピースを挿通孔の長手方向外側へ延ばすことで、車両前側へ引出されたウェビングが被覆部に当接することを抑制できる。この場合には、この延ばした部分においてもピースの強度を確保する構造にすることが望ましい。
本態様は上記事実を考慮し、車両前側へウェビングが引出されても、ウェビングの引出力を低減でき、かつピースの強度を確保できるスルーアンカを提供することが目的である。
(構成3)
金属により製作され、乗員拘束用のウェビングが挿通される挿通孔を形成するための貫通孔が形成された本体部と、
前記貫通孔の内周縁部が密着された状態で当該内周縁部と嵌合されて前記本体部に組付けられ、車両への組付状態で前記挿通孔の内周部における下部及び車両前側端部を構成すると共に、当該車両前側端部が上側へ湾曲されたピースと、
を備えたスルーアンカ。
(作用・効果)
上記構成3によれば、挿通孔における内周部の車両前側端部が、ピースによって構成されており、ピースの車両前側端部が上側へ湾曲されている。そして、乗員がウェビングを車両前側へ引出す場合には、スルーアンカが車両前側へ略45°に傾いて、スルーアンカの挿通孔からウェビングが車両前側へ延出される。このため、乗員がウェビングを車両前側へ引出しても、ウェビングの幅方向における縁部がピースに当接されるため、ウェビングの引出力を低減できる。
ここで、本体部の貫通孔における内周縁部がピースに密着された状態で、ピースが当該内周縁部と嵌合されて本体部に組付けられている。このため、ウェビングがピース上を摺動する際には、ウェビングからピースに作用する荷重が本体部へ直接的に伝達されて、当該荷重によるピースの(撓み)変形が本体部によって抑制される。これにより、本体部によってピースの強度を確保することができる。
10 スルーアンカ
12 プレート(本体部)
16 貫通孔
20 下側内周面
26 挿通孔
30 ピース
38 摺動面(摺接部)
44 ピース側傾斜面
52 溝部
54 被覆部側傾斜面
70 ウェビング
α2 角度
α3 角度

Claims (1)

  1. 金属により製作され、乗員拘束用のウェビングが挿通される挿通孔を形成するための貫通孔が形成された本体部と、
    前記本体部に組付けられて前記貫通孔における内周縁部の一部を覆うと共に、表面が前記ウェビングの摺接部とされるピースと、
    前記摺接部を露出させた状態に前記ピース及び前記本体部と一体にモールド成形され、前記貫通孔における内周縁部の他の部分を被覆して前記ピースと共に前記挿通孔の内周部を構成する被覆部と、
    前記ピースと前記被覆部との境界部分に形成された溝部と、
    前記溝部の前記ピース側の側面を構成し、前記溝部に直交する断面視で前記摺接部との成す角度が鈍角に設定されたピース側傾斜面と、
    前記溝部の前記被覆部側の側面を構成し、前記溝部に直交する断面視で前記被覆部の表面との成す角度が鈍角に設定された被覆部側傾斜面と、
    を備え、
    前記溝部におけるピース側傾斜面で構成された部分の幅寸法が前記被覆部側傾斜面で構成された部分の幅寸法よりも大きく設定されており、前記断面視における前記ピース側傾斜面の前記摺接部との成す角度が被覆部側傾斜面の前記被覆部の表面との成す角度に比べて大きく設定されているスルーアンカ。
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