JP5807977B2 - 食品製品及び食品製品の提供方法 - Google Patents
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Description
同様に、食品(二次産品)は、その原料を生産する際に実際に使用した土壌、肥料、飼料、種子等の影響を強く受けている。
即ち、消費者が安心して食品を選択するためには、[1]付属物を目で見て充分に確認できたり、[2]食品を消費した後においても付属物を証拠品として保管できたり、[3]必要に応じて付属物を検査等に供することができたり、といった点が非常に重要となり、付属物が食品と別個に構成された場合には、これらが実現し易くなり、消費者がより一層安心して食品を選択することができる。
なお、「別個」とは「他と切り離された一つ一つ。べつべつ」を意味することから、「付属物が食品と別個」とは、「付属物と食品とが切り離されて別々であること」を意味する。
即ち、「代替食品」とは、品質を把握するにあたって、食品と同一視できるものを意味している。
例えば、一般栽培(化学肥料と農薬を使う農法)、有機栽培(有機肥料と無農薬の農法)、自然栽培(無肥料と無農薬の農法)等、それぞれの農法の食品は、互いに代替食品では無い。ここで、一般栽培から自然栽培に切り替えたからといって、切り替えた後も1年ぐらいは土壌に化学肥料や農薬が残っており、自然栽培と認定するわけにはいかない。なお、切り替えた後、3年〜5年程度が経過すると、自然栽培農法による食品として認定しても構わない。この点については、有機栽培についても同様である。
例えば、食品がリンゴである場合は、そのリンゴと同じ果樹園で同様の育成条件(肥料や農薬の有無)を施して育てた他のリンゴは「代替食品」に該当する。一方、異なる果樹園のリンゴや、同じ果樹園でも異なる育成条件(肥料や農薬の有無)で育てたリンゴは「代替食品」には該当しない。
例えば、食品がリンゴである場合は、食品として採用されたリンゴと同じ果樹園で同様の育成条件(肥料や農薬の有無)を施して育てたリンゴは、「代替一体成長物の食品に対応する部分とは異なる部分」には該当しない。これに対して、食品として採用されたリンゴと同じ果樹園で同様の育成条件(肥料や農薬の有無)を施して育てたリンゴの枝や葉は「代替一体成長物の食品に対応する部分とは異なる部分」に該当する。
具体的には、例えば、付属物を用いて消費者は作物を栽培することができるが、こうした作物を栽培する過程で遺伝子組換え作物のみが耐性を有する農薬を使用することによって、作物が枯れなければ遺伝子組換え食品であり、作物が枯れてしまうと遺伝子組換え食品ではないとの判断が可能となる。
即ち、付属物を用いて栽培した作物と共に配置した虫が死んだ場合(例えば、作物の葉や茎や枝を食して虫が死んだ場合)には遺伝子組換え食品であり、付属物を用いて栽培した作物と共に配置した虫が生きている場合には遺伝子組換え食品ではないとの判断が可能となる。
なお、「通信回線を介してアクセス可能な情報」とは、例えば、二次元バーコード等の識別子を意味する。
例えば、食品(一次産品)であるキャベツの生産者が単数である場合で、生産者が耕作する圃場が複数(例えば、5つ)あったとしても、品種や、使用する化学肥料や、使用する農薬や、出荷時期が同じである場合には、「略同一条件である」と生産者自身が決定しても良い。
また、例えば、複数の圃場のうちの1つだけ、異なる化学肥料を使用している場合であったとしても、生産者自身が「略同一条件である」と決定した場合には、そうした化学肥料の差異は「略同一条件」の範囲内であるとしても良い。
即ち、本発明の「略同一条件」とは、「一部に差異が存在していたとしても、全部を考慮した場合に、大きな影響を与えるほどの差異ではない」と生産者等が判断した場合には、「略同一条件である」として取り扱うことを認める趣旨である。
即ち、複数の生産者の集合体を単一の生産者と見なしても、全体として大きな影響を与えるものではないと生産者等が判断した場合には、「略同一条件である」として取り扱うことを認める趣旨である。
換言すると、生産者が個人レベルで異なるといった僅かな差異であって、食品(一次産品)の品質を消費者に伝えるという観点において大きな影響を与えないと生産者等が判断した場合に、生産者等の判断で許容範囲を認める趣旨である。
例えば、農薬の使用回数が0回をAグループ、1回?3回をBグループ、4回以上をCグループとし、同一グループに属する場合には「略同一条件である」と判断するといった具合である。
付属物として、図1(A)で示す様に、食品(一次産品)と略同一条件で食品とは別体で成長した代替食品(図1(A)中符号21で示す)、その粉末(図1(A)中符号22で示す)、代替食品の加工品(図1(A)中符号23で示す)、その粉末(図1(A)中符号24で示す)、代替食品と一体に成長した代替一体成長物の前記食品とは異なる部分(図1(A)中符号25で示す)が挙げられる。
また、付属物として、図1(B)で示す様に、食品(一次産品)と略同一条件で食品とは別体で成長した代替食品の種子(図1(B)中符号26で示す)や、代替食品から得られた種芋(図1(B)中符号27で示す)が挙げられる。
更に、付属物として、図1(C)で示す様に、食品(一次産品)と略同一条件で食品と別体で成長した代替食品と水とを共に収容したもの(図1(C)中符号28で示す)や、代替食品と一体に成長した代替一体成長物と水とを共に収容したもの(図1(C)中符号29で示す)が挙げられる。
即ち、消費者が安心して食品を選択するためには、[1]付属物を目で見て充分に確認できたり、[2]食品を消費した後においても付属物を証拠品として保管できたり、[3]必要に応じて付属物を検査等に供することができたり、といった点が非常に重要となり、付属物が食品と別個に構成された場合には、これらが実現し易くなり、消費者がより一層安心して食品を選択することができる。
なお、「別個」とは「他と切り離された一つ一つ。べつべつ」を意味することから、「付属物が食品と別個」とは、「付属物と食品とが切り離されて別々であること」を意味する。
例えば、ヨーグルトに含まれている生きた乳酸菌の数は、時間の経過に伴って変化するが、ヨーグルト(食品)に含まれている乳酸菌と略同一数量の乳酸菌を付属物とすることで、食品中の乳酸菌の数量を把握することができる。なお、ヨーグルト(食品)に添付する付属物については、生きている乳酸菌を含む糖分であっても、ヨーグルトであっても良い。
なお、一般栽培(化学肥料と農薬を使う農法)、有機栽培(有機肥料と無農薬の農法)、自然栽培(無肥料と無農薬の農法)等、それぞれの農法の食品は、互いに代替原料では無い。ここで、一般栽培から自然栽培に切り替えたからといって、切り替えた後も1年ぐらいは土壌に化学肥料や農薬が残っており、自然栽培と認定するわけにはいかない。なお、切り替えた後、3年〜5年程度が経過すると、自然栽培農法による食品として認定しても構わない。この点については、有機栽培についても同様である。
具体的には、例えば、付属物を用いて消費者は作物を栽培することができるが、こうした作物を栽培する過程で遺伝子組換え作物のみが耐性を有する農薬を使用することによって、作物が枯れなければ遺伝子組換え食品であり、作物が枯れてしまうと遺伝子組換え食品ではないとの判断が可能となる。
即ち、付属物を用いて栽培した作物と共に配置した虫が死んだ場合(例えば、作物の葉や茎や枝を食して虫が死んだ場合)には遺伝子組換え食品であり、付属物を用いて栽培した作物と共に配置した虫が生きている場合には遺伝子組換え食品ではないとの判断が可能となる。
なお、「通信回線を介してアクセス可能な情報」とは、例えば、二次元バーコード等の識別子を意味する。
例えば、食品(二次産品)の原料であるキャベツの生産者が単数である場合で、生産者が耕作する圃場が複数(例えば、5つ)あったとしても、品種や、使用する化学肥料や、使用する農薬や、出荷時期が同じである場合には、「略同一条件である」と生産者自身が決定しても良い。
また、例えば、複数の圃場のうち1つだけ、異なる化学肥料を使用している場合であったとしても、生産者自身が「略同一条件である」と決定した場合には、そうした化学肥料の差異は「略同一条件」の範囲内であるとしても良い。
即ち、本発明の「略同一条件」とは、「一部に差異が存在していたとしても、全部を考慮した場合に、大きな影響を与えるほどの差異ではない」と生産者等が判断した場合には、「略同一条件である」として取り扱うことを認める趣旨である。
即ち、複数の生産者の集合体を単一の生産者と見なしても、全体として大きな影響を与えるものではないと生産者等が判断した場合には、「略同一条件である」として取り扱うことを認める趣旨である。
換言すると、生産者が個人レベルで異なるといった僅かな差異であって、食品(二次産品)の原料の品質を消費者に伝えるという観点において大きな影響を与えないと生産者等が判断した場合に、生産者等の判断で許容範囲を認める趣旨である。
例えば、農薬の使用回数が0回をAグループ、1回〜3回をBグループ、4回以上をCグループとし、同一グループに属する場合には「略同一条件である」と判断するといった具合である。
1.第1の実施の形態
2.第2の実施の形態
3.第3の実施の形態
4.第4の実施の形態
5.変形例
[構成の説明]
図3(a)は本発明を適用した食品製品の一例を説明するための模式図であり、ここで示す食品製品Aは、食品1を密閉状に収容した容器2の底部に収容凹部3が形成されている。
なお、代替食品とは、食品1と略同一条件で食品1とは別体で成長した物を意味する。
なお、代替原料とは、食品1の原料と略同一条件で食品Aの原料とは別体で成長した物を意味する。
具体的には、食品1が一次産品である場合には、食品と代替食品がどの様な関係であるのかについての表示がなされている。例えば、以下の様な具合である。
(例1)
食品1と代替食品とは、生産者と生産時期が同じである。
(例2)
食品1と代替食品とは、生産者と生産地域が同じである。
(例3)
食品1と代替食品とは、生産者と生産環境(農薬基準等)が同じである。
(例4)
食品1と代替食品とは、生産時期と生産地域が同じである。
(例5)
食品1と代替食品とは、生産時期と生産環境(農薬基準等)が同じである。
(例6)
食品1と代替食品とは、生産地域と生産環境(農薬基準等)が同じである。
(例7)
食品1と代替食品とは、生産者と生産時期と生産地域が同じである。
(例8)
食品1と代替食品とは、生産者と生産時期と生産環境(農薬基準等)が同じである。
(例9)
食品1と代替食品とは、生産者と生産地域と生産環境(農薬基準等)が同じである。
(例10)
食品1と代替食品とは、生産時期と生産地域と生産環境(農薬基準等)が同じである。
(例11)
食品1と代替食品とは、生産者と生産時期と生産地域と生産環境(農薬基準等)が同じである
(例1)
食品1の原料と代替原料とは、生産者と生産時期が同じである。
(例2)
食品1の原料と代替原料とは、生産者と生産地域が同じである。
(例3)
食品の原料1と代替原料とは、生産者と生産環境(農薬基準等)が同じである。
(例4)
食品1の原料と代替原料とは、生産時期と生産地域が同じである。
(例5)
食品1の原料と代替原料とは、生産時期と生産環境(農薬基準等)が同じである。
(例6)
食品1の原料と代替原料とは、生産地域と生産環境(農薬基準等)が同じである。
(例7)
食品1の原料と代替原料とは、生産者と生産時期と生産地域が同じである。
(例8)
食品1の原料と代替原料とは、生産者と生産時期と生産環境(農薬基準等)が同じである。
(例9)
食品1の原料と代替原料とは、生産者と生産地域と生産環境(農薬基準等)が同じである。
(例10)
食品1の原料と代替原料とは、生産時期と生産地域と生産環境(農薬基準等)が同じである。
(例11)
食品1の原料と代替原料とは、生産者と生産時期と生産地域と生産環境(農薬基準等)が同じである
上記した本発明を適用した食品製品の一例では、食品1と代替一体成長物封入体5とが一体化されているために、食品1を提供する際に、食品1のみならず、不可避的に代替一体成長物封入体5をも提供することとなる。この様に、食品1と共に代替一体成長物封入体5をも消費者に提供することができるため、食品1が消費者に提供されるまでの過程において影響を受けた要因を把握することができ、消費者はより一層安心して食品製品を選択することが可能となり、食品製品の信頼度の向上が実現することとなる。
上記した第1の実施の形態では、シール8aに「略同一条件」の意味内容が表示された場合を例に挙げて説明を行っている。しかしながら、「略同一条件」の意味内容を消費者に伝えることができれば充分であって、必ずしも、シール8aに表示する必要は無い。
例えば、図3(b)で示す様に、代替一体成長物封入体5に二次元バーコードが表示されたシール8bを貼り付けても良い。なお、二次元バーコードにはURLが記録されており、携帯端末等で二次元バーコードを読み取ることで、インターネットを通じて、図4に示す様な、「略同一条件」の意味内容が表示されたウェブサイトにアクセスすることが可能となる。
但し、容器2の底部に収容凹部3が形成された場合には、万が一に代替一体成長物封入体5から代替一体成長物4が漏れ出た場合であっても、代替一体成長物4が容器2の内部の食品1に混合してしまうことを抑止できるため、収容凹部3は容器2の底部に形成される方が好ましい。なお、消費者が食品製品Aを購入する際に、より見やすい位置に代替一体成長物封入体5を配置するという点を重視する場合には、代替一体成長物封入体5は容器2の上側に配置することとなる。
例えば、食品1を収容した容器2を複数個まとめて包装箱に収容し、その包装箱に1つの代替一体成長物封入体5を収容しても良い。
図6(A)は、本発明を適用した食品製品の提供方法の一例を説明するための模式図である。
図6(B)は本発明を適用した食品製品の提供方法の他の例を説明するための模式図である。
図6(B)で示す食品製品の提供方法の他の例では、レストランのショーケース内に展示されている展示食品10ごとに、代替一体成長物封入体5が展示されている。なお、代替一体成長物封入体5には、展示食品10に対応する食品、即ち、レストランで提供される食品の代替一体成長物4が封入されている。
図7は本発明を適用した食品製品の提供方法の更に他の例を説明するための模式図である。
上記した第1の実施の形態〜第4の実施の形態では、付属物が代替一体成長物である場合を例に挙げて説明を行っているが、付属物は必ずしも代替一体成長物に限られるものではなく、以下に示す様なものであっても良い。
例えば、食品(一次産品)と略同一条件で食品とは別体で成長した代替食品の次世代の種子を付属物としても良い。具体的には、食品(一次産品)と同一時期に、食品と同一農法で栽培した代替食品の次世代の種子を付属物としても良い。
また、例えば、食品(一次産品)と略同一条件で食品とは別体で成長した代替食品から得られた種芋を付属物としても良い。具体的には、食品(一次産品)と同一時期に、食品と同一農法で栽培した代替食品から得られた種芋を付属物としても良い。
また、例えば、付属物本体が水と共に封入されて付属物を構成しても良い。
なお、この場合の「付属物本体」とは、食品が一次産品であるとすると、「食品と略同一条件で食品とは別体で成長した代替食品」若しくは「食品と略同一条件で食品とは別体で成長した代替食品と一体に成長した代替一体成長物の食品に対応する部分とは異なる部分」である。
また、例えば、食品(二次産品)の生産に関与した木樽と略同一条件の木樽の木片を付属物としても良い。
また、例えば、食品(二次産品)の原料と略同一条件で食品の原料とは別体で成長した代替原料の次世代の種子を付属物としても良い。具体的には、食品(二次産品)の原料と同一時期に、食品の原料と同一農法で栽培した代替原料の次世代の種子を付属物としても良い。
また、例えば、食品(二次産品)の原料と略同一条件で食品の原料とは別体で成長した代替原料から得られた種芋を付属物としても良い。具体的には、食品(二次産品)の原料と同一時期に、食品の原料と同一農法で栽培した代替原料から得られた種芋を付属物としても良い。
また、例えば、付属物本体が水と共に封入されて付属物を構成しても良い。
なお、この場合の「付属物本体」とは、食品が二次産品であるとすると、「食品の原料と略同一条件で食品の原料とは別体で成長した代替原料」若しくは「食品の原料と略同一条件で食品の原料とは別体で成長した代替原料と一体に成長した代替一体成長物の食品の原料に対応する部分とは異なる部分」である。
2 容器
3 収容凹部
4 代替一体成長物
5 代替一体成長物封入体
6 包装紙
7 商品陳列棚
8a シール
8b 二次元バーコード
9 区画
10 展示商品
12 ドリンク
Claims (1)
- 二次産品である所定の食品と、
前記食品の植物性の原料と略同一条件で前記食品の植物性の原料とは別体で成長した代替原料であり、若しくは、前記食品の植物性の原料と略同一条件で前記食品の植物性の原料とは別体で成長した代替原料と一体に成長した代替一体成長物の前記食品の植物性の原料に対応する部分とは異なる部分である付属物本体が、水と共に収容されて構成され、
かつ、前記食品と共に提供される付属物と、
前記略同一条件の意味内容に関する情報を含む情報であり、または、前記略同一条件の意味内容に関する情報に通信回線を介してアクセス可能な情報を含む情報であり、かつ、前記食品と共に提供される食品情報とを備える
食品製品。
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