JP5807977B2 - 食品製品及び食品製品の提供方法 - Google Patents

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Description

本発明は、食品製品及び食品製品の提供方法に関する。詳しくは、食品と共に所定の付属物を提供等する食品製品及び食品製品の提供方法に係るものである。
従来、食品を中心として商品の安全性が消費者に注目されており、消費者が商品を選択する際に、消費者は商品自体や商品の原料がどの様な物であるのかという点にまで関心を示す様になっている。
そのため、商品の提供者は、提供する商品や商品の原料の成分や産地、製造年月日等の情報を商品の包装に貼付したラベルに記載したり、ICタグに記録したりして、商品を提供している。
しかし、単に情報を記載や記録したものを商品に添付して提供するだけでは、その情報の改竄や偽造等が容易であり、現に情報の改竄や偽造等が行われている事実もあり、消費者の信用度が低く、消費者が安心して商品を選択することが困難であった。
そこで、本発明の発明者は、単に情報を記載や記録したものを食品に添付するのではなく、食品の原料を粉末にした原料粉末見本を食品に添付して食品を提供する技術を提案している(特許文献1参照)。
特開2009−5656号公報
ところで、食品(一次産品)は、それを生産する際に実際に使用した土壌、肥料、飼料、種子等の影響を強く受けている。
同様に、食品(二次産品)は、その原料を生産する際に実際に使用した土壌、肥料、飼料、種子等の影響を強く受けている。
即ち、食品の品質は、消費者に提供されるまでの過程における様々な要因に強く影響を受けるものである。
そのため、食品の原料粉末は、食品の品質についての情報を得ることができる要因ではあるものの、たった1つの要因に過ぎず、原料粉末見本を食品に添付して食品を提供するといった特許文献1に記載の技術のみでは、消費者が安心して食品を選択するといった目的を実現するのに充分ではない場合がある。
本発明は以上の点に鑑みて創案されたものであって、より一層充分に消費者が安心して食品を選択することが可能となる食品製品及び食品製品の提供方法を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、本発明の食品製品では、一次産品である所定の食品と、該食品と略同一条件で前記食品とは別体で成長した代替食品であり、或いは、前記食品と略同一条件で前記食品とは別体で成長した代替食品の粉末であり、或いは、前記食品と略同一条件で前記食品とは別体で成長した代替食品の加工品であり、或いは、前記食品と略同一条件で前記食品とは別体で成長した代替食品の粉末加工品であり、或いは、前記食品と略同一条件で前記食品とは別体で成長した代替食品と一体に成長した代替一体成長物の前記食品に対応する部分とは異なる部分であり、或いは、前記食品と略同一条件で前記食品とは別体で成長した代替食品の次世代の種子であり、或いは、前記食品と略同一条件で前記食品とは別体で成長した代替食品から得られた種芋であり、或いは、前記食品と略同一条件で前記食品とは別体で成長した代替食品であり、若しくは、前記食品と略同一条件で前記食品とは別体で成長した代替食品と一体に成長した代替一体成長物の前記食品に対応する部分とは異なる部分である付属物本体が、水と共に収容されて構成され、かつ、前記食品と共に提供される付属物と、前記略同一条件の意味内容に関する情報を含む情報であり、または、前記略同一条件の意味内容に関する情報に通信回線を介してアクセス可能な情報を含む情報であり、かつ、前記食品と共に提供される食品情報とを備える。
また、上記の目的を達成するために、本発明の食品製品の提供方法では、一次産品である所定の食品と、該食品と略同一条件で前記食品とは別体で成長した代替食品であり、或いは、前記食品と略同一条件で前記食品とは別体で成長した代替食品の粉末であり、或いは、前記食品と略同一条件で前記食品とは別体で成長した代替食品の加工品であり、或いは、前記食品と略同一条件で前記食品とは別体で成長した代替食品の粉末加工品であり、或いは、前記食品と略同一条件で前記食品とは別体で成長した代替食品と一体に成長した代替一体成長物の前記食品に対応する部分とは異なる部分であり、或いは、前記食品と略同一条件で前記食品とは別体で成長した代替食品の次世代の種子であり、或いは、前記食品と略同一条件で前記食品とは別体で成長した代替食品から得られた種芋であり、或いは、前記食品と略同一条件で前記食品とは別体で成長した代替食品であり、若しくは、前記食品と略同一条件で前記食品とは別体で成長した代替食品と一体に成長した代替一体成長物の前記食品に対応する部分とは異なる部分である付属物本体が、水と共に収容されて構成され、かつ、前記食品と共に提供される付属物と、前記略同一条件の意味内容に関する情報を含む情報であり、または、前記略同一条件の意味内容に関する情報に通信回線を介してアクセス可能な情報を含む情報であり、かつ、前記食品と共に提供される食品情報とを共に提供する工程を備える。
更に、上記の目的を達成するために、本発明の食品製品の提供方法では、一次産品である所定の食品を、該食品と略同一条件で前記食品とは別体で成長した代替食品であり、或いは、前記食品と略同一条件で前記食品とは別体で成長した代替食品の粉末であり、或いは、前記食品と略同一条件で前記食品とは別体で成長した代替食品の加工品であり、或いは、前記食品と略同一条件で前記食品とは別体で成長した代替食品の粉末加工品であり、或いは、前記食品と略同一条件で前記食品とは別体で成長した代替食品と一体に成長した代替一体成長物の前記食品に対応する部分とは異なる部分であり、或いは、前記食品と略同一条件で前記食品とは別体で成長した代替食品の次世代の種子であり、或いは、前記食品と略同一条件で前記食品とは別体で成長した代替食品から得られた種芋であり、或いは、前記食品と略同一条件で前記食品とは別体で成長した代替食品であり、若しくは、前記食品と略同一条件で前記食品とは別体で成長した代替食品と一体に成長した代替一体成長物の前記食品に対応する部分とは異なる部分である付属物本体が、水と共に収容されて構成され、かつ、前記食品と共に提供される付属物と、前記略同一条件の意味内容に関する情報を含む情報であり、または、前記略同一条件の意味内容に関する情報に通信回線を介してアクセス可能な情報を含む情報であり、かつ、前記食品と共に提供される食品情報とを見せて提供する工程を備える。
ここで、付属物によって、消費者は提供される食品(一次産品)の成長過程の実体を把握することができる。
なお、ここでの「見せる」とは、付属物の実物を見せることは勿論、付属物の静止画や動画を見せる場合も含む趣旨である。例えば、付属物の写真が掲載されたカタログを見せる場合や、付属物の写真や動画が掲載されたウェブサイトを見せる場合等も含まれる。
また、付属物が食品と別個に構成された場合には、消費者はより一層安心して食品を選択することができる。
即ち、消費者が安心して食品を選択するためには、[1]付属物を目で見て充分に確認できたり、[2]食品を消費した後においても付属物を証拠品として保管できたり、[3]必要に応じて付属物を検査等に供することができたり、といった点が非常に重要となり、付属物が食品と別個に構成された場合には、これらが実現し易くなり、消費者がより一層安心して食品を選択することができる。
なお、「別個」とは「他と切り離された一つ一つ。べつべつ」を意味することから、「付属物が食品と別個」とは、「付属物と食品とが切り離されて別々であること」を意味する。
ところで、「食品」には、「動物性の食品」と「植物性の食品」とがあり、「動物性の食品」とは「動物に由来する食品」を意味し、例えば、肉、魚、貝、卵、乳などが挙げられ、「植物性の食品」とは「植物体に存在する食品」を意味し、穀類、芋、豆、野菜、果実、キノコ、海藻類等が挙げられる。
また、「食品と略同一条件で食品とは別体で成長した代替食品」とは、同じ場所で同じ物を食して育った牛や豚や、同じ時期に同じ海域で収穫された魚等を意味する。また、同じ農場で同じ肥料を施して育った野菜や果実を意味する。
即ち、「代替食品」とは、品質を把握するにあたって、食品と同一視できるものを意味している。
例えば、一般栽培(化学肥料と農薬を使う農法)、有機栽培(有機肥料と無農薬の農法)、自然栽培(無肥料と無農薬の農法)等、それぞれの農法の食品は、互いに代替食品では無い。ここで、一般栽培から自然栽培に切り替えたからといって、切り替えた後も1年ぐらいは土壌に化学肥料や農薬が残っており、自然栽培と認定するわけにはいかない。なお、切り替えた後、3年〜5年程度が経過すると、自然栽培農法による食品として認定しても構わない。この点については、有機栽培についても同様である。
具体的には、食品Aと同一生産人が、食品Aと同一時期に、食品Aと同一の農法で栽培した農作物Bについては、食品Aの代替食品と言える。また、「同一生産人」は農協の部会が同じである場合も含めても良く、「同一農法」とは肥料や農薬が一定の基準を満たす場合を含めても良い。なお、「部会」とは、「植える土壌は持ち主によって異なるが、共同或いは協働して、できるだけ同一品種の作物を出荷しようという目的を持った複数の生産者の集合体」を意味する。
例えば、食品が牛ヒレ肉である場合は、その牛と同じ肉牛牧場で同様の飼料を食した別の牛のヒレ肉部分は「代替食品」に該当する。一方、異なる肉牛牧場の牛のヒレ肉部分や、同じ肉牛牧場であるものの、異なる飼料を食した牛のヒレ肉部分は「代替食品」には該当しない。なお、「異なる飼料」には、一方が遺伝子組換え技術を用いた飼料で、他方が遺伝子組換え技術を用いていない飼料の場合も含まれる。
例えば、食品がリンゴである場合は、そのリンゴと同じ果樹園で同様の育成条件(肥料や農薬の有無)を施して育てた他のリンゴは「代替食品」に該当する。一方、異なる果樹園のリンゴや、同じ果樹園でも異なる育成条件(肥料や農薬の有無)で育てたリンゴは「代替食品」には該当しない。
また、「代替食品の加工品」とは、例えば、卵を加工した玉子焼き、小麦を加工した団子、米を加工したおにぎりや寿司や餅、魚を加工した天ぷら等が挙げられる。
更に、「代替食品と一体に成長した代替一体成長物の食品に対応する部分と異なる部分」とは、食品として採用された部分に対応する部分とは異なる部分であるものの、代替食品と一体に成長した部分を意味する。
例えば、食品が豚ロース肉である場合は、食品として採用された豚と同じ養豚場で同じ飼料を食した別の豚のロース肉部分は、「代替一体成長物の食品に対応する部分とは異なる部分」には該当しない。これに対して、食品として採用された豚と同じ養豚場で同じ飼料を食した別の豚の皮や手や足は「代替一体成長物の食品に対応する部分とは異なる部分」に該当する。
例えば、食品がリンゴである場合は、食品として採用されたリンゴと同じ果樹園で同様の育成条件(肥料や農薬の有無)を施して育てたリンゴは、「代替一体成長物の食品に対応する部分とは異なる部分」には該当しない。これに対して、食品として採用されたリンゴと同じ果樹園で同様の育成条件(肥料や農薬の有無)を施して育てたリンゴの枝や葉は「代替一体成長物の食品に対応する部分とは異なる部分」に該当する。
また、付属物が代替食品の次世代の種子である場合や、付属物が代替食品から得られた種芋である場合には、食品が遺伝子組換え食品であるか否かを把握することができる。
具体的には、例えば、付属物を用いて消費者は作物を栽培することができるが、こうした作物を栽培する過程で遺伝子組換え作物のみが耐性を有する農薬を使用することによって、作物が枯れなければ遺伝子組換え食品であり、作物が枯れてしまうと遺伝子組換え食品ではないとの判断が可能となる。
また、例えば、付属物を用いて消費者は作物を栽培することができるが、こうした作物を虫と共に所定の空間(例えば、虫かご等)に配置し、虫の生死によっても遺伝子組換え食品であるか否かを判断することができる。
即ち、付属物を用いて栽培した作物と共に配置した虫が死んだ場合(例えば、作物の葉や茎や枝を食して虫が死んだ場合)には遺伝子組換え食品であり、付属物を用いて栽培した作物と共に配置した虫が生きている場合には遺伝子組換え食品ではないとの判断が可能となる。
また、その他の具体的な把握方法としては、例えば、(1)付属物を対象とした汎用の遺伝子組換え食品検査(GMO検査)を行ったり、(2)付属物を用いて次世代の作物を栽培し、こうした作物を対象とした汎用の遺伝子組換え食品検査(GMO検査)を行ったりすることで、食品が遺伝子組換え食品であるか否かを把握することができる。ここで、付属物を対象とした汎用の遺伝子組換え食品検査(GMO検査)を行うにあたって、検査対象の付属物の量が充分でない場合には、付属物と同一品質の種子や種芋を適量加えて食品検査を行う。なお、検査対象に加える種子や種芋が付属物と同一品質であるか否かについては、汎用技術を用いて確認が可能である。
なお、付属物が代替食品の次世代の種子や、代替食品から得られた種芋であるために、代替食品が遺伝子組換え食品であるか否かを把握することになるが、上述の様に、品質を把握するにあたって、食品と代替食品とは同一視できるものであることから、結果として、食品が遺伝子組換え食品であるか否かを把握することができる。
また、食品(一次産品)を対象とした汎用の遺伝子組換え食品検査(GMO検査)を行うことで、食品が遺伝子組換え食品であるか否かを充分に把握することができれば良いが、種々の事情によって、食品(一次産品)を対象とした汎用の遺伝子組換え食品検査(GMO検査)のみでは充分な確認ができないことがある点を念のために付言する。
また、付属物が、付属物本体が水と共に収容されて構成された場合には、食品(一次産品)が消費者に提供されるまでの過程において影響を受けた要因や、食品(一次産品)の成長過程の実体を把握することができる。なお、付属物本体は、植物体に存在するものである(以下、同じである)。
また、付属物本体と共に水が収容されたことで、時間の経過に伴う付属物の変化(例えば、変色や臭い)によって、付属物本体の品質を把握することができ、付属物本体の品質を通じて、食品(一次産品)の品質を把握することが可能となる。
また、食品情報が、「略同一条件の意味内容に関する情報」を含むことによって、食品(一次産品)と付属物との関係を特定することができる。同様に、食品情報が、「略同一条件の意味内容に関する情報」に通信回線を介してアクセス可能な情報を含むことによって、食品(一次産品)と付属物との関係を特定することができる。
なお、「通信回線を介してアクセス可能な情報」とは、例えば、二次元バーコード等の識別子を意味する。
ここで、食品(一次産品)の品質を把握するためには、付属物の品質を把握することが重要であり、そのため、「略同一条件」の意味内容が非常に大きな意味を持つことになるが、「略同一条件であるか否か」については、生産者以外には見えないものである。この様に、これまで消費者の目には見えていなかった「略同一条件の意味内容に関する情報」を見せることで、食品製品の信頼度の向上を実現することが可能となる。
なお、「略同一条件の意味内容に関する情報」としては、例えば、生産者名、生産団体名、圃場地、遺伝子組換え食品であるか否か、有機肥料か化学肥料か、無農薬か農薬使用か、平飼いかゲージか、遺伝子組換え食品を含む飼料か否か、抗生物質を含まない飼料及び養殖用飼料かどうか、等に関して表示したものが挙げられる。
ところで、本発明の「略同一条件」とは、食品(一次産品)の生産者等が自由に自分の意思で決定できる条件を意味している。
例えば、食品(一次産品)であるキャベツの生産者が単数である場合で、生産者が耕作する圃場が複数(例えば、5つ)あったとしても、品種や、使用する化学肥料や、使用する農薬や、出荷時期が同じである場合には、「略同一条件である」と生産者自身が決定しても良い。
また、例えば、複数の圃場のうちの1つだけ、異なる化学肥料を使用している場合であったとしても、生産者自身が「略同一条件である」と決定した場合には、そうした化学肥料の差異は「略同一条件」の範囲内であるとしても良い。
即ち、本発明の「略同一条件」とは、「一部に差異が存在していたとしても、全部を考慮した場合に、大きな影響を与えるほどの差異ではない」と生産者等が判断した場合には、「略同一条件である」として取り扱うことを認める趣旨である。
また、食品(一次産品)の生産者が複数の場合、例えば、〇〇農協の〇〇部会として食品(一次産品)を生産する場合には、厳密な意味においては食品(一次産品)の生産者が同一であるとは言えない。しかし、同じ品質の食品(一次産品)を提供しようとする農協の部会の意味を考慮して、〇〇農協の〇〇部会として食品(一次産品)を生産した場合であっても、「略同一条件である」と決定しても良い。
即ち、複数の生産者の集合体を単一の生産者と見なしても、全体として大きな影響を与えるものではないと生産者等が判断した場合には、「略同一条件である」として取り扱うことを認める趣旨である。
換言すると、生産者が個人レベルで異なるといった僅かな差異であって、食品(一次産品)の品質を消費者に伝えるという観点において大きな影響を与えないと生産者等が判断した場合に、生産者等の判断で許容範囲を認める趣旨である。
一方で、特定の生産者(「特定の生産者」は単数の生産者であっても、複数の生産者の集合体であっても良い)が、特定の生産方法にこだわって食品(一次産品)を生産する場合があり、こうした場合には、特定の生産方法(例えば、無農薬肥料にこだわった生産方法等)が同一であるか否かといった点を基準として、「略同一条件であるか否か」を判断しても良い。一般に、生産者がこだわった点は、食品(一次産品)の品質を裏付けることが多く、こうした工夫点を「略同一条件であるか否か」といった判断基準とすることができる点についても、本発明の特徴の1つである。
なお、同一の協同組合中の同一の部会であったとしても、圃場を形成する土壌の違いが明らかな場合がある。例えば、化学肥料と除草剤を使用している圃場と、有機肥料だけで除草剤や除虫剤を使用していない圃場とでは、土壌が全く異なるものであると生産者が考えるのが通常である。そのため、農法が異なる場合においては、「略同一条件としては認めない」と生産者が判断した場合においては、同一の協同組合中の同一の部会の生産者が生産したものであっても、「略同一条件ではない」と判断しても良い。
例えば、農薬の使用回数が0回をAグループ、1回?3回をBグループ、4回以上をCグループとし、同一グループに属する場合には「略同一条件である」と判断するといった具合である。
なお、上記では、主として植物性の食品を例に挙げて説明を行っているが、動物性の食品に関しても同様である。
ここで、図を用いて、付属物についての説明を行う。
付属物として、図1(A)で示す様に、食品(一次産品)と略同一条件で食品とは別体で成長した代替食品(図1(A)中符号21で示す)、その粉末(図1(A)中符号22で示す)、代替食品の加工品(図1(A)中符号23で示す)、その粉末(図1(A)中符号24で示す)、代替食品と一体に成長した代替一体成長物の前記食品とは異なる部分(図1(A)中符号25で示す)が挙げられる。
また、付属物として、図1(B)で示す様に、食品(一次産品)と略同一条件で食品とは別体で成長した代替食品の種子(図1(B)中符号26で示す)や、代替食品から得られた種芋(図1(B)中符号27で示す)が挙げられる。
更に、付属物として、図1(C)で示す様に、食品(一次産品)と略同一条件で食品と別体で成長した代替食品と水とを共に収容したもの(図1(C)中符号28で示す)や、代替食品と一体に成長した代替一体成長物と水とを共に収容したもの(図1(C)中符号29で示す)が挙げられる。
更に、図2で示す様に、食品(一次産品)が符号31aで示す果実の部分である場合を例に挙げると、符号31aと一体で成長した葉32aや根33aが一体成長物34aに相当する。また、符号31bや31cで示す果実の部分が、果実31aの代替食品に相当し、果実31bと一体で成長した葉32bや根33bが果実31aの代替一体成長物34bに相当する。同様に、果実31cと一体で成長した葉32cや根33cも果実31aの代替一体成長物34cに相当する。
また、上記の目的を達成するために、本発明の食品製品では、二次産品である所定の食品と、前記食品の生産に関与した木樽と略同一条件の木樽の木片であり、或いは、前記食品の生産に関与した乳酸菌と略同一条件の乳酸菌であり、或いは、前記食品の原料と略同一条件で前記食品の原料とは別体で成長した代替原料であり、或いは、前記食品の原料と略同一条件で前記食品の原料とは別体で成長した代替原料の粉末であり、或いは、前記食品の原料と略同一条件で前記食品の原料とは別体で成長した代替原料の加工品であり、或いは、前記食品の原料と略同一条件で前記食品の原料とは別体で成長した代替原料の粉末加工品であり、或いは、前記食品の原料と略同一条件で前記食品の原料とは別体で成長した代替原料と一体に成長した代替一体成長物の前記食品の原料に対応する部分とは異なる部分であり、或いは、前記食品の原料と略同一条件で前記食品の原料とは別体で成長した代替原料の次世代の種子であり、或いは、前記食品の原料と略同一条件で前記食品の原料とは別体で成長した代替原料から得られた種芋であり、或いは、前記食品の原料と略同一条件で前記食品の原料とは別体で成長した代替原料であり、若しくは、前記食品の原料と略同一条件で前記食品の原料とは別体で成長した代替原料と一体に成長した代替一体成長物の前記食品の原料に対応する部分とは異なる部分である付属物本体が、水と共に収容されて構成され、かつ、前記食品と共に提供される付属物と、前記略同一条件の意味内容に関する情報を含む情報であり、または、前記略同一条件の意味内容に関する情報に通信回線を介してアクセス可能な情報を含む情報であり、かつ、前記食品と共に提供される食品情報とを備える。
更に、上記の目的を達成するために、本発明の食品製品の提供方法では、二次産品である所定の食品と、前記食品の生産に関与した木樽と略同一条件の木樽の木片であり、或いは、前記食品の生産に関与した乳酸菌と略同一条件の乳酸菌であり、或いは、前記食品の原料と略同一条件で前記食品の原料とは別体で成長した代替原料であり、或いは、前記食品の原料と略同一条件で前記食品の原料とは別体で成長した代替原料の粉末であり、或いは、前記食品の原料と略同一条件で前記食品の原料とは別体で成長した代替原料の加工品であり、或いは、前記食品の原料の略同一条件で前記食品の原料とは別体で成長した代替原料の粉末加工品であり、或いは、前記食品の原料と略同一条件で前記食品の原料とは別体で成長した代替原料と一体に成長した代替一体成長物の前記食品の原料に対応する部分とは異なる部分であり、或いは、前記食品の原料と略同一条件で前記食品の原料とは別体で成長した代替原料の次世代の種子であり、或いは、前記食品の原料と略同一条件で前記食品の原料とは別体で成長した代替原料から得られた種芋であり、或いは、前記食品の原料と略同一条件で前記食品の原料とは別体で成長した代替原料であり、若しくは、前記食品の原料と略同一条件で前記食品の原料とは別体で成長した代替原料と一体に成長した代替一体成長物の前記食品の原料に対応する部分とは異なる部分である付属物本体が、水と共に収容されて構成され、かつ、前記食品と共に提供される付属物と、前記略同一条件の意味内容に関する情報を含む情報であり、または、前記略同一条件の意味内容に関する情報に通信回線を介してアクセス可能な情報を含む情報であり、かつ、前記食品と共に提供される食品情報とを共に提供する工程を備える。
また、上記の目的を達成するために、本発明の食品製品の提供方法では、二次産品である所定の食品を、前記食品の生産に関与した木樽と略同一条件の木樽の木片であり、或いは、前記食品の生産に関与した乳酸菌と略同一条件の乳酸菌であり、或いは、前記食品の原料と略同一条件で前記食品の原料とは別体で成長した代替原料であり、或いは、前記食品の原料と略同一条件で前記食品の原料とは別体で成長した代替原料の粉末であり、或いは、前記食品の原料と略同一条件で前記食品の原料とは別体で成長した代替原料の加工品であり、或いは、前記食品の原料と略同一条件で前記食品の原料とは別体で成長した代替原料の粉末加工品であり、或いは、前記食品の原料と略同一条件で前記食品の原料とは別体で成長した代替原料と一体に成長した代替一体成長物の前記食品の原料に対応する部分とは異なる部分であり、或いは、前記食品の原料と略同一条件で前記食品の原料とは別体で成長した代替原料の次世代の種子であり、或いは、前記食品の原料と略同一条件で前記食品の原料とは別体で成長した代替原料から得られた種芋であり、或いは、前記食品の原料と略同一条件で前記食品の原料とは別体で成長した代替原料であり、若しくは、前記食品の原料と略同一条件で前記食品の原料とは別体で成長した代替原料と一体に成長した代替一体成長物の前記食品の原料に対応する部分とは異なる部分である付属物本体が、水と共に収容されて構成され、かつ、前記食品と共に提供される付属物と、前記略同一条件の意味内容に関する情報を含む情報であり、または、前記略同一条件の意味内容に関する情報に通信回線を介してアクセス可能な情報を含む情報であり、かつ、前記食品と共に提供される食品情報とを見せて提供する工程を備える。
ここで、付属物によって、消費者は、提供される食品(二次産品)の生産環境の実体を把握することができたり、提供される食品(二次産品)の原料の成長過程の実体を把握することができたりする。
なお、ここでの「見せる」とは、付属物の実物を見せることは勿論、付属物の静止画や動画を見せる場合も含む趣旨である。例えば、付属物の写真が掲載されたカタログを見せる場合や、付属物の写真や動画が掲載されたウェブサイトを見せる場合等も含まれる。
また、付属物が食品と別個に構成された場合には、消費者はより一層安心して食品を選択することができる。
即ち、消費者が安心して食品を選択するためには、[1]付属物を目で見て充分に確認できたり、[2]食品を消費した後においても付属物を証拠品として保管できたり、[3]必要に応じて付属物を検査等に供することができたり、といった点が非常に重要となり、付属物が食品と別個に構成された場合には、これらが実現し易くなり、消費者がより一層安心して食品を選択することができる。
なお、「別個」とは「他と切り離された一つ一つ。べつべつ」を意味することから、「付属物が食品と別個」とは、「付属物と食品とが切り離されて別々であること」を意味する。
ここで、「食品の生産に関与した木樽と略同一条件の木樽」とは、食品の生産環境の実体を把握するにあたって、同一視できるものを言う。例えば、同一の木材を使用して構成され、同じ環境下で利用された木樽が該当する。一方で、異なる木材で構成された場合や、異なる環境下で利用された木樽は該当しない。
また、「食品の生産に関与した乳酸菌と略同一条件の乳酸菌」とは、食品の状態の実体を把握するにあたって、同一視できるものを言う。
例えば、ヨーグルトに含まれている生きた乳酸菌の数は、時間の経過に伴って変化するが、ヨーグルト(食品)に含まれている乳酸菌と略同一数量の乳酸菌を付属物とすることで、食品中の乳酸菌の数量を把握することができる。なお、ヨーグルト(食品)に添付する付属物については、生きている乳酸菌を含む糖分であっても、ヨーグルトであっても良い。
ところで、「食品の原料」には、「動物性の原料」と「植物性の原料」とがあり、「動物性の原料」とは「動物に由来する原料」を意味し、例えば、肉、魚、貝、卵、乳などが挙げられ、「植物性の原料」とは「植物体に存在する原料」を意味し、穀類、芋、豆、野菜、果実、キノコ、海藻類等が挙げられる。
また、「食品の動物性の原料と略同一条件で食品の動物性の原料とは別体で成長した代替原料」とは、同じ場所で同じ物を食して育った牛や豚や、同じ時期に同じ海域で収穫された魚等を意味する。即ち、「代替原料」とは、品質を把握するにあたって、食品の原料と同一視できるものを意味している。
例えば、食品の動物性の原料が牛ヒレ肉である場合は、その牛と同じ肉牛牧場で同様の飼料を食した別の牛のヒレ肉部分は「代替原料」に該当する。一方、異なる肉牛牧場の牛のヒレ肉部分や、同じ肉牛牧場であるものの、異なる飼料を食した牛のヒレ肉部分は、同一条件、同一環境では無いと考えられるために、「代替原料」には該当しない。なお、「異なる飼料」には、一方が遺伝子組換え技術を用いた飼料で、他方が遺伝子組換え技術を用いていない飼料の場合も含まれる。
また、「代替原料の加工品」とは、例えば、卵を加工した玉子焼き、小麦を加工した団子、米を加工したおにぎりや寿司や餅、魚を加工した天ぷら等が挙げられる。
更に、「代替原料と一体に成長した代替一体成長物の食品の動物性の原料に対応する部分とは異なる部分」とは、食品の動物性の原料として採用された部分に対応する部分とは異なる部分であるものの、代替原料と一体に成長した部分を意味する。
例えば、食品の原料が豚ロース肉である場合は、食品の原料として採用された豚と同じ養豚場で同じ飼料を食した別の豚のロース肉部分は、「代替一体成長物の食品の動物性の原料に対応する部分とは異なる部分」には該当しない。これに対して、食品の原料として採用された豚と同じ養豚場で同じ飼料を食した別の豚の皮や手や足は「代替一体成長物の食品の動物性の原料に対応する部分とは異なる部分」に該当する。
また、「食品の植物性の原料と略同一条件で食品の植物性の原料とは別体で成長した代替原料」とは、同じ農場で同じ肥料を施して育った野菜や果実を意味する。即ち、「代替原料」とは、品質を把握するにあたって、食品の原料と同一視できるものを意味している。
具体的には、食品原料Aと同一生産人が、食品原料Aと同一時期に、食品原料Aと同一の農法で栽培した農作物Bについては、食品原料Aの代替原料と言える。また、「同一生産人」は農協の部会が同じである場合も含めても良く、「同一農法」とは肥料や農薬が一定の基準を満たす場合を含めても良い。なお、「部会」とは、「植える土壌は持ち主によって異なるが、共同或いは協働して、できるだけ同一品種の作物を出荷しようという目的を持った複数の生産者の集合体」を意味する。
例えば、食品の植物性の原料がリンゴである場合は、そのリンゴと同じ果樹園で同様の育成条件(肥料や農薬の有無)を施して育てた他のリンゴは「代替原料」に該当する。一方、異なる果樹園のリンゴや、同じ果樹園でも異なる育成条件(肥料や農薬の有無)や異なる条件若しくは環境で育てたリンゴは「代替原料」には該当しない。
なお、一般栽培(化学肥料と農薬を使う農法)、有機栽培(有機肥料と無農薬の農法)、自然栽培(無肥料と無農薬の農法)等、それぞれの農法の食品は、互いに代替原料では無い。ここで、一般栽培から自然栽培に切り替えたからといって、切り替えた後も1年ぐらいは土壌に化学肥料や農薬が残っており、自然栽培と認定するわけにはいかない。なお、切り替えた後、3年〜5年程度が経過すると、自然栽培農法による食品として認定しても構わない。この点については、有機栽培についても同様である。
更に、「代替原料と一体に成長した代替一体成長物の食品の植物性の原料に対応する部分と異なる部分」とは、食品の原料として採用された部分に対応する部分とは異なる部分であるものの、代替原料と一体に成長した部分を意味する。
例えば、食品の原料がリンゴである場合は、食品の原料として採用されたリンゴと同じ果樹園で同様の育成条件(肥料や農薬の有無)を施して育てたリンゴは、「代替一体成長物の食品の植物性の原料に対応する部分とは異なる部分」には該当しない。これに対して、食品の原料として採用されたリンゴと同じ果樹園で同様の育成条件(肥料や農薬の有無)を施して育てたリンゴの枝や葉は「代替一体成長物の食品の植物性の原料に対応する部分とは異なる部分」に該当する。
また、付属物が代替原料の次世代の種子である場合や、付属物が代替原料から得られた種芋である場合には、食品の原料が遺伝子組換え食品を用いているか否かを把握することができる。
具体的には、例えば、付属物を用いて消費者は作物を栽培することができるが、こうした作物を栽培する過程で遺伝子組換え作物のみが耐性を有する農薬を使用することによって、作物が枯れなければ遺伝子組換え食品であり、作物が枯れてしまうと遺伝子組換え食品ではないとの判断が可能となる。
また、例えば、付属物を用いて消費者は作物を栽培することができるが、こうした作物を虫と共に所定の空間(例えば、虫かご等)に配置し、虫の生死によっても遺伝子組換え食品であるか否かを判断することができる。
即ち、付属物を用いて栽培した作物と共に配置した虫が死んだ場合(例えば、作物の葉や茎や枝を食して虫が死んだ場合)には遺伝子組換え食品であり、付属物を用いて栽培した作物と共に配置した虫が生きている場合には遺伝子組換え食品ではないとの判断が可能となる。
また、その他の具体的な把握方法としては、例えば、(1)付属物を対象とした汎用の遺伝子組換え食品検査(GMO検査)を行ったり、(2)付属物を用いて次世代の作物を栽培し、こうした作物を対象とした汎用の遺伝子組換え食品検査(GMO検査)を行ったりすることで、食品の原料が遺伝子組換え食品を用いているか否かを把握することができる。ここで、付属物を対象とした遺伝子組換え食品検査(GMO検査)を行うにあたって、検査対象の付属物の量が充分でない場合には、付属物と同一品種の種子や種芋を適量加えて食品検査を行う。なお、検査対象に加える種子や種芋が付属物と同一品質であるか否かについては、汎用技術を用いて確認が可能である。
なお、付属物が代替原料の次世代の種子や、代替原料から得られた種芋であるために、代替原料が遺伝子組換え食品であるか否かを把握することになるが、上述の様に、品質を把握するにあたって、食品の原料と代替原料とは同一視できるものであることから、結果として、食品の原料が遺伝子組換え食品であるか否かを把握することができる。
また、食品(二次産品)を対象とした汎用の遺伝子組換え食品検査(GMO検査)を行うことで、食品の原料が遺伝子組換え食品を用いているか否かを充分に把握することができれば良いが、種々の事情によって、食品(二次産品)を対象とした汎用の遺伝子組換え食品検査(GMO検査)のみでは充分に確認ができないことがある点を念のために付言する。
また、付属物が、付属物本体が水と共に収容されて構成された場合には、食品(二次産品)の原料が消費者に提供されるまでの過程において影響を受けた要因や、食品(二次産品)の原料の成長過程の実体を把握することができる。
なお、付属物本体と共に水が収容されたことで、時間の経過に伴う付属物の変化(例えば、変色や臭い)によって、付属物本体の品質を把握することができ、付属物本体の品質を通じて、食品(二次産品)の原料の品質を把握することが可能となる。
また、食品情報が、「略同一条件の意味内容に関する情報」を含むことによって、食品(二次産品)の原料と付属物との関係を特定することができる。同様に、食品情報が、「略同一条件の意味内容に関する情報」に通信回線を介してアクセス可能な情報を含むことによって、食品(二次産品)の原料と付属物との関係を特定することができる。
なお、「通信回線を介してアクセス可能な情報」とは、例えば、二次元バーコード等の識別子を意味する。
ここで、食品(二次産品)の原料の品質を把握するためには、付属物の品質を把握することが重要であり、そのため、「略同一条件」の意味内容が非常に大きな意味を持つことになるが、「略同一条件であるか否か」については、生産者以外には見えないものである。この様に、これまで消費者の目には見えていなかった「略同一条件の意味内容に関する情報」を見せることで、食品製品の信頼度の向上を実現することが可能となる。
なお、「略同一条件の意味内容に関する情報」としては、例えば、生産者名、生産団体名、圃場地、遺伝子組換え食品であるか否か、有機肥料か化学肥料か、無農薬か農薬使用か、平飼いかゲージか、遺伝子組換え食品を含む飼料か否か、抗生物質を含まない飼料及び養殖用飼料かどうか、等に関して表示したものが挙げられる。
ところで、本発明の「略同一条件」とは、食品(二次産品)の原料の生産者等が自由に自分の意思で決定できる条件を意味している。
例えば、食品(二次産品)の原料であるキャベツの生産者が単数である場合で、生産者が耕作する圃場が複数(例えば、5つ)あったとしても、品種や、使用する化学肥料や、使用する農薬や、出荷時期が同じである場合には、「略同一条件である」と生産者自身が決定しても良い。
また、例えば、複数の圃場のうち1つだけ、異なる化学肥料を使用している場合であったとしても、生産者自身が「略同一条件である」と決定した場合には、そうした化学肥料の差異は「略同一条件」の範囲内であるとしても良い。
即ち、本発明の「略同一条件」とは、「一部に差異が存在していたとしても、全部を考慮した場合に、大きな影響を与えるほどの差異ではない」と生産者等が判断した場合には、「略同一条件である」として取り扱うことを認める趣旨である。
また、食品(二次産品)の原料の生産者が複数の場合、例えば、〇〇農協の〇〇部会として食品(二次産品)の原料を生産する場合には、厳密な意味においては食品(二次産品)の原料の生産者が同一であるとは言えない。しかし、同じ品質の食品(二次産品)の原料を提供しようとする農協の部会の意味を考慮して、〇〇農協の〇〇部会として食品(二次産品)の原料を生産した場合であっても、「略同一条件である」と決定しても良い。
即ち、複数の生産者の集合体を単一の生産者と見なしても、全体として大きな影響を与えるものではないと生産者等が判断した場合には、「略同一条件である」として取り扱うことを認める趣旨である。
換言すると、生産者が個人レベルで異なるといった僅かな差異であって、食品(二次産品)の原料の品質を消費者に伝えるという観点において大きな影響を与えないと生産者等が判断した場合に、生産者等の判断で許容範囲を認める趣旨である。
一方で、特定の生産者(「特定の生産者」は単数の生産者であっても、複数の生産者の集合体であっても良い)が、特定の生産方法にこだわって食品(二次産品)の原料を生産する場合があり、こうした場合には、特定の生産方法(例えば、無農薬肥料にこだわった生産方法等)が同一であるか否かといった点を基準として、「略同一条件であるか否か」を判断しても良い。一般に、生産者がこだわった点は、食品(二次産品)の原料の品質を裏付けることが多く、こうした工夫点を「略同一条件であるか否か」といった判断基準とすることができる点についても、本発明の特徴の1つである。
なお、同一の協同組合中の同一の部会であったとしても、圃場を形成する土壌の違いが明らかな場合がある。例えば、化学肥料と除草剤を使用している圃場と、有機肥料だけで除草剤や除虫剤を使用していない圃場とでは、土壌が全く異なるものであると生産者が考えるのが通常である。そのため、農法が異なる場合においては、「略同一条件としては認めない」と生産者が判断した場合においては、同一の協同組合中の同一の部会の生産者が生産したものであっても、「略同一条件ではない」と判断しても良い。
例えば、農薬の使用回数が0回をAグループ、1回〜3回をBグループ、4回以上をCグループとし、同一グループに属する場合には「略同一条件である」と判断するといった具合である。
また、上記では、主として植物性の食品の原料を例に挙げて説明を行っているが、動物性の食品の原料に関しても同様である。
なお、図1及び図2を用いて、食品が一次産品である場合の付属物について説明を行っているが、「食品」を「食品の原料」に置き換え、「代替食品」を「代替原料」と置き換えることで、二次産品についても、同様に考えることができる。
ところで、ここでの「食品」とは、栄養素の摂取や嗜好を目的とした飲食物(生鮮食品、動物性食品、植物性食品、加工食品、嗜好食品、調味用材料、健康食品、サプリメント、飲料、加工材料等)を含むことは勿論のこと、医薬品や医薬部外品をも含む趣旨である。例えば、漢方薬も含まれる。また、ドッグフード等、動物を対象としたものも含む趣旨である。
また、ここでの「一次産品」とは、加工前の生鮮食品、動物性食品、植物性食品そのものであり、例えば、大根やキャベツ等の野菜、あるいは鶏肉や牛肉等の生肉そのものが該当する。
更に、ここでの「二次産品」とは、未加工の生鮮食品、未加工の動物性食品、未加工の植物性食品を加工した産品である。また、多種類の二次産品等を加工して生産した食品をも含むものである。具体的には、酒、炭酸飲料、ごはん、冷凍食品、ドッグフード、うどん、味噌汁、缶詰、お菓子、ラーメン、パン、漬物、野菜炒め、ステーキ、ハンバーグ等が該当する。更に、レストランで提供されるひと皿ひと皿の料理が該当する。
本発明の食品製品及び食品製品の提供方法では、消費者がより一層安心して食品を選択することが可能となり、食品の信頼度の向上を実現することができる。
付属物を説明するための模式図(1)である。 付属物を説明するための模式図(2)である。 第1の実施の形態を説明するための模式図である。 第1の実施の形態の変形例を説明するための模式図である。 シールの記載事項を説明するための図である。 第1の実施の形態の変形例を説明するための模式図である。 第2の実施の形態及び第3の実施の形態を説明するための模式図である。 第4の実施の形態を説明するための模式図である。
以下、発明を実施するための形態(以下、「実施の形態」と称する)について説明を行う。なお、発明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態
2.第2の実施の形態
3.第3の実施の形態
4.第4の実施の形態
5.変形例
<1.第1の実施の形態>
[構成の説明]
図3(a)は本発明を適用した食品製品の一例を説明するための模式図であり、ここで示す食品製品Aは、食品1を密閉状に収容した容器2の底部に収容凹部3が形成されている。
収容凹部3には、代替一体成長物4が密閉状に封入された透明袋状の代替一体成長物封入体5が収容されている。なお、食品1と代替一体成長物4はそれぞれ別個に収容されており、容器2と代替一体成長物封入体5とが包装紙6で包装されている。
ここで、食品1が一次産品の場合には、代替一体成長物とは、「食品1の代替食品と一体に成長した物であって食品1に対応する部分とは異なる部分」を意味する。
なお、代替食品とは、食品1と略同一条件で食品1とは別体で成長した物を意味する。
具体的には、食品1が一次産品である柿、リンゴ、豆、米、麦等の場合には、代替一体成長物としては、食品1と同じ農場で同じ肥料を施して育った柿、リンゴ、豆、米、麦等の代替食品と一体に成長した葉、根、枝、茎、ぬか、もみ、つる、殻、稲穂、麦穂、麦芽、花等が挙げられる。なお、殻については殻の中に実を有した状態であっても良い。但し、代替一体成長物は、食品1に対応する部分とは異なる部分である。
一方、食品1が二次産品の場合には、代替一体成長物とは、「食品1の代替原料と一体に成長した物であって食品1の原料に対応する部分とは異なる部分」を意味する。
なお、代替原料とは、食品1の原料と略同一条件で食品Aの原料とは別体で成長した物を意味する。
具体的には、食品1が二次産品である柿、リンゴ、豆、米、じゃがいも、さつまいも等を加工した加工食品の場合には、代替一体成長物としては、加工食品の原料(柿、リンゴ、豆、米、じゃがいも、さつまいも等)と同じ農場で同じ肥料を施して育った柿、リンゴ、豆、米、じゃがいも、さつまいも等の代替原料と一体に成長した葉、根、枝、茎、ぬか、つる、殻、稲穂、花等が挙げられる。但し、代替一体成長物は、加工食品(食品1)の原料に対応する部分とは異なる部分である。
更に、食品1が二次産品であるビールの場合には、代替一体成長物としては、ビールの原料(麦芽、ヒップ等)と同じ農場で同じ肥料を施して育った麦芽、ホップ等の代替原料と一体に成長した麦穂やホップ花等が挙げられる。但し、代替一体成長物は、ビール(食品1)の原料に対応する部分とは異なる部分である。
また、代替一体成長物封入体5には、シール(食品情報の一例である)8aが貼り付けられている。
ここで、シール8aには、図4に示す様に、「略同一条件」の意味内容が表示されている。
具体的には、食品1が一次産品である場合には、食品と代替食品がどの様な関係であるのかについての表示がなされている。例えば、以下の様な具合である。
(例1)
食品1と代替食品とは、生産者と生産時期が同じである。
(例2)
食品1と代替食品とは、生産者と生産地域が同じである。
(例3)
食品1と代替食品とは、生産者と生産環境(農薬基準等)が同じである。
(例4)
食品1と代替食品とは、生産時期と生産地域が同じである。
(例5)
食品1と代替食品とは、生産時期と生産環境(農薬基準等)が同じである。
(例6)
食品1と代替食品とは、生産地域と生産環境(農薬基準等)が同じである。
(例7)
食品1と代替食品とは、生産者と生産時期と生産地域が同じである。
(例8)
食品1と代替食品とは、生産者と生産時期と生産環境(農薬基準等)が同じである。
(例9)
食品1と代替食品とは、生産者と生産地域と生産環境(農薬基準等)が同じである。
(例10)
食品1と代替食品とは、生産時期と生産地域と生産環境(農薬基準等)が同じである。
(例11)
食品1と代替食品とは、生産者と生産時期と生産地域と生産環境(農薬基準等)が同じである
一方、食品1が二次産品である場合には、食品の原料と代替原料がどの様な関係であるのかについての表示がなされている。例えば、以下の様な具合である。
(例1)
食品1の原料と代替原料とは、生産者と生産時期が同じである。
(例2)
食品1の原料と代替原料とは、生産者と生産地域が同じである。
(例3)
食品の原料1と代替原料とは、生産者と生産環境(農薬基準等)が同じである。
(例4)
食品1の原料と代替原料とは、生産時期と生産地域が同じである。
(例5)
食品1の原料と代替原料とは、生産時期と生産環境(農薬基準等)が同じである。
(例6)
食品1の原料と代替原料とは、生産地域と生産環境(農薬基準等)が同じである。
(例7)
食品1の原料と代替原料とは、生産者と生産時期と生産地域が同じである。
(例8)
食品1の原料と代替原料とは、生産者と生産時期と生産環境(農薬基準等)が同じである。
(例9)
食品1の原料と代替原料とは、生産者と生産地域と生産環境(農薬基準等)が同じである。
(例10)
食品1の原料と代替原料とは、生産時期と生産地域と生産環境(農薬基準等)が同じである。
(例11)
食品1の原料と代替原料とは、生産者と生産時期と生産地域と生産環境(農薬基準等)が同じである
なお、シール8aには、「食品1と代替食品がどの様な関係であるかについての表示」や「食品1の原料と代替原料がどの様な関係であるかについての表示」のほか、その他の特記事項がある場合には、特記事項をも記載されている。その他の特記事項としては、例えば、代替食品や代替原料の生産者、生産地、仕入れ先の情報等が挙げられる。
[効果]
上記した本発明を適用した食品製品の一例では、食品1と代替一体成長物封入体5とが一体化されているために、食品1を提供する際に、食品1のみならず、不可避的に代替一体成長物封入体5をも提供することとなる。この様に、食品1と共に代替一体成長物封入体5をも消費者に提供することができるため、食品1が消費者に提供されるまでの過程において影響を受けた要因を把握することができ、消費者はより一層安心して食品製品を選択することが可能となり、食品製品の信頼度の向上が実現することとなる。
また、代替一体成長物封入体5に貼り付けられたシール8aをも消費者に提供されることとなり、消費者は食品1と代替食品がどの様な関係であるのかを把握することができ、そのことで、食品1と代替一体成長物4との関係をも把握することができるため、より一層、食品製品の信頼度の向上が実現することとなる。
更に、代替一体成長物4を消費者に提供し、また、「略同一条件」の意味内容が表示されたシール8aを消費者に提供することで、通常は食品1の背景にあって消費者からは見えない部分をも知ることができ、より一層製品に対する親しみを感じさせることができ、食品製品Aの消費拡大が期待できる。
なお、流通段階において、商品棚の中で販売される食品製品の品質に関する情報を的確に開示することができる重要な情報の1つとして付属物が位置づけられ、付属物と併せて「略同一条件の意味内容」をも表示することで、より一層的確に食品製品の品質に関する情報を消費者に提供することが可能となる。
更に、「略同一条件の意味内容」を消費者に伝え、食品と付属物との関係を明確にすることで、食品製品と付属物とが密接な関係にあることが明らかとなり、より一層食品製品の信頼度の向上が実現することとなる。
なお、代替一体成長物4を実際に提供することで、提供された食品や食品の原料の成長過程の実体を充分に把握することが可能となる。即ち、文字情報として、例えば、代替一体成長物4の情報を開示する場合等が考えられるものの、文字情報による知覚的理解のみでは、提供された食品や食品の原料の成長過程の実体を把握するには不充分である。
上記した本発明を適用した食品製品の一例では、生産者自身が「略同一条件」について消費者に訴えることで、商品の品質を伝えようとするために、例えば、生産者毎にひとまとめに商品を並べる等、商品棚に陳列する商品の並べ方が一変することが期待できる。具体的には、肉類を例に挙げると、大分類が生産者毎、中分類が種類毎、小分類が部位毎といった具合である。この様に、「略同一条件」が表示された付属物を消費者に提供するということは、「略同一条件」といった概念を導入していない現状と比較すると、食品製品の信頼度の向上が実現することは勿論のこと、商品の配列においても変化をもたらすこととなる。
また、「略同一条件」の生産者による決定に際して、土壌、飼料、養殖用飼料、農薬等の範囲や使用限定を基準とする場合には、こうした基準を満足すべく、生産条件を満たそうという目的意識が芽生え、生産者の意識改革にもつながり、結果として、食品の品質管理の向上が期待できる。加えて、「略同一条件の意味内容」が消費者に伝えられることから、消費者にとっても、生産条件を把握することが可能となる。
[変形例]
上記した第1の実施の形態では、シール8aに「略同一条件」の意味内容が表示された場合を例に挙げて説明を行っている。しかしながら、「略同一条件」の意味内容を消費者に伝えることができれば充分であって、必ずしも、シール8aに表示する必要は無い。
例えば、図3(b)で示す様に、代替一体成長物封入体5に二次元バーコードが表示されたシール8bを貼り付けても良い。なお、二次元バーコードにはURLが記録されており、携帯端末等で二次元バーコードを読み取ることで、インターネットを通じて、図4に示す様な、「略同一条件」の意味内容が表示されたウェブサイトにアクセスすることが可能となる。
上記した変形例では、極めて多数の情報を消費者に伝えることができ、消費者はより一層充分に安心して食品製品を選択することが可能となる。
更に、上記した第1の実施の形態では、「略同一条件」の意味内容が表示されたシール8aを食品1と共に提供する場合を例に挙げて説明を行っている。しかしながら、消費者が「略同一条件」の意味内容を把握することができれば充分であって、必ずしも「略同一条件」の意味内容が表示されたシール8aを消費者に提供する必要は無く、「略同一条件」の意味内容の情報を消費者に見せるだけでも良い。
また、上記した第1の実施の形態では、代替一体成長物封入体5にシール8aが付された場合を例に挙げて説明を行っているが、消費者に代替一体成長物封入体5とシール8aを提供することができれば充分であって、必ずしも代替一体成長物封入体5にシール8aが付される必要は無く、容器2にシール8aが付されても良い。
更に、上記した第1の実施の形態では、容器2の底部に収容凹部3が形成された場合を例に挙げて説明を行っているが、収容凹部3の形成位置は容器2の底部に限られるものではない。
但し、容器2の底部に収容凹部3が形成された場合には、万が一に代替一体成長物封入体5から代替一体成長物4が漏れ出た場合であっても、代替一体成長物4が容器2の内部の食品1に混合してしまうことを抑止できるため、収容凹部3は容器2の底部に形成される方が好ましい。なお、消費者が食品製品Aを購入する際に、より見やすい位置に代替一体成長物封入体5を配置するという点を重視する場合には、代替一体成長物封入体5は容器2の上側に配置することとなる。
また、上記した第1の実施の形態では、食品1を収容した1つの容器2に1つの代替一体成長物封入体5を添付する様に構成されているが、容器2と代替一体成長物封入体5は必ずしも1対1で対応する必要は無い。
例えば、食品1を収容した容器2を複数個まとめて包装箱に収容し、その包装箱に1つの代替一体成長物封入体5を収容しても良い。
また、上記した第1の実施の形態では、食品1を収容した容器2と代替一体成長物封入体5とが一体化された場合を例に挙げて説明を行っているが、食品1と共に代替一体成長物封入体5を提供することができれば充分であり、必ずしも食品1と代替一体成長物封入体5が一体化される必要は無い。
例えば、図5に示す様に、食品1(例えば、日本酒)を収容した容器2(ここでは、容器2として一升瓶を図示している)に、代替一体成長物封入体5をネックレスの様に付帯しても良い。
また、例えば、店舗等で商品陳列棚に仕切板を設けて区画し、各区画に食品製品Aを陳列する場合には、各区画に代替一体成長物封入体5を陳列する様にしても良い。
更に、同一生産者や同一生産部会(複数人)が単独(1ユニット)で店頭の棚で販売する様な場合には、棚毎に並べられた同一生産者や同一生産部会の商品について、棚毎に代替一体成長物封入体5を並べて提供しても良い。
また、代替一体成長物封入体5の提供方法として、消費者が食品1を購入する時に食品1と共に代替一体成長物封入体5を提供しても良いし、宅配便で食品1を送る場合に代替一体成長物封入体5と共に送る様にしても良いし、自動販売機で食品1を提供する際に併せて代替一体成長物封入体5を提供しても良い。
<2.第2の実施の形態>
図6(A)は、本発明を適用した食品製品の提供方法の一例を説明するための模式図である。
図6(A)で示す食品製品の提供方法の一例では、店舗等で商品陳列棚7の区画9ごとに同一の食品製品Aを陳列し、その区画9ごとに代替一体成長物封入体5が展示されている。
上記した本発明を適用した食品製品の提供方法の一例では、代替一体成長物封入体5を展示し、代替一体成長物4を消費者に見せることができると共に、シール8aを通じて「略同一条件」の意味内容を消費者に見せることでき、食品1が消費者に提供されるまでの過程において影響を受けた要因を把握することができ、消費者はより一層安心して食品製品を選択することが可能となり、食品製品の信頼度が向上することとなる。
また、食品製品の品質理解の容易化を図ることが可能となる点、食品製品Aの消費拡大が期待できる点等は、上述した第1の実施の形態と同様である。
<3.第3の実施の形態>
図6(B)は本発明を適用した食品製品の提供方法の他の例を説明するための模式図である。
図6(B)で示す食品製品の提供方法の他の例では、レストランのショーケース内に展示されている展示食品10ごとに、代替一体成長物封入体5が展示されている。なお、代替一体成長物封入体5には、展示食品10に対応する食品、即ち、レストランで提供される食品の代替一体成長物4が封入されている。
上記した本発明を適用した食品製品の提供方法の他の例では、代替一体成長物封入体5を展示し、レストランで提供する食品の代替一体成長物4を消費者に見せることができると共に、シール8aを通じて「略同一条件」の意味内容を消費者に見せることができ、レストランで提供する食品1が消費者に提供されるまでの過程において影響を受けた要因を把握することができる。このことによって、消費者はより一層安心してレストランの商品を選択することが可能となり、レストランの信頼度が向上することとなる。
なお、レストランの商品の品質理解の容易化を図ることが可能となる点、レストランの商品の消費拡大が期待できる点等は、上述した第1の実施の形態と同様である。
<4.第4の実施の形態>
図7は本発明を適用した食品製品の提供方法の更に他の例を説明するための模式図である。
図7で示す食品製品の提供方法の更に他の例では、自動販売機で販売されているドリンク12ごとに、代替一体成長物封入体5が展示されている。なお、代替一体成長物封入体5には、ドリンク12の代替一体成長物4が封入されると共に、「略同一条件」の意味内容が表示されたシール8aが付されている。
上記した本発明を適用した食品製品の提供方法の更に他の例では、代替一体成長物封入体5を展示し、ドリンク12の代替一体成長物4を消費者に見せることができると共に、シール8aを通じて「略同一条件」の意味内容を消費者に見せることができ、ドリンク12が消費者に提供されるまでの過程において影響を受けた要因を把握することができる。このことによって、消費者はより一層安心してドリンク12を選択することが可能となり、ドリンク12の信頼度が向上することとなる。
なお、ドリンク12の品質理解の容易化を図ることが可能となる点、ドリンク12の消費拡大が期待できる点等は、上述した第1の実施の形態と同様である。
<5.変形例>
上記した第1の実施の形態〜第4の実施の形態では、付属物が代替一体成長物である場合を例に挙げて説明を行っているが、付属物は必ずしも代替一体成長物に限られるものではなく、以下に示す様なものであっても良い。
[変形例1]
例えば、食品(一次産品)と略同一条件で食品とは別体で成長した代替食品の次世代の種子を付属物としても良い。具体的には、食品(一次産品)と同一時期に、食品と同一農法で栽培した代替食品の次世代の種子を付属物としても良い。
[変形例2]
また、例えば、食品(一次産品)と略同一条件で食品とは別体で成長した代替食品から得られた種芋を付属物としても良い。具体的には、食品(一次産品)と同一時期に、食品と同一農法で栽培した代替食品から得られた種芋を付属物としても良い。
[変形例3]
また、例えば、付属物本体が水と共に封入されて付属物を構成しても良い。
なお、この場合の「付属物本体」とは、食品が一次産品であるとすると、「食品と略同一条件で食品とは別体で成長した代替食品」若しくは「食品と略同一条件で食品とは別体で成長した代替食品と一体に成長した代替一体成長物の食品に対応する部分とは異なる部分」である。
[変形例4]
また、例えば、食品(二次産品)の生産に関与した木樽と略同一条件の木樽の木片を付属物としても良い。
[変形例5]
また、例えば、食品(二次産品)の原料と略同一条件で食品の原料とは別体で成長した代替原料の次世代の種子を付属物としても良い。具体的には、食品(二次産品)の原料と同一時期に、食品の原料と同一農法で栽培した代替原料の次世代の種子を付属物としても良い。
[変形例6]
また、例えば、食品(二次産品)の原料と略同一条件で食品の原料とは別体で成長した代替原料から得られた種芋を付属物としても良い。具体的には、食品(二次産品)の原料と同一時期に、食品の原料と同一農法で栽培した代替原料から得られた種芋を付属物としても良い。
[変形例7]
また、例えば、付属物本体が水と共に封入されて付属物を構成しても良い。
なお、この場合の「付属物本体」とは、食品が二次産品であるとすると、「食品の原料と略同一条件で食品の原料とは別体で成長した代替原料」若しくは「食品の原料と略同一条件で食品の原料とは別体で成長した代替原料と一体に成長した代替一体成長物の食品の原料に対応する部分とは異なる部分」である。
1 食品
2 容器
3 収容凹部
4 代替一体成長物
5 代替一体成長物封入体
6 包装紙
7 商品陳列棚
8a シール
8b 二次元バーコード
9 区画
10 展示商品
12 ドリンク

Claims (1)

  1. 二次産品である所定の食品と、
    前記食品の植物性の原料と略同一条件で前記食品の植物性の原料とは別体で成長した代替原料であり、若しくは、前記食品の植物性の原料と略同一条件で前記食品の植物性の原料とは別体で成長した代替原料と一体に成長した代替一体成長物の前記食品の植物性の原料に対応する部分とは異なる部分である付属物本体が、水と共に収容されて構成され、
    かつ、前記食品と共に提供される付属物と、
    前記略同一条件の意味内容に関する情報を含む情報であり、または、前記略同一条件の意味内容に関する情報に通信回線を介してアクセス可能な情報を含む情報であり、かつ、前記食品と共に提供される食品情報とを備える
    食品製品。
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