JP5794270B2 - 食品製品の提供方法 - Google Patents

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Description

本発明は、食品製品の提供方法に関する。詳しくは、消費者が安心して商品選択をすることが可能となる食品製品の提供方法に係るものである。
従来、食品を中心として商品の安全性が消費者に注目されており、消費者が商品を選択する際に、消費者は商品自体や商品の原料がどの様な物であるのかという点にまで関心を示す様になっている。
そのため、商品の提供者は、提供する商品や商品の原料の成分や産地、製造年月日等の情報を商品の包装に貼付したラベルに記載したり、ICタグに記録したりして、商品を提供している。
しかし、単に情報を記載や記録したものを商品に添付して提供するだけでは、その情報の改竄や偽造等が容易であり、現に情報の改竄や偽造等が行われている事実もあり、消費者に信用度が低く、消費者が安心して商品を選択することが困難であった。
そこで、本発明の発明者は、単に情報を記載や記録したものを食品に添付するのではなく、食品の原料を粉末にした原料粉末見本を食品に添付して食品を提供する技術を提案している(特許文献1参照)。
特開2009−5656号公報
ところで、近年では、メディアを利用して商品を展示し、メディアにアクセスした消費者に対して商品を販売する通信販売(テレビショッピングやインターネットショッピングなど)を利用した商品売買も盛んに行われており、こうした新しい売買形態においても、消費者が安心して商品を選択できる様な対応が求められている。
本発明は以上の点に鑑みて創案されたものであって、より一層充分に消費者が安心して食品を選択することが可能となる食品製品の提供方法を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、本発明の食品製品の提供方法では、一次産品である食品を、該食品の生産に関与した土壌、水、肥料、土壌消毒剤、殺菌剤、抗菌剤、農薬、種子、土壌中の生き物、水中の生き物、草、養殖用飼料、昆虫類、忌避植物、飼料、赤身肉化剤、抗生物質の少なくとも1つである付属物の画像、或いは、前記食品と一体に成長した一体成長物の前記食品とは異なる部分であり、若しくは、前記食品と略同一条件で前記食品とは別体で成長した代替食品と一体に成長した代替一体成長物の前記食品に対応する部分とは異なる部分である付属物の画像、或いは、前記食品の一部であり、若しくは、前記食品と略同一条件で前記食品とは別体で成長した代替食品であり、若しくは、前記食品と一体に成長した一体成長物の前記食品とは異なる部分であり、若しくは、前記食品と略同一条件で前記食品とは別体で成長した代替食品と一体に成長した代替一体成長物の前記食品に対応する部分とは異なる部分である付属物本体が、水と共に収容されて構成された付属物の画像、の少なくとも1つを見せて提供する工程を備える。
ここで、食品の生産に関与した土壌、水、肥料、土壌消毒剤、殺菌剤、抗菌剤、農薬、種子、土壌中の生き物、水中の生き物、草、養殖用飼料、昆虫類、忌避植物、飼料、赤身肉化剤、抗生物質の少なくとも1つである付属物の画像を見せることによって、食品が消費者に提供されるまでの過程において影響を受けた要因を把握することができる。
なお、土壌等の付属物の画像と共に、土壌の分析表等の付属物の詳細な説明を見せることで、消費者はより一層安心して食品を選択することが可能となる。
また、食品と一体に成長した一体成長物の食品とは異なる部分であり、若しくは、食品と略同一条件で食品とは別体で成長した代替食品と一体に成長した代替一体成長物の食品に対応する部分とは異なる部分である付属物の画像を見せることによって、消費者は提供される食品の成長過程の実体を把握することができる。
ここで、「食品と一体に成長した一体成長物の食品とは異なる部分」とは、食品として採用された部分とは異なる部分であるものの、食品と一体に成長した部分を意味する。
例えば、食品が豚ロース肉である場合は、同じ豚のその他のロース肉部分は、同一部分であるために、「一体成長物」には該当するものの、「一体成長物の食品とは異なる部分」には該当しない。これに対して、同じ豚の皮や手や足は「一体成長物の食品とは異なる部分」に該当する。
例えば、食品が大根(根や茎の部分)である場合は、大根の根や茎のその他の部分は、同一部分であるために、「一体成長物」には該当するものの、「一体成長物の食品とは異なる部分」には該当しない。これに対して、同じ大根の葉は「一体成長物の食品とは異なる部分」に該当する。
また、「食品と略同一条件で食品とは別体で成長した代替食品」とは、同じ場所で同じ物を食して育った牛や豚や、同じ時期に同じ海域で収穫された魚等を意味する。また、同じ農場で同じ肥料を施して育った野菜や果実を意味する。
即ち、「代替食品」とは、品質を把握するにあたって、食品と同一視できるものを意味している。
例えば、一般栽培(化学肥料と農薬を使う農法)、有機栽培(有機肥料と無農薬の農法)、自然栽培(無肥料と無農薬の農法)等、それぞれの農法の食品は、互いに代替食品では無い。ここで、一般栽培から自然栽培に切り替えたからといって、切り替えた後も1年ぐらいは土壌に化学肥料や農薬が残っており、自然栽培と認定するわけにはいかない。なお、切り替えた後、3年〜5年程度が経過すると、自然栽培農法による食品として認定しても構わない。この点については、有機栽培についても同様である。
具体的には、食品Aと同一生産人が、食品Aと同一時期に、食品Aと同一の農法で栽培した農作物Bについては、食品Aの代替食品と言える。また、「同一生産人」は農協の部会が同じである場合も含めても良く、「同一農法」とは肥料や農薬が一定の基準を満たす場合を含めても良い。なお、「部会」とは、「植える土壌は持ち主によって異なるが、共同或いは協働して、できるだけ同一品種の作物を出荷しようという目的を持った複数の生産者の集合体」を意味する。
例えば、食品が牛ヒレ肉である場合は、その牛と同じ肉牛牧場で同様の飼料を食した別の牛のヒレ肉部分は「代替食品」に該当する。一方、異なる肉牛牧場の牛のヒレ肉部分や、同じ肉牛牧場であるものの、異なる飼料を食した牛のヒレ肉部分は「代替食品」には該当しない。なお、「異なる飼料」には、一方が遺伝子組換え技術を用いた飼料で、他方が遺伝子組換え技術を用いていない飼料の場合も含まれる。
例えば、食品がリンゴである場合は、そのリンゴと同じ果樹園で同様の育成条件(肥料や農薬の有無)を施して育てた他のリンゴは「代替食品」に該当する。一方、異なる果樹園のリンゴや、同じ果樹園でも異なる育成条件(肥料や農薬の有無)で育てたリンゴは「代替食品」には該当しない。
更に、「代替食品と一体に成長した代替一体成長物の食品に対応する部分と異なる部分」とは、食品として採用された部分に対応する部分とは異なる部分であるものの、代替食品と一体に成長した部分を意味する。
例えば、食品が豚ロース肉である場合は、食品として採用された豚と同じ養豚場で同じ飼料を食した別の豚のロース肉部分は、「代替一体成長物の食品に対応する部分とは異なる部分」には該当しない。これに対して、食品として採用された豚と同じ養豚場で同じ飼料を食した別の豚の皮や手や足は「代替一体成長物の食品に対応する部分とは異なる部分」に該当する。
例えば、食品がリンゴである場合は、食品として採用されたリンゴと同じ果樹園で同様の育成条件(肥料や農薬の有無)を施して育てたリンゴは、「代替一体成長物の食品に対応する部分とは異なる部分」には該当しない。これに対して、食品として採用されたリンゴと同じ果樹園で同様の育成条件(肥料や農薬の有無)を施して育てたリンゴの枝や葉は「代替一体成長物の食品に対応する部分とは異なる部分」に該当する。
また、付属物本体が水と共に収容されて構成された付属物の画像を見せることによって、食品が消費者に提供されるまでの過程において影響を受けた要因や、食品の成長過程の実体を把握することができる。
なお、付属物本体と共に水が収容されたことで、時間の経過に伴う付属物の変化(例えば、変色)によって、付属物本体の品質を把握することができ、付属物本体の品質を通じて、食品の品質を把握することが可能となる。
また、上記の目的を達成するために、本発明の食品製品の提供方法では、二次産品である食品を、該食品の原料である付属物の画像、或いは、前記食品の原料の生産に関与した土壌、水、肥料、土壌消毒剤、殺菌剤、抗菌剤、農薬、種子、土壌中の生き物、水中の生き物、草、養殖用飼料、昆虫類、忌避植物、飼料、赤身肉化剤、若しくは、抗生物質の少なくとも1つである付属物の画像、或いは、前記食品の生産に関与した木樽の木片、前記食品の生産に関与した木樽と略同一条件の木樽の木片、前記食品の生産に関与した木樽の構成材と同一種類の木片、前記食品を生産した木樽の中に同食品と共に入れられた前記木樽の構成材と同一種類の木片、前記食品に含まれる汁、若しくは、前記食品の生産に関与した汁の少なくとも1つである付属物の画像、或いは、前記食品の原料と一体に成長した一体成長物の前記食品の原料とは異なる部分であり、若しくは、前記食品の原料と略同一条件で前記食品の原料とは別体で成長した代替原料と一体に成長した代替一体成長物の前記食品の原料に対応する部分とは異なる部分である付属物の画像、或いは、前記食品に用いられた食品添加物の総重量と同じ重量の食品添加物、前記食品に用いられた食品添加物の総重量と同じ重量の擬似物、前記食品に用いられた食品添加物の総体積と同じ体積の食品添加物、前記食品に用いられた食品添加物の総体積と同じ体積の擬似物、前記食品に用いられた食品添加物の総体積と見かけ上同じ体積の食品添加物、前記食品に用いられた食品添加物の総体積と見かけ上同じ体積の擬似物、前記食品に用いられた砂糖の総重量と同じ重量の砂糖、前記食品に用いられた砂糖の総重量と同じ重量の擬似物、前記食品に用いられた砂糖の総体積と同じ体積の砂糖、前記食品に用いられた砂糖の総体積と同じ体積の擬似物、前記食品に用いられた砂糖の総体積と見かけ上同じ体積の砂糖、前記食品に用いられた砂糖の総体積と見かけ上同じ体積の擬似物、前記食品に用いられた塩の総重量と同じ重量の塩、前記食品に用いられた塩の総重量と同じ重量の擬似物、前記食品に用いられた塩の総体積と同じ体積の塩、前記食品に用いられた塩の総体積と同じ体積の擬似物、前記食品に用いられた塩の総体積と見かけ上同じ体積の塩、前記食品に用いられた塩の総体積と見かけ上同じ体積の擬似物の少なくとも1つである付属物の画像、或いは、所定の機能別若しくは所定の用途別に分類された前記食品に用いられた食品添加物の少なくとも一部である付属物の画像、或いは、前記食品に用いられた食品添加物の総重量に所定の割合を乗じて得られた重量と同じ重量の食品添加物、前記食品に用いられた食品添加物の総重量に所定の割合を乗じて得られた重量と同じ重量の擬似物、前記食品に用いられた食品添加物の総体積に所定の割合を乗じて得られた体積と同じ体積の食品添加物、前記食品に用いられた食品添加物の総体積に所定の割合を乗じて得られた体積と同じ体積の擬似物、前記食品に用いられた食品添加物の総体積に所定の割合を乗じて得られた体積と見かけ上同じ体積の食品添加物、前記食品に用いられた食品添加物の総体積に所定の割合を乗じて得られた体積と見かけ上同じ体積の擬似物、前記食品に用いられた砂糖の総重量に所定の割合を乗じて得られた重量と同じ重量の砂糖、前記食品に用いられた砂糖の総重量に所定の割合を乗じて得られた重量と同じ重量の擬似物、前記食品に用いられた砂糖の総体積に所定の割合を乗じて得られた体積と同じ体積の砂糖、前記食品に用いられた砂糖の総体積に所定の割合を乗じて得られた体積と同じ体積の擬似物、前記食品に用いられた砂糖の総体積に所定の割合を乗じて得られた体積と見かけ上同じ体積の砂糖、前記食品に用いられた砂糖の総体積に所定の割合を乗じて得られた体積と見かけ上同じ体積の擬似物、前記食品に用いられた塩の総重量に所定の割合を乗じて得られた重量と同じ重量の塩、前記食品に用いられた塩の総重量に所定の割合を乗じて得られた重量と同じ重量の擬似物、前記食品に用いられた塩の総体積に所定の割合を乗じて得られた体積と同じ体積の塩、前記食品に用いられた塩の総体積に所定の割合を乗じて得られた体積と同じ体積の擬似物、前記食品に用いられた塩の総体積に所定の割合を乗じて得られた体積と見かけ上同じ体積の塩、前記食品に用いられた塩の総体積に所定の割合を乗じて得られた体積と見かけ上同じ体積の擬似物の少なくとも1つである付属物の画像、及び、前記所定の割合を表示した表示物、或いは、前記食品の原料の次世代の種子、若しくは、前記食品の原料と略同一条件で前記食品の原料とは別体で成長した代替原料の次世代の種子である付属物の画像、或いは、前記食品の原料の一部であり、若しくは、前記食品の原料と略同一条件で前記食品の原料とは別体で成長した代替原料であり、若しくは、前記食品の原料と一体に成長した一体成長物の前記食品の原料とは異なる部分であり、若しくは、前記食品の原料と略同一条件で前記食品の原料とは別体で成長した代替原料と一体に成長した代替一体成長物の前記食品の原料に対応する部分とは異なる部分である付属物本体が、水と共に収容されて構成された付属物の画像、の少なくとも1つを見せて提供する工程を備える。
ここで、食品の原料である付属物の画像を見せることによって、消費者は提供される食品の原料の品質を把握することができる。
また、食品の原料の生産に関与した土壌、水、肥料、土壌消毒剤、殺菌剤、抗菌剤、農薬、種子、土壌中の生き物、水中の生き物、草、養殖用飼料、昆虫類、忌避植物、飼料、赤身肉化剤、抗生物質の少なくとも1である付属物の画像を見せることによって、食品の原料が消費者に提供されるまでの過程において影響を受けた要因を把握することができる。
更に、食品の生産に関与した木樽の木片、食品の生産に関与した木樽と略同一条件の木樽の木片、食品の生産に関与した木樽の構成材と同一種類の木片、食品を生産した木樽の中に食品と共に入れられた木樽の構成材と同一種類の木片の少なくとも1つである付属物の画像を見せることによって、消費者は提供される食品の生産環境の実体を把握することができる。
ここで、「食品の生産に関与した木樽と略同一条件の木樽」とは、食品の生産環境の実体を把握するにあたって、同一視できるものを言う。例えば、同一の木材を使用して構成され、同じ環境下で利用された木樽が該当する。一方で、異なる木材で構成された場合や、異なる環境下で利用された木樽は該当しない。
また、食品に含まれる汁や、食品の生産に関与した汁である付属物の画像を見せることによって、消費者は提供される食品の生産環境の実体を把握することができる。具体的には、例えば、おでんを煮込んだ汁の画像を見せたり、煮魚の煮汁の画像を見せたりといった具合である。
また、食品の原料と一体に成長した一体成長物の食品の原料とは異なる部分であり、若しくは、食品の原料と略同一条件で食品の原料とは別体で成長した代替原料と一体に成長した代替一体成長物の食品の原料に対応する部分とは異なる部分である付属物の画像を見せることによって、消費者は提供される食品の原料の成長過程の実体を把握することができる。
ここで、「食品の原料と一体に成長した一体成長物の食品の原料とは異なる部分」とは、食品の原料として採用された部分とは異なる部分であるものの、食品の原料と一体に成長した部分を意味する。
なお、食品の原料については、「動物性の原料」と「植物性の原料」に大別され、「動物性の原料」とは「動物に由来する原料」を意味し、例えば、肉、魚、貝、卵、乳などが挙げられ、「植物性の原料」とは「植物体に存在する原料」を意味し、穀類、芋、豆、野菜、果実、キノコ、海藻類等が挙げられる。
例えば、食品の動物性の原料が豚ロース肉である場合は、同じ豚のその他のロース肉部分は、同一部分であるために、「一体成長物」には該当するものの、「一体成長物の食品の動物性の原料とは異なる部分」には該当しない。これに対して、同じ豚の皮や手や足は「一体成長物の食品の動物性の原料とは異なる部分」に該当する。
例えば、食品の植物性の原料が大根(根や茎の部分)である場合は、大根の根や茎のその他の部分は、同一部分であるために、「一体成長物」には該当するものの、「一体成長物の食品の植物性の原料とは異なる部分」には該当しない。これに対して、同じ大根の葉は「一体成長物の食品の植物性の原料とは異なる部分」に該当する。
また、「食品の原料と略同一条件で食品の原料とは別体で成長した代替原料」とは、同じ場所で同じ物を食して育った牛や豚や、同じ時期に同じ海域で収穫された魚等を意味する。また、同じ農場で同じ肥料を施して育った野菜や果実を意味する。
即ち、「代替原料」とは、品質を把握するにあたって、食品の原料と同一視できるものを意味している。
例えば、一般栽培(化学肥料と農薬を使う農法)、有機栽培(有機肥料と無農薬の農法)、自然栽培(無肥料と無農薬の農法)等、それぞれの農法の食品は、互いに代替原料では無い。ここで、一般栽培から自然栽培に切り替えたからといって、切り替えた後も1年ぐらいは土壌に化学肥料や農薬が残っており、自然栽培と認定するわけにはいかない。なお、切り替えた後、3年〜5年程度が経過すると、自然栽培農法による食品として認定しても構わない。この点については、有機栽培についても同様である。
具体的には、食品原料Aと同一生産人が、食品原料Aと同一時期に、食品原料Aと同一の農法で栽培した農作物Bについては、食品原料Aの代替原料と言える。また、「同一生産人」は農協の部会が同じである場合も含めても良く、「同一農法」とは肥料や農薬が一定の基準を満たす場合を含めても良い。なお、「部会」とは、「植える土壌は持ち主によって異なるが、共同或いは協働して、できるだけ同一品種の作物を出荷しようという目的を持った複数の生産者の集合体」を意味する。
例えば、食品の動物性の原料が牛ヒレ肉である場合は、その牛と同じ肉牛牧場で同様の飼料を食した別の牛のヒレ肉部分は「代替原料」に該当する。一方、異なる肉牛牧場の牛のヒレ肉部分や、同じ肉牛牧場であるものの、異なる飼料を食した牛のヒレ肉部分は、同一条件、同一環境では無いと考えられるために、「代替原料」には該当しない。なお、「異なる飼料」には、一方が遺伝子組換え技術を用いた飼料で、他方が遺伝子組換え技術を用いていない飼料の場合も含まれる。
例えば、食品の植物性の原料がリンゴである場合は、そのリンゴと同じ果樹園で同様の育成条件(肥料や農薬の有無)を施して育てた他のリンゴは「代替原料」に該当する。一方、異なる果樹園のリンゴや、同じ果樹園でも異なる育成条件(肥料や農薬の有無)や異なる条件若しくは環境で育てたリンゴは「代替原料」には該当しない。
更に、「代替原料と一体に成長した代替一体成長物の食品の原料に対応する部分とは異なる部分」とは、食品の原料として採用された部分に対応する部分とは異なる部分であるものの、代替原料と一体に成長した部分を意味する。
例えば、食品の原料が豚ロース肉である場合は、食品の原料として採用された豚と同じ養豚場で同じ飼料を食した別の豚のロース肉部分は、「代替一体成長物の食品の動物性の原料に対応する部分とは異なる部分」には該当しない。これに対して、食品の原料として採用された豚と同じ養豚場で同じ飼料を食した別の豚の皮や手や足は「代替一体成長物の食品の動物性の原料に対応する部分とは異なる部分」に該当する。
例えば、食品の原料がリンゴである場合は、食品の原料として採用されたリンゴと同じ果樹園で同様の育成条件(肥料や農薬の有無)を施して育てたリンゴは、「代替一体成長物の食品の植物性の原料に対応する部分とは異なる部分」には該当しない。これに対して、食品の原料として採用されたリンゴと同じ果樹園で同様の育成条件(肥料や農薬の有無)を施して育てたリンゴの枝や葉は「代替一体成長物の食品の植物性の原料に対応する部分とは異なる部分」に該当する。
また、食品に用いられた食品添加物の総重量と同じ重量の食品添加物若しくは擬似物である付属物の画像を見せることによって、食品に用いられた食品添加物の総重量を容易に把握することができる。更に、食品に用いられた食品添加物の総体積と同じ体積の食品添加物若しくは擬似物である付属物の画像を見せることによって、食品に用いられた食品添加物の総体積を容易に把握することができる。また、食品に用いられた食品添加物の総体積と見かけ上同じ体積である食品添加物若しくは擬似物である付属物の画像を見せることによって、食品に用いられた食品添加物の総体積を容易に把握することができる。
なお、「見かけ上同じ体積」とは、見た目が同じ体積の様に見えることを意味する。例えば、食品に用いられた食品添加物の総体積が1cmである場合に、1cm×1cm×1cmの中空状の立方体は、実際の体積は中空部分が存在するために1cmに満たないが、見かけ上同じ体積に該当する。
同様に、食品に用いられた砂糖の総重量と同じ重量の砂糖若しくは擬似物である付属物の画像を見せることによって、食品に用いられた砂糖の総重量を容易に把握することができる。更に、食品に用いられた砂糖の総体積と同じ体積の砂糖若しくは擬似物である付属物の画像を見せることによって、食品に用いられた砂糖の総体積を容易に把握することができる。また、食品に用いられた砂糖の総体積と見かけ上同じ体積である砂糖若しくは擬似物である付属物の画像を見せることによって、食品に用いられた砂糖の総体積を容易に把握することができる。
なお、「見かけ上同じ体積」とは、見た目が同じ体積の様に見えることを意味する。例えば、食品に用いられた砂糖の総体積が1cmである場合に、1cm×1cm×1cmの中空状の立方体は、実際の体積は中空部分が存在するために1cmに満たないが、見かけ上同じ体積に該当する。
また同様に、食品に用いられた塩の総重量と同じ重量の塩若しくは擬似物である付属物の画像を見せることによって、食品に用いられた塩の総重量を容易に把握することができる。更に、食品に用いられた塩の総体積と同じ体積の塩若しくは擬似物である付属物の画像を見せることによって、食品に用いられた塩の総体積を容易に把握することができる。また、食品に用いられた塩の総体積と見かけ上同じ体積である塩若しくは擬似物である付属物の画像を見せることによって、食品に用いられた塩の総体積を容易に把握することができる。
なお、「見かけ上同じ体積」とは、見た目が同じ体積の様に見えることを意味する。例えば、食品に用いられた塩の総体積が1cmである場合に、1cm×1cm×1cmの中空状の立方体は、実際の体積は中空部分が存在するために1cmに満たないが、見かけ上同じ体積に該当する。
また、所定の機能別に分類された食品に用いられた食品添加物の少なくとも一部である付属物の画像を見せることによって、食品に用いられた食品添加物の機能を容易に把握することができる。同様に、所定の用途別に分類された食品に用いられた食品添加物の少なくとも一部である付属物の画像を見せることによって、食品に用いられた食品添加物の用途を容易に把握することができる。
また、食品に用いられた食品添加物の総重量に所定の割合を乗じて得られた重量と同じ重量の食品添加物若しくは擬似物である付属物の画像と、所定の割合を表示した表示物とを見せることによって、食品に用いられた食品添加物の総重量を容易に把握することができる。更に、食品に用いられた食品添加物の総体積に所定の割合を乗じて得られた体積と同じ体積の食品添加物若しくは擬似物である付属物の画像と、所定の割合を表示した表示物とを見せることによって、食品に用いられた食品添加物の総体積を容易に把握することができる。また、食品に用いられた食品添加物の総体積に所定の割合を乗じて得られた体積と見かけ上同じ体積の食品添加物若しくは擬似物である付属物の画像と、所定の割合を表示した表示物とを見せることによって、食品に用いられた食品添加物の総体積を容易に把握することができる。
同様に、食品に用いられた砂糖の総重量に所定の割合を乗じて得られた重量と同じ重量の砂糖若しくは擬似物である付属物の画像と、所定の割合を表示した表示物とを見せることによって、食品に用いられた砂糖の総重量を容易に把握することができる。更に、食品に用いられた砂糖の総体積に所定の割合を乗じて得られた体積と同じ体積の砂糖若しくは擬似物である付属物の画像と、所定の割合を表示した表示物とを見せることによって、食品に用いられた砂糖の総体積を容易に把握することができる。また、食品に用いられた砂糖の総体積に所定の割合を乗じて得られた体積と見かけ上同じ体積の砂糖若しくは擬似物である付属物の画像と、所定の割合を表示した表示物とを見せることによって、食品に用いられた砂糖の総体積を容易に把握することができる。
また同様に、食品に用いられた塩の総重量に所定の割合を乗じて得られた重量と同じ重量の塩若しくは擬似物である付属物の画像と、所定の割合を表示した表示物とを見せることによって、食品に用いられた塩の総重量を容易に把握することができる。更に、食品に用いられた塩の総体積に所定の割合を乗じて得られた体積と同じ体積の塩若しくは擬似物である付属物の画像と、所定の割合を表示した表示物とを見せることによって、食品に用いられた塩の総体積を容易に把握することができる。また、食品に用いられた塩の総体積に所定の割合を乗じて得られた体積と見かけ上同じ体積の塩若しくは擬似物である付属物の画像と、所定の割合を表示した表示物とを見せることによって、食品に用いられた塩の総体積を容易に把握することができる。
また、食品の原料の次世代の種子である付属物の画像を見せることによって、食品の提供を受けた消費者に対して次世代の種子を得るきっかけを与えることができる。なお、消費者が次世代の種子を得た場合には、食品の原料が遺伝子組換え技術を用いているか否かを把握することができる。
また、食品の原料と略同一条件で食品の原料とは別体で成長した代替原料の次世代の種子である付属物の画像を見せることによって、食品の提供を受けた消費者に対して代替原料の次世代の種子を得るきっかけを与えることができる。なお、消費者が代替原料の次世代の種子を得た場合には、食品の原料が遺伝子組換え技術を用いているか否かを把握することができる。
ここで、「食品の原料と略同一条件で食品の原料とは別体で成長した代替原料」とは、同じ農場で同じ肥料を施して育った野菜や果実を意味する。即ち、「代替原料」とは、品質を把握するにあたって、食品の原料と同一視できるものを意味している。
例えば、一般栽培(化学肥料と農薬を使う農法)、有機栽培(有機肥料と無農薬の農法)、自然栽培(無肥料と無農薬の農法)等、それぞれの農法の食品は、互いに代替原料では無い。ここで、一般栽培から自然栽培に切り替えたからといって、切り替えた後も1年ぐらいは土壌に化学肥料や農薬が残っており、自然栽培と認定するわけにはいかない。なお、切り替えた後、3年〜5年程度が経過すると、自然栽培農法による食品として認定しても構わない。この点については、有機栽培についても同様である。
具体的には、食品原料Aと同一生産人が、食品原料Aと同一時期に、食品原料Aと同一の農法で栽培した農作物Bについては、食品原料Aの代替原料と言える。また、「同一生産人」は農協の部会が同じである場合も含めても良く、「同一農法」とは肥料や農薬が一定の基準を満たす場合を含めても良い。なお、「部会」とは、「植える土壌は持ち主によって異なるが、共同或いは協働して、できるだけ同一品種の作物を出荷しようという目的を持った複数の生産者の集合体」を意味する。
例えば、食品の原料がリンゴである場合は、そのリンゴと同じ果樹園で同様の育成条件(肥料や農薬の有無)を施して育てた他のリンゴは「代替原料」に該当する。一方、異なる果樹園のリンゴや、同じ果樹園でも異なる育成条件(肥料や農薬の有無)や異なる条件若しくは環境で育てたリンゴは「代替原料」には該当しない。
また、付属物本体が水と共に収容されて構成された付属物の画像を見せることによって、食品の原料が消費者に提供されるまでの過程において影響を受けた要因や、食品の原料の成長過程の実体を把握することができる。
なお、付属物本体と共に水が収容されたことで、時間の経過に伴う付属物の変化(例えば、変色)によって、付属物本体の品質を把握することができ、付属物本体の品質を通じて、食品の原料の品質を把握することが可能となる。
ところで、ここでの「食品」とは、栄養素の摂取や嗜好を目的とした飲食物(生鮮食品、動物性食品、植物性食品、加工食品、嗜好食品、調味用材料、健康食品、サプリメント、飲料、加工材料等)を含むことは勿論のこと、医薬品や医薬部外品をも含む趣旨である。例えば、漢方薬も含まれる。また、ドッグフード等、動物を対象としたものも含む趣旨である。
また、ここでの「一次産品」とは、加工前の生鮮食品、動物性食品、植物性食品そのものであり、例えば、大根やキャベツ等の野菜、あるいは鶏肉や牛肉等の生肉そのものが該当する。
更に、ここでの「二次産品」とは、未加工の生鮮食品、未加工の動物性食品、未加工の植物性食品を加工した産品であり、漬物、野菜炒め、ステーキ、ハンバーグ等が該当する。
また、ここでの「画像」とは、静止画のみならず動画も含まれる。例えば、ウェブサイトに掲載された静止画や動画、電子カタログに掲載された静止画や動画、紙カタログに掲載された静止画、その他の各種広告媒体に掲載された静止画や動画等が挙げられる。
本発明の食品製品の提供方法では、消費者がより一層安心して食品を選択することが可能となり、食品の信頼度の向上を実現することができる。
本発明を適用した食品製品の提供方法を説明するための模式図(1)である。 本発明を適用した食品製品の提供方法を説明するための模式図(2)である。
以下、発明を実施するための形態(以下、「実施の形態」と称する)について説明を行う。なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態
2.第2の実施の形態
3.変形例
<1.第1の実施の形態>
[構成の説明]
図1は本発明を適用した食品製品の提供方法の一例を説明するための模式図である。
図1で示す食品製品の提供方法の一例では、パソコン20を利用してインターネット回線を介してアクセス可能なホームページ(通販サイト)に、販売商品である食品の画像Aが掲載されている。また、それぞれの食品の画像Aごとに、一体成長物(付属物の一例)の画像1が掲載されている。
なお、こうした通販サイトを通じて消費者は食品製品を購入することになるのであるが、通販サイトを通じて食品製品の購入を行った消費者に対して、商品(食品製品)の発送時に、食品製品と共に一体成長物を提供する様にしても良い。
ここで、一体成長物とは、食品が一次産品の場合には、「食品と一体に成長した物であって食品とは異なる部分」を意味する。
具体的には、食品が一次産品である柿、リンゴ、豆、米、麦、胡麻、さとうきび等の場合には、一体成長物としては、食品である柿、リンゴ、豆、米、麦等と一体に成長した葉、根、枝、茎、ぬか、もみ、つる、殻、稲穂、麦穂、さや(豆や胡麻のさや)、幹部(さとうきびの幹部)、花等が挙げられる。なお、殻については殻の中に実を有した状態であっても良い。但し、一体成長物は、食品とは異なる部分である。
また、食品が一次産品である牛肉、豚肉、鶏肉、魚肉等の肉そのものである場合には、一体成長物としては、牛肉、豚肉、鶏肉、魚肉等と一体に成長した内臓や手足(例えば、豚足)、骨(例えば、魚の骨)等が挙げられる。但し、一体成長物は、食品とは異なる部分である。
ところで、一体成長物の代替として、代替一体成長物の画像を掲載しても良い。
ここで、食品が一次産品の場合には、代替一体成長物とは、「食品の代替食品と一体に成長した物であって食品に対応する部分とは異なる部分」を意味する。
なお、代替食品とは、食品と略同一条件で食品とは別体で成長した物を意味する。
具体的には、食品が一次産品である柿、リンゴ、豆、米、麦等の場合には、代替一体成長物としては、食品と同じ農場で同じ肥料を施して育った柿、リンゴ、豆、米、麦等の代替食品と一体に成長した葉、根、枝、茎、ぬか、もみ、つる、殻、稲穂、麦穂、麦芽、花等が挙げられる。なお、殻については殻の中に実を有した状態であっても良い。但し、代替一体成長物は、食品に対応する部分とは異なる部分である。
また、食品が一次産品である牛肉、豚肉、鶏肉、魚肉等の肉そのものである場合には、代替一体成長物としては、食品と同じ場所で同じ物を食して育った牛、豚、鶏、魚等の代替食品と一体に成長した内臓、大腸、脂身や手足(例えば、豚足)等が挙げられる。但し、代替一体成長物は、食品に対応する部分とは異なる部分である。
一方、食品が二次産品の場合には、一体成長物とは、「食品の原料と一体に成長した物であって食品の原料とは異なる部分」を意味する。
具体的には、食品が二次産品である柿、リンゴ、豆、米、じゃがいも、さつまいも等を加工した加工食品の場合には、一体成長物としては、加工食品の原料(柿、リンゴ、豆、米、じゃがいも、さつまいも等)と一体に成長した葉、根、枝、茎、ぬか、つる、殻、稲穂、花等が挙げられる。但し、一体成長物は、加工食品(食品)の原料とは異なる部分である。
また、食品が二次産品である牛肉、豚肉、鶏肉、魚肉等を加工した加工食品の場合には、一体成長物としては、加工食品の原料(牛肉、豚肉、鶏肉、魚肉等)と一体に成長した内臓や手足等が挙げられる。但し、一体成長物は、加工食品(食品)の原料とは異なる部分である。
更に、食品が二次産品であるビールの場合には、一体成長物としては、ビールの原料(麦芽、ホップ等)と一体に成長した麦穂やホップ等が挙げられる。但し、一体成長物は、ビール(食品)の原料とは異なる部分である。
ところで、一体成長物の代替として、代替一体成長物の画像を掲載しても良い。
ここで、食品が二次産品の場合には、代替一体成長物とは、「食品の代替原料と一体に成長した物であって食品の原料に対応する部分とは異なる部分」を意味する。
なお、代替原料とは、食品の原料と略同一条件で食品の原料とは別体で成長した物を意味する。
具体的には、食品が二次産品である柿、リンゴ、豆、米、じゃがいも、さつまいも等を加工した加工食品の場合には、代替一体成長物としては、加工食品の原料(柿、リンゴ、豆、米、じゃがいも、さつまいも等)と同じ農場で同じ肥料を施して育った柿、リンゴ、豆、米、じゃがいも、さつまいも等の代替原料と一体に成長した葉、根、枝、茎、ぬか、つる、殻、稲穂、花等が挙げられる。但し、代替一体成長物は、加工食品(食品)の原料に対応する部分とは異なる部分である。
また、食品が二次産品である牛肉、豚肉、鶏肉、魚肉等を加工した加工食品の場合には、代替一体成長物としては、加工食品の原料(牛肉、豚肉、鶏肉、魚肉等)と同じ場所で同じ物を食して育った牛肉、豚肉、鶏肉、魚肉等の代替原料と一体に成長した内臓、大腸、脂身や手足(例えば、豚足)、骨等が挙げられる。但し、代替一体成長物は、加工食品(食品)の原料に対応する部分とは異なる部分である。
更に、食品が二次産品であるビールの場合には、代替一体成長物としては、ビールの原料(麦芽、ホップ等)と同じ農場で同じ肥料を施して育った麦芽、ホップ等の代替原料と一体に成長した麦穂やホップ花等が挙げられる。但し、代替一体成長物は、ビール(食品)の原料に対応する部分とは異なる部分である。
[効果]
上記した本発明を適用した食品製品の提供方法の一例では、食品製品の購入に際して一体成長物の画像1を確認することによって、提供される食品や食品の原料の成長過程の実体を把握することができ、消費者はより一層安心して食品を選択することが可能となり、食品の信頼度の向上が実現することとなる。
また、例えば、牛肉、豚肉、魚肉等と一体に成長した一体成長物として「内臓、手あるいは足」の画像を掲載する場合には、牛、豚、鶏、魚等がどのような環境で育てられたかを知ることができる。
また、一体成長物の画像を消費者に見せることで、通常は食品の背景にあって消費者からは見えない部分をも知ることができ、より一層製品に対する親しみを感じさせることができ、食品の消費拡大が期待できる。
なお、食品若しくは食品の原料と一体に成長した一体成長物の画像を掲載することで、提供される食品や食品の原料の成長過程の実体を充分に把握することが可能となる。即ち、文字情報として例えば、一体成長物の情報を開示する場合等が考えられるものの、文字情報による知覚的理解のみでは、提供される食品や食品の原料の成長過程の実体を把握するには不充分である。
更に、一体成長物の画像を消費者に見せることで、食品の品質理解の容易化を図ることが可能となる。即ち、原料粉末見本を添付する場合(例えば、特開2009−5656号公報に記載の技術の場合)には、原料粉末見本の検査等を行わなければ、食品の品質理解が困難であるのに対して、一体成長物の画像を見せる場合には、検査等を行うことなく一見して食品の品質を判断できる場合もあり、食品の品質理解の容易化が実現する。
具体的には、例えば、加工果実(例えば、リンゴジャム)の一体成長物の画像として「虫食い跡を有するリンゴの葉」の画像を見せる場合には、「この加工果実に使用されているリンゴは、虫が生存可能な環境で生産されたものである」という点が分かり、虫が生存しているということから、「農薬が散布されていない、若しくは、散布された農薬量が少ない」と判断できることとなる。なお、加工果実に使用されている果物の粉末が添付された場合には、粉末を検査しなければ農薬に関する情報を得ることができない。
なお、検査等を要せずに食品の品質を判断できることによって、食品の品質の安全性の判断材料となる情報を消費者が食品を購入する前段階で得ることができ、購入するか否かといった判断材料を消費者に提供することができる。一方、食品の品質の判断にあたって検査等を要する場合には、購入後に初めて食品の品質の安全性に関する情報を得ることとなるため、食品を購入するか否かといった判断材料を消費者に提供することはできない。
更に、一体成長物の画像を通販サイトに掲載して消費者に見せるのみならず、食品の発送時に、食品と共に一体成長物を提供する場合には、消費者は画像のみならず、一体成長物の現物を入手することができ、より一層、提供される食品や食品の原料の成長過程の実体を把握することができる。なお、通販サイトで見せた付属物の画像と一致する付属物を消費者に提供し、消費者が一致を確認することで安心度が増す。こうした点を考慮すると、画像で見せる付属物と提供する付属物とは一致している方が好ましい。
また、本発明を適用した食品製品の提供方法の一例では、通販サイトに画像1を掲載しており、極めて多くの情報を消費者に提供することができる。例えば、大容量の動画や、多数の静止画等であっても、極めて容易に消費者に提供することが可能となる。
なお、必ずしも、1つの食品の画像Aに対応して1つの画像1を掲載する必要は無く、1つの食品の画像Aに対応した複数の画像1を掲載しても良い。その場合には、食品の発送時に複数の付属物を提供することとしても良い。
[変形例1]
本実施の形態では、食品の画像Aと共に付属物(一体成長物)の画像1が掲載されている場合を例に挙げて説明を行っているが、付属物の画像1に加えて、食品や付属物に関する情報を掲載しても良い。例えば、食品の栽培方法や飼育方法に関する情報、食品の成分の分析表、食品の原料の栽培方法や飼育方法に関する情報、食品の原料の成分の分析表、付属物の成分の分析表等を通販サイトに掲載しても良い。
こうした食品や付属物に関する情報を通販サイトに掲載することで、消費者はより一層安心して食品を選択することが可能となる。
[変形例2]
また、食品が二次産品であり、食品の原料が食肉である場合には、食肉の部位を図示で表した画像を、付属物の画像1に加えて掲載した方が好ましい。例えば、食品(二次産品)がミートボールである場合に、ミートボールの原料である食肉が、牛のどの部位であるかを図で示した画像と共に見せることが好ましい。
こうした部位を示す画像を見せ、加工により原料の部位が特に分かり難くなる食肉の情報を通販サイトに掲載することで、消費者はより一層安心して食品を選択することが可能となる。
<2.第2の実施の形態>
[構成の説明]
図2は本発明を適用した食品製品の提供方法の他の一例を説明するための模式図である。
図2で示す食品製品の提供方法の他の一例では、通信販売用の商品カタログ30に、販売商品である食品の画像Bが掲載されている。また、それぞれの食品の画像Bごとに、食品粉末が水と共に封入された付属物の画像2が掲載されている。
食品粉末とは、食品が一次産品の場合には、「食品の粉末」若しくは「食品の一体成長物の粉末」若しくは「食品の代替一体成長物の粉末」である。
また、食品が二次産品の場合には、「食品の原料の粉末」若しくは「食品の原料の一体成長物の粉末」若しくは「食品の原料の代替一体成長物の粉末」である。
ここで、本実施の形態では、食品粉末を例に挙げて説明を行っているが、換言すると、水と共に収容される対象物が粉状である場合を例に挙げて説明を行っているが、水と共に収容される対象物は必ずしも粉状である必要は無い。即ち、付属物の画像を消費者に見せることで、食品や食品の原料が消費者に提供されるまでの過程において影響を受けた要因を把握することができれば、必ずしも粉状である必要は無い。例えば、粉状の他に、角切り、千切りにして水に浸しても良いし、ミキサーで回転させながら切り刻んでも良い。
但し、粉状とすることで、水と共に収容した付属物の変化が生じやすくなるために、粉状であることが好ましい。
なお、こうしたカタログ販売を通じて食品製品の購入を行った消費者に対して、商品(食品製品)の発送時に、食品製品と共に付属物を提供する様にしても良い。
[効果]
上記した本発明を適用した食品製品の提供方法の他の一例では、食品製品の購入に際して付属物の画像2を確認することによって、食品や食品の原料が消費者に提供されるまでの過程において影響を受けた要因や、食品や食品の原料の成長過程の実体を把握することができ、消費者はより一層安心して食品製品を選択することが可能となり、食品製品の信頼度の向上が実現することとなる。
また、付属物の画像2を見せることで、通常は食品の背景にあって消費者からは見えない部分をも知ることができ、より一層製品に対する親しみを感じさせることができ、食品製品の消費拡大が期待できる。
なお、付属物の画像を見せることで、提供された食品や食品の原料の成長過程の実体を充分に把握することが可能となる。即ち、文字情報として、例えば、付属物の情報を開示する場合等が考えられるものの、文字情報による知覚的理解のみでは、提供された食品や食品の原料の成長過程の実体を把握するには不充分である。
更に、食品粉末と水が封入された付属物の画像を消費者に見せることで、食品や食品の原料の品質理解の容易化を図ることが可能となる。即ち、原料粉末見本を添付する場合(例えば、特開2009−5656号公報に記載の技術の場合)には、原料粉末見本の検査等を行わなければ、食品の品質理解が困難であるのに対して、付属物の画像を見せる場合には、一見して食品や食品の原料の品質を判断できる場合もあり、食品や食品の原料の品質理解の容易化が実現する。
具体的には、例えば、「無農薬で育成した野菜等の食品粉末を水に混ぜた付属物」の場合には、10日程度が経過しても、変色の度合いが小さい。一方で、「無機肥料、殺菌剤、殺虫剤、除草剤等を利用して育成した野菜等の食品粉末を水に混ぜた付属物」の場合には、10日程度が経過すると、変色の度合いが大きい。こうした変色の度合いから、「農薬が散布されていない、若しくは、散布された農薬量が少ない」と判断できることとなる。即ち、付属物の画像を見せることで、一見して食品や食品の原料の品質を判断できる場合もある。
同様に、例えば、「化学肥料を使わず、無農薬で育成した野菜等の食品粉末を水に混ぜた付属物」の場合には20日から30日程度が経過しても、変色の度合いが少なく、ガスの発生もほとんどない。一方で、「化学肥料、農薬等を利用して育成した野菜等の食品粉末を水に混ぜた付属物」の場合には、20日から30日程度が経過すると、変色度合いが大きく、ガスが発生する。こうした変色やガスの状態から、「化学肥料や農薬等の有無、多い少ない」の判断ができることとなる。この様に、所定の期間が経過した後の付属物の画像を見せることで、一見して食品や食品の原料の品質を判断できる場合もある。
上記の点を考慮すると、食品粉末と水が封入されてから一定期間(例えば、10日程度や、20日から30日程度)が経過した状態の画像を掲載する方が好ましい。
そうすることで、食品製品の購入段階で付属物の変化を確認することができ、食品を購入するか否かといった判断材料を消費者に提供することができるからである。
なお、検査等を要せずに食品の品質を判断できることによって、食品の品質の安全性の判断材料となる情報を消費者が食品を購入する前段階で得ることができ、購入するか否かといった判断材料を消費者に提供することができる。一方、食品の品質の判断にあたって検査等を要する場合には、購入後に初めて食品の品質の安全性に関する情報を得ることとなるため、食品を購入するか否かといった判断材料を消費者に提供することはできない。
更に、付属物の画像をカタログに掲載して消費者に見せるのみならず、商品(食品製品)の発送時に、商品と共に付属物を提供する場合には、消費者が画像のみならず、付属物の現物を入手することができ、より一層、提供される食品や食品の原料の実体を把握することができる。また、より一層、食品や食品の原料が消費者に提供されるまでの過程において影響を受けた要因を把握することができる。
[変形例1]
本実施の形態では、食品の画像Bと共に付属物(食品粉末が水と共に封入されて構成された付属物)の画像2が掲載されている場合を例に挙げて説明を行っているが、付属物2の画像に加えて、食品や付属物に関する情報を掲載しても良い。例えば、食品の栽培方法や飼育方法に関する情報、食品の成分の分析表、食品の原料の栽培方法や飼育方法に関する情報、食品の原料の成分の分析表、付属物の成分の分析表等を商品カタログに掲載しても良い。
こうした食品や付属物に関する情報を商品カタログに掲載することで、消費者はより一層安心して食品を選択することが可能となる。
[変形例2]
また、食品が二次産品であり、食品の原料が食肉である場合には、食肉の部位を図示で表した画像を、付属物の画像2に加えて掲載した方が好ましい。例えば、食品(二次産品)がミートボールである場合に、ミートボールの原料である食肉が、牛のどの部位であるかを図で示した画像と共に見せることが好ましい。
こうした部位を示す画像を見せ、加工により原料の部位が特に分かり難くなる食肉の情報を商品カタログに掲載することで、消費者はより一層安心して食品を選択することが可能となる。
<3.変形例>
上記した第1の実施の形態では、付属物が一体成長物である場合を例に挙げ、また、上記した第2の実施の形態では、食品粉末が水と共に封入された付属物である場合を例に挙げて説明を行っているが、付属物は必ずしもこれらに限られるものではなく、以下に示す様なものであっても良い。
[変形例1]
例えば、食品(一次産品)の生産に関与した土壌、水、肥料、土壌消毒剤、殺菌剤、抗菌剤、農薬、種子、土壌中の生き物、水中の生き物、草、養殖用飼料、昆虫類、忌避植物、飼料、赤身肉化剤、抗生物質等の少なくとも1つを付属物として、こうした付属物の画像を食品の画像Aや画像Bと共に掲載しても良い。
また、食品(二次産品)の原料の生産に関与した土壌、水、肥料、土壌消毒剤、殺菌剤、抗菌剤、農薬、種子、土壌中の生き物、水中の生き物、草、養殖用飼料、昆虫類、忌避植物、飼料、赤身肉化剤、抗生物質等の少なくとも1つを付属物として、こうした付属物の画像を食品の画像Aや画像Bと共に掲載しても良い。
更に、食品(二次産品)の生産に関与した木樽の木片や、食品(二次産品)の生産に関与した木樽と略同一条件の木樽の木片や、食品(二次産品)の生産に関与した木樽の構成材と同一種類の木片や、食品(二次産品)を生産した木樽の中に食品と共に入れられた木樽の構成材と同一種類の木片を付属物として、こうした付属物の画像を食品の画像Aや画像Bと共に掲載しても良い。
また更に、食品(二次産品)に含まれる汁や、食品(二次産品)の生産に関与した汁を付属物として、こうした付属物の画像を食品の画像Aや画像Bと共に掲載しても良い。
[変形例2]
また、例えば、食品(二次産品)の原料を付属物として、こうした付属物の画像を食品の画像Aや画像Bと共に掲載しても良い。
[変形例3]
更に、食品(二次産品)に用いられた食品添加物の総重量と同じ重量の食品添加物若しくは擬似物を付属物とし、または、食品(二次産品)に用いられた食品添加物の総体積と同じ体積の食品添加物若しくは擬似物を付属物とし、または、食品(二次産品)に用いられた食品添加物の総体積と見かけ上同じ体積の食品添加物若しくは擬似物を付属物とし、または、食品(二次産品)に用いられた砂糖の総重量と同じ重量の砂糖若しくは擬似物を付属物とし、または、食品(二次産品)に用いられた砂糖の総体積と同じ体積の砂糖若しくは擬似物を付属物とし、または、食品(二次産品)に用いられた砂糖の総体積と見かけ上同じ体積の砂糖若しくは擬似物を付属物とし、食品(二次産品)に用いられた塩の総重量と同じ重量の塩若しくは擬似物を付属物とし、または、食品(二次産品)に用いられた塩の総体積と同じ体積の塩若しくは擬似物を付属物とし、または、食品(二次産品)に用いられた塩の総体積と見かけ上同じ体積の塩若しくは擬似物を付属物とし、こうした付属物の画像を食品の画像Aや画像Bと共に掲載しても良い。
[変形例4]
また、例えば、食品(二次産品)に用いられた食品添加物を所定の機能別に分類して付属物とし、こうした付属物の画像を食品の画像Aや画像Bと共に掲載しても良い。更に、例えば、食品(二次産品)に用いられた食品添加物を所定の用途別に分類して付属物とし、こうした付属物の画像を食品の画像Aや画像Bと共に掲載しても良い。
[変形例5]
また、例えば、食品(二次産品)に用いられた食品添加物の総重量の所定の割合を乗じて得られた重量と同じ重量の食品添加物若しくは擬似物を付属物とし、または、食品(二次産品)に用いられた食品添加物の総体積に所定の割合を乗じて得られた体積と同じ体積の食品添加物若しくは擬似物を付属物とし、または、食品(二次産品)に用いられた食品添加物の総体積に所定の割合を乗じて得られた体積と見かけ上同じ体積の食品添加物若しくは擬似物を付属物とし、または、食品(二次産品)に用いられた砂糖の総重量の所定の割合を乗じて得られた重量と同じ重量の砂糖若しくは擬似物を付属物とし、または、食品(二次産品)に用いられた砂糖の総体積に所定の割合を乗じて得られた体積と同じ体積の砂糖若しくは擬似物を付属物とし、または、食品(二次産品)に用いられた砂糖の総体積に所定の割合を乗じて得られた体積と見かけ上同じ体積の砂糖若しくは擬似物を付属物とし、または、食品(二次産品)に用いられた塩の総重量の所定の割合を乗じて得られた重量と同じ重量の塩若しくは擬似物を付属物とし、または、食品(二次産品)に用いられた食品添加物の総体積に所定の割合を乗じて得られた体積と同じ体積の塩若しくは擬似物を付属物とし、または、食品(二次産品)に用いられた塩の総体積に所定の割合を乗じて得られた体積と見かけ上同じ体積の塩若しくは擬似物を付属物とし、こうした付属物の画像を食品の画像Aや画像Bと共に掲載しても良い。
なお、変形例5の場合には、所定の割合も併せて掲載する必要がある。
[変形例6]
また、例えば、食品(二次産品)の原料の次世代の種子を付属物とし、こうした付属物の画像を食品の画像Aや画像Bと共に掲載しても良い。更に、食品(二次産品)の原料と同一時期に、食品の原料と同一の農法で栽培した代替原料の次世代の種子を付属物とし、こうした付属物の画像を食品の画像Aや画像Bと共に掲載しても良い。
1 一体成長物の画像
2 食品粉末が水と共に封入された付属物の画像
A 食品の画像
B 食品の画像
20 パソコン
30 商品カタログ

Claims (3)

  1. 一次産品である食品を、
    前記食品の一部であり、若しくは、前記食品と略同一条件で前記食品とは別体で成長した代替食品であり、若しくは、前記食品と一体に成長した一体成長物の前記食品とは異なる部分であり、若しくは、前記食品と略同一条件で前記食品とは別体で成長した代替食品と一体に成長した代替一体成長物の前記食品に対応する部分とは異なる部分である付属物本体が、水と共に収容されて構成された付属物の画像を見せて、前記食品を、前記付属物の少なくとも1つと共に提供する工程を備える
    食品製品の提供方法。
  2. 二次産品である食品を、
    前記食品の原料の一部であり、若しくは、前記食品の原料と略同一条件で前記食品の原料とは別体で成長した代替原料であり、若しくは、前記食品の原料と一体に成長した一体成長物の前記食品の原料とは異なる部分であり、若しくは、前記食品の原料と略同一条件で前記食品の原料とは別体で成長した代替原料と一体に成長した代替一体成長物の前記食品の原料に対応する部分とは異なる部分である付属物本体が、水と共に収容されて構成された付属物の画像を見せて、前記食品を、前記付属物の少なくとも1つと共に提供する工程を備える
    食品製品の提供方法。
  3. 前記食品の原料が食肉である場合に、同食肉の部位を図で表した画像を前記付属物の画像と共に見せる
    請求項2に記載の食品製品の提供方法。
JP2013195304A 2013-09-20 2013-09-20 食品製品の提供方法 Expired - Fee Related JP5794270B2 (ja)

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