JP5496275B2 - 食品製品及び食品製品の提供方法、並びに、商品及び商品の提供方法 - Google Patents

食品製品及び食品製品の提供方法、並びに、商品及び商品の提供方法 Download PDF

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Description

本発明は、食品製品及び食品製品の提供方法、並びに、商品及び商品の提供方法に関する。詳しくは、食品や商品本体と共に所定の付属物を提供する食品製品及び食品製品の提供方法、並びに、商品及び商品の提供方法に係るものである。
従来、食品を中心として商品の安全性が消費者に注目されており、消費者が商品を選択する際に、消費者は商品自体や商品の原料がどの様な物であるのかという点にまで関心を示す様になっている。
そのため、商品の提供者は、提供する商品や商品の原料の成分や産地、製造年月日等の情報を商品の包装に貼付したラベルに記載したり、ICタグに記録したりして、商品を提供している。
しかし、単に情報を記載や記録したものを商品に添付して提供するだけでは、その情報の改竄や偽造等が容易であり、現に情報の改竄や偽造等が行われている事実もあり、消費者の信用度が低く、消費者が安心して商品を選択することが困難であった。
そこで、本発明の発明者は、単に情報を記載や記録したものを食品に添付するのではなく、食品の原料を粉末にした原料粉末見本を食品に添付して食品を提供する技術を提案している(特許文献1参照)。
特開2009−5656号公報
ところで、食品(一次産品)は、それを生産する際に実際に使用した土壌、肥料、飼料、種子等の影響を強く受けている。
同様に、食品(二次産品)は、その原料を生産する際に実際に使用した土壌、肥料、飼料、種子等の影響を強く受けている。
即ち、食品の品質は、消費者に提供されるまでの過程における様々な要因に強く影響を受けるものである。
そのため、食品の原料粉末は、食品の品質についての情報を得ることができる要因ではあるものの、たった1つの要因に過ぎず、原料粉末見本を食品に添付して食品を提供するといった特許文献1に記載の技術のみでは、消費者が安心して食品を選択するといった目的を実現するのに充分ではない場合がある。
本発明は以上の点に鑑みて創案されたものであって、より一層充分に消費者が安心して食品や商品を選択することが可能となる食品製品及び食品製品の提供方法、並びに、商品及び商品の提供方法を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、本発明の食品製品では、所定の食品と、該食品が一次産品である場合には、同食品の生産に関与した土壌、水、肥料、土壌消毒剤、殺菌剤、抗菌剤、農薬、種子、飼料、赤身肉化剤、抗生物質あるいは前記食品と一体に成長した一体成長物の少なくとも1つであり、前記食品が二次産品である場合には、同食品の原料の生産に関与した土壌、水、肥料、土壌消毒剤、殺菌剤、抗菌剤、農薬、種子、飼料、赤身肉化剤、抗生物質、前記食品の原料と一体に成長した一体成長物、前記食品の生産に関与した木樽片あるいは前記食品を生産した木樽の中に同食品と共に入れられた前記木樽の構成材と同一種類の木片の少なくとも1つであり、かつ、前記食品と共に提供される付属物とを備える。
ここで、食品が一次産品である場合には、食品の生産に関与した土壌、水、肥料、土壌消毒剤、殺菌剤、抗菌剤、農薬、種子、飼料、赤身肉化剤、抗生物質の少なくとも1つであり、かつ、食品と共に提供される付属物によって、食品が消費者に提供されるまでの過程において影響を受けた要因を把握することができる。
なお、食品と共に提供される付属物が食品と一体に成長した一体成長物である場合には、消費者は提供される食品の成長過程の実体を把握することができる。
また、食品が二次産品である場合には、食品の原料の生産に関与した土壌、水、肥料、土壌消毒剤、殺菌剤、抗菌剤、農薬、種子、飼料、赤身肉化剤、抗生物質の少なくとも1つであり、かつ、食品と共に提供される付属物によって、食品が消費者に提供されるまでの過程において影響を受けた要因を把握することができる。
なお、食品と共に提供される付属物が食品の原料と一体に成長した一体成長物である場合には、消費者は提供される食品の原料の成長過程の実体を把握することができる。また、食品と共に提供される付属物が食品の生産に関与した木樽片である場合には、消費者は提供される食品の生産環境の実体を把握することができる。同様に、食品と共に提供される付属物が食品を生産した木樽の中に同食品と共に入れられた木樽の構成材と同一種類の木片である場合には、消費者は提供される食品の生産環境の実体を把握することができる。
なお、ここでの食品とは、栄養素の摂取や嗜好を目的とした飲食物(生鮮食品、動物性食品、植物性食品、加工食品、嗜好食品、調味用材料、健康食品、飲料、加工材料等)を含むことは勿論のこと、医薬品や医薬部外品をも含む趣旨である。例えば、漢方薬も含まれる。
また、上記の目的を達成するために、本発明の食品製品の提供方法では、一次産品である所定の食品と、同食品の生産に関与した土壌、水、肥料、土壌消毒剤、殺菌剤、抗菌剤、農薬、種子、飼料、赤身肉化剤、抗生物質あるいは前記食品と一体に成長した一体成長物の少なくとも1つである付属物とを共に提供する工程を備える。
ここで、一次産品である所定の食品と、食品の生産に関与した土壌、水、肥料、土壌消毒剤、殺菌剤、抗菌剤、農薬、種子、飼料、赤身肉化剤、抗生物質の少なくとも1つである付属物とを共に提供することによって、食品が消費者に提供されるまでの過程において影響を受けた要因を把握することができる。
なお、食品と共に提供する付属物が食品と一体に成長した一体成長物である場合には、消費者は提供される食品の成長過程の実体を把握することができる。
また、本発明の食品製品の提供方法では、二次産品である所定の食品と、同食品の原料の生産に関与した土壌、水、肥料、土壌消毒剤、殺菌剤、抗菌剤、農薬、種子、飼料、赤身肉化剤、抗生物質、前記食品の原料と一体に成長した一体成長物、前記食品の生産に関与した木樽片あるいは前記食品を生産した木樽の中に同食品と共に入れられた前記木樽の構成材と同一種類の木片の少なくとも1つである付属物とを共に提供する工程を備える。
ここで、二次産品である所定の食品と、食品の原料の生産に関与した土壌、水、肥料、土壌消毒剤、殺菌剤、抗菌剤、農薬、種子、飼料、赤身肉化剤、抗生物質の少なくとも1つである付属物とを共に提供することによって、食品が消費者に提供されるまでの過程において影響を受けた要因を把握することができる。
なお、食品と共に提供する付属物が食品の原料と一体に成長した一体成長物である場合には、消費者は提供される食品の原料の成長過程の実体を把握することができる。また、食品と共に提供する付属物が食品の生産に関与した木樽片である場合には、消費者は提供される食品の生産環境の実体を把握することができる。同様に、食品と共に提供する付属物が食品を生産した木樽の中に同食品と共に入れられた木樽の構成材と同一種類の木片である場合には、消費者は提供される食品の生産環境の実体を把握することができる。
なお、ここでの一次産品とは、加工前の生鮮食品、動物性食品、植物性食品そのものであり、例えば、大根やキャベツ等の野菜、あるいは鶏肉や牛肉等の生肉そのものを示すものである。
また、ここでの二次産品とは、未加工の生鮮食品、動物性食品、植物性食品を加工した産品であり、例えば、漬物、加熱、あるいはサラダや野菜炒め等に加工された野菜やステーキ、あるいはハンバーグ等に加工された肉を示すものである。
なお、食品(一次産品)や、食品(二次産品)の原料と一体に成長した一体成長物とは、食品(一次産品)や、食品(二次産品)の原料として採用された部分とは異なる部分であるものの、食品(一次産品)や、食品(二次産品)と一体に成長した部分を意味する。
例えば、食品(一次産品)が大根である場合には、大根の根や葉や茎等が一体成長物であり、食品(一次産品)が牛肉である場合には、牛の内臓等が一体成長物である。また、例えば、食品(二次産品)がトマトジュースである場合には、その原料であるトマトの茎等が一体成長物であり、食品(二次産品)が味付け豚肉である場合には、その原料である豚の手や足(豚足)等が一体成長物である。
また、上記の目的を達成するために、本発明の商品は、化粧品、薬品あるいは線香である商品本体と、該商品本体または商品本体の原料の生産に関与した土壌、水、肥料、土壌消毒剤、殺菌剤、抗菌剤、農薬、種子、飼料、赤身肉化剤、抗生物質、前記商品本体または商品本体の原料と一体に成長した一体成長物、前記商品本体の生産に関与した木樽片あるいは前記商品本体を生産した木樽の中に同商品本体と共に入れられた前記木樽の構成材と同一種類の木片の少なくとも1つであり、かつ、前記商品本体と共に提供される付属物とを備える。
ここで、化粧品、薬品あるいは線香である商品本体またはこの商品本体の原料の生産に関与した土壌、水、肥料、土壌消毒剤、殺菌剤、抗菌剤、農薬、種子、飼料、赤身肉化剤、抗生物質の少なくとも1つであり、かつ、商品本体と共に提供される付属物によって、化粧品、薬品あるいは線香である商品本体が消費者に提供されるまでの過程において影響を受けた要因を把握することができる。
なお、商品本体と共に提供される付属物が商品本体または商品本体の原料と一体に成長した一体成長物である場合には、消費者は提供される商品本体または商品本体の原料の成長過程の実体を把握することができる。また、商品本体と共に提供される付属物が商品本体の生産に関与した木樽片である場合には、消費者は提供される商品本体の生産環境の実体を把握することができる。同様に、商品本体と共に提供される付属物が商品本体を生産した木樽の中に同商品本体と共に入れられた木樽の構成材と同一種類の木片である場合には、消費者は提供される商品本体の生産環境の実体を把握することができる。
また、上記の目的を達成するために、化粧品、薬品あるいは線香である商品本体と、該商品本体または商品本体の原料の生産に関与した土壌、水、肥料、土壌消毒剤、殺菌剤、抗菌剤、農薬、種子、飼料、赤身肉化剤、抗生物質、前記商品本体または商品本体の原料と一体に成長した一体成長物、前記商品本体の生産に関与した木樽片あるいは前記商品本体を生産した木樽の中に同商品本体と共に入れられた前記木樽の構成材と同一種類の木片の少なくとも1つである付属物とを共に提供する工程を備える。
ここで、化粧品、薬品あるいは線香である商品本体またはこの商品本体の原料の生産に関与した土壌、水、肥料、土壌消毒剤、殺菌剤、抗菌剤、農薬、種子、飼料、赤身肉化剤、抗生物質の少なくとも1つである付属物とを共に提供することによって、化粧品、薬品あるいは線香である商品本体が消費者に提供されるまでの過程において影響を受けた要因を把握することができる。
なお、商品本体と共に提供する付属物が商品本体または商品本体の原料と一体に成長した一体成長物である場合には、消費者は提供される商品本体または商品本体の原料の成長過程の実体を把握することができる。また、商品本体と共に提供する付属物が商品本体の生産に関与した木樽片である場合には、消費者は提供される商品本体の生産環境の実体を把握することができる。同様に、商品本体と共に提供する付属物が商品本体を生産した木樽の中に同商品本体と共に入れられた木樽の構成材と同一種類の木片である場合には、消費者は提供される商品本体の生産環境の実体を把握することができる。
なお、商品または商品の原料と一体に成長した一体成長物とは、商品や商品の原料として採用された部分とは異なる部分であるものの、商品や商品の原料と一体に成長した部分を意味する。
例えば、商品が「大根からの抽出物を原料とした化粧品」である場合には、大根の根や葉等が一体成長物である。
本発明の食品製品及び食品製品の提供方法、並びに、商品及び商品の提供方法では、消費者がより一層安心して食品や商品を選択することが可能となり、食品や商品の信頼度の向上を実現することができる。
本発明を適用した食品製品の一例を説明するための模式図である。 第1の実施の形態の変形例を説明するための模式図(1)である。 第1の実施の形態の変形例を説明するための模式図(2)である。
以下、発明を実施するための形態(以下、「実施の形態」と称する)について説明を行う。なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態
2.第2の実施の形態
<1.第1の実施の形態>
[構成の説明]
図1は本発明を適用した食品製品の一例を説明するための模式図であり、ここで示す食品製品Aは、食品1を密閉状に収容した容器2の底部に収容凹部3が形成されている。
収容凹部3には、生産関与物4が密閉状に封入された袋状の生産関与物封入体5が収容されている。
なお、食品1と生産関与物4はそれぞれ別個に収容されており、食品1の容器2と、生産関与物4の生産関与物封入体5とが一体的に包装紙6で包装されている。
生産関与物4とは、食品1が一次産品の場合には食品1の生産に関与したものを意味し、食品1が二次産品の場合には食品1の原料の生産に関与したものを意味する。
具体的には、食品1が一次産品である大根やキャベツ等の野菜そのものである場合には、生産関与物4としては、その野菜(食品)を栽培する際に実際に使用した土壌、水、肥料、土壌消毒剤、殺菌剤、抗菌剤、農薬、種子等が挙げられる。
この場合、例えば、土の粒子のみを生産関与物封入体5に封入しても良いし、土の粒子と土壌消毒剤を一緒に生産関与物封入体5に封入しても良いし、土の粒子を一の生産関与物封入体5に封入すると共に土壌消毒剤を別の生産関与物封入体5に封入しても良い。
また、食品1が一次産品である鶏肉や牛肉等の肉そのものである場合には、生産関与物4としては、その肉(食品)を飼育する際に実際に使用した飼料、赤身肉化剤、水、抗生物質等が挙げられる。
また、食品1が二次産品である漬物や加熱済み野菜等の単一の野菜を加工したものからなる加工食品である場合には、生産関与物4としては、その加工食品の原料(食品の原料)となる野菜を栽培する際に実際に使用した土壌、水、肥料、土壌消毒剤、殺菌剤、抗菌剤、農薬、種子等が挙げられる。
更に、食品1が二次産品であるサラダや野菜炒め等の複数の野菜を加工したものからなる加工食品である場合には、生産関与物4としては、その加工食品の原料(食品の原料)となる各野菜を栽培する際に実際に使用した土壌、水、肥料、土壌消毒剤、殺菌剤、抗菌剤、農薬、種子等が挙げられる。
なお、加工食品の原料が複数種類の場合には、代表的な2,3種類の原料を選択して、それぞれを栽培する際に使用した土壌の粒子等を混合して封入しても良い。
また、食品1が二次産品であるステーキ等の単一の肉を加工したものからなる加工食品である場合には、生産関与物4としては、その加工食品の原料(食品の原料)となる肉を飼育する際に実際に使用した飼料、赤身肉化剤、水、抗生物質等が挙げられる。
また、食品1が二次産品であるハンバーグ等の複数種類の肉を加工したものからなる加工食品である場合には、生産関与物4としては、その加工食品の原料(食品の原料)となる各肉を飼育する際に実際に使用した飼料、赤身肉化剤、水、抗生物質等が挙げられる。
なお、加工食品の原料が複数種類の場合には、それぞれの原料を飼育する際に実際に使用した飼料、赤身肉化剤、水、抗生物質等を混合して封入しても良い。
また、食品1が二次産品である弁当やハンバーガー等の複数種類の野菜や肉を加工したものからなる加工食品である場合には、生産関与物4としては、その加工食品の原料(食品の原料)となる各野菜を栽培する際に実際に使用した土壌、水、肥料、土壌消毒剤、農薬、種子等や、その加工食品の原料(食品の原料)となる各肉を飼育する際に実際に使用した飼料、赤身肉化剤、水、抗生物質等が挙げられる。
ここで、本実施の形態では、生産関与物4のみを生産関与物封入体5に封入した場合を例に挙げているが、こうした場合に限定される必要はない。
例えば、食品1が野菜の場合に、その野菜の根と共に根に付着した土壌を生産関与物4として生産関与物封入体5に封入しても良い。また、生産関与物4が土壌や肥料等の様に、見た目が良くなく、食品製品Aの美観を損なう場合には、土壌や肥料等(生産関与物4)に着色や装飾等を施して封入しても良い。なお、生産関与物封入体5を着色しても良い。更に、生産関与物4をそのままの状態で封入しても良いし、粉砕した状態で封入しても良い。
上記の様に構成された食品製品Aでは、食品1と生産関与物4とが一体化されているために、食品1を提供する際に、食品1のみならず、不可避的に生産関与物4をも提供することとなる。
[変形例1]
第1の実施の形態では、取扱商品が食品である場合を例に挙げて説明を行っているが、本発明の適用対象は必ずしも食品に限定される必要はない。
例えば、本発明を化粧品や薬品に適用することもでき、野菜や肉等からの抽出物を原料とした化粧品や薬品の場合には、その原料(商品の原料)となる各野菜を栽培する際に実際に使用した土壌、水、肥料、土壌消毒剤、殺菌剤、抗菌剤、農薬、種子等や、その原料(商品の原料)となる各肉を飼育する際に実際に使用した飼料、赤身肉化剤、水、抗生物質等を生産関与物4として生産関与物封入体5に封入することとなる。
また、例えば、本発明を線香に適用することもでき、椨の木の樹皮を粉末にしたものを原料とした線香の場合には、その原料(商品の原料)となる椨の木を栽培する際に実際に使用した土壌、水、肥料、土壌消毒剤、殺菌剤、抗菌剤、農薬等を生産関与物4として生産関与物封入体5に封入することとなる。
また、本発明の適用対象となる食品、化粧品、薬品、線香等の消費者(使用者)の身体に触れる商品は、消費者(使用者)が安全に関する関心が特に高いと考えられ、消費者(使用者)の身体に触れない商品と比較すると、より一層本発明の効果の有用性が高まることとなる。なお、消費者(使用者)としては、人間に限らず、鳥、犬、猫、金魚等の愛玩動物も含まれる。また、使用者(消費者)の身体に触れる場合としては、商品が身体に直接触れる場合に限らず、空気等を介して間接的に触れる場合も含まれる。
また、上記した第1の実施の形態では、収容凹部3に生産関与物封入体5のみが収容された場合を例に挙げて説明を行っているが、生産関与物(ここでは、実際に生産関与物封入体5に封入して食品1に添付した生産関与物4のみならず、その他の生産関与物をも含む。)に関する成分や商品名や場所等の情報を記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体を生産関与物封入体5と共に収容凹部3に収容しても良い。なお、記録媒体としては、USBメモリー等のメモリーカード、CDやMDやDVD等のメモリーディスク、ICタグ等を利用することができる。
ここで、記録媒体に所定の情報を記録することなく、URLや二次元バーコード等を記載した記載物や、URLや二次元バーコード等を記録した記録媒体を収容凹部3に収容することで、情報が存在するアドレスを知らしめ、コンピュータや携帯電話等を用いてインターネット上の特定のサーバの記録媒体にアクセスして情報を閲覧できる様にしても良い。
更に、収容凹部3には、食品1または食品1の原料を生産する際の実際の環境を記録した環境記録物を収容しても良い。
ここで、環境記録物としては、例えば、原料の栽培場所や飼育場所や加工工場の写真、土壌の分析結果、遺伝子組換えに関する情報、温度や湿度や降雨量の変化、生産管理状況、品質検査状況、食品や食品の原料の特徴やセールスポイント、作業者の声等を記録した記録紙が挙げられる。また、その他にも、施肥、追肥、除草、殺虫等の処理日時や処理方法を記録したデータが挙げられる。
なお、環境記録物は、上述の生産関与物に関する成分等の情報を記録した記録媒体と共に収容しても良い。その場合、環境記録物を記録媒体と別体としても良いし、記録媒体に生産関与物に関する成分等の情報と一緒に環境記録物をも記録しても良い。
更に、上記した第1の実施の形態では、容器2の底部に収容凹部3が形成された場合を例に挙げて説明を行っているが、収容凹部3の形成位置は容器2の底部に限られるものではない。
但し、容器2の底部に収容凹部3が形成された場合には、万が一に生産関与物封入体5から生産関与物4が漏れ出た場合であっても、生産関与物4が容器2の内部の食品1に混合してしまうことを抑止できるため、収容凹部3は容器2の底部に形成される方が好ましい。
また、上記した第1の実施の形態では、食品を収容した1つの容器2に1つの生産関与物封入体5を添付する様に構成されているが、容器2と生産関与物封入体5は必ずしも1対1で対応する必要はない。
例えば、図2に示す様に、食品1を収容した容器2を複数個まとめて包装箱8に収容し、その包装箱8に食品1の生産関与物4を封入した1つの生産関与物封入体5を収容しても良い。
また、上記した第1の実施の形態では、食品1を収容した容器2と生産関与物封入体5とが一体化された場合を例に挙げて説明を行っているが、食品1と共に生産関与物4を提供することができれば充分であり、必ずしも食品1と生産関与物4が一体化される必要はない。
例えば、図3で示す様に、店舗等で商品陳列棚9に食品製品A毎に仕切板10を設けて区画し、各区画11に食品製品Aを陳列する場合には、各区画11に生産関与物封入体5を陳列する様にしても良い。
更に、同一生産者や同一生産部会(複数人)が単独(1ユニット)で店頭の棚で販売する様な場合には、棚毎に並べられた同一生産者や同一生産部会の商品について、棚毎に生産関与物を並べて提供しても良い。
また、生産関与物4の提供方法としては、消費者が食品1を購入する時に食品1と共に生産関与物4を提供しても良いし、宅配便で食品1を送る場合に生産関与物4と共に送る様にしても良いし、自動販売機で食品1を供給する際に併せて生産関与物4を供給しても良い。
[効果]
上記した本発明を適用した食品製品Aでは、食品1と共に生産関与物4を消費者に提供することができ、食品1が消費者に提供されるまでの過程において影響を受けた要因を把握することができ、消費者はより一層安心して食品製品を選択することが可能となり、食品製品の信頼度の向上が実現することとなる。
また、生産関与物4を消費者に提供することで、通常は食品1の背景にあって消費者からは見えない部分をも知ることができ、より一層製品に対する親しみを感じさせることができ、食品製品Aの消費拡大が期待できる。
なお、生産関与物4として、土壌、水、肥料、土壌消毒剤、殺菌剤、抗菌剤、農薬、種子、飼料、赤身肉化剤等の実物を添付することで、食品が消費者に提供されるまでの過程において影響を受けた要因を充分に把握することが可能となる。即ち、文字情報として例えば、肥料の情報を開示する場合等が考えられるものの、文字情報による知覚的理解のみでは、食品が消費者に提供されるまでの過程において影響を受けた要因を把握するには不充分である。
更に、生産関与物4を消費者に提供することで、食品1の品質理解の容易化を図ることが可能となる。即ち、原料粉末見本を添付する場合(例えば、特開2009−5656号公報に記載の技術の場合)には、原料粉末見本の検査等を行わなければ、食品の品質理解が困難であるのに対して、生産関与物4を提供する場合には、検査等を要する場合も一部にはあるものの、検査等を行うことなく一見して食品1の品質を判断ができる場合もあり、食品1の品質理解の容易化が実現する。
具体的には、例えば、加工野菜の生産関与物4として「虫が含まれた土壌」を提供する場合には、「この加工野菜に使用されている野菜は、虫が生存可能な土壌で生産されたものである」という点が分かり、虫が生存しているということから、「農薬が散布されていない、若しくは、散布された農薬量が少ない」と判断できることとなる。なお、加工野菜に使用されている野菜の粉末が添付された場合には、粉末を検査しなければ農薬に関する情報を得ることはできない。
なお、検査等を要せずに食品1の品質を判断できることによって、食品1の品質の安全性の判断材料となる情報を消費者が食品製品Aを購入する前段階で得ることができ、購入するか否かといった判断材料を消費者に提供することができる。一方、食品1の品質の判断にあたって検査等を要する場合には、購入後に初めて食品1の品質の安全性に関する情報を得ることとなるため、食品製品Aを購入するか否かといった判断材料を消費者に提供することはできない。
[変形例2]
上記した第1の実施の形態では、食品1と共に生産関与物4を提供する場合を例に挙げて説明を行っているが、生産関与物4に換えて、若しくは、生産関与物4と共に、一体成長物を提供しても良い。なお、一体成長物とは、食品1若しくは食品1の原料と一体に成長した物を意味する。
具体的には、食品1が一次産品である柿、林檎、豆、米、麦等の場合には、一体成長物としては、柿、林檎、豆、米等と一体に成長した葉、根、枝、茎、ぬか、もみ、つる、殻、稲穂、麦穂、麦芽、花等が挙げられる。なお、殻については殻の中に実を有した状態であっても良い。
また、食品1が一次産品であるじゃがいも、さつまいも、大根等の場合には、一体成長物としては、じゃがいも、さつまいも、大根等と一体に成長した果実、葉、枝、茎、ぬか、つる、殻等が挙げられる。この場合に、一体成長物(例えば、つる)のみを提供しても良いし、生産関与物(例えば、土壌)を一緒に提供しても良い。
また、食品1が一次産品である牛肉、豚肉、鶏肉、魚肉等の肉そのものである場合には、一体成長物としては、牛肉、豚肉、鶏肉、魚肉等と一体に成長した内臓や手足(例えば、豚足)等が挙げられる。
また、食品1が二次産品である柿、林檎、豆、米、じゃがいも、さつまいも等を加工した加工食品の場合には、一体成長物としては、加工食品の原料(柿、林檎、豆、米、じゃがいも、さつまいも等)と一体に成長した葉、根、枝、茎、ぬか、つる、殻、稲穂、花等が挙げられる。
また、食品1が二次産品である牛肉、豚肉、鶏肉、魚肉等を加工した加工食品の場合には、一体成長物としては、加工食品の原料(牛肉、豚肉、鶏肉、魚肉等)と一体に成長した内臓や手足等が挙げられる。更に、食品1が二次産品であるビールの場合には、一体成長物としてはビールの原料(麦芽、ホップ等)と一体に成長した麦穂やホップ花等が挙げられる。
[効果]
変形例2に記載の様に、食品1と共に一体成長物を提供する場合には、消費者は提供された食品1や食品1の原料の成長過程の実体を把握することができ、消費者はより一層安心して食品製品を選択することが可能となり、食品製品の信頼度の向上が実現することとなる。
例えば、柿、林檎、豆、米、じゃがいも、さつまいも等と一体に成長した一体成長物として「果実、葉、根、枝、茎、芯、ぬか、つる、殻、芽等」を提供する場合には、柿、林檎、豆、米、じゃがいも、さつまいも等の成長環境の情報を得ることができる。
また、例えば、牛肉、豚肉、鶏肉、魚肉等と一体に成長した一体成長物として「内臓、手あるいは足」を提供する場合には、牛、豚、鶏、魚等がどのような環境で育てられたかを知ることができる。一例としては、内臓に含まれる抗生物質や成長ホルモン等の添加物の有無を検査することで育てられた環境を推察することができる。
また、一体成長物を消費者に提供することで、通常は食品1の背景にあって消費者からは見えない部分をも知ることができ、より一層製品に対する親しみを感じさせることができ、食品製品Aの消費拡大が期待できる。
なお、食品1若しくは食品1の原料と一体に成長した一体成長物の実物を提供することで、提供された食品や食品の原料の成長過程の実体を充分に把握することが可能となる。即ち、文字情報として例えば、一体成長物の情報を開示する場合等が考えられるものの、文字情報による知覚的理解のみでは、提供された食品や食品の原料の成長過程の実体を把握するには不充分である。
更に、一体成長物を消費者に提供することで、食品1の品質理解の容易化を図ることが可能となる。即ち、原料粉末見本を添付する場合(例えば、特開2009−5656号公報に記載の技術の場合)には、原料粉末見本の検査等を行わなければ、食品の品質理解が困難であるのに対して、一体成長物を提供する場合には、検査等を要する場合も一部にはあるものの、検査等を行うことなく一見して食品1の品質を判断ができる場合もあり、食品1の品質理解の容易化が実現する。
具体的には、例えば、加工果実(例えば、リンゴジャム)の一体成長物として「虫食い跡を有するリンゴの葉」を提供する場合には、「この加工果実に使用されているリンゴは、虫が生存可能な環境で生産されたものである」という点が分かり、虫が生存しているということから、「農薬が散布されていない、若しくは、散布された農薬量が少ない」と判断できることとなる。なお、加工果実に使用されている果物の粉末が添付された場合には、粉末を検査しなければ農薬に関する情報を得ることはできない。
なお、検査等を要せずに食品1の品質を判断できることによって、食品1の品質の安全性の判断材料となる情報を消費者が食品製品Aを購入する前段階で得ることができ、購入するか否かといった判断材料を消費者に提供することができる。一方、食品1の品質の判断にあたって検査等を要する場合には、購入後に初めて食品1の品質の安全性に関する情報を得ることとなるため、食品製品Aを購入するか否かといった判断材料を消費者に提供することはできない。
更に、一体成長物を用いて遺伝子組換え作物(GMO:Genetically Modified Organisms)であるか否かの検査を行うこともでき、GMO検査を行うことで、食品1に遺伝子組換え作物が含まれているか否かといった情報をも得ることができる。
[変形例3]
上記した第1の実施の形態では、食品1と共に生産関与物4を提供する場合を例に挙げて説明を行い、上記した変形例2では、食品1と共に一体成長物を提供する場合を例に挙げて説明を行っているが、生産関与物4や一体成長物に換えて、若しくは、生産関与物4や一体成長物と共に、生産に関与した木樽片(木樽の一部)を提供しても良い。なお、生産に関与した木樽片とは、二次産品である食品の生産に関与した木樽片を意味する。
具体的には、食品1が二次産品であるぬか漬、梅干、らっきょう漬、日本酒、味噌、醤油等の場合には、生産に関与した木樽片としては、ぬか漬、梅干、らっきょう漬、日本酒、味噌、醤油等の原料を発酵させる際に使用した木樽片が挙げられる。
[効果]
変形例3に記載の様に、食品1と共に木樽片を提供する場合には、消費者は提供された食品の生産環境の実体を把握することができ、消費者はより一層安心して食品製品を選択することが可能となり、食品製品の信頼度の向上が実現することとなる。
また、木樽片を消費者に提供することで、通常は食品1の背景にあって消費者からは見えない部分をも知ることができ、より一層製品に対する親しみを感じさせることができ、食品製品Aの消費拡大が期待できる。
なお、食品の生産に関与した木樽片の実物を提供することで、提供された食品の生産環境の実体を充分に把握することが可能となる。即ち、文字情報として例えば、木樽片の情報を開示する場合等が考えられるものの、文字情報による知覚的理解のみでは、提供された食品の生産環境の実体を把握するには不充分である。
[変形例4]
上記した変形例3では、生産に関与した木樽片(木樽の一部)を提供する場合を例に挙げて説明を行っているが、木樽片に換えて、若しくは、木樽片と共に、「木樽の中で食品1と共に入れられた木樽の構成材と同一種類の木片」を提供しても良い。
具体的には、食品1が二次産品であるぬか漬、梅干、らっきょう漬、日本酒、味噌、醤油等の場合には、ぬか漬、梅干、らっきょう漬、日本酒、味噌、醤油等の原料と共に木樽に入れられた木片(木樽の構成材と同一種類の木片)が挙げられる。
[効果]
変形例4に記載の様に、食品1と共に木片を提供する場合には、変形例3と同様の効果を得ることができる。
[変形例5]
第1の実施の形態では、生産関与物4が生産関与物封入体5に封入された場合を例に挙げて説明を行っているが、食品1と共に生産関与物4を提供することができれば充分であって、必ずしも封入する必要は無い。この点については、変形例1〜変形例4についても同様である。
<2.第2の実施の形態>
第2の実施の形態に係る商品Bについても、上記した第1の実施の形態と同様に、薬品12を密閉状に収容した容器2の底部に収容凹部3が形成されている(図1参照)。
収容凹部3には、生産関与物4が密閉状に封入された袋状の生産関与物封入体5が収容されている。
なお、薬品12と生産関与物4はそれぞれ別個に収容されており、薬品12の容器2と、生産関与物4の生産関与物封入体5とが一体的に包装紙6で包装されている。
生産関与物4とは、薬品12または薬品12の原料の生産に関与したものを意味する。
具体的には、野菜や肉等からの抽出物を原料とした薬品の場合には、その原料(商品の原料)となる各野菜を栽培する際に実際に使用した土壌、水、肥料、土壌消毒剤、殺菌剤、抗菌剤、農薬、種子等や、その原料(商品の原料)となる各肉を飼育する際に実際に使用した飼料、赤身肉化剤、水、抗生物質等が挙げられる。
この場合、例えば、土の粒子のみを生産関与物封入体5に封入しても良いし、土の粒子と土壌消毒剤を一緒に生産関与物封入体5に封入しても良いし、土の粒子を一の生産関与物封入体5に封入すると共に土壌消毒剤を別の生産関与物封入体5に封入しても良い。
ここで、本実施の形態では、生産関与物4のみを生産関与物封入体5に封入した場合を例に挙げて説明を行っているが、こうした場合に限定される必要はない。
例えば、野菜からの抽出物を原料とした薬品12の場合に、その野菜の根と共に根に付着した土壌を生産関与物4として生産関与物封入体5に封入しても良い。また、生産関与物4が土壌や肥料等の様に、見た目が良くなく、商品Bの美観を損なう場合には、土壌や肥料等(生産関与物4)に着色や装飾等を施して封入しても良い。なお、生産関与物封入体5を着色しても良い。更に、生産関与物4をそのままの状態で封入しても良いし、粉砕した状態で封入しても良い。
上記の様に構成された商品Bでは、薬品12と生産関与物4とが一体化されているために、薬品12を提供する際に、薬品12のみならず、不可避的に生産関与物4をも提供することとなる。
[変形例1]
本発明の適用対象が必ずしも薬品に限定されるものではない点、消費者(使用者)の身体に触れる商品の方が有用性が高まる点、収容凹部3の形成位置が容器2の底部に限られるものではない点、容器2と生産関与物封入体5が必ずしも1対1で対応する必要がない点、必ずしも薬品12と生産関与物4が一体化される必要がない点等は、上記した第1の実施の形態と同様である。
また、生産関与物4の提供方法としては、消費者が薬品12を購入する時に薬品12と共に生産関与物4を提供しても良いし、宅配便で薬品12を送る場合に生産関与物4と共に送る様にしても良いし、自動販売機で薬品12を供給する際に併せて生産関与物4を供給しても良い点についても、上記した第1の実施の形態と同様である。
また、第2の実施の形態では、収容凹部3に生産関与物封入体5のみが収容された場合を例に挙げて説明を行っているが、生産関与物(ここでは、実際に生産関与物封入体5に封入して薬品12に添付した生産関与物4のみならず、その他の生産関与物をも含む。)に関する成分や商品名や場所等の情報を記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体を生産関与物封入体5と共に収容凹部3に収容しても良い。なお、記録媒体としては、USBメモリー等のメモリーカード、CDやMDやDVD等のメモリーディスク、ICタグ等を利用することができる点は、上記した第1の実施の形態と同様である。
ここで、記録媒体に所定の情報を記録することなく、URLや二次元バーコード等を記載した記載物や、URLや二次元バーコード等を記録した記録媒体を収容凹部3に収容することで、情報が存在するアドレスを知らしめ、コンピュータや携帯電話等を用いてインターネット上の特定のサーバの記録媒体にアクセスして情報を閲覧できる様にしても良い点についても、上記した第1の実施の形態と同様である。
更に、収容凹部3には、薬品12の原料を生産する際の実際の環境を記録した環境記録物を収容しても良い点についても、上記した第1の実施の形態と同様である。
なお、環境記録物は、上述の生産関与物に関する成分等の情報を記録した記録媒体と共に収容しても良い点についても、上記した第1の実施の形態と同様である。
[効果]
上記した本発明を適用した商品Bでは、薬品12と共に生産関与物4を消費者に提供することができ、薬品12が消費者に提供されるまでの過程において影響を受けた要因を把握することができ、消費者はより一層安心して商品を選択することが可能となり、商品の信頼度の向上が実現することとなる。
また、生産関与物4を消費者に提供することで、通常は薬品12の背景にあって消費者からは見えない部分をも知ることができ、より一層商品に対する親しみを感じさせることができ、商品Bの消費拡大が期待できる。
なお、生産関与物4として、土壌、水、肥料、土壌消毒剤、殺菌剤、抗菌剤、農薬、種子、飼料、赤身肉化剤等の実物を添付することで、薬品が消費者に提供されるまでの過程において影響を受けた要因を充分に把握することが可能となる。即ち、文字情報として例えば、肥料の情報を開示する場合等が考えられるものの、文字情報による知覚的理解のみでは、薬品が消費者に提供されるまでの過程において影響を受けた要因を把握するには不充分である。
更に、生産関与物4を消費者に提供することで、薬品12の品質理解の容易化を図ることが可能となる。即ち、原料粉末見本を添付する場合(例えば、特開2009−5656号公報に記載の技術の場合)には、原料粉末見本の検査等を行わなければ、商品の品質理解が困難であるのに対して、生産関与物4を提供する場合には、検査等を要する場合も一部にはあるものの、検査等を行うことなく一見して薬品12の品質を判断ができる場合もあり、薬品12の品質理解の容易化が実現する。
具体的には、例えば、薬品12の生産関与物4として「虫が含まれた土壌」を提供する場合には、「この薬品に使用されている野菜は、虫が生存可能な土壌で生産されたものである」という点が分かり、虫が生存しているということから、「農薬が散布されていない、若しくは、散布された農薬量が少ない」と判断できることとなる。なお、薬品に使用されている野菜の粉末が添付された場合には、粉末を検査しなければ農薬に関する情報を得ることはできない。
なお、検査等を要せずに薬品12の品質を判断できることによって、薬品12の品質の安全性の判断材料となる情報を消費者が商品Bを購入する前段階で得ることができ、購入するか否かといった判断材料を消費者に提供することができる。一方、薬品12の品質の判断にあたって検査等を要する場合には、購入後に初めて薬品12の品質の安全性に関する情報を得ることとなるため、商品Bを購入するか否かといった判断材料を消費者に提供することはできない。
[変形例2]
上記した第2の実施の形態では、薬品12を例に挙げて説明を行っているものの、商品Bは化粧品や線香であっても良い。
[変形例3]
上記した第2の実施の形態では、薬品12と共に生産関与物4を提供する場合を例に挙げて説明を行っているが、生産関与物4に換えて、若しくは、生産関与物4と共に、一体性成長物を提供しても良い。この点については、上述の第1の実施の形態1の変形例2と同様である。
[変形例4]
上記した第2の実施の形態では、薬品12と共に生産関与物4を提供する場合を例に挙げて説明を行い、上記した変形例3では、薬品12と共に一体成長物を提供する場合を例に挙げて説明を行っているが、生産関与物4や一体成長物に換えて、若しくは、生産関与物4や一体成長物と共に、生産に関与した木樽片(木樽の一部)を提供しても良い。この点については、上述の第1の実施の形態の変形例3と同様である。
[変形例5]
上記した変形例4では木樽片を提供する場合を例に挙げて説明を行っているが、木樽片に換えて、若しくは、木樽片と共に、木片を提供しても良い。この点については、上述の第1の実施の形態の変形例4と同様である。
[変形例6]
上記した第2の実施の形態では、生産関与物4が生産関与物封入体5に封入された場合を例に挙げて説明を行っているが、薬品12と共に生産関与物4を提供することができれば充分であって、必ずしも封入する必要は無い。この点については、変形例1〜変形例5についても同様である。
1 食品
2 容器
3 収容凹部
4 生産関与物
5 生産関与物封入体
6 包装紙
8 包装箱
9 商品陳列棚
10 仕切板
11 区画
12 薬品

Claims (5)

  1. 所定の食品と、
    該食品が一次産品である場合には、同食品の生産に関与した水、肥料、土壌消毒剤、殺菌剤、抗菌剤、農薬、種子、飼料、赤身肉化剤、あるいは、抗生物質の少なくとも1つであり、前記食品が二次産品である場合には、同食品の原料の生産に関与した土壌、肥料、土壌消毒剤、殺菌剤、抗菌剤、農薬、種子、飼料、赤身肉化剤、抗生物質、前記食品の生産に関与した木樽片、あるいは、前記食品を生産した木樽の中に同食品と共に入れられた前記木樽の構成材と同一種類の木片の少なくとも1つであり、かつ、前記食品と共に提供される付属物とを備える
    食品製品。
  2. 一次産品である所定の食品と、
    前記食品と一体に成長した一体成長物であり、かつ、前記食品とは別個に封入された状態で前記食品と共に提供される付属物とを備える
    食品製品。
  3. 一次産品である所定の食品と、同食品の生産に関与した水、肥料、土壌消毒剤、殺菌剤、抗菌剤、農薬、種子、飼料、赤身肉化剤、あるいは、抗生物質の少なくとも1つである付属物とを共に提供する工程を備える
    食品製品の提供方法。
  4. 一次産品である所定の食品と、前記食品と一体に成長した一体成長物であり、かつ、前記食品とは別個に封入された付属物とを共に提供する工程を備える
    食品製品の提供方法。
  5. 二次産品である所定の食品と、同食品の原料の生産に関与した土壌、肥料、土壌消毒剤、殺菌剤、抗菌剤、農薬、種子、飼料、赤身肉化剤、抗生物質、前記食品の生産に関与した木樽片、あるいは、前記食品を生産した木樽の中に同食品と共に入れられた前記木樽の構成材と同一種類の木片の少なくとも1つである付属物とを共に提供する工程を備える
    食品製品の提供方法。
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