JP5807150B2 - ダンパー装置およびそれを具備した物品貯蔵装置 - Google Patents

ダンパー装置およびそれを具備した物品貯蔵装置 Download PDF

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Description

本発明は、例えば、冷蔵庫等における貯蔵室内部の冷風路に設けられ、該風路を開閉して温度を調整する用途等に用いられるダンパー装置、およびそのダンパー装置を具備した物品貯蔵装置に関するものである。
従来から、冷蔵庫庫内に設けられた複数の冷蔵室の温度を制御する手段として、冷却器から各冷蔵室へ通じる冷気の風路をバッフルにて開閉し、各冷蔵室に流入する冷気量を制御するダンパー装置が採用されており、これらは大別して一つの駆動源により一つのバッフルを動作させる方式と、一つの駆動源により二つのバッフルを動作させる方式がある。
一つの駆動源により一つのバッフルを動作させる方式は、モータの回転制御により一つの開口部を開閉動作させるものである(例えば、特許文献1参照)。
以下、上記特許文献1に記載された従来のダンパー装置を図10から図17を参照しながら説明する。
図10は従来のダンパー装置の一部断面構成を含む正面図、図11は同従来のダンパー装置の一部断面構成を含む側面図、図12は同従来のダンパー装置におけるバッフルが閉じた状態の駆動部の平面図、図13は同従来のダンパー装置におけるバッフルが開いた状態の駆動部の平面図、図14は同従来のダンパー装置における駆動歯車の平面図、図15は同従来のダンパー装置における駆動歯車の側面図、図16は、同従来のダンパー装置における従動歯車の平面図、図17は同従来のダンパー装置における従動歯車の側面図である。
図10、図11に示すように、上記特許文献1に記載された従来のダンパー装置100は、樹脂製のフレーム101と、フレーム101に形成された開口部102を開閉するバッフル103と、フレーム101に取り付けられ、バッフル103を回転駆動する駆動部104と、フレーム101の一部を構成し、開口部102を形成する板状の開口形成部105と、開口部102の周囲に形成され、バッフル103に向けて突出した突出部106を具備した構成となっている。
そして、バッフル103には、突出部106と向き合う面にソフトフォーム107が貼り付けられている。
図10、図12、図13に示すように、駆動部104は、一面が開口し、外郭を形成するケース108と、駆動源である正逆回転可能で内部に減速機構を有するギヤードタイプのモータ109と、モータ109の出力軸に取り付けられたピニオン110と、ピニオン110と噛合い、モータ109の回転を減速させると共に、バッフル103の開閉動作を制御する為の駆動歯車111と、駆動歯車111と噛み合うと共に、バッフル103に連結され、駆動歯車111の回転をバッフル103に伝達する従動歯車112を有する構成となっている。
また、ケース108の開口と対向する側壁108a内面に突出して設けられた円弧を描く突状(扇状)の凸部108bが、駆動歯車111に設けられた円弧状の凹部111aに嵌合した状態で駆動歯車111が所定角度回転するよう設定されている。
図14、図15に示すように、駆動歯車111は、上述の回転角度を規制する凹部111aと、駆動歯車111の軸方向に突出し、バッフル103の開閉動作時のみ従動歯車112と噛み合う4枚の歯を有する歯車部111bと、歯車部111bを除く全域に亘って形成された保持部111cを有する構成となっている。
そして、保持部111cは、歯車部111bの歯先円直径と同じか、わずかに大きな直径の円形状とされ、軸方向において歯車部111bよりも低くなるよう形成されている。
図16、図17に示すように、従動歯車112は、バッフル103と連結する軸部112aと、軸部112aに設けられ、9枚の歯を有する扇形歯車部112bと、駆動歯車111の保持部111cとの干渉を避ける為に、扇形歯車部112bの一部を切り欠いた二つの切り欠き部112c,112dを有する構成となっており、扇形歯車部112bの歯の高さは、駆動歯車111の歯車部111bとほぼ同じ高さとなっている。
以上のように構成された従来のダンパー装置について、以下その動作を説明する。
まず、バッフル103が閉の状態から開方向に回動するようにモータ109を回転させ、駆動歯車111を回転させると、駆動歯車111の保持部111cと従動歯車112の扇形歯車部112bが対面している間、すなわち噛み合いがない状態の間は、従動歯車112は閉位置が保持されているのでバッフル103は閉状態を維持し、さらに駆動歯車111を回転させると、駆動歯車111の歯車部111bと従動歯車112の扇形歯車部112bが噛み合うことにより従動歯車112が回転し、軸部112aの回転に伴ってバッフル103が開方向に回転する。
そして、駆動歯車111の回転の継続により、歯車部111bと従動歯車112の扇形歯車部112bの噛み合いが外れた時点で、従動歯車112の回転は停止し、バッフル103は開状態となり、さらに継続した駆動歯車111の回転により、従動歯車112の切り欠き部112cと駆動歯車111の保持部111cが対面した状態となり、駆動歯車111の保持部111cと従動歯車112の干渉が生じない状態となる。
上記状態においては、駆動歯車111は回転を継続するものの従動歯車は回動することがなく、従動歯車の開位置は保持され、バッフル103は開状態が保たれる。さらに、駆動歯車111を回転させ、駆動歯車111に設けた扇状の凹部111aとケース108に設けた扇状の凸部108bが当接もしくは当接する直前の位置で駆動歯車111の回転を停止し、開動作を終了させる。
次に、開の状態から閉方向にモータ109を回転させ、駆動歯車111を逆方向に回転させると、駆動歯車111の保持部111cと従動歯車112の扇形歯車部112bが接している間は、従動歯車112は開状態が維持されているため、バッフル103は開状態を維持している。
そして、さらに駆動歯車111を継続して回転させると、駆動歯車111の歯車部11bと従動歯車112の扇形歯車部112bが噛み合うことにより、従動歯車112が逆方向に回転し、バッフル103が閉方向に回転する。
そして、さらに回転が継続し、駆動歯車111の歯車部111bと従動歯車112の扇形歯車部112bの噛み合いが外れた時点で、従動歯車112の回転が停止し、バッフル103は閉状態となる。
さらに継続した駆動歯車111の回転により、駆動歯車111の保持部111cと従動
歯車112における扇形歯車部112bの一部の歯が接すると共に、従動歯車112の切り欠き部112cが対面した状態となり、駆動歯車111の保持部111cと従動歯車112の干渉が生じない状態となる。
上記状態においては、駆動歯車111は逆方向の回転を継続するものの従動歯車112の閉位置が保持され、その結果、バッフル103は閉状態が保たれる。さらに、駆動歯車111を回転させ、駆動歯車111に設けた扇状の凹部111aとケース108に設けた扇状の凸部108bが当接もしくは当接直前の位置で駆動歯車111の回転を停止し、閉動作を終了させる。
特開2008−309408号公報
しかしながら、上記従来の構成では、各部品は一般的に樹脂成形部品であり、部品嵌合部のガタツキによる駆動歯車111および従動歯車112の軸方向に対する傾きや、成形時の反りやヒケ等の影響による駆動歯車111の歯車部111bや従動歯車112の扇形歯車部112bの軸方向の傾きが発生した場合、開動作および閉動作時の駆動歯車111と従動歯車112の噛み合いが始まる直前の位置において、従動歯車112の扇形歯車部112bの歯の高さが駆動歯車111の歯車部111bとほぼ同じ高さで、保持部111cに比べ高い為、駆動歯車111の保持部111cと接している従動歯車112の扇形歯車部112bの歯の端部が、駆動歯車111の歯車部111bの歯先円より内側に入り込み、本来接触してはならないはずの従動歯車112の扇形歯車部112cの歯のうち保持部111cと接触している歯の端部と駆動歯車111の歯車部111bの端の歯の先端が接触してしまう可能性があり、異音の発生や、最悪の場合動作に支障を来たす恐れがあるという課題を有していた。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、動作音が静かで、開閉動作の信頼性が高く、温度制御の信頼性の高いダンパー装置と、そのダンパー装置を用いて、温度制御の信頼性を高くし、安定した温度制御が行なえる物品貯蔵装置を提供することを目的とするものである。
上記従来の課題を解決するために、本発明のダンパー装置は、開口部を有するフレームと、前記開口部を開閉するバッフルと、前記バッフルを駆動する駆動部とを具備したダンパー装置において、前記駆動部を、外郭を形成するケースと、正逆回転可能な駆動源と、前記駆動源の回転が伝えられえる駆動歯車と、前記駆動歯車により従動回転する従動歯車を具備する構成とし、前記駆動歯車に、前記バッフルを開から閉もしくは閉から開に動作するとき前記従動歯車と噛合い、閉状態のときに前記従動歯車との噛合いが外れる歯車部と、前記閉状態のときに前記従動歯車の噛み合いが外れた状態を保持する保持部を設け、前記保持部は、前記歯車部の歯先円径と同じかわずかに大きな円形状とすると共に高さを前記歯車部の高さより低くし、前記従動歯車に、前記駆動歯車の歯車部と噛み合う扇形歯車部を設け、前記扇形歯車部の歯のうち、閉状態の時に前記駆動歯車の保持部と接し、前記従動歯車の閉位置を保持する歯の前記従動歯車の軸方向に対する高さを、前記保持部の前記駆動歯車の軸方向に対する高さとほぼ同じ高さとしたものである。
また、前記駆動歯車の歯車部を、開状態のときも前記従動歯車との噛合いが外れる構成とし、前記保持部は、前記従動歯車の開状態も保持するよう構成し、前記従動歯車の扇形歯車部の歯のうち、開状態の時に前記駆動歯車の保持部と接し、前記従動歯車の開位置を保持する歯の高さを、前記保持部とほぼ同じ高さとしたものである。
したがって、部品嵌合部のガタツキによる前記駆動歯車および前記従動歯車の軸方向に対する傾きや、成形時の反りやヒケ等の影響による前記駆動歯車の歯車部や前記従動歯車の扇形歯車部の軸方向の傾きが発生しても、前記駆動歯車の保持部と前記従動歯車の扇形歯車部のうち、閉状態のとき前記保持部と接し閉状態を保持する歯と開状態のとき前記保持部と接し開状態を保持する歯の高さを、前記保持部の高さとほぼ同じ高さとしているので、前記駆動歯車の歯車部と前記従動歯車の扇形歯車部が開閉動作時に干渉することを防止できる。
その結果、開閉動作時に異音が発生することが無く、静かで、確実に開閉動作を行うことができ、温度制御の信頼性を高めることができる。
本発明のダンパー装置は、開閉動作が静かで、開閉動作の信頼性が高く、温度制御の信頼性を高めることができるものである。
さらに、かかるダンパー装置を具備した物品貯蔵装置は、温度調整のための気流制御を安定させ、信頼性を高めた温度制御効果を得ることができる。
本発明の実施の形態1におけるダンパー装置の一部断面構成を含む正面図 同実施の形態のダンパー装置の背面図 図1のA―A線断面図 同実施の形態のダンパー装置の一部断面構成を含む側面図 同実施の形態のダンパー装置におけるバッフルが閉じた状態の駆動部の平面図 同実施の形態のダンパー装置におけるバッフルが開いた状態の駆動部の平面図 同実施の形態のダンパー装置におけるバッフルが閉じた状態の駆動歯車と従動歯車の位置関係を示す斜視図 同実施の形態のダンパー装置におけるバッフルが開いた状態の駆動歯車と従動歯車の位置関係を示す斜視図 本発明の実施の形態2における物品貯蔵室の構成を示す模式図 従来のダンパー装置の一部断面構成を含む正面図 同従来のダンパー装置の一部断面構成を含む側面図 同従来のダンパー装置におけるバッフルが閉じた状態の駆動部の平面図 同従来のダンパー装置におけるバッフルが開いた状態の駆動部の平面図 同従来のダンパー装置における駆動歯車の平面図 同従来のダンパー装置における駆動歯車の側面図 同従来のダンパー装置における従動歯車の平面図 同従来のダンパー装置における従動歯車の側面図
第1の発明は、開口部を有するフレームと、前記開口部を開閉するバッフルと、前記バッフルを駆動する駆動部とを具備したダンパー装置において、前記駆動部を、外郭を形成するケースと、正逆回転可能な駆動源と、前記駆動源の回転が伝えられえる駆動歯車と、前記駆動歯車により従動回転する従動歯車を具備する構成とし、前記駆動歯車に、前記バッフルを開から閉もしくは閉から開に動作するとき前記従動歯車と噛合い、閉状態のときに前記従動歯車との噛合いが外れる歯車部と、前記閉状態のときに前記従動歯車の噛み合いが外れた状態を保持する保持部を設け、前記保持部は、前記歯車部の歯先円径と同じかわずかに大きな円形状とすると共に高さを前記歯車部の高さより低くし、前記従動歯車に、前記駆動歯車の歯車部と噛み合う扇形歯車部を設け、前記扇形歯車部の歯のうち、閉状態の時に前記駆動歯車の保持部と接し、前記従動歯車の閉位置を保持する歯の前記従動歯車の軸方向に対する高さを、前記保持部の前記駆動歯車の軸方向に対する高さとほぼ同じ高さとしたものである。
かかる構成とすることにより、部品嵌合部のガタツキによる前記駆動歯車および前記従動歯車の軸方向に対する傾きや、成形時の反りやヒケ等の影響による前記駆動歯車の歯車部や前記従動歯車の扇形歯車部の軸方向の傾きが発生しても、前記従動歯車の扇形歯車部のうち、閉状態のとき前記保持部と接し、前記従動歯車の閉位置を保持する歯の高さを、前記保持部の高さとほぼ同じ高さとしているので、前記駆動歯車の歯車部と前記従動歯車の閉位置を保持する歯が開動作時に干渉することを防止できる。
その結果、開動作時に異音の発生が無く、静かで、確実に開動作を行うことができ、温度制御の信頼性を高めることができる。
第2の発明は、特に、第1の発明において、前記駆動歯車の歯車部を、開状態のときも前記従動歯車との噛合いが外れる構成とし、前記保持部は、前記従動歯車の開状態も保持するよう構成し、前記従動歯車の扇形歯車部の歯のうち、開状態の時に前記駆動歯車の保持部と接し、前記従動歯車の開位置を保持する歯の前記従動歯車の軸方向に対する高さを、前記保持部の前記駆動歯車の軸方向に対する高さとほぼ同じ高さとしたものである。
かかる構成とすることにより、部品嵌合部のガタツキによる前記駆動歯車および前記従動歯車の軸方向に対する傾きや、成形時の反りやヒケ等の影響による前記駆動歯車の歯車部や前記従動歯車の扇形歯車部の軸方向の傾きが発生しても、開状態のとき前記保持部と接し、前記従動歯車の開位置を保持する歯の高さを、前記保持部の高さとほぼ同じ高さとしているので、前記駆動歯車の歯車部と前記従動歯車の開位置を保持する歯が閉動作時に干渉することを防止できる。
その結果、閉動作時に異音の発生が無く、静かで、確実に閉動作を行うことができ、温度制御の信頼性を高めることができる。
第3の発明は、断熱空間で形成される物品貯蔵室と、圧縮機、凝縮器、減圧装置、蒸発器を、配管を介して環状に連結した冷凍サイクルと、前記蒸発器もしくは凝縮器による温調気流を前記物品貯蔵室内に送り込む送風手段を具備した貯蔵装置において、前記送風手段を、一端が前記凝縮器、もしくは蒸発器を配置した温調室に開口し、他端が前記物品貯蔵室に開口した送風回路と、前記温調室、もしくは前記送風回路に設けられた送風機と、前記送風回路に設けられたダンパー装置を具備する構成とし、前記ダンパー装置を、第1または第2の発明のダンパー装置とした物品貯蔵装置である。
かかる構成とすることにより、冷蔵庫取付け時における風路の開閉動作を確実なものとし、温度制御の信頼性を高めることが期待でき、物品貯蔵装置の温度調整のための気流制御を安定させ、信頼性を高めた物品貯蔵装置を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるダンパー装置の一部断面構成を含む正面図、図2は、同実施の形態のダンパー装置を裏側から見た背面図、図3は、図1のダンパー装置のA―A線断面図、図4は、同実施の形態のダンパー装置の一部断面構成を含む側面図、
図5は、同実施の形態のダンパー装置におけるバッフルが閉じた状態の駆動部の平面図、図6は、同実施の形態のダンパー装置におけるバッフルが開いた状態の駆動部の平面図、図7は、同実施の形態のダンパー装置におけるバッフルが閉じた状態の駆動歯車と従動歯車の位置関係を示す斜視図、図8は、同実施の形態のダンパー装置におけるバッフルが開いた状態の駆動歯車と従動歯車の位置関係を示す斜視図である。
まず、図1から図3を参照しながらダンパー装置1の構造について説明する。
図1、図2および図3に示すように、ダンパー装置1は、樹脂製のフレーム5と、フレーム5に形成された開口部2を開閉するバッフル3と、フレーム5に取り付けられ、バッフル3を回転駆動する駆動部4と、フレーム5の一部を構成し、開口部2を形成する板状の開口形成部6と、開口部2の周囲に形成され、バッフル3に向けて突出した突出部7を具備した構成となっている。
そして、バッフル3には、突出部7と向かい合う面にソフトフォーム8が貼り付けられている。
また、フレーム5は、開口形成部6の外周に、開口形成部6から垂直に伸びる側壁9を有しており、開口形成部6は、側壁9の端部に配置されている。そして、駆動部4を取り付ける為の取り付け部5aが設けられており、後述するケース10の蓋を兼ねている。
次に、図1、図4から図6を参照しながら駆動部4の構造について説明する。
図1、図4から図6に示すように、駆動部4は、一面が開口し、外郭を形成するケース10と、駆動源である正逆回転可能で、内部に減速機構を有するギヤードタイプのモータ11と、モータ11の出力軸に取り付けられたピニオン12と、ピニオン12と噛み合い、モータ11の回転を減速させると共に、バッフル3の開閉動作を制御する為の駆動歯車13と、駆動歯車13と噛み合うと共に、バッフル3に連結され、駆動歯車13の回転をバッフル3に伝達する従動歯車14を有する構成となっている。
そして、ケース10には、ケース10の開口と対向する側壁10a内面に突出する円柱形状の軸部10bと10cが設けられ、10bにより駆動歯車13を回動自在に支持し、10cにより従動歯車14を回動自在に支持している。
ここで、本実施の形態においては、モータ11に、パルス式のDCモータを採用しており、印加されるパルスの数に応じてモータ11の回転角度が制御される周知の制御にて駆動制御が行われている。
また、ケース10と駆動歯車13には、駆動歯車13の回転角度を規制する回転角度規制手段が設けられており、具体的には、ケース10の側壁10a内面に突出して設けられた円弧を描く扇状の凸部10dが、駆動歯車13に設けられた円弧を描く扇状の凹部13aに嵌合した構成となっている。凹部13aは、凸部10dよりも円周が長く形成され、凸部10dが嵌合した状態で駆動歯車13が所定角度回転する寸法関係に設定されている。
そして、凸部10dは軸部10bを中心とした扇状であり軸部10bと接続された形状となっている。
本実施の形態においては、駆動歯車13の回転角度が約120°に設定され、従動歯車14の回転角度が約90°に設定されている。
すなわち、凸部10dと凹部13aの寸法は、駆動歯車13が一方向に約120°回転した時点で凸部10dの一端が凹部13aの一端に当接し、その状態から反対方向に約120°回転した時点で凸部10dの他端と凹部13aの他端が当接するよう設定されている。
換言すると、モータ11の0°基点(凸部10dと凹部13aの当接状態)においてモータ11に最大数のパルスが印加されたときに、駆動歯車13が最大回転角度(約120°)回転するように設定されている。つまり、前述のパルス数は、モータ11の通電時間に相当するもので、最大数のパルスが印加される状態は、通電時間が最長の状態である。
そして、従動歯車14は、駆動歯車13が約120°回転する間に、駆動歯車13の回転途中で噛み合いが始まり、駆動歯車13の回転が停止するまでにその噛み合いが外れるように設定されている。つまり、従動歯車14は、駆動歯車13との噛み合いが始まって約90°回転したときに前述の噛み合いが外れ、その位置(回転角度)が維持された状態となる。
かかる動作により、従動歯車14が回転し始めてバッフル3の開放が始まり、噛み合いが外れた時点でバッフル3が全開状態で維持され、また駆動歯車13の逆回転に伴うか見合いが始まった時点でバッフル3の閉塞が始まり、そして噛み合いが外れた時点でバッフル3が全閉状態となるように設定されている。
また、駆動歯車13は、正転、逆転それぞれにおいて従動歯車14の噛み合いが外れた時点からも所定角度回転を続ける。
なお、モータ11の駆動にパルス電源を用いない型式のモータを採用する場合は、通電時間を設定することにより、駆動歯車13を正転、逆転それぞれの方向において最大回転時間の駆動とすることができる。
次に、図5から図8を参照しながら、バッフル3を開閉駆動する機構について説明する。
図7、図8に示すように、駆動歯車13は、上述の駆動歯車13の回転角度を規制する凹部13aと、駆動歯車13の軸方向に突出し、バッフル3の開閉動作時のみ従動歯車14と噛み合う4枚の歯を有する歯車部13bと、歯車部13bを除く全周に亘って形成された保持部13cを有する構成となっている。
そして、保持部13cは、歯車部13bの歯先円直径と同じか、わずかに大きな直径の円形状とされ、軸方向における高さが歯車部13bよりも低い突出となるように形成されている。
従動歯車14は、バッフル3と連結する軸部14aと、軸部14aに設けられ、9枚の歯を有する扇形歯車部15と、駆動歯車13の保持部13cとの干渉を避ける為に、扇形歯車部15の一部を切り欠いた二つの切り欠き部15a,15bを有する構成となっている。
切り欠き部15a,15bは、両端の歯と中央部にある複数の歯の間に位置する部分に設けられており、本実施の形態においては、中央部の3枚の歯を除く両端の歯との間の2枚歯の部分であって、軸方向の高さが駆動歯車13の保持部13cよりわずかに高く設定され、また、径方向においても扇形歯車部15の谷部の径に設定されている。
そして、切り欠き部15aが設けられた2枚歯のうち中央側の歯は、駆動歯車13を開方向に回転させた時に歯車部13bと最初に噛み合う開動作開始の歯15eであり、切り欠き部15bが設けられた2枚歯のうち中央側の歯は、駆動歯車13を閉方向に回転させた時に歯車部13bと最初に噛み合う閉動作開始の歯15fとなっている。
また、扇形歯車部15の9枚の歯のうち、バッフル3の閉状態において、駆動歯車13の保持部13cと接し、従動歯車14の閉位置を保持する歯15cと、バッフル3の開状態において、駆動歯車13の保持部13cと接し、従動歯車14の開位置を保持する歯15dの軸方向の高さは、駆動歯車13の保持部13cとほぼ同じ高さに設定されている。
そして、モータ11、ピニオン12、駆動歯車13および従動歯車14は、図5、図6に示す如くそれぞれの噛み合いの関係が成立するように配置されている。さらに詳述すると、従動歯車14の切り欠き部15a,15bが、駆動歯車13の保持部13cと軸方向において平行となるように対面し、その対面距離は、駆動歯車13の歯車部13bと従動歯車14の扇形歯車部15の噛み合いが可能で、歯車部13bと扇形歯車部15の噛み合いが外れたときは、駆動歯車13の保持部13cが切り欠き部15a,15bと対面しつつ切り欠き部15a,15bを形成するために残された歯部分と重なる関係となるように設定されている。
換言すると、駆動歯車13と従動歯車14のそれぞれの歯数は、切り欠き部15a,15bも含めて従動歯車14の方が駆動歯車13よりも多く設定されており、また、従動歯車14の切り欠き部15a,15bと駆動歯車13の保持部13cとの対面距離は、接するか接しないかの近接した配置となっている。
なお、本実施の形態においては、駆動源として正逆回転可能なギヤードタイプのモータ11を用いた構成としているが、モータ11はDC、ACを電源とする各種のモータとしてもよく、またモータによらず駆動歯車13を正逆に回転可能とする機構によるものであってもよい。
以上のように構成された本実施の形態のダンパー装置について、以下その動作を説明する。
まず、バッフル3が閉の状態から開方向に回転するようにモータ11を回転させ、駆動歯車13を回転させると、駆動歯車13の保持部13cと従動歯車14の扇形歯車部15にある閉位置を保持する歯15cが接している間、すなわち噛み合いが無い状態の間は、従動歯車14は閉位置が保持されるのでバッフル3は閉状態を維持する。
さらに駆動歯車13を回転させると、駆動歯車13の保持部13cと従動歯車14の閉位置を保持する歯15cの接触が解除され、駆動歯車13の歯車部13bと従動歯車14の開動作開始の歯15eが接し、駆動歯車13と従動歯車14の噛み合いが開始することにより、従動歯車14が回転し、軸部14aの回転に伴ってバッフル3が開方向に回転する。
ここで、部品嵌合部のガタツキによる駆動歯車13および従動歯車14の軸方向に対する傾きや、成形時の反りやヒケ等の影響による駆動歯車13の歯車部13bや従動歯車14の扇形歯車部15の軸方向の傾きが発生しても、従動歯車14に設けた扇形歯車部15の歯のうち閉位置を保持する歯15cの高さを、駆動歯車13の保持部13cの高さとほぼ同じ高さとしているので、駆動歯車13の保持部13cと従動歯車14の閉状態を保持する歯15cの接触が解除されるとき、駆動歯車13の歯車部13bの端の歯と従動歯車
14の閉位置を保持する歯15cが干渉することがなく、異音の発生や駆動歯車13の回転に支障を来たすことがない。
そして、駆動歯車13の回転の継続により、歯車部13bと従動歯車14の扇形歯車部15の噛み合いが外れた時点で、従動歯車14の回転は停止し、バッフル3は開状態となり、さらに継続した駆動歯車13の回転により、従動歯車14の切り欠き部15bと駆動歯車13の保持部13cが対面した状態となり、駆動歯車13の保持部13cと従動歯車14の干渉が生じない状態となる。
上記状態においては、駆動歯車13は回転を継続するものの従動歯車14は回転することがなく、駆動歯車13の保持部13cと従動歯車14に設けた扇形歯車部15の歯のうち開位置を保持する歯15dが接していることにより、従動歯車14の開位置は保持され、その結果、バッフル3は開状態が保たれる。
さらに、駆動歯車13が回転すると、駆動歯車13に設けた扇状の凹部13aとケース10の側壁10aに設けた扇状の凸部10dが当接もしくは当接直前の位置で駆動歯車13の回転を停止し、回動作を終了させる。すなわち、前述の扇状の凸部10dと凹部13aが当接もしくは当接する直前となる位置でモータ11への最大パルス数が印加された状態となる。
次に、開の状態から閉方向にモータ11を回転させ、駆動歯車13を逆方向に回転させると、駆動歯車13の保持部13cと従動歯車14の扇形歯車部15にある開位置を保持する歯15dが接している間は、従動歯車14は開位置が保持されているため、バッフル3は開状態を維持している。
そして、さらに駆動歯車13を継続して回転させると、駆動歯車13の保持部13cと従動歯車14の開位置を保持する歯15dの接触が解除され、駆動歯車13の歯車部13bと従動歯車14の扇形歯車部15にある閉動作開始の歯15fが接し、駆動歯車13と従動歯車14の噛み合いが始まることにより、従動歯車14が逆方向に回転し、バッフル3が閉方向に回転する。
ここで、部品嵌合部のガタツキによる駆動歯車13および従動歯車14の軸方向に対する傾きや、成形時の反りやヒケ等の影響による駆動歯車13の歯車部13bや従動歯車14の扇形歯車部15の軸方向の傾きが発生しても、従動歯車14の扇形歯車部15にある開位置を保持する歯15dの高さを、駆動歯車13の保持部13cの高さとほぼ同じ高さとしているので、駆動歯車13の保持部13cと従動歯車14の開位置を保持する歯15dの接触が解除されるとき、駆動歯車13の歯車部13bの端の歯と従動歯車14の閉位置を保持する歯15dが干渉することがなく、異音の発生や駆動歯車13の回転に支障を来たすことがない。
そして、さらに回転が継続し、駆動歯車13の歯車部13bと従動歯車14の扇形歯車部15の噛み合いが外れた時点で、従動歯車14の回転が停止し、バッフル3は閉状態となる。
このとき、バッフル3を全開とする前述の駆動歯車13と従動歯車14の噛み合いを、噛み合いが外れる直前で既にバッフル3の全閉が確保されるように従動歯車14の軸部14aとバッフル3の連結を回転方向において調節しておくことにより、確実なバッフル3の全閉状態が維持できる。
さらに継続した駆動歯車13の回転により、駆動歯車13の保持部13cと従動歯車1
4の扇形歯車部15にある閉位置を保持する歯15cが接すると共に、従動歯車14の切り欠き部15aが対面した状態となり、駆動歯車13の保持部13cと従動歯車14の干渉が生じない状態となる。
上記状態においては、駆動歯車13は逆方向の回転を継続するものの従動歯車14は回転することがなく、駆動歯車13の保持部13cと従動歯車14の扇形歯車部15にある閉位置を保持する歯15cが接していることにより、従動歯車14の閉位置は保持され、その結果、バッフル3は閉状態が保たれる。
さらに、駆動歯車13が回転すると、駆動歯車13に設けた扇状の凹部13aとケース10に設けた扇状の凸部10dが当接もしくは当接する直前の位置で駆動歯車13の回転を停止し、閉動作を終了させる。すなわち、前述の扇状の凸部10dと凹部13aが当接もしくは当接する直前となる位置でモータ11に逆回転させる最大パルス数が印加された状態となる。
上述のごとく、従動歯車14の扇形歯車部15にある閉位置を保持する歯15cの高さおよび開位置を保持する歯15dの高さを、駆動歯車13の保持部13cの高さとほぼ同じ高さとしているので、駆動歯車13と従動歯車14の噛み合いが外れ、開閉動作を開始するときに、駆動歯車13の歯車部13bと従動歯車14の扇形歯車部15の干渉が防止でき、異音の発生する恐れがなく静かで、確実に開閉動作を行うことができ、高い信頼性を得ることができる。
また、バッフル3の位置決めのイニシャライズ動作としては、モータ11にパルスを印加して一旦閉方向にモータ11を回転させ、駆動歯車13の扇状の凹部13aとケース10の扇状の凸部10dが当接するまで駆動歯車13を回転させ、バッフル3を全閉させる。そして、その位置を閉の基準位置とし、以降開方向(閉方向)において所定のパルスを印加して開閉動作の制御を行う。
なお、モータ11を、パルス式としない場合は、モータへの通電時間で同様に制御することができる。
以上のように、本実施の形態1のダンパー装置1は、正逆回転可能な駆動源であるモータ11と、モータ11の回転を伝える駆動歯車13と、駆動歯車13により従動回転する従動歯車14を具備する構成とし、駆動歯車13に、バッフル3を開から閉もしくは閉から開に動作するとき従動歯車14と噛合い、閉状態のときに従動歯車14との噛合いが外れる歯車部13bと、前記閉状態のときに従動歯車14の噛み合いが外れた状態を保持する保持部13cを設け、保持部13cは、歯車部13bの歯先円径と同じかわずかに大きな円形状とすると共に高さを歯車部13bの高さより低くし、従動歯車14に、駆動歯車13の歯車部13bと噛み合う扇形歯車部15を設け、扇形歯車部15の歯のうち、閉状態の時に駆動歯車13の保持部13cと接し、従動歯車14の閉位置を保持する歯15cの高さを、保持部13cとほぼ同じ高さとしたのである。
このため、部品嵌合部のガタツキによる駆動歯車13および従動歯車14の軸方向に対する傾きや、成形時の反りやヒケ等の影響による駆動歯車13の歯車部13bや従動歯車14の扇形歯車部15の軸方向の傾きが発生しても、駆動歯車13の歯車部13bと従動歯車14の閉位置を保持する歯15cが開動作時に干渉することを防止でき、開動作時に異音の発生が無く、静かで、開動作を確実なものとし、温度制御の信頼性を高めることができる。
また、本実施の形態1のダンパー装置1は、駆動歯車13の歯車部13bを、開状態の
ときも従動歯車14との噛合いが外れる構成とし、保持部13cは、従動歯車14の開状態も保持するよう構成し、従動歯車14の扇形歯車部15の歯のうち、開状態の時に駆動歯車13の保持部13cと接し、従動歯車14の開位置を保持する歯15dの高さを、保持部13cとほぼ同じ高さとしたのである。
このため、部品嵌合部のガタツキによる駆動歯車13および従動歯車14の軸方向に対する傾きや、成形時の反りやヒケ等の影響による駆動歯車13の歯車部13bや従動歯車14の扇形歯車部15の軸方向の傾きが発生しても、駆動歯車13の歯車部13bと従動歯車14の開位置を保持する歯15dが閉動作時に干渉することを防止でき、閉動作時に異音の発生が無く、静かで、閉動作を確実なものとし、温度制御の信頼性を高めることができる。
(実施の形態2)
図9は、本発明の実施の形態2における物品貯蔵装置の構成を示す模式図である。なお、ここでは、ダンパー装置1を実施の形態1のダンパー装置1とし、実施の形態1の構成要件と同様の構成要件には同一の符号を付して説明する。
図9において、貯蔵装置本体51は、内部に、前面が開口し、断熱材によって囲われた第一貯蔵室52a、第二貯蔵室52b、第三貯蔵室52cを具備し、前面に、第一貯蔵室52a、第二貯蔵室52b、第三貯蔵室52cに対応して開口部を開閉する断熱性の第一扉53a、第二扉53b、第三扉53cを具備している。また、第一貯蔵室52aと第二貯蔵室52bは、連絡通路54を介して連通している。
さらに、貯蔵装置本体51には、圧縮機55、凝縮器56、減圧装置57、蒸発器58を配管により環状に連結した冷凍サイクルが設けられており、蒸発器58は、第三貯蔵室52cの背面に形成した冷却室59内に配置されている。
この冷却室59の上部には、冷気を第二貯蔵室52bに送るための風路60が設けられている。また、冷却室59内には、蒸発器58で冷却された冷気を、積極的に第一貯蔵室52a、第二貯蔵室52b、第三貯蔵室52c内で循環させる送風機61が設けられている。
さらに、風路60には、第一貯蔵室52a内への冷気の供給を制御するダンパー装置1が設けられている。このダンパー装置1は、少なくとも第一貯蔵室52a内の温度をセンサー62により検出し、その検出温度を入力とする制御装置(図示せず)からの信号に基づいて風路60の開閉、もしくは開放度合いの調整を行う。
その結果、送風機61による冷気の供給、もしくは供給量を制御することができ、第一貯蔵室52a内の温度を制御する。そして、第二貯蔵室52bは、連絡通路54を介して流入した第一貯蔵室52aの一部の冷気によって冷却される。
なお、ダンパー装置1の開閉制御については、周知の構成でよく、また本発明の要旨と直接関係しないため、詳細な説明は省略する。
さらに、ダンパー装置1は、第一貯蔵室52aのみに限るものではなく、第二貯蔵室52b、第三貯蔵室52cにも対応して設けることができ、また、制御装置による制御も、第一貯蔵室52a、第二貯蔵室52b、第三貯蔵室52cそれぞれに対応した周知の範囲で制御することもできる。
したがって、実施の形態1の構成からなるダンパー装置1を採用することにより、バッ
フル3の開閉動作を確実なものとし、収納空間への空気の供給・停止が安定して行え、安定した温度管理等を行なうことができ、高い信頼性を得ることができる。
なお、本実施の形態2の物品貯蔵装置においては、冷却気流を第一貯蔵室52a、第二貯蔵室52b、第三貯蔵室52cに供給する構成としたが、温調室(冷却室59)に凝縮器56を配置し、温風気流を第一貯蔵室52a、第二貯蔵室52b、第三貯蔵室52cに供給する構成とすることもでき、また温調室(冷却室59)に凝縮器56と蒸発器58を配置し、除湿された空気を第一貯蔵室52a、第二貯蔵室52b、第三貯蔵室52cに供給する構成とし、温風、あるいは除湿された乾燥空気の供給制御を行う機能を備えた物品貯蔵装置とすることもできる。
以上のように、本発明にかかるダンパー装置は、開閉動作が静かで、開閉動作の信頼性が高く、温度制御の信頼性を高めることができるので、冷蔵庫に限らず、自動販売機等の機器にも搭載可能であり、流体通路を開閉し、流体の供給制御を行う用途に広く適用できる。
1 ダンパー装置
2 開口部
3 バッフル
4 駆動部
5 フレーム
10 ケース
11 モータ(駆動源)
13 駆動歯車
13b 歯車部
13c 保持部
14 従動歯車
15 扇形歯車部
15c 閉状態を保持する歯
15d 開状態を保持する歯
51 貯蔵装置本体(物品貯蔵装置)
52a 第一貯蔵室(物品貯蔵室)
52b 第二貯蔵室(物品貯蔵室)
52c 第三貯蔵室(物品貯蔵室)
55 圧縮機
56 凝縮器
57 減圧装置
58 蒸発器
59 冷却室(温調室)
60 風路
61 送風機

Claims (3)

  1. 開口部を有するフレームと、前記開口部を開閉するバッフルと、前記バッフルを駆動する駆動部とを具備したダンパー装置において、前記駆動部を、外郭を形成するケースと、正逆回転可能な駆動源と、前記駆動源の回転が伝えられえる駆動歯車と、前記駆動歯車により従動回転する従動歯車を具備する構成とし、前記駆動歯車に、前記バッフルを開から閉もしくは閉から開に動作するとき前記従動歯車と噛合い、閉状態のときに前記従動歯車との噛合いが外れる歯車部と、前記閉状態のときに前記従動歯車の噛み合いが外れた状態を保持する保持部を設け、前記保持部は、前記歯車部の歯先円径と同じかわずかに大きな円形状とすると共に高さを前記歯車部の高さより低くし、前記従動歯車に、前記駆動歯車の歯車部と噛み合う扇形歯車部を設け、前記扇形歯車部の歯のうち、閉状態の時に前記駆動歯車の保持部と接し、前記従動歯車の閉位置を保持する歯の前記従動歯車の軸方向に対する高さを、前記保持部の前記駆動歯車の軸方向に対する高さとほぼ同じ高さとしたダンパー装置。
  2. 前記駆動歯車の歯車部を、開状態のときも前記従動歯車との噛合いが外れる構成とし、前記保持部は、前記従動歯車の開状態も保持するよう構成し、前記従動歯車の扇形歯車部の歯のうち、開状態の時に前記駆動歯車の保持部と接し、前記従動歯車の開位置を保持する歯の前記従動歯車の軸方向に対する高さを、前記保持部の前記駆動歯車の軸方向に対する高さとほぼ同じ高さとした請求項1に記載のダンパー装置。
  3. 断熱空間で形成される物品貯蔵室と、圧縮機、凝縮器、減圧装置、蒸発器を、配管を介して環状に連結した冷凍サイクルと、前記蒸発器もしくは凝縮器による温調気流を前記物品貯蔵室内に送り込む送風手段を具備した貯蔵装置において、前記送風手段を、一端が前記凝縮器、もしくは蒸発器を配置した温調室に開口し、他端が前記物品貯蔵室に開口した送風回路と、前記温調室、もしくは前記送風回路に設けられた送風機と、前記送風回路に設けられたダンパー装置を具備する構成とし、前記ダンパー装置を、請求項1または2に記載のダンパー装置とした物品貯蔵装置。
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