JP3445723B2 - ダブルダンパー装置 - Google Patents

ダブルダンパー装置

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JP3445723B2
JP3445723B2 JP13030397A JP13030397A JP3445723B2 JP 3445723 B2 JP3445723 B2 JP 3445723B2 JP 13030397 A JP13030397 A JP 13030397A JP 13030397 A JP13030397 A JP 13030397A JP 3445723 B2 JP3445723 B2 JP 3445723B2
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drive gear
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  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータ等を駆動源
とし、2つの開口部に対して、バッフル等の開閉板を動
作させるダブルダンパー装置に関するもので、特に冷蔵
庫内で冷気の取り入れを制御するに好適なダブルダンパ
ー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の開口部が1つになっているダンパ
ー装置、特に冷蔵庫用のモータ式ダンパー装置70は、
図15および図16に示されるように、回転支点軸71
をはさんでバッフル72とモータ等の駆動機構部73が
配置される構造となっている(特開平6−109354
号公報参照)。そして、バッフル72や駆動機構部73
内の部材間の係合にガタをもたせる一方、バッフル72
の後方には、バッフル72とフレーム74の密閉度を高
めるためにバッフル72の閉じ方向に常時押圧する板バ
ネ(図示省略)が配置されている。なお、この密閉度を
一層向上させるために、バッフル72のフレーム74へ
の当接面にソフトテープ75を貼り、フレーム74を沈
み込ませるようにして、開口部76をバッフル72で完
全に塞いでいる。
【0003】このような従来のモータ式ダンパー装置7
0では、モータの回転トルクをスピンドルによってスラ
スト方向トルクに変換している。そして、スピンドルの
スラスト方向トルクによって、バッフル72が回転支点
軸71を中心にして回動するように駆動されている。こ
のように、回転方向トルクをスラスト方向トルクに変え
ているため、各部品の精度を考慮すると、バッフル72
を閉じたときにガタツキを設ける必要が生じている。し
かも、このガタツキがあるため、板バネ等でバッフル7
2を押さえ込む必要が生じている。
【0004】また、このような構造のモータ式ダンパー
装置70は、図17に示すような形で冷蔵庫80に使用
されている。すなわち、この冷蔵庫80は、冷凍室81
と、冷蔵室82と、野菜室83に区分され、冷凍室81
の底部にエバポレータ84が設けられている。エバポレ
ータ84の後部にはファンモータ85が配設され、得ら
れた冷気を冷凍室81および冷蔵室82に送風循環させ
ている。
【0005】そして、エバポレータ84と冷蔵室82の
間には仕切坂86が設けられ、エバポレータ84の冷気
が直接冷蔵室82に流れるのを遮断している。一方、こ
の仕切坂86の後部と冷蔵庫80の後部内壁との間に
は、冷気流通路87が形成され、この冷気流通路87内
にモータ式ダンパー装置70が配設されている。そし
て、このモータ式ダンパー装置70のバッフル72が開
いた状態のとき、冷気の通り路である冷気流通路87が
クランク状態となるように構成されている。また、モー
タ式ダンパー装置70は、冷気流通路87の一部を形成
する仕切壁88に保持されるような形で設置されてい
る。
【0006】なお、最近において、冷蔵庫のミッドフリ
ーザー化に伴い、中央のエバポレータの部分で得られた
冷気を上部でかつ離れた位置にある冷蔵室へ回すような
タイプの冷蔵庫も現れている。
【0007】このモータ式ダンパー装置70は、上述の
ように冷気流通路87に直交するタイプであり、冷気の
流れを直角に曲げるものにしか使用できない。しかも、
このようなモータ式ダンパー装置70を使用する冷蔵庫
80では、冷気流通路87がクランク状となるため、冷
気流通路87が長くなり、冷気伝達の面でロスを生じて
いる。このロスは、最近のミッドフリーザー化された冷
蔵庫にとってはその冷気流通路87が長いこともあって
極めて不利となっている。しかも、冷気流通路87がク
ランク状となるため、図17に示すように、仕切り壁8
8の冷蔵庫80の内部への出っ張り幅Mが大きくなり、
冷蔵庫80の容積を減少させる一因となっている。
【0008】さらに、バッフル72の開動作が冷気の流
れに対し平行となる位置まで開くものではなく、図17
に示すように、斜め位置までしか開かないものであるた
め、冷気の流れに対し、バッフル72が抵抗となり、冷
気のすばやい拡散にとって好ましいものとはなっていな
い。また、モータ式ダンパー装置70自体についても、
駆動機構部73の幅Nが大きくなり、その部分が大きな
デッドスペースとなっている。
【0009】また、このようなモータ式ダンパー装置7
0を含め、冷蔵庫等に使用されるダンパー装置にあって
は、バッフル72が閉位置になるときは、冷気等を完全
に遮断することが要請されている。さらに、バッフル7
2の閉位置のとき、バッフル72等が他の部分と氷結
し、ロックしてしまわないようにする必要がある。さら
に、板バネでの押圧は、その力が強いものであり冷気の
完全遮断には好ましいが、バッフル72の位置によって
バネの押圧力が大きく異なるため、モータ等の駆動機構
部73の安定動作には好ましいものとは言えない。
【0010】さらに、最近では、冷蔵庫内が図17に示
す冷蔵庫80以上の室に分割される冷蔵庫や各室すべて
の温度制御を行うタイプの冷蔵庫がが多くなりつつあ
る。このため、図15および図16に示す開口部76が
1つのモータ式ダンパー装置70を複数個使用したり、
図18に示すように開口部76を2つにしたダブルダン
パー装置77が使用されている。このダブルダンパー装
置77は、フレーム74に2つの開口部76,76が形
成され、モータ等の駆動機構部73が背面の下方側に位
置するように配置される。そして、図15および図16
に示すようなバッフル72が2つ設けられ、駆動機構部
73内の1つの同期モータ(図示省略)によって駆動さ
れ、開口部76,76を開閉するようになっている。な
お、このバッフル72,72の動作は、両者が共に開位
置、両者が共に閉位置、一方が開位置で他方が閉位置、
他方が開位置で一方が閉位置の4モードを取るようにな
っている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】図15,図16および
図18に示す従来のモータ式ダンパー装置70やダブル
ダンパー装置77では、モータの回転トルクをスピンド
ルで、スラスト方向に変換しているため、バッフル72
の開き角度に限界が生じやすいものとなっている。しか
も、バッフル72の周方向の動作の駆動源は板バネとな
っているため、氷結等に対しての動作の確実性を保障し
にくいものとなっている。
【0012】また、図18に示す従来のダブルダンパー
装置77では、駆動機構部73内の1つの同期モータに
よって、上方側に配置される2つのバッフル72,72
を動作させる必要があるため、スピンドルを含む駆動機
構部73がどうしても大型化してしまう問題が生じてい
る。すなわち、ダブルダンパー装置77では、バッフル
72,72の各中心部分の根元側にスピンドルが突き当
たる構造となっているため、スピンドル間の距離Rが大
きくなり、そのため、駆動機構部73が大きくならざる
を得ないものとなっている。
【0013】一方、この駆動機構部73の小型化を考慮
すると、どうしても、両開口部76,76の間の距離P
が小さくなりがちとなっている。両開口部76,76の
距離Pが小さくなると、開口部76,76につながる各
冷気流通路87間の断熱が不十分となり、一方の冷気流
通路87の温度の影響が他方の冷気流通路87に現れて
しまうこととなる。このため、各室に対してのシビアな
温度制御が困難となっている。
【0014】本発明は、以上のような問題に対処してな
されたものであり、バッフルの開き角度を大きくとれる
と共に駆動機構部を小型化できるダブルダンパー装置を
提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】かかる問題を達成するた
め、請求項1記載の発明では、2つの開口部を開閉する
ための2枚の開閉板と、この2枚の開閉板を駆動する駆
動部とを有するダブルダンパー装置において、駆動部
は、駆動源と、この駆動源により回転駆動されると共に
所定領域のみに送り部を有する第1駆動車と、この第1
駆動車の送り部に係合し、間欠駆動されるための被送り
部及び開閉板のうち一方の開閉板の駆動軸に係合する係
合部を有し駆動源の駆動力を2枚の開閉板の一方に伝達
する第1伝達手段と、第1駆動車に従動可能に配置され
ると共に所定領域のみに送り部を有する第2駆動車と、
該第2駆動車の送り部に係合し、間欠駆動されるための
被送り部及び他の開閉板の駆動軸に係合する係合部を有
し駆動源の駆動力を2枚の開閉板の他方に伝達する第2
伝達手段とを有し、第1駆動車を回転制御することによ
って、2枚の開閉板を駆動するようにしている。
【0016】加えて、請求項2記載の発明では、請求項
1記載のダブルダンパー装置において、駆動体を正逆方
向に回転駆動する駆動源とし、第1駆動車と第1伝達手
段の係合時期と、第2駆動車と第2伝達手段の係合時期
とをずらすことによって、第1駆動車の1往復回転の間
に、2つの開口部を双方開放状態、一方を閉塞で他方を
開放状態、一方を開放で他方を閉塞状態、双方閉塞状態
の少なくとも4モードに選択的に切り替え可能としてい
る。また、請求項3記載の発明では、請求項1または2
記載のダブルダンパー装置において、第1駆動車及び第
2駆動車をそれぞれ間欠歯車とし、第1伝達手段及び第
2伝達手段をそれぞれ歯車とし、第1駆動車と第2駆動
車とを同軸上に重ねて配置し、互いに対向する側の面の
同じ回転軌跡上に、それぞれ周方向に所定長及び半径方
向に所定幅を有する円弧形状で形成された係合部を、相
手方の係合部に対して回転遊びを持たせて各々設けてい
る。
【0017】さらに、請求項4記載の発明では、請求項
1,2または3記載のダブルダンパー装置において、第
1駆動車と第2駆動車とは、ケース内に設けられている
と共に、ケースには、第2駆動車が第1駆動車に供回り
するのを防止するため第2駆動車に負荷を与える回転防
止手段が設けられている。また、請求項5記載の発明で
は、請求項1,2,3または4記載のダブルダンパー装
置において、第1伝達手段の被送り部には、第1駆動車
の送り部が係合していない場合に、第1伝達手段を第1
駆動車に当接させながら位置保持する位置保持手段が設
けられていると共に、第2伝達手段の被送り部には、第
2駆動車の送り部が係合していない場合に、第2伝達歯
車を第2駆動歯車に当接させながら位置保持する位置保
持手段が設けられている。またさらに、請求項6記載の
発明では、請求項1,2,3,4または5記載のダブル
ダンパー装置において、2枚の開閉板の間に駆動部を設
けている。
【0018】このダブルダンパー装置は、モータ等の駆
動源の動力が、開閉板となるバッフルに伝達され、バッ
フルがフレームに設けられる開口部に対して開閉動作す
る。そして、この開口部は2つ設けられ、その開口部間
等に駆動部が配設される。このダブルダンパー装置は、
双方のバッフルの駆動軸を駆動車の送り部と伝達手段の
被送り部とを係合させて間欠回転させる機構を有してい
るので、その諸元値を種々設定することにより開閉板の
開き角度を大きくすることができる。加えて、伝達手段
は、駆動車に拘束されて動作するので、氷結等のトラブ
ルを防止することができる。
【0019】また、駆動部が両開閉板間に配設される
と、従来のような広いデッドスペースが発生しない。し
かも、駆動部が配設される場所は、十分な断熱を必要と
する場所であり、その断熱のための必要最低限のスペー
スに納まるように駆動部を設ければ、全くデッドスペー
スが生じないものとなる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1から図14に基づき、本発明
のダブルダンパー装置の実施の形態を説明する。なお、
この実施の形態のダブルダンパー装置は、冷蔵庫に使用
されるものとなっていると共にモータで駆動されるモー
タ式ダンパー装置となっている。
【0021】このダブルダンパー装置1は、図1および
図2に示すように、駆動部2と、駆動部2の両側に配置
される2つの樹脂製のフレーム3,3と、このフレーム
3,3にそれぞれ形成される2つの開口部4,4と、こ
の開口部4,4を開閉する2枚の開閉板としての樹脂製
のバッフル5a,5bとから主に構成されている。
【0022】駆動部2は、2枚のバッフル5a,5bを
駆動するものとなっており、図3および図4に示すよう
に、樹脂製のケース体6と、このケース体6内に固定配
置されたステッピングモータ7と、減速歯車列8と、第
1駆動車となる第1間欠駆動歯車9と、第2駆動車とな
る第2間欠駆動歯車10と、第1伝達手段となる第1伝
達歯車11と、第2伝達手段となる第2伝達歯車12か
ら主に構成されている。
【0023】ケース体6は、底面部13及び底面部13
の外周端部分から底面部13の垂直方向に延出するよう
に形成された側壁部14とからなるカップ状部材15
と、このカップ状部材15の開放部分を覆うように固定
された蓋状部材16とから構成されている。なお、ケー
ス体6の側壁部14には、4箇所にケース体6の内部側
に窪んだ凹部14aが設けられている。この凹部14a
は、一方のフレーム3の側壁3aから突出された4本の
固定用軸3bを他方のフレーム3側へ当接させるための
通過スペースとなっている(図1参照)。
【0024】また、ケース体6内には、複数の固定軸1
7,18,19,20,21,22,23が立設されて
いる。固定軸17,18は、ケース体6に一体に設けら
れた樹脂性の軸で、先端に太径から細径に切り替わる段
部を有するものとなっている。そして、この固定軸1
7,18は、ステッピングモータ7の位置決めをするた
めのものとなっており、ステッピングモータ7の上面に
固定された地板24を上述の段部に載置すると共に、地
板24に形成された切欠き24a及び孔24bに挿入さ
れている。固定軸19は、地板24上に立設された金属
製の軸で、固定軸20,21は、ケース体6の底面部1
3に貫入固定された金属製の軸で、固定軸22,23
は、ケース体6の底面部13に一体に設けたれた樹脂性
の軸となっている。
【0025】固定軸19,20,21,22には、減速
歯車列8の第1減速歯車25、第2減速歯車26、第3
減速歯車27、第4減速歯車28がそれぞれ回転自在に
支承されている。さらに、固定軸23には、第1間欠駆
動歯車9及び第2間欠駆動歯車10が回転自在に支承さ
れている。すなわち、第1間欠駆動歯車9と第2間欠駆
動歯車10とは同軸上に重ねて配置されている。
【0026】また、ステッピングモータ7は、駆動源と
なっており、ステッピングモータ7の回転駆動力は、減
速歯車列8で減速されて第1間欠駆動歯車9に伝達され
ることとなる。すなわち、ステッピングモータ7は、固
定軸29を有し、この固定軸29にはピニオン30aを
有するロータ30が回転可能に嵌合している。
【0027】また、ピニオン30aは、減速歯車列8の
初段となる第1減速歯車25の歯部25aに噛み合い、
この第1減速歯車25のピニオン部25bは、第2減速
歯車26の歯部26aに噛み合っている。そして、第2
減速歯車26のピニオン部26bは、第3減速歯車27
の歯部27aに噛み合い、この第3減速歯車27のピニ
オン部27bは、第4減速歯車28の歯部28aに噛み
合っている。さらに、この第4減速歯車28の歯部28
aは、第1間欠駆動歯車9の受け歯部9aに噛み合って
おり、減速歯車列8は、このようにしてステッピングモ
ータ7の回転を減速して、第1間欠駆動歯車9に伝えて
いる。
【0028】第1間欠駆動歯車9は、嵌合孔9bを固定
軸23に挿通させることによって、ケース体6に回転自
在に支承されている。この第1間欠駆動歯車9は、図5
(A)及び(B)に示すように、軸方向下側が第4減速
歯車28の歯部28aと噛み合う受け歯部9aとなって
おり、軸方向上側が第1伝達歯車11を間欠的に送るた
めの間欠歯部9cとなっている。受け歯部9aは、外周
端全周にわたって歯車が形成されており、減速歯車列8
で減速されたステッピングモータ7の駆動力が常時伝達
されるようになっている。
【0029】間欠歯部9cは、所定の領域となる外周端
の一部のみに第1伝達歯車11と係合する送り部となる
送り歯9dが設けられている。そのため、第1間欠駆動
歯車9が回転すると、その回転が間欠的に第1伝達歯車
11に伝達される。そして、間欠歯部9cの他の領域
は、2つの径の異なる外周を有しており、上段が送り歯
9dの根元部分の径で形成された小径部9e、下段が送
り歯9dの歯先部分の径で形成された大径部9fとなっ
ている。そして、小径部9eと大径部9fとの間の部分
は、段部9gが形成されている。
【0030】また、第1間欠駆動歯車9は、上述したよ
うに第2間欠駆動歯車10と同軸上に重なっており、上
側、すなわちケース体6の蓋状部材16側に配置されて
いる。この第1間欠駆動歯車9の第2間欠駆動歯車10
と対向する側の面、すなわち下側の面には、図5(C)
に示すように、係合凸片9hが設けられている。この係
合凸片9hは、第2間欠駆動歯車10に設けられた係合
凸片10aと間欠的に係合する係合部となっており、第
1間欠駆動歯車9の回転中心と外周端との中間部分にお
いて周方向に所定長、具体的には約60°で半径方向に
幅のある円弧状の凸片で形成されている。
【0031】一方、第2間欠駆動歯車10は、図4およ
び図6に示すように、嵌合孔10bを固定軸23に挿通
させることによって、ケース体6に回転自在に支承され
ており、第1間欠駆動歯車9の下側、すなわちケース体
6の底面部13側に配置されている。この第2間欠駆動
歯車10の第1間欠駆動歯車9と対向する側の面、すな
わち上側の面には、図7(A)及び(B)に示すよう
に、第1間欠駆動歯車9の係合凸片9hが内部を自在に
移動可能な円弧状の回転遊び用溝10cと、係合凸片9
hと係合する係合凸片10aとが設けられている。この
係合凸片10aは、回転遊び用溝10cの一部を埋める
ように形成されており、回転中心と外周端との中間部分
において周方向に所定長、具体的には約60°で半径方
向に幅のある円弧形状でされている。すなわち、係合凸
片10aは、第1間欠駆動歯車9の係合凸片9hの回転
軌跡上に同じ形状で形成されている。
【0032】そのため、第1間欠駆動歯車9に駆動力が
伝達されて、第1間欠駆動歯車9が正逆どちらかの方向
に回転すると、第1間欠駆動歯車9は第2間欠駆動歯車
10に対して回転遊びをもって回転することが可能で、
所定領域においては係合凸片10aが第1間欠駆動歯車
9の係合凸片9hと係合し、第2間欠駆動歯車10が第
1間欠駆動歯車9に従動して回転するようになってい
る。
【0033】また、第2間欠駆動歯車10の外周の一
部、すなわち所定領域には、第2伝達歯車12を送るた
めの送り部となる送り歯10dが形成されている。この
送り歯10dは、第2間欠駆動歯車10が第1間欠駆動
歯車9に従動して回転する場合に、その回転力を第2伝
達歯車12へ伝達するためのものとなっている。そし
て、第2間欠駆動歯車10の外周の他の領域は、送り歯
10dの根元部分の径で形成された小径部10eと、送
り歯10dの歯先部分の径で形成された大径部10f
と、小径部10eと大径部10fとに連続する段部10
gで形成されている。
【0034】そして、大径部10fには、位置保持手段
としての溝部10h,10hが形成されている。この溝
部10h,10hは、図6に示すように、ケース体6に
一端を支持された板バネ31の他端に形成された係合片
31aが嵌まるようになっている。この板バネ31は、
常時第2間欠駆動歯車10側に付勢されており、第2間
欠駆動歯車10が第1間欠駆動歯車9と係合していない
場合、すなわち回転遊びをもって第1間欠駆動歯車9が
回転している場合に、第2間欠駆動歯車10が第1間欠
駆動歯車9に供回りしてしまうのを防止する回転防止手
段となっている。
【0035】なお、第2間欠駆動歯車10のケース体6
の底面部13側に対向している側の面、すなわち下側の
面には、図7(C)に示すように、回転規制用度当たり
部10i,10jと、回転案内用溝10kとが設けられ
ている。回転案内用溝10kは、第2間欠駆動歯車10
の回転中心と外周との中間部分の回転軌跡の180°分
を切欠いた溝で形成されており、回転規制用度当たり部
10i,10jは、回転案内用溝10kの両端に形成さ
れたリブ状部材で形成されている。
【0036】一方、ケース体6の底面部13の第2間欠
駆動歯車10に対向する部分には、回転案内用溝10k
内に突出する角度60°の円弧形状の突起状部材で形成
された回転規制部13aが形成されている。すなわち、
第2間欠駆動歯車10は、回転規制部13aを回転案内
用溝10k内に突出させた状態で従動回転することとな
る。したがって、第2間欠駆動歯車10は、回転規制部
13aが回転規制用度当たり部10iもしくは回転規制
用度当たり部10jに当接しない範囲、すなわち120
°の範囲で回転可能となっている。なお、本実施の形態
では、ステッピングモータ7は、第2間欠駆動歯車10
の回転規制用度当たり部10i,10jが回転規制部1
3aにぶつかって、第2間欠駆動歯車10と共に第1間
欠駆動歯車9が回転ロックすることを利用して、第1間
欠駆動歯車9の回転位置の位置検出を行っている。これ
については、後で詳述する。
【0037】また、第1伝達歯車11は、図3,4およ
び図8に示すように、第1間欠駆動歯車9の回転を間欠
的に一方のバッフル5aの駆動軸32に伝達するための
ものとなっている。すなわち、第1伝達歯車11は、扇
型の歯車で形成されており、回転中心部分には、一方の
バッフル5aとの係合部となる係合孔11aが形成され
ている。この係合孔11aは、円形状の孔の内壁の一部
を内側に突出させて狭くした形状となっている。すなわ
ち扇型の孔を2つ対称的に設けた形状となっている。
【0038】一方、駆動軸32の第1伝達歯車11と係
合する部分は、断面略長方体形状となっており、短い辺
の部分が係合孔11aの円弧状部分に沿うように僅かに
円弧状に形成されたものとなっている。そして、第1伝
達歯車11の係合孔11aの径の一番狭い部分と駆動軸
32の短い辺の径とがほぼ同じ径で形成されている。そ
のため、第1伝達歯車11は回転する際、駆動軸32に
対して遊びをもって回転できるようになっている。例え
ば、最初は駆動軸32に対して遊びをもって回転し、こ
の回転が僅かに遅れて駆動軸32に伝達するようにな
る。なお、第1伝達歯車11が遊びの回転をする角度と
しては両側各10°に設定してある。
【0039】また、第1伝達歯車11の円弧状の外周部
分には、第1間欠駆動歯車9の送り歯9dと係合する歯
部11bが形成されている。この歯部11bは、7つの
歯11b1,11b2,11b3,11b4,11b
5,11b6,11b7から形成されている。この歯部
11bのうち、図3において、上から1番目に配置され
る歯11b1、5番目に配置される歯11b5、6番目
に配置される歯11b6は、軸方向において下側約半
分、すなわちケース体6の底面部13側半分が欠けた形
状となっている。
【0040】この構成によって、第1伝達歯車11は、
第1間欠駆動歯車9の送り歯9dと係合する場合は回転
が伝達されて送られる。また、他の領域、例えば、バッ
フル5aが開状態のときには、図8(A)に示すよう
に、一部が欠けた形状で形成された歯11b1の上側半
分が第1間欠駆動歯車9の段部9g上に乗り上げた状態
となる。また、バッフル5aが閉状態のときには、図8
(B)に示すように、歯11b5,11b6の上側半分
が第1間欠駆動歯車9の段部9g上に乗り上げた状態と
なる。この各乗り上げ状態のとき、図8(A)では歯1
1b2が、図8(B)では歯11b4と歯11b7が大
径部9fに当接し、第1伝達歯車11の回転を阻止して
いる。
【0041】第1伝達歯車11に係合するバッフル5a
の駆動軸32は、後述するように付勢ばね34によって
強制的にバッフル5aが閉じる方向に付勢されている
(図10参照)。そのため、バッフル5aが開状態の場
合は、歯11b1の上側半分が第1間欠駆動歯車9の段
部9g上に乗り上げた状態で、かつ歯11b2が第1間
欠駆動歯車9の大径部9fに押し付けられた状態で、第
1伝達歯車11は、第1間欠駆動歯車9に対して位置保
持されている。一方、バッフル5aが閉状態の場合は、
一部が欠けた形状で形成された歯11b5,11b6の
上側半分が第1間欠駆動歯車9の段部9g上に乗り上げ
た状態で、かつ歯11b4,11b7が第1間欠駆動歯
車9の大径部9fに多少がたつきながら当接し、第1伝
達歯車11は、第1間欠駆動歯車9に対して位置保持さ
れている。これらのとき、第1間欠駆動歯車9は、空転
するようになる。なお、第1伝達歯車11の回転領域
は、100°となっている。
【0042】また、第2伝達歯車12は、図4に示すよ
うに、第2間欠駆動歯車10の回転を間欠的に他方のバ
ッフル5bの駆動軸33に伝達するためのものとなって
いる。そして、その構成は、第1伝達歯車11と同様な
構成となっている。すなわち、第2伝達歯車12は、扇
型の歯車で、回転中心部分には、他方の駆動軸33との
係合部となる係合孔12aが係合孔11aと同様な形状
で形成されている。また、第2伝達歯車12は、回転す
る際、第1伝達歯車11と同様に、駆動軸33に対して
遊びをもって回転するようにされている。なお、第2伝
達歯車12の遊びの回転角度は、第1伝達歯車11と同
様に両側各10°となっている。
【0043】また、第2伝達歯車12の円弧状の外周部
分には、第2間欠駆動歯車10の送り歯10dと係合す
る歯部12bが形成されている。この歯部12bは、7
つの歯12b1,12b2,12b3,12b4,12
b5,12b6,12b7から形成されている。この歯
部12bのうち、図6において、上から1番目に配置さ
れる歯12b1、5番目に配置される歯12b5、6番
目に配置される歯12b6は、軸方向において下側約半
分、すなわちケース体6の底面部13側半分が欠けた形
状となっている。この構成によって、第2伝達歯車12
は、第1伝達歯車11と同様な動きを行う。
【0044】なお、第2伝達歯車12に係合するバッフ
ル5bの駆動軸33は、後述するように付勢ばね34に
よって強制的にバッフル5bが閉じる方向に付勢されて
いる。そのため、バッフル5bが、図9(A)に示すよ
うな開状態の場合は、一部が欠けた形状で形成された歯
12b1の上側半分が第2間欠駆動歯車10の段部10
g上に乗り上げた状態で、かつ歯12b2が第2間欠駆
動歯車10の大径部10fに押し付けられた状態で、第
2伝達歯車12は、第2間欠駆動歯車10に対して位置
保持されている。一方、バッフル5bが図9(B)に示
すような閉状態の場合は、歯12b5,12b6の上側
半分が第2間欠駆動歯車10の段部10g上に乗り上げ
た状態で、かつ歯12b4,12b7が第2間欠駆動歯
車10の大径部10fに多少がたつきながら当接し、第
2伝達歯車12は、第2間欠駆動歯車10に対して位置
保持されている。なお、第2伝達歯車12の回転領域
も、第1伝達歯車11の回転領域と同様に100°とな
っている。
【0045】一方、駆動源としてのステッピングモータ
7は、図4に示すようになっている。すなわち、ロータ
30は、バネ35によって一方側に付勢され、振動が防
止されている。なお、ロータ30は、ピニオン30aの
他にマグネット36を有し、そのマグネット36と対向
し、かつロータ30を囲むように、マグネットワイヤ3
7や、突出ピン38が設けられるボビン39、2つのコ
ア40,40および2つのステータケース41,41か
らなるステータが設けられている。
【0046】そして、ステータケース41,41をはさ
むように地板24と、取付板43とが設けられている。
加えて、基板44がブラケット45に取り付けられ、突
出ピン38が基板44の表面の印刷回路と接続されてい
る。一方、基板44には、外部から電力をステッピング
モータ7に供給するリード線46が接続されている。こ
のリード線46は、ケース体6の側壁部14に形成され
た切欠き47から取り出されている。
【0047】フレーム3,3は、図1,図2,図4およ
び図10に示すように、厚さの薄い四角柱形状となって
いる。そして、フレーム3,3の内部に開口部4が形成
されると共に、バッフル5a,5bの駆動軸32,33
がそれぞれ収納されている。各フレーム3の両側には、
駆動軸32,33を支持する側壁3a,3aが形成され
ていると共に、第1伝達歯車11及び第2伝達歯車12
側の駆動軸32,33を支持する部分は、貫通孔3c,
3cとなっている。一方、駆動軸32,33の他端側
は、側壁3aに設けた有底孔3dに嵌入し、回動可能に
支持されている。
【0048】なお、一方のフレーム3の中央側の側壁3
aには、駆動部2を挟んでフレーム3同士を固定するた
めの4本の固定用軸3bが突出されている。これらの固
定用軸3bの先端部分には、受け孔3eがそれぞれ形成
されている。そして、固定用軸3bは、それぞれフレー
ム3同士で駆動部2を挟んだ状態で、他方のフレーム3
の中央側の側壁3aに形成された挿通孔3fに一致する
ように相手側のフレーム3の側壁3aに当接している。
さらに、挿通孔3f及び受け孔3eには、ネジ48が通
されて両フレーム3,3は固定されている。
【0049】一方、開口部4は、フレーム3と平行に突
き出た開口形成部4aが開口4bの周囲を囲むことによ
り形成されている。そして、この開口形成部4aの開口
4bに面する部分は、バッフル5a,5bに当接する突
出部4cとなり、当接面を形成している。また、この突
出部4cと反対側に突出している部分、すなわちバッフ
ル5a,5bが当接する側と反対側の突出部4dには、
図10に示すように、バッフル5a,5bを強制的に閉
じ方向に付勢する付勢ばね34,34の一端を係止する
係止部4e,4eが設けられている。そして、付勢ばね
34,34は、それぞれこの係止部4e,4eに一端が
係止されていると共に、他端がバッフル5a,5bに係
止されている。なお、この開口部4は、フレーム3と一
体に形成されているが、別部材としても差し支えない。
【0050】この構成によって、バッフル5a,5b
は、駆動軸32,33を回転中心として強制的に図10
の矢示A方向、すなわち閉じ方向に付勢されている。な
お、上述したように、駆動軸32,33は、バッフル5
a,5bが閉状態時には、共に第1伝達歯車11及び第
2伝達歯車12と係合していない、がたついた状態とな
っており、ステッピングモータ7の回転駆動力が伝達さ
れていないこととなる。このため、バッフル5a,5b
は、完全に閉じた状態においては、付勢ばね34の付勢
力によって閉じ状態となっていることとなる。
【0051】バッフル5a,5bの開口部4側には、緩
衝部材となるソフトテープ49が固着されバッフル5
a,5bの一部を構成している。なお、バッフル5a,
5bの背面側には、バッフル5a,5bの強度を保つた
め、リブを設けるようにしても良い。また、バッフル5
a,5bは、駆動軸32,33を支点として回動可能と
なっており、図10の矢示AもしくはB方向に開閉動作
を行う。なお、ソフトテープ49としては、突出部4c
と当接したときの沈み込み量が大きくなるように、発泡
ポリウレタンとしているが、他の弾性部材、例えば発泡
ポリエチレンやゴム部材等としても良い。
【0052】ステッピングモータ7の回路構成は、図1
1に示す通りとなっている。すなわち、2つの巻線50
と、8つのトランジスタ51と、8つのダイオード52
から構成され、バイポーラ駆動されるように、各素子は
対称に配置されている。
【0053】このように構成されたダブルダンパー装置
1は、例えば図12に示すようなミッドフリーザー化さ
れた冷蔵庫53等に組み込まれる。ここで、図15に示
すものと同一部材は同一符号で示し、説明を省略する。
この冷蔵庫53は、ミッドフリーザー化された冷蔵庫
で、中央に冷凍室81が設けられ、上部に冷蔵室82、
下部に野菜室83がそれぞれ設けられている。そして、
冷蔵室82まで冷気を送風するダクト54が形成されて
おり、このダクト54の冷蔵室82および野菜室83に
通ずる部分にこのダブルダンパー装置1がはめ込まれて
いる。すなわち、このダブルダンパー装置1のフレーム
3がダクト54の一部を形成するようにはめ込まれ、ダ
ブルダンパー装置1自体がダクト54を兼ねている。な
お、ダクト54の入口、換言すればエバポレータ84の
部屋の出口にこのダブルダンパー装置1を配設しても良
い。
【0054】次に、このダブルダンパー装置1の動作に
ついて説明する。なお、バッフル5a,5bの開閉状態
と、第1間欠駆動歯車9の回転角度との関係は、図13
及び図14に示した表及び動作説明図のようになる。
【0055】まず、最初にダブルダンパー装置1を冷蔵
庫53に組み込んだ後、初期設定を以下のような方法で
行う。すなわち、ステッピングモータ7を逆方向に回転
させて、第1間欠駆動歯車9によって第2間欠駆動歯車
10を回転させる。すると、第2間欠駆動歯車10は、
図6に示すように、回転規制用度当たり部10iをケー
ス体6に設けた回転規制部13aに突き当ててロックさ
れ、第1間欠駆動歯車9もロック状態となる。なお、こ
のとき、ステッピングモータ7には、第1間欠駆動歯車
9が1回転(360°)を超えて回転することが可能な
ステップ数の駆動信号を出力させているので、余分な駆
動信号を出力されることとなる。このように、本実施の
形態では、第1間欠駆動歯車9をロックさせた状態から
ステッピングモータ7に余分な駆動信号を出力させるこ
とによって、初期設定位置(0°)を検出している。
【0056】この初期設定位置(0°)では、図13
(A)に示すように、バッフル5a及び5b共に閉状態
となっている。このとき、第1間欠駆動歯車9の係合凸
片9hと第2間欠駆動歯車10の係合凸片10aとは、
当接した状態となっていると共に、第1間欠駆動歯車9
には第1伝達歯車11が歯11b4,11b7を当接さ
せた状態でロックされ、第2間欠駆動歯車10には第2
伝達歯車12が歯12b4,12b7を当接させた状態
でロックされている。
【0057】冷蔵庫53の動作により冷蔵庫53内の温
度制御を行うCPU等が、このダブルダンパー装置1に
対し、バッフル5a,5bが関与する室への冷気導入の
命令を行う。すると、ステッピングモータ7のロータ3
0が駆動され、その回転がピニオン30a、第1減速歯
車25、第2減速歯車26、第3減速歯車27、第4減
速歯車28を介して第1間欠駆動歯車9に伝達される。
なお、本実施の形態では、図14に示すように、この第
1間欠駆動歯車9の回転角度によって、バッフル5a,
5bの開閉状態をそれぞれ制御している。
【0058】すなわち、第1間欠駆動歯車9を、図13
(A)に示す初期設定位置から正方向に240°回転さ
せて、図13(B)に示す位置にすると、第1間欠駆動
歯車9の送り歯9dが第1伝達歯車11の歯部11と係
合し、第1伝達歯車11は、図13(B)に示す位置ま
で送られることとなる。なお、このとき、第1間欠駆動
歯車9の係合凸片9hは、第2間欠駆動歯車10の係合
凸片10aとは、離れる方向に回転されるので、第2伝
達歯車10に対しては回転遊びをもって回転することと
なり、第2間欠駆動歯車10は回転しない。すなわち、
第1間欠駆動歯車9は、係合凸片9hを第2間欠駆動歯
車10の溝部10h内を、係合凸片10aの反対側に当
接させるまで回転することとなる。このため、第2伝達
歯車12は、この期間では動作しない。
【0059】なお、上述したように、第1伝達歯車11
の係合孔11aは、駆動軸32に対し両側に10°の遊
びがあるため第1伝達歯車11が回転し始めてから若干
遅れてバッフル5aは回転し始める。そして、バッフル
5aは、第1伝達歯車11と共に、90°開方向に回転
して開状態となる。なお、第1伝達歯車11は、当初の
遊びの角度の10°前後とこの90°の合計100°回
転することとなる。
【0060】また、バッフル5aが開状態となると、付
勢ばね34は延びた状態となり、バッフル5aを閉方向
へ付勢することとなる。このとき、第1伝達歯車11
は、歯11b2を第1間欠駆動歯車9の大径部9fに付
勢ばね34の力で押し付けられており、この状態でバッ
フル5aの開状態を位置保持することとなる。このよう
にして、図13(A)に示した初期設置位置より第1間
欠駆動歯車9を、図13(B)に示した位置、すなわち
240°の位置まで回転させると、バッフル5aは開状
態となり、バッフル5bは第2間欠駆動歯車10が回転
しないので閉状態のままとなる。
【0061】また、第1間欠駆動歯車9を、図13
(B)に示した位置(240°)からさらに120°回
転させて、図13(C)に示すような状態とすると、そ
の間、係合凸片9hが第2間欠駆動歯車10の係合凸片
10aと係合し、第1間欠駆動歯車9に追従して第2間
欠駆動歯車10が供回りする。このとき、第1間欠駆動
歯車9は、送り歯9dが第1伝達歯車11と係合する領
域、すなわち所定領域にはないので、第1伝達歯車11
は回転しない。したがって、バッフル5aは、上述した
開状態のままとなる。一方、第2間欠駆動歯車10は、
送り歯10dが第2伝達歯車12の歯部12bと係合
し、第2伝達歯車12は、図13(C)に示す位置まで
送られることとなる。
【0062】なお、第2伝達歯車12の係合孔12a
は、動作し始めてから10°前後回転したところでバッ
フル5bの駆動軸33と係合する。そして、バッフル5
bは、第2伝達歯車12と共に、90°開方向に回転し
て開状態となる。なお、第2伝達歯車12は、当初の1
0°程度の角度に加え、この90°の回転の合計100
°程度回転することとなる。また、バッフル5bが開状
態となると、付勢ばね34は延びた状態となり、バッフ
ル5bを閉方向へ付勢することとなる。このとき、第2
伝達歯車12は、歯12b2を第2間欠駆動歯車10の
大径部10fに付勢ばね34の力で押し付けられてお
り、この状態でバッフル5bの開状態を位置保持するこ
ととなる。このようにして、図13(A)に示した初期
設置位置より第1間欠駆動歯車9を、図13(C)に示
した位置、すなわち360°の位置まで回転させると、
バッフル5a及び5bは、共に開状態となりロックす
る。
【0063】なお、第1間欠駆動歯車9を図13(B)
に示す位置(240°)から図13(C)に示した位置
(360°)になるように回転させると、第2間欠駆動
歯車10も追従し、図6の点線矢示Cに示すように、回
転規制用度当たり部10jが移動してケース体6に設け
た回転規制部13aに突き当たる。本実施の形態では、
このときにステッピングモータ7に余分な駆動信号を出
力させながら、第1間欠駆動歯車9の回転をメカ的にロ
ックすることにより、第1間欠駆動歯車9の回転位置3
60°の位置検出を行うようにしている。
【0064】さらに、第1間欠駆動歯車9を、図13
(C)に示した位置(360°)から、逆方向に240
°回転させて、図13(D)に示した位置(120°)
にすると、第1間欠駆動歯車9の送り歯9dが第1伝達
歯車11bの歯部11と逆回転で係合し、第1伝達歯車
11は、図13(D)に示す位置まで送られることとな
る。なお、このとき、第1伝達歯車9の係合凸片9h
は、第2間欠駆動歯車10の係合凸片10aとは、離れ
る方向に回転されるので、第2間欠駆動歯車10に対し
ては回転遊びをもって回転することとなり、第2間欠駆
動歯車10は回転しない。すなわち、第1間欠駆動歯車
9は、係合凸片9hを第2間欠駆動歯車10の溝部10
h内で逆方向に、係合凸片10aの反対側に当接するま
で回転することとなる。
【0065】このとき、バッフル5aは、第1伝達歯車
11と共に、90°閉方向に回転して開口部4の突出部
4cに突き当たり閉状態となる。なお、第1伝達歯車1
1は、バッフル5aが突出部4cに突き当たった位置か
ら更に10°回転する。この10°の余分な回転によっ
て、バッフル5aと突出部4cに精度上の若干のバラツ
キがあっても、ソフトテープ49の作用を利用できるこ
ととなり、バッフル5aは開口部4を確実に塞ぐように
なる。
【0066】また、バッフル5aが閉状態となると、付
勢ばね34は縮み、付勢力は小さい状態となる。このた
め、第1伝達歯車11は、若干ガタ付いた状態で、歯1
1b4及び歯11b7を第1間欠駆動歯車9の大径部9
fに当接させており、この状態でバッフル5aの閉状態
を位置保持することとなる。このようにして、図13
(C)に示した位置(360°)より第1間欠駆動歯車
9を、図13(D)に示した位置、すなわち120°の
位置まで回転させると、バッフル5aは閉状態となり、
バッフル5bは第2間欠駆動歯車10が回転しないので
開状態のままとなる。
【0067】さらに、第1間欠駆動歯車9を、図13
(D)に示した位置(120°)からさらに120°回
転させて、図13(E)に示すような状態、すなわち初
期設定位置に戻すと、その間係合凸片9hが第2間欠駆
動歯車10の係合凸片10aと係合し、第1間欠駆動歯
車9に追従して第2間欠駆動歯車10が供回りする。こ
のとき、第1間欠駆動歯車9は、送り歯9dが第1伝達
歯車11と係合する領域、すなわち所定領域にはないの
で、第1伝達歯車11は回転しない。したがって、バッ
フル5aは、上述した閉状態のままとなる。一方、第2
間欠駆動歯車10は、送り歯10dが第2伝達歯車12
の歯部12bと係合し、第2伝達歯車12は、図13
(E)に示す位置まで送られることとなる。
【0068】なお、第1間欠駆動歯車9を図13(D)
に示す位置(120°)から図13(E)に示した位置
(0°)になるように回転させると、第2間欠駆動歯車
10も追従し、図6に示すように、回転規制用度当たり
部10iがケース体6に設けた回転規制部13aに突き
当たる。このときにステッピングモータ7に余分な駆動
信号を出力させながら、第1間欠駆動歯車9の回転をメ
カ的にロックさせて、第1間欠駆動歯車9の回転位置0
°の位置検出を行う。
【0069】なお、バッフル5bは、第2伝達歯車12
と共に、90°閉方向に回転して突出部4cに突き当た
り閉状態となる。なお、第2伝達歯車12は、バッフル
5bが突出部4cに突き当たった位置から更に10°回
転するので第1伝達歯車11と同様に約100°回転す
ることとなる。この余分な回転の作用は、バッフル5a
と同様である。
【0070】また、バッフル5bが閉状態となると、付
勢ばね34は縮み、付勢力が小さい状態となる。このと
き、第2伝達歯車12は、若干ガタ付いた状態で、歯1
2b4及び歯12b7を第2間欠駆動歯車10の大径部
10fに当接させており、この状態でバッフル5bの閉
状態を位置保持することとなる。このようにして、図1
3(D)に示した位置(120°)より第1間欠駆動歯
車9を、図13(E)に示した位置、すなわち初期設定
位置(0°)まで回転させると、バッフル5aは閉状態
を維持し、バッフル5bは閉状態となる。
【0071】なお、ここで、バッフル5a,5bの開閉
位置から閉開位置への移行や開閉位置から他の位置への
移行等4つの位置間の移動は、ステッピングモータ7の
ステップ数と回転方向を検出し、制御することにより自
由に行うことができるものとなっている。
【0072】ここで、バッフル5a,5bの開位置から
閉位置およびその逆方向の移動時間は、パルスの発生レ
ートで制御する。また、完全な開位置ではなく、開と閉
の中間にバッフル5a,5bを停止させることもでき
る。なお、開位置から閉位置までの移動角度を、この実
施の形態では90°としているが、他の角度も適宜採用
することができる。
【0073】この実施の形態では、開口部4がフレーム
3に対して垂直に形成されているので、フレーム3の厚
さを薄くすることができる。このため、フレーム3を含
む装置全体が小型になり、このダブルダンパー装置1を
他の機器、例えば冷蔵庫に取り付け易くなる。また、バ
ッフル5a,5bの開位置がフレーム3,3に対してほ
ぼ平行となる位置としているので、開状態のとき、フレ
ーム3,3に沿って流れてくる冷気は、バッフル5a,
5bや開口部4,4に遮られることがほとんどなく、直
進的に流れていく。このため、冷気の伝達ロスがなくな
り、冷気伝達と冷気拡散の効率が良い冷蔵庫となる。
【0074】また、この実施の形態では、パルス数によ
って制御しているにもかかわらず、確実にバッフル5
a,5bを閉位置や開位置にもっていくことができる。
すなわち、バッフル5a,5bは、ステッピングモータ
7の迷い時間やバッフル5a,5bの氷結等により、一
旦動作しない場合が生ずると、確実な閉動作や開動作が
行えないが、この実施の形態では、第1間欠駆動歯車9
と第1伝達歯車11及び第2間欠駆動歯車10と第2伝
達歯車12を送り歯9d,10dで確実に送る機構の利
用により、メカ的に確実に閉位置や開位置とすることが
できる。このため、氷結による動作不良やあってはなら
ない冷気漏れが生じることがない。加えて、送り歯9
d,10dと噛み合う歯部11b,12bの歯数を調整
するだけで、バッフル5a,5bの動作角度を大きくで
きることとなる。なお、この実施の形態では90°の動
作角度を持たせている。
【0075】なお、上述の実施の形態は、本発明の好適
な実施の形態の例であるが、これに限定されるものでは
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々変
形実施可能である。例えば、第1間欠駆動歯車9と第2
間欠駆動歯車10を共に間欠歯車とし、バッフル5a,
5bの駆動軸32,33と係合し回転させるための第1
伝達歯車11及び第2伝達歯車12を一部に長さの異な
る歯を有する歯車で構成する間欠機構としたが、間欠機
構を有するものなら他の構成でもよく、例えば、ゼネバ
機構やピンホイール等の間欠機構を用いても良い。
【0076】また、上述の実施の形態では、ソフトテー
プ49を使用したが、密閉度が厳しく要求されない場合
は、ソフトテープ49を省略しても良い。さらに、上述
の実施の形態では、減速輪列を使用しているが、減速輪
列は必ずしも必要がない。また、ステッピングモータ7
の駆動方法としては、バイポーラ駆動の他、ユニポーラ
駆動等他の駆動方法を適宜採用することができると共に
ステップ角度やトルク等の各種仕様も、その使用形態等
に合わせ各種の値のものを採用することができる。
【0077】なお、上述の実施の形態では、フレーム
3,3がダクト形状のダンパー装置となっているが、他
の構成のダンパー装置にも適用できる。また、冷蔵庫で
はなく、通風用のダクト等他の流体を制御する各種のダ
ンパー装置に適用することができる。さらに、フレーム
3,3をこのダンパー装置が取り付けられる側の枠、例
えば図12に示す冷蔵庫53の冷気送風用のダクト54
を利用して構成するようにしても良い。また、開口部4
を3つ以上並設したときは、その一部にこのダブルダン
パー装置1を採用することができる。
【0078】また、ステッピングモータ7ではなく、D
CモータやAC同期モータ等、他の駆動源を使用しても
良い。その場合、上述の4モード等にこだわらなけれ
ば、一方向回転のみの駆動源としても良い。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のダブルダ
ンパー装置では、駆動車と伝達手段とを直接的に係合さ
せることにより、氷結等が生じても開閉板を確実に動作
させることができると共に、開閉板の開き角度を大きく
できる。しかも、間欠機構の活用により2つの開閉板の
開閉をずらすことで複数のモードが設定できるようにな
る。
【0080】また、開閉板を回動する伝達歯車を位置保
持する機構が設けると、開閉板の位置保持をメカ的に達
成でき、安定した開閉動作を行わせることができる。ま
た、2つの駆動歯車を同軸上に重ねて配置する共に、互
いに回転遊びを持たせて係合する係合凸片を設け、かつ
供回りを防止する回転防止手段を設ける構成とすること
により、第2間欠駆動歯車の従動動作及び第1間欠駆動
歯車の回転遊び動作を確実なものとすることができる。
【0081】また、2枚の開閉板の間に駆動部を設けた
構成とすることにより、デッドスペースを減少させるこ
とができる。しかも、駆動部を配置することにより2つ
の開口部間の距離を長くできるので、断熱効果が高まり
シビアな温度制御を行うことができるものとなる。ま
た、駆動部が開閉板間にあるので、それぞれの開閉板へ
の動作伝達を行い易いものになると共に、開口部間の距
離設定が従来に比べ自由となる。このため、駆動部の機
構を単純化できると共に、断熱効果に合わせた設計が容
易にでき、しかも風路設計がし易くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のダブルダンパー装置を上
から見た一部断面平面図である。
【図2】図1に示したダブルダンパー装置の正面図で、
図において左側のバッフルを開状態、右側のバッフルを
閉状態とした図である。
【図3】図1に示したダブルダンパー装置の駆動部の内
部構造を表した平面図である。
【図4】図3に示した駆動部の展開縦断面図である。
【図5】図3に示した駆動部内の第1間欠駆動歯車を示
した図で、(A)は、正面図、(B)は、(A)のB−
B断面図、(C)は、(A)を裏側から見た図である。
【図6】図3に示した駆動部の内部構造を一部を省略し
て表した要部説明図である。
【図7】図6に示した駆動部内の第2間欠駆動歯車を示
した図で、(A)は、正面図、(B)は、(A)のB−
B断面図、(C)は、(A)を裏側から見た図である。
【図8】図3に示した駆動部の第1間欠駆動歯車と第1
伝達歯車との関係を表した模式図で、(A)は開状態の
一例で、(B)は閉状態の一例を示したものである。
【図9】図3に示した駆動部の第2間欠駆動歯車と第2
伝達歯車との関係を表した模式図で、(A)は開状態の
一例で、(B)は閉状態の一例を示したものである。
【図10】図2のX−X断面図である。
【図11】図3に示した駆動部のステッピングモータの
駆動回路を示した回路図である。
【図12】図1のダブルバンパー装置が冷蔵庫の中へ組
み込まれた状態を説明するための図である。
【図13】図1に示したダブルダンパー装置の第1間欠
駆動歯車と第1伝達歯車との関係、及び第2間欠駆動歯
車と第2伝達歯車との関係を第1間欠駆動歯車の回転角
度に合わせて表した図で、(A)は第1間欠駆動歯車の
回転角度が0°のとき、(B)は(A)から正方向に2
40°回転したとき、(C)は(B)から正方向に12
0°回転したとき、(D)は(C)から逆方向に240
°回転したとき、(E)は(D)から逆方向に120°
回転したときを示している。
【図14】図1に示したダブルダンパー装置のステッピ
ングモータの動作と、第1間欠駆動歯車の回転動作と、
第2間欠駆動歯車の回転動作と、2つのバッフルの開閉
動作との関係を示した図である。
【図15】従来のモータ式ダンパー装置の背面図であ
る。
【図16】従来のモータ式ダンパー装置の一部断面側面
図である。
【図17】従来のモータ式ダンパー装置やダブルダンパ
ー装置が冷蔵庫へ組み込まれる状態を説明するための図
である。
【図18】従来のダブルダンパー装置の正面図である。
【図面の簡単な説明】 1 ダブルダンパー装置 2 駆動部 4 開口部 5a,5b バッフル(開閉板) 6 ケース体(ケース) 7 ステッピングモータ(駆動源) 9 第1間欠駆動歯車(第1駆動車) 9d 送り歯(送り部) 9h 係合凸片 10 第2間欠駆動歯車(第2駆動車) 10a 係合凸片 10d 送り歯(送り部) 10h 溝部(回転防止手段の一部) 11 第1伝達歯車(第1伝達手段) 11a 係合孔(係合部) 11b 歯部(被送り部) 11b2,11b4,11b7 歯(位置保持手段) 12 第2伝達歯車(第2伝達手段) 12a 係合孔(係合部) 12b 歯部(被送り部) 12b2,12b4,12b7 歯(位置保持手段) 31 板バネ(回転防止手段の一部) 31a 係合片(回転防止手段の一部) 32,33 駆動軸
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25D 17/08 313

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つの開口部を開閉するための2枚の開
    閉板と、この2枚の開閉板を駆動する駆動部とを有する
    ダブルダンパー装置において、上記駆動部は、駆動源
    と、この駆動源により回転駆動されると共に所定領域の
    みに送り部を有する第1駆動車と、この第1駆動車の送
    り部に係合し、間欠駆動されるための被送り部及び上記
    開閉板のうち一方の開閉板の駆動軸に係合する係合部を
    有し上記駆動源の駆動力を上記2枚の開閉板の一方に伝
    達する第1伝達手段と、上記第1駆動車に従動可能に配
    置されると共に所定領域のみに送り部を有する第2駆動
    車と、該第2駆動車の送り部に係合し、間欠駆動される
    ための被送り部及び他の開閉板の駆動軸に係合する係合
    部を有し上記駆動源の駆動力を上記2枚の開閉板の他方
    に伝達する第2伝達手段とを有し、上記第1駆動車を回
    転制御することによって、上記2枚の開閉板を駆動する
    ようにしたことを特徴とするダブルダンパー装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動体を正逆方向に回転駆動する駆
    動源とし、前記第1駆動車と前記第1伝達手段の係合時
    期と、前記第2駆動車と前記第2伝達手段の係合時期と
    をずらすことによって、前記第1駆動車の1往復回転の
    間に、前記2つの開口部を双方開放状態、一方を閉塞で
    他方を開放状態、一方を開放で他方を閉塞状態、双方閉
    塞状態の少なくとも4モードに選択的に切り替え可能と
    したことを特徴とすることを特徴とする請求項1記載の
    ダブルダンパー装置。
  3. 【請求項3】 前記第1駆動車及び第2駆動車をそれぞ
    れ間欠歯車とし、前記第1伝達手段及び第2伝達手段を
    それぞれ歯車とし、前記第1駆動車と前記第2駆動車と
    を同軸上に重ねて配置し、互いに対向する側の面の同じ
    回転軌跡上に、それぞれ周方向に所定長及び半径方向に
    所定幅を有する円弧形状で形成された係合部を、相手方
    の係合部に対して回転遊びを持たせて各々設けたことを
    特徴とする請求項1または2記載のダブルダンパー装
    置。
  4. 【請求項4】 前記第1駆動車と前記第2駆動車とは、
    ケース内に設けられていると共に、上記ケースには、前
    記第2駆動車が前記第1駆動車に供回りするのを防止す
    るため前記第2駆動車に負荷を与える回転防止手段が設
    けられていることを特徴とする請求項1,2または3記
    載のダブルダンパー装置。
  5. 【請求項5】 前記第1伝達手段の被送り部には、前記
    第1駆動車の前記送り部が係合していない場合に、前記
    第1伝達手段を前記第1駆動車に当接させながら位置保
    持する位置保持手段が設けられていると共に、前記第2
    伝達手段の被送り部には、前記第2駆動車の前記送り部
    が係合していない場合に、前記第2伝達歯車を前記第2
    駆動歯車に当接させながら位置保持する位置保持手段が
    設けられていることを特徴とする請求項1,2,3また
    は4記載のダブルダンパー装置。
  6. 【請求項6】 前記2枚の開閉板の間に前記駆動部を設
    けたことを特徴とする請求項1,2,3,4または5記
    載のダブルダンパー装置。
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