JP3583603B2 - 開閉部材の駆動方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、開口部に対して、開閉部材を開閉動作させるダンパー装置等の駆動方法に関する。さらに詳しく述べれば、開閉部材の初期位置(原点位置)を再イニシャライズ(再認識化)させるに好適な開閉部材の駆動方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、開口部を開閉部材により開閉する装置として、冷蔵庫用のダンパー装置等が種々提案されている。例えば、開口部が1つで構成された冷蔵庫用のシングルタイプのダンパー装置としてのモータ式ダンパー装置101は、図17及び図18に示されるように、回転支点軸102をはさんでバッフル103と同期モータ等の駆動機構部104が配置される構造となっている(特開平6−109354号公報参照)。このモータ式ダンパー装置101では、モータの回転トルクを回転支点軸102へ伝達してバッフル103を駆動し、バッフル103が回転支点軸102を中心にして回動することによって、フレーム105に設けられた開口部106を開閉するようになっている。
【0003】
なお、このようなシングルタイプのモータ式ダンパー装置101を冷蔵庫に設置する場合、バッフル103を全開及び全閉状態にする制御がなされている。しかし、バッフル103を全開状態にしてしまうとエバポレーター(図示省略)で冷やされた冷気が庫内にスムーズに流入されすぎて、庫内の温度が冷えすぎてしまうという問題が時に生じる。例えば、チルド室と呼ばれる室を有する冷蔵庫では、チルド室を所定温度に厳しく管理する必要がある。このような場合、バッフル103を冷気の流れの障害となる位置、すなわちバッフル103を全開位置と全閉位置の途中の位置に保持する制御が行われる。このため、バッフル103は、全閉位置、全開位置及び途中位置でそれぞれ位置保持されるようになっている。なお、仕様によっては、バッフル103を全開状態とすることなく、途中位置までのみ駆動するように制御を行う構成とする場合もある。
【0004】
なお、このようにモータ式ダンパー装置101を含め、冷蔵庫等に使用されるダンパー装置にあっては、バッフル103で開口部106を閉塞する際には、確実に冷気等を遮断することが要請されている。このため、バッフル103の位置検出をリードスイッチ等で行うようにしている。
【0005】
また、最近では、冷蔵庫内が2もしくは3以上の室に分割され、これらの各室をすべて温度制御するタイプの冷蔵庫が多くなりつつある。このため、図17および図18に示す開口部106が1つのモータ式ダンパー装置101を複数個使用したり、図19に示すように開口部106を2つにしたダブルダンパー装置111が使用されている。このダブルダンパー装置111は、フレーム105に2つの開口部106,106が形成され、モータ等の駆動機構部104が背面の下方側に位置するように配置される。そして、図17および図18に示すようなバッフル103が2つ設けられ、駆動機構部104内の1つの同期モータもしくはステッピングモータ等の駆動モータ(図示省略)によって駆動され、開口部106,106を開閉するようになっている。
【0006】
このバッフル103,103の動作は、両者が共に開位置(開開)、両者が共に閉位置(閉閉)、一方が開位置で他方が閉位置(開閉)、一方が閉位置で他方が開位置(閉開)の4モードを取るようになっている。なお、このダブルダンパー111においては、駆動モータを所定量ずつ駆動することによって、両バッフル103を閉閉、開閉、開開、閉開、閉閉の順に順次駆動するようになっている。
【0007】
このダブルダンパー装置111では、2つのバッフル103,103を4モードで位置保持させて温度制御を行うようにしているので、各バッフル103を全開位置及び全閉位置の2つの位置のみで位置保持するようにしても、シングルタイプのダンパー装置と比べると細かい温度制御に対応するものとなる。したがって、庫内の冷え過ぎに対する対策として、各バッフル103を途中位置に位置保持する必要はないものとなっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来のモータ式ダンパー装置101やダブルダンパー装置111は、位置検出のための検出機構が必要となっており、機構が複雑で高価格なものとなっている。このため、ダンパー装置から位置検出手段を無くすことは、技術的、価格的に十分効果が発生する。
【0009】
例えば、シングルダンパー装置をステッピングモータで駆動させ、パルス数によって全開、全閉及び途中位置の3段階を得るようにしたり、ダブルダンパー装置を同様にステッピングモータで駆動させ、パルス数とカム機構の組み合わせによって開開、開閉、閉開、閉閉の4つの状態を得るようにすることが出来る。
【0010】
しかしながら、このようなバッフルの位置検出機構を持たないダンパー装置の場合、最初のイニシャライズの後、何等かの原因で位置ずれが生じると、その位置ずれを検出出来ない。このため、所定の頻度で再イニシャライズを行わせる必要が生ずる。この再イニシャライズは、バッフルを原点位置側にフルステップ以上のパルスで駆動し、機構的にロックさせることで初期状態を認識させている。
【0011】
例えば、シングルタイプのモータ式ダンパー装置で、バッフルが途中位置にあるとき、イニシャライズを行わせると、原点位置側へフルステップ以上のステップ数でバッフルが駆動されることとなる。このため、原点位置へバッフルが突き当たった後もステッピングモータは駆動され続け、バッフルは開口部に突き当たったロック状態を維持する。このロック時、ハンチングノイズが発生し、また、モータの歯車に異常な負荷がかかることとなる。
【0012】
このようなイニシャライズは、位置検出機構を持たないダンパー装置にとっては、必要不可欠な動作となっているが、ノイズによって商品価値が低下し、異常負荷によって寿命が低下し、大きな問題となっている。
【0013】
また、ダブルダンパー装置においても、両バッフルの双方を全開もしくは全閉とした位置、すなわち開開もしくは閉閉で、定期的または不定期に原点位置の再認識(イニシャライズ)をする必要がある。そして、このイニシャライズを行う場合は、両バッフルが閉閉から開開もしくは開開から閉閉まで駆動される量のモータ駆動を行ない、開開位置もしくは閉閉位置でメカロックさせる必要が生じる。そのため、例えば、両バッフルを開閉状態から閉閉状態へ駆動してイニシャライズを行うと、原点位置となる閉閉位置で長時間のメカロックが生じノイズ音が発生すると共に異常負荷が長時間加わるという問題が生じる。
【0014】
本発明の目的は、上述した問題点に鑑み、モータを駆動し開閉部材としてのバッフルで開口部を確実に閉塞させると共にイニシャライズを行う動作、あるいはイニシャライズのみを行う動作をする際の、メカロック期間を減少させ得る開閉部材の駆動方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
かかる問題を達成するため、請求項1記載の開閉部材の駆動方法では、開口部を開閉する1つもしくは2つの開閉部材と、この開閉部材を開方向及び閉方向に駆動するための双方向回転可能な駆動源としてのモータ及びこのモータの回転を開閉部材へ伝達するための伝達部材を備えた駆動部とを設けた開閉部材の駆動方法において、伝達部材を一方向に最大限移動させた位置もしくは他方向に最大限移動させた位置のいずれか一方を原点位置とすると共に、いずれか他方を原点位置と反対側の位置とし、伝達部材を原点位置と反対側の位置との間における途中位置に停止可能に構成し、その途中位置から原点位置に伝達部材を戻すとき、伝達部材を原点位置とは反対側に一旦駆動して反対側の位置もしくはその近傍に停止させた後、モータを逆回転して反対側の位置から原点位置までの全範囲を移動する動き量分を駆動して、伝達部材を原点位置に復帰させるようにしている。
【0016】
また、請求項2記載の発明では、請求項1記載の開閉部材の駆動方法において、開閉部材を開方向に最大限駆動した位置を全開位置とし、開閉部材を閉方向に最大限駆動した位置を全閉位置とし、開閉部材が全開位置もしくは全閉位置のいずれか一方でメカ的にロックされる位置を原点位置とすると共に、伝達部材を途中位置で停止させることによって、開閉部材を全開位置と全閉位置との途中位置に停止させるようになっている。さらに、請求項3記載の発明では、請求項2記載の開閉部材の駆動方法において、原点位置を全閉位置としている。
【0017】
また、請求項4記載の発明では、請求項1記載の開閉部材の駆動方法において、開閉部材を2つ有すると共に、駆動部には、伝達部材の回転に異なる区間でそれぞれ従動することによって開閉部材の各々にモータの回転を伝達する2つの従動部材を設け、かつ伝達部材を1往復回転させることによって、2つの開閉部材の双方を開状態とする開開モード、双方を閉状態とする閉閉モード、一方を開状態で他方を閉状態とする開閉モード、他方を開状態で一方を閉状態とする閉開モードの4モードを形成させる構成を有していると共に、開開モードもしくは閉閉モードのどちらか一方側に原点位置を設けている。
【0018】
さらに、請求項5記載の発明では、請求項1,2,3または4記載の開閉部材の駆動方法において、モータの駆動量を認識することによって、開閉部材の回転位置を推定する位置認識手段が設けられている。またさらに、請求項6記載の発明では、請求項5記載の開閉部材の駆動方法において、モータをステッピングモータで構成し、このステッピングモータに所定のパルス数を通電することにより開閉部材を所定の位置まで駆動するステッピングモータ制御手段を備えると共に、このステッピングモータ制御手段に位置認識手段を設けている。
【0019】
また、請求項7記載の発明では、請求項5または6記載の開閉部材の駆動方法において、伝達部材を途中位置で停止させた後に原点位置へ復帰させる際、位置認識手段で推定した途中位置から原点位置とは反対側の位置までの角度分、伝達部材を原点位置と反対側に駆動し、伝達部材が停止した位置からモータを逆側に少なくとも原点位置とは反対側の位置から原点位置までの全角度分、原点位置側に駆動することにより原点位置に復帰させている。
【0020】
本発明の開閉部材の駆動方法では、伝達部材を途中位置に停止可能に構成すると共に、伝達部材を原点位置と反対側に一旦駆動して原点位置とは反対側の位置もしくはその近傍に停止させた後、モータを逆回転して原点位置側に駆動して原点位置に復帰させるようにしている。そのため、伝達部材で駆動される開閉部材を確実に原点位置に復帰させることができると共に、伝達部材が原点位置で長時間メカロックすることが防止される。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明の開閉部材の駆動方法は、1つの開口部を1つの開閉部材で開閉するシングルタイプの開閉部材の駆動機構に適用されると共に、2つの開口部を1つの駆動源でそれぞれ駆動される2つの開閉部材によって開閉し、双方開状態となる開開モード、双方閉状態となる閉閉モード、一方が開状態で他方が閉状態となる開閉モード、一方が閉状態で他方が開状態となる閉開モード、の4モードを形成するダブルタイプの開閉部材の駆動機構にも適用可能なものとなっている。
【0022】
まず、第1の実施の形態として、本発明の開閉部材の駆動方法を、シングルタイプの開閉部材の駆動機構としてのモータ式ダンパー装置1に適用させた例を図1から図4に示して説明する。なお、この第1の実施の形態のモータ式ダンパー装置1は、冷蔵庫に使用されるものとなっている。
【0023】
このモータ式ダンパー装置1は、図1及び図2に示すように、両端が開放された筒状のフレーム2と、フレーム2に形成される開口部3と、開口部3を開閉する開閉部材としてのバッフル4と、バッフル4を駆動するための駆動部5から主に構成される。
【0024】
駆動部5は、バッフル4を開方向及び閉方向に駆動するための双方向回転可能な駆動源としてのステッピングモータ6と、ステッピングモータ6を外側に固定したカップ状のケース体7と、ケース体7の内側に形成された空間内に配置され、ステッピングモータ6の回転をバッフル4へ伝達するための伝達部材としての扇型歯車9から主に構成される。
【0025】
ステッピングモータ6は、マイコン10にリード線11により接続されている。マイコン10は、所定のパルス数をステッピングモータ6に通電することにより、ステッピングモータ6を所定の駆動量、すなわち所定のステップ数分、駆動するステッピングモータ制御手段となっている。なお、このようにステッピングモータ6がマイコン10により所定のステップ数分駆動されることにより、後述するようにバッフル4が所定の位置まで駆動されることとなる。また、マイコン10は、ステッピングモータ6へ付与するパルス数を認識することによって、開閉部材としてのバッフル4の回転位置を推定する位置認識手段ともなっている。
【0026】
ステッピングモータ6は、ケース体7の内側に突出するように形成されたSUSからなる出力軸12を有し、この出力軸12にはポリアセタール(以下POMという)からなるピニオン13が嵌合されている。また、そのピニオン13のステッピングモータ6とは反対側の軸端部13aは、フレーム2の一方の側壁2aに形成された凹部2bに軸受け状に支持されている。ピニオン13は、図3に示すように、POMからなる扇型歯車9に噛み合い、ステッピングモータ6の回転を減速して扇型歯車9に伝えている。この扇型歯車9は、ステッピングモータ6の回転をバッフル4へ伝達するための伝達部材となっている。すなわち、扇形歯車9の回転中心部9aの貫通孔9bには、SUSからなる軸14が嵌合し、扇形歯車9の回転をバッフル4の軸部4aに伝えるようになっている。また、ABS樹脂からなるケース体7は、ステッピングモータ6から突出された出力軸12、ピニオン13、扇型歯車9及び軸14を覆うようにフレーム2に対して嵌合され、ネジ15,15によってフレーム2に取り付けられている。
【0027】
ABS樹脂で形成されたフレーム2は、バッフル4と一体的に回動する軸14を支持するための側壁2a,2aを有する厚さの薄い四角柱形状となっている。なお、フレーム2の駆動部5側の側壁2aには、軸14を挿通する貫通孔2cが形成されている。そして、フレーム2の内部に開口部3が形成されると共に、バッフル4の軸部4a,4bが収納されている。一方、軸14の他端側は、側壁2aに設けた有底孔2dに嵌入し、回動可能に支持されている。
【0028】
一方、開口部3は、フレーム2と平行に突き出た開口形成部3aが開口3bの周囲を囲むことにより形成されている。そして、この開口形成部3aの開口3bに面する部分は、バッフル4に当接する突出部3cとなり、当接面を形成している。なお、この開口部3は、フレーム2と一体に形成されているが、別部材としても差し支えない。
【0029】
バッフル4は、ポリカーボネートからなり、このバッフル4の開口部3側には、緩衝部材となるソフトテープ17が固着されバッフル4の一部を構成している。なお、バッフル4の背面側には、バッフル4の強度を保つため、リブを設けるようにしても良い。ソフトテープ17としては、突出部3cと当接したときの沈み込み量が大きくなるように、発泡ポリウレタンとしているが、他の弾性部材、例えば発泡ポリエチレンやゴム部材等としても良い。
【0030】
このバッフル4は、軸14を挿通固定させた軸部4a,4bを支点として回動可能となっており、図1の二点鎖線で示す全開位置Lと実線で示す全閉位置Nの間を開方向Aもしくは閉方向Bに移動する。なお、バッフル4は、開方向Aへ回動すると全開位置Lでフレーム2にぶつかり、これによってバッフル4を回転させるための扇型歯車9がメカロックを起こし停止することとなる。そのため、バッフル4の全開位置Lは、伝達部材としての扇型歯車9を開方向へ最大限に移動させた位置となる。また、バッフル4は、閉方向Bへ回動すると全閉位置Nで開口部3の突出部3cにぶつかり、これによってバッフル4を回転させるための扇型歯車9がメカロックを起こし停止することとなる。そのため、バッフル4の全閉位置Nは、伝達部材としての扇型歯車9を閉方向へ最大限に移動させた位置となる。通常、回転部材の原点位置としては、このようにメカロックが起こる位置のうちどれかを任意に用いるが、この第1の実施の形態では、全閉位置Nとなる位置を扇型歯車9の原点位置とする。なお、この原点位置となる全閉位置Nとは反対側側の位置、すなわち全開位置Lを原点位置としても構わない。
【0031】
なお、このモータ式ダンパー装置1を後述する冷蔵庫21に設置する場合、バッフル4を全開位置Lまで回動させて保持するようにすると、エバポレーター25から送られてくる冷気が全く障害なく野菜室24方向へ流れていくこととなり野菜室24が冷え過ぎる原因となる。そのため、この第1の実施の形態においては、バッフル4は、マイコン10によるステッピングモータ6の制御駆動によって、図1の一点鎖線で示す所定の途中位置Mまで開方向Aへ駆動し、途中位置Mで停止させることが可能となっている。このときのバッフル4の位置保持は、ステッピングモータ6のディテントトルクによって行われる。
【0032】
このように構成されるモータ式ダンパー装置1は、例えば、図4に示すような形で冷蔵庫21に組込まれる。すなわち、この冷蔵庫21は、冷凍室22と、冷蔵室23と、野菜室24に区分され、冷凍室22の底部にエバポレータ25が設けられている。エバポレータ25の後部にはファンモータ26が配設され、得られた冷気を冷凍室22、冷蔵室23及び野菜室24へ送風循環させている。
【0033】
そして、エバポレータ25と冷蔵室23の間には仕切坂27が設けられ、エバポレータ25の冷気が直接冷蔵室23に流れるのを遮断している。一方、この仕切坂27の後部と冷蔵庫21の後部内壁との間には、冷気流通路28が形成され、この冷気流通路28の野菜室24に通ずる部分にモータ式ダンパー装置1が嵌め込まれている。すなわち、モータ式ダンパー装置1のフレーム2が冷気流通路28の一部を形成するように嵌め込まれ、モータ式ダンパー装置1自体が冷気流通路28を兼ねている。また、このモータ式ダンパー装置1は、冷蔵室23の背面部にも設置されている。つまり、この第1の実施の形態では、モータ式ダンパー装置1を2つ設置している。なお、このモータ式ダンパー装置1は、冷蔵室23と野菜室24の双方に設置せず、どちらか一方にのみ設置しても良いし、加えて冷凍室22用に取り付けても良いし、または、全室にそれぞれ取り付けても良い。
【0034】
次に、このモータ式ダンパー装置1の動作について説明する。
【0035】
まず、最初にモータ式ダンパー装置1の初期設定(最初のイニシャライズ)を以下のような方法で行う。すなわち、モータ式ダンパー装置1を冷蔵庫21に組み込んだ後、ステッピングモータ6をフルステップ駆動させることにより、伝達部材となる扇型歯車9を回転させ、バッフル4を閉方向Bに回動させる。このときのステッピングモータ6のステップ数は、バッフル4が全開位置Lから全閉位置Nまで回動可能な分のステップ数とする。そのため、バッフル4は全閉位置Nで開口部3の突出部3cに突き当たった状態でメカ的にロックされることとなる。一方、ステッピングモータ6からは、余分な駆動信号が出力されることとなる。この余分な駆動信号をマイコン10が検出することによって、モータ式ダンパー装置1は、バッフル4が全閉位置Nにあること、すなわち、扇型歯車9が原点位置に復帰されたことを認識する。
【0036】
このように初期設定されたモータ式ダンパー装置1に対し、マイコン10が、冷気導入の命令を行う。すなわち、マイコン10は、所定のパルス数をステッピングモータ6に対し通電する。すると、ステッピングモータ6は、所定パルス数分だけ、正方向に駆動する。これによって発生するステッピングモータ6の回転が、ピニオン13、扇型歯車9、軸14、軸部4a,4bを介して、バッフル4に伝わる。その結果、バッフル4は開口部3から離れ、全閉位置Nより所定の途中位置M(図1の一点鎖線参照)まで移動する。このとき、マイコン10は、ステッピングモータ6が駆動したステップ数を認識することによって、バッフル4の回転位置が所定の途中位置Mであることを推定する。
【0037】
なお、以下、バッフル4の所定の途中位置Mを開き角45°としたとき、バッフル4を全閉位置Nから途中位置Mまで駆動するのにかかったステッピングモータ6のステップ数、すなわち所定の駆動量を正方向に1200ステップとして説明するが、ステップ数に関しては種々の設定が可能である。また、ステッピングモータ6をフルステップの2400ステップ駆動すると、バッフル4は全閉位置Nから全開位置Lの全角度分フル駆動されるものとする。
【0038】
ステッピングモータ6は所定のステップ数1200のステップ駆動すると停止する。このとき、バッフル4は、停止したステッピングモータ6に発生しているディテントトルクで途中位置M(開き角45°)に位置保持されることとなる。これによって、エバポレーター25で冷やされた冷気が、冷気を送る対象の室、例えば野菜室24へ送られるようになる。
【0039】
なお、野菜室24が十分に冷え、これ以上冷えないようにするためにバッフル4を閉める場合、理論的には、ステッピングモータ1を先の開方向Aへの駆動と反対方向、すなわち閉方向Bに先の所定のステップ数1200ステップと同等のステップ数でバッフル4を回動させれば、ほとんど扇型歯車9のメカロックを起こすことなくバッフル4を全閉位置Nへ移動させることができることとなる。しかしながら、バッフル4はステッピングモータ6のディテントトルクによって位置保持されているだけなので、何等かの原因、例えば、サービスマンが修繕等のために内部を触る際にバッフル4を誤って動かしてしまった等の理由で、バッフル4が途中位置Mから動いてしまっている場合も考えられる。すなわち、マイコン10で推定したバッフル4の回転位置と、実際のバッフル4の回転位置とにずれが生じてしまっている場合がある。
【0040】
例えば、バッフル4がマイコン10の制御により途中位置Mまで移動停止した後、さらに途中位置Mから開方向Aへ僅かに移動したとする。すると、バッフル4を閉方向Bに駆動するために負方向に1200ステップでステッピングモータ6を駆動させても、バッフル4は全閉位置Nの手前で停止してしまい、開口部3は僅かに開いた状態となってしまう。この状態では、開口部3であってはならない冷気漏れが生じてしまう。
【0041】
そこで、このような問題に対処すべく、バッフル4を閉じる際には常時バッフル4を全開位置Lから全閉位置Nまでの全角度分フル駆動させるためのステップ数、すなわち負方向にフルステップの2400ステップでステッピングモータ6を駆動し、バッフル4を確実に全閉位置Nへ移動させると共に、扇型歯車9をメカロックさせることによりバッフル4の回転位置の再認識(再イニシャライズ=原点位置への復帰)をさせるようにすることが考えられる。
【0042】
また、途中位置Mのときに、再イニシャライズ動作となる場合があるが、このようなときも、その位置ずれを考慮してステッピングモータ6を2400ステップ駆動する方法も考えられる。
【0043】
しかしながら、このような開閉部材の駆動方法では、バッフル4が正常な位置、すなわち所定の途中位置Mで停止され、かつそのままの状態から閉方向Bにフル駆動された場合、全閉位置Nで1200ステップ分メカロックを起こすこととなる。そのために、モータ式ダンパー装置1は、バッフル4を閉じる度やイニシャライズを行う度にメカロックに起因するメカノイズや異常負荷が1200ステップ分の長時間にかけて発生することとなる。
【0044】
本発明の開閉部材の駆動方法は、このメカロック時間を短くするためのものである。その方法について、以下に説明する。
【0045】
マイコン10が、ステッピングモータ6へ所定のパルス数をステッピングモータ6に対し通電することによって、バッフル4が全閉位置Nから所定の途中位置M(図1の一点鎖線参照)まで移動し位置保持されている。マイコン10は、このバッフル4の回転位置を、ステッピングモータ6のステップ数を認識することによって推定している。
【0046】
マイコン10が、室内の温度の低下によりバッフル4を閉じることが必要と認識するか、あるいは何等かの理由によりイニシャライズが必要と判断した場合、モータ式ダンパー装置1に対しバッフル4を全閉位置Nへ移動させるための制御駆動を行う。このとき、マイコン10は、まず最初にバッフル4が開方向Aへ駆動し全開位置Lで停止するようにステッピングモータ6に対して所定のパルス数を通電する。すなわち、マイコン10は、ステッピングモータ6がバッフル4を途中位置Mから全開位置Lまで駆動する量のステップ数である1200ステップ正方向へ駆動するような制御を行う。このとき、マイコン10は、バッフル4が原点位置から合計2400ステップ分開方向Aに向かって駆動されたことを認識することによって、バッフル4の回転位置が全開位置Lにあると推定する。
【0047】
次にマイコン10は、バッフル4が全開位置Lから全閉位置Nまで閉方向Bに全角度分の移動を行うように、ステッピングモータ6に対して所定のパルス数を通電する。ステッピングモータ6は、フルステップの2400ステップ分、負方向に駆動する。これによって、バッフル4は全開位置Lから全閉位置Nへ移動される。このときバッフル4は、確実に原点位置へ復帰するものの、長時間のメカロックはしない。なお、バッフル4を全閉位置Nへ移動させる際には、バッフル4を開口部3の突出部3cへ押し付けてソフトテープ17を沈み込ませるようにするため、多少オーバーステップさせるようにするとそのオーバーステップの分だけメカロックすることとなる。
【0048】
なお、上述したような方法でバッフル4の原点復帰を行うようにすると、途中位置Mで位置保持されている際に、何等かの理由でバッフル4が開方向Aもしくは閉方向Bへ動いてしまったとしても、確実にバッフル4が開口部3を閉塞することとなる。しかも、バッフル4が途中位置Mから動いてしまった状態からイニシャライズをすると、その途中位置Mからずれた分だけは全開位置Lもしくは全閉位置Nで余分にメカロックすることとなるが、余分なメカロック時間はほんの僅かな時間となる。また、バッフル4が正規の途中位置Mにいた場合には、メカロックは全閉位置Nでの通常のメカロックのみとなる。
【0049】
なお、上述の第1の実施の形態では、バッフル4の原点位置を、バッフル4が全閉位置Nへきたときとしたが、バッフル4が全開位置Lにきたときを原点位置としても良い。また、途中位置Mから全閉位置Nへ動作させるときは常にこの逆方向駆動を行わせているが、定期的または所定事由によるイニシャライズのときのみ、この逆方向駆動をさせ、通常のときは、途中位置Mから全閉位置Nへ直接戻す駆動方法としても良い。さらには、イニシャライズ時と、通常の駆動時の両方において、上述した本発明の駆動方法を採用しても良い。
【0050】
次に、第2の実施の形態として、本発明の開閉部材の駆動方法を、ダブルタイプの開閉部材の駆動機構としてのダブルダンパー装置31に適用した例を図5から図16に示して説明する。なお、この第2の実施の形態のダブルダンパー装置31は、第1の実施の形態のモータ式ダンパー装置1と同様、冷蔵庫に使用されるものとなっていると共に、モータで駆動されるモータ式ダンパー装置となっている。
【0051】
このダブルダンパー装置31は、図5及び図6に示すように、駆動部32と、駆動部32の両側に配置される2つの樹脂製のフレーム33,33と、このフレーム33,33にそれぞれ形成される2つの開口部34,34と、この開口部34,34をそれぞれ開閉する2枚の開閉部材としての樹脂製のバッフル35a,35bとから主に構成されている。
【0052】
駆動部32は、2枚のバッフル35a,35bを駆動するものとなっており、図7及び図8に示すように、樹脂製のケース体36と、このケース体36内に固定配置された双方向回転可能な駆動源としてのステッピングモータ37と、ステッピングモータ37の回転を減速して伝達する減速歯車列38と、ステッピングモータ37の回転をバッフル35a,35bへ伝達するための伝達部材としての第1駆動車39と、第1駆動車39と特定の区間において一体的に回転する第2駆動車40と、第1駆動車39の回転に異なる区間でそれぞれ従動する従動部材としての第1従動歯車41及び第2従動歯車42から主に構成されている。
【0053】
ケース体36は、底面部43及び底面部43の外周端部分から底面部43の垂直方向に延出するように形成された側壁部44とからなるカップ状部材45と、このカップ状部材45の開放部分を覆うように固定された蓋状部材46とから構成されている。なお、ケース体36の側壁部44には、4箇所にケース体36の内部側に窪んだ凹部44aが設けられている。この凹部44aは、一方のフレーム33の側壁33aから突出された4本の固定用軸33bを他方のフレーム33側へ当接させるための通過スペースとなっている(図5参照)。
【0054】
また、ケース体36内には、複数の固定軸47,48,49,50,51,52,53が立設されている。固定軸47,48は、ケース体36に一体に設けられた樹脂性の軸で、先端に太径から細径に切り替わる段部を有するものとなっている。そして、この固定軸47,48は、ステッピングモータ37の位置決めをするためのものとなっており、ステッピングモータ37の上面に固定された地板54を上述の段部に載置すると共に、地板54に形成された切欠き54a及び孔54bに挿入されている。固定軸49は、地板54上に立設された金属製の軸で、固定軸50,51は、ケース体36の底面部43に貫入固定された金属製の軸で、固定軸52,53は、ケース体36の底面部43に一体に設けられた樹脂性の軸となっている。
【0055】
固定軸49,50,51,52には、減速歯車列38の第1減速歯車55、第2減速歯車56、第3減速歯車57、第4減速歯車58がそれぞれ回転自在に支承されている。さらに、固定軸53には、第1駆動車39及び第2駆動車40が回転自在に支承されている。すなわち、第1駆動車39と第2駆動車40とは同軸上に重ねて配置されている。
【0056】
また、ステッピングモータ37は、開閉部材としてのバッフル35a,35bを開方向及び閉方向に駆動するための双方向回転可能な駆動源となっており、ステッピングモータ37の回転は、減速歯車列38で減速されて第1駆動車39に伝達されることとなる。すなわち、ステッピングモータ37は、固定軸59を有し、この固定軸59にはピニオン60aを有するロータ60が回転可能に嵌合している。
【0057】
また、ピニオン60aは、減速歯車列38の初段となる第1減速歯車55の歯部55aに噛み合い、この第1減速歯車55のピニオン部55bは、第2減速歯車56の歯部56aに噛み合っている。そして、第2減速歯車56のピニオン部56bは、第3減速歯車57の歯部57aに噛み合い、この第3減速歯車57のピニオン部57bは、第4減速歯車58の歯部58aに噛み合っている。さらに、この第4減速歯車58の歯部58aは、第1駆動車39の受け歯部39aに噛み合っており、減速歯車列38は、このようにしてステッピングモータ37の回転を減速して、第1駆動車39に伝えている。
【0058】
第1駆動車39は、嵌合孔39bを固定軸53に挿通させることによって、ケース体36に回転自在に支承されている。この第1駆動車39は、図9(A)及び(B)に示すように、軸方向下側が第4減速歯車58の歯部58aと噛み合う受け歯部39aとなっており、軸方向上側が第1従動歯車41を間欠的に送るための間欠歯部39cとなっている。受け歯部39aは、外周端全周にわたって歯車が形成されており、減速歯車列38で減速されたステッピングモータ37の駆動力が常時伝達されるようになっている。
【0059】
間欠歯部39cは、特定の区間のみ第1従動歯車41と係合する送り歯39dが設けられている。そのため、第1駆動車39が回転すると、その回転の特定の区間のみ第1従動歯車41に伝達される。なお、後述する第2従動歯車42は、第1駆動車39の回転に対し、第1従動歯車41とは異なる区間で従動することとなる。また、間欠歯部39cの他の区間は、2つの径の異なる外周を有しており、上段が送り歯39dの根元部分の径で形成された小径部39e、下段が送り歯39dの歯先部分の径で形成された大径部39fとなっている。そして、小径部39eと大径部39fとの間の部分は、段部39gが形成されている。
【0060】
また、第1駆動車39は、上述したように第2駆動車40と同軸上に重なっており、上側、すなわちケース体36の蓋状部材46側に配置されている。この第1駆動車39の第2駆動車40と対向する側の面、すなわち下側の面には、図9(C)に示すように、係合凸片39hが設けられている。この係合凸片39hは、第2駆動車40に設けられた係合凸片40aと間欠的に係合する係合部となっており、第1駆動車39の回転中心と外周端との中間部分において周方向に所定長、具体的には約60°で半径方向に幅のある円弧状の凸片で形成されている。
【0061】
一方、第2駆動車40は、図8及び図10に示すように、嵌合孔40bを固定軸53に挿通させることによって、ケース体36に回転自在に支承されており、第1駆動車39の下側、すなわちケース体36の底面部43側に配置されている。この第2駆動車40の第1駆動車39と対向する側の面、すなわち上側の面には、図11(A)及び(B)に示すように、第1駆動車39の係合凸片39hが内部を自在に移動可能な円弧状の回転遊び用溝40cと、係合凸片39hと係合する係合凸片40aとが設けられている。この係合凸片40aは、回転遊び用溝40cの一部を埋めるように形成されており、回転中心と外周端との中間部分において周方向に所定長、具体的には約60°で半径方向に幅のある円弧形状でされている。すなわち、係合凸片40aは、第1駆動車39の係合凸片39hの回転軌跡上に同じ形状で形成されている。
【0062】
そのため、第1駆動車39に駆動力が伝達されて、第1駆動車39が正負どちらかの方向に回転すると、第1駆動車39は第2駆動車40に対して回転遊びをもって回転することが可能で、特定の区間のみ係合凸片40aが第1駆動車39の係合凸片39hと係合し第2駆動車40が第1駆動車39と一体的に回転するようになっている。
【0063】
また、第2駆動車40の外周の一部には、第2従動歯車42を送るための送り歯40dが形成されている。この送り歯40dは、第2駆動車40が第1駆動車39と一体的に回転する場合に、その回転を第2従動歯車42へ伝達するためのものとなっている。そのため、第2従動歯車42は、第1従動歯車41と異なる区間で第1駆動車39に間接的に従動することとなる。また、第2駆動車40の外周の他の部分は、送り歯40dの根元部分の径で形成された小径部40eと、送り歯40dの歯先部分の径で形成された大径部40fと、小径部40eと大径部40fとに連続する段部40gで形成されている。
【0064】
そして、大径部40fには、第2駆動車40を位置保持するための溝部40h,40hが形成されている。この溝部40h,40hは、図10に示すように、ケース体36に一端を支持された板バネ61の他端に形成された係合片61aが嵌まるようになっている。この板バネ61は、常時第2駆動車40側に付勢されており、第2駆動車40が第1駆動車39と係合していない場合、すなわち回転遊びをもって第1駆動車39が回転している場合に、第2駆動車40が第1駆動車39に供回りしてしまうのを防止するようになっている。
【0065】
なお、第2駆動車40のケース体36の底面部43側に対向している側の面、すなわち下側の面には、図11(C)に示すように、回転規制用度当たり部40i,40jと、回転案内用溝40kとが設けられている。回転案内用溝40kは、第2駆動車40の回転中心と外周との中間部分の回転軌跡の180°分を切欠いた溝で形成されており、回転規制用度当たり部40i,40jは、回転案内用溝40kの両端に形成されたリブ状部材で形成されている。
【0066】
一方、ケース体36の底面部43の第2駆動車40に対向する部分には、回転案内用溝40k内に突出する角度60°の円弧形状の突起状部材で形成された回転規制部43aが形成されている。すなわち、第2駆動車40は、回転規制部43aを回転案内用溝40k内に突出させた状態で第1駆動車39と一体回転することとなる。したがって、第2駆動車40は、回転規制部43aが回転規制用度当たり部40iもしくは回転規制用度当たり部40jに当接しない範囲、すなわち120°の範囲で回転可能となっている。
【0067】
なお、第1駆動車39を図10における時計方向へ回転させると、第2駆動車40が特定の位置から供回りし、回転規制用度当たり部40jが回転規制部43aにぶつかって、第1駆動車39が回転ロックする。この第2の実施の形態では、これを利用して、第1駆動車39の回転位置のイニシャライズを行っている。すなわち、第1駆動車39が第2駆動車40と供回りして最大限に閉方向へ回転可能な位置となるこの位置を、原点位置としている。
【0068】
一方、第1駆動車39を反時計方向へ回転させると、第2駆動車40が特定の位置から供回りし、回転規制用度当たり部40iが回転規制部43aにぶつかって、第1駆動車39が原点位置とは反対側の位置で回転ロックする。この回転ロックを利用して、第1駆動車39の回転位置のイニシャライズを行い、この位置を原点位置とするようにしても良い。これについては、後で詳述する。
【0069】
また、第1従動歯車41は、図7,図8及び図12に示すように、第1駆動車39の回転の特定の区間に従動し、一方のバッフル35aにステッピングモータ37の回転を伝達するための従動部材となっている。すなわち、第1従動歯車41は、扇型の歯車で形成されており、回転中心部分には、一方のバッフル35aの駆動軸62との係合部となる係合孔41aが形成されている。この係合孔41aは、円形状の孔の内壁の一部を内側に突出させて狭くした形状となっている。すなわち扇型の2つ対称的に設けた形状となっている。
【0070】
一方、バッフル35aの駆動軸62の第1従動歯車41と係合する部分は、断面略長方体形状となっており、短い辺の部分が係合孔41aの円弧状部分に沿うように僅かに円弧状に形成されたものとなっている。そして、第1従動歯車41の係合孔41aの径の一番狭い部分と駆動軸62の短い辺の径とがほぼ同じ径で形成されている。そのため、第1従動歯車41は回転する際、駆動軸62に対して遊びをもって回転できるようになっている。例えば、最初は駆動軸62に対して遊びをもって回転し、この回転が僅かに遅れて駆動軸62に伝達するようになる。なお、第1従動歯車41が遊びの回転をする角度としては両側各10°に設定してある。
【0071】
また、第1従動歯車41の円弧状の外周部分には、第1駆動車39の送り歯39dと係合する歯部41bが形成されている。この歯部41bは、7つの歯41b1,41b2,41b3,41b4,41b5,41b6,41b7から形成されている。この歯部41bのうち、図7において、上から1番目に配置される歯41b1、5番目に配置される歯41b5、6番目に配置される歯41b6は、軸方向において下側約半分、すなわちケース体36の底面部43側半分が欠けた形状となっている。
【0072】
この構成によって、第1従動歯車41は、第1駆動車39の送り歯39dと係合する場合は回転が伝達されて送られる。また、他の区間、例えば、バッフル35aが全開位置のときには、図12(A)に示すように、一部が欠けた形状で形成された歯41b1の上側半分が第1駆動車39の段部39g上に乗り上げた状態となる。また、バッフル35aが全閉位置のときには、図12(B)に示すように、歯41b5,41b6の上側半分が第1駆動車39の段部39g上に乗り上げた状態となる。この各乗り上げ状態のとき、図12(A)では歯41b2が、図12(B)では歯41b4と歯41b7が大径部39fに当接し、第1従動歯車41の回転を阻止している。
【0073】
第1従動歯車41に係合するバッフル35aの駆動軸62は、後述するように付勢ばね64によって強制的にバッフル35aが閉じる方向に付勢されている(図14参照)。そのため、バッフル35aが全開位置の場合は、歯41b1の上側半分が第1駆動車39の段部39g上に乗り上げた状態で、かつ歯41b2が第1駆動車39の大径部39fに押し付けられた状態で、第1従動歯車41は、第1駆動車39に対して位置保持されている。一方、バッフル35aが全閉位置の場合は、一部が欠けた形状で形成された歯41b5,41b6の上側半分が第1駆動車39の段部39g上に乗り上げた状態で、かつ歯41b4,41b7が第1駆動車39の大径部39fに多少がたつきながら当接し、第1従動歯車41は、第1駆動車39に対して位置保持されている。これらのとき、第1駆動車39は、空転するようになる。なお、第1従動歯車41の回転範囲は、100°となっている。
【0074】
また、第2従動歯車42は、図8に示すように、第2駆動車40の回転に特定の区間で従動し、その回転を他方のバッフル35bの駆動軸63に伝達するためのものとなっている。そして、その構成は、第1従動歯車41と同様な構成となっている。すなわち、第2従動歯車42は、扇型の歯車で、回転中心部分には、駆動軸63との係合部となる係合孔42aが係合孔41aと同様な形状で形成されている。また、第2従動歯車42は、回転する際、第1従動歯車41と同様に、駆動軸63に対して遊びをもって回転するようにされている。なお、第2従動歯車42の遊びの回転角度は、第1従動歯車41と同様に両側各10°となっている。
【0075】
また、第2従動歯車42の円弧状の外周部分には、第2駆動車40の送り歯40dと係合する歯部42bが形成されている。この歯部42bは、7つの歯42b1,42b2,42b3,42b4,42b5,42b6,42b7から形成されている。この歯部42bのうち、図10において、上から1番目に配置される歯42b1、5番目に配置される歯42b5、6番目に配置される歯42b6は、軸方向において下側約半分、すなわちケース体36の底面部43側半分が欠けた形状となっている。この構成によって、第2従動歯車42は、第1従動歯車41と同様な動きを行う。
【0076】
なお、第2従動歯車42に係合するバッフル35bの駆動軸63は、後述するように付勢ばね64によって強制的にバッフル35bが閉方向に付勢されている。そのため、バッフル35bが、図13(A)に示すような全開位置の場合は、一部が欠けた形状で形成された歯42b1の上側半分が第2駆動車40の段部40g上に乗り上げた状態で、かつ歯42b2が第2駆動車40の大径部40fに押し付けられた状態で、第2従動歯車42は、第2駆動車40に対して位置保持されている。一方、バッフル35bが図13(B)に示すような全閉位置の場合は、歯42b5,42b6の上側半分が第2駆動車40の段部40g上に乗り上げた状態で、かつ歯42b4,42b7が第2駆動車40の大径部40fに多少がたつきながら当接し、第2従動歯車42は、第2駆動車40に対して位置保持されている。なお、第2従動歯車42の回転範囲も、第1従動歯車41の回転範囲と同様に100°となっている。
【0077】
一方、駆動源としてのステッピングモータ37は、図8に示すようになっている。すなわち、ロータ60は、バネ65によって一方側に付勢され、振動が防止されている。なお、ロータ60は、ピニオン60aの他にマグネット66を有し、そのマグネット66と対向し、かつロータ60を囲むように、マグネットワイヤ67や、突出ピン68が設けられるボビン69、2つのコア70,70及び2つのステータケース71,71からなるステータが設けられている。
【0078】
そして、ステータケース71,71をはさむように側板72と、取付板73とが設けられている。加えて、基板74がブラケット75に取り付けられ、突出ピン68が基板74の表面の印刷回路と接続されている。一方、基板74には、ステッピングモータ37を制御駆動するためのマイコン76と接続するためのリード線76aが接続されている。このリード線76aは、ケース体36の側壁部44に形成された切欠き77から取り出されている。
【0079】
フレーム33,33は、図5,図6,図8及び図14に示すように、厚さの薄い四角柱形状となっている。そして、フレーム33,33の内部に開口部34が形成されると共に、バッフル35a,35bの駆動軸62,63がそれぞれ収納されている。各フレーム33の両側には、駆動軸62,63を支持する側壁33a,33aが形成されていると共に、第1従動歯車41及び第2従動歯車42側の駆動軸62,63を支持する部分は、貫通孔33c,33cとなっている。一方、駆動軸62,63の他端側は、側壁33aに設けた有底孔33dに嵌入し、回動可能に支持されている。
【0080】
なお、一方のフレーム33の中央側の側壁33aには、駆動部32を挟んでフレーム33同士を固定するための4本の固定用軸33bが突出されている。これらの固定用軸33bの先端部分には、受け孔33eがそれぞれ形成されている。そして、固定用軸33bは、それぞれフレーム33同士で駆動部32を挟んだ状態で、他方のフレーム33の中央側の側壁33aに形成された挿通孔33fに一致するように相手側のフレーム33の側壁33aに当接している。さらに、挿通孔33f及び受け孔33cには、ネジ78が通されて両フレーム33,33は固定されている。
【0081】
一方、開口部34は、フレーム33と平行に突き出た開口形成部34aが開口34bの周囲を囲むことにより形成されている。そして、この開口形成部34aの開口34bに面する部分は、バッフル35a,35bに当接する突出部34cとなり、当接面を形成している。また、この突出部34cと反対側に突出している部分、すなわちバッフル35a,35bが当接する側と反対側の突出部34dには、図14に示すように、バッフル35a,35bを強制的に閉方向に付勢する付勢ばね64,64の一端を係止する係止部34e,34eが設けられている。そして、付勢ばね64,64は、それぞれこの係止部34e,34eに一端が係止されていると共に、他端がバッフル35a,35bに係止されている。なお、この開口部34は、フレーム33と一体に形成されているが、別部材としても差し支えない。
【0082】
この構成によって、バッフル35a,35bは、駆動軸62,63を回転中心として強制的に図14の矢示C方向、すなわち閉方向に付勢されている。なお、上述したように、駆動軸62,63は、バッフル35a,35bが閉状態時には、共に第1従動歯車41及び第2従動歯車42と係合していない、がたついた状態となっており、ステッピングモータ37の回転が伝達されていないこととなる。このため、バッフル35a,35bは、完全に閉じた状態においては、付勢ばね64の付勢力によって閉じ状態となっていることとなる。
【0083】
バッフル35a,35bの開口部34側には、緩衝部材となるソフトテープ79が固着されバッフル35a,35bの一部を構成している。また、バッフル35a,35bは、駆動軸62,63を支点として回動可能となっており、図14の矢示CもしくはD方向に開閉動作を行う。なお、このように構成されたダブルダンパー装置31は、例えば、第1の実施の形態で説明した図4に示すようなミッドフリーザー化された冷蔵庫21等に組み込まれる。
【0084】
次に、このダブルダンパー装置31の動作について説明する。なお、バッフル35a,35bの開閉状態と、第1駆動車39の回転角度との関係は、図15及び図16に示した表及び動作説明図のようになる。
【0085】
まず、最初にダブルダンパー装置31を冷蔵庫21に組み込んだ後、初期設定(最初のイニシャライズ)を以下のような方法で行う。すなわち、ステッピングモータ37を逆方向に回転させて、第1駆動車39によって第2駆動車40を回転させる。すると、第2駆動車40は、図10に示すように、回転規制用度当たり部40iをケース体36に設けた回転規制部43aに突き当ててロックされ、第1駆動車39もロック状態となる。なお、このとき、ステッピングモータ37には、第1駆動車39が1回転(360°)を超えて回転することが可能なステップ数の駆動信号を出力させているので、余分な駆動信号を出力されることとなる。このように、この第2の実施の形態では、第1駆動車39をロックさせた状態からステッピングモータ37に余分な駆動信号を出力させることによって、第1駆動車39の原点位置(0°)を検出している。また、この原点位置(0°)から120°、ステッピングモータ37のステップ数でいうと3830ステップ分回転した位置を閉閉位置としている。
【0086】
この閉閉位置(120°)では、図15(A)に示すように、バッフル35a及び35bが共に全閉位置となる閉閉モードとなっている。このとき、第1駆動車39の係合凸片39hと第2駆動車40の係合凸片40aとは、当接した状態となっていると共に、第1駆動車39には第1従動歯車41が歯41b4,41b7を当接させた状態でロックされ、第2駆動車40には第2従動歯車42が歯42b4,42b7を当接させた状態でロックされている。
【0087】
冷蔵庫21の動作により冷蔵庫21内の温度制御等の制御を行うマイコン76が、このダブルダンパー装置31に対し、バッフル35a,35bが関与する室への冷気導入の命令を行う。すなわち、マイコン76は、ステッピングモータ37へ所定のパルス数を通電する。すると、ステッピングモータ37のロータ60が所定量正方向に駆動され、その回転がピニオン60a、第1減速歯車55、第2減速歯車56、第3減速歯車57、第4減速歯車58を介して第1駆動車39に伝達される。なお、この第2の実施の形態では、図16に示すように、第1駆動車39の回転角度によって、バッフル35a,35bの開閉状態をそれぞれ制御している。
【0088】
すなわち、第1駆動車39を、図15(A)に示す閉閉位置から正方向に120°回転させて、図15(B)に示す位置にすると、第1駆動車39の送り歯39dが第1従動歯車41の歯部41bと係合し、第1従動歯車41は、図15(B)に示す位置まで送られることとなる。なお、このとき、第1駆動車39の係合凸片39hは、第2駆動車40の係合凸片40aとは、離れる方向に回転されるので、第2駆動車40に対しては回転遊びをもって回転することとなり、第2駆動車40は回転しない。すなわち、第1駆動車39は、係合凸片39hを第2駆動車40の溝部40h内を、係合凸片40aの反対側に当接させるまで回転することとなる。このため、第2従動歯車42は、この期間では動作しない。
【0089】
なお、上述したように、第1従動歯車41の係合孔41aは、駆動軸62に対し両側に10°の遊びがあるため第1従動歯車41が回転し始めてから若干遅れてバッフル35aは回転し始める。そして、バッフル35aは、第1従動歯車41と共に、90°開方向に回転して全開位置となる。なお、第1従動歯車41は、当初の遊びの角度の10°前後とこの90°の合計100°回転することとなる。
【0090】
また、バッフル35aが全開位置となると、付勢ばね64は延びた状態となり、バッフル35aを閉方向へ付勢することとなる。このとき、第1従動歯車41は、歯41b2を第1駆動車39の大径部39fに付勢ばね64の力で押し付けられており、この状態でバッフル35aの開状態を位置保持することとなる。このようにして、図15(A)に示した閉閉位置より第1駆動車39を、図15(B)に示した位置、すなわち240°の位置まで回転させると、バッフル35aは全開位置となり、バッフル35bは第2駆動車40が回転しないので全閉位置のままとなる。したがって第1駆動車39が240°の位置にあるときは、バッフル35aが全開位置、バッフル35bが全閉位置の開閉モードとなる。
【0091】
また、第1駆動車39を、図15(B)に示した位置(240°)からさらに120°回転させてロック位置にし、その後120°逆回転させると、両バッフル35a,35bは、図15(C)に示す開開位置となる。すなわち、第1駆動車39が240°の位置から360°のロック位置まで駆動されると、まず係合凸片39hが第2駆動車40の係合凸片40aと係合し、第1駆動車39に追従して第2駆動車40が供回りする。このとき、第1駆動車39は、送り歯39dが第1従動歯車41と係合する回転位置ではないので、第1従動歯車41は回転しない。したがって、バッフル35aは、上述した全開位置のままとなる。一方、第2駆動車40は、送り歯40dが第2従動歯車42の歯部42bと係合しながら回転することとなるので、バッフル35bは全閉位置から全開位置へ移動する。
【0092】
なお、第2従動歯車42の係合孔42aは、10°前後回転したところでバッフル35bの駆動軸63と係合する。そして、バッフル35bは、第2従動歯車42と共に、90°開方向に回転して全開位置となる。なお、第2従動歯車42は、当所の10°程度の角度に加え、この90°の回転の合計100°程度回転することとなる。また、バッフル35bが全開位置となると、付勢ばね64は延びた状態となり、バッフル35bを閉方向へ付勢することとなる。このとき、第2従動歯車42は、歯42b2を第2駆動車40の大径部40fに付勢ばね64の力で押し付けられており、この状態でバッフル35bの全開位置を位置保持することとなる。このようにして、図15(A)に示した原点位置より第1駆動車39を360°の位置まで回転させると、バッフル35a及び35bは、共に開状態となる。
【0093】
その後、第1駆動車39がロック位置から240°の位置まで逆回転されると、第1駆動車39は、送り歯39dが第1従動歯車41と係合する回転位置ではないので、第1従動歯車41は回転せず、バッフル35aは全開位置のままとなる。このとき、第1駆動車39の係合凸片39hは、第2駆動車40の係合凸片40aと離れる方向に回転されるので、第2駆動車40に対して回転遊びをもって回転することとなり、第2駆動車40も回転しない。すなわち、この間の第1駆動車39は、係合凸片39hを第2駆動車40の溝部40h内で遊ばせた状態で逆方向に回転する。そのため、バッフル35bも、バッフル35aと同様全開位置のままとなる。その結果、バッフル35a,35bは、図15(C)に示すように、240°の位置では開開モードとなる。
【0094】
なお、第1駆動車39を図15(B)に示す位置(240°)からロック位置(360°)になるように回転させると、第2駆動車40も追従し、図10の点線矢示Eに示すように、回転規制用度当たり部40jが移動してケース体36に設けた回転規制部43aに突き当たる。この第2の実施の形態では、このときにステッピングモータ37をオーバーステップさせないですぐに逆回転させるようにしている。なお、上述したように、この360°の回転位置を原点位置としても良い。
【0095】
さらに、第1駆動車39を、図15(C)に示した位置(240°)から、さらに逆方向に120°回転させて、図15(D)に示した位置(120°)にすると、第1駆動車39の送り歯39dが第1従動歯車41の歯部41bと逆回転で係合することとなり、第1従動歯車41は、図15(D)に示す位置まで送られる。このとき、第1駆動車39の係合凸片39hは、第2駆動車40の係合凸片40aと離れる方向に回転されるので、第2駆動車40に対して回転遊びをもって回転することとなり、第2駆動車40は回転しない。すなわち、第1駆動車39は、係合凸片39hを第2駆動車40の溝部40h内で逆方向に、係合凸片40aの反対側に当接するまで回転することとなる。
【0096】
このとき、バッフル35aは、第1従動歯車41と共に、90°閉方向に回転して開口部34の突出部34cに突き当たり全閉位置となる。なお、第1従動歯車41は、バッフル35aが突出部34cに突き当たった位置から更に10°回転する。この10°の余分な回転によって、バッフル35aと突出部34cに精度上の若干のバラツキがあっても、ソフトテープ79の作用を利用できることとなり、バッフル35aは開口部34を確実に塞ぐようになる。
【0097】
また、バッフル35aが全閉位置となると、付勢ばね64は縮み、付勢力は小さい状態となる。このため、第1従動歯車41は、若干ガタ付いた状態で、歯41b4及び歯41b7を第1駆動車39の大径部39fに当接させており、この状態でバッフル35aの全閉位置を位置保持することとなる。このようにして、図15(C)に示した位置(240°)より第1駆動車39を、図15(D)に示した位置、すなわち120°の位置まで回転させると、バッフル35aは全閉位置となり、バッフル35bは第2駆動車40が回転しないので全開位置のままとなる。このように第1駆動車39が360°回転した後、逆回転することによって120°の位置に戻ってきた場合は、バッフル35aが全閉位置、バッフル35bが全開位置の閉開モードとなる。
【0098】
さらに、第1駆動車39を、図15(D)に示した位置(120°)からさらに120°回転させて、図15(E)に示すような状態、すなわち原点位置となるロック位置に戻すと、その間係合凸片39hが第2駆動車40の係合凸片40aと係合し、第1駆動車39に追従して第2駆動車40が供回りする。このとき、第1駆動車39は、送り歯39dが第1従動歯車41と係合する回転位置にはないので、第1従動歯車41は回転しない。したがって、バッフル35aは、上述した全閉位置のままとなる。一方、第2駆動車40は、送り歯40dが第2従動歯車42の歯部42bと係合し、第2従動歯車42は、図15(E)に示す位置まで送られることとなる。
【0099】
なお、第1駆動車39を図15(D)に示す位置(120°)から図15(E)に示した原点位置になるように回転させると、第2駆動車40も追従し、図10に示すように、回転規制用度当たり部40iがケース体36に設けた回転規制部43aに突き当たる。このように第2駆動車40をロック位置へ移動させる場合、この動作が最初のイニシャライズであれば、ステッピングモータ37を多少オーバーステップ(この第2の実施の形態では100ステップ分)させることにより余分な駆動信号を出力させ、第1駆動車39の回転をメカ的にロックさせて、第1駆動車39の原点位置の位置検出を行う。なお、通常の運転時に行うイニシャライズでは、オーバーステップはさせないようにしている。
【0100】
なお、バッフル35bは、第2従動歯車42と共に、90°閉方向に回転して突出部34cに突き当たり全閉位置となる。なお、第2従動歯車42は、バッフル35bが突出部34cに突き当たった位置から更に10°回転するので第1従動歯車41と同様に約100°回転することとなる。この余分な回転の作用は、バッフル35aと同様である。
【0101】
また、バッフル35bが全閉位置となると、付勢ばね64は縮み、付勢力が小さい状態となる。このとき、第2従動歯車42は、若干ガタ付いた状態で、歯42b4及び歯42b7を第2駆動車40の大径部40fに当接させており、この状態でバッフル35bの全閉位置を位置保持することとなる。このようにして、図15(D)に示した位置(120°)より第1駆動車39を、図15(E)に示した位置、すなわち原点位置(0°)まで回転させると、バッフル35aは全閉位置を維持し、バッフル35bは全閉位置となる。この後、第1駆動車39を120°正方向へ回転させて、閉閉位置に戻す。
【0102】
なお、ここで、バッフル35a,35bの開閉位置から閉開位置への移行や開閉位置から他の位置への移行等4つの位置間の移動は、ステッピングモータ37のステップ数及び回転方向からバッフル35a,35bの回転位置を認識し、制御することにより自由に行うことができるものとなっている。
【0103】
ここで、バッフル35a,35bの全開位置から全閉位置及びその逆方向の移動時間は、パルスの発生レートで制御する。また、完全な全開位置ではなく、全開位置と全閉位置の途中位置にバッフル35a,35bを停止させることもできる。なお、全開位置から全閉位置までの移動角度を、この各実施の形態では90°としているが、他の角度も適宜採用することができる。
【0104】
なお、上述した動作説明は、ダブルダンパー装置31を組込んだ冷蔵庫21の庫内の温度の変化に特に異常等が見られず、ダブルダンパー装置31が通常に動作された場合を想定したものとなっている。しかしながら、ダブルダンパー装置31の両バッフル35a,35bを駆動する駆動機構が氷結したり、その他の理由で冷蔵庫21の室内の温度が異常となると、マイコン76はダブルダンパー装置31の両バッフル35a,35bの回転位置の制御に異常があるとして、一旦ダブルダンパー装置31のイニシャライズをしたり、時には定期的、例えば1日に1回または数回イニシャライズしている。このような場合に、本発明の開閉部材の駆動方法を用いるものとする。以下に、一例として開閉モードから、原点位置へ復帰するような制御を行う場合について説明する。
【0105】
マイコン76が、ステッピングモータ37へ所定のパルス数を通電することによって、第1駆動車39が途中位置である240°の位置まで回転し、バッフル35a,35bが図15に(A)に示す閉閉位置から図15(B)に示す開閉位置となる。このとき、マイコン76は、ステッピングモータ37のステップ数から第1駆動車39の回転角度を認識し、これによってバッフル35a,35bの回転位置を推定している。なお、第1駆動車39を0°から360°まで駆動するのに、ステッピングモータ37を11490ステップを要するとする。このことから、ステッピングモータ37を3830ステップ駆動すると、第1駆動車39が閉閉位置の120°から開閉位置の240°まで駆動されるものとなる。
【0106】
マイコン76が、何等かの理由によりイニシャライズが必要と判断した場合または定期的にイニシャライズを行う場合、ダブルダンパー装置31に対し第1駆動車39を原点位置である0°へ駆動するための制御駆動を行う。このとき、マイコン76は、まず最初に第1駆動車39を原点位置と反対方向へ回転させて最大限移動可能な位置、すなわち360°のロック位置で停止するようにステッピングモータ37に対して所定のパルス数を通電する。すなわち、マイコン76は、ステッピングモータ37に対して正方向に3830ステップ分の回転をするための制御信号を送る。このとき、マイコン76は、第1駆動車39が240°の位置から360°の位置へ駆動されたと認識し、バッフル35a,35bが共に全開位置となっていると推定する。
【0107】
次にマイコン76は、第1駆動車39が360°の位置から原点位置である0°の位置まで全角度分の移動するように、ステッピングモータ37に対して所定のパルス数を通電する。ステッピングモータ37は、フルステップの11490ステップ分、負方向に駆動する。これによって、第1駆動車39は確実に原点位置へ復帰すると共に、バッフル35a,35bは共に全開位置から全閉位置へと駆動される。この際の駆動機構のメカロックは、ほとんど生じない。なお、このようにイニシャライズが行われた後は、第1駆動車39を120°正方向へ回転させることによって、バッフル35a,35bが、図15(A)に示す開開モードとなるような制御を行う。
【0108】
なお、上述したような方法で第1駆動車39のの原点位置への復帰を行うようにすると、何等かの理由でマイコン76の認識と実際の第1駆動車39の回転位置とにずれが生じていたとしても、イニシャライズすることにより確実に第1駆動車39が原点位置や閉閉位置へ復帰することとなる。しかも、第1駆動車39の回転位置がずれてしまった状態からイニシャライズをすると、そのマイコン76で認識している位置からずれた分だけは360°位置もしくは0°位置でメカロックすることとなるが、いきなり0°方向に向けてステッピングモータ37をフルステップさせてイニシャライズするよりはかなりメカロックの時間を短縮出来るものとなる。また、バッフル35a,35bが正規の位置にいるときにイニシャライズすると、全くメカロックが生じないものとなる。
【0109】
上述したダブルダンパー装置31における、一旦逆方向へ駆動させる駆動方法は、イニシャライズのときではなく、通常の動作を行わせる場合に適用したり、イニシャライズと通常の動作の両方の場合に適用したりしても良い。
【0110】
また、先に示した第1の実施の形態のモータ式ダンパー装置1においては、途中位置Mの角度がステップ数によって一義的に決まってしまうため、途中位置Mから全閉位置Nまで駆動するときは、常に最初に反対方向に駆動するようにした。しかし、この第2の実施の形態のダブルダンパー装置31は、間欠駆動機構を利用して開閉位置や閉開位置を設定しているので、バッフル35a,35bの回転位置がずれることは極めて希となる。よって、定期的に、例えば1日に1回もしくは数回イニシャライズしたり、特定条件、例えば温度の上昇程度が理論値と比べ遅すぎるときにイニシャライズすれば良いものとなる。ただし、第1の実施の形態のように、毎回この駆動方法を行うようにしても良い。
【0111】
なお、上述した各実施の形態は、本発明の好適な実施の形態の例であるが、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々変形実施可能である。例えば、各実施の形態では、本発明の開閉部材の駆動方法を冷蔵庫用のダンパーに採用するようにしたが、開閉部材の開閉動作を行う機構であって原点位置への復帰が必要なものであれば、特に上述したもの以外のものにも種々応用して採用することが可能となる。
【0112】
また、各実施の形態では、ソフトテープ17,79を使用したが、密閉度が厳しく要求されない場合は、ソフトテープ17,79を省略しても良い。さらに、上述の第2の実施の形態では、減速輪列を使用しているが、減速輪列は必ずしも必要がない。また、ステッピングモータ6,37の駆動方法としては、バイポーラ駆動の他、ユニポーラ駆動等他の駆動方法を適宜採用することができると共にステップ角度やトルク等の各種仕様も、その使用形態等に合わせ各種の値のものを採用することができる。
【0113】
なお、上述の各実施の形態では、フレームがダクト形状のダンパー装置となっているが、他の構成のダンパー装置にも適用できる。また、冷蔵庫ではなく、通風用のダクト等他の流体を制御する各種のダンパー装置に適用することができる。
【0114】
また、ステッピングモータ6,37ではなく、DCモータやAC同期モータ等、他の駆動源を使用しても良い。そのような場合、伝達部材の回転位置を検出するために、モータの駆動時間を認識することによって、回転部材の回転位置を認識するようになる。
【0115】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の開閉部材の駆動方法では、伝達部材を原点位置とは反対側に駆動した後、モータを逆回転して原点位置側に駆動するようにしているので、原点位置で伝達部材や開閉部材が長時間メカロックすることなく確実に開閉部材を原点位置へ復帰させるものとなる。このため、メカロックに起因するノイズや異常負荷が低減され、品質が向上し長寿命化が達成される。
【0116】
また、請求項2及び3記載の発明では、開閉部材が全開位置もしくは全閉位置となる位置でかつメカロックされる位置を原点位置としているので、このメカ的なロックを利用して原点を認識させることが可能となる。このため、複雑な構成を設けることなく容易に原点位置を設定することができる。加えて、請求項3記載の発明を冷蔵庫用のダンパー装置に適用する場合、開閉部材の全閉位置を原点位置としているので、冷気漏れをメカロックを利用して防止することが可能となる。
【0117】
さらに、請求項4記載の発明では、請求項1記載の発明に加えて、伝達部材を1往復回転させることによって、2つの開閉部材でかつ4モードで駆動可能な開閉部材の駆動機構を有している。そして、伝達部材を原点位置とは反対側に駆動した後、モータを逆回転して原点位置側に駆動することにより、長時間のメカロックをすることなく確実に開閉部材を原点位置へ復帰させることが可能となる。
【0118】
また、請求項5,6及び7記載の発明では、モータの駆動量から開閉部材の回転位置を推定して駆動制御しているので、開閉部材の動作に特に異常がない場合には、全くメカロックすることなく開閉部材を原点位置へ復帰させることが出来る。
【0119】
さらに、請求項6記載の発明では、ステッピングモータのパルス数によって伝達部材の途中位置を容易に得ることが可能となる。さらに、請求項7記載の発明では、開閉部材の角度位置を推定し、この推定値から動作量を得て反対側及び正方向側への駆動を行っている。このため、原位置への復帰が確実になされると共にメカロックはほとんどなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の開閉部材の駆動方法を用いて制御されるシングルタイプのモータ式ダンパー装置を示す図で、図2に示したモータ式ダンパー装置のI−I断面図である。
【図2】本発明の開閉部材の駆動方法を用いて制御されるシングルタイプのモータ式ダンパー装置の全体を示した一部断面図である。
【図3】図2に示したモータ式ダンパー装置の駆動部を矢示III方向から見た断面図である。
【図4】図2に示したモータ式ダンパー装置を組込んだ冷蔵庫の全体を示す縦断面図である。
【図5】本発明の開閉部材の駆動方法を用いて制御されるダブルダンパー装置を上から見た一部断面平面図である。
【図6】図5に示したダブルダンパー装置の正面図で、図において左側のバッフルを開状態、右側のバッフルを閉状態とした図である。
【図7】図5に示したダブルダンパー装置の駆動部の内部構造を表した平面図である。
【図8】図7に示した駆動部の展開縦断面図である。
【図9】図7に示した駆動部内の第1駆動車を示した図で、(A)は、正面図、(B)は、(A)のB−B断面図、(C)は、(A)を裏側から見た図である。
【図10】図7に示した駆動部の内部構造を一部を省略して表した要部説明図である。
【図11】図10に示した駆動部内の第2駆動車を示した図で、(A)は、正面図、(B)は、(A)のB−B断面図、(C)は、(A)を裏側から見た図である。
【図12】図7に示した駆動部の第1駆動車と第1従動歯車との関係を表した模式図で、(A)は全開位置の一例で、(B)は全閉位置の一例を示したものである。
【図13】図7に示した駆動部の第2駆動車と第2従動歯車との関係を表した模式図で、(A)は全開位置の一例で、(B)は全閉位置の一例を示したものである。
【図14】図6のXIV−XIV断面図である。
【図15】図5に示したダブルダンパー装置の第1駆動車と第1従動歯車との関係、及び第2駆動車と第2従動歯車との関係を第1駆動車の回転角度に合わせて表した表で、(A)は第1駆動車の回転角度が120°のとき、(B)は(A)から正方向にさらに120°回転したとき、(C)は(B)から正方向に120°回転した後逆方向に120°回転したとき、(D)は(C)からさらに逆方向に120°回転したとき、(E)は(D)から逆方向に120°回転したときを示している。
【図16】図5に示したダブルダンパー装置のステッピングモータの動作と、第1駆動車の回転動作と、第2駆動車の回転動作と、2つのバッフルの開閉動作との関係を示した図である。
【図17】従来のモータ式ダンパー装置の背面図である。
【図18】図17に示したモータ式ダンパー装置の一部断面側面図である。
【図19】他の従来のモータ式ダンパー装置で、開口部が2つあるダブルダンパー装置を示した背面図である。
【図面の簡単な説明】
1 モータ式ダンパー装置(開閉部材の駆動機構)
3 開口部
4 バッフル(開閉部材)
5 駆動部
6 ステッピングモータ
9 扇型歯車(伝達部材)
10 マイコン(位置認識手段を設けたステッピングモータ制御手段)
31 ダブルダンパー装置(開閉部材の駆動機構)
32 駆動部
34 開口部
35a,35b バッフル(開閉部材)
37 ステッピングモータ
39 第1駆動車(伝達部材)
40 第2駆動車
41 第1従動歯車(従動部材)
42 第2従動歯車(従動部材)
76 マイコン(位置認識手段を設けたステッピングモータ制御手段)
Claims (7)
- 開口部を開閉する1つもしくは2つの開閉部材と、この開閉部材を開方向及び閉方向に駆動するための双方向回転可能な駆動源としてのモータ及びこのモータの回転を上記開閉部材へ伝達するための伝達部材を備えた駆動部とを設けた開閉部材の駆動方法において、上記伝達部材を一方向に最大限移動させた位置もしくは他方向に最大限移動させた位置のいずれか一方を原点位置とすると共に、いずれか他方を上記原点位置と反対側の位置とし、上記伝達部材を上記原点位置と上記反対側の位置との間における途中位置に停止可能に構成し、
その途中位置から上記原点位置に上記伝達部材を戻すとき、上記伝達部材を上記原点位置とは反対側に一旦駆動して上記反対側の位置もしくはその近傍に停止させた後、上記モータを逆回転して上記反対側の位置から上記原点位置までの全範囲を移動する動き量分を駆動して、上記伝達部材を上記原点位置に復帰させることを特徴とする開閉部材の駆動方法。 - 前記開閉部材を開方向に最大限駆動した位置を全開位置とし、前記開閉部材を閉方向に最大限駆動した位置を全閉位置とし、前記開閉部材が上記全開位置もしくは上記全閉位置のいずれか一方でメカ的にロックされる位置を前記原点位置とすると共に、前記伝達部材を前記途中位置で停止させることによって、前記開閉部材を上記全開位置と上記全閉位置との途中位置に停止させることを特徴とする請求項1記載の開閉部材の駆動方法。
- 前記原点位置を前記全閉位置としたことを特徴とする請求項2記載の開閉部材の駆動方法。
- 前記開閉部材を2つ有すると共に、前記駆動部には、前記伝達部材の回転に異なる区間でそれぞれ従動することによって前記開閉部材の各々に前記モータの回転を伝達する2つの従動部材を設け、かつ前記伝達部材を1往復回転させることによって、前記2つの開閉部材の双方を開状態とする開開モード、双方を閉状態とする閉閉モード、一方を開状態で他方を閉状態とする開閉モード、他方を開状態で一方を閉状態とする閉開モードの4モードを形成させる構成を有していると共に、上記開開モードもしくは上記閉閉モードのどちらか一方側に前記原点位置を設けたことを特徴とする請求項1記載の開閉部材の駆動方法。
- 前記モータの駆動量を認識することによって、前記開閉部材の回転位置を推定する位置認識手段を設けたことを特徴とする請求項1,2,3または4記載の開閉部材の駆動方法。
- 前記モータをステッピングモータで構成し、このステッピングモータに所定のパルス数を通電することにより前記開閉部材を所定の位置まで駆動するステッピングモータ制御手段を備えると共に、このステッピングモータ制御手段に前記位置認識手段を設けたことを特徴とする請求項5記載の開閉部材の駆動方法。
- 前記伝達部材を前記途中位置で停止させた後に前記原点位置へ復帰させる際、前記位置認識手段で推定した前記途中位置から前記原点位置とは反対側の位置までの角度分、前記伝達部材を前記原点位置と反対側に駆動し、前記伝達部材が停止した位置から前記モータを逆側に少なくとも前記原点位置とは反対側の位置から前記原点位置までの全角度分、前記原点位置側に駆動することにより前記原点位置に復帰させることを特徴とする請求項5または6記載の開閉部材の駆動方法。
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