JP3650607B2 - ダンパー装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、モータ等を駆動源とし、開口部に対して、バッフル等の開閉板を動作させるダンパー装置に関するもので、特に冷蔵庫内で冷気の取り入れを制御するに好適なダンパー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の開口部が1つになっているダンパー装置、特に冷蔵庫用のモータ式ダンパー装置70は、図22および図23に示されるように、回転支点軸71をはさんでバッフル72と同期モータ等の駆動機構部73が配置される構造となっている(特開平6−109354号公報参照)。そして、バッフル72や駆動機構部73内の部材間の係合にガタをもたせる一方、バッフル72の後方には、バッフル72とフレーム74の密閉度を高めるためにバッフル72の閉じ方向に常時押圧する板バネ(図示省略)が配置されている。なお、この密閉度を一層向上させるために、バッフル72のフレーム74への当接面にソフトテープ75を貼り、フレーム74を沈み込ませるようにして、開口部76をバッフル72で完全に塞いでいる。
【0003】
このような従来のモータ式ダンパー装置70では、同期モータの回転トルクをスピンドルのスラスト方向トルクに変換している。そして、スピンドルのスラスト方向トルクによって、バッフル72が回転支点軸71を中心にして回動するように駆動されている。このように、回転方向トルクをスラスト方向トルクに変えているため、各部品の精度を考慮すると、バッフル72を閉じたときにガタツキを設ける必要が生じている。しかも、このガタツキがあるため、板バネ等でバッフル72を押さえ込む必要が生じている。
【0004】
また、このような構造のモータ式ダンパー装置70は、図24に示すような形で冷蔵庫80に使用されている。すなわち、この冷蔵庫80は、冷凍室81と、冷蔵室82と、野菜室83に区分され、冷凍室81の底部にエバポレータ84が設けられている。エバポレータ84の後部にはファンモータ85が配設され、得られた冷気を冷凍室81および冷蔵室82に送風循環させている。
【0005】
そして、エバポレータ84と冷蔵室82の間には仕切坂86が設けられ、エバポレータ84の冷気が直接冷蔵室82に流れるのを遮断している。一方、この仕切坂86の後部と冷蔵庫80の後部内壁との間には、冷気流通路87が形成され、この冷気流通路87内にモータ式ダンパー装置70が配設されている。そして、このモータ式ダンパー装置70のバッフル72が開いた状態のとき、冷気の通り路である冷気流通路87がクランク状態となるように構成されている。また、モータ式ダンパー装置70は、冷気流通路87の一部を形成する仕切壁88に保持されるような形で設置されている。
【0006】
なお、最近において、冷蔵庫のミッドフリーザー化に伴い、中央のエバポレータの部分で得られた冷気を上部でかつ離れた位置にある冷蔵室へ回すようなタイプの冷蔵庫も現れている。
【0007】
このモータ式ダンパー装置70は、上述のように冷気流通路87に直交するタイプであり、冷気の流れを直角に曲げるものにしか使用できない。しかも、このようなモータ式ダンパー装置70を使用する冷蔵庫80では、冷気流通路87がクランク状となるため、冷気流通路87が長くなり、冷気伝達の面でロスを生じている。このロスは、最近のミッドフリーザー化された冷蔵庫にとってはその冷気流通路87が長いこともあって極めて不利となっている。しかも、冷気流通路87がクランク状となるため、図24に示すように、仕切り壁88の冷蔵庫80の内部への出っ張り幅Mが大きくなり、冷蔵庫80の容積を減少させる一因となっている。
【0008】
さらに、バッフル72の開動作が冷気の流れに対し平行となる位置まで開くものではなく、図24に示すように、斜め位置までしか開かないものであるため、冷気の流れに対し、バッフル72が抵抗となり、冷気のすばやい拡散にとって好ましいものとはなっていない。また、モータ式ダンパー装置70自体についても、駆動機構部73の部分の幅Nが大きくなり、その部分が大きなデッドスペースとなっている。
【0009】
また、このようなモータ式ダンパー装置70を含め、冷蔵庫等に使用されるダンパー装置にあっては、バッフル72が閉位置になるときは、冷気等を完全に遮断することが要請されている。さらに、バッフル72の閉位置のとき、バッフル72等が他の部分と氷結し、ロックしてしまわないようにする必要がある。さらに、板バネでの押圧は、その力が強いものであり冷気の完全遮断には好ましいが、バッフル72の位置によってバネの押圧力が大きく異なるため、同期モータ等の駆動機構部73の安定動作には好ましいものとは言えない。
【0010】
さらに、最近では、冷蔵庫内が図24に示す冷蔵庫80以上の室に分割される冷蔵庫や各室すべての温度制御を行うタイプの冷蔵庫がが多くなりつつある。このため、図22および図23に示す開口部76が1つのモータ式ダンパー装置70を複数個使用したり、図25に示すように開口部76を2つにしたダブルダンパー装置77が使用されている。このダブルダンパー装置77は、フレーム74に2つの開口部76,76が形成され、モータ等の駆動機構部73が背面の下方側に位置するように配置される。そして、図22および図23に示すようなバッフル72が2つ設けられ、駆動機構部73内の1つの同期モータ(図示省略)によって駆動され、開口部76,76を開閉するようになっている。なお、このバッフル72,72の動作は、両者が共に開位置、両者が共に閉位置、一方が開位置で他方が閉位置、他方が開位置で一方が閉位置の4モードを取るようになっている。
【0011】
このダブルダンパー装置77では、駆動機構部73内の1つの同期モータから出力を得て、上方側に配置されるバッフル72,72を動かしているため、駆動機構部73の小型化を考慮すると、どうしても両開口部76,76の間の距離Pが小さくなりがちとなっている。両開口部76,76の距離Pが小さくなると、開口部76,76につながる各冷気流通路87間の断熱が不十分となり、一方の冷気流通路87の温度の影響が他方の冷気流通路87に現れてしまうこととなる。このため、各室に対してのシビアな温度制御が困難となっている。
【0012】
また、駆動源として同期モータではなく、直流モータやステッピングモータを使用するダンパー装置も知られている。このようなモータの場合、低価格化のため位置センサーを使用せず、通電時間またはパルス数によりバッフルの開閉を制御している場合が多い。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
図22、図23および図25に示す従来のモータ式ダンパー装置70やダブルダンパー装置77では、モータ回転トルクをスピンドルでスラスト方向に変換しているため、開閉位置、特に開位置での状態保持に工夫が必要で、安定した性能が得られにくいものとなり、しかもバッフル72の開き角度に限界が生じ易いものとなっている。特に、板バネ等でバッフル72を押さえ込む構造であるため、開位置では閉方向に強い力が働きその開状態保持が問題となると共に、板バネのたわみ性能との関係で、バッフル72の開き角度は、一層小さくなりがちとなっている。
【0014】
また、ステッピングモータ等を使用するダンパー装置で、パルス数や通電時間によってバッフルの開閉を制御する場合、ステッピングモータ等の迷い時間やバッフルの氷結等によってバッフルが一瞬動作しないことが生ずる。すると、バッフルの確実な閉ができないこととなり、あってはならない冷気漏れが生ずることとなる。また、従来のモータ式ダンパー装置70におけるイニシャライズにあっては、閉位置や開位置とは異なる位置をイニシャライズとし、開閉板を動作させるためのカム機構等をロックさせているが、その場合、過負荷が加わり、性能的に安定しにくいものとなり、また、イニシャライズ時における独自のノイズも発生している。
【0015】
本発明は、以上のような問題に対処してなされたものであり、開口部を開閉板で確実に塞いだり、開口部を確実に開口状態とすることができるようにして、安定した性能を有するダンパー装置を提供することを目的とする。また、他の発明は、装置のイニシャライズ時のメカ的なロックを防止でき、イニシャライズ時のノイズを防止できるようにし、安定した性能を有するダンパー装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するため、本発明は、開口部を開閉する開閉板と、この開閉板を駆動する駆動部とを有するダンパー装置において、駆動部は、駆動源と、この駆動源により回転駆動されその回転角度に応じて中心部に対する半径が変動するカムフォームを有するカム体と、このカム体のカムフォームに係合すると共に開閉板の駆動軸に係合し、カムフォームの中心部に対する半径がその回転角度に応じて変動することにより、開閉板の閉位置と開閉板の開位置とを設定する動作レバーとを有し、カムフォーム、装置のイニシャライズとなる初期位置から隣接する停止位置を含むその周辺までは中心部に対する半径が変動せず、それによって開閉板が同じ閉状態を維持し続けるものである。
【0017】
この発明では、イニシャライズ時にメカ的なロックが生じず、装置に過負荷がかからない。このため、長期間に渡り安定した性能を有するダンパー装置とすることができる。しかも、イニシャライズ時のメカロックの際に発生していたノイズも発生しなくなる。
【0022】
【発明の実施の形態】
図1から図21に基づき、本発明のダブルダンパー装置の実施の形態を説明する。なお、この実施の形態のダブルダンパー装置は、冷蔵庫に使用されるものとなっていると共にモータで駆動されるモータ式ダンパー装置となっている。
【0023】
このダブルダンパー装置は、中央に配置されるステッピングモータ1を有する駆動部2と、駆動部2の両側に配置される両端が開放された2つの筒状のフレーム3,3と、このフレーム3,3の内部にそれぞれ形成される2つの開口部4,4と、この開口部4,4に対して開閉動作するバッフル5,5とから主に構成されている。なお、ステッピングモータ1が駆動源となり、バッフル5,5がそれぞれ開閉板となっている。
【0024】
駆動部2内のステッピングモータ1は、図7および図8に示すように、固定軸6を有し、この固定軸6にはピニオン7aを有するロータ7が回転可能に嵌合している。また、ピニオン7aは、第1歯車8の歯車部8aに噛み合い、この第1歯車8のピニオン部8bは、第2歯車9の歯車部9aに噛み合っている。そして、第2歯車9のピニオン部9bがカム体10のカム歯車10cに噛合している。この歯車輪列は、このようにしてステッピングモータ1の回転を減速して、カム体10に伝えている。
【0025】
カム体10の両面には、図10に示すように規制案内部となるU字状のカム溝10a,10bが設けられている。そして、カム溝10a,10bには、動作レバー11,11が係合している。この動作レバー11は、回動支点12を中心として、一方側に突出するレバー部11aと、このレバー部11aから90度に開角し他方側に突出した係合部となる扇形歯車部11bと、レバー部11aの先端に設けられる突起状のピン11cとを有している。ピン11cは、カム溝10a,10b内に嵌入しその位置が規制されると共に案内されながらカム溝10a,10b内を移動する。
【0026】
扇形歯車部11bは、バッフル5に形成された駆動軸5aに係合し、動作レバー11の回転をバッフル5に伝えている。この係合は、駆動軸5aに設けられたギア5bが扇形歯車部11bと噛合することにより行われる。なお、回動支点12からピン11cまでの距離に比べ回動支点12から扇形歯車部11bの先端までの距離を短くしているため、扇形歯車部11bの動きはレバー部11aの動きに比べ縮小されている。このため、てこの原理と同様で、動作レバー11を動かす力は小さくても、ギア5bを動かす力は大きくなる。一方、扇形歯車部11bの径は、駆動軸5aに設けられたギア5bの径に比べ大きくされかつ歯数も多くされているため、扇形歯車部11bからギア5bへの回転伝達は、増速輪列となっている。
【0027】
バッフル5を回動させるためのこれらの駆動機構をケース体13が覆っている。このケース体13は、ケース13aと地板13bとで構成されている。そして、ケース体13の側面に、フレーム3,3が複数のねじ14によって取り付けられていると共にそのねじ14によってケース13aと地板13bとの一体化を強固なものとしている。なお、バッフル5の駆動軸5aの両端は、フレーム3の両側に設けられた側壁3a,3aで支持されている。また、ピニオン7a、第1歯車8、第2歯車9、カム体10、動作レバー11およびギア5bは、伝達手段を構成している。また、扇形歯車部11bの動作範囲は、約45度とされている。
【0028】
ステッピングモータ1の詳細構成は、図8に示すとおりとなっている。すなわち、ロータ7は、バネ15によって一方側に付勢され、振動が防止されている。なお、ロータ7は、ピニオン7aの他にマグネット16を有し、そのマグネット16と対向し、かつロータを囲むように、マグネットワイヤ17、突出ピン19が設けられるボビン18、2つのコア20および2つのステータケース21からなるステータが設けられている。そして、ステータケース21,21をはさむように側板22と、取付板23とが設けられている。加えて、基板25がブラケット26に取り付けられ、突出ピン19が基板25の表面の印刷回路と接続されている。一方、基板25には、外部から電力をステッピングモータ1に供給するリード線27が接続されている。このリード線27は、ケース13aの切欠き50(図13参照)の最深部、すなわち、駆動部2の厚さQの略中央位置から取り出されている。
【0029】
なお、側板22がケース13aの内方に突出した円形の支持部30に載置されると共に取付板23が支柱31に載置されたねじ29で固定されることによってステッピングモータ1がケース13aに取り付けられる。そして、固定軸6が地板13bの嵌合支持部32に嵌入されている。さらに、皿状のバネ15が地板13bの円形のバネ支持部33とピニオン7aとの間に挟まれ、ロータ7をケース13a側に付勢している。
【0030】
各フレーム3は、この実施の形態では、厚さの薄い四角柱形状となっている。そして、フレーム3の内部に開口部4が形成されると共に、バッフル5の駆動軸5aがフレーム3内に収納されている。フレーム3の両側には、駆動軸5aを支持する側壁3a,3aが形成されていると共に、ギア5b側の駆動軸5aを支持する部分は、切り欠き状の係合孔3bとなっている。一方、駆動軸5aの他端側は、側壁3aに設けた嵌入孔3cに嵌入し、回動可能に支持されている。
【0031】
一方、開口部4は、フレーム3と平行に突き出た開口形成部4aが開口4bの周囲を囲むことにより形成されている。そして、この開口形成部4aの開口4bに面する部分は、バッフル5に当接する突出部4cとなり、当接面を形成している。なお、この開口部4は、フレーム3と一体に形成されているが、別部材としても差し支えない。また、この実施の形態では、突出部4cの突出長を図2に示すように異ならせ、バッフル5が斜め位置状態で当接させるようにしている。
【0032】
バッフル5の開口部4側には、緩衝部材となるソフトテープ28が固着されバッフル5の一部を構成している。なお、バッフル5の背面側には、バッフル5の強度を保つため、リブを設けるようにしても良い。また、バッフル5は、駆動軸5aを支点として回動可能となっており、図2の矢示方向に開閉動作を行う。なお、ソフトテープ28としては、突出部4cと当接したときの沈み込み量が大きくなるように、発泡ポリウレタンとしているが、他の弾性部材、例えば発泡ポリエチレンやゴム部材等としても良い。
【0033】
バッフル5の駆動軸5aには、ギア5bの他に、径方向に突出した度当たり突起5cが設けられ、図9に示すように、ケース13aの嵌入孔34にギア5bが貫通したとき、ケース13aに突き当たり、位置決めするようにされている。そして、駆動軸5aが、その嵌入孔34を囲む軸受部35によって回転可能に支持されている。一方、地板13bにも嵌入孔36が設けられ、他方のギア5bが貫通可能とされている。そして、同様に駆動軸5aが、その嵌入孔36を囲む軸受部37によって回転可能に支持されている。
【0034】
第1歯車8は、樹脂製となっている。そして、一端が取付板23に固定され他端が地板13bに固定される軸に回転可能に支持されている。第2歯車9は、ケース13aに一体に形成された支持軸38に回転可能に支持されている。なお、この支持軸38の先端は、地板13bに設けた円筒支持部39に嵌合している。
【0035】
カム体10は、樹脂製で円板状に形成されている。そして、図10に示すように、ケース13aと地板13bに固定される支持柱40,40がカム体10の中心部の凹部に嵌入することにより回転可能に支持されている。その両面に設けられたカム溝10a,10bは、図15に示すように、それぞれ円弧状に形成されているが、その形状は異なるものとされている。すなわち、カム体10が回転するに伴い、バッフル5,5が閉閉の位置から閉開の位置へ、その後開開の位置へと移り、最後に開閉の位置となるようにされている。
【0036】
このカム体10の回転角度(以下溝カム角度という)とバッフル5,5の開位置および閉位置との関係を図14に基づいて詳しく説明する。ここで、一方のバッフル5(以下バッフルAという)が係合しているカム溝10aのカムフォームAを図14の矢示Aで示す。他方のバッフル5(以下バッフルBという)が係合しているカム溝10bのカムフォームBを図14の矢示Bで示す。カム溝10aは、溝カム角度で言えば、マイナス数度から275度までに渡って設けられている。そして、カムフォームAは、溝カム角度が0度から100度までは同じ低い高さで、100度から160度まで徐々に高くなり、160度から275度まで同じ高い高さとなっている。ここで、0度の位置が後述する初期位置となり、0度から100度までカムバッフルAの閉位置状態で、100度から160度まではバッフルAの閉位置と開位置との間の移動域で、160度から275度までがバッフルAの開位置状態となっている。
【0037】
カム溝10bも同様にマイナス数度から275度までに渡って設けられている。そして、カムフォームBは、0度から20度までが同じ低い高さで、20度から80度までは、徐々に高くなり、80度から180度まで同じ高い高さとなり、180度から240度までが徐々に低くなり、240度から275度までがまた同じ低い高さとなっている。ここで、0度の位置が後述する初期位置となり、0度から20度までは、バッフルBの閉位置状態で、20度から80度まではバッフルBの閉位置と開位置との間の移動域で、80度から180度までがバッフルBの開位置状態で、180度から240度までがバッフルBの開位置と閉位置との移動域で、240度から275度までがバッフルBの閉位置状態となっている。
【0038】
初期位置は、いわゆるイニシャライズの位置で、各扇形歯車部11bがケース体13に突き当たり、メカ的なロック状態となる位置である。そして、この位置は、最初の組み立て時や停電時等で、バッフル5,5の位置が不明なときに原点を規定するために使用される位置となっている。
【0039】
バッフルA,Bは、共に溝カム角度で10度、90度、170度、250度の4つの場所で停止するように駆動される。なお、この4つの場所以外に自由に停止位置を設けるようにしても良い。すなわち、ステッピングモータ1のパルス数を制御することによって、バッフルA,Bの停止位置を自由に設定するようにしても良い。また、バッフルA,Bが停止する4つの場所のうち、溝カム角度で10度の場合が、隣接する停止位置に対応するものとする。
【0040】
溝カム角度が0度の位置は初期位置とされる(図15参照)。10度の位置は、バッフルA,Bが共に閉位置の閉閉位置となる(図16参照)。90度の位置は、バッフルAが閉位置でバッフルBが開位置の閉開位置となる(図17参照)。170度の位置は、バッフルA,Bが共に開位置の開開位置となる(図18参照)。250度の位置は、バッフルAが開位置で、バッフルBが閉位置の開閉位置となる(図19参照)。
【0041】
動作レバー11は、樹脂製で、レバー部11a、扇形歯車部11b、ピン11cの他に、ケース13aに設けられた回動支点12が貫通する貫通孔11dとは、回動支持部11eとが設けられている。そして、回動支持部11e,11eの間に、スリーブ41がはめられ、両動作レバー11,11の位置保持を行っている。
【0042】
回動支点12は、ケース13aに一体に設けられ、地板13bの円筒状突起42に嵌合している。ケース体13を構成するケース13aは、回動支点12、嵌入孔34、および支持軸38を有すると共に、図8から図10に示すように、有底筒状に形成されている。そして、図6および図7に示すように、地板13bに面する側の4隅の先端が円柱形部43とされている。そして、各円柱形部43の中央には、ねじ14が係合するねじ穴43aが設けられている。また、ケース13aには、固定軸6の一端を支持する円筒形台部44と、図7においてその略中央下部に位置する支柱46とが設けられている。この支柱46は、ねじ45によって地板13bと一体化させるためのねじ穴46aを有している。一方、地板13bは、平板状に形成され、前述の嵌入孔36を有している。そして、さらにケース13aの円柱形部43が嵌入係合する貫通孔51が4隅に設けられている。
【0043】
なお、ステッピングモータ1の回路構成は、図20に示すとおりとなっている。すなわち、2つの巻線47と、8つのトランジスタ48と、8つのダイオード49とから構成され、バイポーラ駆動されるように、各素子は対称に配置されている。このようなステッピングモータ1の回転は、歯車輪列によって120分の1に減速されカム体10に伝えられる。一方、このカム体10に係合するレバー11の扇形歯車部11bと駆動軸5aのギア5bとの関係は、5倍の増速とされている。なお、このステッピングモータ1のディテントトルクは、小さなものとなっているが、これは、後述するように、カム溝10a,10bが各動作レバー11,11の移動をメカ的にロックする構造となるため、ディテントトルクが小さなものでも十分バッフルA,Bが閉位置や開位置を保持できるものとなるためである。
【0044】
このように構成されるダブルダンパー装置の組立は次のように行われる。まず、駆動部2を組み立てる。この組立は、ケース13aと地板13b内にステッピングモータ1やカム体10等を入れ込み、ねじ45で一体化する。次に、バッフル5の駆動軸5aの一端をフレーム3の一方(完成時に外側となる)の側壁3aの嵌入孔3cに貫入させる。その際、ギア5bがある側は、切り欠き状の係合孔3bにその開放端から入れ込む。そして、そのギア5bの部分を嵌入孔34に入れる。同様にして、他方のフレーム3とバッフル5とが一体となったもののギア5bを嵌入孔36に入れる。その後、ねじ14によって、駆動部2を中央にして、フレーム3,3を駆動部2に対し固定する。このようにして、ダブルダンパー装置は組み立てられる。なお、嵌入孔34,36にギア5bをそれぞれ入れてからフレーム3,3をバッフル5,5に対し位置決めするようにしても良い。
【0045】
このダブルダンパー装置は、例えば図21に示すようなミッドフリーザー化された冷蔵庫60等に組み込まれる。ここで、図24に示すものと同一部材は同一符号で示し、説明を省略する。この冷蔵庫60は、ミッドフリーザー化された冷蔵庫で、中央に冷凍室81が設けられ、上部に冷蔵室82、下部に野菜室83がそれぞれ設けられている。そして、冷蔵室82まで冷気を送風するダクト61が形成されており、このダクト61の冷凍室81および冷蔵室82に通ずる部分にこのダブルダンパー装置がはめ込まれている。すなわち、このダブルダンパー装置のフレーム3がダクト61の一部を形成するようにはめ込まれ、ダブルダンパー装置自体がダクト61を兼ねている。なお、このダブルダンパー装置の一方のフレーム3と動作レバー11を取り除いた形状のダンパー装置62を、図21に示すように、冷蔵室82に通ずる部分に取り付けるようにしても良い。さらには、ダクト61の入口、換言すればエバポレータ84の部屋の出口にこのダブルダンパー装置を配設しても良い。
【0046】
次に、このダブルダンパー装置の動作について説明する。なお、冷蔵庫60に組み込んだ後、イニシャライズを行い、その後、バッフルA,Bを閉閉位置(図16参照)、すなわち、溝カム角度で10度の位置に保持させておく。このとき、図14に示されるように、初期位置(溝カム角度0度)から閉閉位置を含む溝カム角度20度までは、両カムフォームA,Bが同一高さを維持し続ける、すなわち、カム溝10a,10bの半径は共に同じ状態を維持し続けるものとなっている。このため、イニシャライズされる初期位置から20度までの位置は、バッフル5,5にとってイニシャライズ状態と同じ位置であるが、従来のイニシャライズ位置のときに発生するロック状態は生ずることがない。すなわち、イニシャライズ時と同様な完全な当接が溝カム角度10度のときに得られるが、従来イニシャライズ時に発生していたノイズは、このダブルダンパー装置では発生しない。また、カム溝10aの半径は0度から100度まで同一であり、カム溝10bの半径は0度から20度まで同一であるため、バッフルA,Bは共に閉位置にメカ的に維持されることとなる。
【0047】
冷蔵庫60の動作により冷蔵庫60内の温度制御を行うCPU等が、このダブルダンパー装置に対し、バッフルBが関与する室への冷気導入の命令を行う。すると、ステッピングモータ1のロータ7が駆動され、その回転がピニオン7a、第1歯車8、第2歯車9、カム体10、動作レバー11,11、ギア5b,5b、駆動軸5a,5aを介して、バッフル5,5に伝わる。その結果、カム溝10bで駆動されるバッフル5は、開口部4から離れ、フレーム3と平行な位置である開位置に移動する。
【0048】
すなわち、溝カム角度で10度の位置からステッピングモータ1のステップ数が所定数、この実施の形態では1,280個となると、カム体は80度回転し、溝カム角度は90度となり、バッフルBは45度回動し、開位置にくる。一方、バッフルAは閉位置を維持する。この閉開位置のとき、カム溝10a側の動作レバー11は、図17(A)に示すように、閉位置でロックされ、カム溝10b側の動作レバー11も、図17(B)に示すように、開位置でロックされている。このメカ的なロックに加え、ステッピングモータ1の通電保持力またはディテントトルクによりバッフル5,5は、閉位置状態および開位置状態が保持される。
【0049】
バッフルA,Bが閉閉位置状態から、冷蔵庫60内のCPU等が両バッフルA,Bが関与する室への冷気導入の命令を行うと、ステッピングモータ1の駆動によりカム体10は、溝カム角度で10度から170度まで回転する。すると、カム溝10a側の動作レバー11は、図16(A)から図17(A)を経由し、図18(A)の状態となり、バッフルAは開位置となる。一方、カム溝10b側の動作レバー11は、図16(B)から図17(B)を経由し、図18(B)の状態となり、同様にバッフルBも開位置となる。このときも、両動作レバー11,11は、ロック状態となり、開位置をメカ的に保持することとなる。
【0050】
バッフルA,Bが閉閉位置状態から、冷蔵庫60内のCPU等がバッフルAが関与する室への冷気導入の命令を行うと、ステッピングモータ1の駆動により、カム体10は、溝カム角度で10度から250度まで回転する。すると、バッフルAは開位置となる一方、バッフルBは一旦開位置となった後、閉位置となり、停止する。そして、バッフルAが開位置、バッフルBが閉位置の開閉位置となる。このときも、動作レバー11,11は、カム溝10a,10bにロックされ、それぞれ開位置、閉位置が保持される。
【0051】
なお、このときのステッピングモータ1の駆動停止は、バッフルBに固着されているソフトテープ28が開口部4の突出部4cに接した後も、ある程度動いてから停止する。すなわち、バッフルBが突出部4cに接触するのは、溝カム角度で約235度の所であるが、接触した後もカム体10は約5度程度動き、バッフルBもさらに回動し、ソフトテープ28に突出部4cが図2に示すように食い込む形となる。その後、さらにステッピングモータ1は、回転を継続し、カム体10も回転するが、カムフォームBの同一高さ部分をピン11cが移動するため、その食い込み状態は変わらない。このため図2に示すような完全な当接位置を確実に保持できるようになる。そして、250度の位置でステッピングモータ1は停止する。
【0052】
このような動作は、バッフルBが開位置のときからカム体10が逆回転し、溝カム角度で10度の閉位置に戻るときも同様である。すなわち、ソフトテープ28は、約25度のところで突出部4cと接触し、その後さらにカム体10が約5度程度動き、図2に示す食い込み状態となる。そして、溝カム角度10度の所でステッピングモータ1は停止する。一方、バッフルAも同様の動作を行う。すなわち、開位置から閉位置に戻るとき、溝カム角度で約105度の所で突出部4cとソフトテープ28が接触する。そして、さらに約5度戻った所(約100度)で、図2に示す状態となる。その後は、カム体10がさらに逆回転しても、図2の状態を維持する。そして、閉開位置となる90度の所で、ステッピングモータ1が停止する。なお、閉閉位置まで戻すときは、10度の所でステッピングモータ1を停止させている。
【0053】
このように、バッフルA,Bが突出部4cに接触した後も、ステッピングモータ1を駆動させカム体10を回転させバッフルA,Bを回動させている。このため、バッフルA,Bにはステッピングモータ1のトルクが加わり、弾性力を有するソフトテープ28が押圧され、突出部4cがこのソフトテープ28に食い込む形で隙間なくしっかり当接する。なお、この当接の際、開口部4の突出部4cの突出量やバッフルA,Bの形状にバラツキがあったり、扇形歯車部11b等にバックラッシュがあると、当接が完全に行われない可能性が出てくるが、このダブルダンパー装置では、突出部4cにソフトテープ28が接した後も、ステッピングモータ1を駆動させ、バッフルA,Bを回転させ、ソフトテープ28内に突出部4cを食い込ませているので、そのようなバラツキやバックラッシュがあっても隙間なく当接させることができる。
【0054】
ここで、バッフルA,Bの開閉位置から閉開位置への移行や開閉位置から他の位置への移行等4つの位置間の移動は、そのステップ数と回転方向を検出し、制御することにより自由に行うことができるものとなっている。
【0055】
なお、カム溝10a,10bの両端へピン11cが動く場合、バッフルA,Bが突出部4cに突き当たり、カム体10が溝カム角度で10度または250度になってから後も、ステッピングモータ1への電力供給を絶たずに、電力供給を継続するようにしても良い。この場合、動作レバー11がケース体13等に突き当たり、ステッピングモータ1を回転不能とし脱調状態となるようにする。こうすると、この脱調状態を冷蔵庫60内のマイコン等が検知して、原点としての確認を行わせることができる。すなわち、この閉位置や開位置がバッフル4の移動の原点となる。なお、この実施の形態では、通常は、イニシャライズさせず、組み込み時や停電後の起動時等にイニシャライズとして、溝カム角度0度の所で、上述の脱調状態による原点確認を行わせている。
【0056】
また、このようにソフトテープ28へ突出部4cが食い込んだ状態で、ステッピングモータ1への電力供給が断たれると、ソフトテープ28の弾性反発力が駆動軸5aを経由してギア5bや扇形歯車部11b等に伝わる。しかし、カム溝10a,10bは、ピン11cをしっかりロックしており、カム体10は回転することはない。このため、ギア5b,扇形歯車11bでのバックラッシュはなくなる。また、仮にカム体10が動いたとしても、ステッピングモータ1は、先に述べたようにディテントトルクを有しており、ロータ7が回転することはない。このため、カム体10が動いたときは、第1歯車8、第2歯車9等のバックラッシュもなくなり、ステッピングモータ1のロータ7からバッフルA,Bまでの伝達機構中にはガタがなくなり好ましいものとなる。なお、この実施の形態におけるギア5b等のバックラッシュは、距離にして0.05 程度であり、極めて小さいが、このバックラッシュがなくなればガタ防止上は有利となる。
【0057】
ここで、バッフルA,Bの開位置から閉位置およびその逆方向の移動時間は、パルスの発生レートで制御する。この例では、400ppsとしているので、カム体10は、約3秒で溝カム角度で80度回動する。ただし、他のパルスレートを適宜使用することができる。また、完全な開位置ではなく、開と閉の中間にバッフルA,Bを停止させることもできる。すなわち、図14において、10度、90度、170度、250度の位置に加え、50度、130度、210度の位置の設定も行うことができる。なお、開位置から閉位置までの移動角度を、この実施の形態では約45度としているが、他の角度も適宜採用することができる。
【0058】
この実施の形態では、2つの開口部4,4の間に駆動部2を設けたので、デッドスペースを減少させることができる。しかも駆動部2を配置することにより、2つの開口部4,4間の距離を長くできるので、断熱効果が高まりシビアな温度制御を行うことができるものとなる。また、駆動部2が開口部4,4間にあるので、それぞれのバッフル5,5への動作伝達を行い易いものになると共に、開口部4,4間の距離設定が従来に比べ自由となる。このため、駆動部2の機構を単純化できると共に、断熱効果に合わせた設計が容易にでき、しかも風路設計がし易くなる。また、開口部4がフレーム3に対して垂直に形成されているので、フレーム3の厚さを薄くすることができる。このため、フレーム3を含む装置全体が小型になり、このダブルダンパー装置を他の機器、例えば冷蔵庫に取り付け易くなる。
【0059】
また、この実施の形態では、バッフル5,5の開位置がフレーム3,3に対してほぼ平行となる位置としているので、開状態のとき、フレーム3,3に沿って流れてくる冷気は、バッフル5,5や開口部4,4に遮られることがほとんどなく、直進的に流れていく。このため、冷気の伝達ロスがなくなり、冷気伝達と冷気拡散の効率が良い冷蔵庫となる。また、動作レバー11の動きを増速してギヤ5bに伝えているので、カム溝10a,10bのわずかな動きをギヤ5bに伝えることができると共にバッフル5,5の動作角度を大きくできる。また、動作レバー11をケース体13等に突き当てることによりステッピングモータ1の暴走などの動作不良に対応できるので、動作の安定したダブルダンパー装置とすることができる。また、駆動源としてステッピングモータ1を使用しているので、正逆回転が可能となり、バッフル5,5を精度良く制御できる。
【0060】
なお、上述の実施の形態は、本発明の好適な実施の形態の例であるが、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々変形実施可能である。例えば、フレーム3およびバッフル5をそれぞれ1つにした1バッフルのダンパー装置としても良い。また、駆動源として1個のステッピングモータ1ではなく、2個として、それぞれのバッフル5を駆動するようにしても良い。また、ステッピングモータではなく、同期モータ等他のモータとしたり、他の駆動源としても良い。ただし、DCモータ等を使用した場合、バッフル5,5の位置検出手段、例えばカム体10にマグネットを固定し、そのマグネットの位置を検出するホール素子等を用いて位置検出を行うかもしくは、DCモータ等の動作時間を制御する必要が生じる可能性も出てくる。
【0061】
また、上述の実施の形態では、ソフトテープ28を使用したが、密閉度が厳しく要求されない場合は、ソフトテープ28を省略しても良い。また、ソフトテープ28を取り付ける場合および取り付けない場合のいずれの場合においても、開口部4,4とバッフル5,5が接触した状態でステッピングモータ1を即停止させるようにしても良い。さらに、バッフル5の閉位置から開位置、例えば、10度から90度までのスラップ数を1,260ステップとしているが、開位置から閉位置までのスラップ数を1,440ステップとして、オーバーステップ駆動させるようにしても良い。こうすると、冷気漏れがあってはならない閉位置で、一層確実に開口部4をバッフル5によって塞ぐことができることとなる。
【0062】
さらに、上述の実施の形態では、減速輪列を使用しているが、減速輪列は必ずしも必要がない。また、ステッピングモータ1の駆動方法としては、バイポーラ駆動の他、ユニポーラ駆動等他の駆動方法を適宜採用することができると共にステップ角度やトルク等の各種仕様も、その使用形態等に合わせ各種の値のものを採用することができる。また、動作レバー11のピン11cを2又状とし、一方、カム体10側の規制案内部を突起とし、その突起が2又状のピン11cの又部分に入り、動作レバー11の位置を規制するようにしても良い。
【0063】
なお、上述の実施の形態では、フレーム3,3がダクト形状のダンパー装置となっているが、他の構成のダンパー装置にも適用できる。また、冷蔵庫ではなく、通風用のダクト等他の流体を制御する各種のダンパー装置に適用することができる。さらに、フレーム3,3をこのダンパー装置が取り付けられる側の枠、例えば図21に示す冷蔵庫60の冷気送風用のダクト61を利用して構成するようにしても良い。また、開口部4を3つ以上並設したときも、その一部にこのダンパー装置を採用することができる。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、開口部を開閉板で確実に塞いだり、開口部を確実に開口状態とすることができ、長期間に渡り安定した性能を有するダンパー装置とすることができる。また、他の発明では、イニシャライズ時のメカ的なロックを防止でき、長期間に渡り安定した性能を有するダンパー装置とすることができる。しかも、イニシャライズ時のノイズを防止できるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のダブルダンパー装置の正面図である。
【図2】図1の 断面図である。
【図3】図1の矢示 方向から見た側面図である。
【図4】図3の矢示 方向から見た平面図の左側部分の図である。
【図5】図4の平面図の右側部分の上側のフレームを除いた平面図である。
【図6】図3の矢示 方向から見た背面図で一部を切り欠いた図である。
【図7】図1のダブルダンパー装置の駆動部から地板を取り除いた状態の図である。
【図8】図1のダブルダンパー装置の駆動部のステッピングモータ部分の断面図である。
【図9】図1のダブルダンパー装置の駆動部の駆動軸および第2歯車部分の断面図である。
【図10】図1のダブルダンパー装置の駆動部のカム体および動作レバー部分の部分断面図である。
【図11】図10の矢示 方向から見た側面図である。
【図12】図10の矢示 方向から見た側面図である。
【図13】図10の矢示 方向から見た底面図である。
【図14】図1のダブルダンパー装置の駆動部中のカム体に設けられるカムフォームを示す図である。
【図15】図1のダブルダンパー装置のカム体が溝カム角度で0度のときのカム体と動作レバーとの関係を示す図で、(A)はバッフルA側を示し、(B)はバッフルB側を示す図である。
【図16】図1のダブルダンパー装置のカム体が溝カム角度で10度のときのカム体と動作レバーとの関係を示す図で、(A)はバッフルA側を示し、(B)はバッフルB側を示す図である。
【図17】図1のダブルダンパー装置のカム体が溝カム角度で90度のときのカム体と動作レバーとの関係を示す図で、(A)はバッフルA側を示し、(B)はバッフルB側を示す図である。
【図18】図1のダブルダンパー装置のカム体が溝カム角度で170度のときのカム体と動作レバーとの関係を示す図で、(A)はバッフルA側を示し、(B)はバッフルB側を示す図である。
【図19】図1のダブルダンパー装置のカム体が溝カム角度で250度のときのカム体と動作レバーとの関係を示す図で、(A)はバッフルA側を示し、(B)はバッフルB側を示す図である。
【図20】図1のダブルダンパー装置の駆動回路図である。
【図21】図1のダブルバンパー装置が冷蔵庫の中へ組み込まれた状態を説明するための図である。
【図22】従来のモータ式ダンパー装置の背面図である。
【図23】従来のモータ式ダンパー装置の一部断面側面図である。
【図24】従来のモータ式ダンパー装置やダブルダンパー装置が冷蔵庫へ組み込まれる状態を説明するための図である。
【図25】従来のダブルダンパー装置の正面図である。
【符号の説明】
1 ステッピングモータ(駆動源)
2 駆動部
3 フレーム
3a 側壁
4 開口部
4c 突出部
5 バッフル(開閉板)
5a 駆動軸
5b ギア
7 ロータ
7a ピニオン
8 第1歯車
9 第2歯車
10 カム体
10a,10b カム溝(規制案内部)
11 動作レバー
11a レバー部
11b 扇形歯車部(係合部)
11c ピン
28 ソフトテープ

Claims (1)

  1. 開口部を開閉する開閉板と、この開閉板を駆動する駆動部とを有するダンパー装置において、
    上記駆動部は、
    駆動源と、
    この駆動源により回転駆動されその回転角度に応じて中心部に対する半径が変動するカムフォームを有するカム体と、
    このカム体の上記カムフォームに係合すると共に上記開閉板の駆動軸に係合し、上記カムフォームの中心部に対する上記半径がその回転角度に応じて変動することにより、上記開閉板の閉位置と上記開閉板の開位置とを設定する動作レバーと
    を有し、
    上記カムフォーム、装置のイニシャライズとなる初期位置から隣接する停止位置を含むその周辺までは上記中心部に対する上記半径が変動せず、それによって上記開閉板が同じ閉状態を維持し続ける
    ことを特徴とするダンパー装置。
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