JP4647519B2 - ダンパー装置 - Google Patents

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本発明は、冷蔵庫などに用いられるバッフルを駆動可能なダンパー装置に関するものである。
複数のバッフルを駆動可能なダブルダンパー装置として、2つの開口部を開閉するための2つの開閉板を併設し、この2つの開閉板の間に2つの開閉板を駆動する駆動部が設けられている(例えば、特許文献1参照)。
また、1つのバッフルを駆動可能なシングルダンパー装置として、1つの開口部を開閉するための1つの開閉板を設置し、この1つの開閉板に並設させて1つの開閉板を駆動する駆動部が設けられている(例えば、特許文献2参照)。
このダブルダンパー装置およびシングルダンパー装置においては、食品等の水分や結露による水滴等が氷結することによる駆動機構の動作不良を防止するため、駆動機構全体がケース内に収納されている。すなわち、ケースには、ケース内に収納された駆動機構の出力軸が出力される貫通孔以外は全て閉鎖されている。この貫通孔には出力軸が回転可能に遊嵌されているので、貫通孔と出力軸との間には微小隙間が形成されているだけで貫通孔のほとんどが閉鎖されている。しかも、微小隙間にはグリスが充填されているため、この微小隙間からケース内に水分が浸入することはほとんどない。
特開2001−317853号公報 特開2003−322455号公報
ダブルダンパー装置およびシングルダンパー装置は、製品としては、全く別製品であるため、複数の製品を用意する必要があり、生産、品質保証、アフターサービス等の工程管理が煩雑になり、生産コストや管理コストが増大し、最終的にはダンパー装置の価格の上昇を招くとともに、迅速な製品提供を阻害するという問題がある。
そこで、本発明者は、ダブルダンパー装置が、2つのバッフルを駆動可能な駆動機構を有していることから、シングルダンパー装置に流用可能なことに着目し、ダブルダンパー装置の1つのバッフルを取り外して、ダブルダンパー装置をシングルダンパー装置としての用途に転用することを考えた。
しかしながら、ダブルダンパー装置の1つのバッフルを取り外して、ダブルダンパー装置をシングルダンパー装置としての用途に転用させる場合、バッフルが取り外された貫通孔は出力軸により閉鎖されることなく大きく開口したままであり、貫通孔から水分が浸入し駆動機構の動作不良の原因になるという問題がある。バッフルが取り外された出力軸を貫通孔に遊嵌させて貫通孔を閉鎖させることも考えられるが、出力軸のような突起物は結露し易い傾向にあり、突起物に氷結した氷がフレーム等に干渉して、駆動機構の動作不良を招く原因になるという問題がある。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、ダブルダンパー装置の1つのバッフルを取り外して、ダブルダンパー装置をシングルダンパー装置としての用途に転用させた場合であっても、駆動機構の動作不良を招くことなく、駆動機構が収納されたケース内に水分の浸入を確実に防止可能なダンパー装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明では、モータを備えたバッフル駆動手段と、該バッフル駆動手段により駆動される2つのバッフルにより開閉することのできる2つの開口部が形成されたフレームとを有するダンパー装置において、前記バッフル駆動手段は、前記バッフルを駆動させるモータおよび該モータを内部に収納するケースを有し、該ケースの壁部は、前記モータの出力をケース外へ出力させ前記2つのバッフルを駆動させる2つの出力軸が出力可能に形成された2つの貫通孔を有し、前記フレームは、前記ケースの壁部に対向するとともに前記壁部に形成した前記2つの貫通孔から前記2つの出力軸が出力可能となるように開口した2つの貫通孔を有する対向面を有し、前記バッフル駆動手段により前記フレームに形成された前記2つの開口部を前記2つのバッフルにより開閉することができるようにするとともに、前記2つのバッフルのうち、一方のバッフルを取り外した場合には、前記出力軸が出力されない前記ケースの壁部に形成した前記貫通孔が、前記対向面と前記壁部とによって挟持された閉鎖部材によって閉鎖されていることを特徴とする。
本発明では、前記閉鎖部材はシート部材であって、該シート部材によって前記出力軸が出力されない前記ケースの壁部に形成した前記貫通孔が全周に渡って覆われていることが好ましい。このように構成すると、薄く形成したシート部材によって貫通孔を閉鎖することができるので、ダンパー装置の小型化が図れる。また、シート部材をポリエチレン等の樹脂やゴムによって形成することによりシート部材に弾性を付与しシール効果を得ることができる。
本発明において、前記壁部には、前記ケースの壁部に形成した前記貫通孔の周囲に筒状に突出した突出部を有し、前記フレームに設けた前記貫通孔は、前記突出部の外壁と対向する内壁を有していることが好ましい。特に、前記対向面は、少なくとも前記突出部の近傍に全周に渡って形成され、前記シート部材が、前記突出部の全周に渡って前記対向面と前記壁部とによって挟持されていることが好ましい。このように構成すると、貫通孔の周囲に突出部が形成されていない場合と比較して、沿面距離が長くなり、水分の浸入を確実に防止することができる。
本発明において、ケースの壁部には、バッフルを駆動させる出力軸が出力可能に形成された貫通孔が複数形成され、そのうちのバッフルを駆動させる出力軸が出力されない貫通孔においては、ケースの壁部とフレームの対向面とによって挟持された閉鎖部材によって閉鎖されている。故に、ダブルダンパー装置の1つのバッフルを取り外して、ダブルダンパー装置をシングルダンパー装置としての用途に転用させた場合であっても、駆動機構の動作不良を招くことなく、駆動機構が収納されたケース内への水分の浸入を確実に防止することができる。
以下に図面を参照して、本発明を適用した冷蔵庫用のシングルダンパー装置について説明する。本形態は、第1および第2の開閉板を備えたダブルダンパー装置から一方の開閉板を取り外した構成をしている。そのため、便宜上、第1および第2の開閉板を備えたダブルダンパー装置について同時に説明する。
(全体構成)
図1(a)、(b)、(c)、(d)、および(e)は、本発明を適用したシングルダンパー装置を示す正面図、一部断面で示す右側面図、一部断面で示す左側面図、一部断面で示す底面図、および第1および第2の開閉板を備えたダブルダンパー装置の一部断面で示す底面図である。
図1に示すように、本形態のシングルダンパー装置1は、バッフル駆動手段としての駆動部2と、駆動部2の両側に配置される2つの樹脂製の第1および第2のフレーム3、4と、これら第1および第2のフレーム3、4にそれぞれ形成される2つの開口部31、41と、これらの開口部31、41の一方を開閉するバッフルとして樹脂製の開閉板6とを備えている。この開閉板6における回転軸61は、一端がそれぞれフレーム4に回転可能に支持され、他端が駆動部2の内部に挿入されている。また、開閉板6における開口部41側の面には、発泡ポリウレタンからなるシート62が貼り付けられている。なお、駆動部2と、第1および第2のフレーム3、4とは、ネジにより一体化されている。
一方、ダブルダンパー装置10は、図1(e)に示すように、第2の開閉板6が、本形態のシングルダンパー装置1の開閉板6と同一であるため、本形態のシングルダンパー装置1へ第1の開閉板5を取り付けた構造になっている。すなわち、本形態のシングルダンパー装置1は、第1および第2の開閉板5、6を備えたダブルダンパー装置10から、第1の開閉板5を取り外した構成になっている。故に、ダブルダンパー装置10の第1の開閉板5における回転軸51は、第2の開閉板6と同様に一端がそれぞれフレーム3に回転可能に支持され、他端が駆動部2の内部に挿入されている。また、第1の開閉板5における開口部31側の面にも、第2の開閉板6と同様に発泡ポリウレタンからなるシート52が貼り付けられている。

なお、シングルダンパー装置1の第1の開閉板5が取り外された側の出力軸51を出力させるためにケース21に形成された貫通孔210は、後述する閉鎖部材としてのシート部材29によって閉鎖されている。
このシングルダンパー装置1は、冷蔵庫に使用されるものとなっている。すなわち、冷蔵庫は、冷凍室、冷蔵室、および野菜室などに区分されており、エバポレータで得られた冷気の供給をダンパー装置1によって切り換えることにより、各室の温度調整を行うようになっている。このような温度調整を行うことを目的に、本形態のシングルダンパー装置1は、開閉板6を開閉状態にして冷気の量を調整している。
一方、第1および第2の開閉板5、6を備えたダブルダンパー装置10によれば、第1および第2の開閉板5、6の開閉状態として、双方が開位置(開開)、双方が閉位置(閉閉)、一方が開位置で他方が閉位置(開閉)、一方が閉位置で他方が開位置(閉開)の4モードが設定可能である。
(開閉板の開閉機構)
図2は、図1のシングルおよびダブルダンパー装置の駆動部の内部構造を示す平面図である。図3(a)および(b)は、本発明を適用したシングルダンパー装置の駆動部の展開縦断面図、および第1および第2の開閉板を備えたダブルダンパー装置の駆動部の展開縦断面図である。図4は、図2に示す駆動部2において、第1の駆動歯車および第1の従動歯車と同軸上に配置された第2の駆動歯車および第2の従動歯車の説明図である。
図2および図3において、シングルダンパー装置1は、ダブルダンパー装置10から、第1の開閉板5を取り外した構成であり、シングルダンパー装置1およびダブルダンパー装置10の駆動部2は同一である。そのため、この駆動部2は、樹脂製のケース21と、ケース21の内部に固定配置された双方向回転可能な駆動源としてのステッピングモータ22と、ステッピングモータ22の回転を減速して伝達する減速歯車列23と、この減速歯車列23によって減速されたステッピングモータ23の回転を第1および第2の開閉板5、6(シングルダンパー装置1は開閉板6のみ)へ伝達するための駆動力伝達機構とを有しており、この駆動力伝達機構は、第1の駆動歯車24(本発明の駆動力伝達機構における駆動車)と、第1の駆動歯車24の回転に特定の区間において従動する第1の従動歯車25とを有している。
また、駆動力伝達機構は、図4を参照して後述するように、第1の駆動歯車24の回転区間のうち、連動区間において一体的に回転し、遊び区間では第1の駆動歯車24の回転に従動しない第2の駆動歯車26(本発明の駆動力伝達機構における従動車)と、第2の駆動歯車26の回転に特定の区間において従動する第2の従動歯車27とを有している。
再び図1および図3において、ケース21は、壁部としての第1のフレーム3側の側面211と、壁部としての第2のフレーム4側の側面212を有する直方体形状をしている。ケース21の側面212は、平面状に形成され、第2の開閉板6を回転させる回転軸61を出力するための貫通孔213(図3参照)が形成されている。貫通孔213の周囲には、側面212から筒状に突出した突出部214が形成されている。また、ケース21の側面212に当接する第2のフレーム4には、図1(b)に示すように、側面212と略重なる大きさに形成された対向面42が形成されている。この対向面42には、ケース21の突出部214が係合される貫通孔420が形成されており、貫通孔420の内壁は突出部の外壁との間に若干の隙間が形成され遊嵌状態になっている。側面212と同様に対向面42もまた平面状に形成されている。そのため、対向面42を、側面212に重ねることにより両者を平面的に当接させることができる。
図1に示すように、このケース21の側面212の反対側に位置するケース21の側面211側もケース21の側面212と同様に構成されている。すなわち、ケース21の側面211が平面状に形成され、ケース21の側面211に当接する第1のフレーム3もまた、側面211と略重なる大きさに形成された対向面32が平面状に形成されており、対向面32を、側面211に重ねることにより両者を平面的に当接させることができる。
ケース21の側面211は、第1の開閉板5を回転させる回転軸51を出力するための貫通孔210が形成されている。貫通孔210の周囲にも、側面211から筒状に突出した突出部215が形成されている。さらに、第1のフレーム3にも側面211と対向する対向面32を有し、突出部215が係合されるように貫通孔320が形成されている。貫通孔320の内壁は突出部215の外壁との間に若干の隙間が形成され遊嵌状態になっている。ここで、第1の開閉板5を備えたダブルダンパー装置10においては、図3(a)に示すように、貫通孔210から回転軸51が出力されているが、ダブルダンパー装置10から開閉板5が取り外された構成のシングルダンパー装置1においては、図3(b)に示すように、貫通孔210からは回転軸61が出力されず、閉鎖部材としてのシート部材29によって閉鎖されている。
シート部材29は、ポリエチレン等のプラスチックフィルムからなり、図1(c)、(d)に示すように、貫通孔210が全周に渡って完全に覆われている。なお、シート部材は、必ずしもプラスチックフィルムに限定されるものではなく、水分を通さない材質であれば適宜変更可能である。例えば、ゴムや防水紙のようなものでもよい。また、シート部材29は、貫通孔210の全周に渡って、互いに平面状に形成された側面211と対向面32の間に挟持され固定されている。本形態において、貫通孔210の周囲には、全周に渡って突出部215が形成されているため、シート部材29は、図1(d)に示すように、その断面が、側面211と対向面32の間に挟持された基端部、貫通孔320の内壁と突出部215の外壁との間、および突出部215の先端側の端部において階段状に折れ曲がって配設されている。故に、沿面距離が長くなるので、水分が外部からケース21内へ、より一層浸入し難い構造になっている。
本形態の駆動部2は、ケース21の側面211、212の間を結ぶように、ステッピングモータ22の回転軸221、および複数の固定軸281、282、283、284が直立している。固定軸281は、ステッピングモータ22の地板、およびケース21の側面211に固定された金属製の軸である。固定軸282、283は、ケース21の側面211、212に固定された金属製の軸である。固定軸284は、ケース21の側面212に一体に設けられた樹脂性の軸となっている。
固定軸281、282、283には、減速歯車列23の第1減速歯車231、第2減速歯車232、および第3減速歯車233がそれぞれ回転自在に支持されている。
固定軸284には、第1の駆動歯車24、および第2の駆動歯車26が回転自在に支持されている。すなわち、第1の駆動歯車24と第2の駆動歯車26とは同軸上に重ねて配置されている。
また、ステッピングモータ22は、第1および第2の開閉板5、6を開方向及び閉方向に駆動するための双方向回転可能な共通の駆動源となっており、回転軸221に取付けたピニオン222の回転が減速歯車列23で減速されて第1の駆動歯車24に伝達されることとなる。
図2に示すように、第1の駆動歯車24は、第3減速歯車233の回転が常時伝達されるように外周端全周にわたって歯車が形成された受け歯部241と、この受け歯部241の軸方向上側で第1の従動歯車25を間欠的に送るための送り歯242とを備えている。この送り歯242が、特定の区間のみ第1の従動歯車25の歯部251と係合するようになっている。ここで、第1の従動歯車25には、第1の開閉板5の回転軸51が連結されているので、第1の従動歯車25が回転することにより第1の開閉板5の開閉が行われる。なお、第1の従動歯車25に形成されている歯部のうち、斜線を付した歯部251は、軸方向において下側約半分が欠けた形状となっているのに対して、斜線を付していない歯部252は分厚く形成されている。このため、歯部251が第1の駆動歯車24上に乗り上げたとき、他の歯部252が第1の駆動歯車24に形成されている中径部分240の外周面に当接して第1の従動歯車25の無駄な回転を阻止するようになっている。
このように構成した第1の駆動歯車24は、上述したように第2の駆動歯車26と同軸上に重なっており、第1の駆動歯車24と第2の駆動歯車26との重なり部分を利用して、第1の駆動歯車24の回転区間のうち、連動区間では第1の駆動歯車24と第2の駆動歯車26とを係合させて第1の駆動歯車24の回転に第2の駆動歯車26を従動させ、遊び区間では第1の駆動歯車24と第2の駆動歯車26との係合を解除して第1の駆動歯車24のみを回転させる係合機構が構成されている。
本形態では、係合機構として、第1の駆動歯車24において第2の駆動歯車26と対向する側の面には、円弧状の凹部243が形成されている一方、図4に示すように、第2の駆動歯車26には、第1の駆動歯車24と対向する側の面に、第1の駆動歯車24の係合凹部243内に入り込む係合凸片261が設けられ、これらの係合凹部243と係合凸片261が係合して、連動区間では、第2の駆動歯車26が第1の駆動歯車24と一体的に回転するが、遊び区間では、第2の駆動歯車26は、第1の駆動歯車24の回転に従動しないようになっている。すなわち、係合凹部243は、係合凸片261と比較して長いため、係合凸片261が係合凹部243の端部に位置する内壁と当接し、さらにこの方向に係合凸片261が移動する連動区間では、第1の駆動歯車24の回転が第2の駆動歯車26に伝達されるが、係合凸片261が係合凹部243の長手方向の途中位置を移動している遊び区間では、第1の駆動歯車24の回転は第2の駆動歯車26に伝達されない。
第2の駆動歯車26の外周の一部には、第2の従動歯車27を送るための送り歯262が形成されている。この送り歯262は、第2の駆動歯車26が第1の駆動歯車24と一体的に回転する際に、その回転を第2の従動歯車27へ伝達するためのものとなっている。ここで、第2の従動歯車27は、第2の開閉板6の回転軸61に連結されているので、第2の従動歯車27が回転することにより、第2の開閉板6の開閉が行われる。なお、第2の従動歯車27に形成されている歯部のうち、斜線を付した歯部271は、軸方向において下側約半分が欠けた形状となっているのに対して、斜線を付していない歯部272は分厚く形成されている。このため、歯部271が、後述するカム部材8上に乗り上げたとき、他の歯部272がカム部材8に当接して第2の従動歯車26の無駄な回転を阻止する。
(伴回り阻止機構)
図5は、第2の駆動歯車26の伴回りを阻止するための機構を説明する説明図である。
本形態のダンパー装置1において、第1の駆動歯車24の回転区間のうち、遊び区間において第1の駆動歯車24のみが回転したときでも、その回転力が第1の駆動歯車24と第2の駆動歯車26との間に介在するグリスなどを介して第2の駆動歯車26に伝わって第2の駆動歯車26が第1の駆動歯車24と伴回りするおそれがある。
そこで、本形態では、図5に示すように、第2の駆動歯車26に対しては伴回り阻止機構が構成され、この伴回り阻止機構は、第2の駆動歯車26と一体に形成されたディスク状のカム部材8と、両端部がケース21に固定された板ばね9(付勢部材)とを備えており、板ばね9の中間部分91は、カム部材8の外周面に形成されているカム面81に当接している。
このカム面81では、略直線的に切断された形状の小径部分821、822と、前記の連動区間において板バネ9が摺動する大径の円弧部分83とが隣接して形成され、かつ、円弧部分83と小径部分821、822との各間には、小径部分821、822と円弧部分83とを段差を形成せずに連接させる稜部分841、842が形成されている。
このように構成したカム部材8は、図5に示すように、遊び区間では、カム部材8、および第2の駆動歯車26の回転中心Oから板バネ9に向かう垂線上から反時計回りCCWの方向に角度θだけややずれた位置で板バネ9と当接することにより、第2の駆動歯車26が第1の駆動歯車24との伴回りを防止している。
すなわち、図5に示す状態において、遊び区間では第1の駆動歯車24が時計回りCWの方向に回転した際にグリスなどを介してカム部材8および第2の駆動歯車26にも時計回りCWの方向の力が加わるが、カム部材8および第2の駆動歯車26が時計回りCWの方向に回転するには、稜部分841がバネ部材9の表面を摺動するための摩擦力と、稜部分841がバネ部材9を押し退ける際に瞬間的に発生する力とを合成した大きな力が必要である。
(ダンパー装置の動作説明)
本形態のシングルダンパー装置1は、第1および第2の開閉板5、6を備えたダブルダンパー装置10から一方の開閉板5を取り外した構成をしている。故に、駆動部2の構成は同一であるため、便宜上、第1および第2の開閉板5、6を備えたダブルダンパー装置10について図6および図7を参照して説明し、本形態のダンパー装置1の動作についての説明に代える。
図6は、ダブルダンパー装置における第1の開閉板および第2の開閉板の開閉状態と、第1の駆動歯車および第2の駆動歯車の回転位置の関係を示す説明図である。図7は、ダブルダンパー装置におけるステッピングモータ、第1の駆動歯車および第2の駆動歯車の動作と、第1の開閉板および第2の開閉板の開閉状態との関係を示す説明図である。
図6および図7に示すように、ダブルダンパー装置10において、第1の開閉板5および第2の開閉板6の双方が閉状態となる原点位置(初期状態)では、第1の駆動歯車24の送り歯242が第1の従動歯車25に対して回転軸284を挟んだ反対側に位置している。この状態において、第2の駆動歯車26では、送り歯262が第1の駆動歯車24の送り歯242より時計回りCWの方向に120°回転した位置にある。
この閉−閉原点位置から、ステッピングモータ22の回転軸221を反時計回りCCWに回転させて第1の駆動歯車24を時計回りCWに120°回転させる。このとき、第1の駆動歯車24は、第2の駆動歯車26と係合していない遊び区間にあり、第2の駆動歯車26は回転しない。この状態では、第1の開閉板5および第2の開閉板6はいずれも閉状態にある。この位置が閉−閉停止位置である。
この閉−閉停止位置から、ステッピングモータ22の回転軸221をさらに反時計回りCCWに回転させて、第1の駆動歯車24を時計回りCWに120°回転させると、第1の駆動歯車24の送り歯242が第1の従動歯車25に噛み合い、第1の従動歯車25が回転して第1の開閉板5が開く。この間も、第1の駆動歯車24は、第2の駆動歯車26と係合していない遊び区間にあり、第2の駆動歯車26は回転しない。従って、第1の開閉板5は開状態となるが、第2の開閉板6は閉状態のままである。この位置が開−閉停止位置である。
このような遊び区間において、カム部材8および第2の駆動歯車26と、板バネ9との位置関係は、図5に示す状態にあり、第1の駆動歯車24が回転しても、カム部材8および第2の駆動歯車26には、稜部分841がバネ部材9の表面を摺動するための摩擦力と、稜部分241がバネ部材9を押し退ける力とを合成した力以上の力が加わらないので、カム部材8および第2の駆動歯車26は、第1の駆動歯車24と伴回りすることがない。
次に、開−閉停止位置から、ステッピングモータ22の回転軸221をさらに反時計回りCCWに回転させて、第1の駆動歯車24を時計回りCWに120°回転させると、第1の駆動歯車24が第2の駆動歯車26と係合して連動区間となり、第1の駆動歯車24および第2の駆動歯車26が一体となって回転する。その間に、第2の駆動歯車26の送り歯262が第2の従動歯車27に噛み合い、第2の従動歯車27が回転して第2の開閉板6が開く。また、第1の開閉板5は開状態のままである。このように、閉−閉原点位置から第1の駆動歯車24が時計回りに360°の位置に回転した位置は、第1の開閉板5および第2の開閉板6の双方が全開の開−開原点位置となる。
この連動区間において、図5に示す伴回り阻止機構では、カム部材8と板バネ9との当接位置が円弧部分83上を反時計回りCCWの方向に移動する。
次に、開−開原点位置から、ステッピングモータ22の回転軸221をこれまでとは逆に時計回りCWに回転させると、第1の駆動歯車24が反時計回りCCWに120°回転する。この間は、第1の駆動歯車24が第2の駆動歯車26と係合していない遊び区間であり、第2の駆動歯車26は回転しない。この状態では、第1の開閉板5および第2の開閉板6はいずれも開状態にある。この位置を開−開停止位置とする。
この開−開停止位置から、ステッピングモータ22の回転軸221を時計回りCWに回転させて、第1の駆動歯車24を反時計回りCCWに120°回転させると、第1の駆動歯車24の送り歯242が第1の従動歯車25に噛み合い、第1の従動歯車が回転して第1の開閉板5が閉じる。この間も、第1の駆動歯車24が第2の駆動歯車26と係合していない遊び区間であり、第2の駆動歯車26は回転しない。従って、第1の開閉板5は、閉状態となるが、第2の開閉板6は開状態のままであり、この位置が閉−開停止位置である。
このような遊び区間において、カム部材8および第2の駆動歯車26と、板バネ9との位置関係は、図5を参照して説明した状態と基本的には同様であるため、詳細な説明を省略するが、第1の駆動歯車24が回転しても、カム部材8および第2の駆動歯車26には、稜部分842がバネ部材9の表面を摺動するための摩擦力と、稜部分842がバネ部材9を押し退ける力とを合成した力以上の力が加わらないので、カム部材8および第2の駆動歯車26が第1の駆動歯車24と伴回りすることはない。
この閉−開停止位置から、ステッピングモータ22の回転軸221を時計回りCWに回転させて、第1の駆動歯車24を反時計回りCCWに120°回転させると、第1の駆動歯車24が第2の駆動歯車26と係合して連動区間となり、第1の駆動歯車24および第2の駆動歯車26が一体となって回転する。その間に、第2の駆動歯車26の送り歯262が第2の従動歯車27に噛み合い、第2の従動歯車27が回転して第2の開閉板6が閉じる。この間も、第1の開閉板5は閉状態のままである。このようにして、第1の開閉板5および第2の開閉板6の双方が全閉の閉−閉原点位置に戻る。
この連動区間において、図5(a)に示す伴回り阻止機構では、カム部材8と板バネ9との当接位置が円弧部分83上を時計回りCWの方向に移動する。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、ケース21の壁部211には、開閉板5、6を駆動させる出力軸51、61が出力可能に形成された貫通孔210、213が形成され、そのうちの開閉板5を駆動させる出力軸51が出力されない貫通孔210においては、フレーム3の対向面32とケース21の壁部211とによって挟持されたシート部材29によって閉鎖されている。故に、ダブルダンパー装置10の1つの開閉板5を取り外して、ダブルダンパー装置10をシングルダンパー装置1としての用途に転用させた場合であっても、駆動部2の動作不良を招くことなく、駆動部2が収納されたケース21内に水分の浸入を確実に防止することができる。
しかも、薄く形成したシート部材29によって貫通孔210を閉鎖できるので、シングルダンパー装置1の小型化が図れる。さらに、シート部材29の材質をポリエチレン等の樹脂によって形成することによりシート部材29に弾性を付与することによりシール効果を得ることができる。
(その他の実施の形態)
なお、上記形態は、本発明の好適な実施の形態の例であるが、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々変形実施可能である。例えば、上述した実施の形態では、シングルダンパー装置1は、第1および第2の開閉板5、6を備えたダブルダンパー装置10から、第1の開閉板5を取り外した構成になっているが、第2の開閉板6を取り外した構成であってもよい。また、上述した実施の形態におけるシングルダンパー装置1は、冷蔵庫用であるが、必ずしも、冷蔵庫に用いられるダンパー装置に限定されるものではない。
(a)、(b)、(c)、(d)、および(e)は、本発明を適用したシングルダンパー装置を示す正面図、一部断面で示す右側面図、一部断面で示す左側面図、一部断面で示す底面図、および第1および第2の開閉板を備えたダブルダンパー装置の一部断面で示す底面図である。 図1のシングルおよびダブルダンパー装置の駆動部の内部構造を示す平面図である。 (a)および(b)は、本発明を適用したシングルダンパー装置の駆動部の展開縦断面図、および第1および第2の開閉板を備えたダブルダンパー装置の駆動部の展開縦断面図である。 図2の駆動部において第2の駆動歯車および第2の従動歯車を示す説明図である。 第2の駆動歯車の伴回りを阻止するための機構を説明する説明図である。 ダブルダンパー装置における第1の開閉板および第2の開閉板の開閉状態と、第1の駆動歯車および第2の駆動歯車の回転位置の関係を示す説明図である。 ダブルダンパー装置におけるステッピングモータ、第1の駆動歯車および第2の駆動歯車の動作と、第1の開閉板および第2の開閉板の開閉状態との関係を示す説明図である。
符号の説明
1 シングルダンパー装置
2 駆動部(バッフル駆動手段)
3 第1のフレーム
4 第2のフレーム
5 第1の開閉板(バッフル)
6 第2の開閉板(バッフル)
10 ダブルダンパー装置
21 ケース
22 ステッピングモータ
29 シート部材
32 対向面
51 回転軸(出力軸)
61 回転軸(出力軸)
210 貫通孔
213 貫通孔
211 第1のフレーム側の側壁(壁部)
212 第2のフレーム側の側壁(壁部)
215 突出部

Claims (4)

  1. モータを備えたバッフル駆動手段と、該バッフル駆動手段により駆動される2つのバッフルにより開閉することのできる2つの開口部が形成されたフレームとを有するダンパー装置において、
    前記バッフル駆動手段は、前記バッフルを駆動させるモータおよび該モータを内部に収納するケースを有し、
    該ケースの壁部は、前記モータの出力をケース外へ出力させ前記2つのバッフルを駆動させる2つの出力軸が出力可能に形成された2つの貫通孔を有し、
    前記フレームは、前記ケースの壁部に対向するとともに前記壁部に形成した前記2つの貫通孔から前記2つの出力軸が出力可能となるように開口した2つの貫通孔を有する対向面を有し、
    前記バッフル駆動手段により前記フレームに形成された前記2つの開口部を前記2つのバッフルにより開閉することができるようにするとともに、前記2つのバッフルのうち、一方のバッフルを取り外した場合には、前記出力軸が出力されない前記ケースの壁部に形成した前記貫通孔が、前記対向面と前記壁部とによって挟持された閉鎖部材によって閉鎖されていることを特徴とするダンパー装置。
  2. 請求項1において、前記閉鎖部材はシート部材であって、該シート部材によって前記出力軸が出力されない前記ケースの壁部に形成した前記貫通孔が全周に渡って覆われていることを特徴とするダンパー装置。
  3. 請求項2において、前記壁部には、前記ケースの壁部に形成した前記貫通孔の周囲に筒状に突出した突出部を有し、前記フレームに設けた前記貫通孔は、前記突出部の外壁と対向する内壁を有していることを特徴とするダンパー装置。
  4. 請求項3において、前記対向面は、少なくとも前記突出部の近傍に全周に渡って形成され、前記シート部材が、前記突出部の全周に渡って前記対向面と前記壁部とによって挟持されていることを特徴とするダンパー装置。
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