JP2963084B1 - 歯車機構及び該歯車機構を具えた収納装置 - Google Patents

歯車機構及び該歯車機構を具えた収納装置

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JP2963084B1 JP10083200A JP8320098A JP2963084B1 JP 2963084 B1 JP2963084 B1 JP 2963084B1 JP 10083200 A JP10083200 A JP 10083200A JP 8320098 A JP8320098 A JP 8320098A JP 2963084 B1 JP2963084 B1 JP 2963084B1
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Abstract

【要約】 【課題】間欠駆動ギアの噛み合いを確実にする。 【解決手段】収納装置は、互いに間欠回転する駆動ギア
3と被駆動ギア5とを具える。被駆動ギア5の蹴られ歯53
の側部には、該蹴られ歯53よりも歯たけの低い補助蹴ら
れ歯57が設けられ、駆動ギア3の欠歯部32の端部には、
駆動ギア3周面の歯よりも、歯たけの低い補助歯36が設
けられ、補助蹴られ歯57と補助歯36は、互いの先端軌跡
が重ならない歯たけに形成されている。被駆動ギア5の
蹴られ歯53が駆動ギア3の欠歯部32に対向した状態か
ら、駆動ギア3のトレイ4駆動方向の回転により、補助歯
36が補助蹴られ歯57を越えて、蹴られ歯53に噛合した際
に、補助歯36に隣接する歯35と、補助蹴られ歯57とが噛
み合う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスクを収納す
るトレイを複数具え、該トレイの任意の1つを装置本体
へ出没させるトレイ収納装置の改良に関するものであ
り、特にトレイを出没させる歯車機構の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】以下、収納装置として、ディスク再生装
置を例示する。図9は、出願人が以前提案したディスク
再生装置の概略を示す側面図であり、図11は同上の平
面図である(特開平8−297904号参照)。これは、
ディスクが載置されるトレイ(4)を複数上下段に配備し
て、装置本体(1)の開口(10)に対し出没自在に設けたも
のであり、各トレイ(4)は装置本体(1)内にて開口(10)
の近傍に配備されたストッカ(11)に収納される。ストッ
カ(11)の奥部には、トレイ(4)が載置される記録再生ユ
ニット(2)が昇降可能に設けられており、記録再生ユニ
ット(2)は各トレイ(4)の高さに対応して昇降自在に設
けられている。図11に示すように、記録再生ユニット
(2)はホルダ(20)上に、周知の如く、ピックアップ(21)
やターンテーブル(22)を搭載している。図10は、該ス
トッカ(11)を図9のA方向から見た正面図であるが、ス
トッカ(11)はトレイ(4)の高さ位置に対応してガイド板
(12)を具え、各トレイ(4)の下面がガイド板(12)に受け
られる。
【0003】トレイ(4)はストッカ(11)内に収納された
アンローディング位置と、記録再生ユニット(2)上に載
置されたローディング位置との間を水平移動する。図1
1に示すように、トレイ(4)には開口(40)が開設されて
おり、ローディング位置にて、記録再生ユニット(2)の
ピックアップ(21)から発せられたビームは、トレイ(4)
の開口(40)を通って、ディスクに達する。本発明は、ト
レイ(4)を駆動するギア機構に特徴があるので、従来と
の差を明らかにするために、先ず従来のトレイ駆動機構
について説明する。トレイ(4)の一側部には、ローディ
ング方向に沿って、ラック(41)が形成されており、記録
再生ユニット(2)にはモータ(M1)、及び駆動ギア(3)
と被駆動ギア(5)から構成されるギア機構(7)が設けら
れている。モータ(M1)はギア列(23)を介してギア機構
(7)の駆動ギア(3)に噛合し、該駆動ギア(3)は被駆動
ギア(5)に噛合する。後記するように、駆動ギア(3)と
被駆動ギア(5)は間欠駆動動作を行なう。被駆動ギア
(5)は周縁部の一部に切欠き(55)を開設し、アンローデ
ィング位置では、該切欠き(55)をラック(41)に向けてい
る。ラック(41)の先端部には大歯(42)が内向きに突出し
ており、アンローディング位置にて、該大歯(42)は被駆
動ギア(5)の切欠き(55)に嵌まっている。
【0004】図12は、駆動ギア(3)の斜視図であり、
図13は被駆動ギア(5)を上下逆にして示す斜視図であ
る。駆動ギア(3)は、大径ギア(30)上に、該大径ギア(3
0)よりも歯先円径の稍小さな小径ギア(31)を形成した2
段ギアである。小径ギア(31)の周面の一部は歯面が形成
されない欠歯部(32)であり、該欠歯部(32)は、小径ギア
(31)の約半分の厚みを有する円筒形の第1遊び面(33)
と、該第1遊び面(33)上に形成された第2遊び面(34)を
具える。第2遊び面(34)の両端部には、小径ギア(31)の
歯面に連続し、歯幅が小径ギア(31)の各歯の約半分に形
成された突歯(35)(35)が夫々設けられている。後記する
ように、アンローディング状態にて、第1遊び面(33)は
被駆動ギア(5)の歯先に対向し、被駆動ギア(5)のトレ
イ(4)引き込み方向の不用意な回転を防ぐ。
【0005】被駆動ギア(5)は切欠き(55)を周縁部に形
成した大歯車(50)上に、大歯車(50)よりもピッチ円径が
小さな小歯車(51)を形成し、該小歯車(51)の上面から筒
軸(52)を突出している。小歯車(51)の周面の一部には歯
面が形成されず、該箇所から歯幅が小歯車(51)の歯面の
約半分に形成された2つの蹴られ歯(53)(54)が突出して
いる。図14は、駆動ギア(3)と被駆動ギア(5)の噛合
状態を図11のB方向から見た側面図である。尚、駆動
ギア(3)の大径ギア(30)は前記ギア列(23)(図11参照)
に噛合して、モータ(M1)からの回転動力を受け、被駆
動ギア(5)には噛合しない。小径ギア(31)は被駆動ギア
(5)の小歯車(51)に対向し、被駆動ギア(5)の大歯車(5
0)がトレイ(4)のラック(41)に噛合する。即ち、モータ
(M1)の動力は大径ギア(30)に伝えられ、駆動ギア(3)
が回転する。駆動ギア(3)の小径ギア(31)が小歯車(51)
の歯面に噛合すれば、被駆動ギア(5)が回転し、駆動ギ
ア(3)の欠歯部(32)が小歯車(51)に対向すれば、被駆動
ギア(5)は停止する。
【0006】図15乃至図17は、トレイ(4)がアンロ
ーディング位置からローディング位置に向かうまでの駆
動ギア(3)と被駆動ギア(5)の噛合を示す平面図であ
る。図15乃至図17にあっては、被駆動ギア(5)の反
時計方向側の蹴られ歯を第1蹴られ歯(53)、時計方向側
の蹴られ歯を第2蹴られ歯(54)として斜線で示す。ま
た、駆動ギア(3)の大径ギア(30)は被駆動ギア(5)には
噛合しないので、大径ギア(30)の図示は省略する。図1
5のアンローディング位置では、被駆動ギア(5)の第1
蹴られ歯(53)は第1遊び面(33)の上側に位置して、先端
が第2遊び面(34)に対向し、駆動ギア(3)とは噛合が解
除されている。また、第1蹴られ歯(53)の反時計方向側
に隣接する歯は、先端が第1遊び面(33)に接近した位置
決め歯(58)であり、これにより被駆動ギア(5)のローデ
ィング方向への不用意な回転を防いでいる。
【0007】図16に示すように、駆動ギア(3)が反時
計方向に回転すると、第2遊び面(34)の時計方向側の端
部に位置する突歯(35)が第1蹴られ歯(53)を蹴り、被駆
動ギア(5)を時計方向側に回転させる。この被駆動ギア
(5)の回転により、切欠き(55)に嵌まったトレイ(4)が
ローディング方向に駆動される。図16に示す状態か
ら、駆動ギア(3)が約2/3回転すると、図17に示す
ように、トレイ(4)がローディング位置に達する。被駆
動ギア(5)の第1蹴られ歯(53)と駆動ギア(3)の噛合が
外れ、被駆動ギア(5)は停止する。トレイ(4)をアンロ
ーディングする時は、図17に示すローディング位置か
ら駆動ギア(3)が時計方向側に逆転する。被駆動ギア
(5)の第2蹴られ歯(54)が蹴られて、被駆動ギア(5)は
反時計方向、即ちトレイ(4)をアンローディングさせる
方向に回転する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記装置は実際に生産
されたものであるが、出願人は上記装置に於いて、以下
の改良すべき点を発見した。 図16に示すように、被駆動ギア(5)がトレイ(4)
を駆動し始める位置にあっては、ガイド板(12)(図10
参照)との静止摩擦力に抗して、トレイ(4)が動き始め
るから、被駆動ギア(5)には大きな駆動力が加わる。然
るに、図16に示す状態にあっては、駆動ギア(3)の突
歯(35)のみが、被駆動ギア(5)の第1蹴られ歯(53)に接
して回転駆動力を伝えているから、第1蹴られ歯(53)の
歯先面には大きな側圧が加わる。この結果、第1蹴られ
歯(53)が破損する虞れがある。 図16に示す状態にあっては、駆動ギア(3)の突歯
(35)だけが、被駆動ギア(5)を回転方向に押し、駆動ギ
ア(3)の他の歯面は被駆動ギア(5)を回転させないか
ら、駆動ギア(3)と被駆動ギア(5)の噛み合いは浅い。
この為、記録再生ユニット(2)のホルダ(20)の寸法不良
等の原因により、駆動ギア(3)と被駆動ギア(5)のピッ
チ円間距離、即ち駆動ギア(3)と被駆動ギア(5)の回転
中心間の距離が広くなると、駆動ギア(3)と被駆動ギア
(5)の噛み合いが外れ、トレイ(4)が正確にローディン
グされない虞れがある。 図18(a)は、アンローディング位置に於ける被駆
動ギア(5)を拡大して示す平面図であるが、被駆動ギア
(5)の位置決め歯(58)は先端が、第1遊び面(33)に対向
している。このとき、トレイ(4)を不用意に奥向きに手
で押し込むと、トレイ(4)の大歯(42)が、被駆動ギア
(5)の切欠き(55)の端部を押し込み、その結果、位置決
め歯(58)の先端が第1遊び面(33)に衝突し、破損する虞
れがある。この対策としては、位置決め歯(58)の強度を
高めることが考えられ、出願人は図18(b)に示すよう
に、該位置決め歯(58)と反時計方向側に隣接する歯の間
の隙間を塞いで、補強歯(6)を形成することを着想し
た。しかし、かかる補強歯(6)を形成すると、駆動ギア
(3)内にて点線で示すC部のように、補強歯(6)に嵌合
すべき箇所は、歯を1つ削除する必要がある。この結
果、アンローディング状態からローディングするとき
に、駆動ギア(3)の突歯(35)と、被駆動ギア(5)の第1
蹴られ歯(53)の当接が解除されてから、駆動ギア(3)が
補強歯(6)に噛み合い始めることになり、噛み合いが不
安定になる。本発明は、上記問題の解決を目的とする。
【0009】
【課題を解決する為の手段】収納装置は、駆動ギア(3)
と、駆動ギア(3)に対し間欠回転する被駆動ギア(5)と
を具える。被駆動ギア(5)の蹴られ歯(53)の両側には、
該蹴られ歯(53)よりも歯たけの低い補助蹴られ歯(56)(5
7)を設ける。駆動ギア(3)の欠歯部(32)の両端部には、
駆動ギア(3)周面の歯よりも、歯たけの低い補助歯(36)
(36)が設けられ、補助蹴られ歯(56)(57)と補助歯(36)(3
6)は、互いの先端軌跡が重ならない歯たけに形成され
る。被駆動ギア(5)の蹴られ歯(53)が駆動ギア(3)の欠
歯部(32)に対向した状態から、駆動ギア(3)のトレイ
(4)駆動方向への回転により、補助歯(36)が補助蹴られ
歯(56)(57)を越えて、蹴られ歯(53)に噛合した際、補助
歯(36)に隣接する歯(35)は、補助蹴られ歯(56)(57)に噛
み合う。
【0010】
【作用及び効果】被駆動ギア(5)の蹴られ歯(53)が駆動
ギア(3)の欠歯部(32)に対向した状態では、被駆動ギア
(5)は停止している。この状態から、駆動ギア(3)がト
レイ(4)を駆動する方向に回転すると、駆動ギア(3)の
補助歯(36)が補助蹴られ歯(56)(57)を通過して、被駆動
ギア(5)の蹴られ歯(53)に噛合し、かつ駆動ギア(3)の
補助歯(36)に隣接する歯(35)と、被駆動ギア(5)の補助
蹴られ歯(56)(57)とが噛み合う。この後は、駆動ギア
(3)と被駆動ギア(5)の歯面が噛み合い、互いに回転す
る。即ち、トレイ(4)駆動時には、駆動ギア(3)と被駆
動ギア(5)は2組の歯が噛合しているから、噛み合いが
安定する。また、被駆動ギア(5)に加わる駆動力が2組
の歯に分散されるから、蹴られ歯(53)の歯面に加わる負
荷が軽減され、蹴られ歯(53)の欠損の虞れを防止するこ
とができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一例を図を用いて
詳述する。従来と同一構成については、同一符号を用い
て、詳細な説明を省略する。トレイ(4)と記録再生ユニ
ット(2)の配置等は、従来と同様であり記載を省略す
る。本発明にあっては、駆動ギア(3)と被駆動ギア(5)
の構成に特徴がある。図1は、駆動ギア(3)の斜視図で
あり、図2は被駆動ギア(5)を上下逆にして示す斜視図
である。駆動ギア(3)は、大径ギア(30)上に小径ギア(3
1)を形成した2段ギアであり、小径ギア(31)の欠歯部(3
2)に小径ギア(31)の約半分の厚みを有する円筒形の第1
遊び面(33)の上に第2遊び面(34)が形成された点、及び
第2遊び面(34)の両端部に、小径ギア(31)の各歯の約半
分の歯幅を有する突歯(35)(35)が設けられた点は、従来
と同じである。
【0012】駆動ギア(3)の各突歯(35)の内側にて第1
遊び面(33)上には、該突歯(35)の約半分の歯たけを有す
る補助歯(36)が設けられている。また、被駆動ギア(5)
の蹴られ歯(53)の両側に、蹴られ歯(53)の約半分の歯た
けを有する補助蹴られ歯(56)(57)が設けられている。突
歯(35)及び蹴られ歯(53)の歯形は、インボリュート曲線
からなる所謂並歯である。補助歯(36)と補助蹴られ歯(5
6)(57)は歯たけが短く、先端が描く回転軌跡が重ならな
い。即ち、駆動ギア(3)の回転中に補助歯(36)と補助蹴
られ歯(56)(57)が接することはない。説明の便宜上、図
2に於いて、蹴られ歯(53)に対し反時計方向側に位置す
る補助蹴られ歯を第1補助蹴られ歯(56)、時計方向側に
位置する補助蹴られ歯を第2補助蹴られ歯(57)と呼ぶ。
図3は、アンローディング状態に於ける駆動ギア(3)と
被駆動ギア(5)の平面図である。説明の便宜上、蹴られ
歯(53)及び補助蹴られ歯(56)(57)を斜線で示す。被駆動
ギア(5)の位置決め歯(58)は先端が駆動ギア(3)の第1
遊び面(33)に対向して、被駆動ギア(5)の不用意な回転
を規制している。被駆動ギア(5)の蹴られ歯(53)及び両
補助蹴られ歯(56)(57)は第1遊び面(33)の上方に位置し
ている。
【0013】図4は、アンローディング状態から駆動ギ
ア(3)がローディング方向、即ち反時計方向に回転した
時の平面図である。駆動ギア(3)の補助歯(36)は並歯に
比して歯たけが短いから、同じく歯たけの短い補助蹴ら
れ歯(57)に当たらずに通過し、蹴られ歯(53)の先端部に
接し、被駆動ギア(5)を時計方向に回転させる。このと
き、補助歯(36)に隣接する突歯(35)は並歯であるから、
補助蹴られ歯(57)に噛み合う。即ち、ローディング開始
直後に於いて、補助歯(36)と蹴られ歯(53)、及び突歯(3
5)と補助蹴られ歯(57)の2組の歯が噛合しており、駆動
ギア(3)と被駆動ギア(5)の噛合が安定している。ま
た、ローディング開始直後は、トレイ(4)が静止摩擦力
を越えて摺動し始めるから、被駆動ギア(5)には大きな
駆動力が加わる。然るに、2組の歯が噛合していること
によって、該駆動力は2組の歯に分散されるから、蹴ら
れ歯(53)の歯面に加わる側圧負荷は軽減され、蹴られ歯
(53)の欠損の虞れを防止することができる。
【0014】図4に示す状態から、駆動ギア(3)が約2
/3回転すると、図5に示すように、トレイ(4)がロー
ディング位置に達する。被駆動ギア(5)の蹴られ歯(53)
と駆動ギア(3)の噛合が外れ、被駆動ギア(5)の位置決
め歯(58)が、第1遊び面(33)に接近する。このとき、被
駆動ギア(5)は停止する。トレイ(4)がアンローディン
グする際には、駆動ギア(3)が図5に示すローディング
完了位置から時計方向に逆転する。図6に示すように、
第2遊び面(34)の反時計方向側端部に位置する補助歯(3
6)は、歯たけの短い補助蹴られ歯(56)を通過し、蹴られ
歯(53)に当接し、被駆動ギア(5)を反時計方向に蹴り出
す。このとき、補助蹴られ歯(56)と駆動ギア(3)の突歯
(35)が噛み合い始めており、ローディング開始直後と同
様に、被駆動ギア(5)に加わる駆動力は2組の歯に分散
されるから、蹴られ歯(53)の歯面に加わる側圧負荷は、
従来に比して軽減される。
【0015】図7は、記録再生ユニット(2)のホルダ(2
0)の寸法不良等により、駆動ギア(3)と被駆動ギア(5)
のピッチ円間距離が広がったときの平面図であり、両ギ
ア(3)(5)のピッチ円は隙間Lだけ離れている。このと
きでも、駆動ギア(3)の補助歯(36)は、被駆動ギア(5)
の蹴られ歯(53)に接しており、噛み合いが外れることは
ない。出願人の計算では、隙間Lは駆動ギア(3)又は被
駆動ギア(5)のモジュールの3/4程度までは許容され
る。
【0016】図8は、被駆動ギア(5)の位置決め歯(58)
と、該位置決め歯(58)に隣接する並歯の隙間を塞いで、
補強歯(6)を形成した被駆動ギア(5)のアンローディン
グ時の平面図である。補強歯(6)を設けることにより、
トレイ(4)が不用意に押し込まれても、歯欠けを生じる
ことは防止される。このとき、駆動ギア(3)の補助歯(3
6)は、蹴られ歯(53)に、補助歯(36)に隣接する突歯(35)
は、補助蹴られ歯(57)に夫々接しており、駆動ギア(3)
と被駆動ギア(5)の噛み合いは安定している。
【0017】上記例にあっては、収納装置としてディス
ク再生装置を例示したが、その他にテープを内包したカ
セットを収納する装置にも実施できる。上記実施例の説
明は、本発明を説明するためのものであって、特許請求
の範囲に記載の発明を限定し、或は範囲を減縮する様に
解すべきではない。又、本発明の各部構成は上記実施例
に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々
の変形が可能であることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】駆動ギアの斜視図である。
【図2】被駆動ギアを上下逆にした斜視図である。
【図3】アンローディング時の駆動ギアと被駆動ギアの
平面図である。
【図4】トレイを駆動し始める時の駆動ギアと被駆動ギ
アの平面図である。
【図5】ローディング完了時の駆動ギアと被駆動ギアの
平面図である。
【図6】ローディング位置からアンローディングする際
の駆動ギアと被駆動ギアの平面図である。
【図7】ピッチ円間距離が開いた時の駆動ギアと被駆動
ギアの平面図である。
【図8】補強歯を形成したとき被駆動ギアと駆動ギアの
平面図である。
【図9】従来のディスク再生装置の側面図である。
【図10】ストッカを図9のA方向から見た正面図であ
る。
【図11】従来のディスク再生装置の平面図である。
【図12】駆動ギアの斜視図である。
【図13】被駆動ギアを上下逆にして示す斜視図であ
る。
【図14】図11をB方向から見た側面図である。
【図15】アンローディング時の駆動ギアと被駆動ギア
の平面図である。
【図16】アンローディング時からローディングする際
の駆動ギアと被駆動ギアの平面図である。
【図17】ローディング時の駆動ギアと被駆動ギアの平
面図である。
【図18】(a)はアンローディング時にて不用意にトレ
イを押し込んだときの駆動ギアと被駆動ギアの平面図で
あり、(b)は補強歯を形成した被駆動ギアの平面図であ
る。
【符号の説明】
(1) 装置本体 (3) 駆動ギア (4) トレイ (5) 被駆動ギア (10) 開口 (32) 欠歯部 (36) 補助歯 (53) 蹴られ歯 (56) 補助蹴られ歯 (57) 補助蹴られ歯

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置本体(1)の開口(10)に対して出没自
    在に配備され、装置本体(1)内の開口(10)近傍に収納さ
    れるトレイ(4)と、トレイ(4)の収納位置よりも装置本
    体(1)の奥側に配備されたギア機構(7)とを具え、該ギ
    ア機構(7)は駆動ギア(3)と、トレイ(4)に噛合しトレ
    イ(4)を出没方向に移動させる被駆動ギア(5)とを具
    え、駆動ギア(3)の周面には欠歯部(32)が形成され、被
    駆動ギア(5)からは欠歯部(32)に対向する蹴られ歯(53)
    が突出し、被駆動ギア(5)は駆動ギア(3)に間欠駆動可
    能に噛合した収納装置に於いて、 被駆動ギア(5)の蹴られ歯(53)の両側には、該蹴られ歯
    (53)よりも歯たけの低い補助蹴られ歯(56)(57)が設けら
    れ、駆動ギア(3)の欠歯部(32)の両端部には、駆動ギア
    (3)周面の歯よりも、歯たけの低い補助歯(36)(36)が設
    けられ、補助蹴られ歯(56)(57)と補助歯(36)(36)は、互
    いの先端軌跡が重ならない歯たけに形成され、 被駆動ギア(5)の蹴られ歯(53)が駆動ギア(3)の欠歯部
    (32)に対向した状態から、駆動ギア(3)のトレイ(4)駆
    動方向の回転により、補助歯(36)が補助蹴られ歯(56)(5
    7)を越えて、蹴られ歯(53)に噛合した際に、補助歯(36)
    に隣接する歯(35)と、補助蹴られ歯(56)(57)とが噛み合
    うことを特徴とする収納装置。
  2. 【請求項2】 被駆動ギア(5)の蹴られ歯(53)が駆動ギ
    ア(3)の欠歯部(32)に対向した状態は、トレイ(4)が装
    置本体(1)内の開口(10)近傍に収納されたアンローディ
    ング位置、又は駆動ギア(3)の回転によりトレイ(4)が
    アンローディング位置よりも奥側に引き込まれたローデ
    ィング位置である請求項1に記載の収納装置。
  3. 【請求項3】 トレイ(4)は、情報が記録されたディス
    クが収納され、駆動ギア(3)及び被駆動ギア(5)は、デ
    ィスクを回転させるターンテーブル(22)が設けられたホ
    ルダ(20)上に設けられた請求項1又は2に記載の収納装
    置。
  4. 【請求項4】 駆動ギア(3)と該駆動ギア(3)により回
    転させられる被駆動ギア(5)とを具え、駆動ギア(3)の
    周面には欠歯部(32)が形成され、被駆動ギア(5)からは
    欠歯部(32)に対向する蹴られ歯(53)が突出し、被駆動ギ
    ア(5)は駆動ギア(3)に間欠駆動可能に噛合した歯車機
    構に於いて、 被駆動ギア(5)の蹴られ歯(53)の両側には、該蹴られ歯
    (53)よりも歯たけの低い補助蹴られ歯(56)(57)が設けら
    れ、駆動ギア(3)の欠歯部(32)の両端部には、駆動ギア
    (3)周面の歯よりも、歯たけの低い補助歯(36)(36)が設
    けられ、補助蹴られ歯(56)(57)と補助歯(36)(36)は、互
    いの先端軌跡が重ならない歯たけに形成され、 被駆動ギア(5)の蹴られ歯(53)が駆動ギア(3)の欠歯部
    (32)に対向した状態から、駆動ギア(3)の回転により、
    補助歯(36)が補助蹴られ歯(56)(57)を越えて、蹴られ歯
    (53)に噛合した際に、補助歯(36)に隣接する歯(35)と、
    補助蹴られ歯(56)(57)とが噛み合うことを特徴とする歯
    車機構。
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