JPH0437329Y2 - - Google Patents

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JPH0437329Y2
JPH0437329Y2 JP7722186U JP7722186U JPH0437329Y2 JP H0437329 Y2 JPH0437329 Y2 JP H0437329Y2 JP 7722186 U JP7722186 U JP 7722186U JP 7722186 U JP7722186 U JP 7722186U JP H0437329 Y2 JPH0437329 Y2 JP H0437329Y2
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  • Feeding And Guiding Record Carriers (AREA)
  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、例えば光ビデオデイスク等の記録再
生を行うデイスクプレーヤに適用するのに最適な
ものであつて、デイスク載置用のトレーをプレー
ヤ本体内から水平に引き出された引出位置とプレ
ーヤ本体で垂直に下降された下降位置との間で移
動させるようにしたデイスクプレーヤに関する。
〔考案の概要〕
本考案は、プレーヤ本体内で水平方向及び垂直
方向に移動自在のスライダに対してデイスク載置
用のトレーを水平に移動させることによつて、そ
のトレーをプレーヤ本体内から水平に引き出され
た引出位置とプレーヤ本体内に所定距離引き込ま
れた引込位置との間で移動させ、前記スライダを
水平及び垂直に移動させることによつて、前記ト
レーを前記引込位置とプレーヤ本体内で垂直に下
降された下降位置との間で移動させるように構成
したデイスクプレーヤにおいて、モータによつて
回転駆動される入力側回転体とこの入力側回転体
によつてそれぞれ回転駆動される第1及び第2の
出力側回転体とからなる差動歯車機構を設けて、
前記引出位置と引込位置との間では第2出力側回
転体によつてトレーをスライダに対して水平に移
動させ、前記引込位置と下降位置との間では第1
出力側回転体によつてスライダと共にトレーを水
平及び垂直に移動させることにより、プレーヤ本
体の奥行を大きくすることなく、トレーを全自動
で引出位置と下降位置との間で移動させることが
できるようにしたものである。
〔従来の技術〕
従来から、この種のデイスクプレーヤとして、
プレーヤ本体内の固定の垂直板に設けられた水平
部及び垂直部からL形ガイド溝と、このL形ガイ
ド溝にガイド軸にて係合されて水平方向及び垂直
方向に移動自在のスライダと、このスライダに水
平方向に移動自在に支持されて前記プレーヤ本体
に対して水平方向に出入り自在に構成されたデイ
スク載置用のトレーと、前記ガイド軸に上下方向
の傾斜ガイド溝にて係合されて水平方向に移動自
在のラツク板と、このラツク板に設けられたラツ
クに係合された駆動ピニオンとを具備し、前記ト
レーを前記スライダに対して水平に移動させるこ
とによつて、そのトレーを前記プレーヤ本体内か
ら水平に引き出された引出位置とプレーヤ本体内
に所定距離引き込まれた引込位置との間で移動さ
せ、前記駆動ピニオンの回転駆動により前記ラツ
ク板を水平に移動させることによつて、そのラツ
ク板の傾斜ガイド溝にて前記スライダのガイド軸
を前記L形ガイド溝の水平部及び垂直部に沿つて
案内させてそのスライダを水平及び垂直に移動さ
せ、このスライダの移動によつて前記トレーを前
記引込位置と前記プレーヤ本体内で垂直に下降さ
れた下降位置との間で移動させるように構成した
ものがある。
〔考案が解決しようとする問題点〕 上述した従来のデイスクプレーヤは、垂直板の
L形ガイド溝と駆動ピニオンにて移動されるラツ
ク板の傾斜ガイド溝との案内作用によつてトレー
を水平方向及び垂直方向に移動させる構造であ
る。この構造をとる場合、トレーの水平方向の移
動量はL形ガイド溝の水平部の長さにより決定さ
れる。このため、トレーの水平方向の移動量を増
加させてそのトレーを引出位置まで大きく移動さ
せようとすると、L形ガイド溝の水平部の長さを
充分に長くする必要があり、この結果、プレーヤ
本体の奥行が著しく大きくなつてしまう。
そこで、従来のデイスクプレーヤでは、プレー
ヤ本体の奥行を極力小さく抑えるために、L形ガ
イド溝にガイド軸にて係合されて水平方向及び垂
直方向に移動自在のスライダを設け、このスライ
ダにトレーを水平方向に移動自在に支持させてい
る。そして引出位置と引込位置との間では使用者
が手動にてトレーをスライダに対して水平に移動
させ、引込位置と下降位置との間では駆動ピニオ
ンによるラツク板の移動によつて自動的にスライ
ダと共にトレーを水平及び垂直に移動させてい
る。従つて、トレーを全自動で引出位置と下降位
置との間で移動させることができないものであ
り、引出位置と引込位置との間でのトレーの手動
操作が著しく煩わしい問題があつた。
そこで本考案は、プレーヤ本体の奥行を大きく
することなく、トレーを全自動で引出位置と下降
位置との間で移動させることができるようにする
ものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、前述したデイスクプレーヤにおい
て、入力側回転体とこの入力側回転体によつてそ
れぞれ回転駆動される第1及び第2の出力側回転
体とからなる差動歯車機構を設け、前記入力側回
転体をモータによつて回転駆動させると共に、前
記第1出力側回転体は前記駆動ピニオンを回転駆
動させ、前記第2出力側回転体は前記トレーを水
平に駆動させるように構成し、前記引出位置と引
込位置との間では前記入力側回転体により前記第
2出力側回転体を回転駆動させることによつて、
前記トレーを駆動させてそのトレーを前記スライ
ダに対し水平に移動させ、前記引込位置と下降位
置との間では前記入力側回転体により前記第1出
力側回転体を回転駆動させることによつて、前記
駆動ピニオンを回転駆動させて前記ラツク板を介
して前記スライダと共に前記トレーを水平及び垂
直に移動させるように構成したものである。
〔作用〕
本考案は、差動歯車機構の入力側回転体によつ
て第2出力側回転体が回転駆動されると、この第
2出力側回転体によつてトレーが駆動されて、そ
のトレーがスライダに対して水平に移動される。
そして入力側回転体によつて第1出力側回転体が
回転駆動されると、この第1出力側回転体によつ
て駆動ピニオンが回転駆動されて、ラツク板を介
してスライダと共にトレーが水平及び垂直に移動
される。従つて、スライダを水平方向に案内する
ためのL形ガイド溝の水平部の長さを長くする必
要がなくて、プレーヤ本体の奥行を極力小さく抑
えることができるものでありながら、トレーを全
自動で引出位置と引込位置を経た下降位置との間
で移動させることができる。
〔実施例〕
以下、本考案を光ビデオデイスク用のデイスク
プレーヤに適用した一実施例を図面に基づき説明
する。
まず、第7図はこのデイスクプレーヤの概要を
説明するものであつて、光ビデオデイスク(以下
単にデイスクと記載する)1はトレー2上に水平
に載置され、そのトレー2がプレーヤ本体3の前
面開口4からプレーヤ本体3内に水平に引き込ま
れる。プレーヤ本体3内にはターンテーブル5と
その上部に対向してクランパ6とが配置されてい
て、トレー2によつてプレーヤ本体3内に水平に
引き込まれたデイスク1はターンテーブル5の上
方位置へ移動される。次にトレー2が垂直に下降
されてデイスク1がターンテーブル5上に水平に
装着されると共にクランパ6が下降されて、その
クランプ6によりデイスク1がターンテーブル5
上に固定される。
以上により、デイスク1のローデイングが完了
され、モータにて回転駆動されるターンテーブル
5によつてデイスク1が回転駆動されながら、光
学ヘツド7によつてデイスク1の下面側が走査さ
れて、所望の記録または再生が行われる。
なお、デイスク1のアンローデイングはローデ
イング動作の逆動作によつて行われる。
次に、第1図〜第6B図によつてトレー2のロ
ーデイング及びアンローデイングのための駆動機
構について説明する。なおこの駆動機構はプレー
ヤ本体3内で左右対称に設けられているので、以
下の説明は一方について行う。
まず、プレーヤ本体3内に設けられたシヤーシ
10の左右両側には垂直板11が一体に設けられ
ている。この垂直板11には前後一対のL形ガイ
ド溝12が設けられていて、両L形ガイド溝12
は水平部13及び垂直部14からなつている。ま
た垂直板11の前端部近傍には外側へほぼ台形状
に突出する溝からなる係合部15が設けられてい
る。
次に、垂直板11の内側には前後方向に沿つて
スライダ17が配置されていて、このスライダ1
7は水平状に設けられた前後一対のガイド軸18
が前記両L形ガイド溝12に係合されて水平方向
及び垂直方向に移動自在に構成されている。そし
てスライダ17の前端部は垂直板19と水平板2
0とにより断面ほぼL字状に形成されていて、こ
れら垂直板19と水平板20とにそれぞれ前後一
対のガイドピン21,22が設けられている。ま
た垂直板19には長孔23が形成されていて、こ
の長孔23内にローラ24が左右方向に移動自在
に挿入されている。
次に、スライダ17の内側に前記トレー2が水
平に配置されている。なお第7図に示すようにこ
のトレー2の上面にはデイスク1の位置決め用の
凹部26が設けられていて、その凹部26の中央
部から後方側にかけてターンテーブル5及び光学
ヘツド7の挿入用の開口27が設けられている。
そしてトレー2の側端部には側面及び下面にそれ
ぞれ前後方向に沿つてガイド溝28,29が形成
されていて、これら両ガイド溝28,29がスラ
イダ17の各ガイドピン21,22に係合され
て、トレー2はスライダ17に水平方向に移動自
在に支持されている。またトレー2の下面の一側
部には前後方向に沿つて凹部30が形成されてい
て、この凹部30内の一側部に前後方向に沿つて
ラツク31が設けられている。さらにトレー2の
側端部の前方位置にはほぼ台形状の溝からなる係
合部32が設けられている。
そして、垂直板11の係合部15とスライダ1
7のローラ24トレー2の係合部32とによつて
ロツク手段33が構成されていて、第5A図〜第
5C図に示すように、トレー2及びスライダ17
の移動位置に応じて垂直板11とスライダ17、
トレー2とスライダ17が選択的にロツクされる
ように構成されている。なおこのロツク手段33
は左右対称状をなす駆動機構の一方に設けられて
いる。
次に、垂直板11の外側にはラツク板35が垂
直状態に配置されている。このラツク板35には
前方下方から後方上方にかけて傾斜する前後一対
の傾斜ガイド溝36が形成されていて、これら両
傾斜ガイド溝36が前記スライダ17の両ガイド
軸18に係合されている。そしてラツク板35は
その上端部に形成された前後一対の係合部37が
垂直板11の上端で水平に折曲げられたガイド部
38に係合され、水平方向に移動自在に構成され
ている。
次に、ラツク板35の下縁に形成されたラツク
39には駆動ピニオン43が係合されていて、こ
の駆動ピニオン43はシヤーシ10の下部で左右
方向に沿つて架設されて左右の駆動機構を連動さ
せる駆動軸44の端部に固着されている。そして
トレー2の下面の凹部30の下部位置で駆動軸4
4上に差動歯車機構45が設けられている。この
差動歯車機構45は入力側回転体46と第1出力
側回転体47と第2出力側回転体48とにより構
成されている。まず第1出力側回転体47は駆動
軸44に固着された円板からなり、この第1出力
側回転体47には一対の遊星歯車49が回転自在
に枢着されている。そして第1出力側回転体47
の一側方で駆動軸44に入力側回転体46が回転
自在に挿入されている。この入力側回転体46の
外周には歯部50が形成され、また中心部には小
歯車51が形成されてこれが両遊星歯車49に係
合されている。そして第2出力側回転体47の他
側方で駆動軸44にはその第1出力側回転体47
を覆うように第2出力側回転体48が回転自在に
挿入されている。この第2出力側回転体48の外
周には歯部52が形成され、また内周には内歯5
3が形成されてこれが両遊星歯車49に係合され
ている。
次に、シヤーシ10の下部に取付けられたモー
タ56の駆動プーリ57と従動プーリ58との間
にベルト59が巻掛けられていて、その従動プー
リ58に一体成形された歯車60が差動歯車機構
45の入力側回転体46の歯車50に係合されて
いる。また第2出力側回転体48の歯車52が歯
車61及び62を介してトレー駆動歯車63に一
体成形された歯車64に係合されている。なお歯
車61,62及びトレー駆動歯車63は駆動軸4
4に回動自在に枢支されたアーム65に回転自在
に枢着されていて、このアーム65が捩りコイル
ばね66によつて上方に回動付勢されることで、
トレー駆動歯車63がトレー2の下面のラツク3
1に下方から弾性的に係合されている。なお第4
A図に示すようにトレー駆動歯車63にはそのピ
ツチ円と一致するように円形部67が形成されて
いて、この円形部67の外周面がラツク31のピ
ツチ線と一致するように形成された平面部68に
当接されている。
次に、上述したデイスクプレーヤにおけるトレ
ー2のローデイング及びアンローデイング動作を
説明する。
まず、第3A図に示すように、ローデイング開
始時にはラツク板35が前方側へ移動されてい
て、そのラツク板35の両傾斜ガイド溝36にて
スライダ17の両ガイド軸18が両L形ガイド溝
12の水平部13に沿つてその前端近傍まで案内
され、これによつてスライダ17が前方側へ移動
されている。そしてスライダ17に対してトレー
2が前方側へ水平に移動されて、そのトレー2が
プレーヤ本体3内から水平に引き出された引出位
置に移動されている。そしてこの引出位置では第
7図に示すようにトレー2の上面の凹部26が完
全にプレーヤ本体3外に露呈されていて、この凹
部26上にデイスク1を真上から水平に装着する
ことができる。
なお、スライダ17が前方側へ移動された状態
では、第4A図及び第5A図に示すようにスライ
ダ17の長孔23の内側にトレー2の側端面がく
るので、スライダ17のローラ24は垂直板11
側へ押圧され、その垂直板11の係合部15内に
係合される。これによつてスライダ17が垂直板
11にロツクされている。
次に、トレー2の凹部26内にデイスク1が水
平に載置された後、ローデイング指令信号が出さ
れると、モータ56が第3A図で矢印a方向に回
転駆動され、第6A図に示すように歯車60を介
して差動歯車機構45の入力側回転体46が矢印
b方向に回転駆動される。ここでスライダ17が
垂直板11にロツクされているのでラツク板35
は移動不可能であり、これによつて駆動ピニオン
43、即ち駆動軸44が回転不可能になつてい
る。従つて、駆動軸44に固着された第1出力側
回転体47も回転停止状態であるから、入力側回
転体46と一体の小歯車51の矢印b方向への回
転駆動によつて両遊星歯車49は定位置でそれぞ
れ矢印c方向へ回転駆動され、これら両遊星歯車
49によつて第2出力側回転体48の内歯53が
駆動されてその第2出力側回転体48が矢印d方
向へ回転駆動される。そして第2出力側回転体4
8の歯部52によつて歯車61及び62を介して
トレー駆動歯車63が第3A図で矢印e方向へ回
転駆動される。そしてこのトレー駆動歯車63に
よつてトレー2のラツク31が駆動され、そのト
レー2がスライダ17に対して後方側へ水平に移
動される。なおこの際、トレー駆動歯車63がト
レー2のラツク31に捩りコイルばね66によつ
て弾性的に係合されるが、トレー駆動歯車63の
円形部67の外周面がラツク31の平面部68に
当接されるので、トレー駆動歯車63がラツク3
1に必要以上に食い込むことはなく、これらは理
想的に係合されてトレー2は極めて円滑に駆動さ
れる。
次に、第3A図に一点鎖線で示すように、トレ
ー2がプレーヤ本体3内に所定距離引き込まれた
引込位置まで移動されると、第5B図に示すよう
にトレー2の係合部32がスライダ17の長孔2
3の内側位置に達し、そのスライダ17のローラ
24が垂直板11の係合部15から離脱されてト
レー2の係合部32内に係合され、これによつて
垂直板11に対するスライダ17のロツクが解除
されると同時に今度はそのスライダ17とトレー
2とがロツクされる。
そして、垂直板11に対するスライダ17のロ
ツクが解除されてスライダ17が移動可能になる
ことで、ラツク板35が移動可能になり、駆動ピ
ニオン43、即ち駆動軸44も回転可能になる。
一方、スライダ17に対してトレー2がロツクさ
れることで、トレー駆動歯車63の停止に伴つて
第2出力側回転体48が停止される。従つてこの
瞬間、モータ56の矢印a方向への回転駆動によ
つて引き続き第6B図で矢印b方向へ回動駆動さ
れている入力側回転体46の小歯車51によつ
て、両遊星歯車49は第2出力側回転体48のの
内歯53に沿つて矢印c方向へ回転駆動されるこ
とになり、これによつて第1出力側回転体47が
矢印f方向へ回転駆動される。こうして入力側回
転体46による回転駆動が第2出力側回転体48
から第1出力側回転体47へ切換えられ、駆動軸
44が回転駆動されて駆動ピニオン43が第3図
Bで矢印f方向へ回動駆動される。そしてこの駆
動ピニオン43によつてラツク39が駆動されて
ラツク板35が後方側へ移動され、このラツク板
35の両傾斜ガイド溝36にてスライダ17の両
ガイド軸18が垂直板11の両L形ガイド溝12
の水平部13に沿つて後方側へ案内されて、その
スライダ17が後方側へ水平に移動される。そし
てトレー2はスライダ17に対してロツクされて
いるので、第3B図及び第5C図に示すようにス
ライダ17と共にトレー2が引込位置からプレー
ヤ本体3内に完全に引き込まれる。なおトレー2
が移動される際、トレー2のラツク31によつて
トレー駆動歯車63が回転駆動されて第2出力側
回転体48が回転駆動されるが、これは差動歯車
機構45の差動機能によつて吸収されることにな
る。
次に、第3C図に示すようにラツク板35が引
き続き後方側へ移動されて、両ガイド軸18が両
L形ガイド溝12の垂直部14に沿つて下方側へ
案内され、スライダ17が垂直に下降される。そ
して引き続いてトレー2はスライダ17に対して
ロツクされているので、第4B図から第4C図に
示すようにスライダ17の下降によつてトレー2
が下降位置へ垂直に下降される。そしてこの下降
途中でトレー2上のデイスク1がターンテーブル
5上に水平に装着される。なおトレー2の下降の
際、トレー駆動歯車63はラツク31との係合を
保持した状態で捩りコイルばね66に抗してアー
ム65によつて下方に回動される。
次に、トレー2のアンローデイングは、モータ
56の逆方向への回転駆動によつてローデイング
動作の逆動作で行われる。即ち、アンローデイン
グ指令信号が出されると、第3C図で矢印a′方向
へモータ56が回転駆動され、第6B図に示すよ
うに歯車60を介して入力側回転体46が矢印
b′方向へ回転駆動される。ここでトレー2とスラ
イダ17とはロツクされているので、前述と同様
の働きにより両遊星歯車49は第2出力側回転体
48の内歯53に沿つて矢印c′方向へ回転駆動さ
れ、これによつて第1出力側回転体47が矢印
f′方向へ回転駆動される。そして第3C図で駆動
ピニオン43が矢印f′方向へ回転駆動され、ラツ
ク板35の前方側への移動によつてスライダ17
と共にトレー2が第3B図に示すように下降位置
から垂直に上昇される。そしてラツク板35の引
き続く前方側への移動によつて第3A図で一点鎖
線に示すようにスライダ17と共にトレー2が引
込位置へ移動される。
次に、トレー2が引込位置まで移動されると、
第5B図に示すようにスライダ17のローラ24
がトレー2の係合部32から離脱されて垂直板1
1の係合部15内2係合される。これによつてス
ライダ17に対するトレー2のロツクが解除され
ると同時に今度はスライダ17が垂直板11にロ
ツクされる。すると前述とは逆にスライダ17の
移動停止によつてロツク板35が移動不可能にな
り、これによつて駆動ピニオン43、即ち駆動軸
44が回転不可能になる。従つてこの瞬間、モー
タ56の矢印a′方向への回転駆動によつて引き続
き第6A図で矢印b′方向へ回転駆動されている入
力側回転体46の小歯車51によつて、両遊星歯
車49は定位置で矢印c′方向へ回転駆動されるこ
とになり、これによつて第2出力側回転体48が
矢印d′方向へ回転駆動される。こうして入力側回
転体46による回転駆動が第1出力側回転体47
から第2出力側回転体48へ切換えられ、この第
2出力側回転体48によつて歯車61及び62を
介してトレー駆動歯車63が第3A図で矢印e′方
向へ回転駆動される。そしてこのトレー駆動歯車
63によつてトレー2のラツク31が駆動され、
そのトレー2がスライダ17に対して前方側へ水
平に移動されて、引込位置から引出位置まで引き
出される。
以上のようにして、モータ56にて差動歯車機
構45の入力側回転体46を回転駆動させ、この
入力側回転体46により第1出力側回転体47と
第2出力側回転体48とを選択的に回転駆動させ
ることによつて、引出位置と引込位置との間では
第2出力側回転体48にてトレー2をスライダ1
7に対して移動させ、引込位置と下降位置との間
では第1出力側回転体47にてスライダ17と共
にトレー2を水平及び垂直に移動させることがで
きる。従つて、トレー2を全自動で引出位置と引
込位置を経た下降位置との間で移動させることが
できる。
なお、上述した実施例では、ラツク板35を移
動させる駆動ピニオン43の駆動軸44上に差動
歯車機構45を配置させ、しかも駆動軸44に固
着された第1出力側回転体47の遊星歯車49に
入力側回転体46の小歯車51を係合させると共
に、その遊星歯車49に第2出力側回転体48の
内歯53を係合させているので、駆動軸44を有
効に利用した上に、差動歯車機構45を極めてコ
ンパクトに構成することはできる。
以上、本考案の一実施例に付き述べたが、本考
案は実施例に限定されることなく、本考案の技術
的思想に基づいて各種の有効な変更が可能であ
る。
例えば、実施例では差動歯車機構として、遊星
歯車を有する第1出力側回転体とその遊星歯車に
内歯車にて係合された第2出力側回転体とに入力
側回転体の回転を伝達する機構を示したが、遊星
歯車を入力側回転体と第2出力側回転体とに外歯
にて係合させる構造でもよい。またこれら以外の
機構を用いることも可能である。
なお、実施例ではトレー駆動歯車をトレーのラ
ツクに弾性的に圧着させているが、トレーにガイ
ド部等を設けてトレー駆動歯車とラツクとが常時
係合されるようにしてもよい。またトレー駆動歯
車はゴムローラ等によるトレーとの摩擦係合でも
よい。
さらに、実施例ではロツク手段を用いてスライ
ダとトレー、スライダと垂直板をロツクさせるよ
うにしたが、スライダを移動させながらこのスラ
イダに対してトレーを移動させてもよい。またロ
ツク手段を用いる場合には各種の変更が可能であ
る。
なお本考案は、光ビデオデイスク用のデイスク
プレーヤに限られることなく、各種のビデオデイ
スクやオーデイオデイスク等の記録及び/又は再
生を行う各種のデイスクプレーヤに広範囲に適用
可能である。
〔考案の効果〕
本考案は、1つの入力によつて2つの出力が得
られる差動歯車機構を用いて、引出位置と引込位
置との間でのスライダに対するトレーの移動と、
引込位置と下降位置との間でのスライダの移動に
伴うトレーの移動とを連続的に行うことができ
る。従つて、トレーを支持するスライダを設け
て、L形ガイド溝の水平部の長さを長くせずに、
プレーヤ本体の奥行を極力小さく抑えたものであ
りながら、トレーを引出位置と引込位置との間で
手動によつて出し入れする煩わしさは全くなく、
そのトレーを全自動で引出位置と引込位置を経た
下降位置との間で移動させることができ、極めて
操作が簡単で便利なものである。
そして、差動歯車機構によつて1つのモータで
トレーを引出位置と下降位置との間で連続的に移
動させることができるので、引出位置と引込位置
との間、引込位置と下降位置との間でトレーをそ
れぞれ別個のモータで移動させる場合のように、
モータを増加させる必要はなく、さらにモータを
増加させた時に必要となる切換え用のスイツチや
センサ等も不要であるから、極めて低コストなも
のである。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案を光ビデオデイスク用のデイスク
プレーヤに適用した一実施例を示すものであつ
て、第1図は要部の分解斜視図、第2図は要部の
底面図、第3A図〜第3C図はトレー及びスライ
ダの移動を説明するための全体の側面図、第4A
図は第3A図A−A線拡大断面図、第4B図
は第3B図B−B線拡大断面図、第4C図は
第3C図C−C線拡大断面図、第5A図〜第
5C図はトレー及びスライダのロツクを説明する
ためのロツク手段部分の平面図、第6A図及び第
6B図が差動歯車機構の動作を説明するためのそ
の一部破断正面図、第7図はプレーヤ本体の概略
斜視図である。 なお、図面に用いた符号において、1……デイ
スク、2……トレー、3……プレーヤ本体、11
……垂直板、12……L形ガイド溝、13……水
平部、14……垂直部、15……係合部、17…
…スライダ、18……ガイド軸、23……長孔、
24……ローラ、31……ラツク、32……係合
部、33……ロツク手段、35……ラツク板、3
6……傾斜ガイド溝、39……ラツク、43……
駆動ピニオン、44……駆動軸、45……差動歯
車機構、46……入力側回転体、47……第1出
力側回転体、48……第2出力側回転体、49…
…遊星歯車、56……モータ、63……トレー駆
動歯車である。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 プレーヤ本体内の固定の垂直板に設けられた水
    平部及び垂直部からなるL形ガイド溝と、このL
    形ガイド溝にガイド軸にて係合されて水平方向及
    び垂直方向に移動自在のスライダと、このスライ
    ダに水平方向に移動自在に支持されて前記プレー
    ヤ本体に対して水平方向に出入り自在に構成され
    たデイスク載置用のトレーと、前記ガイド軸に上
    下方向の傾斜ガイド溝にて係合されて水平方向に
    移動自在のラツク板と、このラツク板に設けられ
    たラツクに係合された駆動ピニオンとを具備し、 前記トレーを前記スライダに対して水平に移動
    させることによつて、そのトレーを前記プレーヤ
    本体内から水平に引き出された引出位置とプレー
    ヤ本体内に所定距離引き込まれた引込位置との間
    で移動させ、 前記駆動ピニオンの回転駆動により前記ラツク
    板を水平に移動させることによつて、そのラツク
    板の傾斜ガイド溝にて前記スライダのガイド軸を
    前記L形ガイド溝の水平部及び垂直部に沿つて案
    内させてそのスライダを水平及び垂直に移動さ
    せ、このスライダの移動によつて前記トレーを前
    記引込位置と前記プレーヤ本体内で垂直に下降さ
    れた下降位置との間で移動させるように構成した
    デイスクプレーヤにおいて、 入力側回転体とこの入力側回転体によつてそれ
    ぞれ回転駆動される第1及び第2の出力側回転体
    とからなる差動歯車機構を設け、前記入力側回転
    体をモータによつて回転駆動させると共に、前記
    第1出力側回転体は前記駆動ピニオンを回転駆動
    させ、前記第2出力側回転体は前記トレーを水平
    に駆動させるように構成し、 前記引出位置と引込位置との間では前記入力側
    回転体により前記第2出力側回転体を回転駆動さ
    せることによつて、前記トレーを駆動させてその
    トレーを前記スライダに対して水平に移動させ、 前記引込位置と下降位置との間では前記入力側
    回転体により前記第1出力側回転体を回転駆動さ
    せることによつて、前記駆動ピニオンを回転駆動
    させて前記ラツク板を介して前記スライダと共に
    前記トレーを水平及び垂直に移動させるように構
    成したことを特徴とするデイスクプレーヤ。
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