JP5803945B2 - 電力変換装置 - Google Patents

電力変換装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5803945B2
JP5803945B2 JP2013003829A JP2013003829A JP5803945B2 JP 5803945 B2 JP5803945 B2 JP 5803945B2 JP 2013003829 A JP2013003829 A JP 2013003829A JP 2013003829 A JP2013003829 A JP 2013003829A JP 5803945 B2 JP5803945 B2 JP 5803945B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vac
switch element
voltage
period
switching
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013003829A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013255413A (ja
Inventor
誠二 居安
誠二 居安
真司 安藤
真司 安藤
貞久 鬼丸
貞久 鬼丸
大林 和良
和良 大林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Soken Inc
Original Assignee
Denso Corp
Nippon Soken Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp, Nippon Soken Inc filed Critical Denso Corp
Priority to JP2013003829A priority Critical patent/JP5803945B2/ja
Priority to US13/886,953 priority patent/US9184674B2/en
Publication of JP2013255413A publication Critical patent/JP2013255413A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5803945B2 publication Critical patent/JP5803945B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02MAPPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
    • H02M7/00Conversion of ac power input into dc power output; Conversion of dc power input into ac power output
    • H02M7/66Conversion of ac power input into dc power output; Conversion of dc power input into ac power output with possibility of reversal
    • H02M7/68Conversion of ac power input into dc power output; Conversion of dc power input into ac power output with possibility of reversal by static converters
    • H02M7/72Conversion of ac power input into dc power output; Conversion of dc power input into ac power output with possibility of reversal by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode
    • H02M7/79Conversion of ac power input into dc power output; Conversion of dc power input into ac power output with possibility of reversal by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode using devices of a triode or transistor type requiring continuous application of a control signal
    • H02M7/797Conversion of ac power input into dc power output; Conversion of dc power input into ac power output with possibility of reversal by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode using devices of a triode or transistor type requiring continuous application of a control signal using semiconductor devices only
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02MAPPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
    • H02M1/00Details of apparatus for conversion
    • H02M1/42Circuits or arrangements for compensating for or adjusting power factor in converters or inverters
    • H02M1/4208Arrangements for improving power factor of AC input
    • H02M1/4233Arrangements for improving power factor of AC input using a bridge converter comprising active switches
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02MAPPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
    • H02M1/00Details of apparatus for conversion
    • H02M1/42Circuits or arrangements for compensating for or adjusting power factor in converters or inverters
    • H02M1/4208Arrangements for improving power factor of AC input
    • H02M1/4258Arrangements for improving power factor of AC input using a single converter stage both for correction of AC input power factor and generation of a regulated and galvanically isolated DC output voltage
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02MAPPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
    • H02M1/00Details of apparatus for conversion
    • H02M1/0067Converter structures employing plural converter units, other than for parallel operation of the units on a single load
    • H02M1/007Plural converter units in cascade
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B70/00Technologies for an efficient end-user side electric power management and consumption
    • Y02B70/10Technologies improving the efficiency by using switched-mode power supplies [SMPS], i.e. efficient power electronics conversion e.g. power factor correction or reduction of losses in power supplies or efficient standby modes

Description

本発明は、交流電力と直流電力との間の電力変換を提供する電力変換装置に関する。
特許文献1は、昇降圧動作が可能な電力変換装置を開示する。この電力変換装置は、昇圧と降圧との切換え時におけるスパイクを抑制するために、4つのスイッチ素子を継続的にスイッチング動作させている。より詳細には、交流端の側に設けられた2つのスイッチ素子Q1、Q2は、一定デューティでスイッチングし、降圧動作を実行する。
特許第3825386号公報
従来技術の構成では、スイッチ素子が継続的にスイッチング動作するから、スイッチング損失が大きい。特に、交流端の側に設けられた2つのスイッチ素子Q1、Q2のスイッチング損失が大きい。
また、別の観点では、交流端の側に設けられた2つのスイッチ素子Q1、Q2のスイッチング動作により、交流端からの入力電流が断続される。このため、リアクトルに流れるリアクトル電流が大きい。この結果、大きいリアクトル電流に起因して、リアクトル損失が増加する。さらに、大きいリアクトル電流に起因して、スイッチ素子の導通損、およびスイッチング損がさらに増加する。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、スイッチ素子のスイッチング動作に起因する損失を抑制した電力変換装置を提供することである。
本発明は上記目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。なお、特許請求の範囲およびこの項に記載した括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
開示された発明のひとつは、交流電源(3)が接続される交流端(2a)と直流電源(4)が接続される直流端(2b)との間に配置されたブリッジ回路(6)と、ブリッジ回路と直流端との間に設けられたコンバータ回路(7)と、コンバータ回路を制御する制御装置(9、509)とを備え、コンバータ回路は、ブリッジ回路の端子間に直列に配列された第1スイッチ素子(15、Q1)および第2スイッチ素子(16、Q2)と、直流端の端子間に直列に配列された第3スイッチ素子(17、Q3)および第4スイッチ素子(18、Q4)と、第1および第2スイッチ素子の中間点と第3および第4スイッチ素子の中間点との間に設けられたリアクトル(19)とを備え、制御装置は、交流端における交流電圧(vac)の周期の一部を停止期間(TDS1、TDS2、TDS3)として規定し、停止期間において第1スイッチ素子および第2スイッチ素子の交流電圧(vac)に追従して変化するデューティ比で実行されるスイッチングを停止する第1制御部(40、240、540、940)と、第3スイッチ素子および第4スイッチ素子の少なくともひとつのスイッチングによって、周期の全体にわたって電圧制御と力率改善制御とを実行する第2制御部(50)とを備えることを特徴とする。
この構成によると、第1制御部は、停止期間において第1スイッチ素子および第2スイッチ素子の交流電圧に追従して変化するデューティ比で実行されるスイッチングを停止する。このため、第1スイッチ素子および第2スイッチ素子のスイッチングに起因する損失を抑制することができる。
本発明の第1実施形態に係る電力変換装置を示すブロック図である。 第1実施形態の制御装置を示すブロック図である。 第1実施形態の係数と変換効率との関係を示すグラフである。 第1実施形態の作動の一例を示すタイミング図である。 本発明の第2実施形態の制御装置の一部を示すブロック図である。 第2実施形態の作動の一例を示すタイミング図である。 第2実施形態の制御装置の一部を示すブロック図である。 第2実施形態の作動の一例を示すタイミング図である。 本発明の第3実施形態の作動の一例を示すタイミング図である。 本発明の第4実施形態の作動の一例を示すタイミング図である。 比較例を示すタイミング図である。 本発明の第5実施形態に係る電力変換装置を示すブロック図である。 第5実施形態の制御装置の一部を示すブロック図である。 第5実施形態の作動の一例を示すタイミング図である。 第5実施形態の作動の一例を示すタイミング図である。 本発明の第6実施形態の作動の一例を示すタイミング図である。 本発明の第7実施形態の作動の一例を示すタイミング図である。 本発明の第8実施形態の作動の一例を示すタイミング図である。 本発明の第9実施形態の制御装置の一部を示すブロック図である。 第5実施形態の作動の一例を示すタイミング図である。 第5実施形態の作動の一例を示す波形図である。 比較例の作動の一例を示す波形図である。 比較例の作動の一例を示すタイミング図である。 本発明の第10実施形態の制御装置の一部を示すブロック図である。
以下に、図面を参照しながら開示された発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。また、後続の実施形態においては、先行する実施形態で説明した事項に対応する部分に百以上の位だけが異なる参照符号を付することにより対応関係を示し、重複する説明を省略する場合がある。各実施形態で具体的に組合せが可能であることを明示している部分同士の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、明示してなくとも実施形態同士を部分的に組み合せることも可能である。
(第1実施形態)
図1において、本発明を適用した第1実施形態は、充電回路1である。充電回路1は、電力変換装置2を備える。充電回路1は、交流電力を供給する交流電源3を備える。充電回路1は、直流電源4を備える。
電力変換装置2は、交流電源3が接続される交流端2aと、直流電源4が接続される直流端2bとを備える。電力変換装置2は、交流電源3の電力を直流電力に変換することができる。また、電力変換装置2は、直流電源4の電力を交流電力に変換することができる。充電回路1は、負荷としての直流電源4に電力を供給する電源回路を構成する。
交流電源3は、大規模な電力網、例えば商用電源、または事業所もしくは家庭内の小規模電力網、例えば構内配電網である。交流電源3は、発電機を含むことができる。
直流電源4は、電力変換装置2から供給される直流電力によって充電される二次電池によって提供される。二次電池は、車両に搭載された車載型の二次電池、可搬型の二次電池、または地上に固定された定置型の二次電池である。二次電池は、例えばリチウムイオン電池によって提供される。
電力変換装置2は、フィルタ回路5と、ブリッジ回路6と、昇降圧型のコンバータ回路7と、直流用の平滑コンデンサ8と、制御装置(CNTR)9とを備える。フィルタ回路5は、高周波ノイズを除去する。
ブリッジ回路6は、交流電源3と直流電源4との間に配置されている。ブリッジ回路6は、複数のスイッチ素子11−14を有するフルブリッジ回路である。ブリッジ回路6は、交流から直流へのAC/DC変換と、直流から交流へのDC/AC変換とを提供する。例えば、ブリッジ回路6は、交流電力を整流し全波整流電圧を出力する。ブリッジ回路6は双方向の整流回路とも呼ぶことができる。
ブリッジ回路6は、ブリッジ回路のそれぞれのアームに、第1スイッチ素子11(以下、Qaと呼ぶ)、第2スイッチ素子12(以下、Qbと呼ぶ)、第3スイッチ素子13(以下、Qcと呼ぶ)、および第4スイッチ素子14(以下、Qdと呼ぶ)を備える。QaとQbとの間、およびQcとQdとの間が、一対の交流端とされる。QaとQcとの間、およびQbとQdとの間が、一対の直流端とされる。
コンバータ回路7は、ブリッジ回路6と直流電源4との間に配置されている。コンバータ回路7は、複数のスイッチ素子15−18とリアクトル19とを有するHブリッジ型のコンバータ回路である。コンバータ回路7は、双方向に電圧を昇降圧変換することが可能である。
コンバータ回路7は、交流電源3側に配置され、直列接続された第1スイッチ素子15(以下、Q1と呼ぶ)と、第2スイッチ素子16(以下、Q2と呼ぶ)とを備える。Q1とQ2とは、ブリッジ回路6から供給される電圧に対して順方向に直列に接続されている。Q1およびQ2は、ブリッジ回路6の端子間に直列に配列されている。さらに、コンバータ回路7は、直流電源4側に配置され、直列接続された第3スイッチ素子17(以下、Q3と呼ぶ)と、第4スイッチ素子18(以下、Q4と呼ぶ)とを備える。Q3とQ4とは、直流電源4の電圧に対して順方向に直列に接続されている。Q3およびQ4は、直流端2bの端子間に直列に配列されている。
Q1とQ2との間と、Q3とQ4との間との間には、リアクトル(L)19が設けられている。リアクトル19は、エネルギ蓄積素子として機能するインダクタンス素子である。リアクトル19は、Q1およびQ2の中間点と、Q3およびQ4の中間点との間に設けられている。さらに、Q3とQ4とに対して並列となるように、コンデンサ8が設けられている。コンデンサ8は、平滑用の出力キャパシタである。
コンバータ回路7は、昇降圧チョッパ回路とも呼ぶことができる。コンバータ回路7は、昇圧コンバータ回路としての構成要素と、降圧コンバータ回路としての構成要素とを備える。交流電源3から直流電源4へ電力が供給されるとき、Q4は昇圧コンバータ回路のスイッチ素子を提供する。交流電源3から直流電源4へ電力が供給されるとき、Q1は降圧コンバータ回路のスイッチ素子を提供する。直流電源4から交流電源3へ電力が供給されるとき、Q2は昇圧コンバータ回路のスイッチ素子を提供する。直流電源4から交流電源3へ電力が供給されるとき、Q3は降圧コンバータ回路のスイッチ素子を提供する。
スイッチ素子11−18は、IGBT素子(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ素子)である。よって、スイッチ素子11−18は、スイッチングトランジスタと、逆接続ダイオードとの並列回路として構成されている。
制御装置9は、ブリッジ回路6およびコンバータ回路7の複数のスイッチ素子11−18を制御する。制御装置9は、ブリッジ回路6およびコンバータ回路7を制御する制御手段を提供する。制御装置9は、コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体を備えるマイクロコンピュータによって提供される。記憶媒体は、コンピュータによって読み取り可能なプログラムを非一時的に格納している。記憶媒体は、半導体メモリまたは磁気ディスクによって提供されうる。プログラムは、制御装置9によって実行されることによって、制御装置9をこの明細書に記載される装置として機能させ、この明細書に記載される制御方法を実行するように制御装置9を機能させる。制御装置9が提供する手段は、所定の機能を達成する機能的ブロック、またはモジュールとも呼ぶことができる。
電力変換装置2は、交流電圧vacを検出する交流電圧検出部としての電圧検出器21を備える。電力変換装置2は、直流電圧vbを検出する直流電圧検出部としての電圧検出器22を備える。電力変換装置2は、交流電流iacを検出する交流電流検出部としての電流検出器23を備える。電力変換装置2は、リアクトル19に流れるリアクトル電流iLを検出するリアクトル電流検出部としての電流検出器24を備える。ブリッジ回路6とコンバータ回路7との間における入力電圧は、交流電圧vacの絶対値|vac|として求められる。なお、交流電圧vacを検出する代わりに、入力電圧を検出してもよい。さらに、交流電圧vacから|Vac|を検出する代わりに、ブリッジ回路6の出力電圧を検出してもよい。これら複数の検出器21、22、23、24からの検出信号は、制御装置9に入力される。
制御装置9は、交流電源3から直流電源4へ電力を供給する順方向モードを提供するように複数のスイッチ素子11−18を制御する。順方向モードは、交流電源3から供給される交流電力によって直流電源4を充電するための充電モードとも呼ぶことができる。
順方向モードにおいて、制御装置9は、ブリッジ回路6によって交流から直流への変換を行うようにQa−Qdを制御する。具体的には、制御装置9は、ブリッジ回路6をダイオード整流回路として機能させる。制御回路9は、Qa−QdをOFF状態に固定的に制御する。
順方向モードにおいて、制御装置9は、少なくともQ1をスイッチング制御、すなわちオンオフ制御することにより降圧制御を提供する。このとき、Q1とQ2とは、互いに反転駆動することができる。順方向モードにおいて、制御装置9は、少なくともQ4をスイッチング制御することにより昇圧制御を提供する。このとき、Q3とQ4とは、互いに反転駆動することができる。
さらに、制御装置9は、交流電圧vacと交流電流iacとの位相をほぼ一致させる力率改善制御(PFC制御)を実行する。交流電流iacの目標電流iac*は、交流電圧vacに基づいて生成することができる。また、リアクトル19に流れる電流を制御することによって交流電流iacの位相を制御することができる。そこで、制御装置9は、リアクトル電流iLが目標値iL*に一致するように、コンバータ回路7の少なくともひとつのスイッチ素子を制御する。図示の例では、制御装置9は、力率改善制御を実行するようにQ3およびQ4を制御する。リアクトル電流iLの目標値iL*は、入力電流iacの目標電流iac*から生成される。
制御装置9は、直流電源4から交流電源3へ電力を供給する逆方向モードを提供するように複数のスイッチ素子11−18を制御する。逆方向モードは、逆潮流モードとも呼ばれる。
逆方向モードにおいて、制御装置9は、少なくともQ3をスイッチング制御、すなわちオンオフ制御することにより降圧制御を提供する。このとき、Q3とQ4とは、互いに反転駆動することができる。逆方向モードにおいて、制御装置9は、少なくともQ2をスイッチング制御することにより昇圧制御を提供する。このとき、Q1とQ2とは、互いに反転駆動することができる。
逆方向モードにおいて、制御装置9は、ブリッジ回路6をインバータ回路として機能させる。制御装置9は、ブリッジ回路6によって直流から交流への変換を行うようにQa−Qdを制御する。具体的には、制御装置9は、交流電圧vacの極性に応じて、QaとQdとの対と、QbとQcとの対とをスイッチング制御する。QaとQdとの対と、QbとQcとの対とは、反転駆動される。この結果、Qa−Qdは、交流電圧vacの周波数でスイッチング制御される。
さらに、制御装置9は、交流電圧vacと交流電流iacとの位相をほぼ一致させる力率改善制御(PFC制御)を実行する。図示の例では、制御装置9は、力率改善制御を実行するようにQ3およびQ4を制御する。
なお、ハイサイドのスイッチ素子とローサイドのスイッチ素子が反転駆動される場合、デッドタイムが付与される。
図2は、制御装置9が提供する機能的なブロックを示す。制御装置9は、ブリッジ回路6を制御するための整流部30を備える。整流部30は、入力部31、整流制御部(RCTM)32、および反転器33を備える。入力部31は、交流電圧vacを入力する。整流制御部32は、vac>0であるとき、ON信号を出力する。整流制御部32は、vac≦0であるとき、OFF信号を出力する。整流制御部32の出力は、対角上に配置されたひとつの対のスイッチ素子、すなわちQaおよびQdに供給される。反転器33は、整流制御部32の出力を反転する。反転器33の出力は、対角上に配置された他の対のスイッチ素子、すなわちQbおよびQcに供給される。
整流部30は、vac>0であるとき、すなわち交流電圧vacが正であるとき、QaおよびQdをON状態に駆動する。整流部60は、vac≦0であるとき、すなわち交流電圧vacが負または0であるとき、QaおよびQdをOFF状態に駆動する。
制御装置9は、Q1およびQ2を制御するための第1制御部40を備える。図示の例では、第1制御部40は、順方向モードのための降圧制御部と、逆方向モードのための昇圧制御部とを提供する。Q1の駆動信号は、デューティ比Q1dutyをもつ。Q2の駆動信号は、デューティ比Q2dutyをもつ。
第1制御部40は、複数の機能的なブロック41−45を備える。入力部41は、交流電圧vacを入力する。入力部42は、直流電圧vbを入力する。演算部(CALM)43は、Q1およびQ2のオン時間とオフ時間との比率、すなわちデューティ比を決定する。
演算部43は、交流電圧vacの絶対値|vac|と、直流電圧vbよりわずかに低い所定の閾値電圧vb×kとを比較する。閾値電圧vb×kは、直流電圧vbと係数kとの積である。係数kは、1より小さい。
図3に図示されるように、電力変換装置2の変換効率EFFCは、係数kが1のときに最大値となる。変換効率EFFCは、係数kが減少すると、減少する。係数kが0.8を下回ると、変換効率EFFCは急激に低下する。また、係数kが0.9を下回ると、変換効率EFFCの低下量は電力変換装置2にとって無視し難い低下量となる。一方、係数kが1.0に設定されると、|vac|=|vb|となることがある。この場合、デューティ比が過変調になりやすい。この場合、リアクトル電流iLを指令値に制御できずに、波形が歪むことがある。よって、係数kは、1.0を下回るように設定されることが望ましい。よって、係数kは、0.8以上1.0未満に設定することができる。係数kは、0.9以上1.0未満に設定することが望ましい。さらに、係数kは、0.95以上1.0未満に設定することが望ましい。変換効率の低下を抑制しながら、歪みを抑制することができる。
図2に戻り、演算部43は、|vac|≦vb×kであるとき、Q1dutyを100%に設定し、Q2dutyを0%に設定する。制御装置9は、演算部43における絶対値|vac|と閾値電圧vb×kとの比較によって、交流電圧vacの周期内の所定の期間を、スイッチングが停止される停止期間TDS1として規定する。よって、停止期間TDS1は交流電圧vacに同期している。制御装置9は、停止期間TDS1において、Q1およびQ2のスイッチングを停止する。演算部43は、|vac|>vb×kであるとき、Q1dutyをvb×k/|vac|%に設定し、Q2dutyを1−vb×k/|vac|%に設定する。制御装置9は、演算部43における絶対値|vac|と閾値電圧vb×kとの比較によって、交流電圧vacの周期内の所定の期間を、スイッチングが実施されるスイッチング期間TSW1として規定する。よって、スイッチング期間TSW1は交流電圧vacに同期している。
パルス幅変調部(PWM)44は、演算部43から指令されるデューティ比をもつパルス信号を出力する。このパルス信号は、Q1の駆動信号として利用される。反転器45は、Q1の駆動信号を反転することにより、Q2の駆動信号を出力する。
この結果、制御装置9は、|vac|≦vb×kであるとき、Q1を閉じ、Q2を開くことによって、ブリッジ回路6とコンバータ回路7とを直結する。制御装置9は、|vac|>vb×kであるとき、絶対値|vac|と直流電圧vbとの比率に応じた比率でQ1とQ2とをスイッチングする。すなわち、Q1とQ2とは、順方向モードでは降圧制御を実行するように制御され、逆方向モードでは昇圧制御を実行するように制御される。
第1制御部40は、交流端2aにおける交流電圧vacの周期の一部を停止期間TDS1として規定する。第1制御部40は、停止期間TDS1においてQ1およびQ2のスイッチングを停止する。第1制御部40は、交流電圧vacが直流端2bにおける直流電圧vbと1未満の係数kとから設定される閾値電圧vb×kを下回る期間(|vac|≦vb×k)を停止期間TDS1とする。言い換えると、第1制御部40は、交流電圧vacが閾値電圧vb×kを下回る期間の中に停止期間TDS1を設定する。第1制御部40は、交流電圧vacが閾値電圧vb×kを上回る期間(|vac|>vb×k)をスイッチング期間TSW1とする。第1制御部40は、スイッチング期間TSW1において、Q1およびQ2の少なくともひとつのスイッチングを実行する。この構成によると、交流電圧vacが、閾値電圧vb×kを下回る期間、すなわち|vac|≦vb×kが成立する期間においては、第1制御部40は、Q1およびQ2のスイッチングを停止する。一方、交流電圧vacが、閾値電圧vb×kを上回る期間、すなわち|vac|>vb×kが成立する期間においては、第1制御部40は、Q1およびQ2の少なくともひとつのスイッチングを実行する。よって、交流電圧が高いときには、Q1およびQ2において昇圧動作または降圧動作が得られる。第1制御部40は、スイッチング期間TSW1におけるQ1およびQ2の少なくともひとつのスイッチングを、スイッチング期間TSW1において正弦波状に変化するデューティ比(vb×k/|vac|)で実行する。交流電圧vacは正弦波状に変化する。交流電圧vacに基づいて変調されたデューティ比は、正弦波状になる。すなわち、第1制御部40は、スイッチング期間TSW1におけるQ1およびQ2の少なくともひとつのスイッチングを、交流電圧vacに追従して変化するデューティ比(vb×k/|vac|)で実行する。この構成によると、過渡的な変化が抑制される。
制御装置9は、Q3およびQ4を制御するための第2制御部50を備える。図示の例では、図示の例では、第2制御部50は、順方向モードのための昇圧制御部と、逆方向モードのための降圧制御部とを提供する。第2制御部50は、力率改善制御部でもある。Q3の駆動信号は、デューティ比Q3dutyをもつ。Q4の駆動信号は、デューティ比Q4dutyをもつ。
第2制御部50は、複数の機能的なブロック51−62を備える。設定部51は、電流の指令値|iac|*を算出する。算出部52は、1/Q1dutyを算出する。乗算部53は、リアクトル電流の指令値iL*を算出する。指令値iL*は、iL*=|iac|*/Q1dutyである。入力部54は、リアクトル電流の検出値iLを入力する。加算部55は、指令値−iL*と、検出値iLとを加算する。この結果、偏差diLが求められる。偏差diLは、diL=iL−iL*である。
フィードバック制御部56は、フィードバック制御量FBを設定する。フィードバック制御部56は、偏差diLを小さくするための制御量FBを算出する。フィードバック制御部56は、比例積分(PI)制御に基づいて制御量FBを算出する。PI制御に代えて、PID制御、ヒステリシス制御などの種々のフィードバック制御方法を利用することができる。
算出部57は、|vac|×Q1dutyを出力する。加算部58は、制御量−FBと|vac|×Q1dutyとを加算する。発生部59は、1/vbを出力する。乗算部60は、|vac|×Q1duty−FBに、1/vbを乗算する。乗算部60の出力は、(|vac|×Q1duty−FB)/vbである。
パルス幅変調部(PWM)61は、乗算部60からの出力に対応するデューティ比をもつパルス信号を出力する。このパルス信号は、Q3の駆動信号として利用される。反転器62は、Q3の駆動信号を反転することにより、Q4の駆動信号を出力する。
第2制御部50は、リアクトル電流iLを指令値iL*にフィードバック制御するように、交流電圧vacと直流電圧vbとに基づいて、Q3およびQ4を制御する。第2制御部50は、リアクトル電流iLを指令値iL*に接近させるように設定されるデューティ比で少なくともひとつのスイッチ素子をスイッチング制御する。よって、リアクトル電流の検出値iLを指令値iL*に接近させることができる。第2制御部50は、Q3およびQ4の少なくともひとつのスイッチングによって、交流電圧vacの周期の全体にわたって力率改善制御を実行する。よって、制御装置9は、停止期間TDS1を含む全期間にわたって、Q3およびQ4のスイッチングによって、力率改善制御を実行する。
図4は、電力変換回路2の作動状態を示している。図中において、実線EMBは、この実施形態の波形を示す。破線CMP1は、Q1の駆動信号のデューティ比Q1dutyを一定値に固定した場合の波形を示す。なお、図中には、微小なリップルを除いた波形が図示されている。直流電圧vbは、交流電圧vacの最大値より小さい。交流電流iacは、力率改善制御によって交流電圧vacとほぼ同相である。
図示の例では、時刻t10と時刻t11との間の期間、時刻t12と時刻t13との間の期間、時刻t13と時刻t14との間の期間、および時刻t15と時刻t16との間の期間において、|vac|≦vb×kが成立する。これらの期間においては、Q1がON状態に固定され、Q2がOFF状態に固定されている。これらの期間は、停止期間TDS1である。
時刻t11と時刻t12との間の期間、および時刻t14と時刻t15との間の期間において、|vac|>vb×kが成立する。これらの期間においては、Q1およびQ2がスイッチングされる。これらの期間は、スイッチング期間TSW1である。
Q1dutyは、スイッチング期間TSW1においてのみ100%より低くなる。Q1dutyは、スイッチング期間TSW1においてのみ、100%より低く、0%より大きい値になる。Q1dutyは、スイッチング期間TSW1においてのみ、交流電圧vacの最大値と閾値電圧vb×kとの比に対応した電圧制御のための固定値D1と、100%との間の値になる。Q1dutyは、スイッチング期間TSW1においてのみ、絶対値|vac|と閾値電圧vb×kとの比に対応した電圧制御値になる。
この実施形態では、停止期間TDS1が設けられることにより、Q1およびQ2のスイッチング回数が低減される。この結果、Q1およびQ2におけるスイッチング損が低減される。
また、停止期間TDS1において、実線EMBが示すリアクトル電流iLは、破線CMP1が示すリアクトル電流iLより小さい。リアクトル電流iLは、iL=|iac|/Q1dutyで表すことができる。すなわち、Q1dutyが小さくなると、リアクトル電流iLは大きくなる。この実施形態では、Q1dutyが100%であるから、リアクトル電流iLが抑制される。これにより、リアクトル19に生じる導通損、および鉄損が低減される。
さらに、リアクトル電流iLの減少により、Q1−Q4に流れる電流も低減される。よって、Q1−Q4のスイッチング損、および導通損が低減される。
(第2実施形態)
上記実施形態では、対をなすQ1とQ2とを相補的に駆動し、かつ、対をなすQ3とQ4とを相補的に駆動した。これに代えて、順方向モードにおいて必要なスイッチ素子だけを駆動してもよい。また、逆方向モードにおいて必要なスイッチ素子だけを駆動してもよい。
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的な構成とする変形例である。電力変換装置2は、図1に図示された構成を備える。制御装置9は、図5に図示された構成を備える。制御装置9は、第1制御部240を備える。
設定部246は、Q2をOFF状態に固定するための0%のデューティ比をもつ信号を出力する。スイッチ部247は、パルス幅変調部44によって設定された信号と、設定部246によって設定された信号とを選択する。設定部248は、Q1をOFF状態に固定するための0%のデューティ比をもつ信号を出力する。スイッチ部249は、パルス幅変調部44によって設定された信号と、設定部248によって設定された信号とを選択する。
設定部263は、Q3をOFF状態に固定するための0%のデューティ比をもつ信号を出力する。スイッチ部264は、パルス幅変調部61によって設定された信号と、設定部263によって設定された信号とを選択する。設定部265は、Q4をOFF状態に固定するための0%のデューティ比をもつ信号を出力する。スイッチ部266は、パルス幅変調部61によって設定された信号と、設定部265によって設定された信号とを選択する。
スイッチ部247、249、264、266は、順方向モードにおいて(F)を選択し、逆方向モードにおいて(R)を選択する。
図5は、順方向モードにおける回路状態を示している。順方向モードにおいて、制御装置9は、Q2およびQ3を継続的にOFF状態におく。順方向モードのための電流は、Q2、Q3のダイオードを流れることができる。制御装置9は、Q1およびQ4のスイッチング制御により昇降圧制御を実行する。これにより、制御装置9は、交流電圧vacを直流電圧vbに変換し、コンデンサ8の両端に直流電圧vbを発生させる。第1制御部240は、交流端2aから直流端2bへ電力を供給するとき、停止期間TDS1において、Q1をON状態に固定し、Q2をOFF状態に固定する。これによりスイッチング回数が低減される。
第1制御部240は、スイッチング期間TSW1において、Q1のスイッチングを実行し、Q2のスイッチングを停止する。これにより、Q1およびQ2の両方がスイッチングされないから、デットタイムに起因するデューティ比のステップ的な変動が抑制される。
図6は、電力変換回路2の作動状態を示している。この実施形態では、Q2およびQ3が交流電圧vacに変化に依存することなくOFF状態に固定される。よって、この実施形態によると、先行する実施形態よりさらに損失が抑制される。
図7は、逆方向モードにおける回路状態を示している。逆方向モードにおいて、制御装置9は、Q1およびQ4を継続的にOFF状態におく。逆方向モードのための電流は、Q1、Q4のダイオードを流れることができる。制御装置9は、Q2およびQ3のスイッチング制御により昇降圧制御を実行する。これにより、制御装置9は、直流電圧vbを交流電圧vacに変換し、ブリッジ回路6の両端に直流電圧vbを発生させる。第1制御部240は、直流端2bから交流端2aへ電力を供給するとき、停止期間TDS1において、Q1をOFF状態に固定し、Q2をOFF状態に固定する。これによりスイッチング回数が低減される。
第1制御部240は、スイッチング期間TSW1において、Q2のスイッチングを実行し、Q1のスイッチングを停止する。これにより、Q1およびQ2の両方がスイッチングされないから、デットタイムに起因するデューティ比のステップ的な変動が抑制される。
図8は、電力変換回路2の作動状態を示している。この実施形態では、Q1およびQ4が交流電圧vacに変化に依存することなくOFF状態に固定される。よって、この実施形態によると、先行する実施形態よりさらに損失が抑制される。
(第3実施形態)
上記実施形態では、制御装置9は、スイッチング期間TSW1において、Q1dutyが絶対値|vac|に応じて正弦波状に変化するように、Q1dutyを変調した。これに代えて、制御装置9は、スイッチング期間TSW1において、Q1dutyを所定の一定値に固定してもよい。
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的な構成とする変形例である。図9は、この実施形態により提供されるQ1dutyの波形を示す。Q1dutyは、スイッチング期間TSW1において固定値D1に固定されている。この固定値D1は、交流電圧vacの最大値と閾値電圧vb×kとの比に対応した値である。この実施形態でも、停止期間TDS1が設けられるから、損失が抑制される。
(第4実施形態)
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的な構成とする変形例である。この実施形態では、制御装置9は、スイッチング期間TSW1において、Q1dutyを所定の一定値に固定する。さらに、制御装置9は、スイッチング期間の開始時と終了時にとにおいてQ1dutyを徐々に変化させる。第1制御部240は、スイッチング期間TSW1におけるQ1およびQ2の少なくともひとつのスイッチングを、スイッチング期間TSW1において台形波状に変化するデューティ比で実行する。
図10は、この実施形態により提供されるQ1dutyの波形を示す。Q1dutyは、始期である時刻t11の後に徐々に減少する。Q1dutyは、時刻t11の後、所定の遅れ時間が経過したときに固定値D1に到達する。Q1dutyは、終期である時刻t12の後に徐々に増加する。Q1dutyは、時刻t12の後、所定の遅れ時間が経過したときに100%に復帰する。これにより、Q1dutyがステップ状に変化することに起因する過渡的な応答が抑制される。この実施形態でも、停止期間TDS1が設けられるから、損失が抑制される。
(比較例)
図11は、比較例により提供されるQ1dutyの波形を示す。図中において、破線CMP1は、全期間にわたってQ1dutyを固定値D1に固定した比較例である。実線CMP2は、全期間にわたってQ1dutyを正弦波状に変調した比較例である。これらの比較例では、全期間にわたってQ1がスイッチング制御される。よって、スイッチングに起因する損失が全期間にわたって生じる。
(第5実施形態)
図12は、第5実施形態に係る電力変換装置2を示すブロック図である。この実施形態は、先行する実施形態を基礎的な構成とする変形例である。この実施形態では、直流電圧vbは、いつでも交流電圧vacより高い。
電力変換装置2は、制御装置509を備える。制御装置509は、スイッチ素子15−18を駆動するための駆動回路71を備える。駆動回路71は、ブートストラップ回路として構成されている。
駆動回路71は、電源72を備える。電源72は、駆動回路71のための電源である。電源72は、スイッチ素子15−18のゲートに電荷を供給するためのゲートドライブ用電源でもある。
駆動回路71は、対をなすQ1およびQ2を駆動するための回路部品73−77を備える。Q1はハイサイドスイッチであり、Q2はローサイドスイッチである。回路部品73−77は、Q1をブートストラップ駆動するためのブートストラップ回路を構成する。集積回路73は、ブートストラップ回路を構成するための集積回路である。集積回路73は、パワーMOSFETおよびIGBTに利用可能な駆動回路であって、ハイサイド出力とローサイド出力とをもつ駆動回路である。集積回路73は、例えば、インターナショナル・レクティファイアー・ジャパン株式会社が販売するIR2113によって提供することができる。
集積回路73は、ハイサイドスイッチのための入力端子HINと、ハイサイドスイッチのためのフローティングされた電源端子VBBと、ハイサイドスイッチのための出力端子HOとを有する。集積回路73は、入力端子HINに与えられる信号に応答して、電源端子VBBに与えられる電荷を出力端子HOに供給する。
集積回路73は、ローサイドスイッチのための入力端子LINと、ローサイドスイッチのための電源端子VCCと、ローサイドスイッチのための出力端子LOとを有する。集積回路73は、入力端子LIに与えられる信号に応答して、電源端子VCCに与えられる電荷をローサイド出力LOに供給する。
ダイオード74は電源72の正極端子に接続されたアノードと、電源端子VBBに接続されたカソードとをもつ。コンデンサ75の一端は、Q1とQ2との中間点に接続されている。コンデンサ75の他端は、ダイオード74のカソードおよび電源端子VBBに接続されている。出力端子HOは、抵抗76を介してQ1のゲートに接続されている。電源端子VCCには、電源72から電荷が供給される。出力端子LOは、抵抗77を介してQ2のゲートに接続されている。
Q2がON状態のとき、電源72、ダイオード74、コンデンサ75、Q2、接地ラインを含む閉回路に電流が流れる。この電流により、コンデンサ75が充電される。コンデンサ75に充電された電荷は、入力端子HINへのON信号に応答して、出力端子HOから抵抗76を経由してQ1のゲートに供給される。ハイサイドスイッチであるQ1をON状態に駆動するための電源が、コンデンサ75から得られる。
このように、制御装置509は、Q2がON状態のときに充電されるコンデンサ75を含むブートストラップ回路71を備える。このブートストラップ回路71は、Q1をON状態に駆動するときに、コンデンサ75に充電された電荷をQ1の制御端子、すなわちゲートに供給する。
第1制御部540は、交流電圧vacが参照電圧Vrefを上回る期間(|vac|>Vref)の中に停止期間TDS2を設定している。具体的には、第1制御部540は、交流電圧vacの最大値Vmが直流端2bにおける直流電圧vbを下回り、かつ、交流電圧vacが所定の参照電圧Vrefを上回る期間(|vac|>Vref)を停止期間TDS2とする。
第1制御部540は、交流電圧vacが参照電圧Vrefを下回る期間(|vac|<Vref)をスイッチング期間TSW2とする。具体的には、第1制御部540は、最大値Vmが直流電圧vbを下回り、かつ、交流電圧vacが参照電圧Vrefを下回る期間(|vac|<Vref)をスイッチング期間TSW2とする。
第1制御部540は、スイッチング期間TSW2において、Q1およびQ2のスイッチングを実行する。スイッチング期間TSW2においては、第1制御部540は、Q1およびQ2のスイッチングを実行する。よって、ブートストラップ回路71のコンデンサ75に充電し、ハイサイドスイッチであるQ1のスイッチングが可能となる。
駆動回路71は、対をなすQ3およびQ4を駆動するための回路部品83−87を備える。回路部品83−87は、Q3をブートストラップ駆動するためのブートストラップ回路を構成する。回路部品83−87は、上述の回路部品73−77と同じであって、相似の回路を提供する。
ブートストラップ回路は、ハイサイドスイッチを駆動するための回路を小型に構成することを可能とする。この実施形態では、制御装置9は、ブートストラップ回路によってハイサイドスイッチを駆動するために、ハイサイドスイッチを駆動する必要がある期間には、ローサイドスイッチを相補的に駆動する。
図12に図示されるように、制御装置509は、Q1およびQ2を制御するための第1制御部540を備える。図13は、第1制御部540のブロックを示す。図示の例では、第1制御部540は、順方向モードのための降圧制御部と、逆方向モードのための昇圧制御部とを提供する。
第1制御部540は、演算部543aを備える。演算部543aは、交流電圧vacの絶対値|vac|と、所定の参照電圧Vrefとを比較する。参照電圧Vrefは、直流電圧vbより低い電圧である。参照電圧Vrefは、交流電圧vacのゼロクロス前後のスイッチング期間TSW2を規定するために設定されている。
参照電圧Vrefは、交流電圧vacの最大値Vmの1/2を下回る値に設定されることが望ましい。これにより、長い停止期間TDS2を設定することができる。さらに、参照電圧Vrefは、交流電圧vacの最大値Vmの1/5を下回るように設定されることが望ましい。停止期間TDS2をより長く設定するためである。さらに、参照電圧Vrefは、交流電圧vacの最大値Vmの1/10程度に設定されることが望ましい。停止期間TDS2をより長く設定するためである。
演算部543aは、|vac|≧Vrefであるとき、Q1dutyを100%に設定し、Q2dutyを0%に設定する。言い換えると、第1制御部540は、停止期間TDS2において、Q1をON状態に固定し、Q2をOFF状態に固定する。演算部543aは、|vac|<Vrefであるとき、Q1dutyをマップに基づいて設定し、Q2dutyを1−Q1duty%に設定する。
第1制御部540は、マップ(MAPM)543bを備える。マップ543bは、|vac|<VrefであるときのQ1dutyを設定する。マップ543bは、絶対値|vac|とVrefとの差に基づいてQ1dutyを設定する。マップ543bは、Vref=|vac|のときにQ1dutyが100%になり、絶対値|vac|が減少するにしたがってQ1dutyが減少するようにQ1dutyを設定する。絶対値|vac|が0になっても、Q1dutyは0にはならない。マップ543bは、絶対値|vac|が0のときに、Q1dutyを最小値Dmに設定する。
この実施形態では、継続的に|vac|<vbである。制御装置509は、|vac|≧Vrefであるとき、Q1を閉じ、Q2を開くことによって、ブリッジ回路6とコンバータ回路7とを直結する。制御装置509は、|vac|<Vrefであるとき、絶対値|vac|と直流電圧vbとの差に応じた比率でQ1とQ2とをスイッチングする。第1制御部540は、スイッチング期間TSW2におけるQ1のスイッチングを、交流電圧vacの極性反転時に極小値となるように変化するデューティ比で実行する。すなわち、Q1とQ2とは、順方向モードでは降圧制御を実行するように制御され、逆方向モードでは昇圧制御を実行するように制御される。
図14は、電力変換回路2の作動状態を示している。図中には、微小なリップルを除いた波形が図示されている。また、図中には、スイッチング期間TSW2を明確に図示するために、参照電圧Vrefが実際より高く図示されている。直流電圧vbは、交流電圧vacの最大値より大きい。交流電流iacは、力率改善制御によって交流電圧vacとほぼ同相である。
図示の例では、時刻t50と時刻t51との間の期間、時刻t52と時刻t53との間の期間、時刻t53と時刻t54との間の期間、および時刻t55と時刻t56との間の期間において、|vac|<Vrefが成立する。これらの期間においては、Q1およびQ2がスイッチング駆動される。これらの期間は、スイッチング期間TSW2である。
Q1dutyは、時刻t52の後に、100%から徐々に減少する。Q1dutyは、時刻t53において極小値、すなわち最小値Dmになる。言い換えると、Q1dutyは、交流電圧vacの極性が反転するとき、すなわちゼロクロス時に、極小値になる。また、Q1dutyは、時刻t53の後に、100%に向けて徐々に増加する。これにより、Q1dutyがステップ状に変化することに起因する過渡的な応答が抑制される。
時刻t51と時刻t52との間の期間、および時刻t54と時刻t55との間の期間において、|vac|≧Vrefが成立する。これらの期間においては、Q1がON状態に固定され、Q2がOFF状態に固定される。これらの期間は、停止期間TDS2である。
Q1dutyは、スイッチング期間TSW2においてのみ100%より低くなる。Q1dutyは、スイッチング期間TSW2においてのみ、100%より低く、0%より大きい値になる。
この実施形態では、停止期間TDS2が設けられることにより、Q1およびQ2のスイッチング回数が低減される。この結果、Q1およびQ2におけるスイッチング損が低減される。
図15は、第5実施形態の作動の一例を示している。図中には、200Vacの交流電源3と、300Vの直流電源4との間に電力変換装置2を配置し、3kWで充電動作させた場合の波形が図示されている。図中において、Q4_C−Eは、Q4のコレクタ−エミッタ間電圧、すなわち出力電圧を示す。Q1_G−Sは、Q1のゲート−ソース間電圧、すなわちQ1のゲート電圧を示す。この例では、参照電圧Vrefは交流電圧vacの最大値の1/10に設定されている。
絶対値|vac|が参照電圧Vrefを上回る期間は、停止期間TDS2である。絶対値|vac|が参照電圧Vrefを下回る期間は、スイッチング期間TSW2である。図示されるように、交流電圧vacがゼロクロスする時刻の前後における短い期間においてのみ、Q1はスイッチング駆動されている。例えば、時刻t57において交流電圧vacはゼロクロスしている。時刻t57の前後において、スイッチング期間TSW2が設けられている。
この例では、交流電流iacは、交流電圧vacに同期して正弦波状に変化している。力率は、0.998である。よって、力率改善制御は良好に機能しているといえる。Q1のゲート−ソース間電圧は、約14Vに安定して維持されている。すなわち、ブートストラップ回路のコンデンサ75が、Q1をオンさせるために必要な電圧を保持し続けている。
(第6実施形態)
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的な構成とする変形例である。この実施形態では、制御装置509は、スイッチング期間TSW2において、Q1dutyを所定の一定値に固定する。
図16は、この実施形態により提供されるQ1dutyの波形を示す。Q1dutyは、スイッチング期間TSW2において固定値Dmに固定されている。この実施形態でも、停止期間TDS2が設けられるから、損失が抑制される。
(第7実施形態)
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的な構成とする変形例である。この実施形態では、制御装置509は、スイッチング期間TSW2において、Q1dutyを所定の一定値に固定する。さらに、制御装置509は、スイッチング期間TSW2の開始時と終了時とにおいてQ1dutyを徐々に変化させる。制御装置509は、スイッチング期間TSW2において、Q1dutyを台形波状に変化させる。
図17は、この実施形態により提供されるQ1dutyの波形を示す。Q1dutyは、始期である時刻t52の後に徐々に減少する。Q1dutyは、時刻t52の後、所定の遅れ時間が経過したときに固定値Dmに到達する。Q1dutyは、終期である時刻t54の後に徐々に増加する。Q1dutyは、時刻t54の後、所定の遅れ時間が経過したときに100%に復帰する。この実施形態でも、停止期間TDS2が設けられるから、損失が抑制される。
(第8実施形態)
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的な構成とする変形例である。この実施形態では、制御装置509は、スイッチング期間TSW2において、Q1dutyを正弦波状に変化させる。
図18は、この実施形態により提供されるQ1dutyの波形を示す。Q1dutyは、時刻t52の後に徐々に減少して最小値Dmに到達し、時刻t53の後に徐々に増加して100%に復帰する。この実施形態でも、停止期間TDS2が設けられるから、損失が抑制される。
(第9実施形態)
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的な構成とする変形例である。この実施形態では、図12に図示される電力変換装置2が採用される。第1実施形態では、絶対値|vac|と直流電圧vbとの関係に基づいて、第1対をなすQ1、Q2または第2対をなすQ3、Q4に休止期間TDS1を設定した。加えて、第2実施形態から第4実施形態では、順方向と逆方向とに対応してひとつの対の中の一方のスイッチング素子だけ、例えば第1対Q1、Q2のうちのQ1だけを継続的に休止させた。さらに、第5実施形態では、交流電圧vacのゼロクロス近傍において第1対Q1、Q2をスイッチング駆動することにより、高調波成分を抑制しながらブートストラップ回路の使用を可能とした。この実施形態では、第5実施形態の回路構成を採用しながら、先行する他の実施形態、例えば第2実施形態の制御を追加的に採用する。
図19は、制御装置509が備える第1制御部940を示す。第1制御部940は、Q1およびQ2を制御する。第1制御部940は、第2実施形態に説明された第1制御部40に相当する機能を提供する。
第1制御部940は、演算部943aを備える。演算部943aは、絶対値|vac|と、閾値電圧vb×kと、参照電圧Vrefとを比較する。参照電圧Vrefは、閾値電圧vb×kより低い電圧である。演算部943aは、閾値電圧vb×kおよび参照電圧Vrefと、絶対値|vac|との関係に基づいて、3つの制御モードを設定する。
(1)停止モード
演算部943aは、vb×k≧|vac|>Vrefであるとき、Q1dutyを100%に設定し、Q2dutyを0%に設定する。この結果、順方向モードにおいて、絶対値|vac|が閾値電圧vb×kと参照電圧Vrefとの間にあるとき、Q1、Q2のスイッチングが継続的に停止される。第1制御部940は、交流電圧vacが閾値電圧vb×kを下回る期間の中に停止期間TDS3を設定している。第1制御部940は、交流電圧vacが参照電圧Vrefを上回る期間(|vac|>Vref)の中に停止期間TDS3を設定している。この結果、第1制御部940は、交流電圧vacが閾値電圧vb×kを下回り(|vac|≦vb×k)、かつ、交流電圧vacが参照電圧Vrefを上回る(|vac|>Vref)期間(1)を停止期間TDS3とする。
(2−1)第1スイッチングモード
演算部943aは、|vac|>vb×kであるとき、Q1dutyをvb×k/|vac|%に設定し、Q2dutyを0%に設定する。この結果、順方向モードにおいて、絶対値|vac|が閾値電圧vb×kを上回るとき、Q1によって降圧制御が提供され、Q2は継続的に停止状態(オフ状態)におかれる。第1制御部940は、交流電圧が前記閾値電圧を上回る(|vac|>vb×k)期間(2−1)を第1スイッチング期間TSW1としている。第1制御部940は、第1スイッチング期間TSW1において、Q1のスイッチングを実行し、Q2のスイッチングを停止する。これにより、Q1およびQ2の両方がスイッチングされないから、デットタイムに起因するデューティ比のステップ的な変動が抑制される。
(2−2)第2スイッチングモード
演算部943aは、|vac|≦Vrefであるとき、Q1dutyをマップ543bに基づいて設定し、Q2dutyを1−Q1duty%に設定する。この結果、交流電圧vacのゼロクロス近傍において、Q1、Q2のデューティが徐々に変化させられる。第1制御部940は、交流電圧vacが参照電圧Vrefを下回る(|vac|<Vref)期間(2−2)を第2スイッチング期間TSW2としている。
制御装置509は、出力部(OPSM)944を備える。出力部944は、先行する実施形態におけるパルス幅変調部44を提供する。出力部944は、Q1、Q2の駆動信号を出力する。出力部944は、指令値であるデューティ比Q1duty、Q2dutyをパルス幅変調するPWM処理部(PWM)944aと、PWM処理部944aから出力されるパルス信号にデットタイムVdを付与するデットタイム処理部(DETM)944bを備える。デットタイムVdは、対をなすQ1、Q2が同時にオン状態に駆動されることを回避するための時間である。デットタイムVdが付与されることにより、デューティ信号のパルス幅は削られる。よって、出力部944は、演算部943bから指令されるデューティ比よりデットタイムVd相当分だけ少ない実デューティ比をもつパルス信号を出力する。
図示される第1制御部940は、順方向モードのための制御部を提供する。順方向モードにおいて、第1制御部940は、vb×k≧|vac|>Vrefであるとき、Q1を閉じ、Q2を開くことによって、ブリッジ回路6とコンバータ回路7とを直結する。順方向モードにおいて、第1制御部940は、|vac|>vb×kであるとき、Q1によって降圧制御を実行するようにQ1をスイッチング制御し、Q2を開く。順方向モードにおいて、第1制御部940は、|vac|≧Vrefであるとき、Q1、Q2を直流電圧vbに関係なく絶対値|vac|に応じて相補的にスイッチング制御する。よって、第1制御部940は、第1および第2スイッチング期間TSW1、TSW2において、Q1およびQ2の少なくともひとつのスイッチングを実行する。
第1制御部940は、逆方向モードのための制御部も提供することができる。第1制御部940は、逆方向モードにおいては、第2実施形態に説明されたようにQ1およびQ2を制御する。
逆方向モードの停止モードにおいて、演算部943aは、Q1dutyを0%に設定し、Q2dutyを0%に設定する。この結果、逆方向モードにおいて、絶対値|vac|が閾値電圧vb×kと参照電圧Vrefとの間にあるとき(vb×k≧|vac|>Vref)、Q1、Q2のスイッチングが継続的に停止される。
逆方向モードの第1スイッチングモードにおいて、演算部943aは、Q2dutyをvb×k/|vac|%に設定し、Q1dutyを0%に設定する。この結果、逆方向モードにおいて、絶対値|vac|が閾値電圧vb×kを上回るとき(|vac|>vb×k)、Q2によって昇圧制御が提供され、Q1は継続的に停止状態(オフ状態)におかれる。
逆方向モードの第2スイッチングモードにおいて、演算部943aは、Q1dutyをマップ543bに基づいて設定し、Q2dutyを1−Q1duty%に設定する。この結果、交流電圧vacのゼロクロス近傍(|vac|≦Vref)において、Q1およびQ2のデューティが徐々に変化させられる。よって、逆方向モードにおいても、ゼロクロス付近では、Q1およびQ2は直流電圧vbに関係なく絶対値|vac|に応じて相補的にスイッチング制御される。
この実施形態でも、制御装置509は、Q3およびQ4を制御するための第2制御部50を備える。順方向モードにおいてはQ4がスイッチング制御されることによって昇圧制御が提供され、Q3が継続的に停止状態におかれる。逆方向モードにおいてはQ3がスイッチング制御されることによって降圧制御が提供され、Q4が継続的に停止状態におかれる。よって、第2制御部50は、Q3およびQ4の少なくともひとつを、停止期間TDS、第1スイッチング期間TSW1、および第2スイッチング期間TSW2のすべてにわたって、常時、スイッチングする。
図20は、順方向モードにおける電力変換回路2の作動状態を示している。図中にはQ1dutyとQ2dutyとが図示されている。図示されるように停止モードに相当する期間(1)では、Q1、Q2のスイッチングが停止されている。さらに、期間(1)では、Q3のスイッチングが停止されている。期間(1)は、停止期間TDS3に相当する。停止状態においては、スイッチ素子は、交流電圧vacの変化に依存することなくON状態またはOFF状態に固定的に維持される。
第1スイッチングモードに相当する期間(2−1)では、Q1とQ4とがスイッチングされている。期間(2−1)は、第1スイッチング期間TSW1を提供する。第1スイッチング期間TSW1は、絶対値|vac|が閾値電圧vb×kを上回るときに、交流端2a側に位置するQ1、Q2の少なくとも一方が昇圧または降圧のためにスイッチング制御される期間である。第2スイッチングモードに相当する期間(2−2)では、Q1とQ2とがスイッチングされている。期間(2−2)は、第2スイッチング期間TSW2を提供する。第2スイッチング期間TSW2は、絶対値|vac|が参照電圧Vrefを下回るときに、交流端2a側に位置するQ1、Q2の少なくとも一方がブートストラップ回路を利用するためにスイッチング制御される期間である。
この実施形態によると、期間(1)においてQ1、Q2がスイッチング動作しない。このため、Q1、Q2を一定または可変のデューティで駆動する比較例と比べると、Q1、Q2のスイッチング回数が抑制される。 よって、Q1、Q2のスイッチング損失を低減することができる。
期間(2−1)において、Q1dutyは正弦波状に変化する。このため、Q1dutyを一定値に固定する比較例と比べると、Q1dutyを大きくできる。言い換えると、Q1dutyが大きい値をとる期間を長くすることができる。この結果、リアクトル電流を小さくすることができる。リアクトル電流iLは、iL=|iac|/Q1dutyで与えられる。Q1dutyが大きい値をとる期間が長くなることで、リアクトル電流iLが小さい期間も長くなる。これにより、リアクトル19に発生する銅通損、鉄損が低減される。さらに、リアクトル電流iLが小さくなることにより、Q1−Q4に流れる電流も抑制される。よって、Q1−Q4においてもスイッチング損失、導通損が低減される。
期間(2−2)において、Q1のためのブートストラップコンデンサを充電するために、Q1、Q2が相補的にスイッチング動作する。しかし、期間(2−2)はゼロクロス近傍であるため、交流電圧vacおよび交流電流iacが小さい。よって、Q1、Q2がスイッチング動作しても損失は小さい。よって、電力変換装置2における効率に与える影響はごくわずかである。
図21は、順方向モードにおける電力変換回路2の入力電流とも呼ばれる交流電流iacを示している。図中には、交流電源3の交流電圧vacは240Vac、直流端2bにおける直流出力電圧は300V、出力3kWでの作動例が図示されている。図示されるように滑らかな正弦波波形が得られている。よって、交流電流iacにおける高調波電流が抑制される。
この実施形態では、期間(2−1)におけるQ1、Q2の制御が高調波の抑制に貢献している。期間(2−1)においては、Q1およびQ2の一方だけがスイッチング制御され、他方はオフ状態に固定的に維持される。対をなすQ1およびQ2の一方だけがスイッチングされるから、デットタイムを付与する必要がない。言い換えると、デットタイムを付与するためにパルス幅が削られない。よって、デットタイムを付与するためのデューティ比のステップ的な変動が回避される。この結果、電流などの波形の過渡的な変化が抑制され、高調波成分が抑制される。
図22は、デューティ比がステップ的に変動する比較例の交流電流iacを示す。図示される波形には、交流電流iacが比較的大きい時期に、大きい歪みを有する。よって、交流電流iacは多くの高調波成分が重畳している。このような交流電流iacは交流電源3の電源品質に悪い影響を与えるおそれがある。
図23は、デットタイムに起因するデューティ比のステップ的な変動を説明するための比較例の作動例を示す。図示の例では、時刻t91−t94にわたる期間(2−1)において絶対値|vac|が閾値電圧vb×kを上回っている。昇圧制御、または降圧制御を提供するために、Q1、Q2を相補的にスイッチングさせる場合、指令値としてのQ1dutyとQ2dutyとは対称的に変化するように調節される。例えば、Q1dutyは実線TRG1のように時刻t91から増加し、時刻t94において0に戻る。Q2dutyは一点鎖線TRG2に図示されるように、時刻t91から増加し、時刻t94において0に戻る。
しかし、スイッチ素子に実際に与えられるパルス信号のデューティ比の実値は、指令値に正確に一致しない。デットタイムVdは、指令値に基づいて設定されるパルス幅を削ること、すなわちオン期間を短く修正することによって付与されるからである。しかも、指令値がデットタイムVdを下回る場合、パルス幅を削ることができない。言い換えると、指令値で与えらえるパルス幅がデットタイムVdの時間幅を下回る場合においては、指令値がデットタイムVdによってマスクされるから、指令値があるのに、パルス信号が出力されない。
図示の例においては、時刻t91と時刻t92との間、および時刻t93と時刻t94との間において、指令値TRG2がデットタイムVdによってマスクされる。時刻t91の後、指令値TRG1は100%から徐々に減少する。実値ACT1は、指令値TRG1の変化に従って徐々に減少する。一方、指令値TRG2は時刻t91の後、0%から徐々に増加する。このとき、指令値TRG2がデットタイムVdによってマスクされるから、Q2に与えられるパルス信号のデューティ比の実値ACT2の増加は遅れる。実値ACT2は、時刻t92から徐々に増加する。言い換えると、時刻t92において、Q2に与えられるパルス信号が出現する。時刻t92においてQ2に与えられるパルス信号が出現すると、同時に、Q1に与えられるパルス信号からデットタイムVdが削られる。このとき、実値ACT1はステップ的に変化する。時刻t93においても、実値ACT1にはステップ的な変動が発生する。デューティ比のステップ的な変動は、電圧、電流に不連続な変化を与える。このため、電流などの波形における高調波成分が増加する。
第9実施形態では、期間(2−1)においては、Q2dutyが0%に固定される。このため、Q1に与えられる実値はデットタイムVdを含まない指令値TRG1に一致する。よって、Q1のコレクタ−エミッタ間電圧VCEは正弦波状に変化する。よって高調波成分が抑制される。
(第10実施形態)
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的な構成とする変形例である。図19のマップ943bにおいては、指令値としてのQ1dutyが100%から連続的に徐々に減少する。このとき、指令値としてのQ2dutyは0%から連続的に徐々に増加する。よって、上述のデットタイムVdに起因するデューティ比のステップ的な変動が、期間(2−2)においても生じることがある。期間(2−2)においては交流電圧vac、交流電流iacともに小さいため、高調波成分の増加は少ないが、高調波成分は少ないほうが望ましい。この実施形態では、高調波成分を抑制するために、マップ943bに代えて、図24に図示されるマップ1043bが採用される。
マップ1043bは、Q1duty(指令値)を100%から、または100%へ変化させる境界において、指令値にデットタイムVdを上回る変化量Dfを与えるように設定されている。マップ1043bは、指令値が100−Vdを下回る範囲で変化するように設定されている。マップ1043bは、デットタイムVdによるデューティ比の変化量を上回るように設定された初期値Dfから指令値が徐々に増減するように設定される。この特性を与えるために、マップ1043bは、指令値を離散的な特性によって設定する。マップ1043bによる指令値の変化幅Dfは、デットタイムVdを上回るように設定されている。
マップ1043bを採用した第1制御部940は、Q1およびQ2の両方をスイッチングするとき、デットタイムVdより長いオン期間を与える範囲でQ1およびQ2のデューティ比を調節する。言い換えると、指令値であるデューティ比が定義するオン期間がデットタイムVdにより削られてもQ1およびQ2に与えられる実際のオン期間が消失することがない範囲でQ1およびQ2のための指令値であるデューティ比が調節される。
マップ1043bによると、Q1dutyと相補的に設定されるQ2dutyは、0%から、または0%へ変化させる境界において、デットタイムVdを上回る変化量Dfを与えられる。したがって、指令値であるQ2dutyがデットタイムVdによってマスクされることが回避される。よって、電流などの波形の歪みが抑制される。
(他の実施形態)
以上、開示された発明の好ましい実施形態について説明したが、開示された発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、種々変形して実施することが可能である。上記実施形態の構造は、あくまで例示であって、開示された発明の技術的範囲はこれらの記載の範囲に限定されるものではない。開示された発明の技術的範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含むものである。
例えば、制御装置が提供する手段と機能は、ソフトウェアのみ、ハードウェアのみ、あるいはそれらの組合せによって提供することができる。例えば、制御装置をアナログ回路によって構成してもよい。Fまた、制御装置をFPGA(Field Programmable Gate Array)またはCPLD(Complex Programmable Logic Device)と呼ばれるプログラム可能な集積回路によって提供してもよい。
上記実施形態では、リアクトル19に流れるリアクトル電流iLを検出し、フィードバックした。これに代えて、交流電流iacをフィードバックすることによって力率改善制御を実行してもよい。
上記実施形態では、順方向モードと逆方向モードとを提供可能な双方向型の電力変換装置2に発明を適用した。これに代えて、順方向モードのみ、または逆方向モードのみを提供する単方向型の電力変換装置2に発明を適用してもよい。
1 充電回路、 2 電力変換装置、 3 交流電源(系統)、
4 直流電源(二次電池)、 5 フィルタ回路、 6 ブリッジ回路、
7 コンバータ回路、 8 コンデンサ、 9、509 制御装置、
11−18 スイッチ素子(Qa−Qd、Q1−Q4)、 19 リアクトル、
21 電圧検出器、 22 電圧検出器、
23 電流検出器、 24 電流検出器、
30 整流部、
40、240、540、940 第1制御部、
50 第2制御部、
TDS1、TDS2、TDS3 停止期間、
TSW1 第1スイッチング期間、 TSW2 第2スイッチング期間。

Claims (17)

  1. 交流電源(3)が接続される交流端(2a)と直流電源(4)が接続される直流端(2b)との間に配置されたブリッジ回路(6)と、
    前記ブリッジ回路と前記直流端との間に設けられたコンバータ回路(7)と、
    前記コンバータ回路を制御する制御装置(9、509)とを備え、
    前記コンバータ回路は、
    前記ブリッジ回路の端子間に直列に配列された第1スイッチ素子(15、Q1)および第2スイッチ素子(16、Q2)と、
    前記直流端の端子間に直列に配列された第3スイッチ素子(17、Q3)および第4スイッチ素子(18、Q4)と、
    前記第1および第2スイッチ素子の中間点と前記第3および第4スイッチ素子の中間点との間に設けられたリアクトル(19)とを備え、
    前記制御装置は、
    前記交流端における交流電圧(vac)の周期の一部を停止期間(TDS1、TDS2、TDS3)として規定し、前記停止期間において前記第1スイッチ素子および第2スイッチ素子の前記交流電圧(vac)に追従して変化するデューティ比で実行されるスイッチングを停止する第1制御部(40、240、540、940)と、
    前記第3スイッチ素子および第4スイッチ素子の少なくともひとつのスイッチングによって、前記周期の全体にわたって電圧制御と力率改善制御とを実行する第2制御部(50)とを備えることを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記第1スイッチ素子(15、Q1)はハイサイドスイッチであり、
    前記第2スイッチ素子(16、Q2)はローサイドスイッチであり、
    前記第1制御部(40、240、540、940)は、
    前記停止期間において、前記第1スイッチ素子をON状態に固定し、前記第2スイッチ素子をOFF状態に固定することを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記第1制御部(40、240、940)は、
    前記交流電圧(vac)の絶対値が、前記直流端における直流電圧(vb)と1未満の係数(k)との積から設定される閾値電圧(vb×k)を下回る(|vac|≦vb×k)期間の中に前記停止期間(TDS1、TDS3)を設定し、
    前記交流電圧(vac)の絶対値が前記閾値電圧を上回る(|vac|>vb×k)期間をスイッチング期間(TSW1)として、前記スイッチング期間において、前記第1スイッチ素子および第2スイッチ素子の少なくともひとつのスイッチングを実行することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電力変換装置。
  4. 前記係数は0.95以上1.0未満であることを特徴とする請求項3に記載の電力変換装置。
  5. 前記第1スイッチ素子(15、Q1)はハイサイドスイッチであり、
    前記第2スイッチ素子(16、Q2)はローサイドスイッチであり、
    前記第1制御部(40、240、940)は、
    前記交流端から前記直流端へ電力を供給するとき、前記停止期間において、前記第1スイッチ素子をON状態に固定し、前記第2スイッチ素子をOFF状態に固定することを特徴とする請求項3または請求項4に記載の電力変換装置。
  6. 前記第1スイッチ素子(15、Q1)はハイサイドスイッチであり、
    前記第2スイッチ素子(16、Q2)はローサイドスイッチであり、
    前記第1制御部(40、240、940)は、
    前記交流電圧(vac)の絶対値が、前記直流端における直流電圧(vb)と1未満の係数(k)との積から設定される閾値電圧(vb×k)を下回る(|vac|≦vb×k)期間の中に前記停止期間(TDS1、TDS3)を設定し、
    前記交流電圧(vac)の絶対値が前記閾値電圧を上回る(|vac|>vb×k)期間をスイッチング期間(TSW1)として、前記スイッチング期間において、前記第1スイッチ素子および第2スイッチ素子の少なくともひとつのスイッチングを実行し、
    前記直流端から前記交流端へ電力を供給するとき、前記停止期間において、前記第1スイッチ素子をOFF状態に固定し、前記第2スイッチ素子をOFF状態に固定することを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  7. 前記第1制御部(40、240、940)は、
    前記スイッチング期間における前記第1スイッチ素子および第2スイッチ素子の少なくともひとつのスイッチングを、前記スイッチング期間において、前記直流電圧(vb)と1未満の係数(k)との積を前記交流電圧(vac)で除した値である正弦波状に変化するデューティ比(vb×k/|vac|)で実行することを特徴とする請求項3から請求項6のいずれかに記載の電力変換装置。
  8. 前記第1制御部(40、240、940)は、
    前記スイッチング期間において、前記第1スイッチ素子および第2スイッチ素子のひとつのスイッチングを実行することを特徴とする請求項3から請求項7のいずれかに記載の電力変換装置。
  9. 前記第1スイッチ素子(15、Q1)はハイサイドスイッチであり、
    前記第2スイッチ素子(16、Q2)はローサイドスイッチであり、
    前記第1制御部(40、240、940)は、
    前記スイッチング期間において、前記第1スイッチ素子のスイッチングを実行し、前記第2スイッチ素子のスイッチングを停止することを特徴とする請求項8に記載の電力変換装置。
  10. 前記第1スイッチ素子(15、Q1)はハイサイドスイッチであり、
    前記第2スイッチ素子(16、Q2)はローサイドスイッチであり、
    前記制御装置(509)は、
    前記第2スイッチ素子がON状態のときに充電されるコンデンサを含み、前記第1スイッチ素子をON状態に駆動するときに前記コンデンサに充電された電荷を前記第1スイッチ素子の制御端子に供給するブートストラップ回路(71)を備え、
    前記第1制御部(540、940)は、
    前記交流電圧(vac)の絶対値が所定の参照電圧(Vref)を上回る(|vac|>Vref)期間の中に前記停止期間(TDS2、TDS3)を設定し、
    前記交流電圧(vac)の絶対値が前記参照電圧(Vref)を下回る(|vac|<Vref)期間をスイッチング期間(TSW2)として、
    前記スイッチング期間において、前記第1スイッチ素子および第2スイッチ素子の少なくともひとつのスイッチングを実行することを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  11. 前記第1制御部(540)は、
    前記交流電圧(vac)の最大値(Vm)が前記直流端における直流電圧(vb)を下回り、かつ、前記交流電圧(vac)の絶対値が所定の参照電圧(Vref)を上回る期間(|vac|>Vref)を前記停止期間(TDS2)とし、
    前記最大値が前記直流電圧を下回り、かつ、前記交流電圧(vac)の絶対値が前記参照電圧(Vref)を下回る期間(|vac|<Vref)をスイッチング期間(TSW2)とすることを特徴とする請求項10に記載の電力変換装置。
  12. 前記第1制御部(940)は、
    前記交流電圧(vac)の絶対値が前記直流端における直流電圧(vb)と1未満の係数(k)との積から設定される閾値電圧(vb×k)を下回り(|vac|≦vb×k)、かつ、前記交流電圧(vac)の絶対値が所定の参照電圧(Vref)を上回る(|vac|>Vref)期間を前記停止期間(TDS3)とし、
    前記交流電圧(vac)の絶対値が前記閾値電圧を上回る(|vac|>vb×k)期間を第1スイッチング期間(TSW1)とし、
    前記交流電圧(vac)の絶対値が前記参照電圧(Vref)を下回る(|vac|<Vref)期間を第2スイッチング期間(TSW2)として、
    前記第1および第2スイッチング期間において、前記第1スイッチ素子および第2スイッチ素子の少なくともひとつのスイッチングを実行することを特徴とする請求項10に記載の電力変換装置。
  13. 前記第1制御部(540、940)は、
    前記スイッチング期間における前記第1スイッチ素子のスイッチングを、前記交流電圧(vac)の極性反転時に極小値となるように変化するデューティ比で実行することを特徴とする請求項10から請求項12のいずれかに記載の電力変換装置。
  14. 前記第1制御部(540、940)は、
    前記デューティ比を徐々に変化させることを特徴とする請求項13に記載の電力変換装置。
  15. 前記参照電圧(Vref)は、前記交流電圧(vac)の最大値(Vm)の1/2を下回る値に設定されていることを特徴とする請求項10から請求項14のいずれかに記載の電力変換装置。
  16. 前記第2制御部(50)は、前記第3スイッチ素子および第4スイッチ素子の少なくともひとつを常時スイッチングすることを特徴とする請求項1から請求項15のいずれかに記載の電力変換装置。
  17. 前記第1制御部(940、1043b)は、前記第1スイッチ素子および第2スイッチ素子の両方をスイッチングするとき、デットタイムより長いオン期間を与える範囲で前記第1スイッチ素子および第2スイッチ素子のデューティ比を調節することを特徴とする請求項1から請求項16のいずれかに記載の電力変換装置。
JP2013003829A 2012-05-10 2013-01-11 電力変換装置 Active JP5803945B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013003829A JP5803945B2 (ja) 2012-05-10 2013-01-11 電力変換装置
US13/886,953 US9184674B2 (en) 2012-05-10 2013-05-03 Power conversion apparatus that provides power conversion between AC and DC power

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012108803 2012-05-10
JP2012108803 2012-05-10
JP2013003829A JP5803945B2 (ja) 2012-05-10 2013-01-11 電力変換装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013255413A JP2013255413A (ja) 2013-12-19
JP5803945B2 true JP5803945B2 (ja) 2015-11-04

Family

ID=49548475

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013003829A Active JP5803945B2 (ja) 2012-05-10 2013-01-11 電力変換装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9184674B2 (ja)
JP (1) JP5803945B2 (ja)

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NL2011825C2 (en) * 2013-11-21 2015-05-26 Univ Eindhoven Tech Single-stage isolated bi-directional ac/dc converter.
KR102173371B1 (ko) * 2014-01-06 2020-11-03 엘지전자 주식회사 냉장고, 및 홈 어플라이언스
KR102220911B1 (ko) * 2014-01-06 2021-02-25 엘지전자 주식회사 냉장고, 및 홈 어플라이언스
EP3220531A4 (en) * 2014-11-11 2018-07-18 Mitsubishi Electric Corporation Power conversion device
CN108575106B (zh) * 2016-01-29 2020-06-23 三菱电机株式会社 电力转换装置
CN106093583B (zh) * 2016-07-26 2018-10-26 同济大学 一种车载蓄电池组电池单体阻抗测量装置及方法
JP6448597B2 (ja) * 2016-10-04 2019-01-09 矢崎総業株式会社 Dc/dcコンバータ
US20180278181A1 (en) * 2017-03-21 2018-09-27 The Regents Of The University Of Colorado, A Body Control architecture for ac-dc and dc-ac conversion capable of bidirectional active and reactive power processing
JP6983082B2 (ja) * 2018-01-25 2021-12-17 株式会社Soken Dc・ac変換器の制御装置
JP7089377B2 (ja) * 2018-03-02 2022-06-22 株式会社豊田中央研究所 電力変換装置
JP6883540B2 (ja) * 2018-04-17 2021-06-09 株式会社Soken 電力変換装置の制御装置
JP6842092B2 (ja) * 2018-05-31 2021-03-17 国立大学法人 東京大学 電源回路、および振動発電装置
JP7114378B2 (ja) * 2018-07-13 2022-08-08 シャープ株式会社 電源装置、及びこれを備えたled照明器具
JP7157640B2 (ja) * 2018-11-28 2022-10-20 株式会社Soken 電力変換装置の制御装置
WO2020152900A1 (ja) * 2019-01-22 2020-07-30 住友電気工業株式会社 電力変換装置及びその制御方法
JP7183445B2 (ja) * 2019-10-09 2022-12-05 三菱電機株式会社 電力変換装置
JP7359726B2 (ja) 2020-03-19 2023-10-11 新電元工業株式会社 電力変換装置

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6025A (en) * 1849-01-09 Island
US5235504A (en) * 1991-03-15 1993-08-10 Emerson Electric Co. High power-factor converter for motor drives and power supplies
JPH06217532A (ja) * 1992-12-15 1994-08-05 Kokka O 電源整流回路
JPH08149797A (ja) * 1994-11-14 1996-06-07 Tohoku Oki Denki Kk 低電圧出力アクティブフィルタ
US5602463A (en) * 1995-12-11 1997-02-11 Lockheed Martin Corporation DC power supply with enhanced input power factor using a buck and boost converter
JPH09261963A (ja) * 1996-03-26 1997-10-03 Matsushita Electric Ind Co Ltd コンバータ回路
US6788033B2 (en) * 2002-08-08 2004-09-07 Vlt, Inc. Buck-boost DC-DC switching power conversion
JP3825386B2 (ja) * 2002-10-08 2006-09-27 Tdk株式会社 力率改善コンバータ
US6856119B2 (en) * 2003-01-21 2005-02-15 Analog Modules, Inc. Single-stage power factor corrected capacitor charger
KR100927453B1 (ko) * 2005-03-31 2009-11-19 도요타 지도샤(주) 전압변환장치 및 차량
TW200808124A (en) * 2006-07-20 2008-02-01 Ind Tech Res Inst Single-stage electronic ballast circuit
JP5029915B2 (ja) * 2008-07-31 2012-09-19 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 回転電機制御システム及び車両駆動システム
JP5088386B2 (ja) * 2010-01-29 2012-12-05 株式会社村田製作所 スイッチング電源装置
JP5678344B2 (ja) * 2010-07-13 2015-03-04 ミネベア株式会社 スイッチング電源装置の制御方法
JP5500036B2 (ja) * 2010-10-07 2014-05-21 株式会社日本自動車部品総合研究所 電力変換装置
CN102751861A (zh) * 2011-04-21 2012-10-24 艾默生网络能源系统北美公司 一种无桥功率因数校正电路

Also Published As

Publication number Publication date
US9184674B2 (en) 2015-11-10
JP2013255413A (ja) 2013-12-19
US20130301323A1 (en) 2013-11-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5803945B2 (ja) 電力変換装置
US9287790B2 (en) Electric power converter
JP5530401B2 (ja) 電源装置
JP5958531B2 (ja) インバータ装置
JP5575235B2 (ja) 電力変換装置
WO2016075996A1 (ja) 電力変換装置
US8488346B2 (en) Power conversion apparatus and method
JP5939096B2 (ja) 電力変換装置
WO2018146902A1 (ja) 電力変換装置
US8824180B2 (en) Power conversion apparatus
Wu et al. Interleaved phase-shift full-bridge converter with transformer winding series–parallel autoregulated (SPAR) current doubler rectifier
US8830701B2 (en) DC-DC converter
JP2013172612A (ja) 電力変換装置
JP7001896B2 (ja) Dc-dcコンバータ
JP5716631B2 (ja) 電力変換装置
JP5500036B2 (ja) 電力変換装置
JP5538481B2 (ja) 電力変換装置、モーター駆動制御装置、送風機、圧縮機および冷凍空気調和装置
JP2000188867A (ja) コンバータ回路および直流電圧制御用装置
US20230126710A1 (en) Variable Gain Modulation Methods and Controllers for AC-DC Converter with Power Factor Correction
JP5987786B2 (ja) 電力変換装置
Wang et al. High frequency bidirectional isolated matrix converter for AC-motor drives with model predictive control
US9548676B2 (en) Power conversion apparatus
WO2023193914A1 (en) Charger for wide input/output voltage regulation
KR102269872B1 (ko) 인터리브드 pwm 가변 주파수 제어 방법 및 이를 실행하는 장치
Jayachandran et al. One cycle controlled bridge-less SEPIC converter fed BLDC motor drive

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20131211

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20141015

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20141021

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20141215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150526

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150706

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150804

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150817

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5803945

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250