JP5716631B2 - 電力変換装置 - Google Patents
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Description
図1は、本発明を適用した第1実施形態の電力変換装置1を含む電力システム2を示すブロック図である。電力システム2は、系統3に接続された需要家に設置されている。電力システム2は、例えば、個人の住宅、または事業所において構成されている。系統3は、電力供給会社などの供給者によって提供される電力網、または小規模発電施設によって提供される交流電源である。系統3を供給する小規模発電施設は、個人の住宅、または事業所に設置することができる。系統3は、単相3線方式の電源であり、中性線(N)と、電圧線(U、V)とを有する。電力システム2は、小規模な直流電源(DCS)4を備える。直流電源4は、住宅などに設置された二次電池によって提供される。電力システム2は、系統3から電力を受ける負荷(LD)5を備える。電力システム2は、系統3から電力供給を受けることにより直流電源4を充電する機能を少なくとも備える。電力システム2は、電力変換装置1を備える。電力変換装置1は、系統3から直流電源4へ電力を出力する。
図5に示すように、この実施形態では、第1の切替制御ブロック244と第2の切替制御ブロック260とが採用されている。第1の切替制御ブロック244は、コンバータ回路14の比例積分制御の開始時期を早め、かつ、その終了時期を遅くするように構成されている。このために、切替制御ブロック244は、直流電圧Vdcよりわずかに小さい補正値Vdc(−)を採用する。降圧制御ブロック30は、直流電圧Vdcに基づいて、補正値Vdc(−)を設定する補正ブロック245を備えることができる。すなわち|Vac|>Vdc(−)のとき、第1の切替制御ブロック244は、パルス幅変調ブロック43をオン(ON)状態として、コンバータ回路14が比例積分制御によって制御されることを許容する。一方、|Vac|<Vdc(−)のとき、第1の切替制御ブロック244は、パルス幅変調ブロック43をオフ(OFF)状態とし、コンバータ回路14が比例積分制御によって制御されることを禁止する。このとき、スイッチ素子Qaは、オン(ON)状態に固定される。
図8に示すように、この実施形態では、コンバータ回路314が採用されている。コンバータ回路314は、スイッチ素子QaとリアクトルLrとに並列に接続されたダイオードD2を備える。ダイオードD2のアノードは、リアクトルLrの直流側に接続され、カソードは、平滑コンデンサCsの正極側に接続されている。この構成によると、コンバータ回路14によるスイッチングからインバータ回路13によるスイッチングに切り替わった際に、直流電源4の電圧がダイオードD2によって平滑コンデンサCsに供給される。したがって、平滑コンデンサCsの電圧が直流電圧Vdcに維持される。この結果、コンバータ回路14によるスイッチングからインバータ回路13によるスイッチングに切り替わった際に、交流電流Iacの歪みが抑制される。
図9に示すように、この実施形態では、直流電源4から系統3へ電力を出力する逆潮流機能を備える。上記実施形態では、電力システム2は、系統3から直流電源4へ電力を受ける機能だけを備えていた。これに代えて、この実施形態では、電力システム2は、さらに、系統3から直流電源4へ電力供給を受ける機能と、直流電源4から系統3へ電力を出力する機能との両方向の機能を有している。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能である。上記実施形態の構造は、あくまで例示であって、本発明の範囲はこれらの記載の範囲に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含むものである。
2 電力システム
3 系統
4 直流電源
5 負荷
11 交流端
12 直流端
13 インバータ回路
14、314、414 コンバータ回路
15 制御装置
20 目標設定ブロック
30 降圧制御ブロック
50 インバータ制御ブロック
70 昇圧制御ブロック
90 切替制御ブロック
Ln ノーマルコイル
Lr リアクトル
Cs 平滑コンデンサ
Claims (8)
- 系統(3)と直流電源(4)との間に設けられ、少なくとも前記系統の交流電力を直流電力に変換可能なインバータ回路(13)と、
前記系統(3)と前記直流電源(4)との間に設けられ、少なくとも前記インバータ回路から供給される直流電圧を降圧し前記直流電源に供給可能なコンバータ回路(14、314、414)と、
前記系統と前記インバータ回路との間に設けられたノーマルコイル(Ln)と、
前記系統から前記直流電源へ給電する場合に、前記系統の交流電圧(Vac)が前記直流電源の直流電圧(Vdc)より高いとき、前記ノーマルコイルに流れる電流(IL)を目標値(IL*)に制御する降圧のための比例積分制御を実行することによって、前記コンバータ回路を降圧作動させるコンバータ制御手段(30、70)と、
前記系統の交流電圧(Vac)が前記直流電源の直流電圧(Vdc)より低いとき、前記ノーマルコイルに流れる電流(IL)を前記目標値に基づいて設定された上限値と下限値との間に制御するヒステリシス制御を実行することによって、前記インバータ回路を制御するインバータ制御手段(50)とを備えることを特徴とする電力変換装置。 - 前記インバータ制御手段は、
前記ヒステリシス制御を実行するヒステリシス制御手段(53−58、60、260)と、
前記交流電圧(Vac)が前記直流電圧(Vdc)より高いとき、前記系統の交流電力を直流電力に変換するように前記インバータ回路を制御する極性制御手段(55−59、60、260)とを備えることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。 - 前記コンバータ制御手段は、
前記降圧のための比例積分制御を実行する降圧比例積分制御手段(31−43、44、244)と、
前記交流電圧(Vac)が前記直流電圧(Vdc)より低いとき、前記コンバータ回路による降圧のためのスイッチングを停止する降圧停止手段(43、44、244)とを備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電力変換装置。 - さらに、前記ヒステリシス制御だけが実行される期間と前記比例積分制御だけが実行される期間との間に、前記ヒステリシス制御と前記比例積分制御との両方が実行される期間を設定する設定手段(244、245、260、261)を備えることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の電力変換装置。
- 前記設定手段は、前記ヒステリシス制御と前記比例積分制御との両方が実行される期間を設けるために、前記交流電圧(Vac)が前記直流電圧(Vdc)より高い期間より長い期間にわたって前記比例積分制御を実行させること、および/または前記交流電圧(Vac)が前記直流電圧(Vdc)より低い期間より長い期間にわたって前記ヒステリシス制御を実行させることを特徴とする請求項4に記載の電力変換装置。
- 前記設定手段は、前記ヒステリシス制御と前記比例積分制御との両方が実行される期間を設けるために、前記交流電圧(Vac)および前記直流電圧(Vdc)の少なくとも一方を補正する補正手段(245、261)を備えることを特徴とする請求項5に記載の電力変換装置。
- 前記インバータ回路(13)は、前記コンバータ回路から供給される直流電力を交流電力に変換可能な双方向型のインバータ回路であり、
前記コンバータ回路(414)は、前記直流電源から供給される直流電圧を昇圧し前記インバータ回路に供給可能な昇降圧型のコンバータ回路であり、
前記コンバータ制御手段は、
前記直流電源から前記系統へ給電する場合に、前記系統の交流電圧(Vac)が前記直流電源の直流電圧(Vdc)より高いとき、前記ノーマルコイルに流れる電流(IL)を前記目標値に制御する昇圧のための比例積分制御によって、前記コンバータ回路を昇圧作動させることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の電力変換装置。 - 前記コンバータ制御手段は、
前記昇圧のための比例積分制御を実行する昇圧比例積分制御手段(71−83、84、85)と、
前記直流電源から前記系統へ給電する場合に、前記交流電圧(Vac)が前記直流電圧(Vdc)より低いとき、前記コンバータ回路による昇圧のためのスイッチングを停止する昇圧停止手段(83、84)とを備えることを特徴とする請求項7に記載の電力変換装置。
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