JP5136093B2 - Dc−dcコンバータの制御装置 - Google Patents

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本発明は、DC−DCコンバータの制御装置に関する。
従来、昇圧および降圧を切り換え可能なDC−DCコンバータにおいて、昇圧および降圧をスムーズに切り換えるために、昇圧および降圧の切り換えを行う昇降圧モード時には、2つの異なる電圧の三角波と出力電圧とを比較することにより、左右アームにおける2つのスイッチング素子のデューティを決定する技術が知られている(特許文献1参照)。
特開2002−262548号公報
しかしながら、従来の技術では、DC−DCコンバータの出力電圧を電圧指令値に追従させる制御を行っている過渡期に、DC−DCコンバータの出力側に接続されている負荷が変動すると、デューティを最適な値に制御することができず、出力電圧が変動するという問題が生じる。
(1)本発明によるDC−DCコンバータの制御装置は、入力側のハーフブリッジ回路の上アームを構成する第1スイッチング素子のオン/オフを制御するための第1のオンデューティD1を演算するとともに、出力側のハーフブリッジ回路の上アームを構成する第3スイッチング素子のオン/オフを制御するための第2のオンデューティD2を演算し、DC−DCコンバータの降圧動作時に、第1のオンデューティD1がデューティの最大値Dmaxを超える場合には、第1のオンデューティD1をデューティの最大値Dmaxに制限するとともに、演算した第2のオンデューティD2を小さくすることを特徴とする。
(2)本発明によるDC−DCコンバータの制御装置は、入力側のハーフブリッジ回路の上アームを構成する第1スイッチング素子のオン/オフを制御するための第1のオンデューティD1を演算するとともに、出力側のハーフブリッジ回路の上アームを構成する第3スイッチング素子のオン/オフを制御するための第2のオンデューティD2を演算し、DC−DCコンバータの昇圧動作時に、第2のオンデューティD2がデューティの最大値Dmaxを超える場合には、第2のオンデューティD2をデューティの最大値Dmaxに制限するとともに、演算した第1のオンデューティD1を小さくすることを特徴とする。
本発明によるDC−DCコンバータの制御装置によれば、DC−DCコンバータの出力電圧を電圧指令値に追従させる制御を行っている過渡期に、DC−DCコンバータの出力側に接続されている負荷が変動した場合でも、最適なデューティに制御することができる。
−第1の実施の形態−
図1は、第1の実施の形態におけるDC−DCコンバータの制御装置によって制御されるDC−DCコンバータ100を含むシステム構成を示す図である。昇降圧型のDC−DCコンバータ100は、バッテリ1の電圧Vinを昇圧/降圧して、負荷13に供給することができ、また、負荷13側から入力される電圧を昇圧/降圧して、バッテリ1に供給することができる四象限のDC−DCコンバータである。なお、このDC−DCコンバータ100は、例えば、ハイブリッド車両に搭載されて使用される。
DC−DCコンバータ100の入力側には、直流電源であるバッテリ1、および、バッテリ1の電圧を平滑化するコンデンサ2が接続されている。また、DC−DCコンバータ100の出力側には、DC−DCコンバータ100の出力電圧を平滑化するコンデンサ12、および、負荷13が接続されている。負荷13は、例えば、直流電圧を交流電圧に変換するインバータ、および、力行/回生運転が可能な交流モータである。
DC−DCコンバータ100は、リアクトル3と、4つのNPNトランジスタ(以下、単にトランジスタ)4〜7と、4つのダイオード8〜11と、NOTゲート15,16とを備えている。なお、上下アームの短絡を防止するためデッドタイムが必要であるが、本実施の形態においては説明を省略している。
バッテリ1側のハーフブリッジ回路の上アームを構成するトランジスタ4のコレクタ端子は、バッテリ1の正極端子と接続されており、エミッタ端子は、トランジスタ5のコレクタ端子と接続されている。バッテリ1側のハーフブリッジ回路の下アームを構成するトランジスタ5のエミッタ端子は、バッテリ1の負極端子と接続されている。
負荷13側のハーフブリッジ回路の上アームを構成するトランジスタ6のコレクタ端子は、DC−DCコンバータ100のプラス側の出力線と接続されており、エミッタ端子は、トランジスタ7のコレクタ端子と接続されている。負荷13側のハーフブリッジ回路の下アームを構成するトランジスタ7のエミッタ端子は、DC−DCコンバータ100のマイナス側の出力線と接続されている。トランジスタ4〜7のオン/オフは、後述するコンバータ制御装置14によって制御される。
各ダイオード8〜11は、各トランジスタ4〜7のエミッタ端子側からコレクタ端子側に電流が流れるように、各トランジスタ4〜7と並列に接続されている。リアクトル3は、トランジスタ4およびトランジスタ5の接続点17と、トランジスタ6およびトランジスタ7の接続点18との間に設けられている。
コンバータ制御装置14は、例えば、マイクロコンピュータによって構成することができ、PWM制御によって、各トランジスタ4〜7のオン/オフを制御することによって、出力電圧Voutを制御する。トランジスタ5のベース端子には、NOTゲート15で反転された信号が入力される。また、トランジスタ7のベース端子には、NOTゲート16で反転された信号が入力される。すなわち、トランジスタ4および5は、一方がオン状態の時に他方はオフ状態であり、トランジスタ6および7は、一方がオン状態の時に他方はオフ状態である。
ここで、バッテリ1側のハーフブリッジ回路の上アームを構成するトランジスタ4のオンデューティをD1、負荷3側のハーフブリッジ回路の上アームを構成するトランジスタ6のオンデューティをD2とすると、次式(1)および(2)の状態方程式が成立する。

Figure 0005136093
(1)

Figure 0005136093
(2)
ただし、VinおよびVoutはそれぞれ、DC−DCコンバータ100の入力電圧および出力電圧、iはリアクトル3に流れる電流、ioutは負荷13に流れる電流、Lは、リアクトル3のインダクタンス、Coutは、コンデンサ12の容量である。
式(1),(2)において、D1=1とすると、昇圧コンバータの一般的な状態方程式が得られる。また、D2=1とすると、降圧コンバータの一般的な状態方程式が得られる。すなわち、式(1),(2)は、図1に示す昇降圧コンバータの状態方程式を表している。
ここで、従来の昇降圧DC−DCコンバータにおいて、DC−DCコンバータ100の出力電圧を電圧指令値に追従させる制御を行っている過渡期に、負荷13が変動すると、出力電圧の変動が生じる。例えば、昇圧制御時には、トランジスタ4のデューティD1を制御上の最大値Dmaxとした状態で、トランジスタ6,7のスイッチング制御を行う。この時、負荷13が変動すると、DC−DCコンバータ100の出力電圧を電圧指令値に一致させるための理論上のデューティD2の値がデューティの最大値Dmaxを超える場合がある。降圧制御時に負荷変動が生じた場合も同様に、DC−DCコンバータ100の出力電圧を電圧指令値に一致させるための理論上のデューティD1の値がデューティの最大値Dmaxを超える場合がある。デューティD1またはD2の理論上の値がデューティの最大値Dmaxを超えると、デューティを最適値に制御することができなくなるので、DC−DCコンバータ100の出力電圧が変動する。
なお、デューティの理論上の最大値は1であるが、実際の回路では、制御上1に設定できない場合や、1未満の値に設定した方がよい場合がある。従って、ここでは、デューティの最大値を1未満の所定の値Dmaxとして説明する。
従って、第1の実施の形態におけるDC−DCコンバータの制御装置では、昇圧制御時に、トランジスタ6のデューティD2の理論上の値がデューティの最大値Dmaxを超える場合には、デューティD2をDmaxに制限するとともに、デューティD1をDmaxから低下させる。また、降圧制御時に、トランジスタ4のデューティD1の理論上の値がデューティの最大値Dmaxを超える場合には、デューティD1をDmaxに制限するとともに、デューティD2をDmaxから低下させる。これにより、DC−DCコンバータ100の出力電圧の変動を抑制する。
図2は、DC−DCコンバータ100の昇圧制御時に、コンバータ制御装置14によって行われる処理内容を示すフローチャートである。ステップS10では、通常の昇圧制御時におけるデューティD1,D2を算出する。すなわち、デューティD1は、最大値Dmaxにするとともに、デューティD2は、出力電圧Voutを出力電圧指令値Vout*に一致させるための最適値を算出する。
ステップS10に続くステップS20では、ステップS10で算出したデューティD2がデューティの最大値Dmax以下であるか否かを判定する。デューティD2が最大値Dmax以下であると判定すると、通常の制御と同じなのでステップS10に戻る。一方、デューティD2が最大値Dmaxより大きいと判定すると、ステップS30に進む。
ステップS30では、デューティD2を最大値Dmaxに制限するとともに、ステップS10で算出したデューティD2が最大値Dmaxを超えた量に基づいて、デューティD1を最大値Dmaxから低下させる。低下後のデューティD1の値については、後述する。この後、求めたデューティD1,D2に基づいて、トランジスタ4〜7のスイッチング制御が行われる。
図3は、DC−DCコンバータ100の降圧制御時に、コンバータ制御装置14によって行われる処理内容を示すフローチャートである。ステップS100では、通常の降圧制御時におけるデューティD1,D2を算出する。すなわち、デューティD2は、最大値Dmaxにするとともに、デューティD1は、出力電圧Voutを電圧指令値Vout*に一致させるための最適値を算出する。
ステップS100に続くステップS110では、ステップS10で算出したデューティD1が最大値Dmax以下であるか否かを判定する。デューティD1が最大値Dmax以下であると判定すると、通常の制御と同じなのでステップS100に戻る。一方、デューティD1が最大値Dmaxより大きいと判定すると、ステップS120に進む。
ステップS120では、デューティD1を最大値Dmaxに制限するとともに、ステップS10で算出したデューティD1が最大値Dmaxを超えた量に基づいて、デューティD2を最大値Dmaxから低下させる。低下後のデューティD2の値については、後述する。この後、求めたデューティD1,D2に基づいて、トランジスタ4〜7のスイッチング制御が行われる。
デューティD1,D2の具体的な求め方を以下で説明する。まず初めに、昇圧制御の場合について説明する。式(1)において、トランジスタ4のデューティD1について、D1=Dmaxとすると、トランジスタ6の理論上のデューティDは、次式(3)で表される。

Figure 0005136093
(3)
ただし、Verrは、過渡状態でのデューティを決定するための因子であり、DC−DCコンバータの出力電圧と電圧指令値の差をなくすために必要なトランジスタのON/OFFの一周期間の平均リアクトル電圧で、トランジスタのON/OFFの一周期間の平均リアクトル電流をiとすると、等価的に次式(3a)で表される。

Figure 0005136093
(3a)
デューティD1およびD2は、それぞれ次式(4),(5)で表される。

Figure 0005136093
(4)

Figure 0005136093
(5)
ただし、式(4),(5)を一般式
Figure 0005136093
として示すとき、a〜dは、bがc以下ならa=c、bがd以上ならa=d、それ以外の場合には、a=bであることを示す。
式(5)から分かるように、デューティD2は、理論上のデューティDがデューティの最大値Dmaxを超えなければ、D2=Dであり、Dmaxを超える場合には、D2=Dmaxとなる。また、式(4)に示すデューティD1を簡単に説明すると、トランジスタ6の理論上のデューティDがデューティの最大値Dmaxを超える割合だけ、本来の制御値Dmaxから低くした値を下限値0、上限値Dmaxで制限した値である。
次に、降圧制御の場合について説明する。式(1)において、トランジスタ6のデューティD2=Dmaxとすると、トランジスタ4の理論上のデューティDは、次式(6)で表される。

Figure 0005136093
(6)
デューティD1およびD2は、それぞれ次式(7),(8)で表される。

Figure 0005136093
(7)

Figure 0005136093
(8)
図4は、コンバータ制御装置14内部の制御部301内に設けられている、Verrを求めるための回路の構成の一例を示す図である。この回路は、電圧制御部30および電流制御部40から構成されている。電圧制御部30は、減算器31と、制御ブロック32と、積分器33と、制御ブロック34と、加算器35とを備え、昇圧コンバータの出力電圧Voutを電圧指令値Vout*に一致させるためのリアクトル電流指令値i *を求めて電流制御部40に出力する。
減算器31は、昇圧コンバータの出力電圧指令値Vout*から、図示しない電圧センサによって検出される昇圧コンバータの出力電圧Voutを減算する。制御ブロック32は、減算器31の減算結果に、所定の比例ゲインKPvを乗算して出力する。積分器33は、減算器31の減算結果を積分して出力する。制御ブロック34は、積分器33の積分結果に、所定の積分ゲインKIvを乗算して出力する。加算器35は、制御ブロック32の出力と、制御ブロック34の出力とを加算して、加算結果であるリアクトル電流指令値i *を電流制御部40に出力する。
電流制御部40は、減算器41と、制御ブロック42と、積分器43と、制御ブロック44と、加算器45とを備え、リアクトル3に流れるリアクトル電流iとリアクトル電流指令値i *とを一致させるための制御値Verrを求める。
減算器41は、電圧制御部30から入力されるリアクトル電流指令値i *から、リアクトル電流iを減算する。制御ブロック42は、減算器41の減算結果に、所定の比例ゲインKPiを乗算して出力する。積分器43は、減算器41の減算結果を積分して出力する。制御ブロック44は、積分器43の積分結果に、所定の積分ゲインKIiを乗算して出力する。加算器45は、制御ブロック42の出力と、制御ブロック44の出力とを加算して、加算結果であるVerrを出力する。なお、電圧制御部30は、フィードバック制御の場合について説明したが、フィードフォーワード制御や電流センサレス制御を用いることもできる。
図5は、コンバータ制御装置14の内部において、式(4),(5)および式(7),(8)でそれぞれ表されるデューティD1およびD2を算出するための回路の構成を示す図である。デューティD1,D2を算出するための回路は、制御部301、切換判定部302、降圧制御部303、昇圧制御部304、スイッチ部305、および、PWM発生器306を備える。制御部301は、図4を用いて説明したように、Verrを算出して出力する。
降圧制御部303は、加算器51、乗算器52、除算器53,54、および、入力値を下限値0および上限値Dmaxの範囲に制限するリミッタ55,56を備え、式(7),(8)でそれぞれ表されるデューティD1,D2を算出して、スイッチ部305に出力する。昇圧制御部304は、乗算器61、減算器62、除算器63,64、および、入力値を下限値0および上限値Dmaxの範囲に制限するリミッタ65,66を備え、式(4),(5)でそれぞれ表されるデューティD1,D2を算出して、スイッチ部305に出力する。
切換判定部302は、DC−DCコンバータ100の入力電圧Vinと、出力電圧指令値Vout*とに基づいて、DC−DCコンバータ100の動作が昇圧であるか、降圧であるかを判定する。すなわち、Vin>Vout*が成り立つ場合には、降圧動作であると判定し、Vin<Vout*が成り立つ場合には、昇圧動作であると判定する。判定結果は、スイッチ部305に出力される。
スイッチ部305は、切換判定部302の判定結果に基づいて、降圧制御部303から出力されるデューティD1,D2、および、昇圧制御部304から出力されるデューティD1,D2のうち、いずれか一方の出力デューティD1,D2を選択する。すなわち、DC−DCコンバータ100の動作が降圧の場合には、降圧制御部303から出力されるデューティD1,D2を選択し、昇圧の場合には、昇圧制御部304から出力されるデューティD1,D2を選択する。PWM発生器306は、スイッチ部305で選択されたデューティD1,D2に基づいて、トランジスタ4〜7のオン/オフを制御するためのPWM信号を生成して、トランジスタ4〜7に出力する。
図6は、DC−DCコンバータ100の出力電圧を電圧指令値に一致させるための昇圧制御を行っている過渡期に、負荷13が変動した場合のデューティD1およびD2の変化を、コンピュータシミュレーションにより求めた結果を示す図である。図6(a)は、第1の実施の形態におけるDC−DCコンバータの制御装置によって、上述した制御、すなわち、デューティD1,D2を式(4),(5)で示す値に制御している場合の結果を示しており、図6(b)は、上述した制御が行われない場合の結果を示している。図6では、デューティの最大値Dmaxを1とし、デューティD1を点線で、デューティD2を実線で示している。
図6(a)において、丸印で囲んでいる部分600において、負荷13が変動して、デューティD2が最大値Dmaxを超えそうになったため、デューティD2を最大値Dmaxに制限するとともに、デューティD1を最大値Dmaxから低下させている。一方、負荷の変動時に特別な制御を行わない場合には、図6(b)に示すように、負荷変動が生じた部分601において、デューティD2の理論値が最大値Dmaxを超えてしまう。この場合、単純にデューティD2を最大値Dmaxに制限するだけでは、DC−DCコンバータ100の出力電圧が変動する。
第1の実施の形態におけるDC−DCコンバータの制御装置によれば、入力側のハーフブリッジ回路の上アームを構成する第1スイッチング素子4のオンデューティD1を演算するとともに、出力側のハーフブリッジ回路の上アームを構成する第3スイッチング素子6のオンデューティD2を演算する。そして、DC−DCコンバータが昇圧動作であるか、降圧動作であるかを判定し、降圧動作であると判定すると、第1のオンデューティD1がデューティの最大値Dmaxを超える場合に、第1のオンデューティD1をデューティの最大値Dmaxに制限するとともに、演算した第2のオンデューティD2を小さくする。また、昇圧動作であると判定すると、第2のオンデューティD2がデューティの最大値Dmaxを超える場合に、第2のオンデューティD2をデューティの最大値Dmaxに制限するとともに、演算した第1のオンデューティD1を小さくする。これにより、コンバータの入力電圧を出力電圧指令値に一致させる昇圧制御または降圧制御の過渡制御状態時に、負荷3の変動や、電圧指令値の変化等が起こった場合でも、最適なデューティにて、スイッチング素子のスイッチング制御を行うことができるので、DC−DCコンバータの出力電圧の変動を抑えることができる。また、昇圧および降圧の切り換え時にも、出力電圧の変動を招くことはない。
上述した第1の実施の形態におけるDC−DCコンバータの制御装置によれば、左右アームのスイッチングを同時に行うことないので、過大なスイッチング損失が発生することがなく、また、リアクトル電流を増加させることもない。
特に、第1の実施の形態におけるDC−DCコンバータの制御装置によれば、降圧動作時に、第1のオンデューティD1がデューティの最大値Dmaxを超えた量に基づいて、第2のオンデューティD2を小さくするので、最適なデューティでDC−DCコンバータを制御することができる。また、昇圧動作時に、第2のオンデューティD2がデューティの最大値Dmaxを超えた量に基づいて、第1のオンデューティD1を小さくするので、最適なデューティでDC−DCコンバータを制御することができる。
特に、第1の実施の形態におけるDC−DCコンバータの制御装置によれば、降圧動作時に、上式(8)によって第2のオンデューティD2を求めるので、より最適なデューティでDC−DCコンバータを制御することができる。また、昇圧動作時に、上式(4)によって第1のオンデューティD1を求めるので、より最適なデューティでDC−DCコンバータを制御することができる。
−第2の実施の形態−
上述した第1の実施の形態では、昇圧動作時に、第2のオンデューティD2がデューティの最大値Dmaxを超えた量に基づいて、第1のオンデューティD1を小さくし、降圧動作時に、第1のオンデューティD1がデューティの最大値Dmaxを超えた量に基づいて、第2のオンデューティD2を小さくする制御を行った。特に、昇圧動作時に、式(4)により、デューティD1を算出するとともに、降圧動作時に、式(8)により、デューティD2を算出した。第2の実施の形態では、第1の実施の形態と異なる方法により、昇圧動作時のデューティD1および降圧動作時のデューティD2を算出する。
第2の実施の形態では、昇圧動作時のデューティD1は、次式(9)により算出する。

Figure 0005136093
(9)
すなわち、デューティD1は、本来の制御値Dmaxから、トランジスタ6の理論上のデューティDが最大値Dmaxを超えた分だけ減算した値を下限値0、上限値Dmaxで制限した値である。デューティD2の値は、第1の実施の形態と同様に、式(5)より算出する。
降圧動作時のデューティD2は、次式(10)により算出する。

Figure 0005136093
(10)
すなわち、デューティD2は、本来の制御値Dmaxから、トランジスタ4の理論上のデューティDが最大値Dmaxを超えた分だけ減算した値を下限値0、上限値Dmaxで制限した値である。デューティD1の値は、第1の実施の形態と同様に、式(7)より算出する。
図7は、第2の実施の形態におけるコンバータ制御装置14Aの内部において、式(9),(5)および式(7),(10)に示すデューティD1およびD2を算出するための回路の構成を示す図である。第1の実施の形態におけるコンバータ制御装置14内部の回路構成(図5参照)と異なるのは、降圧制御部303Aおよび昇圧制御部304Aの構成である。
降圧制御部303Aは、加算器71、乗算器72、除算器73、減算器74、および、入力値を下限値0および上限値Dmaxの範囲に制限するリミッタ75,76を備え、式(7),(10)でそれぞれ表されるデューティD1,D2を算出して、スイッチ部305に出力する。昇圧制御部304は、乗算器81、減算器82,84、除算器83、および、入力値を下限値0および上限値Dmaxの範囲に制限するリミッタ85,86を備え、式(9),(5)でそれぞれ表されるデューティD1,D2を算出して、スイッチ部305に出力する。
図7に示す回路構成では、図5に示す降圧制御部303が備える除算器54、および、昇圧制御部304が備える除算器64が省かれている。すなわち、図7に示す回路によれば、図5に示す回路に比べて、演算負荷を低減することができる。
第2の実施の形態におけるDC−DCコンバータの制御装置によれば、第1の実施の形態におけるDC−DCコンバータの制御装置と同様に、コンバータの入力電圧を出力電圧指令値に一致させる昇圧制御または降圧制御の過渡制御状態時に、負荷3の変動や、電圧指令値の変化等が起こった場合でも、最適なデューティにて、スイッチング素子のスイッチング制御を行うことができる。これにより、DC−DCコンバータの出力電圧の変動を抑えることができる。また、昇圧および降圧の切り換え時にも、出力電圧の変動を招くことはない。
特に、第2の実施の形態におけるDC−DCコンバータの制御装置によれば、降圧動作時に、上式(10)によって第2のオンデューティD2を求めるので、式(8)を用いて演算する場合に比べて、演算負荷を低減することができる。また、昇圧動作時に、上式(9)によって第1のオンデューティD1を求めるので、式(4)を用いて演算する場合に比べて、演算負荷を低減することができる。
−第3の実施の形態−
上述した第1および第2の実施の形態では、DC−DCコンバータ100が昇圧動作時のデューティD1,D2、および、降圧動作時のデューティD1,D2を算出するとともに、昇圧動作であるか降圧動作であるかを判定し、判定結果に応じたデューティD1,D2を選択した。第3の実施の形態では、昇圧/降圧の判定を必要としないデューティD1,D2を演算する。
上式(1)より、デューティD1およびD2は、それぞれ次式(11),(12)で表される。

Figure 0005136093
(11)

Figure 0005136093
(12)
ただし、Verrは、過渡状態でのデューティを決定するための因子であり、上式(3a)で表される
DC−DCコンバータ100の昇圧比をa(a=Vout/Vin)とすると、式(11),(12)より、デューティD1およびD2は、それぞれ次式(13),(14)で表すことができる。

Figure 0005136093
(13)

Figure 0005136093
(14)
上式(13),(14)では、デューティD1,D2が互いに関係しあっているので、一義的に定めることはできない。従って、ここでは、リアクトル3に流れる電流iが最小となる条件の下で、デューティD1,D2を決定する。
まず初めに、デューティD1について説明する。デューティD1は、昇圧比aの値に応じて、次式(15)〜(17)で表される。

Figure 0005136093
(a=1) (15)

Figure 0005136093
(a<1) (16)

Figure 0005136093
(a>1) (17)
すなわち、a=1、および、a<1(降圧時)の場合には、トランジスタ6のデューティD2を最大値Dmaxとした場合に、リアクトル電流iが最小となるので、式(13)において、D2=Dmaxとしている。また、a>1(昇圧時)の場合には、トランジスタ4のデューティD1を最大値Dmaxとした場合に、リアクトル電流iが最小となる。昇圧比aと、デューティD1,D2との間には、次式(18)の関係が成り立つため、D2=D1/aを式(13)に代入するとともに、D1=Dmaxとすることにより、式(17)が導かれる。

Figure 0005136093
(18)
式(15)〜(17)をまとめると、次式(19)で表すことができる。

Figure 0005136093
(19)
続いて、デューティD2について説明する。デューティD2は、昇圧比aの値に応じて、次式(20)〜(22)で表される。

Figure 0005136093
(a=1) (20)

Figure 0005136093
(a<1) (21)

Figure 0005136093
(a>1) (22)
すなわち、a=1、および、a>1(昇圧時)の場合には、トランジスタ4のデューティD1を最大値Dmaxとした場合に、リアクトル電流iが最小となるので、式(14)において、D1=Dmaxとしている。また、a<1(降圧時)の場合には、トランジスタ6のデューティD2を最大値Dmaxとした場合に、リアクトル電流iが最小となる。式(18)より導かれるD1=a・D2を式(14)に代入するとともに、D2=Dmaxとすることにより、式(21)が導かれる。
式(20)〜(22)をまとめると、次式(23)で表すことができる。

Figure 0005136093
(23)
図8は、コンバータ制御装置14Bの内部において、式(19)および(23)でそれぞれ表されるデューティD1およびD2を算出するための回路の構成の一例を示す図である。デューティD1,D2を算出するための回路は、制御部301、除算器503,504,508,509、Dmaxを乗算する乗算器505,510、入力値を下限値0および上限値Dmaxの範囲に制限するリミッタ506,511、加算器513、減算器514、および、PWM発生器507,512を備える。
第3の実施の形態におけるDC−DCコンバータの制御装置によれば、第1および第2の実施の形態におけるDC−DCコンバータの制御装置と同様に、コンバータの入力電圧を出力電圧指令値に一致させる昇圧制御または降圧制御の過渡制御状態時に、負荷3の変動や、電圧指令値の変化等が起こった場合でも、最適なデューティにて、スイッチング素子のスイッチング制御を行うことができる。これにより、DC−DCコンバータの出力電圧の変動を抑えることができる。また、昇圧および降圧の切り換え時にも、出力電圧の変動を招くことはない。
特に、第3の実施の形態におけるDC−DCコンバータの制御装置によれば、昇圧/降圧の判定を必要としないので、昇圧/降圧の判定に要する演算負荷を低減することができる。また、昇圧制御時および降圧制御時の2つのデューティD1,D2を算出する必要がないので、演算負荷を低減することができ、また、回路構成を小さくすることができる。さらに、リアクトル電流iを最小に保つことができるので、効率を向上させることができる。なお、図8において、加算器513、減算器514より出力されるデューティD1、D2が最大値Dmaxを超える場合は、加算器513とPWM発生器507との間にリミッタ506と同一のリミッタを、減算器514とPWM発生器512との間に、リミッタ511と同一のリミッタを設けてもよい。
−第4の実施の形態−
第3の実施の形態では、式(19)および(23)により、デューティD1,D2をそれぞれ算出した。第4の実施の形態では、式(19)および(23)をそれぞれ近似した次式(24),(25)により、デューティD1,D2を算出する。

Figure 0005136093
(24)

Figure 0005136093
(25)
式(19)と式(24)、および、式(23)と式(25)の関係から明らかなように、0とDmaxの間に値を制限するリミッタを式の外側に設けている。Verrは、それほど大きい値ではないため、式(24),(25)で近似したデューティD1,D2を用いても、式(19),(23)で算出されるデューティD1,D2を用いた場合と同様の制御結果を得ることができる。
図9は、コンバータ制御装置14Cの内部において、式(24)および(25)でそれぞれ表されるデューティD1およびD2を算出するための回路の構成を示す図である。この回路は、制御部301、Dmaxを乗算する乗算器603,607、除算器604,608,入力値を下限値0および上限値Dmaxの範囲に制限するリミッタ605,609、および、PWM発生器606,610を備える。図9に示す構成によれば、図8に示す構成に比べて、除算器の数を減らすことができるので、演算負荷を低減することができる。
第4の実施の形態におけるDC−DCコンバータの制御装置によれば、第1〜第3の実施の形態におけるDC−DCコンバータの制御装置と同様に、コンバータの入力電圧を出力電圧指令値に一致させる昇圧制御または降圧制御の過渡制御状態時に、負荷3の変動や、電圧指令値の変化等が起こった場合でも、最適なデューティにて、スイッチング素子のスイッチング制御を行うことができる。これにより、DC−DCコンバータの出力電圧の変動を抑えることができる。また、昇圧および降圧の切り換え時にも、出力電圧の変動を招くことはない。
また、第4の実施の形態におけるDC−DCコンバータの制御装置によれば、第3の実施の形態と同様に、昇圧/降圧の判定に要する演算負荷や、昇圧制御時および降圧制御時の2つのデューティD1,D2を算出するための演算負荷を低減することができる。さらに、リアクトル電流iを最小に保つことができるので、効率を向上させることができる。
特に、第4の実施の形態におけるDC−DCコンバータの制御装置によれば、式(24),(25)からオンデューティD1,D2を求めるので、式(19),(23)からオンデューティD1,D2を求める場合に比べて、演算負荷を低減することができる。
本発明は、上述した各実施の形態に限定されることはない。例えば、本発明によるDC−DCコンバータの制御装置は、ハイブリッド車両だけでなく、電気自動車や燃料電池車に搭載して使用することもできるし、車両以外のシステムに搭載して使用することもできる。
第1の実施の形態では、降圧制御部303が降圧制御用のデューティD1,D2を算出するとともに、昇圧制御部304が昇圧制御用のデューティD1,D2を算出し、スイッチ部305が切換判定部302の昇降圧判定結果に応じたデューティD1,D2を選択した。しかし、切換判定部302の昇降圧判定結果を降圧制御部303および昇圧制御部304に入力し、対応する制御部のみが算出したデューティD1,D2を出力するようにしてもよい。すなわち、降圧時には、降圧制御部303のみが算出したデューティD1,D2を出力し、昇圧時には、昇圧制御部304のみが算出したデューティD1,D2を出力する。また、降圧時には、降圧制御部303のみがデューティD1,D2を算出するようにし、昇圧時には、昇圧制御部304のみがデューティD1,D2を算出するようにしてもよい。
上述した第1,第2の実施の形態では、昇圧動作時に、第2のオンデューティD2がデューティの最大値Dmaxを超えた量に基づいて、第1のオンデューティD1を小さくし、降圧動作時に、第1のオンデューティD1がデューティの最大値Dmaxを超えた量に基づいて、第2のオンデューティD2を小さくする制御を行った。特に、降圧動作時に、第1の実施の形態では、式(8)からオンデューティD2を算出し、第2の実施の形態では、式(10)からオンデューティD2を算出した。しかし、オンデューティD2の算出方法は、式(8)や(10)に限定されることはない。また、昇圧動作時に、第1の実施の形態では、式(4)からオンデューティD1を算出し、第2の実施の形態では、式(9)からオンデューティD1を算出したが、算出方法は式(4)や(9)に限定されることもない。
上述した各実施の形態では、昇降圧コンバータの昇圧動作時および降圧動作時の制御として説明したが、昇圧コンバータの昇圧動作時だけに適用することもできるし、降圧コンバータの降圧動作時だけに適用することもできる。
特許請求の範囲の構成要素と第1〜第4の実施の形態の構成要素との対応関係は次の通りである。すなわち、NPNトランジスタ4が第1スイッチング素子を、NPNトランジスタ5が第2スイッチング素子を、NPNトランジスタ6が第3スイッチング素子を、NPNトランジスタ7が第4スイッチング素子を、リアクトル3がリアクトルを、コンバータ制御装置14が第1のオンデューティ演算手段、第2のオンデューティ演算手段、昇降圧判定手段、およびデューティ制御手段をそれぞれ構成する。なお、以上の説明はあくまで一例であり、発明を解釈する上で、上記の実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係に何ら限定されるものではない。
第1の実施の形態におけるDC−DCコンバータの制御装置によって制御されるDC−DCコンバータ100を含むシステム構成を示す図 DC−DCコンバータの昇圧制御時に、コンバータ制御装置によって行われる処理内容を示すフローチャート DC−DCコンバータの降圧制御時に、コンバータ制御装置によって行われる処理内容を示すフローチャート コンバータ制御装置内部の制御部内に設けられている、Verrを求めるための回路の構成の一例を示す図 コンバータ制御装置の内部において、デューティD1およびD2を算出するための回路の構成を示す図 DC−DCコンバータの出力電圧を電圧指令値に一致させるための昇圧制御を行っている過渡期に、負荷が変動した場合のデューティD1およびD2の変化を示す図 第2の実施の形態におけるコンバータ制御装置の内部において、デューティD1およびD2を算出するための回路の構成を示す図 第3の実施の形態におけるコンバータ制御装置の内部において、デューティD1およびD2を算出するための回路の構成を示す図 第4の実施の形態におけるコンバータ制御装置の内部において、デューティD1およびD2を算出するための回路の構成を示す図
符号の説明
1…バッテリ、2…コンデンサ、3…リアクトル、4〜7…NPNトランジスタ、8〜11…ダイオード、12…コンデンサ、13…負荷、14…コンバータ制御装置、15,16…NOTゲート、30…電圧制御部、40…電流制御部、100…DC−DCコンバータ、301…制御部、302…切換判定部、303…降圧制御部、304…昇圧制御部、305…スイッチ部、306…PWM発生器

Claims (10)

  1. 入力側のハーフブリッジ回路の上アームを構成する第1スイッチング素子と、前記第1スイッチング素子の他端と接続され、前記入力側のハーフブリッジ回路の下アームを構成する第2スイッチング素子と、出力側のハーフブリッジ回路の上アームを構成する第3スイッチング素子と、前記第2スイッチング素子の他端と接続され、前記出力側のハーフブリッジ回路の下アームを構成する第4スイッチング素子と、前記入力側のハーフブリッジ回路と前記出力側のハーフブリッジ回路との間に設けられるリアクトルとを備え、前記入力側の電圧と前記出力側の電圧との間で電圧変換を行うDC−DCコンバータの制御装置であって、
    前記第1のスイッチング素子のオン/オフを制御するための第1のオンデューティD1を演算する第1のオンデューティ演算手段と、
    前記第3のスイッチング素子のオン/オフを制御するための第2のオンデューティD2を演算する第2のオンデューティ演算手段と、
    前記DC−DCコンバータが昇圧動作であるか、降圧動作であるかを判定する昇降圧判定手段と、
    前記昇降圧判定手段によって降圧動作であると判定されている時に、前記第1のオンデューティ演算手段によって演算されるオンデューティD1がデューティの最大値Dmaxを超える場合に、前記第1のオンデューティD1を前記デューティの最大値Dmaxに制限するとともに、前記第2のオンデューティ演算手段によって演算される第2のオンデューティD2を小さくするデューティ制御手段とを備えることを特徴とするDC−DCコンバータの制御装置。
  2. 請求項1に記載のDC−DCコンバータの制御装置において、
    前記デューティ制御手段は、前記第1のオンデューティ演算手段によって演算されるオンデューティD1がデューティの最大値Dmaxを超える量に基づいて、前記第2のオンデューティ演算手段によって演算される第2のオンデューティD2を小さくすることを特徴とするDC−DCコンバータの制御装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のDC−DCコンバータの制御装置において、
    前記デューティ制御手段は、次の式により、第2のオンデューティD2を求めることを特徴とするDC−DCコンバータの制御装置。

    Figure 0005136093

    ただし、上式を一般式
    Figure 0005136093
    として示すとき、a〜dは、bがc以下ならa=c、bがd以上ならa=d、それ以外の場合には、a=bであることを示す。
  4. 請求項1または請求項2に記載のDC−DCコンバータの制御装置において、
    前記デューティ制御手段は、次の式により、第2のオンデューティD2を求めることを特徴とするDC−DCコンバータの制御装置。

    Figure 0005136093

    ただし、上式を一般式
    Figure 0005136093
    として示すとき、a〜dは、bがc以下ならa=c、bがd以上ならa=d、それ以外の場合には、a=bであることを示す。
  5. 入力側のハーフブリッジ回路の上アームを構成する第1スイッチング素子と、前記第1スイッチング素子の他端と接続され、前記入力側のハーフブリッジ回路の下アームを構成する第2スイッチング素子と、出力側のハーフブリッジ回路の上アームを構成する第3スイッチング素子と、前記第2スイッチング素子の他端と接続され、前記出力側のハーフブリッジ回路の下アームを構成する第4スイッチング素子と、前記入力側のハーフブリッジ回路と前記出力側のハーフブリッジ回路との間に設けられるリアクトルとを備え、前記入力側の電圧と前記出力側の電圧との間で電圧変換を行うDC−DCコンバータの制御装置であって、
    前記第1のスイッチング素子のオン/オフを制御するための第1のオンデューティD1を演算する第1のオンデューティ演算手段と、
    前記第3のスイッチング素子のオン/オフを制御するための第2のオンデューティD2を演算する第2のオンデューティ演算手段と、
    前記DC−DCコンバータが昇圧動作であるか、降圧動作であるかを判定する昇降圧判定手段と、
    前記昇降圧判定手段によって昇圧動作であると判定されている時に、前記第2のオンデューティ演算手段によって演算されるオンデューティD2がデューティの最大値Dmaxを超える場合に、前記第2のオンデューティD2を前記デューティの最大値Dmaxに制限するとともに、前記第1のオンデューティ演算手段によって演算される第1のオンデューティD1を小さくするデューティ制御手段とを備えることを特徴とするDC−DCコンバータの制御装置。
  6. 請求項5に記載のDC−DCコンバータの制御装置において、
    前記デューティ制御手段は、前記第2のオンデューティ演算手段によって演算されるオンデューティD2がデューティの最大値Dmaxを超える量に基づいて、前記第1のオンデューティ演算手段によって演算される第1のオンデューティD1を小さくすることを特徴とするDC−DCコンバータの制御装置。
  7. 請求項5または請求項6に記載のDC−DCコンバータの制御装置において、
    前記デューティ制御手段は、次の式により、第1のオンデューティD1を求めることを特徴とするDC−DCコンバータの制御装置。

    Figure 0005136093

    ただし、上式を一般式
    Figure 0005136093
    として示すとき、a〜dは、bがc以下ならa=c、bがd以上なら、a=d、それ以外の場合には、a=bであることを示す。
  8. 請求項5または請求項6に記載のDC−DCコンバータの制御装置において、
    前記デューティ制御手段は、次の式により、第1のオンデューティD1を求めることを特徴とするDC−DCコンバータの制御装置。

    Figure 0005136093

    ただし、上式を一般式
    Figure 0005136093
    として示すとき、a〜dは、bがc以下ならa=c、bがd以上ならa=d、それ以外の場合には、a=bであることを示す。
  9. 入力側のハーフブリッジ回路の上アームを構成する第1スイッチング素子と、前記第1スイッチング素子の他端と接続され、前記入力側のハーフブリッジ回路の下アームを構成する第2スイッチング素子と、出力側のハーフブリッジ回路の上アームを構成する第3スイッチング素子と、前記第2スイッチング素子の他端と接続され、前記出力側のハーフブリッジ回路の下アームを構成する第4スイッチング素子と、前記入力側のハーフブリッジ回路と前記出力側のハーフブリッジ回路との間に設けられるリアクトルとを備え、前記入力側の電圧と前記出力側の電圧との間で電圧変換を行うDC−DCコンバータの制御装置であって、
    前記第1のスイッチング素子のオン/オフを制御するための第1のオンデューティD1を次式(C1)により演算する第1のオンデューティ演算手段と、
    前記第3のスイッチング素子のオン/オフを制御するための第2のオンデューティD2を次式(C2)により演算する第2のオンデューティ演算手段とを備えることを特徴とするDC−DCコンバータの制御装置。

    Figure 0005136093
    (C1)

    Figure 0005136093
    (C2)
    ただし、上式を一般式
    Figure 0005136093
    として示すとき、a〜dは、bがc以下ならa=c、bがd以上ならa=d、それ以外の場合には、a=bであることを示す。また、Vinは、前記DC−DCコンバータの入力電圧、Voutは、前記DC−DCコンバータの出力電圧をそれぞれ示す。さらに、Verrは、前記リアクトルのインダクタンスをL、前記リアクトルに流れる電流をiとすると、Verr=L×(di/dt)で表される値である。
  10. 入力側のハーフブリッジ回路の上アームを構成する第1スイッチング素子と、前記第1スイッチング素子の他端と接続され、前記入力側のハーフブリッジ回路の下アームを構成する第2スイッチング素子と、出力側のハーフブリッジ回路の上アームを構成する第3スイッチング素子と、前記第2スイッチング素子の他端と接続され、前記出力側のハーフブリッジ回路の下アームを構成する第4スイッチング素子と、前記入力側のハーフブリッジ回路と前記出力側のハーフブリッジ回路との間に設けられるリアクトルとを備え、前記入力側の電圧と前記出力側の電圧との間で電圧変換を行うDC−DCコンバータの制御装置であって、
    前記第1のスイッチング素子のオン/オフを制御するための第1のオンデューティD1を次式(C3)により演算する第1のオンデューティ演算手段と、
    前記第3のスイッチング素子のオン/オフを制御するための第2のオンデューティD2を次式(C4)により演算する第2のオンデューティ演算手段とを備えることを特徴とするDC−DCコンバータの制御装置。

    Figure 0005136093
    (C3)

    Figure 0005136093
    (C4)
    ただし、上式を一般式
    Figure 0005136093
    として示すとき、a〜dは、bがc以下ならa=c、bがd以上ならa=d、それ以外の場合には、a=bであることを示す。また、Vinは、前記DC−DCコンバータの入力電圧、Voutは、前記DC−DCコンバータの出力電圧をそれぞれ示す。さらに、Verrは、前記リアクトルのインダクタンスをL、前記リアクトルに流れる電流をiとすると、Verr×(di/dt)で表される値である。
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