JP5803719B2 - 内燃機関用吸気装置 - Google Patents
内燃機関用吸気装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5803719B2 JP5803719B2 JP2012027215A JP2012027215A JP5803719B2 JP 5803719 B2 JP5803719 B2 JP 5803719B2 JP 2012027215 A JP2012027215 A JP 2012027215A JP 2012027215 A JP2012027215 A JP 2012027215A JP 5803719 B2 JP5803719 B2 JP 5803719B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- intake
- liquid
- combustion engine
- internal combustion
- throttle valve
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/12—Improving ICE efficiencies
Landscapes
- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
Description
従来より、内燃機関の性能向上の一環として、各種装置、例えば、PCVシステム(ポジティブ・クランクケース・ベンチレーション装置)、過給機(ターボチャージャ)およびインタークーラを具有する過給システム、EGRシステム(排気ガス循環装置)などを装備した内燃機関が知られている。
過給システムは、内燃機関へ供給される吸入空気を過給機にて過給するものであって、過給された吸入空気は、吸気通路内に設けられたインタークーラで冷却する。
そして、PCVシステムと過給システムとが共に装備される場合には、PCVシステムのブローバイガス通路をインタークーラの上流側に開口させるのが一般的で、PCVシステムからの放出ガス等に含まれるオイル分がインタークーラ内に流入することになる。
もっとも、EGRシステムが設置されていなくても、インタークーラは、過給機で圧縮された吸入空気を冷却する一種の熱交換器であるため、インタークーラ自体にも凝縮水が発生する。
そこで、上記液体の一処理方法として、スロットルバルブの下流側に連通させるバイパス流路にインタークーラの液体貯留部を設けることにより、吸気負圧を利用して内燃機関の燃焼室内へ排出処理するという、バイパス吸引処理方式の吸気装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
上記特許文献1に記載の吸気装置においては、バイパス流路が常時開放状態にあるとエンジン性能に影響するため、バイパス流路に制御バルブ(例えば負圧切換バルブ)を設置し、任意のタイミングで最適な流量分だけの液体を吸引処理する方策を採るのが一般的である。
しかしながら、かかる方策を採用した場合においても、極寒時における凍結や液体中の残渣(デポジット)等により制御バルブが閉弁固着状態を呈するとか、バイパス流路が閉塞するような事態が起きると、液体貯留部に液体が溜まり続けることになり、その後上記の閉塞状態が解除された際に、大量の貯留液体がバイパス流路から一気に内燃機関の燃焼室に流入してしまい、オイルハンマー現象やウォータハンマー現象などの重大故障を惹起するという危惧がある。
請求項1に記載の発明(内燃機関用吸気装置)は、基本構成として、内燃機関の燃焼室に吸入空気を供給する吸気通路と、この吸気通路を流れる吸入空気の流量を制御するスロットルバルブと、吸気通路内に生じる液体を貯留する液体貯留部、スロットルバルブの上流側から液体貯留部を経由してスロットルバルブの下流側へ吸入空気を導くバイパス流路、およびこのバイパス流路を開閉制御する制御バルブを有し、液体貯留部に貯留された液体をスロットルバルブの下流側へ導出する液体導出手段とを備えている。
そして、吸気通路におけるスロットルバルブの下流側の通路内圧力をモニタする圧力検出手段と、制御バルブの開弁もしくは閉弁要求時において圧力検出手段のモニタ圧力が所定値を充足しないときに警報を発する報知手段とを備えることを特徴としている。
また、制御バルブが、閉弁要求にもかかわらず開弁状態にあるときは、バイパス流路が開放状態となり、内燃機関の運転に支障を来たすため、かかる場合にも、報知手段により異常を運転者に知らせることができる。
かかる構成によれば、通常時に、液体貯留部に溜まった液体を良好に吸引処理することができる。
請求項2に記載の内燃機関用吸気装置は、過給システムを備えた内燃機関に装着されるものであって、吸気通路におけるスロットルバルブの下流側に、過給システムのインタークーラが設けられており、バイパス流路は、入口、出口、およびこの入口・出口間に設けられた液体導入口を有していて、吸気通路に対し、入口がスロットルバルブの上流側に開口するとともに、出口がインタークーラの下流側に開口し、さらに、液体導入口がスロットルバルブとインタークーラとの間に開口しており、制御バルブは、バイパス流路の入口側に設けられていることを特徴としている。
かかる構成によれば、通常時に、液体貯留部に溜まった液体を良好に吸引処理することができる。
請求項3に記載の内燃機関用吸気装置は、電子制御装置を備えた内燃機関に装着されるものであり、圧力検出手段として、電子制御装置の圧力センサが用いられることを特徴としている。
かかる構成にすることにより、圧力検出手段として新規に圧力センサを設ける必要がなく、かつその設置場所も特別に要しないため、コンパクトで安価な吸気装置を提供することができる。
請求項4に記載の内燃機関用吸気装置によれば、報知手段として、運転室に設置されている既設の報知器が用いられることを特徴としている。
かかる構成によれば、運転者に確実に異常を知らせることができ、しかも既設の報知器であるため、コンパクトで安価な吸気装置を提供することができる。
そして、この内燃機関用吸気装置は、吸気通路におけるスロットルバルブの下流側の通路内圧力をモニタする圧力検出手段と、制御バルブの開弁もしくは閉弁要求時において圧力検出手段のモニタ圧力が所定値を充足しないときに警報を発する報知手段とを備えている。
また、この吸気装置は、電子制御装置を備えた内燃機関に装着されるものであって、圧力検出手段として、電子制御装置の圧力センサが用いられる。
また、報知手段としては、運転室に設置されている既設の報知器(チャイムもしくはランプ)が用いられる。
図1において、内燃機関1は、自動車のごとき車両に搭載され、気筒数に応じた燃焼室1aを有するものであって、過給システムA、EGRシステムB、PCVシステムCおよび電子制御装置Dなどを標準装備として備えている。そして、本発明の吸気装置Eが装着されている。
過給システムAは、内燃機関1の排気ガスの圧力を利用して、エアクリーナ2を通過した吸入空気を過給(圧縮)する過給機(ターボチャージャ)3およびその吸入空気を冷却するインタークーラ4を具有している。過給機3は、吸気通路5に配設されるコンプレッサ(圧縮機)3aと、排気通路6に配設されてコンプレッサ3aを駆動するタービン3bとからなり、インタークーラ4は、ケース4aと熱交換器4bとを主要構成要素とし、吸気通路5に配設されている。なお、インタークーラ4(ケース4a)の底部は、吸気通路5において重力方向の最下部を構成しており、この底部に凝縮水等の液体Wを溜める液体貯留部4cが形成されている
EGRシステムBは、内燃機関1の排気ガスの一部をEGRガスとして排気通路6から吸気通路5へ再循環させるもので、排気通路6と吸気通路5とを連通する排気ガス還流路7に、EGRガスを冷却するEGRガスクーラ8と、EGRガスの流量を調整するEGRガス流量制御バルブ9とが配設されている。そして、排気ガス還流路7は、エアクリーナ2と過給機3のコンプレッサ3aとの間の吸気通路5に開口している。
PCVシステムCは、具体的な構成要素の図示を省略しているが、内燃機関1のクランクケースと吸気通路5とを連通し、各気筒の燃焼室1aから漏れてクランクケース内に充満しているブローバイガスを再燃焼させると共に、クランクケース内を換気するものである。本実施例では、過給システムAの過給機3とインタークーラ4との間の吸気通路5にブローバイガスを放出する例を示している。
電子制御装置Dは、圧力センサ10をはじめ、内燃機関1の状態を検出する各種センサと、これら各種センサの信号から内燃機関1に必要な燃料量を演算し、スロットルバルブ11の開度により調整された吸入空気量に応じた燃料量をインジェクタ12から内燃機関1の各気筒の燃焼室1aへ噴射供給させる燃料制御機能を主要機能として含むコントローラ(ECU)13とを具備している。このコントローラ13は、燃料制御機能のほかに、内燃機関1の安全運転に資する各種の制御機能(例えばダイアグノーシス機能)を司るものであって、本実施例では、後述する本発明の吸気装置Eで実行される各種の制御機能も、すべてコントローラ13に組み込まれている。
なお、ダイアグノーシス機能とは、内燃機関1の運転中(車両走行中)に各種センサやアクチュエータなどに異常が生じた場合に、異常箇所をコントローラ13自身で診断して記憶・表示を行うものである。
内燃機関1の吸気通路5には、過給機3のコンプレッサ3aをバイパスさせるためのバイパス流路14が配設されており、また、排気通路6には、過給機3のタービン3bをバイパスするためのバイパス流路15、排気ガスを浄化するための装置(例えば触媒式排気ガス浄化装置)16およびEGRガス量を制御するための排気絞りバルブ17などが配設されている。
吸気装置Eは、全体として内燃機関1の吸気側を構成するもので、吸気通路5に組み込まれる各構成要素からなる。
吸気通路5は、一端(入口側)がエアクリーナ2に、他端(出口側)が内燃機関1の燃焼室1aにそれぞれ接続されるものであって、前述のインタークーラ4、スロットルバルブ11、および圧力センサ10が順次配設されており、出口側がインテークマニホールド20になっている。
なお、この吸気通路5をエアクリーナ2から燃焼室1aに向かって吸入空気が流れることから、その流れのエアクリーナ2側を上流側、燃焼室1a側を下流側と呼称する。
VSV34は、液体貯留部4cに溜まった液体Wを適宜バイパス流路31に導出(排出)するドレーンバルブである。よって、バイパス流路31も、VSV32〜34の設置箇所より下方に位置するE字部分が液体貯留部31dを形成する。
液体貯留部4cに溜まる液体Wには、過給システムAにおけるインタークーラ4の熱交換器4bで発生する凝縮水のほかに、EGRシステムB、PCVシステムCからのオイル分や水分が含まれる。つまり、EGRシステムBからは、過給機3の上流側から吸気通路5に流入するEGRガスに伴って発生する水分等が、また、PCVシステムCからは、インタークーラ4の上流側から吸気通路5に流入するブローバイガスに伴って発生するオイル分や水分等が、上記凝縮水に加わる。
かくして、液体貯留部4cに所定量の液体Wが溜まると、もしくは内燃機関1の所定運転条件が成立する毎に、液体Wは、VSV34の開弁によりバイパス流路31の液体貯留部31dに排出される。
この液体貯留部31dに溜まった液体Wは、内燃機関1の所定運転条件が成立する毎(例えば減速フューエルカット時)に、VSV32、33の開弁により吸引処理される。つまり、各VSV32、33が開弁すると、スロットルバルブ11の下流側に発生する吸気負圧により、液体貯留部31dに溜まった液体Wが入口31aから出口31bに向かって流れる吸入空気に乗って吸引され、インテークマニホールド20から燃焼室1aへ導出(排出)される。
なお、液体Wの吸引処理量や吸引スピードは、VSV32の開弁作動をデューティ制御することにより調整することができる。
また、逆にVSV32〜34が閉弁要求にもかかわらず開弁状態を持続する異常事態(開弁固着)もある。バイパス流路31が開放状態になると、スロットルバルブ11の閉弁時に吸入空気のバイパス流が持続されてしまい、内燃機関1の運転状態に不調を来たすことになる。
そこで、本実施例では、液体導出手段30における上述のごとき異常状態を運転者に知らせる措置(異常報知処理)を実施するために、吸気通路5におけるスロットルバルブ11の下流側の通路内圧力をモニタする圧力検出手段と、制御バルブであるVSV32〜34の開弁もしくは閉弁要求時において圧力検出手段のモニタ圧力が所定値を充足しないときに警報を発する報知手段40とを備えている。
このような事象を、吸気通路5の圧力をモニタしている圧力センサ10で検出することにより、上記異常状態を掌握することができる。
よって、圧力センサ10のモニタ圧力が所定値を充足しないときには、報知器41にて警報を発し、運転者に異常を知らせることができる(適切な処置を促すことができる)。
運転者は、直ちに車両を最寄の保守サービスセンター(ディーラーや修理工場)へ持ち込み、内燃機関1を点検に供することができる。なお、保守サービスセンターには、車両診断に関する諸設備が装備されているため、上記異常内容の原因究明をすることによって適切な手当てがなされることは勿論である。
図2は、液体導出手段30の異常報知処理を実施するために、コントローラ13にて実行される制御ルーチンを示すフローチャートである。
本制御ルーチンがスタート(VSV故障検出START)すると、まずVSV32〜34に閉弁(CLOSE)信号が出ている場合(ステップS1)において、圧力センサ10のモニタ圧力が所定値(正常値)か、否かを判定する(ステップS2)。その判定結果がYESの場合には、VSV32〜34が正常に作動している(閉弁状態にある)と判定する(ステップS3)。逆に、ステップS2の判定結果がNOの場合には、VSV32〜34が異常(開弁固着状態)であると判定(ステップS4)し、報知器41としてのインジケータランプ(MIL)を点灯させる(ステップS5)。
また、VSV32〜34に開弁(OPEN)信号が出ている場合(ステップS6)には、圧力センサ10のモニタ圧力が所定値(正常値)か、否かを判定する(ステップS7)。その判定結果がYESの場合、VSV32〜34が正常に作動している(開弁状態にある)と判定する(ステップS8)。逆に、ステップS7の判定結果がNOの場合には、VSV32〜34が異常状態にあると判定する(ステップS9)。つまり、VSV32〜34が閉弁固着状態にあるか、もしくはバイパス流路31が閉塞状態にある、といういずれかの“異常状態である”と判定し、報知器41としてのインジケータランプ(MIL)を点灯させる(ステップ5)。
かくして、報知器41の点灯により運転者に異常を知らしめることができる。
このように、報知器41によって運転者に異常を知らしめることができる、換言すれば、運転者に対し、直ちに適切な処置を講じるように促すことができるわけで、運転者は、直ちに車両を最寄の保守サービスセンター(ディーラーや修理工場)へ持ち込み、適切な点検・整備を受けることができる。
したがって、内燃機関1の吸気通路5に大量の液体Wが滞留することに起因して惹起されるオイルハンマー現象やウォータハンマー現象などの重大故障を未然に防止することができる。
また、液体導出手段30の具体的な構成面では、次のような効果が得られる。
(1)2箇所に液体貯留部(インタークーラ4の液体貯留部4cとバイパス流路31の液体貯留部31d)を有しているため、ドレーンバルブであるVSV34との連携により、充分な量の液体Wを貯留したり、貯留された液体Wを適切な量に分けて排出したりすることができ、液体Wの貯留・排出を良好かつ適切に実現することができる。
(2)特にVSV32をデューティ制御する場合においても、このVSV32は、バイパス流路31の入口31a側で、しかも液体貯留部31dの位置よりも上方に配置されているため、VSV32が液体Wに直接触れることがなく、オイルや残渣分の付着による作動不良を招くことがない。
次に、図3に示す実施例2について説明する。ただし、実施例1と実質的に等価の構成要素については、実施例1と同一の符号を付し、説明を省略する。
そして、バイパス流路31は、一端をなす入口31aが、インタークーラ4の底部において熱交換器4bよりもスロットルバルブ11側に直接開口して、液体導入口31cを兼ねており、他端をなす出口31bが、インテークマニホールド20の分岐管22(スロットルバルブ11の下流側)に開口している。
よって、液体Wは、インタークーラ4の底部に留まることなく、入口31aからバイパス流路31に直接流入し、バイパス流路31のU字部分にすべて貯留される。したがって、このU字部分が唯一の液体貯留部31dを形成している。
一方、唯一のVSV33は、バイパス流路31の出口31b側に設けられている。
なお、本実施例においても、実施例1と同様に、VSV33を開閉させる制御機能、および圧力センサ10、報知手段40を用いて異常報知処理を実施するための制御機能が、電子制御装置Dのコントローラ13に組み込まれている。
したがって、本実施例においても、実施例1と同様、内燃機関1の重大事故(オイルハンマー現象やウォータハンマー現象)の未然防止効果を得ることができる。
次に、図4に示す実施例3について説明する。ただし、実施例1と実質的に等価の構成要素については、実施例1と同一の符号を付し、説明を省略する。
液体導出手段30は、実施例1と同様にE字状のバイパス流路31を有しており、制御バルブとして1個のVSV32を備えている。
そして、バイパス流路31の各口は、入口31aがスロットルバルブ11の上流側に開口し、出口31bがインテークマニホールド20の分岐管22(スロットルバルブ11の下流側)に開口し、液体導入口31cがインタークーラ4の底部において熱交換器4bよりもスロットルバルブ11側に直接開口している。よって、液体Wは、実施例2と同様に直接、液体導入口31cからバイパス流路31に流入し、バイパス流路31のE字部分に貯留される。したがって、バイパス流路31のE字部分が唯一の液体貯留部31dを形成している。
また、唯一のVSV32は、バイパス流路31の入口31a側に設けられている。
なお、本実施例においても、実施例1と同様に、VSV32を開閉させる制御機能、および圧力センサ10、報知手段40を用いて異常報知処理を実施するための制御機能が、電子制御装置Dのコントローラ13に組み込まれている。
なお、バイパス流路31において、出口31bおよび液体導入口31cが共にスロットルバルブ11の下流側に位置しているが、インタークーラ4の熱交換器4bが流路抵抗となるため、入口31a側より出口31b側の方が大きな吸気負圧が発生し、上記の吸引作用が良好に得られる。
したがって、本実施例においても、実施例1と同様、内燃機関1の重大事故(オイルハンマー現象やウォータハンマー現象)の未然防止効果を得ることができる。
以上、3つの実施例について詳述したが、具体的な実施形態は図に示すものに限定されることなく、本発明の精神を逸脱しない範囲で種々変更することができるものであり、また、内燃機関1の標準装備も一様ではなく、種々な装備のものが実用に供されているので、それらの装備に応じて本発明を適用し得ることは言うまでもない。
(1)図1に示す実施例1において、ドレーンバルブであるVSV34をなくし、液体Wを液体導入口31cから直接バイパス流路31内に流入させることにより、実施例2、3と同様に、唯一の液体貯留部31dとすることもできる。
(2)図3、図4に示す実施例2、3において、液体導入口31cにVSV(34)を配設することにより、実施例1と同様に、インタークーラ4のケース4a底部にも液体貯留部(4c)を形成してもよい。
(3)上述の実施例においては、制御バルブとして開閉弁を用いたが、開度調節可能な流量制御弁を用いてもよい。
(4)上述の実施例においては、圧力検出手段として電子制御装置Dの圧力センサ10を活用するとともに、報知手段40として運転室に既設の報知器41を活用したが、兼用することなく、本発明専用の圧力センサおよび報知器として個別に設けることもできる。
(5)過給システムAを装備していない内燃機関1においては、インタークーラ4が存在しないので、吸気通路5における重力方向の最下部に、液体貯留部4c、31dに相当する液体貯留部を設けるとともに、スロットルバルブ11の上流側から液体貯留部(4c、31d)を経由してスロットルバルブ11の下流側へ吸入空気を導くバイパス流路31およびこのバイパス流路31にVSV32〜34に相当する制御バルブを配設することによって、液体貯留部(4c、31d)に貯留された液体(W)をスロットルバルブ11の下流側へ導出する液体導出手段30を構築することができる。
Claims (4)
- 内燃機関(1)の燃焼室(1a)に吸入空気を供給する吸気通路(5)と、
この吸気通路(5)を流れる吸入空気の流量を制御するスロットルバルブ(11)と、
前記吸気通路(5)内に生じる液体(W)を貯留する液体貯留部(4c、31d)、前記スロットルバルブ(11)の上流側から前記液体貯留部(4c、31d)を経由して前記スロットルバルブ(11)の下流側へ吸入空気を導くバイパス流路(31)、およびこのバイパス流路(31)を開閉制御する制御バルブ(32、33、34)を有し、前記液体貯留部(4c、31d)に貯留された液体(W)を前記スロットルバルブ(11)の下流側へ導出する液体導出手段(30)と、
前記吸気通路(5)における前記スロットルバルブ(11)の下流側の通路内圧力をモニタする圧力検出手段(10)と、
前記制御バルブ(32、33、34)の開弁もしくは閉弁要求時において前記圧力検出手段(10)のモニタ圧力が所定値を充足しないときに警報を発する報知手段(40)とを備える吸気装置(E)であって、
この吸気装置(E)は、過給システム(A)を備えた前記内燃機関(1)に装着されるものであり、
前記吸気通路(5)における前記スロットルバルブ(11)の上流側には、前記過給システム(A)のインタークーラ(4)が設けられており、
前記バイパス流路(31)は、前記吸気通路(5)に対し、入口(31a)が前記スロットルバルブ(11)と前記インタークーラ(4)との間に開口するとともに、出口(31b)が前記スロットルバルブ(11)の下流側に開口しており、
前記制御バルブ(32、33)は、前記バイパス流路(31)の入口(31a)側または出口(31b)側に設けられていることを特徴とする内燃機関用吸気装置。 - 内燃機関(1)の燃焼室(1a)に吸入空気を供給する吸気通路(5)と、
この吸気通路(5)を流れる吸入空気の流量を制御するスロットルバルブ(11)と、
前記吸気通路(5)内に生じる液体(W)を貯留する液体貯留部(4c、31d)、前記スロットルバルブ(11)の上流側から前記液体貯留部(4c、31d)を経由して前記スロットルバルブ(11)の下流側へ吸入空気を導くバイパス流路(31)、およびこのバイパス流路(31)を開閉制御する制御バルブ(32、33、34)を有し、前記液体貯留部(4c、31d)に貯留された液体(W)を前記スロットルバルブ(11)の下流側へ導出する液体導出手段(30)と、
前記吸気通路(5)における前記スロットルバルブ(11)の下流側の通路内圧力をモニタする圧力検出手段(10)と、
前記制御バルブ(32、33、34)の開弁もしくは閉弁要求時において前記圧力検出手段(10)のモニタ圧力が所定値を充足しないときに警報を発する報知手段(40)とを備える吸気装置(E)であって、
この吸気装置(E)は、過給システム(A)を備えた前記内燃機関(1)に装着されるものであり、
前記吸気通路(5)における前記スロットルバルブ(11)の下流側には、前記過給システム(A)のインタークーラ(4)が設けられており、
前記バイパス流路(31)は、入口(31a)、出口(31b)、およびこの入口・出口(31a・31b)間に設けられた液体導入口(31c)を有していて、前記吸気通路(5)に対し、前記入口(31a)が前記スロットルバルブ(11)の上流側に開口するとともに、前記出口(31b)が前記インタークーラ(4)の下流側に開口しており、かつ、前記液体導入口(31c)が前記スロットルバルブ(11)と前記インタークーラ(4)との間に開口しており、
前記制御バルブ(32)は、前記バイパス流路(31)の入口(31a)側に設けられていることを特徴とする内燃機関用吸気装置。 - 請求項1または請求項2に記載の内燃機関用吸気装置において、
この吸気装置(E)は、電子制御装置(D)を備えた前記内燃機関(1)に装着されるものであり、
前記圧力検出手段(10)として、前記電子制御装置(D)の圧力センサ(10)が用いられることを特徴とする内燃機関用吸気装置。 - 請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の内燃機関用吸気装置において、
前記報知手段(40)として、運転室に設置されている既設の報知器(41)が用いられることを特徴とする内燃機関用吸気装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012027215A JP5803719B2 (ja) | 2012-02-10 | 2012-02-10 | 内燃機関用吸気装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012027215A JP5803719B2 (ja) | 2012-02-10 | 2012-02-10 | 内燃機関用吸気装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013164006A JP2013164006A (ja) | 2013-08-22 |
JP5803719B2 true JP5803719B2 (ja) | 2015-11-04 |
Family
ID=49175514
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012027215A Expired - Fee Related JP5803719B2 (ja) | 2012-02-10 | 2012-02-10 | 内燃機関用吸気装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5803719B2 (ja) |
Families Citing this family (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6019479B2 (ja) * | 2012-10-04 | 2016-11-02 | 三菱自動車工業株式会社 | エンジンの凝縮水排出装置 |
JP5978502B2 (ja) * | 2012-10-05 | 2016-08-24 | 三菱自動車工業株式会社 | エンジンの凝縮水排出装置 |
JP6131794B2 (ja) * | 2013-09-11 | 2017-05-24 | マツダ株式会社 | エンジンの吸気装置 |
JP6049577B2 (ja) * | 2013-09-16 | 2016-12-21 | 愛三工業株式会社 | 過給機付きエンジンの排気還流装置 |
JP6185349B2 (ja) * | 2013-09-24 | 2017-08-23 | トヨタ自動車株式会社 | 過給式内燃機関のインテークガス冷却装置 |
CN103511060A (zh) * | 2013-09-26 | 2014-01-15 | 长城汽车股份有限公司 | 用于车辆的中冷器组件及具有该中冷器组件的车辆 |
JP6237159B2 (ja) * | 2013-11-25 | 2017-11-29 | 三菱自動車工業株式会社 | 内燃機関の排水制御装置 |
JP6281259B2 (ja) * | 2013-11-25 | 2018-02-21 | 三菱自動車工業株式会社 | 内燃機関の制御装置 |
WO2015075944A1 (ja) * | 2013-11-25 | 2015-05-28 | 三菱自動車工業株式会社 | 内燃機関の制御装置 |
JP6549350B2 (ja) * | 2013-12-26 | 2019-07-24 | 株式会社ミクニ | 過給機付き内燃機関 |
WO2015145662A1 (ja) * | 2014-03-27 | 2015-10-01 | 日産自動車株式会社 | 内燃機関の吸気装置 |
JP6476829B2 (ja) * | 2014-12-18 | 2019-03-06 | 三菱自動車工業株式会社 | インタークーラ |
JP6459498B2 (ja) * | 2014-12-24 | 2019-01-30 | 三菱自動車工業株式会社 | エンジンの吸気構造 |
JP6421596B2 (ja) * | 2014-12-26 | 2018-11-14 | 三菱自動車工業株式会社 | 熱交換機構 |
JP6331051B2 (ja) * | 2016-12-16 | 2018-05-30 | 三菱自動車エンジニアリング株式会社 | Egrガス凝縮水の処理装置 |
JP6498726B2 (ja) * | 2017-07-05 | 2019-04-10 | 本田技研工業株式会社 | 内燃機関のセンサ配置構造 |
JP2019027306A (ja) * | 2017-07-26 | 2019-02-21 | いすゞ自動車株式会社 | 内燃機関の制御装置 |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5162237A (ja) * | 1974-11-28 | 1976-05-29 | Koito Mfg Co Ltd | Enjinijokeihosochi |
JPH031254U (ja) * | 1989-05-29 | 1991-01-09 | ||
JP3218883B2 (ja) * | 1994-10-03 | 2001-10-15 | トヨタ自動車株式会社 | 吸気通路内蓄積オイルの排出構造 |
JP3191903B2 (ja) * | 1994-12-28 | 2001-07-23 | 矢崎総業株式会社 | 車両用システムにおける簡易診断装置 |
JP2005226476A (ja) * | 2004-02-10 | 2005-08-25 | Toyota Motor Corp | 吸気通路内蓄積オイルの排出構造 |
JP2006177257A (ja) * | 2004-12-22 | 2006-07-06 | Fujitsu Ten Ltd | 内燃機関の制御装置 |
JP4603919B2 (ja) * | 2005-03-31 | 2010-12-22 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関の吸気装置 |
JP2007056779A (ja) * | 2005-08-25 | 2007-03-08 | Sanyo Electric Co Ltd | 異常検出装置、空気調和装置及び異常検出装置の制御方法 |
JP2010242547A (ja) * | 2009-04-02 | 2010-10-28 | Nissan Motor Co Ltd | 内燃機関の吸入空気量制御装置 |
-
2012
- 2012-02-10 JP JP2012027215A patent/JP5803719B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2013164006A (ja) | 2013-08-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5803719B2 (ja) | 内燃機関用吸気装置 | |
US7926272B2 (en) | Exhaust gas recirculation system for internal combustion engine | |
US9903320B2 (en) | Control system for internal combustion engine | |
US10060339B2 (en) | System and methods for engine air path condensation management | |
RU2582720C2 (ru) | Способ эксплуатации двигателя | |
US20160230624A1 (en) | Crankcase integrity breach detection | |
US9382836B2 (en) | System and methods for engine air path condensation management | |
EP2840240B1 (en) | Device for detecting remaining amount of liquid | |
CN101490399B (zh) | 内燃机的排气再循环系统 | |
KR20050067031A (ko) | 내연기관의 연료 공급 장치 및 제어 방법 | |
JP2017506717A (ja) | クランクケースから漏洩クランクケース流体を除去する方法及びクランクケース換気システム | |
JP4748396B2 (ja) | 内燃機関の排気絞り弁故障診断装置 | |
JP2019019800A (ja) | 低圧ループ式egr装置を備えた過給機付きエンジンにおけるブローバイガス還元装置の異常診断装置 | |
CN111550336B (zh) | 内燃机的异常判定装置 | |
JP2008190435A (ja) | インタークーラの異常検出装置 | |
JP2016094888A (ja) | ブローバイガス還流装置 | |
US10753260B2 (en) | Exhaust leak detecting apparatus | |
JP4798497B2 (ja) | 内燃機関におけるセンサ洗浄装置 | |
JP2018048561A (ja) | 内燃機関の排気圧力センサ用チューブの目詰まり検出システム及び内燃機関の排気圧力センサ用チューブの目詰まり検出方法 | |
SE1150964A1 (sv) | Styrenhet samt förfarande för undvikande av motorrusning | |
JP5958405B2 (ja) | エンジンの制御装置 | |
CN111102103A (zh) | 箱排气系统和用于诊断箱排气系统的方法 | |
CN115244282B (zh) | 内燃机的异常诊断方法以及内燃机的异常诊断装置 | |
JP2004108321A (ja) | 排気捕集装置用異常検出装置 | |
JP7060967B2 (ja) | 自動車用内燃機関 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140512 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150224 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20150227 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150325 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150804 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150817 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5803719 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |