JP3191903B2 - 車両用システムにおける簡易診断装置 - Google Patents

車両用システムにおける簡易診断装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車などの車両内に設
けられた車両用システムに係り、特に、車両に搭載され
た電子ユニット(ノード)の故障、仕向地によって異な
る仕様などのチェックを行う車両用システムにおける簡
易診断装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装置では、図26に示す
ように、図示しないスイッチ・センサ類、負荷などが接
続されている診断すべきノードAにダイアグコネクタB
を予め設けておき、このコネクタBを介して故障診断オ
フボード機器(テスタ)Cのダイアグスイッチ端子と通
信ラインをノードAに接続し、テスタCからの要求によ
って、ノードから自身やこれに接続されたスイッチ・セ
ンサ類、負荷などの故障データや仕向地により異なる仕
様データをテスタCに返送させ、返送されてきたデータ
をチェックすることによって診断を行うようになってい
る。
【0003】また、車両用システムとして最近、各々が
多重通信機能を有する複数の電子ユニット(ノード)を
車両内の各所に設けるとともに多重バスラインで相互接
続することにより、車両内に配索する電線の省線化を図
ったものも多く採用されるようになってきている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の診断装
置では、テスタが必要になり、車両組み立て工程の最終
チェックにおいて、作業者が一々テスタを車両内に持ち
運んでチェック作業を行わなければならず、車両の生産
性を低下させる一因になっている。
【0005】特に、上述したように、省線化のために採
用した多重通信システムにおいて、各ノードの故障、仕
向地(仕様)のチェックなどを行う場合には、上述した
従来の装置では、各ノードにそれぞれテスタを接続する
ことが必要となり、省線化による生産性の向上を損なう
おそれがあった。
【0006】よって、本発明は、上述した従来の問題点
に鑑み、診断のための機器がなくても、故障や仕向地
(仕様)などをチェックできるようにして診断を簡易に
行えるようにした車両用システムにおける簡易診断装置
を提供することを第1の目的としている。
【0007】本発明はまた、各々が多重通信機能を有す
る複数の電子ユニット(ノード)を車両内の各所に設け
るとともに多重バスラインで相互接続した車両用多重通
信システムにおいて、診断のための機器がなくても、故
障や仕向地(仕様)などをチェックできるようにして診
断を簡易に行えるようにした車両システムにおける簡易
診断装置を提供することを第2の目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明によりなされた車両用システムにおける簡易診断
装置は、図1の基本構成図に示すように、各々が多重通
信機能を有しかつスイッチ・センサ類131 〜13n、
負荷141 〜14nが接続された複数のノード1〜4を
車両内の各所に設けるとともに多重バスラインBで相互
接続し、各ノードが、スイッチ・センサ類からの信号の
入力と負荷への信号の出力とを制御する制御手段11−
1と、診断時に診断すべき項目をチェックし、その結果
により、各ノード自身、各ノードに接続されているスイ
ッチ・センサ類のうちのセンサ、負荷についての故障に
関する故障情報、スイッチ診断のためのスイッチの入力
に関する情報、異品検出のための各ノードの仕様(仕向
地)に関する情報を含む診断データを生成する診断手段
11−2と、前記制御手段により使用する制御データと
前記診断手段により生成した診断データとを前記多重バ
スラインを介して他のノードに送信しかつ他のノードか
ら受信する送受信手段11−5とを有する車両用システ
ムにおいて、前記複数のノードのうちの特定のノード1
は、ダイアグ端子9aがアースに接続されかつ車速が0
km/hであるとき、車両の所定の操作手段13xの操
作により、自身の前記診断手段に前記診断データを生成
させるとともに前記多重バスラインを介して他のノード
の前記診断手段に診断データを生成させる簡易故障診断
モードを開始させ、ダイアグ端子がアースから切り離さ
れるか又は車速が0km/hでなくなるまでの間実行さ
せる診断開始制御手段11−3と、該診断開始制御手段
によって開始された簡易診断モードにおいて、自身の前
記診断手段が生成した診断データと前記送受信手段によ
り受信した他のノードの前記診断手段が生成した診断デ
ータとをコード化して車両に既設の報知手段7aから出
力させる出力手段11−4と、前記出力手段が前記報知
手段に出力させる前記診断データとして、イグニッショ
ンスイッチ13yのオン時に、各ノードに接続された前
記スイッチ・センサ類のなかのスイッチの入力が生じる
まで、各ノード自身、各ノードに接続されているスイッ
チ・センサ類のうちのセンサ、負荷についての故障に関
する故障情報を、イグニッションスイッチオン時に、各
ノードに接続された前記スイッチ・センサ類のなかのス
イッチの入力に応じて 、スイッチ診断のためのスイッチ
の入力に関する情報を、イグニッションスイッチオフ時
に、異品検出のための各ノードの仕様(仕向地)に関す
る情報をそれぞれ選択する診断選択手段11−6とを有
することを特徴としている。
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【作用】上記図1の装置において、多重バスラインBで
相互接続されている複数のノード1〜4の各々が、多重
通信機能を有しかつスイッチ・センサ類131 〜13
n、負荷141 〜14nが接続され、車両内の各所に設
けられており、各ノードの制御手段11−1がスイッチ
・センサ類からの信号の入力と負荷への信号の出力とを
制御し、ノード1の診断手段11−2が診断時に診断す
べき項目をチェックし、その結果により、各ノード自
身、各ノードに接続されているスイッチ・センサ類のう
ちのセンサ、負荷についての故障に関する故障情報、ス
イッチ診断のためのスイッチの入力に関する情報、異品
検出のための各ノードの仕様(仕向地)に関する情報を
含む診断データを生成し、かつ送受信手段11−5が制
御手段により使用する制御データと診断手段により生成
した診断データとを多重バスラインを介して他のノード
に送信しかつ他のノードから受信する。そして、複数の
ノードのうちの特定のノード1が診断開始制御手段11
−3と出力手段11−4と診断選択手段11−6とを有
し、診断開始制御手段11−3が、ダイアグ端子9aが
アースに接続されかつ車速が0km/hであるとき、車
両の所定の操作手段15の操作により、自身の前記診断
手段に前記診断データを生成させるとともに多重バスラ
インを介して他のノードの診断手段に診断データを生成
させる簡易故障診断モードを開始させ、ダイアグ端子が
アースから切り離されるか又は車速が0km/hでなく
なるまでの間実行させる。また、出力手段11−4が、
身の診断手段が生成した診断データと送受信手段によ
り受信した他のノードの診断手段が生成した診断データ
とをコード化して車両に既設の報知手段7aから出力さ
る。そして、診断選択手段11−6が、出力手段が報
知手段に出力させる診断データとして、イグニッション
スイッチ13yのオン時に、各ノードに接続されたスイ
ッチ・センサ類のなかのスイッチの入力が生じるまで、
各ノード自身、各ノードに接続されているスイッチ・セ
ンサ類のうちのセンサ、負荷についての故障に関する故
障情報を、イグニッションスイッチオン時に、各ノード
に接続されたスイッチ・センサ類のなかのスイッチの入
力に応じて、スイッチ診断のためのスイッチの入力に関
する情報を、イグニッションスイッチのオフ時に、異品
検出 のための各ノードの仕様(仕向地)に関する情報を
それぞれ選択する
【0014】以上のように、ノード1のダイアグ端子9
aをアースに接続した後、車速が0km/hであるとき
車両の所定の操作手段15を操作することによって、診
断手段11−2により生成したチェック項目についての
診断結果を車両が既に持っている報知手段7aによって
コード化して出力するようにしているので、診断を行う
ために別途専用機器を接続することが必要ない。
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】また、診断データとして、診断選択手段1
1−6がイグニッションスイッチ13yのオン時に、
ノードに接続されたスイッチ・センサ類のなかのスイッ
チの入力が生じるまで、各ノード自身、各ノードに接続
されているスイッチ・センサ類のうちのセンサ、負荷に
ついての故障に関する故障情報を、イグニッションスイ
ッチオン時に、各ノードに接続されたスイッチ・センサ
類のなかのスイッチの入力に応じて、スイッチ診断のた
めのスイッチの入力に関する情報を、イグニッションス
イッチのオフ時に、異品検出のための各ノードの仕様
(仕向地)に関する情報をそれぞれ選択して出力手段が
報知手段に出力させるので、診断の内容が、各ノード自
身、スイッチ・センサ類のうちのセンサ、負荷について
の故障、スイッチ診断、異品検出に細分化され、出力手
段が報知手段に診断結果を分かりやすく報知させること
ができる
【0019】
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図2は本発明による簡易故障診断装置が適用され
る車両内多重通信システムの一実施例を示す。本実施例
は車体系の多重システムに適用したものであり、同図に
おいて、1は例えばインストルメントパネルの周辺に設
けられたスイッチ・センサ類や負荷が接続されダッシュ
ボードの内側に配置される電子ユニット(ノード)とし
ての制御ユニットA、2は例えば運転席の足元の右側壁
の内側に配置されたジャンクションボックス(JB)内
に収容される制御ユニットB、3は例えば助手席の足元
の左側壁の内側に配置される制御ユニットC及び4は運
転席のドアに配置された制御ユニットD、5は電動シー
トを制御する制御ユニットE、6はハンドル位置などを
電動制御する制御ユニットF、7はメータである。これ
らは多重バスラインBを介して相互接続されている。
【0021】また、8は制御ユニットA1に接続された
表示器、9は制御ユニットA1に設けられたダイアグコ
ネクタ9であり、このダイアグコネクタ9のダイアグ端
子9aは常時はどこにも接続されていないが、これがア
ースに接続されることによって、制御ユニットA1がメ
ータ7内のビームインジケータ7aを利用した簡易故障
診断モードに入る。この代わりに、ダイアグコネクタ9
に故障診断オフボード機器10が接続されることによっ
て、制御ユニットA1が故障診断オフボード機器を用い
た故障診断モードに入る。
【0022】上記制御ユニットA1には、上述したスイ
ッチ・センサ類のうちの例えばスイッチとしてディマス
イッチ、ライテイングスイッチ、ワイパスイッチ、フォ
グランプスイッチなどが、上述したスイッチ・センサ類
のうちのセンサとして日射センサが、負荷としてメータ
7の表示器、イグニッションキー照明ランプなどが接続
されている。また、制御ユニットB2には、JB内のヒ
ューズを介してバッテリ、イグニッションスイッチのA
CC、IG1及びIG2端子が接続されると共に、スイ
ッチとしてパーキングスイッチ、ホイールロックスイッ
チ、運転席ドアスイッチ、後部右ドアスイッチ、後部右
ドアロックスイッチ、シートベルトスイッチなどが、負
荷としてインナミラーアクチュエータ(モータ)、ドア
ロックモータ、パワーウインドウモータを駆動する後部
右ドアユニット、ルームランプなどが接続されている。
【0023】制御ユニットC3には、リレーボックスの
各種のリレーが接続されると共に、スイッチとしてオイ
ルレベルスイッチ、助手席ドアスイッチ、助手席ドアロ
ックスイッチ、後部左ドアスイッチ、後部左ドアロック
スイッチなどが、センサとしてブレーキオイルレベルセ
ンサ、燃料レベルセンサ、ウオッシャレベルセンナなど
が、負荷としてパワーウインドウモータを駆動する助手
席ドアユニット及び後部左ドアユニット、助手席ドアミ
ラーモータ、ワイパモータ、ウオッシャモータなどが接
続されている。
【0024】制御ユニットD4には、スイッチとして運
転席キーアンロックスイッチ、運転席キーロックスイッ
チ、ドアロックスイッチなどが、負荷としてパワーウイ
ンドウモータ、運転席ミラーモータなどが接続されてい
る。制御ユニットE5にはシートを電動調整するための
モータなどの負荷が、制御ユニットF6にはハンドルを
電動調整するためのモータなどの負荷がそれぞれ接続さ
れている。メータ7は速度計、タコメータ、ビームイン
ジケータ7aを含む各種警報指示器などからなり、速度
計、タコメータは独自に入力する走行パルスを処理して
自身で表示を行い、警報指示は制御ユニットA1からの
信号によって直接動作されるが、多重バスラインBを介
して他のユニットとも接続されている。
【0025】上述のように多重バスラインBに接続され
た制御ユニットA1、制御ユニットB2、制御ユニット
C3、制御ユニットD4、制御ユニットE5、制御ユニ
ットF6及びメータ7はノードを構成する。制御ユニッ
トE5及び制御ユニットF6には負荷だけが接続されて
いるが、後述する理由で送受信機能を有し、メータ7は
受信機能のみを有している。
【0026】よって、制御ユニットA1、制御ユニット
B2、制御ユニットC3、制御ユニットD4、制御ユニ
ットE5及び制御ユニットF6は、基本的にはほぼ同一
の構成を有し、制御ユニットA1について示すと、図3
に示すようになっている。すなわち、制御ユニットA1
は、制御プログラムを格納したROM11aとデータエ
リア及びワークエリアを有するRAM11bとを内蔵
し、制御プログラムに従って動作するCPU11を有す
る。CPU11は多重バスラインBにデータを送出する
出力ポートOと、多重バスラインBからデータを入力す
る入力ポートIとを有し、これらは各バッファアンプ1
2a及び12bを介して多重バスラインBに接続されて
いる。
【0027】CPU11はまた入力ポートI1 〜In、
D 及びIK と、出力ポートO1 〜Onとを有し、入力
ポートI1 〜Inには、制御ユニットA1に接続される
各種のスイッチ・センサ類131 〜13nが、また出力
ポートO1 〜Onには各種の負荷141 〜14nが接続
される。更に、入力ポートID 及びIK は制御ユニット
A1にだけ設けられ、この入力ポートID 及びIK には
ダイアグコネクタ9のダイアグ端子9a及び通信端子9
bが接続されている。
【0028】なお、ノード1に接続されるスイッチ・セ
ンサ類131 〜13nのなかには、ダイアグ端子9aが
アースに接続されかつ車速が0km/hであるとき、C
PU11に診断データを生成させて診断を開始させる特
定の操作手段として使用するディマスイッチ(図示せ
ず)と、診断の内容を選択するときに使用されるイグニ
ッションスイッチ(図示せず)とが含まれている。
【0029】上述のような構成のシステムにおいて、デ
ータ通信のためのキャラクタ構成は、図4(a)に示す
ように、スタート、8ビットB0〜B7のデータ、パリティ
及びストップからなり、キャラクタ時間Tcは例えば伝
送速度7.8kbps時に1.4msとされる。フレーム構
成は、(b)に示すように、ヘッダ、データ及びブロッ
ク・チェック・キャラクタ(BCC)からなり、フレー
ム内のキャラクタ間には(c)に示すように許容インタ
ーバル時間Tciがとられている。また、ヘッダは(d)
に示すように2ビットのデータID、トークンを引き渡
す相手のアドレスを指定する3ビットのトークン、送信
元のアドレスを示す3ビットのソースアドレスからなっ
ている。また、各フレームのデータ1の最上位ビットに
は、(e)に示すように、自己がスリープ状態に入り得
るHALT条件が成立しているとき、このことを示すた
めに「1」がセットされ、スリープ条件が成立していな
いときクリアされるフラグビットが設けられている。
【0030】上記ヘッダのデータIDはシステムの動作
モードを指定するためのもので、00によって、各制御
ユニット間で車体系の制御データの送受信を行うモード
を、01によって、制御ユニットAからの要求により故
障診断データの送受信を行うモードを、そして10によ
って、制御ユニットからの通信指令により強制駆動を行
うモードをそれぞれ指定する。故障診断モード中は、通
常モード時に行う通信による出力制御を停止する。ま
た、通信指令モードのデータを受信した場合、他の制御
ユニットからの受信データを無視し、制御ユニットから
のデータに従い指定された負荷を強制駆動する。
【0031】上記制御ユニットA1、制御ユニットB
2、制御ユニットC3、制御ユニットD4、制御ユニッ
トE5及び制御ユニットF6の各ノードには、例えば、
000、001、010、011、100及び101の
アドレスが割り当てられ、トークンを次のノードに渡す
場合に、上記フレーム構成のヘッダ部のトークンに相手
アドレスを、ソースアドレスに自己アドレスをそれぞれ
設定しフレーム送信するために使用される。
【0032】トークンパッシングによるアクセスでは、
基本的には、フレーム送信は多重バスラインのアイドル
状態、すなわち、多重バスラインに変化がない状態が所
定の待ち時間Tfw続いた時点でフレームの終了と判断
し、受信フレーム中にエラーがなく受信したヘッダのト
ークンと自己アドレスを比較照合し、その結果が一致し
たトークンを受信した場合、更に多重バスラインのアイ
ドル状態を確認した上で所定の時間Tsw以内に送信を開
始するというシーケンスで動作する。制御ユニットA1
から制御ユニットB2にトークンを渡す際の動作の様子
を示すと、図5に示すように、制御ユニットA1の送信
フレームの最後のBCCが終了してから所定の待ち時間
Tfw例えば1.6msが経過しているが所定の時間Tsw例
えば2.2ms以内に制御ユニットB2が自己の送信フレ
ームの最初のヘッダの送信を開始する。よってTfwをフ
レーム終了確認時間、Tswをフレーム送信開始時間とそ
れぞれ称する。
【0033】トークンを各ノード間で順番に巡回させサ
イクリック通信を行う様子を示すと図6に示すようにな
り、トークンを制御ユニットB2に渡した制御ユニット
A1が制御ユニットE5からトークンを受信し、送信を
開始するまでを1サイクルとして動作し、多重バスライ
ンBには、最長上記時間Tswの間隔をあけてデータが存
在するようになる。なお、本例のように5つのノードの
場合には、典型的な通常モード動作及び通信指令モード
の1サイクル時間Tcy1 は例えば伝送速度7.8kbps
の場合50msになる。
【0034】上述のようなサイクリック通信の過程でス
リープモードへ移行させるスリープ制御を行う場合、制
御ユニットA1、制御ユニットB2、制御ユニットC3
及び制御ユニットD4の各ノードは、自己のスリープ条
件が成立しているかを判断する。
【0035】例えば制御ユニットA1では、バッテリ電
源のみが供給されている状態で、イグニッションスイッ
チ、テールランプスイッチ、ヘッドランプスイッチ、パ
ッシングスイッチなどのスイッチがオフで、かつ負荷制
御用タイマが全て0であるときであり、これに通信のス
リープ条件が満たされているときにスリープモードに移
行する。
【0036】次に、制御ユニットB2では、イグニッシ
ョン電源オフ、負荷用タイマが全て0、運転席及び運転
席後のドアスイッチがオフであるとき自己のスリープ条
件が成立していると判断し、これに通信のスリープ条件
が満たされるとスリープモードに移行する。そして、制
御ユニットC3では、イグニッション電源オフ、負荷用
タイマが全て0、助手席及び助手席後のドアスイッチな
どがオフであるとき自己のスリープ条件が成立している
と判断し、これに通信のスリープ条件が満たされるとス
リープモードに移行し、制御ユニットDについては説明
を省略する。
【0037】そして、各ノードは、全てのノードのHA
LT条件が成立後、多重バスラインのアイドル状態が所
定時間、例えば200ms間続き、自分のHALT条件
も成立しているときにスリープモードに移行する。この
ために、自分以外のノードのスリープ条件の成立を確認
する手段が必要であるが、この手段として通信データ中
にHALTフラグ(「1」でスリープ条件満足)〔図4
(e)参照〕を設定し、かつ多重バスライン上からトー
クンを消失させる方法として自分を含め全ノードのスリ
ープ条件成立を最初に判断したノード、すなわち、一番
最後に自分のスリープ条件が満足したノードがトークン
を次の順番(アドレス)のノードではなく自分にトーク
ンを渡すことでトークンを消失させる。
【0038】故障診断モードのときには、図7に示すよ
うに、制御ユニットFが送信機能をもつようになり、制
御ユニットA〜Fからなる6つのノードでサイクリック
な通信が行われ、制御ユニットA1が制御ユニットF6
からトークンを受信し、送信を開始するまでを1サイク
ルとして動作する。
【0039】次に、上記ヘッダのデータIDによって指
定された動作モードでの、各制御ユニットのデータフォ
ーマットの概略を説明する。
【0040】先ず、制御ユニットA1における通常モー
ドのデータは、図8(a)に示すように、ヘッダ、デー
タ1、データ2及びBCCからなり、データIDが0
0、ソースアドレスが000、そして例えばデータ1の
B7は自己のHALT条件が成立しているとき1、B3
はヘッドランプロー(LO)の点灯条件成立のとき1、
B2〜B0はヘッドライトハイ(HI)、テイルライト
及びフォグランプの点灯条件成立のとき1とされる。デ
ータ2のB4及びB3はフロントワイパミスト及びフロ
ントウォッシャの駆動条件成立のとき1とされる。故障
診断モードのデータは、図8(b)に示すように、ヘッ
ダ、データ1及びBCCからなり、データIDが01、
ソースアドレスが000、そして例えばデータ1のB7
〜B4は仕向コードであり、B3はSWチェックフラ
グ、B1及びB0はコネクタ外れのときに1とされる。
B3のSWチェックフラグはSW入力を受け付けたとき
1とされ次の送信で0にクリアされる。通信指令のデー
タは、図8(c)に示すように、ヘッダ、データ1、デ
ータ2及びBCCからなり、データIDが10、ソース
アドレスが000、そして例えばデータ1のB7は全ラ
ンプ点灯のとき、B6はワイパ駆動のとき、B4はドア
ロック駆動のとき、、B3はパワーウインドアップ駆動
のとき、データ2のB4はドアアンロック駆動のとき、
B3はパワーウインドダウン駆動のときにそれぞれ1に
される。
【0041】次に、制御ユニットB2における通常モー
ドのデータは、図9(a)に示すように、ヘッダ、デー
タ1〜データ5及びBCCからなり、データIDが0
0、ソースアドレスが001、そして例えばデータ1の
B7は自己のHALT条件が成立しているとき、B6は
シートベルトインジケータの点灯条件成立のとき、B5
はドアロックSWがロックのとき、B4及びB3はドア
開閉のとき、B2〜B0はイグニッションSWのオンの
ときそれぞれ1にされ、データ2〜データ5のB4〜B
0は制御コードとして使用される。故障診断モードのデ
ータは、図9(b)に示すように、ヘッダ、データ1〜
データ3及びBCCからなり、データIDが01、ソー
スアドレスが001、そして例えばデータ1のB7〜B
4は仕向コードであり、B3はSWチェックフラグ、B
2〜B0はコネクタ外れのときに1とされ、データ2の
B7はルームミラー異常のとき、B4〜B0はヒューズ
切れのときそれぞれ1にされる。なお、通信指令モード
のデータは、図9(a)に示した通常モードのデータの
ヘッダ中のデータID部のみを通信指令モードの10に
変更したデータである。
【0042】制御ユニットC3の通常モードデータは、
図10(a)に示すように、ヘッダ、データ1〜データ
5及びBCCからなり、データIDが00、ソースアド
レスが010、そして例えばデータ1のB7は自己のH
ALT条件が成立しているとき、B6及びB5は後前ド
ア開のとき、B3〜B0はシフトポジションD、N、
R、Pのとき、データ2のB7は燃料残量警告インジケ
ータ点灯条件成立のとき、B6及びB5は後前ドアロッ
クSWがロックのとき、そしてデータ4のB4はオイル
レベルインジケータ点灯条件成立のときにそれぞれ1に
される。故障診断モードデータは、図10(b)に示す
ように、ヘッダ、データ1〜データ4及びBCCからな
り、データIDが01、ソースアドレスが010、そし
て例えばデータ1のB7〜B4は仕向コード、B3はS
Wチェックフラグ、B2はドアミラー異常のとき、B0
はコネクタ外れのときにそれぞれ1とされる。なお、通
信指令モードのデータは、図10(a)に示した通常モ
ードのデータのヘッダ中のデータID部のみを通信指令
モードの10に変更したデータである。
【0043】制御ユニットD4の通常モードデータは、
図11(a)に示すように、ヘッダ、データ1〜データ
3及びBCCからなり、データIDが00、ソースアド
レスが011、そして例えばデータ1のB7はHALT
フラグ、B6及びB5はドアキーロックSW及びドアロ
ックSWのオンのとき、B4及びB3はリモコンミラー
左及び上SWのオンのとき、データ2のB4及びB3は
リモコンミラー左及び上SWのオンのときにそれぞれ1
とされる。故障診断モードデータは、図11(b)に示
すように、ヘッダ、データ1及びデータ2及びBCCか
らなり、データIDが01、ソースアドレスが011、
そして例えばデータ1のB7〜B4は仕向コード、B3
はSWチェックフラグ、B2はドアミラー異常のときそ
れぞれ1とされる。なお、通信指令モードのデータは、
図11(a)に示した通常モードのデータのヘッダ中の
データID部のみを通信指令モードの10に変更したデ
ータである。
【0044】制御ユニットE5の通常モードデータは、
図12(a)に示すように、ヘッダ、データ1及びBC
Cからなり、データIDが00、ソースアドレスが10
0、そして例えばデータ1のB7はHALTフラグ、B
5〜B0はシートデータである。故障診断モードデータ
は、図12(b)に示すように、ヘッダ、データ1及び
データ2及びBCCからなり、データIDが01、ソー
スアドレスが100、そして例えばデータ1のB7〜B
4は仕向コード、B3はSWチェックフラグである。制
御ユニットF6は故障診断モードデータのみであり、図
13に示すように、ヘッダ、データ1及びデータ2及び
BCCからなり、データIDが01、ソースアドレスが
101、そして例えばデータ1のB7〜B4は仕向コー
ド、B3はSWチェックフラグである。なお、通信指令
モードのデータは、図12(a)に示した通常モードの
データのヘッダ中のデータID部のみを通信指令モード
の10に変更したデータである。
【0045】以上の構成のシステムにおいて、各制御ユ
ニットの機能を更に説明する。先ず、制御ユニットA1
は、図14に示すように、車速が0km/hの状態で、
これに接続されているダイアグコネクタ9のダイアグ端
子がアースに接続されてCPU11の入力ポートID
低レベルになるか、ダイアグコネクタ9に故障診断オフ
ボード機器10が制御されると、それまでの通常モード
から故障診断スタンバイモードになる。この故障診断ス
タンバイモードでは、車体系の多重通信及び各接続ユニ
ットの機能は全て通常動作を行い、車速が発生したとき
には通常モードに戻る。
【0046】また、この故障診断スタンバイモードにあ
るときには車速は0km/hであるが、この状態で例え
ば5秒の一定時間にディマスイッチをハイビームまたは
ロービームから2往復切り換える操作を行うと、簡易故
障診断モードになる。この簡易故障診断モードには、ス
イッチ診断モード、故障検出モード及び異品検出モード
がある。更に、故障診断スタンバイモードにあるとき、
イグニッション(IG)スイッチのONから所定時間以
内に故障診断オフボード機器10からのアドレスの入力
により制御ユニットA1は通信を開始する。
【0047】上記簡易故障診断モードでのモード切り換
えの方法を要約すると図15のようになり、いずれのモ
ードにおいても、ダイアグ端子が例えば0.5秒以上Hレ
ベルになるか、車速が発生すると通常モードに復帰す
る。また、故障検出モード中に診断用スイッチが入力さ
れた場合はただちにスイッチ診断モードに移行する。再
度故障検出モードに移行する場合は、一旦IGスイッチ
をOFFし、再度ONにする。
【0048】上記スイッチ診断モードではイグニッショ
ン(IG)スイッチのON状態で、所定のスイッチを変
化させたときスイッチ診断を行い、スイッチの変化でメ
ータ7内のビームインジケータの点灯と任意の制御ユニ
ットに内蔵のブザーを鳴動させ、点灯及び鳴動時間は例
えば0.1秒程度である。このモードによって診断される
スイッチには、制御ユニットA1に接続された例えばラ
イテイングスイッチ、ディマスイッチ、フォグランプス
イッチなどが、制御ユニットB2に接続された例えばド
アスイッチ、シートベルトスイッチなどが、制御ユニッ
トC3に接続された例えばドアスイッチ、各パワーウイ
ンドスイッチなどが、制御ユニットD4に接続された例
えば電動ミラースイッチなどが、制御ユニットE5に接
続されたパワーシート操作用スイッチが、制御ユニット
F6に接続されたチルト操作用スイッチが含まれる。
【0049】上記故障検出モードではIGスイッチのO
N状態で、各制御ユニットのもつ故障情報(コネクタ外
れ、ヒューズ切れ、ユニット異常、センサ異常)を、メ
ータ7内のビームインジケータの点消灯パターンで知ら
せる。点消灯パターンは2桁の16進数からなる故障コ
ードに従う。なお、ユニット異常については、制御ユニ
ットA1が対象ユニットからの通信データを連続1秒以
上受信不能になったとき、対象ユニットの異常とする。
異常監視は通信モードが故障検出モードになった時点か
らチェックランプ表示タイミングの最初の3秒間とす
る。
【0050】上記異品検出モードではIGスイッチのO
N以外のOFFまたはACC状態で、各制御ユニットの
仕向地コードを若い番号順にメータ7内のビームインジ
ケータの点消灯により出力することで制御ユニットの異
品を検出する。ただし、出力する仕向地コードは上位を
制御ユニットA〜制御ユニットFのユニットコード、下
位を国内、国内(高グレード)、北米、ドイツなどの仕
向地コードとする。
【0051】故障検出モードで各制御ユニットのもつ故
障情報が全て正常なとき、メータ7内のビームインジケ
ータの点消灯パターンは、図16(a)に示すように、
例えば0.25秒のオン・オフ連続点滅信号とする。複数
項目の故障のときには、番号の若い順に連続出力し、全
ての表示が終了すると消灯する。また、故障コードが
「22」の場合の表示パターン例を示すと図16(b)
に示すようになる。
【0052】上記ダイアグコネクタ9に接続された故障
診断オフボード機器10からの要求が故障診断のときに
は故障診断モードに入り、強制駆動のときには通信指令
モードに入り、何も要求がないときには通常モードのま
まである。
【0053】故障診断モードでは、制御ユニットA1は
他の制御ユニットから故障診断データを収集しているの
で、故障診断オフボード機器10からの要求コードに応
じた故障診断データを故障診断オフボード機器10に返
送する。また、指令通信モードでは、制御ユニットA1
は故障診断オフボード機器10からの強制駆動の内容に
応じた要求コードを入力すると、通信指令モードデータ
を送出して各制御ユニットに強制駆動を行わせるととも
に、駆動状況を故障診断オフボード機器10に返送す
る。
【0054】上述した故障診断データ中のコネクタ外れ
を検出するには、例えば図17に示す方法を適用するこ
とができる。図示多重通信システムは、多重バスライン
Bによって相互接続した制御ユニットX及び制御ユニッ
トYを有する。そして、制御ユニットXは負荷側ワイヤ
ハーネスWH1 、中間コネクタC1 〜C3 及び制御ユニ
ット側ワイヤハーネスWH2 を介して接続された最寄り
の3つのアクチュエータのような負荷R1 〜R3 を、制
御ユニットYは負荷側ワイヤハーネスWH3 、中間コネ
クタC4 〜C6 及び制御ユニット側ワイヤハーネスWH
4 を介して接続された最寄りの2つのアクチュエータの
ような負荷R4 及びR5 をそれぞれ駆動制御するように
なっている。
【0055】負荷側ワイヤハーネスWH1 及び制御ユニ
ット側ワイヤハーネスWH2 には、中間コネクタC1
3 を嵌合したとき、制御ユニットXからアースに至る
回路を形成するコネクタ外れ検出用の電線L1 〜L4
付加されている。また、負荷側ワイヤハーネスWH3
び制御ユニット側ワイヤハーネスWH4 にも、中間コネ
クタC4 〜C6 を嵌合したとき、制御ユニットYからア
ースに至る回路を形成するコネクタ外れ検出用の電線L
5 〜L8 が付加されている。
【0056】電線L1 〜L4 及びL5 〜L8 は中間コネ
クタC1 〜C3 及びC4 〜C6 が正常に嵌合されている
と、制御ユニットX及び制御ユニットYとアース間に直
列にそれぞれ接続され、この直列接続された電線の制御
ユニットX及び制御ユニットY側の電位はアース電位と
なる。しかし、中間コネクタC1 〜C3 の一つでも正常
に嵌合していないときには制御ユニットXがコネクタ外
れを検出することができ、中間コネクタC4 〜C6 の一
つでも正常に嵌合していないときには制御ユニットYが
コネクタ外れを検出することができる。
【0057】このような構成の場合、コネクタの確認が
困難な箇所や中間コネクタが集中している箇所をブロッ
ク化して最寄りの制御ユニットに接続することで、面倒
な作業なしに、コネクタ外れを簡単に検出することがで
き、しかもコネクタ外れ検出用の電線の組み単位でコネ
クタ外れの箇所を特定することも簡単に行うことができ
る。
【0058】以上概略説明した装置動作の詳細を、各ノ
ードのCPUが制御プログラムにしたがって行う処理を
示す図18乃至図25のフローチャートを参照して以下
説明する。
【0059】図18(a)は制御ユニットA1のCPU
11のメインルーチン、(b)は他の制御ユニットB2
〜制御ユニットF6のCPUのメインルーチンをそれぞ
れ示す。先ず、制御ユニットA1のCPU11は電源の
投入により動作を開始し、図18(a)のメインルーチ
ンの最初のステップS1においてイニシャライズを行
い、タイマや割込などをクリアする。次にステップS2
に進み、ここでスリープモードであるか否かを判定し、
この判定がYESのときにはステップS3に進んでウェ
ークアップ入力があるまで待ち、ウェークアップ入力が
あるとステップS4に進んでスリープモードを通常モー
ドに切り替えてから上記ステップS2に戻る。
【0060】このときステップS2の判定がYESとな
るのでステップS5のタイマ管理処理、ステップS6の
モード(ID)切換処理、ステップS7の入出力(制
御)処理、ステップS8の故障表示処理及びステップ9
の外部テスタとの通信処理などを行った後ステップS2
に戻り、ステップS2の判定がYESとなるまでステッ
プS5〜S9などを繰り返し行う。ステップS5のタイ
マ管理処理においては各種のタイマ割込処理などの時間
管理を行い、ステップS7の入出力処理においてはCP
U11に接続されているスイッチ・センサ類131 〜1
3nからの信号を入力するとともにモータやランプなど
の負荷141 〜14nを駆動制御し、ステップ9の外部
テスタとの通信処理においてはテスタからの要求コマン
ドの受信、各種フラグのセット、収集したデータの送信
を行う。ただし、このステップS9の処理はテスタ故障
診断モードの際だけ実行する。
【0061】他の制御ユニットのCPU11が実行する
図18(b)のメインルーチンは、ステップS6のモー
ド(ID)切換処理及びステップS8の故障表示処理が
ない以外は図18(a)のメインルーチンと殆ど同じで
あるので説明を省略する。
【0062】制御ユニットA1〜制御ユニットF6のC
PU11は、多重バスラインBにバッファアンプ12b
を介して接続されている入力ポートIに信号が入力され
たことを判断すると、図19及び図20のフローチャー
トに示す受信割込処理を開始する。しかし、通常モード
において送信機能をもたない制御ユニットE5及び制御
ユニットF6は送信に関するステップが若干異なるが、
その詳細はここでは省略する。
【0063】そして、最初のステップS2aにおいて、
受信エラーチェックがOKであるか否かの判定を行う。
この受信エラーのチェックはキャラクタ単位で行い、受
信データからパリティを算出し、この算出したパリティ
を受信したパリティと比較照合する。比較の結果が不一
致のときにはステップS2aの判定はΝOとなり、パリ
ティエラーがあるとしてステップS2bに進んでエラー
処理を行ってから図18のメインルーチンに戻る。
【0064】ステップS2aの判定がYESのとき、す
なわち、受信エラーチェックがOKのときには、ステッ
プS2cに進んでその1キャラクタ分のデータをRAM
11b内に形成されたフレームバッファエリアに格納し
てからステップS2dに進み、ここで1フレーム分の受
信が終了したか否かの判定を行う。1フレーム分の受信
が終了しておらずこのステップS2dがΝOのときには
図18のメインルーチンに戻り、判定がYESのときに
はステップS2eに進む。
【0065】ステップS2eにおいては、受信したフレ
ームのBCCチェックがOKであるか否の判定を行う。
この受信BCCのチェックは受信フレームのヘッダから
最終データまでをキャラクタ単位で加算し、この加算値
と受信したBCCとを比較照合する、所謂チェックサム
方式で行う。比較の結果が不一致のときにはステップS
2eの判定はΝOとなり、BCCエラーがあるとして上
記ステップS2bに進んでエラー処理を行ってから図1
8のメインルーチンに戻る。
【0066】ステップS2eの判定がYESのとき、す
なわち、受信した1フレームにエラーがないときには、
ステップS2fに進み、ここで受信したヘッダ中のトー
クンとソースアドレスと自己アドレスが一致するか否か
を判定し、三者が一致し判定がYESのときには図18
のメインルーチンに戻り、三者が不一致で判定がΝOの
ときにはステップS2gに進む。このステップS2f
は、受信データが、最後にスリープ状態になったノード
が自分のアドレスをトークンにセットして送信したデー
タをフィードバック受信したものであるかどうかを判断
するためのステップである。
【0067】ステップS2gにおいては受信したヘッダ
中のデータIDが00であるか否かを判定し、この判定
がΝOのときにはステップS2hに進んでIDが01で
あるか否かを判定し、この判定もΝOのときには次にス
テップS2iに進んでIDが10であるか否かを判定す
る。そして、このステップS2iの判定もΝOのときに
は上記ステップS2bに進み、ここでIDに誤りがある
としてエラー処理を行ってから図18のメインルーチン
に戻る。
【0068】上記ステップS2gの判定がYESのと
き、すなわち、IDが00であるときにはステップS2
1 に進んで通信モードを通常にセットし次のステップ
S2j 2 でデータフォーマットを通常モード用に変更し
てからステップS2kに進む。ステップS2kにおいて
は、受信したデータ中のヘッダのソースアドレスとデー
タ1の先頭ビットとにより、RAM11b中のデータエ
リアに形成さているノード別HALTフラグ管理用エリ
アについて、送信元の他のノードのHALTを更新して
からステップS2p(図20参照)に進む。そして、上
記ステップS2hの判定がYESのとき、すなわち、I
Dが01のときにはステップS2m1 に進んで通信モー
ドを故障診断にセットし次のステップS2m2 でデータ
フォーマットを故障診断モード用に変更してから、上記
ステップS2iの判定がYESのとき、すなわち、ID
が10のときにはステップS2n1 に進んで通信モード
を通信指令にセットし次のステップS2n2 でデータフ
ォーマットを通信指令モード用に変更してからステップ
S2p(図20参照)に進む。
【0069】なお、上記ステップS2m2 においてデー
タフォーマットを故障診断モード用に変更する際に、専
ら受信機能のみを有している第3のノードとしての制御
ユニットF6に送信機能を持たせるため、各ノードのソ
ースアドレスとトークンを引き渡す相手のトークンアド
レスの両方を変更する。このように全ての制御ユニット
についてアドレスの変更を実際に行わなければならない
のは、他の制御ユニットが既に使用している最初のアド
レス000を第3のノードに付与した場合であり、実際
にはこのようなことは行われず、第3のノードに付与す
るアドレスは既に使用しているアドレスに+1したアド
レスを割り当てることが行われるので、このような場合
には、それまで最後のアドレスであった制御ユニットの
トークンアドレスのみを変更するだけでよく、他の制御
ユニットについてはソースアドレス及びトークンアドレ
スともに変更することは必要ない。
【0070】ステップS2pにおいては受信したヘッダ
のトークンが自己のアドレスとなっているか否かを判定
し、自己のアドレスでなく判定がΝOのときにはステッ
プS2qに進んで他のノードのHALTが全て1になっ
ているか否かをノード別HALTフラグ管理用エリアを
調べることによって判定する。ステップS2qの判定が
ΝOのときには図18のメインルーチンに戻り、判定が
YESのときにはステップS2rに進んで自己HALT
がスリープ可能な条件を満足しているか否かを判定す
る。この判定がΝOのときには図18のメインルーチン
に戻り、判定がYESのときにはステップS2sに進ん
でスリープフラグをセットしてから図18のメインルー
チンに戻る。
【0071】上記ステップS2pの判定がYESのと
き、すなわち、受信トークンが自己のアドレスとなって
いるときにはステップS2tに進んで自己HALTがス
リープ可能な条件を満足しているか否かを判定する。こ
のステップS2tの判定がΝOのときにはステップS2
uに進んで送信データ中のHALTフラグをクリアして
からステップS2vに進む。ステップS2vにおいては
トークン通常処理を行って送信トークンに相手アドレス
をセットしてからステップS2z1 に進む。
【0072】上記ステップS2tの判定がYESのと
き、すなわち、自己HALTがスリープ可能な条件を満
足しているときにはステップS2wに進み、ここで送信
データ中のHALTフラグをセットしてからステップS
2xに進む。ステップS2xにおいては他のノードのH
ALTが全て1であるか否かをHALTフラグ管理用エ
リアを調べることによって判定する。このステップS2
xの判定がΝOのときには上記ステップS2vに進み、
YESのときすなわち他のノードのHALTが全て1で
あるときにはステップS2yに進んでトークン消失処理
を行って送信トークンに自己アドレスをセットしてから
ステップS2z1 に進む。
【0073】ステップS2z1 においてはヘッダ、デー
タ及びBCCからなる送信フレームをセットしてからス
テップS2z2 に進んで送信カウンタの初期化を行い、
次のステップS2z3 において送信開始タイマをスター
トさせてから図18のメインルーチンに戻る。
【0074】制御ユニットA1〜制御ユニットF6のC
PU11は、上記受信割込処理のステップS2z3 にお
いて送信開始タイマをスタートさせると、図21のフロ
ーチャートに示す送信タイマ割込処理を開始し、その最
初のステップS1aにおいて送信開始タイマがタイムオ
ーバしたか否かを判定し、この判定がΝOのときには図
18のメインルーチンに戻る。ステップS1aの判定が
YESのとき、すなわち、送信開始タイマがタイムオー
バになるとステップS1bに進んで送信カウンタが送信
終了を示す内容になったか否かを判定する。このステッ
プS1bの判定がΝOのときにはステップS1cに進ん
で次のデータを送信し、続くステップS1dに進んで送
信カウンタを更新してから図18のメインルーチンに戻
る。また、ステップS1bの判定がYESのとき、すな
わち、送信カウンタが送信終了を示す内容になっている
ときにはステップS1eに進んで送信終了フラグをセッ
トしてから図18のメインルーチンに戻る。
【0075】各制御ユニットのCPU11は、ステップ
S1のタイマ管理処理により、多重バスラインBがバッ
ファアンプ12bを介して接続されている入力ポートI
を監視し、アイドル状態すなわち信号入力のない状態が
所定時間例えば200ms続いたとき、図22のフロー
チャートに示すスリープ移行タイマ割込処理を開始す
る。そして、その最初のステップS1hにおいてスリー
プフラグが1であるか否かを判定し、この判定がΝOの
ときにはステップS1iに進んで送信トークンが自己ア
ドレスであるか否かを判定し、この判定がΝOのときに
は図18のメインルーチンに戻り、判定がYESのとき
にはステップS1jに進んで送信終了フラグがセットさ
れ終了になっているか否かを判定し、この判定がΝOの
ときには図18のメインルーチンに戻る。また、上記ス
テップS1hの判定がYESでスリープフラグが1であ
るか、または、ステップS1jの判定YESで送信終了
フラグが終了となっているときにはステップS1kに進
み、ここで自己のノードをスリープモードに移行させて
から図18のメインルーチンに戻る。
【0076】制御ユニットA1のCPU11は、メイン
ルーチンのステップS6のモード(ID)切換処理では
図23に示す処理を行う。先ず、ステップS6aにおい
てダイアグ端子をチェックしてH、Lのいずれのレベル
であるかを判定する。判定がHレベルのとき、すなわ
ち、ダイアグ端子がアースに接続されていないときには
ステップS6bに進んでデータIDを00にして通常動
作モードにしてから図18のメインルーチンに戻る。上
記ステップS6aの判定がLレベルのとき、すなわち、
ダイアグ端子がアースに接続されているときにはステッ
プS6cに進んで車速をチェックして車速が0km/h
であるか否かを判定し、この判定がΝOのときすなわち
車速が発生しているときにはステップS6bを経て図1
8のメインルーチンに戻る。また、ステップS6cの判
定がYESのときすなわち車速が0km/hのときには
ステップS6dに進む。
【0077】ステップS6dにおいては、故障診断オフ
ボード機器(テスタ)による診断開始か否かを判定す
る。このステップS6dの判定は、ダイアグコネクタに
テスタが接続され所定時間以内にテスタからアドレスの
入力があるか否かによって行い、所定時間以内にアドレ
スの入力がなく判定がNOのときにはステップS6eに
進む。ステップS6eにおいてはディマスイッチの2往
復操作による簡易診断開始操作があるか否かを判定し、
この操作がなくステップS6eの判定がNOのときには
ステップS6bを介して図18のメインルーチンに戻
る。
【0078】ステップS6eの判定がYESのときには
ステップS6fに進んでIGスイッチがONであるか否
かを判定し、この判定がΝOのときにはステップS6g
に進む。ステップS6gにおいてはデータIDを01に
して故障診断モード(異品検出)にしてから図18のメ
インルーチンに戻る。上記ステップS6fの判定がYE
SのときすなわちIGスイッチがONのときにはステッ
プS6hに進んで任意のスイッチ入力に変化があるか否
かを判定し、この判定がΝOのときにはステップS6i
に進む。ステップS6iにおいてはデータIDを01に
して故障診断モード(故障検出)にしてから図18のメ
インルーチンに戻る。上記ステップS6hの判定がYE
Sのときすなわち任意のスイッチ入力に変化があるとき
にはステップS6jに進む。ステップS6jにおいては
データIDを01にして故障診断モード(スイッチ診
断)にしてから図18のメインルーチンに戻る。
【0079】上記ステップS6dの判定がYESのと
き、すなわち、ダイアグコネクタにテスタが接続され所
定時間以内にアドレスの入力があったときにはステップ
S6kに進みテスタ要求が故障診断であるか否かを判定
し、このステップS6kの判定がΝOのときにはステッ
プS6mに進んでテスタ要求が強制駆動であるか否かを
判定し、このステップS6mの判定もΝOのときにはス
テップS6nに進んでデータIDを00にして通常動作
モードにしてから図18のメインルーチンに戻る。上記
ステップS6kの判定がYESのときすなわちテスタ要
求が故障診断であるときにはステップS6pに進んでデ
ータIDを01にして故障診断モードにしてから図18
に戻る。また、上記ステップS6mの判定がYESのと
きすなわちテスタ要求が強制駆動であるときにはステッ
プS6qに進んでデータIDを10にして強制診断モー
ドにしてから図18に戻る。
【0080】制御ユニットA1〜制御ユニットF6のC
PU11は、メインルーチンのステップS7の入出力
(制御)処理では図24に示す処理を行う。先ず、ステ
ップS7aにおいてデータIDが00の通常モードであ
るか否かを判定し、この判定がΝOのときにはステップ
S7bに進んでデータIDが01の故障診断モードであ
るか否かを判定し、この判定がΝOのときにはステップ
S7cに進んでデータIDが通信指令モードであるか否
かを判定し、この判定もΝOのときにはステップS7d
に進んでエラー処理を行ってから図18のメインルーチ
ンに戻る
【0081】上記ステップS7aの判定がYESのとき
すなわちデータIDが00の通常モードのときにはステ
ップS7eに進んで当該ユニットに接続された各種スイ
ッチの入力を処理する。次にステップS7fに進んで当
該ユニットに接続された各種負荷の制御を処理し、更に
ステップS7gに進んで当該ユニットに接続された各種
負荷の出力を処理する。続いてステップS7hに進んで
当該ユニットの通常モード通信データをセットしてから
図18のメインルーチンに戻る。
【0082】上記ステップS7bの判定がYESのとき
すなわちデータIDが01の故障診断モードのときには
ステップS7iに進んで当該ユニットの仕向地コードの
チェック処理を行う。その後ステップS7jに進んで当
該ユニットに接続されたセンサの故障をチェック処理
し、更にステップS7kに進んで当該ユニットに接続さ
れたヒューズ切れをチェック処理する。続いてステップ
S7mに進んで当該ユニットに関連したコネクタのコネ
クタ外れをチェック処理し、次にステップS7nに進ん
でスイッチ入力をチェック処理する。そしてステップS
7pに進んで故障診断モード通信データをセットしてか
ら図18のメインルーチンに戻る。
【0083】上記ステップS7cの判定がYESのとき
すなわちデータIDが10の通信指令モードのときには
ステップS7qに進んで強制負荷駆動を処理してからス
テップS7rに進んで通信指令モード通信データをセッ
トしてから図18のメインルーチンに戻る。
【0084】制御ユニットA1のCPU11は、メイン
ルーチンのステップS8の故障表示処理では図25に示
す処理を行う。先ず、ステップS8aにおいてデータI
Dが01の故障診断モードであるか否かを判定し、この
判定がΝOのときにはステップS8bに進んでデータI
Dが10の通信指令モードであるか否かを判定し、この
判定がΝOのときにはステップS8cに進んで通常表示
を行ってから図18のメインルーチンに戻る。ステップ
S8aの判定がYESのときすなわち故障診断モードの
ときにはステップS8dに進んで診断が異品検出モード
であるか否かを判定し、この判定がΝOのときにはステ
ップS8eに進んで故障検出モードであるか否かを判定
し、この判定がΝOのときにはステップS8fに進んで
スイッチ診断モードであるか否かを判定し、このステッ
プS8fもΝOのときには図18のメインルーチンに戻
る。
【0085】上記ステップS8dの判定がYESで異品
検出モードであるときにはステップS8gに進んで異品
検出をメータ内のビームインジケータにパターン表示さ
せ、ステップS8eの判定がYESで故障検出モードで
あるときにはステップS8hに進んで故障検出をメータ
内のビームインジケータにパターン表示させ、ステップ
S8fの判定がYESでスイッチ診断モードのときには
ステップS8iに進んでスイッチ診断をメータ内のビー
ムインジケータに表示させる。また、上記ステップS8
bの判定がYESで通信指令モードのときにはステップ
S8jに進んで強制駆動により強制点消灯表示を行わせ
る。
【0086】以上、図18〜図25のフローチャートを
参照して行った制御ユニットA1〜制御ユニットF6の
CPU11が行う処理動作の説明から明らかなように、
制御ユニットA1〜制御ユニットF6のCPU11は、
車内に設けたノード1に接続されたスイッチ・センサ類
131 〜13n、負荷141 〜14nなどからの信号の
入力と負荷への信号の出力とを制御する制御手段11−
1として、診断時に診断すべき項目をチェックし、その
結果により診断データを生成する診断手段11−2とし
てそれぞれ働いている。また、制御ユニットA1のCP
U11は、ダイアグ端子9aがアースに接続されかつ車
速が0km/hであるとき、車両のディマスイッチから
なる所定の操作手段13xの所定の操作により、診断手
段に診断データを生成させる診断開始制御手段11−3
として、生成した診断データをコード化して車両に既設
のビームインジケータからなる報知手段7aから出力さ
せる出力手段11−4として働く。
【0087】また、制御ユニットA1〜制御ユニットF
6のCPU11はスイッチ・センサ類131 〜13n、
負荷141 〜14nなどが接続された複数のノード1〜
4の各々がスイッチ・センサ類などからの信号の入力と
負荷への信号の出力とを制御する制御手段11−1によ
り使用する制御データと、診断時に診断すべき項目をチ
ェックし、その結果により診断データを生成する診断手
段11−2により生成した診断データとを多重バスライ
ンを介して他のノードに送信しかつ他のノードから受信
する送受信手段11−5として働いている。
【0088】更に、制御ユニットA1のCPU11は診
断開始制御手段により診断データの生成を開始するとき
イグニッションスイッチ13yがオンのとき故障の有無
に関する診断データを、イグニッションスイッチがオフ
のとき仕様に関する診断データを出力手段11−4が報
知手段7aに出力させる診断選択手段11−6として働
いている。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように本発明の装置によれ
ば、複数のノードのうちの特定のノードのダイアグ端子
をアースに接続した後、車速が0km/hであるとき車
両の所定の操作手段を操作することによって、自身及び
多重バスラインを介して他のノードから受信した他のノ
ードのチェック項目についての診断結果を車両が既に持
っている報知手段によってコード化して出力するように
しているので、複数のノードを有するシステムの診断を
行うために別途複数の専用機器を接続することが必要な
く、各々が多重通信機能を有する複数の電子ユニット
(ノード)を車両内の各所に設けるとともに多重バスラ
インで相互接続した車両用多重通信システムにおいて、
診断のための機器がなくても、故障や異品検出などをチ
ェックできるようになり、診断のために面倒な作業を行
うことなく診断を簡易に行えるという効果が得られる。
【0090】
【0091】
【0092】特に、診断データとして、イグニッション
スイッチのオン時に、各ノード自身、各ノードに接続さ
れているスイッチ・センサ類のうちのセンサ、負荷につ
いての故障に関する故障情報を、イグニッションスイッ
チオン時に、各ノードに接続されたスイッチ・センサ類
のなかのスイッチの入力に応じて、スイッチ診断のため
のスイッチの変化に関する情報を、イグニッションスイ
ッチのオフ時に、異品検出のための各ノードの仕様(仕
向地)に関する情報をそれぞれ選択して出力させるの
で、診断の内容が、各ノード自身、スイッチ・センサ類
のうちのセンサ、負荷についての故障、スイッチ診断、
異品検出に細分化され、診断結果が分かりやすく報知さ
れる
【0093】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明による車両システムにおける簡易
診断装置の基本構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の装置が適用される車両内多重通信シス
テムの概略構成を示すブロック図である。
【図3】図2中の一部分の具体的な構成例を示す図であ
る。
【図4】図2のシステムのノード間で送信されるデータ
のキャラクタ構成及びフレーム構成を示す図である。
【図5】図2のシステムのノード間で行われる通信の基
本シーケンスを示す図である。
【図6】図2のシステムのノード間で通常モード時に行
われる通信の1サイクルを説明するための説明図であ
る。
【図7】図2のシステムのノード間で診断モード時に行
われる通信の1サイクルを説明するための説明図であ
る。
【図8】制御ユニットAの通常モード、故障診断モー
ド、通信指令モードでのデータフォーマットを示す図で
ある。
【図9】制御ユニットBの通常モード、故障診断モード
でのデータフォーマットを示す図である。
【図10】制御ユニットCの通常モード、故障診断モー
ドでのデータフォーマットを示す図である。
【図11】制御ユニットDの通常モード、故障診断モー
ドでのデータフォーマットを示す図である。
【図12】制御ユニットEの通常モード、故障診断モー
ドでのデータフォーマットを示す図である。
【図13】制御ユニットFの故障診断モードでのデータ
フォーマットを示す図である。
【図14】通常モードと故障診断モードとの切換方法を
説明する状態遷移図である。
【図15】図14中の簡易故障診断モードでの診断の切
換方法を説明する状態遷移図である。
【図16】診断結果をコード化して出力する正常時と故
障時とのパターン表示例を示す図である。
【図17】コネクタ外れを検出する方法の好ましい一例
を示す図である。
【図18】制御ユニットAとその他の制御ユニットの図
3中のCPUが行う処理のメインルーチンを示すフロー
チャートである。
【図19】制御ユニットA〜制御ユニットFの図3中の
CPUが行う受信割込処理の一部分を示すフローチャー
トである。
【図20】制御ユニットA〜制御ユニットFの図3中の
CPUが行う受信割込処理の他の一部分を示すフローチ
ャートである。
【図21】制御ユニットの図3中のCPUが行う送信タ
イマ割込処理を示すフローチャートである。
【図22】制御ユニットの図3中のCPUが行うスリー
プ移行タイマ割込処理を示すフローチャートである。
【図23】制御ユニットAの図3中のCPUが行うモー
ド切換処理を示すフローチャートである。
【図24】制御ユニットの図3中のCPUが行う入出力
(制御)処理を示すフローチャートである。
【図25】制御ユニットAの図3中のCPUが行う故障
表示処理を示すフローチャートである。
【図26】従来の故障診断の仕方を示す図である。
【符号の説明】
1 ノード(制御ユニットA) 1〜4 複数のノード(制御ユニットA、
制御ユニットB、制御ユニットC、制御ユニットD) B 多重バスライン 7 メータ 7a 報知手段(ビームインジケータ) 9a ダイアグ端子 11−1 制御手段(CPU) 11−2 診断手段(CPU) 11−3 診断開始制御手段(CPU) 11−4 出力手段(CPU) 11−5 送受信手段(CPU) 11−6 診断選択手段(CPU) 11b1 HALT情報格納手段(HALT
フラグ管理用エリア) 131 〜13n スイッチ・センサ類 13x 操作手段(ディマスイッチ) 13y イグニッションスイッチ 141 〜14n 負荷
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 啓二 静岡県榛原郡榛原町布引原206−1 矢 崎部品株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−31963(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 16/02 650 B60R 16/02 665 G01M 17/00 G01M 17/007

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々が多重通信機能を有しかつスイッチ
    ・センサ類、負荷が接続された複数のノードを車両内の
    各所に設けるとともに多重バスラインで相互接続し、各
    ノードが、スイッチ・センサ類からの信号の入力と負荷
    への信号の出力とを制御する制御手段と、診断時に診断
    すべき項目をチェックし、その結果により、各ノード自
    身、各ノードに接続されているスイッチ・センサ類のう
    ちのセンサ、負荷についての故障に関する故障情報、ス
    イッチ診断のためのスイッチの入力に関する情報、異品
    検出のための各ノードの仕様に関する情報を含む診断デ
    ータを生成する診断手段と、前記制御手段により使用す
    る制御データと前記診断手段により生成した診断データ
    とを前記多重バスラインを介して他のノードに送信しか
    つ他のノードから受信する送受信手段とを有する車両用
    システムにおいて、 前記複数のノードのうちの特定のノードは、ダイアグ端
    子がアースに接続されかつ車速が0km/hであると
    き、車両の所定の操作手段の操作により、自身の前記診
    断手段に前記診断データを生成させるとともに前記多重
    バスラインを介して他のノードの前記診断手段に診断デ
    ータを生成させる簡易故障診断モードを開始させ、ダイ
    アグ端子がアースから切り離されるか又は車速が0km
    /hでなくなるまでの間実行させる診断開始制御手段
    と、該診断開始制御手段によって開始された簡易故障診
    断モードにおいて、自身の前記診断手段が生成した診断
    データと前記送受信手段により受信した他のノードの前
    記診断手段が生成した診断データとをコード化して車両
    に既設の報知手段から出力させる出力手段と、前記出力
    手段が前記報知手段に出力させる前記診断データとし
    て、イグニッションスイッチオン時に、各ノードに接続
    された前記スイッチ・センサ類のなかのスイッチの入力
    が生じるまで、各ノード自身、各ノードに接続されてい
    スイッチ・センサ類のうちのセンサ、負荷について
    故障に関する故障情報を、イグニッションスイッチオン
    時に、各ノードに接続された前記スイッチ・センサ類の
    なかのスイッチの入力に応じて、スイッチ診断のための
    スイッチの入力に関する情報を、イグニッションスイッ
    チオフ時に、異品検出のための各ノードの仕様に関する
    情報をそれぞれ選択する診断選択手段とを有することを
    特徴とする簡易診断装置。
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