JP2003307538A - 車両用電装システムの診断方法 - Google Patents

車両用電装システムの診断方法

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JP2003307538A
JP2003307538A JP2002115012A JP2002115012A JP2003307538A JP 2003307538 A JP2003307538 A JP 2003307538A JP 2002115012 A JP2002115012 A JP 2002115012A JP 2002115012 A JP2002115012 A JP 2002115012A JP 2003307538 A JP2003307538 A JP 2003307538A
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Takashi Fujikawa
孝 藤川
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Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 全ての電装機器や機器制御装置が組み付けら
れていなくても、組み付け途中の車両用電装システムの
接続状態の確認を行うことができ、接続異常箇所の特定
を容易に行うことができる車両用電装システムの診断方
法を提供する。 【解決手段】車両に搭載された複数台の電装機器2〜8
と、これらの電装機器2〜8とワイヤーハーネスを介し
て接続されて電装機器2〜8を制御すると共に所定のデ
ータを有する複数台の機器制御装置16〜22と、機器
制御装置16〜22間を相互に接続し所定のデータに相
応する信号が送信されるバスライン23とを備えた車両
用電装システム1の診断方法であって、バスライン23
上に送信されるデータに相応する信号の状態を確認する
ことで電装機器2〜8と機器制御装置16〜22との
間、機器制御装置16〜22の接続状態を診断し、診断
結果を表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に搭載された
パワーウインドモーター等の電装機器を制御する複数台
の機器制御装置がバスラインで接続されて相互に信号を
送受信可能な車両用電装システムの接続状態を診断する
車両用電装システムの診断方法に関する。
【0002】
【従来の技術】車両に搭載されている車両用電装システ
ムでは、パワーウインドモータやドアロック用のモー
タ、ルームランプ等の複数台の電装機器がワイヤーハー
ネスによって、ドアECU、ルーフECU等の複数台の
機器制御装置に接続されてその作動が制御されている。
また、複数台の機器制御装置が、バスラインによってネ
ットワーク化(例えばCAN通信)されている場合があ
り、制御信号が相互に送受信されている。
【0003】このような車両用電装システムを車両に組
み付ける場合は、予め所定の配索経路に形成されたワイ
ヤーハーネスを車両に配索し、ワイヤーハーネスの端末
のコネクタを、電装機器のコネクタと嵌合して接続して
いる。また、複数台の機器制御装置は、バスラインでコ
ネクタを介して相互にそれぞれ接続している。
【0004】そして、各電装機器や、機器制御装置を車
両に全て搭載し組み付けた後に、電装システムの動作確
認を行っている。この動作確認によって、ワイヤーハー
ネスの接続状態(コネクタの嵌合状態)やバスラインの
接続状態(バスラインと機器制御装置との接続、機器制
御装置が正常か否か)を確認することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記したよ
うに車両に電装機器や機器制御装置を組み付けて全ての
ものの搭載が完成した後でなければ、ワイヤーハーネス
の接続状態や、機器制御装置の動作確認をすることがで
きない。このため、全ての電装機器や機器制御装置の搭
載が終了した後に、ワイヤーハーネスの接続状態に不具
合があった場合は、一度組み付けた状態から例えばトリ
ムやフロアカーペット等を剥がしてワイヤーハーネスの
コネクタの接続や、電装機器、機器制御装置の確認を行
わなければならない。
【0006】また、ワイヤーハーネスの端末や配索経路
の途中には多数のコネクタが設けられているため、動作
確認の後に動作異常が発見されたとしても、どの箇所の
コネクタの不具合なのか場所を特定することが非常に困
難であった。
【0007】そこで、本発明は、車両用電装システムの
接続状態の確認を行うことができ、接続異常箇所の特定
を容易に行うことができる車両用電装システムの診断方
法の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1の発明では、車両に搭載された複数台の電装機
器と、これらの電装機器とワイヤーハーネスを介して接
続されて電装機器を制御すると共に所定のデータを有す
る複数台の機器制御装置と、前記機器制御装置間を相互
に接続し前記所定のデータに相応する信号が送信される
バスラインとを備えた車両用電装システムの診断方法で
あって、前記バスライン上に送信される前記データに相
応する信号の状態を確認することで前記電装機器と前記
機器制御装置との間、前記機器制御装置間の接続状態を
診断し、診断結果を表示することを特徴とする。
【0009】この診断方法では、機器制御装置がそれぞ
れ有するデータに相応し、バスライン上に出力される信
号の状態を確認し、正常であれば機器制御装置間がバス
ラインで正常に接続されていると判定し、正常に接続さ
れている機器制御装置とワイヤーハーネスを介して接続
されている電装機器との接続状態も正常であると判定す
る。また、機器制御装置がそれぞれ有するデータに相応
し、バスライン上に出力される信号の状態を確認し、正
常でない場合、例えば機器制御装置からデータに相応し
た信号がバスライン上にない場合には、そのデータを有
する機器制御装置の異常を検出することができる。これ
らの診断結果は表示される。
【0010】また、機器制御装置がそれぞれ有するデー
タに相応し、バスライン上に出力される信号の状態が正
常でない場合は、電装機器とこれを制御する機器制御装
置とを接続するワイヤーハーネスが異常(ワイヤーハー
ネス端末のコネクタの接続異常、電源異常、アース異
常、断線)であることがわかり、これと同時に接続異常
のあるワイヤーハーネスが特定でき、特定されたワイヤ
ーハーネス上のコネクタの位置も特定することができ
る。
【0011】請求項2の発明は、請求項1記載の車両用
電装システムの診断方法であって、前記機器制御装置が
有するデータとして通信データと診断用データとを備
え、前記通信データ又は前記診断用データの少なくとも
一方のデータに相応する信号を前記バスライン上で確認
することで、前記電装機器と前記機器制御装置との間及
び前記機器制御装置間の接続状態を診断することを特徴
とする。
【0012】この車両用電装システムの診断方法では、
バスライン上の通信データ又は診断用データの少なくと
も一方のデータに相応する信号をそれぞれ確認すること
で、電装機器と機器制御装置との間、機器制御装置間の
接続状態を診断する。この場合、バスライン上に通信デ
ータ又は診断用データのいずれか一方を示す信号がない
場合は、そのデータを有しているはずの機器制御装置又
は電装機器が、まだ組み付けられていないか、バスライ
ンとの接続状態が異常であるかが判る。
【0013】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
に記載の車両用電装システムの診断方法であって、前記
電装機器が前記機器制御装置に検出信号を入力する検出
機器を備え、前記検出信号が入力されたことを示すデー
タに相応する信号が前記機器制御装置から前記バスライ
ン上に送信され、この信号を確認することで前記検知機
器と前記機器制御装置との間の接続状態を診断すること
を特徴とする。
【0014】この車両用電装システムの診断方法では、
検出機器からの検出信号が機器制御装置に入力されると
機器制御装置はバスライン上に検出信号が入力された事
を示す通信データ又は診断用データの少なくとも一方に
相応する信号を出力する。この信号を確認することで、
検出機器と機器制御装置との接続状態、すなわち検出回
路が正常か否かを判定する。
【0015】請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3
のいずれか一項に記載の車両用電装システムの診断方法
であって、前記電装機器が前記機器制御装置に切換信号
を入力する切換機器を備え、前記切換信号が入力された
ことを示すデータに相応する信号が前記機器制御装置か
ら前記バスライン上に送信され、この信号を確認するこ
とで前記切換機器と前記機器制御装置との接続状態を診
断することを特徴とする。
【0016】車両用電装システムの診断方法では、切換
機器として例えばスイッチからの入力信号が機器制御装
置に入力されると、機器制御装置はバスライン上に入力
信号が入力されたことを示す通信用データ又は診断用デ
ータの少なくとも一方のデータに相応する信号を出力す
る。この信号を確認することで入力機器と機器制御装置
との間の接続状態、すなわちスイッチ状態が正常か否か
を判定する。
【0017】請求項5の発明では、請求項1乃至請求項
4のいずれか一項に記載の車両用電装システムの診断方
法であって、前記バスラインと診断装置とを接続し、前
記車両用電装システムに電源を接続した状態で前記診断
装置が前記機器制御装置から前記バスライン上に出力さ
れる前記データに相応する信号を確認することで前記電
装機器、前記機器制御装置、前記ワイヤーハーネスの接
続状態を診断することを特徴とする。
【0018】この車両用電装システムの診断方法では、
機器制御装置とは別個の診断装置をバスラインに接続し
て、この診断装置によって上記請求項1乃至請求項4と
同様の診断を行う。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る車両用電装シ
ステムの診断方法の実施形態を図面に基づいて説明す
る。図1は車両用電装システム1を示すブロック図であ
り、図2は車両用電装システム1のワイヤーハーネスの
配索状態を示す配線図である。また、図3は、機器制御
装置16〜22内のデータの一例を示す説明図、図4
は、診断装置32によって診断するバスライン23と、
このバスライン23によって相互に接続された機器制御
装置16〜22の一部と、機器制御装置16〜22に接
続された電装機器の一部を示す説明図である。また、図
5は、診断方法の手順を示すフローチャートである。
【0020】図1に示すように、車両用電装システム1
は、車両に搭載された複数台の電装機器2〜8と、これ
らの電装機器2〜8とワイヤーハーネスを介して接続さ
れて電装機器2〜8を制御すると共に所定のデータを有
する複数台の機器制御装置16〜22と、機器制御装置
16〜22間を相互に接続し所定のデータに相応する信
号が送信されるバスライン23とを備えている。そし
て、この実施形態の診断方法は、バスライン23上に送
信されるデータに相応する信号の状態を確認することで
電装機器2〜8と機器制御装置16〜22との間、機器
制御装置16〜22間の接続状態を診断することができ
る。
【0021】電装機器2〜8は、例えば、左右のドアの
パワーウインドモータ3a、4a、左右のドアのドアロ
ックソレノイド3b、4b、バックドア回りのリバース
ランプ2a、リヤワイパモータ2c、ドアロックソレノ
イド2e等がある。また、電装機器として、車両には、
テールランプ5a、ストップランプ5b、リヤターンラ
ンプ5d、リヤエアコン5eがある。さらに、電装機器
としては、ルームランプ6a、サンルーフ6c、フロン
トターンランプ4a、ドアロックソレノイド4b、フロ
ントエアコン8a、キーレス8b等が搭載されている。
これらの電装機器2〜8は、ワイヤーハーネスを介して
機器制御機器16〜22にそれぞれ接続されて機器制御
機器16〜22によってその駆動が制御されている。
【0022】機器制御装置16〜22はいわゆるECU
であり、リヤドアECU16、ドア右側ECU17、ド
ア左側ECU18、リヤECU19、ルーフECU2
0、ドライバECU21、メータECU22が車両に搭
載されている。リヤドアECU16には、ワイヤーハー
ネスによって、リバースランプ2a、リヤワイパモータ
2c、ドアロックソレノイド2eが接続されている。ま
た、ドア右側ECU17には、ワイヤーハーネスによっ
て、パワーウインドモータ3a、ドアロックソレノイド
3bが接続されている。
【0023】リヤECU19には、ワイヤーハーネスを
介してテールランプ5a、ストップランプ5b、リヤタ
ーンランプ5d、リヤエアコン5eが接続されている。
さらに、ルーフECU20には、ルームランプ6a、サ
ンルーフモータ6cが接続されている。また、ドライバ
ECU21には、ワイヤーハーネスを介してフロントタ
ーンランプ4a、ドアロックソレノイド4bが接続され
ている。また、メータECU22には、フロントエアコ
ン8a、キーレス8bが接続されている。
【0024】そして、リヤドアECU16、ドア右側E
CU17、ドア左側ECU18、リヤECU19、ルー
フECU20、ドライバECU21、メータECU22
によって、その駆動が制御されている。
【0025】また、リヤドアECU16、ドア右側EC
U17、ドア左側ECU18、リヤECU19、ルーフ
ECU20、ドライバECU21、メータECU22
は、バスライン23によって相互に接続されてコントロ
ールエリアネットワーク(例えばCAN)が構成されて
いる。
【0026】図2には、図1に示す車両用電装システム
1における機器制御装置16〜22と、これらの機器制
御装置16〜22と電装機器2〜8を接続するワイヤー
ハーネスの配索状態を示す。同図に示すように、ワイヤ
ーハーネスを構成する複数本の電線の端末には、それぞ
れ上記した電装機器2〜8と接続される多数のコネクタ
24がそれぞれ設けられている。また、ワイヤーハーネ
スを構成する複数本の電線の端末には、検出機器である
センサからの電線端末のコネクタと接続する多数のコネ
クタ25や、切換機器であるスイッチからの電線端末の
コネクタと接続される多数のコネクタ26が設けられて
いる。そして、ワイヤーハーネスを介して機器制御装置
16〜22に接続されている電装機器2〜8の駆動が制
御されたり、センサからの入力が機器制御装置16〜2
2に入力されたり、スイッチからの切換信号が機器制御
装置16〜22に入力される。
【0027】また、第2図において、二重線で示した部
分は、機器制御装置16〜22を相互に接続する上記し
たバスライン23を示す。このバスライン23の途中に
も機器制御装置16〜22をバスライン23に接続する
多数のコネクタ30が設けられている。各機器制御装置
16〜22からは、機器制御装置16〜22が有する所
定のデータに相応する信号が出力される。
【0028】図3に示すように、各機器制御装置16〜
22が有する所定のデータは、例えば、ドライバECU
21を例にとって説明すると、自身がドライバECU2
1であることを示すIDデータ27と、車両の機能上必
要な通信データ28と、車両の機能上不要な診断用デー
タ29とからなる。これらの所定のデータ31に相応す
る信号がバスライン23に時系列的に順次送信され、バ
スライン23上でこの所定のデータを確認することで、
車両用電装システム1の各機器制御装置16〜22とバ
スライン23の接続状態と対象となる電装機器の接続状
態を確認することができる。また、上述した車両の機能
上不要な診断データ29を敢えてバスライン23に送信
することで接続状態の診断対象を増やすことができる。
【0029】以下に、車両用電装システム1の診断手順
について説明する。
【0030】上記車両用電装システムの接続状態を診断
するのに、車両に搭載されている機器制御装置16〜2
2とは別個の診断装置(オフボードチェッカ)32を用
いた場合の診断方法について説明する。図4は、車両用
電装システム1の一部を簡略化したバスライン23と、
このバスライン23にドライバECU21、ドア右EC
U17、リヤドアECU16が接続されている状態を示
す。また、ドライバECU21には、ワイヤーハーネス
14を介して、検出機器であるセンサー34、切換機器
であるSW35のみが接続されている状態を示す。
【0031】図5に示すように、ステップS1の車両用
電装システム1が通常状態から、ステップS2で電装シ
ステムと電源線とを接続し、診断装置32のチェッカー
ケーブルを接続する。次にステップS3で電源を車両用
電装システム1に投入する。そして、機器制御装置16
〜22をステップS4で起動する。電源を投入し、機器
制御装置16〜22を起動させると、各機器制御装置1
6〜22は、自身が有している所定のデータ31に相応
する信号をバスライン23上に時系列的に順に送信す
る。
【0032】この状態でステップS5で診断装置32に
よる診断が開始する。この診断では、通信状態の診断、
検出回路(検出機器からの入力確認)の診断、スイッチ
状態(入力機器からの入力確認)の診断が順次行われ
る。通信状態の診断では、ステップS6で最初にバスラ
イン23の通信チェックを行う。この通信チェックは、
例えば、図3に示すドライバECU21のIDデータ2
7のフレームに示すコードを確認することで、ドライ
バECU21は通信状態に異常がないと判断する。これ
と同様に、ドライバECU21以外の各機器制御機器1
6〜22が有する所定のデータのIDデータのに相当
するフレームの中身を確認し、全てのデータがあること
が確認されると、バスライン23の通信状態が正常であ
ると診断する。この結果は診断装置32に記憶されると
共に、表示画面33に表示される。
【0033】この場合、バスライン23から機器制御装
置16〜22のうちの一つの機器制御装置、例えば、リ
ヤドアECU16の有するデータののフレーム部分に
相当する信号が検出できない場合は、まだ、リヤドアE
CU16が接続されていないか、あるいは、バスライン
23の接続状態に異常があるのかが検出され、この結果
は診断装置32内に記憶されると共に、この結果が表示
画面に表示される。
【0034】次に、検出回路の診断では、例えば、セン
サー34の接続状態を確認する場合、図3に示す診断用
データ29のaに示す5つのビット0〜4が全て0であ
るとき正常であると判定する。
【0035】また、スイッチ入力の診断では、例えば、
スイッチ35の接続状態を確認する場合、図3に示す診
断用データ29のに示すビットが1であるとき正常で
あると判定する。同様に、他のスイッチ入力の診断は、
図3に示す〜、b〜fに示すビットの内容を確認す
ることで通信状態が正常か否かを判定する。
【0036】そして、上記の通信状態の診断結果、検出
回路診断の診断結果、スイッチ状態の診断の診断結果
を、ステップS7で診断装置32の表示画面33に表示
する。これを作業者が確認することで、例えば、通信状
態の診断結果で、ドライバECU21の通信状態が異常
である場合は、ドライバECU21のバスライン23上
のコネクタが異常であるか、あるいは、ドライバECU
21自体が不良なのかが判り、バスライン23上のコネ
クタの接続を確認するか、ドライバECU21の動作を
再度確認することで不具合箇所を修復することができ
る。
【0037】以上により、診断装置32による診断がス
テップS9で終了する。次に、電装システム1の起動操
作を終了し、電源を切断し、診断装置32をバスライン
23から取り外すことで、通常状態(ステップS13)
に戻る。
【0038】ここで、診断装置32の表示画面33に表
示される、診断結果の表示の一例としては、図6に示す
ように、ドアスイッチ、ハザードスイッチ、ルームラン
プスイッチの接続状態が異常である場合に、これらの部
分にチェックマーク(図6では○印)を付けることで異
常箇所が特定される。この異常箇所が特定されること
で、これらと機器制御装置16〜22とのワイヤーハー
ネス端末のコネクタの位置が特定され、特定されたコネ
クタを確認することで作業者は、不具合箇所を容易に修
復することができる。
【0039】本実施形態によれば、機器制御装置16〜
22がそれぞれ有する所定のデータ31に相応し、バス
ライン23上に出力される信号の状態を確認し、正常で
あれば機器制御装置16〜22間がバスライン23で正
常に接続されていると判定し、正常に接続されている機
器制御装置16〜22とワイヤーハーネスを介して接続
されている対象となる電装機器との接続状態も正常であ
ると判定し、また、機器制御装置がそれぞれ有するデー
タに相応し、バスライン上に出力される信号の状態を確
認し、正常でない場合、例えば機器制御装置から デー
タに相応した信号がバスライン上にない場合には、その
データを有する機器制御装置とバスラインと対象となる
電装機器の異常を検出することができる。従って、電源
を供給しさえできれば、車両用電装システムの接続状態
の確認を行うことができる。また、接続異常箇所の特定
を容易に行うことができる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、機器制御装置の所定のデータに相応し、バスラ
イン上に送信されている信号を確認することで、車両用
電装システムの接続状態を容易に確認することができる
と共に、機器制御装置が有する所定のデータに相応する
信号なので、仮に接続異常箇所があったとしても、その
接続異常箇所を容易に特定することができる。
【0041】請求項2の発明によれば、機器制御装置が
有する通信データ又は診断用データに相応する信号の少
なくとも一方の信号をバスライン上で確認することによ
り、機器制御装置間の接続状態、機器制御装置と電装機
器との間の接続状態を容易に確認することができる。
【0042】請求項3の発明によれば、検出機器から検
出信号が入力された機器制御装置のデータに相応する信
号をバスラインから確認することで、検出機器と機器制
御装置との間の接続状態を容易に確認することができ
る。
【0043】請求項4の発明によれば、切換機器から切
換信号が入力された機器制御装置のデータに相応する信
号をバスラインから確認することで、切換機器と機器制
御装置との間の接続状態を容易に確認することができ
る。
【0044】請求項5の診断装置をバスラインに接続す
るだけで、機器制御装置の接続状態を容易に確認するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両用電装システムの診断方法が
適用された車両用電装システムを示すブロック図。
【図2】車両用電装システムのワイヤーハーネス配索図
である。
【図3】機器制御装置が有する所定のデータを示す説明
図である。
【図4】車両用電装システムの一部を示すブロック図で
ある。
【図5】診断方法の手順を示すフローチャートである。
【図6】診断結果を表示する表示例を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 車両用電装システム 2〜8 電装機器 16〜22 機器制御装置 23 バスライン 31 所定のデータ 32 診断装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G05B 23/02 G05B 23/02 302J 302 B60J 1/17 A

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に搭載された複数台の電装機器と、
    これらの電装機器とワイヤーハーネスを介して接続され
    て前記電装機器を制御すると共に所定のデータを有する
    複数台の機器制御装置と、前記機器制御装置間を相互に
    接続し前記所定のデータに相応する信号が送信されるバ
    スラインとを備えた車両用電装システムの診断方法であ
    って、 前記バスライン上に送信される前記データに相応する信
    号の状態を確認することで前記電装機器と前記機器制御
    装置との間、前記機器制御装置間の接続状態を診断し、
    診断結果を表示することを特徴とする車両用電装システ
    ムの診断方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車両用電装システムの診
    断方法であって、前記機器制御装置が有するデータとし
    て通信データと診断用データとを備え、前記通信データ
    又は前記診断用データの少なくとも一方のデータに相応
    する信号を前記バスライン上で確認することで、前記電
    装機器と前記機器制御装置との間及び前記機器制御装置
    間の接続状態を診断することを特徴とする車両用電装シ
    ステムの診断方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の車両用電
    装システムの診断方法であって、前記電装機器が前記機
    器制御装置に検出信号を入力する検出機器を備え、前記
    検出信号が入力されたことを示すデータに相応する信号
    が前記機器制御装置から前記バスライン上に送信され、
    この信号を確認することで前記検出機器と前記機器制御
    装置との間の接続状態を診断することを特徴とする車両
    用電装システムの診断方法。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に
    記載の車両用電装システムの診断方法であって、前記電
    装機器が前記機器制御装置に切換信号を入力する切換機
    器を備え、前記切換信号が入力されたことを示すデータ
    に相応する信号が前記機器制御装置から前記バスライン
    上に送信され、この信号を確認することで前記切換機器
    と前記機器制御装置との接続状態を診断することを特徴
    とする車両用電装システムの診断方法。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に
    記載の車両用電装システムの診断方法であって、前記バ
    スラインと診断装置とを接続し、前記車両用電装システ
    ムに電源を接続した状態で前記診断装置が前記機器制御
    装置から前記バスライン上に出力される前記データに相
    応する信号を確認することで前記電装機器、前記機器制
    御装置、前記ワイヤーハーネスの接続状態を診断するこ
    とを特徴とする車両用電装システムの診断方法。
JP2002115012A 2002-04-17 2002-04-17 車両用電装システムの診断方法 Pending JP2003307538A (ja)

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