JPH0972828A - 車両用多重通信システム及び車両用多重通信システムにおける負荷正常作動検査の漏れ検出方法 - Google Patents

車両用多重通信システム及び車両用多重通信システムにおける負荷正常作動検査の漏れ検出方法

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JPH0972828A
JPH0972828A JP7230179A JP23017995A JPH0972828A JP H0972828 A JPH0972828 A JP H0972828A JP 7230179 A JP7230179 A JP 7230179A JP 23017995 A JP23017995 A JP 23017995A JP H0972828 A JPH0972828 A JP H0972828A
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switch
units
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Masashi Suzuki
正志 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多重通信システムに接続されたスイッチの操
作による負荷の正常作動の検査漏れの発生を確実に防止
すること。 【解決手段】 スイッチ13とその操作に応じて作動す
る負荷14とが接続された複数のユニット1〜7間で、
多重バスラインLを経由して、通信手段11Bにより制
御データの送受信を行いつつ、スイッチ13からの信号
の入力と対応する負荷14への信号の出力とのうち少な
くとも一方を制御手段11Aで制御するに当たり、ユニ
ット1に記憶手段11bAを設けて、この記憶手段11
bAに制御データ収集手段11Cにより、各ユニット1
〜7間で送受信される制御データを記憶させる構成と
し、記憶手段11bAの記憶内容から検査時に操作した
スイッチ13を割り出し、検査対象の負荷14の作動の
ため操作すべきスイッチ13中の未操作のスイッチ13
かそれに対応する検査漏れの負荷14を割り出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に搭載された
電装機器即ち負荷やこれを作動させる際に操作されるス
イッチ操作などが接続された複数のユニットからなる車
両用多重通信システムと、前記ユニットに接続され前記
スイッチの操作に伴う負荷の正常作動を検査する際の検
査漏れを検出する方法に係り、特に、車両の組立ライン
において負荷の正常作動を検査する際の検査漏れの有無
を検出するのに好適な車両用多重通信システムと、この
システムにおける負荷正常作動検査の検査漏れ検出方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両には一般に、ヘッドランプやパワー
ウィンドモータ、ワイパモータ等、数多くの電装機器、
即ち、負荷が搭載されており、これらの負荷や、各負荷
を作動させる際に操作されるディマスイッチ、パワーウ
ィンドスイッチ、ワイパスイッチ等の負荷駆動用のスイ
ッチは、近年では、相互間を多重バスラインで接続して
車両内に複数配置した制御ユニットからなる多重通信シ
ステム中の、最も近傍に配置された制御ユニットに接続
されることが多い。このような車両においては、スイッ
チの操作により発生する信号が、多重バスライン経由
で、操作されたスイッチに対応する負荷が接続された制
御ユニットに多重通信で伝送され、伝送先の制御ユニッ
トが、受け取った信号を負荷に出力することでその負荷
が作動する。
【0003】ところで、車両の組立ライン上では、上述
した各負荷が対応するスイッチの操作により正常に作動
するかどうかの検査が行われる。そして、従来から行わ
れている負荷の正常作動の検査は、検査員がスイッチ操
作を順次行いながら対応する負荷が作動しているかどう
かを目視により確認することで行い、その結果を検査成
績書に記入したり、キー操作等によりコンピュータに入
力して検査成績書をプリントアウトさせるやり方であっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このため従来は、スイ
ッチと対応する負荷が離れている場合に検査員がその都
度移動して負荷の作動を確認する必要が生じたり、検査
成績書に検査結果を記入する時間が必要となって、検査
作業が繁雑化し検査時間の増大を招く可能性があり、ま
た、スイッチを操作する検査員の他に、対応する負荷の
作動状態を目視する検査員が必要となって、検査コスト
の上昇を招く可能性があるという不具合があった。
【0005】さらに従来は、検査員が検査結果を検査成
績書に記入する際に記入ミスや記入漏れを起こす可能性
があり、或は、検査結果をキー入力する際に入力ミスや
入力漏れを起こす可能性があり、これにより、正確な検
査結果を残せなくなる場合があるという不具合があり、
しかも、QC管理等のために検査結果をデータベース化
する場合には、検査成績書の記入事項をキー操作により
コンピュータに入力する作業が別途必要となり、検査の
さらなる繁雑化や検査コストの増大を招いてしまうとい
う不具合があった。
【0006】そこで、近年では、多重通信システムを構
成する各制御ユニット間の通信モード中に、各制御ユニ
ットが負荷との電気的接続状態等を基に自己診断した故
障情報を伝送するための故障診断モードを設け、この故
障診断モードでの各制御ユニットの出力データを確認す
ることで、故障の有無を検査しその箇所を特定する方式
が試みられている。しかし、この方式では、故障の有無
を自己診断する機能を新たに設けると共に、その診断結
果を伝送するための前記故障診断モードを通信モード中
に設定しなければならず、各制御ユニットが果す役割が
増えてその負担が大きくなってしまう。
【0007】本発明は前記事情に鑑みなされたもので、
本発明の目的は、特に車両の組立ライン上でその車両の
多重通信システムに接続された負荷の、同じく多重通信
システムに接続されたスイッチの操作に伴う作動の正
常、異常を検査するに当たり、検査作業の省力化とそれ
による検査コストの低減、時間短縮を図りつつ、検査漏
れの発生を確実に防止することができる車両用多重通信
システム及び車両用多重通信システムにおける負荷正常
作動検査の漏れ検出方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
請求項1記載の本発明による車両用多重通信システム
は、図1の基本構成図に示すように、各々が多重通信機
能を有し、負荷14やこの負荷14を作動させる際に操
作されるスイッチ13などが接続された複数のユニット
1〜7を車両内の各所に設け、前記ユニット1〜7を多
重バスラインLで相互接続し、各ユニット1〜7が、ス
イッチ13などからの信号の入力と負荷14への信号の
出力とのうち少なくとも一方を制御する制御手段11A
と、該制御手段11Aにより使用する制御データの前記
多重バスラインLを介した他のユニット1〜7への送信
と、他のユニット1〜7からの前記制御データの受信と
のうち少なくとも一方を行う通信手段11Bとを有する
車両用多重通信システムにおいて、前記各ユニット1〜
7のうち少なくとも1つのユニット1に設けられる前記
制御データ記憶用の記憶手段11bAと、前記各ユニッ
ト1〜7のうち前記記憶手段11bAが設けられたユニ
ット1にさらに設けられ、該記憶手段11bAが設けら
れたユニット1と他の前記各ユニット2〜7との間で前
記通信手段11Bにより送受信される前記制御データを
収集して前記記憶手段11bAに記憶させる制御データ
収集手段11Cとを設けたことを特徴とする。
【0009】また、請求項2記載の本発明による車両用
多重通信システムは、前記ユニット1〜7のうちいずれ
か(例えばユニット1)に接続された特定のスイッチ1
3Aのオンオフに応じて前記記憶手段11bAに記憶さ
れている前記制御データを消去するデータ消去手段11
Dをさらに設けるものとした。さらに、請求項3記載の
本発明による車両用多重通信システムは、前記各ユニッ
ト1〜7のうち前記記憶手段11bAが設けられたユニ
ット1に、コネクタ9と、該コネクタ9への外部装置の
接続に応じて、前記記憶手段11bAに記憶されている
前記制御データを前記コネクタ9経由で前記外部装置に
出力させる制御データ出力手段11Eとをさらに設ける
ものとした。
【0010】また、前記目的を達成するため請求項4記
載の本発明による車両用多重通信システムにおける負荷
正常作動検査の漏れ検出方法は、車両内の各所に設けら
れ、負荷やこの負荷を作動させる際に操作されるスイッ
チなどが接続された複数のユニットの相互間で、多重バ
スラインを経由した多重通信により、スイッチなどから
の信号の入力に応じて作動すべき負荷への制御データの
他ユニットへの送信や、他ユニットからの前記制御デー
タの受信を行う車両用多重通信システムにおいて、前記
各ユニットに接続されている前記スイッチを順次操作し
つつ、該操作したスイッチに対応する前記負荷の正常作
動を検査するに当たり、前記各ユニットに接続されてい
る前記スイッチを順次操作しつつ、その操作の間に前記
各ユニット間で送受信される前記制御データを、少なく
とも1つの前記ユニットにおいて記憶させ、前記各スイ
ッチの順次操作の終了後に、前記少なくとも1つのユニ
ットに記憶されている前記制御データの内容から、操作
された前記スイッチの内容を割り出し、前記割り出した
前記操作されたスイッチの内容を、正常作動の検査対象
となる全負荷にそれぞれ対応する操作すべき全スイッチ
の内容と比較することで、前記負荷の正常作動の検査漏
れの有無を検出するようにしたことを特徴とする。
【0011】さらに、請求項5記載の本発明による車両
用多重通信システムにおける負荷正常作動検査の漏れ検
出方法は、前記割り出した前記操作されたスイッチの内
容と、前記各ユニットに接続されている全てのスイッチ
の内容との比較により、前記検査漏れの前記負荷の内容
と、該検査漏れの負荷に対応する前記スイッチの内容と
のうち少なくとも一方を割り出すものとした。
【0012】また、請求項6記載の本発明による車両用
多重通信システムにおける負荷正常作動検査の漏れ検出
方法は、前記負荷の正常作動の検査漏れの有無の検出の
開始前に、前記少なくとも1つのユニットに記憶されて
いる前記制御データの内容を消去しておくものとした。
さらに、請求項7記載の本発明による車両用多重通信シ
ステムにおける負荷正常作動検査の漏れ検出方法は、前
記少なくとも1つのユニットに記憶されている前記制御
データの内容の消去を、前記ユニットのうちいずれかに
接続された特定のスイッチのオンオフに応じて行うもの
とした。
【0013】請求項1に記載した本発明の車両用多重通
信システムによれば、車両用多重通信システムを構成す
る複数のユニット1〜7のうち少なくとも1つのユニッ
ト1に設けられた制御データ収集手段11Cにより、各
ユニット1〜7間で通信手段11Bにより送受信される
制御データが、そのユニット1に設けられた制御データ
記憶用の記憶手段11bAに収集、記憶される。このた
め、記憶手段11bA内の制御データを基に、各ユニッ
ト1〜7に接続されたスイッチ13が操作されたか否か
を、制御データの記憶順、即ち、操作順に確認すること
ができ、従って、正常に作動するかどうかを検査すべき
負荷14を全て実際に検査したか否かの確認を、前記制
御データに基づいた各負荷14を作動させる際に操作す
べきスイッチ13が全て操作されたか否かの確認によ
り、確実に検査することが可能となる。
【0014】また、請求項2に記載した本発明の車両用
多重通信システムによれば、特定のスイッチ13Aのオ
ンオフに応じてデータ消去手段11Dが記憶手段11b
Aに記憶されている制御データを消去するので、負荷1
4の正常作動の検査開始前に特定のスイッチ13Aをオ
ンオフさせておくことにより、検査開始後の制御データ
のみを記憶手段11bAに記憶させ、検査中に操作した
スイッチ13の内容を確実に認識することが可能とな
る。さらに、請求項3に記載した本発明の車両用多重通
信システムによれば、記憶手段11bAが設けられたユ
ニット1の制御データ出力手段11Eが、そのユニット
1のコネクタ9に外部装置を接続することに応じて、記
憶手段11bAから記憶されている制御データをコネク
タ9経由で外部装置に出力させるので、この外部装置に
おいて、出力された制御データ中のスイッチ13の操作
を表すデータ部分を抽出して、検査に必要なスイッチ1
3が実際に操作されたか否かを外部装置側で確認させ、
各ユニット1〜7側の負担を少なくすることが可能とな
る。
【0015】また、請求項4に記載した本発明の負荷正
常作動検査の漏れ検出方法によれば、検査員が操作した
スイッチをその都度書き留めたりして確認しなくても、
少なくとも1つのユニットに記憶されている制御データ
の内容を基に、操作員等が検査中に操作したスイッチが
全て割り出されるので、正常作動の検査対象となる各負
荷を作動させる際に操作すべきスイッチが全て操作され
たか否かを確実に確認し、ひいては、正常作動の検査対
象の負荷を全て実際に検査したか否かを正確に確認する
ことが可能となる。さらに、請求項5に記載した本発明
の負荷正常作動検査の漏れ検出方法によれば、請求項4
記載の同方法の作用効果に加えて、どのスイッチが操作
漏れしているか、或は、どの負荷が検査漏れとなってい
るかの少なくとも一方を具体的に確認することが可能と
なる。
【0016】また、請求項6に記載した本発明の負荷正
常作動検査の漏れ検出方法によれば、検査開始後に記憶
した制御データのみを基に、操作したスイッチの内容が
割り出されるので、検査中に操作したスイッチの内容だ
けが確実に確認でき、操作漏れしたスイッチ、ひいて
は、検査漏れした負荷の内容を確実に認識することが可
能となり、請求項7に記載した本発明の負荷正常作動検
査の漏れ検出方法によれば、車両用多重通信システムを
構成する各ユニットのうちいずれかに接続された特定の
スイッチのオンオフという簡単な操作により、検査中に
操作したスイッチの内容だけが確実に確認できるように
することが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明による車両用多重通
信システムの負荷正常作動検査方法を負荷正常作動検査
装置と共に図面に基づいて説明する。図2は本発明によ
る負荷正常作動検査装置が適用される車両用多重通信シ
ステムの一実施形態を示す。
【0018】本実施形態は車体系の多重通信システムに
適用したものであり、図2において、1はダッシュボー
ドの内側に配置される制御ユニットA、2は側壁の内側
に配置されたジャンクションボックス(JB)内に収容
される制御ユニットB、3は例えば助手席の足元の左側
壁の内側に配置される制御ユニットC、4は運転席のド
アに配置された制御ユニットD、5は電動シートを制御
する制御ユニットE、6はハンドル位置などを電動制御
する制御ユニットFで、また、7はメータ、8は制御ユ
ニットA1に接続された表示器である。
【0019】これらは、表示器8を除いて全て多重バス
ラインLを介して相互に接続されており、これら制御ユ
ニットA1〜F6には、例えばインストルメントパネル
の周辺に設けられたスイッチ及びセンサ(以下、代表し
てスイッチと称する)131〜13n や負荷及びそのド
ライバ(以下、代表して負荷と称する)141 〜14 n
がそれぞれ接続されている。各制御ユニットA1〜F6
に接続された負荷141 〜14n と、メータ7及び表示
器8には、バッテリ21がそれぞれ接続され、このバッ
テリ21から供給される電源により作動する。
【0020】また、図2中9は、制御ユニットA1のみ
に設けられたダイアグコネクタであり、このダイアグコ
ネクタ9のダイアグ端子9aは常時はどこにも接続され
ていないが、組立ラインの最終段階で出荷前の車両の負
荷141 〜14n の正常作動を検査する際には、このダ
イアグコネクタ9に外部テスタ10が接続される。前記
外部テスタ10は、ダイアグコネクタ9への接続を可能
とするコネクタ16と、検査成績記憶用の例えばICカ
ード等の外部メモリ(図示せず)を有すると共に、検査
成績集計用のホストコンピュータ31にオンライン接続
可能に構成されており、ダイアグコネクタ9に外部テス
タ10が接続され、さらに、この外部テスタ10の電流
プローブ10aがバッテリ21の+側端子に接続される
ことによって、制御ユニットA1を通じた各スイッチ1
1 〜13n の操作に応じた負荷141 〜14n の正常
作動の検査が行われる。
【0021】前記制御ユニットA1には、例えばスイッ
チ131 〜13n としてディマスイッチ、ライテイング
スイッチ、ワイパスイッチ、フォグランプスイッチなど
が、センサとして日射センサが、負荷141 〜14n
してメータ7の表示器、イグニッションキー照明ランプ
などが接続されている。また、制御ユニットB2には、
JB内のヒューズを介してバッテリ、イグニッションス
イッチのACC、IG1及びIG2端子が接続されると
共に、スイッチ131 〜13n としてパーキングスイッ
チ、ホイールロックスイッチ、運転席ドアスイッチ、後
部右ドアスイッチ、後部右ドアロックスイッチ、シート
ベルトスイッチなどが、負荷141 〜14n としてイン
ナミラーアクチュエータ(モータ)、ドアロックモー
タ、パワーウインドウモータを駆動する後部右ドアユニ
ット、ルームランプなどの他、各種の警報音を発生する
ためのブザー2aが接続されている。
【0022】制御ユニットC3には、リレーボックスの
各種のリレーが接続されると共に、スイッチ131 〜1
n としてオイルレベルスイッチ、助手席ドアスイッ
チ、助手席ドアロックスイッチ、後部左ドアスイッチ、
後部左ドアロックスイッチなどが、センサとしてブレー
キオイルレベルセンサ、燃料レベルセンサ、ウオッシャ
レベルセンサなどが、負荷141 〜14n としてパワー
ウインドウモータを駆動する運転席ドアユニット及び後
部左ドアユニット、助手席ドアミラーモータ、ワイパモ
ータ、ウオッシャモータなどが接続されている。
【0023】制御ユニットD4には、スイッチ131
13n として運転席キーアンロックスイッチ、運転席キ
ーロックスイッチ、ドアロックスイッチなどが、負荷1
1〜14n としてパワーウインドウモータ、運転席ミ
ラーモータなどが接続されている。制御ユニットE5に
はシートを電動調整するためのモータなどの負荷14 1
〜14n が、制御ユニットF6にはハンドルを電動調整
するためのモータなどの負荷141 〜14n がそれぞれ
接続されている。メータ7は速度計、タコメータ、ビー
ムインジケータ7aを含む各種警報指示器などからな
り、速度計、タコメータは独自に入力する走行パルスを
処理して自身で表示を行い、警報指示器は制御ユニット
A1からの信号によって直接動作されるが、多重バスラ
インLを介して他のユニットA1〜F6とも接続されて
いる。
【0024】上述のように多重バスラインLに接続され
た制御ユニットA1、制御ユニットB2、制御ユニット
C3、制御ユニットD4、制御ユニットE5、制御ユニ
ットF6及びメータ7はそれぞれ多重通信システムのノ
ードを構成する。制御ユニットE5及び制御ユニットF
6には負荷141 〜14n だけが接続されているが、本
実施形態中では詳細な説明を省略する故障診断動作で使
用するために送受信機能を有し、メータ7は受信機能の
みを有している。また、前記制御ユニットB2のブザー
2aは、例えばキー抜き忘れ、ライト消し忘れなどの報
知を鳴動によって行うために設けられており、このブザ
ー2aは、制御ユニットB2の代わりに、制御ユニット
A1、制御ユニットC3〜制御ユニットF6の任意のも
のに設けることができる。
【0025】以上の説明の通り、制御ユニットA1、制
御ユニットB2、制御ユニットC3、制御ユニットD
4、制御ユニットE5及び制御ユニットF6は、基本的
にはほぼ同一の構成を有し、制御ユニットA1について
示すと、図3に示すようになっている。すなわち、制御
ユニットA1は、制御プログラムを格納したROM11
aとデータエリア及びワークエリアを有するRAM11
bとを内蔵し、制御プログラムに従って動作するCPU
11を有する。CPU11は多重バスラインLにデータ
を送出する出力ポートOと、多重バスラインLからデー
タを入力する入力ポートIとを有し、これらは各バッフ
ァアンプ12a及び12bを介して多重バスラインLに
接続されている。
【0026】詳細を図示しないが、前記各制御ユニット
A1〜F6のRAM11bは、トークンを取得したとき
各モードに応じて生成し送信する通信データを一時的に
格納するためのフレームバッファエリア、及び他の制御
ユニットA1〜F6から受信した通信データを格納する
ためのノード別データ管理用エリアを含むデータエリア
を有している。
【0027】CPU11はまた入力ポートI1 〜In
D 及びIK と、出力ポートO1 〜On 、OD 及びOK
とを有し、入力ポートI1 〜In には、制御ユニットA
1に接続される各種のスイッチ(図中ではスイッチ・セ
ンサ類と記している)131〜13n が、また出力ポー
トO1 〜On には各種の負荷141 〜14n が接続され
る。更に、入力ポートID 及びIK は制御ユニットA1
にだけ設けられ、この入力ポートID 及びIK と出力ポ
ートOD 及びOK にはダイアグコネクタ9のダイアグ端
子9a及び通信端子9bが接続されている。
【0028】上述のような構成のシステムにおいて、デ
ータ通信のためのキャラクタ構成は、図4(a)に示す
ように、スタート、8ビットB0〜B7のデータ、パリティ
及びストップからなり、キャラクタ時間Tcは例えば伝
送速度7.8kbps時に1.4msとされる。フレー
ム構成は、(b)に示すように、ヘッダ、データ及びブ
ロック・チェック・キャラクタ(BCC)からなり、フ
レーム内のキャラクタ間には(c)に示すように許容イ
ンターバル時間Tciがとられている。また、ヘッダは
(d)に示すように2ビットのデータID、トークンを
引き渡す相手のアドレスを指定する3ビットのトーク
ン、送信元のアドレスを示す3ビットのソースアドレス
からなっている。また、各フレームのデータ1の最上位
ビットには、(e)に示すように、自己がスリープ状態
に入り得るHALT条件が成立しているとき、このこと
を示すために「1」がセットされ、スリープ条件が成立
していないときクリアされるフラグビットが設けられて
いる。
【0029】前記ヘッダのデータIDはシステムの動作
モードを指定するためのもので、「00」によって、各
制御ユニット間で車体系の制御データの送受信を行うモ
ードを、「01」によって、制御ユニットA1からの要
求により故障診断データの送受信を行うモードを、そし
て「10」によって、制御ユニットA1からの通信指令
により強制駆動を行うモードをそれぞれ指定する。故障
診断モード中は、通常モード時に行う通信による出力制
御を停止する。また、通信指令モードのデータを受信し
た場合、他の制御ユニットからの受信データを無視し、
制御ユニットA1からのデータに従い指定された負荷を
強制駆動する。
【0030】前記制御ユニットA1、制御ユニットB
2、制御ユニットC3、制御ユニットD4、制御ユニッ
トE5及び制御ユニットF6には、例えば、「00
0」、「001」、「010」、「011」、「10
0」及び「101」のアドレスが割り当てられ、トーク
ンを次の制御ユニットに渡す場合に、前記フレーム構成
のヘッダ部のトークンに相手アドレスを、ソースアドレ
スに自己アドレスをそれぞれ設定しフレーム送信するた
めに使用される。
【0031】トークンパッシングによるアクセスでは、
基本的には、フレーム送信は多重バスラインLのアイド
ル状態、すなわち、多重バスラインLに変化がない状態
が所定の待ち時間Tfw続いた時点でフレームの終了と判
断し、受信フレーム中にエラーがなく受信したヘッダの
トークンと自己アドレスを比較照合し、その結果が一致
したトークンを受信した場合、更に多重バスラインLの
アイドル状態を確認した上で所定の時間Tsw以内に送信
を開始するというシーケンスで動作する。制御ユニット
A1から制御ユニットB2にトークンを渡す際の動作の
様子を示すと、図5に示すように、制御ユニットA1の
送信フレームの最後のBCCが終了してから所定の待ち
時間Tfw例えば1.6msが経過しているが所定の時間
Tsw例えば2.2ms以内に制御ユニットB2が自己の
送信フレームの最初のヘッダの送信を開始する。よって
Tfwをフレーム終了確認時間、Tswをフレーム送信開始
時間とそれぞれ称する。
【0032】トークンを各制御ユニット間で順番に巡回
させサイクリック通信を行う様子を示すと図6に示すよ
うになり、トークンを制御ユニットB2に渡した制御ユ
ニットA1が制御ユニットE5からトークンを受信し、
送信を開始するまでを1サイクルとして動作し、多重バ
スラインLには、最長前記時間Tswの間隔をあけてデー
タが存在するようになる。なお、本実施形態のように5
つの制御ユニットの場合には、典型的な通常モード動作
及び通信指令モードの1サイクル時間Tcy1 は例えば伝
送速度7.8kbpsの場合50msになる。
【0033】上述のようなサイクリック通信の過程でス
リープモードへ移行させるスリープ制御を行う場合、制
御ユニットA1、制御ユニットB2、制御ユニットC3
及び制御ユニットD4は、自己のスリープ条件が成立し
ているかを判断する。
【0034】例えば制御ユニットA1では、バッテリ電
源のみが供給されている状態で、イグニッションスイッ
チ、テールランプスイッチ、ヘッドランプスイッチ、パ
ッシングスイッチなどのスイッチがオフで、かつ負荷制
御用タイマが全て0であるときであり、これに通信のス
リープ条件が満たされているときにスリープモードに移
行する。
【0035】次に、制御ユニットB2では、イグニッシ
ョン電源オフ、負荷用タイマが全て0、運転席及び運転
席後のドアスイッチがオフであるとき自己のスリープ条
件が成立していると判断し、これに通信のスリープ条件
が満たされるとスリープモードに移行する。そして、制
御ユニットC3では、イグニッション電源オフ、負荷用
タイマが全て0、助手席及び助手席後のドアスイッチな
どがオフであるとき自己のスリープ条件が成立している
と判断し、これに通信のスリープ条件が満たされるとス
リープモードに移行し、制御ユニットD4,E5につい
ては説明を省略する。
【0036】そして、各制御ユニットは、全ての制御ユ
ニットのHALT条件が成立後、多重バスラインのアイ
ドル状態が所定時間、例えば200ms間続き、自分の
HALT条件も成立しているときにスリープモードに移
行する。このために、自分以外の制御ユニットのスリー
プ条件の成立を確認する手段が必要であるが、この手段
として通信データ中にHALTフラグ(「1」でスリー
プ条件満足)〔図4(e)参照〕を設定し、かつ多重バ
スラインL上からトークンを消失させる方法として自分
を含め全制御ユニットのスリープ条件成立を最初に判断
した制御ユニット、すなわち、一番最後に自分のスリー
プ条件が満足した制御ユニットがトークンを次の順番
(アドレス)の制御ユニットではなく自分にトークンを
渡すことでトークンを消失させる。
【0037】尚、故障診断モードのときには、図7に示
すように、制御ユニットF6が送信機能をもつようにな
り、6つの制御ユニット間でサイクリックな通信が行わ
れ、制御ユニットA1が制御ユニットF6からトークン
を受信し、送信を開始するまでを1サイクルとして動作
する。
【0038】そして、制御ユニットA1のダイアグコネ
クタ9に外部テスタ10を接続して行う負荷の正常作動
の検査は、通常モード中に制御ユニットA1が他の各制
御ユニットB2〜F6と、メータ7及び表示器8に送信
するデータや、他の各制御ユニットB2〜E5から受信
してRAM11bのノード別データ管理用エリアに格納
するデータを外部テスタ10が収集することで行われ
る。
【0039】具体的には、制御ユニットA1から収集し
た上述のデータの内容から、操作されたスイッチ131
〜13n 、ひいては、そのスイッチ131 〜13n の操
作により作動すべき負荷141 〜14n を割り出し、電
流プローブ10aを介して外部テスタ10で検出される
バッテリ21の電源電流の値から割り出した実際のバッ
テリ21を流れた突入電流及び定常電流の値が、操作さ
れたスイッチ131 〜13n に対応する作動すべき負荷
141 〜14n の正常作動時にバッテリ21を流れるべ
き突入電流及び定常電流の基準となる上限値と下限値の
範囲内に納まるか否かを確認することで行われる。これ
は、負荷141 〜14n のインピーダンスがそれぞれ異
なり、それに応じて負荷141 〜14n の作動時にバッ
テリ21を流れる突入電流及び定常電流がそれぞれ異な
ることを利用したものである。
【0040】また、本実施形態では、上述した突入電流
及び定常電流に加えて、スイッチ131 〜13n が実際
に操作されてから、それに応じた負荷141 〜14n
正常に作動してバッテリ21を突入電流が流れるまでの
経過時間、すなわち、負荷141 〜14n の応答時間の
基準となる上限値及び下限値の範囲内に、実際にスイッ
チ131 〜13n を操作してから、その操作に伴って負
荷141 〜14n が作動してバッテリ21を突入電流が
流れた時までの実際の応答時間が納まるか否かをさらに
確認することで行われる。
【0041】そのための外部テスタ10の構成を図8の
ブロック図を参照して説明する。前記外部テスタ10
は、制御プログラムを格納したROM15aとデータエ
リア及びワークエリアを有するRAM15bとを内蔵
し、制御プログラムに従って動作するCPU15を有す
る。
【0042】前記RAM15bのワークエリアには、各
制御ユニットA1〜F6に接続された負荷141 〜14
n (メータ7及び表示器8を含む)の単独作動時におけ
るバッテリ21の電流特性、即ち、突入電流値と定常電
流値、並びに、スイッチ13 1 〜13n の操作からそれ
に対応する負荷141 〜14n が作動し始めるまで、つ
まり、バッテリ21に突入電流が流れ始めるまでの時間
である応答時間の3つのパラメータに関する基準的な上
限値と下限値に、その単独作動中の負荷141〜14n
の名称を対応付けした検索テーブルを格納する基準値検
索テーブルエリアと、この検索テーブルから検索した前
記3つのパラメータの基準的な上限値と下限値を、負荷
141 〜14n の正常作動の検査時に一時格納する判別
データ格納エリアと、車両の出荷前に正常作動を検査す
る必要がある負荷141 〜14nの名称とその負荷141
〜14n を作動させるために操作すべきスイッチ131
〜13n の名称とを対応付けて一覧化した検査項目デー
タを格納する検査項目データエリア、タイマエリアなど
が設けられている。
【0043】また、前記CPU15には、制御ユニット
A1との通信インタフェース17と、ホストコンピュー
タ31との通信用インタフェース18と、バッテリ21
からの作動用電源が供給される電源回路19と、電流プ
ローブ10aが接続されたバッテリ21の+側端子の電
流を検出する電流検出回路20がそれぞれ接続されてい
る。
【0044】さらに、CPU15には、外部テスタ10
の作動モードを負荷正常作動を検査する負荷駆動検査モ
ードや、検査に伴うスイッチ操作の漏れを確認する検査
漏れ確認モード等に切り換えたり、負荷駆動検査モード
時の検査終了を入力するための、テンキーなどからなる
操作スイッチ10bが接続されている。また、CPU1
5には、操作スイッチ10bの操作により設定された作
動モードや、負荷駆動検査モードにおける検査の結果、
及び、検査漏れ確認モードによる確認の結果等を表示す
るLCD(液晶)ディスプレイ10cがLCDドライバ
10dを介して接続され、さらに、警報鳴動用のブザー
回路10eと、制御ユニットA1からの取り込んだデー
タを格納する外部記憶装置10fが接続されている。
尚、前記通信インタフェース17には、ダイアグコネク
タ9のダイアグ端子9a及び通信端子9bに対応したダ
イアグ端子16a及び通信端子16bを有するコネクタ
16が接続されている。
【0045】次に、前記ヘッダのデータIDによって通
常モードが指定された場合の、各制御ユニットのデータ
フォーマットの概略を説明する。先ず、制御ユニットA
1における通常モードのデータは、図9に示すように、
ヘッダ、データ1、データ2及びBCCからなり、デー
タIDが00、ソースアドレスが000、そして例えば
データ1のB7は自己のHALT条件が成立していると
き1、B3はヘッドランプロー(LO)の点灯条件成立
のとき1、B2〜B0はヘッドライトハイ(HI)、テ
イルライト及びフォグランプの点灯条件成立のとき1と
される。データ2のB4及びB3はフロントワイパミス
ト及びフロントウォッシャの駆動条件成立のとき1とさ
れる。
【0046】次に、制御ユニットB2における通常モー
ドのデータは、図10に示すように、ヘッダ、データ1
〜データ5及びBCCからなり、データIDが00、ソ
ースアドレスが001、そして例えばデータ1のB7は
自己のHALT条件が成立しているとき、B6はシート
ベルトインジケータの点灯条件成立のとき、B5はドア
ロックSWがロックのとき、B4及びB3はドア開閉の
とき、B2〜B0はイグニッションSWのオンのときそ
れぞれ1にされ、データ2〜データ5のB4〜B0は制
御コードとして使用される。
【0047】制御ユニットC3の通常モードデータは、
図11に示すように、ヘッダ、データ1〜データ5及び
BCCからなり、データIDが00、ソースアドレスが
010、そして例えばデータ1のB7は自己のHALT
条件が成立しているとき、B6及びB5は後前ドア開の
とき、B3〜B0はシフトポジションD、N、R、Pの
とき、データ2のB7は燃料残量警告インジケータ点灯
条件成立のとき、B6及びB5は後前ドアロックSWが
ロックのとき、そしてデータ4のB4はオイルレベルイ
ンジケータ点灯条件成立のときにそれぞれ1にされる。
【0048】制御ユニットD4の通常モードデータは、
図12に示すように、ヘッダ、データ1〜データ3及び
BCCからなり、データIDが00、ソースアドレスが
011、そして例えばデータ1のB7はHALTフラ
グ、B6及びB5はドアキーロックSW及びドアロック
SWのオンのとき、B4及びB3はリモコンミラー左及
び上SWのオンのとき、データ2のB4及びB3はリモ
コンミラー左及び上SWのオンのときにそれぞれ1とさ
れる。
【0049】制御ユニットE5の通常モードデータは、
図13に示すように、ヘッダ、データ1及びBCCから
なり、データIDが00、ソースアドレスが100、そ
して例えばデータ1のB7はHALTフラグ、B5〜B
0はシートデータである。
【0050】以上の構成のシステムにおいて、制御ユニ
ットA1は、車速が0km/hの状態で、これに接続さ
れているダイアグコネクタ9のダイアグ端子9aに外部
テスタ10が接続されると、通信モードをそれまでの通
常モードのままとして、車体系の多重通信及び各接続ユ
ニットの機能は全て通常動作を行わせつつ、RAM11
bのノード別データ管理用エリアに格納した各制御ユニ
ットA1〜E5からの受信データを外部テスタ10に出
力する。
【0051】以上概略説明した装置動作の詳細を、各ノ
ードのCPUが制御プログラムにしたがって行う処理を
示す図14乃至図18のフローチャートを参照して以下
説明する。
【0052】図14(a)は制御ユニットA1のCPU
11のメインルーチン、(b)は他の制御ユニットB2
〜制御ユニットF6のCPU11のメインルーチンをそ
れぞれ示す。先ず、制御ユニットA1のCPU11は電
源の投入により動作を開始し、図14(a)のメインル
ーチンの最初のステップS1Aにおいてイニシャライズ
を行い、タイマや割込などをクリアする。次にステップ
S1Bに進み、ここでイグニッションスイッチがオフか
らオンに変わったか否かを判定し、この判定がNOであ
ればステップS1Cに進み、ここでイグニッションスイ
ッチがオンからオフに変わったか否かを判定する。ステ
ップS1B及びステップS1Cの判定がそれぞれYES
であれば、ステップS1Dに進み、ここでRAM11b
内に形成されたノード別データ管理用エリアに格納され
ている送受信データを全て消去し、ステップS1Cの判
定がNOであれば、次にステップS2に進み、ここでス
リープモードであるか否かを判定し、この判定がYES
のときにはステップS3に進んでウェークアップ入力が
あるまで待ち、ウェークアップ入力があるとステップS
4に進んでスリープモードを通常モードに切り替えてか
ら上記ステップS1Bに戻る。
【0053】その後、ステップS1B、ステップS1C
の判定、さらに、必要に応じてステップS1Dの処理を
経てステップS2に至ると、今度はステップS2の判定
がYESとなるのでステップS5のタイマ管理処理、ス
テップS6のモード(ID)切換処理、ステップS7の
入出力(制御)処理、ステップS8の故障表示処理及び
ステップS9の外部テスタ10との通信処理などを行っ
た後ステップS1Bに戻り、その後に進むステップS1
Bの判定がYESとなるまでステップS5〜S9などを
繰り返し行う。ステップS5のタイマ管理処理において
は各種のタイマ割込処理などの時間管理を行い、ステッ
プS7の入出力処理においてはCPU11に接続されて
いるスイッチ131 〜13n からの信号を入力するとと
もにモータやランプなどの負荷141 〜14n を駆動制
御し、ステップS9の外部テスタ10との通信処理にお
いては外部テスタ10からの要求コマンドの受信、各種
フラグのセット、収集したデータの送信を行う。ただ
し、このステップS9の処理は、ダイアグコネクタ9に
外部テスタ10のコネクタ16が接続されている状態に
限って実行する。
【0054】他の制御ユニットのCPU11が実行する
メインルーチンは、ステップS6のモード(ID)切換
処理、ステップS8の故障表示処理及びステップS9の
外部テスタ10との通信処理がない以外は図14(a)
のメインルーチンと殆ど同じであるので、図示及びその
説明を省略する。ただし、制御ユニットB2のCPU1
1には、任意のスイッチ入力があったときにブザー2a
を鳴動させてスイッチ入力の正常を報知できるように、
図14(b)に示すステップS10a〜10cの処理
が、ステップS5のタイマ管理処理、ステップS7の入
出力(制御)処理に続いて行われる。このうちステップ
S10aにおいては、故障診断モードであるか否かを判
断し、故障診断モードでなければステップS1Bに戻
る。ステップS10aの判定がYESの時にはステップ
S10bにおいて、詳細な説明を省略するが、後述する
受信割込処理にて受信した他のノードからの故障診断デ
ータ中のSWチェックフラグが1であるか否かを判定
し、1であればステップS10cに進んでブザーを所定
時間鳴動させてからステップS1Bに戻る。
【0055】制御ユニットA1〜制御ユニットF6のC
PU11は、多重バスラインLにバッファアンプ12b
を介して接続されている入力ポートIに信号が入力され
たことを判断すると、図15及び図16のフローチャー
トに示す受信割込処理を開始する。しかし、通常モード
において送信機能をもたない制御ユニットE5及び制御
ユニットF6は送信に関するステップが若干異なるが、
その詳細はここでは省略する。
【0056】そして、最初のステップS2aにおいて、
受信エラーチェックがOKであるか否かの判定を行う。
この受信エラーのチェックはキャラクタ単位で行い、受
信データからパリティを算出し、この算出したパリティ
を受信したパリティと比較照合する。比較の結果が不一
致のときにはステップS2aの判定はΝOとなり、パリ
ティエラーがあるとしてステップS2bに進んでエラー
処理を行ってから図14のメインルーチンに戻る。
【0057】ステップS2aの判定がYESのとき、す
なわち、受信エラーチェックがOKのときには、ステッ
プS2cに進んでその1キャラクタ分のデータをRAM
11b内に形成されたフレームバッファエリアに格納し
てからステップS2dに進み、ここで1フレーム分の受
信が終了したか否かの判定を行う。1フレーム分の受信
が終了しておらずこのステップS2dがΝOのときには
図14のメインルーチンに戻り、判定がYESのときに
はステップS2eに進む。
【0058】ステップS2eにおいては、受信したフレ
ームのBCCチェックがOKであるか否の判定を行う。
この受信BCCのチェックは受信フレームのヘッダから
最終データまでをキャラクタ単位で加算し、この加算値
と受信したBCCとを比較照合する、所謂チェックサム
方式で行う。比較の結果が不一致のときにはステップS
2eの判定はΝOとなり、BCCエラーがあるとして上
記ステップS2bに進んでエラー処理を行ってから図1
4のメインルーチンに戻る。
【0059】ステップS2eの判定がYESのとき、す
なわち、受信した1フレームにエラーがないときには、
ステップS2fに進み、ここで受信したヘッダ中のトー
クンとソースアドレスと自己アドレスが一致するか否か
を判定し、三者が一致し判定がYESのときには図14
のメインルーチンに戻り、三者が不一致で判定がΝOの
ときにはステップS2gに進む。このステップS2f
は、受信データが、最後にスリープ状態になったノード
が自分のアドレスをトークンにセットして送信したデー
タをフィードバック受信したものであるかどうかを判断
するためのステップである。
【0060】ステップS2gにおいては受信したヘッダ
中のデータIDが00であるか否かを判定し、この判定
がΝOのときにはステップS2hに進んでIDが01で
あるか否かを判定し、この判定もΝOのときには次にス
テップS2iに進んでIDが10であるか否かを判定す
る。そして、このステップS2iの判定もΝOのときに
は上記ステップS2bに進み、ここでIDに誤りがある
としてエラー処理を行ってから図14のメインルーチン
に戻る。
【0061】上記ステップS2gの判定がYESのと
き、すなわち、IDが00であるときにはステップS2
1 に進んで通信モードを通常にセットし次のステップ
S2j 2 でデータフォーマットを通常モード用に変更
し、続くステップS2j3 において、RAM11b中の
データエリアに形成されているノード別データ管理用エ
リア(図9〜図13のデータ構成で形成されている)の
当該ノードのエリアに受信したデータを記憶させてから
ステップS2kに進む。
【0062】ステップS2kにおいては、受信したデー
タ中のヘッダのソースアドレスとデータ1の先頭ビット
とにより、RAM11b中のデータエリアに形成さてい
るノード別HALTフラグ管理用エリアについて、送信
元の他のノードのHALTを更新してからステップS2
p(図16参照)に進む。そして、上記ステップS2h
の判定がYESのとき、すなわち、IDが01のときに
はステップS2m1 に進んで通信モードを故障診断にセ
ットし次のステップS2m2 でデータフォーマットを故
障診断モード用に変更してから、上記ステップS2iの
判定がYESのとき、すなわち、IDが10のときには
ステップS2n1 に進んで通信モードを通信指令にセッ
トし次のステップS2n2 でデータフォーマットを通信
指令モード用に変更してからステップS2p(図16参
照)に進む。なお、ステップS2m1 ,2n1 におい
て、ユニットA1は他ユニットからの故障診断データ、
通信指令モード用データをRAM11b中の故障診断用
及び通信指令用のデータエリアに記憶する処理を行う。
【0063】なお、上記ステップS2m2 においてデー
タフォーマットを故障診断モード用に変更する際に、専
ら受信機能のみを有している制御ユニットF6に送信機
能を持たせるため、各ノードのソースアドレスとトーク
ンを引き渡す相手のトークンアドレスの両方を変更す
る。このように全ての制御ユニットについてアドレスの
変更を実際に行わなければならないのは、他の制御ユニ
ットが既に使用している最初のアドレス000を制御ユ
ニットF6に付与した場合であり、実際にはこのような
ことは行われず、制御ユニットF6に付与するアドレス
は既に使用しているアドレスに+1したアドレスを割り
当てることが行われるので、このような場合には、それ
まで最後のアドレスであった制御ユニットE5のトーク
ンアドレスのみを変更するだけでよく、他の制御ユニッ
トA1〜D4についてはソースアドレス及びトークンア
ドレスともに変更することは必要ない。
【0064】ステップS2pにおいては受信したヘッダ
のトークンが自己のアドレスとなっているか否かを判定
し、自己のアドレスでなく判定がΝOのときにはステッ
プS2qに進んで他のノードのHALTが全て1になっ
ているか否かをノード別HALTフラグ管理用エリアを
調べることによって判定する。ステップS2qの判定が
ΝOのときには図14のメインルーチンに戻り、判定が
YESのときにはステップS2rに進んで自己HALT
がスリープ可能な条件を満足しているか否かを判定す
る。この判定がΝOのときには図14のメインルーチン
に戻り、判定がYESのときにはステップS2sに進ん
でスリープフラグをセットしてから図14のメインルー
チンに戻る。
【0065】上記ステップS2pの判定がYESのと
き、すなわち、受信トークンが自己のアドレスとなって
いるときにはステップS2tに進んで自己HALTがス
リープ可能な条件を満足しているか否かを判定する。こ
のステップS2tの判定がΝOのときにはステップS2
uに進んで送信データ中のHALTフラグをクリアして
からステップS2vに進む。ステップS2vにおいては
トークン通常処理を行って送信トークンに相手アドレス
をセットしてからステップS2z1 に進む。
【0066】上記ステップS2tの判定がYESのと
き、すなわち、自己HALTがスリープ可能な条件を満
足しているときにはステップS2wに進み、ここで送信
データ中のHALTフラグをセットしてからステップS
2xに進む。ステップS2xにおいては他のノードのH
ALTが全て1であるか否かをHALTフラグ管理用エ
リアを調べることによって判定する。このステップS2
xの判定がΝOのときには上記ステップS2vに進み、
YESのときすなわち他のノードのHALTが全て1で
あるときにはステップS2yに進んでトークン消失処理
を行って送信トークンに自己アドレスをセットしてから
ステップS2z1 に進む。
【0067】ステップS2z1 においてはヘッダ、デー
タ及びBCCからなる送信フレームをセットしてからス
テップS2z2 に進んで送信カウンタの初期化を行い、
次のステップS2z3 において送信開始タイマをスター
トさせてから図14のメインルーチンに戻る。
【0068】制御ユニットA1〜制御ユニットF6のC
PU11は、上記受信割込処理のステップS2z3 にお
いて送信開始タイマをスタートさせると、図17のフロ
ーチャートに示す送信タイマ割込処理を開始し、その最
初のステップS1aにおいて送信開始タイマがタイムオ
ーバしたか否かを判定し、この判定がΝOのときには図
14のメインルーチンに戻る。ステップS1aの判定が
YESのとき、すなわち、送信開始タイマがタイムオー
バになるとステップS1bに進んで、送信カウンタが送
信終了を示す内容になったか否かを判定する。
【0069】このステップS1bの判定がΝOのときに
はステップS1cに進んで、次のデータを送信してから
ステップS1dに進んで送信カウンタを更新し、次にス
テップS1eに進んで送信したデータをRAM11b内
に形成されたノード別データ管理用エリアに格納してか
ら図14のメインルーチンに戻る。また、ステップS1
bの判定がYESのとき、すなわち、送信カウンタが送
信終了を示す内容になっているときにはステップS1f
に進んで、送信終了フラグをセットしてから図14のメ
インルーチンに戻る。
【0070】各制御ユニットのCPU11は、ステップ
S1のタイマ管理処理により、多重バスラインLがバッ
ファアンプ12bを介して接続されている入力ポートI
を監視し、アイドル状態すなわち信号入力のない状態が
所定時間例えば200ms続いたとき、スリープ移行タ
イマ割込処理を開始する。そして、このスリープ移行タ
イマ割込処理では、自己のスリープ条件がまだ成立して
いないか、或は、送信トークンが自己アドレスでない場
合は、図14のメインルーチンに戻り、自己のスリープ
条件が既に成立しているか、或は、送信トークンが自己
アドレスであり、かつ、自己からの通信データの送信が
終了した場合に、ここで自己のノードをスリープモード
に移行させてから図14のメインルーチンに戻る。
【0071】制御ユニットA1のCPU11は、メイン
ルーチンのステップS6のモード(ID)切換処理にお
いて、車速が0km/hであるか否かを確認すると共
に、詳細な説明を省略するが、制御ユニットA1に接続
されたスイッチ131 〜13nの所定の操作の有無を確
認し、その確認結果に応じて、送信データ中のヘッダの
データIDを01にして故障診断モードにしたり、10
にして強制診断モードにしたり、00にして通常動作モ
ードにしてから図14のメインルーチンに戻る。
【0072】制御ユニットA1〜制御ユニットF6のC
PU11は、メインルーチンのステップS7の入出力
(制御)処理では図18に示す処理を行う。先ず、ステ
ップS7aにおいてデータIDが00の通常モードであ
るか否かを判定し、この判定がΝOのときにはステップ
S7bに進んでデータIDが01の故障診断モードであ
るか否かを判定し、この判定がΝOのときにはステップ
S7cに進んでデータIDが通信指令モードであるか否
かを判定し、この判定もΝOのときにはステップS7d
に進んでエラー処理を行ってから図14のメインルーチ
ンに戻る。
【0073】上記ステップS7aの判定がYESのとき
すなわちデータIDが00の通常モードのときにはステ
ップS7eに進んで当該ユニットに接続された各種スイ
ッチ131 〜13n の入力を処理する。次にステップS
7fに進んで当該ユニットに接続された各種負荷141
〜14n の制御を処理し、更にステップS7gに進んで
当該ユニットに接続された各種負荷141 〜14n の出
力を処理する。続いてステップS7hに進んで当該ユニ
ットの通常モード通信データをセットしてから図14の
メインルーチンに戻る。
【0074】上記ステップS7bの判定がYESのとき
すなわちデータIDが01の故障診断モードのときには
ステップS7iに進んで当該ユニットの仕向地コードの
チェック処理を行う。その後ステップS7jに進んで当
該ユニットに接続されたセンサの故障をチェック処理
し、更にステップS7kに進んで当該ユニットに接続さ
れたヒューズ切れをチェック処理する。続いてステップ
S7mに進んで当該ユニットに関連したコネクタのコネ
クタ外れをチェック処理し、次にステップS7nに進ん
でスイッチ入力をチェック処理する。そしてステップS
7pに進んで故障診断モード通信データをセットしてか
ら図14のメインルーチンに戻る。
【0075】上記ステップS7cの判定がYESのとき
すなわちデータIDが10の通信指令モードのときには
ステップS7qに進んで強制負荷駆動を処理してからス
テップS7rに進んで通信指令モード通信データをセッ
トしてから図14のメインルーチンに戻る。
【0076】制御ユニットA1のCPU11は、メイン
ルーチンのステップS8の故障表示処理では、図15中
のステップS2m2 で変更した故障診断モード用データ
フォーマットにより、図18中のステップS7pでセッ
トされた故障診断モード通信データを受信した際に、ま
た、自己がデータを送信する際に、その内容から故障の
有無を判別し、対応するパターンでメータ7内のビーム
インジケータ(図示せず)に表示させる。
【0077】次に、外部テスタ10のCPU15がRO
M15aに格納されたプログラムに従い行う処理につい
て、図19乃至図21のフローチャートを参照して説明
する。まず、外部テスタ10のCPU15は電源の投入
により動作を開始し、図19のメインルーチンの最初の
ステップS101において、操作スイッチ10bの操作
があるか否かを確認し、操作スイッチ10bの操作がな
い場合は(ステップS101でN)、後述するステップ
S107に進み、操作がある場合は(ステップS101
でY)、操作スイッチ10bの操作内容を確認し(ステ
ップS103)、確認した内容に応じた作動モードにモ
ードを切り換えた後(ステップS105)、ステップS
107に進む。
【0078】ステップS107では、現在の作動モード
が負荷駆動検査モードであるか否かを確認し、そうであ
る場合は(ステップS107でY)、後述する図20の
ステップS125に進み、そうでない場合は(ステップ
S107でN)、現在の作動モードが検査漏れ確認モー
ドであるか否かを確認する(ステップS109)。検査
漏れ確認モードでない場合は(ステップS109で
N)、他の作動モードであるものとして、その作動モー
ドに応じた内容で所定の処理を行った後(ステップS1
11)、ステップS101にリターンし、検査漏れ確認
モードである場合は(ステップS109でY)、操作ス
イッチ10b中の負荷駆動検査モードによる検査の終了
時に操作されるスイッチが操作されたか否かを確認する
(ステップS113)。
【0079】そして、上述のスイッチが操作されている
場合は(ステップS113でY)、後述するステップS
121に進み、操作されていない場合は(ステップS1
13でN)、コネクタ16及びダイアグコネクタ9を介
して制御ユニットA1に、RAM11bのデータエリア
のフレームバッファエリアに格納されたデータを出力さ
せるための要求コマンドを送信し(ステップS11
5)、制御ユニットA1からの応答があるか否かを確認
する(ステップS117)。制御ユニットA1からの応
答がない場合は(ステップS117でN)、応答がある
までステップS117をリピートし、応答がある場合は
(ステップS117でY)、制御ユニットA1からの応
答により受信したデータのうち、前回に受信した内容か
ら変化したデータ、即ち、新たに操作された(OFF→
ON)スイッチ131 〜13n の項目だけを抽出し、そ
のスイッチ131 〜13n に対応する負荷141 〜14
n の名称を、RAM15bの検査項目データエリアの検
査項目データから割り出し、その負荷141 〜14n
名称を外部記憶装置10fに記憶させた後(ステップS
119)、後述するステップS151に進む。
【0080】また、ステップS113で操作スイッチ1
0b中の負荷駆動検査モードによる検査の終了時に操作
されるスイッチが操作された場合(Y)に進むステップ
S121では、ステップS119で外部記憶装置10f
に記憶させた操作されたスイッチ131 〜13n に対応
する負荷141 〜14n の名称を、RAM15bの検査
項目データエリアに格納されている検査項目データ中の
負荷141 〜14n の名称から除去して、残った検査漏
れの負荷141 〜14n があるか否かを確認する。検査
漏れの負荷141 〜14n がない場合は(ステップS1
21でN)、ステップS151に進み、検査漏れの負荷
141 〜14n がある場合は(ステップS121で
Y)、ブザー回路10eによりブザーを鳴動させた後
(ステップS123)、ステップS151に進む。
【0081】さらに、ステップS107で現在の作動モ
ードが負荷駆動検査モードである場合に進むステップS
125では、図20に示すように、ステップS115と
同様に、制御ユニットA1にRAM11bのフレームバ
ッファエリアの格納データを出力させるための要求コマ
ンドを送信し、次に、制御ユニットA1からの応答があ
るか否かを確認する(ステップS127)。制御ユニッ
トA1からの応答がない場合は(ステップS127で
N)、応答があるまでステップS127をリピートし、
応答がある場合は(ステップS127でY)、制御ユニ
ットA1からの応答により受信したデータにより、スイ
ッチ131 〜13n のうちどれかが新たに操作されたか
(OFF→ON)、操作中か、或は、操作を終了したか
(ON→OFF)を監視する(ステップS129)。
【0082】そして、ステップS129の監視結果を基
に、まず、スイッチ131 〜13nのうちどれかが新た
に操作された(OFF→ON)か否かを確認し(ステッ
プS131)、新たに操作されていない場合は(ステッ
プS131でN)、後述するステップS137に進み、
新たに操作された場合は(ステップS131でY)、応
答時間、即ち、新たに操作されたスイッチ131 〜13
n の操作された時間を計測するRAM15bの応答時間
タイマによる時間計測をスタートし(ステップS13
3)、これと平行して、電流プローブ10aを介して取
り込まれるバッテリ21の+側端子の電流の電流検出回
路20による測定を開始して(ステップS135)、ス
テップS151に進む。
【0083】また、ステップS131でスイッチ131
〜13n がいずれも新たに操作されていない場合に進む
ステップS137では、ステップS131で操作された
スイッチ131 〜13n が操作中(ON)であるか否か
を確認し、操作中でない場合は(ステップS137で
N)、後述するステップS145に進み、操作中である
場合は(ステップS137でY)、電流検出回路20に
より測定されているバッテリ21の+側端子の電流値を
外部記憶装置10fに記憶させた後(ステップS13
9)、この記憶させた電流値中に、負荷141 〜14n
の作動に伴う突入電流が検出されたか否かを確認する
(ステップS141)。そして、突入電流を検出してい
ない場合は(ステップS141でN)、ステップS15
1に進み、検出した場合は(ステップS141でY)、
ステップSステップS133でスタートしたRAM15
bの応答時間タイマによる時間計測をストップした後
(ステップS143)、ステップS151に進む。
【0084】一方、ステップS137でスイッチ131
〜13n が操作中でない場合(N)に進むステップS1
45では、ステップS131で操作されたスイッチ13
1 〜13n の操作が終了した(ON→OFF)か否かを
確認し、終了していない場合は(ステップS145で
N)、ステップS151に進む。また、スイッチ131
〜13n の操作が終了している場合は(ステップS14
5でY)、そのスイッチ131 〜13n が操作され始め
てからの間にステップS139で外部記憶装置10fに
記憶された、バッテリ21の+側端子の電流値を基に、
そのスイッチ131 〜13n の操作に応じて実際に作動
した負荷141 〜14n の作動中におけるバッテリ21
の突入電流値及び定常電流値を算出し、さらに、ステッ
プS131で確認したスイッチ131 〜13n の新たな
操作から、それに応じてバッテリ21に突入電流が流れ
るまでに経過した時間、すなわち、負荷応答時間を算出
した後(ステップS147)、ステップS149の作動
負荷判別処理に進む。
【0085】前記ステップS149の作動負荷判別処理
では、図21のサブルーチンのフローチャートに示すよ
うに、最初のステップS149aで、ステップS131
で操作を確認したスイッチ131 〜13n に対応して作
動すべき負荷141 〜14nを、検査項目データエリア
の検査項目データから割り出し、割り出した負荷14 1
〜14n の単独正常作動時にバッテリ21を流れる突入
電流値と定常電流値、並びに、負荷応答時間のそれぞれ
の基準的な上限値及び下限値をRAM15bの判別デー
タ格納エリアに格納する。
【0086】次に、ステップS147で算出した突入電
流値Ipが判別データ格納エリアの突入電流値の基準的
な上限値及び下限値の範囲内にあるか否かを確認し(ス
テップS149b)、範囲内にある場合は(ステップS
149bでY)、ステップS147で算出した定常電流
値Ioが判別データ格納エリアの定常電流値の基準的な
上限値及び下限値の範囲内にあるか否かを確認する(ス
テップS149c)。定常電流値Ioが判別データ格納
エリアの定常電流値の基準的な上限値及び下限値の範囲
内にある場合は(ステップS149cでY)、ステップ
S147で算出した負荷応答時間Tが判別データ格納エ
リアの負荷応答時間の基準的な上限値及び下限値の範囲
内にあるか否かを確認し(ステップS149d)、範囲
内にある場合は(ステップS149dでY)、LCDデ
ィスプレイ10cへの検査結果の表示パターンとして正
常作動時の表示パターンを選択した後(ステップS14
9e)、図19のフローチャートにおけるステップS1
51に進む。また、ステップS147で算出した突入電
流値Ip、定常電流値Io、並びに、負荷応答時間Tの
うち1つでも判別データ格納エリアのそれぞれの基準的
な上限値及び下限値の範囲内にない場合は(ステップS
149b〜ステップS149dのうち少なくとも1つで
N)、LCDディスプレイ10cへの検査結果の表示パ
ターンとして異常作動時の表示パターンを選択した後
(ステップS149f)、図19のステップS151に
進む。
【0087】ステップS151では、ステップS121
で確認された検査漏れの負荷141〜14n 又はそれを
作動させる際に操作すべきスイッチ131 〜13n の名
前や、ステップS149e又はステップS149fで選
択された表示パターンによる負荷141 〜14n の正常
作動検査の検査結果をLCDディスプレイ10cに表示
させ、その後、ステップS101にリターンする。
【0088】なお、負荷駆動検査モード時における前記
LCDディスプレイ10cの正常作動時の表示パターン
は、図22に示すように、上段がモード(負荷駆動検査
モード)の表示、中段が電流検出回路20で検出したバ
ッテリ21を流れる電流の波形と、図20のステップS
131、ステップS137、並びに、ステップS141
での確認により割り出されるスイッチ131 〜13n
操作状態の波形、下段が正常作動した負荷141 〜14
n の名前を配置したものであり、この負荷14 1 〜14
n の名前としては、ステップS149aで検査項目デー
タエリアの検査項目データから割り出した負荷141
14n の名前が表示される。一方、負荷駆動検査モード
時における前記LCDディスプレイ10cの異常作動時
の表示パターンは、図22の下段の正常作動した負荷1
1 〜14n の名前の部分を空白にしたものである。ま
た、検査漏れ確認モード時における前記LCDディスプ
レイ10cの表示パターンは、ステップS121で確認
した検査漏れの負荷141 〜14n 、又は、それを作動
させる際に操作すべきスイッチ131 〜13n の名前を
列挙したものである。
【0089】以上、図14〜図18のフローチャートを
参照して行った制御ユニットA1〜制御ユニットF5の
CPU11が行う処理動作の説明から明らかなように、
多重バスラインLで相互接続された制御ユニットA1〜
制御ユニットE5のCPU11は、スイッチ13などか
らの信号の入力と負荷14への信号の出力とのうち少な
くとも一方を制御する制御手段11Aと、該制御手段1
1Aにより使用する制御データの前記多重バスラインL
を介した他のユニット1〜7への送信と、他のユニット
1〜7からの前記制御データの受信とのうち少なくとも
一方を行う通信手段11Bとして働いている。
【0090】また、前記制御ユニットA1〜制御ユニッ
トE5のRAM11bは、制御データ記憶用の記憶手段
11bAとして働いており、CPU11は、他の各ユニ
ット2〜7との間で前記通信手段11Bにより送受信さ
れる前記制御データを収集して前記記憶手段11bAに
記憶させる制御データ収集手段11Cと、特定のスイッ
チ13Aのオンオフに応じて前記記憶手段11bAに記
憶されている前記制御データを消去するデータ消去手段
11Dと、コネクタ9への外部装置の接続に応じて、前
記記憶手段11bAに記憶されている前記制御データを
前記コネクタ9経由で前記外部装置に出力させる制御デ
ータ出力手段11Eとして働いている。
【0091】なお、上述の実施形態において、メータ7
が多重通信機能付きのものでないときには、インジケー
タ7aの点滅制御は制御ユニットA1により行わせ、そ
うでないときにはメータ7自身に直接行わせるようにで
きる。また、上述の実施形態では、外部テスタ10との
接続を可能とするダイアグコネクタ9を制御ユニットA
1に設けているが、他の制御ユニットB2〜F6に設け
てもよく、その場合、ダイアグコネクタ9を設ける制御
ユニットが、スイッチ131 〜13n 或は負荷141
14n の一方或は両方が接続されていないものであって
もよく、したがって、他の制御ユニットA1〜F6から
の受信データを格納する記憶手段を設ければ、例えばメ
ータ7にダイアグコネクタ9を設ける構成としてもよ
い。
【0092】さらに、上述の実施形態では、スイッチ1
1 〜13n の操作に伴い対応する負荷141 〜14n
が正常に作動したか否かを判定するために、バッテリ2
1を流れる突入電流と定常電流の値、及び、スイッチ1
1 〜13n の操作から突入電流がバッテリ21を流れ
るまでの時間を参考にするものとしたが、スイッチ13
1 〜13n の操作後におけるバッテリ21の電圧値や電
流値の変動パターンを参考にして、上述の判定を行うよ
うにしてもよいのは勿論のことである。
【0093】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載した
本発明の車両用多重通信システムによれば、各々が多重
通信機能を有し、負荷14やこの負荷14を作動させる
際に操作されるスイッチ13などが接続された複数のユ
ニット1〜7を車両内の各所に設け、前記ユニット1〜
7を多重バスラインLで相互接続し、各ユニット1〜7
が、スイッチ13などからの信号の入力と負荷14への
信号の出力とのうち少なくとも一方を制御する制御手段
11Aと、該制御手段11Aにより使用する制御データ
の前記多重バスラインLを介した他のユニット1〜7へ
の送信と、他のユニット1〜7からの前記制御データの
受信とのうち少なくとも一方を行う通信手段11Bとを
有する車両用多重通信システムにおいて、前記各ユニッ
ト1〜7のうち少なくとも1つのユニット1に設けられ
る前記制御データ記憶用の記憶手段11bAと、前記各
ユニット1〜7のうち前記記憶手段11bAが設けられ
たユニット1にさらに設けられ、該記憶手段11bAが
設けられたユニット1と他の前記各ユニット2〜7との
間で前記通信手段11Bにより送受信される前記制御デ
ータを収集して前記記憶手段11bAに記憶させる制御
データ収集手段11Cとを設ける構成とした。
【0094】このため、記憶手段11bA内の制御デー
タを基に、各ユニット1〜7に接続されたスイッチ13
が操作されたか否かを、制御データの記憶順、即ち、操
作順に確認することができ、従って、正常に作動するか
どうかを検査すべき負荷14を全て実際に検査したか否
かの確認を、前記制御データに基づいた各負荷14を作
動させる際に操作すべきスイッチ13が全て操作された
か否かの確認により、確実に検査することができる。
【0095】また、請求項2に記載した本発明の車両用
多重通信システムによれば、前記ユニット1〜7のうち
いずれか(例えばユニット1)に接続された特定のスイ
ッチ13Aのオンオフに応じて前記記憶手段11bAに
記憶されている前記制御データを消去するデータ消去手
段11Dをさらに設ける構成としたので、負荷14の正
常作動の検査開始前に特定のスイッチ13Aをオンオフ
させておくことにより、検査開始後の制御データのみを
記憶手段11bAに記憶させ、検査中に操作したスイッ
チ13の内容を確実に認識することができる。
【0096】さらに、請求項3に記載した本発明の車両
用多重通信システムによれば、前記各ユニット1〜7の
うち前記記憶手段11bAが設けられたユニット1に、
コネクタ9と、該コネクタ9への外部装置の接続に応じ
て、前記記憶手段11bAに記憶されている前記制御デ
ータを前記コネクタ9経由で前記外部装置に出力させる
制御データ出力手段11Eとをさらに設ける構成とした
ので、外部装置において、出力された制御データ中のス
イッチ13の操作を表すデータ部分を抽出して、検査に
必要なスイッチ13が実際に操作されたか否かを外部装
置側で確認させ、各ユニット1〜7側の負担を少なくす
ることができる。
【0097】また、請求項4に記載した本発明の車両用
多重通信システムにおける負荷正常作動検査の漏れ検出
方法によれば、車両内の各所に設けられ、負荷やこの負
荷を作動させる際に操作されるスイッチなどが接続され
た複数のユニットの相互間で、多重バスラインを経由し
た多重通信により、スイッチなどからの信号の入力に応
じて作動すべき負荷への制御データの他ユニットへの送
信や、他ユニットからの前記制御データの受信を行う車
両用多重通信システムにおいて、前記各ユニットに接続
されている前記スイッチを順次操作しつつ、該操作した
スイッチに対応する前記負荷の正常作動を検査するに当
たり、前記各ユニットに接続されている前記スイッチを
順次操作しつつ、その操作の間に前記各ユニット間で送
受信される前記制御データを、少なくとも1つの前記ユ
ニットにおいて記憶させ、前記各スイッチの順次操作の
終了後に、前記少なくとも1つのユニットに記憶されて
いる前記制御データの内容から、操作された前記スイッ
チの内容を割り出し、前記割り出した前記操作されたス
イッチの内容を、正常作動の検査対象となる全負荷にそ
れぞれ対応する操作すべき全スイッチの内容と比較する
ことで、前記負荷の正常作動の検査漏れの有無を検出す
るようにした。
【0098】このため、検査員が操作したスイッチをそ
の都度書き留めたりして確認しなくても、少なくとも1
つのユニットに記憶されている制御データの内容を基
に、操作員等が検査中に操作したスイッチが全て割り出
されるので、正常作動の検査対象となる各負荷を作動さ
せる際に操作すべきスイッチが全て操作されたか否かを
確実に確認し、ひいては、正常作動の検査対象の負荷を
全て実際に検査したか否かを正確に確認することができ
る。
【0099】さらに、請求項5に記載した本発明の車両
用多重通信システムにおける負荷正常作動検査の漏れ検
出方法によれば、前記割り出した前記操作されたスイッ
チの内容と、前記各ユニットに接続されている全てのス
イッチの内容との比較により、前記検査漏れの前記負荷
の内容と、該検査漏れの負荷に対応する前記スイッチの
内容とのうち少なくとも一方を割り出すものとしたの
で、どのスイッチが操作漏れしているか、或は、どの負
荷が検査漏れとなっているかの少なくとも一方を具体的
に確認することができる。
【0100】また、請求項6に記載した本発明の車両用
多重通信システムにおける負荷正常作動検査の漏れ検出
方法によれば、前記負荷の正常作動の検査漏れの有無の
検出の開始前に、前記少なくとも1つのユニットに記憶
されている前記制御データの内容を消去しておくものと
した。このため、検査開始後に記憶した制御データのみ
を基に、操作したスイッチの内容が割り出されることと
なり、従って、検査中に操作したスイッチの内容だけが
確実に確認でき、操作漏れしたスイッチ、ひいては、検
査漏れした負荷の内容を確実に認識することが可能とな
る。
【0101】さらに、請求項7に記載した本発明の車両
用多重通信システムにおける負荷正常作動検査の漏れ検
出方法によれば、前記少なくとも1つのユニットに記憶
されている前記制御データの内容の消去を、前記ユニッ
トのうちいずれかに接続された特定のスイッチのオンオ
フに応じて行うものとしたので、車両用多重通信システ
ムを構成する各ユニットのうちいずれかに接続された特
定のスイッチのオンオフという簡単な操作により、検査
中に操作したスイッチの内容だけが確実に確認できるよ
うにすることができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による車両用多重通信システムの基本構
成図である。
【図2】本発明の負荷正常作動検査の漏れ検出方法が適
用される車両用多重通信システムの概略構成を示すブロ
ック図である。
【図3】図2の制御ユニットAの具体的な構成を一部ブ
ロックで示す回路図である。
【図4】図2の車両用多重通信システムの各制御ユニッ
ト間で送信されるデータのキャラクタ構成及びフレーム
構成を示す説明図である。
【図5】図2の各制御ユニット間で行われる通信の基本
シーケンスを示す説明図である。
【図6】図2の各制御ユニット間で通常モード時に行わ
れる通信の1サイクルを示す説明図である。
【図7】図2の各制御ユニット間で診断モード時に行わ
れる通信の1サイクルを示す説明図である。
【図8】図2の外部テスタの概略構成を示すブロック図
である。
【図9】図2の制御ユニットBの通常モードでの通信デ
ータフォーマットを示す説明図である。
【図10】図2の制御ユニットCの通常モードでの通信
データフォーマットを示す説明図である。
【図11】図2の制御ユニットDの通常モードでの通信
データフォーマットを示す説明図である。
【図12】図2の制御ユニットEの通常モードでの通信
データフォーマットを示す説明図である。
【図13】図2の制御ユニットFの通常モードでの通信
データフォーマットを示す説明図である。
【図14】(a)は図2の制御ユニットAのCPUが行
う処理のメインルーチンを示すフローチャート、(b)
は図2の他の制御ユニットのCPUが行う処理のメイン
ルーチンを示すフローチャートである。
【図15】図14中の受信割込処理の一部を示すサブル
ーチンのフローチャートである。
【図16】図14中の受信割込処理で図15に示す部分
の残りの一部を示すサブルーチンのフローチャートであ
る。
【図17】図14中の送信タイマ割込処理を示すサブル
ーチンのフローチャートである。
【図18】図14中の入出力(制御)処理を示すサブル
ーチンのフローチャートである。
【図19】図8の外部テスタのCPUが行う処理の一部
を示すメインルーチンを示すフローチャートである。
【図20】図8の外部テスタのCPUが行う処理で図1
9に示す部分の残りの一部を示すメインルーチンを示す
フローチャートである。
【図21】図20中の作動負荷判別処理の一部を示すサ
ブルーチンのフローチャートである。
【図22】図8の外部テスタのLCDディスプレイによ
る検査結果の表示の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1〜7 ユニット 11 CPU 11a ROM 11b RAM 11A 制御手段 11B 通信手段 13,131 〜13n スイッチ 14,141 〜14n 負荷 21 バッテリ L 多重バスライン

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々が多重通信機能を有し、負荷やこの
    負荷を作動させる際に操作されるスイッチなどが接続さ
    れた複数のユニットを車両内の各所に設け、前記ユニッ
    トを多重バスラインで相互接続し、各ユニットが、スイ
    ッチなどからの信号の入力と負荷への信号の出力とのう
    ち少なくとも一方を制御する制御手段と、該制御手段に
    より使用する制御データの前記多重バスラインを介した
    他のユニットへの送信と、他のユニットからの前記制御
    データの受信とのうち少なくとも一方を行う通信手段と
    を有する車両用多重通信システムにおいて、 前記各ユニットのうち少なくとも1つのユニットに設け
    られる前記制御データ記憶用の記憶手段と、 前記各ユニットのうち前記記憶手段が設けられたユニッ
    トにさらに設けられ、該記憶手段が設けられたユニット
    と他の前記各ユニットとの間で前記通信手段により送受
    信される前記制御データを収集して前記記憶手段に記憶
    させる制御データ収集手段と、 を設けたことを特徴とする車両用多重通信システム。
  2. 【請求項2】 前記ユニットのうちいずれかに接続され
    た特定のスイッチのオンオフに応じて前記記憶手段に記
    憶されている前記制御データを消去するデータ消去手段
    をさらに設けた請求項1記載の車両用多重通信システ
    ム。
  3. 【請求項3】 前記各ユニットのうち前記記憶手段が設
    けられたユニットに、コネクタと、該コネクタへの外部
    装置の接続に応じて、前記記憶手段に記憶されている前
    記制御データを前記コネクタ経由で前記外部装置に出力
    させる制御データ出力手段とをさらに設けた請求項1又
    は2記載の車両用多重通信システム。
  4. 【請求項4】 車両内の各所に設けられ、負荷やこの負
    荷を作動させる際に操作されるスイッチなどが接続され
    た複数のユニットの相互間で、多重バスラインを経由し
    た多重通信により、スイッチなどからの信号の入力に応
    じて作動すべき負荷への制御データの他ユニットへの送
    信や、他ユニットからの前記制御データの受信を行う車
    両用多重通信システムにおいて、前記各ユニットに接続
    されている前記スイッチを順次操作しつつ、該操作した
    スイッチに対応する前記負荷の正常作動を検査するに当
    たり、 前記各ユニットに接続されている前記スイッチを順次操
    作しつつ、その操作の間に前記各ユニット間で送受信さ
    れる前記制御データを、少なくとも1つの前記ユニット
    において記憶させ、 前記各スイッチの順次操作の終了後に、前記少なくとも
    1つのユニットに記憶されている前記制御データの内容
    から、操作された前記スイッチの内容を割り出し、 前記割り出した前記操作されたスイッチの内容を、正常
    作動の検査対象となる全負荷にそれぞれ対応する操作す
    べき全スイッチの内容と比較することで、前記負荷の正
    常作動の検査漏れの有無を検出するようにした、 ことを特徴とする車両用多重通信システムにおける負荷
    正常作動検査の漏れ検出方法。
  5. 【請求項5】 前記割り出した前記操作されたスイッチ
    の内容と、前記各ユニットに接続されている全てのスイ
    ッチの内容との比較により、前記検査漏れの前記負荷の
    内容と、該検査漏れの負荷に対応する前記スイッチの内
    容とのうち少なくとも一方を割り出すようにした請求項
    4記載の車両用多重通信システムにおける負荷正常作動
    検査の漏れ検出方法。
  6. 【請求項6】 前記負荷の正常作動の検査漏れの有無の
    検出の開始前に、前記少なくとも1つのユニットに記憶
    されている前記制御データの内容を消去しておくように
    した請求項4又は5記載の車両用多重通信システムにお
    ける負荷正常作動検査の漏れ検出方法。
  7. 【請求項7】 前記少なくとも1つのユニットに記憶さ
    れている前記制御データの内容の消去を、前記ユニット
    のうちいずれかに接続された特定のスイッチのオンオフ
    に応じて行うようにした請求項6記載の車両用多重通信
    システムにおける負荷正常作動検査の漏れ検出方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2010067547A1 (ja) * 2008-12-10 2010-06-17 本田技研工業株式会社 車両の故障診断装置
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