JPH08163161A - 車両用多重通信システムにおけるスリープ制御方法及び装置 - Google Patents

車両用多重通信システムにおけるスリープ制御方法及び装置

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JPH08163161A
JPH08163161A JP6302128A JP30212894A JPH08163161A JP H08163161 A JPH08163161 A JP H08163161A JP 6302128 A JP6302128 A JP 6302128A JP 30212894 A JP30212894 A JP 30212894A JP H08163161 A JPH08163161 A JP H08163161A
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JP6302128A
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Yasuhiro Sugiura
康広 杉浦
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Yazaki Corp
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Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スリープモードへの移行を迅速かつ確実に行
えるトークンパッシング方式の車両内多重通信システム
のスリープ制御方法及び装置を提供する。 【構成】 受信手段11−1で受信したトークンが自己
のとき、送信手段11−2が自己のスリープ条件を示す
情報と次のノードのトークンを送信する。格納手段11
1 が全ノードの情報を格納する。受信トークンが自己
のとき、格納手段の情報による他ノードのスリープ条件
と自己のスリープ条件成立により、処理手段11−3が
自己の情報と自己宛のトークンを送信する。受信トーク
ンが自己のでないとき、格納手段の情報により他ノード
と自己のスリープ条件成立を確認して第1のスリープ移
行手段11−4がスリープモードに移行させる。トーク
ン消失後第2のスリープ移行手段11−5がスリープモ
ードに移行させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各々が多重通信機能を
有する複数の電子ユニット(ノード)を車両内の各所に
設けるとともに多重バスラインで相互接続し、かつ多重
バスラインに対するバスアクセス方式としてトークンパ
ッシングを採用した車両用多重通信システムに係り、特
に、システムをスリープ状態に移行させるスリープ制御
方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】トークンパッシングは、トークン(送信
権)を各ノード間で順番に巡回させサイクリック通信を
行う方式であって、トークンを保持したノードのみが多
重バスラインにアクセス(送信)することができるよう
にされているので、各ノードに送信の機会を均等に与え
ることができるとともに、ノード間の通信を確実にかつ
高速に行うことができという特徴がある。
【0003】一般に、車両用多重通信システムでは、車
載のバッテリを電源としているため、バッテリあがりを
防止する目的とし、システムが機能しなくてもよい状況
になったとき、システムを低消費電流モードであるスリ
ープモードにさせることが好ましい。
【0004】上述したトークンパッシングによるバスア
クセス方式を採用した多重通信システムでは、図14に
示すように3つのノード1N1 乃至ノード3N3 を多重
バスラインBで相互接続されている。今、図15に示す
ように、ノードN1 がトークンアドレスを2にして多重
バスラインBにデータを送信すると、このトークンを受
信したノードN2 が次にトークンアドレスを3にして多
重バスラインBにデータを送信する。このことによって
多重バスラインB上にはトークアドレス2とトークアド
レス3のデータが順番に存在することになる。ノードN
2 がトークンアドレスを3にしたデータを送信すること
により、このトークンを受信したノードN3 が送信権を
有することになる。
【0005】今、ノードN3 がスリープ条件が成立して
いると判断し、ノード3N3 が点線で示すようにデータ
を多重バスラインBに送信することを止め、多重バスラ
インB上からトークンを消失させたとする。このような
多重バスラインB上からのトークンの消失により、他の
ノード1N1 及びノード2N2 は、自分のスリープ条件
が成立していないときには、最後のデータ受信を起点と
して各々に定められた所定の待ち時間後にトークンを発
生する。しかし、他のノード1N1 及びノード2N2
スリープ条件も成立しているときには、これらもトーク
ンを発生しなくなる。
【0006】従って、各ノードは、多重バスラインB上
にデータが存在しなくなると、所定の一定時間からなる
スリープ判定時間の間、データが多重バスラインB上に
存在しないことを確認することにより、スリープモード
にそれぞれ移行するようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
のシステムでは、最後にデータを送出したノードは、ト
ークンを渡したノードからの応答、すなわち、多重バス
ラインへのデータの送出がないとき、相手のノードがス
リープ条件の成立によってデータの送出を止めたのか、
受信エラーなどの異常発生によりトークンを受け取るこ
とができなかったためにデータの送出をしなかったのか
を判断するための複雑な処理を行うことが必要になる。
【0008】しかも、スリープモードに移行する場合
に、多重バスラインにデータが存在しないことを確認す
るたの時間が必ず必要である。このため、図15につい
て上述したように、各ノードがスリープモードにそれぞ
れ移行することができる状態になっていても、これを判
定するための比較的長いスリープ判定時間の間はスリー
プモードに移行できないとい問題があった。
【0009】よって本発明は、上述した従来の問題点に
鑑み、バスアクセス方式としてトークンパッシングを採
用した車両内多重通信システムにおいて、スリープモー
ドへの移行を迅速かつ確実に行えるようにした車両内多
重通信システムにおけるスリープ制御方法及び装置を提
供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明によりなされた車両内多重通信システムにおける
スリープ制御方法は、各々が多重通信機能を有する複数
のノードを車両内の各所に設けるとともに多重バスライ
ンで相互接続し、トークンを各ノード間で順番に巡回さ
せサイクリック通信を行う車両用多重通信システムにお
いて、各ノードは、受信したトークンが自己のアドレス
であるとき、自己のスリープ条件が満足しているか否か
を示すHALT情報を有し、トークンとして次のノード
のアドレスをセットしたデータを送信し、他の全ノード
から送られたHALT情報が全てスリープ条件を満足し
ていて最後に自己のスリープ条件が成立したノードは、
自己のスリープ条件が満足していることを示すHALT
情報を有し、トークンとして他のノードのものでないア
ドレスをセットしたデータを送信し、多重バスラインか
らトークンを消失させ直ちにスリープモードに移行し、
最後にスリープ条件が成立し多重バスラインからトーク
ンを消失させたノードを除く他のノードは、自己のスリ
ープ条件が引き続き成立していて、多重バスラインから
トークンを消失させたノードからのHALT情報がスリ
ープ条件を満足していることを示すものであることを確
認後直ちにスリープモードに移行することを特徴として
いる。
【0011】最後に自己のスリープ条件が成立した前記
ノードがトークンとしてデータにセットするアドレスが
自己のアドレスであることを特徴としている。
【0012】上記目的を達成するため本発明によりなさ
れた車両内多重通信システムにおけるスリープ制御装置
は、図1の基本構成図に示すように、各々が多重通信機
能を有する複数のノード1〜4を車両内の各所に設ける
とともに多重バスラインBで相互接続し、トークンを各
ノード間で順番に巡回させサイクリック通信を行う車両
用多重通信システムにおいて、各ノードは、多重バスラ
イン上のデータを受信する受信手段11−1と、該受信
手段により受信したデータ中のトークンが自己のアドレ
スであるとき、自己のスリープ条件が満足しているか否
かを示すHALT情報を有し、トークンとして次のノー
ドのアドレスをセットしたデータを送信する送信手段1
1−2と、自己を含む全ノードから送られたHALT情
報を格納するHALT情報格納手段11b1 と、前記受
信手段により受信したデータ中のトークンが自己のアド
レスであるとき、前記HALT情報格納手段に格納され
たHALT情報により他のノードの全てがスリープ条件
を満足していてかつ自己のスリープ条件が成立している
場合、自己のスリープ条件が満足していることを示すH
ALT情報を有し、トークンとして他のノードのもので
ないアドレスをセットしたデータを送信するトークン消
失処理手段11−3と、前記受信手段により受信したト
ークンが自己のアドレスでないとき、前記HALT情報
格納手段に格納されたHALT情報により他のノードの
全てがスリープ条件を満足し、かつ自己のスリープ条件
が成立していることを確認してスリープモードに移行さ
せる第1のスリープ移行手段11−4と、前記トークン
消失処理手段が他のノードのものでないアドレスをセッ
トしたデータを送信した後、スリープモードに移行させ
る第2のスリープ移行手段11−5とを有することを特
徴としている。
【0013】スリープ消失処理手段が送信するデータに
トークンとしてセットするアドレスが自己のアドレスで
あることを特徴としている。
【0014】
【作用】上記方法の手順において、車両内の各所に設け
られ多重バスラインで相互接続された多重通信機能を有
する複数のノードの各々は、受信したトークンが自己の
アドレスであるとき、自己のスリープ条件が満足してい
るか否かを示すHALT情報を有し、トークンとして次
のノードのアドレスをセットしたデータを送信する。
【0015】そして、他の全ノードから送られたHAL
T情報が全てスリープ条件を満足していて最後に自己の
スリープ条件が成立したノードは、自己のスリープ条件
が満足していることを示すHALT情報を有し、トーク
ンとして他のノードのものでないアドレスをセットした
データを送信し、多重バスラインからトークンを消失さ
せ直ちにスリープモードに移行する。
【0016】また、最後にスリープ条件が成立し多重バ
スラインからトークンを消失させたノードを除く他のノ
ードは、自己のスリープ条件が引き続き成立していて、
多重バスラインからトークンを消失させたノードからの
HALT情報がスリープ条件を満足していることを示す
ものであることを確認後直ちにスリープモードに移行す
る。
【0017】このように、トークンを有するノードが自
己のスリープ条件を他のノードに送信し、各ノードにお
いて他のノードのスリープ条件を知りうる状態になって
いるので、自己がスリープ条件を満足したとき他の全て
のノードがスリープ条件を満足しているときには、自ら
は直ちにスリープモードに移行することができる。ま
た、最後にスリープ条件を満足したノードが他のノード
のアドレスをセットしないトークンを使用し、自己がス
リープ条件を満足するようになったことを示すデータを
送信するので、多重バスライン上からトークンを消失さ
せることができると共に、他のノードも自分を含めて他
のノードがスリープ状態になったことを知って直ちにス
リープモードに移行することができる。
【0018】最後に自己のスリープ条件が成立したノー
ドがトークンとして自己のアドレスをセットして送信す
るので、アドレスを有効に利用できるようになり、少な
いビット数でより多くのノードの制御が可能となる。
【0019】上記装置の構成において、車両内の各所に
設けられ多重バスラインBで相互接続された多重通信機
能を有する複数のノード1〜4の各々が有する送信手段
11−1は、受信手段11−2で受信したトークンが自
己のアドレスであるとき、自己のスリープ条件が満足し
ているか否かを示すHALT情報を有し、トークンとし
て次のノードのアドレスをセットしたデータを送信す
る。
【0020】HALT情報格納手段11bは自己を含む
全ノードから送られたHALT情報を格納し、トークン
消失処理手段11−3は、受信手段により受信したデー
タ中のトークンが自己のアドレスであるとき、HALT
情報格納手段に格納されたHALT情報により他のノー
ドの全てがスリープ条件を満足していてかつ自己のスリ
ープ条件が成立している場合、自己のスリープ条件が満
足していることを示すHALT情報を有し、トークンと
して他のノードのものでないアドレスをセットしたデー
タを送信する。
【0021】第1のスリープ移行手段11−4は、受信
手段により受信したトークンが自己のアドレスでないと
き、HALT情報格納手段に格納されたHALT情報に
より他のノードの全てがスリープ条件を満足し、かつ自
己のスリープ条件が成立していることを確認してスリー
プモードに移行させ、第2のスリープ移行手段11−5
は、トークン消失処理手段が他のノードのものでないア
ドレスをセットしたデータを送信した後、スリープモー
ドに移行させる。
【0022】このように、各ノードが受信手段で受信し
たトークンが自己のアドレスであるとき、自己のスリー
プ条件が満足しているか否かを示すHALT情報を有
し、トークンとして次のノードのアドレスをセットした
データを送信し、他の全ノードから送られたHALT情
報を格納しているので、各ノードにおいて他のノードの
スリープ条件を知りうる状態になっているので、自己が
スリープ条件を満足したとき他の全てのノードがスリー
プ条件を満足しているときには、自らは直ちにスリープ
モードに移行させることができる。また、最後にスリー
プ条件を満足したノードが他のノードのアドレスをセッ
トしないトークンを使用し、自己がスリープ条件を満足
するようになったことを示すデータを送信するので、多
重バスライン上からトークンを消失させることができる
と共に、他のノードも自分を含めて他のノードがスリー
プ状態になったことを知って直ちにスリープモードに移
行させることができる。
【0023】スリープ消失処理手段が送信するデータに
トークンとしてセットするアドレスが自己のアドレスで
あるので、アドレスを有効に利用できるようになり、少
ないビット数でより多くのノードの制御が可能となる。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図2は本発明によるスリープ制御方法及び装置が
適用される車両内多重通信システムの一実施例を示す。
本実施例は車体系の多重システムに適用したものであ
り、同図において、1は例えばインストルメントパネル
の周辺に設けられたスイッチや負荷が接続されダッシュ
ボードの内側に配置される制御ユニットA、2は例えば
運転席の足元の右側壁の内側に配置されたジャンクショ
ンボックス(JB)内に収容される制御ユニットB、3
は例えば助手席の足元の左側壁の内側に配置される制御
ユニットC及び4は運転席のドアに配置された制御ユニ
ットDである。これらは多重バスラインBを介して相互
接続されている。なお、図示実施例では、多重バスライ
ンBによって相互接続されているユニットは4つしか示
していないが、その他のものも同様に接続することがで
きる。
【0025】上記制御ユニットA1には、例えばスイッ
チ類としてディマスイッチ、ライテイングスイッチ、ワ
イパスイッチ、フォグランプスイッチなどが、センサと
して日射センサが、負荷としてメータ表示器、イグニッ
ションキー照明ランプなどが接続されている。また、制
御ユニットB2には、JB内のフューズを介してバッテ
リ、イグニッションスイッチのACC、IG1及びIG
2端子が接続されると共に、スイッチ類としてパーキン
グスイッチ、ホイールロックスイッチ、運転席ドアスイ
ッチ、後部右ドアスイッチ、後部右ドアロックスイッ
チ、シートベルトスイッチなどが、負荷としてインナミ
ラーアクチュエータ(モータ)、ドアロックモータ、パ
ワーウインドウモータを駆動する後部右ドアユニット、
ルームランプなどが接続されている。
【0026】制御ユニットC3には、リレーボックスの
各種のリレーが接続されると共に、スイッチ類としてオ
イルレベルスイッチ、助手席ドアスイッチ、助手席ドア
ロックスイッチ、後部左ドアスイッチ、後部左ドアロッ
クスイッチなどが、センサ類としてブレーキオイルレベ
ルセンサ、燃料レベルセンサ、ウオッシャレベルセンナ
などが、負荷として助手席ドアロックモータ、パワーウ
インドウモータを駆動する助手席ドアユニット及び後部
左ドアユニット、助手席ドアミラーモータ、ワイパモー
タ、ウオッシャモータなどが接続されている。
【0027】制御ユニットD4には、スイッチ類として
運転席キーアンロックスイッチ、運転席キーロックスイ
ッチ、ドアロックスイッチなどが、負荷としてパワーウ
インドウモータ、運転席ミラーモータなどが接続されて
いる。
【0028】上述のように多重バスラインBに接続され
た制御ユニットA1、制御ユニットB2、制御ユニット
C3及び制御ユニットD4はノードを構成する。これら
の基本的な構成はほぼ同一で、制御ユニットA1につい
て示すと、図3に示すようになっている。すなわち、制
御ユニットA1は、制御プログラムを格納したROM1
1aとデータエリア及びワークエリアを有するRAM1
1bとを内蔵し、制御プログラムに従って動作するCP
U11を有する。CPU11は多重バスラインBにデー
タを送出する出力ポートOと、多重バスラインBからデ
ータを入力する入力ポートIとを有し、これらは各バッ
ファアンプ12a及び12bを介して多重バスラインB
に接続されている。
【0029】CPU11はまた入力ポートI1 〜In
と、出力ポートO1 〜Onとを有し、入力ポートI1
Inには、制御ユニットA1に接続される各種のスイッ
チ・センサ類131 〜13nが、また出力ポートO1
Onには各種の負荷141 〜14nが接続される。
【0030】上述のような構成のシステムにおいて、デ
ータ通信のためのキャラクタ構成は、図4(a)に示す
ように、スタート、8ビットB0〜B7のデータ、パリティ
及びストップからなり、キャラクタ時間Tcは例えば伝
送速度が7.8kbpsの場合1.4msとされる。フレー
ム構成は、(b)に示すように、ヘッダ、データ及びブ
ロック・チェック・キャラクタ(BCC)からなり、フ
レーム内のキャラクタ間には(c)に示すように許容イ
ンターバル時間Tciがとられている。また、ヘッダは
(d)に示すように2ビットのデータID、トークンを
引き渡す相手のアドレスを指定する3ビットのトーク
ン、送信元のアドレスを示す3ビットのソースアドレス
からなっている。また、各フレームのデータ1の最上位
ビットには、(e)に示すように、自己がスリープ状態
に入り得るHALT条件が成立しているとき、このこと
を示すために「1」がセットされ、スリープ条件が成立
していないときクリアされるフラグビットが設けられて
いる。
【0031】上記制御ユニットA1、制御ユニットB
2、制御ユニットC3及び制御ユニットD4の各ノード
には、例えば、000、001、010、011のアド
レスが割り当てられ、トークンを次のノードに渡す場合
に、上記フレーム構成のヘッダ部のトークンに相手アド
レスを、ソースアドレスに自己アドレスをそれぞれ設定
しフレーム送信するために使用される。
【0032】トークンパッシングによるアクセスでは、
基本的には、フレーム送信は多重バスラインのアイドル
状態、すなわち、多重バスラインに変化がない状態が所
定の待ち時間Tfw続いた時点でフレームの終了と判断
し、受信フレーム中にエラーがなく受信したヘッダのト
ークンと自己アドレスを比較照合し、その結果が一致し
たトークンを受信した場合、更に多重バスラインのアイ
ドル状態を確認した上で所定の時間Tsw以内に送信を開
始するというシーケンスで動作する。制御ユニットA1
から制御ユニットB2にトークンを渡す際の動作の様子
を示すと、図5に示すように、制御ユニットA1の送信
フレームの最後のBCCが終了してから所定の待ち時間
Tfw例えば1.6msが経過後所定の時間Tsw例えば2.2
ms以内に制御ユニットB2が自己の送信フレームの最
初のヘッダの送信を開始する。よってTfwをフレーム終
了確認時間、Tswをフレーム送信開始時間とそれぞれ称
する。
【0033】トークンを各ノード間で順番に巡回させサ
イクリック通信を行う様子を示すと図6に示すようにな
り、トークンを制御ユニットB2に渡した制御ユニット
A1が制御ユニットD4からトークンを受信し、送信を
開始するまでを1サイクルとして動作し、多重バスライ
ンBには、最長上記時間Tswの間隔をあけてデータが存
在するようになる。なお、本例のように4つのノードの
場合には、典型的な動作の1サイクル時間Tcyは例えば
伝送速度が7.8kbpsの場合42msになる。
【0034】上述のようなサイクリック通信の過程でス
リープモードへ移行させるスリープ制御を行う場合、制
御ユニットA1、制御ユニットB2、制御ユニットC3
及び制御ユニットD4の各ノードは、自己のスリープ条
件が成立しているかを判断する。
【0035】例えば制御ユニットA1では、ベッテリ電
源のみが供給されている状態で、イグニッションスイッ
チ、テールランプスイッチ、ヘッドランプスイッチ、パ
ッシングスイッチなどのスイッチがオフで、かつ負荷制
御用タイマが全て0であるときであり、これに通信のス
リープ条件が満たされているときにスリープモードに移
行する。
【0036】次に、制御ユニットB2では、イグニッシ
ョン電源オフ、負荷用タイマが全て0、運転席及び運転
席後のドアスイッチがオフであるとき自己のスリープ条
件が成立していると判断し、これに通信のスリープ条件
が満たされるとスリープモードに移行する。そして、制
御ユニットC3では、イグニッション電源オフ、負荷用
タイマが全て0、助手席及び助手席後のドアスイッチな
どがオフであるとき自己のスリープ条件が成立している
と判断し、これに通信のスリープ条件が満たされるとス
リープモードに移行し、制御ユニットDについては説明
を省略する。
【0037】そして、各ノードは、全てのノードのHA
LT条件が成立後、自分のHALT条件も成立している
ときにスリープモードに移行する。このために、自分以
外のノードのスリープ条件の成立を確認する手段が必要
であるが、この手段として通信データ中にHALTフラ
グ(「1」でスリープ条件満足)〔図4(e)参照〕を
設定し、かつ多重バスライン上からトークンを消失させ
る方法として自分を含め全ノードのスリープ条件成立を
最初に判断したノード、すなわち、一番最後に自分のス
リープ条件が満足したノードがトークンを次の順番(ア
ドレス)のノードではなく自分にトークンを渡すことで
トークンを消失させる。
【0038】具体的には、図7に示すように、制御ユニ
ットA1がトークンに2をセットするとともにHALT
フラグに1をセットして送信し、このトークンを受信し
た制御ユニットB2がトークンに3をセットするととも
にHALTフラグに1をセットして送信し、このトーク
ンを受信した制御ユニットC3がトークンに4をセット
するとともにHALTフラグに1をセットして送信した
とすると、このトークンを受信した制御ユニットD4は
自己のスリープ条件が満足していないときには単にトー
クンに1をセットするとともにHALTフラグに0をセ
ットして送信するだけである。
【0039】しかし、制御ユニットD4が他のノードか
ら受信したHALTフラグに基づいてRAM11b内の
所定エリアに形成した図8に示すようなHALTフラグ
管理用エリア11b1 に格納した他のノードのスリープ
条件の状況を参照することよって、自分以外の全ノード
から送られたHALTフラグが全てセットされているこ
とを知って、最後に自分のスリープ条件が成立したと判
断したときには、図示のように、トークンに自己のアド
レスである4をセットするとともにHALTフラグに1
をセットして送信したとする。このことによってトーク
ンを多重バスラインB上から消失させることができる。
【0040】このような機能は制御ユニットD4以外の
他のノード、制御ユニットA1、制御ユニットB2及び
制御ユニットC3も有し、一般的には、各ノードは、自
分以外の全ノードから送られたHALTフラグが全てセ
ットされており最後に自分のスリープ条件が成立したノ
ードは、HALTフラグをセットすると共にヘッダ内の
トークン部に自分のアドレスをセットしデータ送出する
ことにより多重バスライン上からトークンを消失させ直
ちにスリープモードに移行する。そして、最後にスリー
プ条件が成立し多重バスライン上からトークンを消失さ
せたノードを除く他のノードは、自分のスリープ条件が
引き続き成立しており、多重バスラインからトークンを
消失させたノードからのHALTフラグが図8のHAL
Tフラグ管理用エリア11b1 にセットされていること
を確認後、直ちにスリープモードに移行する。
【0041】以上概略説明した方法及び装置動作の詳細
を、各ノードのCPUが制御プログラムにしたがって行
う処理を示す図9乃至図13のフローチャートを参照し
て以下説明する。
【0042】CPU11は電源の投入により動作を開始
し、図9のメインルーチンの最初のステップS1におい
てイニシャライズを行い、タイマや割込などをクリアす
る。次にステップS2に進み、ここでスリープモードで
あるか否かを判定し、この判定がYESのときにはステ
ップS3に進んでウェークアップ入力があるまで待ち、
ウェークアップ入力があるとステップS4に進んでスリ
ープモードを通常モードに切り替えてから上記ステップ
S2に戻る。このときステップS2の判定がYESとな
るのでステップS5のタイマ管理処理とステップS6の
入出力処理を行った後ステップS2に戻り、ステップS
2の判定がYESとなるまでステップS5及びS6を繰
り返し行う。ステップS5のタイマ管理処理においては
各種のタイマ割込処理などの時間管理を行い、ステップ
S6の入出力処理においてはCPU11に接続されてい
るスイッチ・センサ類131 〜13nからの信号を入力
するとともにモータやランプなどの負荷141 〜14n
を駆動する信号を出力する。
【0043】CPU11は、ステップS6の入出力処理
により多重バスラインBにバッファアンプ12bを介し
て接続されている入力ポートIに信号が入力されたこと
を判断すると、図10及び図11のフローチャートに示
す受信割込処理を開始する。そして、最初のステップS
2aにおいて、受信エラーチェックがOKであるか否か
の判定を行う。この受信エラーのチェックはキャラクタ
単位で行い、受信データからパリティを算出し、この算
出したパリティを受信したパリティと比較照合する。比
較の結果が不一致のときにはステップS2aの判定はΝ
Oとなり、パリティエラーがあるとしてステップS2b
に進んでエラー処理を行ってから図9のメインルーチン
に戻る。
【0044】ステップS2aの判定がYESのとき、す
なわち、受信エラーチェックがOKのときには、ステッ
プS2cに進んでその1キャラクタ分のデータをRAM
11b内に形成されたフレームバッファエリアに格納し
てからステップS2dに進み、ここで1フレーム分の受
信が終了したか否かの判定を行う。1フレーム分の受信
が終了しておらずこのステップS2dがΝOのときには
図9のメインルーチンに戻り、判定がYESのときには
ステップS2eに進む。
【0045】ステップS2eにおいては、受信したフレ
ームのBCCチェックがOKであるか否の判定を行う。
この受信BCCのチェックは受信フレームのヘッダから
最終データまでをキャラクタ単位で加算し、この加算値
と受信したBCCとを比較照合する、所謂チェックサム
方式で行う。比較の結果が不一致のときにはステップS
2eの判定はΝOとなり、BCCエラーがあるとして上
記ステップS2bに進んでエラー処理を行ってから図9
のメインルーチンに戻る。
【0046】ステップS2eの判定がYESのとき、す
なわち、受信した1フレームにエラーがないときには、
ステップS2fに進み、ここで受信したヘッダ中のトー
クンとソースアドレスと自己アドレスが一致するか否か
を判定し、三者が一致し判定がYESのときには図9の
メインルーチンに戻り、三者が不一致で判定がΝOのと
きにはステップS2gに進む。このステップS2fにお
いては、受信データが、最後にスリープ状態になったノ
ードが自分のアドレスをトークンにセットして送信した
データをフィードバック受信したものであるかどうかを
判断するためのステップである。
【0047】ステップS2gにおいては受信したヘッダ
中のデータIDが00であるか否かを判定し、この判定
がΝOのときにはステップS2hに進んでIDが01で
あるか否かを判定し、この判定もΝOのときには次にス
テップS2iに進んでIDが10であるか否かを判定す
る。そして、このステップS2iの判定もΝOのときに
は上記ステップS2bに進み、ここでIDに誤りがある
としてエラー処理を行ってから図9のメインルーチンに
戻る。このステップS2g〜S2iは本発明に直接関係
ないので詳細な説明は省略する。
【0048】上記ステップS2gの判定がYESのと
き、すなわち、IDが00であるときにはステップS2
jに進んで通信モードを通常にセットしてからステップ
S2kに進む。ステップS2kにおいては、受信したヘ
ッダ中のヘッダのソースアドレスとデータ1の先頭ビッ
トとにより、RAM11b中のデータエリアに形成さて
いるノード別HALTフラグ管理用エリアについて、送
信元の他のノードのHALTを更新してからステップS
2mに進む。そして、上記ステップS2hの判定がYE
Sのとき、すなわち、IDが01のときにはステップS
2nに進んで通信モードを故障診断にセットし、上記ス
テップS2iの判定がYESのとき、すなわち、IDが
10のときにはステップS2nに進んで通信モードを通
信指令にセットしてからステップS2p(図11参照)
に進む。
【0049】ステップS2pにおいては受信したヘッダ
のトークンが自己のアドレスとなっているか否かを判定
し、自己のアドレスでなく判定がΝOのときにはステッ
プS2qに進んで他のノードのHALTが全て1になっ
ているか否かをノード別HALTフラグ管理用エリアを
調べることによって判定する。ステップS2qの判定が
ΝOのときには図9のメインルーチンに戻り、判定がY
ESのときにはステップS2rに進んで自己HALTが
スリープ可能な条件を満足しているか否かを判定する。
この判定がΝOのときには図9のメインルーチンに戻
り、判定がYESのときにはステップS2sに進んでス
リーピフラグをセットしてから図9のメインルーチンに
戻る。
【0050】上記ステップS2pの判定がYESのと
き、すなわち、受信トークンが自己のアドレスとなって
いるときにはステップS2tに進んで自己HALTがス
リープ可能な条件を満足しているか否かを判定する。こ
のステップS2tの判定がΝOのときにはステップS2
uに進んで送信データ中のHALTフラグをクリアして
からステップS2vに進む。ステップS2vにおいては
トークン通常処理を行って送信トークンに相手アドレス
をセットしてからステップS2z1 に進む。
【0051】上記ステップS2tの判定がYESのと
き、すなわち、自己HALTがスリープ可能な条件を満
足しているときにはステップS2wに進み、ここで送信
データ中のHALTフラグをセットしてからステップS
2xに進む。ステップS2xにおいては他のノードのH
ALTが全て1であるか否かを図8のHALTフラグ管
理用エリアを調べることによって判定する。このステッ
プS2xの判定がΝOのときには上記ステップS2vに
進み、YESのときすなわち他のノードのHALTが全
て1であるときにはステップS2yに進んでトークン消
失処理を行って送信トークンに自己アドレスをセットし
てからステップS2z1 に進む。
【0052】ステップS2z1 においてはヘッダ、デー
タ及びBCCからなる送信フレームをセットしてからス
テップS2z2 に進んで送信カウンタの初期化を行い、
次のステップS2z3 において送信開始タイマをスター
トさせてから図9のメインルーチンに戻る。
【0053】CPU11は、上記受信割込処理のステッ
プS2z3 において送信開始タイマをスタートさせる
と、図12のフローチャートに示す送信タイマ割込処置
を開始し、その最初のステップS1aにおいて送信開始
タイマがタイムオーバしたか否かを判定し、この判定が
ΝOのときには図9のメインルーチンに戻る。ステップ
S1aの判定がYESのとき、すなわち、送信開始タイ
マがタイムオーバになるとステップS1bに進んで送信
カウンタが送信終了を示す内容になったか否かを判定す
る。このステップS1bの判定がΝOのときにはステッ
プS1cに進んで次のデータを送信し、続くステップS
1dに進んで送信カウンタを更新してから図9のメイン
ルーチンに戻る。また、ステップS1bの判定がYES
のとき、すなわち、送信カウンタが送信終了を示す内容
になっているときにはステップS1eに進んで送信終了
フラグをセットしてから図9のメインルーチンに戻る。
【0054】CPU11は、ステップS5のタイマ管理
処理により、多重バスラインBがバッファアンプ12b
を介して接続されている入力ポートIを監視し、アイド
ル状態すなわち信号入力のない状態が所定時間例えば2
00ms続いたとき、図13のフローチャートに示すス
リープ移行タイマ割込処理を開始する。そして、その最
初のステップS1hにおいてスリープフラグが1である
か否かを判定し、この判定がΝOのときにはステップS
1iに進んで送信トークンが自己アドレスであるか否か
を判定し、この判定がΝOのときには図9のメインルー
チンに戻り、判定がYESのときにはステップS1jに
進んで送信終了フラグがセットされ終了になっているか
否かを判定し、この判定がΝOのときには図9のメイン
ルーチンに戻る。また、上記ステップS1hの判定がY
ESでスリープフラグが1であるか、または、ステップ
S1jの判定YESで送信終了フラグが終了となってい
るときにはステップS1kに進み、ここで自己のノード
をスリープモードに移行させてから図9のメインルーチ
ンに戻る。
【0055】以上図9〜図13のフローチャートを参照
して行ったCPU11が行う処理動作の説明から明らか
なように、CPU11は、多重バスラインB上のデータ
を受信する受信手段11−1として、受信したデータ中
のトークンが自己のアドレスであるとき、自己のスリー
プ条件が満足しているか否かを示すHALT情報として
のHALTフラグを有し、トークンとして次のノードの
アドレスをセットしたデータを送信する送信手段11−
2として、受信したデータ中のトークンが自己のアドレ
スであるとき、RAM11bのHALTフラグ管理用エ
リア11b1 に格納されたHALT情報により他のノー
ドの全てがスリープ条件を満足していてかつ自己のスリ
ープ条件が成立している場合、自己のスリープ条件が満
足していることを示すHALT情報を有し、トークンと
して他のノードのものでないアドレスをセットしたデー
タを送信するトークン消失処理手段11−3として、受
信したトークンが自己のアドレスでないとき、HALT
フラグ管理用エリア11b 1 に格納されたHALT情報
により他のノードの全てがスリープ条件を満足し、かつ
自己のスリープ条件が成立していることを確認してスリ
ープモードに移行させる第1のスリープ移行手段11−
4として、そして他のノードのものでないアドレスをセ
ットしたデータを送信した後、スリープモードに移行さ
せる第2のスリープ移行手段11−5としてそれぞれ働
いている。
【0056】なお、実施例では、スリープを消失させる
ためにトークンとして自己のアドレスを使用しているの
で、これはアドレスを有効に利用できるようにし、少な
いビット数でより多くのノードの制御を可能にする上で
有利であるが、ビット数に余裕があるときには、自己も
含め他のノードに使用していない任意のアドレスを使用
するようにしてもよいことは明らかである。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように本発明の方法によれ
ば、各ノードにおいて他のノードのスリープ条件を知り
うる状態になっているので、自己がスリープ条件を満足
したとき他の全てのノードがスリープ条件を満足してい
るときには、自らは直ちにスリープモードに移行するこ
とができ、また最後にスリープ条件を満足したノードが
他のノードのアドレスをセットしないトークンを使用し
て自己がスリープ条件を満足するようになったことを示
すデータを送信するので、多重バスライン上からトーク
ンを消失させることができると共に、他のノードも自分
を含めて他のノードがスリープ状態になったことを知っ
て直ちにスリープモードに移行することができる。特
に、最後に自己のスリープ条件が成立したノードがトー
クンとして自己のアドレスをセットして送信するので、
アドレスを有効に利用できるようになり、少ないビット
数でより多くのノードの制御が可能となる。
【0058】従って、バスアクセス方式としてトークン
パッシングを採用した車両内多重通信システムにおい
て、スリープモードへの移行を迅速かつ確実に行えるよ
うにするスリープ制御方法が得られる。
【0059】また、本発明の装置によれば、各ノードが
自己のスリープ条件が満足しているか否かを示すHAL
T情報を有し、トークンとして次のノードのアドレスを
セットしたデータを送信し、他の全ノードから送られた
HALT情報を格納しているので、各ノードにおいて他
のノードのスリープ条件を知りうる状態になり、自己が
スリープ条件を満足したとき他の全てのノードがスリー
プ条件を満足しているときには、自らは直ちにスリープ
モードに移行させることができる。また、最後にスリー
プ条件を満足したノードが他のノードのアドレスをセッ
トしないトークンを使用し、自己がスリープ条件を満足
するようになったことを示すデータを送信するので、多
重バスライン上からトークンを消失させることができる
と共に、他のノードも自分を含めて他のノードがスリー
プ状態になったことを知って直ちにスリープモードに移
行させることができる。特に、スリープ消失処理手段が
送信するデータにトークンとしてセットするアドレスが
自己のアドレスであるので、アドレスを有効に利用でき
るようになり、少ないビット数でより多くのノードの制
御が可能となる。
【0060】従って、バスアクセス方式としてトークン
パッシングを採用した車両内多重通信システムにおい
て、スリープモードへの移行を迅速かつ確実に行えるよ
うにするスリープ制御装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明による車両用多重通信システムに
おけるスリープ制御装置の基本構成を示すブロック図で
ある。
【図2】本発明の方法及び装置が適用される車両用多重
通信システムの概略構成を示すブロック図である。
【図3】図2中の一部分の具体的な構成例を示す図であ
る。
【図4】図2のシステムのノード間で送信されるデータ
のキャラクタ構成及びフレーム構成を示す図である。
【図5】図2のシステムのノード間で行われる通信の基
本シーケンスを示す図である。
【図6】図2のシステムのノード間で行われる通信の1
サイクルを説明するための説明図である。
【図7】図2のシステムにおいてトークンを消失させる
際の動作を説明するための説明図である。
【図8】図3中のCPUが内蔵するRAM内に形成した
HALTフラグ管理用エリアを示す図である。
【図9】図3中のCPUが行う処理のメインルーチンの
概略を示すフローチャートである。
【図10】図3中のCPUが行う受信割込処理の一部分
を示すフローチャートである。
【図11】図3中のCPUが行う受信割込処理の他の一
部分を示すフローチャートである。
【図12】図3中のCPUが行う送信タイマ割込処理を
示すフローチャートである。
【図13】図3中のCPUが行うスリープ移行タイマ割
込処理を示すフローチャートである。
【図14】トークンパッシング方式の多重通信システム
の一般的な構成を示す図である。
【図15】図14のシステムにおけるスリープ制御方法
の問題点を説明するための図である。
【符号の説明】
1〜4 複数のノード(制御ユニットA、制御ユニ
ットB、制御ユニットC、制御ユニットD) B 多重バスライン 11−1 受信手段(CPU) 11−2 送信手段(CPU) 11−3 トークン消失処理手段(CPU) 11−4 第1のスリープ移行手段(CPU) 11−5 第2のスリープ移行手段(CPU) 11b1 HALT情報格納手段(HALTフラグ管
理用エリア)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04Q 9/00 321 E

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々が多重通信機能を有する複数のノー
    ドを車両内の各所に設けるとともに多重バスラインで相
    互接続し、トークンを各ノード間で順番に巡回させサイ
    クリック通信を行う車両用多重通信システムにおいて、 各ノードは、受信したトークンが自己のアドレスである
    とき、自己のスリープ条件が満足しているか否かを示す
    HALT情報を有し、トークンとして次のノードのアド
    レスをセットしたデータを送信させ、 他の全ノードから送られたHALT情報が全てスリープ
    条件を満足していて最後に自己のスリープ条件が成立し
    たノードは、自己のスリープ条件が満足していることを
    示すHALT情報を有し、トークンとして他のノードの
    ものでないアドレスをセットしたデータを送信し、多重
    バスラインからトークンを消失させ直ちにスリープモー
    ドに移行し、 最後にスリープ条件が成立し多重バスラインからトーク
    ンを消失させたノードを除く他のノードは、自己のスリ
    ープ条件が引き続き成立していて、多重バスラインから
    トークンを消失させたノードからのHALT情報がスリ
    ープ条件を満足していることを示すものであることを確
    認後直ちにスリープモードに移行することを特徴とする
    スリープ制御方法。
  2. 【請求項2】 最後に自己のスリープ条件が成立した前
    記ノードがトークンとしてデータにセットするアドレス
    が自己のアドレスであることを特徴とするす請求項1記
    載のスリープ制御方法。
  3. 【請求項3】 各々が多重通信機能を有する複数のノー
    ドを車両内の各所に設けるとともに多重バスラインで相
    互接続し、トークンを各ノード間で順番に巡回させサイ
    クリック通信を行う車両用多重通信システムにおいて、 各ノードは、 多重バスライン上のデータを受信する受信手段と、 該受信手段により受信したデータ中のトークンが自己の
    アドレスであるとき、自己のスリープ条件が満足してい
    るか否かを示すHALT情報を有し、トークンとして次
    のノードのアドレスをセットしたデータを送信する送信
    手段と、 自己を含む全ノードから送られたHALT情報を格納す
    るHALT情報格納手段と、 前記受信手段により受信したデータ中のトークンが自己
    のアドレスであるとき、前記HALT情報格納手段に格
    納されたHALT情報により他のノードの全てがスリー
    プ条件を満足していてかつ自己のスリープ条件が成立し
    ている場合、自己のスリープ条件が満足していることを
    示すHALT情報を有し、トークンとして他のノードの
    ものでないアドレスをセットしたデータを送信するトー
    クン消失処理手段と、 前記受信手段により受信したトークンが自己のアドレス
    でないとき、前記HALT情報格納手段に格納されたH
    ALT情報により他のノードの全てがスリープ条件を満
    足し、かつ自己のスリープ条件が成立していることを確
    認してスリープモードに移行させる第1のスリープ移行
    手段と、 前記トークン消失処理手段が他のノードのものでないア
    ドレスをセットしたデータを送信した後、スリープモー
    ドに移行させる第2のスリープ移行手段とを有すること
    を特徴とするスリープ制御装置。
  4. 【請求項4】 スリープ消失処理手段が送信するデータ
    にトークンとしてセットするアドレスが自己のアドレス
    であることを特徴とする請求項3記載のスリープ制御装
    置。
JP6302128A 1994-12-06 1994-12-06 車両用多重通信システムにおけるスリープ制御方法及び装置 Withdrawn JPH08163161A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008113211A (ja) * 2006-10-30 2008-05-15 Denso Corp 車両用通信システム
CN112269371A (zh) * 2020-10-23 2021-01-26 安徽江淮汽车集团股份有限公司 一种车辆网络休眠异常事件监测方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008113211A (ja) * 2006-10-30 2008-05-15 Denso Corp 車両用通信システム
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