JP6185349B2 - 過給式内燃機関のインテークガス冷却装置 - Google Patents

過給式内燃機関のインテークガス冷却装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6185349B2
JP6185349B2 JP2013196768A JP2013196768A JP6185349B2 JP 6185349 B2 JP6185349 B2 JP 6185349B2 JP 2013196768 A JP2013196768 A JP 2013196768A JP 2013196768 A JP2013196768 A JP 2013196768A JP 6185349 B2 JP6185349 B2 JP 6185349B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
intake gas
outlet pipe
partition plate
low temperature
reservoir
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013196768A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015063913A (ja
Inventor
智也 横井
智也 横井
増田 浩一
浩一 増田
新保 善一
善一 新保
郁雄 小沢
郁雄 小沢
利朗 松原
利朗 松原
善仁 嘉田
善仁 嘉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Denso Corp
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp, Toyota Motor Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2013196768A priority Critical patent/JP6185349B2/ja
Priority to PCT/JP2014/075155 priority patent/WO2015046182A1/ja
Priority to EP14848351.4A priority patent/EP3051096B1/en
Priority to TR2018/10067T priority patent/TR201810067T4/tr
Publication of JP2015063913A publication Critical patent/JP2015063913A/ja
Priority to ZA2016/02009A priority patent/ZA201602009B/en
Application granted granted Critical
Publication of JP6185349B2 publication Critical patent/JP6185349B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B29/00Engines characterised by provision for charging or scavenging not provided for in groups F02B25/00, F02B27/00 or F02B33/00 - F02B39/00; Details thereof
    • F02B29/04Cooling of air intake supply
    • F02B29/045Constructional details of the heat exchangers, e.g. pipes, plates, ribs, insulation, materials, or manufacturing and assembly
    • F02B29/0468Water separation or drainage means
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F17/00Removing ice or water from heat-exchange apparatus
    • F28F17/005Means for draining condensates from heat exchangers, e.g. from evaporators
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28DHEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
    • F28D21/00Heat-exchange apparatus not covered by any of the groups F28D1/00 - F28D20/00
    • F28D2021/0019Other heat exchangers for particular applications; Heat exchange systems not otherwise provided for
    • F28D2021/008Other heat exchangers for particular applications; Heat exchange systems not otherwise provided for for vehicles
    • F28D2021/0082Charged air coolers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F2265/00Safety or protection arrangements; Arrangements for preventing malfunction
    • F28F2265/06Safety or protection arrangements; Arrangements for preventing malfunction by using means for draining heat exchange media from heat exchangers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F2265/00Safety or protection arrangements; Arrangements for preventing malfunction
    • F28F2265/22Safety or protection arrangements; Arrangements for preventing malfunction for draining
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Supercharger (AREA)

Description

本発明は、過給式内燃機関のインテークガス冷却装置に関し、とくにインテークガス冷却装置の凝縮水排出構造に関する。
特許文献1は、従来の過給式内燃機関のインテークガス冷却装置として、インタークーラタンク内にインテークガスに生じた凝縮水の溜まり部を設定し、そこに一時的に凝縮水を溜める構造を開示している。また、凝縮水の溜まり部の下端に設定したドレンを開示している。
特許文献2は、インタークーラタンク内の凝縮水、オイルを内燃機関に吸い出す手段として、インテークマニホルド負圧を利用したバキューム配管を開示している。
特開2012−117455号公報 特開2012−102667号公報
しかし、従来の過給式内燃機関のインテークガス冷却装置にはつぎの課題がある。
溜まり部をインテークガス流れから別室として設定していないため、溜まり部に溜まっ
た凝縮水がインタークーラ内を流れるインテークガスの流速により一気に大量に持ち去られてしまい、内燃機関の作動不調(作動不良)を起こすおそれがある。とくに冷間時走行中にインタークーラのコア部に生じた氷結が内燃機関停止時に溶けてインタークーラ内に溜まり、エンジ始動時にインテークガスの流れによって持ち去られて内燃機関に吸入され、液圧縮、ラフアイドル、異音発生等の内燃機関の作動不調を起こすおそれがある。
また、ドレンの場合、定期的にメンテナンス作業が必要となる。
また、バキューム配管での吸出しは、小排気量の車両では低回転域で負圧が足りず、吸出しができない場合がある。また、インタークーラタンクからインテークマニホールドまでのバキューム配管が必要になる。
本発明の目的は、インタークーラにおける凝縮水が一気に大量に内燃機関に吸入されることが抑制または防止される過給式内燃機関のインテークガス冷却装置を提供することにある。
上記目的を達成する本発明の過給式内燃機関のインテークガス冷却装置は、つぎの第1−第の構成をとることができる。第1−第の構成は、後述する本発明の第1−第4実施例の何れにも適用できる。
第1実施例はつぎの第の構成をとることができ、第2実施例はつぎの第の構成をとることができ、第3実施例はつぎの第の構成をとることができ、第4実施例はつぎの第の構成をとることができる。
本発明の第1の構成では、過給式内燃機関のインテークガス冷却装置はインテークガス通路にインタークーラを備える。インタークーラは低温側タンクを有している。低温側タンクにはアウトレットパイプが接続している。
低温側タンクの下部には、凝縮水を一時的に溜めるリザーバが設けられている。
該リザーバの底部からアウトレットパイプ内に開口する位置まで延びる水吸い出しパイプが設けられている。
水吸い出しパイプは、その一部または全部がホースであってもよい。
記第1の構成において、低温側タンクは、中仕切り板によって、インテークガスが流れる上室とリザーバを構成する下室とに上下に区画されており、中仕切り板にはアウトレットパイプを含め中仕切り板の最下部に中仕切り板上の凝縮水をリザーバに落とす水落とし開口が設けられている。
上記第の構成において、中仕切り板はインテークガス流れ方向に上流側部と下流側部を有しており、中仕切り板は上流側部から下流側部に向かって下降する形状に形成されている。
中仕切り板の下流側部に水落とし開口が設けられている。
中仕切り板の上流側部は上流側部の下面側にリザーバに溜まった凝縮水が水落とし開口を閉塞した状態で凍結した時に体積膨張分を吸収するための空間部を形成している。
本発明の第の構成では、上記第の構成において、中仕切り板の上面にはバッフルプレートが設けられている。
バッフルプレートは、中仕切り板上に凝縮水が溢れた時に凝縮水の低温側タンクからアウトレットパイプへの流れを遮るように配置されている。
上室にはバッフルプレートの上方にアウトレットパイプの横断面積以上の横断面積が確保されている。
本発明の第の構成では、上記第の構成において、バッフルプレートが複数設けられ
ており、各バッフルプレートには中仕切り板上の水が通過可能な開口が設けられている。すべてのバッフルプレートの開口が同一直線上に位置することがないように、少なくとも1つのバッフルプレートの開口は、上記同一直線上からずれている。
本発明の第の構成では、上記第−第の構成において、水吸い出しパイプはリザーバ内から中仕切り板を貫通して上室に延び上室で折れ曲がって上室内からアウトレットパイプ内に突き出しアウトレットパイプ内に開口している。
本発明の第の構成では、上記第1−第の構成において、水吸い出しパイプはいったん低温側タンク外に出てリザーバ内とアウトレットパイプ内とを連結している。
本発明の第の構成では、上記第1−第の構成において、アウトレットパイプに、インテークガス流れ方向に横断面積が徐々に縮小された横断面積縮小部、横断面積が最も縮小された喉部、インテークガス流れ方向に横断面積が徐々に拡大された横断面積拡大部が、インテークガス流れ方向に順に設けられており、水吸い出しパイプのアウトレットパイプ内への開口端が喉部に位置している。
本発明の第の構成では、上記第1の構成において、インタークーラはインテークガスが下方向に流れるダウンフロータイプのコア、またはインテークガスが左右方向に流れるクロスフロータイプのコアを備えている。
アウトレットパイプが低温側タンクの上下方向中間部に設けられている。
低温側タンク内でアウトレットパイプより下方に位置する領域がリザーバを構成しており、水吸い出しパイプがリザーバの底部からアウトレットパイプ内に開口する位置まで延びている。
本発明の第1の構成によれば、凝縮水がインテークガスが流れる通路から一時的にリザーバに排出されることで、インタークーラにおける凝縮水が一気に大量に内燃機関に吸入されることが抑制または防止され、液圧縮やラフアイドル等の内燃機関の作動不調が抑制または防止される。また、リザーバの底部からアウトレットパイプ内に開口する位置まで延びる水吸い出しパイプが設けられているので、リザーバ内に一時的に溜められた凝縮水は、タンク部とアウトレットパイプ部との流速差、圧損等によって生じる、タンク部とアウトレットパイプ部との圧力差により、水吸い出しパイプを通してアウトレットパイプ内に吸い出される。水吸い出しパイプを通しての吸い出し量は水吸い出しパイプの両端の圧力差、高さ位置の差、パイプ径等から制限されるため、リザーバ内の凝縮水が一気に大量にアウトレットパイプ内に吸い出されることはなく、液圧縮やラフアイドル等の内燃機関の作動不調が抑制される。
また、本発明の第の構成によれば、リザーバが中仕切り板によって上室から区画されているので、リザーバ内の水が上室を流れるインテークガスの流れによって一気に大量にアウトレットパイプ内に持ち去られることはない。
凝縮水がインテークガスが流れる上室から水落とし開口を通してリザーバに落とされるため、中仕切り板上に多量の凝縮水が溜まることが抑制され、中仕切り板上に多量の凝縮水が滞留し凝縮水が一気に大量に内燃機関に吸入されることが抑制される。
また、本発明の第の構成によれば、中仕切り板は上流側部から下流側部に向かって下降する形状に形成されており、中仕切り板の下流側部に水落とし開口が設けられているため、中仕切り板上を流れる凝縮水を水落とし開口に導くことができ効果的に水落とし開口を通してリザーバに落下させることができる。
また、中仕切り板の上流側部はリザーバに溜まった凝縮水が前記水落とし開口を閉塞した
状態で凍結した時の体積膨張分を吸収するための空間部を形成しているので、低温側タンクが凝縮水の凍結の体積膨張によって破損することが抑制される。
本発明の第の構成によれば、リザーバが満杯になって凝縮水が中仕切り板上に溢れた時などにおいて、バッフルプレートが凝縮水の低温側タンクからアウトレットパイプへの排出速度を遅くするので、内燃機関の作動不調を防止または抑制することができる。
また、上室にはバッフルプレートの上方にアウトレットパイプの横断面積以上の横断面積が確保されているので、上室を流れる時の、インテークガス流れの圧損の悪化が抑制される。
本発明の第の構成によれば、すべてのバッフルプレートの開口が同一直線上に位置することがないように、少なくとも1つのバッフルプレートの開口は同一直線上からずれているので、中仕切り板上を流れる凝縮水のアウトレットパイプへの排出速度が効果的に遅くされ、内燃機関の作動不調が効果的に防止または抑制される。
本発明の第の構成によれば、水吸い出しパイプが低温側タンクとアウトレットパイプ内に配置されているため、水吸い出しパイプを設けても低温側タンクとアウトレットパイプの外形が水吸い出しパイプによって大きくなることはない。その結果、インテークガス冷却装置は水吸い出しパイプを設けない場合と同程度にコンパクトであり、車両への搭載性に優れている。
本発明の第の構成によれば、低温側タンクが深い、不規則形状等により水吸い出しパイプが低温側タンクの最下端に届かない場合であっても、低温側タンク外に取り回されたパイプ(パイプはホースである場合を含む)から水吸い出しパイプを構成することにより、容易にリザーバ内とアウトレットパイプ内とを連結することができる。
本発明の第の構成によれば、水吸い出しパイプのアウトレットパイプ内への開口端が喉部に設けられているので、アウトレットパイプのベンチュリー効果が高められ、水吸い出しパイプによる凝縮水吸い出し効果が高められる。
本発明の第の構成によれば、ダウンフロータイプまたはクロスフロータイプのインタークーラに対しても、一気で大量の吸い出しが抑制された凝縮水の吸い出しが可能である。
本発明の第1実施例に係る過給式内燃機関のインテークガス冷却装置(以下、単に「インテークガス冷却装置」とも云う)の全体の正面図である。 本発明の第1実施例に係るインテークガス冷却装置のうち低温側タンクとその近傍の正面視方向に沿って見た断面図である。 本発明の第1実施例に係るインテークガス冷却装置のうち低温側タンクとその近傍の平面図である。 本発明の第1実施例に係るインテークガス冷却装置のうち低温側タンクとその近傍の側面図である。 本発明の第1実施例に係るインテークガス冷却装置のとり得る構造のうち、低温側タンク側壁を中仕切り板で補強した場合の低温側タンクとその近傍の平面図である。 図5の低温側タンクとその近傍の正面視方向に沿って見た断面図である。 本発明の第1実施例に係るインテークガス冷却装置のとり得る構成のうち、低温側タンクと中仕切り板とバッフルプレートの、一部の断面図である。 本発明の第1実施例に係るインテークガス冷却装置のとり得る構成のうち、スリットからなる開口をもつ、1つのバッフルプレートの斜視図である。 本発明の第1実施例に係るインテークガス冷却装置のとり得る構成のうち、開口を1直線上からずらした複数のバッフルプレートを有する低温側タンクとその近傍の平面図である。 本発明の第1実施例に係るインテークガス冷却装置のとり得る構成のうち、インテークガス流れ方向下流側に向かって凹形状(上流側に向かって凸形状)をなすように配置されたバッフルプレートを有する低温側タンクとその近傍の平面図である。 本発明の第1実施例に係るインテークガス冷却装置のとり得る構成のうち、孔からなる開口をもつ、1つのバッフルプレートの斜視図である。 本発明の第2実施例に係るインテークガス冷却装置のうち低温側タンクとその近傍の正面視方向に沿って見た断面図である。 本発明の第3実施例に係るインテークガス冷却装置のとり得る構造のうち、アウトレットパイプとアウトレットパイプ内に突き出す水吸い出しパイプの正面視方向に沿って見た断面図である。 本発明の第3実施例に係るインテークガス冷却装置のとり得る構造のうち、アウトレットパイプとアウトレットパイプ壁面に開口する水吸い出しパイプの正面視方向に沿って見た断面図である。 本発明の第4実施例に係るインテークガス冷却装置の全体の正面図である。 本発明の第4実施例に係るインテークガス冷却装置のうち低温側タンクとその近傍の側面図である。
本発明の過給式内燃機関のインテークガス冷却装置10を、図1−図16を参照して説明する。ただし、内燃機関および過給機は図示を省略してある。図1−図11は本発明の第1実施例と本発明の第1実施例がとり得る種々の構造を示す。本発明の第1実施例の構造の一部は、本発明の第2−第4の実施例、または本発明の第2、第3の実施例にも適用可能である。図12は本発明の第2実施例を示し、図13、図14は本発明の第3実施例を示し、図15、図16は本発明の第4実施例を示す。本発明の全実施例にわたって互いに同じかまたは対応する構成部分には、本発明の全実施例にわたって同じ符号を付してある。
〔第1実施例〕
本発明の第1実施例を図1−図11を参照して説明する。
まず、構成を説明する。
図1に示すように、本発明の過給式内燃機関のインテークガス冷却装置10は、内燃機関のインテークガス通路にインタークーラ20を備えている。インテークガスは過給気と云ってもよい。図1において、矢印Fはインテークガスの流れ方向を示す。過給機式内燃機関は火花点火式内燃機関であってもよいし、ディーゼル式内燃機関であってもよい。過給機はターボチャージャであってもよいし、ターボ以外の機械式過給機(機械式スーパーチャージャ)であってもよい。インタークーラ20は、インテークガス通路に設置された熱交換機からなり、過給機で圧縮されて昇温したインテークガスを冷却し内燃機関の充填効率を高める。スロットル弁は、インタークーラ20の下流側に、すなわちインタークーラ20と内燃機関との間に設けられ、サージタンク、インテークマニホールドはスロットル弁と内燃機関との間に設けられる。
インタークーラ20は、インテークガスが流入する高温側タンク22、熱交換をするインタークーラコア(以下、単に「コア」という)24、インテークガスが流出する低温側タンク26を有している。高温側タンク22、コア24、低温側タンク26は、インテークガス流れ方向に高温側タンク22、コア24、低温側タンク26の順に設けられる。コア24は、図1−図4に示すように、インテークガスが下方に流れるダウンフロータイプのコアであってもよいし、インテークガスが左右方向に流れるクロスフロータイプのコア
であってもよい。ダウンフロータイプのコアの場合、高温側タンク22はコア24の上方に設けられ、低温側タンク26はコア24の下方に設けられる。クロスフロータイプのコアの場合、高温側タンク22、低温側タンク26はコア24の左右側方に設けられる。高温側タンク22、コア24の構造は、従来公知の構造が採用されており、公知のため詳細説明を省略する。
高温側タンク22には、内燃機関の吸気通路の一部を構成しインテークガスの入口であるインレットパイプ14が接続している。低温側タンク26には、内燃機関の吸気通路の一部を構成しインテークガスの出口であるアウトレットパイプ28が接続している。インレットパイプ14、アウトレットパイプ28は、インタークーラ20とは別体に形成されてインタークーラ20に接続されてもよいし、あるいはインタークーラ20と一体に形成されてもよい。望ましくは、アウトレットパイプ28は低温側タンク26の側壁からスロットル弁に向かって斜め上方に傾斜して延びている。その場合は、低温側タンク26内の凝縮水がアウトレットパイプ28内に溢れ出ても、自重で低温側タンク26に戻るようになっている。アウトレットパイプ28には、内燃機関の吸気通路を構成するホース52(図5−図7)またはパイプが嵌合しており、アウトレットパイプ28はホース52またはパイプに嵌入している。高温側タンク22はブラケット16を介して車両ボデーに支持され、低温側タンク26はリブ18を介して車両ボデーに支持されている。
図1、図2に示すように、低温側タンク26の下部には、凝縮水12を一時的に溜めるリザーバ30が設けられている。リザーバ30の底部からアウトレットパイプ28内に開口する位置まで延びる水吸い出しパイプ32が設けられている。水吸い出しパイプ32のアウトレットパイプ28内への開口位置は、インテークガス流れ方向にスロットル弁より上流側に位置する。
アウトレットパイプ28は低温側タンク26よりもインテークガス流れ方向下流側に位置する。アウトレットパイプ28内のインテークガスの通路断面積は、低温側タンク26内におけるインテークガスの通路断面積より小さく、アウトレットパイプ28内のインテークガスの流速は低温側タンク26内のインテークガスの流速より大きい。低温側タンク26内のインテークガスがアウトレットパイプ28内で流速を増すため、低温側タンク26内の静圧の一部がアウトレットパイプ28内で動圧に変わって、アウトレットパイプ28内の静圧は低温側タンク26内の静圧よりも低下する。この流速差に伴う静圧低下によるベンチュリー効果と、インテークガスの圧損とにより、アウトレットパイプ28内のインテークガスの静圧は低温側タンク26内のインテークガスの静圧より小さい。この圧力差により、リザーバ30内に溜まった凝縮水12(図2)は水吸い出しパイプ32を通してリザーバ30の底部からアウトレットパイプ28内に吸い出される。水吸い出しパイプ32のアウトレットパイプ28内への開口位置は、インテークガス流れ方向にスロットル弁より上流側に位置するため、水吸い出しパイプ32による凝縮水12の吸い出しは、スロットル下流のインテーク負圧を利用した吸い出しではない。
図1−図4に示すように、水吸い出しパイプ32のアウトレットパイプ28側への開口は、アウトレットパイプ28の内部に位置していてもよいし、後述する図14に示すように、アウトレットパイプ28の内壁面に位置していてもよい。水吸い出しパイプ32は、インテークガス流れの動圧を受けないように、インテークガス流れ方向に直交する方向よりインテークガス流れ方向下流側に向かって開口しているか、またはインテークガス流れ方向に直交する方向に開口している。水吸い出しパイプ32は低温側タンク26内からアウトレットパイプ28内に突き出しているか、アウトレットパイプ28の内壁面で終わっている(図14)。図2に示すように、リザーバ30の底壁34は水吸い出しパイプ32のリザーバ30側端部に向かって下降しており、リザーバ30の底壁34のうち水吸い出しパイプ32のリザーバ30側端部の近傍部は、リザーバ30の底壁34の最下部34a
を形成している。これによって、リザーバ30内の凝縮水12は水吸い出しパイプ32の下端に向かって集まる。水吸い出しパイプ32のリザーバ30側端部は、リザーバ30の底壁34に密着することによって閉塞されることがないように、リザーバ30の底壁34に対して斜めにカットされていることが望ましい。
リザーバ30内に一時的に溜まった凝縮水12が水吸い出しパイプ32の両端部の圧力差によってアウトレットパイプ28内に吸い出されるように、水吸い出しパイプ32の両端部での水頭差、したがってリザーバ30の高さが決められている。また、リザーバ30内に一時的に溜まった凝縮水12が一気に大量にアウトレットパイプ28内に吸い出されて内燃機関の作動不調を生じることがないように、水吸い出しパイプ32の径が一定値(たとえば、3mm、望ましくは2mm)以下に設定されている。低温側タンク26、水吸い出しパイプ32は、軽量性、成形性から、たとえば、アルミ合金製またはプラスチック製であることが望ましい。
以上の構成は、本発明の第2−第4実施例にも適用できる。
図1、図2に示すように、低温側タンク26は、中仕切り板36によって、インテークガスが流れる上室38とリザーバ30を構成する下室(リザーバ30と同じのため下室の符号も30とする)とに上下に区画されている。中仕切り板36には、アウトレットパイプ28と中仕切り板36の最下部となる部位に、中仕切り板36上の凝縮水12をリザーバ30に落とす水落とし開口40が設けられている。開口40は中仕切り板36に設けられた孔であってもよいし、あるいは中仕切り板36に設けられた切欠きであってもよい。中仕切り板36の開口近傍部は開口40に向かって斜め下方に傾斜していてもよい。水吸い出しパイプ32が低温側タンク26内に配置されている場合には、水吸い出しパイプ32はリザーバ30から上室38に中仕切り板36を貫通して延びている。水吸い出しパイプ32の中仕切り板36貫通部位は、水落とし開口40部位であってもよいし、または水落とし開口40以外の部位であってもよい。
中仕切り板36は、上室38におけるインテークガス流れ方向に上流側部36aと下流側部36bを有している。中仕切り板36は上流側部36aから下流側部36bに向かって下降する形状に形成されており、インテークガス流れFをアウトレットパイプ28に案内している。中仕切り板36の下流側部36bに水落とし開口40が設けられている。中仕切り板36のうち水落とし開口40近傍部は、水落とし開口40に向かって下降するように傾斜されることが望ましい。
図2に示すように、中仕切り板36の上流側部36aは、上流側部36aの下面側にリザーバ30に溜まった凝縮水12が水落とし開口40を閉塞した状態で凍結した時に凝縮水12の凍結時の体積膨張分を吸収するための空間部42を形成している。空間部42は中仕切り板36の上流側部36aの下面と凝縮水12が水落とし開口40を閉塞した状態での凝縮水12上面との間の空間である。
図1−図3に示すように、中仕切り板36の上面にはバッフルプレート44が設けられている。バッフルプレート44は、リザーバ30から中仕切り板36上に凝縮水12が溢れた時に凝縮水12の低温側タンク26からアウトレットパイプ28への流れを遮るように配置されている。しかし、凝縮水12の低温側タンク26からアウトレットパイプ28への流れが完全にはせき止められないように、各バッフルプレート44には、中仕切り板36上の水が通過可能な開口46(図3、図8−図11)が1つ以上設けられている。開口46は、バッフルプレート44の全高にわたって開口したスリット(図8−図10)であってもよいし、あるいはバッフルプレート44の高さ方向の一部にわたって開口した孔(図11)であってもよい。各バッフルプレート44は、開口46部位を除いて、低温側タンク26の対向側面間にわたって延びている。また、図7に示すように中仕切り板36
上に凝縮水が溢れバッフルプレート44上端位置まで液溜まりが生じた時に、バッフルプレート44間の液溜まり量、最下流のバッフルプレート44より下流の液溜まり量、最上流のバッフルプレート44より上流の液溜まり量の何れもが、インテークガス流れにより仮に内燃機関に一気に持ち去られても内燃機関の不調を起こす量以下となるように、それぞれのバッフルプレート44の数、間隔、高さ(中仕切り板36からバッフルプレート44上端までの高さ)、配置が設定されている。
図1、図2に示すように、上室38には、バッフルプレート44の上方でかつコア24の下方に、アウトレットパイプ28の横断面積以上の横断面積Sが確保されている。図示例では、複数のバッフルプレート44の各バッフルプレート44の上端はほぼ同じ高さ位置にあり、複数のバッフルプレート44の各バッフルプレート44の上方に、アウトレットパイプ28の横断面積以上の横断面積Sが確保されている。これによって、インテークガスが上室38内を流れる時の圧損がアウトレットパイプ28内を流れる時の圧損以下に低減されている。
図9に示すように、すべてのバッフルプレート44に設けられた開口46が同一直線(たとえば、何れか1つのバッフルプレート44に設けられた開口46を通り、低温側タンク26のインテークガス流れ方向に沿う方向に延びる対向側面に平行な直線)上に位置することがないように、少なくとも1つのバッフルプレート44に設けられた開口46は、同一直線上からずれている。
バッフルプレート44は、図9に示すように、開口46部位から斜め上流側に傾けて設けられてもよいし、図10に示すように、開口46部位から斜め下流側に傾けて設けられてもよい。
低温側タンク26は上方が開口した容器からなり、底壁と側壁を有する。図5、図6に示すように、インテークガス流れ方向に延びインテークガス流れ方向と直交する方向に対向する対向側壁には、インテークガス流れ方向中央部に中仕切り板36側に突出するプレート48が取付けられており、プレート48は中仕切り板36にボルト、ナット50により連結されていてもよい。この構造によって、中仕切り板36は、過給圧がかかって低温側タンク26の側壁が膨れるのを防止する。
中仕切り板36およびバッフルプレート44は、軽量性、成形性から、たとえば、アルミ合金製またはプラスチック製であることが望ましい。
以上の中仕切り板36およびバッフルプレート44の構成は、本発明の第2、第3実施例にも適用できる。
本発明の第1実施例は、さらにつぎの構成を有する。
水吸い出しパイプ32は、低温側タンク26内およびアウトレットパイプ28内に位置する。水吸い出しパイプ32は、リザーバ30内から中仕切り板36を貫通して上室38内に延び、上室38内で折れ曲がって上室38内からアウトレットパイプ28内に突き出し、アウトレットパイプ28内に開口している。水吸い出しパイプ32は、中仕切り板36によって支持されていてもよい。水吸い出しパイプ32は、アウトレットパイプ28内でインテークガス流れ方向下流側に向かって開口している。
つぎに、作用、効果を説明する。
従来においては、冷寒時走行中にインタークーラ20に氷結が生じ内燃機関停止時に溶けて低温側タンク26に溜まった凝縮水が、内燃機関始動時に吸気の流れで一気に大量に内燃機関に吸入され液圧縮やラフアイドル等の内燃機関の作動不調が生じるおそれがあった。この凝縮水には、インタークーラ20に生じた氷結が内燃機関運転中に溶けて低温側タンク26に溜まり内燃機関に一気に大量に吸入される凝縮水を含んでもよい。
これに対し、本発明では、凝縮水12がインテークガスが流れる上室38内空間から一時的にリザーバ30に排出されることで、凝縮水12が一気に大量に内燃機関に吸入されることが抑制または防止される。その結果、液圧縮やラフアイドル等の内燃機関の作動不調が抑制または防止される。
また、リザーバ30の底部からアウトレットパイプ28内に開口する位置まで延びる水吸い出しパイプ32が設けられているので、リザーバ30内に一時的に溜められた凝縮水12は、低温側タンク26部位とアウトレットパイプ28部位との流速差、圧損等によって生じる、低温側タンク26部位とアウトレットパイプ28部位との圧力差により、水吸い出しパイプ32を通してアウトレットパイプ28内に吸い出される。アイドル回転中においても、リザーバ30に溜まった凝縮水をアウトレットパイプ28内に吸い出すことができる。水吸い出しパイプ32を通しての吸い出し量は、水吸い出しパイプ32の両端での圧力差、高さ位置の差、パイプ径等から制限されるため、リザーバ30内の凝縮水が一気に大量にアウトレットパイプ28内に吸い出されることはなく、液圧縮やラフアイドル等の内燃機関の作動不調が抑制される。
また、凝縮水をインテーク通路外に排出するのにドレンを設定していないので、定期的なメンテナンス作業は不要である。また、水吸い出しパイプ32がスロットル弁より上流に位置し、凝縮水の吸い出しにインテークマニホルド負圧が利用されていないので、小排気量の車両でも、低回転域で負圧が足りず凝縮水の吸い出しができないという場合は生じない。また、インテークマニホルド負圧が利用されていないので、インタークーラ20からインテークマニホルドまでのバキューム配管も必要でなく、バキューム配管とりまわしの作業とスペースが必要でない。
以上の作用、効果は、本発明の第2−第4実施例にも適用できる。
中仕切り板36によってリザーバ30が上室38から隔てられているので、リザーバ30内の凝縮水が上室38を流れるインテークガスの流れによって一気に大量にアウトレットパイプ28内に持ち去られることはない。
また、凝縮水12がインテークガスが流れる上室38から水落とし開口40を通してリザーバ30に落とされるため、中仕切り板36上に多量の凝縮水12が溜まることが抑制される。その結果、中仕切り板36上の凝縮水12が一気に大量に内燃機関に吸入されることが抑制される。
中仕切り板36は、中仕切り板36の上流側部36aから下流側部36bに向けて下降する形状に形成されており、中仕切り板36の下流側部36bに水落とし開口40が設けられているため、中仕切り板36上を流れる凝縮水12を水落とし開口40に導くことができ、効果的に水落とし開口40を通してリザーバ30に落下させることができる。
中仕切り板36の上流側部36aは、リザーバ30に溜まった凝縮水12が水位上昇し水落とし開口40を閉塞した状態で凍結した時に体積膨張分を吸収するための空間部を形成しているので、低温側タンク26が凝縮水12の凍結の体積膨張によって破損することが抑制される。
中仕切り板36は低温側タンク26の対向側面間にわたって延び、低温側タンク26の対向側面に連結されているので、低温側タンク26の対向側面に大気圧以上の過給圧がかかった時に低温側タンク26の対向側面が外側に膨れるように変形することを防止できる。これによって、低温側タンク26の対向側面の耐圧補強構造を簡素化できる。
バッフルプレート44は、中仕切り板36上に凝縮水12が溢れた時に凝縮水12の低温側タンク26からアウトレットパイプ28への流れを遮るように配置されているので、バッフルプレート44が凝縮水12の低温側タンク26からアウトレットパイプ28への排出速度を遅くし、内燃機関の作動不調を防止または抑制することができる。
上室38にはバッフルプレート44の上方にアウトレットパイプ28の横断面積以上の横断面積Sが確保されているので、インテークガスが上室38を流れる時の、インテークガスの圧損の悪化が抑制される。
図3、図9、図10に示すように、すべてのバッフルプレート44の開口46が同一直線上に位置することがないように設けられている場合は、中仕切り板36上の凝縮水12の流れWは、ジグザグ状になる。その結果、中仕切り板36上を流れる凝縮水12のアウトレットパイプ28への排出速度が効果的に遅くされ、内燃機関の作動不調が効果的に防止または抑制される。
図10に示すように、バッフルプレート4が開口46部位から斜め下流側に傾けて設けられた場合には、図9の場合に比べて、最下流のバッフルプレート44より下流側の領域の面積を低減することができる。最下流のバッフルプレート44より下流側の領域にある中仕切り板36上の凝縮水は、開口46を同一直線上からずらすことにより持ち去り量を低減することができないが、図10の構造とすることにより、持ち去り量の低減不能の領域の面積を、図9の場合に比べて低減することができる。
図5、図6に示すように、低温側タンク26の対向側壁に取り付けられたプレート48がバッフルプレート44にボルト、ナット50により連結されている場合には、低温側タンク26の対向側壁の壁剛性が上がり、過給圧がかかった時に低温側タンク26の側壁が膨れるのが防止される。
以上の中仕切り板36およびバッフルプレート44の作用、効果は、本発明の第2、第3実施例にも適用できる。
本発明の第1実施例は、さらにつぎの作用、効果を有する。
水吸い出しパイプ32が低温側タンク26とアウトレットパイプ28内に配置されているため、水吸い出しパイプ32を設けても低温側タンク26とアウトレットパイプ28の外形が水吸い出しパイプ32を設けなかった従来に比べて大きくなることはない。その結果、インテークガス冷却装置10はコンパクトであり、車両への搭載性に優れている。
〔第2実施例〕
本発明の第2実施例は、本発明の第1実施例に係る構成、作用、効果のうち、本発明の第2実施例にも適用できるとした構成、作用、効果に加えて、図12に示す、以下の構成、作用、効果を有する。
まず、構成を説明する。水吸い出しパイプ32は低温側タンク26内からいったん低温側タンク26外に出てリザーバ30内とアウトレットパイプ28内とを連結している。たとえば、水吸い出しパイプ32は、リザーバ30の壁を貫通する連結パイプ32aと、アウトレットパイプ28の壁を貫通する連結パイプ32bと、リザーバ30の外部で両連結パイプ32a、32bを接続するホース32cとから構成されていてもよい。
つぎに、作用、効果を説明する。低温側タンク26が深い、または複雑な形状等により水吸い出しパイプ32が低温側タンク26の最下端に届かない場合であっても、低温側タンク26外に取り回されたパイプ(ホース32cである場合を含む)から水吸い出しパイプ32を構成することにより、容易にリザーバ30内とアウトレットパイプ28内とを連
結することができる。外形は大きくなるが、取り回しの自由度が上がる。
〔第3実施例〕
本発明の第3実施例は、本発明の第1実施例に係る構成、作用、効果のうち、本発明の第3実施例にも適用できるとした構成、作用、効果に加えて、図13、図14に示す、以下の構成、作用、効果を有する。
まず、構成を説明する。アウトレットパイプ28に、インテークガス流れ方向に横断面積が徐々に縮小された横断面積縮小部28a、横断面積が最も縮小された喉部28b、インテークガス流れ方向に横断面積が徐々に拡大された横断面積拡大部28cが、インテークガス流れ方向に順に、設けられている。したがって、第3実施例では、アウトレットパイプ28はベンチュリー管となっている。水吸い出しパイプ32のアウトレットパイプ28内への開口端は、喉部28bの中心部か、または外周部に位置している。
図13の例では、水吸い出しパイプ32は低温側タンク26内からアウトレットパイプ28内へ突き出しており、水吸い出しパイプ32のアウトレットパイプ28内への開口端は、喉部28bにおけるアウトレットパイプ28の横断面の中心部にある。
図14の例では、水吸い出しパイプ32はアウトレットパイプ28の壁に設けた孔32dに接続している。水吸い出しパイプ32のアウトレットパイプ28内への開口端は、喉部28bにおけるアウトレットパイプ28の内周面にある。
つぎに、作用、効果を説明する。アウトレットパイプ28がベンチュリー管からなるので、圧力損失を小さくして水吸い出しパイプ32のアウトレットパイプ28内への開口端での低圧を得ることができる。また、水吸い出しパイプ32のアウトレットパイプ28内への開口端が喉部28bに設けられているので、アウトレットパイプ28のベンチュリー効果が高められ、水吸い出しパイプ32による凝縮水吸い出し効果が高められる。
〔第4実施例〕
本発明の第4実施例は、本発明の第1実施例に係る構成、作用、効果のうち、本発明の第4実施例にも適用できるとした構成、作用、効果に加えて、図15、図16に示す、以下の構成、作用、効果を有する。
まず、構成を説明する。コア24は、インテークガスが図15の左右方向に流れるクロスフロータイプのコアからなる。その場合、低温側タンク26の上下方向に延びており、アウトレットパイプ28は、低温側タンク26の下端部以外の部位に、したがって、低温側タンク26の上下方向中間部または上端部に設けられる。アウトレットパイプ28は、図15の紙面と直交する方向に奥側に向かって延び、図15の左右方向と直交する方向に延びる。
低温側タンク26の内部でアウトレットパイプ28より下方に位置する領域がリザーバ30を構成している。水吸い出しパイプ32がリザーバ30の底部からアウトレットパイプ28内に開口する位置まで延びている。水吸い出しパイプ32は、低温側タンク26とアウトレットパイプ28内にあってもよいし、低温側タンク26の壁からいったん低温側タンク26外に出てアウトレットパイプ28の壁を貫通してアウトレットパイプ28内に開口してもよい。
つぎに、作用、効果を説明する。水吸い出しパイプ32がリザーバ30の底部からアウトレットパイプ28内に開口する位置まで延びているので、クロスフロータイプのインタークーラ20に対しても、一気の吸い出しが抑制された凝縮水12の吸い出しが可能である。
なお、図15、図16に示すように、リザーバ30の下端がコア24の下端と同じ高さ位置にある場合は、中仕切り板36およびバッフルプレート44は設けられない。
リザーバ30の下端部がコア24の下端より下方に延びている場合(図示せず)は、中仕切り板36およびバッフルプレート44は設けられてもよい。その場合は、中仕切り板36およびバッフルプレート44の構成、作用、効果は、第1実施例において第2、第3の実施例にも適用できるとした中仕切り板36およびバッフルプレート44の構成、作用、効果を準用できる。
10 過給式内燃機関のインテークガス冷却装置
12 凝縮水
14 インレットパイプ
16 ブラケット
18 リブ
20 インタークーラ
22 高温側タンク
24 インタークーラコア(コア)
26 低温側タンク
28 アウトレットパイプ
28a 横断面積縮小部
28b 喉部
28c 横断面積拡大部
30 リザーバ(下室)
32 水吸い出しパイプ
32a、32b 連結パイプ
32c ホース
32d 孔
34 リザーバの底壁
34a リザーバの底壁の最下部
36 中仕切り板
36a 上流側部
36b 下流側部
38 上室
40 水落とし開口
42 体積膨張分を吸収するための空間部
44 バッフルプレート
46 開口
48 プレート
50 ボルト、ナット
52 ホース

Claims (7)

  1. インテークガス通路にインタークーラを備え、インタークーラが低温側タンクを有しており、低温側タンクにはアウトレットパイプが接続している過給式内燃機関のインテークガス冷却装置において、
    低温側タンクの下部に凝縮水を一時的に溜めるリザーバが設けられており、
    該リザーバの底部からアウトレットパイプ内に開口する位置まで延びる水吸い出しパイプが設けられており、
    低温側タンクは、中仕切り板によって、インテークガスが流れる上室と前記リザーバを構成する下室とに上下に区画されており、中仕切り板には中仕切り板の最下部に中仕切り板上の凝縮水をリザーバに落とす水落とし開口が設けられており、
    中仕切り板はインテークガス流れ方向に上流側部と下流側部を有しており、中仕切り板は上流側部から下流側部に向かって下降する形状に形成されており、
    中仕切り板の下流側部に前記水落とし開口が設けられており、
    中仕切り板の上流側部は該上流側部の下面側にリザーバに溜まった凝縮水が前記水落とし開口を閉塞た状態で凍結した時に体積膨張分を吸収するための空間部を形成している、過給式内燃機関のインテークガス冷却装置。
  2. 中仕切り板の上面にはバッフルプレートが設けられており、
    バッフルプレートは、中仕切り板上に凝縮水が溢れた時に凝縮水の低温側タンクからアウトレットパイプへの流れを遮るように配置されており、
    上室にはバッフルプレートの上方にアウトレットパイプの横断面積以上の横断面積が確保されてい請求項1記載の過給式内燃機関のインテークガス冷却装置。
  3. バッフルプレートが複数設けられており、
    各バッフルプレートには中仕切り板上の水が通過可能な開口が設けられており、
    すべてのバッフルプレートの開口が同一直線上に位置することがないように、少なくとも1つのバッフルプレートの開口は、前記同一直線上からずれている請求項記載の過給式内燃機関のインテークガス冷却装置。
  4. 水吸い出しパイプはリザーバ内から中仕切り板を貫通して上室に延び上室で折れ曲がって上室内からアウトレットパイプ内に突き出しアウトレットパイプ内に開口している請求項2−請求項の何れか1項に記載の過給式内燃機関のインテークガス冷却装置。
  5. 水吸い出しパイプはいったん低温側タンク外に出てリザーバ内とアウトレットパイプ内とを連結している請求項1−請求項の何れか1項に記載の過給式内燃機関のインテークガス冷却装置。
  6. アウトレットパイプに、インテークガス流れ方向に横断面積が徐々に縮小された横断面積縮小部、横断面積が最も縮小された喉部、インテークガス流れ方向に横断面積が徐々に拡大された横断面積拡大部が、インテークガス流れ方向に順に設けられており、水吸い出しパイプのアウトレットパイプ内への開口端が前記喉部に位置している請求項1−請求項の何れか1項に記載の過給式内燃機関のインテークガス冷却装置。
  7. インタークーラはインテークガスが下方向に流れるダウンフロータイプのコア、またはインテークガスが左右方向に流れるクロスフロータイプのコアを備え、
    アウトレットパイプが低温側タンクの上下方向中間部または上端部に設けられ、
    低温側タンク内でアウトレットパイプより下方に位置する領域がリザーバを構成しており、水吸い出しパイプがリザーバの底部からアウトレットパイプ内に開口する位置まで延びている請求項1に記載の過給式内燃機関のインテークガス冷却装置。
JP2013196768A 2013-09-24 2013-09-24 過給式内燃機関のインテークガス冷却装置 Active JP6185349B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013196768A JP6185349B2 (ja) 2013-09-24 2013-09-24 過給式内燃機関のインテークガス冷却装置
PCT/JP2014/075155 WO2015046182A1 (ja) 2013-09-24 2014-09-24 過給式内燃機関のインテークガス冷却装置
EP14848351.4A EP3051096B1 (en) 2013-09-24 2014-09-24 Intake gas cooling device for supercharged internal combustion engine
TR2018/10067T TR201810067T4 (tr) 2013-09-24 2014-09-24 Süperşarj içten yanmalı motora yönelik giriş gazı soğutma cihazı.
ZA2016/02009A ZA201602009B (en) 2013-09-24 2016-03-23 Intake gas cooling device for supercharging internal combustion engine

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013196768A JP6185349B2 (ja) 2013-09-24 2013-09-24 過給式内燃機関のインテークガス冷却装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015063913A JP2015063913A (ja) 2015-04-09
JP6185349B2 true JP6185349B2 (ja) 2017-08-23

Family

ID=52743318

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013196768A Active JP6185349B2 (ja) 2013-09-24 2013-09-24 過給式内燃機関のインテークガス冷却装置

Country Status (5)

Country Link
EP (1) EP3051096B1 (ja)
JP (1) JP6185349B2 (ja)
TR (1) TR201810067T4 (ja)
WO (1) WO2015046182A1 (ja)
ZA (1) ZA201602009B (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6197644B2 (ja) * 2013-12-26 2017-09-20 マツダ株式会社 エンジンの吸気装置
JP6036767B2 (ja) * 2014-08-27 2016-11-30 トヨタ自動車株式会社 過給式内燃機関のインタークーラ装置
US9719470B2 (en) * 2015-05-08 2017-08-01 Ford Global Technologies, Llc Inlet manifold with water-transporting straws
DE102015209209A1 (de) * 2015-05-20 2016-11-24 Mahle International Gmbh Ladeluftkühler
US10288012B2 (en) 2016-01-28 2019-05-14 Ford Global Technologies, Llc Arrangement for introducing water into the intake manifold of an internal combustion engine and control device
DE102016214886A1 (de) * 2016-08-10 2018-02-15 Mahle International Gmbh Ladeluftkühler, insbesondere für ein Kraftfahrzeug
JP6662241B2 (ja) * 2016-08-24 2020-03-11 株式会社デンソー 冷却装置
JP6860313B2 (ja) * 2016-09-12 2021-04-14 日産自動車株式会社 エンジンの制御方法、及び、エンジン
JP6919282B2 (ja) * 2017-04-04 2021-08-18 いすゞ自動車株式会社 熱交換器のパイプ取付構造
JP7287292B2 (ja) * 2020-01-20 2023-06-06 マツダ株式会社 エンジンの吸気装置
CN113464269A (zh) * 2021-08-20 2021-10-01 浙江吉利控股集团有限公司 一种具有冷凝水自排出功能的中冷器

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4918843B1 (ja) * 1969-06-07 1974-05-13
JPS57152428U (ja) * 1981-03-23 1982-09-24
DE3601391A1 (de) * 1986-01-18 1987-02-26 Daimler Benz Ag Vorrichtung zum absaugen von in den luftsammelkasten eines ladeluftkuehlers abtropfendes kondensatoel
JP2005226476A (ja) * 2004-02-10 2005-08-25 Toyota Motor Corp 吸気通路内蓄積オイルの排出構造
FR2908505B1 (fr) * 2006-11-14 2009-02-13 Renault Sas Echangeur thermique comportant des moyens de purge automatique.
FR2922962B1 (fr) * 2007-10-24 2014-04-18 Valeo Systemes Thermiques Dispositif de recuperation et d'evacuation de produits de condensation d'un flux d'air d'admission
JP5505267B2 (ja) * 2010-11-10 2014-05-28 株式会社デンソー 吸気冷却装置
JP2012117455A (ja) 2010-12-01 2012-06-21 Hino Motors Ltd 熱交換器の凝縮水貯留排出機構
JP5440799B2 (ja) * 2010-12-28 2014-03-12 三菱自動車工業株式会社 エンジンの制御装置
JP5803719B2 (ja) * 2012-02-10 2015-11-04 株式会社デンソー 内燃機関用吸気装置
JP6120143B2 (ja) * 2013-03-01 2017-04-26 三菱自動車工業株式会社 内燃機関のインタークーラ凝縮水排出装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2015046182A1 (ja) 2015-04-02
EP3051096A4 (en) 2016-09-14
TR201810067T4 (tr) 2018-08-27
JP2015063913A (ja) 2015-04-09
ZA201602009B (en) 2017-08-30
EP3051096B1 (en) 2018-06-27
EP3051096A1 (en) 2016-08-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6185349B2 (ja) 過給式内燃機関のインテークガス冷却装置
US9394825B2 (en) Charge air cooler internal condensation separator
JP3177942U (ja) 往復動ピストン燃焼機関用の給気冷却器
CN104100332A (zh) 发动机缸盖护罩及曲轴箱通风系统
US9103269B2 (en) Charge air cooler duct system and method
JP6011315B2 (ja) 熱交換器
JP6036767B2 (ja) 過給式内燃機関のインタークーラ装置
CN204060857U (zh) 发动机缸盖护罩及曲轴箱通风系统
JP6459498B2 (ja) エンジンの吸気構造
JP5811889B2 (ja) 空気冷却装置
KR20080103278A (ko) 소음기 및 이를 포함하는 냉장고
JP2007332874A (ja) ブローバイガスのトラップ装置
JP2012117455A (ja) 熱交換器の凝縮水貯留排出機構
JP5800607B2 (ja) Egrガス通路構造
JP2010138776A (ja) 燃料供給装置
CN204691950U (zh) 一种发动机进气管及发动机系统
DK173569B1 (da) Trykladet forbrændingsmotor af dieseltypen med ladeluftvandudskiller
CN204202262U (zh) 三级分离式高效卧式分油装置
JP2012087718A (ja) エンジン給気冷却装置及びこれを備えたエンジン
CN218787145U (zh) 增压器壳体、曲轴箱通风系统及车辆
JP6662241B2 (ja) 冷却装置
CN217139617U (zh) 一种中间隔板氨分板换机组
CN214250233U (zh) 一种油分离器及压缩机换热系统
WO2017010226A1 (ja) 油分離回収器
JP6829231B2 (ja) 車両

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160704

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170509

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170621

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170704

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170727

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6185349

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250