JP2012117455A - 熱交換器の凝縮水貯留排出機構 - Google Patents

熱交換器の凝縮水貯留排出機構 Download PDF

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Abstract

【課題】凝縮水タンクに貯まった凝縮水が水滴状又は霧状となって被冷却媒体に混入しても、この水滴状又は霧状の凝縮水がエンジンに流入するのを防止する。
【解決手段】エンジンに供給される被冷却媒体15を熱交換器17が冷却し、熱交換器17で発生した凝縮水19を凝縮水貯留排出機構21が貯留し排出するように構成される。上記凝縮水19を貯留する凝縮水タンク22が熱交換器17の下部にこの熱交換器17と一体的に設けられる。また凝縮水タンク22上方から熱交換器17の被冷却媒体排出口17fに向う冷却された被冷却媒体15の一部を水返しプレート23が凝縮水タンク22に戻すように設けられる。
【選択図】図1

Description

本発明は、エンジンに供給される吸気、EGRガス等の被冷却媒体を冷却する熱交換器で発生した凝縮水を貯留し排出する機構に関するものである。
従来、過給機にて圧縮された吸気を冷却するインタクーラから凝縮水を排出するインタクーラ凝縮水排出装置が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。このインタクーラ凝縮水排出装置では、凝縮水が集積部に蓄えられ、ポンプ手段が集積部から吸込路を通って凝縮水を取込んで排出路に排出するように構成される。上記ポンプ手段は、ポンプ室と弁体と流路選択手段とを有する。ポンプ室は吸込路と排出路との間に設けられ、弁体はポンプ室の容積を拡大させる吸込位置とポンプ室の容積を減少させる排出位置との間をインタクーラの内圧の高低に応じて変位するように構成される。また流路選択手段は、弁体が吸込位置に移動したときに排出路を閉じかつ吸込路を開くとともに、弁体が排出位置に移動したときに排出路を開きかつ吸込路を閉じるように構成される。更に弁体は、インタクーラの内圧が所定の基準圧以下の場合に吸込位置に移動し、インタクーラの内圧が基準圧を越えた場合に排出位置に移動するように構成される。
このように構成されたインタクーラ凝縮水排出装置では、過給機のコンプレッサが停止してインタクーラの内圧が基準圧以下である場合に、弁体が吸込位置に移動して、排出路を閉じかつ吸込路を開くので、ポンプ室の容積の拡大に伴って集積部から吸込路を通ってポンプ室に凝縮水が取込まれる。また過給機のコンプレッサが作動してインタクーラの内圧が基準圧を越えると、弁体が排出位置に移動して、排出路を開きかつ吸込路を閉じるので、ポンプ室の容積の減少に伴ってインタクーラ内部とポンプ室との間を遮断した状態でポンプ室内の凝縮水が排出路に押し出される。この結果、インタクーラ内の吸気の漏出を抑えつつ、インタクーラから凝縮水を排出できるようになっている。
特開2009−215904号公報(請求項1、請求項2、段落[0007]、段落[0008]、段落[0020]、図3、図4)
しかし、上記従来の特許文献1に示されたインタクーラ凝縮水排出装置では、集積部貯水槽に貯まった凝縮水がこの貯水槽内の圧力や気流の急激な変化により水滴状又は霧状となって吸気に混入すると、この水滴状又は霧状の凝縮水が吸気とともにエンジンに流入するおそれがあった。また、上記従来の特許文献1に示されたインタクーラ凝縮水排出装置では、インタクーラの下方にポンプ手段、吸込路及び排出路を設けるとともに、インタクーラの下部に凝縮水を貯める集積部を設けなければならず、収容スペースを比較的大きく確保しなければならない問題点があった。更に、上記従来の特許文献1に示されたインタクーラ凝縮水排出装置では、過給機のコンプレッサが停止してインタクーラの内圧が基準圧以下である場合に、ポンプ室に凝縮水が取込まれ、過給機のコンプレッサが作動してインタクーラの内圧が基準圧を越えたときに、ポンプ室内の凝縮水が排出路に押し出されるため、集積部に貯まった凝縮水の量に応じた凝縮水の排出を行うことができない問題点もあった。
本発明の第1の目的は、凝縮水タンクに貯まった凝縮水が水滴状又は霧状となって被冷却媒体に混入しても、この水滴状又は霧状の凝縮水がエンジンに流入するのを防止できる、熱交換器の凝縮水貯留排出機構を提供することにある。本発明の第2の目的は、比較的小さなスペースに収容でき、また凝縮水タンクに貯まった凝縮水の量に応じて適切にかつ自動的に凝縮水の排出操作を行うことができる、熱交換器の凝縮水貯留排出機構を提供することにある。
本発明の第1の観点は、図1及び図2に示すように、エンジン11に供給される被冷却媒体15が熱交換器17により冷却され、熱交換器17で発生した凝縮水19を貯留し排出する熱交換器の凝縮水貯留排出機構において、熱交換器17の下部にこの熱交換器17と一体的に設けられ凝縮水19を貯留する凝縮水タンク22と、凝縮水タンク22上方から熱交換器17の被冷却媒体排出口17fに向う冷却された被冷却媒体15の一部を凝縮水タンク22に戻すように設けられた水返しプレート23とを有することを特徴とする。
本発明の第2の観点は、第1の観点に基づく発明であって、更に図1に示すように、凝縮水タンク22下部に接続されたドレン管24と、ドレン管24に設けられドレン管24を開閉するドレンバルブ26と、凝縮水タンク22に設けられ凝縮水タンク22内に貯留された凝縮水19の水位を検出する水位センサ27と、水位センサ27の検出出力に基づいてドレンバルブ26を開閉制御するコントローラ28とを更に有することを特徴とする。
本発明の第3の観点は、第1又は第2の観点に基づく発明であって、更に図1及び図2に示すように、被冷却媒体15がエンジン11に供給される吸気又はEGRガスのいずれか一方又は双方であり、熱交換器17が、吸気15を冷却するインタクーラ又はEGRガスを冷却するEGRクーラのいずれか一方又は双方であることを特徴とする。
本発明第1の観点の凝縮水貯留排出機構では、凝縮水タンクに貯まった凝縮水がこの凝縮水タンク内の圧力や気流の急激な変化により水滴状又は霧状となり、この水滴状又は霧状の凝縮水が、凝縮水タンク上方から熱交換器の被冷却媒体排出口に向う冷却された被冷却媒体の一部に混入しても、水返しプレートが上記水滴状又は霧状の凝縮水を含む被冷却媒体を凝縮水タンクに戻す方向に案内する。このため水滴状又は霧状の凝縮水を含む被冷却媒体が凝縮水タンク内の凝縮水に接触するので、この被冷却媒体に含まれる水滴状又は霧状の凝縮水は凝縮水タンク内の凝縮水に戻される。この結果、水滴状又は霧状の凝縮水がエンジンに流入するのを防止できる。
本発明第2の観点の凝縮水貯留排出機構では、水位センサが凝縮水タンク内の凝縮水の水位が所定値に達していないことを検出すると、コントローラはドレンバルブを閉じるので、熱交換器で被冷却媒体が冷却され、この被冷却媒体中に含まれる水分が結露して発生する凝縮水が凝縮水タンクに徐々に貯まっていき、水位センサが凝縮水タンク内の凝縮水の水位が所定値に達したことを検出すると、コントローラはドレンバルブを開くので、凝縮水タンクに貯まった凝縮水が速やかに排出される。この結果、凝縮水タンクに貯まった凝縮水の量に応じて適切にかつ自動的に凝縮水の排出操作を行うことができる。またインタクーラの下方にポンプ手段、吸込路及び排出路を設けるとともに、インタクーラの下部に凝縮水を貯める集積部を設けなければならず、収容スペースを比較的大きく確保しなければならない従来のインタクーラ凝縮水排出装置と比べて、本発明では、比較的小型の凝縮水タンクと、短くて細いドレン管と、小型のドレンバルブとを熱交換器の下部にこの熱交換器と一体的に設置すればよいため、比較的小さなスペースに収容できる。この結果、熱交換器の下方に比較的小さな収容スペースを確保すれば済む。
本発明実施形態のインタクーラで発生した凝縮水を貯留し排出する機構を示す構成図である。 そのインタクーラを有するエンジンの吸気系とエンジンの排気系とを含む構成図である。
次に本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。図2に示すように、ディーゼルエンジン11の吸気ポートには吸気マニホルド12aを介して吸気管12bが接続され、エンジン11の排気ポートには排気マニホルド13aを介して排気管13bが接続される。上記吸気マニホルド12a及び吸気管12bにより吸気15をエンジン11に導入する吸気通路12が構成され、上記排気マニホルド13a及び排気管13bにより排ガスをエンジン11から排出する排気通路13が構成される。排気マニホルド13aと排気管13bとの間にはターボ過給機14のタービンハウジング14aが設けられ、吸気管12の途中にはターボ過給機14のコンプレッサハウジング14bが設けられる。また吸気管12bの吸気入口にはエアクリーナ16が設けられる。更にコンプレッサハウジング14bと吸気マニホルド12aとの間の吸気管12bには、ターボ過給機14により圧縮された吸気を冷却するインタクーラ17が設けられる(図1及び図2)。
上記ターボ過給機14は、タービンハウジング14aに収容されエンジン11の排ガスのエネルギにより回転するタービン回転翼14cと、コンプレッサハウジング14bに収容されタービン回転翼14cにシャフト14dを介して連結され吸気を圧縮するコンプレッサ回転翼14eとを有する(図2)。タービンハウジング14aの排気入口は排気マニホルド13aの排気出口に接続され、タービンハウジング14aの排気出口は排気管13bの排気入口に接続される。またコンプレッサハウジング14bの吸気入口はエアクリーナ16側の吸気管12bに接続され、コンプレッサハウジング14bの吸気出口はインタクーラ17側の吸気管12bに接続される。なお、図2中の符号18は排ガス中のNOxやパティキュレート等を除去するためにタービンハウジング14aより排気下流側の排気管13bに設けられた後処理装置である。
一方、インタクーラ17は、図1に詳しく示すように、水平方向に延びかつ鉛直方向に所定の間隔をあけて配設され内部に吸気15の通過する扁平通路が形成された複数本の吸気用チューブ17aと、これらの吸気用チューブ17aの間に配設され隣り合う吸気用チューブ17aに交互に接触するように波板状に形成された複数のコルゲートフィン17bと、吸気用チューブ17a及びコルゲートフィン17bの吸気入口側に設けられ全ての吸気用チューブ17aの吸気入口に連通接続された単一の略直方体状の入口側タンク17cと、吸気用チューブ17a及びコルゲートフィン17bの吸気出口側に設けられ全ての吸気用チューブ17aの吸気出口に連通接続された単一の略直方体状の出口側タンク17dとを有する。入口側タンク17cにはこの入口側タンク17cに吸気を流入させるための吸気流入口17eが形成され、この吸気流入口17eはコンプレッサハウジング14b側の吸気管12bに接続される。また出口側タンク17dにはこの出口側タンク17dから吸気を排出させるための吸気排出口17fが形成され、この吸気排出口17fは吸気マニホルド12a側の吸気管12bに接続される。
上記インタクーラ17の下部には、インタクーラ17で発生した凝縮水19を貯留し排出する凝縮水貯留排出機構21が設けられる。この凝縮水貯留排出機構21は、インタクーラ17の下部にこのインタクーラ17と一体的に設けられた凝縮水タンク22と、凝縮水タンク22上方からインタクーラ17の吸気排出口17fに向う冷却された吸気15の一部を凝縮水タンク22に戻すように設けられた水返しプレート23とを有する。凝縮水タンク22は、インタクーラ17の出口側タンク17dを下方に拡張するとともに、最下段の吸気用チューブ17aの吸気出口側を下方に拡張することにより、凝縮水19を貯留可能に形成される。また凝縮水タンク22の底壁22aは、吸気用チューブ17aから出口側タンク17dに向うに従って次第に下方に傾斜するように設けられる。
水返しプレート23は、インタクーラ17の出口側タンク17dの下部に設けられる。この水返しプレート23の一方の側縁(図1の左側縁)は出口側タンク17dの側壁内面に溶着され、水返しプレート23の他方の側縁(図1の右側縁)は吸気用チューブ17aの吸気出口側端面から所定の間隔をあけて対向するように設けられる。水返しプレート23の前縁及び後縁(図示せず)は出口側タンク17dの厚さ方向に間隔をあけて位置する前壁及び後壁(図示せず)にそれぞれ溶着される。また水返しプレート23はその一端縁(図1の左端縁)から他端縁(図1の右端縁)に向うに従って次第に下方に傾斜するように設けられる。この水返しプレート23の傾斜角は30〜60度に設定されることが好ましい。更に水返しプレート23は、凝縮水タンク22上面の一部を覆いかつ出口側タンク17dの横断面積の大部分(例えば、70〜90%)を塞ぐように構成される。
凝縮水貯留排出機構21は、凝縮水タンク22下部に接続されたドレン管24と、このドレン管24に設けられドレン管24を開閉するドレンバルブ26と、凝縮水タンク22内に貯まった凝縮水19の水位を検出する水位センサ27と、水位センサ27の検出出力に基づいてドレンバルブ26を開閉制御するコントローラ28とを更に有する(図1)。ドレンバルブ26は2位置切換えの電磁弁であり、オンするとドレン管24を開き、オフするとドレン管24を閉じるように構成される。また水位センサ27は、凝縮水19に浮き凝縮水タンク22に貯まった凝縮水19の水位の変化に伴って上下動するフロート27aと、一端がフロート27aに連結されたロッド27bと、凝縮水タンク22の側壁上部にロッド27bの他端を枢着することによりロッド27b及びフロート27aを上下方向に回動させる枢着部27cとからなる。水位センサ27の検出出力はコントローラ28の制御入力に接続され、コントローラ28の制御出力はドレンバルブ26に接続される。
一方、エンジン11には低圧EGR装置29が設けられる(図2)。この低圧EGR装置29は、一端がターボ過給機14のタービンハウジング14a及び後処理装置18より排気下流側の排気管13bに接続され他端がターボ過給機14のコンプレッサハウジング14bより吸気上流側の吸気管12bに接続された低圧EGR管29aと、低圧EGR管29aに設けられた低圧EGRバルブ29bとを有する。低圧EGR管29aは、排気管13bを流れる排ガスの一部を比較的低圧のEGRガスとして吸気管12bに還流するために設けられる。また低圧EGRバルブ29bはエンジン11の運転状況に応じて低圧EGR管29aを流れるEGRガスの流量を調整するために設けられる。具体的には、コントローラ28の制御入力にはエンジン11の回転速度を検出する回転センサ31とエンジン11の負荷を検出する負荷センサ32とが接続され、コントローラ28の制御出力には低圧EGRバルブ29bが接続される。またコントローラ28にはメモリ28aが接続され、このメモリ28aにはエンジン11の運転状況の変化に応じた低圧EGRバルブ29bの開度の変化、即ち回転センサ31及び負荷センサ32の各検出出力に基づいた低圧EGRバルブ29bの開度の変化を示すマップが記憶される。なお、図2の符号29cは低圧EGR管29aを通る排ガス(EGRガス)を冷却するために低圧EGR管29aの途中に設けられた低圧EGRクーラである。
このように構成されたインタクーラ17の凝縮水貯留排出機構21の動作を説明する。水位センサ27が凝縮水タンク22内の凝縮水19の水位が所定値に達していないことを検出すると、コントローラ28は水位センサ27の検出出力に基づき、ドレンバルブ26をオフしてドレン管24を閉じる。またコントローラ28は、エンジン11の運転状況、即ち回転センサ31及び負荷センサ32の各検出出力をメモリ28aに記憶されたマップと比較して、低圧EGRバルブ29bの開度を決定し、低圧EGRバルブ29bをその決定した開度で開くと、後処理装置18で浄化されて比較的清浄であって比較的多くの水分を含む排ガスの一部がEGRガスとして低圧EGR管29a及び低圧EGRクーラ29cを通り吸気管12bに流入する。このEGRガスは低圧EGRクーラ29cで冷却されるけれども、EGRガスの温度は未だ100℃以上であるため、このEGRガスは水分を比較的多く含んだまま吸気管12bに流入する。吸気管12b内の吸気15(吸入空気)は常温であるため、吸気管12bに流入したEGRガスは吸気により冷却されるけれども、EGRガスが吸気15と完全に混合されて100℃未満になる前に、ターボ過給機14のコンプレッサ回転翼14eにより圧縮(断熱圧縮)される。これにより水分とEGRガスを含んだ吸気15はその温度が上昇して100℃以上に保たれた状態でインタクーラ17に流入する。
水分とEGRガスを含んだ吸気15はインタクーラ17の吸気流入口17eから入口側タンク17cに流入し、複数の吸気用チューブ17aを通過した後に、出口側タンク17dを通って吸気排出口17fから排出される。上記水分とEGRガスを含んだ吸気15が吸気用チューブ17aを通過するときに常温の大気と間接接触するため、吸気15が100℃未満に低下する。このため吸気15中の水分の大部分が吸気用チューブ17aの内壁面に結露して凝縮水19が発生する。この凝縮水19は吸気用チューブ17a内の吸気15の流れにより出口側タンク17dに流入した後、出口側タンク17d内を速やかに流下して、凝縮水タンク22に貯留される。この結果、凝縮水19がインタクーラ17内に貯まることなく、全て凝縮水タンク22に貯まるので、インタクーラ17の腐蝕等を防止できる。
凝縮水19が凝縮水タンク22に徐々に貯まっていき、水位センサ27が凝縮水タンク22内の凝縮水19の水位が所定値に達したことを検出すると、コントローラ28は水位センサ27の検出出力に基づき、ドレンバルブ26をオンしてドレン管24を開く。これにより凝縮水タンク22に貯まった凝縮水19が速やかに排出される。この結果、インタクーラ17内の吸気圧力に影響を与えることなく、凝縮水タンク22に貯まった凝縮水19の量に応じて適切にかつ自動的に凝縮水19の排出操作を行うことができる。この実施の形態では、低圧EGR装置29が設けられているため、凝縮水19の凝縮水タンク22に貯まる速度が速いけれども、コントローラ28が水位センサ27の検出出力に基づいてドレンバルブ26を制御するので、凝縮水タンク22に貯まった凝縮水19が溢れてインタクーラ17の下部にまで上昇するという事態を未然に防止できる。
一方、凝縮水タンク22に貯まった凝縮水19がこの凝縮水タンク22内の圧力や気流の急激な変化により水滴状又は霧状となり、この水滴状又は霧状の凝縮水が、凝縮水タンク22上方からインタクーラ17の吸気排出口17fに向う冷却された吸気15の一部に混入すると、水返しプレート23が上記水滴状又は霧状の凝縮水を含む吸気15を図1の二点鎖線矢印で示すように凝縮水タンク22に戻す方向に案内する。このため水滴状又は霧状の凝縮水を含む吸気15が凝縮水タンク22内の凝縮水19に接触するので、この吸気15に含まれる水滴状又は霧状の凝縮水は凝縮水タンク22内の凝縮水19に戻される。この結果、水滴状又は霧状の凝縮水がエンジン11に流入するのを防止できる。
なお、上記実施の形態では、被冷却媒体としてEGRガスを含む吸気を挙げ、熱交換器としてEGRガスを含む吸気を冷却するインタクーラを挙げたが、被冷却媒体がEGRガスであり、熱交換器がEGRガスを冷却するEGRクーラであってもよく、被冷却媒体がEGRガスを含まない吸気であり、熱交換器がEGRガスを含まない吸気を冷却するインタクーラであってもよい。また、上記実施の形態では、エンジンとしてディーゼルエンジンを挙げたが、ガソリンエンジンやCNGエンジンでもよい。更に、上記実施の形態では、ターボ過給機、インタクーラ及び低圧EGR装置を備えたエンジンを挙げたが、ターボ過給機、インタクーラ及び高圧EGR装置を備えたエンジン、ターボ過給機、インタクーラ、低圧EGR装置及び高圧EGR装置を備えたエンジン、低圧EGRクーラ装置及び高圧EGR装置を備えずにターボ過給機及びインタクーラを備えたエンジン、或いはターボ過給機及びインタクーラを備えずに低圧EGR装置又は高圧EGR装置のいずれか一方を備えたエンジンにも本発明を適用できる。
11 ディーゼルエンジン(エンジン)
15 吸気(被冷却媒体)
17 インタクーラ(熱交換器)
17f 吸気排出口(被冷却媒体排出口)
19 凝縮水
21 凝縮水貯留排出機構
22 凝縮水タンク
23 水返しプレート
24 ドレン管
26 ドレンバルブ
27 水位センサ
28 コントローラ

Claims (3)

  1. エンジン(11)に供給される被冷却媒体(15)が熱交換器(17)により冷却され、前記熱交換器(17)で発生した凝縮水(19)を貯留し排出する熱交換器の凝縮水貯留排出機構において、
    前記熱交換器(17)の下部に前記熱交換器(17)と一体的に設けられ前記凝縮水(19)を貯留する凝縮水タンク(22)と、前記凝縮水タンク(22)上方から前記熱交換器(17)の被冷却媒体排出口(17f)に向う冷却された前記被冷却媒体(15)の一部を前記凝縮水タンク(22)に戻すように設けられた水返しプレート(23)とを有することを特徴とする熱交換器の凝縮水貯留排出機構。
  2. 前記凝縮水タンク(22)下部に接続されたドレン管(24)と、前記ドレン管(24)に設けられ前記ドレン管(24)を開閉するドレンバルブ(26)と、前記凝縮水タンク(22)に設けられ前記凝縮水タンク(22)内に貯留された凝縮水(19)の水位を検出する水位センサ(27)と、前記水位センサ(27)の検出出力に基づいて前記ドレンバルブ(26)を開閉制御するコントローラ(28)とを更に有する請求項1記載の熱交換器の凝縮水貯留排出機構。
  3. 前記被冷却媒体(15)が前記エンジン(11)に供給される吸気又はEGRガスのいずれか一方又は双方であり、前記熱交換器(17)が、前記吸気(15)を冷却するインタクーラ又は前記EGRガスを冷却するEGRクーラのいずれか一方又は双方である請求項1又は2記載の熱交換器の凝縮水貯留排出機構。
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