JP5777352B2 - 色処理装置および色処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、印刷物表面の凹凸を制御する色処理装置に関する。
特許文献3では、画像全体にイエローインクをオーバーコートすることで正反射光の色付きを低減させる技術が開示されている。
特開2005−297212号公報 特開2009−12261号公報 特開2004−181688号公報
プラスチックの光学的特性試験方法(JIS K7105)
しかし、特許文献3では、例えばシアンを再現する際にイエローインクを記録するなど、色再現に不要なインクを混色して記録する。この不要なインクが彩度低下を引き起こし、色再現範囲(色域)を縮小させてしまうという課題がある。
本発明は、光沢を阻害する正反射光色付きを抑制し、色域を低下させずに印刷物表面の平滑度を上げ、写像性を向上させることを目的とする。
本発明に係る色処理装置は、入力画像の階調値に応じてカラー色材記録量データを決定するカラー色材記録量決定手段と、決定された前記カラー色材記録量データに応じて、前記カラー色材のオーバーコート層として記録するための正反射光の色付きを低減させるようなクリア色材の表面クリア色材記録量データ及び前記カラー色材の下地層として記録するための前記表面クリア色材記録量データによって形成される前記オーバーコート層の凹凸を小さくするようなクリア色材の下地クリア色材記録量データを決定するクリア色材記録量決定手段とを有することを特徴とする。
本発明により、画質に影響を与えることなく印刷物の表面平滑度を向上させることが可能となる。その結果、印刷物の写像性を向上させる。
(a)は染料インクを用いた記録媒体の表面形状の概念図であり、(b)は顔料インクを用いた記録媒体の表面形状の概念図である。 (a)は画像データに対応したインクのみを記録媒体の表面に記録した例を示す図であり、(b)は画像データに対応したインクに応じて下地にクリアインクを記録した例を示す図である。 実施例1に係る画像記録装置の構成を示すブロック図である。 実施例1で用いる色変換LUTの例を示す図である。 印刷データの構成を示す図である。 実施例1における下地クリアインク記録量処理部の処理の流れを表すフローチャート図である。 (a)は下地クリアインク記録量算出部の処理前のエリアごとのインク記録量と、5行目のエリアの断面を模式的に表した図であり、(b)は下地クリアインク記録量算出部の処理後のエリアごとのインク吐出量と、5行目のエリアの断面を模式的に表した図である。 マルチパス記録方式における、記録ヘッドおよび記録パターン(マスクパターン)を模式的に示した図である。 実施例1におけるカラーインクのマスクパターンと下地クリアインクのマスクパターンの例を模式的に示した図である。 実施例2に係る画像記録装置の構成を示すブロック図である。 実施例2における下地クリアインク記録量処理部の処理の流れを表すフローチャート図である。 ブロンズ現象を説明するための模式的な概念図である。 正反射色付きの発生原因を説明するための、印刷物の断面を模式的に示す概念図である。 シアンインクの上のクリアインクの記録量を変えて上掛けしたときの正反射光の色付きをCIEL*a*b*空間のa*b*平面にプロットした図である。 実施例3に係る大局的な正反射光の色づきを低減させる概念を示す図である。 実施例3に係る画像記録装置の構成を示すブロック図である。 実施例3で用いる色変換LUTの例を示す図である。 実施例3における下地クリアインク記録量処理部の処理の流れを表すフローチャート図である。 実施例3におけるカラーインクのマスクパターンとクリアインクのマスクパターンの例を模式的に示した図である。 (a)は実施例3における画像データに対応したインクの上に、正反射光の色づきを制御するためのクリアインクを上掛けした例を示す図であり、(b)は実施例3における正反射光の色づきを制御するために上掛けされたクリアインクに応じて下地にクリアインクを記録する例を示す図である。
<実施例1>
以下の実施例では、カラー色材としてカラーインクを用い、クリア色材としてクリアインクを用いる例について説明する。
まず、本発明の概念を図2を用いて説明する。図2(a)は記録媒体上に堆積したカラーインク(色材)の断面模式図を表している。カラーインクのみでは、印刷物の表面に凹凸が形成されていることがわかる。そこで、本発明では図2(b)で示す通り、粒状性や発色性などの画質に対する影響が少ないクリアインクをカラーインクの下層に配置することで、印刷物の表面平滑度を向上させる。その結果、記録された画像の画質を劣化させることなく、写像性を向上させることが可能となる。
次に、上述の処理を実現するための実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図3に、本実施形態における画像記録装置の構成を表すブロック図を示す。本実施形態の画像記録装置は、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの色材として顔料を含む基本色インク4種と、着色材を含まない実質的に無色透明のクリアインクによって印刷を行う。この画像記録装置において、記録ヘッドは5種のインクを吐出する。本明細書では、記録材であるインクをCyan、Magenta、Yellow、Black、Clearなど英語表記またはシアン、マゼンタ、イエロー、ブラック、クリアなど片仮名表記で表す。また、色もしくはそのデータ、色相をC、M、Y、K、Cl、など英大文字の1字もしくはそれと英小文字1字との組み合わせで表すものとする。すなわち、Cはシアン色またはそのデータないし色相を、Mはマゼンタ色またはそのデータないし色相を、Yはイエロー色またはそのデータないし色相を、Kはブラック色またはそのデータないし色相をそれぞれ表すものとする。他も同様に、Clは透明またはそのデータないし色相を、それぞれ表すものとする。
さらに、本明細書において「画素」とは、階調表現できる最少単位のことであり、複数ビットの多値データの画像処理(後述するカラーマッチング、色分解、γ補正、ハーフトーン等の処理)の対象となる最少単位である。尚、ハーフトーン処理では、1つの画素は2×4のマスで構成されるインデックスパターンに対応し、この1画素内の各マスはエリアと定義する。この「エリア」はドットのオン・オフが定義される最少単位である。これに関連して、上記カラーマッチング処理、色分解処理、γ補正にいう「画像データ」は処理対象である画素の集合を表しており、各画素が本実施形態では8ビットの階調値を内容とするデータである。本実施形態のハーフトーン処理では、上記の8ビットの階調値を内容とする画素データが4ビットの階調値を内容とする画素データに変換される。
本実施形態の画像記録装置は、上述のカラーインクCMYKとクリアインクClを用いる画像記録装置としてのプリンタと、ホスト装置としてのパーソナルコンピュータ(PC)とを有して構成されるものである。ホスト装置のオペレーティングシステムで動作するプログラムとしては、アプリケーションやプリンタドライバがある。
画像入力部301は、このアプリケーションを用いてプリンタで印刷する画像データの作成、および印刷指示の処理を実行する。この画像データもしくはその編集等がなされる前のデータは種々の媒体を介してPCに取り込むことができる。本実施形態のPCは、まずデジタルカメラで撮像した例えばJPEG形式の画像データをCFカードによって取り込むことができる。また、スキャナで読み取った例えばTIFF形式の画像データやCD−ROMに格納されている画像データをも取り込むことができる。さらには、インターネットを介してウエブ上のデータを取り込むことができる。これらの取り込まれたデータは、PCのモニタに表示されてアプリケーションを介した編集、加工等がなされ、例えばsRGB規格の画像データ(入力画像信号値)R、G、Bが作成される。そして、印刷の指示に応じてこの画像データがプリンタドライバに渡される。
本実施形態のプリンタドライバはその処理として、カラーマッチング処理部302により処理とカラーインクの階調データに変換する処理とが実行される。カラーインクの階調データに変換する処理として、色分解処理部303、γ補正処理部304、HT(ハーフトーン)処理部305、および印刷データ作成部306が用いられる。また、画像記録装置は、色分解処理部303の処理において参照される色分解LUT307を有している。本実施例において、プリンタドライバによる処理を印刷データ作成部306までの処理としているが、プリンタドライバにおける処理と画像記録装置における処理の境界は特に限定されるものではない。
カラーマッチング処理部302は色域(Gamut)のマッピングを行う。本実施例のカラーマッチング処理部302は、sRGB規格などの画像データR、G、Bによって再現される色域を、プリンタによって再現される色域内で写像する。具体的には、写像関係を内容とする3次元ルックアップテーブル(LUT)を用い、これに補間演算を併用して8ビットの画像データR、G、Bをプリンタの色域内のデータR、G、Bに変換するデータ変換を行う。カラーマッチング処理は、sRGB等のモニタで表現された色をプリンタで再現した場合に色味を一致させるための処理である。CIE L*a*b*等の色空間にてモニタのGamutからプリンタのGamutへの色空間圧縮を行う。色空間圧縮の手法としては、Perceptualと呼ばれる知覚的な一致を優先したカラーマッチングや、Colorimetricと呼ばれる測色的な一致を優先したカラーマッチングがある。また、Saturationと呼ばれる鮮やかさを優先したカラーマッチング等の手法も用いてもよい。
色分解処理部303は、上記で色域のマッピングがなされたデータRGBに基づき、このデータが表す色を再現するためのインクの組み合わせに対応したカラーインクの色分解データCMYKの記録量を求める処理を行う。本実施例では、この処理はカラーマッチング処理と同様、色域のマッピングがなされたデータR、G、Bとの対応関係が定められた色分解LUT307に補間演算を併用して行われる。出力は各色8ビットであり、C、M、Y、Kの色材量に対応した値に使用される。色分解LUT307の一例は図4に示す通りである。すなわち、色域のマッピングがなされた8ビットのデータR、G、Bに対して、C、M、Y、Kの対応が定められている。
γ補正処理部304は、色分解処理部303にて求められた色分解データの各色のデータごとにその階調値変換を行う。具体的には、本システムで用いるプリンタの各色インクの階調特性に応じた1次元LUTを用いることにより、上記色分解データがプリンタの階調特性に線形的に対応づけられるような変換を行う。
HT処理部305は、8ビットの色分解データC、M、Y、Kそれぞれについて、例えば一般的に良く知られた誤差拡散法を用いて4ビットのデータに変換する量子化を行う。この4ビットのデータは、記録装置におけるドット配置のパターン化処理におけるインク量を示すためのデータである。誤差拡散法では処理対象となる画素の累積加算後の画素データと予め設定した閾値との上下関係を比較し、出力階調値を決定する。閾値との差分を誤差として周辺画素に伝播する。累積誤差加算後の画素データとは処理済の画素から伝播された誤差が加算されたデータである。累積加算後のデータをIとし、出力階調値をOとした際の量子化の例を式(1)〜(9)に示す。
O=0 (I<16) (式1)
O=32 (16≦I<48) (式2)
O=64 (48≦I<80) (式3)
O=96 (80≦I<112) (式4)
O=128 (112≦I<144) (式5)
O=160 (144≦I<176) (式6)
O=192 (176≦I<208) (式7)
O=224 (208≦I<240) (式8)
O=255 (I≧240) (式9)
ここで、説明の都合上、各出力階調値Oに対し以下のような名称を与える。すなわち、O=0をレベル0、O=32をレベル1、O=64をレベル2、O=96をレベル3、O=128をレベル4、O=160をレベル5、O=192をレベル6、O=224をレベル7、そしてO=225をレベル8とそれぞれ称することとする。
以上、プリンタドライバにおいて、画像入力部301に入力された画像データR、G、Bからカラーインク記録量を決定するカラーインク記録量決定手段に係る動作について説明した。
次に、所定の情報形式に変更されて、画像記録装置に入力される印刷データを作成する印刷データ作成部306について説明する。図5は、印刷データの構成図を示した図である。図5のように、印刷データは、印刷の制御を司る印刷制御情報および印刷イメージ情報(または印刷イメージデータ)から構成されている。更に印刷制御情報は、その画像を記録する「メディア情報」、印刷の「品位情報」、および給紙方法等のような「その他制御情報」とから構成されている。メディア情報では、記録の対象となる用紙の種類が記述されており、普通紙、光沢紙、コート紙などのうち、いずれか1種類の用紙が設定されている。品位情報では印刷の品位が記述されており、高速印刷、高品位印刷のいずれかの品位が設定されている。なお、これらの印刷制御情報はユーザーによってホストPCより指定された内容に基づいて形成されるものである。更に、印刷イメージ情報(印刷イメージデータ)では前述のHT処理部305によって生成されたカラーインク記録量が記述されているものとする。以上、ハーフトーン処理が施され、印刷データの生成がなされた印刷データは、次に、画像記録装置本体の下地クリアインク記録量算出部308へ供給される。
尚、上記ハーフトーン処理および印刷データの生成における説明においては、記録装置本体ではなくホスト装置にインストールされたプリンタドライバによって処理されることを前提に説明してきたが、本実施形態はこれに限定されるものではない。ハーフトーン処理自体が記録装置内部で処理される構成であっても本発明の効果は同等に得られるものである。また、上述したアプリケーションおよびプリンタドライバの処理は、それらのプログラムに従ってCPUにより行われる。その際、プログラムはROMもしくはハードディスクから読み出されて用いられ、また、その処理実行に際してRAMがワークエリアとして用いられる。
記録装置では、データ処理に関して下地クリアインク記録量算出部308、マスクデータ変換処理部309による処理を行う。
次に、印刷イメージ情報(印刷イメージデータ)に記述されたカラーインク記録情報を基に各ドットでインクを吐出するか否かを決定し、下地に吐出する際に用いられるクリアインク記録量Clを算出する下地クリアインク記録量算出部308の処理を説明する。図6は処理の流れを示す図である。
ステップS601では、印刷イメージ情報に記述されたカラーインク記録情報を基にインク記録量を決定する。インク記録量とはハーフトーン処理が施された1画素を縦2エリア×横4エリアの8エリアを分割し、各エリアでインクを吐出するか否か表すデータである。本実施例では予め記録された1次元LUTを用いることにより、記録情報をインク記録量に変換する。尚、エリアは隣接する複数のエリアを1単位としてもよい。
尚、印刷データに記述されたカラーインク記録情報をインク記録量に変換する例は上述の方法に限定されないことは言うまでもない。カラーインク記録情報と、カラーインク記録情報が記録されている画素位置に応じて異なる複数のパターンを用いるインデックス法を用いても良い。
ステップS602では、全エリアより、クリアインク記録量Clを算出する対象となるエリアの選択を行う。対象となるエリアの選択は、画像の左上の角のエリアを原点とし、画像の水平方向に1エリアずつ行われる。対象エリアが画像の水平方向の終端に達したら、垂直方向に1エリア進め、画像の左端より水平方向に1エリアずつ選択を行うことを繰り返す。尚、エリアの選択は上記の例に限定されないことは言うまでもない。垂直方向に1エリアずつ選択を行い、垂直方向の終端に達したら水平方向に1エリア進め画像の上端より垂直方向に1エリアずつ選択を行っても良い。
ステップS603では、ステップS602で選択した対象のエリアのカラーインク記録量Total_Srcと、その周囲8近傍エリアにおけるエリアごとのカラーインク記録量Total_1〜Total_8を取得する。周囲8近傍エリアとは、対象となるエリアに隣接するその他のエリアであって、上、下、左、右、右上、右下、左上、左下のエリアである。なお、ここで言うカラーインク記録量とは、ステップS601で決定された各色インクの吐出量(記録量)の合計である。例えば、対象となるエリアでシアンインクのみを記録する場合は1、シアンインクとイエローインクの2種類を記録する場合は2となる。対象となる画像が画像の最外周エリアであった場合には、選択されたエリア以外にインク記録量を取得するエリアを周囲8近傍エリアから以下のように変更する。画像の左上、右上、左下、右下の角のエリアが対象のエリアとなった場合には周囲の3近傍エリアにおけるカラーインク記録量を取得する。また、画像の上端、左端、右端、下端のエリアが対象のエリアとなった場合には周囲の5近傍エリアにおけるカラーインク記録量を取得する。尚、対象となる周囲エリアの範囲は上記の例に限定されないことは言うまでもない。8近傍のエリアのさらに外周の24近傍のエリアを用いても良いし、すべてのエリアのカラーインク記録量を用いても良いし、周辺1近傍画素でも良い。また、画像の最外周のエリアは処理の対象外としても良い。
ステップS604では、ステップS603で取得した対象エリアのカラーインク記録量Total_Srcと、周囲エリアのカラーインク記録量Total_1〜Total_8の中で最大のカラーインク記録量Total_Maxを決定する。
ステップS605では、式(10)を用いてステップS604で決定した最大のカラーインク記録量Total_Maxと、対象のエリアのカラーインク記録量Total_Srcとの差分を算出する。算出された値を、下地に吐出するためのクリアインク記録量Clとして記録する。
Figure 0005777352
Clはクリアインクを除く、他のインク数に応じて選択可能範囲を変更する。本実施例における画像記録装置のプリンタのようにCMYKの4色の場合は0〜4までの範囲の値をとる3ビットのデータである。例えば、記録装置に搭載されているインク数がクリアインクを除いて8色の場合にClのとり得る範囲を0〜8に変更しても良い。
ステップS606では、全てのエリアでClを算出したかどうかを確認する。全てのエリアでClが算出されていない場合には、いまだ対象となっていない次のエリアを選択する。全てのエリアでClが算出された場合には処理を終了する。下地クリアインク記録量算出部308の処理前後の、各エリアに吐出されるカラーインク記録量とクリアインク記録量の合計を比較した図を図8に示す。図7の(a)は下地クリアインク記録量算出部308処理前の4×5エリアのインク記録量と、4行目のエリアの断面を模式的に示す概念図である。下地クリアインク記録量算出部308の処理前はエリアごとのインク記録量が異なり、印刷物の表面が平滑でないことがわかる。一方、下地クリアインク記録量算出部308の処理後はエリアごとのインク記録量の差が少なくなるので、印刷物の表面の平滑度が向上していることがわかる。
以上の処理を行い、CMYKのカラーインク記録量に加え、下地に吐出するためのクリアインク記録量を決定する。
上述のようにして得られる1ビットのCMYKのインク記録量と3ビットのClのクリアインク記録量は、次のマスクデータ変換処理部309によってマスク処理がなされる。その後、記録ヘッドによる所定幅の走査領域の記録を複数回の走査で完成するための各走査の吐出データを生成する。
マスク処理について説明する前に、マルチパス記録方式について説明を行う。インクジェット記録方式における記録ヘッドには、その記録形式において、ライン型のものとシリアル型のものがある。ライン型のものは、印刷領域幅分の記録ヘッドを用いて、記録媒体のみを副走査方向に移動させることにより記録する方式である。また、シリアル型のものは、ライン型に比べ短い幅の記録ヘッドからインクを吐出させながら、記録主走査と副走査とを交互に繰り返すことにより記録媒体上に順次画像を形成していくものである。記録主走査とは記録ヘッドを搭載したキャリッジを記録媒体に対して移動走査させることであり、副走査とは記録主走査と直行する方向に所定量ずつ搬送することである。この場合、記録ヘッドに構成されている複数のインク吐出口(以下、「記録素子」と称する)の配列密度と数によって、1回の記録主走査で記録される領域の幅が決まる。よって、その幅に対する記録主走査とその幅相当の副走査を繰り返すことにより記録を進めていくのが、最も短時間で画像を形成させる方法である。しかし、1回の記録走査で記録を行うと、インクを吐出させるノズルの製造誤差、記録ヘッドの記録主走査による気流等から、インクの記録位置にばらつきが発生し、画像品位を劣化させてしまう。また、各記録主走査間の境界に濃度や色の差異、いわゆる「つなぎすじ」が発生してしまう。そこで、実際には、より画像品位を高めるために、マルチパス記録方式を採用することが多い。
マルチパス方式では1回の記録主走査で記録可能な画像領域に対し、N回(N≧2)の記録走査を実行する。各記録主走査の間に行われる副走査の量は、記録ヘッドに配列する複数の記録素子をN個のブロックに分割した際の、各ブロックに含まれる記録素子の記録幅相当となる。すなわち、同一の画像領域はN個のブロックに含まれる記録素子によって、N回の記録主走査にて画像形成される。
図8は、マルチパス記録方法を説明するために、記録ヘッドおよび記録パターンを模式的に示したものである。801は記録ヘッドを示している。インクジェット記録装置では一般的に数100個のノズルを有するが、ここでは簡単のため16個のノズルを有するものとする。ノズルは、図9のように第1〜第4の4つのノズル群に分割され、各ノズル群には4つずつのノズルが含まれている。802はマスクパターンを示し、各ノズルが記録を行うエリアを黒塗りで示している。各ノズル群が記録するパターンは互いに補間の関係にあり、これらを重ね合わせると4×4のエリアに対応した領域の記録が完成される構成となっている。
803〜806で示した各パターンは、記録走査を重ねていくことによって画像が完成されていく様子を示したものである。各記録走査が終了するたびに、記録媒体は図の矢印の方向にノズル群の幅分ずつ搬送される。よって、記録媒体の同一領域(各ノズル群の幅に対応する領域)は4回の記録走査によって初めて画像が完成される構成となっている。以上のように、記録媒体の各同一領域が複数回の走査で複数のノズル群によって形成されることは、ノズル特有のばらつきや記録媒体の搬送精度のばらつき等を低減させる効果がある。
図9は、カラーインクのマスクパターンとクリアインクのマスクパターンの例を模式的に示した図である。この図の例では、前半4回の記録操作でクリアインクを下地に吐出し、続けてカラーインクの記録走査を8回で記録を終了する。
クリアインクは、入力されたクリアインク記録量Clに応じて同一領域に0個から4個のドットを重ねて吐出する。例えばCl=1の場合には、前半4回の記録走査のうち最初の1回の記録走査でインクを吐出する。Cl=4の場合には、前半の4回の記録走査全てで吐出を行う。尚、上記の例に限定されないことは言うまでもない。例えば、1個のドットを吐出する場合に、前半4回の記録走査のうち、最後の1回の走査でインクを吐出しても良い。また、クリアインクの記録走査数を増やして、下地に吐出可能なクリアインクの量を増やしても良い。
走査ごとの吐出データC、M、Y、K、Clは、適切なタイミングでヘッド駆動回路310に送られ、これにより、記録ヘッド311が駆動されて吐出データに従ってそれぞれのインクが吐出され画像が形成される。尚、記録装置におけるマスクデータ変換処理部309は、それらに専用のハードウエア回路を用い画像記録装置の制御部を構成するCPUの制御の下に実行される。なお、これらの処理がプログラムに従って画像記録装置のCPUにより行われてもよく、また、上記処理がPCにおける例えばプリンタドライバによって実行されるものでもよく、本発明を適用する上でこれら処理の形態が問われない。
なお、プリンタドライバについて、画像記録装置に接続されたホスト装置が備えるものとして説明したが、画像記録装置がプリンタドライバを備えて、入力された画像を処理するようにしてもよい。
上述した例では、8ビットの画像が入力され、HT処理部で4ビットに量子化され、下地クリアインク記録量算出部308で1ビットに変換される場合を例に説明を行ったが、各処理部のビット数は限定されるものではない。すなわち、入力された多階調の画像データから、インク吐出のオン・オフの制御が可能な2階調(1ビット)への変換ができれば、ビット数が異なっても本発明の効果を限定するものではない。
以上の処理を実行することで、カラーインクのみで印刷物表面に形成されていた凹凸が、下地にクリアインクを吐出することで小さくなり、印刷物の表面平滑度の向上を実現することができる。その結果、粒状性や発色性などの画質に影響を与えることなく、印刷物の写像性を向上させることが可能となる。
<実施例2>
実施例1では、対象エリアとその周囲エリアのカラーインクの記録量の差に応じて、対象エリアの下地に吐出するクリアインクの記録量を決定する例を説明した。次に、各インクの記録量よりインクドットの高さ情報を推測し、高さ情報の差に応じて対象エリアの下地に吐出するクリアインク記録量を決定する例を説明する。
図10に、本実施形態における画像記録装置の構成を表すブロック図を示す。画像入力部1001から印刷データ作成部1006までは、実施例1と同様であるため説明を省略する。
次に、下地クリアインク記録量算出部1008において、印刷イメージ情報に記述されたカラーインク記録情報を基に各ドットでインクを吐出するか否かを決定し、各インクドットの高さ情報を考慮して、下地に吐出するクリアインク記録量Clを算出する。下地クリアインク記録量算出部1008の処理の流れを説明する。図11は処理の流れを示す図である。
ステップS1101は、実施例1のステップS601と同様の処理であるため説明を省略する。
ステップS1102では、全エリアより、クリアインク記録量Clを算出する対象となるエリアの選択を行う。エリアの選択方法は実施例1と同様であるため説明を省略する。
ステップS1103では、ステップS1102で選択した対象のエリアと、その周囲8近傍エリアにおけるエリアごとのステップS1101で決定された各インクの記録量を取得する。
ステップS1104では、予めインク高さ特性格納部1012に格納されている各インクドットの高さを元に対象エリアに吐出され堆積するインクの高さ情報を推測する。ステップS1101で決定された対象画素の各インクの記録量をC_dot、M_dot、Y_dot、K_dotとする。さらに、インク高さ特性格納部1012に記録されているシアンインクの1ドットの高さがC_height、マゼンタインクの高さがM_height、イエローインクの高さがY_height、ブラックインクの高さがK_heightとする。上述の値から、以下の式(11)を用いて対象エリアのインクの高さ情報Total_Srcを算出する。
Figure 0005777352
上記の式を用いて、同様に周囲の8近傍のエリアのインクドットの高さ情報Total_1〜Total_8を算出する。
ステップS1105では、ステップS1104で算出した範囲内のインクドットの高さ情報の中で最大の高さHeight_Maxを特定する。
ステップS1106では、Height_MaxとTotal_Src、予めインク高さ特性格納部1012に記録されているクリアインクの高さ情報Cl_Heightを基に以下の式(12)を用いて、下地に吐出するクリアインク記録量Clを決定する。
Figure 0005777352
ステップS1107では、ステップS1106で算出されたクリアインク記録量Clを4ビットの値に量子化する。例えば、Height_Maxが50[nm]、Total_Srcが30[nm]、Cl_Heightが16[nm]であったとする。ステップS1106で算出されたクリアインク記録量Clは1.25となるが、ステップS1107では小数第1位を四捨五入し、Clを1とする。尚、上記の例に限定されないことは言うまでもなく、Clのビット数と量子化の方法が異なっても本発明の効果を限定するものではない。
ステップS1108では、全てのエリアでClを算出したか確認する。全てのエリアでClが算出されていない場合には、いまだ対象となっていない次のエリアを選択する。全てのエリアでClが算出された場合には処理を終了する。
以上、下地クリアインク記録量算出部1008において入力された各エリアのインク記録量を高さ情報に変換し、高さ情報の差に応じて、下地に吐出するクリアインク記録量Clを決定する処理について説明した。
マスクデータ変換処理部1009から記録ヘッド部1011までは実施例1と同様であるため説明を省略する。
以上の処理を実行することで、同じインク記録量であっても異なるインク色同士でドットの高さが異なるような場合においても、印刷物の表面平滑度の向上を実現することができる。その結果、粒状性や発色性などの画質に影響を与えることなく、印刷物の写像性を向上させることが可能となる。
<実施例3>
実施例1では対象エリアとその周囲エリアのインク記録量の差に応じた下地クリアインク記録量の制御、実施例2では各インクの高さ情報の差に応じた下地クリアインク記録量の制御の例を示した。次に、実施例3では顔料インクを用いた画像記録装置で顕著に発生する画質課題である正反射光色付きを低減する方法について説明する。
本実施形態では、まず正反射光が色付くという課題を説明する。正反射光は試料面へ映り込んだ照明の像として画像観察者に認識される。この正反射光(および、正反射近傍に拡散する光)に色付きが発生すると、言い換えれば、印刷物に映り込んだ照明の像の色味が照明本来と異なる色味に観察されると、画像を観察する上で妨害要素となる。特に、写真印刷においては好ましくない画像として認識されやすい。正反射光が色付く原因としては、ブロンズ現象、薄膜干渉が一般的に良く知られている。ブロンズ現象を説明するための、試料の断面を模式的に示す概念図を図12に示す。ブロンズ現象とは、光源1204からの光が記録媒体1201の表面に露出しているインク1202の特性により、波長分散のある反射をすることで正反射光1203に色付きが発生する現象である。ブロンズ現象が発生すると、正反射光1203がインク固有の色付きになりやすいことが知られており、特にシアンインクでマゼンタに色付く。
次に薄膜干渉について説明する。薄膜干渉を説明するための、試料の断面を模式的に示す概念図を図13に示す。薄膜干渉とは、光の波長オーダーで形成されたインク薄膜において起きる。光源1307からの光に対する記録媒体1301の表面に露出しているインク1302の表面からの反射光1304と、インク1302と内部の異なるインク1303との界面の反射光1305とに位相差が発生する。その結果、波長毎に光の強め合いや弱め合いが起こることで正反射光に波長分散が生じる現象が薄膜干渉である。
ブロンズ現象や薄膜干渉は、インクや記録媒体表面の材質に依存しているとともに、構造によっても発生度合は異なる。この構造とは、例えば記録媒体表面を占めるインクの被覆率である。つまり、色毎あるいは階調毎に表面が異なる構造や材質で構成される印刷物は、色毎あるいは階調毎に正反射光の色付きが異なる。このような印刷物では、複数の色によって構成される画像領域の正反射の色付きが、画像の位置によって異なった色味に観察されるため、画像観察者に違和感を与えてしまう。
次に、最表面のクリアインクの吐出する量を領域ごとに変更することで局所的な正反射光の色付きを制御し、大局的な正反射光の色付きを抑制する処理を説明する。
記録媒体1301上に、カラーインク1302、クリアインク1303が重なっている状態を示している。1306に示すようにこの記録媒体に対して、記録媒体の法線方向からある角度傾いた方向から光が照射されると、クリアインク表面、および、クリアインクとカラーインクの界面で光が正反射方向に反射する(1304、1305)。この反射光1304と反射光1305には、光路差2nd・cosθがある。ここで、nは屈折率、dはクリアインクの膜厚、θは1302と1303の界面反射の正反射角である。上述した光路差のため、式(1)より、反射光1304と反射光1305の位相差は2π・2nd・cosθ/λとなる(λは光の波長)。
位相差=2π/λ×光路差 (式13)
一方の光線の位相が0である場合、その光線の振幅はcos0、つまり1であり、もう一方の光線の振幅はcos(4nd・cosθπ/λ)で表される。1304と1305の振幅の平均値をとると、(1/2)・{1+cos(4nd・cosθπ/λ)}で表される。反射光強度は振幅の二乗に比例するため、(1/4)・{1+cos(4nd・cosθπ/λ)}で表される。入射光線の振幅を1と仮定しているため、上述した反射光強度を反射率と言い換えることも可能である。したがって、正反射光の三刺激値XYZ(CIE XYZ表色系)と、膜厚dには式(14)の関係が成立する。
Figure 0005777352
Figure 0005777352
式(14)からわかる通り、クリアインクの膜厚dによって正反射光は異なる色味を発する。ここまで、説明を簡単にするため、多重反射の項、カラーインク内の反射光、屈折率の波長分散から生じる波長選択的な反射に関しては割愛したが、これらを考慮しても膜厚dによって正反射光は異なる色味を発することは言うまでもない。
上述の特許文献3では、画像全体にイエローインクをオーバーコートすることで正反射光の色付きを低減させる技術が開示されている。しかし、特許文献3では、例えばシアンを再現する際にイエローインクを記録するなど、色再現に不要なインクを混色して記録する。この不要なインクが彩度低下を引き起こし、色再現範囲(色域)を縮小させてしまうという課題がある。
そこで本実施形態では、光沢を阻害する正反射光色付きを抑制し、色域を低下させずに印刷物表面の平滑度を上げ、写像性を向上させる。
まず図14を用いて、本実施例における正反射光色付き制御方法の概要を説明する。図14はシアンインクで記録媒体表面を100%被覆した画像に対して、異なるクリアインク記録量でオーバーコートした画像の正反射光の色付きを、CIE L*a*b*表色系におけるa*b*平面にプロットしたグラフである。異なるクリアインク記録量でオーバーコートした画像の正反射光が、a*b*平面上で図14のような軌跡を描く原因は、クリアインクの膜厚がクリアインクの記録量に依存して変化するからである。
そこで、本実施例ではカラーインクをオーバーコートするクリアインクの記録量をエリアごとに変化させて並置させることで、正反射光の色付きを低減させる。概念図を図15に示す。図15のエリア1502のクリアインク記録量は224、エリア1503のクリアインク記録量は96、エリア1504のクリアインク記録量は64である。図15の各エリアのクリアインク記録量が上述の通りであるとすると、ある角度傾いた方向から光1501が照射されるとき、最表面のクリアインク記録量dに応じてエリアごとに異なる色付きの光が発生する。エリア1504の光の色付きは図15のa*b*平面上でX、エリア1503の光の色付きはY、エリア1502の光の色付きはZとなる。
上述のような場合、局所的にはX、Y、Zの3色に正反射光は色付いているが、大局的な正反射光の色付きはX、Y、Zの混色となる。その結果、大局的な正反射光の色付きはX、Y、Zの3点を結ぶ三角形の内側、図14のPとなる。以上のように、局所的な正反射光の色付きを混色させ、a*b*平面上の原点である無彩色に近付けることが可能となる。そこで、本発明ではオーバーコートするクリアインクの記録量をランダムに変化させることで、複数色の局所的な正反射光の色付きを発生させ、大局的な正反射光の色付きを無彩色に近づける。
一方、上述のように異なる記録量のクリアインクで、カラーインクをオーバーコートする場合、印刷物表面の平滑度が低下するという課題がある。そこで、本実施例では、オーバーコートするクリアインクの記録量に応じて、下地に吐出するクリアインクの記録量を制御し、印刷物表面の平滑度を向上させる方法について説明する。
図16に本実施形態における構成を表すブロック図を示す。画像入力部1601からカラーマッチング処理部1602までは、実施例1と同様であるため説明を省略する。
色分解処理部1603は、色域のマッピングがなされたRGBデータに基づき、このデータが表す色を再現するインクの組み合わせを決定する。RGBデータに対応したカラーインクの色分解データCMYKと、印刷物の最表面に記録するクリアインクデータCl_tを求める処理を行う。本実施形態では、この処理はカラーマッチング処理と同様、色域のマッピングがなされたデータR、G、Bとの対応関係が定められた色分解LUT1607に補間演算を併用して行う。出力は各色8ビットで、C、M、Y、K、Cl_tのインク量に対応した値に使用される。Cl_tは色分解LUT1607で算出されたCl_Maxを用いて算出する。色分解LUT1607の例を図17に示す。図17に示す通り、色域のマッピングがなされた8ビットのデータR、G、Bに対して、C、M、Y、K、Cl_Maxの対応が定められている。Cl_MAXは印刷物に、インクのにじみ・あふれが発生しないように定められた、記録量の制限値を元に決定する。具体的には、記録量の制限値をMax、カラーインクの合計記録量をColorVolとすると、以下の式(15)を用いてCl_MAXが算出されている。
Figure 0005777352
なお、MAX値は、印刷のモードに応じて一定の値としてもよく、また、エリアに応じて変化する値でもよい。
次にCl_Maxと、0〜1までの範囲の乱数を返す乱数発生装置1608であるrnd()を用いて、式(16)よりCl_tを算出する。
Figure 0005777352
式(16)によって算出されるCl_tは0〜Cl_ MAXの範囲でランダムな値となる。その結果、カラーインクに上掛けされるクリアインクの打ち込み量が局所的に異なり、大局的な正反射光の色付きを低減させる。尚、最表面クリアインク記録量の決定方法は上記の例に限定されないことは言うまでもない。例えば、吐出するカラーインクの組み合わせに応じて、正反射光の色付きを低減させるようなクリアインクの吐出パターンを予め記録しておいても良い。
γ補正処理部1604から印刷データ作成部1606は、実施例1と同様であるため説明を省略する。以上、プリンタドライバにおいて、画像入力部301で入力された画像データR、G、Bからカラーインク記録量とクリアインク記録量を決定するインク記録量決定手段について説明した。
次に、印刷データ作成部1606で算出された最表面に吐出するクリアインク記録量Cl_tに応じて下地に吐出するクリアインク記録量Cl_bを算出するための処理の流れを説明する。図18は処理の流れを示す図である。
ステップS1801は、実施例1のステップS601と同様の処理であるため説明を省略する。
ステップS1802では、全エリアより、クリアインク記録量Cl_bを算出するエリアの選択を行う。尚、エリアの選択方法は実施例1、2と同様であるため説明を省略する。
ステップS1803では、ステップS1802で選択した対象のエリアに用いる最表面のクリアインク記録量Cl_tSrcと、その周囲8近傍エリアに用いる最表面のクリアインク記録量Cl_t1〜Cl_t8を取得する。
ステップS1804では、ステップS1803で取得した各エリアの最表面に吐出するクリアインク記録量の中で最大のクリアインク記録量Cl_t_MAXを特定する。
ステップS1805では、ステップS1804で特定した範囲内で最大のクリアインク記録量Cl_t_MAXと対象のエリアのクリアインク記録量Cl_tSrcの差分を算出し、算出された値を下地に吐出するクリアインク記録量Cl_bとして記録する。
Figure 0005777352
ステップS1806では、全てのエリアでCl_bを算出したか確認する。全てのエリアでCl_bが算出されていない場合には、まだ算出されていない次のエリアを選択する。全てのエリアでCl_bが算出された場合には処理を終了する。
マスクデータ変換処理部1610からヘッド駆動回路1611は、実施例1と同様であるため説明を省略する。
図19は、ヘッド駆動回路1611で用いる下地クリアインク、カラーインク、最表面クリアインクのマスクパターンを示す図である。この図の例では、前半4回の記録走査は実施例1と同様の処理を行い、続けてカラーインクの記録走査を4回、さらに最表面のクリアインクの記録操作を4回で、記録を終了する。以上のように記録することで、記録媒体上に下地のクリアインク、次にカラーインク、最後に最表面にクリアインクとドットを重ねることが可能となる。
以上の処理を実現することで、図20(a)に示すように印刷物の表面に形成されていた凹凸が、図20(b)に示すように下地にクリアインクを吐出することで小さくなる。その結果、光沢を阻害する正反射光色付き・干渉を抑制し、かつ他の画質に影響を与えることなく印刷物の表面平滑度が向上させることが可能となる。その結果、印刷物の写像性を向上させることが可能となる。尚、本実施形態では、最表面に吐出する最表面クリアインク記録量のみに着目して下地に吐出する下地クリアインク記録量を決定したが、上記の例に限定しないことは言うまでもない。例えば、実施例1と実施例3を組み合わせ、対象エリアとその周囲エリアのカラーインク記録量と最表面クリアインク記録量の総量の差に応じて、下地に吐出する下地クリアインク記録量を決定する。そして、算出されたクリアインク記録量のうちの一定量のクリアインクをカラーインク上に吐出するようにしてもよい。この際に、算出されたクリアインク記録量のうち、下地として吐出される量と、カラーインク上に吐出される量とを所定の比率により決定してもよい。このようにしても、下地としてのみクリアインクを吐出した場合と比べて印刷物上の記録材の厚みに変化は無く、同様に優れた表面平滑度を得ることができる。
なお、上記説明では、色材としてインクを例にしたが、色材はトナーであってもよく、上記実施形態は電子写真プリンタに適用されてもよい。
<その他の実施形態>
本発明の目的は前述した実施例の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記録媒体を、システム、情報処理装置に供給し、それらのコンピュータ(またはCPUまたはMPU)がプログラムコードを読み出し実行することでも達成され得る。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することとなり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVDなどを用いることができる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施例の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが実際の処理の一部または全部を行うこともできる。その処理によって前述した実施例の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書きこまれた後、そのプログラムコードの指示に基づき実行されてもよい。その際において、機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。

Claims (8)

  1. 入力画像の階調値に応じてカラー色材記録量データを決定するカラー色材記録量決定手段と、
    決定された前記カラー色材記録量データに応じて、前記カラー色材のオーバーコート層として記録するための正反射光の色付きを低減させるようなクリア色材の表面クリア色材記録量データ及び前記カラー色材の下地層として記録するための前記表面クリア色材記録量データによって形成される前記オーバーコート層の凹凸を小さくするようなクリア色材の下地クリア色材記録量データを決定するクリア色材記録量決定手段と
    を有することを特徴とする色処理装置。
  2. 前記クリア色材記録量決定手段は、前記入力画像の所定エリア毎に、前記表面クリア色材記録量データ及び前記下地クリア色材記録量データを決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の色処理装置。
  3. 前記クリア色材記録量決定手段は、決定された前記カラー色材記録量データに応じて前記表面クリア色材記録量データを決定した後、当該決定された前記表面クリア色材記録量データに基づき、前記下地クリア色材記録量データを決定することを特徴とする請求項1又は2に記載の色処理装置。
  4. 前記クリア色材記録量決定手段は、階調値に応じたカラー色材記録量データを入力値とし、当該入力値に対応する、前記カラー色材のオーバーコート層として記録するための正反射光の色付きを低減させるようなクリア色材の表面クリア色材記録量データ及び前記カラー色材の下地層として記録するための前記表面クリア色材記録量データによって形成される前記オーバーコート層の凹凸を小さくするようなクリア色材の下地クリア色材記録量データを出力値としたテーブルを用いて、前記表面クリア色材記録量データ及び前記下地クリア色材記録量データを決定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の色処理装置。
  5. 色処理装置であって、
    入力画像の階調値に応じてカラー色材記録量データを決定するカラー色材記録量決定手段と、
    前記カラー色材のオーバーコート層として記録する正反射光の色付きを低減させるようなクリア色材の表面クリア色材記録量データと前記カラー色材の下地層として記録するための前記表面クリア色材記録量データによって形成される前記オーバーコート層の凹凸を小さくするようなクリア色材の下地クリア色材記録量データとを決定するクリア色材記録量決定手段と
    を有することを特徴とする色処理装置。
  6. 少なくとも1種類のカラー色材と、少なくとも1種類のクリア色材とを用いて画像を形成する画像形成工程であって、
    入力画像の階調値に応じてカラー色材記録量データを決定するカラー色材記録量決定工程と、
    決定された前記カラー色材記録量データに応じて、前記カラー色材のオーバーコート層として記録するための正反射光の色付きを低減させるようなクリア色材の表面クリア色材記録量データ及び前記カラー色材の下地層として吐出するための前記表面クリア色材記録量データによって形成される前記オーバーコート層の凹凸を小さくするようなクリア色材の下地クリア色材記録量データを決定する下地クリア色材記録量決定工程と
    を有することを特徴とする色処理方法。
  7. 入力画像の階調値に応じてカラー色材記録量データを決定するカラー色材記録量決定工程と、
    前記カラー色材のオーバーコート層として記録する正反射光の色付きを低減させるようなクリア色材の表面クリア色材記録量データと前記カラー色材の下地層として記録するための前記表面クリア色材記録量データによって形成される前記オーバーコート層の凹凸を小さくするようなクリア色材の下地クリア色材記録量データとを決定するクリア色材記録量決定工程と
    を含むことを特徴とする色処理方法。
  8. コンピュータを、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の色処理装置として機能させるためのプログラム。
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