JP4066338B2 - インクジェット記録方法、記録システム、及び記録物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェット記録方法及び記録システムに関し、特に、ブロンジングが防止されかつ色再現性が改善された記録物を提供し得る、インクジェット記録方法等に関する。
【0002】
【従来の技術】
インクジェット記録方法は、インク組成物の小滴を飛翔させ、これを紙等の記録媒体に付着させて記録を行う印刷方法である。この方法は、比較的安価な装置を用いながら、解像度が高く鮮明な画像を高速に印刷することができるという特徴を有する。
【0003】
インクジェット記録用インクとしては安全性や印字特性の面から主として水系のものが使用されており、着色剤に水溶性染料が使用されていることが多く、このため記録物の耐光性や耐水性が劣るという欠点を有していた。
【0004】
記録物の耐光性や耐水性を得るため、着色剤に顔料を用いた場合でも、反射光が顔料本来の色とは補色をなす色が観察されるブロンジング(ブロンズ現象)が生じ色再現性を損なうなどの問題があった。ブロンジングは顔料粒子の表面ないしは界面における光の選択的な反射によって反射光の中に顔料の吸収帯に近い波長成分が多くなることによって生じる。特に、シアンインク組成物に含まれるシアン顔料は、反射光が赤色に着色し、画質を著しく悪化させる。
【0005】
記録方法に関して、特開2001−328168号、特開2002−29139号、特開2002−178623号の各公報には、熱可塑性樹脂層を有する記録媒体上に顔料で印刷したのち、加熱及び加圧処理する方法が報告されている。しかしながら、これらの方法では、顔料を樹脂で被覆した形で画像を形成するため、顔料粒子の表面ないしは界面によって生じるブロンジングは低減されるが、加熱及び加圧処理を行うための装置が必要であり、装置の大型化、複雑化、及びコストアップにつながるという問題があった。
【0006】
また、特開2002−144551号公報には、成膜形成能を有するオーバーコート液を用いて記録表面に樹脂層を形成する方法が報告されている。この方法においても顔料粒子が被覆されるためブロンジングは低減される。しかしながら、画像形成用のインクセット、カートリッジ、ノズルの他に、別途、オーバーコート液用のカートリッジやノズルを設ける必要があるため、記録装置が大型化し、コストアップにつながるという問題があった。
【0007】
【特許文献1】
特開2001−328168号公報
【特許文献2】
特開2002−29139号公報
【特許文献3】
特開2002−178623号公報
【特許文献4】
特開2002−144551号公報
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明の目的は、ブロンジングが防止されかつ色再現性が改善された記録物を提供し得る、インクジェット記録方法及び記録システムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、鋭意検討した結果、少なくとも、シアンインク組成物、マゼンタインク組成物、及びイエローインク組成物を用いて記録して、記録媒体上に画像を形成した後、当該記録媒体を前記イエローインク組成物でオーバーコートするインクジェット記録方法により、ブロンジングが防止されかつ色再現性が改善された記録物が得られることを知見した。
【0009】
すなわち、本発明のインクジェット記録方法は少なくとも、シアンインク組成物、マゼンタインク組成物、及びイエローインク組成物を用いて記録して、記録媒体上に画像を形成した後、当該記録媒体を前記イエローインク組成物でオーバーコートするものである。
【0010】
前記オーバーコートは、前記イエローインク組成物を当該記録媒体上へ記録duty10%以下にてオーバーコートするものであることが好ましい。
【0011】
上記においては、記録媒体上でのCIELAB色空間において定義される色相角H°が180°<H°<360°である記録部に対する前記オーバーコートを、同色相角が0°≦H°≦180°である記録部に対する前記オーバーコートよりも低い記録dutyで行うことが好ましい。
【0012】
上記においては、記録媒体上のシアンインク組成物による記録部のみを前記イエローインク組成物によってオーバーコートすることが好ましい。
【0013】
前記イエローインク組成物は、顔料と、当該顔料を分散させるための高分子分散剤と、を含むことが好ましい。
【0014】
前記顔料は、C.I.ピグメントイエロー74、110、128から選ばれる1種又は2種以上であることが好ましい。
【0015】
本発明のインクジェット記録システムは、少なくとも、シアンインク組成物、マゼンタインク組成物、及びイエローインク組成物を用いて記録して、記録媒体上に画像を形成する手段と、
当該記録媒体を、前記イエローインク組成物によってオーバーコートする手段と、を含み、前記オーバーコートは、前記イエローインク組成物を当該記録媒体上へ記録duty10%以下にてオーバーコートし、記録媒体上でのCIELAB色空間において定義される色相角H°が180°<H°<360°である記録部に対する前記オーバーコートを、同色相角が0°≦H°≦180°である記録部に対する前記オーバーコートよりも低い記録dutyで行うものである。
【0016】
本発明の記録物は、上記記録システムによって記録が行われたものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
(インクジェット記録方法)
以下、本発明のインクジェット記録方法の好ましい実施形態について説明するが、本発明がこれらに限定されないことはいうまでもない。
【0018】
本発明のインクジェット記録方法は、少なくとも、シアンインク組成物、マゼンタインク組成物、及びイエローインク組成物を用いて記録して、記録媒体上に画像を形成した後、当該記録媒体を前記イエローインク組成物でオーバーコートするものである。
【0019】
「シアンインク組成物」「マゼンタインク組成物」「イエローインク組成物」は、それぞれシアン顔料、マゼンタ顔料、イエロー顔料を含むインク組成物である。
【0020】
このように構成することにより、別途オーバーコート液用のカートリッジやノズル等を設ける必要なしに、ブロンジングが防止されかつガマット損失を減少させて色再現性が改善された記録物を得ることができる。
前記オーバーコートは、前記イエローインク組成物を当該記録媒体上へ記録duty10%以下にてオーバーコートするものであることが好ましい。
「duty」とは、下式で算出される値である。
【0021】
duty(%)=実印字ドット数/(縦解像度×横解像度)×100
(式中、「実印字ドット数」は単位面積当たりの実印字ドット数であり、「縦解像度」及び「横解像度」はそれぞれ単位面積当たりの解像度である。duty100%とは、画素に対する単色の最大インク重量を意味する。)
このように構成することにより、一層、ブロンジングが防止されかつガマット損失を減少させて色再現性が改善された記録物を得ることができる。
【0022】
記録媒体上でのCIELAB色空間において定義される色相角H°が180°<H°<360°である記録部に対する前記オーバーコートを、同色相角が0°≦H°≦180°である記録部に対する前記オーバーコートよりも低い記録dutyで行うことが好ましい。
【0023】
色相角H°は、H°=tan-1(b*/a*)+180(a* <0の場合)、またはH°=tan-1(b*/a*)+360(a* >0の場合)により求められる。a* 及びb* は、CIELAB色空間において定義される知覚色度指数を表わす。
【0024】
このように構成することにより、一層、ブロンジングが防止されかつガマット損失を減少させて色再現性が改善された記録物を得ることができる。
【0025】
上記においては、記録媒体上のシアンインク組成物による記録部のみを前記イエローインク組成物によってオーバーコートすることが好ましい。
【0026】
ここで、「シアンインク組成物による記録部のみ」とは、記録媒体上においてシアンインク組成物が付着した部分のみ、という意味である。
【0027】
このようにシアンインク組成物による記録部のみを上記dutyのイエローインク組成物でオーバーコートすることにより、一層、ブロンジングが防止されかつ色再現性が改善された記録物を得ることができる。
【0028】
前記イエローインク組成物は、顔料と、当該顔料を分散させるための高分子分散剤と、を含むことが好ましい。
【0029】
着色剤としての顔料は、特に限定されず、通常のインクジェット記録用カラーインク組成物に含まれる着色剤を用いることができる。
【0030】
イエローインク組成物及びライトイエローインク組成物の着色剤としては、イエロー顔料が好適に用いられる。該イエロー顔料としては、C.I.ピグメントイエロー74、81、83、93、109、110、120、128、138、139、150、151、154、155、173、180、185、195等が挙げられる。
【0031】
特に、イエロー顔料として、C.I.ピグメントイエロー74、110、128から選ばれる1種又は2種以上であることが好ましい。
【0032】
シアンインク組成物及びライトシアンインク組成物の着色剤としては、シアン顔料が好適に用いられる。該シアン顔料としては、C.I.ピグメントブルー15:3、15:4、60、1、2、3、16、22、15:34等が好ましく用いられ、特にC.I.ピグメントブルー15:3、15:4が好ましい。
【0033】
マゼンタインク組成物及びライトマゼンタインク組成物の着色剤としては、マゼンタ顔料が好適に用いられる。該マゼンタ顔料としては、C.I.ピグメントレッド122、202、209、112、123、168、184、5、7、12、48(Ca)、48(Mn)、57(Ca)、57:1及びC.I.ピグメントバイオレット19等が好ましく用いられ、特にC.I.ピグメントレッド122と202が好ましい。
【0034】
本発明のインクセットは、上記の他、ブラックインク組成物、レッドインク組成物、バイオレットインク組成物、ブルーインク組成物、ライトブラックインク組成物、グリーンインク組成物、ダークイエローインク組成物、オレンジインク組成物等を備えていてもよい。
【0035】
ブラックインク組成物(K)の着色剤としては、ブラック顔料が好適に用いられる。該ブラックインク顔料としては、カーボンブラック等が挙げられる。
【0036】
着色剤である顔料の含有量は、各インク組成物中、好ましくは 0.5重量%以上、15重量%以下であり、さらに好ましくは 0.7重量%以上、12重量%以下である。着色剤の含有量は、インク組成物の種類に応じて適宜調整される。
【0037】
前記イエローインク組成物は、着色剤としての顔料を、高分子分散剤によって水性媒体中に分散させて得られる顔料分散液を含有する。
【0038】
高分子分散剤としては、特に限定されず、通常のインクジェット記録用カラーインク組成物に分散剤として含まれる樹脂を用いることができる。
【0039】
高分子分散剤としては、メタアクリル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、スチレン−ブタジエン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、メタアクリル−スチレン系樹脂、ブタジエン系樹脂、スチレン系樹脂、架橋メタアクリル樹脂、架橋スチレン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、フェノール樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂等が挙げられる。
【0040】
高分子分散剤の添加量は、各インク組成物中、固形分換算で顔料100重量部に対して、好ましくは10重量部以上、200重量部以下、更に好ましくは20重量部以上、120重量部以下である。
【0041】
前記水性媒体としては、インクジェット記録用の水性インク組成物に一般的に用いられる溶媒が用いられ、水の他に一種又は二種以上の水溶性有機溶媒が用いられる。
【0042】
前記水溶性有機溶媒の好ましい例としては、メタノール、エタノール、n−プロピルアルコール、iso-プロピルアルコール、n−ブタノール、sec-ブタノール、tert-ブタノール、iso-ブタノール、n−ペンタノール、1,2−アルカンジオール類(好ましくは1,2−C4−10アルカンジオールであり、さらに好ましくは1,2―ヘキサンジオールである)、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、1,2,6−ヘキサントリオール、チオグリコール、ヘキシレングリコール、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン等の多価アルコール類、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル等の多価アルコールのアルキルエーテル類、尿素、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、トリエタノールアミン等が挙げられる。これらの水溶性有機溶媒の一種又は二種以上を用いて、粘度、保湿性を適宜調整する。
【0043】
前記水溶性有機溶媒の添加量は、各インク組成物中、好ましくは1重量%以上、50重量%以下であり、より好ましくは2重量%以上、40重量%以下である。
【0044】
本発明の各インク組成物は、さらに、アセチレングリコール系化合物、アセチレンアルコール系化合物、又はポリシロキサン系化合物のいずれかを界面活性剤として含有してもよい。
【0045】
これにより、記録紙上でインクを浸透させて広げることができるため、オーバーコートの際に有利であり、ブロンジング抑制及び色再現性改善という本発明の効果を維持することができる。
【0046】
界面活性剤の含有量は、各インク組成物中、好ましくは0.1重量%以上、3.0重量%以下であり、より好ましくは0.1重量%以上、1.5重量%以下である。
【0047】
アセチレングリコール系化合物としては、オルフィンE1010、STG、Y(何れも商品名、日信化学社製)、サーフィノール82、104、440、465、485(何れも商品名、Air Products and Chemicals Inc.製)等の市販品を用いることができる。
【0048】
アセチレンアルコール系化合物としては、3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3オール、2,4−ジメチル−5−ヘキシン−3−オール、サーフィノール61(商品名、Air Products and Chemicals Inc.製)等を用いることができる。
【0049】
ポリシロキサン系化合物としては、下記の式(I)で表わされる化合物等を用いることができる。
【0050】
【化1】
上記式中、R1〜R7は、独立して、C1−6アルキル基、好ましくはメチル基を表し、j、k、gは独立して1以上の整数を表し、好ましくは1〜5、より好ましくは1〜4、さらに好ましくは1又は2である。EOはエチレンオキシ基を表し、POはプロピレンオキシ基を表す。p及びqは0以上の整数を表し、好ましくは1〜5であるが、但しp+qは1以上の整数を表し、好ましくは2〜4である。EO及びPOは[ ]内においてその順序は問わず、ランダムであってもブロックであってもよい。
【0051】
本発明の好ましい態様によれば、式(I)の化合物として、j=k=g=1〜3を満足するものが好ましく、より好ましくは1又は2であるものが好ましい。また、本発明の別の好ましい形態によれば、式(I)の化合物として、R1〜R7が全てメチル基を表し、j=k=g=1であり、pが1以上の整数、好ましくは1〜5であり、qが0を表すものが好ましい。
式(1)で表される化合物は市販されており、それらを利用することが可能である。例えば、ビックケミー・ジャパン(株)のシリコン系界面活性剤BYK−345、BYK−346、BYK−347、BYK−348等が好適である。
【0052】
また、各インク組成物は、助剤をさらに含むことができる。そのような助剤としては、pH調整剤、キレート剤、防腐剤、防錆剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、酸素吸収剤、耐擦性向上剤等が挙げられる。
【0053】
(インクジェット記録システム)
さらに、本発明のインクジェット記録システムについて、説明する。
【0054】
本発明のインクジェット記録システムは、少なくとも、シアンインク組成物、マゼンタインク組成物、及びイエローインク組成物を用いて記録して、記録媒体上に画像を形成する手段と、当該記録媒体を、前記イエローインク組成物によってオーバーコートする手段と、を含み、前記オーバーコートは、前記イエローインク組成物を当該記録媒体上へ記録duty10%以下にてオーバーコートし、記録媒体上でのCIELAB色空間において定義される色相角H°が180°<H°<360°である記録部に対する前記オーバーコートを、同色相角が0°≦H°≦180°である記録部に対する前記オーバーコートよりも低い記録dutyで行うことを特徴とする。
【0055】
以下、図1〜3を参照しながら本発明のインクジェット記録システムについて説明する。図1は制御回路の構成を示すブロック図であり、図2はテーブル29の内容の一例を示す図であり、図3は本発明のインクジェット記録システムに係るフローチャートである。
【0056】
図1、3に示すように、当該記録システムは、いわゆるプリンタとしての構成を備え、受信バッファ22、システムコントローラ23、色毎に設けられたフレームメモリ24C/M/Y/K、制御部26、色毎に設けられたプリントバッファ25M/C/Y/K、ヘッドドライバ27、及び色毎に設けられたインクジェット記録ヘッド28C/M/Y/Kを備えている。さらに当該記録システムは、外部のホストコンピュータ21と通信可能に構成されている。
【0057】
受信バッファ22は、ホストコンピュータ21から送信された印刷情報を一時格納し、システムコントローラ23の制御に基づいて順次供給することが可能になっている。また、受信バッファ22は、システムコントローラ23から供給された記録システムのステータス情報等を格納し、ホストコンピュータ21に送信可能になっている。
【0058】
フレームメモリ24C/M/Y/Kは、画像データを、色画像をシアン・マゼンタ・イエロー・ブラックの色別の濃度情報としてそれぞれ格納するようになっている。
【0059】
システムコントローラ23は、CPU、RAM、ROM等を内蔵し、ROMに格納されている所定のソフトウェアプログラムを実行することにより、本発明の記録方法を実行可能に構成されている。ROMの一部には、本発明に係るオーバーコートのためのイエローインクの記録duty(%)が予め記録されている。システムコントローラ23は、フレームメモリ24に格納された画像データから、実際にインクジェット記録ヘッドから吐出させるべきインクの記録dutyを規定する駆動データを生成するようになっている。このとき、システムコントローラ23は、テーブル29等を参照して、本発明に係るオーバーコートのためのイエローインクの記録dutyを規定する駆動データも別途生成し、プリントバッファ25に格納するようになっている。
【0060】
プリントバッファ25M/C/Y/Kは、制御部26経由でシステムコントローラ23から転送された駆動データを色別に格納するようになっている。
【0061】
制御部26は、印刷タイミングに対応させてプリントバッファ25から順次駆動データを読み取り、ヘッドドライバ27を制御して駆動信号が生成されるようになっている。
【0062】
ヘッドドライバ27は、制御部26の制御に基づき駆動データからインクジェット記録ヘッドを駆動するために適する波形の駆動信号を色別に生成し、インクジェット記録ヘッド28C/M/Y/Kに供給可能になっている。
【0063】
インクジェット記録ヘッド28C/M/Y/Kの構造に限定はないが、例えば圧電体駆動方式、熱膨張を利用した駆動方式、静電駆動方式が適用可能になっている。
【0064】
上記構成において、システムコントローラ23が各構成要素を制御し、基本的な画像データを印刷させる機能が、本発明に係る記録媒体上に画像を生成する手段に相当する。一方、オーバーコートに係る画像データを生成して記録媒体をオーバーコートする機能が、本発明に係るオーバーコートする手段に相当する。
【0065】
次に図3を参照して、上記構成における動作を説明する。
【0066】
ホストコンピュータ21では印刷させるべき印刷情報が生成される。この印刷情報は赤、緑、青のいわゆるRGBの三色で色濃度が規定される画像データを含んでいる。ユーザが、印刷指示をホストコンピュータ21に入力すると、ホストコンピュータ21から所定のフォーマットで印刷情報が受信バッファ22に取り込まれ、受信バッファ22に一時的に格納される。システムコントローラ23は、受信バッファ22から画像データに相当する部分を読み取り(S1)、RGBをYMCKに変換(S2)した後、フレームメモリ24に各色に対応した画像データを書き込む(S3)。
【0067】
次に、システムコントローラ23は、フレームメモリ24から画像データを読み取り(S4)、ROMが備えるテーブル29を参照して各色に対応したオーバーコートのための駆動データを生成する(S5)。図2にテーブル29の内容の一例を示すように、記録媒体上でのCIELAB色空間において定義される各色相角H°(0°≦H°<360°)におけるオーバーコートのためのイエローインクの各記録duty(%)が、予めテーブル29に記録されている。図2の場合では、色相角が0°≦H°≦180°においては記録duty5%で記録し、180°<H°<270°においては記録dutyが5%から0%へ徐々に減少し、270°において0%となり、270°<H°<360°においては0%から5%へ徐々に増加する駆動データを生成する。
【0068】
このテーブル29には、イエローインク組成物が当該記録媒体上へ記録duty10%より大きくならず、かつ、記録媒体上でのCIELAB色空間において定義される色相角H°が180°<H°<360°である記録部に対する前記オーバーコートを、同色相角が0°≦H°≦180°である記録部に対する前記オーバーコートよりも低い記録dutyで行われる、という本発明の特徴を備える限りにおいて、様々なテーブルを記録しておいてもよい。また、これらオーバーコートのためのテーブル29を、ユーザがホストコンピュータ21において選択し、記録モードを選択できるように構成してもよい。
【0069】
生成した駆動データは、プリントバッファ25に書き込まれ、一時的に格納される(S6)。プリントバッファ25に格納された記録コマンドは、制御部26へ送信される(S7)。
【0070】
制御部26は、システムコントローラ23から記録コマンドを受信すると(S8)、プリントバッファ25から各色に対応した駆動データを読み取る(S9)。ヘッドドライバ27は、制御部26から受信した駆動データにより、インクジェット記録ヘッド28の駆動を制御する(S10)。
【0071】
記録及びオーバーコートが終了すると、記録終了通知がシステムコントローラ23へ送信され(S11)、制御部はコマンド待ち状態となる(S12)。
【0072】
本発明のインクジェット記録システムによれば、別途オーバーコート液用のカートリッジやノズル等を設ける必要なしに、ブロンジングが防止されかつガマット損失を減少させて色再現性が改善された記録物を得ることができる。
【0073】
なお、テーブル29の内容を、記録媒体上のシアンインク組成物による記録部のみを、前記イエローインク組成物によってオーバーコートするように構成してもよい。
【0074】
【実施例】
次に、本発明を実施例によりさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの例によって何等限定されるものではない。
【0075】
(インク組成物の調製)
以下の各インク組成物を調製した。なお、以下において、BYK−348は、ビッグケミー・ジャパン(株)製のポリシロキサン系界面活性剤である。J−61Jは、ジョンクリル社製の分散剤(樹脂成分30.5重量%)である。MA−100Bは、三菱化学社のカーボンブラックである。
(イエローインク▲1▼)
顔料(PY74) 3.0重量%
分散剤(J−61J) 5.5重量%
グリセリン 13.0重量%
エチレングリコール 3.0重量%
BYK−348 0.3重量%
1,2−ヘキサンジオール 5.0重量%
純水 残量
合計 100重量%
(イエローインク▲2▼)
顔料(PY110) 3.0重量%
分散剤(J−61J) 5.5重量%
グリセリン 12.0重量%
エチレングリコール 3.0重量%
BYK−348 0.3重量%
1,2−ヘキサンジオール 5.0重量%
純水 残量
合計 100重量%
(イエローインク▲3▼)
顔料(PY128) 3.0重量%
分散剤(J−61J) 5.0重量%
グリセリン 12.0重量%
エチレングリコール 3.0重量%
BYK−348 0.3重量%
1,2−ヘキサンジオール 5.0重量%
純水 残量
合計 100重量%
(マゼンタインク)
顔料(PR202) 3.0重量%
分散剤(J−61J) 5.0重量%
グリセリン 13.0重量%
エチレングリコール 3.0重量%
BYK−348 0.4重量%
1,2−ヘキサンジオール 5.0重量%
純水 残量
合計 100重量%
(シアンインク)
顔料(PB15:3) 2.5重量%
分散剤(J−61J) 4.0重量%
グリセリン 15.0重量%
エチレングリコール 3.0重量%
BYK−348 0.5重量%
1,2−ヘキサンジオール 5.0重量%
純水 残量
合計 100重量%
(ブラックインク)
顔料(MA−100B) 2.5重量%
分散剤(J−61J) 5.0重量%
グリセリン 12.0重量%
エチレングリコール 4.0重量%
BYK−348 0.3重量%
1,2−ヘキサンジオール 5.0重量%
純水 残量
合計 100重量%
上記のそれぞれにおいて、顔料と分散剤と純水とを混合し、サンドミル(安川製作所製)中でガラスビーズ(直径1.7mm、混合物の1.5倍量(重量))とともに2時間分散させた後に、ガラスビーズを取り除き、各顔料分散液を調製した。
【0076】
その他の成分を、顔料分散液にそれぞれ混合し、25℃で60分攪拌した。混合液を8μmのメンブランフィルターで濾過し、各インク組成物を得た。
【0077】
(実施例1)
前記イエローインク▲1▼、マゼンタインク、シアンインク、及びブラックインクの4色からなる組合せを用いてインクセットとし、これをインクジェットプリンタ(セイコーエプソン株式会社製;PM−950C)に充填し、インクジェット専用紙(セイコーエプソン株式会社製;MC写真用紙)に記録を行い、記録物を得た。次に、イエローインク▲1▼を全体に(色相角H°によらず一律に)duty5%でオーバーコートした。記録画像及びインクの吐出安定性は良好であった。
【0078】
(実施例2)
出力の色相角H°に応じて図2に示すようなdutyでイエローインク▲1▼をオーバーコートした以外は、実施例1と同様にして記録物を得た。
【0079】
(実施例3)
実施例2において、イエローインク▲1▼に替えてイエローインク▲2▼とした以外は、実施例2と同様にして記録物を得た。
【0080】
(実施例4)
実施例2において、イエローインク▲1▼に替えてイエローインク▲3▼とした以外は、実施例2と同様にして記録物を得た。
【0081】
(実施例5)
実施例2において、0°≦H°≦180°においては一律にduty5%でイエローインク▲1▼をオーバーコートし、180°<H°<360°の範囲においては、シアンインクによる記録部のみにイエローインク▲1▼をオーバーコートした以外は、実施例2と同様にして記録物を得た。
【0082】
(実施例6)
すべてのH°において、シアンインクによる記録部のみにイエローインク▲1▼をオーバーコートした以外は、実施例2と同様にして記録物を得た。
(実施例7)
実施例2において、イエローインク▲1▼の最大dutyを10%としてオーバーコートを行った(各色相角において実施例2の2倍のdutyでオーバーコートした)以外は、実施例2と同様にして記録物を得た。
(比較例1)
実施例1において、イエローインク▲1▼によるオーバーコートをせずに記録物を得た以外は、実施例1と同様にして記録物を得た。
【0083】
(比較例2)
実施例2において、イエローインク▲1▼の最大dutyを15%としてオーバーコートを行った(各色相角において実施例2の3倍のdutyでオーバーコートした)以外は、実施例2と同様にして記録物を得た。
【0084】
(ブロンジングの評価)
記録後、目視により以下の基準で評価した。
【0085】
5:ブロンジングが無い
3:ややブロンジングがある
1:ブロンジングが著しくある
(色再現性の評価)
所定のL* 値に統一された種々の色相を含むパッチパターンを、インクセット1〜5を用いて印刷し、これらを測色してa*、b*値を求めて色再現範囲を求めた。なお、記録物の測色は測色機SPM−50(Gretag社製)を用いた。
【0086】
具体的には、L* 値が10毎の色再現面積をL* 値0〜100について和を求め、イエローインクによるオーバーコートを行っていない出力物における色再現面積の和を100%としたときの値を求めて、得られた結果から色再現性を下記の基準により判定した。
【0087】
5:105%を超える
4:95%を超えて、かつ105%以下
3:85%を超えて、かつ95%以下
2:75%を超えて、かつ85%以下
1:75%以下
上記実施例及び比較例について、上記評価基準にて評価した結果を表1に示す。
【0088】
【表1】
表1に示すように、実施例1〜7は、比較例1、2に比べて、ブロンジング評価、色再現性評価の双方において良好であった。また、
また、特定色相角においてシアンインクによる記録部のみにイエローインクをオーバーコートした実施例5、6は、特にブロンジング評価及び色再現性の評価結果が良好であった。
【0089】
【発明の効果】
本発明のインクジェット記録方法及び記録システムによれば、ブロンジングが防止され、かつ色再現性が改善された記録物を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るインクジェット記録システムの制御回路の構成を示すブロック図である。
【図2】 テーブル28の内容の一例を示す図である。
【図3】 本発明に係るインクジェット記録方法の一例を示すフローチャートである。
Claims (6)
- 少なくとも、シアンインク組成物、マゼンタインク組成物、及びイエローインク組成物を用いて記録して、記録媒体上に画像を形成した後、当該記録媒体を前記イエローインク組成物でオーバーコートするインクジェット記録方法であって、
前記オーバーコートは、前記イエローインク組成物を当該記録媒体上へ記録duty10%以下にてオーバーコートするものであり、
記録媒体上でのCIELAB色空間において定義される色相角H°が180°<H°<360°である記録部に対する前記オーバーコートを、同色相角が0°≦H°≦180°である記録部に対する前記オーバーコートよりも低い記録dutyで行うインクジェット記録方法。 - 記録媒体上のシアンインク組成物による記録部のみを、前記イエローインク組成物によってオーバーコートする請求項1記載のインクジェット記録方法。
- 前記イエローインク組成物は、顔料と、当該顔料を分散させるための高分子分散剤と、を含む請求項1又は2記載のインクジェット記録方法。
- 前記顔料は、C.I.ピグメントイエロー74、110、128から選ばれる1種又は2種以上である請求項3記載のインクジェット記録方法。
- 少なくとも、シアンインク組成物、マゼンタインク組成物、及びイエローインク組成物を用いて記録して、記録媒体上に画像を形成する手段と、
当該記録媒体を、前記イエローインク組成物によってオーバーコートする手段と、を含み、
前記オーバーコートは、前記イエローインク組成物を当該記録媒体上へ記録duty10%以下にてオーバーコートし、
記録媒体上でのCIELAB色空間において定義される色相角H°が180°<H°<360°である記録部に対する前記オーバーコートを、同色相角が0°≦H°≦180°である記録部に対する前記オーバーコートよりも低い記録dutyで行うインクジェット記録システム。 - 請求項5に記載の記録システムによって記録が行われた記録物。
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