JP6156469B2 - 印刷装置 - Google Patents

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JP6156469B2 JP2015224581A JP2015224581A JP6156469B2 JP 6156469 B2 JP6156469 B2 JP 6156469B2 JP 2015224581 A JP2015224581 A JP 2015224581A JP 2015224581 A JP2015224581 A JP 2015224581A JP 6156469 B2 JP6156469 B2 JP 6156469B2
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Description

本発明は印刷装置に関する。
従来、紫外線硬化型インクをプラスチックフィルムなどの濡れ性の弱い媒体に吐出した
後に紫外線を照射して短時間にインクを硬化させることによって高画質化を図る技術が知
られている。また、紫外線硬化型カラーインクによって画像を形成した後に透明インクで
コーティングすることによって画像の視認性を向上させる技術が知られている。また、ホ
ワイトインクを透明プラスチックフィルムなどの媒体に吐出して背景となるアンダーコー
ト層を形成した後にカラーインクによって画像を形成する技術が知られている。
特開2010−195002号公報
しかし、紫外線硬化型カラーインクによる被覆率が低い領域では、濡れ性の弱い媒体上
で透明インクが凝集することによって光沢に斑が生じるという問題がある。また、紫外線
硬化型カラーインクによる被覆率が低い領域を除いて透明インクによるコーティングを実
施する場合には、媒体が露出する領域とコーティングされた領域とに光沢の差が生ずると
いう問題がある。またホワイトインクからなるアンダーコート層の濡れ性が弱い場合には
、カラーインクの凝集によって画質が劣化するという問題がある。
本発明はこれらの問題を解決するために創作されたものであって濡れ性の弱い基層に吐
出される液体の凝集を防止することを目的の1つとする。
(1)上記目的を達成するための印刷装置は、液体を吐出する印刷ヘッドと、前記印刷
ヘッドから第一液体を吐出させて媒体上に凝集防止突部を形成し、前記凝集防止突部を含
む領域に前記印刷ヘッドから第二液体を吐出させる制御部と、を備える。
本発明によると、第一液体により凝集防止突部が媒体上に形成されるため、第二液体の
凝集が起こりにくくなる。ここで凝集防止突部とは、第二液体の凝集を防止する効果があ
る程度の高低差を基層の表面に生み出す突部であって、第二液体の凝集を防止する効果が
ある程度の高低差を基層の表面に形成する程度に硬化した第二液体からなる突部である。
また、「媒体上に」とは、「媒体上に中間物を介在させずに」と「媒体上に中間物を介在
させて」の両方を意味する。
(2)上記目的を達成するための印刷装置において、前記制御部は、前記媒体と前記第
一液体の濡れ性が強いほど注目領域あたりの前記第一液体の吐出量を減少させてもよい。
第一液体による被覆率は媒体の濡れ性に影響されるところ、この構成を採用することに
より、第一液体による被覆率を正確に調整することができる。
(3)上記目的を達成するための印刷装置において、前記液体は光硬化型インクであっ
て、前記媒体に付着した前記光硬化型インクに光を照射する照射部をさらに備え、前記制
御部は、前記第二液体を前記印刷ヘッドから吐出させる前に前記照射部から光を照射させ
て前記第一液体を不完全硬化させ、前記第二液体を前記印刷ヘッドから吐出させた後に前
記照射部から光を照射させて前記第一液体と前記第二液体を完全硬化させてもよい。
この構成を採用することにより、揮発性有機化合物を用いずにインクを媒体に定着させ
ることができ、また、プラスチックなどの非吸収性媒体にもインクを定着させることがで
きる。
(4)上記目的を達成するための印刷において、前記第一液体および第二液体は、透明
インクであって、前記制御部は、前記印刷ヘッドから不透明インクを吐出させて媒体上に
画像を形成し、前記不透明インクの注目領域毎の吐出量に応じて前記第一液体の吐出量を
前記注目領域毎に調整し、前記不透明インクおよび前記第一液体が吐出された領域に前記
印刷ヘッドから前記第二液体を吐出させてもよい。
透明インクによって凝集防止突部を形成することにより、画像を変更したり画質を低下
させることなく均一な光沢を得ることができる。さらに凝集防止突部を形成するための透
明インクの吐出量を不透明インクの吐出量に応じて調整するため、不透明インクによる被
覆率が低い領域においても透明インクによる凝集を防止することができる。
(5)上記目的を達成するための印刷装置において、前記制御部は、前記不透明インク
の吐出量が所定値未満である領域にのみ前記印刷ヘッドから前記第一液体を吐出させても
よい。
この構成を採用することにより、凝集防止突部を形成するための透明インクの吐出量を
減らすことができるため、経年劣化として生ずる黄変を抑制できる。
(6)上記目的を達成するための印刷装置において、前記第二液体は、不透明インクで
あって、前記制御部は、前記第一液体を吐出する前に前記印刷ヘッドから第三液体を吐出
させて前記媒体上に前記媒体よりも前記第二液体に対する濡れ性が強いアンダーコート層
を形成し、前記印刷ヘッドから前記第二液体を吐出させて前記媒体上に画像を形成しても
よい。
この構成を採用することにより、凝集防止突部に加えてアンダーコート層によっても凝
集防止効果を高められる。
図1A、図1Bおよび図1Cは、本発明の第一実施例にかかる平面図。 図2Aおよび図2Bは、本発明の第一実施例にかかる断面図。 図3Aから図3Eは、本発明の第一実施例にかかる断面図。 本発明の第二実施例にかかる平面図。 図5A、図5Bおよび図5Cは、本発明の第三実施例にかかる平面図。 図6A、図6Bおよび図6Cは、本発明の第三実施例、第四実施例および第5実施例にかかる断面図。 図7は、本発明の第五実施例にかかる平面図。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照しながら以下の順に説明する。尚、各図に
おいて対応する構成要素には同一の符号が付され、重複する説明は省略される。
1.第一実施例
図1Aは本発明の第一実施例としてのプリンター1の主要部を示している。プリンター
1は、印刷ヘッド13から紫外線硬化型の不透明インクと紫外線硬化型の透明インクとを
吐出し、印刷ヘッド16から紫外線硬化型の透明インクを吐出するシリアル型のインクジ
ェットプリンターである。プリンター1は、紫外線硬化型のインクを吐出するため、プラ
スチックフィルムなどの吸収性の低い印刷媒体に画像を形成することができる。プリンタ
ー1は、印刷ヘッド13、16の他、搬送ローラー11a、11b、11c、11d、照
射部としてのランプ12a、12b、12d、モーター17a、17b、17c、制御部
18などを備えている。
搬送ローラー11a、11b、11c、11dは、モーター17aによって駆動されて
回転することにより、印刷媒体を副走査方向に搬送する。
第一キャリッジ14には4つの印刷ヘッド13と2つのランプ12aとが固定されてい
る。第一キャリッジ14は、無端ベルト19aに固定されている。無端ベルト19aはモ
ーター17bによって駆動されるプーリー19bに架け渡されている。モーター17bと
ともに無端ベルト19aが回転すると、第一キャリッジ14が主走査方向に移動する。
それぞれの印刷ヘッド13には、図1Bに示すように、不透明インクを吐出する多数の
ノズルからなるノズル列13c、13m、13y、13kと、第一の透明インクを吐出す
る多数のノズルからなるノズル列13tとが形成されている。ノズル毎に設けられた図示
しないピエゾが伸縮することによってノズル列13c、13m、13y、13k、13t
の各ノズルからインクが吐出される。ノズル列13cには図示しないインクカートリッジ
からシアンのインクが供給される。ノズル列13mには図示しないインクカートリッジか
らマゼンタのインクが供給される。ノズル列13yには図示しないインクカートリッジか
らイエローのインクが供給される。ノズル列13kには図示しないインクカートリッジか
らブラックのインクが供給される。ノズル列13tには図示しないインクカートリッジか
ら無色透明のインクが供給される。
ランプ12aは、紫外線を放射するLEDを光源とする。ランプ12aは、印刷媒体に
付着した不透明インクと透明インクに弱い紫外線を照射することにより、不透明インクと
透明インクを不完全硬化させる。すなわち、ランプ12aによって所謂ピニングが実施さ
れる。
ランプ12bは第一キャリッジ14の下流側に位置する。ランプ12bは、印刷媒体に
付着した不透明インクと透明インクに弱い紫外線を照射することにより、不透明インクと
透明インクを不完全硬化させる。
第二キャリッジ15は、ランプ12bの下流側(副走査方向の前方)に位置する。第二
キャリッジ15は、無端ベルト19cに固定されている。無端ベルト19cはモーター1
7cによって駆動されるプーリー19dに架け渡されている。モーター17cとともに無
端ベルト19cが回転すると、第二キャリッジ15が主走査方向に移動する。
第二キャリッジ15には、4つの印刷ヘッド16が固定されている。それぞれの印刷ヘ
ッド16には、図1Cに示すように、第二の透明インクを吐出する多数のノズルからなる
ノズル列16tが形成されている。ノズル列16tには図示しないインクカートリッジか
ら無色透明のインクが供給される。ノズル毎に設けられた図示しないピエゾが伸縮するこ
とによってノズル列16tの各ノズルからインクが吐出する。
ランプ12dは第二キャリッジ15の下流側に位置する。ランプ12dは、印刷媒体に
付着した不透明インクと透明インクに強い紫外線を照射することにより、不透明インクと
透明インクを完全硬化させる。
制御部18は、図示しない駆動回路を介して印刷ヘッド13、16、モーター17a、
17b、17cおよびランプ12a、12b、12dに接続されている。制御部18は、
図示しないプロセッサ、RAM、ROM、入出力機構等を備えるコンピューターである。
制御部18は、ROMに記憶されている印刷制御プログラムを実行することにより、印刷
ヘッド13から不透明インク及び透明インクを吐出させて印刷媒体上に画像と凝集防止突
部を形成し、画像と凝集防止突部を含む領域に印刷ヘッド16から透明インクを吐出させ
る。また制御部18は、印刷制御プログラムを実行することにより、第二の透明インクを
印刷ヘッド16から吐出させる前にランプ12a、12bから弱い紫外線を照射させて不
透明インクと第一の透明インクを不完全硬化させ、第二の透明インクを印刷ヘッド16か
ら吐出させた後にランプ12dから強い紫外線を照射させて不透明インクと第一の透明イ
ンクと第二の透明インクを完全硬化させる。
以下、図1および図2を用いてプリンター1の制御方法をより詳細に説明する。
制御部18は、搬送ローラー11a、11b、11c、11dを駆動することにより、
印刷媒体Mを所定の距離だけ副走査方向に搬送する。印刷媒体Mが停止しているとき、制
御部18は、モーター17bを駆動することにより第一キャリッジ14を主走査方向に移
動させる。第一キャリッジ14が主走査方向に移動しているとき、制御部18は、印刷ヘ
ッド13を駆動することによりノズル列13c、13m、13y、13k、13tからシ
アン、マゼンタ、イエロー、ブラック、無色透明のインク滴を印刷媒体Mに向けて吐出さ
せるとともにランプ12aから弱い紫外線を照射させる。その結果、不完全硬化したシア
ン、マゼンタ、イエローおよびブラックのインク滴Cl、Cm、Csによって印刷媒体M
に画像が形成され、不完全硬化した無色透明のインク滴によって印刷媒体Mに凝集防止突
部T1が形成される。このように画像を形成する不透明のインク滴Cl、Cm、Csと同
時に凝集防止突部T1を形成する第一の透明インクを吐出するため、印刷時間を短縮する
ことができ、また、第一の透明インクが印刷媒体Mに付着する位置(不透明インクが付着
した位置を基準とする位置)がずれない。
ノズル列13c、13m、13y、13kから吐出されるシアン、マゼンタ、イエロー
、ブラックのインク滴は、図2に示すように大ドットCl、中ドットCm、小ドットCs
のいずれかになる。ノズル列13tから吐出される無色透明のインク滴は、大ドットT1
のみである。なお、第一の透明インクの滴を中ドットまたは小ドットで構成しても良いし
、複数の大きさの滴で構成してもよい。インク滴の大きさはピエゾの駆動波形によって制
御される。画素毎にインクの濃さを示す画像データに基づいて、画素に対応する注目領域
あたりに吐出されるシアン、マゼンタ、イエローおよびブラックのインク滴の大きさと数
とが決まる。すなわち、ここでいう画像データは、領域毎に各色の不透明インクの吐出量
を規定する、所謂分版後の画像データである。
ここで、第一の透明インクの吐出量を決める方法について説明する。既に述べたように
、分版後の画像データは、領域毎に各色の不透明インクの吐出量を規定している。第一の
透明インクの吐出量は、各色の不透明インクの領域毎の吐出量に応じて調整される。すな
わち、注目領域に対する第一の透明インクの吐出量をXとし、注目領域に対するシアン、
マゼンタ、イエロー、ブラックのインクの吐出量をそれぞれc、m、y、kとするとき、
X=f(c、m、y、k)である。
注目領域に対する第一の透明インクの吐出量を定める関数fは、無色透明インクと印刷
媒体Mの特性、ランプ12a、12bの特性などに応じて決められる。そして少なくとも
、不透明インクの吐出量が多いほど、第一の透明インクの吐出量が少なくなるように定め
られる。また例えば、印刷媒体Mと無色透明インクとの濡れ性が強いほど、Xの値が小さ
くなるように関数fを定めることが好ましい。以下に関数fの具体例を示す。なお、X、
c、m、y、kの値域はいずれも0以上1以下とする。なお、値"1"は、注目領域を完全
に被覆する吐出量を意味する。
(例1)
f=1 (c+m+y+k<1のとき)
f=0 (c+m+y+k=1のとき)
この例の場合、制御部18は、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのカラーインク
によって注目領域を完全に被覆する場合にはノズル列13tから無色透明のインク滴を吐
出させず、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのカラーインクによって注目領域を完
全に被覆しない場合には無色透明のインク滴のみによって注目領域が完全に被覆される量
の無色透明のインク滴をノズル列13tから吐出させる。したがってこの場合、全ての注
目領域はカラーインク又は無色透明のインクによって完全に被覆される。
注目領域を無色透明のインクによって完全に被覆する場合であっても、図3Aに示すよ
うに無色透明のインク滴が流動してインク層Tの表面が平坦になる前に、図3Bに示すよ
うに無色透明のインク滴T1を硬化させることにより、高低差hの微小な突部を形成する
ことができる。この突部は、第二の透明インクの凝集を防止する凝集防止突部である。す
なわち、注目領域を第一の透明インクによって完全に被覆する場合であっても、インク層
の表面が平坦になる前に無色透明のインク滴T1を硬化させることにより凝集防止突部を
形成することができる。
(例2)
f=0.5 (c+m+y+k<0.5のとき)
f=0 (c+m+y+k≧0.5のとき)
この例の場合、制御部18は、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのカラーインク
によって注目領域を50%以上被覆する場合には、ノズル列13tから無色透明のインク
滴を吐出させず、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのカラーインクによって注目領
域を50%未満被覆する場合には無色透明のインク滴のみによって注目領域が50%被覆
される量の無色透明のインク滴をノズル列13tから吐出させる。したがってこの場合、
全ての注目領域はカラーインク又は無色透明のインクによって50%以上被覆される。例
2の関数fを用いる場合、例1の関数を用いる場合に比べて印刷媒体への第一の透明のイ
ンクの定着量を低減することができる。印刷媒体への第一の透明のインクの定着量を低減
するほど、印刷物の黄変を抑制することができる。
注目領域を無色透明のインクによって完全に被覆しない場合であっても、無色透明のイ
ンク滴が流動してインク層の表面が平坦になる前に無色透明のインク滴T1を硬化させる
ことにより、図3Cに示すように高低差hの微小な突部を形成することができる。同じ硬
化条件で比較すると、注目領域を無色透明のインクによって完全に被覆しない方が、完全
に被覆する場合に比べて凝集防止突部の高低差hを大きくすることができる。凝集防止突
部の高低差hが大きいほど、第二の不透明インクの凝集を防止する効果は高くなる。
(例3)
f=0.3 (c+m+y+k<0.3のとき)
f=0 (c+m+y+k≧0.3のとき)
この例の場合、制御部18は、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのカラーインク
によって注目領域を30%以上被覆する場合には、ノズル列13tから無色透明のインク
滴を吐出させず、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのカラーインクによって注目領
域を30%未満被覆する場合には無色透明のインク滴のみによって注目領域が30%被覆
される量の無色透明のインク滴をノズル列13tから吐出させる。したがってこの場合、
全ての注目領域はカラーインク又は無色透明のインクによって30%以上被覆される。例
3の関数fを用いる場合、例1、例2の関数を用いる場合に比べて印刷媒体への第一の透
明のインクの定着量を低減することができる。
図3Dに示すようにインク滴T1同士の間隔dが第二の透明インクの直径よりも大きく
なると、第二の透明インクが印刷媒体M1の表面を移動する隙間が生じる。一方、印刷媒
体への第一の透明インクの定着量を低減するほど、印刷物の黄変を抑制することができる
。また印刷媒体M1よりもインクとの濡れ性が強い印刷媒体M2を用いる場合、図3Eに
示すようにインク滴T1同士の間隔dが狭まる(被覆率が大きくなる)。また、印刷媒体
に付着したインク滴は流動して広がるため、インク滴が硬化するまでの期間が長いほどイ
ンク滴同士の間隔が狭まる。これらの観点から、第一の透明インクのインク滴同士の間隔
dは最適化される。すなわち、インク滴同士の間隔dに相関する第一の透明インクの吐出
量は、インクの粘性、印刷媒体とインクとの濡れ性、インクの硬化条件等によって調整さ
れる。したがって例えば、制御部18は、印刷媒体の吸収特性に応じて第一の透明インク
の吐出量を変化させることが好ましい。そこで、印刷媒体の吸収特性をセンサーを用いて
検出しても良いし、印刷媒体の種類または吸収特性をユーザーに設定させても良いし、第
一の透明インクの吐出量を決める関数fの係数をユーザーが設定できるようにしてもよい
ノズル列13c、13m、13y、13k、13tからシアン、マゼンタ、イエロー、
ブラック、無色透明のインク滴が印刷媒体Mに向けて吐出されているとき、制御部18は
ランプ12aから紫外線を印刷媒体Mに向けて照射させる。印刷媒体Mに付着したシアン
、マゼンタ、イエロー、ブラック、無色透明のインク滴は、印刷媒体Mに付着した直後に
、ランプ12aから照射される紫外線によって不完全に硬化する。このため、印刷媒体M
の表面でインク滴が混ざり合うことが防止される。一方、ランプ12aから照射される紫
外線によってインク滴が完全に硬化することはないため、照射後のインク滴がその表面に
付着するインク滴を弾くことはない。
印刷媒体の所定幅の領域に、画像データに応じたシアン、マゼンタ、イエロー、ブラッ
ク、無色透明のインク滴を吐出した後、制御部18はモーター17aを駆動して印刷媒体
Mを副走査方向に移動させる。制御部18は、印刷媒体Mに付着したシアン、マゼンタ、
イエロー、ブラック、無色透明のインク滴がランプ12bの正面に移動するとランプ12
bを点灯し、ランプ12bから紫外線を印刷媒体Mに向けて照射させる。その結果、ラン
プ12aから照射された紫外線によって不完全に硬化したシアン、マゼンタ、イエロー、
ブラック、無色透明のインクの硬化が進行する。これにより、シアン、マゼンタ、イエロ
ー、ブラックのインクが第二の透明インクと混ざり合うことを防止できる。また、シアン
、マゼンタ、イエロー、ブラック、無色透明のインクが搬送ローラー11cに転写される
ことを防止できる。ただし、第二の透明インクを吐出する前にシアン、マゼンタ、イエロ
ー、ブラック、第一の透明インクを完全に硬化させると、第二の透明インクとの濡れ性が
著しく弱くなり、第二の透明インクをはじいてしまう。このため、ランプ12bから照射
する紫外線の光量は、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック、第一の透明インクを完全
には硬化させない程度に調整される。
シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック、無色透明のインク滴が付着した印刷媒体Mの
領域が第二キャリッジ15の正面に移動すると、制御部18はモーター17aを停止させ
る。シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック、無色透明のインク滴が付着した印刷媒体M
の領域が第二キャリッジ15の正面になる位置で印刷媒体Mが停止しているとき、制御部
18は、モーター17cを駆動することにより第二キャリッジ15を主走査方向に移動さ
せる。第二キャリッジ15が主走査方向に移動しているとき、制御部18は、印刷ヘッド
16を駆動することによりノズル列16tから無色透明のインク滴を印刷媒体Mに向けて
吐出させる。その結果、図2Bに示すようにシアン、マゼンタ、イエロー、ブラック、第
一の透明のインクからなる層が第二の透明インクによって被覆される。このとき、シアン
、マゼンタ、イエロー、ブラック、第一の透明のインクによって形成された多数の微小な
凝集防止突部を有する面に付着した第二の透明インク滴T2は、凝集防止突部によって移
動が制限されるため凝集しない。また、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック、第一の
透明のインクは完全に硬化していないことからも、第二の透明インク滴T2の移動は制限
される。このため、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック、第一の透明のインクからな
る層の表面を均一な厚さの第二の透明インクで被覆することができる。したがって、光沢
の斑が抑制される。
第二の透明インクによって被覆されていない状態では、シアン、マゼンタ、イエロー、
ブラック、第一の透明インクの層の表面には、図2Aに示すように微小な凹凸が存在する
。この凹凸が乱反射を起こすため、画像の視認性が悪くなる。この凹凸が第二の透明イン
クによって被覆された後、第二の透明インクの表面が流動によって平坦になることによっ
て乱反射が抑制されるため、画像の視認性が良好になる。
印刷媒体の所定幅の領域に第二の透明インクを吐出した後、制御部18はモーター17
aを駆動して印刷媒体Mを副走査方向に移動させる。制御部18は、印刷媒体Mに付着し
たシアン、マゼンタ、イエロー、ブラック、無色透明のインクがランプ12dの正面に移
動するとランプ12dを点灯し、ランプ12dから強い紫外線を印刷媒体Mに向けて照射
させる。その結果、印刷媒体Mに付着したシアン、マゼンタ、イエロー、ブラック、無色
透明のインクが完全に硬化する。
2.第二実施例
図4は、本発明の第二実施例としてのプリンター2の主要部を示している。プリンター
2は、印刷ヘッド23cから紫外線硬化型の不透明インクを吐出し、印刷ヘッド23t、
23dから紫外線硬化型の透明インクを吐出するライン型のインクジェットプリンターで
ある。プリンター2は、印刷ヘッド23c、23t、23dの他、図示しない搬送ローラ
ー、モーター、照射部としてのランプ22c、22t、22d、制御部28などを備えて
いる。
印刷ヘッド23cは、不透明インクを吐出するものであって、シアン、マゼンタ、イエ
ロー、ブラックのインク毎に4つ設けられる。それぞれの印刷ヘッド23cには1種類の
不透明インクを吐出する多数のノズルからなるノズル列231が形成されている。1種類
の不透明インクを吐出する4つの印刷ヘッド23cは、主走査方向に2つ、副走査方向に
2つが隣接して配置されている。1種類の不透明インクを吐出する4つの印刷ヘッド23
cに形成されたノズル列231によって、媒体上の所定幅の領域に所定の等間隔でインク
滴を吐出することができる。
印刷ヘッド23cの下流側(副走査方向前方)には、第一の透明インクを吐出する4つ
の印刷ヘッド23tが設けられている。それぞれの印刷ヘッド23tには、無色透明のイ
ンクを吐出する多数のノズルからなるノズル列232が形成されている。4つの印刷ヘッ
ド23tは、主走査方向に2つ、副走査方向に2つが隣接して配置されている。4つの印
刷ヘッド23tに形成されたノズル列232によって、媒体上の所定幅の領域に所定の等
間隔で第一の透明インクを吐出することができる。
ランプ22cは、1種類の不透明インクを吐出する4つの印刷ヘッド23cと他の1種
類の不透明インクを吐出する4つの印刷ヘッド23cの間と、最も下流に設けられた4つ
の印刷ヘッド23cと第一の透明インクを吐出する4つの印刷ヘッド23tの間に、1つ
ずつ設けられている。ランプ22cは、紫外線を放射するLEDを光源とする。ランプ2
2cは、印刷媒体に付着した不透明インクに弱い紫外線を照射することにより、不透明イ
ンクを不完全硬化させる。すなわち、ランプ22cによって各色の不透明インクに対する
ピニングが実施される。
第一の透明インクを吐出する4つの印刷ヘッド23tの下流側にはランプ22tが設け
られている。ランプ22tは、紫外線を放射するLEDを光源とする。ランプ22tは、
印刷媒体に付着した第一の透明インクに弱い紫外線を照射することにより、第一の透明イ
ンクを不完全硬化させる。すなわち、ランプ22tによって第一の透明インクに対するピ
ニングが実施される。
ランプ22tの下流側には第二の透明インクを吐出する4つの印刷ヘッド23dが設け
られている。それぞれの印刷ヘッド23dには、無色透明のインクを吐出する多数のノズ
ルからなるノズル列233が形成されている。4つの印刷ヘッド23dは、主走査方向に
2つ、副走査方向に2つが隣接して配置されている。4つの印刷ヘッド23dに形成され
たノズル列233によって、媒体上の所定幅の領域に所定の等間隔で第一の透明インクを
吐出することができる。
印刷ヘッド23dの下流側にはランプ22dが設けられている。ランプ22dは、紫外
線を放射するLEDを光源とする。ランプ22dは、印刷媒体に付着した不透明インクと
透明インクに強い紫外線を照射することにより、不透明インクと透明インクを完全硬化さ
せる。
制御部28は、図示しない駆動回路を介して印刷ヘッド23c、23t、23d、ラン
プ22c、22t、22dに接続されている。制御部28は、図示しないプロセッサ、R
AM、ROM、入出力機構等を備えるコンピューターである。制御部28は、ROMに記
憶されている印刷制御プログラムを実行することにより、印刷ヘッド23cから不透明イ
ンクを吐出させて印刷媒体上に画像を形成し、印刷ヘッド23tから第一の透明インクを
吐出させて印刷媒体上に凝集防止突部を形成し、画像と凝集防止突部を含む領域に印刷ヘ
ッド23dから第二の透明インクを吐出させる。また制御部28は、印刷制御プログラム
を実行することにより、第二の透明インクを印刷ヘッド22dから吐出させる前にランプ
22c、22tから弱い紫外線を照射させて不透明インクと第一の透明インクを不完全硬
化させ、第二の透明インクを印刷ヘッド23dから吐出させた後にランプ22dから強い
紫外線を照射させて不透明インクと第一の透明インクと第二の透明インクを完全硬化させ
る。
本実施例においては、第一の透明インクが印刷媒体に吐出されてから第一の透明インク
に紫外線が照射されるまでの期間が第一実施例に比べて長くなる。このため、第一の透明
インク滴は、印刷媒体に付着してから硬化するまでに、第一実施例に比べて広がりやすい
。そこで、制御部28は、第一実施例に比べて少ない量の透明インクを印刷ヘッド23t
から吐出させることが好ましい。
3.第三実施例
図5は、本発明の第三実施例としてのプリンター3の主要部を示している。プリンター
3は、印刷ヘッド33から紫外線硬化型のホワイトインクを吐出し、印刷ヘッド13から
紫外線硬化型のカラーインクと無色透明インクを吐出するシリアル型のインクジェットプ
リンターである。プリンター3は、印刷ヘッド13、33の他、搬送ローラー11a、1
1b、11c、11d、照射部としてのランプ12a、12b、12d、モーター17a
、17b、17c、制御部38などを備えている。
第一キャリッジ14には4つの印刷ヘッド33が固定されている。それぞれの印刷ヘッ
ド33には、図5Bに示すように、ホワイトインクを吐出する多数のノズルからなるノズ
ル列33wが形成されている。ノズル毎に設けられた図示しないピエゾが伸縮することに
よってノズル列33wの各ノズルから第三の液体としてのホワイトインクが吐出される。
ノズル列33wには図示しないインクカートリッジから紫外線硬化型のホワイトインクが
供給される。完全に硬化していない半硬化状態でのホワイトインクは、包装材として用い
られるプラスチックフィルムよりも濡れ性が強いアンダーコート層を形成する。
第二キャリッジ15には4つの印刷ヘッド13と照射部として2つのランプ12cが固
定されている。それぞれの印刷ヘッド13には、第一実施例と同様のノズル列13c、1
3m、13y、13k、13tが形成されている。ノズル列13tは、第一の液体として
の無色透明インクを吐出する多数のノズルからなる。ノズル列13c、13m、13y、
13kは、第二の液体としてのカラーインクを吐出する多数のノズルからなる。ランプ1
2cは、紫外線を放射するLEDを光源とする。ランプ12cは、印刷媒体に付着したホ
ワイトインクと無色透明インクに弱い紫外線を照射することにより、ホワイトインクと無
色透明インクを不完全硬化させる。すなわち、ランプ12cによって所謂ピニングが実施
される。
制御部38は、図示しない駆動回路を介して印刷ヘッド13、33、モーター17a、
17b、17cおよびランプ12a、12b、12dに接続されている。制御部38は、
図示しないプロセッサ、RAM、ROM、入出力機構等を備えるコンピューターである。
制御部38は、ROMに記憶されている印刷制御プログラムを実行することにより、印刷
ヘッド33からホワイトインクを吐出させた後、ランプ12a、12bから弱い紫外線を
照射させてホワイトインクを不完全硬化させて印刷媒体上にホワイトインクからなるアン
ダーコート層を形成する。さらに制御部38は、アンダーコート層が形成された領域に印
刷ヘッド13から透明インクを吐出させるとともに、ランプ12cから弱い紫外線を照射
させて透明インクを不完全硬化させることにより凝集防止突部を形成する。さらに制御部
38は、アンダーコート層と凝集防止突部が形成された領域に印刷ヘッド13からカラー
インクを吐出させるとともに、ランプ12cから弱い紫外線を照射させてカラーインクを
不完全硬化させることにより画像を形成する。また制御部38は、カラーインクを印刷ヘ
ッド13から吐出させた後にランプ12dから強い紫外線を照射させてホワイトインクと
透明インクとカラーインクを完全硬化させる。
以下、図5および図6を用いてプリンター3の制御方法をより詳細に説明する。
制御部38は、搬送ローラー11a、11b、11c、11dを駆動することにより、
印刷媒体Mを所定の距離だけ副走査方向に搬送する。印刷媒体Mが停止しているとき、制
御部38は、モーター17bを駆動することにより第一キャリッジ14を主走査方向に移
動させる。第一キャリッジ14が主走査方向に移動しているとき、制御部38は、印刷ヘ
ッド33を駆動することによりノズル列33wからホワイトインクを印刷媒体Mに向けて
吐出させるとともにランプ12aから弱い紫外線を照射させる。その結果、図6Aに示す
ように、不完全硬化したホワイトインクによって印刷媒体Mにアンダーコート層W1が形
成される。ホワイトインクによって形成されるアンダーコート層W1は、カラーインクに
よって形成される画像の視認性を向上させる。
印刷媒体の所定幅の領域にホワイトインクのアンダーコート層が形成された後、制御部
38はモーター17aを駆動して印刷媒体Mを副走査方向に移動させる。制御部38は、
印刷媒体Mに形成されたアンダーコート層W1がランプ12bの正面に移動するとランプ
12bを点灯し、ランプ12bから紫外線を印刷媒体Mに向けて照射させる。その結果、
ランプ12aから照射された紫外線によって不完全に硬化したホワイトインクの硬化が進
行する。これにより、ホワイトインクが透明インクまたはカラーインクと混ざり合うこと
を防止できる。また、ホワイトインクが搬送ローラー11cに転写されることを防止でき
る。ただし、透明インクおよびカラーインクを吐出する前にホワイトインクを完全に硬化
させると、アンダーコート層W1と透明インクおよびカラーインクとの濡れ性が著しく弱
くなり、透明インクおよびカラーインクをはじいてしまう。このため、ランプ12bから
照射する紫外線の光量は、ホワイトインクを完全には硬化させない程度に調整される。
ランプ12bからホワイトインクに紫外線が照射された後、制御部38はモーター17
aを駆動して印刷媒体Mを副走査方向に移動させる。アンダーコート層が形成された印刷
媒体Mの領域が第二キャリッジ15の正面に移動すると、制御部38はモーター17aを
停止させる。アンダーコート層W1が形成された印刷媒体Mの領域が第二キャリッジ15
の正面になる位置で印刷媒体Mが停止しているとき、制御部38は、モーター17cを駆
動することにより第二キャリッジ15を主走査方向に移動させる。第二キャリッジ15が
主走査方向に移動しているとき、制御部38は、印刷ヘッド13を駆動することによりノ
ズル列13tから無色透明のインク滴を印刷媒体Mに向けて吐出させるとともにランプ1
2cから弱い紫外線を照射させる。その結果、図6Bに示すように、不完全硬化した無色
透明のインクによって印刷媒体Mに凝集防止突部T2が形成される。
凝集防止突部T2が形成された印刷媒体Mの領域が第二キャリッジ15の正面に停止し
ている状態で、制御部38は、ふたたびモーター17cを駆動することにより第二キャリ
ッジ15を主走査方向に移動させる。ふたたび第二キャリッジ15が主走査方向に移動し
ているとき、制御部38は、印刷ヘッド13を駆動することによりノズル列13c、13
m、13y、13kからシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのインク滴を印刷媒体M
に向けて吐出させるとともにランプ12cから弱い紫外線を照射させる。その結果、不完
全硬化したシアン、マゼンタ、イエローおよびブラックのインク滴によって印刷媒体Mに
画像が形成される。印刷媒体Mに付着したシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのイン
ク滴Cl、Cm、Csは、透明インクによって形成された凝集防止突部T2によって移動
が制限されるため凝集しない。したがってカラーインクによって高精細な画像を形成でき
る。またシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのインク滴Cl、Cm、Csのアンダー
コート層W1がホワイトインクによって形成されているため、視認性に優れた画像が形成
される。
なお、制御部38は、主走査方向に第二キャリッジ15が移動しているときに印刷ヘッ
ド13から無色透明のインクを吐出させ、主走査方向の反対方向に第二キャリッジ15が
移動しているときに印刷ヘッド13からシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのインク
滴Cl、Cm、Csを吐出させても良い。すなわち、第二キャリッジ15が一往復する過
程で凝集防止突部T2と画像とを形成しても良い。また制御部38は、印刷ヘッド13か
らカラーインクを吐出する前に、副走査方向の逆方向に媒体Mを移動させ、ランプ12b
から弱い紫外線を照射させることによって無色透明のインクの硬化を進行させても良い。
カラーインクによって画像が形成された後、制御部38はモーター17aを駆動して印
刷媒体Mを副走査方向に移動させる。画像が形成された印刷媒体Mの領域がランプ12d
の正面に移動すると、制御部38はランプ12dを点灯し、ランプ12dから強い紫外線
を印刷媒体Mに向けて照射させる。その結果、印刷媒体Mに付着したホワイト、シアン、
マゼンタ、イエロー、ブラック、無色透明のインクが完全に硬化する。
4.第四実施例
図6Bに示す凝集防止突部T2はホワイトインクによって形成しても良い。プリンター
3を用いて凝集防止突部T2をホワイトインクによって形成する場合、制御部38は次の
ようにして各部を制御する。
まず第三実施例と同様に、制御部38は、印刷媒体の所定幅の領域にホワイトインクの
アンダーコート層W1を形成する。
次に制御部38は、モーター17aを駆動して印刷媒体Mを副走査方向の反対方向に移
動させる。アンダーコート層W1が形成された印刷媒体Mの領域が第一キャリッジ14の
正面に移動すると、制御部38はモーター17aを停止させる。アンダーコート層W1が
形成された印刷媒体Mの領域が第一キャリッジ14の正面になる位置で印刷媒体Mが停止
しているとき、制御部38は、モーター17cを駆動することによりふたたび第一キャリ
ッジ14を主走査方向に移動させる。第一キャリッジ14がふたたび主走査方向に移動し
ているとき、制御部38は、印刷ヘッド33を駆動することによりノズル列33wからホ
ワイトインクを印刷媒体Mに向けて吐出させるとともにランプ12aから弱い紫外線を照
射させる。その結果、不完全硬化したホワイトインクによって図6Bに示すように印刷媒
体Mに凝集防止突部T2が形成される。
次に制御部38は、モーター17aを駆動して印刷媒体Mを副走査方向に移動させる。
制御部38は、印刷媒体Mに形成された凝集防止突部T2がランプ12bの正面に移動す
るとランプ12bを点灯し、ランプ12bから紫外線を印刷媒体Mに向けて照射させる。
その結果、ランプ12aから照射された紫外線によって不完全に硬化した凝集防止突部T
2の硬化が進行する。ただし、カラーインクを吐出する前にホワイトインクを完全に硬化
させると、カラーインクとの濡れ性が著しく弱くなり、カラーインクをはじいてしまう。
このため、ランプ12bから照射する紫外線の光量は、ホワイトインクを完全には硬化さ
せない程度に調整される。
次に制御部38は、モーター17aを駆動して印刷媒体Mを副走査方向に移動させる。
ホワイトインクによってアンダーコート層W1と凝集防止突部T2とが形成された印刷媒
体Mの領域が第二キャリッジ15の正面に移動すると、制御部18はモーター17aを停
止させる。
アンダーコート層W1と凝集防止突部T2が形成された印刷媒体Mの領域が第二キャリ
ッジ15の正面に停止している状態で、制御部38は、モーター17cを駆動することに
より第二キャリッジ15を主走査方向に移動させる。第二キャリッジ15が主走査方向に
移動しているとき、制御部38は、印刷ヘッド13を駆動することによりノズル列13c
、13m、13y、13kからシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのインク滴を印刷
媒体Mに向けて吐出させるとともにランプ12cから弱い紫外線を照射させる。その結果
、不完全硬化したシアン、マゼンタ、イエローおよびブラックのインク滴によって印刷媒
体Mに画像が形成される。印刷媒体Mに付着したシアン、マゼンタ、イエロー、ブラック
のインク滴Cl、Cm、Csは、ホワイトインクによって形成された凝集防止突部T2に
よって移動が制限されるため凝集しない。したがって、高精細な画像が形成される。また
シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのインク滴Cl、Cm、Csのアンダーコート層
W1がホワイトインクによって形成されているため、視認性に優れた画像が形成される。
さらに、制御部38はモーター17aを駆動して印刷媒体Mを副走査方向に移動させる
。制御部18は、印刷媒体Mに付着したホワイト、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラッ
クのインクがランプ12dの正面に移動するとランプ12dを点灯し、ランプ12dから
強い紫外線を印刷媒体Mに向けて照射させる。その結果、印刷媒体Mに付着したホワイト
、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのインクが完全に硬化する。
その後、制御部38は、モーター17aを駆動して印刷媒体Mを副走査方向の反対方向
に移動させ、印刷ヘッド13を駆動することによりノズル列13tから無色透明のインク
滴を吐出させ、カラーインクの表面に透明のオーバーコート層を形成しても良い。なお、
無色透明のインクを使用しない場合、印刷ヘッド13にノズル列13tを形成する必要が
ないことはいうまでもない。
5.第五実施例
図7は、本発明の第5実施例としてのプリンター5の主要部を示している。プリンター
5は、印刷ヘッド23cから紫外線硬化型のカラーインクを吐出し、印刷ヘッド53wか
ら紫外線硬化型のホワイトインクを吐出し、印刷ヘッド53tから紫外線硬化型の無色透
明インクを吐出するライン型のインクジェットプリンターである。プリンター5は、印刷
ヘッド23c、53w、53tの他、図示しない搬送ローラー、モーター、照射部として
のランプ22c、52w、52t、制御部58などを備えている。
印刷ヘッド53wは、アンダーコート層を形成するホワイトインクを吐出するものであ
って、主走査方向に2つ、副走査方向に2つが隣接して配置されている。それぞれの印刷
ヘッド53wには、ホワイトインクを吐出する多数のノズルからなるノズル列531が形
成されている。4つの印刷ヘッド53wに形成されたノズル列531によって、媒体上の
所定幅の領域に所定の等間隔でホワイトインクを吐出することができる。
印刷ヘッド53wの下流側にはランプ52wが設けられている。ランプ52wは、紫外
線を放射するLEDを光源とする。ランプ52wは、印刷媒体に付着したホワイトインク
に弱い紫外線を照射することにより、ホワイトインクを不完全硬化させる。すなわち、ラ
ンプ52wによってホワイトインクに対するピニングが実施される。
ランプ52wの下流側には第一の液体としての無色透明インクを吐出する4つの印刷ヘ
ッド53tが設けられている。それぞれの印刷ヘッド53tには、第一の液体としての無
色透明のインクを吐出する多数のノズルからなるノズル列532が形成されている。4つ
の印刷ヘッド53tは、主走査方向に2つ、副走査方向に2つが隣接して配置されている
。4つの印刷ヘッド53tに形成されたノズル列532によって、媒体上の所定幅の領域
に所定の等間隔で無色透明インクを吐出することができる。
無色透明インクを吐出する4つの印刷ヘッド53tの下流側にはランプ52tが設けら
れている。ランプ52tは、紫外線を放射するLEDを光源とする。ランプ52tは、印
刷媒体に付着したインクに弱い紫外線を照射することにより、インクを不完全硬化させる
。すなわち、ランプ52tによって無色透明インクに対するピニングが実施される。
ランプ52tの下流側には第二の液体としてのカラーインクを吐出する4つ1組の印刷
ヘッド23cが4組設けられている。1組の印刷ヘッド23cは、他の組と異なるシアン
、マゼンタ、イエロー、ブラックのいずれか1種類のカラーインクを吐出する。
各組の印刷ヘッド23cの間にはランプ22cが設けられている。ランプ22cは、印
刷媒体に付着したインクに弱い紫外線を照射することにより、インクを不完全硬化させる
。すなわち、ランプ22cによって各色のカラーインクに対するピニングが実施される。
最も下流に設けられた印刷ヘッド23cのさらに下流側にはランプ22dが設けられて
いる。ランプ22dは、印刷媒体に付着したホワイトインクと透明インクとカラーインク
に強い紫外線を照射することにより、ホワイトインクと透明インクとカラーインクを完全
硬化させる。
制御部58は、図示しない駆動回路を介して印刷ヘッド53w、53t、23c、ラン
プ52w、52t、22c、22dに接続されている。制御部58は、図示しないプロセ
ッサ、RAM、ROM、入出力機構等を備えるコンピューターである。制御部28は、R
OMに記憶されている印刷制御プログラムを実行することにより、印刷ヘッド53wから
ホワイトインクを吐出させて図6Aに示すように印刷媒体M上にアンダーコート層W1を
形成し、印刷ヘッド53tから透明インクを吐出させて図6Bに示すように印刷媒体M上
に凝集防止突部T2を形成する。また制御部58は、印刷制御プログラムを実行すること
により、透明インクを印刷ヘッド53tから吐出させる前にランプ52wから弱い紫外線
を照射させてホワイトインクを不完全硬化させ、透明インクを印刷ヘッド53tから吐出
させた後にランプ52tから弱い紫外線を照射させて透明インクを不完全硬化させる。さ
らに制御部58は、アンダーコート層W1と凝集防止突部T2が形成された領域に印刷ヘ
ッド23cからカラーインクを吐出させ、図6Cに示すようにインク滴Cl、Cm、Cs
によって画像を形成する。その後、制御部58は、ランプ22dから強い紫外線を照射さ
せてホワイトインクと透明インクとカラーインクとを完全硬化させる。
本実施例においては、透明インクが印刷媒体に吐出されてから透明インクに紫外線が照
射されるまでの期間が第四実施例に比べて長くなる。このため、透明インク滴は、印刷媒
体に付着してから硬化するまでに、第四実施例に比べて広がりやすい。そこで、制御部5
8は、第四実施例に比べて少ない量の透明インクを印刷ヘッド23tから吐出させること
が好ましい。
6.他の実施形態
尚、本発明の技術的範囲は、上述した実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨
を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、印刷ヘッド
の構成は、インク滴を吐出できるものであればよく、例えばインク滴を加熱することによ
って吐出する構成でも良い。また印刷ヘッドおよびノズル列の数はインクの種類、解像度
、印刷領域の幅等に応じて適宜設計されるものである。
また例えば、印刷ヘッドから吐出される液体は、紫外線硬化型インクに限らず、他の波
長域の光によって硬化する光硬化型インクでも良いし、着色を目的としない液体(例えば
回路パターンを形成するためのペースト状の導体)でも良い。また光硬化型インクと自然
硬化型インクとを併用しても良い。凝集防止突部を形成するための第一液体は、半透明の
カラーインクでもよいし、白以外の不透明インクでもよい。画像を形成するためのインク
の色は、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの組み合わせに限らない。例えば、さら
に多くの種類の色のインクを用いて彩度の高い画像を形成しても良いし、一色のインク(
例えばブラック)のみを用いて画像を形成してもよい。また、アンダーコート層を形成す
るための液体は、ホワイトインクに限らず、画像の視認性を向上させたり、濡れ性を強め
たり、絶縁性を高める機能を有する液体など、どのようなものでもよい。
また、注目領域に吐出される第二の透明インクの吐出量を、第一の透明インクおよび不
透明インクの注目領域毎の吐出量に応じて連続的に変化させても良い。
また照射部に用いる光源はLEDに限らず、印刷ヘッドから吐出される光硬化型インク
を硬化させる波長の光を放射する光源であればどのような物を用いても良い。また第一キ
ャリッジに設ける照射部としてのランプを省略し、第一キャリッジと第二キャリッジの間
と、第二キャリッジの下流とにのみ照射部としてのランプを設けても良い。また、第一キ
ャリッジと第二キャリッジの間に設ける照射部としてのランプを省略し、第一キャリッジ
と、第二キャリッジの下流とにのみ照射部としてのランプを設けても良い。また、第一キ
ャリッジと第二キャリッジの間に設ける照射部としてのランプを省略し、第一キャリッジ
と、第二キャリッジの下流とにのみ照射部としてのランプを設けても良い。また、第一キ
ャリッジと第二キャリッジの間と、第二キャリッジの下流とに設ける照射部としてのラン
プを省略し、第一キャリッジと第二キャリッジとに照射部としてのランプを設けても良い
1、2、3、5…プリンター、11a、11b、11c、11d…搬送ローラー、12
a、12b、12c、12d…ランプ、13…印刷ヘッド、13c、13k、13m、1
3t、13y…ノズル列、14…第一キャリッジ、15…第二キャリッジ、16…印刷ヘ
ッド、16t…ノズル列、17a、17b、17c…モーター、18…制御部、19a…
無端ベルト、19b…プーリー、19c…無端ベルト、19d…プーリー、22c…ラン
プ、22d…ランプ、22d…印刷ヘッド、22d…ランプ、22t…ランプ、23c…
印刷ヘッド、23d…印刷ヘッド、23t…印刷ヘッド、28…制御部、33…印刷ヘッ
ド、33w…ノズル列、36…印刷ヘッド、38…制御部、52t…ランプ、52w…ラ
ンプ、53t…印刷ヘッド、53w…印刷ヘッド、58…制御部、231…ノズル列、2
32…ノズル列、233…ノズル列、531…ノズル列、532…ノズル列、Cl…大ド
ット、Cm…中ドット、Cs…小ドット、M、M1、M2…印刷媒体、T…インク層、T
1、T2…凝集防止突部、W1…アンダーコート層。

Claims (4)

  1. 第一液体を吐出する第一ノズル列と、
    第二液体を吐出する第二ノズル列と、
    第三液体を吐出する第三ノズル列と、
    前記第一ノズル列による前記第一液体の吐出、前記第二ノズル列による前記第二液体の吐出及び前記第三ノズル列による前記第三液体の吐出を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、画素ごとに前記第三液体の吐出量を規定する画像データに基づいて、前記第三ノズル列から前記第三液体を媒体上に吐出させ、前記媒体の前記画素に対応する注目領域あたりに吐出される前記第三液体の吐出量が多いほど前記第一液体の吐出量が少なくなるように前記注目領域に前記第一ノズルから前記第一液体を吐出させ、その後、前記注目領域に前記第二ノズル列から前記第二液体を吐出させる印刷装置。
  2. 前記第一液体及び前記第二液体は透明インクであり、前記第三液体はカラーインクであ
    前記注目領域に対する前記第三液体の吐出量が、前記注目領域を完全に被覆する吐出量である場合は、前記注目領域に対して前記第一液体は吐出せず、
    前記注目領域に対する前記第三液体の吐出量が、前記注目領域を完全に被覆する吐出量でない場合は、前記注目領域あたりに吐出される前記第三液体の吐出量が多いほど前記第一液体の吐出量が少なくなるように前記注目領域に前記第一液体を吐出させる、
    請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記第一液体及び前記第二液体は光硬化型インクであって、
    前記媒体に付着した前記光硬化型インクに光を照射する照射部をさらに備え、
    前記制御部は、前記第二液体を前記第二ノズル列から吐出させる前に前記照射部から光を照射させて前記第一液体を不完全硬化させ、前記第二液体を前記第二ノズル列から吐出させた後に前記照射部から光を照射させて前記第一液体と前記第二液体を完全硬化させる、
    請求項1または2に記載の印刷装置。
  4. 前記制御部は、前記カラーインクの吐出量が所定値未満である前記注目領域にのみ前記第一ノズル列から前記第一液体を吐出させる、
    請求項2に記載の印刷装置。
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