JP5754079B2 - ゴルフボール - Google Patents

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Description

本発明は、コア,中間層及びカバーの各層を積層して形成されたゴルフボールに関するものであり、更に詳述すると、飛び性能、割れ耐久性及び耐擦過傷性の良いゴルフボールに関するものである。
従来から様々なゴルフボールの開発が行われており、中でも、コアを被覆する中間層及びカバー層の硬度関係を適正化したスリーピースソリッドゴルフボールが普及している。また、近年では、飛び性能だけでなく、ボールの割れ耐久性やボール表面のササクレの発生を抑制する耐擦過傷性もボール性能を評価する上では重要な要素であり、その効果を最大限に得るために、ボールの各層の厚さや硬度等の設計を行うことも大きな課題である。また、ゴルフボールの使用については、上級者・プロのほか、ヘッドスピードが比較的低いアマチュアゴルファーの使用も多く、アマチュアユーザーが使用しても飛距離を十分に獲得できるようなスリーピースゴルフボールの開発が望まれている。
各層の厚さや硬度等の適正化を図ったスリーピースソリッドゴルフボールとしては、例えば、特開2001−95947号公報(特許文献1)、特開2001−218873号公報(特許文献2)、特開2001−218875号公報(特許文献3)、特開2005−211656号公報(特許文献4)、及び特開2007−167257号公報(特許文献5)などに提案されている。
しかしながら、これらのスリーピースソリッドゴルフボールは、ドライバー打撃時の低スピン化の実現が不十分な面もあり、また、必ずしも割れ耐久性や耐擦過傷性などのボール性能が十分に優れているものではなかった。
特開2001−95947号公報 特開2001−218873号公報 特開2001−218875号公報 特開2005−211656号公報 特開2007−167257号公報
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、ソリッドコア、中間層及びカバーを具備してなるゴルフボールであって、ボールの低スピン化を実現させ、飛び性能に優れると共に、繰り返し打撃時の割れ耐久性や耐擦過傷性にも優れたゴルフボールを提供することを目的とする。
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を重ねた結果、コア、中間層及びカバーを具備したゴルフボールにおいて、コアの硬度分布に関して表面と中心との硬度差及び硬度勾配の両方に着目し、その適正化を図ると共に、コアを被覆する中間層とカバーとの硬度関係を適正化することにより、予想外にも、ヘッドスピードの高くないアマチュアゴルファー等がドライバー(W#1)でフルショットした際のボールの低スピン化を実現させ、飛距離が改善されると共に、繰り返し打撃時の割れ耐久性及び耐擦過傷性にも優れていることを知見し、本発明をなし得たものである。
従って、本発明は、下記のゴルフボールを提供する。
[1]コアと、これを被覆する該中間層と、これを被覆し、表面に多数のディンプルが形成されたカバーとを備えたゴルフボールにおいて、該ゴルフボールの構造が3層構造であると共に、上記コアがゴム材を主材とするゴム組成物(但し、硫黄を含まない)により形成され、上記中間層及びカバーが同種又は異種の樹脂材料を主材として形成され、コアの中心からコア表面まで硬度が漸次増加し、コア中心とコア表面との硬度差がJIS−C硬度で15以上であり、かつコア中心から15mm離れた位置とコア中心との断面硬度の平均値を(I)、コア中心から7.5mm離れた位置の断面硬度を(II)とした場合、両硬度差(I)−(II)がJIS−C硬度でであると共に、上記の中間層及びカバーの硬度が、
カバー硬度 > 中間層硬度
の条件を満たし、更に、カバーと中間層との硬度差がショアD硬度で10〜20の範囲内であり、上記の中間層及びカバーの厚さが、
カバー厚さ×1.5 ≦ 中間層厚さ
の条件を満たすことを特徴とするゴルフボール。
]上記中間層の樹脂材料が、
(a−1)オレフィン−不飽和カルボン酸2元ランダム共重合体及び/又はオレフィン−不飽和カルボン酸2元ランダム共重合体の金属イオン中和物と、
(a−2)オレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステル3元ランダム共重合体及び/又はオレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステル3元ランダム共重合体の金属イオン中和物とを、
(a−1)/(a−2)=100/0〜0/100(質量比)の割合で含む(A)ベース樹脂と、
(B)非アイオノマー系熱可塑性エラストマーとを、
(A)/(B)=100/0〜50/50(質量比)の割合で含む樹脂成分100質量部に対し、
(C)分子量が228〜1500の有機脂肪酸及び/又はその誘導体5〜120質量部と、
(D)上記樹脂成分及び上記(C)成分中の未中和の酸基を中和可能な塩基性無機金属化合物0.1〜17質量部と、
を配合してなる混合物である[1]記載のゴルフボール。
]上記(C)成分の配合量が、樹脂成分100質量部に対して85〜110質量部である[]記載のゴルフボール。
]上記カバーの樹脂材料が、
(a−1)オレフィン−不飽和カルボン酸2元ランダム共重合体及び/又はオレフィン−不飽和カルボン酸2元ランダム共重合体の金属イオン中和物と、
(a−2)オレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステル3元ランダム共重合体及び/又はオレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステル3元ランダム共重合体の金属イオン中和物とを、
(a−1)/(a−2)=100/0〜0/100(質量比)の割合で含む(A)ベース樹脂と、
(B)非アイオノマー系熱可塑性エラストマーとを、
(A)/(B)=100/0〜50/50(質量比)の割合で含む樹脂成分100質量部に対し、
(C)分子量が228〜1500の有機脂肪酸及び/又はその誘導体0.1〜10質量部と、
(D)上記樹脂成分及び上記(C)成分中の未中和の酸基を中和可能な塩基性無機金属化合物0.1〜5質量部と、
を配合してなる混合物である[1]〜[]のいずれか1項に記載のゴルフボール。
本発明のゴルフボールは、中間層及びカバー(外層)の硬度を適正化すると共に、コアの硬度分布を最適化することにより、ヘッドスピードの高くないアマチュアゴルファー等がドライバー(W#1)でフルショットした際のボールの低スピン化を実現させ、飛距離が改善されると共に、繰り返し打撃時の割れ耐久性及び耐擦過傷性にも優れるものである。
本発明のゴルフボール(3層構造)の概略断面図である。 コア内部の位置を説明する説明図である。 本発明において、コア中心及び該中心から離れた箇所における硬度の一例を示す説明図である。 本実施例、比較例に用いられたディンプルの配置態様を現したゴルフボールの平面図である。
以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明のゴルフボールは、例えば、図1に示されているように、コア1と、該コアを被覆する中間層2と、該中間層を被覆するカバー3とを有する3層又はそれ以上の多層を有するゴルフボールGである。なお、上記カバー3の表面には、通常、ディンプルDが多数形成されている。コア1又は中間層2は単層には限られず2層以上の複数層に形成することもできる。
コアの直径としては、特に制限はないが、通常、30mm以上40.5mm以下、好ましくは33mm以上39mm以下、より好ましくは34mm以上38mm以下である。コアの直径がこの範囲を逸脱すると、ボール初速が低くなったり、ボール打撃後の低スピン効果が足りずに飛距離が伸びなくなる場合がある。なお、上述したように、コアは単層に限られず、複数層のゴム基材にて形成することもできる。
コアの表面硬度は、特に制限はないが、JIS−C硬度で、通常、68以上90以下、好ましくは72以上85以下、更に好ましくは75以上82以下である。また、コアの中心硬度は、特に制限はないが、JIS−C硬度で、通常、50以上70以下、好ましくは54以上65以下、更に好ましくは56以上62以下である。上記の値が小さすぎると、コアの反発特性が足りずに飛距離が伸びなくなったり、繰り返し打撃時の割れ耐久性が悪くなる場合がある。逆に、上記の値が大きすぎると、フルショットした時のスピン量が多くなりすぎて飛距離が伸びなくなる場合がある。
本発明では、コア中心から表面まで硬度が漸次増加することが必要とされ、その差がJIS−C硬度で15以上、好ましくは16〜40、更に好ましくは18〜35である。この差が小さすぎると、W#1打撃時の低スピン効果が足りずに飛距離が出なくなることがある。逆に、上記の差が大きすぎると、実打初速が低くなり飛距離が出なくなったり、繰り返し打撃の際の割れ耐久が悪くなることがある。
また、図2に示すように、コア中心及びコア中心から約7.5mm,約15mm離れた断面部における硬度をそれぞれ適正化することにより、W#1打撃時の低スピン効果を向上させることができる。具体的には、コア中心から15mm離れた位置とコア中心との断面硬度の平均値を(I)、コア中心から7.5mm離れた位置の断面硬度を(II)とした場合、両硬度差(I)−(II)がJIS−C硬度で±2以内であることが必要とされる。即ち、図3に示すように、例えば、コア中心がJIS−C硬度で61、コア中心から外側に15mm離れた位置のJIS−C硬度が77である場合、その平均値はJIS−C硬度で約69であるが、コア中心から7.5mm離れた位置(コア中心と15mm離れた位置との中間地点に相当。)の硬度については、上記平均値「69」よりも±2以内の範囲に留めることを意味する。
即ち、図3に示されるように、コア中心から外に向かって概ね直線的な勾配を持つ硬度分布が望ましい。
上記の硬度差[(I)−(II)]については、JIS−C硬度で±1以内とすることが好ましく、より好ましくは±0、即ち、上記平均値に一致させることである。この差が大きすぎるとW#1打撃時の低スピン効果が足りずに飛距離が出なくなることがある。
コアが荷重負荷された時のたわみ量、即ち、コアに対して、初期荷重98N(10kgf)から終荷重1,275N(130kgf)を負荷したときまでのたわみ量(mm)は、特に制限はないが、2.0mm以上8.0mm以下の範囲に調整されることが好適であり、より好ましくは3.0mm以上7.0mm以下、更に好ましくは3.5mm以上6.0mm以下である。この値が大きすぎると、コアの反発が足りずに飛距離が不十分なものとなり、また、繰り返し打撃時の割れ耐久性が悪くなることがある。逆に、この値が小さすぎると、フルショットした時の打感が硬くなりすぎたり、スピン量が多くなりすぎて飛距離が伸びなくなる場合がある。
上記のような表面硬度やたわみ量を有するコアの材料としては、ゴム材を主材として用いることができる。例えば、ゴム材に加えて、共架橋剤、有機過酸化物、不活性充填剤、有機硫黄化合物等を含有するゴム組成物を用いて形成することができる。そして、このゴム組成物の基材ゴムとしては、ポリブタジエンを用いることが好ましい。本発明では、上述したように、コア中心から表面まで硬度が漸次増加することが必要とされ、かつコア断面の硬度分布を所定に適正化することが必要である。そのためには、コア配合において、各種添加剤の配合量、加硫温度及び加硫時間等を適宜調整することが必要である。また、コア配合において、配合種類や加硫条件の内容にもよるが、例えば、硫黄を配合すると、ゴム加硫の際、コアの中心付近が軟らかくなってしまい、所望の直線的な硬度勾配が得られなくなるおそれがある。
上記ゴム成分のポリブタジエンは、そのポリマー鎖中に、シス−1,4−結合を60質量%以上、好ましくは80質量%以上、より好ましくは90質量%以上、最も好ましくは95質量%以上有することが好適である。分子中の結合に占めるシス−1,4−結合が少なすぎると、反発性が低下する場合がある。また、上記ポリブタジエンに含まれる1,2−ビニル結合の含有量としては、そのポリマー鎖中に通常2質量%以下、好ましくは1.7質量%以下、更に好ましくは1.5質量%以下である。1,2−ビニル結合の含有量が多すぎると、反発性が低下する場合がある。
本発明で用いる上記ポリブタジエンとしては、良好な反発性を有するゴム組成物の加硫成形物を得る観点から、希土類元素系触媒又はVIII族金属化合物触媒で合成されたものであることが好ましく、中でも特に希土類元素系触媒で合成されたものであることが好ましい。
このような希土類元素系触媒としては、特に限定されるものではないが、例えば、ランタン系列希土類元素化合物と、有機アルミニウム化合物、アルモキサン、ハロゲン含有化合物、必要に応じルイス塩基とを組み合わせてなる触媒を挙げることができる。
上記ランタン系列希土類元素化合物としては、原子番号57〜71の金属ハロゲン化物、カルボン酸塩、アルコラート、チオアルコラート、アミド等を挙げることができる。
本発明においては、特に、ランタン系列希土類元素化合物としてネオジム化合物を用いたネオジム系触媒を使用することが、1,4−シス結合が高含量、1,2−ビニル結合が低含量のポリブタジエンゴムを優れた重合活性で得られるので好ましく、これらの希土類元素系触媒の具体例は、特開平11−35633号公報、特開平11−164912号公報、特開2002−293996号公報に記載されているものを好適に挙げることができる。
ランタン系列希土類元素化合物系触媒を用いて合成されたポリブタジエンは、ゴム成分中に10質量%以上、好ましくは20質量%以上、特に40質量%以上含有することが反発性を向上させるためには好ましい。
なお、上記基材ゴムには、上記ポリブタジエン以外にも他のゴム成分を本発明の効果を損なわない範囲で配合し得る。上記ポリブタジエン以外のゴム成分としては、上記ポリブタジエン以外のポリブタジエン、その他のジエンゴム、例えばスチレンブタジエンゴム、天然ゴム、イソプレンゴム、エチレンプロピレンジエンゴム等を挙げることができる。
共架橋剤としては、例えば不飽和カルボン酸、不飽和カルボン酸の金属塩等が挙げられる。
不飽和カルボン酸として具体的には、例えばアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸等を挙げることができ、特にアクリル酸、メタクリル酸が好適に用いられる。
不飽和カルボン酸の金属塩としては特に限定されるものではないが、例えば上記不飽和カルボン酸を所望の金属イオンで中和したものが挙げられる。具体的にはメタクリル酸、アクリル酸等の亜鉛塩やマグネシウム塩等が挙げられ、特にアクリル酸亜鉛が好適に用いられる。
上記不飽和カルボン酸及び/又はその金属塩の配合量は、上記基材ゴム100質量部に対し、通常5質量部以上、好ましくは10質量部以上、更に好ましくは15質量部以上とすることができる。また、配合量の上限は、通常60質量部以下、好ましくは50質量部以下、更に好ましくは40質量部以下、最も好ましくは30質量部以下である。配合量が多すぎると、硬くなりすぎて耐え難い打感になる場合があり、配合量が少なすぎると、反発性が低下してしまう場合がある。
上記有機過酸化物としては市販品を用いることができ、例えば、パークミルD(日油(株)製)、パーヘキサ3M(日油(株)製)、パーヘキサC40(日油(株)製)、Luperco 231XL(アトケム社製)等を好適に用いることができる。これらは1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
上記有機過酸化物の配合量は、上記基材ゴム100質量部に対し、通常0.1質量部以上、好ましくは0.3質量部以上、更に好ましくは0.5質量部以上、最も好ましくは0.7質量部以上とすることができる。また、配合量の上限は、通常5質量部以下、好ましくは4質量部以下、更に好ましくは3質量部以下、最も好ましくは2質量部以下である。配合量が多すぎたり、少なすぎたりすると好適な打感、耐久性及び反発性を得ることができない場合がある。
不活性充填剤としては、例えば、酸化亜鉛、硫酸バリウム、炭酸カルシウム等を好適に用いることができる。これらは1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
不活性充填剤の配合量は、上記基材ゴム100質量部に対し、通常1質量部以上、好ましくは5質量部以上とすることができる。また、配合量の上限は、通常100質量部以下、好ましくは80質量部以下、更に好ましくは60質量部以下である。配合量が多すぎたり、少なすぎたりすると適正な質量、及び好適な反発性を得ることができない場合がある。
更に、必要に応じて老化防止剤を配合することができ、例えば、市販品としてはノクラックNS−6、同NS−30、同200(大内新興化学工業(株)製)、ヨシノックス425(吉富製薬(株)製)等が挙げられる。これらは1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
該老化防止剤の配合量は0超とすることができ、好ましくは上記基材ゴム100質量部に対して0.05質量部以上、より好ましくは0.1質量部以上とすることができる。また、配合量の上限は特に制限されないが、好ましくは上記基材ゴム100質量部に対して3質量部以下、より好ましくは2質量部以下、更に好ましくは1質量部以下、最も好ましくは0.5質量部以下とすることができる。配合量が多すぎたり、少なすぎたりすると、適正なコア硬度傾斜が得られずに好適な反発性、耐久性及びフルショット時の低スピン効果を得ることができない場合がある。
上記コアは、上記各成分を含有するゴム組成物を公知の方法で加硫硬化させることにより製造することができる。例えば、バンバリーミキサーやロール等の混練機を用いて混練し、コア用金型を用いて圧縮成形または射出成形し、有機過酸化物や共架橋剤が作用するのに十分な温度として、通常、約130〜170℃、特に150〜160℃で10〜40分、特に12〜20分の条件にて成形体を適宜加熱して、加硫硬化させることにより製造することができる。
次に、中間層及びカバーの材料について下記に説明する。これらの部材の主材料は、特に制限はないが、同種又は異種の熱可塑性樹脂または熱可塑性エラストマーを用いることができる。具体的には、アイオノマー樹脂、ポリエステルエラストマー、ウレタン樹脂などを挙げることができ、これらの部材の主材料については、特に、
(a−1)オレフィン−不飽和カルボン酸2元ランダム共重合体及び/又はオレフィン−不飽和カルボン酸2元ランダム共重合体の金属イオン中和物と、
(a−2)オレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステル3元ランダム共重合体及び/又はオレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステル3元ランダム共重合体の金属イオン中和物とを、
(a−1)/(a−2)=100/0〜0/100(質量比)の割合で含む(A)ベース樹脂と、
(B)非アイオノマー系熱可塑性エラストマーとを、
(A)/(B)=100/0〜50/50(質量比)の割合で含むものであることが好ましく、更に、
上記(A)ベース樹脂と上記(B)非アイオノマー系熱可塑性エラストマーとを(A)/(B)=100/0〜50/50(質量比)の割合で含む樹脂成分100質量部に対し、
(C)分子量が228〜1500の有機脂肪酸及び/又はその誘導体と、
(D)上記樹脂成分及び上記(C)成分中の未中和の酸基を中和可能な塩基性無機金属化合物と、
をそれぞれ所定量配合した混合物であることがより好適である。中間層及びカバーの少なくとも1層に上記の混合物を主材として用いることが好ましく、より好ましくは2層以上、最も好ましくは全ての層に主材として用いることである。
また、カバー(外層)については、特にアイオノマーを主材とした材料を用いることが好ましい。
上記(a−1)成分及び上記(a−2)成分におけるオレフィンとしては、炭素数が通常2以上、上限として8以下、特に6以下のオレフィンが好ましく用いられる。このようなオレフィンとしてより具体的には、エチレン、プロピレン、ブテン、ペンテン、ヘキセン、ヘプテン、オクテン等を挙げることができ、特にエチレンが好ましく用いられる。
また、不飽和カルボン酸としては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸等を挙げることができ、特にアクリル酸、メタクリル酸が好ましく用いられる。
上記(a−2)成分における不飽和カルボン酸エステルとしては、例えば上述した不飽和カルボン酸の低級アルキルエステルを挙げることができ、より具体的には、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸ブチル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチル等が挙げられ、特にアクリル酸ブチル(n−アクリル酸ブチル、i−アクリル酸ブチル)が好ましく用いられる。
上記(a−1)成分のオレフィン−不飽和カルボン酸2元ランダム共重合体及び(a−2)成分のオレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステル3元ランダム共重合体(以下、これらを総称して「ランダム共重合体」と略記することがある)は、それぞれ上述したオレフィン、不飽和カルボン酸、及び必要に応じて不飽和カルボン酸エステルを公知の方法によりランダム共重合させて得ることができる。
上記ランダム共重合体は、不飽和カルボン酸の含量(酸含量)が調整されたものであることが好ましい。この場合、(a−1)成分に含まれる不飽和カルボン酸の含量は、特に制限されるものではないが、通常4質量%以上、好ましくは6質量%以上、より好ましくは8質量%以上、更に好ましくは10質量%以上とすることができる。また、不飽和カルボン酸含量(酸含量)の上限も特に制限されないが、通常30質量%以下、好ましくは20質量%以下、より好ましくは18質量%以下、更に好ましくは15質量%以下であることが推奨される。また、(a−2)成分に含まれる不飽和カルボン酸の含量についても、特に制限されるものではないが、通常4質量%以上、好ましくは6質量%以上、より好ましくは8質量%以上とすることができる。また、不飽和カルボン酸含量(酸含量)の上限も特に制限されないが、通常15質量%以下、好ましくは12質量%以下、より好ましくは10質量%以下であることが推奨される。
上記(a−1)成分及び/又は(a−2)成分に含まれる不飽和カルボン酸の含量が少なすぎると反発性が低下する場合があり、多すぎると加工性が低下する場合がある。
上記(a−1)成分のオレフィン−不飽和カルボン酸2元ランダム共重合体の金属イオン中和物及び(a−2)成分のオレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステル3元ランダム共重合体の金属イオン中和物(以下、これらを総称して「ランダム共重合体の金属イオン中和物」と略記することがある)は、それぞれ上記ランダム共重合体中の酸基の一部又は全部を金属イオンで中和することにより得ることができる。
上記ランダム共重合体中の酸基を中和する金属イオンとしては、例えば、Na+、K+、Li+、Zn++、Cu++、Mg++、Ca++、Co++、Ni++、Pb++等を挙げることができ、中でもNa+、Li+、Zn++、Mg++が好適であり、特に、反発性を改良する観点から、Na+、Mg++を用いることが好適である。
このような金属イオンを用いて上記ランダム共重合体の金属イオン中和物を得る方法としては、公知の方法を採用し得、例えば、酸基を有する上記ランダム共重合体に対して、例えば上記金属イオンのギ酸塩、酢酸塩、硝酸塩、炭酸塩、炭酸水素塩、酸化物、水酸化物及びアルコキシド等を添加して中和すればよい。なお、これら金属イオンによる上記酸基に対する中和度としては、本発明において特に限定されない。
上記(a−1)成分、及び上記(a−2)成分としては市販品を用いることができ、例えば、
上記(a−1)成分のランダム共重合体として、例えばニュクレル1560、同1214、同1035(いずれも三井・デュポンポリケミカル社製)、ESCOR5200、同5100、同5000(いずれもEXXONMOBIL CHEMICAL社製)等、
上記(a−1)成分のランダム共重合体の金属イオン中和物として、例えばハイミラン1554、同1557、同1601、同1605、同1706、同AM7311(いずれも三井・デュポンポリケミカル社製)、サーリン7930(米国デュポン社製)、アイオテック3110、同4200(EXXONMOBILCHEMICAL社製)等、
上記(a−2)成分のランダム共重合体として、例えばニュクレルAN4311、同AN4318(いずれも三井・デュポンポリケミカル社製)、ESCOR ATX325、同ATX320、同ATX310(いずれもEXXONMOBIL CHEMICAL社製)等、
上記(a−2)成分のランダム共重合体の金属イオン中和物として、例えばハイミラン1855、同1856、同AM7316(いずれも三井・デュポンポリケミカル社製)、サーリン6320、同8320、同9320、同8120(いずれも米国デュポン社製)、アイオテック7510、同7520(いずれもEXXONMOBIL CHEMICAL社製)等、
をそれぞれ挙げることができる。これらは各々の成分として1種を単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
なお、上記ランダム共重合体の金属イオン中和物として好適なナトリウム中和型アイオノマー樹脂としては、ハイミラン1605、同1601、サーリン8120を挙げることができる。
また、上記(a−2)成分が、上記(a−1)成分と上記(a−2)成分の総量に占める割合としては、通常0質量%以上、好ましくは50質量%以上、上限として通常100質量%以下である。
(B)非アイオノマー系熱可塑性エラストマーは、ゴルフボール打撃時のフィーリング、反発性をより一層向上させる観点から好適に配合される成分である。本発明においては、上記(A)ベース樹脂と(B)非アイオノマー系熱可塑性エラストマーとを総称して「樹脂成分」と略記することがある。このような(B)成分として、具体的には、オレフィン系エラストマー、スチレン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ウレタン系エラストマー、ポリアミド系エラストマー等を挙げることができ、反発性を更に高める観点から、特にオレフィン系エラストマー、ポリエステル系エラストマーが好適に用いられる。また、上記(B)成分としては、市販品を用いることができ、例えば、オレフィン系エラストマーとしてダイナロン(JSR社製)、ポリエステル系エラストマーとしてハイトレル(東レ・デュポン社製)等を挙げることができる。これらは1種を単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
上記(B)成分が上記樹脂成分中に占める割合の上限は、通常50質量%以下、好ましくは40質量%以下である。上記(B)成分が上記樹脂成分中に占める割合が50質量%を超えると、各々の成分の相溶性が低下し、ゴルフボールの耐久性が著しく低下する可能性がある。
(C)成分は、分子量228以上1500以下の有機脂肪酸及び/又はその誘導体であり、上記樹脂成分と比較して分子量が極めて小さく、混合物の溶融粘度を適度に調整し、特に流動性の向上に寄与する成分であるため好適に配合される。
上記(C)成分の有機脂肪酸の分子量は、通常228以上、好ましくは300以上、より好ましくは400以上、更に好ましくは500以上とすることができる。また、分子量の上限は、通常1500以下、好ましくは1000以下、より好ましくは800以下、更に好ましくは600以下である。分子量が少なすぎると耐熱性に劣る場合があり、多すぎると流動性が改善できない場合がある。
このような(C)成分の有機脂肪酸としては、例えば、アルキル基中に二重結合又は三重結合を含む不飽和有機脂肪酸や、アルキル基中の結合が単結合のみで構成される飽和有機脂肪酸を好適に用いることができる。上記有機脂肪酸の1分子中の炭素数としては通常18以上、好ましくは20以上、より好ましくは22以上、更に好ましくは24以上とすることができる。また、その上限は、通常80以下、好ましくは60以下、より好ましくは40以下、更に好ましくは30以下である。炭素数が少なすぎると、耐熱性に劣る結果となる場合があるのみならず、酸基の含有量が相対的に多すぎて樹脂成分に含まれる酸基との相互作用が過剰となり、流動性の改善効果が小さくなってしまう場合がある。一方、炭素数が多すぎる場合には、分子量が大きくなるために、流動性改質の効果が顕著に表れない場合がある。
(C)成分の有機脂肪酸として、具体的には、ステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキジン酸、リグノセリン酸等が挙げられ、中でもステアリン酸、アラキジン酸、ベヘニン酸、リグノセリン酸、特にベヘニン酸が好適に用いられる。
(C)成分の有機脂肪酸の誘導体としては、上述した有機脂肪酸の酸基に含まれるプロトンを金属イオンにより置換した金属せっけんを例示できる。この場合、金属イオンとしては、例えば、Na+、Li+、Ca++、Mg++、Zn++、Mn++、Al+++、Ni++、Fe++、Fe+++、Cu++、Sn++、Pb++、Co++等を用いることができ、特にCa++、Mg++、Zn++が好ましい。
(C)成分の有機脂肪酸の誘導体として、具体的には、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、12−ヒドロキシステアリン酸マグネシウム、12−ヒドロキシステアリン酸カルシウム、12−ヒドロキシステアリン酸亜鉛、アラキジン酸マグネシウム、アラキジン酸カルシウム、アラキジン酸亜鉛、ベヘニン酸マグネシウム、ベヘニン酸カルシウム、ベヘニン酸亜鉛、リグノセリン酸マグネシウム、リグノセリン酸カルシウム、リグノセリン酸亜鉛等を挙げることができ、中でもステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、アラキジン酸マグネシウム、アラキジン酸カルシウム、アラキジン酸亜鉛、ベヘニン酸マグネシウム、ベヘニン酸カルシウム、ベヘニン酸亜鉛、リグノセリン酸マグネシウム、リグノセリン酸カルシウム、リグノセリン酸亜鉛を好適に使用することができる。これらは1種を単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
また、このような(C)成分の配合量は、中間層材料とする場合、上記(A)成分と上記(B)成分とよりなる上記樹脂成分100質量部に対し、通常5質量部以上、好ましくは30質量部以上、より好ましくは60質量部以上、更に好ましくは85質量部以上とすることができる。また配合量の上限は、通常120質量部以下、好ましくは115質量部以下、より好ましくは110質量部以下、更に好ましくは105質量部以下である。(C)成分の配合量が少なすぎると溶融粘度が低くなり過ぎて加工性が低下する場合があり、多すぎると耐久性が低下する場合がある。なお、カバー材料とする場合、(C)成分の配合量は、上記とは異なり、樹脂成分100質量部に対して0.1〜10質量部である。その詳細については後述する。
なお、発明においては上記(A)成分と上記(C)成分とを混合したものとして、公知の金属せっけん変性アイオノマー(米国特許第5312857号明細書,米国特許第5306760号明細書,国際公開第98/46671号パンフレット等)を使用することも可能である。
(D)成分は、上記樹脂成分及び上記(C)成分中の未中和の酸基を中和可能な塩基性無機金属化合物である。(D)成分が配合されず、例えば金属せっけん変性アイオノマー樹脂が単独で使用された場合には、加熱混合時に金属せっけんとアイオノマー樹脂に含まれる未中和の酸基との交換反応が生じて多量の脂肪酸が発生気化し、成形不良や塗膜密着性の低下、得られる成形体の反発性低下等の不具合が生じる場合がある。このような点に鑑み、本発明においては(D)成分が好適に配合される。
上記(D)成分としては、樹脂成分との反応性が高く、反応副生成物に有機酸を含むことがないものであることが好適である。上記(D)成分中の金属イオンとしては、例えば、Li+、Na+、K+、Ca++、Mg++、Zn++、Al+++、Ni++、Fe++、Fe+++、Cu++、Mn++、Sn++、Pb++、Co++等を挙げることができ、これらは1種を単独で用いても、2種以上を併用してもよい。(D)成分としては、これら金属イオンを含む公知の塩基性無機充填剤を使用することができ、具体的には、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、酸化亜鉛、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、水酸化リチウム、炭酸リチウム等を挙げることができる。特に水酸化物、又は一酸化物であることが推奨され、ベース樹脂との反応性の高い水酸化カルシウム、酸化マグネシウムが好適に使用される。
上記(D)成分の配合量は、中間層材料とする場合、上記樹脂成分100質量部に対して、通常0.1質量部以上、好ましくは0.5質量部以上、より好ましくは1質量部以上、更に好ましくは2質量部以上とすることができる。また、配合量の上限は、通常17質量部以下、好ましくは15質量部以下、より好ましくは13質量部以下、更に好ましくは10質量部以下である。(D)成分の配合量が少なすぎると熱安定性、反発性の向上が見られない場合があり、多すぎると過剰の塩基性無機金属化合物によりゴルフボール用材料の耐熱性が却って低下する場合がある。なお、カバー材料とする場合、(D)成分の配合量は、上記とは異なり、樹脂成分100質量部に対して0.1〜5質量部である。その詳細については後述する。
なお、上記(A)〜(D)成分を混合して得られる混合物の中和度としては、混合物中の酸基の総量を基準として通常50モル%以上、好ましくは60モル%以上、より好ましくは70モル%以上、更に好ましくは80モル%以上である。このような高中和化により、例えば金属せっけん変性アイオノマー樹脂を使用する場合であっても、加熱混合時に金属せっけんとアイオノマー樹脂に含まれる未中和の酸基との交換反応が生じにくく、熱的安定性、成形性、反発性を損なうおそれが低減される。
本発明における上記中間層及びカバーの材料には、上記(A)〜(D)成分の各成分に加え、更に顔料、分散剤、老化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤等の添加剤を配合することができる。その配合量としても特に制限されるものではないが、上記(A)成分と上記(B)成分とよりなる上記樹脂成分100質量部に対し、通常0.1質量部以上、好ましくは0.5質量部以上、より好ましくは1質量部以上とすることができる。また、その上限は、通常10質量部以下、好ましくは6質量部以下、より好ましくは4質量部以下である。
なお、本発明における中間層の樹脂混合材料は、上述した各成分(A)〜(D)を加熱混合して得ることができ、例えば、加熱温度150〜250℃条件下、混練型二軸押出機、バンバリーミキサーやニーダー等を用いて混練することにより得ることができる。また、市販品のものを直接使用することができ、具体的には、Dupont社製の商品名「HPF 1000」,「HPF 2000」,「HPF AD1027」,実験用「HPF SEP1264−3」などが挙げられる。
次に、コアを被覆する中間層の材料硬度は、特に制限はないが、デュロメータD硬度(ショアD硬度)で好ましくは40以上60以下、好ましくは45以上55以下、更に好ましくは48以上50以下の範囲である。上記範囲よりも軟らかすぎると、ドライバー(W#1)打撃時にスピン量が増えすぎ、又は、ボールとしての反発が低下して、その結果、飛距離が伸びなくなることがある。逆に、上記範囲よりも硬すぎると、繰り返し打撃時の割れ耐久性が悪くなることがある。中間層の厚さは、特に制限はないが、0.8mm以上5.0mm以下、好ましくは1.0mm以上4.0mm以下、更に好ましくは1.6mm以上3.0mm以下である。この厚さが薄すぎると、繰り返し打撃による割れ耐久性が悪くなり、又は、ボール反発が低下して飛距離が出なくなることがある。逆に、中間層が厚すぎると、スピンが増えて飛距離が出なくなることがある。
また、中間層はカバー硬度よりも軟らかいことが必要である。カバーと中間層との硬度差(ショアD)で好ましくは3以上、より好ましくは5〜20、更に好ましくは10〜17の範囲内である。この硬度差の範囲を逸脱すると、W#1打撃時にスピン量が多くて飛ばなくなることがある。
また、中間層はカバーよりも厚いことが好ましい。中間層がカバーより薄くなると、W#1打撃時にスピン量が多くて飛ばなくなることがある。
次に、カバー(外層)について、カバー硬度はデュロメータD硬度で、好ましくは50以上70以下、より好ましくは55以上68以下、更に好ましくは60以上66以下である。このカバー硬度が軟らかすぎると、スピンが掛かりすぎたり、反発が不足して飛距離が落ちてしまうことがある。逆に、カバー硬度が硬すぎると、繰り返し打撃による割れ耐久性が悪くなることがある。
カバーの厚さは、0.5mm以上2.0mm以下、好ましくは0.9mm以上1.7mm以下、更に好ましくは1.1mm以上1.4mm以下とすることができる。カバーが厚すぎると、スピンが掛かりすぎて飛距離が出なくなることがある。逆に、カバーが薄すぎると、繰り返し打撃による割れ耐久性が悪くなることがある。
カバーの樹脂材料は、射出成形に特に適した流動性を確保し、成形性を改良するため、メルトフローレートを調整することが好ましく、この場合、JIS−K7210で試験温度190℃、試験荷重21.18N(2.16kgf)に従って測定したときのメルトフローレート(MFR)が、通常1.5g/10min以上、好ましくは1.8g/10min以上、より好ましくは2.2g/10min以上とするものである。このメルトフローレートが低すぎると、カバー成形が難しくなったり、ボールの真球度が低下して飛びのばらつきが大きくなることがある。
なお、カバー材料については、上述したとおり、中間層と同様、上述した(A)〜(D)成分を含む樹脂混合物を主材とすることが好ましいが、この場合、耐擦過傷性を改良するため、上述した(C)及び(D)成分については、下記のように調整することが好ましい。
(C)分子量が228〜1500の有機脂肪酸及び/又はその誘導体の配合量が、(A)成分及び(B)成分のベース樹脂100質量部に対して、通常0.1〜10質量部、好ましくは0.2〜7質量部、更に好ましくは0.5〜4.5質量部である。この配合量が上記範囲よりも多くなると、塗膜密着強度が低下してしまうおそれがある。また、(D)成分の配合量は、上記樹脂成分100質量部に対し、通常0.1〜5質量部、好ましくは0.2〜3質量部、より好ましくは0.3〜1質量部の範囲内とする。
中間層とカバーとの硬度関係
上述したように、本発明では、中間層及びカバーの層自体の硬度(「材料硬度」とも言う。)が、 カバー硬度 > 中間層硬度 の条件を満たすことが必要とされる。
中間層とカバーとの厚さ関係
本発明では、上記の中間層及びカバーの厚さについて、
カバー厚さ ≦ 中間層厚さ
とすることが好ましく、特に、中間層がカバーより厚いことがより好ましい。
更に好ましい条件としては、
カバー厚さ×1.2 ≦ 中間層厚さ
であり、最も好ましい条件は、
カバー厚さ×1.5 ≦ 中間層厚さ
である。逆に、カバーが中間層より厚くなると、ボール反発が低くなったり、フルショット時にスピンが掛かりすぎて飛距離が伸びなくなることがある。
上述したコア,中間層及びカバーの各層を積層して形成されたゴルフボールの製造方法については、公知の射出成形法等の常法により行なうことができる。例えば、ゴム材を主材とした加硫成形物をコアとして所定の射出成形用金型内に配備し、中間層材料を射出して中間球状体を得、次いで、該球状体を別の射出成形用金型内に配備してカバー材を射出成形することによりマルチピースのゴルフボールを得ることができる。また、各層を中間球状体に被覆する方法により、各層を積層することもでき、例えば、予め半殻球状に成形した2枚のハーフカップで該中間球状体を包み加熱加圧成形することができる。
また、上記カバー表面には多数のディンプルを形成することができる。カバー表面に配置されるディンプルについては、特に制限はないが、好ましくは280個以上360個以下、より好ましくは300個以上350個以下、更に好ましくは320個以上340個以下具備することができる。ディンプルの個数が上記範囲より多くなると、ボールの弾道が低くなり、飛距離が低下することがある。逆に、ディンプル個数が少なくなると、ボールの弾道が高くなり、飛距離が伸びなくなる場合がある。
ディンプルの形状については、円形、各種多角形、デュードロップ形、その他楕円形などの中から1種類又は2種類以上を組み合わせて適宜使用することができる。例えば、円形ディンプルを使用する場合には、直径は2.5mm以上6.5mm以下程度、深さは0.08mm以上0.30mm以下とすることができる。
ディンプルがゴルフボールの球面に占めるディンプル占有率、具体的には、ディンプルの縁に囲まれた平面で定義されるディンプル面積の合計が、ディンプルが存在しないと仮定したボール球面積に占める比率(SR値)については、空気力学特性を十分に発揮し得る点から60%以上90%以下であることが望ましい。また、各々のディンプルの縁に囲まれた平面下のディンプルの空間体積を、上記平面を底面とし、かつこの底面からのディンプルの最大深さを高さとする円柱体積で除した値V0は、ボールの弾道の適正化を図る点から0.35以上0.80以下とすることが好適である。更に、ディンプルの縁に囲まれた平面から下方に形成されるディンプル容積の合計が、ディンプルが存在しないと仮定したボール球容積に占めるVR値は、0.6%以上1.0%以下とすることが好ましい。上述した各数値の範囲を逸脱すると、良好な飛距離が得られない弾道となり、十分満足した飛距離を出せない場合がある。
なお、本発明のゴルフボールは、競技用としてゴルフ規則に従うものとすることができ、ボール外径としては42.672mm内径のリングを通過しない大きさで42.80mm以下、重量としては通常45.0〜45.93gに形成することができる。
以上説明したように、本発明のゴルフボールによれば、中間層及びカバー(外層)の硬度を適正化すると共に、コアの硬度分布を最適化することにより、ヘッドスピードの高くないアマチュアゴルファーに対して優れた飛び性能を与え、優れた繰り返し打撃時の割れ耐久性を与えるものである。
以下、実施例と比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。
〔実施例1、参考例1,2、比較例1〜4〕
コアの形成
表1に示す配合によりゴム組成物を調製した後、表1中の加硫条件により加硫成形することによりコアを作製した。
Figure 0005754079
なお、表中に記載した主な材料の商品名は以下の通りである。
ポリブタジエンA
商品名「BR01」、JSR社製
ポリブタジエンB
商品名「BR730」、JSR社製
ポリブタジエンC
商品名「BR51」、JSR社製
ポリイソプレンゴム
商品名「IR2200」、JSR社製
過酸化物(1)
ジクミルパーオキサイド 商品名「パークミルD」日油社製
過酸化物(2)
1,1−ジ(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサンとシリカとの混合物、商品名「パーヘキサC−40」日油社製
老化防止剤(1)
2,2’−メチレン−ビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、商品名「ノクラックNS−6」大内新興化学工業社製
老化防止剤(2)
2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール 商品名「ノクラック200」大内新興化学工業社製
ステアリン酸亜鉛
商品名「ジンクステアレートG」日油社製
中間層及びカバーの形成
次に、表2に示された各種の樹脂成分を配合した中間層及びカバーをそれぞれ射出成形法により成形して、コアの周囲に中間層、カバーを順次被覆・形成した。そして、下記の表3及び図4に示す共通のディンプルを用い、該ディンプルをカバー表面に形成したゴルフボールを作製した。
Figure 0005754079
なお、表中に記載した主な材料の商品名は以下の通りである。
サーリン
Dupont社製 アイオノマー樹脂
ハイミラン
三井・デュポンポリケミカル社製 アイオノマー樹脂
AN4311,AN4319
三井・デュポンポリケミカル社製の「ニュクレル」
酸化マグネシウム
協和化学工業社製「キョーワマグ MF150」
水酸化カルシウム
白石工業社製 CLS−B指定
Figure 0005754079
ディンプルの定義
直径:ディンプルの縁に囲まれた平面の直径
深さ:ディンプルの縁に囲まれた平面からのディンプルの最大深さ
0 :ディンプルの縁に囲まれた平面下のディンプルの空間体積を、上記平面を底面とし、かつこの底面からのディンプルの最大深さを高さとする円柱体積で除した値
SR:ディンプルの縁に囲まれた平面で定義されるディンプル面積の合計が、ディンプルが存在しないと仮定したボール球面積に占める比率
VR:ディンプルの縁に囲まれた平面から下方に形成されるディンプル容積の合計が、ディンプルが存在しないと仮定したボール球容積に占める比率
得られた本実施例1、参考例1,2及び比較例1〜4の各ゴルフボールにつき、各層の厚さ、硬度等の諸物性と、飛び性能,繰り返し打撃耐久性及び耐擦過傷性を下記の基準で評価した。結果を表4に示す。
(1)コアのたわみ量
コアを硬板の上に置き、初期荷重98N(10kgf)を負荷した状態から終荷重1,275N(130kgf)に負荷したときまで変形量(mm)を測定した。そして、測定個数10個(N=10のボール)の平均値を求めた。
(2)コアの中心硬度
コアを半分にカットして平面をつくり、その平面に硬度計の針をほぼ垂直になるようにセットし、JIS−C硬度(JIS−K6301規格)により、コアの中心を測定し、1個のボールの測定値とした。そして、測定個数3個(N=3のボール)の平均値を求めた。
(3)中心から7.5mmのコアの断面硬度
コアを半分にカットして平面をつくり、その平面に硬度計の針をほぼ垂直になるようにセットし、JIS−C硬度(JIS−K6301規格)により、コアを半分にカットしてできた1対の半球コアそれぞれの各1点(中心から7.5mmの1箇所)を測定し、その平均を求め、1個のボールの測定値とした。そして、測定個数3個(N=3のボール)の平均値を求めた。
(4)中心から15mmのコアの断面硬度
上記(3)と同じ方法により測定した。
(5)コアの表面硬度
コアの表面は球面であるが、その球面に硬度計の針をほぼ垂直になるようにセットし、JIS−C硬度(JIS−K6301規格)により、コアの表面の2点をランダムに測定した値の平均を求め、1個のボールの測定値とした。そして、測定個数3個(N=3のボール)の平均値を求めた。
(6)中間層及びカバーの硬度(材料硬度)
中間層及びカバーの樹脂材料を厚さ2mmのシート状に成形し、ASTM−2240規格のデュロメータ「タイプD」により測定した。そして、測定個数10個(N=10のシート)の平均値を求めた。
(7)飛び
ゴルフ打撃ロボットにW#1をつけてヘッドスピード35m/sにて打撃した時の飛距離を測定した。クラブはブリヂストン社製「TourStage V−Iq」ドライバー(ロフト11.75°)を使用した。そして、測定個数10個(N=10のボール)の平均値を求めた。
この評価については下記の基準を用いた。なお、スピン量は打撃直後のボールを初期条件計測装置により測定した値である。
○:トータル飛距離 153.0m以上
×:トータル飛距離 153.0m未満
(8)繰り返し打撃耐久性
ゴルフ打撃ロボットにW#1クラブをつけてヘッドスピード35m/sにて繰り返し打撃した。実施例3のボールの初速が初期10回平均の初速対比で97%以下になった時の回数を100とした場合の各々の指数を、下記基準にて評価した。測定個数3個(N=3のボール)の平均値を評価対象値とした。
○:指数90以上
×:指数90未満
(9)耐擦過傷性
ノンメッキのピッチングサンドウェッジを打撃ロボットにセットし、ヘッドスピード35m/sにて1回打撃してボール表面状態を目視観察し、N=3のボールを下記基準にて評価した。
○:まだ使える
×:もう使用に耐えない
Figure 0005754079
本実施例1及び参考例1,2のゴルフボールは、飛び性能距離、繰り返し打撃耐久性及び耐擦過傷性の全ての面において優れているが、比較例のゴルフボールは下記の結果となった。
比較例1のゴルフボールでは、コア表面−コア中心の硬度差の値がJIS−C硬度で15未満であるため、スピンが多くて飛距離が出ない。
比較例2のゴルフボールでは、コアの硬度分布が直線的でないため、低スピン化が足りずに飛距離が出ない。
比較例3のゴルフボールでは、カバー硬度が中間層硬度より軟らかく、スピンが多くなるとともに反発も低くなり飛距離が出ない。
比較例4のゴルフボールでは、コアとカバーとからなるツーピースの構造であるため、繰り返し打撃した時の割れ耐久性が悪い。
1 コア
2 中間層
3 カバー
G ゴルフボール
D ディンプル

Claims (4)

  1. コアと、これを被覆する該中間層と、これを被覆し、表面に多数のディンプルが形成されたカバーとを備えたゴルフボールにおいて、該ゴルフボールの構造が3層構造であると共に、上記コアがゴム材を主材とするゴム組成物(但し、硫黄を含まない)により形成され、上記中間層及びカバーが同種又は異種の樹脂材料を主材として形成され、コアの中心からコア表面まで硬度が漸次増加し、コア中心とコア表面との硬度差がJIS−C硬度で15以上であり、かつコア中心から15mm離れた位置とコア中心との断面硬度の平均値を(I)、コア中心から7.5mm離れた位置の断面硬度を(II)とした場合、両硬度差(I)−(II)がJIS−C硬度でであると共に、上記の中間層及びカバーの硬度が、
    カバー硬度 > 中間層硬度
    の条件を満たし、更に、カバーと中間層との硬度差がショアD硬度で10〜20の範囲内であり、上記の中間層及びカバーの厚さが、
    カバー厚さ×1.5 ≦ 中間層厚さ
    の条件を満たすことを特徴とするゴルフボール。
  2. 上記中間層の樹脂材料が、
    (a−1)オレフィン−不飽和カルボン酸2元ランダム共重合体及び/又はオレフィン−不飽和カルボン酸2元ランダム共重合体の金属イオン中和物と、
    (a−2)オレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステル3元ランダム共重合体及び/又はオレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステル3元ランダム共重合体の金属イオン中和物とを、
    (a−1)/(a−2)=100/0〜0/100(質量比)の割合で含む(A)ベース樹脂と、
    (B)非アイオノマー系熱可塑性エラストマーとを、
    (A)/(B)=100/0〜50/50(質量比)の割合で含む樹脂成分100質量部に対し、
    (C)分子量が228〜1500の有機脂肪酸及び/又はその誘導体5〜120質量部と、
    (D)上記樹脂成分及び上記(C)成分中の未中和の酸基を中和可能な塩基性無機金属化合物0.1〜17質量部と、
    を配合してなる混合物である請求項1記載のゴルフボール。
  3. 上記(C)成分の配合量が、樹脂成分100質量部に対して85〜110質量部である請求項記載のゴルフボール。
  4. 上記カバーの樹脂材料が、
    (a−1)オレフィン−不飽和カルボン酸2元ランダム共重合体及び/又はオレフィン−不飽和カルボン酸2元ランダム共重合体の金属イオン中和物と、
    (a−2)オレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステル3元ランダム共重合体及び/又はオレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステル3元ランダム共重合体の金属イオン中和物とを、
    (a−1)/(a−2)=100/0〜0/100(質量比)の割合で含む(A)ベース樹脂と、
    (B)非アイオノマー系熱可塑性エラストマーとを、
    (A)/(B)=100/0〜50/50(質量比)の割合で含む樹脂成分100質量部に対し、
    (C)分子量が228〜1500の有機脂肪酸及び/又はその誘導体0.1〜10質量部と、
    (D)上記樹脂成分及び上記(C)成分中の未中和の酸基を中和可能な塩基性無機金属化合物0.1〜5質量部と、
    を配合してなる混合物である請求項1〜のいずれか1項に記載のゴルフボール。
JP2010115321A 2009-05-21 2010-05-19 ゴルフボール Active JP5754079B2 (ja)

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