JP2002186686A - ソリッドゴルフボール - Google Patents
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Abstract
脂カバーで被覆してなるソリッドゴルフボールにおい
て、上記カバーが85以下のJIS−C硬度を有すると
共に、8番アイアン以上のロフトを有するショートアイ
アンを用いてドライの状態でボールを打撃した時に発生
するスピンS1(rpm)に対するウエットの状態でボ
ールを打撃した時に発生するスピンS2(rpm)の比
率〔(S2/S1)×100〕が47%以上であること
を特徴とするソリッドゴルフボール。 【効果】 ドライな状態(晴天時)は勿論、雨天時にお
けるウエットな状態において、8番アイアン以上のロフ
トを有するショートアイアンによるボールのスピンのか
かりが低下することなく、予想したとおりの打球の伸び
と、グリーン上で止まり易く、コントロール性に優れ、
プロゴルファー及びアマチュア上級者に適した高性能な
ソリッドゴルフボールが得られる。
Description
とも一層の樹脂カバーで被覆してなるソリッドゴルフボ
ールに関し、特にウエットの状態でのショートアイアン
によるスピンの低下を抑えることができるソリッドゴル
フボールに関する。なお、本発明においてウエットの状
態とは雨天時のゴルフコース状態をいい、ドライの状態
とは晴天時のゴルフコース状態をいう。
ドゴルフボールは、ゴム質の弾性ソリッドコアを耐カッ
ト性、耐摩耗性等の外傷防止の面で優れた比較的硬いア
イオノマー樹脂製カバーで被覆した構造のものが知られ
ている。
イな状態(晴天時)ではドライバーでの打球の飛距離は
十分であり、コントロール性が要求されるアイアンによ
る打球では必要なスピンがかかり、問題視されることは
ないが、雨天時におけるウエットな状態ではスピンのか
かりが低下し、アイアンクラブによる打球のコントロー
ル性が低下するという問題がある。特に8番アイアン以
上のロフトを有するショートアイアンによる打球のスピ
ンのかかり具合が悪化し、その結果、打球が予想に反し
て伸びたり、グリーン上で止まり難く、プロゴルファー
等の技術の上級者において不満がもたれており、その改
善が強く望まれている。
で、弾性ソリッドコアを少なくとも一層の樹脂カバーで
被覆してなるソリッドゴルフボールに関し、特にショー
トアイアンによる打球について、ドライの状態に対する
ウエットの状態のスピンの保持率の低下が少なく、コン
トロール性に優れたソリッドゴルフボールを提供するこ
とを目的とする。
成するため、下記のソリッドゴルフボールを提供する。
一層の樹脂カバーで被覆してなるソリッドゴルフボール
において、上記カバーが85以下のJIS−C硬度を有
すると共に、8番アイアン以上のロフトを有するショー
トアイアンを用いてドライの状態でボールを打撃した時
に発生するスピンS1(rpm)に対するウエットの状
態でボールを打撃した時に発生するスピンS2(rp
m)の比率〔(S2/S1)×100〕が47%以上で
あることを特徴とするソリッドゴルフボール。 請求項2:上記カバーが内外2層以上の複数の層からな
り、そのうちのカバー外層が85以下、カバー内層が5
5以上のJIS−C硬度を有する一方、内層JIS−C
硬度より外層JIS−C硬度の方が低い請求項1記載の
ソリッドゴルフボール。 請求項3:上記カバー又はカバー外層が196MPa
(2000kgf/cm2)以下の曲げ剛性を有する請
求項1又は2記載のソリッドゴルフボール。 請求項4:上記カバー又はカバー外層の曲げ剛性をA
(kgf/cm2)、該カバー又はカバー外層のJIS
−C硬度をBとすると、これらA,BがA≧300+
0.37×e(0.098 × B)〔但し、eは自然対数の底〕で
示される関係を満たす請求項3記載のソリッドゴルフボ
ール。 請求項5:カバー内層とカバー外層との間に接着剤層を
設けた請求項2乃至4のいずれか1項記載のソリッドゴ
ルフボール。
ことにより、ドライな状態(晴天時)は勿論、雨天時に
おけるウエットな状態においても、8番アイアン以上の
ロフトを有するショートアイアンによるボールのスピン
のかかりが低下することなく、予想したとおりの打球の
伸びと、グリーン上で止まり易く、コントロール性に優
れ、プロゴルファー及びアマチュア上級者に適した高性
能なソリッドゴルフボールが得られるものである。
説明する。本発明のソリッドゴルフボールは、例えば図
1に示したような、ソリッドコア1と、このコア1を被
覆するカバー2とを備えたものであるか、又は図2に示
したような、ソリッドコア1と、このコアを被覆するカ
バー内層3と、このカバー内層を被覆するカバー外層2
とを備えたものであり、カバー内層3は図示の例以外の
他、複数層であっても構わない。なお、図1,2中、D
はディンプルを示す。
物にて形成したものが好ましい。ゴム組成物としては、
基材としてポリブタジエンを使用したものが好ましい。
このポリブタジエンとしては、シス構造を少なくとも4
0%以上有する1,4−シスポリブタジエンが好適に挙
げられる。また、この基材ゴム中には、所望により該ポ
リブタジエンに天然ゴム、ポリイソプレンゴム、スチレ
ンブタジエンゴムなどを適宜配合することができる。ゴ
ム成分を多くすることにより、ゴルフボールの反発性を
向上させることができる。
メタクリル酸亜鉛、アクリル酸亜鉛等の不飽和脂肪酸の
亜鉛塩、マグネシウム塩やトリメチルプロパンメタクリ
レート等のエステル化合物を配合し得るが、特にアクリ
ル酸亜鉛を好適に使用し得る。これら架橋剤の配合量
は、上記基材ゴム100質量部に対し、10質量部以上
50質量部以下、特に20質量部以上45質量部以下と
することが好ましい。
合されているが、この加硫剤中には、1分間で半減期を
迎える温度を155℃以下とするパーオキサイドが含ま
れていることが推奨され、その含有量は加硫剤全体の3
0質量%以上、特に40質量%以上であり、その上限は
特に制限されないが、70質量%以下であることが好ま
しい。このようなパーオキサイドとしては、市販品を用
いることができ、例えばパーヘキサ3M(日本油脂社
製)などが挙げられる。加硫剤の配合量は、基材ゴム1
00質量部に対し、0.6質量部以上2質量部以下とす
ることができる。
用の充填剤として酸化亜鉛や硫酸バリウム等を配合する
ことができる。
組成物は、通常の混練機、例えばバンバリーミキサーや
ロール等を用いて混練し、コア用金型に圧縮又は射出成
形し、成形体を架橋剤及び共架橋剤が作用するのに十分
な温度、例えば加硫剤としてジクミルパーオキサイドを
用い、架橋剤としてアクリル酸亜鉛を用いた場合には、
約130〜170℃、特に150〜160℃で10〜4
0分、特に12〜20分加熱硬化してソリッドコアを調
製する。
化させてソリッドコアを製造することができるが、その
直径は30mm以上、より好ましくは33mm以上、更
に好ましくは35mm以上であり、また40mm以下、
より好ましくは39mm以下、更に好ましくは38mm
以下とすることが好ましい。
り好ましくは1.05以上、更に好ましくは1.1以上
であり、上限として1.3以下、より好ましくは1.2
5以下、更に好ましくは1.2以下である。
00kgf)の荷重を負荷した場合における変形量が
2.2mm以上、好ましくは2.5mm以上、より好ま
しくは2.8mm以上、更に好ましくは3.1mm以上
であり、上限として6.0mm以下、好ましくは5.5
mm以下、より好ましくは5.0mm以下、更に好まし
くは4.5mm以下である。コア断面の硬度分布(JI
S−C硬度)は、中心〜表面間で平坦であっても、中心
〜表面間で傾斜をもたせても、或いは部分的に硬度差を
設けても構わない。
造としても、異種の材料からなる層を積層した二層以上
からなる多層構造としても構わない。
少なくとも一層に形成するものである。この場合、図1
に示したようなカバーが一層であるツーピースソリッド
ゴルフボールでは、カバーのJIS−C硬度が85以下
であることが必要である。
エラストマー、熱硬化性ポリウレタン系エラストマー、
ポリエステル系エラストマー、ポリアミド系エラストマ
ー、ポリエステル系エラストマー/アイオノマー樹脂=
100/0〜60/40(質量比)でブレンドしたも
の、芳香族又は脂肪族イソシアネートを用いて得られる
熱可塑性ポリウレタン系エラストマーを主材としたも
の、上記熱可塑性ポリウレタン系エラストマーとイソシ
アネート化合物との反応生成物を主成分としたものなど
から形成することができる。
マーとしては、その分子構造が、ソフトセグメントを構
成する高分子ポリオール化合物と、ハードセグメントを
構成する単分子鎖延長剤とジイソシアネートとを含むも
のが好適である。
限されるものではないが、例えばポリエステル系ポリオ
ール、ポリエーテル系ポリオール、コポリエステル系ポ
リオール又はポリカーボネート系ポリオールなどが挙げ
られる。ポリエステル系ポリオールとしては、例えばポ
リカプロラクトングリコール、ポリ(エチレン−1,4
−アジペート)グリコール、ポリ(ブチレン−1,4−
アジペート)グリコールなどが挙げられ、コポリエステ
ル系ポリオールとしては、ポリ(ジエチレングリコール
アジペート)グリコールなどが挙げられ、ポリカーボネ
ート系ポリオールとしては、(ヘキサンジオール−1,
6−カーボネート)グリコールなどが挙げられ、ポリエ
ーテル系ポリオールとしては、ポリオキシテトラメチレ
ングリコール等が挙げられる。これらポリオール化合物
の数平均分子量は約600〜5000、好ましくは10
00〜3000である。
コール、アミン類を用いることができ、例えば1,4−
ブチレングリコール、1,2−エチレングリコール、
1,3−プロピレングリコール、1,6−ヘキシレング
リコール、1,3−ブチレングリコール、ジシクロヘキ
シルメチルメタンジアミン(水添MDA)、イソホロン
ジアミン(IPDA)などが挙げられる。
シアネート又は芳香族ジイソシアネートを好適に用いる
ことができる。具体的には、脂肪族ジイソシアネートと
しては、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、
2,2,4(2,4,4)−トリメチルヘキサメチレン
ジイソシアネート(TMDI)、リジンジイソシアネー
ト(LDI)などが挙げられる。芳香族ジイソシアネー
トとしては、2,4−トルエンジイソシアネート、2,
6−トルエンジイソシアネート、4,4−ジフェニルメ
タンジイソシアネートなどが挙げられる。これらの中で
も、特にカバーの耐黄変性の点から脂肪族ジイソシアネ
ートが好ましく、中でもHDIが他の樹脂とブレンドす
る際の相溶性の点から好ましい。
は、粘弾性測定によるtanδピーク温度が−15℃以
下、特に−16℃以下、下限として−50℃以上である
ものが軟らかさ、反発性の点から好ましい。
トマーとしては、市販品を用いることができ、例えばパ
ンデックスT7298(−20℃),同T7295(−
26℃),同T7890(−30℃)(DIC・バイエ
ルポリマー社製)などのジイソシアネートが脂肪族であ
るものが挙げられる。なお、括弧内の数字はいずれもt
anδピーク温度を示す。
塑性ポリウレタン系エラストマーとイソシアネート化合
物との反応生成物を用いることもでき、これによりアイ
アン打撃時の表面耐久性を更に向上させることができ
る。
リウレタンに使用されているイソシアネート化合物であ
れば特に制限なく用いることができ、例えば芳香族イソ
シアネート化合物としては、2,4−トルエンジイソシ
アネート、2,6−トルエンジイソシアネート又はこれ
ら両者の混合物、4,4−ジフェニルメタンジイソシア
ネート、m−フェニレンジイソシアネート、4,4’−
ビフェニルジイソシアネートなどが挙げられ、これら芳
香族イソシアネート化合物の水添物、例えばジシクロヘ
キシルメタンジイソシアネートなどを用いることもでき
る。また、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメ
チレンジイソシアネート(HDI)、オクタメチレンジ
イソシアネート等の脂肪族ジイソシアネート、キシレン
ジイソシアネート等の脂環族ジイソシアネートなどが挙
げられる。更に、末端に2個以上のイソシアネート基を
有する化合物のイソシアネート基と活性水素を有する化
合物とを反応させたブロックイソシアネート化合物や、
イソシアネートの二量化によるウレチジオン体などが挙
げられる。
可塑性ポリウレタン系エラストマー100質量部に対し
て、通常0.1質量部以上、好ましくは0.2質量部以
上、更に好ましくは0.3質量部以上、また10質量部
以下、好ましくは5質量部以下、更に好ましくは3質量
部以下であることが好ましい。少なすぎると十分な架橋
反応が得られず、物性の向上が認められない場合があ
る。一方、多すぎると経時、熱、紫外線による変色が大
きくなる、熱可塑性を失ってしまったり、反発の低下等
の問題が生じる場合がある。
ウレタンとしては、ポリイソシアネート、例えば2,4
−トルエンジイソシアネート(TDI)、メチレンビス
−(4−シクロヘキシルイソシアネート)(HMD
I)、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート
(MDI)、又は3,3’−ジメチル−4,4’−ビフ
ェニレンジイソシアネート(TODI)と、ポリアミ
ン、例えばメチレンジアニリン(MDA)で硬化するポ
リオール、3価グリコール、例えばトリメチロールプロ
パン、又は4価グリコール、例えばN,N,N’,N’
−テトラキス(2−ヒドロキシプロピル)エチレンジア
ミンから得られる。
ポリテトラメチレンエーテルグリコール、ポリ(オキシ
プロピレン)グリコール、又はポリブタジエングリコー
ルである。好適なポリエステルポリオールとしては、ポ
リエチレンアジペートグリコール、ポリエチレンプロピ
レンアジペートグリコール、又はポリブチレンアジペー
トグリコールである。好適なポリラクトンポリオールと
しては、ジエチレングリコール開始カプロラクトン、
1,4−ブタンジオール開始カプロラクトン、トリメチ
ロールプロパン開始カプロラクトン、又はネオペンチル
グリコール開始カプロラクトンである。これらの中でも
好ましいポリオールとしては、ポリテトラメチレンエー
テルグリコール、ポリエチレンアジペートグリコール、
ポリブチレンアジペートグリコール、又はジエチレング
リコール開始カプロラクトンである。
チオ−2,4−トルエンジアミン、3,5−ジメチルチ
オ−2,6−トルエンジアミン、N,N’−ジアルキル
ジアミノジフェニルメタン、トリメチレン−グリコール
−ジ−p−アミノベンゾエート、ポリテトラメチレンオ
キシド−ジ−p−アミノベンゾエート、2価グリコール
及びこれらの混合物からなる遅反応性ポリアミン群から
選ばれる。
ジアミン及び3,5−ジメチルチオ−2,6−トルエン
ジアミンは異性体であり、エチルコーポレーションか
ら、ETHACURE(登録商標)300の商品名で販
売されている。トリメチレン−グリコール−ジ−p−ア
ミノベンゾエートはPOLACURE740Mの商品名
で、ポリテトラメチレンオキシド−ジ−p−アミノベン
ゾエートはPOLAMINESの商品名で、ポラロイド
社から販売されている。N,N’−ジアルキルジアミノ
ジフェニルメタンはUOPからUNILINK(登録商
標)の商品名で販売されている。
ポリ(テトラメチレンエーテル)グリコールである。
ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、2,3−ブ
タンジオール、2,3−ジメチル−2,3−ブタンジオ
ール、ジプロピレングリコール、又はエチレングリコー
ルである。2価グリコールは本来的に遅反応性である。
の商業的に入手可能な芳香族、脂肪族、及び脂環族ジイ
ソシアネートとポリイソシアネートから製造することが
できる。
は、テレフタル酸、1,4−ブタンジオール、ポリテト
ラメチレングリコール(PTMG)、ポリプロピレング
リコール(PPG)とから合成される。ポリブチレンテ
レフタレート(PBT)部分をハードセグメント、ポリ
テトラメチレングリコール(PTMG)、ポリプロピレ
ングリコール(PPG)部分をソフトセグメントとする
ポリエーテルエステル系のマルチブロックコポリマーを
いい、具体的には、ハイトレル3078、同4047、
同G3548W、同4767、同5577(東レ・デュ
ポン製)などが挙げられる。
ロンオリゴマーであるナイロン6,11,12をハード
セグメント、ポリテトラメチレングリコール(PTM
G)、又はポリプロピレングリコール(PPG)をソフ
トセグメントとするポリアミド系のマルチブロックコポ
リマーをいい、具体的にはペバックス2533,353
3,4033(エルフ−アトケム社製)などが挙げられ
る。
ことができ、また各々の樹脂とアイオノマー樹脂とを混
合することもできる。なお、必要に応じて、カバー材に
顔料、分散剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、可塑剤等の
公知の添加剤を配合することも可能である。
しくは80以下、より好ましくは75以下、更に好まし
くは73以下であり、下限は50以上、好ましくは55
以上、より好ましくは60以上、更に好ましくは63以
上である。カバーのJIS−C硬度が低すぎるとスピン
が多くなりすぎ、飛距離が低下する。一方、高すぎると
スピンが少なくなりすぎ、コントロール性が低下する
上、ドライの状態及びウエットの状態での打撃時のスピ
ン安定性が低下してしまう。
0kgf/cm2)以下、好ましくは157MPa(1
600kgf/cm2)以下、より好ましくは127M
Pa(1300kgf/cm2)以下、更に好ましくは
98MPa(1000kgf/cm2)以下であり、下
限は39MPa(400kgf/cm2)以上、好まし
くは59MPa(600kgf/cm2)以上、より好
ましくは69MPa(700kgf/cm2)以上、更
に好ましくは78MPa(800kgf/cm2)以上
である。
(kgf/cm2)、カバーのJIS−C硬度をBとす
ると、これらA,BがA≧300+0.37×e(0.098
× B)〔但し、eは自然対数の底(2.718…)〕で示
される関係を満たすことが好ましい。上記範囲を外れる
と飛距離が低下したり、スピンコントロール性が低下し
たりする場合がある。
1.0以上、より好ましくは1.05以上、更に好まし
くは1.1以上であり、上限は1.3以下、好ましくは
1.25以下、より好ましくは1.22以下、更に好ま
しくは1.19以下である。カバー厚みは0.5mm以
上、好ましくは0.7mm以上、より好ましくは0.9
mm以上、更に好ましくは1.1mm以上であり、3.
0mm以下、好ましくは2.5mm以下、より好ましく
は2.2mm以下、更に好ましくは2.0mm以下であ
ることが好ましい。
する方法としては、特に制限はなく、通常のインジェク
ション成形又はコンプレッション成形を採用することが
できる。
うなカバーを内層3と外層2の2層に形成したスリーピ
ースソリッドゴルフボールGが好適である。この場合、
カバー外層は上記ツーピースソリッドゴルフボールのカ
バーと同様の材料を用いてJIS−C硬度が85以下と
し、カバー内層より軟らかく形成することが好ましい。
イオノマー樹脂とオレフィン系エラストマーとからなる
樹脂成分を主材としたものにて形成することが好まし
い。また、アイオノマー樹脂にポリエステル系エラスト
マーをブレンドしたもの、アイオノマー樹脂の中和度を
上げた樹脂材料、又は酸含有量の高いアイオノマー樹脂
を好適に用いることができる。
ストマーを混合することにより、各々を単独で使用した
ときに達し得ない特性(例えば打感や反発性)を得るこ
とができる。オレフィン系エラストマーとしては、直鎖
状低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、高密度ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ゴム強化オレフィンポリ
マー、フレキソマー、プラストマー、酸変性物を含む熱
可塑性エラストマー(スチレン系ブロックコポリマー、
水素添加ポリブタジエンエチレンプロピレンゴム)、動
的に加硫されたエラストマー、エチレンアクリレート、
エチレンビニルアセテート等が挙げられる。具体的に
は、三井・デュポンポリケミカル社製「HPR」,日本
合成ゴム社製「ダイナロン」等の市販品が用いられる。
マーとの混合割合は、質量比で40:60〜95〜5、
好ましくは45:55〜90:10、更に好ましくは4
8:52〜88:12、特に55:45〜85:15で
あることが望ましい。オレフィン系エラストマーが少な
すぎると打感が硬くなりやすい場合がある。一方、これ
が多すぎると反発性が低下するおそれがある。
a,Li等のイオン中和タイプを用いることができる。
この場合、比較的軟らかく、反発性の高いZn又はMg
イオン中和タイプアイオノマー樹脂を5〜100質量
%、より好ましくは10〜80質量%、更に好ましくは
15〜70質量%含むものが好ましい。このアイオノマ
ー樹脂には、本発明の効果を損なわない範囲で、更に他
のポリマーを配合しても差し支えない。
脂にポリエステル系エラストマーもブレンドすることが
でき、その混合割合は質量比で40:60〜95:5、
好ましくは45:55〜90:10、より好ましくは4
8:52〜88:12、更に好ましくは55:45〜8
5:15であることが好ましい。ポリエステル系エラス
トマーが少なすぎると打感が硬くなり易い場合がある。
一方、多すぎると反発性が低下する場合がある。
に分子量が280以上の脂肪酸又はその誘導体と、各々
の酸基を中和することのできる塩基性無機金属化合物を
加熱混合してアイオノマー樹脂の酸基の中和度を向上さ
せた材料を用いることができる。更に、カバー内層とし
ては、アイオノマー樹脂の酸含量を向上させたアイオノ
マー樹脂〔例えばハイミランAM7317、同AM73
18(三井・デュポンポリケミカル社製)など〕を用い
ることができる。
リウム、二酸化チタン等の無機充填剤を30質量%程
度、特に1〜20質量%含有することが好ましい。
好ましくは60以上、より好ましくは65以上、更に好
ましくは70以上、最も好ましくは75以上であり、ま
た99以下、好ましくは96以下、より好ましくは94
以下、更に好ましくは92以下、最も好ましくは90以
下であり、カバー外層より硬く形成することが好まし
い。
しくは0.9以上、更に好ましくは0.92以上、最も
好ましくは0.93以上であり、また1.2以下、より
好ましくは1.16以下、更に好ましくは1.1以下、
最も好ましくは1.05以下であることが好ましい。
しくは0.7mm以上、より好ましくは0.9mm以上
であり、また3.0mm以下、好ましくは2.5mm以
下、より好ましくは2.0mm以下である。また、カバ
ー外層の厚さは0.5mm以上、好ましくは0.7mm
以上、より好ましくは0.9mm以上、更に好ましくは
1.1mm以上であり、また3.0mm以下、好ましく
は2.5mm以下、より好ましくは2.2mm以下、更
に好ましくは2.0mm以下である。
に被覆する方法としては、特に制はなく、通常のインジ
ェクション成形又はコンプレッション成形を採用するこ
とができる。
層との間には、打撃時の耐久性を向上させる目的で、接
着剤層を設けることが好ましい。接着剤としては、エポ
キシ樹脂系接着剤、ビニル樹脂系接着剤、ゴム系接着剤
などを用いることもできるが、特にウレタン樹脂系接着
剤、塩素化ポリオレフィン系接着剤を用いることが好ま
しい。
ョン塗装にて行うことができるが、ディスパージョン塗
装に用いるエマルジョンの種類に限定はない。エマルジ
ョン調製用の樹脂粉末としては、熱可塑性樹脂粉末でも
熱硬化性樹脂粉末でも用いることができ、例えば酢酸ビ
ニル樹脂、酢酸ビニル共重合樹脂、EVA(エチレン−
酢酸ビニル共重合樹脂)、アクリル酸エステル(共)重
合樹脂、エポキシ樹脂、熱硬化性ウレタン樹脂、熱可塑
性ウレタン樹脂等を使用することができる。これらの中
で、特に好ましいのはエポキシ樹脂、熱硬化性ウレタン
樹脂、熱可塑性ウレタン樹脂、アクリル酸エステル
(共)重合樹脂であり、中でも熱可塑性ウレタン樹脂が
好適である。
〜30μm、より好ましくは0.2〜25μm、更に好
ましくは0.3〜20μmである。
ゴルフボールは、8番アイアン以上のロフトを有するシ
ョートアイアンを用いてドライの状態でボールを打撃し
た時に発生するスピンS1(rpm)に対するウエット
の状態でボールを打撃した時に発生するスピンS2(r
pm)の比率〔(S2/S1)×100〕が47%以
上、好ましくは48%以上、より好ましくは49%以
上、更に好ましくは50%以上、最も好ましくは51%
以上である。比率〔(S2/S1)×100〕が47%
未満ではドライ状態とウエット状態でのスピンコントロ
ール性の開きが大きすぎて改善効果が認め難く、また飛
距離のばらつきが大きくなり、本発明の目的及び作用効
果を達成することができない。
時のゴルフコースの状態をいう。また、ウエットの状態
とは雨天時のゴルフコース状態又は芝生が露に濡れたゴ
ルフコースの状態をいい、具体的にはゴルフボール表面
が水に濡れた状態をいう。
その表面に直径及び/又は深さの異なる2種以上の複数
種のディンプルを通常360〜540個程度均等に配置
しており、ディンプル配列方法としては、公知の方法を
採用し得、上記ディンプルが均等に配置できれば特に制
限されないが、8面体配列、20面体配列、半球を2〜
6に等分割するなどの球面分割法を採用し得、その分割
領域内にディンプルを配置する方法とすることができ
る。なお、これらの方法に微修正を施す方法もとること
ができる。
ゴルフ規則に従うものであるが、直径42.67mm以
上で、44mm以下、より好ましくは43.5mm以
下、更に好ましくは43mm以下の範囲に形成すること
が好ましい。また、重さは45.92g以下で、44.
5g以上、より好ましくは44.8g以上、更に好まし
くは45g以上、最も好ましくは45.1g以上の範囲
が好ましい。
時)は勿論、雨天時におけるウエットな状態において、
8番アイアン以上のロフトを有するショートアイアンに
よるボールのスピンのかかりが低下することなく、予想
したとおりの打球の伸びと、グリーン上で止まり易く、
コントロール性に優れ、プロゴルファー及びアマチュア
上級者に適した高性能なソリッドゴルフボールが得られ
る。
的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるも
のではない。
4に示す配合で表5,6に示したツーピースソリッドゴ
ルフボール、及びスリーピースソリッドゴルフボールを
製造した。
製) *ジクミルパーオキサイド:パークミルD(日本油脂社
製) *老化防止剤:ノクラックNS6(大内新興化学社製)
する値を示す。
する値を示す。 *パンデックス:DIC・バイエルポリマー社製、熱可
塑性ポリウレタン系エラストマー *ニュクレル:三井・デュポンポリケミカル社製、エチ
レン・メタクリル酸・アクリル酸エステル共重合体及び
エチレン−メタクリル酸共重合体 *ハイミラン:三井・デュポンポリケミカル社製、アイ
オノマー樹脂 *ダイナロン:JSR社製、ポリブタジエン水素添加物 *サーリン:米国デュポン社製、アイオノマー樹脂 *ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート:住友バイ
エルウレタン工業社製 *ハイトレル:東レ・デュポン社製、熱可塑性ポリエス
テルエラストマー
法で飛び試験を行い、またドライ及びウェットの条件に
おいて9番アイアン(#I9)でのスピン、飛距離を計
測し、スピン保持率(%)、飛距離差(m)を算出し
た。また、サンドウェッジ(#SW)を用いてアプロー
チショット時のスピン性能、グリーン上の止まりを評価
した。結果を表5,6に示す。
ー(#W1)でヘッドスピード(HS)50m/sで各
ボールを20発ずつ打撃し、飛び性能を下記基準で評価
した。 <使用クラブ> ヘッド: ブリヂストンスポーツ社製,J’s−MET
AL,ロフト角7.5°,ライ角57°,SUS630
ステンレス,ロストワックス製法 シャフト:ハーモテックプロ,HM−70,LK(先調
子),硬さX <評価基準> ◎:極めて良好 ○:良好 △:やや劣る ×:劣るスピン 9番アイアン(#I9)を用いてヘッドスピード(H
S)34m/sでドライの状態(湿度40%)と、ウエ
ットの状態(クラブフェース及びボールを水で濡らした
状態)でそれぞれインパクト直後のボールの挙動を写真
撮影し、写真解像により算出した。アプローチ試験 前記スイングロボットを用い、サンドウエッジ(#S
W)〔クラシカルエディション;ブリヂストンスポーツ
株式会社製〕でヘッドスピード(HS)20m/sで各
ボールを10発ずつ打撃してインパクト直後のボール挙
動を写真撮影し、写真解像によりスピンを算出した。ま
た、ボールをグリーン上に落下させて止まるまでの距離
を計測した。
の概略断面図である。
る。
2)
に被覆する方法としては、特に制限はなく、通常のイン
ジェクション成形又はコンプレッション成形を採用する
ことができる。
する値を示す。 *パンデックス:DIC・バイエルポリマー社製、熱可
塑性ポリウレタン系エラストマー *ニュクレル:三井・デュポンポリケミカル社製、エチ
レン・メタクリル酸・アクリル酸エステル共重合体及び
エチレン−メタクリル酸共重合体 *ハイミラン:三井・デュポンポリケミカル社製、アイ
オノマー樹脂 *ダイナロン:JSR社製、ポリブタジエン水素添加物 *サーリン:米国デュポン社製、アイオノマー樹脂 *ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート:住友バイ
エルウレタン工業社製 *ハイトレル:東レ・デュポン社製、熱可塑性ポリエス
テルエラストマー
Claims (5)
- 【請求項1】 弾性ソリッドコアを少なくとも一層の樹
脂カバーで被覆してなるソリッドゴルフボールにおい
て、上記カバーが85以下のJIS−C硬度を有すると
共に、8番アイアン以上のロフトを有するショートアイ
アンを用いてドライの状態でボールを打撃した時に発生
するスピンS1(rpm)に対するウエットの状態でボ
ールを打撃した時に発生するスピンS2(rpm)の比
率〔(S2/S1)×100〕が47%以上であること
を特徴とするソリッドゴルフボール。 - 【請求項2】 上記カバーが内外2層以上の複数の層か
らなり、そのうちのカバー外層が85以下、カバー内層
が55以上のJIS−C硬度を有する一方、内層JIS
−C硬度より外層JIS−C硬度の方が低い請求項1記
載のソリッドゴルフボール。 - 【請求項3】 上記カバー又はカバー外層が196MP
a(2000kgf/cm2)以下の曲げ剛性を有する
請求項1又は2記載のソリッドゴルフボール。 - 【請求項4】 上記カバー又はカバー外層の曲げ剛性を
A(kgf/cm2)、該カバー又はカバー外層のJI
S−C硬度をBとすると、これらA,BがA≧300+
0.37×e(0.098 × B)〔但し、eは自然対数の底〕で
示される関係を満たす請求項3記載のソリッドゴルフボ
ール。 - 【請求項5】 カバー内層とカバー外層との間に接着剤
層を設けた請求項2乃至4のいずれか1項記載のソリッ
ドゴルフボール。
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