JPH11137725A - マルチピースソリッドゴルフボール - Google Patents
マルチピースソリッドゴルフボールInfo
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- JPH11137725A JPH11137725A JP9329456A JP32945697A JPH11137725A JP H11137725 A JPH11137725 A JP H11137725A JP 9329456 A JP9329456 A JP 9329456A JP 32945697 A JP32945697 A JP 32945697A JP H11137725 A JPH11137725 A JP H11137725A
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Abstract
外層とからなる2層構造のカバーを被覆してなるマルチ
ピースソリッドゴルフボールにおいて、上記内層カバー
上に熱可塑性樹脂を主材とする接着剤層を形成し、この
接着剤層上に外層カバーを積層してなると共に、内層カ
バーが少なくとも15重量%のα,β−不飽和カルボン
酸を含むアイオノマー樹脂を主材とし、外層カバーがア
イオノマー樹脂を含まない熱可塑性エラストマーを主材
としてなることを特徴とするマルチピースソリッドゴル
フボール。 【効果】 本発明のマルチピースソリッドゴルフボール
は、繰り返し打撃に対する耐久性があり、アプローチシ
ョットでのスピン量が多く、ドライバーショットでのス
ピン量が少ないという優れたスピン性能を有し、コント
ロール性に優れ、飛距離の増大化を図ることができ、し
かも耐擦過傷性に優れたものである。
Description
する耐久性に優れ、飛距離の増大化を図ることができ、
コントロール性、耐擦過傷性に優れたマルチピースソリ
ッドゴルフボールに関する。
り、低ハンディプレーヤーにとって、ショートアイアン
でショットした際のボールのスピン・コントロール性能
は重要で、特に、カバーが硬いアイオノマー樹脂にて形
成されたツーピースゴルフボールに対してボール固有の
優れた飛距離性能を損なうことなく、スピン・コントロ
ール性能を向上させることが開発における一つの大きな
課題となっており、様々な検討が行われている。
は、内層カバーを硬アイオノマー樹脂、外層カバーを軟
アイオノマー樹脂にて形成したスリーピースソリッドゴ
ルフボールを得ることにより、ドライバーとショートア
イアンでショットした時のそれぞれのスピン量の改善を
図ることが提案されている。
過傷性、飛距離性能においてツーピースソリッドゴルフ
ボールに比べて劣るため、その改善が求められていた。
内層カバーを酸含量の比較的多い高モジュラスアイオノ
マー樹脂にて形成すると共に、外層カバーを酸含量の比
較的少ない低モジュラスアイオノマー樹脂又はアイオノ
マー樹脂を含まない熱可塑性エラストマーにて形成した
スリーピースソリッドゴルフボールを提案している。
カバーを熱可塑性エラストマー樹脂で形成した場合、内
層カバーのアイオノマー樹脂との接着性が悪いため、ボ
ールの反発性、耐久性を著しく損なうことがあるという
問題を有している。
で、従来のツーピースソリッドゴルフボールに勝る優れ
た飛距離性能を有すると共に、繰り返し打撃に強く、シ
ョートアイアンでのコントロール性、スピン性能、耐擦
過傷性等のプレイアビリティの向上を図ることができる
マルチピースソリッドゴルフボールを提供することを目
的とする。
発明者らは、上記目的を達成するため、(1)ソリッド
コアと該ソリッドコアに内層と外層とからなる2層構造
のカバーを被覆してなるマルチピースソリッドゴルフボ
ールにおいて、上記内層カバー上に熱可塑性樹脂を主材
とする接着剤層を形成し、この接着剤層上に外層カバー
を積層してなると共に、内層カバーが少なくとも15重
量%のα,β−不飽和カルボン酸を含むアイオノマー樹
脂を主材とし、外層カバーがアイオノマー樹脂を含まな
い熱可塑性エラストマーを主材としてなることを特徴と
するマルチピースソリッドゴルフボール、(2)内層カ
バーの硬度がショアD硬度60〜75であると共に、外
層カバーがポリウレタンエラストマー、ポリエステルエ
ラストマー及びポリアミドエラストマーの1種又は2種
以上を主材とし、硬度がショアD硬度35〜55である
(1)記載のマルチピースソリッドゴルフボール、
(3)接着剤がオレフィン系化合物にグリシジルメタク
リレート又は有機酸をグラフト共重合又はランダム共重
合させた重合体である(1)又は(2)記載のマルチピ
ースソリッドゴルフボール、(4)接着剤がエチレン−
グリシジルメタクリレート共重合物、エチレン−エチル
アクリレートの無水マレイン酸グラフト変性物又はエチ
レン−メタアクリレート−アクリル酸ターポリマーであ
る(3)記載のマルチピースソリッドゴルフボール、及
び(5)接着剤層の厚さが10μm〜1.5mmである
(1)乃至(4)のいずれか1項記載のマルチピースソ
リッドゴルフボールを提供する。
リッドコアに内層と外層とからなる2層構造のカバーを
被覆してなるゴルフボールについて鋭意検討を行ったと
ころ、このゴルフボールの構造を内層カバー上に熱可塑
性樹脂を主材とする接着剤層を形成し、この接着剤層上
に外層カバーを積層する多層構造にすると共に、上記接
着剤層と結合する内層カバーと外層カバーのそれぞれの
材質を特定したことにより、繰り返し打撃による耐久性
が飛躍的に向上し、ドライバーショットした場合、低ス
ピン量で飛距離の増大化を図ることができる上、ショー
トアイアンなどでアプローチショットした場合、スピン
量が多くコントロール性に優れ、耐擦過傷性も良好であ
ることを見出した。
ボールの性能をより向上させるためには、内層及び外層
カバーのショアD硬度を適正化すると共に外層カバーの
主材を特定すること、接着剤の材質を特定すること、更
に、接着剤層の厚さを上述した範囲に適正化することが
より有効であることを知見し、本発明をなすに至ったも
のである。
と、本発明のマルチピースソリッドゴルフボールは、上
述したように、ソリッドコアと該ソリッドコアに内層と
外層との2層構造のカバーを被覆してなると共に、上記
内層と外層カバーとの間に接着剤層を介在させたもので
ある。
と、本発明のソリッドコアは公知の材料を使用して形成
することができ、基材ゴムに共架橋剤、過酸化物、不活
性充填剤などを配合した公知のゴム組成物を加熱・加圧
・成形することにより得ることができる。
リッドコアに用いられているポリブタジエン或いはポリ
ブタジエンとポリイソプレンゴムとの混合物等を使用す
ることができるが、特に、高反発性を得るためにシス構
造を90%以上有するシス−1,4−ポリブタジエンを
用いることが好ましい。
酸、アクリル酸等の不飽和脂肪酸の亜鉛塩、マグネシウ
ム塩やトリメチルプロパントリメタクリレート等のエス
テル化合物などを使用し得、特に、反発性の高さからア
クリル酸亜鉛を好適に使用し得る。これら共架橋剤の配
合量は、制限されるものではないが、上記基材ゴム10
0重量部に対して10〜50重量部とすることができ
る。
オキサイド或いはジクミルパーオキサイドと1,1−ビ
ス(t−ブチルパーオキシ)3,3,5−トリメチルシ
クロへキサンとの混合物等を好適に使用することがで
き、その配合量は、上記基材ゴム100重量部に対して
0.5〜1.5重量部とすることが好ましい。
ウム、シリカ、炭酸カルシウム及び炭酸亜鉛などを挙げ
ることができるが、一般的には亜鉛華、硫酸バリウムを
使用することが好ましく、その配合量は適宜調整され、
特に、ソリッドコアの反発性を向上させるために、亜鉛
華を全充填剤の30重量%以上になるように配合するこ
とが推奨される。
老化防止剤等の添加剤を加えることができる。
知の方法に従って製造することができ、バンバリーミキ
サーやロールなどの混練機を用いて混練した後、該材料
をコア用金型に入れ、共架橋剤及び過酸化物が作用する
のに十分な温度に加熱して、硬化させることができる。
0mm、特に32〜39mm、重量が10〜35g、特
に15〜32g、100kg荷重負荷時における変形量
が2.5〜5.5mm、特に3.0〜5.0mmになる
ように形成することができる。
ルボン酸を15重量%以上の高濃度で含むアイオノマー
樹脂を主材としてなるものである。
は、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸
等を挙げることができ、特にメタクリル酸、アクリル酸
であることが好ましい。
樹脂は、上記α,β−不飽和カルボン酸を樹脂中に15
重量%以上の高濃度で含有してなるもので、特に含有量
は、15〜25重量%、好ましくは17〜25重量%、
更に好ましくは18.5〜21.5重量%にすることが
推奨され、15重量%より少ないと剛性が低く、反発性
も劣る。なお、25重量%を超えると剛性が高くなりす
ぎて樹脂がもろくなる場合がある。
体的には、ハイミラン1706、同1605(三井・デ
ュポンポリケミカル社製)、サーリン8220、AM7
317、同7318、同7315(デュポン社製)など
を使用し得、これらは1種を単独で或いは2種以上を混
合して用いることができるが、特に、中和金属イオンが
異なる2種以上のアイオノマー樹脂の併用が推奨され、
中和金属イオンの組み合わせの例としてZn/Na、M
g/Li、Mg/Naなどを挙げることができる。
限されるものではないが、ショアD硬度60〜75、特
に、ショアD硬度62〜70であることが推奨され、シ
ョアD硬度が60より低いとボールとして十分な反発性
を得ることができず、飛ばなくなり、75より高いと打
球感が非常に硬くなり、フィーリングが悪くなる場合が
ある。内層カバーの比重は0.8〜1.5であることが
好ましい。
3.0mm、特に1.0〜2.0mmに形成することが
でき、0.5mmより薄いとコアの変形を制御して反発
を上げる効果があまり発揮できず、3.0mmより厚い
とコアの反発性を十分に活かせなくなる場合がある。
を含まない熱可塑性エラストマーを主材としてなるもの
で、このような熱可塑性エラストマーとして、例えば、
ポリウレタンエラストマー、ポリエステルエラストマー
及びポリアミドエラストマー等が挙げられ、これらの市
販品としてハイトレル4047(東レ・デュポン社製ポ
リエステルエラストマー)、ペバックス4033SA0
0(アトケム社製ポリアミドエラストマー)、パンデッ
クスT7890(大日本インキ化学工業社製ポリウレタ
ンエラストマー)等を好適に使用することができ、これ
らは1種を単独で或いは2種以上を混合して用いること
ができる。外層カバーの比重は通常1.0〜1.5にな
るようにする。
制限されないが、ショアD硬度は35〜55、特に45
〜55であり、上述した内層カバーよりも低硬度に形成
することが好ましい。
るものではなく、通常0.6〜1.6mm、特に0.8
〜1.6mmになるように形成し得、外層カバーが薄す
ぎると、ボールの耐久性が劣化し、フィーリングが悪く
なり、逆に厚すぎるとボールの反発性が低下し、良好な
飛び性能が得られない場合がある。
外層カバーとの間に介在するもので、これにより内層カ
バーのアイオノマー樹脂と外層カバーの熱可塑性エラス
トマーを強固に接着して、ボールの繰り返し打撃による
耐久性を向上させることができると共に、各種クラブ打
撃に適したスピン性能、飛距離の増大化、コントロール
性、及び耐擦過傷性の向上を図ることができる。
を主材とした接着剤を使用し得、種々選定し得るが、特
に、オレフィン系化合物にグリシジルメタクリレート又
は有機酸をグラフト共重合又はランダム共重合させてな
る重合体を好適に使用し得る。この場合、オレフィン系
化合物としては、エチレン、エチレンとエチルアクリレ
ート、メタアクリレート等との混合物などが挙げられ、
これらを組み合わせて用いてもよい。有機酸としては、
無水マレイン酸、アクリル酸等が挙げられる。具体的に
は、エチレン−グリシジルメタクリレート共重合体、エ
チレン−エチルアクリレートの無水マレイン酸グラフト
変性物、エチレン−メタアクリレート−アクリル酸三元
共重合体などが挙げられ、市販品として、例えば、ボン
ドファースト2C(住友化学工業社製エチレン−グリシ
ジルメタクリレート共重合体)、AR−201(三井・
デュポンポリケミカル社製エチレン−エチルアクリレー
トの無水マレイン酸グラフト変性物)、ESCOR−A
TX325(エクソン社製エチレン−メタアクリレート
−アクリル酸三元共重合体)などを好適に使用できる。
のではなく、内層カバー上に接着剤層を形成し易い状態
に調整することができ、例えば、液状、ペースト状、固
形のシート状などのいずれであってもよい。従って、接
着剤層を形成する方法は、インジェクション、型付け、
ホットメルトなどの一般的な塗布方法の他に、シート状
の接着剤を用いる場合、内層カバーを包み込む方法など
が採用できる。
定され、特に制限されるものではないが、通常10μm
〜1.5mm、特に10μm〜1.0mmであることが
好ましく、10μm未満であると、接着効果が十分に得
られず、1.5mmを超えると、反発性を低下させる原
因となる。
ルは、予め作成したソリッドコアに、上述した各層の材
料を用いて公知の方法にて各層を形成することにより得
られる。各層の形成方法は特に制限されるものではな
く、例えば、ソリッドコアを金型内に配備して内層カバ
ー材、接着剤、外層カバー材を順に射出して成形する方
法、予め内層及び外層カバー材で一対の半球殼状のハー
フカップをそれぞれ作成し、該内層カバーの表面に接着
剤層を形成した後、この上に外層カバーを重ね合わせて
一対のハーフカップを得、このハーフカップでソリッド
コアを被包し、110〜160℃で2〜10分間コンプ
レッション成形する方法、上記内層カバーのみで形成さ
れた一対のハーフカップでソリッドコアを被包し、11
0〜160℃で2〜10分間コンプレッション成形した
後、該内層の表面に接着剤層を形成し、更にこの上から
外層カバー材を射出成形する方法などを挙げることがで
きるが、接着剤層をより安定に形成するために、内層カ
バーに予めバレル研磨などを施して表面を粗面化するこ
とが推奨される。
接着剤層、及び外層カバーの総厚さは、通常2.0〜
7.5mm、特に2.5〜3.5mmであることが好ま
しく、厚さの比率として内層カバー:接着剤層:外層カ
バー=50:1:50〜2:1:2であることが好まし
い。
形量は、通常2.3〜4.5mm、特に2.5〜4.0
mmであることが好ましい。
ルは、通常のゴルフボールと同様にして表面に多数のデ
ィンプルを形成してなるもので、ディンプル個数は特に
制限されるものではないが、通常350〜500個、好
ましくは370〜480個、より好ましくは390〜4
50個とすることができ、またディンプルは直径、深さ
などが相違する2種又はそれ以上の多種類のものであっ
てもよく、この場合、ディンプル直径は通常1.4〜
4.5mm、特に2.0〜4.3mm、深さは0.15
〜0.25mm、特に0.17〜0.23mmの範囲に
なるように調整することが好ましい。
いては、上記範囲を逸脱しない限り、ゴルフ規則に従い
適宜設定することができ、重量45.93g以下、直径
42.67mm以上に形成することができる。
ールは、繰り返し打撃に対する耐久性があり、アプロー
チショットでのスピン量が多く、ドライバーショットで
のスピン量が少ないという優れたスピン性能を有し、コ
ントロール性に優れ、飛距離の増大化を図ることがで
き、しかも耐擦過傷性に優れたものである。
的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるもの
ではない。
位は全て重量部)のゴム組成物をニーダーで混練りし、
金型に入れ、150℃、15分間の条件で加熱加圧成形
することにより、表1に示す形状のソリッドコアを作成
した。
表2,3に示す内層カバー材を射出して、内層カバーを
形成した後、金型から取り出して該内層カバーの表面を
バレル研磨にて粗面化した。
にて形成されたシート(厚さ50μm)で包み、余剰部
分をカットして接着剤層を形成した後、更に金型内に配
備して、表2,3に示す外層カバー材を射出し、総数4
32個、表面占有率70%、体積率(ディンプル部分を
考慮しないボールの仮想球体積に対するディンプル総容
積の割合)0.9%のディンプルを有するマルチピース
ソリッドゴルフボールを作成した。
表3で示されるカバー材を1層被覆形成してなるツーピ
ースソリッドゴルフボール、比較例2〜4は、表1のソ
リッドコアに表3の内層カバーを被覆すると共に、この
上に接着剤層を形成せずに外層カバーを被覆してなるス
リーピースソリッドゴルフボールで、粗面化した内層カ
バーに外層カバーを被覆形成したもので、ディンプル個
数及び態様は上記と同様である。
て、下記方法により、飛び性能、スピン性能、コントロ
ール性、耐擦過傷性、繰り返し打撃耐久性を評価した。
結果を表2,3に併記する。なお、表中、中間ボールと
はソリッドコアに内層カバーを形成したものをいう。
ウィングロボットを用い、ドライバーを用いてヘッドス
ピード50m/sec(HS=50)でショットしたと
きのスピン量、初速度、キャリー、トータル飛距離を測
定した。スピン性能 上記と同様のスウィングロボットにて、ピッチングウェ
ッジを用いて、ヘッドスピード20m/sec(HS=
20)でショットした時のスピン量を測定した。コントロール性 上級のアマチュアプレーヤー(いわゆるシングルプレー
ヤー)10人により、ピッチングウェッジを用いてアプ
ローチショットを行った時のコントロール性を下記基準
にて官能評価した。 ○:大変優れる △:良好 ×:悪い耐擦過傷性 飛び性能と同様のスウィングロボットにて、ピッチング
ウェッジを用いて、ヘッドスピード30m/sec(H
S=30)で、同一ボールにつき3回繰り返し打撃した
後にボールの表面状態を目視にて観察し、点数評価した
(10点が満点で、点数が高い程、良好であることを示
す)。繰り返し打撃耐久性 飛び性能と同様のスウィングロボットにて、ドライバー
を用いて、ヘッドスピード45m/sec(HS=4
5)で、同一ボールにつき300回繰り返し打撃した後
にボールの状態を目視にて観察し、比較例1を基準値1
00として、各ボールについて比較評価した。
(D65) 2)デュポン社製,酸含量18%,ナトリウム系アイオ
ノマー(D66) 3)デュポン社製,酸含量20%,亜鉛系アイオノマー
(D67) 4)デュポン社製,酸含量20%,ナトリウム系アイオ
ノマー(D68) 5)三井・デュポンポリケミカル社製,酸含量15%,
亜鉛系アイオノマー(D62) 6)三井・デュポンポリケミカル社製,酸含量15%,
ナトリウム系アイオノマー(D63) 7)住友化学工業社製,エチレン−グリシジルメタクリ
レート共重合体,GMA含量6重量% 8)三井・デュポンポリケミカル社製,エチレン−エチ
ルアクリレートの無水マレイン酸グラフト変性物 9)エクソン社製,エチレン−メタアクリレート−アク
リル酸三元共重合体 10)東レ・デュポン社製,ポリエステルエラストマー
(D40) 11)アトケム社製,ポリアミドエラストマー(D4
0) 12)大日本インキ化学工業社製,ポリウレタンエラス
トマー(D40) *(D)はショアD硬度を示す。 13)100kg荷重負荷時のボールの変形量 14)ゴルフボール公認機関(USGA)の測定法に従
い測定した初速度
ルは、接着剤層が内層カバーと外層カバーとに強固に接
着しているので、アプローチショット時のスピン量が多
く、ドライバーショット時のスピン量が少なく、コント
ロール性に優れ、かつ飛距離の増大化が図れる優れたス
ピン量を有する上、アイアンショットに対する擦過傷が
発生しにくく、繰り返し打撃耐久性に優れたものである
ことが認められた。
ルフボールは、いずれも本発明の性能に勝るものはなか
った。特に、比較例1のツーピースソリッドゴルフボー
ルは、ドライバー、アイアンショット時におけるスピン
性能のすべてにおいて少なすぎ、コントロール性が悪
く、耐久性が劣るものであり、また比較例2〜4の接着
剤層を有していない以外は本発明と同様の内外層カバー
を有するスリーピースソリッドゴルフボールは、耐久性
及び耐擦過傷性が極端に劣るものであった。
Claims (5)
- 【請求項1】 ソリッドコアと該ソリッドコアに内層と
外層とからなる2層構造のカバーを被覆してなるマルチ
ピースソリッドゴルフボールにおいて、上記内層カバー
上に熱可塑性樹脂を主材とする接着剤層を形成し、この
接着剤層上に外層カバーを積層してなると共に、内層カ
バーが少なくとも15重量%のα,β−不飽和カルボン
酸を含むアイオノマー樹脂を主材とし、外層カバーがア
イオノマー樹脂を含まない熱可塑性エラストマーを主材
としてなることを特徴とするマルチピースソリッドゴル
フボール。 - 【請求項2】 内層カバーの硬度がショアD硬度60〜
75であると共に、外層カバーがポリウレタンエラスト
マー、ポリエステルエラストマー及びポリアミドエラス
トマーの1種又は2種以上を主材とし、硬度がショアD
硬度35〜55である請求項1記載のマルチピースソリ
ッドゴルフボール。 - 【請求項3】 接着剤がオレフィン系化合物にグリシジ
ルメタクリレート又は有機酸をグラフト共重合又はラン
ダム共重合させた重合体である請求項1又は2記載のマ
ルチピースソリッドゴルフボール。 - 【請求項4】 接着剤がエチレン−グリシジルメタクリ
レート共重合物、エチレン−エチルアクリレートの無水
マレイン酸グラフト変性物又はエチレン−メタアクリレ
ート−アクリル酸ターポリマーである請求項3記載のマ
ルチピースソリッドゴルフボール。 - 【請求項5】 接着剤層の厚さが10μm〜1.5mm
である請求項1乃至4のいずれか1項記載のマルチピー
スソリッドゴルフボール。
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