JP2007296383A - マルチピースソリッドゴルフボール - Google Patents
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Abstract
【効果】本発明によれば、ドライバー等の飛距離を稼ぐグラブにおいて飛びの安定性に優れると共に、ウエットの状態でのショートアイアンによるスピンの低下を抑え、コントロール性に優れたドライバーからグリーン周りまでのすべての条件において、安定した打撃条件、飛び性能、及びスピン性能を有する高品質なマルチピースソリッドゴルフボールが得られる。
【選択図】図1
Description
〔II〕 弾性ソリッドコアを複数層の樹脂カバーで被覆し、ボール表面に多数のディンプルを備えたマルチピースソリッドゴルフボールにおいて、上記ソリッドコアは、その直径が30〜40mmであり、294N(30kgf)の荷重を加えた時に1.1mm以上4.0mm以下に変形する硬さを有し、上記コアに近接するカバー内層の主材が、アイオノマー樹脂にオレフィン系エラストマー及び/又はポリエステル系エラストマーをブレンドしたものであり、そのカバー内層のショアD硬度が45〜70の範囲にあり、その外側のカバー外層の主材が、熱可塑性ポリウレタン系エラストマー、熱硬化性ポリウレタン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー又はこれらの混合物であり、そのカバー外層のショアD硬度が35〜55であり、カバー内層のショアD硬度をA、カバー外層のショアD硬度をBとすると、これらA,BがA×B≧2300の関係を満たすと共に、ディンプルと交差しない大円が1本も存在しないように多数のディンプルを実質上均等にボール表面に配置してなり、かつ9番アイアンを用いてヘッドスピード34m/sでドライの状態(湿度40%)と、ウエットの状態(クラブフェース及びボールを水で濡らした状態)でそれぞれインパクト直後のボールの挙動を写真撮影し、写真解像によりボールのスピンを算出するとき、上記ドライの状態でボールを打撃した時に発生するスピンS1(rpm)に対する上記ウエットの状態でボールを打撃した時に発生するスピンS2(rpm)の比率〔(S2/S1)×100〕が51%以上であることを特徴とするマルチピースソリッドゴルフボール。
本発明のマルチピースソリッドゴルフボールGは、例えば図1に示したように、ソリッドコア1と、このコア1を被覆するカバー内層2と、このカバー内層2を被覆するカバー外層3とを備えたものであり、カバー内層2は図示の例以外の他、複数層であっても構わない。なお、図1中、Dはディンプルを示す。
(a)アイオノマー樹脂にオレフィン系エラストマー及び/又はポリエステル系エラストマーをブレンドしたもの
(b)アイオノマー樹脂に、分子量が280以上の脂肪酸又はその誘導体と、各々の酸基を中和することのできる塩基性無機金属化合物とを加熱混合したもの
これらの中でも、特にカバーの耐黄変性の点から脂肪族ジイソシアネートが好ましく、中でもHDIが他の樹脂とブレンドする際の相溶性の点から好ましい。
好適なポリエステルポリオールとしては、ポリエチレンアジペートグリコール、ポリエチレンプロピレンアジペートグリコール、又はポリブチレンアジペートグリコールである。好適なポリラクトンポリオールとしては、ジエチレングリコール開始カプロラクトン、1,4−ブタンジオール開始カプロラクトン、トリメチロールプロパン開始カプロラクトン、又はネオペンチルグリコール開始カプロラクトンである。
これらの中でも好ましいポリオールとしては、ポリテトラメチレンエーテルグリコール、ポリエチレンアジペートグリコール、ポリブチレンアジペートグリコール、又はジエチレングリコール開始カプロラクトンである。
図3に示したように、正8面体配列で、直径が異なる3種類のディンプルD1〜D3を合計392個有し、これらディンプルが交差しない大円が1本もなく均等に配置したものである(大円の一つである赤道Eに交差するディンプルを斜線で示した)。
図4に示したように、正20面体配列で、直径が異なる4種類のディンプルD1〜D4を合計432個有し、これらディンプルが交差しない大円が1本もなく均等に配置したものである(大円の一つである赤道Eに交差するディンプルを斜線で示した)。
図6に示したように、疑似20面体配列で、直径が異なる3種類のディンプルD1〜D3を合計432個配置し、大円の一つである赤道Eにはディンプルが交差しておらず、陸部が連続している。
図7に示したゴルフボールは、市販の糸巻きゴルフボールに適用されていたディンプル配列であり、これも赤道にはディンプルが交差しておらず、陸部が連続している。
これら図5〜7のディンプル配列のゴルフボールは、ディンプルが交差しない大円が存在し、ディンプルが均等配置されておらず、ドライバーのような距離を稼ぐためのクラブによる打球の方向及び飛距離にばらつきが生じ、飛びの安定性を欠くものである。
常法に従い、表1に示すソリッドコア上に、表2,3に示すカバー内層及びカバー外層を順次形成すると共に、ディンプルを均一に形成し、表4,5に示すツーピースソリッドゴルフボール又はスリーピースソリッドゴルフボールを製造した。
*パンデックス:DIC・バイエルポリマー社製、熱可塑性ポリウレタン系エラストマー
*ニュクレル:三井・デュポンポリケミカル社製、エチレン・メタクリル酸・アクリル酸エステル共重合体及びエチレン−メタクリル酸共重合体
*ハイミラン:三井・デュポンポリケミカル社製、アイオノマー樹脂
*ダイナロン:JSR社製、ポリブタジエン水素添加物
*サーリン:米国デュポン社製、アイオノマー樹脂
*ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート:住友バイエルウレタン工業社製
*ハイトレル:東レ・デュポン社製、熱可塑性ポリエステルエラストマー
ミヤマエ社製スイングロボットを用い、ドライバー(#W1)でヘッドスピード(HS)50m/sで各ボールを20発ずつ打撃し、キャリー、トータル飛距離を測定した。
<使用クラブ>
ヘッド: ブリヂストンスポーツ社製,J’s−METAL,
ロフト角7.5°,ライ角57°,SUS630ステンレス,
ロストワックス製法
シャフト:ハーモテックプロ,HM−70,LK(先調子),硬さX
スピン
9番アイアン(#I9)を用いてヘッドスピード(HS)34m/sでドライの状態(湿度40%)と、ウエットの状態(クラブフェース及びボールを水で濡らした状態)でそれぞれインパクト直後のボールの挙動を写真撮影し、写真解像により算出した。
アプローチ試験
前記スイングロボットを用い、サンドウエッジ(#SW)〔クラシカルエディション;ブリヂストンスポーツ株式会社製〕でヘッドスピード(HS)20m/sで各ボールを10発ずつ打撃してインパクト直後のボール挙動を写真撮影し、写真解像によりスピンを算出した。また、ボールをグリーン上に落下させて止まるまでの距離を計測した。
2 カバー内層
3 カバー外層
G ゴルフボール
D ディンプル
E 赤道
Claims (9)
- 弾性ソリッドコアを複数層の樹脂カバーで被覆し、ボール表面に多数のディンプルを備えたマルチピースソリッドゴルフボールにおいて、上記ソリッドコアは、その直径が30〜40mmであり、294N(30kgf)の荷重を加えた時に1.1mm以上4.0mm以下に変形する硬さを有し、上記カバーはコアに近接するカバー内層のショアD硬度が45〜56の範囲にあり、その外側のカバー外層のショアD硬度が35〜55であり、カバー内層のショアD硬度をA、カバー外層のショアD硬度をBとすると、これらA,BがA×B≧2300の関係を満たすと共に、ディンプルと交差しない大円が1本も存在しないように多数のディンプルを実質上均等にボール表面に配置してなり、かつ9番アイアンを用いてヘッドスピード34m/sでドライの状態(湿度40%)と、ウエットの状態(クラブフェース及びボールを水で濡らした状態)でそれぞれインパクト直後のボールの挙動を写真撮影し、写真解像によりボールのスピンを算出するとき、上記ドライの状態でボールを打撃した時に発生するスピンS1(rpm)に対する上記ウエットの状態でボールを打撃した時に発生するスピンS2(rpm)の比率〔(S2/S1)×100〕が51%以上であることを特徴とするマルチピースソリッドゴルフボール。
- 弾性ソリッドコアを複数層の樹脂カバーで被覆し、ボール表面に多数のディンプルを備えたマルチピースソリッドゴルフボールにおいて、上記ソリッドコアは、その直径が30〜40mmであり、294N(30kgf)の荷重を加えた時に1.1mm以上4.0mm以下に変形する硬さを有し、上記コアに近接するカバー内層の主材が、アイオノマー樹脂にオレフィン系エラストマー及び/又はポリエステル系エラストマーをブレンドしたものであり、そのカバー内層のショアD硬度が45〜70の範囲にあり、その外側のカバー外層の主材が、熱可塑性ポリウレタン系エラストマー、熱硬化性ポリウレタン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー又はこれらの混合物であり、そのカバー外層のショアD硬度が35〜55であり、カバー内層のショアD硬度をA、カバー外層のショアD硬度をBとすると、これらA,BがA×B≧2300の関係を満たすと共に、ディンプルと交差しない大円が1本も存在しないように多数のディンプルを実質上均等にボール表面に配置してなり、かつ9番アイアンを用いてヘッドスピード34m/sでドライの状態(湿度40%)と、ウエットの状態(クラブフェース及びボールを水で濡らした状態)でそれぞれインパクト直後のボールの挙動を写真撮影し、写真解像によりボールのスピンを算出するとき、上記ドライの状態でボールを打撃した時に発生するスピンS1(rpm)に対する上記ウエットの状態でボールを打撃した時に発生するスピンS2(rpm)の比率〔(S2/S1)×100〕が51%以上であることを特徴とするマルチピースソリッドゴルフボール。
- カバー外層をカバー内層より軟らかく形成した請求項1又は2記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
- カバー外層が、熱可塑性ポリウレタン系エラストマー、熱硬化性ポリウレタン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー又はこれらの混合物を主材として形成された請求項1記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
- カバー外層が、芳香族又は脂肪族ジイソシアネートを用いて得られる熱可塑性ポリウレタン系エラストマーを主材として形成された請求項1〜4のいずれか1項記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
- カバー外層が、熱可塑性ポリウレタン系エラストマーと、イソシアネート化合物との反応生成物を主材として形成された請求項1〜5のいずれか1項記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
- カバー内層とカバー外層との間に接着剤層が介在してなる請求項1〜6のいずれか1項記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
- 上記コアの比重が1.0〜1.3であり、カバー内層の比重が0.8〜1.4であり、カバー外層の比重が0.9〜1.3である請求項1〜7のいずれか1項記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
- 上記アイオノマー樹脂と上記オレフィン系エラストマー及び/又はポリエステル系エラストマーをとの混合割合が、質量比で40:60〜95〜5である請求項2〜8のいずれか1項記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
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2007
- 2007-08-03 JP JP2007202767A patent/JP2007296383A/ja active Pending
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