JP4055016B2 - マルチピースゴルフボール - Google Patents
マルチピースゴルフボール Download PDFInfo
- Publication number
- JP4055016B2 JP4055016B2 JP2005364362A JP2005364362A JP4055016B2 JP 4055016 B2 JP4055016 B2 JP 4055016B2 JP 2005364362 A JP2005364362 A JP 2005364362A JP 2005364362 A JP2005364362 A JP 2005364362A JP 4055016 B2 JP4055016 B2 JP 4055016B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- intermediate layer
- hardness
- cover
- acid
- golf ball
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
(I)(a)オレフィン−不飽和カルボン酸ランダム共重合体及び/又はオレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステルランダム共重合体 100質量部、
(b)分子量が280以上の脂肪酸又はその誘導体 5〜80質量部、
(c)上記(a)、(b)成分中の酸基を中和することができる塩基性無機金属化合物
0.1〜10質量部、
(II)(d)オレフィン−不飽和カルボン酸ランダム共重合体の金属イオン中和物、及び/又はオレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステルランダム共重合体の金属イオン中和物 100質量部、
(b)分子量が280以上の脂肪酸又はその誘導体 5〜80質量部、
(c)上記(d)、(b)成分中の酸基を中和することができる塩基性無機金属化合物
0.1〜10質量部、
(III)(a)オレフィン−不飽和カルボン酸ランダム共重合体及び/又はオレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステルランダム共重合体と
(d)オレフィン−不飽和カルボン酸ランダム共重合体の金属イオン中和物、及び/又はオレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステルランダム共重合体の金属イオン中和物との混合物 100質量部、
(b)分子量が280以上の脂肪酸又はその誘導体 5〜80質量部、
(c)上記(a)、(d)、(b)成分中の酸基を中和することができる塩基性無機金属化合物 0.1〜10質量部
請求項1:
ソリッドコアと、該ソリッドコアに被覆形成される中間層と、該中間層に被覆形成されるカバーとを具備してなるマルチピースゴルフボールにおいて、上記中間層及び/又はカバーが
(a)オレフィン−不飽和カルボン酸ランダム共重合体及び/又はオレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステルランダム共重合体100質量部、
(b)分子量が280以上の脂肪酸又はその誘導体5〜80質量部、
(c)上記(a)、(b)成分中の酸基を中和することができる塩基性無機金属化合物0.1〜10質量部
を含有してなるメルトインデックスが1.0dg/min以上である加熱混合物にて形成されると共に、
前記塩基性無機金属化合物が酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、酸化亜鉛、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、水酸化リチウム、及び炭酸リチウムよりなる群から選択され、かつ前記(a)、(b)成分が(c)成分により中和され、上記加熱混合物中の酸基の80モル%以上が金属イオンで中和されてなり、
上記中間層のショアD硬度が40〜63であり、上記カバーのショアD硬度が45〜68であると共に、上記ソリッドコアの中心、中間層及びカバーの各ショアD硬度がソリッドコア中心の硬度≦中間層の硬度≦カバーの硬度の関係を満たすことを特徴とするマルチピースゴルフボール。
請求項2:
ソリッドコアと、該ソリッドコアに被覆形成される中間層と、該中間層に被覆形成されるカバーとを具備してなるマルチピースゴルフボールにおいて、上記中間層及び/又はカバーが
(d)オレフィン−不飽和カルボン酸ランダム共重合体の金属イオン中和物及び/又はオレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステルランダム共重合体の金属イオン中和物100質量部、
(b)分子量が280以上の脂肪酸又はその誘導体5〜80質量部、
(c)上記(d)、(b)成分中の酸基を中和することができる塩基性無機金属化合物0.1〜10質量部
を含有してなるメルトインデックスが1.0dg/min以上である加熱混合物にて形成されると共に、
前記塩基性無機金属化合物が酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、酸化亜鉛、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、水酸化リチウム、及び炭酸リチウムよりなる群から選択され、かつ前記(d)、(b)成分が(c)成分により中和され、上記加熱混合物中の酸基の80モル%以上が金属イオンで中和されてなり、
上記中間層のショアD硬度が40〜63であり、上記カバーのショアD硬度が45〜68であると共に、上記ソリッドコアの中心、中間層及びカバーの各ショアD硬度がソリッドコア中心の硬度≦中間層の硬度≦カバーの硬度の関係を満たすことを特徴とするマルチピースゴルフボール。
請求項3:
ソリッドコアと、該ソリッドコアに被覆形成される中間層と、該中間層に被覆形成されるカバーとを具備してなるマルチピースゴルフボールにおいて、上記中間層及び/又はカバーが
(a)オレフィン−不飽和カルボン酸ランダム共重合体及び/又はオレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステルランダム共重合体と、(d)オレフィン−不飽和カルボン酸ランダム共重合体の金属イオン中和物及び/又はオレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステルランダム共重合体の金属イオン中和物との混合物100質量部、
(b)分子量が280以上の脂肪酸又はその誘導体5〜80質量部、
(c)上記(a)、(d)、(b)成分中の酸基を中和することができる塩基性無機金属化合物0.1〜10質量部
を含有してなるメルトインデックスが1.0dg/min以上である加熱混合物にて形成されると共に、
前記塩基性無機金属化合物が酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、酸化亜鉛、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、水酸化リチウム、及び炭酸リチウムよりなる群から選択され、かつ前記(a)、(d)、(b)成分が(c)成分により中和され、上記加熱混合物中の酸基の80モル%以上が金属イオンで中和されてなり、
上記中間層のショアD硬度が40〜63であり、上記カバーのショアD硬度が45〜68であると共に、上記ソリッドコアの中心、中間層及びカバーの各ショアD硬度がソリッドコア中心の硬度≦中間層の硬度≦カバーの硬度の関係を満たすことを特徴とするマルチピースゴルフボール。
請求項4:
ソリッドコアがポリブタジエンを主成分とするゴム組成物にて形成されると共に、直径が33〜41mm、100kg荷重負荷時の変形量が2.5〜7.0mmである請求項1乃至3のいずれか1項記載のマルチピースゴルフボール。
請求項5:
中間層が厚さ0.3〜3.0mmであり、カバーが厚さ0.3〜3.0mmであると共に、これら中間層とカバーとを合わせた厚さが1.0mm以上である請求項1乃至4のいずれか1項記載のマルチピースゴルフボール。
請求項6:
(b)成分の脂肪酸又はその誘導体の1分子中に含まれる炭素原子数が18以上80以下である請求項1乃至5のいずれか1項に記載のマルチピースゴルフボール。
請求項7:
加熱混合物の赤外線吸収測定における1690〜1710cm-1に検出されるカルボニル伸縮振動に帰属する吸収ピークの吸光度に対する1530〜1630cm-1に検出されるカルボキシラートアニオン伸縮振動に帰属する吸収ピークの相対吸光度が1.5以上である請求項1乃至6のいずれか1項記載のマルチピースゴルフボール。
請求項8:
加熱混合物の熱重量測定において、25℃における重量を基準とする250℃における減量率が2質量%以下である請求項1乃至7のいずれか1項記載のマルチピースゴルフボール。
請求項9:
加熱混合物中の酸基を中和した金属イオンが亜鉛イオンと、ナトリウムイオン、リチウムイオン、カルシウムイオン及びマグネシウムイオンから選ばれる少なくとも1種のアルカリ金属イオン又はアルカリ土類金属イオンとを含む請求項8記載のマルチピースゴルフボール。
請求項10:
前記亜鉛イオンと、前記アルカリ金属イオン又はアルカリ土類金属イオンとのモル比が10:90〜90:10である請求項9記載のマルチピースゴルフボール。
請求項11:
各材料を混合する際の加熱温度が150〜250℃である請求項1乃至10のいずれか1項記載のマルチピースゴルフボール。
請求項12:
(b)成分の脂肪酸が、ステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキジン酸及びリグノセリン酸の群から選ばれる化合物である請求項1乃至11のいずれか1項記載のマルチピースゴルフボール。
請求項13:
(b)成分の脂肪酸誘導体が、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、12−ヒドロキシステアリン酸マグネシウム、12−ヒドロキシステアリン酸カルシウム、12−ヒドロキシステアリン酸亜鉛、アラキジン酸マグネシウム、アラキジン酸カルシウム、アラキジン酸亜鉛、ベヘニン酸マグネシウム、ベヘニン酸カルシウム、ベヘニン酸亜鉛、リグノセリン酸マグネシウム、リグノセリン酸カルシウム及びリグノセリン酸亜鉛の群から選ばれる金属せっけんである請求項1乃至11のいずれか1項記載のマルチピースゴルフボール。
ソリッドコア中心の硬度≦中間層の硬度≦カバーの硬度、
好ましくは、
ソリッドコア中心の硬度≦ソリッドコア表面の硬度≦中間層の硬度≦カバーの硬度、
更に好ましくは、
ソリッドコア中心からカバー外側表面にいくに従い漸次高くなる。
(I)(a)オレフィン−不飽和カルボン酸ランダム共重合体及び/又はオレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステルランダム共重合体 100質量部、
(b)分子量が280以上の脂肪酸又はその誘導体 5〜80質量部、
(c)上記(a)、(b)成分中の酸基を中和することができる塩基性無機金属化合物
0.1〜10質量部
(II)(d)オレフィン−不飽和カルボン酸ランダム共重合体の金属イオン中和物及び/又はオレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステルランダム共重合体の金属イオン中和物 100質量部、
(b)分子量が280以上の脂肪酸又はその誘導体 5〜80質量部、
(c)上記(d)、(b)成分中の酸基を中和することができる塩基性無機金属化合物
0.1〜10質量部
(III)(a)オレフィン−不飽和カルボン酸ランダム共重合体及び/又はオレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステルランダム共重合体と
(d)オレフィン−不飽和カルボン酸ランダム共重合体の金属イオン中和物及び/又はオレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステルランダム共重合体の金属イオン中和物との混合物 100質量部、
(b)分子量が280以上の脂肪酸又はその誘導体 5〜80質量部、
(c)上記(a)、(d)、(b)成分中の酸基を中和することができる塩基性無機金属化合物 0.1〜10質量部
表1に記載のゴム材料を使用して、表3に記載の直径、重量、硬度を有するソリッドコアを製造した。
押出成形性:
材料混合時に一般的に用いられるタイプの同方向回転噛合形二軸押出機(スクリュ径32mm、主電動機出力7.5kW)により200℃で各カバー材を混練したときの成形性について下記基準で評価した。
○:成形可能
×:過負荷により成形不可能
中和度:
加熱混合物中に含まれる全酸基(脂肪酸(誘導体)中の酸基も含む)のうち、金属イオンにより中和されている酸基のモル分率を原料の酸含量、中和度、分子量から計算した。
遷移金属イオン配合比:
加熱混合物中に含まれる酸基を中和する金属イオンのうち、遷移金属イオンのモル分率を原料の酸含量、中和度、分子量から計算した。
メルトフローレート:
JIS−K6760(試験温度190℃、試験荷重21N(2.16kgf))に従い測定した材料のメルトフローレート。
減量率:
水分の影響を除くため、測定にはドライホッパーにて50℃で24時間乾燥させたサンプルを用い、各サンプル約5mgについて、窒素雰囲気中(流量100ml/min)で昇温速度10℃/minにて25℃から300℃まで熱重量測定を行い、25℃の重量に対する250℃の重量の減量率を求めた。
カルボキシラートアニオン吸収ピーク相対吸光度:
試料の赤外吸収測定には透過法を用いた。2900cm-1付近に観測される炭化水素鎖に伴うピークの透過率が約90%になるように試料厚を調整したサンプルの赤外吸収測定において、カルボニル伸縮振動吸収ピーク(1690〜1710cm-1)の吸光度を1とし、これに対するカルボキシラートアニオン伸縮振動吸収ピーク(1530〜1630cm-1)の割合を相対吸光度として算出した。
ボール硬度:
100kg荷重負荷時のボール変形量(mm)
初速度、キャリー、トータル:
ドライバー(ブリヂストンスポーツ社製 PRO230Titan)を取り付けたミヤマエ社製の打撃マシンを使用し、ヘッドスピード45m/s、35m/sでそれぞれ打撃し、高速カメラを用いてインパクト直後のボール初速を計測した。キャリー及びトータルは、上記条件にて打撃した際の飛距離を示す。
ニュクレルAN4318:
三井・デュポンポリケミカル社製エチレン−メタクリル酸−アクリル酸エステル共重合体、酸含量8質量%、エステル含量17質量%
ニュクレル1560:
三井・デュポンポリケミカル社製エチレン−メタクリル酸共重合体、酸含量15質量%
ハイミランAM7316:
三井・デュポンポリケミカル社製三元亜鉛アイオノマー、酸含量10質量%、中和度50モル%、エステル含量24質量%
サーリン6320:
デュポン社製三元マグネシウムアイオノマー、酸含量10質量%、中和度50モル%、エステル含量24質量%
ハイミランAM7311:
三井・デュポンポリケミカル社製マグネシウムアイオノマー、酸含量15質量%、中和度54モル%
ベヘニン酸:
日本油脂社製、商品名:NAA−222S
ステアリン酸マグネシウム:
日本油脂社製、商品名:マグネシウムステアレート
酸化マグネシウム:
協和化学工業社製高活性タイプ酸化マグネシウム、商品名:ミクロマグ3−150
水酸化カルシウム:
関東化学社製,第1級試薬
2 中間層
3 カバー
Claims (13)
- ソリッドコアと、該ソリッドコアに被覆形成される中間層と、該中間層に被覆形成されるカバーとを具備してなるマルチピースゴルフボールにおいて、上記中間層及び/又はカバーが
(a)オレフィン−不飽和カルボン酸ランダム共重合体及び/又はオレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステルランダム共重合体100質量部、
(b)分子量が280以上の脂肪酸又はその誘導体5〜80質量部、
(c)上記(a)、(b)成分中の酸基を中和することができる塩基性無機金属化合物0.1〜10質量部
を含有してなるメルトインデックスが1.0dg/min以上である加熱混合物にて形成されると共に、
前記塩基性無機金属化合物が酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、酸化亜鉛、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、水酸化リチウム、及び炭酸リチウムよりなる群から選択され、かつ前記(a)、(b)成分が(c)成分により中和され、上記加熱混合物中の酸基の80モル%以上が金属イオンで中和されてなり、
上記中間層のショアD硬度が40〜63であり、上記カバーのショアD硬度が45〜68であると共に、上記ソリッドコアの中心、中間層及びカバーの各ショアD硬度がソリッドコア中心の硬度≦中間層の硬度≦カバーの硬度の関係を満たすことを特徴とするマルチピースゴルフボール。 - ソリッドコアと、該ソリッドコアに被覆形成される中間層と、該中間層に被覆形成されるカバーとを具備してなるマルチピースゴルフボールにおいて、上記中間層及び/又はカバーが
(d)オレフィン−不飽和カルボン酸ランダム共重合体の金属イオン中和物及び/又はオレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステルランダム共重合体の金属イオン中和物100質量部、
(b)分子量が280以上の脂肪酸又はその誘導体5〜80質量部、
(c)上記(d)、(b)成分中の酸基を中和することができる塩基性無機金属化合物0.1〜10質量部
を含有してなるメルトインデックスが1.0dg/min以上である加熱混合物にて形成されると共に、
前記塩基性無機金属化合物が酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、酸化亜鉛、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、水酸化リチウム、及び炭酸リチウムよりなる群から選択され、かつ前記(d)、(b)成分が(c)成分により中和され、上記加熱混合物中の酸基の80モル%以上が金属イオンで中和されてなり、
上記中間層のショアD硬度が40〜63であり、上記カバーのショアD硬度が45〜68であると共に、上記ソリッドコアの中心、中間層及びカバーの各ショアD硬度がソリッドコア中心の硬度≦中間層の硬度≦カバーの硬度の関係を満たすことを特徴とするマルチピースゴルフボール。 - ソリッドコアと、該ソリッドコアに被覆形成される中間層と、該中間層に被覆形成されるカバーとを具備してなるマルチピースゴルフボールにおいて、上記中間層及び/又はカバーが
(a)オレフィン−不飽和カルボン酸ランダム共重合体及び/又はオレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステルランダム共重合体と、(d)オレフィン−不飽和カルボン酸ランダム共重合体の金属イオン中和物及び/又はオレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステルランダム共重合体の金属イオン中和物との混合物100質量部、
(b)分子量が280以上の脂肪酸又はその誘導体5〜80質量部、
(c)上記(a)、(d)、(b)成分中の酸基を中和することができる塩基性無機金属化合物0.1〜10質量部
を含有してなるメルトインデックスが1.0dg/min以上である加熱混合物にて形成されると共に、
前記塩基性無機金属化合物が酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、酸化亜鉛、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、水酸化リチウム、及び炭酸リチウムよりなる群から選択され、かつ前記(a)、(d)、(b)成分が(c)成分により中和され、上記加熱混合物中の酸基の80モル%以上が金属イオンで中和されてなり、
上記中間層のショアD硬度が40〜63であり、上記カバーのショアD硬度が45〜68であると共に、上記ソリッドコアの中心、中間層及びカバーの各ショアD硬度がソリッドコア中心の硬度≦中間層の硬度≦カバーの硬度の関係を満たすことを特徴とするマルチピースゴルフボール。 - ソリッドコアがポリブタジエンを主成分とするゴム組成物にて形成されると共に、直径が33〜41mm、100kg荷重負荷時の変形量が2.5〜7.0mmである請求項1乃至3のいずれか1項記載のマルチピースゴルフボール。
- 中間層が厚さ0.3〜3.0mmであり、カバーが厚さ0.3〜3.0mmであると共に、これら中間層とカバーとを合わせた厚さが1.0mm以上である請求項1乃至4のいずれか1項記載のマルチピースゴルフボール。
- (b)成分の脂肪酸又はその誘導体の1分子中に含まれる炭素原子数が18以上80以下である請求項1乃至5のいずれか1項に記載のマルチピースゴルフボール。
- 加熱混合物の赤外線吸収測定における1690〜1710cm-1に検出されるカルボニル伸縮振動に帰属する吸収ピークの吸光度に対する1530〜1630cm-1に検出されるカルボキシラートアニオン伸縮振動に帰属する吸収ピークの相対吸光度が1.5以上である請求項1乃至6のいずれか1項記載のマルチピースゴルフボール。
- 加熱混合物の熱重量測定において、25℃における重量を基準とする250℃における減量率が2質量%以下である請求項1乃至7のいずれか1項記載のマルチピースゴルフボール。
- 加熱混合物中の酸基を中和した金属イオンが亜鉛イオンと、ナトリウムイオン、リチウムイオン、カルシウムイオン及びマグネシウムイオンから選ばれる少なくとも1種のアルカリ金属イオン又はアルカリ土類金属イオンとを含む請求項8記載のマルチピースゴルフボール。
- 前記亜鉛イオンと、前記アルカリ金属イオン又はアルカリ土類金属イオンとのモル比が10:90〜90:10である請求項9記載のマルチピースゴルフボール。
- 各材料を混合する際の加熱温度が150〜250℃である請求項1乃至10のいずれか1項記載のマルチピースゴルフボール。
- (b)成分の脂肪酸が、ステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキジン酸及びリグノセリン酸の群から選ばれる化合物である請求項1乃至11のいずれか1項記載のマルチピースゴルフボール。
- (b)成分の脂肪酸誘導体が、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、12−ヒドロキシステアリン酸マグネシウム、12−ヒドロキシステアリン酸カルシウム、12−ヒドロキシステアリン酸亜鉛、アラキジン酸マグネシウム、アラキジン酸カルシウム、アラキジン酸亜鉛、ベヘニン酸マグネシウム、ベヘニン酸カルシウム、ベヘニン酸亜鉛、リグノセリン酸マグネシウム、リグノセリン酸カルシウム及びリグノセリン酸亜鉛の群から選ばれる金属せっけんである請求項1乃至11のいずれか1項記載のマルチピースゴルフボール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005364362A JP4055016B2 (ja) | 2005-12-19 | 2005-12-19 | マルチピースゴルフボール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005364362A JP4055016B2 (ja) | 2005-12-19 | 2005-12-19 | マルチピースゴルフボール |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000033183A Division JP3772252B2 (ja) | 2000-02-10 | 2000-02-10 | マルチピースゴルフボールの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006087948A JP2006087948A (ja) | 2006-04-06 |
JP4055016B2 true JP4055016B2 (ja) | 2008-03-05 |
Family
ID=36229431
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005364362A Expired - Fee Related JP4055016B2 (ja) | 2005-12-19 | 2005-12-19 | マルチピースゴルフボール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4055016B2 (ja) |
Families Citing this family (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7625301B2 (en) | 2007-03-02 | 2009-12-01 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | Golf ball |
JP5320773B2 (ja) * | 2007-03-02 | 2013-10-23 | ブリヂストンスポーツ株式会社 | ゴルフボール |
US7722481B2 (en) | 2008-02-19 | 2010-05-25 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | Golf ball |
US7708655B2 (en) | 2008-02-19 | 2010-05-04 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | Golf ball |
JP4751924B2 (ja) * | 2008-10-20 | 2011-08-17 | Sriスポーツ株式会社 | ゴルフボール |
JP4714769B2 (ja) * | 2008-09-22 | 2011-06-29 | Sriスポーツ株式会社 | ゴルフボール |
JP4746671B2 (ja) * | 2008-12-18 | 2011-08-10 | Sriスポーツ株式会社 | ゴルフボール |
JP4801722B2 (ja) * | 2008-12-22 | 2011-10-26 | Sriスポーツ株式会社 | ゴルフボール |
JP4801723B2 (ja) * | 2008-12-22 | 2011-10-26 | Sriスポーツ株式会社 | ゴルフボール |
US8545346B2 (en) | 2009-01-28 | 2013-10-01 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | Multi-piece solid golf ball |
JP5446932B2 (ja) * | 2009-01-28 | 2014-03-19 | ブリヂストンスポーツ株式会社 | マルチピースソリッドゴルフボール |
US8216090B2 (en) * | 2009-05-21 | 2012-07-10 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | Golf ball |
-
2005
- 2005-12-19 JP JP2005364362A patent/JP4055016B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2006087948A (ja) | 2006-04-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3772252B2 (ja) | マルチピースゴルフボールの製造方法 | |
JP3772251B2 (ja) | マルチピースゴルフボールの製造方法 | |
JP4055016B2 (ja) | マルチピースゴルフボール | |
JP4055017B2 (ja) | マルチピースゴルフボール | |
JP3729243B2 (ja) | ゴルフボール用材料及びゴルフボール | |
JP3861983B2 (ja) | マルチピースソリッドゴルフボールの製造方法 | |
US7288031B2 (en) | Golf ball | |
JP5740829B2 (ja) | マルチピースソリッドゴルフボール | |
JP3767683B2 (ja) | ゴルフボール用材料の製造方法 | |
JP3767678B2 (ja) | ゴルフボール用材料の製造方法 | |
JP5264151B2 (ja) | マルチピースソリッドゴルフボール | |
US8545346B2 (en) | Multi-piece solid golf ball | |
JP2001348467A (ja) | ゴルフボール用樹脂組成物及びゴルフボール | |
JP2008149131A (ja) | マルチピースソリッドゴルフボール | |
US20130274032A1 (en) | Golf ball | |
JP2001178850A (ja) | ゴルフボール用材料及びゴルフボール | |
JP3922388B2 (ja) | ゴルフボールの製造方法 | |
JP5170374B2 (ja) | ゴルフボール | |
JP4650617B2 (ja) | ゴルフボール | |
JP5320773B2 (ja) | ゴルフボール | |
JP2002097326A (ja) | ゴルフボール | |
JP5446932B2 (ja) | マルチピースソリッドゴルフボール | |
JP4031660B2 (ja) | ゴルフボール |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070627 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070824 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20070824 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20071114 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20071127 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4055016 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101221 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101221 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111221 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111221 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121221 Year of fee payment: 5 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121221 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131221 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |