JP5751885B2 - 発電システム及び発電装置 - Google Patents
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Description
このバイナリー発電では、低沸点の作動媒体を蒸発させて、この作動媒体の蒸気により発電装置を駆動させ、発電が行われる(図4参照)。
そこで、バイナリー発電を行う発電システムでは、発電装置全体を筐体の内部に密閉状態で収容する方式(密閉式)が採用されることがある。
特に、発電装置の発電機本体には、ネオジム磁石やサマリウムコバルト磁石のように温度が上昇すると減磁する永久磁石が用いられており、発電装置の作動温度が高くなると発電効率が大きく低下してしまう虞がある。また、このような作動温度の上昇により永久磁石の温度が一定のレベルを超えると、その永久磁石を構成する小さな磁石は方向性が悪くなり、それぞれ勝手な運動を起こす。この温度をキュリー点と呼ぶ。磁石をキュリー点以上に加熱し、室温まで戻すと完全に磁力を失い、所定の発電効率を達成できなくなり、発電装置自体を取り替えなくてはならなくなる。
すなわち、本発明の発電システムは、熱源により水より低沸点の有機媒体である液状の作動媒体を蒸発させて蒸気を生成する蒸発器と、前記蒸発器で生成された蒸気を利用して発電を行う発電装置と、前記発電装置で発電に利用された蒸気を凝縮させて、前記蒸発器に供給される液状の作動媒体を生成する凝縮器と、を備えていて、前記作動媒体を蒸発器から発電装置及び凝縮器を経由して蒸発器に帰還させつつ発電装置で発電を行う発電システムであって、前記発電装置は、前記蒸気の膨張を伴いつつこの蒸気により回転軸を駆動させる膨張機駆動部を有する膨張機と、前記膨張機駆動部に回転軸を介して連結されて当該回転軸の回転に伴い回転する回転子を有する発電機本体と、前記膨張機駆動部及び回転子を収容する筐体と、を有しており、前記筐体は、前記蒸発器から蒸気を膨張機駆動部に導入するための導入部と、前記膨張機駆動部が収容される第1空間と前記回転子が収容される第2空間とを隔離状態で画成するための隔壁部と、前記作動媒体を凝縮器に排出するための流出部とを有し、前記隔壁部は、前記第1空間と第2空間とを連通すると共に前記第1空間で膨張して減温した蒸気の全量を前記第2空間に導く蒸気導出部と、前記回転軸を支持する軸受が収容される軸受収容部とを有しており、前記蒸気導出部と流出部との間に、前記発電機本体の回転子が配備され、前記発電機本体が、前記回転子の径外側であって前記筐体の内壁面に配備される固定子をさらに備え、前記筐体の前記内壁面と前記固定子との間に、前記固定子の反回転子側に対する作動媒体の導入を促進するための固定子側流通部が形成されていることを特徴とするものである。
また、前記流出部は、前記第2空間の底部における筐体内壁面を高さ方向で含む位置に開口するように前記筐体の壁面(下部壁面)に形成されているのが好ましい。
なるように形成されているのが好ましい。
さらに本発明の発電装置は、蒸発器および凝縮器を有し、水より低沸点の有機媒体である作動媒体を用いてバイナリーサイクル発電を行う発電システムに設けられる発電装置であって、前記発電装置は、作動媒体の蒸気の膨張を伴いつつこの蒸気により回転軸を駆動させる膨張機駆動部を有する膨張機と、前記膨張機駆動部に前記回転軸を介して連結されて当該回転軸の回転に伴い回転する回転子を有する発電機本体と、前記膨張機駆動部及び前記回転子を収容する筐体と、を有しており、前記筐体は、前記蒸発器から作動媒体の蒸気を前記膨張機駆動部に導入するための導入部と、前記膨張機駆動部が収容される第1空間と前記回転子が収容される第2空間とを連通し、作動媒体の蒸気の全量を前記第1空間から前記第2空間に導入する蒸気導出部と、作動媒体を前記凝縮器に排出するための流出部と、を有し、前記蒸気導出部と前記流出部との間に、前記発電機本体の前記回転子が配備され、前記発電機本体が、前記回転子の径外側であって前記筐体の内壁面に配備される固定子をさらに備え、前記筐体の前記内壁面と前記固定子との間に、前記固定子の反回転子側に対する作動媒体の導入を促進するための固定子側流通部が形成されてもよい。
さらに、前記流出部が、前記第2空間の中央付近に位置し、前記固定子側流通部が前記第2空間の周縁に位置し、作動媒体が前記固定子側流通部から前記流出部へと流れてもよい。
さらに、本発明の発電システムは、熱源により液状の作動媒体を蒸発させて蒸気を生成する蒸発器と、前記蒸発器で生成された蒸気を利用して発電を行う請求項5または6のいずれかに記載の発電装置と、前記発電装置で発電に利用された蒸気を凝縮させて、前記蒸発器に供給される液状の作動媒体を生成する凝縮器と、を備えてもよい。
以下、本発明に係る発電システム1の第1実施形態を、図面に基づき詳しく説明する。
図1に示すように、本発明の発電システム1は、工場の廃熱や地熱のように低温(例えば150℃以下)の熱源から熱を回収して発電を行うものである。
このような低温の熱源は、水の熱サイクルだけで発電できるほどの熱量は有していないので、例えばR245fa等の水より低沸点の有機媒体(フロン等)などを作動媒体Tとして用いて、この作動媒体Tの熱サイクルを利用し発電を行う必要がある。それゆえ、本発明の発電システム1のように2つの熱サイクルを併用し発電を行うものを、バイナリーサイクル(Binary-Cycle)発電と呼ぶ。
第1実施形態の発電システム1は、熱源により液状の作動媒体Tを蒸発させてガス状の作動媒体Tを生成する蒸発器2と、この蒸発器2で生成された蒸気を利用して発電を行う発電装置3と、この発電装置3で発電に利用された蒸気を凝縮させて、蒸発器2に供給される液状の作動媒体Tを生成する凝縮器4とを備えている。
図1に示す如く、蒸発器2は、循環配管5内を流れる作動媒体Tを気化させる役割を有している。蒸発器2の1次側には、工場からの排水や地下から湧き出る温水などが供給さ
れており、2次側には作動媒体Tが供給されるようになっている。蒸発器2内では、1次側に供給された熱源と2次側に供給された作動媒体Tとの間で熱交換が行われて、ガス状の作動媒体T(蒸気)が生成される。
蒸発器2で生成された蒸気は、循環配管5を通り膨張機8へと送られスクリュロータ7を回転させる。この回転駆動力により回転子9が回転し、発電機本体10で発電が行われる。このようにして発電に用いられた蒸気は、凝縮器4に送られる。
凝縮器4は、発電装置3で発電に利用された蒸気を1次側に供給して、2次側に供給される冷却水との間に熱交換を行って、蒸気を凝縮させることにより液状の作動媒体Tを生成するものである。
この1次側に供給される冷却水は、0〜40℃となっており、作動媒体Tの蒸気を沸点以下の温度に冷却(凝縮)して液状の作動媒体Tを生成することができる。
ところで、上述した発電システム1においては、作動媒体Tとして有機媒体が用いられており、これらは可燃性を有したり環境に有害であったりするため、当該作動媒体Tを大気中へ漏洩するのは好ましくない。それゆえ、従来の発電システム1は密閉方式の発電装置3を備えていることが多かった。
この問題に対応するために、本発明の発電システム1、特に発電装置3は、作動媒体Tの蒸気を膨張機8のスクリュロータ7を駆動回転させるためだけでなく、この蒸気を回転子9を備えた発電機本体10へも導入し、発電機本体10を冷却させることを特徴としている。そのために、膨張機8を通過した作動媒体Tの蒸気を発電機本体10へ導く流路が筐体11内に備えられている。
図2に示すように、発電装置3は、横倒円筒形状とされた筐体11を有している。この筐体11は、水平方向に長い、例えば断面円形の中空容器とされている。なお、以下では、図2の左右方向、上下方向を、それぞれ発電装置3の左右方向、上下方向として説明する。また本第1実施形態では、発電装置3の左右方向が水平方向に沿うように設置するものとおく。
この隔壁部12の上下方向中央部には、第1空間13と第2空間14とを連通する連通孔15が、水平方向(図2の紙面貫通方向)に並んで2つ形成されている。それぞれの連通孔15の部分には、ベアリング等の軸受部16を格納する軸受収容部17が設けられている。
図2に示すように、回転軸18の一方端(左端部)には、互いに噛み合って回転する一対のスクリュロータ7、7(膨張機駆動部)が設けられている。このスクリュロータ7の外周面には、螺旋状にねじれた形状に形成されたスクリュフライト19が設けられている。このスクリュロータ7、7は、それらを取り囲むような筒状に形成され且つ隔壁部12から第1空間13内に突出状に設けられた筒状周壁内によって形成されたロータ収容室20内に回転自在に収容されるものとなっている。このロータ収容室20は第1空間13の一部を構成しており、筒状周壁で取り囲まれたスクリュロータ7、7のスクリュフライト19に作動媒体Tの蒸気を吹き付けることで、スクリュロータ7が回転し回転軸18に回転駆動力が発生する。
このように、第1空間13内にスクリュロータ7が配備されることで、第1空間13側が膨張機8とされている。
回転子9は、ネオジム磁石やサマリウムコバルト磁石などの永久磁石から構成されており、固定子21は金属の導線を巻線したコイルから構成されている。この固定子21は、回転子9の回転を阻害することがないように、回転子9の外周面から径方向に一定の距離をあけて配備されており、回転子9と対面するように配備されている。スクリュロータ7の回転に合わせて回転子9が固定子21に対して回転することで電力が生成される。
ところで、スクリュロータ7に作動媒体Tの蒸気を吹き付けて膨張機8を動作させるためには、第1空間13内に作動媒体Tを導き入れる必要がある。そのために、筐体11には、上述したように蒸発器2で生成された蒸気を第1空間13(ロータ収容室20)に収容されたスクリュロータ7、7(膨張機駆動部)導入する(作用させる)ための導入部22が設けられている。
第1導入管24は、筐体11の左側壁11Lの上下中央部に固定されており、この第1空間13内を左右方向に延びている。この第1導入管24には蒸発器2側からの循環配管5がつながっていて、蒸発器2から排出された蒸気がこの第1導入管24を通ってフィルタ23が内装された第1空間13に流入する。
ィルタ23からロータ収容室20までを左右方向に延びるように架設されている。
図2に示す如く、蒸気導出部26は、作動媒体Tを流通できるように隔壁部12に穿孔された流通路であり、第1空間13を構成するロータ収容室20と第2空間14との双方に連通している。この蒸気導出部26は、第1空間13におけるロータ収容室20で膨張し減温された作動媒体Tの蒸気を、隔壁部12の右側に位置する第2空間14に導くものである。この蒸気導出部26は、隔壁部12における軸受収容部17のやや下方に形成されており、隔壁部12の上下中央部側を通って作動媒体Tの蒸気を第2空間14に流通できるようになっている。
固定子側流通部27は、筐体11の内壁面と固定子21との間に貫通状に形成された流通路であり、左右方向を向くように複数形成されている。それ故、固定子側流通部27を通過する作動媒体Tは、筐体11の内周壁近傍を沿うように流れることになる。
この流出部28には、凝縮器4側に向かう循環配管5が連通している。固定子側流通部27などを流通して、固定子21や回転子9を冷却した後の作動媒体Tの蒸気は、流出部28を介して凝縮器4側に流出させられるようになっている。
以上まとめるならば、本発明の発電装置3は、蒸気の膨張を伴いつつこの蒸気により回転軸18を駆動させる膨張機駆動部を有する膨張機8と、膨張機駆動部に回転軸18を介して連結されて当該回転軸18の回転に伴い回転する回転子9を有する発電機本体10と、膨張機駆動部及び回転子9を収容する筐体11と、を有するものであって、筐体11は、蒸発器2から蒸気を膨張機駆動部に導入するための導入部22と、膨張機駆動部が収容される第1空間13と回転子9が収容される第2空間14とを隔離状態で画成するための隔壁部12と、作動媒体を凝縮器に排出するための流出部とを有するものとなっている。
この発電装置3が、熱源により液状の作動媒体Tを蒸発させて蒸気を生成する蒸発器2と、蒸気を凝縮させて、蒸発器2に供給される液状の作動媒体Tを生成する凝縮器4と、ポンプ6とが設けられた循環配管5上に配備され、当該発電装置3で発電を行う発電システム1が構成されるものとなっている。
図1に示すように、第1実施形態の発電システム1では、低温の熱源(図例では温水)から供給される熱を利用して、蒸発器2で液状の作動媒体Tの蒸発が行われる。このとき、図5の(4)→(1)に示すように、液状の作動媒体Tは、等圧的に膨張して蒸発(気化)する。このようにして蒸発器2で生成された蒸気は、循環配管5に沿って発電装置3に送られる。
気の持つ運動エネルギによりスクリュロータ7が回転する。このとき、図5の(1)→(2)に示すように、作動媒体Tの蒸気はエンタルピーがΔhだけ下がり、作動媒体Tの蒸気はΔhに対応して減温(冷却)される。
この第2空間14では、スクリュロータ7に対して回転軸18を介して連結された回転子9が固定子21に対して回転し、電気エネルギが生成される(発電が行われる)。
このような第1空間13から第2空間14への蒸気の流入は、回転軸18を支持する軸受部16を介して行われるのではなく、斯かる目的のために別途形成された蒸気導出部26を介して行われる。
凝縮器4では、図5の(2)→(3)に示すように蒸気が液化され、ポンプ6により、図5の(3)→(4)に示す如く加圧される。
このように本発明の発電サイクルでは、図5のカルノーサイクルに従って作動媒体Tが熱力学的に状態変化を繰り返し、発電が行われる。
[第2実施形態]
次に、図3を用いて、第2実施形態の発電システム1を説明する。
以上のことから、第2実施形態では、液化した作動媒体や潤滑油が第2空間14に貯まることはなく、貯まった液体で発電機本体10の回転子9の回転が阻害されることがない。
[第3実施形態]
次に、図6を用いて、第3実施形態の発電システム1を説明する。
図6に示すように、第3実施形態の発電システム1に備えられた発電装置3は、筐体11の底面(下側の内壁面)、言い換えれば第2空間14の底部における筐体内壁面が流出部28へ向けて下る傾斜面となるように形成されている。
以上のことから、第3実施形態では、液化した作動媒体や潤滑油が第2空間14から外部へ速やかに排出されるので、これらの液体が第2空間14に貯まることはなく、貯まった液体で発電機本体10の回転子9の回転が阻害されることがない。
なお、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。特に、今回開示された実施形態において、明示的に開示されていない事項、例えば、運転条件や操業条件、各種パラメータ、構成物の寸法、重量、体積などは、当業者が通常実施する範囲を逸脱するものではなく、通常の当業者であれば、容易に想定することが可能な値を採用している。
2 蒸発器
3 発電装置
4 凝縮器
5 循環配管
6 ポンプ
7 スクリュロータ(膨張機駆動部)
8 膨張機
9 回転子
10 発電機本体
11 筐体
11L 筐体の左側壁
11R 筐体の右側壁
12 隔壁部
13 第1空間
14 第2空間
15 連通孔
16 軸受部
17 軸受収容部
18 回転軸
19 スクリュフライト
20 ロータ収容室
21 固定子
22 導入部
23 フィルタ
24 第1導入管
25 第2導入管
26 蒸気導出部
27 固定子側流通部
28 流出部
29 第2軸受部
T 作動媒体
Claims (7)
- 熱源により水より低沸点の有機媒体である液状の作動媒体を蒸発させて蒸気を生成する蒸発器と、前記蒸発器で生成された蒸気を利用して発電を行う発電装置と、前記発電装置で発電に利用された蒸気を凝縮させて、前記蒸発器に供給される液状の作動媒体を生成する凝縮器と、を備えていて、前記作動媒体を蒸発器から発電装置及び凝縮器を経由して蒸発器に帰還させつつ発電装置で発電を行う発電システムであって、
前記発電装置は、前記蒸気の膨張を伴いつつこの蒸気により回転軸を駆動させる膨張機駆動部を有する膨張機と、前記膨張機駆動部に回転軸を介して連結されて当該回転軸の回転に伴い回転する回転子を有する発電機本体と、前記膨張機駆動部及び回転子を収容する筐体と、を有しており、
前記筐体は、前記蒸発器から蒸気を膨張機駆動部に導入するための導入部と、前記膨張機駆動部が収容される第1空間と前記回転子が収容される第2空間とを隔離状態で画成するための隔壁部と、前記作動媒体を凝縮器に排出するための流出部とを有し、
前記隔壁部は、前記第1空間と第2空間とを連通すると共に前記第1空間で膨張して減温した蒸気の全量を前記第2空間に導く蒸気導出部と、前記回転軸を支持する軸受が収容される軸受収容部とを有しており、
前記蒸気導出部と流出部との間に、前記発電機本体の回転子が配備され、
前記発電機本体が、前記回転子の径外側であって前記筐体の内壁面に配備される固定子をさらに備え、
前記筐体の前記内壁面と前記固定子との間に、前記固定子の反回転子側に対する作動媒体の導入を促進するための固定子側流通部が形成されていることを特徴とする発電システム。 - 前記膨張機駆動部と回転子とは、水平方向に沿って配備された回転軸を介して連結されており、
前記流出部は、前記回転軸の軸心の延長線上に位置する前記筐体の壁面に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の発電システム。 - 前記流出部は、前記第2空間の底部における筐体内壁面を高さ方向で含む位置に開口するように前記筐体の壁面に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の発電システム。
- 前記第2空間の底部における筐体内壁面は、前記流出部へ向けて下る傾斜面となるように形成されていることを特徴とする請求項3に記載の発電システム。
- 蒸発器および凝縮器を有し、水より低沸点の有機媒体である作動媒体を用いてバイナリーサイクル発電を行う発電システムに設けられる発電装置であって、
前記発電装置は、
作動媒体の蒸気の膨張を伴いつつこの蒸気により回転軸を駆動させる膨張機駆動部を有する膨張機と、
前記膨張機駆動部に前記回転軸を介して連結されて当該回転軸の回転に伴い回転する回転子を有する発電機本体と、
前記膨張機駆動部及び前記回転子を収容する筐体と、を有しており、
前記筐体は、
前記蒸発器から作動媒体の蒸気を前記膨張機駆動部に導入するための導入部と、
前記膨張機駆動部が収容される第1空間と前記回転子が収容される第2空間とを連通し、作動媒体の蒸気の全量を前記第1空間から前記第2空間に導入する蒸気導出部と、
作動媒体を前記凝縮器に排出するための流出部と、
を有し、
前記蒸気導出部と前記流出部との間に、前記発電機本体の前記回転子が配備され、
前記発電機本体が、前記回転子の径外側であって前記筐体の内壁面に配備される固定子をさらに備え、
前記筐体の前記内壁面と前記固定子との間に、前記固定子の反回転子側に対する作動媒体の導入を促進するための固定子側流通部が形成されることを特徴とする発電装置。 - 前記流出部が、前記第2空間の中央付近に位置し、前記固定子側流通部が前記第2空間の周縁に位置し、作動媒体が前記固定子側流通部から前記流出部へと流れることを特徴とする請求項5に記載の発電装置。
- 熱源により液状の作動媒体を蒸発させて蒸気を生成する蒸発器と、
前記蒸発器で生成された蒸気を利用して発電を行う請求項5または6のいずれかに記載の発電装置と、
前記発電装置で発電に利用された蒸気を凝縮させて、前記蒸発器に供給される液状の作動媒体を生成する凝縮器と、を備えている発電システム。
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