JPH057304A - カラー画像色分離装置 - Google Patents
カラー画像色分離装置Info
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- JPH057304A JPH057304A JP3181903A JP18190391A JPH057304A JP H057304 A JPH057304 A JP H057304A JP 3181903 A JP3181903 A JP 3181903A JP 18190391 A JP18190391 A JP 18190391A JP H057304 A JPH057304 A JP H057304A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 色分離の精度向上を図る。
【構成】 色座標変換部101は、画像入力装置からの
R.G.B色分解信号をLHS座標系の色座標に変換
し、ヒストグラム生成部102に入力する。ヒストグラ
ム生成部102は、色相に関する色分布関数f(h)を
生成する。最大値検出部103は、関数f(h)の最大
値Nmax及びその色相Hmaxを検出し、色相Hma
xを色相メモリ104に記憶し、最大値Nmaxを最小
値演算部105に出力する。最小値演算部105は、最
大値Nmaxを1/K倍して最小値Nminを求め、最
小値検出部106に入力する。最小値検出部106は、
関数f(h)の最小値Nminに対応する色相Hmi
n,H′minを出力する。比較器107は最小値Nm
in,最大値Nmax及び既閾値Hiを基に所定の条件
により新閾値TH1を決定する。認識,分離部は、新閾
値TH1を基に色認識,分離する。
R.G.B色分解信号をLHS座標系の色座標に変換
し、ヒストグラム生成部102に入力する。ヒストグラ
ム生成部102は、色相に関する色分布関数f(h)を
生成する。最大値検出部103は、関数f(h)の最大
値Nmax及びその色相Hmaxを検出し、色相Hma
xを色相メモリ104に記憶し、最大値Nmaxを最小
値演算部105に出力する。最小値演算部105は、最
大値Nmaxを1/K倍して最小値Nminを求め、最
小値検出部106に入力する。最小値検出部106は、
関数f(h)の最小値Nminに対応する色相Hmi
n,H′minを出力する。比較器107は最小値Nm
in,最大値Nmax及び既閾値Hiを基に所定の条件
により新閾値TH1を決定する。認識,分離部は、新閾
値TH1を基に色認識,分離する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカラー画像原稿に存在す
る色を異なる複数色の色集合に分離するカラー画像色分
離装置に関するもので、特に原稿の色分布態様に応じ
て、色分離の閾値を可変としたものである。
る色を異なる複数色の色集合に分離するカラー画像色分
離装置に関するもので、特に原稿の色分布態様に応じ
て、色分離の閾値を可変としたものである。
【0002】
【従来の技術】従来のカラー画像色分離装置における色
分離方式の一例について、図12を参照して説明する。
分離方式の一例について、図12を参照して説明する。
【0003】まず、R.G.B色分解信号をLHS表色
系で表される明度(L),色相(H),彩度(S)に色
座標変換する。続いて彩度に関する閾値S0に基づき、
原稿色が無彩色(Gray)又は有彩色であるかを認
識,分離する。原稿色が有彩色であると認識した場合
は、色相に関する閾値H0乃至H5に基づき、原稿色の色
相(H)の値により黄,緑,シアン,青,マゼンダ,赤
のいずれかの色に分離する。
系で表される明度(L),色相(H),彩度(S)に色
座標変換する。続いて彩度に関する閾値S0に基づき、
原稿色が無彩色(Gray)又は有彩色であるかを認
識,分離する。原稿色が有彩色であると認識した場合
は、色相に関する閾値H0乃至H5に基づき、原稿色の色
相(H)の値により黄,緑,シアン,青,マゼンダ,赤
のいずれかの色に分離する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例のように予め設定された閾値により原稿色を分離す
る方式は、原稿色が閾値付近に存在する場合に、同一の
色でありながら閾値を挟んだ異なる2つの色に認識,分
離される誤判定を生じていた。
来例のように予め設定された閾値により原稿色を分離す
る方式は、原稿色が閾値付近に存在する場合に、同一の
色でありながら閾値を挟んだ異なる2つの色に認識,分
離される誤判定を生じていた。
【0005】この具体例を図13を参照して説明する。
同図は原稿色が赤と黄を分離する閾値H1付近に存在す
るオレンジの色分布図を示したものである。横軸は、サ
ンプリングされた原稿画像の色相(H)を表し、予め決
められた色相毎に色集合の境界を表す閾値H1,H2,H
3…を同図中点線で示するように設けてある。縦軸は、
各色相での画素数を表す。すなわち図13は色相に対す
る原稿色分布のヒストグラムを表し、同図中の色分布
は、原稿色が赤みがかったオレンジであることを示して
いる。このような原稿色分布の場合に、上記従来の色分
離方式により色分離すると、黄と赤と2つに分れて誤判
定される。
同図は原稿色が赤と黄を分離する閾値H1付近に存在す
るオレンジの色分布図を示したものである。横軸は、サ
ンプリングされた原稿画像の色相(H)を表し、予め決
められた色相毎に色集合の境界を表す閾値H1,H2,H
3…を同図中点線で示するように設けてある。縦軸は、
各色相での画素数を表す。すなわち図13は色相に対す
る原稿色分布のヒストグラムを表し、同図中の色分布
は、原稿色が赤みがかったオレンジであることを示して
いる。このような原稿色分布の場合に、上記従来の色分
離方式により色分離すると、黄と赤と2つに分れて誤判
定される。
【0006】一方、無彩色と有彩色の認識,分離につい
ても、例えば彩度に対する原稿色分布のヒストグラムが
図14に示すように無彩色(例えば黒い文字)と彩度の
低い有彩色(例えば濁った赤)とを有していた場合に、
閾値S0によって黒文字はほぼ無彩色と判定されている
が、濁った赤に対しては約半分の画素が誤判定を生じて
いる。
ても、例えば彩度に対する原稿色分布のヒストグラムが
図14に示すように無彩色(例えば黒い文字)と彩度の
低い有彩色(例えば濁った赤)とを有していた場合に、
閾値S0によって黒文字はほぼ無彩色と判定されている
が、濁った赤に対しては約半分の画素が誤判定を生じて
いる。
【0007】そこで本発明は、上記事情に鑑みてなされ
たものであり、色分離の精度向上を図ったカラー画像色
分離装置を提供することを目的とする。
たものであり、色分離の精度向上を図ったカラー画像色
分離装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、カラー画像原稿を複数色に分解した色分解
信号を取り込んで、色座標系上に設けられた複数個の閾
値を基にカラー画像原稿中の特定色領域を認識,分離す
るカラー画像色分離装置において、前記原稿の色分離に
先だち、前記色分解信号に基づき前記カラー原稿画像の
色分布関数を計算する色分布計算手段と、前記色分布関
数と予め求められた閾値との色座標系上における位置関
係から新閾値を求める新閾値演算手段とを有することを
特徴とするものである。
に本発明は、カラー画像原稿を複数色に分解した色分解
信号を取り込んで、色座標系上に設けられた複数個の閾
値を基にカラー画像原稿中の特定色領域を認識,分離す
るカラー画像色分離装置において、前記原稿の色分離に
先だち、前記色分解信号に基づき前記カラー原稿画像の
色分布関数を計算する色分布計算手段と、前記色分布関
数と予め求められた閾値との色座標系上における位置関
係から新閾値を求める新閾値演算手段とを有することを
特徴とするものである。
【0009】
【作用】本発明のカラー画像色分離装置によれば、原稿
画像色の色認識,分離に先だち、色分布計算手段は、原
稿色の色分布関数を計算する。新閾値演算手段は、色分
布計算手段が計算した分布関数の色座標上に対する予め
求められた閾値の位置関係から新閾値を求める。この新
閾値は、色認識,分離に供される。これにより、原稿色
が予め求められた閾値近傍に分布しても、異なる色に誤
判定することがないため、良好な色分離が可能となる。
画像色の色認識,分離に先だち、色分布計算手段は、原
稿色の色分布関数を計算する。新閾値演算手段は、色分
布計算手段が計算した分布関数の色座標上に対する予め
求められた閾値の位置関係から新閾値を求める。この新
閾値は、色認識,分離に供される。これにより、原稿色
が予め求められた閾値近傍に分布しても、異なる色に誤
判定することがないため、良好な色分離が可能となる。
【0010】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面を参照して詳述
する。
する。
【0011】図1は本発明の第1の実施例のカラー画像
色分離装置1の概略ブロック図である。本装置1は、入
力されたR.G.B色分解信号を例えばLHS座標系の
色座標に座標変換する色座標変換部101と、色相Hに
関するヒストグラムを生成するヒストグラム生成部10
2と、この生成部102が生成したヒストグラムにおけ
る色分布関数f(h)の最大値(最大画素数又は頻度)
Nmax及び最大値(頻度)Nmaxに対応する色相H
maxを検出する最大値検出部103と、RAM等によ
り構成され色相Hmaxを記憶する色相メモリ104
と、色分布関数f(h)の最小値(最小画素数)Nmi
nを演算する最小値演算部105と、前記色分布関数f
(h)を基に最小値Nminに対応する色相Hmin,
H′minを検出する最小値検出部106と、RAM等
により構成され予め設定された閾値(既閾値)Hi(H
0乃至H5)を記憶する閾値メモリ108と、この閾値メ
モリ108が記憶する既閾値Hiと色相メモリ104が
記憶する色相Hmaxとを比較して新閾値TH1を決定
する比較器107と、新閾値TH1に基づき色認識,分
離を行う認識,分離部等から概略構成される。
色分離装置1の概略ブロック図である。本装置1は、入
力されたR.G.B色分解信号を例えばLHS座標系の
色座標に座標変換する色座標変換部101と、色相Hに
関するヒストグラムを生成するヒストグラム生成部10
2と、この生成部102が生成したヒストグラムにおけ
る色分布関数f(h)の最大値(最大画素数又は頻度)
Nmax及び最大値(頻度)Nmaxに対応する色相H
maxを検出する最大値検出部103と、RAM等によ
り構成され色相Hmaxを記憶する色相メモリ104
と、色分布関数f(h)の最小値(最小画素数)Nmi
nを演算する最小値演算部105と、前記色分布関数f
(h)を基に最小値Nminに対応する色相Hmin,
H′minを検出する最小値検出部106と、RAM等
により構成され予め設定された閾値(既閾値)Hi(H
0乃至H5)を記憶する閾値メモリ108と、この閾値メ
モリ108が記憶する既閾値Hiと色相メモリ104が
記憶する色相Hmaxとを比較して新閾値TH1を決定
する比較器107と、新閾値TH1に基づき色認識,分
離を行う認識,分離部等から概略構成される。
【0012】前記色座標変換部101は、図示しない画
像入力装置からのR.G.B色分解信号をLHS座標系
の色座標に座標変換し、通常R.G.Bの線型結合によ
って生成するものである。LHS座標系以外にVHS,
LAB,LUV等の座標系に変換する場合も考えられ
る。
像入力装置からのR.G.B色分解信号をLHS座標系
の色座標に座標変換し、通常R.G.Bの線型結合によ
って生成するものである。LHS座標系以外にVHS,
LAB,LUV等の座標系に変換する場合も考えられ
る。
【0013】前記最小値演算部105は、最小値Nmi
nを予め決められた係数Kを基に最大値Nmaxを1/
K倍(Nmax/K)して求めるようにしている。なお
係数Kは、色分布関数f(h)の最小値Nminを検出
するための閾値を決定するものであるが、その値は画像
入力装置のノイズ特性,色分解特性等により色分布f
(h)の特性が異なるので、これらを考慮して実験的に
決められる。
nを予め決められた係数Kを基に最大値Nmaxを1/
K倍(Nmax/K)して求めるようにしている。なお
係数Kは、色分布関数f(h)の最小値Nminを検出
するための閾値を決定するものであるが、その値は画像
入力装置のノイズ特性,色分解特性等により色分布f
(h)の特性が異なるので、これらを考慮して実験的に
決められる。
【0014】前記最小値検出部106は、図2に示すよ
うに色分布関数f(h)を最小値Nminでスライスす
る色相Hmin,H′minを出力するものである。
うに色分布関数f(h)を最小値Nminでスライスす
る色相Hmin,H′minを出力するものである。
【0015】前記比較器107は、以下の条件によって
新しい閾値TH1を決定するものである。
新しい閾値TH1を決定するものである。
【0016】
|Hmin−Hmax|<|Hi−Hmax| …(1) の
条件を満たす場合の新閾値TH1は、既閾値Hiとし、
|Hmin−Hmax|>|Hi−Hmax| …(2) の
条件を満たす場合の新閾値TH1は、色相Hminとし
て求める。例えば、図3に示すように、原稿画像の色分
布関数f(h)が既閾値Hi以内に充分に含まれている
場合は、その既閾値Hiをそのまま新閾値TH1とす
る。一方、図4に示すように、原稿画像の色分布関数f
(h)が既閾値Hiを超えて存在する場合は、原稿画像
の同一色を分割させない色相Hminを新閾値TH1と
して決定する。
て求める。例えば、図3に示すように、原稿画像の色分
布関数f(h)が既閾値Hi以内に充分に含まれている
場合は、その既閾値Hiをそのまま新閾値TH1とす
る。一方、図4に示すように、原稿画像の色分布関数f
(h)が既閾値Hiを超えて存在する場合は、原稿画像
の同一色を分割させない色相Hminを新閾値TH1と
して決定する。
【0017】次に第1の実施例のカラー画像色分離装置
1の作用を説明する。
1の作用を説明する。
【0018】図示しないカラー画像原稿入力装置によ
り、R(赤),G(緑),B(青)に3色に分解されて
読み取られた画像信号は、読取信号全画素について、あ
るいは適当なピッチをおいてサンプリングされた画素に
ついて、色座標変換部101へ入力される。色座標変換
部101は、画像入力装置からのR.G.B色分解信号
をLHS座標系の色座標に座標変換し、L,H,Sの各
要素における分離のためヒストグラム生成部102へと
入力する。なお、同図では異なる色相での分離のため、
色相Hに関しヒストグラムを生成するヒストグラム生成
部102へと入力したが、彩度による分離(無彩色/有
彩色認識)を行う場合は彩度Sについて、明度による分
離を行う場合は明度Lについて以下に説明するのと同様
の処理を行う。
り、R(赤),G(緑),B(青)に3色に分解されて
読み取られた画像信号は、読取信号全画素について、あ
るいは適当なピッチをおいてサンプリングされた画素に
ついて、色座標変換部101へ入力される。色座標変換
部101は、画像入力装置からのR.G.B色分解信号
をLHS座標系の色座標に座標変換し、L,H,Sの各
要素における分離のためヒストグラム生成部102へと
入力する。なお、同図では異なる色相での分離のため、
色相Hに関しヒストグラムを生成するヒストグラム生成
部102へと入力したが、彩度による分離(無彩色/有
彩色認識)を行う場合は彩度Sについて、明度による分
離を行う場合は明度Lについて以下に説明するのと同様
の処理を行う。
【0019】ヒストグラム生成部102は、色座標変換
部101から入力された画像信号を基に色相Hに関する
色分布関数f(h)を生成する。通常、同一の色(例え
ば原稿上の小領域で同一の色と知覚される画素の集合)
も、完全に均一な色ではなく、図2に示すようにある分
散を持つ色分布をしているので、ヒストグラム生成部1
02は、図2のような色分布関数f(h)を最大値検出
部103に入力したとする。最大値検出部103は、色
分布関数f(h)の最大値Mmax及びそのときの色相
Hmaxを検出する。最大値検出部103は、検出した
色相Hmaxを色相メモリ104に一時的に記憶し、最
大値Nmaxを最小値演算部105に出力する。最小値
演算部105は、最小値Nminを求めて、最小値検出
部106に入力する。最小値検出部106は、色相Hm
in,H′minを出力する。
部101から入力された画像信号を基に色相Hに関する
色分布関数f(h)を生成する。通常、同一の色(例え
ば原稿上の小領域で同一の色と知覚される画素の集合)
も、完全に均一な色ではなく、図2に示すようにある分
散を持つ色分布をしているので、ヒストグラム生成部1
02は、図2のような色分布関数f(h)を最大値検出
部103に入力したとする。最大値検出部103は、色
分布関数f(h)の最大値Mmax及びそのときの色相
Hmaxを検出する。最大値検出部103は、検出した
色相Hmaxを色相メモリ104に一時的に記憶し、最
大値Nmaxを最小値演算部105に出力する。最小値
演算部105は、最小値Nminを求めて、最小値検出
部106に入力する。最小値検出部106は、色相Hm
in,H′minを出力する。
【0020】最小値Nmin,前述の最大値Nmax及
び所定の色相に関す既閾値Hiが比較器107に入力さ
れると、比較器107は所定の条件により新閾値TH1
を決定する。比較器107は、以上の説明によって再設
定した色分離の新閾値TH1を認識,分離部に出力す
る。認識,分離部は、その新閾値TH1を図示しないR
AN等のメモリに一時的に記憶し、再度カラー画像原稿
を読み取る際に、新閾値TH1を基に色認識,分離を実
施する。
び所定の色相に関す既閾値Hiが比較器107に入力さ
れると、比較器107は所定の条件により新閾値TH1
を決定する。比較器107は、以上の説明によって再設
定した色分離の新閾値TH1を認識,分離部に出力す
る。認識,分離部は、その新閾値TH1を図示しないR
AN等のメモリに一時的に記憶し、再度カラー画像原稿
を読み取る際に、新閾値TH1を基に色認識,分離を実
施する。
【0021】このように構成された上記第1の実施例装
置1(図示省略)によれば、図2に示すように原稿色が
既閾値Hi近傍に分布しても、分布態様に応じて新閾値
TH1を求めているので、従来例のように同図中斜線で
示す領域が異なる色に誤判定することがないため、良好
な色分離が可能となる。
置1(図示省略)によれば、図2に示すように原稿色が
既閾値Hi近傍に分布しても、分布態様に応じて新閾値
TH1を求めているので、従来例のように同図中斜線で
示す領域が異なる色に誤判定することがないため、良好
な色分離が可能となる。
【0022】次に本発明の第2の実施例のカラー画像色
分離装置について図5を参照して説明する。
分離装置について図5を参照して説明する。
【0023】この装置の最小値演算部は、図5に示す色
分布関数f(h)において、ある色の色変化したときの
許容範囲を色差Δとし、最大値Hmaxから色差Δ離れ
た色相Hmax+Δを最小値Nminとして求めるもの
である。
分布関数f(h)において、ある色の色変化したときの
許容範囲を色差Δとし、最大値Hmaxから色差Δ離れ
た色相Hmax+Δを最小値Nminとして求めるもの
である。
【0024】このように構成された上記第2の実施例装
置によれば、第1の実施例装置1と同様の効果を奏す
る。
置によれば、第1の実施例装置1と同様の効果を奏す
る。
【0025】図6は本発明の第3の実施例のカラー画像
色分離装置3の概略ブロック図である。本装置3は、第
1及び第2の実施例の構成に対して、更に色差メモリ6
02と、比較器601とを備えるものである。
色分離装置3の概略ブロック図である。本装置3は、第
1及び第2の実施例の構成に対して、更に色差メモリ6
02と、比較器601とを備えるものである。
【0026】前記比較器601は、予め決められた色差
D及び最大値Hmaxとによって以下の条件から再度新
しい閾値TH2を決定するものである。
D及び最大値Hmaxとによって以下の条件から再度新
しい閾値TH2を決定するものである。
【0027】
|TH1−Hmax|>D …(3)の条
件を満たす場合の再度の新閾値TH2は、Hmax+Dとし、
|TH1−Hmax|<D …(4)の条
件を満たす場合の再度の新閾値TH2は、新閾値TH1し
て求める。例えば、図7に示すように、新閾値TH1
が、閾値が変化するため色の変化する許容範囲Dを超え
る場合は、再度の新閾値TH2は、Hmax+Dとし、
色分布ピークHmaxからHmax+Dまでを同一色と
みなす。一方、図8に示すように、閾値TH1が許容範
囲Dを超えない場合は、新閾値TH2はそのまま新閾値
TH1を用いる。
て求める。例えば、図7に示すように、新閾値TH1
が、閾値が変化するため色の変化する許容範囲Dを超え
る場合は、再度の新閾値TH2は、Hmax+Dとし、
色分布ピークHmaxからHmax+Dまでを同一色と
みなす。一方、図8に示すように、閾値TH1が許容範
囲Dを超えない場合は、新閾値TH2はそのまま新閾値
TH1を用いる。
【0028】このように構成された上記第3の実施例装
置3によれば、例えば図7に示すように原稿画像の色分
布の分散が大きい場合は(例えばある色を中心とし、ゆ
るやかにカラーシフトしている画像など)、色分布関数
f(h)から決定される新閾値TH1は、既閾値Hiと
の差が大きくなる(色分離したい色が意図していた色と
ずれることを意味する)が、許容色差Dによる閾値の移
動を行うことにより、より精度の高い色分離が実現でき
る。
置3によれば、例えば図7に示すように原稿画像の色分
布の分散が大きい場合は(例えばある色を中心とし、ゆ
るやかにカラーシフトしている画像など)、色分布関数
f(h)から決定される新閾値TH1は、既閾値Hiと
の差が大きくなる(色分離したい色が意図していた色と
ずれることを意味する)が、許容色差Dによる閾値の移
動を行うことにより、より精度の高い色分離が実現でき
る。
【0029】図9は本発明の第4の実施例のカラー画像
色分離装置4の概略ブロック図である。本装置4は、第
3の実施例の構成に対して、更に平滑化部1001を備
えるものである。
色分離装置4の概略ブロック図である。本装置4は、第
3の実施例の構成に対して、更に平滑化部1001を備
えるものである。
【0030】前記平滑化部1001は、例えば図10に
示すように既閾値Hiに対し、既閾値Hiの両側の色相
の色分布関数f(h),f′(h)から新閾値TH2,
TH′2が2つ決定される場合に、それぞれの新閾値T
H2,TH′2の平均値TH3=(TH2+TH′2)/2
を新閾値TH3として決定するものである。
示すように既閾値Hiに対し、既閾値Hiの両側の色相
の色分布関数f(h),f′(h)から新閾値TH2,
TH′2が2つ決定される場合に、それぞれの新閾値T
H2,TH′2の平均値TH3=(TH2+TH′2)/2
を新閾値TH3として決定するものである。
【0031】このように構成された上記第4の実施例装
置4によれば、以下の効果を奏する。
置4によれば、以下の効果を奏する。
【0032】カラー画像原稿の色分布が、図10に示す
ように、既閾値Hiをはさんで両色相に類似し、かつ、
異なる画像の色である2つの色分布関数f(h),f′
(h)が存在するとする。これは、よく黒文字と彩度の
低い(濁った)赤文字の分離などに見られる。横軸に彩
度Sを取ると、低彩度の色分布関数を黒文字より若干彩
度の高い分布を示すf′が赤文字を示す。通常このよう
な場合、同図に示すように、2つの色分布が互いにオー
バーラップして存在する。この場合は、閾値Hiによる
色分離は、色分布関数f′(h)に対しf(h)が不利
に分離される。また第1乃至3の実施例によれば、色分
布関数f(h)からは新閾値TH2が、色分布関数f′
(h)からは新閾値TH′2が決定されるが、それぞれ
の新閾値TH2,TH′2に対する色分布の分離は良好だ
が近接する色分布について誤判定を与えることになる。
しかしながら本第4の実施例装置4によれば、色分布が
既閾値Hiを超え、しかも互いにオーバーラップする2
つの色分布が存在する場合でもどちらの色分布に対して
も良好な色分離が可能となる。
ように、既閾値Hiをはさんで両色相に類似し、かつ、
異なる画像の色である2つの色分布関数f(h),f′
(h)が存在するとする。これは、よく黒文字と彩度の
低い(濁った)赤文字の分離などに見られる。横軸に彩
度Sを取ると、低彩度の色分布関数を黒文字より若干彩
度の高い分布を示すf′が赤文字を示す。通常このよう
な場合、同図に示すように、2つの色分布が互いにオー
バーラップして存在する。この場合は、閾値Hiによる
色分離は、色分布関数f′(h)に対しf(h)が不利
に分離される。また第1乃至3の実施例によれば、色分
布関数f(h)からは新閾値TH2が、色分布関数f′
(h)からは新閾値TH′2が決定されるが、それぞれ
の新閾値TH2,TH′2に対する色分布の分離は良好だ
が近接する色分布について誤判定を与えることになる。
しかしながら本第4の実施例装置4によれば、色分布が
既閾値Hiを超え、しかも互いにオーバーラップする2
つの色分布が存在する場合でもどちらの色分布に対して
も良好な色分離が可能となる。
【0033】次に本発明の第5の実施例のカラー画像色
分離装置(図示省略)について図11を参照して説明す
る。本装置は、第4の実施例装置4の平滑化部1001
を変形したものである。この第5の実施例の平滑化部
は、図11に示すように2つの色分布の分散が異なると
き、次の式に示すように、新閾値TH2,TH′2と各分
布のピークHmaxまでの距離による重み付け平均を行
って新閾値TH3を求めるものである。
分離装置(図示省略)について図11を参照して説明す
る。本装置は、第4の実施例装置4の平滑化部1001
を変形したものである。この第5の実施例の平滑化部
は、図11に示すように2つの色分布の分散が異なると
き、次の式に示すように、新閾値TH2,TH′2と各分
布のピークHmaxまでの距離による重み付け平均を行
って新閾値TH3を求めるものである。
【0034】
TH3=(δTH′2+δ′TH′2)/(δ+δ′)
このように構成された上記第5の実施例装置によれば、
図11に示すように2つの色分布の分散が異なるとき、
新閾値TH2,TH′2各分布のピークHmaxまでの距
離による重み付け平均を行うことによりさらに精度のよ
い色分離が行える。
図11に示すように2つの色分布の分散が異なるとき、
新閾値TH2,TH′2各分布のピークHmaxまでの距
離による重み付け平均を行うことによりさらに精度のよ
い色分離が行える。
【0035】なお、本発明は上記実施例に限定されず、
その要旨を変更しない範囲内で種々に変形実施可能であ
る。
その要旨を変更しない範囲内で種々に変形実施可能であ
る。
【0036】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、以下の効
果を奏する。
果を奏する。
【0037】請求項1記載の発明によれば、原稿色が予
め求められた閾値近傍に分布しても、色分布態様に応じ
て色分離の閾値を可変としているので、従来例のように
色誤判定が減り、色分離の精度向上を図ったカラー画像
色分離装置を提供することができる。
め求められた閾値近傍に分布しても、色分布態様に応じ
て色分離の閾値を可変としているので、従来例のように
色誤判定が減り、色分離の精度向上を図ったカラー画像
色分離装置を提供することができる。
【0038】請求項2記載の発明によれば、最小値を求
める色分布関数のスライスレベルを取り込む色分解信号
の特性等により最適値を決定することにより、請求項1
記載の発明と比較して色分離の精度がより向上する。
める色分布関数のスライスレベルを取り込む色分解信号
の特性等により最適値を決定することにより、請求項1
記載の発明と比較して色分離の精度がより向上する。
【0039】請求項3記載の発明によれば、請求項1又
は2記載の効果に加え、予め求められた閾値の両側に独
立の色分布が、互いにオーバーラップするように2つ存
在する場合でも、どちらの色分布に対しても良好な色分
離が可能となる。
は2記載の効果に加え、予め求められた閾値の両側に独
立の色分布が、互いにオーバーラップするように2つ存
在する場合でも、どちらの色分布に対しても良好な色分
離が可能となる。
【図1】本発明の第1の実施例のカラー画像色分離装置
の概略ブロック図である。
の概略ブロック図である。
【図2】図1に示す装置の作用を示す色相に関するヒス
トグラムである。
トグラムである。
【図3】図1に示す装置の作用を示す色相に関するヒス
トグラムである。
トグラムである。
【図4】図1に示す装置の作用を示す色相に関するヒス
トグラムである。
トグラムである。
【図5】本発明の第2の実施例のカラー画像色分離装置
の作用を示す色相に関するヒストグラムである。
の作用を示す色相に関するヒストグラムである。
【図6】本発明の第3の実施例のカラー画像色分離装置
の概略ブロック図である。
の概略ブロック図である。
【図7】図6に示す装置の作用を示す色相に関するヒス
トグラムである。
トグラムである。
【図8】図6に示す装置の作用を示す色相に関するヒス
トグラムである。
トグラムである。
【図9】本発明の第4の実施例のカラー画像色分離装置
の概略ブロック図である。
の概略ブロック図である。
【図10】図9に示す装置の作用を示す色相に関するヒ
ストグラムである。
ストグラムである。
【図11】本発明の第5の実施例のカラー画像色分離装
置の作用を示す色相に関するヒストグラムである。
置の作用を示す色相に関するヒストグラムである。
【図12】カラー画像色分離方式の一例を示す図であ
る。
る。
【図13】従来のカラー画像色分離装置の作用を示す色
相に関するヒストグラムである。
相に関するヒストグラムである。
【図14】従来のカラー画像色分離装置の作用を示す彩
度に関するヒストグラムである。
度に関するヒストグラムである。
1 カラー画像色分離装置
101 色座標変換部
102 ヒストグラム生成部
103 最大値検出部
104 色相メモリ
105 最小値演算部
106 最小値検出部
107 比較部
108 閾値メモリ
f(h) 色分布関数
Hi 既閾値
TH1 新閾値
Claims (3)
- 【請求項1】 カラー画像原稿を複数色に分解した色分
解信号を取り込んで、色座標系上に設けられた複数個の
閾値を基にカラー画像原稿中の特定色領域を認識,分離
するカラー画像色分離装置において、前記原稿の色分離
に先だち、前記色分解信号に基づき前記カラー原稿画像
の色分布関数を計算する色分布計算手段と、前記色分布
関数と予め求められた閾値との色座標系上における位置
関係から新閾値を求める新閾値演算手段とを有すること
を特徴とするカラー画像色分離装置。 - 【請求項2】 前記色分布計算手段は、前記色分布関数
の最大値とこの色分布関数を所定のスライスレベルで切
って得られる最小値とを求めるものとし、前記新閾値演
算手段は、前記最大値及び最小値と前記予め求められた
閾値との位置関係から新閾値を求めるものとする請求項
1記載のカラー画像色分離装置。 - 【請求項3】 前記色分布計算手段は、前記予め求めら
れた閾値を境界とする2つの色分布関数を決めるものと
し、前記新閾値演算手段は、前記2つの色分布関数から
得られる新閾値の加重平均により新閾値を求めるものと
する請求項1又は2記載のカラー画像色分離装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3181903A JPH057304A (ja) | 1991-06-26 | 1991-06-26 | カラー画像色分離装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3181903A JPH057304A (ja) | 1991-06-26 | 1991-06-26 | カラー画像色分離装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH057304A true JPH057304A (ja) | 1993-01-14 |
Family
ID=16108906
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3181903A Pending JPH057304A (ja) | 1991-06-26 | 1991-06-26 | カラー画像色分離装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH057304A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102733873A (zh) * | 2011-03-29 | 2012-10-17 | 株式会社神户制钢所 | 发电系统 |
JP2013084071A (ja) * | 2011-10-07 | 2013-05-09 | Hitachi Computer Peripherals Co Ltd | 帳票認識方法および帳票認識装置 |
CN103670549A (zh) * | 2012-08-29 | 2014-03-26 | 株式会社神户制钢所 | 发电装置及其控制方法 |
JP2014137629A (ja) * | 2013-01-15 | 2014-07-28 | Mega Chips Corp | 画像検出装置及び制御プログラム並びに画像検出方法 |
-
1991
- 1991-06-26 JP JP3181903A patent/JPH057304A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102733873A (zh) * | 2011-03-29 | 2012-10-17 | 株式会社神户制钢所 | 发电系统 |
JP2013084071A (ja) * | 2011-10-07 | 2013-05-09 | Hitachi Computer Peripherals Co Ltd | 帳票認識方法および帳票認識装置 |
CN103670549A (zh) * | 2012-08-29 | 2014-03-26 | 株式会社神户制钢所 | 发电装置及其控制方法 |
JP2014137629A (ja) * | 2013-01-15 | 2014-07-28 | Mega Chips Corp | 画像検出装置及び制御プログラム並びに画像検出方法 |
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