JP2001346057A - 有彩色無彩色分類方法、カラー画像処理装置及び記録媒体 - Google Patents

有彩色無彩色分類方法、カラー画像処理装置及び記録媒体

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JP2001346057A
JP2001346057A JP2000164951A JP2000164951A JP2001346057A JP 2001346057 A JP2001346057 A JP 2001346057A JP 2000164951 A JP2000164951 A JP 2000164951A JP 2000164951 A JP2000164951 A JP 2000164951A JP 2001346057 A JP2001346057 A JP 2001346057A
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Masaaki Ishikawa
雅朗 石川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 彩度の低い網点領域の画素を無彩色画素に誤
分類することなく、黒エッジの色にじみ部分の黒画素を
確実に無彩色画素に分類する。 【解決手段】 第1判定部2は注目画素を中心とした小
領域の平均彩度により有彩色/無彩色分類をする。第2
判定部3で、注目画素を中心とする小領域内に黒領域が
局在していると判定された場合、及び、注目画素を中心
とした所定の領域内に、黒領域が存在し、かつ、当該黒
領域に対向して白領域が存在していると判定された場合
に、分類結果確定部4は注目画素を無彩色に確定し、そ
れ以外の場合には第1判定部2の分類結果をそのまま注
目画素の分類結果として出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー画像処理の
分野に係り、特に、カラー原稿をデジタル的に走査して
読み取られたカラー画像の画素を有彩色画素/無彩色画
素に分類する方法と、そのような分類のための機構を含
むカラー画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばカラー複写機においては、黒文字
や黒細線は、その輪郭が鮮鋭に見えるよう黒単色のイン
クで打ち、その他のカラー中間調の部分はC,M,Y,
Kのインクを組み合わせて打たなければならないが、そ
のためには予め画像中の黒文字、黒線の部分を検出する
必要がある。通常、エッジ検出と有彩色/無彩色判定を
組み合わせ、エッジ検出で検出したベタの色および黒の
エッジのうち、有彩色/無彩色判定で無彩色とされた部
分だけを黒文字、黒線の部分と判定している。
【0003】なお、有彩色部分には、ベタの色文字など
の他に、C,M,Y,Kの網点で表現されたカラー中間
調部分があるので、画素値のみで有彩色/無彩色画素を
判定することは難しいため、注目画素とその近傍を含む
小領域の平均的な彩度に基づいて、有彩色/無彩色判定
が行なわれる。
【0004】ところで、スキャナによって黒文字や黒線
などを含むカラー原稿をデジタル的に走査して読み取る
と黒エッジの周囲に色にじみが発生し、その部分の無彩
色画素が有彩色画素と判定される結果、黒単色で鮮明に
打てないという問題がある。特開平4−90673号公
報に述べられているように、注目画素の近傍に所定量以
上の黒成分が含まれている場合には、たとえ注目画素
が、その平均彩度から有彩色と判定されたとしても、そ
の判定を無彩色に補正する方法によれば、上に述べた黒
文字などのエッジ部分に生じる色にじみ領域の無彩色画
素を有彩色画素と誤判定するという問題を解消できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来方法では、平均的に黒成分を含む彩度の低い網点領域
の画素をも無彩色画素と誤判定することがある。
【0006】大きな網点領域については、別途行う網点
検出によって網点と判定されてカラー中間調用のC,
M,Y,Kのインクの組み合わせにより打たれるので、
その有彩色画素が無彩色画素と誤判定されても不都合は
ない。
【0007】しかし、網文字(網点で表現されたカラー
またはグレーの文字)のような小領域の網点部分では、
網点の特徴の抽出が困難で十分な網点検出精度を期待で
きないため、本来中間調部分でありながら文字と判定さ
れる部分が生じる。そして、その部分がある程度黒を含
んだ彩度の低めの色であると、近傍に黒成分を含有して
いるために、明らかに色の付いた部分でありながら無彩
色と判定されて黒単色で打たれる結果、色文字のところ
どころが黒く打たれ低品質の文字が出力されてしまうと
いう不都合が起きる。
【0008】よって、本発明の目的は、そのような不都
合を解消するため、黒成分を平均して含む彩度が低めの
網点領域の有彩色画素を無彩色画素に誤分類することな
く、黒エッジの色にじみ領域の画素を高精度に無彩色画
素に分類することができる有彩色無彩色分類方法と、そ
のための手段を含むカラー複写機などのカラー画像処理
装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の有
彩色無彩色分類方法は、注目画素を中心とする所定の領
域内に黒領域が局在している場合、及び、注目画素を中
心とした所定の領域内に、黒領域が存在し、かつ、当該
黒領域に対向して白領域が存在している場合に、注目画
素を無彩色画素に分類することを特徴とするものであ
る。
【0010】カラー原稿を読み取るスキャナの精度の悪
さによって発生する黒エッジの色にじみ領域において
は、局所的な平均彩度に基づく判定では有彩色とされる
ような画素を中心とする小領域に、多くの場合、1つの
比較的大きな黒領域が局在し、その周辺部にのみ有彩色
画素が存在している。一方、彩度の低い網点部分におい
ては、小領域内に黒画素が分散して平均的に存在する。
請求項1記載の発明は、このような色にじみ領域と彩度
の低い網点領域の特徴の違いに着目し、彩度の低い網点
領域の画素と黒エッジの色にじみ領域の画素とを識別
し、彩度の低い網点領域の画素を無彩色画素に誤分類す
ることなく、色にじみ領域の画素を精度よく無彩色画素
に分類しようとするものである。
【0011】また、請求項2乃至4記載の発明の有彩色
無彩色分類方法も、基本的に同様の考察に基づいたもの
であり、その主たる特徴は、注目画素を中心とする所定
の領域を2分割し、いずれか一方の分割領域が黒領域で
あり、かつ、当該分割領域の黒成分に対する他方の分割
領域の黒成分の比率が第1の閾値以下である場合、及
び、いずれか一方の分割領域が黒領域であり、かつ、他
方の分割領域が白領域である場合に、注目画素を無彩色
画素に分類することである。
【0012】分類判定のための小領域を黒エッジより相
対的に小さな領域とすれば、黒エッジの色にじみ領域に
おいて、その小領域内に局在する黒領域を、小領域を2
分割した領域で近似できることが多いが、小領域の2つ
の分割領域に黒領域がまたがって存在する場合もあり、
その場合の黒領域の局在性を判定する必要がある。そこ
で、請求項2乃至4記載の発明では、黒領域と判定され
る一方の分割領域と他方の分割領域の黒成分の比に関す
る判定条件を導入することによって、2つの分割領域に
またがるような黒領域の局在性を的確に判定し、その画
素を確実に無彩色画素に分類することができる。
【0013】このような黒成分比に関する判定条件を導
入しても、細かい黒文字の入り組んだ部分などでは、判
定のための小領域内で黒エッジが直線状とならず、その
2分割領域では黒領域を近似できず、黒領域の局在が判
定できない場合もある。請求項2乃至4記載の発明で
は、このような場合にも黒エッジの色にじみを特徴づけ
る条件として、黒領域と判定される分割領域の対向領域
に白領域が存在するという判定条件を導入することによ
り、細かい黒文字の入り組んだ部分などでも色にじみ領
域の画素を確実に無彩色画素として分類することが可能
となる。
【0014】請求項5記載の発明のカラー画像処理装置
の特徴は、原稿をデジタル的に走査して読み取られたカ
ラー画像の各画素を有彩色画素又は無彩色画素に分類す
るために、注目画素を、それを中心とした小領域の平均
的な彩度に基づき有彩色画素であるか無彩色画素である
か判定する第1の判定手段と、注目画素を中心とする所
定の領域内に、黒領域が局在しているか、又は、黒領域
が存在し、かつ、当該黒領域に対向して白領域が存在し
ていることを判定条件とする第2の判定手段と、注目画
素に関し、前記第2の判定手段で判定条件が成立しない
ときには、前記第1の判定手段による判定結果をそのま
ま分類結果として確定し、前記第2の判定手段で判定条
件が成立したときには、前記第1の判定手段による判定
結果にかかわらず分類結果を無彩色画素に確定する分類
結果確定手段とを具備することである。このような構成
によれば、請求項1記載の発明の有彩色無彩色分類方法
に従った高精度な有彩色画素/無彩色画素の分類処理を
実施できる。
【0015】請求項6乃至8記載の発明のカラー画像処
理装置の主たる特徴は、原稿をデジタル的に走査して読
み取られたカラー画像の各画素を有彩色画素又は無彩色
画素に分類するために、注目画素を、それを中心とした
小領域の平均的な彩度に基づき有彩色画素であるか無彩
色画素であるか判定する第1の判定手段と、注目画素を
中心とする所定の領域を2分割し、いずれか一方の分割
領域が黒領域であり、かつ、当該分割領域の黒成分に対
する他方の分割領域の黒成分の比率が第1の閾値以下で
あるか、又は、いずれか一方の分割領域が黒領域であ
り、かつ、他方の分割領域が白領域であることを判定条
件とする第2の判定手段と、注目画素に関し、前記第2
の判定手段で判定条件が成立しないときは、前記第1の
判定手段による分類結果をそのまま分類結果として確定
し、前記第2の判定手段で判定条件が成立したときは、
前記第1の判定手段による分類結果にかかわらず分類結
果を無彩色画素に確定する分類結果確定手段とを具備す
ることである。このような構成によれば、請求項2乃至
4記載の発明の有彩色無彩色分類方法に従った高精度な
有彩色画素/無彩色画素の分類処理を実施できる。
【0016】以上に述べた本発明の特徴及び本発明の他
の特徴について、実施の形態に関連して以下に具体的に
詳述する。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態を
示すブロック図である。ここに示す有彩色無彩色分類の
ための処理系は、一般に、カラー複写機などのカラー画
像処理装置に処理系の一部として組み込むと効果的であ
るが、単独の装置の形もとり得ることは当然である。
【0018】図1において、1は色変換部、2は第1判
定部、3は第2判定部、4は分類結果確定部である。カ
ラー原稿などをスキャナでデジタル的に走査することに
よって読み取られたカラー画像は、例えば各色8ビット
のRGB信号として色変換部1に入力される。
【0019】色変換部1は、このRGB信号をC(シア
ン),M(マゼンタ),Y(イエロー)各々を1ビット
で表すCMY信号に画素単位で変換する。このCMY信
号への変換では、まず、各画素毎に、RGB信号より
Y,R,M,B,C,Gのいずれの色相に含まれるか判
定し、次に、含まれると判定された色相に関し予め設定
した閾値とRGB信号の最大値と最小値の差との比較に
より、その色相で有彩色であるか無彩色であるか判定
し、この判定結果と色相に応じてC,M,Yの値を1又
は0に設定する。
【0020】例えば、RGB信号からRの色相に含まれ
ると判定された場合、RGB信号の最大値と最小値の差
がG用の閾値th_R以上であるならば有彩色、同閾値
未満ならば無彩色と判定する。そして、有彩色と判定し
た場合には、Y=M=1,C=0とする。他の色相と判
定された場合も同様に、その色相用の閾値(th_Y,
th_M,th_B,th_C,th_G)を用いて同
様の有彩色/無彩色判定を行い、その判定結果と色相に
応じてC,M,Yの値を設定する。すなわち、色相Yで
有彩色ならばY=1,M=C=0とし、色相Mで有彩色
ならばM=1,Y=C=0とし、色相Bで有彩色ならば
M=C=1,Y=0とし、色相Cで有彩色ならばC=
1,Y=M=0とし、色相Gで有彩色ならばY=C=
1,M=0とする。また、白ならばY=M=C=0、黒
ならばY=M=C=1とする。
【0021】第1判定部2は、彩度に基づいて各画素を
有彩色画素又は無彩色画素に分類する手段であるが、網
点の色領域でも分類を可能にするため、注目した画素そ
れ自体の彩度ではなく、注目画素を中心としたN×N画
素の小領域の平均的な彩度を用い、それが高ければ注目
画素を有彩色画素に分類し、低ければ無彩色画素に分類
する。すなわち、注目画素を中心とした小領域内におい
て、Y=1の画素数,M=1の画素数,C=1の画素数
をそれぞれ計数し、最大の計数値と最小の計数値の差を
彩度とし、それが所定の閾値を越えれば有彩色画素に分
類し、そうでなければ無彩色画素に分類する。ただし、
この分類方法では、前述のように、スキャナの精度の悪
さにより生じる黒エッジの色にじみ領域の画素が有彩色
画素に誤分類される場合があるため、第1判定部2によ
る分類結果がそのまま最終的な分類結果として出力され
るのではなく、最終的な分類結果は分類結果確定部4に
よって第2判定部3の判定出力に従って確定される。
【0022】第2判定部3は、彩度の低い網点領域と黒
エッジの色にじみ領域とを識別し、黒エッジの色にじみ
領域の画素が注目画素となった時に1を、それ以外の場
合に0を、それぞれ判定出力として出力する。この判定
出力が1の時に、分類結果確定部4は、第1判定部2に
よる分類結果とは無関係に、注目画素の分類結果を無彩
色画素に確定する。第2判定部3の判定出力が0の時に
は、分類結果確定部4は第1判定部2による分類結果を
そのまま終的な分類結果として確定する。
【0023】第2判定部3における基本的な判定アルゴ
リズムは、注目画素を中心とする所定の領域内に黒領域
が局在している場合、及び、注目画素を中心とした所定
の領域内に、黒領域が存在し、かつ、当該黒領域に対向
して白領域が存在している場合に、判定出力を1とする
(したがって、注目画素は最終的に無彩色画素に分類さ
れる)というものである。これについて次に説明する。
【0024】黒文字、黒細線などの黒エッジの色にじみ
領域においては、多くの場合、図2に例示するように、
N×N画素の小領域(ここではN=5)内に、1つの比
較的大きな黒領域が局在し、それ以外の部分に非黒画素
(有彩色画素または白画素)が存在する。これに対し
て、彩度の低い網点領域においては、図4に例示するよ
うに、小領域内に黒画素が分散して平均的に存在する。
したがって、前述のような基本的な判定アルゴリズムに
よって、彩度の低い網点領域と黒エッジの色にじみ領域
とを識別し、黒エッジの色にじみ領域の画素についての
み判定出力を1として、無彩色画素に分類させることが
できる訳である。
【0025】好ましい態様にあっては、第2判定部3は
以下に述べるような判定アルゴリズムによって、より高
精度な判定を行う。
【0026】ここでは、注目画素を中心としたN×N画
素の小領域として5×5画素領域を用いるものとする。
この小領域を、図6、図7、図8及び図9に示すような
4通りの分割方向で分割領域A,Bにそれぞれ2分割す
る。各分割方向による分割領域A,Bには注目画素が共
通に含まれる。なお、N=5に限定されるものではない
(ただし、Nは奇数)。
【0027】この5×5画素の小領域は黒エッジに対し
相対的に小さいので、多くの場合、小領域に入る黒領域
を一方の分割領域で近似できる。そこで、各分割方向の
2分割領域に関し、一方の分割領域に所定の閾値以上の
黒成分が含まれるときには、その分割領域を黒領域と
し、この黒領域の黒成分に対する他方の分割領域の黒成
分の比率が所定の閾値以下である(相対的に黒成分が少
ない)という第1の条件が成立する場合には、その黒領
域の局在性が認められるものとして、注目画素を色にじ
み領域の画素と判定し、1を判定出力として出力する
(結果として、注目画素は無彩色画素に分類される)。
【0028】しかし、黒文字の入り組んだ部分などで
は、黒エッジの色にじみ領域の黒画素の分布が図3に示
すようになる場合もある。このような場合には、小領域
に入ってくる黒領域を上下、左右、斜め方向に2分割し
た分割領域で近似できない。すなわち、2つの分割領域
の両方に黒成分が含まれ、かつ、その黒成分の比率の差
も小さくなることがある。しかし、このような場合にお
いても、黒領域に対向して白領域が存在する可能性が高
い。そこで、上記第1の条件に加え、2つの分割領域の
一方が黒領域で、かつ、他方の分割領域が所定の閾値以
上の白成分を含む白領域であるという第2の条件が成立
する場合にも、注目画素を黒エッジの色にじみ領域の画
素と判定し、判定出力として1を出力する(結果とし
て、注目画素は無彩色画素に分類される)。
【0029】図5は、このような好ましい判定アルゴリ
ズムのための第2判定部3のブロック図である。図5に
おいて、11〜14はカウンタ、15〜38は比較器、
39〜54はAND回路、55はOR回路である。この
OR回路55の出力が第2判定部3の判定出力となる。
【0030】カウンタ11は、注目画素を中心とした5
×5画素の小領域を図6に示すように分割した各分割領
域A,Bにおいて、C=1の画素数、M=1の画素数、
Y=1の画素数をそれぞれ計数し、最小の計数値(Min
A1,MinB1)と最大の計数値(MaxA1,MaxB1)
を求める。黒画素ではC=M=Y=1であるから、最小
の計数値(MinA1,MinB1)は分割領域A,B内にお
ける黒画素数とほぼ等しいため、黒成分の尺度として利
用できる。また、白画素ではC=M=Y=0であるの
で、最大の計数値(MaxA1,MaxB1)を分割領域の総
画素数(ここでは15)から減じた値は、分割領域A,
B内の白画素数とほぼ等しく、白成分の尺度として利用
できる。
【0031】同様に、カウンタ12は、注目画素を中心
とした5×5画素の小領域を図7に示すように分割した
各分割領域A,Bにおいて、C=1の画素数、M=1の
画素数、Y=1の画素数をそれぞれ計数し、最小の計数
値(MinA2,MinB2)と最大の計数値(MaxA2,Max
B2)を求める。カウンタ13は、注目画素を中心とし
た5×5画素の小領域を図8に示すように分割した各分
割領域A,Bにおいて、C=1の画素数、M=1の画素
数、Y=1の画素数をそれぞれ計数し、最小の計数値
(MinA3,MinB3)と最大の計数値(MaxA3,MaxB
3)を求める。カウンタ14は、注目画素を中心とした
5×5画素の小領域を図9に示すように分割した各分割
領域A,Bにおいて、C=1の画素数、M=1の画素
数、Y=1の画素数をそれぞれ計数し、最小の計数値
(MinA4,MinB4)と最大の計数値(MaxA4,MaxB
4)を求める。
【0032】比較器15〜20とAND回路39〜42
は、カウンタ11の出力値に基づいて、図6に示す分割
領域A,Bに関して前述の条件判定を行う部分である。
すなわち、比較器16,19は、最小値MinA1,MinB
1すなわち領域A,Bの黒成分が所定の閾値th_Kを
越えるときに、分割領域A,Bをそれぞれ黒領域と判定
して1を出力し、そうでなけれは非黒領域と判定して0
を出力する。比較器17,18は分割領域A,Bの黒成
分の比率に関する判定を行うためのものであり、比較器
17はMinA1に所定の閾値th_r(0より大きく、
1より小さい)を乗じた値よりMinB1が小さいときに
1を出力し、比較器18はMinB1に所定の閾値th_
rを乗じた値よりMinA1が小さいときに1を出力す
る。したがって、分割領域Aが黒領域で、その黒成分に
対する分割領域Bの黒成分の比率が所定値以下であると
きにAND回路40の出力が1になり、よってOR回路
55の出力すなわち第2判定部3の判定出力が1にな
る。同様に、分割領域Bが黒領域で、その黒成分に対す
る分割領域Aの黒成分の比率が所定値以下であるときに
AND回路41の出力が1になり、したがって第2判定
部3の判定出力が1になる。比較器15は、分割領域B
の総画素数RからMaxB1を減じた値、すなわち分割領
域Bの白成分が所定の閾値th_Wを越えるときに分割
領域Bを白領域と判定し、1を出力する。同様に、比較
器20は、分割領域Aの総画素数RからMaxA1を減じ
た値、すなわち分割領域Aの白成分が所定の閾値th_
Wを越えるときに分割領域Aを白領域と判定し、1を出
力する。したがって、分割領域Aが黒領域で分割領域B
が白領域であるときにはAND回路39の出力が1にな
り、その結果、第2判定部3の判定出力は1になる。同
様に、分割領域Bが黒領域で分割領域Aが白領域である
ときにはAND回路42の出力が1になり、第2判定部
3の判定出力は1になる。
【0033】比較器21〜26とAND回路43〜46
は、カウンタ12の出力値に基づいて、図7に示す分割
領域A,Bに関して同様の条件判定を行う部分である。
比較器27〜32とAND回路47〜50は、カウンタ
13の出力値に基づいて、図8に示す分割領域A,Bに
関して同様の条件判定を行う部分である。比較器33〜
38とAND回路51〜54は、カウンタ14の出力値
に基づいて、図9に示す分割領域A,Bに関して同様の
条件判定を行う部分である。
【0034】以上に説明した第1判定部2、第2判定部
3及び分類結果確定部4の機能を1つの機能ブロックに
統合してもよい。また、第1判定部2の出力を第2判定
部3に与え、注目画素が第1判定部2で有彩色画素に分
類された場合にのみ、その注目画素に関し第2判定部3
の判定を実行させるようにしてもよい。また、第1判定
部2、第2判定部3及び分類結果確定部4の機能もしく
はその統合した機能、換言すれば本発明の有彩色無彩色
分類方法のための処理を、CPUやメモリなどから構成
される汎用又は専用コンピュータ上でプログラムによっ
て実現させてもよく、当業者ならば、以上の説明に基づ
いて、そのようなプログラムを容易に作成し得ることは
明白である。このようなプログラムを記録した磁気ディ
スク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体記憶素子な
どのコンピュータ読み取り可能な記録媒体も本発明に包
含される。
【0035】
【発明の効果】以上の詳細な説明から明らかなように、
請求項1乃至8記載の発明によれば、黒成分を平均して
含んだ彩度の低めの網点領域の画素を無彩色画素に誤分
類することなく、黒エッジの色にじみ領域の黒画素を確
実に無彩色画素に分類することができ、特に、請求項2
乃至4記載の発明及び請求項6乃至8記載の発明によれ
ば、細かい黒文字の入り組んだ部分などにおいても、黒
エッジの色にじみ領域の画素を的確に判別し、より高精
度な有彩色無彩色分類が可能になる。したがって、請求
項1乃至8記載の発明を例えばカラー複写機に適用する
ならば、原稿走査時に黒文字、黒細線などの黒エッジに
色にじみが生じた場合でも黒文字、黒細線を黒単色で明
瞭に再生できるとともに、カラー網文字の一部が黒く打
たれるような不都合を回避できる。また、請求項4又は
8記載の発明によれば、分割領域の黒領域/白領域の判
定及び黒成分比の判定のための処理もしくは手段を単純
化することができる。また、請求項9記載の発明によれ
ば、一般的なコンピュータを利用し、請求項1乃至4記
載の発明による有彩色無彩色分類を容易に実施すること
ができる、等々の効果を得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示すブロック図であ
る。
【図2】黒エッジの色にじみ部分での黒画素の分布の例
を示す図である。
【図3】黒エッジの色にじみ部分での黒画素の分布の他
の例(黒エッジが入りくんだ部分)を示す図である。
【図4】黒を含む彩度の低い網点部分での黒画素の分布
の例を示す図である。
【図5】第2判定部のブロック図である。
【図6】5×5画素領域の第1の分割パターンを示す図
である。
【図7】5×5画素領域の第2の分割パターンを示す図
である。
【図8】5×5画素領域の第3の分割パターンを示す図
である。
【図9】5×5画素領域の第4の分割パターンを示す図
である。
【符号の説明】
1 色変換部 2 第1判定部 3 第2判定部 4 分類結果確定部 11〜14 カウンタ 15〜38 比較器 39〜54 AND回路 55 OR回路
フロントページの続き Fターム(参考) 2C262 AA24 AA26 AB13 AC02 AC04 BA12 BA20 DA03 EA08 5B057 CA01 CA02 CA07 CB01 CB02 CB07 CE13 CE16 DB02 DB06 DC16 5C077 MP02 MP05 MP07 PP32 PP33 PP43 PP46 PP47 PP68 PQ17 PQ18 PQ20 5C079 HB06 LA03 LA06 LA39 MA11 NA29 5L096 AA02 AA03 FA14 FA15 FA42 FA43

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿をデジタル的に走査して読み取られ
    たカラー画像の画素を有彩色画素又は無彩色画素に分類
    する有彩色無彩色分類方法において、 注目画素を中心とする所定の領域内に黒領域が局在して
    いる場合、及び、注目画素を中心とした所定の領域内
    に、黒領域が存在し、かつ、当該黒領域に対向して白領
    域が存在している場合に、注目画素を無彩色画素に分類
    することを特徴とする有彩色無彩色分類方法。
  2. 【請求項2】 原稿をデジタル的に走査して読み取られ
    たカラー画像の画素を有彩色画素又は無彩色画素に分類
    する有彩色無彩色分類方法において、 注目画素を中心とする所定の領域を2分割し、いずれか
    一方の分割領域が黒領域であり、かつ、当該分割領域の
    黒成分に対する他方の分割領域の黒成分の比率が第1の
    閾値以下である場合、及び、いずれか一方の分割領域が
    黒領域であり、かつ、他方の分割領域が白領域である場
    合に、注目画素を無彩色画素に分類することを特徴とす
    る有彩色無彩色分類方法。
  3. 【請求項3】 注目画素を中心とする所定の領域を複数
    の分割方向で2分割し、いずれかの分割方向の2分割領
    域に関して前記条件が成立した場合に注目画素を無彩色
    画素に分類することを特徴とする請求項2記載の有彩色
    無彩色分類方法。
  4. 【請求項4】 注目画素を中心とした所定の領域の各分
    割領域内の各色成分毎の画素数を計数し、最小の計数値
    を黒成分とし、黒成分がある第2の閾値以上の分割領域
    を黒領域とみなし、最大の計数値を分割領域の総画素数
    から減じた値が第3の閾値以上の分割領域を白領域とみ
    なすことを特徴とする請求項2又は3記載の有彩色無彩
    色分類方法。
  5. 【請求項5】 原稿をデジタル的に走査して読み取られ
    たカラー画像の画素を有彩色画素又は無彩色画素に分類
    するために、 注目画素を、それを中心とした小領域の平均的な彩度に
    基づき有彩色画素であるか無彩色画素であるか判定する
    第1の判定手段、 注目画素を中心とする所定の領域内に、黒領域が局在し
    ているか、又は、黒領域が存在し、かつ、当該黒領域に
    対向して白領域が存在していることを判定条件とする第
    2の判定手段、 注目画素に関し、前記第2の判定手段で判定条件が成立
    しないときには、前記第1の判定手段による判定結果を
    そのまま分類結果として確定し、前記第2の判定手段で
    判定条件が成立したときには、前記第1の判定手段によ
    る判定結果にかかわらず分類結果を無彩色画素に確定す
    る分類結果確定手段、を具備することを特徴とするカラ
    ー画像処理装置。
  6. 【請求項6】 原稿をデジタル的に走査して読み取られ
    たカラー画像の各画素を有彩色画素又は無彩色画素に分
    類するために、 注目画素を、それを中心とした小領域の平均的な彩度に
    基づき有彩色画素であるか無彩色画素であるか判定する
    第1の判定手段、 注目画素を中心とする所定の領域を2分割し、いずれか
    一方の分割領域が黒領域であり、かつ、当該分割領域の
    黒成分に対する他方の分割領域の黒成分の比率が第1の
    閾値以下であるか、又は、いずれか一方の分割領域が黒
    領域であり、かつ、他方の分割領域が白領域であること
    を判定条件とする第2の判定手段、 注目画素に関し、前記第2の判定手段で判定条件が成立
    しないときには、前記第1の判定手段による分類結果を
    そのまま分類結果として確定し、前記第2の判定手段で
    判定条件が成立したときには、前記第1の判定手段によ
    る分類結果にかかわらず分類結果を無彩色画素に確定す
    る分類結果確定手段、を具備することを特徴とするカラ
    ー画像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記第2の判定手段は、注目画素を中心
    とする所定の領域を複数の分割方向で2分割し、いずれ
    かの分割方向の2分割領域に関して判定条件が成立した
    ならば注目画素に関する判定条件が成立したと判定する
    ことを特徴とする請求項6記載のカラー画像処理装置。
  8. 【請求項8】 前記第2の判定手段は、注目画素を中心
    とした所定の領域の各分割領域内の各色成分毎の画素数
    を計数し、最小の計数値を黒成分とし、黒成分が第2の
    閾値以上の分割領域を黒領域とみなし、最大の計数値を
    分割領域の総画素数から減じた値がある第3の閾値以上
    の分割領域を白領域とみなすことを特徴とする請求項6
    又は7記載のカラー画像処理装置。
  9. 【請求項9】 請求項1、2、3又は4記載の有彩色無
    彩色分類方法のための処理をコンピュータに実行させる
    ためのプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可
    能な記録媒体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008206186A (ja) * 2008-04-11 2008-09-04 Ricoh Co Ltd 画像処理装置および画像処理システムおよび画像処理方法
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