JP6376492B2 - 空冷ユニット - Google Patents

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Description

本開示は、ランキンサイクル装置に用いられる空冷ユニットに関する。
当業者によく知られているように、ランキンサイクルは、蒸気タービンの理論サイクルである。ランキンサイクルに関する研究開発は古くからなされている。一方、特許文献1に記載されているように、工場、焼却炉などの施設から排出された廃熱エネルギーを回収して発電を行う廃熱発電装置に関する研究開発も行われている。
特許文献1の廃熱発電装置では、蒸発器によって廃熱媒体から熱エネルギーが回収され、回収された熱エネルギーによってランキンサイクルの作動媒体が蒸発する。蒸発した作動媒体によってタービン発電機が駆動される。作動媒体は、タービン発電機を駆動した後、水冷式の凝縮器で冷却されて凝縮する。凝縮した作動媒体は、ポンプによって再び蒸発器に送られる。これにより、廃熱エネルギーから電気エネルギーが連続的に生成される。近年では、大規模な廃熱発電装置だけでなく、比較的小規模な施設に併設できる廃熱発電装置が注目を浴びている。
特許文献2は、図9に示すバイナリー発電システムを開示している。蒸発器2には、熱源流体1が送られ、蒸発器2において作動媒体10が加熱される。蒸発した作動媒体10は、蒸気タービン4に送られ、蒸気タービン4を駆動して電気を発生させる。蒸気タービン4から吐出された作動媒体10は、熱回収器8を経由して、凝縮器6に送られる。作動媒体10は、凝縮器6において、空気によって冷却されて凝縮する。凝縮した作動媒体10は、ポンプ7Bによって蒸発器2に再び送られ、熱源流体1によって加熱される。このバイナリー発電システムによれば、熱源流体1から熱を回収し、空気によって作動媒体10を凝縮させることができる。
特開2013−7370号公報 特開2009−221961号公報
水冷式の凝縮器を使用する場合、クーリングタワーなどの冷却水生成設備が必要である。また、ランキンサイクル装置と冷却水生成設備との間の水配管を新たに設ける必要がある。その結果、コストの増加、設置面積の増加などの問題が表面化する。空冷式の凝縮器は、コスト及び設置面積の面で水冷式の凝縮器よりも有利であると考えられる。ただし、空冷式の凝縮器の性能は、通常、水冷式の凝縮器の性能に劣る。そのため、空冷式の凝縮器の性能の更なる改善が期待される。
上記事情を鑑み、限定的ではない例示的なある実施形態(One non-limiting and exemplary embodiment provides)は、ランキンサイクルの作動媒体を空気によって従来よりも効率的に冷却するための技術を提供する。
(Additional benefits and advantages of the disclosed embodiments will be apparent from the specification and Figures. The benefits and/or advantages may be individually provided by the various embodiments and features of the specification and drawings disclosure, and need not all be provided in order to obtain one or more of the same.)
すなわち、本開示の一態様の空冷ユニットは、
ランキンサイクル装置に用いられる空冷ユニットであって、
作動媒体を膨張させてエネルギーを回収する膨張機と、
冷却用の空気の風路上に配置され、前記風路を流れる空気によって前記作動媒体を冷却する凝縮器と、
前記膨張機と前記風路との間の伝熱を低減する伝熱低減体とを備える。
本開示によれば、ランキンサイクルの作動媒体を空気によって従来よりも効率的に冷却できる。
実施形態1に係る空冷ユニットの側面から見たときの構成図 実施形態1に係る空冷ユニットの上面から見たときの構成図 図1及び図2に示す空冷ユニットを用いたランキンサイクル装置の構成図 膨張機と凝縮器とを接続している流路の変形例の構成図 実施形態2に係る空冷ユニットの構成図 実施形態3に係る空冷ユニットの構成図 実施形態4に係る空冷ユニットの構成図 実施形態5に係る空冷ユニットの構成図 従来の廃熱発電装置であるバイナリー発電システムの構成図
空冷式の凝縮器の利点として、水配管などの付属設備が不要であることが挙げられる。一方、設置面積を減らすために、ランキンサイクル装置の小型化を進めるほど、高温の膨張機と凝縮器のための風路との間の伝熱が問題となる。膨張機と風路との間で伝熱がある場合、膨張機から凝縮器に熱が移動する。膨張機の視点に立つと、膨張機の熱が奪われる。凝縮器の視点に立つと、凝縮器が加熱される。いずれも、ランキンサイクル装置の性能を低下させる要因であり、高性能のランキンサイクル装置を提供することを妨げる。
上記の伝熱を減らすために、例えば、膨張機と凝縮器との間の距離を十分に確保することが考えられる。しかし、このような配置は、ランキンサイクル装置の設置面積の増加、膨張機と凝縮器との間の配管の長さの増加などの不利益を招く。結果として、空冷式の凝縮器の利点、すなわち、設置面積を節約できるという利点が損なわれる。設置面積を節約できるという利点を維持しつつ、空冷式の凝縮器を備えた高性能のランキンサイクル装置を提供するためには、膨張機と凝縮器のための風路との間の伝熱を低減する技術が必要である。
本開示の第1態様は、
ランキンサイクル装置に用いられる空冷ユニットであって、
作動媒体を膨張させてエネルギーを回収する膨張機と、
冷却用の空気の風路上に配置され、前記風路を流れる空気によって前記作動媒体を冷却する凝縮器と、
前記膨張機と前記風路との間の伝熱を低減する伝熱低減体とを備える。
このような構成によれば、伝熱低減体により、膨張機と凝縮器のための風路との間の伝熱を低減できる。
ここで、上記伝熱低減体は、例えば、膨張機と風路との間に設けられた仕切り、膨張機を囲む断熱材等が挙げられるが、前記膨張機と前記風路との間の伝熱を低減するのであれば、いかなる構成であっても構わない。
本開示の第2態様は、第1態様に加え、前記伝熱低減体は、前記膨張機と前記風路との間に配置された仕切りを備える、空冷ユニットを提供する。このような構成によれば、仕切りにより、膨張機と凝縮器のための風路との間の伝熱を低減できる。
本開示の第3態様は、第2態様に加え、前記膨張機及び前記凝縮器を収納している筐体を備え、前記筐体は、前記仕切りにより仕切られた、前記膨張機を収納する膨張機収納部と、前記凝縮器を収納する凝縮器収納部とを備える、空冷ユニットを提供する。
このような構成によれば、仕切りにより、膨張機と凝縮器のための風路との間の伝熱を低減できる。
本開示の第4態様は、第1−第3態様のいずれか1つに加え、前記凝縮器から吐出された前記作動媒体を循環させるポンプをさらに備えた、空冷ユニットを提供する。このような構成によれば、空冷ユニットの外部にポンプを別途設けることが不要となる。
本開示の第5の態様は、第4態様に加え、前記膨張機は、前記ポンプよりも上側に位置している、空冷ユニットを提供する。このような位置関係によれば、暖められた空気が上昇する性質に基づき、膨張機からポンプへの熱移動を低減できる。
本開示の第6態様は、第1態様に加え、前記凝縮器から吐出された前記作動媒体を循環させるポンプと、前記膨張機、前記凝縮器及び前記ポンプを収納している筐体と、をさらに備え、前記伝熱低減体は、前記筐体の内部に配置され、前記筐体の内部空間を、少なくとも、前記膨張機が配置された膨張機収納部と、前記凝縮器が配置された凝縮器収納部と、前記ポンプが配置されたポンプ収納部とに仕切る仕切りを備えた、空冷ユニットを提供する。仕切りによって、膨張機、ポンプ及び凝縮器の間の熱移動が低減される。
本開示の第7態様は、第6態様に加え、前記膨張機収納部は、前記ポンプ収納部よりも上側に位置している、空冷ユニットを提供する。このような位置関係によれば、暖められた空気が上昇する性質に基づき、膨張機収納部からポンプ収納部への熱移動を低減できる。
本開示の第8態様は、第6又は第7態様に加え、前記ポンプ収納部に配置され、前記空冷ユニット又は前記ランキンサイクル装置の制御を行う制御器をさらに備えた、空冷ユニットを提供する。制御器がポンプ収納部に配置されていると、制御器の温度が過度に上昇することを抑制できる。
本開示の第9態様は、第6−第8態様のいずれか1つに加え、前記膨張機収納部に配置され、前記ポンプから吐出された前記作動媒体と前記膨張機から吐出された前記作動媒体との間で熱交換を生じさせる再熱器をさらに備えた、空冷ユニットを提供する。膨張機収納部に再熱器が配置されていると、再熱器によって直接的に又は再熱器に接続された配管を通じて、膨張機収納部の熱を回収できる。
本開示の第10態様は、第6−第9態様のいずれか1つに加え、前記膨張機を前記空冷ユニットの外部に設けられた蒸発器に接続するための第1流路が前記膨張機収納部を経由して前記筐体の外部に延びており、前記ポンプを前記空冷ユニットの外部に設けられた前記蒸発器に接続するための第2流路が前記膨張機収納部を経由して前記筐体の外部に延びており、前記蒸発器の出口と接続された配管を前記第1流路に接続するための第1接続部及び前記蒸発器の入口と接続された配管を前記第2流路に接続するための第2接続部が前記筐体の外部にそれぞれ位置している、空冷ユニットを提供する。このような構成によれば、凝縮器のための風路及びポンプに及ぶ伝熱を低減できる。
本開示の第11態様は、第3、6−10態様のいずれか1つに加え、前記膨張機収納部を囲んでいる第1の断熱材をさらに備えた、空冷ユニットを提供する。膨張機収納部が第1の断熱材で囲まれている場合、膨張機に接続された高温の配管も同時に断熱できる。
本開示の第12態様は、第3、第6−第9態様のいずれか1つに加え、前記膨張機収納部に配置され、前記作動媒体を蒸発させる蒸発器をさらに備えた、空冷ユニットを提供する。蒸発器が膨張機収納部に配置されていると、蒸発器と凝縮器のための風路との間の伝熱を低減できるとともに、蒸発器とポンプとの間の伝熱を低減できる。
本開示の第13態様は、第6−第10態様のいずれか1つに加え、前記作動媒体が前記膨張機をバイパスして流れるバイパス流路と、前記バイパス流路に配置され、前記バイパス流路における前記作動媒体の流量を調節する制御弁と、をさらに備え、前記制御弁が前記ポンプ収納部に配置されている、空冷ユニットを提供する。制御弁が低温のポンプ収納部に配置されていると、熱によって制御弁がダメージを受けることを抑制できる。
本開示の第14態様は、第3、第6−第12態様のいずれか1つに加え、前記作動媒体が前記膨張機をバイパスして流れるバイパス流路と、前記バイパス流路に配置され、前記バイパス流路における前記作動媒体の流量を調節する制御弁と、をさらに備え、前記制御弁が前記膨張機収納部に配置されている、空冷ユニットを提供する。制御弁が膨張機収納部に配置されていると、バイパス流路の上流部分にある高温の作動媒体から凝縮器、ポンプなどの低温の構成要素に伝熱することを低減できる。
本開示の第15態様は、第3、第6−第12態様のいずれか1つに加え、前記作動媒体が前記膨張機をバイパスして流れるバイパス流路と、前記バイパス流路に配置され、前記バイパス流路における前記作動媒体の流量を調節する制御弁と、をさらに備え、前記制御弁が前記凝縮器収納部に配置されている、空冷ユニットを提供する。制御弁が低温の凝縮器収納部に配置されていると、熱によって制御弁がダメージを受けることを抑制できる。
本開示の第16態様は、第4−第10、第13態様のいずれか1つに加え、前記ポンプは、前記凝縮器の風上側に配置されている、空冷ユニットを提供する。このような位置関係によれば、凝縮器に供給されるべき空気でポンプを冷却できる。
本開示の第17態様は、第4−第7態様のいずれか1つに加え、前記空冷ユニット又は前記ランキンサイクル装置の制御を行う制御器をさらに備え、前記ポンプから吐出された前記作動媒体で前記制御器が冷却される、空冷ユニットを提供する。ポンプの出口の作動媒体は、例えば、液相状態にあり、例えば20−50℃の温度を有する。このような作動媒体は、制御器の冷却に使用されうる。
本開示の第18態様は、第4−第8、第17態様のいずれか1つに加え、前記ポンプから吐出された前記作動媒体と前記膨張機から吐出された前記作動媒体との間で熱交換を生じさせる再熱器をさらに備えた、空冷ユニットを提供する。再熱器において、膨張機から吐出された作動媒体の熱エネルギーをポンプから吐出された作動媒体に伝えることができる。
本開示の第19態様は、第4又は第5態様に加え、前記膨張機、前記凝縮器及び前記ポンプを収納している筐体をさらに備え、前記膨張機を前記空冷ユニットの外部に設けられた蒸発器に接続するための第1流路及び前記ポンプを前記空冷ユニットの外部に設けられた前記蒸発器に接続するための第2流路がそれぞれ前記筐体の外部に延びており、前記蒸発器の出口と接続された配管を前記第1流路に接続するための第1接続部及び前記蒸発器の入口と接続された配管を前記第2流路に接続するための第2接続部は、前記膨張機又は前記ポンプが配置された空間から見て、前記凝縮器が配置された空間とは反対側に設けられている、空冷ユニットを提供する。このような構成によれば、接続部と凝縮器のための風路との間の伝熱を低減できる。
本開示の第20態様は、第1−第19態様のいずれか1つに加え、前記凝縮器がフィンチューブ熱交換器を含む、空冷ユニットを提供する。フィンチューブ熱交換器は、空冷ユニットのコストの節約及び設置面積の低減に寄与する。
本開示の第21態様は、第20態様に加え、前記フィンチューブ熱交換器は、気流方向の上流側に配置された上流部分と、前記気流方向の下流側に配置された下流部分とを含み、前記上流部分と前記下流部分との間には隙間が形成されている、空冷ユニットを提供する。このような構成によれば、気流方向で熱が移動しにくいので、冷却された作動媒体が再度加熱されることを回避できる。
本開示の第22態様は、第1−第19態様のいずれか1つに加え、前記凝縮器は、気流方向の上流側に配置された上流部分と、前記気流方向の下流側に配置された下流部分とを含む、空冷ユニットを提供する。このような構成によれば、作動媒体と空気とが対向流の形式で熱交換するように凝縮器の配管を並べたり、配管の内径を変更したり、フィンの仕様を決定したりすることができる。
本開示の第23態様は、第22態様に加え、前記上流部分は、前記凝縮器において、前記気流方向の最も上流側に位置している部分であり、前記上流部分に前記凝縮器の出口が設けられている、空冷ユニットを提供する。このような構成によれば、空気と作動媒体とが対向流の形式で熱交換するので、高い熱交換効率を達成できる。
本開示の第24態様は、第22又は第23態様に加え、前記下流部分は、前記凝縮器において、前記気流方向の最も下流側に位置している部分であり、前記下流部分に前記凝縮器の入口が設けられている、空冷ユニットを提供する。このような構成によれば、空気と作動媒体とが対向流の形式で熱交換するので、高い熱交換効率を達成できる。
本開示の第25態様は、第2又は第3態様に加え、前記仕切りは、前記膨張機が配置された空間から前記風路に空気が移動することを低減する位置又は前記風路から前記膨張機が配置された空間に空気が移動することを低減する位置に配置される、空冷ユニットを提供する。空気の移動を低減することによって、対流による熱伝達を低減できる。
本開示の第26態様は、第2又は第3態様に加え、前記仕切りは、前記風路に気流が形成されることを補助するように構成されている、空冷ユニットを提供する。このような構成によれば、風路での損失を抑えつつ、凝縮器に空気を誘導することができる。
本開示の第27態様は、第1−第26態様のいずれか1つに加え、前記凝縮器の風上側に配置され、前記凝縮器に空気を供給するファンをさらに備えた、空冷ユニットを提供する。このような位置関係によれば、凝縮器で加熱された空気によってファンを駆動するためのモータが加熱されることを回避できる。
本開示の第28態様は、第1−第7、第19、第25、第26態様のいずれか1つに加え、前記凝縮器の風上側に配置され、前記空冷ユニット又は前記ランキンサイクル装置の制御を行う制御器をさらに備えた、空冷ユニットを提供する。このような位置関係によれば、凝縮器に供給されるべき空気によって制御器を冷却できる。
本開示の第29態様は、第1−第9、第18、第19、第25、第26、第28態様のいずれか1つに加え、前記作動媒体を蒸発させる蒸発器をさらに備えた、空冷ユニットを提供する。このような構成によれば、空冷ユニットの外部に蒸発器を別途設けることが不要となる。
本開示の第30態様は、第1−第29態様のいずれか1つに加え、前記伝熱低減体は、前記膨張機を囲んでいる第2の断熱材を備える、空冷ユニットを提供する。第2の断熱材によれば、膨張機と凝縮器のための風路との間の伝熱を低減できる。
本開示の第31態様は、第1−第30態様のいずれか1つに加え、前記膨張機から吐出された前記作動媒体がそれぞれに流れる複数の分岐流路をさらに備え、前記複数の分岐流路のそれぞれが前記凝縮器に接続されている、空冷ユニットを提供する。このような構成によれば、圧力損失を低減することができるので、凝縮器の効率を高めることができる。
本開示の第32態様は、第1−第31態様のいずれか1つの空冷ユニットを備えるランキンサイクル装置を提供する。このような構成によれば、伝熱低減体により、膨張機と凝縮器のための風路との間の伝熱を低減でき、従来よりもランキンサイクル装置の効率を向上することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施形態1)
図1及び図2に示すように、本実施形態の空冷ユニット100は、膨張機11、凝縮器12、ポンプ13、接続部14、接続部15、制御器16及び筐体30を備えている。膨張機11、凝縮器12、ポンプ13及び制御器16は、筐体30に収納されている。図3に示すように、空冷ユニット100は、蒸発器24を備えたランキンサイクル装置106を構築するために使用される。ランキンサイクル装置106は、膨張機11、凝縮器12、ポンプ13及び蒸発器24を備えており、これらの構成要素は、閉回路を形成するように配管によって上記の順番で環状に接続されている。ランキンサイクル装置106は、熱源104から熱を回収する。すなわち、熱源104から供給された熱によって蒸発器24の中の作動媒体が加熱される。熱源104の種類は特に限定されない。熱源104の一例は、工場の廃熱経路である。廃熱経路には、廃熱を運ぶ熱媒体(空気、排気ガス、水蒸気、オイルなど)が流れる。
ランキンサイクル装置106は、作動媒体を蒸発させる蒸発器24を必要とする。蒸発器24の構造は、熱源104から供給される熱媒体の温度、流量、物性などの条件に応じて適切に設計されうる。従って、蒸発器24は、空冷ユニット100から独立した構成要素であってもよい。本実施形態では、蒸発器24は、空冷ユニット100の外部に設けられている。
図3に示すように、接続部14と蒸発器24の入口とが配管によって接続されている。接続部15と蒸発器24の出口とが配管によって接続されている。接続部14を経由して、空冷ユニット100から蒸発器24に作動媒体が送られる。作動媒体は、蒸発器24において熱エネルギーを受け取り、気化する。気相状態の作動媒体は、接続部15を経由して空冷ユニット100に戻る。
なお、本実施形態では、接続部14及び接続部15を設ける形態を示しているが、接続部14及び接続部15を設けない形態であってもよい。例えば、筐体30内に蒸発器24を設ける場合、接続部14及び接続部15を設けなくても構わない。
膨張機11は、作動媒体を膨張させることによって作動媒体の膨張エネルギーを回転動力に変換する。膨張機11の回転軸には、発電機17が接続されている。膨張機11によって発電機17が駆動される。膨張機11は、例えば、容積型又はターボ型の膨張機である。容積型の膨張機として、スクロール膨張機、ロータリ膨張機、スクリュー膨張機、往復膨張機などが挙げられる。ターボ型の膨張機は、いわゆる膨張タービンである。
膨張機11として、容積型の膨張機が推奨される。一般に、容積型の膨張機は、ターボ型の膨張機よりも広範囲の回転数で高い膨張機効率を発揮する。例えば、高効率を維持したまま、定格回転数の半分以下の回転数で容積型の膨張機を運転することも可能である。つまり、高効率を維持したまま、発電量を定格発電量の半分以下に低下させることができる。容積型の膨張機はこのような特性を持っているので、容積型の膨張機を使用すれば高効率を維持したまま発電量を増減できる。
本実施形態では、膨張機11の密閉容器の中に発電機17が配置されている。つまり、膨張機11は、全密閉型の膨張機である。ただし、膨張機11は、半密閉型又は開放型の膨張機であってもよい。
凝縮器12は、空気と膨張機11から吐出された作動媒体とを熱交換させることによって、作動媒体を冷却し、凝縮させる。凝縮器12として、公知の空冷式の熱交換器を使用できる。空冷式の熱交換器として、フィンチューブ熱交換器が挙げられる。フィンチューブ熱交換器は、空冷ユニット100のコストの節約及び設置面積の低減に寄与する。凝縮器12の構造は、空冷ユニット100の設置場所、熱源104からランキンサイクル装置106に供給される熱量などに応じて適切に決定される。
空冷ユニット100は、さらに、凝縮器12に空気を供給するファン18を備えている。ファン18も筐体30の中に配置されている。ファン18の働きによって、凝縮器12に空気を供給することができる。ファン18は、例えば、プロペラファンである。
ポンプ13は、凝縮器12から流出した作動媒体を吸い込んで加圧し、加圧された作動媒体を蒸発器24に供給する。ポンプ13として、一般的な容積型又はターボ型のポンプを使用できる。容積型のポンプとして、ピストンポンプ、ギヤポンプ、ベーンポンプ、ロータリポンプなどが挙げられる。ターボ型のポンプとして、遠心ポンプ、斜流ポンプ、軸流ポンプなどが挙げられる。
蒸発器24は、工場、焼却炉などの施設から排出された廃熱エネルギーを回収する熱交換器である。蒸発器24は、例えば、フィンチューブ熱交換器であり、熱源104である工場の廃熱経路(例えば排気ダクト)に配置されうる。作動媒体は、蒸発器24において廃熱エネルギーによって加熱され、蒸発する。
ランキンサイクル装置106の作動媒体として、例えば、有機作動媒体を使用できる。有機作動媒体として、ハロゲン化炭化水素、炭化水素、アルコールなどが挙げられる。ハロゲン化炭化水素として、R−123、R−245fa、R−1234zeなどが挙げられる。炭化水素として、プロパン、ブタン、ペンタン、イソペンタンなどのアルカンが挙げられる。アルコールとして、エタノールなどが挙げられる。これらの有機作動媒体は、単独で使用してもよいし、2種類以上の混合物を使用してもよい。作動媒体として、水、二酸化炭素、アンモニアなどの無機作動媒体を使用できる可能性もある。
制御器16は、ポンプ13、発電機17、ファン18などの制御対象を制御する。つまり、制御器16は、空冷ユニット100又はランキンサイクル装置106の制御を行う。制御器16として、A/D変換回路、入出力回路、演算回路、記憶装置などを含むDSP(Digital Signal Processor)を使用できる。制御器16には、ランキンサイクル装置106を適切に運転するためのプログラムが格納されている。
筐体30は、膨張機11、凝縮器12、ポンプ13などの構成要素を収納している容器である。筐体30は、例えば、金属で作られている。図1及び図2に示すように、筐体30は、例えば、直方体の形状を有する。筐体30の互いに向かい合う1組の側面30p及び30qには、空気を筐体30の内部空間に導くための開口及び空気を筐体30の内部空間から排出するための開口がそれぞれ形成されている。
次に、空冷ユニット100の内部の構造を詳細に説明する。
図1に示すように、空冷ユニット100は、さらに、膨張機11と凝縮器12のための風路との間に配置された仕切り19を備えている。そして、仕切り19によって、膨張機11と凝縮器12のための風路との間の伝熱が低減されている。すなわち、仕切り19によれば、膨張機11と凝縮器12のための風路との間の伝熱を低減できる。仕切り19は、上記伝熱低減体の一例である。仕切り19の形状及び材料は特に限定されない。仕切り19は、例えば、板状の部材である。仕切り19の材料は、金属(鉄、ステンレス、アルミニウムなど)、樹脂、セラミックなどの公知の材料である。
ここで、凝縮器12のための風路とは、作動媒体を冷却するために凝縮器12に供給される冷却用の空気の空冷ユニット100(筐体30)の内部での流路を意味する。すなわち、凝縮器12は、空冷ユニット100において、冷却用の空気の風路上に配置されている。風路を流れる空気によって、凝縮器12を流れる作動媒体が冷却される。
筐体30の内部空間は、仕切り19によって、膨張機収納部32と凝縮器収納部34とに仕切られている。膨張機収納部32は、膨張機11が配置された空間である。凝縮器収納部34は、凝縮器12が配置された空間である。
仕切り19は、望ましくは、膨張機収納部32と凝縮器収納部34とを連通する穴、隙間などの通路が存在しないように、筐体30の内部空間を完全に仕切っている。しかし、部品の配置などの設計上の都合により、膨張機収納部32と凝縮器収納部34とを完全に隔てることが難しい場合も考えられる。膨張機11と凝縮器12のための風路との間の伝熱ができるだけ低減されるように配慮されている限り、膨張機収納部32と凝縮器収納部34とが仕切り19によって完全に隔てられていなくてもよい。
ランキンサイクル装置106において、作動媒体は、蒸発器24で加熱された直後に最も高い温度を有する。空冷ユニット100において高温の作動媒体が流れる場所は、接続部15から膨張機11の入口への流路50である。従って、膨張機収納部32の温度も高温となる。工場、焼却炉などの施設から排出された廃熱エネルギーを回収し、発電を行う場合、廃熱の温度は、廃熱として捨てられる前の熱の用途、廃熱の回収条件などに左右される。また、廃熱の温度は、蒸発器24の設置条件にも左右される。膨張機11の入口において、作動媒体の温度は、例えば200℃まで上昇することが想定される。
他方、ランキンサイクル装置106において、作動媒体は、凝縮器12で冷却された直後に最も低い温度を有する。従って、凝縮器収納部34に最も低温の領域が形成される。凝縮器収納部34には、ファン18が配置されている。空気を凝縮器12に供給するための風路が凝縮器収納部34に形成されている。図2において、凝縮器収納部34を通過する破線矢印は、冷却用の空気の流れを表す流線のうち代表的な流線であり、気流方向を表している。筐体30の内部空間が仕切り19で仕切られている場合には、実質的に、凝縮器収納部34が、凝縮器12のための風路である。空気は、凝縮器12のための風路で最も低い温度を有する。凝縮器12のための風路における空気の温度も空冷ユニット100の周囲の温度の影響を受けるが、概ね周囲の温度と等しく、例えば、−20−40℃である。
このように、200℃の高温領域と−20−40℃の低温領域とが空冷ユニット100の中に共存する。これらの領域の間には150℃以上の温度差がある。空冷ユニット100におけるこれらの領域の配置は、ランキンサイクル装置106の性能を向上させるうえで有用であり、空冷ユニット100の小型化を図るうえで有用である。仮に、仕切り19を撤去した場合、熱を遮蔽することを目的としない空気を除き、200℃の高温領域と−20−40℃の低温領域とを熱的に遮る物体が存在しない。そのため、大きい温度差を持つ両領域は、互いに熱的影響を及ぼし合う。
膨張機11に及ぶ熱的影響としては、膨張機11からの熱損失が考えられる。膨張機11と凝縮器12のための風路との間の伝熱が低減されていない場合、例えば、風路に膨張機11が配置されている場合、風路の空気に高温の膨張機11から熱が移動する。このような熱移動は、蒸発器24で回収された熱エネルギーの一部が発電に使用されることなく空気中に捨てられることを意味し、ランキンサイクル装置106の損失を意味する。また、膨張機11に供給される作動媒体の温度が下がると、発電効率が低下し、発電量も減少する。従って、仕切り19によって膨張機11と凝縮器12のための風路との間の伝熱を低減することは、蒸発器24で回収された熱エネルギーを無駄なく膨張機11に供給し、膨張機11でより多くの電気を発生させるために有用である。
凝縮器12のための風路に及ぶ熱的影響としては、ランキンサイクル装置106の低圧側の圧力条件への影響が考えられる。膨張機11と凝縮器12のための風路との間の伝熱が低減されていない場合(例えば、凝縮器12の風上側に膨張機11が配置されている場合)、風路の空気に膨張機11から熱が移動する。その結果、風路の空気の温度が上昇する。風路の空気の温度が上昇することは、凝縮器12において作動媒体を冷却するための空気の温度が上昇することを意味する。空冷式の熱交換器において、作動媒体と空気との間の温度差は、風量、熱交換器の寸法、作動媒体の循環量などの条件によって変化する。熱交換器の熱交換量が同一の条件では、作動媒体と空気との間の温度差は概ね一定である。そのとき、空気の温度が高いほど、作動媒体の温度も上がる。ここで、凝縮器12の内部において、作動媒体の大部分は気液二相状態にある。作動媒体の温度と作動媒体の圧力との間には相関関係がある。温度が高いほど、圧力も高い。つまり、風路の空気の温度の上昇は、凝縮器12における作動媒体の圧力(ランキンサイクル装置106の低圧側の圧力)の上昇を招く。
ランキンサイクル装置106において、高圧側の圧力、低圧側の圧力などの圧力条件は、膨張機11、ポンプ13又は蒸発器24での受熱量などの様々な要因によって決定される。一般的な傾向として、低圧側の圧力が上がると、高圧側の圧力も上がる。ただし、高圧側の圧力には、耐圧及び製品安全上の観点から上限が設定される。一般的には、高圧側の圧力が上限を超えないように制御が行われる。低圧側の圧力が上昇したとしても、高圧側の圧力は上限を超えることができない。
ランキンサイクル装置106においては、膨張機11の設計容積比などに応じて、高い性能を発揮できる圧力条件が一義的に決まる。仮に、高圧側の圧力を制御することができず、膨張機11からの伝熱によって低圧側の圧力が上昇し続けると、圧力を制御することが困難となり、ランキンサイクル装置106を高効率で運転できない。従って、仕切り19によって膨張機11と凝縮器12のための風路との間の伝熱を低減することは、凝縮器12における作動媒体の圧力の上昇を低減し、ランキンサイクル装置106に制御の自由度を持たせるうえで有用である。
また、膨張機11と凝縮器12のための風路との間の伝熱を低減するために、仕切り19に代えて、又は仕切り19とともに、空冷ユニット100は、膨張機11を囲んでいる断熱材36(第2の断熱材)をさらに備えていてもよい。断熱材36によれば、膨張機11と凝縮器12のための風路との間の伝熱を低減できる。断熱材36は、上記伝熱低減体の一例である。断熱材36として、織布、不織布、樹脂膜、発泡断熱材、真空断熱材などを使用できる。断熱材36は、膨張機11に直接接触する(密着する)ことによって膨張機11を囲んでいてもよい。膨張機11が完全に断熱材36で覆われていてもよいし、膨張機11が部分的に断熱材36で覆われていてもよい。また、断熱材36は、必ずしも膨張機11に密着していなくてもよい。断熱材36と膨張機11との間に隙間があってもよい。
空冷ユニット100は、断熱材36に代えて又は断熱材36とともに、膨張機収納部32を1つの空間として囲んでいる断熱材37(第1の断熱材)を備えていてもよい。膨張機収納部32が断熱材37で囲まれている場合、膨張機11に接続された高温の配管も同時に断熱できる。この場合、高温の配管に断熱材を直接巻き付けることによって得られる断熱効果と同じ断熱効果が得られる。空冷ユニット100の製造工程も簡略化できる。断熱材37として、織布、不織布、樹脂膜、発泡断熱材、真空断熱材などを使用できる。
空冷ユニット100は、さらに、仕切り19とは別に、膨張機11とポンプ13との間に配置された仕切り20を備えていてもよい。仕切り20は、上記伝熱低減体の一例である。仕切り20の形状及び材料は特に限定されない。仕切り20は、例えば、板状の部材である。仕切り20の材料は、金属、樹脂、セラミックなどの公知の材料である。仕切り19及び仕切り20は、単一の仕切りとして、筐体30の内部に配置されていてもよい。筐体30の内部空間は、仕切り19及び仕切り20によって、膨張機収納部32と、凝縮器収納部34と、ポンプ収納部38とに仕切られている。ポンプ収納部38は、ポンプ13が配置された空間である。仕切り20は、膨張機収納部32とポンプ収納部38との間の伝熱を低減する。すなわち、仕切り20によって膨張機11とポンプ13との間の熱移動が低減される。
膨張機11とポンプ13との間の伝熱の影響としては、膨張機11からの熱損失及びポンプ13の入口の加熱が考えられる。膨張機11からの熱損失は、熱エネルギーの損失を意味する。ポンプ13の入口の加熱は、ポンプ13の入口の作動媒体の過冷却度の低下を招く。加熱が強いと、ポンプ13の入口で作動媒体が液相状態から気液二相状態に変化する。その結果、ポンプ13の入口でキャビテーションが発生したり、ポンプ13の動作が不安定になったりする可能性がある。仕切り20は、これらの不利益を回避するために効果的である。
仕切り19と同様、仕切り20は必須ではない。膨張機11からポンプ13の出口の作動媒体に熱が伝わると、ポンプ13の出口の作動媒体の温度が上昇する。つまり、作動媒体によって熱エネルギーを回収できる。また、膨張機11が断熱材36で囲まれている場合、膨張機11からポンプ13への熱移動は低減される。さらに、ポンプ13(特に入口)を断熱材で囲うことによって、膨張機11からポンプ13の入口への伝熱が低減されうる。
本実施形態において、膨張機収納部32は、ポンプ収納部38よりも鉛直方向の上側に位置している。言い換えると、膨張機11は、ポンプ13よりも鉛直方向の上側に位置している。このような位置関係によれば、暖められた空気が上昇する性質に基づき、膨張機収納部32からポンプ収納部38への熱移動を低減できる。
また、制御器16は、凝縮器12の下方に配置されている。具体的には、凝縮器収納部34の下部(底部)に配置されている。凝縮器12の下方の空間の温度は、凝縮器12の下端よりも上方の空間の温度を下回る。このような位置に制御器16が配置されていると、制御器16が熱的ダメージをより受けにくい。このことは、ランキンサイクル装置106の長期信頼性にとって望ましい。
なお、制御器16の上記配設位置は、例示であって、これに限定されるものではない。制御器16は、筐体30内のいずれの箇所に設けてもよいし、筐体30外(つまり、空冷ユニット100外)に設けてもよい。
図1に示すように、凝縮器12における作動媒体の入口は、凝縮器12における作動媒体の出口よりも鉛直方向の上側に位置している。凝縮器12は、作動媒体が上から下に向かって流れるように構成されている。凝縮器12においては、高温かつ気相状態の作動媒体が空気によって冷却され、液相状態に変化する。上記の構成によれば、低密度かつ気相状態の作動媒体が凝縮器12の上部に入り、空気によって冷却され、高密度かつ液相状態に変化しながら凝縮器12の下部に移動する。つまり、上記の構成は、作動媒体を搬送するために必要なエネルギーの観点及び熱移動の観点で無駄が少ない。鉛直方向において、凝縮器12の上部に高温かつ低密度の作動媒体が存在し、凝縮器12の下部に低温かつ高密度の作動媒体が存在するように、凝縮器12が構成されていることが望ましい。なお、上記の構成に加え、制御器16も凝縮器収納部34の下部に配置されていることが望ましい。このようにすれば、制御器16をより低い温度の環境に置くことができる。
次に、空冷ユニット100の空冷式の凝縮器12の仕様を詳細に説明する。
当業者に知られているように、空気調和装置の室外機にはフィンチューブ熱交換器が使用されている。ファンによって室外機の内部に空気が供給され、熱交換器の中の冷媒と空気との間で熱交換が行われる。空気調和装置の室外機では、ファンは、通常、熱交換器に対して風下側に配置されている。仮に、ランキンサイクル装置106の空冷ユニット100において、空気調和装置の室外機と同様に、凝縮器12の風下側にファン18が配置されていると仮定すると、凝縮器12で加熱された空気がファン18に衝突する。その結果、ファン18及びファン18を駆動するためのモータが高温の空気によって加熱され、熱的ダメージを受けるおそれがある。
図2に示すように、本実施形態において、ファン18は、凝縮器12の風上側に配置されている。このような位置関係によれば、ファン18が配置された位置での空気の温度は、凝縮器12で加熱される前の空気の温度である。従って、凝縮器12で加熱された空気によってファン18を駆動するためのモータが加熱されることを回避できる。その結果、ファン18の長期信頼性が高まる。
また、本実施形態では、凝縮器12の風上側に制御器16が配置されている。このような位置関係によれば、凝縮器12に供給されるべき空気によって制御器16を冷却できる。また、凝縮器12によって制御器16が冷却されるように、制御器16が凝縮器12に接していてもよい。同様に、ポンプ13が凝縮器12の風上側に配置されていてもよい。例えば、図2に示す制御器16と同じ位置にポンプ13が配置されうる。このような位置関係によれば、凝縮器12に供給されるべき空気でポンプ13を冷却できる。ポンプ13の冷却と同時にポンプ13の入口の作動媒体も冷却できる。その結果、ポンプ13の入口の作動媒体が加熱されることによって過冷却度が減少し、ランキンサイクルが不安定となる現象を回避できる。図1では、制御器16は、ファン18の風下側に配置されている。ただし、制御器16とファン18との位置関係は特に限定されない。制御器16は、ファン18の風上側に配置されていてもよい。
凝縮器12は、気流方向の上流側に配置された上流部分12aと、気流方向の下流側に配置された下流部分12bとを含んでいてもよい。つまり、凝縮器12は、複数の列をなすように、気流方向に並べられた複数の部分12a及び12bを有していてもよい。このような構成によれば、作動媒体の温度勾配の方向(高温の上流部分12bから低温の下流部分12aに向かう方向)と空気の流れ方向とが互いに向かい合うように凝縮器12の配管を並べることができる。つまり、凝縮器12は、作動媒体と空気とが対向流の形式で熱交換を行う対向流熱交換器であってもよい。その結果、凝縮器12の効率を高めることができる。また、上記の構成によれば、凝縮器12の配管の内径を変更したり、フィンの仕様を決定したりすることも比較的容易である。上記の構成は、凝縮器12がフィンチューブ熱交換器で形成されている場合に採用しやすい。ただし、マイクロチャネル熱交換などの他の型式の熱交換器にも上記の構成を採用しうる。
上流部分12aは、凝縮器12において、気流方向の最も上流側に位置している部分でありうる。上流部分12aには凝縮器12の出口が設けられている。下流部分12bは、凝縮器12において、気流方向の最も下流側に位置している部分でありうる。下流部分12bには凝縮器12の入口が設けられている。このような構成によれば、空気と作動媒体とが対向流の形式で熱交換するので、高い熱交換効率を達成できる。なお。本実施形態では、凝縮器12は2列で形成されている。ただし、列の数は2列に限定されない。凝縮器12は、3以上の列数で形成されていてもよい。
図2においては、上流部分12aと下流部分12bとの間には隙間が形成されている。つまり、上流部分12aを形成している複数のフィンは、下流部分12bを形成している複数のフィンに連結されていない。上流部分12aを形成している複数のフィンは、下流部分12bを形成している複数のフィンとは別の部品である。気流方向で熱が移動しにくく、冷却された作動媒体が再度加熱されることを回避できるので、このような構成は望ましい。ただし、上流部分12aの複数のフィンと下流部分12bの複数のフィンとが互いに連結されていても問題はない。
本実施形態において、凝縮器12は、その全体を上から見たとき、L字の形状を有している。つまり、凝縮器12は、所定の角度(例えば90度)をなしている複数の平面状の部分で構成されている。詳細には、凝縮器12は、複数の平面状の上流部分12aと複数の平面状の下流部分12bとを含む。凝縮器12には、複数の方向から空気が供給される。このような構成は、設置面積に対する伝熱面積の増加に有利、つまり、空冷ユニット100の小型化に有利である。なお、凝縮器12が複数の平面状の部分で構成されている場合、上から見たときの凝縮器12の形状は、L字の形状に限定されない。例えば、凝縮器12を横から見たとき、凝縮器12がV字の形状を示すように各部分を配置することも可能である。空冷ユニット100の小型化に有利であるならば、凝縮器12の各部分は、L字又はV字の形状以外にも、設置面積に対する伝熱面積を増やすことができる形状を示すように配置されてもよい。
本実施形態では、作動媒体の流路に関し、1つの流路で膨張機11と凝縮器12とが接続されており、1つの流路で凝縮器12とポンプ13とが接続されている。ただし、図4に示すように、空冷ユニット100は、膨張機11の吐出口と凝縮器12の入口とを接続している流路40を備える。流路40は、膨張機11と凝縮器12との間で複数の分岐流路40a及び40bへと分岐していてもよい。複数の分岐流路40a及び40bのそれぞれが凝縮器12に接続されている。気相状態の作動媒体は、複数の分岐流路40a及び40bを通じて凝縮器12に導入される。気相状態の作動媒体の密度は低く、圧力損失が発生しやすい。図4に示す構成によれば、圧力損失を低減することができるので、凝縮器12の効率を高めることができる。なお、分岐流路の数は2つに限定されない。3つ以上の分岐流路が設けられていてもよい。
本実施形態において、仕切り19は、空気の移動方向を制限することによって、膨張機11と凝縮器12のための風路との間の伝熱を低減している。つまり、仕切り19は、膨張機11が配置された空間から凝縮器12のための風路に空気が移動することを低減できる位置に配置されている。又は、仕切り19は、凝縮器12のための風路から膨張機11が配置された空間に空気が移動することを低減できる位置に配置されていてもよい。これにより、膨張機11と風路との間の伝熱が低減されている。
具体的には、仕切り19は、凝縮器収納部34から膨張機収納部32へ空気が流れることを低減するとともに、膨張機収納部32から凝縮器収納部34へ空気が流れることを低減している。膨張機収納部32と凝縮器収納部34との間の空気の移動を低減することによって、対流による熱伝達を低減できる。仕切り19は、凝縮器収納部34と膨張機収納部32との間の空気の移動を禁止する構造を有していることが望ましい。例えば、空気の移動を許容するような穴が設けられていない金属板などを仕切り19として使用できる。これらのことは、仕切り20にも当てはまる。
また、仕切り19は、凝縮器12のための風路に気流が形成されることを補助するように構成されていてもよい。具体的には、仕切り19によって凝縮器12のための風路の壁面が形成されている。このような構成によれば、風路での損失を抑えつつ、凝縮器12に空気を誘導することができる。また、凝縮器12において、より高効率の熱交換が行われる。
膨張機11をランキンサイクル装置106の蒸発器24に接続するための流路50(第1流路)は筐体30の外部に延びている。流路50の端部には、空冷ユニット100の外部から流路50へ蒸発器24の出口に接続された配管を接続するための接続部15(第1接続部)が設けられている。接続部15は、膨張機11が配置された空間(膨張機収納部32)から見て、凝縮器12が配置された空間(凝縮器収納部34)とは反対側に設けられている。また、ポンプ13をランキンサイクル装置106の蒸発器24に接続するための流路51(第2流路)が筐体30の外部に延びている。流路51の端部には、空冷ユニット100の外部から流路51へ蒸発器24の入口に接続された配管を接続するための接続部14(第2接続部)が設けられている。接続部14は、膨張機11が配置された空間(膨張機収納部32)から見て、凝縮器12が配置された空間(凝縮器収納部34)とは反対側に設けられている。このように、接続部14及び接続部15は、凝縮器12のための風路から離れた位置、例えば、筐体30の外部に設けられている。接続部15を流れる作動媒体の温度は、例えば200℃に達する。そのため、接続部15が凝縮器12のための風路の近くに配置されると、接続部15と凝縮器12のための風路との間の伝熱を無視できない。本実施形態によれば、このような伝熱を低減できる。また、一方の接続部14が他方の接続部15の近く(例えば、筐体30の同じ面)に設けられていると、空冷ユニット100の外部から接続部14及び接続部15に配管が容易に接続されうる。もちろん、接続部14と接続部15との間の伝熱を低減するために、接続部14及び接続部15が筐体30の異なる2つの面にそれぞれ配置されていてもよい。
本実施形態では、ポンプ13は膨張機11の下方に配置されている。ただし、空冷ユニット100の設置面積、形状、大きさなどの条件に応じて、ポンプ13は、凝縮器12から見て膨張機11の反対側に配置されていてもよい。すなわち、ポンプ収納部38、凝縮器収納部34及び膨張機収納部32がこの順に横に並んでいてもよい。
本実施形態は、膨張機11と凝縮器12のための風路との間の伝熱を低減するための構成を開示している。ここで、凝縮器12は、風路を流れる空気によって、凝縮器12を流れる作動媒体を冷却する。従って、「膨張機11と凝縮器12のための風路との間の伝熱」は、「風路を介した膨張機11と凝縮器12との間の伝熱」と言い換えることができる。すなわち、本実施形態は、膨張機11が風路を介して凝縮器12に与える伝熱、及び/又は、凝縮器12が風路を介して膨張機11に与える伝熱を低減するための構成を開示しているとも言える。以下の実施形態についても同様である。
以下、空冷ユニットの他の実施形態を説明する。図1−図4を参照して説明した空冷ユニット100及びランキンサイクル装置106に関する説明は、技術的に矛盾しない限り、以下の実施形態にも適用されうる。また、以下の実施形態に関する説明は、技術的に矛盾しない限り、実施形態1の空冷ユニット100に適用されうるだけでなく、各実施形態の間で相互に適用されうる。実施形態1の空冷ユニット100に代えて、以下の実施形態で説明する空冷ユニットをランキンサイクル装置106に使用できる。
(実施形態2)
図5に示すように、本実施形態の空冷ユニット200は、実施形態1の空冷ユニット100に加え、再熱器21、バイパス流路22及び制御弁23を備えている。再熱器21、バイパス流路22及び制御弁23は、筐体30に収納されている。バイパス流路22は、作動媒体を膨張機11に流入させる流路50と、膨張機11から吐出された作動流体が流れる流路52とを膨張機11の外部で接続することにより、膨張機11をバイパスしている流路である。すなわち、バイパス流路22は、作動媒体が膨張機11を経由せずに再熱器21に流入することを可能にする流路である。空冷ユニット200が再熱器21を有していない場合、作動流体は、バイパス流路22を経由して凝縮器12に供給されうる。制御弁23は、バイパス流路22に配置されており、バイパス流路22における作動媒体の流量を調節する。
再熱器21は、膨張機11から吐出された作動媒体を凝縮器12に供給するための流路52の一部を形成している。再熱器21は、また、ポンプ13から吐出された作動媒体を蒸発器24に供給するための流路51の一部を形成している。再熱器21において、膨張機11から凝縮器12に供給されるべき作動媒体とポンプ13から蒸発器24に供給されるべき作動媒体との間で熱交換が行われる。膨張機11から吐出された作動媒体の温度は、例えば100−150℃である。再熱器21において、膨張機11から吐出された作動媒体の熱エネルギーをポンプ13から吐出された作動媒体に伝えることができる。これにより、凝縮器12で必要な冷却エネルギー及び蒸発器24で必要な加熱エネルギーを減らすことが可能となる。その結果、凝縮器12及び蒸発器24を小型化することが可能となる。
制御弁23は、開度を変更可能な弁である。制御弁23の開度を変更することによって、膨張機11をバイパスする作動媒体の流量を調節できる。例えば、ランキンサイクル装置106の起動時及び停止時のように、蒸発器24の出口の作動媒体の状態が過渡的に変化し、サイクルが不安定な状態にあるときに制御弁23を開く制御が実行される。ただし、制御弁23を開く時期は過渡期に限定されない。蒸発器24の出口の作動媒体の状態が安定した状態にあるときに制御弁23を開く制御が実行されてもよい。
図5に示すように、本実施形態においても、空冷ユニット200は仕切り19及び仕切り20を備えている。筐体30の内部空間は、仕切り19及び仕切り20によって、膨張機収納部32と、凝縮器収納部34と、ポンプ収納部38とに仕切られている。膨張機収納部32の温度、凝縮器収納部34の温度及びポンプ収納部38の温度を相互に比較すると、膨張機収納部32の温度が最も高い。膨張機収納部32の温度は、例えば200℃まで上昇する。仕切り19及び仕切り20によって膨張機11からの伝熱が低減されているので、凝縮器収納部34の温度及びポンプ収納部38の温度は、膨張機収納部32の温度よりも数10℃低い。
本実施形態では、再熱器21が膨張機収納部32に配置されている。膨張機収納部32に再熱器21が配置されていると、再熱器21によって直接的に又は再熱器21に接続された配管を通じて、膨張機収納部32の熱を回収できる。ポンプ13から吐出された作動媒体の温度は低く、例えば20−50℃である。膨張機11から吐出された作動媒体の温度は、例えば100−150℃である。ポンプ13から吐出された作動媒体の温度は、膨張機11から吐出された作動媒体の温度よりも低い。また、再熱器21から流出した作動媒体の温度も膨張機11から吐出された作動媒体の温度よりも低い。従って、膨張機11から放出された熱エネルギーは、再熱器21によってランキンサイクル装置106に回収されうる。
バイパス流路22及び制御弁23も膨張機収納部32に配置されている。制御弁23の上流側のバイパス流路22における作動媒体の温度は、膨張機11の入口における作動媒体の温度に概ね等しく、例えば200℃である。バイパス流路22及び制御弁23が膨張機収納部32に配置されていると、バイパス流路22の上流部分にある高温の作動媒体が凝縮器12、ポンプ13などの低温の構成要素に伝熱することを低減できる。
本実施形態のように、膨張機11、再熱器21、バイパス流路22及び制御弁23が1つの囲まれた空間(膨張機収納部32)に配置されていると、これらの構成要素を断熱材
で個別に覆う必要が無い。膨張機収納部32を断熱材37で囲うことによって膨張機収納部32を断熱することも可能である。その結果、空冷ユニット200の製造工程を簡略化できる。もちろん、膨張機11、再熱器21、バイパス流路22及び制御弁23が個別に断熱材で覆われていてもよい。
また、制御器16がポンプ収納部38に配置されている。ポンプ収納部38は、膨張機収納部32の温度よりも数10℃低い温度を有する空間であり、制御器16にとって有用な環境である。制御器16がポンプ収納部38に配置されていると、制御器16の温度が過度に上昇することを抑制できる。
また、制御器16がポンプ収納部38に配置されていると、ポンプ13の出口の作動媒体によって制御器16を冷却することができる。一般的に、制御器16は制御用の電子回路を搭載している。電子回路から熱が発生するので、制御器16は冷却されるべきである。実施形態1で説明したように、空気によって制御器16を冷却することも可能である。他方、本実施形態のように、ポンプ13から吐出された作動媒体によって制御器16を冷却することも可能である。周囲環境及びランキンサイクル装置106の運転条件に依存するが、ポンプ13の出口の作動媒体は、液相状態にあり、例えば20−50℃の温度を有する。このような作動媒体は、制御器16の冷却において有用である。具体的には、ポンプ13の出口に接続された流路51(配管)の一部(流路51a)を制御器16(制御器16の発熱部)に接触させることによって、制御器16を冷却することができる。これにより、制御器16の温度が過度に上昇することを抑制できる。なお、図6において、流路51は再熱器21を経由している。ただし、空冷ユニット200に再熱器21が設けられていない場合でも、ポンプ13の出口に接続された流路51を制御器16に接触させることによって、同様の効果が得られる。
本実施形態では、膨張機11をランキンサイクル装置106の蒸発器24に接続するための流路50(第1流路)が膨張機収納部32を経由して筐体30の外部に延びている。流路50に蒸発器24を接続するための接続部15が筐体30の外部に位置している。また、ポンプ13をランキンサイクル装置106の蒸発器24に接続するための流路51(第2流路)の一部(流路51b)が膨張機収納部32を経由して筐体30の外部に延びている。流路51に蒸発器24を接続するための接続部14が筐体30の外部に位置している。接続部14及び接続部15は、例えば、筐体30の膨張機収納部32を形成している部分に取り付けられている。このような構成によれば、比較的高温の作動媒体が流れる流路50及び流路51b(配管)を膨張機収納部32に収納することができる。その結果、凝縮器12のための風路及びポンプ13に及ぶ伝熱を低減できる。
(実施形態3)
図6に示すように、本実施形態の空冷ユニット300は、蒸発器102をさらに備えている。蒸発器102は、筐体30に収納されている。蒸発器102は、再熱器21から流出した作動媒体を空冷ユニット300の外部から供給された熱媒体(水、オイルなど)によって加熱し、蒸発させる。蒸発器102として、プレート熱交換器などの公知の熱交換器を使用できる。空冷ユニット300によれば、空冷ユニットの外部に蒸発器24を設けることが不要となる。
本実施形態においても、空冷ユニット300は、仕切り19及び仕切り20を備えている。筐体30の内部空間は、仕切り19及び仕切り20によって、膨張機収納部32と、凝縮器収納部34と、ポンプ収納部38とに仕切られている。蒸発器102は膨張機収納部32に配置されている。空冷ユニット300において、蒸発器102は最も高い温度を帯びる。蒸発器102が膨張機収納部32に配置されていると、蒸発器102と凝縮器12のための風路との間の伝熱を低減できるとともに、蒸発器102とポンプ13との間の伝熱を低減できる。
また、本実施形態において、制御弁23はポンプ収納部38に配置されている。制御弁23として、弁を電気的に駆動するアクチュエータを搭載した電動式の制御弁が使用されうる。アクチュエータが熱によって劣化する可能性がある。従って、制御弁23が低温のポンプ収納部38に配置されていると、熱によって制御弁23がダメージを受けることを抑制できる。その結果、制御弁23の長期信頼性が高まる。同じ理由により、制御弁23は、凝縮器収納部34に配置されていてもよい。
図5及び図6に示すように、実施形態2及び3において、バイパス流路22及び制御弁23は、再熱器21を有する空冷ユニット200及び300に設けられている。ただし、バイパス流路22及び制御弁23は、再熱器21を有していない空冷ユニット(例えば、実施形態1の空冷ユニット100)に設けられていてもよい。
(実施形態4)
図7に示すように、本実施形態の空冷ユニット400は、ファン18が筐体30の上部に配置されている。凝縮器12は、その全体を上から見たとき、U字の形状を有する。U字の形状を有する凝縮器12は、設置面積に対する伝熱面積の増加に有利である。凝縮器12は、筐体30の複数の側面(詳細には、3つの側面)に沿って配置されている。筐体30の複数の側面(3つの側面)から筐体30の内部空間に吸い込まれた空気が凝縮器12を経由して上に向かって吹き出されるように、凝縮器12のための風路が形成されている。凝縮器12がU字の形状を有するので、膨張機収納部32は凝縮器12によって3つの方向から囲まれている。膨張機11と凝縮器12との間には仕切り19があるので、膨張機11と凝縮器12との間の伝熱が仕切り19によって低減される。
本実施形態では、筐体30の側面から筐体30の内部空間に吸い込まれた空気が凝縮器12を経由して上に向かって吹き出されるように風路が形成されている。この場合、筐体30の内部空間から空気を排出するために、凝縮器12で加熱された空気による自然対流も利用できる。ただし、筐体30の上部から筐体30の内部空間に吸い込まれた空気が凝縮器12を経由して横に向かって吹き出されるように、凝縮器12のための風路が形成されていてもよい。また、凝縮器12は、その全体を上から見たとき、中空の矩形の形状を有していてもよい。つまり、筐体30の4つの側面に沿って凝縮器12が配置されていてもよい。さらに、側面だけでなく、筐体30の底面から筐体30の内部空間に空気が吸い込まれ、筐体30の外部に吹き出されるように、凝縮器12のための風路が形成されていてもよい。
本実施形態において、膨張機11、再熱器21及びポンプ13は膨張機収納部32に配置されている。膨張機11とポンプ13との間に再熱器21が位置している。再熱器21は、膨張機11の温度とポンプ13の温度との間の温度を帯びている。従って、上記の位置関係によれば、高温の膨張機11と低温のポンプ13との間の直接的な伝熱を低減することができる。
(実施形態5)
図8に示すように、本実施形態の空冷ユニット500は、膨張機11、凝縮器12、ファン18、仕切り19及び筐体30を備えている。膨張機11、凝縮器12及び仕切り19は、筐体30に収納されている。
図3に示す空冷ユニット100と同様に、空冷ユニット500は、蒸発器24を備えたランキンサイクル装置106を構築するために使用される。
筐体30は、膨張機11を収納する膨張機収納部32と、凝縮器12を収納する凝縮器収納部34とを備える。膨張機収納部32と凝縮器収納部34とは、仕切り19で仕切られる。
上記構成については、実施形態1と同様であるので、その詳細な説明を省略する。
なお、本実施形態では、上記伝熱低減体の一例として、仕切り19を用いているが、仕切り19に代えて、又は仕切り19とともに、図1等に示された断熱材36のように、膨張機11を囲む第2の断熱材(図示せず)を設けてもよい。
また、上記第2の断熱材に代えて、又は上記第2の断熱材とともに、図1等に示された断熱材37のように、膨張機収納部32を囲む第1の断熱材(図示せず)を設けても構わない。
また、図8には図示してないが、凝縮器12から吐出された作動流体を循環させるポンプを筐体30内に設けてもよいし、筐体30外(つまり、空冷ユニット500外)に設けてもよい。
また、図3に示すように蒸発器24が筐体30外に設けられる場合、空冷ユニット500と蒸発器24とを接続する、第1接続部、第2接続部が設けられる。ここで、第1接続部は、図1等に示された接続部15のように、第1流路50と、蒸発器24の出口に接続された配管とを接続する。また、第2接続部は、図1等に示された接続部14のように、第2流路51と、蒸発器24の入口に接続された配管とを接続する。
このとき、第1接続部、第2接続部は、実施形態1と同様に、筐体30外に設けてもよい。また、第1接続部、第2接続部は、膨張機11又はポンプが配置された空間から見て凝縮器12が配置された空間とは反対側に設けてもよい。
また、空冷ユニット500は、筐体30内に蒸発器を設けても構わない。この場合、例えば、図6に示すように、膨張機収納部32内に蒸発器102を設けてもよい。
また、本実施形態の空冷ユニット500は、実施形態2のように、作動媒体が膨張機11をバイパスして流れるバイパス流路と、バイパス流路に配置され、バイパス流路における作動媒体の流量を調節する制御弁とをさらに備え、制御弁が膨張機収納部32に配置されていてもよい。
また、本実施形態の空冷ユニット500は、実施形態3のように、作動媒体が膨張機11をバイパスして流れるバイパス流路と、バイパス流路に配置され、バイパス流路における作動媒体の流量を調節する制御弁とをさらに備え、制御弁が凝縮器収納部34に配置されていてもよい。
本明細書に開示された技術は、工場、焼却炉などの施設から排出された廃熱エネルギーを回収して発電を行う廃熱発電装置に有用である。また、本明細書に開示された技術は、廃熱エネルギーの回収だけでなく、ボイラーのような熱源を用いた発電装置に広く採用できる。
11 膨張機
12 凝縮器
13 ポンプ
14,15 接続部
16 制御器
17 発電機
18 ファン
19,20 仕切り
21 再熱器
22 バイパス流路
23 制御弁
24 蒸発器
32 膨張機収納部
34 凝縮器収納部
36,37 断熱材
38 ポンプ収納部
40 流路
40a,40b 分岐流路
50 流路(第1流路)
51 流路(第2流路)
52 流路
100,200,300,400,500 空冷ユニット
102 蒸発器
104 熱源
106 ランキンサイクル装置

Claims (16)

  1. ランキンサイクル装置に用いられる空冷ユニットであって、
    作動媒体を膨張させてエネルギーを回収する膨張機と、
    冷却用の空気の風路上に配置され、前記風路を流れる空気によって前記作動媒体を冷却する凝縮器と、
    前記膨張機及び前記凝縮器を収納している筐体と、
    前記膨張機と前記風路との間の伝熱を低減する伝熱低減体とを備える、空冷ユニット。
  2. 前記伝熱低減体は、前記膨張機と前記風路との間に配置された仕切りを備える、請求項1に記載の空冷ユニット。
  3. 記筐体は、
    前記仕切りにより仕切られた、
    前記膨張機を収納する膨張機収納部と、
    前記凝縮器を収納する凝縮器収納部とを備える、請求項2に記載の空冷ユニット。
  4. 前記凝縮器から吐出された前記作動媒体を循環させるポンプをさらに備えた、請求項1−3のいずれか1項に記載の空冷ユニット。
  5. 前記膨張機は、前記ポンプよりも上側に位置している、請求項4に記載の空冷ユニット。
  6. 前記筐体内に、前記凝縮器から吐出された前記作動媒体を循環させるポンプをさらに備え、
    前記伝熱低減体は、
    前記筐体の内部に配置され、前記筐体の内部空間を、少なくとも、前記膨張機が配置された膨張機収納部と、前記凝縮器が配置された凝縮器収納部と、前記ポンプが配置されたポンプ収納部とに仕切る仕切りを備えた、請求項1に記載の空冷ユニット。
  7. 前記筐体内に、前記凝縮器から吐出された前記作動媒体を循環させるポンプをさらに備え、
    前記膨張機を前記空冷ユニットの外部に設けられた蒸発器に接続するための第1流路が前記膨張機収納部を経由して前記筐体の外部に延びており、
    前記ポンプを前記空冷ユニットの外部に設けられた前記蒸発器に接続するための第2流路が前記膨張機収納部を経由して前記筐体の外部に延びており、
    前記蒸発器の出口と接続された配管を前記第1流路に接続するための第1接続部及び前記蒸発器の入口と接続された配管を前記第2流路に接続するための第2接続部が前記筐体の外部にそれぞれ位置している、請求項3に記載の空冷ユニット。
  8. 前記膨張機収納部を囲んでいる第1の断熱材をさらに備えた、請求項3、6、7のいずれか1項に記載の空冷ユニット。
  9. 前記作動媒体が前記膨張機をバイパスして流れるバイパス流路と、
    前記バイパス流路に配置され、前記バイパス流路における前記作動媒体の流量を調節する制御弁と、
    をさらに備えた、請求項1−8のいずれか1項に記載の空冷ユニット。
  10. 前記空冷ユニット又は前記ランキンサイクル装置の制御を行う制御器をさらに備え、
    前記ポンプから吐出された前記作動媒体で前記制御器が冷却される、請求項4−6のいずれか1項に記載の空冷ユニット。
  11. 前記ポンプから吐出された前記作動媒体と前記膨張機から吐出された前記作動媒体との間で熱交換を生じさせる再熱器をさらに備えた、請求項4−6、10のいずれか1項に記載の空冷ユニット。
  12. 前記凝縮器の風上側に配置され、前記凝縮器に空気を供給するファンをさらに備えた、請求項1−11のいずれか1項に記載の空冷ユニット。
  13. 前記凝縮器の風上側に配置され、前記空冷ユニット又は前記ランキンサイクル装置の制御を行う制御器をさらに備えた、請求項1−6のいずれか1項に記載の空冷ユニット。
  14. 前記作動媒体を蒸発させる蒸発器をさらに備えた、請求項1−6、11、13のいずれか1項に記載の空冷ユニット。
  15. 前記伝熱低減体は、前記膨張機を囲んでいる第2の断熱材を備える、請求項1−14のいずれか1項に記載の空冷ユニット。
  16. 請求項1−15のいずれか1項に記載の空冷ユニットを備えるランキンサイクル装置。


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