JP2018009458A - バイナリー発電システムおよび作動媒体ポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】効率化が図られたバイナリー発電システムおよび作動媒体ポンプを提供する。【解決手段】バイナリー発電システム1の作動媒体ポンプ10は、吸入口11および吐出口12が形成されたポンプケーシング21と、ポンプケーシング21内のポンプ室30に収容されて駆動軸20と一緒に回転可能なポンプロータ25とを含むポンプ部Aと、駆動軸20を収容するモータケーシング22と、モータケーシング22の周壁部23に固定された固定子28と、固定子28に対向するように配置された回転子27と、を含むモータ部Bと、を備える。モータケーシング22は、回転子27の両側に形成された第1モータ室31および第2モータ室32を含む。モータケーシング22の周壁部23の内周面23aには、回転軸線L方向に延び、第1モータ室31および第2モータ室32の両方に連通する複数の溝部40が設けられている。【選択図】図2

Description

本発明は、バイナリー発電システムおよび作動媒体ポンプに関する。
近年、低温の廃熱等からエネルギー回収を行い、電力を発生させるバイナリー発電システムが知られている。バイナリー発電システムは、作動媒体(あるいは冷媒とも呼ばれる)を蒸発させる蒸発器と、その蒸気に仕事をさせて発電を行う膨張発電機と、仕事をした蒸気を凝縮させる凝縮器と、を備える。バイナリー発電システムでは、これらの蒸発器、膨張発電機、および凝縮器の間で作動媒体を循環させるため、作動媒体ポンプが用いられる。
バイナリー発電を効率的に行うために、種々のポンプが検討されている。たとえば、特許文献1に記載の技術では、従来のキャンドモータにおける問題点に着目し、モータ効率を改善し、液化された冷媒を安定的に送り出すことのできる小型のポンプが発案されている。具体的には、ポンプの駆動軸に、ポンプ室とモータ室とを連通する連通穴が設けられている。モータ室には、ポンプ室と反対側に位置する空間が設けられており、この空間がバイナリー発電システムの低圧ラインに接続されている。
特開2015−108327号公報
特許文献1に記載のポンプでは、駆動軸に連通穴が設けられるため、冷媒が撹拌され、撹拌によって加熱され得る。冷媒が必要以上に加熱されてしまうと、たとえば、冷媒のガス化を引き起こす等の懸念がある。仮にガス化が生じなくても、駆動軸の内部を冷媒が流れることで、損失が発生し得る。あるいは、風損の増加を招くおそれもある。本発明は、効率化が図られたバイナリー発電システムおよび作動媒体ポンプを提供する。
本発明の一態様は、蒸発器と膨張発電機と凝縮器とを備え、蒸発器で蒸発させた作動媒体を用いて膨張発電機で発電を行うバイナリー発電システムであって、凝縮器と蒸発器との間を接続する作動媒体の循環ラインに設けられた作動媒体ポンプを備え、作動媒体ポンプは、循環ラインにそれぞれ接続される作動媒体の吸入口および吐出口が形成されたポンプケーシングと、ポンプケーシング内のポンプ室に収容されて駆動軸と一緒に回転可能なポンプロータとを含むポンプ部と、ポンプ部のポンプロータを回転させるためのモータ部であって、駆動軸の一部を収容するモータケーシングと、モータケーシングの周壁部に固定された固定子と、駆動軸の一部に固定されると共に駆動軸の径方向で固定子に対向するように配置された回転子と、を含むモータ部と、を備え、モータケーシングは、駆動軸の回転軸線方向における回転子のポンプ室側に形成され、ポンプ室に連通する第1モータ室と、回転軸線方向における回転子のポンプ室とは反対側に形成された第2モータ室と、モータケーシングに形成されて第2モータ室とモータケーシングの外部とを連通させる排出口と、を含み、モータケーシングの周壁部の内周面には、少なくとも回転軸線方向に延び、第1モータ室および第2モータ室の両方に連通する1つまたは複数の溝部が設けられている。
このバイナリー発電システムによれば、循環ラインに設けられた作動媒体ポンプは、吸入口から作動媒体を吸入し、ポンプ室内のポンプロータの回転によって、吐出口から作動媒体を吐出する。モータ部のモータケーシングは、回転子の両側に第1モータ室と第2モータ室とを含む。第1モータ室は、ポンプ室に連通しているので、一部の作動媒体は第1モータ室に流入し得る。モータケーシングの周壁部の内壁面に設けられた溝部は、第1モータ室および第2モータ室の両方に連通するので、第1モータ室内の作動媒体は、溝部を通って第2モータ室に流入し得る。このとき、作動媒体は、周壁部を介してモータ部で発生した熱を吸収し、これによってモータ部が冷却される。このように、作動媒体は、回転せずに静止している溝部(つまり周壁部と固定子との間)を通るので、回転する駆動軸の内部を通る場合に比して、撹拌されにくくなっている。よって、作動媒体に対する加熱を抑えることができ、上記したガス化や風損の増加などを防ぐことができる。よって、バイナリー発電システム全体として、効率化が図られる。
いくつかの態様において、溝部は複数であり、複数の溝部は、内周面の周方向において等間隔に設けられている。この場合、作動媒体は、等間隔に設けられた複数の溝部を通り得る。よって、より確実に作動媒体を溝部に通すことができる。複数の溝部により、モータケーシングに対する冷却効果も高められる。
いくつかの態様において、固定子は、コア部と、コア部に巻かれたコイル部とを含み、溝部は、回転軸線方向においてコイル部が設けられた範囲よりも大きい範囲に設けられている。この場合、作動媒体は溝部に流入しやすい。よって、第1モータ室から、作動媒体を確実かつ容易に取り込むことができる。
いくつかの態様において、溝部は、径方向において、固定子と回転子との間の隙間よりも大きい深さを有する。作動媒体は、固定子と回転子との間の隙間をも通り得るが、その隙間を通ると、作動媒体は、回転子からの摩擦を受けてしまうことになる。溝部の深さが隙間より大きくなっていることで、作動媒体を、隙間ではなく溝部に流入させやすくなっている。これにより、作動媒体の加熱を抑えることができ、より一層の効率化が図られる。
いくつかの態様において、排出口に接続されると共に、凝縮器の下流側において循環ラインに接続される戻りラインを備える。この場合、排出口および戻りラインを通じて、作動媒体が凝縮器の下流側に戻される。よって、モータ部を通って温められた作動媒体は、その主流に戻ることになり、確実に液体の状態を維持する。よって、たとえばキャビテーションの発生等が抑えられる。
本発明の別の態様は、蒸発器と膨張発電機と凝縮器とを備え、蒸発器で蒸発させた作動媒体を用いて膨張発電機で発電を行うバイナリー発電システムに用いられる作動媒体ポンプであって、作動媒体の吸入口および吐出口が形成されたポンプケーシングと、ポンプケーシング内のポンプ室に収容されて駆動軸と一緒に回転可能なポンプロータとを含むポンプ部と、ポンプ部のポンプロータを回転させるためのモータ部であって、駆動軸の一部を収容するモータケーシングと、モータケーシングの周壁部に固定された固定子と、駆動軸の一部に固定されると共に駆動軸の径方向で固定子に対向するように配置された回転子と、を含むモータ部と、を備え、モータケーシングは、駆動軸の回転軸線方向における回転子のポンプ室側に形成され、ポンプ室に連通する第1モータ室と、回転軸線方向における回転子のポンプ室とは反対側に形成された第2モータ室と、モータケーシングに形成されて第2モータ室とモータケーシングの外部とを連通させる排出口と、を含み、モータケーシングの周壁部の内周面には、少なくとも回転軸線方向に延び、第1モータ室および第2モータ室の両方に連通する1つまたは複数の溝部が設けられている。この作動媒体ポンプがバイナリー発電システムに用いられた場合には、上記したのと同じ作用効果が発揮される。
本発明のいくつかの態様によれば、作動媒体に対する加熱が抑えられ、バイナリー発電システム全体としての効率化が図られる。
本発明の第1実施形態に係るバイナリー発電システムの概略構成を示す図である。 図1中の作動媒体ポンプの縦断面図である。 図2のIII−III線に沿う断面図である。 図2のモータ部とケーシングの付近を拡大して示す断面図である。 第2実施形態に係るバイナリー発電システムの概略構成を示す図である。 第3実施形態に係るバイナリー発電システムの概略構成を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図面の説明において同一要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図1を参照して、本実施形態に係るバイナリー発電システム1について説明する。バイナリー発電システム1は、比較的低温の熱源を利用して発電を行うシステムである。バイナリー発電システム1は、たとえば工場や源泉井戸等といった低温の廃熱が得られる場所に設置されて、廃熱からのエネルギー回収を行う。バイナリー発電システム1は、たとえば、廃熱から熱を受け取った温水を用いて発電を行うことができるように構成されている。バイナリー発電システム1は、たとえば5〜20kW程度の出力で発電可能な小型の発電システムである。バイナリー発電システム1は、たとえばオーガニックランキンサイクル(Organic Rankine Cycle;ORC)が採用された装置である。バイナリー発電システム1では、温水とバイナリー発電システム1内の作動媒体との間で、熱交換が行われる。バイナリー発電システム1に用いられる作動媒体は、水よりも沸点の低い冷媒であり、たとえば代替フロン等である。
図1に示されるように、バイナリー発電システム1は、蒸発器2と、膨張発電機3と、凝縮器4とを備える。バイナリー発電システム1は、これらの蒸発器2、凝縮器4および凝縮器4を通って循環ラインを形成する第1循環ラインL2および第2循環ラインL3と、この循環ラインに設けられた作動媒体ポンプ10とを備える。蒸発器2は、熱源によって加熱された温水と作動媒体との熱交換により、作動媒体を加熱する。膨張発電機3は、たとえばタービン等の容積型の膨張機と、膨張機に連結された発電機とを含んでいる。膨張発電機3は、蒸発器2で加熱されて蒸発した作動媒体を用いてタービンを回転させ、発電機で発電を行う。凝縮器4は、作動媒体と冷却水との熱交換により作動媒体を冷却および凝縮し、液化する。膨張発電機3には、電力変換器が接続されている。電力変換器は、たとえば、AC−DCコンバータ、系統連系コンバータ、および、絶縁トランス等の機器を含む。なお、膨張発電機3における膨張機の型式は、容積型に限られない。
蒸発器2には、温水ラインL1と第1循環ラインL2とが通っている。蒸発器2は、たとえば向流式の熱交換器である。蒸発器2は、並流式の熱交換器であってもよい。膨張発電機3の蒸気の入口部には、第1循環ラインL2の下流端が接続される。膨張発電機3の蒸気の出口部には、第2循環ラインL3の上流端が接続される。凝縮器4には、第2循環ラインL3と冷却水ラインL4とが通っている。冷却水ラインL4には、たとえば冷却塔等の冷却手段が設けられる。凝縮器4は、たとえば向流式の熱交換器である。凝縮器4は、並流式の熱交換器であってもよい。本明細書において、「ライン」は、内部を流体が流れる配管もしくは管路、または、空間を意味する。
第2循環ラインL3の下流端と第1循環ラインL2の上流端との間に、作動媒体ポンプ10が設けられる。すなわち、第1循環ラインL2と第2循環ラインL3とによって構成された循環ラインに、作動媒体ポンプ10が設けられている。作動媒体ポンプ10は、凝縮器4と蒸発器2との間に設けられている。
作動媒体ポンプ10は、作動媒体を吸入するための吸入口11と、吸入した作動媒体を吐出するための吐出口12とを含む。この吸入口11に、第2循環ラインL3の下流端が接続される。吐出口12に、第1循環ラインL2の上流端が接続される。
バイナリー発電システム1は、膨張発電機3や作動媒体ポンプ10を制御するコントローラを備えてもよい。各ラインには、バルブ類やオリフィス等が設けられ得る。各ラインや機器類には、流量計、温度計、圧力計などの計器類が設けられ得る。コントローラは、計器類からの出力信号を入力し、所定の処理を行い、膨張発電機3、作動媒体ポンプ10、およびバルブ類等を制御してもよい。
図2を参照して、作動媒体ポンプ10について詳しく説明する。作動媒体ポンプ10は、作動媒体を昇圧して送り出す。作動媒体ポンプ10は、回転駆動力を発生させるように構成されたモータ部Bと、駆動軸20を介してモータ部Bに連結され、モータ部Bで発生した回転駆動力によって作動媒体を送り出すように構成されたポンプ部Aとを備える。
ポンプ部Aは、駆動軸20の先端部20aに固定されたポンプロータ25と、ポンプロータ25を収容するポンプケーシング21とを含む。ポンプロータ25は、ポンプケーシング21内のポンプ室30に設けられている。ポンプロータ25は、たとえば羽根車を用いた遠心式のロータであってもよいし、歯車やスクリューを用いた容積式のロータであってもよい。ポンプロータ25の型式は限定されず、公知の種々の型式が用いられ得る。
ポンプケーシング21は、上記した吸入口11と吐出口12とを含む。ポンプケーシング21には、たとえば、吸入口11を構成する吸入管11a、および、吐出口12を構成する吐出管12aが設けられる。吸入管11aおよび吐出管12aの位置、向き、大きさ等は、適宜変更可能である。
モータ部Bは、ポンプケーシング21に隣接して設けられた筒状のモータケーシング22を含む。モータケーシング22は、たとえば、円筒状である。モータケーシング22は、たとえば、ポンプケーシング21に直接接合されている。モータケーシング22は、駆動軸20の基端部20bを収容している。ポンプケーシング21およびモータケーシング22は、たとえばステンレス製または鋳鉄製、炭素鋼製等である。
モータケーシング22は、たとえば円筒状の周壁部23と、周壁部23の一端を閉鎖する端壁部24とを含む。周壁部23の開口端には、ポンプケーシング21が接合され得る。駆動軸20の回転軸線Lと、周壁部23の中心軸線とは、たとえば一致している。モータケーシング22内には、電力により回転駆動力を発生させるモータ本体26が収容されている。
モータ本体26は、駆動軸20の基端部20bに固定された回転子27と、駆動軸20の径方向で回転子27に対向する固定子28とを含む。回転子27は、たとえばマグネットを含む。回転子27と、駆動軸20と、上記のポンプロータ25とは、一体化されて回転体を構成しており、一緒に回転可能である。
図4に示されるように、固定子28は、コア部28aと、コア部28aに巻かれた導線からなるコイル部28bとを含む。コイル部28bは、コア部28aよりも回転軸線L方向の両側に突出し得る。固定子28は、たとえばコア部28aが周壁部23の内周面23aに固定されることにより、周壁部23に対して固定されている。すなわち、円筒状の固定子28は、周壁部23の内周面23aに当接している(図3も参照)。固定子28の外周面の全体が内周面23aに密着してもよいし、固定子28の外周面の一部が内周面23aに当接し、他の一部が内周面23aから離れていてもよい。
図4に示されるように、固定子28(コア部28a)の内周面28cと、回転子27の外周面27aとの間には、僅かな隙間が存在する。この環状の隙間は、回転軸線L方向に延在しており、径方向に所定の幅rを有する。
図2に示されるように、モータケーシング22内に配置された回転子27のポンプ室30側には、第1モータ室31が形成されている。ポンプケーシング21の壁部には、たとえば複数の貫通孔21aが設けられている。これらの貫通孔21aを介して、ポンプ室30と第1モータ室31とが連通している。これにより、ポンプケーシング21を通る作動媒体の一部がモータケーシング22内に流入可能になっている。なお、貫通孔21aは、ポンプケーシング21に設けられる態様に限られない。モータケーシング22がポンプケーシング21側に端壁を有する場合に、モータケーシング22の端壁に貫通孔が設けられてもよい。
モータケーシング22がポンプケーシング21に接合される態様に限られない。モータケーシング22は、ポンプケーシング21から離間していてもよい。その場合、ポンプケーシング21のポンプ室30とモータケーシング22の第1モータ室31とを連通させる管路等が設けられてもよい。
モータケーシング22において、回転子27の端壁部24側(ポンプ室30とは反対側)には、第2モータ室32が形成されている。また、周壁部23の端壁部24付近には、排出口13が設けられている。モータケーシング22には、排出口13を構成する排出管13aが設けられている。排出口13は、第2モータ室32とモータケーシング22の外部とを連通させ得る。排出管13aは、周壁部23に設けられてもよいし、端壁部24に設けられてもよい。排出管13aは、周壁部23と端壁部24との間に設けられてもよい。
ここで、図1に示されるように、排出口13には、戻りラインL10が接続されている。戻りラインL10の上流端が排出口13に接続されており、戻りラインL10の下流端が、第2循環ラインL3に接続されている。より詳しくは、戻りラインL10の下流端は、凝縮器4の上流側(凝縮器4と膨張発電機3との間)において、第2循環ラインL3に接続されている。
図2に示されるように、本実施形態の作動媒体ポンプ10において、周壁部23の内周面23aには、回転軸線L方向に延びる複数の溝部40が形成されている。図3に示されるように、たとえば4本の溝部40が設けられており、これらの溝部40は周方向において等間隔に配置されている。各溝部40は、たとえば、回転軸線Lに平行である。
図4に示されるように、溝部40は、ポンプ室30側の第1端壁41と、端壁部24側の第2端壁42と、第1端壁41および第2端壁42を接続する底壁40aおよび一対の側壁とによって形成されている。溝部40の断面形状(回転軸線Lに垂直な断面形状)は、たとえば矩形である。なお、溝部40の断面形状は、半円形であてもよいし、台形であってもよい。溝部40は、鋳造によって形成されてもよいし、円筒状の周壁部23に対して加工により形成されてもよい。
溝部40が設けられている回転軸線Lの範囲について説明する。各溝部40は、回転軸線L方向における周壁部23の大部分にわたって形成されている。各溝部40は、モータ本体26のコイル部28bが設けられた範囲よりも回転軸線Lにおいて大きい(長い)範囲に延在している。言い換えれば、固定子28の全体が、溝部40に対面している。上記したように、固定子28の外周面は内周面23aに当接し得るが、溝部40が設けられた部分では、固定子28の外周面は周壁部23に当接しない。
図4に示されるように、固定子28の外周面と溝部40の底壁40aとの間には、径方向の間隙に相当する深さdが形成されている。この溝部40の深さdは、上記した固定子28と回転子27との間の隙間の幅rよりも大きい。深さdは、幅rの2倍程度であってもよいし、幅rの2倍以上、たとえば3倍または4倍程度であってもよい。
これらの溝部40は、いずれも、上記した第1モータ室31および第2モータ室32の両方に連通している。すなわち、複数の溝部40によって、第2モータ室32は、第1モータ室31に連通している。この構造により、第1モータ室31に流入した作動媒体は、溝部40(すなわち周壁部23と固定子28との間)を通って第2モータ室32に流入可能である。
作動媒体ポンプ10を備えたバイナリー発電システム1では、バイナリー発電システム1の稼働時に、作動媒体ポンプ10が作動する。作動媒体ポンプ10によって圧送される作動媒体は、液体の状態で吐出口12から第1循環ラインL2に送られ、蒸発器2において、温水との熱交換により加熱されて蒸発する。膨張発電機3に流入した蒸気は、膨張機において仕事をする。この仕事により発電機において発電が行われる。膨張発電機3から出た蒸気は、第2循環ラインL3を通り、凝縮器4において冷却され、凝縮される。液状となった作動媒体は、吸入口11からポンプ室30に流入する。
この間、作動媒体ポンプ10の回転子27、駆動軸20、およびポンプロータ25は回転を続けており、作動媒体は貫通孔21aを通って第1モータ室31に流入する。作動媒体は、さらに、複数の溝部40を通って第2モータ室32に流入する。なお、固定子28と回転子27との間にも隙間があるため、ごく少量の作動媒体がこの隙間を流れる場合もある。その場合でも、作動媒体は、第2モータ室32に流入し得る。第2モータ室32内の作動媒体は、ポンプケーシング21内およびモータケーシング22内の圧力バランスに起因して、排出口13から排出される。そして、作動媒体は、戻りラインL10を通って第2循環ラインL3内の主流をなす作動媒体に混合される。
作動媒体の主流の循環量に対して、モータケーシング22内を通る作動媒体の量は僅かである。モータケーシング22内を通る作動媒体は、たとえば、主流の10分の1程度またはそれ以下である。モータケーシング22内を通る作動媒体の量は、各ラインの径や、吸入口11、吐出口12、および排出口13の径、もしくは各ラインに設けられたバルブ類の開度、オリフィス等によって自在に調整され得る。
以上説明したバイナリー発電システム1および作動媒体ポンプ10によれば、ポンプ室30から第1モータ室31に流入した作動媒体は、溝部40を通って第2モータ室32に流入する。このとき、作動媒体は、周壁部23を介してモータ本体26で発生した熱を吸収し、これによってモータ部Bが冷却される。このように、作動媒体は、回転せずに静止している溝部40(つまり周壁部23と固定子28との間)を通るので、撹拌されにくくなっている。よって、作動媒体に対する加熱が抑えられ、作動媒体のガス化や、風損の増加などを防ぐことができる。よって、バイナリー発電システム1全体として、効率化が図られる。
特許文献1に記載のポンプでは、作動媒体は、回転する駆動軸の内部を通るので、撹拌されやすく、必要以上に加熱され得る。このような従来のポンプに比して、静止部である周壁部23を作動媒体が通り抜ける作動媒体ポンプ10は、効率面で非常に有利になっている。
作動媒体は、等間隔に設けられた複数の溝部40を通る。よって、より確実に作動媒体を溝部40に通すことができる。複数の溝部40により、モータケーシング22に対する冷却効果も高められる。
溝部40は、回転軸線L方向においてコイル部28bが設けられた範囲よりも大きい範囲に設けられているため、作動媒体は溝部40に流入しやすくなっている。よって、第1モータ室31から、作動媒体を確実かつ容易に取り込むことができる。また、第2モータ室32に流出しやすくなっている。
作動媒体は、固定子28と回転子27との間の隙間をも通り得るが、その隙間を通ると、作動媒体は、回転子27からの摩擦を受けてしまうことになる。溝部40の深さdが隙間より大きくなっていることで、作動媒体を、隙間ではなく溝部40に流入させやすくなっている。すなわち、作動媒体は、溝部40に誘導される。これにより、作動媒体の加熱を抑えることができ、より一層の効率化が図られる。上記した特許文献1に記載のポンプでは、当該隙間に冷媒を通している。この観点においても、本実施形態の構成は、特許文献1に記載のポンプに対して優位である。
図5を参照して、第2実施形態に係るバイナリー発電システム1Aについて説明する。バイナリー発電システム1Aが第1実施形態のバイナリー発電システム1と違う点は、排出口13に接続された戻りラインL10Aが、凝縮器4の下流側に接続されている点である。作動媒体ポンプ10において得られる効果は、上記したのと同様である。戻りラインL10Aを備えた構成によれば、作動媒体は、排出口13および戻りラインL10Aを通じて凝縮器4の下流側に戻される。よって、モータ部Bを通って温められた作動媒体は、液状の主流に戻ることになり、確実に液体の状態を維持する。よって、たとえばキャビテーションの発生等が抑えられる。第1実施形態のように、凝縮器4の上流側に作動媒体を戻すと、膨張発電機3の背圧に影響を与えてしまう可能性もある。凝縮器4の下流側に戻すことで、主流を阻害することが防止されている。
図6を参照して、第3実施形態に係るバイナリー発電システム1Bについて説明する。バイナリー発電システム1Bが第2実施形態のバイナリー発電システム1Aと違う点は、排出口13に接続された戻りラインL10Bが、凝縮器4の下流側に設けられたリザーブタンク50に接続されている点である。作動媒体ポンプ10において得られる効果は、上記したのと同様である。戻りラインL10Bを備えた構成によれば、作動媒体は、いったんリザーブタンク50内に一旦貯留されるので、作動媒体ポンプ10においてキャビテーションを防止できるといった利点がある。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限られない。たとえば、固定子28の全体が溝部40に対面している態様に限られない。溝部40は、回転軸線L方向においてコイル部28bより短くてもよい。溝部40の一部が固定子28に対面してもよい。
複数の溝部40が、周方向に異なる間隔で配列されてもよい。溝部40は、回転軸線Lに平行である態様に限られない。溝部40は、少なくとも回転軸線L方向に延びていればよい。溝部40は、回転軸線L方向の成分を持つように延在していればよい。溝部40はらせん状に延びてもよい。溝部40の形状や大きさ(幅、長さ、深さ)は、適宜変更可能である。溝部40は、少なくとも、第1モータ室31と第2モータ室32の両方に連通していればよい。溝部40は、1本のみであってもよい。
1、1A、1B バイナリー発電システム
2 蒸発器
3 膨張発電機
4 凝縮器
10 作動媒体ポンプ
11 吸入口
12 吐出口
13 排出口
20 駆動軸
21 ポンプケーシング
22 モータケーシング
23 周壁部
23a 内周面
24 端壁部
25 ポンプロータ
26 モータ本体
27 回転子
28 固定子
28a コア部
28b コイル部
30 ポンプ室
31 第1モータ室
32 第2モータ室
40 溝部
A ポンプ部
B モータ部
L2 第1循環ライン
L3 第2循環ライン
L10、L10A、L10B 戻りライン

Claims (6)

  1. 蒸発器と膨張発電機と凝縮器とを備え、前記蒸発器で蒸発させた作動媒体を用いて前記膨張発電機で発電を行うバイナリー発電システムであって、
    前記凝縮器と前記蒸発器との間を接続する前記作動媒体の循環ラインに設けられた作動媒体ポンプを備え、
    前記作動媒体ポンプは、
    前記循環ラインにそれぞれ接続される前記作動媒体の吸入口および吐出口が形成されたポンプケーシングと、前記ポンプケーシング内のポンプ室に収容されて駆動軸と一緒に回転可能なポンプロータとを含むポンプ部と、
    前記ポンプ部の前記ポンプロータを回転させるためのモータ部であって、前記駆動軸の一部を収容するモータケーシングと、前記モータケーシングの周壁部に固定された固定子と、前記駆動軸の前記一部に固定されると共に前記駆動軸の径方向で前記固定子に対向するように配置された回転子と、を含むモータ部と、を備え、
    前記モータケーシングは、
    前記駆動軸の回転軸線方向における前記回転子の前記ポンプ室側に形成され、前記ポンプ室に連通する第1モータ室と、
    前記回転軸線方向における前記回転子の前記ポンプ室とは反対側に形成された第2モータ室と、
    前記モータケーシングに形成されて前記第2モータ室と前記モータケーシングの外部とを連通させる排出口と、を含み、
    前記モータケーシングの前記周壁部の内周面には、少なくとも前記回転軸線方向に延び、前記第1モータ室および前記第2モータ室の両方に連通する1つまたは複数の溝部が設けられている、バイナリー発電システム。
  2. 前記溝部は複数であり、
    複数の前記溝部は、前記内周面の周方向において等間隔に設けられている、請求項1に記載のバイナリー発電システム。
  3. 前記固定子は、コア部と、前記コア部に巻かれたコイル部とを含み、
    前記溝部は、前記回転軸線方向において前記コイル部が設けられた範囲よりも大きい範囲に設けられている、請求項1または2に記載のバイナリー発電システム。
  4. 前記溝部は、前記径方向において、前記固定子と前記回転子との間の隙間よりも大きい深さを有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載のバイナリー発電システム。
  5. 前記排出口に接続されると共に、前記凝縮器の下流側において前記循環ラインに接続される戻りラインを備える、請求項1〜4のいずれか一項に記載のバイナリー発電システム。
  6. 蒸発器と膨張発電機と凝縮器とを備え、前記蒸発器で蒸発させた作動媒体を用いて前記膨張発電機で発電を行うバイナリー発電システムに用いられる作動媒体ポンプであって、
    前記作動媒体の吸入口および吐出口が形成されたポンプケーシングと、前記ポンプケーシング内のポンプ室に収容されて駆動軸と一緒に回転可能なポンプロータとを含むポンプ部と、
    前記ポンプ部の前記ポンプロータを回転させるためのモータ部であって、前記駆動軸の一部を収容するモータケーシングと、前記モータケーシングの周壁部に固定された固定子と、前記駆動軸の前記一部に固定されると共に前記駆動軸の径方向で前記固定子に対向するように配置された回転子と、を含むモータ部と、を備え、
    前記モータケーシングは、
    前記駆動軸の回転軸線方向における前記回転子の前記ポンプ室側に形成され、前記ポンプ室に連通する第1モータ室と、
    前記回転軸線方向における前記回転子の前記ポンプ室とは反対側に形成された第2モータ室と、
    前記モータケーシングに形成されて前記第2モータ室と前記モータケーシングの外部とを連通させる排出口と、を含み、
    前記モータケーシングの前記周壁部の内周面には、少なくとも前記回転軸線方向に延び、前記第1モータ室および前記第2モータ室の両方に連通する1つまたは複数の溝部が設けられている、作動媒体ポンプ。
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