JP5715111B2 - 発電装置及び発電システム - Google Patents

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Description

本発明は、発電装置及び発電システムに関するものである。
従来、低温の廃熱から動力を回収するための発電システムとして、沸点の低い作動媒体(冷媒)を廃熱により蒸発させてこの作動媒体の蒸気により膨張機ロータを回転駆動させるとともに、この膨張機ロータの回転により発電機を駆動させることで発電を行うバイナリー発電システムが知られている。下記特許文献1には、このような発電システムの一例が開示されている。
下記特許文献1に開示された発電システムは、膨張機と、発電機と、凝縮器と、冷媒送出用のポンプと、蒸発器と、分離タンクと、潤滑油送出用のポンプと、潤滑油加熱用の熱交換器とを備えている。
膨張機は、ケーシングと、そのケーシング内に収容された一対の膨張機ロータ(スクリュロータ)とを有している。ケーシング内には、蒸発器によって生成された冷媒の蒸気が吸入され、この吸入された蒸気は、その膨張力により一対の膨張機ロータを回転駆動させる。この膨張機ロータの回転に伴って、膨張機ロータに連結された発電機が駆動して発電を行うようになっている。また、ケーシング内には、膨張機ロータの回転軸を支持するベアリングの潤滑や、ケーシング内の各部のシールのために潤滑油が供給される。
このケーシング内に供給された潤滑油は、膨張機ロータを回転駆動させた後の冷媒の蒸気と一緒にケーシング内から排出されるため、ケーシング内から排出された冷媒の蒸気と潤滑油との混合流体は、分離タンクにおいて冷媒の蒸気と潤滑油とに分離される。分離タンクで分離された冷媒の蒸気は、分離タンクから排出された後、凝縮器で冷却されて凝縮され、液状の冷媒になる。そして、この液状の冷媒は、冷媒送出用のポンプにより蒸発器に送られ、その蒸発器で廃熱を利用して加熱されて冷媒の蒸気が生成される。この蒸発器で生成された冷媒の蒸気は、膨張機のケーシング内へ供給される。このようにして冷媒が循環するようになっている。一方、分離タンクで分離された潤滑油は、分離タンクから排出された後、潤滑油送出用のポンプにより、熱交換器を経て膨張機のケーシング内へ送られる。
特開昭60−56104号公報
上記の従来の発電システムでは、膨張機のケーシングから排出された混合流体を冷媒の蒸気と潤滑油とに分離するために分離タンクを設けているとともに、その分離タンクで分離した潤滑油を膨張機のケーシングへ戻すために潤滑油送出用のポンプを設けているため、構成が複雑化するとともに大型化し、また、その製造コストが増大するという問題点がある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、構成の簡略化及び小型化を図るとともに製造コストを削減することが可能な発電装置及び発電システムを提供することである。
上記目的を達成するために、本発明による発電装置は、液状の潤滑油と作動媒体の蒸気との混合流体が内部に流入するケーシングと、前記ケーシング内に設けられ、当該ケーシング内に流入した前記混合流体から潤滑油を分離するための分離手段と、前記ケーシング内に設けられ、前記分離手段によって潤滑油が分離された後の前記混合流体中の作動媒体の蒸気から膨張力を受けることにより回転駆動される膨張機ロータと、前記膨張機ロータに連結されて当該膨張機ロータの回転に伴って回転する発電機ロータを有し、当該発電機ロータの回転により発電を行う発電機と、前記ケーシング内に設けられ、前記膨張機ロータ及び前記発電機ロータがその軸回りに回転自在となるように前記膨張機ロータの回転軸を支持する軸受と、前記ケーシング内に設けられ、前記軸受を内部に収容してその軸受を保持する軸受保持部と、前記ケーシング内の空間のうち前記分離手段によって分離された潤滑油が溜まる箇所と、前記軸受が収容され、前記ケーシング内の前記潤滑油が溜まる箇所の圧力よりも低い圧力になっている前記軸受保持部の内部空間とを繋ぐ潤滑油供給路とを備え、前記ケーシングは、当該ケーシング内に前記混合流体を流入させるための流入口を有し、前記分離手段は、前記流入口を通じて前記ケーシング内に流入する前記混合流体が当たるように前記流入口に対向して配置された分離部材からなる
この発電装置では、ケーシング内に流入した混合流体から潤滑油が分離手段によって分離されて、その分離された潤滑油がケーシング内に溜まる。すなわち、発電装置のケーシング内で潤滑油を分離できるので、外部に潤滑油の分離タンクを別途設ける必要がない。このため、潤滑油の分離タンクを別途設けている従来の発電装置に比べて、構成を簡略化及び小型化することができるとともに発電装置の製造コストを削減することができる。また、この発電装置では、潤滑油供給路によってケーシング内の潤滑油が溜まる箇所と軸受保持部の軸受を収容する内部空間とが繋がれているとともに、軸受保持部の内部空間がケーシング内の潤滑油が溜まる箇所の圧力よりも低い圧力になっているため、ケーシング内で分離手段によって分離された潤滑油は、ケーシング内でその潤滑油が溜まる箇所と軸受保持部の内部空間との圧力差により、潤滑油供給路を通じて軸受保持部の内部空間へ流れて軸受に供給される。このため、従来の発電装置のように分離した潤滑油を圧送するためのポンプを別途設ける必要がない。このことからも、この発電装置では、構成を簡略化及び小型化することができるとともに発電装置の製造コストを削減することができる。また、この構成では、流入口を通じてケーシング内に流入した混合流体が分離部材に当たり、それによってその混合流体中の潤滑油の流入方向への移動が分離部材によって阻止されてその潤滑油が自重により下方へ流れ落ちる。このため、ケーシング内に流入した混合流体中の潤滑油の分離が促進される。従って、この構成では、ケーシング内に流入した混合流体から潤滑油を分離するための分離手段を具体的に構成することができる。
上記分離手段が分離部材からなる構成において、前記分離部材は、前記ケーシング内に流入して当該分離部材に当たった前記混合流体中の潤滑油を捕捉するデミスタを有することが好ましい。
デミスタは網目状に形成されていて気流中の液滴状又はミスト状の液体について高い捕捉効果を発揮するため、この構成のように分離部材がデミスタを有していれば、その分離部材のデミスタに衝突した混合流体中の潤滑油を良好に捕捉することができる。このため、ケーシング内に流入した混合流体からの潤滑油の分離効率を向上させることができる。
上記分離手段が分離部材からなる構成において、前記分離部材は、前記流入口を通じて前記ケーシング内に流入する前記混合流体が当たるように前記流入口に対して対向配置された対向面を有し、前記対向面は、前記流入口を通じて前記ケーシング内に流入する前記混合流体の流入方向に対して傾斜していることが好ましい。
この構成では、ケーシングの流入口に対して対向配置された分離部材の対向面が混合流体の流入方向に対して傾斜しているため、流入口を通じてケーシング内に流入した混合流体は、分離部材の対向面に当たってその対向面の傾斜に沿って向きを変え、旋回流を形成する。その結果、混合流体からの潤滑油の分離が促進される。このため、ケーシング内に流入した混合流体からの潤滑油の分離効率を向上させることができる。
上記発電装置において、前記ケーシング内には、前記膨張機ロータが一対設けられていて、その一対の膨張機ロータ間にそれらの膨張機ロータを回転駆動させる作動媒体の蒸気が流入する膨張室が形成され、前記ケーシング内で潤滑油が分離された後の作動媒体の蒸気を前記膨張室へ導入するための蒸気入口が、前記ケーシング内の上部に設けられていることが好ましい。
この構成では、膨張室へ作動媒体の蒸気を導入するための蒸気入口がケーシング内の上部に設けられているので、ケーシング内で分離手段によって分離されて流れ落ちる潤滑油が、その潤滑油と分離されて蒸気入口に供給される作動媒体の蒸気に混入するのを阻止することができる。
上記発電装置において、前記軸受保持部の前記内部空間と膨張室から作動媒体の蒸気が排出される蒸気出口とを直接的又は間接的に繋ぐ潤滑油排出路をさらに備えることが好ましい。
また、本発明による発電システムは、上記いずれかの発電装置を備えた発電システムであって、前記発電装置の前記ケーシングは、前記膨張機ロータを回転駆動した後の作動媒体の蒸気と前記軸受を潤滑した後の潤滑油との混合流体を当該ケーシング内から排出するための排出口を有し、前記発電システムは、前記排出口と前記流入口とを繋ぐ循環流路と、前記循環流路に設けられ、前記排出口から排出された混合流体中の作動媒体の蒸気を凝縮させて液状の作動媒体を生成する凝縮器と、前記循環流路のうち前記凝縮器の下流側の箇所に設けられ、前記凝縮器によって生成された液状の作動媒体を含む混合流体を圧送する循環ポンプと、前記循環流路のうち前記循環ポンプの下流側の箇所に設けられ、前記循環ポンプによって圧送された混合流体中の液状の作動媒体を蒸発させて前記流入口へ供給する作動媒体の蒸気を含んだ混合流体を生成する蒸発器とを備える。
この発電システムでは、上記の発電装置を備えているので、構成を簡略化及び小型化することができるとともに製造コストを削減することができるという上記発電装置と同様の効果を得ることができる。
上記発電システムにおいて、当該発電システム内に導入されている作動媒体と潤滑油の総量に対する潤滑油の重量比は、5重量%以上20重量%以下であることが好ましい。
この構成によれば、軸受保持部の内部空間に収容された軸受に確実に潤滑油を供給するために必要な潤滑油の量を確保しつつ、膨張機ロータを回転駆動させるのに十分な量の作動媒体の蒸気を得ることができる。具体的には、本構成では、発電システム内に導入されている作動媒体と潤滑油の総量に対する潤滑油の重量比が5重量%以上あることによって、前記軸受に確実に潤滑油を供給可能な潤滑油の量を確保することができる。一方、蒸発器では、混合流体中の液状の作動媒体を蒸発させて作動媒体の蒸気を生成するが、この混合流体中の潤滑油の含有量が多くて作動媒体の含有量が少ない場合には、混合流体中の液状の作動媒体への伝熱がその混合流体中の潤滑油によって阻害されて蒸発器で十分な量の作動媒体を蒸発させることができなくなる。これに対して、本構成のように発電システム内に導入されている作動媒体と潤滑油の総量に対する潤滑油の重量比が20重量%以下であれば、蒸発器において混合流体中の作動媒体に対する伝熱がその混合流体中の潤滑油によって多少阻害されたとしても、膨張機ロータを回転駆動させるのに十分な量の作動媒体の蒸気を生成することができる。
以上説明したように、本発明によれば、構成の簡略化及び小型化を図るとともに製造コストを削減することが可能な発電装置及び発電システムを提供することができる。
本発明の第1実施形態による発電システムの全体構成を示す概略図である。 第1実施形態による発電システムの発電装置の図1中のII−II線に沿った断面図である。 第1実施形態による発電システムの発電装置の図1中のIII−III線に沿った断面図である。 第1実施形態による発電システムの発電装置における潤滑油供給路の構成を模式的に示す図である。 本発明の第2実施形態による発電システムの発電装置の混合流体の流入口近傍の構造を示す縦断面図である。 本発明の第3実施形態による発電システムの発電装置の混合流体の流入口近傍の構造を示す縦断面図である。 図6に示した第3実施形態による発電装置の流入口近傍の部分の横断面図である(第1軸受保持部内の構造については図示略)。 本発明の第3実施形態の変形例による発電装置の混合流体の流入口近傍の構造を示す縦断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
(第1実施形態)
まず、図1〜図4を参照して、本発明の第1実施形態による発電装置2及びそれを用いた発電システムの構成について説明する。
この第1実施形態による発電システムは、ランキンサイクルを利用した発電システムであり、沸点の低い作動媒体を利用して、低温の廃熱から動力を回収するバイナリー発電方式の発電システムである。前記作動媒体としては、例えばR245fa(1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン)等の冷媒が用いられる。
そして、この第1実施形態による発電システムは、図1に示すように、発電装置2と、循環流路4と、凝縮器6と、循環ポンプ8と、蒸発器10とを備えている。
発電装置2は、当該発電装置2に供給される作動媒体の蒸気を利用して発電を行うためのものである。この発電装置2の詳細は後述するが、この発電装置2は、スクリュ式膨張機14(以下、単に膨張機14という)と、発電機16とを有しており、作動媒体の蒸気の膨張力により膨張機14の後述する膨張機ロータ32が回転駆動され、その膨張機ロータ32の回転に伴って発電機16の後述する発電機ロータ38が回転して発電が行われるようになっている。発電装置2において発電に利用された作動媒体の蒸気は、後述する混合流体排出口30eから循環流路4に排出される。
循環流路4は、発電装置2の後述する混合流体排出口30eと流入口30dとを繋いでいる(連通させている)。発電装置2の混合流体排出口30eからは、後述するように、発電に利用後の作動媒体の蒸気と潤滑油とが排出される。循環流路4は、その作動媒体の蒸気と潤滑油との混合流体が流入口30d側へ戻るようにその混合流体を流通させる流路である。
凝縮器6は、循環流路4に設けられている。この凝縮器6は、発電装置2の混合流体排出口30eから循環流路4に排出されて当該凝縮器6に流入する前記混合流体を冷却してその混合流体中の作動媒体の蒸気を凝縮させ、それによってこの蒸気を液化させて液状の作動媒体を生成するものである。凝縮器6は、低温の冷却水と前記混合流体とに熱交換させることで、前記混合流体を冷却する。前記混合流体中の作動媒体の蒸気が液化されることにより、凝縮器6から排出される混合流体は、液状の作動媒体と液状の潤滑油とが混ざったものとなる。
循環ポンプ8は、循環流路4のうちその循環流路4を流れる前記混合流体の流通方向において凝縮器6の下流側の箇所に設けられている。この循環ポンプ8は、凝縮器6によって生成された液状の作動媒体を含む混合流体を下流側へ圧送するものである。
蒸発器10は、循環流路4のうち前記作動媒体の流通方向において循環ポンプ8の下流側の箇所に設けられている。この蒸発器10は、循環ポンプ8により圧送された混合流体中の液状の作動媒体を廃熱により蒸発させて、発電装置2の流入口30dへ供給する作動媒体の蒸気を生成するものである。具体的には、蒸発器10には、工場等からの排熱により作動媒体の沸点よりも高い温度となっている温水や水蒸気といった流体が外部から供給され、蒸発器10内では、その外部から供給された流体と混合流体とに熱交換させることにより混合流体を加熱してその混合流体中の液状の作動媒体を蒸発させる。これにより、蒸発器10から排出されて発電装置2の流入口30dへ供給される混合流体は、作動媒体の蒸気と液状の潤滑油とが混ざったものとなる。
以上の構成により、この第1実施形態による発電システムでは、作動媒体が循環流路4を通じて蒸発器10から発電装置2に供給され、その発電装置2から循環流路4に排出された作動媒体が凝縮器6に供給され、その凝縮器6に供給された作動媒体が循環ポンプ8を介して蒸発器10に戻るという循環回路が構成されている。そして、作動媒体がこの循環回路を循環することで廃熱から電気エネルギが生成される。この発電システムには、以上のように作動媒体と潤滑油が導入されているが、この発電システム内に導入された作動媒体と潤滑油の総量に対する潤滑油の重量比は、5重量%以上20重量%以下になるように設定されている。
次に、この第1実施形態の発電システムのうちの発電装置2の構成について詳細に説明する。
発電装置2は、ケーシング12と、膨張機14と、発電機16と、複数の第1軸受18と、複数の第2軸受20と、第1軸受保持部22と、第2軸受保持部24と、分離部材26と、潤滑油供給路28と、潤滑油排出路29とを有する。
ケーシング12は、発電装置2の外面を構成するものであり、水平方向に延在するように設置されている。このケーシング12は、その内部の空間に膨張機14及び発電機16を収容している。具体的には、ケーシング12は、膨張機14を内部に収容する膨張機ケーシング30と、発電機16を内部に収容する発電機ケーシング31とを有する。膨張機ケーシング30と発電機ケーシング31は、互いに締結されることによりケーシング12を形成している。
膨張機ケーシング30は、発電機ケーシング31に締結され、膨張機14の後述する膨張機ロータ32を内部に収容する膨張機ケーシング本体30aと、その膨張機ケーシング本体30aに対して発電機ケーシング31と反対側に配置されて膨張機ケーシング本体30aに締結された膨張機ケーシング蓋部30bとを有する。
膨張機ケーシング蓋部30bは、有底の略円筒状を呈しており、その軸方向がケーシング12の延在方向(水平方向)に一致するように配置されている。膨張機ケーシング蓋部30bは、ケーシング12の延在方向における一端を構成する端部壁30cを有しており、この端部壁30cの中央部には、膨張機ケーシング蓋部30bの軸方向に延びて端部壁30cを貫通する流入口30dが設けられている。この流入口30dは、膨張機ケーシング30内に作動媒体の蒸気と潤滑油の混合流体を流入させるためのものである。具体的には、流入口30dには、前記循環流路4の一端が接続されており、前述のように蒸発器10で生成された作動媒体の蒸気と液状の潤滑油との混合流体がその循環流路4から供給され、その混合流体が当該流入口30dを通じて膨張機ケーシング30内に流入するようになっている。
膨張機ケーシング本体30aには、下方に開口する混合流体排出口30eが設けられている。この混合流体排出口30eは、膨張機14の後述する膨張機ロータ32を回転駆動させた後の作動媒体の蒸気と、第1軸受18及び第2軸受20に供給されてそれらの軸受18,20を潤滑した後の潤滑油とを膨張機ケーシング30の外部へ排出するためのものである。
具体的には、後述する蒸気出口36bを通じて前記膨張室から排出された作動媒体の蒸気と後述するようにその蒸気出口36bに排出された潤滑油排出路29からの潤滑油とが、当該混合流体排出口30eから外部へ排出されるようになっている。また、膨張機ケーシング本体30a内には、混合流体排出口30eと発電機16側の空間との間に隔壁30gが設けられていて、その隔壁30gに混合流体排出口30e内と発電機16側の空間とを連通させる連通口30hが形成されている。後述するように第2軸受20を潤滑した後の潤滑油が、発電機16側の空間に流れるとともに、連通口30hを通じて混合流体排出口30e内に流れて外部へ排出されるようになっている。混合流体排出口30eには、循環流路4の前記流入口30dに接続された端部と反対側の端部が接続されている。これにより、膨張機ケーシング30内から混合流体排出口30eを通じて循環流路4へ作動媒体の蒸気と液状の潤滑油との混合流体が排出されるようになっている。また、膨張機ケーシング本体30aの下部には、膨張機ケーシング30内の空間の下部に溜まった潤滑油を排出するための潤滑油出口30f(図3参照)が設けられている。この潤滑油出口30fは、膨張機ケーシング本体30aにおいて混合流体排出口30eの流入口30d側の位置に設けられており、膨張機ケーシング30内の潤滑油が溜まるスペースと連通している。
膨張機14は、互いに噛み合って各々の軸回りに回転する一対の膨張機ロータ32(図3参照)を有している。これらの膨張機ロータ32は、スクリュロータである。各膨張機ロータ32には、その膨張機ロータ32から軸方向の一方側に延びる第1回転軸34aと、その膨張機ロータ32から軸方向の他方側に延びる第2回転軸34bとが設けられている。この第1回転軸34a及び第2回転軸34bと膨張機ロータ32とは、それらの軸心の位置が一致するように構成されている。一対の膨張機ロータ32は、膨張機ケーシング30内に設けられていて、それらの軸方向がケーシング12の延在方向と一致するように配置されているとともに、流入口30d側から見て左右に並ぶように配置されている。
各膨張機ロータ32は、その外周面に沿って形成された螺旋形の歯を有しており、一対の膨張機ロータ32のこの歯が噛み合うことによってそれらの間に膨張室が形成される。膨張機ケーシング本体30a内の空間の上部、具体的には膨張機ケーシング本体30a内の空間のうち一対の膨張機ロータ32の上側で且つ両膨張機ロータ32の流入口30d側の端部近傍の領域には、膨張室へ作動媒体の蒸気を導入するための蒸気入口36aが設けられている。この蒸気入口36aは、膨張機ケーシング蓋部30b内の空間と連通している。また、膨張機ケーシング本体30a内において一対の膨張機ロータ32の下側で且つ両膨張機ロータ32の流入口30dと反対側(発電機16側)の端部近傍から両膨張機ロータ32の軸方向の中間部に亘る領域には、膨張室から作動媒体の蒸気が排出される蒸気出口36bが設けられている。この蒸気出口36bは、混合流体排出口30eと連通している。前記流入口30dを通じて膨張機ケーシング30内に流入した混合流体のうちの作動媒体の蒸気は、蒸気入口36aを通って膨張室に導入され、その蒸気の膨張力により膨張室を拡大させるように両膨張機ロータ32を各々の軸回りに回転させる。この両膨張機ロータ32の回転に伴って、膨張室は、発電機16側へ移動し、蒸気出口36bと連通してその膨張室内の作動媒体の蒸気を蒸気出口36bを通じて混合流体排出口30eへ排出する。
発電機16は、前記一方の膨張機ロータ32に連結された発電機ロータ38と、その発電機ロータ38の回転径方向の外側にこの発電機ロータ38の周りを囲むように配置されたステータ40とを有している。発電機ロータ38は、前記一方の膨張機ロータ32と同軸となるように配置されており、その一方の膨張機ロータ32と連結されている。具体的には、発電機ロータ38は、第2回転軸34bを介して前記一方の膨張機ロータ32と連結されている。この構成により、発電機ロータ38は、前記一方の膨張機ロータ32の回転に伴ってその膨張機ロータ32と一体的に回転するようになっている。そして、発電機ロータ38が回転することによって、当該発電機ロータ38とステータ40との間で発電が行われるようになっている。
複数の第1軸受18は、膨張機ケーシング蓋部30b内の空間に配設されており、複数の第2軸受20は、膨張機ケーシング本体30a内の空間に配設されている。第1軸受18は、第1回転軸34aを軸支するものであり、第2軸受20は、第2回転軸34bを軸支するものである。具体的には、図2に示すように、複数の第1軸受18のうち前記一方の膨張機ロータ32の第1回転軸34aを軸支する第1軸受18は、前記一方の膨張機ロータ32及び発電機ロータ38がそれらの軸心回りに回転自在となるようにその第1回転軸34aを支持しており、複数の第1軸受18のうちもう一方の膨張機ロータ32の第1回転軸34aを軸支する第1軸受18は、そのもう一方の膨張機ロータ32がその軸心回りに回転自在となるようにその第1回転軸34aを支持している。また、複数の第2軸受20のうち前記一方の膨張機ロータ32の第2回転軸34bを軸支する第2軸受20は、前記一方の膨張機ロータ32及び発電機ロータ38がそれらの軸心回りに回転自在となるようにその第2回転軸34bを支持しており、複数の第2軸受20のうちもう一方の膨張機ロータ32の第2回転軸34bを軸支する第2軸受20は、そのもう一方の膨張機ロータ32がその軸心回りに回転自在となるようにその第2回転軸34bを支持している。
第1軸受保持部22は、複数の第1軸受18を内部に収容してそれらの第1軸受18を保持するものである。具体的には、第1軸受保持部22は、膨張機ケーシング蓋部30b内の空間に配置されており、膨張機ケーシング本体30aのうちその内部に延びて膨張機ケーシング蓋部30b側に面する部分に締結されて固定されている。第1軸受保持部22は、一方の膨張機ロータ32の第1回転軸34aを支持する第1軸受18ともう一方の膨張機ロータ32の第1回転軸34aを支持する第1軸受18とをそれらが横並びに配置された状態で収容する内部空間を有しており、その両端が開口している。この第1軸受保持部22の内部空間には、一対の膨張機ロータ32の一対の第1回転軸34aがそれぞれ対応する第1軸受18によって支持された状態で挿入されている。
第2軸受保持部24は、複数の第2軸受20を内部に収容してそれらの第2軸受20を保持するものである。具体的には、第2軸受保持部24は、膨張機ケーシング本体30a内の空間に配置されて、その膨張機ケーシング本体30aに結合されている。第2軸受保持部24は、一方の膨張機ロータ32の第2回転軸34bを支持する第2軸受20ともう一方の膨張機ロータ32の第2回転軸34bを支持する第2軸受20とをそれらが横並びに配置された状態で収容する内部空間を有しており、その両端が開口している。この第2軸受保持部24の内部空間には、一対の膨張機ロータ32の一対の第2回転軸34bがそれぞれ対応する第2軸受20によって支持された状態で挿入されている。また、この第2軸受保持部24の内部空間には、第2軸受20と膨張機ロータ32の発電機16側の端部との間に第2軸封室24aが形成されている。この第2軸封室24aは、前記膨張室から発電機16側への蒸気の漏れを防止するために設けられている。
分離部材26は、膨張機ケーシング蓋部30b内の空間に配置されている。この分離部材26は、膨張機ケーシング30内(膨張機ケーシング蓋部30b内)に流入した混合流体から潤滑油を分離させるものである。具体的には、分離部材26は、流入口30dを通じて膨張機ケーシング30内に流入する混合流体が当たるように流入口30dに対向して配置された板状の部材である。分離部材26は、第1軸受保持部22の流入口30d側の端部の開口を閉塞するようにその端部に取り付けられている。
分離部材26は、流入口30dを通じて膨張機ケーシング30内に流入する混合流体が当たるように流入口30dに対して対向配置された対向面26aを有している。この対向面26aは、流入口30dを通じて膨張機ケーシング30内に流入する混合流体の蒸気の流入方向、すなわち流入口30dの軸線の延びる方向に対して直交するように配置されている。流入口30dを通じて膨張機ケーシング30内に流入した混合流体は、分離部材26の対向面26aに衝突し、それによって、混合流体中の潤滑油が、対向面26aに沿って自重により流れ落ちる。この流れ落ちた潤滑油は、膨張機ケーシング30の内部空間のうちの下部のスペースに溜まる。また、潤滑油が分離された後の混合流体、すなわち作動媒体の蒸気は、膨張機ケーシング30(膨張機ケーシング蓋部30b)内の空間のうち第1軸受保持部22の上側のスペースを通って蒸気入口36aへ流れ、その蒸気入口36aから前記膨張室へ導入される。
潤滑油供給路28は、膨張機ケーシング30内の空間のうち潤滑油が溜まる下部のスペースと、第1軸受保持部22の内部空間及び第2軸受保持部24内の第2軸封室24aとを繋いでいる(連通させている)。この潤滑油供給路28は、膨張機ケーシング30内の下部のスペースに溜まった潤滑油が第1軸受保持部22の内部空間及び第2軸受保持部24内の第2軸封室24aへ供給されるようにその潤滑油を流通させるものである。
具体的には、潤滑油供給路28は、図3に示す外部配管28aと、図4に示す内部流路28bとによって構成されている。
外部配管28aは、ケーシング12の外部に設けられた配管である。外部配管28aの一端は、膨張機ケーシング本体30aに設けられた前記油排出口30fに接続され、外部配管28aの他端は、内部流路28bに接続されている。
内部流路28bは、導入路28cと、その導入路28cから分岐する第1供給路28d及び第2供給路28eとによって構成されている。前記外部配管28aの他端は、導入路28cの開口端に接続される。なお、導入路28c、並びに、第1供給路28d及び第2供給路28eの一部は、膨張機ケーシング30の壁部内に設けられてもよい。第1供給路28dは、第1軸受保持部22の内部空間のうち第1軸受18に隣接する第1軸封室22aに繋がっている。また、第2供給路28eは、第2軸封室24aに繋がっている。
潤滑油排出路29は、第1軸受保持部22の内部空間と膨張室の蒸気出口36b近傍の部位(具体的には、膨張機ロータ32の蒸気出口36bに接する部分よりも膨張機ロータ32の1歯分だけ第1軸受保持部22側にずれた部位)とを繋ぐ(連通させる)ように膨張機ケーシング30内に設けられている。この潤滑油排出路29は、第1軸受保持部22の内部空間から蒸気出口36bへ潤滑油を流すためのものである。具体的には、潤滑油排出路29の一端は、第1軸受保持部22の内部空間のうち第1軸受18を収容する部分に対して膨張機ロータ32と反対側に位置する箇所に接続されており、潤滑油排出路29の他端は、蒸気出口36b近傍の膨張室に接続されている。潤滑油排出路29は、第1軸受18に供給されてその第1軸受18を潤滑した後の潤滑油を蒸気出口36bへ流す。
また、第1軸受保持部22の内部空間の圧力及び第2軸受保持部24の内部空間の圧力は、膨張機ケーシング30内の潤滑油が溜まる下部のスペースの圧力よりも低い圧力になっている。
具体的には、膨張機ケーシング30内の潤滑油が溜まる下部のスペースは、作動媒体の蒸気を含む混合流体が流入する膨張機ケーシング30の内部空間の一部であるため、当該スペースの圧力は、膨張機ケーシング30の内部空間の圧力と等しく、比較的高い圧力になっている。
一方、第1軸受保持部22は、蒸気入口36a近傍での前記膨張室内の圧力に近い圧力になっている。詳しくは、前記膨張室内の圧力は、蒸気入口36a側から蒸気出口36b側へ向かって作動媒体の蒸気の膨張が進むにつれて低下するので、蒸気入口36a近傍での前記膨張室内の圧力の方が蒸気出口36b近傍での前記膨張室内の圧力よりも高くなっているが、第1軸受保持部22の内部空間は、蒸気入口36a側で前記膨張室に隣接しているとともに潤滑油排出路29を介して蒸気出口36bと連通しているので、当該第1軸受保持部22の内部空間の圧力は、蒸気入口36a近傍での前記膨張室内の圧力とその圧力よりも低い蒸気出口36bにおける圧力との中間の圧力になっている。従って、第1軸受保持部22の内部空間の圧力は、蒸気入口36aに導入される作動媒体の蒸気の圧力、すなわち膨張機ケーシング30の内部空間の圧力よりも低い圧力になっている。なお、潤滑油排出路29が接続される蒸気出口36b近傍の部位の圧力は、第1軸受保持部22の内部空間の圧力よりも低く、かつ、蒸気出口36bの圧力よりも僅かに高い。
また、第2軸受保持部24は、蒸気出口36b近傍での前記膨張室内の圧力に近い圧力になっている。詳しくは、第2軸受保持部24の内部空間は、蒸気出口36b側で前記膨張室に隣接しているとともに、発電機16側の空間及び連通口30hを通じて混合流体排出口30eと連通しているので、当該第2軸受保持部24の内部空間の圧力は、蒸気出口36b近傍での前記膨張室内の圧力とその圧力よりも低い混合流体排出口30eにおける圧力との中間の圧力になっている。従って、第2軸受保持部24の内部空間の圧力は、蒸気入口36aに導入される作動媒体の蒸気の圧力、すなわち膨張機ケーシング30の内部空間の圧力よりもかなり低い圧力になっている。
以上のことから、第1及び第2軸受保持部22,24の内部空間の圧力は、膨張機ケーシング30内の潤滑油が溜まる下部のスペースの圧力よりも低い圧力になっており、膨張機ケーシング30内の潤滑油が溜まる下部のスペースと第1及び第2軸受保持部22,24の内部空間との間には圧力差が生じている。この圧力差により、膨張機ケーシング30内の下部のスペースに溜まった潤滑油は、潤滑油出口30fを通じて排出されるとともに潤滑油供給路28の外部配管28aを通じて内部流路28bの導入路28cに流入し、その導入路28cから第1供給路28dを通って第1軸受保持部22の内部空間に流入するとともに、導入路28cから第2供給路28eを通って第2軸受保持部24内の第2軸封室24aに流入する。第1軸受保持部22の内部空間に流入した潤滑油は、その内部空間内における圧力差により当該内部空間内を膨張機ロータ32と反対側へ移動しつつ第1軸受18に供給されてその第1軸受18を潤滑する。また、第2軸封室24aに流入した潤滑油は、その第2軸封室24a内で第2回転軸34bの周りをシールして前記膨張室から発電機16側への作動媒体の蒸気の漏れを抑制する。この潤滑油は、第2軸封室24aよりも発電機16側が低圧であることに起因して第2軸封室24aから第2軸受20へ供給されてその第2軸受20を潤滑する。
そして、蒸気出口36b内の圧力は、第1軸受保持部22の内部空間の圧力よりも低いので、その圧力差により、第1軸受18を潤滑した潤滑油は、第1軸受保持部22の内部空間から潤滑油排出路29を通って膨張室の蒸気出口36b近傍の部位へと向かう。このとき、潤滑油の圧力が蒸気出口36bの圧力よりも僅かに高いため、膨張機ロータ32の駆動を補助する。これにより、発電効率をより向上することができる。そして、潤滑油は膨張室から蒸気出口36bへと排出されるとともに、その蒸気出口36bから混合流体排出口30eへ排出される。また、発電機ケーシング31の内部空間の圧力は、第2軸受保持部24の内部空間の圧力よりも低く、混合流体排出口30e内の圧力は、発電機ケーシング31の内部空間の圧力よりもさらに低いため、第2軸受20を潤滑した潤滑油は、第2軸受保持部24の内部空間から発電機ケーシング31の内部空間に流れるとともに、その発電機ケーシング31の内部空間から連通口30hを通じて混合流体排出口30eへ排出される。そして、混合流体排出口30eへ排出された潤滑油は、前記膨張室から蒸気出口36bを通じて混合流体排出口30eに排出される作動媒体の蒸気と混合流体を形成し、循環流路4へ排出される。
以上説明したように、この第1実施形態では、膨張機ケーシング30内に流入した混合流体から潤滑油が分離部材26によって分離され、その分離された潤滑油が膨張機ケーシング30内の下部のスペースに溜まる。すなわち、この第1実施形態では、膨張機ケーシング30内で潤滑油を分離できるので、外部に潤滑油の分離タンクを別途設ける必要がない。このため、当該第1実施形態では、潤滑油の分離タンクを別途設けている従来の発電装置及び発電システムに比べて、発電装置2及び発電システムの構成を簡略化及び小型化することができるとともに発電装置2及び発電システムの製造コストを削減することができる。
また、この第1実施形態では、上記のように、膨張機ケーシング30内で混合流体から分離されて膨張機ケーシング30内の下部のスペースに溜まった潤滑油は、このスペースと第1軸受保持部22の内部空間との圧力差により自動的に潤滑油供給路28を通じて第1軸受保持部22の内部空間へ流れて第1軸受18に供給されるとともに、前記スペースと第2軸受保持部24の内部空間との圧力差により自動的に潤滑油供給路28を通じて第2軸受保持部24の内部空間(第2軸封室24a)へ流れて第2軸受20に供給される。このため、この第1実施形態による発電装置2及び発電システムでは、従来の発電装置及び発電システムのように分離した潤滑油を圧送するためのポンプを別途設ける必要がない。このことからも、当該第1実施形態では、発電装置2及び発電システムの構成を簡略化及び小型化することができるとともに発電装置2及び発電システムの製造コストを削減することができる。
また、この第1実施形態では、前記膨張室へ作動媒体の蒸気を導入するための蒸気入口36aが膨張機ケーシング30内の上部に設けられているので、膨張機ケーシング30内の空間で分離部材26によって分離されて流れ落ちる潤滑油が、その潤滑油と分離された後、蒸気入口36aに供給される作動媒体の蒸気に混入するのを阻止することができる。
また、この第1実施形態では、発電システム内に導入されている作動媒体と潤滑油の総量に対する潤滑油の重量比は、5重量%以上20重量%以下であることから、第1軸受18及び第2軸受20に確実に潤滑油を供給するために必要な潤滑油の量を確保しつつ、膨張機ロータ32を回転駆動させるのに十分な量の作動媒体の蒸気を得ることができる。
具体的には、この第1実施形態では、発電システム内に導入されている作動媒体と潤滑油の総量に対する潤滑油の重量比が5重量%以上あることによって、第1軸受18と第2軸受20に確実に潤滑油を供給可能な十分な潤滑油の量を確保することができる。一方、蒸発器10では、混合流体中の液状の作動媒体を蒸発させて作動媒体の蒸気を生成するが、この混合流体中の潤滑油の含有量が多くて作動媒体の含有量が少ない場合には、混合流体中の液状の作動媒体への伝熱がその混合流体中の潤滑油によって阻害されて蒸発器10で十分な量の作動媒体を蒸発させることができなくなる。これに対して、当該第1実施形態のように発電システム内に導入されている作動媒体と潤滑油の総量に対する潤滑油の重量比が20重量%以下であれば、蒸発器10において混合流体中の作動媒体に対する伝熱がその混合流体中の潤滑油によって多少阻害されたとしても、膨張機ロータ32を回転駆動させるのに十分な量の作動媒体の蒸気を生成することができる。なお、この作動媒体と潤滑油の総量に対する潤滑油の重量比(5重量%以上20重量%以下)は、本願発明者が実験を繰り返して上記の効果が得られることを確認して設定した値である。
(第2実施形態)
次に、図5を参照して、本発明の第2実施形態による発電装置及び発電システムの構成について説明する。
この第2実施形態では、膨張機ケーシング30内に設けられた分離部材42がデミスタによって構成されている。具体的には、デミスタは、金網等の網目状の部材を複数重ね合わせることによって形成されたものであり、気流に含まれるミスト状の液体を捕捉する機能を有する。この第2実施形態では、このデミスタからなる分離部材42が、第1軸受保持部22の流入口30d側の端部の開口を閉塞する端板44の流入口30d側の面に取り付けられている。なお、端板44の構成は、上記第1実施形態の分離部材26の構成と同様である。
この第2実施形態では、流入口30dを通じて膨張機ケーシング30内に流入した混合流体は、デミスタからなる分離部材42に当たり、その混合流体に含まれる液滴状又はミスト状の潤滑油が分離部材42によって捕捉される。これにより、膨張機ケーシング30内に流入した混合流体から潤滑油が分離される。分離部材42によって捕捉された潤滑油は、下方へ流れ落ち、膨張機ケーシング30内の下部のスペースに溜まる。
この第2実施形態による発電装置及び発電システムの上記以外の構成は、上記第1実施形態による発電装置2及び発電システムの構成と同様である。
この第2実施形態では、分離部材42がデミスタによって構成されているため、膨張機ケーシング30内に流入して分離部材42に衝突する混合流体中の潤滑油を分離部材42によって良好に捕捉することができる。このため、膨張機ケーシング30内に流入した混合流体からの潤滑油の分離効率を向上させることができる。
この第2実施形態の発電装置及び発電システムによって得られる上記以外の効果は、上記第1実施形態の発電装置2及び発電システムによって得られる効果と同様である。
(第3実施形態)
次に、図6及び図7を参照して、本発明の第3実施形態による発電装置及び発電システムの構成について説明する。
この第3実施形態では、膨張機ケーシング30内に設けられた分離部材26は板状の部材であり、その分離部材26の流入口30dに対する対向面26aが、膨張機ケーシング30内に流入した混合流体に旋回流を形成させる傾斜面となっている。
具体的には、この第3実施形態では、分離部材26は、上記第1実施形態の場合と同様、第1軸受保持部22の流入口30d側の端部の開口を閉塞する端板として共用されている。この分離部材26の流入口30dに対して対向配置された対向面26aは、図7に示すように、その対向面26aに向かって左側から右側へ行くに従って流入口30dから遠ざかる方向(膨張機14側)へ向かうように傾斜している。この構成により、流入口30dを通じて膨張機ケーシング30内に流入した混合流体は、分離部材26の対向面26aに衝突してその対向面26aの傾斜に沿って向きを変えつつ鉛直軸回りの旋回流を形成する。
この第3実施形態による発電装置及び発電システムの上記以外の構成は、上記第1実施形態による発電装置2及び発電システムの構成と同様である。
この第3実施形態では、上記のように膨張機ケーシング30内に流入した混合流体が旋回流を形成することによって、その混合流体からの潤滑油の分離が促進される。このため、膨張機ケーシング30内に流入した混合流体からの潤滑油の分離効率を向上することができる。
この第3実施形態の発電装置及び発電システムによって得られる上記以外の効果は、上記第1実施形態の発電装置2及び発電システムによって得られる効果と同様である。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、上記第2実施形態では、分離部材42全体がデミスタによって構成されているが、分離部材のうちの一部のみがデミスタによって構成されていてもよい。
また、上記第3実施形態では、分離部材26の対向面26aはその対向面26aに向かって左側から右側へ行くに従って流入口30dから遠ざかる方向へ向かうように傾斜しているが、分離部材26の対向面26aの傾斜の向きはこのような向きに限定されるものではない。例えば、図8に示されている上記第3実施形態の変形例のように、分離部材26の対向面26aは、上側から下側へ行くに従って流入口30dから遠ざかる方向へ向かうように傾斜していてもよい。この変形例によれば、流入口30dを通じて膨張機ケーシング30内に流入した混合流体は、分離部材26の対向面26aに衝突して下方へ向きを変えて膨張機ケーシング30内の下部のスペースに導かれる。これにより、その下部のスペースに導かれた混合流体中の潤滑油は、その下部のスペースに溜まり、その混合流体中の作動媒体の蒸気は、膨張機ケーシング30内の第1軸受保持部22の左右両側のスペースを通じて第1軸受保持部22の上側のスペースへ流れて蒸気入口36aに供給される。この変形例の構成でも、膨張機ケーシング30内に流入した混合流体からの潤滑油の分離効率を向上することができる。上記実施形態では、潤滑油排出路29が蒸気出口30eに直接的に接続されてもよい。
4 循環流路
6 凝縮器
8 循環ポンプ
10 蒸発器
12 ケーシング
16 発電機
18 第1軸受
20 第2軸受
22 第1軸受保持部
24 第2軸受保持部
26、42 分離部材(分離手段)
26a 対向面
28 潤滑油供給路
29 潤滑油排出路
30d 流入口
30e 混合流体排出口(排出口)
32 膨張機ロータ
34a 第1回転軸
34b 第2回転軸
36a 蒸気入口
36b 蒸気出口
38 発電機ロータ

Claims (7)

  1. 液状の潤滑油と作動媒体の蒸気との混合流体が内部に流入するケーシングと、
    前記ケーシング内に設けられ、当該ケーシング内に流入した前記混合流体から潤滑油を分離するための分離手段と、
    前記ケーシング内に設けられ、前記分離手段によって潤滑油が分離された後の前記混合流体中の作動媒体の蒸気から膨張力を受けることにより回転駆動される膨張機ロータと、
    前記膨張機ロータに連結されて当該膨張機ロータの回転に伴って回転する発電機ロータを有し、当該発電機ロータの回転により発電を行う発電機と、
    前記ケーシング内に設けられ、前記膨張機ロータ及び前記発電機ロータがその軸回りに回転自在となるように前記膨張機ロータの回転軸を支持する軸受と、
    前記ケーシング内に設けられ、前記軸受を内部に収容してその軸受を保持する軸受保持部と、
    前記ケーシング内の空間のうち前記分離手段によって分離された潤滑油が溜まる箇所と、前記軸受が収容され、前記ケーシング内の前記潤滑油が溜まる箇所の圧力よりも低い圧力になっている前記軸受保持部の内部空間とを繋ぐ潤滑油供給路とを備え
    前記ケーシングは、当該ケーシング内に前記混合流体を流入させるための流入口を有し、
    前記分離手段は、前記流入口を通じて前記ケーシング内に流入する前記混合流体が当たるように前記流入口に対向して配置された分離部材からなる、発電装置。
  2. 前記分離部材は、前記ケーシング内に流入して当該分離部材に当たった前記混合流体中の潤滑油を捕捉するデミスタを有する、請求項に記載の発電装置。
  3. 前記分離部材は、前記流入口を通じて前記ケーシング内に流入する前記混合流体が当たるように前記流入口に対して対向配置された対向面を有し、
    前記対向面は、前記流入口を通じて前記ケーシング内に流入する前記混合流体の流入方向に対して傾斜している、請求項に記載の発電装置。
  4. 前記ケーシング内には、前記膨張機ロータが一対設けられていて、その一対の膨張機ロータ間にそれらの膨張機ロータを回転駆動させる作動媒体の蒸気が流入する膨張室が形成され、
    前記ケーシング内で潤滑油が分離された後の作動媒体の蒸気を前記膨張室へ導入するための蒸気入口が、前記ケーシング内の上部に設けられている、請求項1〜のいずれか1項に記載の発電装置。
  5. 前記軸受保持部の前記内部空間と膨張室から作動媒体の蒸気が排出される蒸気出口とを直接的又は間接的に繋ぐ潤滑油排出路をさらに備える、請求項1〜のいずれか1項に記載の発電装置。
  6. 請求項1〜のいずれか1項に記載の発電装置を備えた発電システムであって、
    前記発電装置の前記ケーシングは、前記膨張機ロータを回転駆動した後の作動媒体の蒸気と前記軸受を潤滑した後の潤滑油との混合流体を当該ケーシング内から排出するための排出口を有し、
    前記発電システムは、前記排出口と前記流入口とを繋ぐ循環流路と、前記循環流路に設けられ、前記排出口から排出された混合流体中の作動媒体の蒸気を凝縮させて液状の作動媒体を生成する凝縮器と、前記循環流路のうち前記凝縮器の下流側の箇所に設けられ、前記凝縮器によって生成された液状の作動媒体を含む混合流体を圧送する循環ポンプと、前記循環流路のうち前記循環ポンプの下流側の箇所に設けられ、前記循環ポンプによって圧送された混合流体中の液状の作動媒体を蒸発させて前記流入口へ供給する作動媒体の蒸気を含んだ混合流体を生成する蒸発器とを備える、発電システム。
  7. 前記発電システム内に導入されている作動媒体と潤滑油の総量に対する潤滑油の重量比は、5重量%以上20重量%以下である、請求項に記載の発電システム。
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