JP2015108327A - 冷媒ポンプ及び当該冷媒ポンプを用いたバイナリ発電システム - Google Patents

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Abstract

【課題】モータ効率を改善して、液化された冷媒を安定的に送り出すことのできる小型の冷媒ポンプ及び当該冷媒ポンプを用いたバイナリ発電システムを提供する。【解決手段】冷媒ポンプ6は、液化された冷媒を昇圧して送り出すポンプ部40と、ポンプ部を駆動するモータ部31と、モータ部で生み出された回転駆動力をポンプ部に伝達する駆動軸30と、ポンプ部及びモータ部をそれぞれ密閉状態で収容するポンプ室60及びモータ室70を有するケーシング20と、を備え、ポンプ部が、駆動軸の端部に設けられた内接歯車ポンプであり、駆動軸は、ポンプ室とモータ室とを連通する連通穴50,51を有し、モータ室においてポンプ室と反対側に位置する反ポンプ側空間64が前記バイナリ発電システムの低圧ライン5dに接続されている。【選択図】図2

Description

この発明は、凝縮器によって液化された冷媒(作動媒体)を昇圧して蒸発器に送り出す冷媒ポンプ及び当該冷媒ポンプを用いたバイナリ発電システムに関する。
近年、省エネルギーの観点から、工場、船舶、車両、作業機械等の各種設備、装置、機器等より排出される低温の廃熱や、その他の低位熱エネルギーを回収し、その回収された廃熱のエネルギーを利用した発電システムへのニーズが高まっている。
廃熱を利用した発電システムとして、例えば、冷媒(作動媒体)を蒸発させる蒸発器と、冷媒蒸気に膨張仕事をさせる膨張機と、冷媒蒸気を凝縮させる凝縮器と、冷媒を循環させる冷媒ポンプと、を直列に接続した閉ループ内で冷媒を循環させて熱サイクルを構成させ、膨張機で発電機を駆動するように構成したバイナリ発電システムが知られている。
このようなバイナリ発電システムにおいて、冷媒を閉ループ内で循環させるには、閉ループに冷媒ポンプを介設する必要があり、当該冷媒ポンプとしては、種々のタイプのものが適用可能であるが、例えば、キャンドモータによるポンプがある。
上記キャンドモータのポンプとして、例えば特許文献1のようなものが知られている。当該キャンドモータのポンプでは、羽根車がポンプケーシング内に収納され、ポンプを駆動するモータの回転子が、固定子のキャンの内周側に形成される圧力液体室内に収納され、当該圧力液体室がポンプ取扱い液(作動媒体)で満たされている。当該圧力液体室内には、ポンプの吐出側からポンプ取扱い液の一部が導かれ、このポンプ取扱い液によって圧力液体室内の回転子やすべり軸受などの潤滑や冷却が行われる。羽根車を駆動するモータのシャフトに貫通穴が形成され、ポンプ取扱い液が、貫通穴を通じて、圧力液体室内からポンプの吸込側に戻され、新たなポンプ取扱い液と共に、再びポンプの吐出側に送られる。
特開2007−127135号公報
特許文献1に開示されたキャンドモータポンプでは、回転子と固定子との間にはキャンという隔壁が存在し、この回転子と固定子との間のキャンによって回転子と固定子との間の距離が長くなるため、モータ効率が良くない。モータ効率を良くするためにキャンの厚みを薄くしようとすると、次のような問題がある。すなわち、ポンプで昇圧されたポンプ取扱い液によって固定子のキャンの回転子側である圧力液体室内では高圧になるのに対して、圧力液体室内とは固定子のキャンを挟んで反対側では大略大気圧になっている。そのため、固定子のキャンを隔てて大きな圧力差が生じているので、固定子のキャンの厚みを薄くすることは現実的には困難であり、回転子と固定子との間の距離を短くしてモータ効率を向上させることが困難であるという問題がある。また、特許文献1に開示された構成では、回転子及び固定子がキャンで覆われているためにポンプ取扱い液による回転子及び固定子への冷却作用が弱いので、モータ効率が良くないという問題がある。
また、特許文献1のキャンドモータポンプは羽根車を用いる遠心ポンプであるため、ポンプ部分が大きくなってポンプの小型化が難しいという問題もある。また、キャンを薄くすることが困難であり、キャン設置スペースが必要であるため、モータ部分が大きくなるという問題もある。
さらに、ポンプ取扱い液を、貫通穴を通じて、圧力液体室からポンプ内の吸込側に直接に戻す構成においては、ポンプ取扱い液が低沸点の冷媒である場合、ポンプ取扱い液でモータを冷却した結果として、ポンプ取扱い液が温められ、温められたポンプ取扱い液がキャビテーションを生じやすくなるため、ポンプ内で気泡が生じることによってポンプがポンプ取扱い液を安定的に送り出すことが困難になる等の問題もある。
したがって、この発明の解決すべき技術的課題は、モータ効率を改善して、液化された冷媒を安定的に送り出すことのできる小型の冷媒ポンプ及び当該冷媒ポンプを用いたバイナリ発電システムを提供することである。
上記技術的課題を解決するために、この発明によれば、以下の冷媒ポンプが提供される。
すなわち、この発明の請求項1に係る冷媒ポンプでは、
バイナリ発電システムに使用される冷媒ポンプであって、当該冷媒ポンプは、
液化された冷媒を昇圧して送り出すポンプ部と、
前記ポンプ部を駆動するモータ部と、
前記モータ部で生み出された回転駆動力を前記ポンプ部に伝達する駆動軸と、
前記ポンプ部及び前記モータ部をそれぞれ密閉状態で収容するポンプ室及びモータ室を有するケーシングと、を備え、
前記ポンプ部が、前記駆動軸の端部に設けられた内接歯車ポンプであり、
前記駆動軸は、前記ポンプ室と前記モータ室とを連通する連通穴を有し、
前記モータ室において前記ポンプ室と反対側に位置する反ポンプ側空間が前記バイナリ発電システムの低圧ラインに接続されていることを特徴とする。
この発明の請求項2に係る冷媒ポンプでは、
バイナリ発電システムに使用される冷媒ポンプであって、当該冷媒ポンプは、
液化された冷媒を昇圧して送り出すポンプ部と、
前記ポンプ部を駆動するモータ部と、
前記モータ部で生み出された回転駆動力を前記ポンプ部に伝達する駆動軸と、
前記ポンプ部を密閉状態で収容するポンプ室及び前記モータ部を密閉状態で収容するモータ室を有するケーシングと、を備え、
前記ポンプ部が、前記駆動軸の端部に設けられた内接歯車ポンプであり、
前記駆動軸は、前記ポンプ室と前記モータ室とを連通する連通穴を有し、
前記モータ室は、前記モータ部によって隔てられ、前記ポンプ室側に位置するポンプ側空間と前記ポンプ室と反対側に位置する反ポンプ側空間とを有し、
前記連通穴は、前記ポンプ側空間および前記反ポンプ側空間の一方に連通する開口部を有し、
前記ケーシングは、前記ポンプ側空間および前記反ポンプ側空間の他方を前記バイナリ発電システムの低圧ラインに接続する排出流路を有していることを特徴とする。
この発明の請求項3に係る冷媒ポンプでは、前記連通穴が、前記駆動軸の外周面に開口部を有していることを特徴とする。
この発明の請求項4に係る冷媒ポンプでは、前記反ポンプ側空間が接続される前記バイナリ発電システムの低圧ラインが、前記バイナリ発電システムでの凝縮器の直前であることを特徴とする。
この発明の請求項5に係る冷媒ポンプでは、前記駆動軸を軸支する軸受に対して給油するための給油流路を備えることを特徴とする。
この発明の請求項6に係るバイナリ発電システムでは、
液化された冷媒を蒸発させる蒸発器と、前記蒸発器で生成された冷媒蒸気の膨張を利用して発電を行う発電機と、前記発電機で利用された冷媒蒸気を液状の冷媒に凝縮させる凝縮器と、前記凝縮器で液化された冷媒を昇圧して送り出して循環させる冷媒ポンプと、を備えるバイナリ発電システムであって、
前記冷媒ポンプは、
液化された冷媒を昇圧して送り出すポンプ部と、
前記ポンプ部を駆動するモータ部と、
前記モータ部で生み出された回転駆動力を前記ポンプ部に伝達する駆動軸と、
前記ポンプ部及び前記モータ部をそれぞれ密閉状態で収容するポンプ室及びモータ室を有するケーシングと、を備え、
前記ポンプ部が、前記駆動軸の端部に設けられた内接歯車ポンプであり、
前記駆動軸は、前記ポンプ室と前記モータ室とを連通する連通穴を有し、
前記モータ室において前記ポンプ室と反対側に位置する反ポンプ側空間が前記バイナリ発電システムの低圧ラインに接続されていることを特徴とする。
この発明の請求項7に係るバイナリ発電システムでは、
液化された冷媒を蒸発させる蒸発器と、前記蒸発器で生成された冷媒蒸気の膨張を利用して発電を行う発電機と、前記発電機で利用された冷媒蒸気を液状の冷媒に凝縮させる凝縮器と、前記凝縮器で液化された冷媒を昇圧して送り出して循環させる冷媒ポンプと、を備えるバイナリ発電システムであって、
前記冷媒ポンプは、
液化された冷媒を昇圧して送り出すポンプ部と、
前記ポンプ部を駆動するモータ部と、
前記モータ部で生み出された回転駆動力を前記ポンプ部に伝達する駆動軸と、
前記ポンプ部を密閉状態で収容するポンプ室及び前記モータ部を密閉状態で収容するモータ室を有するケーシングと、を備え、
前記ポンプ部が、前記駆動軸の端部に設けられた内接歯車ポンプであり、
前記駆動軸は、前記ポンプ室と前記モータ室とを連通する連通穴を有し、
前記モータ室は、前記モータ部によって隔てられ、前記ポンプ室側に位置するポンプ側空間と前記ポンプ室と反対側に位置する反ポンプ側空間とを有し、
前記ケーシングは、前記ポンプ側空間および前記反ポンプ側空間の他方を前記バイナリ発電システムの低圧ラインに接続する排出流路を有していることを特徴とする。
この発明の請求項8に係るバイナリ発電システムでは、前記連通穴が、前記駆動軸の外周面に開口部を有していることを特徴とする。
この発明の請求項9に係るバイナリ発電システムでは、前記反ポンプ側空間が接続される前記バイナリ発電システムの低圧ラインが、前記凝縮器の直前であることを特徴とする。
この発明の請求項10に係るバイナリ発電システムでは、前記駆動軸を軸支する軸受に対して給油するための給油流路を備えることを特徴とする。
第1の発明では、ポンプ部を、駆動軸の端部に設けられた内接歯車ポンプとすることにより、ポンプ部の小型化を実現することができる。ケーシングのポンプ室及びモータ室をそれぞれ密閉状態にすることにより、冷媒漏れを防止するので、モータ部における回転子と固定子とを隔てるキャンのような隔壁が不要となる。これにより、回転子と固定子との間の距離を短くでき、回転子及び固定子を直接冷却することもできるので、モータ効率を向上させることができ、モータ部の小型化を実現することができる。駆動軸に設けられた連通穴によって、外部配管を用いることなく、ポンプ室とモータ室とをつなぐことができる。モータ室をバイナリ発電システムの低圧ラインに接続することにより、別途のポンプを用いることなく、駆動軸に設けられた連通穴を介して、ポンプ室からモータ室へ冷媒が供給される。したがって、第1の発明では、モータ効率を改善した小型の冷媒ポンプ、及び、その冷媒ポンプを用いることで全体として効率の向上したバイナリ発電システムが提供されるという効果を奏する。
第2の発明では、ポンプ側空間に位置するよう開口している連通穴とすることにより、ポンプ側空間に供給された冷媒が反ポンプ側空間から排出されるまでに確実にモータ部を通過することができる。また、第2の発明では、連通穴を反ポンプ側空間に位置するよう開口し、ポンプ側空間をバイナリ発電システムの低圧ラインに接続してもよい。これにより、反ポンプ側空間に供給された冷媒がポンプ側空間から排出されるまでに確実にモータ部を通過することができる。
第3の発明では、回転軸である駆動軸の外周面に連通穴が開口していることにより、冷媒が反ポンプ側空間の径方向全周に亘ってムラなく供給できる。そのため、第3の発明では、モータ部を全体的にムラなく冷却することができるという効果を奏する。
モータ室に供給される冷媒においては、条件によってはその一部が蒸気となる恐れがあり、冷媒の蒸気がポンプ部に導入されると圧縮不良を起こす恐れがある。第4の発明では、モータ部から排出される冷媒がバイナリ発電システムでの凝縮器の直前に供給されることで、ポンプ部への導入前に確実に液状の冷媒に戻しておくことができる。そのため、第4の発明では、液状の冷媒を安定的に送り出すことのできる冷媒ポンプ、及び、その冷媒ポンプを用いることで全体として信頼性を向上したバイナリ発電システムが提供されるという効果を奏する。
バイナリ発電システムで使用される冷媒においては、その粘度が一般的に低いため、冷媒だけの潤滑では軸受が破損する恐れがある。そのため、第5の発明では、軸受に給油することによって、冷媒だけによる潤滑性不足を補うこと、換言すると冷媒潤滑の際の潤滑性を向上させることができるという効果を奏する。
この発明の一実施形態に係るバイナリ発電システムの概略図である。 図1に示したバイナリ発電システムで使用される一実施形態に係る冷媒ポンプの縦断面図である。 図2に示した冷媒ポンプにおける内接歯車ポンプの軸垂直方向断面図である。 変形例に係る冷媒ポンプの縦断面図である。
以下に、この発明の一実施形態を図面を参照しながら詳細に説明する。なお、この明細書において、駆動軸30の軸方向に関して、相対的に内接歯車ポンプ40の側をポンプ側と呼び、相対的にモータ部31の側あるいは内接歯車ポンプ40と反対側をモータ側あるいは反ポンプ側と呼ぶ。
図1は、一実施形態に係るバイナリ発電システム1の構成を示す概略図である。バイナリ発電システム1は、水よりも沸点の低い冷媒を利用して、低温の廃熱からエネルギーを回収するように構成されていて、水よりも沸点の低い冷媒は、例えば、R245faのような代替フロンである。バイナリ発電システム1は、冷媒が循環する冷媒循環ライン5上に、蒸発器7と、発電装置2と、凝縮器8と、冷媒ポンプ6と、を備える。
凝縮器8で液化された冷媒は、ポンプ入口側ライン5aを通じて、冷媒ポンプ6に送られる。冷媒ポンプ6は、凝縮器8で液化された冷媒を所定の圧力まで昇圧して蒸発器7に送り出すためのものである。冷媒ポンプ6の詳細は、後ほど説明する。
蒸発器7は、液状の冷媒から冷媒蒸気を生成する。蒸発器7は、冷媒循環ライン5のポンプ出口側ライン5bを通じて、冷媒ポンプ6で圧送された冷媒を廃熱を利用することにより蒸発させる。蒸発器7は、廃熱によって温められた温熱流体が流れる温熱流体流路17を有する。温熱流体は、工場等から排出される温排水や加熱空気や排蒸気、あるいは地下から湧き出る温水等、冷媒の沸点よりも高い温度を有する流体であればよく、その流体により加熱された中間熱媒体であってもよい。蒸発器7は、温熱流体と冷媒との間で熱交換を行わせることで、液状の冷媒を蒸発させる。この蒸発器7で生成された冷媒蒸気は、膨張機入口側ライン5cを通じて、発電装置2の膨張機3に送られる。
発電装置2は、蒸発器7から供給された冷媒蒸気を利用して発電を行う。発電装置2は、スクリュ式の膨張機3と、発電機4とを有しており、スクリュ式の膨張機3が冷媒蒸気の膨張力、すなわち膨張前後の圧力差により回転駆動されるのに伴い発電機4が回転することで発電を行う。発電装置2で発電に利用された冷媒蒸気は、膨張機出口側ライン5dを通じて、凝縮器8に送られる。
凝縮器8は、発電装置2から供給された冷媒蒸気を冷却して、冷媒蒸気を液化(凝縮)させる。凝縮器8は、冷却水流路18の中を流れる低温の冷却水と冷媒との間で熱交換を行わせることで、冷媒蒸気を冷却して液化(凝縮)させる。凝縮器8から排出される液状の冷媒は、凝縮器8と蒸発器7との間に設けられた冷媒ポンプ6により、凝縮器8から蒸発器7へ圧送される。蒸発器7へ圧送された液状の冷媒は、再び蒸発器7で蒸発される。
上記実施形態のバイナリ発電システム1では、冷媒が、冷媒循環ライン5を通じて蒸発器7から発電装置2に供給され、発電装置2から凝縮器8に供給され、その後、凝縮器8から冷媒ポンプ6を介して蒸発器7に戻るという冷媒の循環経路が構成されている。そして、バイナリ発電システム1では、水よりも沸点の低い冷媒が循環回路を循環することで、工場等の各種設備等より排出される低温の廃熱から電気エネルギーを生成し、冷媒の蒸発サイクルと凝縮サイクルという2つの熱サイクルを併用して発電を行っている。
次に、図2及び3を参照しながら、一実施形態に係る冷媒ポンプ6を詳細に説明する。図2は、冷媒ポンプ6の縦断面図であり、図3は、冷媒ポンプ6における内接歯車ポンプ40の軸垂直方向断面図である。本実施形態では、内接歯車ポンプ40としてトロコイドポンプ(トロコイド(登録商標))を示す。
冷媒ポンプ6は、液状の冷媒を吸い込んだあと昇圧された液状の冷媒を吐出する内接歯車ポンプ(ポンプ部)40と、内接歯車ポンプ40を駆動するモータ部31と、内接歯車ポンプ40及びモータ部31を密閉状態で収容するケーシング20と、を備える。内接歯車ポンプ40は駆動軸30のポンプ側の端部に設けられている。
冷媒ポンプ6のケーシング20は、大略筒状のモータケーシング21と、大略有底筒状であるポンプケーシング22及びエンドカバー23と、によって構成されている。そして、ポンプケーシング22がモータケーシング21のポンプ側の側面に対して密閉状態で取り付けられ、エンドカバー23がモータケーシング21の反ポンプ側の側面に対して密閉状態で取り付けられている。モータケーシング21とエンドカバー23とによって形成される内部空間であるモータ室70には、モータ部31が密閉状態で収容される。モータ室70には、モータ部31よりもポンプ側の第1モータ室(ポンプ側空間)62と,モータ部31に対応する第2モータ室63と,モータ部31よりも反ポンプ側の第3モータ室(反ポンプ側空間)64とが、形成されている。ポンプケーシング22と隔壁28とで囲まれた内部空間であるポンプ室60には、内接歯車ポンプ40が密閉状態で収容される。ポンプケーシング22におけるポンプ室60は、内接歯車ポンプ40を収容する大径の第1空間68と、駆動軸30のポンプ側の軸端部を収容する小径の第2空間69と、からなる2段階凹部によって構成されている。モータケーシング21及びポンプケーシング22は、モータケーシング21のポンプ側端部に嵌入された隔壁28で仕切られている。隔壁28には、軸挿通穴が形成されていて、当該軸挿通穴は、駆動軸30のポンプ側の部分が挿通可能であるように開口し且つ内接歯車ポンプ40のインナーロータ41の外歯歯車の歯底円の直径よりも小径であるように寸法構成されている。
図3に示すように、内接歯車ポンプ40は、内歯歯車を有するアウターロータ42の内側に対して、内歯歯車よりも歯数が1つ少ない外歯歯車を有するインナーロータ41が取り付けられた構造をしている。インナーロータ41の外歯歯車とアウターロータ42の内歯歯車とが噛合することによって噛合隙間が形成されている。アウターロータ42の外周面は、ポンプ室60の円筒状内周面に案内されて回転可能となっている。インナーロータ41の挿通穴には、駆動軸30のポンプ側の軸端部が挿通されており、軸端部が挿通穴に対してキー部材で回り止めされた状態で固定されている。当該構成によれば、駆動軸30にインナーロータ41が直付けされることで部品点数を削減し、モータ部31の構造を小型化・簡略化することができる。
ポンプケーシング22には、第1空間68に面した平面部からなりポンプ室60の側面を構成する端面に、図3において斜線部で示すような形状の吸込ポート43及び吐出ポート44が形成されている。吸込ポート43及び吐出ポート44は、それぞれポンプ室の外部へ通じる流路を有している。図2に示すように、吸込ポート43は、流路43を介してポンプ入口側ライン5aに連通されて、凝縮器8によって液化された冷媒をポンプ内に導き入れるようになっている。吐出ポート44は、流路44を介してポンプ出口側ライン5bに連通されて、昇圧された液状の冷媒を蒸発器7に送り出すようになっている。
内接歯車ポンプ40では、インナーロータ41の回転中心O1とアウターロータ42の回転中心O2とが偏心しているとともにインナーロータ41とアウターロータ42との間での歯数が異なるように構成されている。当該構成により、インナーロータ41が回転駆動されると、アウターロータ42が回転し、インナーロータ41及びアウターロータ42の回転位置によって、噛合隙間の容積が増加又は減少するように変化するところが出現する。噛合隙間の容積が増加するように変化するところでは液状の冷媒が吸込ポート43から吸い込まれ、吸い込まれた液状の冷媒は、噛合隙間に閉じ込められたあと、インナーロータ41及びアウターロータ42の回転によって、噛合隙間の容積が減少するように変化するところに運ばれる。インナーロータ41及びアウターロータ42が回転するにしたがって、噛合隙間の容積が小さくなるため、噛合隙間に閉じ込められた液状の冷媒が昇圧される。そして、昇圧された液状の冷媒は、吐出ポート44から吐出される。内接歯車ポンプ40によって昇圧された液状の冷媒は、ポンプ出口側ライン5bを通じて、蒸発器7に送り出される。
図2に戻って、内接歯車ポンプ40を回転駆動するモータ部31について説明する。
モータ部31で生み出された回転駆動力を内接歯車ポンプ40のインナーロータ41に伝達する駆動軸30は、軸受25,26によって回動自在に支持されている。ポンプ側の軸受25は、モータケーシング21のポンプ側に形成された軸受室61に嵌挿されて、外輪が軸受支持体27A(例えば、JIS B2804で規定される穴用C形止め輪)で固定され、内輪が駆動軸30に軸受支持体27B(例えば、JIS B2804で規定される軸用C形止め輪)で固定されている。反ポンプ側の軸受26は、エンドカバー23の反ポンプ側の軸受室65に嵌挿されて、内輪が駆動軸30のモータ側の軸端に取り付けられた軸受支持体27C(例えば、JIS B1554で規定される軸受用ナット)で固定されている。ポンプ側の軸受25によって支持されている駆動軸30は、軸受25及び隔壁28を介してポンプケーシング22の側へ延出している。
モータケーシング21における第1モータ室62及び第2モータ室63と、エンドカバー23での第3モータ室64と、によって形成されるモータ室70には、モータ部31が配設されている。モータ部31は、モータケーシング21における第2モータ室63の内周面に固定される固定子33と、その固定子33の径方向内側に離間配置された回転子32と、を備えている。回転子32は駆動軸30に固定されている。回転子32は永久磁石から構成され、固定子33は金属の導線を巻線したコイルから構成されている。固定子33と回転子32との間には、キャンドモータに在るようなキャンを介していない。そのため、固定子33は、微小な隙間35を持って、回転子32の外周面から径方向に離間するように配置されている。したがって、回転子32と固定子33との間の離間距離が短いので、モータ効率が向上する。また、モータ部31によって隔てられた第1モータ室62及び第3モータ室64は、モータ部31に形成された隙間35を介して連通しているので、第1モータ室62に流入した液状の冷媒が、隙間35を通り、第3モータ室64に流入することができる。
駆動軸30は、一体物のシャフトの中ほどでモータ部31の回転子32を固定するとともに一端側で内接歯車ポンプ40のインナーロータ41を固定する構成に、あるいは、内接歯車ポンプ40のインナーロータ41が固定された第1シャフトと、モータ部31の回転子32が固定された第2シャフトという2つの別体のシャフトを連結して1つのシャフトにする構成にしてもよい。
駆動軸30のポンプ側の部分において、軸方向に延びる軸方向連通穴50(連通穴)と、軸直交方向(径方向)に延びる径方向連通穴51(連通穴)と、が内部に形成されている。軸方向連通穴50は、ポンプ側の軸端部から、軸受25と回転子32とによって挟まれて第1モータ室62に対面する領域まで延在し、ポンプ側の軸端部に形成された開口部を有する。ポンプ室 60においては、ポンプケーシング22に形成されたポンプ室の駆動軸方向端面と、これと対向する内接歯車ポンプ40のインナーロータ41の端面との間で、吸込ポート43および吐出ポート44(図3にハッチングで示すような範囲に設けられる)の形成されていない所に、必然的に微小な隙間ができてしまう。そのため、ポンプ室60における当該隙間は、吐出量に対して少量漏れ出た液状の冷媒が流通することのできる流路になる。図3に示すように、軸方向連通穴50のポンプ側の開口部は、吸込ポート43と吐出ポート44との間の位置に、換言すると、内接歯車ポンプ40のポンプ室60内において吸込圧と吐出圧との間の中間的な圧力となるような位置に開口している。径方向連通穴51は、軸方向連通穴50に連通していて、駆動軸30の外周面まで延在し、駆動軸30の外周面に形成された開口部を有する。したがって、ポンプ室60及び第1モータ室62は、駆動軸30に形成された軸方向連通穴50及び径方向連通穴51を介して、連通している。以上のことから、ポンプ室60及び第3モータ室64は、軸方向連通穴50、径方向連通穴51、第1モータ室62及び隙間35を介して、連通している。したがって、ポンプ室60に導入された液状の冷媒の一部分は、駆動軸30の軸方向連通穴50及び径方向連通穴51を通ったあと、第1モータ室62に流入することができる。
ポンプ室60においては、隔壁28のポンプ側端面と、これと対向する内接歯車ポンプ40のインナーロータ41のモータ側端面との間には、必然的に微小な隙間ができてしまうため、当該隙間は、吐出量に対して少量漏れ出た液状の冷媒が流通することのできる流路になる。したがって、ポンプ室60に導入された液状の冷媒の一部分は、当該隙間及び隔壁28の軸挿通穴を通ったあと、軸受25を通り、第1モータ室62に流入することができる。
モータケーシング21のポンプ側の上部には、軸受25に潤滑油を給油するための給油流路52が設けられ、エンドカバー23の反ポンプ側の側面には軸受26に潤滑油を給油するための給油流路53が設けられている。また、エンドカバー23のポンプ側の下部には、モータ部31を冷却した後の液状の冷媒を排出するための排出流路54が設けられている。
排出流路54は、図1に示すように、戻しライン5eを介して、バイナリ発電システム1での低圧ラインに、好適には、膨張機出口側ライン5dでの凝集器8の直前部分に、接続されている。したがって、モータ室70に流入した冷媒と潤滑油は、モータ室70内に流入した冷媒よりも低圧の冷媒が流れるバイナリ発電システム1での低圧ラインへと流通させることができる。
軸受25,26に潤滑油を給油する場合、モータ部31を冷却した後の液状の冷媒と一緒に潤滑油が、排出流路54から排出された後、バイナリ発電システム1での冷媒循環ライン5を流通することになるが、蒸発器7によって液状の冷媒から冷媒蒸気を生成する過程で、潤滑油の大部分が蒸気にされることはない。しかしながら、冷媒蒸気中に含まれる潤滑油をより確実に分離・除去するために、例えば、膨張機3の直前又は直後に油分離器(図示しない)を配設することができる。
以上のように構成されたバイナリ発電システム1及び冷媒ポンプ6では、凝縮器8で液化された冷媒は、吸込ポート43を通じて、ポンプ室60に収容されている内接歯車ポンプ40に供給される。内接歯車ポンプ40によって、液状の冷媒が昇圧される。液状の冷媒の大部分は、吐出ポート44を通じて吐出されて、蒸発器7に送り出される。蒸発器7に送り出された液状の冷媒は、蒸発器7で冷媒蒸気にされたあと、冷媒蒸気が発電装置2に供給されて、冷媒蒸気によって発電が行われる。発電装置2に使用された冷媒蒸気は、凝縮器8に供給されて、液化される。したがって、バイナリ発電システム1では、冷媒の大部分が冷媒ポンプ6で冷媒循環ライン5を循環することによって、発電を行っている。
その一方で、冷媒の一部分が、冷媒ポンプ6において、モータ部31の冷却と軸受25,26の潤滑とに用いられている。
冷媒ポンプ6では、ポンプ室60に導入された液状の冷媒の一部分が、隔壁28と内接歯車ポンプ40とによって形成される隙間及び隔壁28の軸挿通穴を通ったあと、軸受25を通り、第1モータ室62に流入するとともに、駆動軸30の軸方向連通穴50及び径方向連通穴51を通ったあと、第1モータ室62に流入する。ここで、液状の冷媒は、軸受25を通るとともに軸受26も通り、軸受25,26を通る過程で、軸受25,26を潤滑する。特に、軸受25,26に潤滑油が給油される場合、液状の冷媒に含まれる潤滑油は、軸受25,26に対して効果的に潤滑する。
モータ室70においては、ポンプ室60と連通している第1モータ室62が高圧であるとともに、モータ部31及び隙間35を介して隔てられ、低圧ラインである膨張機出口側ライン5dと連通している第3モータ室64が低圧であるため、第1モータ室62と第3モータ室64との間には圧力差が形成されている。当該圧力差によって、第1モータ室62に流入した液状の冷媒は、隙間35を通って、第3モータ室64に流入したあと、排出流路54から排出することができる。液状の冷媒は、モータ室70を通過する過程で、回転子32及び固定子33の表面に接することにより、回転子32及び固定子33を直接的に冷却することができる。
排出流路54から排出された液状の冷媒は、戻しライン5eを通じて凝集器8の直前部分に送られる。高圧のポンプ室60から相対的に低圧のモータ室70に導入された液状の冷媒は、減圧によって、ないしは、モータ部31との熱交換による加熱によって、すなわち回転子32及び固定子33の冷却で液状の冷媒が温められることによって、蒸気を生じてしまう恐れがある。したがって、液状の冷媒に一部蒸気が生じていても悪影響を及ぼさない場所、例えば凝集器8の直前部分に対して、排出流路54から排出された液状の冷媒が送られる。
次に、冷媒ポンプ6の変形例を図4を参照しながら詳細に説明するが、上記実施形態と共通する構成に関する説明を省略して、上記実施形態との相違点を中心に説明する。
図4に示すように、変形例に係る冷媒ポンプ6は、上記実施形態との比較で、内接歯車ポンプ40とポンプ側の軸受25とを収容するケーシング20の構成が相違している。モータケーシング21は、モータ室70側から軸受25を嵌挿するように構成された軸受室61と、ポンプ側から内接歯車ポンプ40を収容するように構成された大径の第1空間68と、をポンプ側の端部に備えている。軸受室61において嵌挿された軸受25は、モータ室70側から挿入される軸受支持体27Aで外輪が固定されている。軸受室61及びポンプ室60の第1空間68は、隔壁部29によって隔てられており、隔壁部29には、軸挿通穴が形成されている。隔壁部29の軸挿通穴は、駆動軸30のポンプ側の部分が挿通可能であるように開口し且つ内接歯車ポンプ40のインナーロータ41の外歯歯車の歯底円の直径よりも小径であるように寸法構成されている。
他方、ポンプケーシング22は、第1空間68に面した平面部である端面がロータ室60の駆動軸方向の側面を形成しており、第1空間68と対向する当該端面において、駆動軸30のポンプ側の軸端部を収容する小径の第2空間69を備えている。ポンプケーシング22は、モータ側に突出する凸部を有し、当該凸部が、モータケーシング21の第1空間68に嵌入されている。第2空間69の開口径は、駆動軸30のポンプ側の部分が挿通可能であるように開口し且つ内接歯車ポンプ40のインナーロータ41の外歯歯車の歯底円の直径よりも小径であるように寸法構成されている。
変形例に係る冷媒ポンプ6では、モータケーシング21において形成された大径の第1空間68と、ポンプケーシング22において形成された小径の第2空間69とによって、ポンプ室60が構成されている。そして、ポンプケーシング22がモータケーシング21のポンプ側の側面に対して密閉状態で取り付けられ、エンドカバー23がモータケーシング21の反ポンプ側の側面に対して密閉状態で取り付けられていることにより、内接歯車ポンプ40及びモータ部31が、密閉状態でケーシング20内に収容されている。
本発明は、上記実施の形態に限定されることなく様々な変更が可能である。例えば、上記実施の形態では、駆動軸30の内部に形成された連通穴は、ポンプ側の軸端部から第1モータ室62に対面する領域まで軸方向に延在する軸方向連通穴50と、軸方向連通穴50から駆動軸30の外周面の開口部まで延在して軸直交方向に延びる径方向連通穴51と、からなるものを示しているが、これに限らない。例えば、連通穴は、ポンプ側の軸端部の開口部から第3モータ室64に対面する領域まで軸方向に延在する軸方向連通穴と、軸方向連通穴から駆動軸30の外周面の開口部まで延在して軸直交方向に延びる径方向連通穴と、からなるものでもよい。また、連通穴は、ポンプ側の軸端部の開口部からモータ側の軸受室65に連通する開口部まで軸方向に延在する軸方向連通穴からなり、軸受室65及び軸受26を介して第3モータ室64に接続するものであってもよい。このように連通穴が第3モータ室64に接続されるものである場合、バイナリ発電システム1での低圧ラインに接続される排出流路54は、第1モータ室62に接続するようにすればよい。
1:バイナリ発電システム
2:発電装置
3:膨張機
4:発電機
5:冷媒循環ライン
5a:ポンプ入口側ライン
5b:ポンプ出口側ライン
5c:膨張機入口側ライン
5d:膨張機出口側ライン(低圧ライン)
5e:戻しライン
6:冷媒ポンプ
7:蒸発器
8:凝縮器
17:温熱流体流路
18:冷却水流路
20:ケーシング
21:モータケーシング
22:ポンプケーシング
23:エンドカバー
25:軸受
26:軸受
27A:軸受支持体
27B:軸受支持体
27C:軸受支持体
28:隔壁
29:隔壁部
30:駆動軸
31:モータ部
32:回転子
33:固定子
35:隙間
40:内接歯車ポンプ(ポンプ部)
41:インナーロータ
42:アウターロータ
43:吸込ポート
44:吐出ポート
50:軸方向連通穴(連通穴)
51:径方向連通穴(連通穴)
52:給油流路
53:給油流路
54:排出流路
60:ポンプ室
61:軸受室
62:第1モータ室(モータ室でのポンプ側空間)
63:第2モータ室
64:第3モータ室(モータ室での反ポンプ側空間)
65:軸受室
68:第1空間
69:第2空間
70:モータ室
O1:インナーロータの回転中心
O2:アウターロータの回転中心

Claims (10)

  1. バイナリ発電システムに使用される冷媒ポンプであって、当該冷媒ポンプは、
    液化された冷媒を昇圧して送り出すポンプ部と、
    前記ポンプ部を駆動するモータ部と、
    前記モータ部で生み出された回転駆動力を前記ポンプ部に伝達する駆動軸と、
    前記ポンプ部及び前記モータ部をそれぞれ密閉状態で収容するポンプ室及びモータ室を有するケーシングと、を備え、
    前記ポンプ部が、前記駆動軸の端部に設けられた内接歯車ポンプであり、
    前記駆動軸は、前記ポンプ室と前記モータ室とを連通する連通穴を有し、
    前記モータ室において前記ポンプ室と反対側に位置する反ポンプ側空間が前記バイナリ発電システムの低圧ラインに接続されている、冷媒ポンプ。
  2. バイナリ発電システムに使用される冷媒ポンプであって、当該冷媒ポンプは、
    液化された冷媒を昇圧して送り出すポンプ部と、
    前記ポンプ部を駆動するモータ部と、
    前記モータ部で生み出された回転駆動力を前記ポンプ部に伝達する駆動軸と、
    前記ポンプ部を密閉状態で収容するポンプ室及び前記モータ部を密閉状態で収容するモータ室を有するケーシングと、を備え、
    前記ポンプ部が、前記駆動軸の端部に設けられた内接歯車ポンプであり、
    前記駆動軸は、前記ポンプ室と前記モータ室とを連通する連通穴を有し、
    前記モータ室は、前記モータ部によって隔てられ、前記ポンプ室側に位置するポンプ側空間と前記ポンプ室と反対側に位置する反ポンプ側空間とを有し、
    前記連通穴は、前記ポンプ側空間および前記反ポンプ側空間の一方に連通する開口部を有し、
    前記ケーシングは、前記ポンプ側空間および前記反ポンプ側空間の他方を前記バイナリ発電システムの低圧ラインに接続する排出流路を有している、冷媒ポンプ。
  3. 請求項1又は2に記載の冷媒ポンプにおいて、
    前記連通穴が、前記駆動軸の外周面に開口部を有している、冷媒ポンプ。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の冷媒ポンプにおいて、
    前記反ポンプ側空間が接続される前記バイナリ発電システムの低圧ラインが、前記バイナリ発電システムでの凝縮器の直前である、冷媒ポンプ。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の冷媒ポンプにおいて、
    前記駆動軸を軸支する軸受に対して給油するための給油流路を備える、冷媒ポンプ。
  6. 液化された冷媒を蒸発させる蒸発器と、前記蒸発器で生成された冷媒蒸気の膨張を利用して発電を行う発電機と、前記発電機で利用された冷媒蒸気を液状の冷媒に凝縮させる凝縮器と、前記凝縮器で液化された冷媒を昇圧して送り出して循環させる冷媒ポンプと、を備えるバイナリ発電システムであって、
    前記冷媒ポンプは、
    液化された冷媒を昇圧して送り出すポンプ部と、
    前記ポンプ部を駆動するモータ部と、
    前記モータ部で生み出された回転駆動力を前記ポンプ部に伝達する駆動軸と、
    前記ポンプ部及び前記モータ部をそれぞれ密閉状態で収容するポンプ室及びモータ室を有するケーシングと、を備え、
    前記ポンプ部が、前記駆動軸の端部に設けられた内接歯車ポンプであり、
    前記駆動軸は、前記ポンプ室と前記モータ室とを連通する連通穴を有し、
    前記モータ室において前記ポンプ室と反対側に位置する反ポンプ側空間が前記バイナリ発電システムの低圧ラインに接続されている、バイナリ発電システム。
  7. 液化された冷媒を蒸発させる蒸発器と、前記蒸発器で生成された冷媒蒸気の膨張を利用して発電を行う発電機と、前記発電機で利用された冷媒蒸気を液状の冷媒に凝縮させる凝縮器と、前記凝縮器で液化された冷媒を昇圧して送り出して循環させる冷媒ポンプと、を備えるバイナリ発電システムであって、
    前記冷媒ポンプは、
    液化された冷媒を昇圧して送り出すポンプ部と、
    前記ポンプ部を駆動するモータ部と、
    前記モータ部で生み出された回転駆動力を前記ポンプ部に伝達する駆動軸と、
    前記ポンプ部を密閉状態で収容するポンプ室及び前記モータ部を密閉状態で収容するモータ室を有するケーシングと、を備え、
    前記ポンプ部が、前記駆動軸の端部に設けられた内接歯車ポンプであり、
    前記駆動軸は、前記ポンプ室と前記モータ室とを連通する連通穴を有し、
    前記モータ室は、前記モータ部によって隔てられ、前記ポンプ室側に位置するポンプ側空間と前記ポンプ室と反対側に位置する反ポンプ側空間とを有し、
    前記連通穴は、前記ポンプ側空間および前記反ポンプ側空間の一方に連通する開口部を有し、
    前記ケーシングは、前記ポンプ側空間および前記反ポンプ側空間の他方を前記バイナリ発電システムの低圧ラインに接続する排出流路を有している、バイナリ発電システム。
  8. 請求項6又は7に記載のバイナリ発電システムにおいて、
    前記連通穴が、前記駆動軸の外周面に開口部を有している、バイナリ発電システム。
  9. 請求項6乃至8のいずれか1項に記載のバイナリ発電システムにおいて、
    前記反ポンプ側空間が接続される前記バイナリ発電システムの低圧ラインが、前記凝縮器の直前である、バイナリ発電システム。
  10. 請求項6乃至9のいずれか1項に記載のバイナリ発電システムにおいて、
    前記駆動軸を軸支する軸受に対して給油するための給油流路を備える、バイナリ発電システム。
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