JP2009287433A - 内燃機関の廃熱利用装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】作動流体の熱分解や作動流体に含まれる循環オイルの炭化を防止し、エネルギー回収効率を向上することができることができる内燃機関の廃熱利用装置を提供する。
【解決手段】内燃機関(2)の廃熱利用装置は、循環オイルを含む作動流体の循環路(5)に、内燃機関(2)の廃熱により作動流体を加熱する蒸発器(10)、該蒸発器を経由した作動流体を内燃機関の排ガスにより更に加熱する排ガス熱交換器(18)、膨張機(20)、凝縮器(24)、ポンプ(28)が順次介挿されたランキンサイクル(6)を備え、排ガス熱交換器を凝縮器よりも下側に位置づける。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両に組み込まれて好適な内燃機関の廃熱利用装置に関する。
この種の内燃機関の廃熱利用装置は、例えば車両に搭載され、作動流体を内燃機関の冷却水との熱交換により蒸発させ、更に排ガス熱交換器により加熱するランキンサイクルを備えたものが知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2005−42618号公報
ところで、エンジンの排ガス温度はアイドリング時でも約150℃以上はあり、過負荷時は約600℃以上となることもある。ランキンサイクルが作動していれば、排ガス熱交換器にはランキンサイクルを循環する作動流体が順次通液されて作動流体と排ガスとの間で所定量の熱交換が行われるため、ランキンサイクルを循環する作動流体温度は150℃よりも小さい温度に保持される。
しかしながら、上記従来技術は、ランキンサイクルの作動を停止したとき、排ガス熱交換器に滞留する作動流体の温度が排ガスによって極度に上昇し、作動流体が熱分解したり、或いは作動流体に含まれる循環オイルが炭化し、ひいては廃熱利用装置のエネルギー回収効率が低下するとの問題がある。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、作動流体の熱分解や作動流体に含まれる循環オイルの炭化を防止し、エネルギー回収効率を向上することができる内燃機関の廃熱利用装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するべく、請求項1記載の内燃機関の廃熱利用装置は、循環オイルを含む作動流体の循環路に、内燃機関本体側と作動流体とを熱交換させる熱交換器、該熱交換器を経由した作動流体を内燃機関の排ガスにより更に加熱する排ガス熱交換器、該排ガス熱交換器を経由した作動流体を膨張させて駆動力を発生する膨張機、該膨張機を経由した作動流体を凝縮させる凝縮器、該凝縮器を経由した作動流体を熱交換器に送出するポンプが順次介挿されたランキンサイクルを備え、排ガス熱交換器を凝縮器よりも下側に位置づけることを特徴としている。
また、請求項2記載の発明では、請求項1において、凝縮器を経由した作動流体を気液分離してポンプに液状の作動流体を送出するレシーバを備え、排ガス熱交換器をレシーバよりも下側に位置づけることを特徴としている。
更に、請求項3記載の発明では、請求項2において、ランキンサイクルの作動を制御する制御手段と、排ガス熱交換器の作動流体入口または出口と凝縮器の作動流体入口とを接続する第1バイパス路を備え、制御手段は、ポンプを停止したとき、第1バイパス路を連通させることを特徴としている。
更にまた、請求項4記載の発明では、請求項2または3において、ランキンサイクルの作動を制御する制御手段と、凝縮器またはレシーバの作動流体出口と排ガス熱交換器の作動流体入口または出口とを接続する第2バイパス路とを備え、制御手段は、ポンプが停止したとき、第2バイパス路を連通させることを特徴としている。
また、請求項5記載の発明では、請求項2において、ランキンサイクルの作動を制御する制御手段と、排ガス熱交換器の作動流体出口と凝縮器の作動流体入口とを接続する第1バイパス路と、凝縮器またはレシーバの作動流体出口と排ガス熱交換器の作動流体入口または出口とを接続する第2バイパス路とを備え、制御手段は、ポンプが停止したとき、第1バイパス路を連通させた後に第2バイパス路を連通させることを特徴としている。
更に、請求項6記載の発明では、請求項5において、排ガス熱交換器出口の作動流体温度を検出する作動流体温度検出手段を備え、制御手段は、作動流体温度検出手段にて検出された作動流体の温度が所定の上限温度以上となるとき、凝縮器の冷却手段を起動することを特徴としている。
更にまた、請求項7記載の発明では、請求項5または6において、排ガス熱交換器出口の作動流体温度を検出する作動流体温度検出手段と、ポンプの作動流体出口と排ガス熱交換器の作動流体入口または出口とを接続する第3バイパス路とを備え、制御手段は、作動流体温度検出手段にて検出された作動流体の温度が所定の第2の上限温度以上となるとき、第3バイパス路を連通させるとともにポンプを起動することを特徴としている。
また、請求項8記載の発明では、請求項4乃至7の何れかにおいて、排ガス熱交換器は熱交換器よりも下側に位置づけられ、排ガス熱交換器の作動流体入口または出口と熱交換器の作動流体入口とを接続する第4バイパス路と、熱交換器の作動流体出口と排ガス熱交換器の作動流体入口または出口とを接続する第5バイパス路とを備え、制御手段は、内燃機関の暖機のためにポンプを停止したとき、第4バイパス路及び第5バイパス路を連通させることを特徴としている。
更に、請求項9記載の発明では、請求項8において、制御手段は、第2バイパス路を連通させた後に第4バイパス路を連通し、その後に第2バイパス路を閉鎖し、その後に第5バイパス路を連通させることを特徴としている。
請求項1及び2記載の本発明の内燃機関の廃熱利用装置によれば、排ガス熱交換器を凝縮器よりも下側に位置づけ、或いはレシーバがある場合にはレシーバよりも下側に位置づけることにより、例えばポンプの駆動を停止してランキンサイクルの作動が停止されたとき、排ガス熱により排ガス熱交換器に滞留する作動流体を蒸気ガスとして凝縮器に移動させてそこで凝縮させ、凝縮器で凝縮液とされた作動流体は排ガス熱交換器と凝縮器またはレシーバとの高低差による重力によって排ガス熱交換器に還流させることができる。これにより、ランキンサイクルに、作動流体の蒸発、蒸気移動、凝縮、液還流のサイクルからなる、いわゆるヒートパイプの形式の一例としてのサーモサイフォンループを形成することができ、排ガス熱交換器側から凝縮器側への定常的な熱移動を行うことができる。従って、ランキンサイクル停止後に排ガス熱交換器に滞留する作動流体が排ガス熱によって熱分解したり、或いは作動流体に含まれる循環オイルが炭化することを簡易にして防止することができ、ひいては廃熱利用装置のエネルギー回収効率を向上することができる。
また、請求項3記載の発明によれば、制御手段は、ポンプが停止したとき、ランキンサイクルの第1バイパス路を連通させる。これにより、排ガス熱交換器に滞留する蒸気ガスとなる作動流体を膨張機における作動流体の通ガス抵抗を排除して凝縮器に速やかに移動させてそこで凝縮させることができる。従って、サーモサイフォンループにおける作動流体循環速度、ひいては熱移動速度を上昇することができるため、作動流体の熱分解や循環オイルの炭化を効果的に防止することができる。
更に、請求項4記載の発明によれば、制御手段は、ポンプが停止したとき、ランキンサイクルの第2バイパス路を連通させる。これにより、凝縮器で凝縮液となる作動流体をポンプや熱交換器における作動流体の通液抵抗を排除して排ガス熱交換器に速やかに還流させることができる。従って、サーモサイフォンループにおける作動流体循環速度、ひいては熱移動速度を更に上昇することができるため、排ガス熱交換器に滞留する作動流体の熱分解や循環オイルの炭化を更に効果的に防止することができる。
更にまた、請求項5記載の発明によれば、制御手段は、ポンプが停止したとき、第1バイパス路を連通させた後に第2バイパス路を連通させる。これにより、排ガス熱交換器に滞留する蒸気ガスとなる作動流体を膨張機における作動流体の通ガス抵抗を排除して凝縮器に速やかに移動させてそこで凝縮させ、排ガス熱交換器側と凝縮器側との圧力差を解消した後に、その凝縮液となる作動流体を排ガス熱交換器に速やかに還流させることができる。従って、サーモサイフォンループにおける作動流体循環速度、ひいては熱移動速度を更に上昇することができるため、作動流体の熱分解や循環オイルの炭化をより一層効果的に防止することができる。
また、請求項6記載の発明によれば、制御手段は、作動流体温度検出手段にて検出された作動流体の温度が所定の上限温度以上となるとき、凝縮器の冷却手段を起動する。これにより、排ガス熱交換器に滞留する作動流体が所定温度以上の高温となる場合であっても、凝縮器において凝縮液を速やかに生成することができ、サーモサイフォンループにおける作動流体循環速度、ひいては熱移動速度を更に上昇させることができるため、それ以上の作動流体の温度上昇を防止し、作動流体の熱分解や循環オイルの炭化を確実に防止することができる。
更に、請求項7記載の発明によれば、制御手段は、作動流体温度検出手段にて検出された作動流体の温度が所定の第2の上限温度以上となるとき、ポンプの作動流体出口と排ガス熱交換器の作動流体入口または出口とを接続する第3バイパス路を連通させるとともにポンプを起動する。これにより、排ガス熱交換器に滞留する作動流体が第2の所定温度以上の高温となる場合であっても、サーモサイフォンループにおける作動流体循環速度、ひいては熱移動速度をポンプにより強制的に上昇させることができるため、それ以上の作動流体の温度上昇を防止し、作動流体の熱分解や循環オイルの炭化を更に確実に防止することができる。
更にまた、請求項8記載の発明によれば、制御手段は、内燃機関の暖機のためにポンプを停止したとき、排ガス熱交換器の作動流体入口または出口と熱交換器の作動流体入口とを接続する第4バイパス路、及び熱交換器の作動流体出口と排ガス熱交換器の作動流体入口または出口とを接続する第5バイパス路を連通させる。これにより、サーモサイフォンループの形成に際し、排ガス熱交換器にて作動流体を蒸発させ、ランキンサイクルの熱交換器にて内燃機関の暖機のために作動流体から熱を奪って凝縮させ、排ガス熱交換器側から熱交換器を介して内燃機関側への定常的な熱移動を行うことができる。従って、作動流体の熱分解や循環オイルの炭化を防止しつつ、内燃機関の暖機の迅速化をも図ることができる。
また、請求項9記載の発明によれば、制御手段は、第2バイパスを連通後、第4バイパス路を連通させた後に第2バイパス路を閉鎖し、その後に第5バイパス路を連通させる。これにより、凝縮器にて生成された作動流体の凝縮液を排ガス熱交換器に一旦導いてから排ガス熱交換器と熱交換器との間にサーモサイフォンループを形成することができるため、サーモサイフォンループにおける作動流体循環量、ひいては熱移動量を増大させることができ、作動流体の熱分解や循環オイルの炭化を効果的に防止しつつ、内燃機関の暖機の更なる迅速化を図ることができる。
以下、図面により本発明の実施形態について、先ず第1実施形態から説明する。
図1は内燃機関の廃熱利用装置の一例を模式的に示しており、この廃熱利用装置は例えば車両に搭載され、車両のエンジン2を冷却する冷却水回路4と、エンジン2の廃熱を回収するランキンサイクル6(以下、RC回路という)とを備えている。
冷却水回路4は、エンジン2から延設される冷却水の循環路5に、冷却水の流れ方向から順に蒸発器10、ラジエータ12、サーモスタット14、水ポンプ16が介挿されて閉回路を構成している。
蒸発器10は、冷却水回路4を循環する冷却水とRC回路6を循環する作動流体としての冷媒とが対向流をなして熱交換されることにより、エンジン2で加熱された冷却水、すなわち温水を熱媒体としてエンジン2の廃熱をRC回路6側に吸熱させて回収している。一方、蒸発器10を通過して冷媒に吸熱された冷却水は、エンジン2を冷却することにより再び加熱された温水となる。
ラジエータ12は、蒸発器10と直列に配列され、蒸発器10を通過して冷媒に吸熱された冷却水を外気の送風による熱交換により更に冷却し、ひいてはエンジン2を所望の温度に冷却している。
サーモスタット14は、冷却水温度に応じてラジエータ12へ通水される冷却水量を制御する機械式の三方弁であって、2つの入口ポートと1つの出口ポートとを有している。2つの入口ポートには、ラジエータ12から延設される流路5aと、蒸発器10とラジエータ12との間の流路5bからラジエータ12を迂回して接続されるラジエータバイパス路5cとがそれぞれ接続され、これにより、冷却水温度に応じてラジエータ12へ通水される冷却水量が増減されて冷却水温度が適正に保持される。
水ポンプ16は、エンジン2に装着され、エンジン2の回転数に応じて駆動されて冷却水回路4に冷却水を好適に循環させる。
一方、RC回路6は、冷媒の循環路7に、冷媒の流れ方向から順に蒸発器10、排ガス熱交換器18、膨張機20、内部熱交換器22、凝縮器24、レシーバ26、冷媒ポンプ(ポンプ)28が順に介挿されて閉回路を構成している。
排ガス熱交換器18は、エンジン2の排ガス管19から排出される排ガスにより蒸発器10で加熱された冷媒を更に加熱する。また、排ガス熱交換器18出口には排ガス熱交換器18を経由した冷媒の温度を検出する冷媒温度センサ(作動流体温度検出手段)21が設置されている。
膨張機20は、蒸発器10、排ガス熱交換器18で加熱されて過熱蒸気の状態となった冷媒を膨張させ、回転駆動力を発生する流体機器であって、膨張機20には、発生した回転駆動力を電力変換して廃熱利用装置の外部で利用可能とする発電機30が機械的に連結されている。
内部熱交換器22は、膨張機20出口の冷媒で蒸発器10入口の冷媒を加熱し、膨張機20出口側の熱量を膨張機20入口側に積極的に供給することにより、RC回路6における回収エネルギーを増大させている。
凝縮器24は、内部熱交換器22を経由した冷媒をファン(冷却手段)25による外気の送風により凝縮液化させる放熱器であり、ファン25はその駆動部に入力される信号に応じて駆動される。尚、凝縮器24は外気により冷却された水で凝縮液化する水冷方式でも良い。この場合には、凝縮器24が介挿され、冷却水が循環する冷却水回路を別途設ける。
レシーバ26は、凝縮器24にて凝縮された冷媒を気液二層に分離する気液分離器であり、ここで分離された液冷媒のみが冷媒ポンプ28側に流出される。
冷媒ポンプ28は、その駆動部に入力される信号に応じて駆動される電動ポンプであり、レシーバ26から流出された液冷媒は冷媒ポンプ28によって蒸発器10側に圧送され、RC回路6を好適に循環させる。
ここで、図2に詳しく示されるように、排ガス管19内には、排ガス管19内を排ガス熱交換器18が設置される側の通路19aと、排ガス熱交換器18をバイパスする側の排ガス熱交換器バイパス路19bとに区画する仕切壁32が設けられ、仕切壁32のエンジン2側の一端にはダンパ34が可動自在に接続されている。ダンパ34は、その駆動部に入力される信号に応じて駆動される。
このように構成される冷却水回路4及びRC回路6は、車両を総合的に制御する電子制御装置である図示しないECU(制御手段)により制御される。具体的には、ECUには、ファン25及び冷媒ポンプ28並びにダンパ34などの各駆動部とともに、冷媒温度センサ21などのセンサが電気的に接続されており、ECUは、これらセンサからの入力信号に応じて上記各駆動部に出力信号を出力し、冷却水回路4及びRC回路6、即ち廃熱利用装置を制御している。例えば、ECUは、冷媒温度センサ21にて検出される冷媒温度が冷媒の分解や冷媒に含まれる循環オイルの炭化を来す温度である例えば150℃以上となると、排ガスをバイパス路19bに流入させて冷媒と熱交換させないようにダンパ34を駆動する。
ところで、本実施形態では、図3のRC回路6の構成機器の配置高低を示した模式図に示されるように、排ガス熱交換器18を凝縮器24及びレシーバ26よりも下側に位置づけている。
また、RC回路6は、RC回路6の形成時における排ガス熱交換器18の冷媒出口と凝縮器24の冷媒入口とを直接に接続する第1バイパス路36と、RC回路6の形成時におけるレシーバ26の冷媒出口と排ガス熱交換器18の冷媒入口とを直接に接続する第2バイパス路38とを備えている。
第1バイパス路36は、RC回路6の形成時における冷媒の流れ方向にて、排ガス熱交換器18から流出した冷媒を膨張機20及び内部熱交換器22を迂回させて凝縮器24に流入させる。
一方、第2バイパス路38は、RC回路6の形成時における冷媒の流れ方向にて、レシーバ26から流出した冷媒を冷媒ポンプ28及び内部熱交換器22並びに蒸発器10を迂回させて排ガス熱交換器18に流入させる。
これら各バイパス路36,38にはECUに電気的に接続された電磁弁40,42がそれぞれ設けられ、これら電磁弁40,42はRC回路6の作動中には閉弁されている。
更に、蒸発器10の冷媒出口と排ガス熱交換器18の冷媒入口との間の流路5d、及び内部熱交換器22の冷媒出口と凝縮器24の冷媒入口との間の流路5eにはそれぞれ逆止弁44,46が設けられている。
このように構成されるRC回路6において、ECUは、例えばポンプ28の駆動が停止してRC回路6の作動が停止されたとき、電磁弁40,42を開弁してRC回路6に、冷媒の蒸発、蒸気移動、凝縮、液還流のサイクルからなる、いわゆるヒートパイプの形式の一例としてのサーモサイフォンループを形成するための回路切換制御を実行する。
以下、図4のフローチャートを参照して、ECUで実行される当該回路切換制御の制御ルーチンについて説明する。
先ず、本制御がスタートされるとS1に移行し、S1ではポンプ28及びファン25の停止によりRC回路6が停止しているか否かを判定し、判定結果が真(Yes)でRC回路6は停止していると判定された場合にはS2に移行し、判定結果が偽(No)でRC回路6は停止していないと判定された場合には再びS1に戻る。
S2では、図3に示されるように電磁弁40を開弁(白抜きで図示、以下同様とする)して第1バイパス路36を連通させてS3に移行する。
S3では、所定の時間tが経過したか否かを判定し、判定結果が真(Yes)で所定の時間tが経過したと判定された場合にはS4に移行し、判定結果が偽(No)で所定の時間tが経過していないと判定された場合には再びS3に戻る。
S4では、図3に示されるように電磁弁42を開弁して第2バイパス路38を連通させてS5に移行する。
S5では、冷媒温度センサ21にて検出された冷媒温度Trが所定の上限温度Trh以上となるか否かを判定し、判定結果が真(Yes)でTr≧Trhが成立すると判定された場合にはS6に移行し、判定結果が偽(No)でTr≧Trhが成立しないと判定された場合にはS7に移行する。尚、上限温度Trhは、上述したように、冷媒の分解や冷媒に含まれる循環オイルの炭化を来す温度である例えば150℃程度に設定される。
S6ではファン25を起動する一方、S7ではファン25を停止し、何れの場合もS8に移行する。
S8では、RC回路6が始動したか否かを判定し、判定結果が真(Yes)でRC回路6が始動したと判定された場合には本制御ルーチンを終了し、判定結果が偽(No)でRC回路6が始動していないと判定された場合には再びS5に戻る。
こうしてRC回路6の作動が停止したときには、RC回路6にサーモサイフォンループを好適に形成する。
以上のように、本実施形態では、排ガス熱交換器18を凝縮器24及びレシーバ26よりも下側に位置づけることにより、RC回路6の作動が停止されたときにサーモサイフォンループを形成することができ、排ガス熱交換器18側から凝縮器24側への定常的な熱移動を行うことができる。
具体的には、RC回路6の停止時に、排ガス熱交換器18は排ガス熱により排ガス熱交換器に滞留する冷媒を蒸気ガスとして凝縮器24に移動させてそこで凝縮させる。この過程では、冷媒の相変化と高速の蒸気流によって動力や電力によらないで排ガス熱交換器18側から凝縮器24側への大量の熱移動が可能である。そして、凝縮器24で凝縮液とされた冷媒は、レシーバ26を介して排ガス熱交換器18と凝縮器24及びレシーバ26との高低差による重力によって排ガス熱交換器18に還流される。従って、RC回路6停止後に排ガス熱交換器18に滞留する冷媒が排ガス熱によって熱分解したり、或いは冷媒に含まれる循環オイルが炭化することを簡易にして防止することができ、ひいては廃熱利用装置のエネルギー回収効率を向上することができる。
また、RC回路6の作動が停止したとき、RC回路6の第1バイパス路36を連通させることにより、排ガス熱交換器18に滞留する蒸気ガスとなる冷媒を膨張機20における冷媒の通ガス抵抗を排除して凝縮器24に速やかに移動させてそこで凝縮させることができる。
更に、RC回路6の作動が停止したとき、RC回路6の第2バイパス路38を連通させることにより、凝縮器24で凝縮液となる冷媒をポンプ28や蒸発器10における冷媒の通液抵抗を排除して排ガス熱交換器18に速やかに還流させることができる。従って、サーモサイフォンループにおける冷媒循環速度、ひいては熱移動速度を上昇することができるため、排ガス熱交換器18に滞留する冷媒の熱分解や循環オイルの炭化を効果的に防止することができる。
更にまた、RC回路6の作動が停止したとき、第1バイパス路36を連通させた後に第2バイパス路38を連通させることにより、排ガス熱交換器18に滞留する蒸気ガスとなる冷媒を膨張機20における冷媒の通ガス抵抗を排除して凝縮器24に速やかに移動させてそこで凝縮させ、排ガス熱交換器18側と凝縮器24側との圧力差を解消した後に、その凝縮液となる冷媒を排ガス熱交換器18に速やかに還流させることができる。従って、サーモサイフォンループにおける冷媒循環速度、ひいては熱移動速度を更に上昇することができるため、冷媒の熱分解や循環オイルの炭化をより一層効果的に防止することができる。
また、冷媒温度センサ21にて検出された冷媒の温度Trが所定の上限温度Trh以上となるとき、凝縮器24のファン25を起動することにより、排ガス熱交換器18に滞留する冷媒が極度に高温となる場合であっても、凝縮器24において凝縮液を速やかに生成することができ、サーモサイフォンループにおける冷媒循環速度、ひいては熱移動速度を更に上昇させることができるため、冷媒の熱分解や循環オイルの炭化を確実に防止することができる。尚、第1バイパス路36は、RC回路6の形成時における排ガス熱交換器18の冷媒入口と凝縮器24の冷媒入口とを直接に接続しても良い。この場合、第2バイパス路38は、RC回路6の形成時におけるレシーバ26の冷媒出口と排ガス熱交換器18の冷媒出口とを直接に接続する。
次に、第2実施形態について説明する。
当該第2実施形態のRC回路6は、図5に示されるポンプ28廻りの回路以外は上記第1実施形態と同様の構成をなしている。
具体的には、ポンプ28と内部熱交換器22との間には電磁弁48が設けられ、電磁弁48とポンプ28との間からはポンプ28の冷媒出口と排ガス熱交換器18の冷媒入口とを接続する第3バイパス路50が分岐して第2バイパス路38に合流し、第3バイパス路50はその一部を第2バイパス路38と共用している。
また、第3バイパス路50には第2バイパス路38との共用路を除いた流路に電磁弁52が設けられ、これら電磁弁48,52はECUに電気的に接続されている。更に、RC回路6の作動中には電磁弁48は開弁される一方、電磁弁52は電磁弁40,42とともに閉弁されている。
このように構成されるRC回路6において、ECUは、RC回路6の作動が停止されたときのサーモサイフォンループにおける冷媒の液還流に際し、ポンプ28を利用するための回路切換制御を実行する。
以下、図6のフローチャートを参照して、ECUで実行される当該回路切換制御の制御ルーチンについて説明する。尚、上記第1実施形態の図4におけるフローチャートと同じステップについてはその説明を省略する。
先ず、本制御がスタートしてS5からS6に移行した場合には次にS9に移行する。
S9では、冷媒温度センサ21にて検出された冷媒温度Trが所定の上限温度Trh2(第2の上限温度)以上となるか否かを判定し、判定結果が真(Yes)でTr≧Trh2が成立すると判定された場合にはS10に移行し、判定結果が偽(No)でTr≧Trh2が成立しないと判定された場合にはS11に移行する。一方、S5からS7に移行した場合にも次にS11に移行する。尚、上限温度Trh2は、S5の上限温度Trhと同じ値に設定しても良いし、上限温度Trhよりも若干高い温度に設定しても良い。
S10では、電磁弁42,48を閉弁(黒塗りで図示、以下同様とする)するとともに、電磁弁52を開弁して第3バイパス路50を連通させてS12に移行する。
S12では、ポンプ28を起動してからS14に移行する。
一方、S11では、電磁弁42,48を開弁するとともに、電磁弁52を閉弁して第3バイパス路50を閉鎖させてS13に移行する。
S12では、ポンプ28を起動してからS14に移行する一方、S13ではポンプ28を停止してからS14に移行する。
S14では、RC回路6が始動したか否かを判定し、判定結果が真(Yes)でRC回路6が始動したと判定された場合には本制御ルーチンを終了し、判定結果が偽(No)でRC回路6が始動していないと判定された場合には再びS5に戻る。
こうしてRC回路6の作動が停止したときには、RC回路6にポンプ28を利用したサーモサイフォンループを好適に形成する。
このように、当該第2実施形態の場合にも上記第1実施形態と同様に、RC回路6の作動が停止されたとき、RC回路6にサーモサイフォンループを形成して排ガス熱交換器18側から凝縮器24側への定常的な熱移動を行うことができるため、排ガス熱交換器18に滞留する冷媒の熱分解や循環オイルの炭化を防止し、ひいては廃熱利用装置のエネルギー回収効率を向上することができる。
特に当該第2実施形態の場合には、冷媒温度センサ21にて検出された冷媒の温度Trが所定の上限温度Trh2以上となるとき、ポンプ28の冷媒出口と排ガス熱交換器18の冷媒入口とを接続する第3バイパス路50を連通させた後にポンプ28を起動する。これにより、排ガス熱交換器18に滞留する冷媒が極度に高温となる場合であっても、サーモサイフォンループにおける冷媒循環速度、ひいては熱移動速度をポンプ28により強制的に上昇させることができるため、冷媒の熱分解や循環オイルの炭化を更に確実に防止することができる。
次に、第3実施形態について説明する。
当該第3実施形態のRC回路6は、図7に示されるように、排ガス熱交換器18を蒸発器10よりも下側に位置づけ、第1バイパス路36の代わりに第4バイパス路54を設け、更に第5バイパス路56を新たに設けた以外は上記第1実施形態とほぼ同様の構成をなしている。
第4バイパス路54は、RC回路6の形成時における排ガス熱交換器18の冷媒出口と蒸発器10の冷媒出口とを直接に接続し、RC回路6の形成時における冷媒の流れ方向とは逆の流れ方向にて、排ガス熱交換器18から流出した冷媒をそのまま蒸発器10に流入させる。
一方、第5バイパス路56は、RC回路6の形成時における蒸発器10の冷媒入口と排ガス熱交換器18の冷媒入口とを直接に接続し、第4バイパス路54を経て蒸発器10から流出した冷媒をそのまま排ガス熱交換器18に流入させる。
また、第4バイパス路54には電磁弁58が設けられ、また、第5バイパス路56は、第2バイパス路38と排ガス熱交換器18の冷媒入口にかけての流路を共用しており、その共用路を除いた第5バイパス路56には電磁弁60が設けられている。
更に、流路5dには逆止弁44の代わりに電磁弁62が設けられ、一方、逆止弁46は撤去されている。そして、これら電磁弁58,60,62はECUに電気的に接続されており、RC回路6の作動中には電磁弁58,60は電磁弁42とともに閉弁される一方、電磁弁62は開弁されている。
このように構成されるRC回路6において、ECUは、RC回路6の作動が停止されたときに形成されるサーモサイフォンループにおける冷媒の凝縮に際し、その凝縮熱を蒸発器10を介してエンジン2の暖機に利用するための回路切換制御を実行する。
以下、図8のフローチャートを参照して、ECUで実行される当該回路切換制御の制御ルーチンについて説明する。
先ず、本制御がスタートされるとS21に移行し、S21ではエンジン2の本体温度低下による暖機要求によってRC回路6が停止しているか否かを判定し、判定結果が真(Yes)でRC回路6は停止していると判定された場合にはS22に移行し、判定結果が偽(No)でRC回路6は停止していないと判定された場合には再びS21に戻る。
S22では、電磁弁42,58を開弁して第2バイパス路38及び第4バイパス路54を連通させるとともに電磁弁62を閉弁してS23に移行する。
S23では、所定の時間t1が経過したか否かを判定し、判定結果が真(Yes)で所定の時間t1が経過したと判定された場合にはS24に移行し、判定結果が偽(No)で所定の時間t1が経過していないと判定された場合には再びS23に戻る。
S24では、図8に示されるように電磁弁42を閉弁して第2バイパス路42を閉鎖させてからS25に移行する。
S25では、図8に示されるように電磁弁60を開弁して第5バイパス路56を連通させ、その後本制御ルーチンを終了する。
こうしてRC回路6の作動が停止したときには、RC回路6に冷媒の凝縮熱を蒸発器10を介してエンジン2の暖機に利用したサーモサイフォンループを好適に形成する。
このように、当該第3実施形態の場合にも上記第1、第2実施形態と同様に、RC回路6の作動が停止されたとき、RC回路6にサーモサイフォンループを形成して排ガス熱交換器18側からの定常的な熱移動を行い、排ガス熱交換器18に滞留する冷媒の熱分解や循環オイルの炭化を防止し、ひいては廃熱利用装置のエネルギー回収効率を向上することができる。
特に当該第3実施形態の場合には、エンジン2の暖機のためにRC回路6の作動を停止したとき、排ガス熱交換器18の冷媒出口と蒸発器10の冷媒入口とを接続する第4バイパス路54、及び蒸発器10の冷媒出口と排ガス熱交換器18の冷媒入口とを接続する第5バイパス路56を連通させる。これにより、サーモサイフォンループの形成に際し、排ガス熱交換器18にて冷媒を蒸発させ、蒸発器10にてエンジン2の暖機のために冷媒から熱を奪って凝縮させ、排ガス熱交換器18側から蒸発器10を介してエンジン2側への定常的な熱移動を行うことができる。従って、冷媒の熱分解や循環オイルの炭化を防止しつつ、エンジン2の暖機の迅速化をも図ることができる。
また、第2バイパス路38及び第4バイパス路54を連通させた後に第2バイパス路38を閉鎖し、その後に第5バイパス路56を連通させることにより、凝縮器24にて生成された冷媒の凝縮液を排ガス熱交換器18に一旦導いてから排ガス熱交換器18と蒸発器10との間にサーモサイフォンループを形成することができるため、サーモサイフォンループにおける冷媒循環量、ひいては熱移動量を増大させることができ、冷媒の熱分解や循環オイルの炭化を効果的に防止しつつ、エンジン2の暖機の更なる迅速化を図ることができる。
以上で本発明の実施形態についての説明を終えるが、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更ができるものである。
例えば、上記各実施形態では、RC回路6にバイパス路を設け、ファン25やポンプ28を利用した回路切換制御を行っているが、排ガス熱交換器を単に凝縮器及びレシーバよりも、或いは蒸発器よりも下側に位置づけて高低差を設けるだけでも良く、またはRC回路6に各バイパス路36,38,50,54,56を単独で設けても良く、この場合であっても冷媒の相変化と高速の蒸気流によって冷媒の熱移動が行われ、高低差による重力によって冷媒の凝縮液の還流が行われ、サーモサイフォンループを形成することは可能であり、上記と同様に冷媒の熱分解や循環オイルの炭化を防止するという効果を奏する。
また、上記各実施形態では、回路切換制御におけるS3やS23で時間経過を判定して待機するようにしているが、待機しないようにしても良い。但し、これらのステップにて待機することによりRC回路6における高圧側と低圧側との圧力差解消や、サーモンサイフォンループを循環する冷媒量の確保を確実に行えて好適である。
更に、上記各実施形態では、第2バイパス路38はレシーバ26の冷媒出口と排ガス熱交換器18の冷媒入口とを接続しているが、凝縮器24の冷媒出口と排ガス熱交換器18の冷媒入口とを接続するようにして形成しても良い。
更にまた、上記第3実施形態では、排ガス熱交換器18の冷媒出口と蒸発器10の冷媒出口とを接続して第4バイパス路54を形成し、蒸発器10の冷媒入口と排ガス熱交換器18の冷媒入口とを接続して第5バイパス路56を形成している。しかし、これに限らず、第4バイパス路54をRC回路6の形成時における排ガス熱交換器18の冷媒出口と蒸発器10の冷媒入口とを直接に接続して形成し、これに伴い、第5バイパス路56をRC回路6の形成時における蒸発器10の冷媒出口と排ガス熱交換器18の冷媒入口とを直接に接続して形成しても良い。この場合には、サーモサイフォンループ形成時の冷媒流れがRC回路6の形成時における冷媒の流れ方向と同じになり、ひいては冷却水回路4を流れる冷却水と対向流をなすため、蒸発器10における熱回収が促進され、エンジン2の暖機のより一層の迅速化を図ることができて好ましい。
また、第1実施形態の図3、または第2実施形態の図5のRC回路6と、第3実施形態の図7のRC回路6とを組み合わせても良く、例えば、図7において図5の如くポンプ28を利用することにより、凝縮器24側からの凝縮液の還流を速めることができるためエンジン2の暖機をより一層迅速化できて好ましい。
本発明の一実施形態に係る内燃機関の廃熱利用装置を概略的に示した模式図である。 図1の排ガス熱交換器の詳細を示した模式図である。 本発明の第1実施形態に係るランキンサイクルの構成機器の配置高低を示した模式図である。 図3のランキンサイクルにおいてサーモサイフォンループを形成するための回路切換制御の制御ルーチンを示したフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係るランキンサイクルの構成機器の配置高低を示した模式図である。 図5のランキンサイクルにおいてサーモサイフォンループを形成するための回路切換制御の制御ルーチンを示したフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係るランキンサイクルの構成機器の配置高低を示した模式図である。 図7のランキンサイクルにおいてサーモサイフォンループを形成するための回路切換制御の制御ルーチンを示したフローチャートである。
符号の説明
2 内燃機関
5 循環路
6 ランキンサイクル
10 蒸発器
18 排ガス熱交換器
20 膨張機
21 冷媒温度センサ(作動流体温度検出手段)
24 凝縮器
25 ファン(冷却手段)
26 レシーバ
28 冷媒ポンプ(ポンプ)
36 第1バイパス路
38 第2バイパス路
50 第3バイパス路
54 第4バイパス路
56 第5バイパス路

Claims (9)

  1. 循環オイルを含む作動流体の循環路に、内燃機関本体側と作動流体とを熱交換させる熱交換器、該熱交換器を経由した作動流体を前記内燃機関の排ガスにより更に加熱する排ガス熱交換器、該排ガス熱交換器を経由した作動流体を膨張させて駆動力を発生する膨張機、該膨張機を経由した作動流体を凝縮させる凝縮器、該凝縮器を経由した作動流体を前記熱交換器に送出するポンプが順次介挿されたランキンサイクルを備え、
    前記排ガス熱交換器を前記凝縮器よりも下側に位置づけることを特徴とする内燃機関の廃熱利用装置。
  2. 前記凝縮器を経由した作動流体を気液分離して前記ポンプに液状の作動流体を送出するレシーバを備え、
    前記排ガス熱交換器を前記レシーバよりも下側に位置づけることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の廃熱利用装置。
  3. 前記ランキンサイクルの作動を制御する制御手段と、
    前記排ガス熱交換器の作動流体入口または出口と前記凝縮器の作動流体入口とを接続する第1バイパス路を備え、
    前記制御手段は、前記ポンプを停止したとき、前記第1バイパス路を連通させることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の廃熱利用装置。
  4. 前記ランキンサイクルの作動を制御する制御手段と、
    前記凝縮器または前記レシーバの作動流体出口と前記排ガス熱交換器の作動流体入口または出口とを接続する第2バイパス路とを備え、
    前記制御手段は、前記ポンプが停止したとき、前記第2バイパス路を連通させることを特徴とする請求項2または3に記載の内燃機関の廃熱利用装置。
  5. 前記ランキンサイクルの作動を制御する制御手段と、
    前記排ガス熱交換器の作動流体入口または出口と前記凝縮器の作動流体入口とを接続する第1バイパス路と、
    前記凝縮器または前記レシーバの作動流体出口と前記排ガス熱交換器の作動流体入口または出口とを接続する第2バイパス路とを備え、
    前記制御手段は、前記ポンプが停止したとき、前記第1バイパス路を連通させた後に前記第2バイパス路を連通させることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の廃熱利用装置。
  6. 前記排ガス熱交換器出口の作動流体温度を検出する作動流体温度検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記作動流体温度検出手段にて検出された作動流体の温度が所定の上限温度以上となるとき、前記凝縮器の冷却手段を起動することを特徴とする請求項5に記載の内燃機関の廃熱利用装置。
  7. 前記排ガス熱交換器出口の作動流体温度を検出する作動流体温度検出手段と、
    前記ポンプの作動流体出口と前記排ガス熱交換器の作動流体入口または出口とを接続する第3バイパス路とを備え、
    前記制御手段は、前記作動流体温度検出手段にて検出された作動流体の温度が所定の第2の上限温度以上となるとき、前記第3バイパス路を連通させるとともに前記ポンプを起動することを特徴とする請求項5または6に記載の内燃機関の廃熱利用装置。
  8. 前記排ガス熱交換器は前記熱交換器よりも下側に位置づけられ、
    前記排ガス熱交換器の作動流体入口または出口と前記熱交換器の作動流体入口とを接続する第4バイパス路と、
    前記熱交換器の作動流体出口と前記排ガス熱交換器の作動流体入口または出口とを接続する第5バイパス路とを備え、
    前記制御手段は、前記内燃機関の暖機のために前記ポンプを停止したとき、前記第4バイパス路及び前記第5バイパス路を連通させることを特徴とする請求項4乃至7の何れかに記載の内燃機関の廃熱利用装置。
  9. 前記制御手段は、前記第2バイパス路を連通させた後に前記第4バイパス路を連通し、その後に前記第2バイパス路を閉鎖し、その後に前記第5バイパス路を連通させることを特徴とする請求項8に記載の内燃機関の廃熱利用装置。
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