JP2014105647A - タービン発電機及び廃熱発電装置 - Google Patents

タービン発電機及び廃熱発電装置 Download PDF

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Abstract

【課題】軸受の耐荷重を小さく抑えることができるタービン発電機及び廃熱発電装置の提供。
【解決手段】回転軸13に接続されたラジアルインペラ11と、ラジアルインペラ11に対して半径方向から作動媒体を供給するノズル部A2と、ラジアルインペラ11に供給された作動媒体が膨張して軸方向に排出される排出部A3と、を有する膨張タービン発電機2であって、ラジアルインペラ11のハブ20には、タービンブレード21の半径方向外側の翼端21aよりも半径方向内側に切り欠かれた切欠部22が形成されている、という構成を採用する。
【選択図】図4

Description

本発明は、タービン発電機に関し、特にタービン発電機を備えてバイナリー発電を行う廃熱発電装置に関するものである。
従来から工場や焼却施設等で放出される廃熱エネルギーを回収して発電が行われており、この発電によって得られた電気エネルギーが再利用されることで省エネルギーが図られているが、近年では、従来殆ど回収されていなかった低温廃熱の廃熱エネルギーをも回収して発電を行うことで、更なる省エネルギーを実現させる取り組みが行われている。このような低温廃熱から電気エネルギーを回収するために、低沸点作動媒体を用いたランキンサイクルの廃熱発電装置が提案されている(例えば特許文献1)。
特許文献1には、作動媒体により駆動されるタービン(タービン発電機)と、外部の熱源との熱交換により作動媒体を蒸気化してタービンに供給する蒸発器と、タービンを通過した作動媒体を液化する凝縮器とを備え、作動媒体として、沸点が−24〜60℃のハイドロフルオロエーテル(HFE)を主媒体として含む、排熱回収タービンシステム(廃熱発電装置)が開示されている。
特開2010−164043号公報
ところで、タービンの種類は、軸流タービンとラジアルタービンに大別されるが、火力発電所等に比べて小型の上記廃熱発電装置で用いるタービンには、ラジアルタービンが一般的に適している。しかし、ラジアルタービンの場合、作動媒体の入口側の圧力が高く、出口側の圧力が低くなるため、スラスト力が発生し、そのスラスト力は軸受で支える必要がある。しかしながら、この入口側と出口側の圧力差が大きい場合、スラスト力も大きくなるため、耐荷重の大きな軸受が必要となり、装置の大型化、製造コストの増加となる。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、軸受の耐荷重を小さく抑えることができるタービン発電機及び廃熱発電装置の提供を目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は、回転軸に接続されたラジアルインペラと、前記ラジアルインペラに対して半径方向から作動媒体を供給する供給部と、前記ラジアルインペラに供給された作動媒体が膨張して軸方向に排出される排出部と、を有するタービン発電機であって、前記ラジアルインペラのハブには、タービンブレードの半径方向外側の翼端よりも半径方向内側に切り欠かれた切欠部が形成されている、という構成を採用する。
この構成を採用することによって、本発明では、ラジアルインペラのハブがタービンブレードの半径方向外側の翼端よりも半径方向内側に切り欠かれているため、ラジアルインペラの背面の面積が減り、その分、供給部と排出部と間の圧力差によりラジアルインペラの背面側にかかる荷重が減る。このため、発生するスラスト力が小さくなり、軸受の耐荷重を小さく抑えることができる。したがって、大型軸受を使用しなくてもよくなり、また、スラスト力が下がることで軸受寿命も長くなる。
また、本発明においては、前記切欠部は、隣り合うタービンブレードの間のそれぞれに形成されている、という構成を採用する。
この構成を採用することによって、本発明では、隣り合うタービンブレードの間のそれぞれに切欠部が存在することで、ハブを切り欠いてもバランスがとれるため、ラジアルインペラの回転安定性を確保できる。
また、本発明においては、前記切欠部のそれぞれは、同心円上に形成されている、という構成を採用する。
この構成を採用することによって、本発明では、さらに切欠部のそれぞれを同心円上に形成することで、ラジアルインペラの回転安定性がより高まる。
また、本発明においては、前記切欠部は、台形状に形成されている、という構成を採用する。
この構成を採用することによって、本発明では、隣り合うタービンブレードの間の領域を大きく切り欠くことができるため、ラジアルインペラの背面側にかかる荷重を大きく減らすことができる。
また、本発明においては、前記回転軸は、軸方向が鉛直上下方向に沿うように配置されている、という構成を採用する。
この構成を採用することによって、本発明では、回転軸を鉛直上下方向に沿うように配置にすると、圧力差によりラジアルインペラの背面側にかかる上向き荷重の少なくとも一部が、ラジアルインペラ及び回転軸を含む回転体の自重による下向き荷重によって相殺されるため、スラスト力をさらに小さくすることができる。
また、本発明においては、廃熱エネルギーを回収して作動媒体を蒸発させる蒸発器と、前記蒸発器からの前記作動媒体の供給により発電を行うタービン発電機と、前記タービン発電機から排出された前記作動媒体を凝縮する凝縮器と、前記凝縮器で凝縮された前記作動媒体を前記蒸発器に向けて送出するポンプと、を備える廃熱発電装置であって、前記タービン発電機として、先に記載のタービン発電機を有する、という構成を採用する。
本発明によれば、軸受の耐荷重を小さく抑えることができるタービン発電機及び廃熱発電装置が得られる。
本発明の実施形態における廃熱発電装置の構成図である。 本発明の実施形態における廃熱発電装置が備える膨張タービン発電機の構成を示す断面図である。 本発明の実施形態におけるラジアルインペラを背面側からみた斜視図である。 本発明の実施形態におけるラジアルインペラによる作用を説明するための図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態における廃熱発電装置Gの構成図である。
図1に示す通り、本実施形態の廃熱発電装置Gは、蒸発器1、膨張タービン発電機(タービン発電機)2、凝縮器3、リザーバタンク4、ポンプ5を備えるランキンサイクルを利用した発電装置であり、工場や焼却施設等から放出される低温廃熱(本実施形態では温水、以下、熱源と称する場合がある)の廃熱エネルギーを用いて発電を行う。
蒸発器1は、工場等から放出される低温廃熱を回収して作動媒体の蒸気を生成するものである。蒸発器1は、熱源との間の熱交換によって作動媒体を気化させる一種の熱交換器である。この蒸発器1では、熱源(例えば温水)が流通する流路と作動媒体が流通する流路とが隣接するように設けられており、高温側である熱源の熱が低温側である作動媒体に効率良く伝導する。このような蒸発器1は、ポンプ5から供給された液体状態の作動媒体を気化させ、気化状態の作動媒体を膨張タービン発電機2に供給する。
本実施形態の作動媒体としては、沸点(大気圧条件下における沸点)が35℃程度の媒体を用い、且つ運転中の装置内部の圧力が最大で1MPa(G)(ゲージ圧で1MPa)以下であるのが望ましい。その理由は、例えば約100℃以下の低温廃熱の廃熱エネルギーを利用した発電を可能とすべく低温廃熱から蒸気の生成を可能にするとともに、装置全体の圧力を低く抑えることで膨張タービン発電機2の内部圧力を低く抑えるためである。
膨張タービン発電機2の内部圧力が低く抑えられると、膨張タービン発電機2のケーシングや蒸発器1及び凝縮器3にも高い圧力がかからないため、安全でかつコストを低く抑えて製造することも可能となるという相乗的な効果も得られる。ここで、上記の作動媒体としては、ハイドロフルオロエーテル(HFE)、フルオロカーボン、フルオロケトン、パーフルオロポリエーテル等を用いることができる。
膨張タービン発電機2は、このような蒸発器1から供給された気化状態の作動媒体を用いて三相交流電力を発電する。この膨張タービン発電機2は、図示するようにタービン2a、発電機2bを備えている。タービン2aは、蒸発器1から供給される作動媒体によって駆動される回転機械である。すなわち、このタービン2aは、詳細は後述するが、作動媒体を蒸発器1から受け入れる受入口と、作動媒体を凝縮器3に排出する排出口と、軸(タービン軸)が発電機2bと結合するタービンインペラ等を備えるものであり、蒸発器1からの作動媒体の供給によってタービンインペラを回転させる。
発電機2bは、タービン2aの回転動力によって駆動されて三相交流電力を発電する回転機械である。すなわち、この発電機2bは、タービン2aのタービン軸と軸結合すると共に略円筒状のロータ(界磁)と、当該ロータの外周に円環状に備えられたステータ(電機子巻線)等から構成されている。このような発電機2bは、ロータ(界磁)がタービン2aによって回転駆動されることによって、ステータ(電機子巻線)に起電力が発生する。なお、この発電機2bが出力する三相交流電力は、不図示の電源回生コンバータによって商用電力(系統電力)の仕様に適合した三相交流電力に変換する。
凝縮器3は、膨張タービン発電機2を介した後の蒸気を冷却水等の冷却媒体にて冷却して凝縮させるものである。凝縮器3は、冷却水との間の熱交換によって作動媒体を凝縮(液体化)させる一種の熱交換器である。このような凝縮器3は、作動媒体を液体状態にしたものをリザーバタンク4に供給する。リザーバタンク4は、凝縮器3で凝縮された作動媒体を一時的に蓄えるタンクである。ポンプ5は、凝縮器3で凝縮されてリザーバタンク4に一時的に蓄えられた作動媒体を加圧して蒸発器1に向けて送出する。なお、このポンプ5は、例えば電動機によって回転駆動される。
次に、廃熱発電装置Gに設けられる膨張タービン発電機2について詳細に説明する。
図2は、本発明の実施形態における廃熱発電装置Gが備える膨張タービン発電機2の構成を示す断面図である。
図2に示す通り、膨張タービン発電機2は、一軸一段構造のタービン発電機であり、ラジアルインペラ11、ロータ12a及びステータ12b、回転軸13、軸受14a,14b、及びケーシング15を備えて、回転軸13の軸方向が鉛直上下方向に沿うように配置される。
発電機2bは、ラジアルインペラ11の回転駆動力により駆動され、外周面に沿って配列された複数の永久磁石を有するロータ12aと、ロータ12aの外周面に対向するように内周面に配列された複数のコイルを有するステータ12bと、を備えている。
回転軸13は、ラジアルインペラ11の回転駆動力を発電機2bに伝達するための軸部材であり、軸方向が鉛直上下方向に沿うように設けられている。回転軸13の上端部にはラジアルインペラ11がネジ止め等で固定されており、ラジアルインペラ11、発電機2bのロータ12a、及び回転軸13は、一体的に回転する。
軸受14a,14bは、ケーシング15に設置されており、鉛直上下方向に沿うように配置された回転軸13を回転自在に支持する。本実施形態の軸受14a,14bは、ラジアル荷重及びスラスト荷重の何れをも支持できるアンギュラ玉軸受である。
ケーシング15は、スクロールケーシング15a、ケーシング本体15b、及び軸受支持部15c,15d等からなり、ラジアルインペラ11、ロータ12a及びステータ12b、回転軸13を収容するとともに、廃熱発電装置Gの外形を成す。
スクロールケーシング15aは、スクロール室A1(回転流路)、ノズル部(供給部)A2、及び排出部A3を備えている。スクロール室A1は、ラジアルインペラ11を囲むように環状に形成された流路である。ノズル部A2は、スクロール室A1と連通し、ラジアルインペラ11に対して半径方向から作動媒体を供給する流路であり、複数のノズルベーン18が設けられている。排出部A3は、ラジアルインペラ11を回転駆動した後の膨張した作動媒体を軸方向に排出する流路であり、ラジアルインペラ11の上方に配置されている。
ケーシング本体15bは、略円筒形状の部材であり、ロータ12a及びステータ12bと回転軸13の一部とを収容する空間を有する。ケーシング本体15bの内周面の複数箇所(例えば、3箇所)には、内部で液化した作動媒体を膨張タービン発電機2の底部に導く案内通路C1をなす溝が形成されている。ケーシング本体15bには、膨張タービン発電機2で発電された電力を外部に取り出すためのコネクタ16が設けられている。ここで、膨張タービン発電機2には蒸発した作動媒体が供給されており、ケーシング15を密閉構造とする必要があることから、コネクタ16として接続部分を密閉できるハーメチックコネクタが用いられる。
軸受支持部15cは、その中心部に回転軸13が介挿される孔である孔部H1が形成されており、下面側の中心部において軸受14aを支持する円板状の部材である。この軸受支持部15cの上面側中央部には、孔部H1を取り囲むように円環状に形成され、ラジアルインペラ11との間に流入した作動媒体(液化している作動媒体)を回収するための溝部Mが形成されている。また、溝部M内の複数箇所(例えば、3箇所)には、軸受支持部15cの上面側から下面側に至る連通孔H2が形成されている。
軸受支持部15dは、軸受14bを支持する有底の円筒状に形成された部材である。この軸受支持部15dは、ケーシング本体15bの軸受支持部15cが取り付けられる側とは反対側に、円筒部P1がケーシング本体15b内に配設されるように、その底部P2が締結ボルト等を用いて着脱自在に取り付けられる。軸受支持部15dの円筒部P1には、軸受14bを軸受14a側に向かって付勢する予圧バネ17が設けられている。軸受14a,14bはアンギュラ玉軸受であることから、軸方向に適切な予圧が加えられることで、転動体(玉)が適切な位置に保持され、回転に伴う振動や騒音等が低減される。
また、軸受支持部15dの円筒部P1の複数箇所(例えば、3箇所)には、案内通路C2が形成されている。この案内通路C2は、円筒部P1の中心から放射状に形成される通路である。また、軸受支持部15dの底部P2の中心部には、排出口EXが形成されている。この排出口EXは、膨張タービン発電機2の内部に溜まった液化した作動媒体を外部に排出する排出口である。この排出口EXには、例えば一端がリザーバタンク4に接続されて流路の開放及び遮断が可能な電磁弁が取り付けられた配管(図示省略)の他端に接続されている。
次に、膨張タービン発電機2に設けられるラジアルインペラ11について詳細に説明する。
図3は、本発明の実施形態におけるラジアルインペラ11を背面側からみた斜視図である。図4は、本発明の実施形態におけるラジアルインペラ11による作用を説明するための図である。
ラジアルインペラ11は、蒸発器1で蒸発した作動媒体により回転駆動される回転翼である。ラジアルインペラ11は、図4に示すように、ノズル部A2を介して半径方向外側から供給される作動媒体により回転駆動され、排出部A3に向けて軸方向一方側(上側)に膨張した作動媒体を送り出すようになっている。このラジアルインペラ11は、軸方向が鉛直上下方向に沿うように配置された回転軸13の上端部に締結固定されている。
ラジアルインペラ11は、ハブ20と、複数のタービンブレード21と、を有する。ハブ20は、略円錐形状の山型に形成されており、その中央に回転軸13が挿通される孔部20aが形成されている。タービンブレード21は、図3に示すように、3次元的ねじれ形状を有し、ハブ20に対し一体的に設けられている。タービンブレード21は、ハブ20の陵部分に周方向に間隔をあけて複数設けられている。
ラジアルインペラ11のハブ20には、図3及び図4に示すように、タービンブレード21の半径方向外側の翼端21aよりも半径方向内側に切り欠かれた切欠部22が形成されている。すなわち、切欠部22は、山型のハブ20の山すその部分に形成されている。この切欠部22は、隣り合うタービンブレード21の間のそれぞれに形成されている。さらに、切欠部22のそれぞれは、図3に示すように、同心円上に形成されている。すなわち、切欠部22のそれぞれは、回転軸13が挿通される孔部20aを中心として、同一半径上に形成されている。
切欠部22は、タービンブレード21に沿ってハブ20を切り欠くように形成され、台形状となっている。この切欠部22の半径方向の切り欠き深さは、図4に示すように、回転軸13に対し半径方向で最も近いタービンブレード21の根元位置m1と、回転軸13に対し半径方向で最も遠いタービンブレード21の翼端位置m2と、の間の中間位置m3を基準として、翼端位置m2と中間位置m3との範囲内に設定することが好ましい。すなわち、作動媒体の流通性を確保するためであり、中間位置m3を超えて切欠部22を形成すると、ハブ20の陵部分の傾きが急になり、作動媒体を半径方向から軸方向に流通させることが難しく、それに伴ってラジアルインペラ11の回転効率が低下してしまうためである。
次に、このように構成された廃熱発電装置Gの動作について説明する。
最初に、廃熱発電装置Gの発電動作(主動作)について説明すると、本実施形態の廃熱発電装置Gでは、図1に示すように、作動媒体が蒸発器1→膨張タービン発電機2→凝縮器3→リザーバタンク4→ポンプ5→蒸発器1の順で循環しつつ作動媒体が液体と気体に状態変化することによって膨張タービン発電機2における発電が行われる。
膨張タービン発電機2では、図2に示すように、ノズル部A2からラジアルインペラ11に対して半径方向から作動媒体が供給され、供給された作動媒体がラジアルインペラ11を回転させると共に膨張してラジアルインペラ11の軸方向に排出される。このように、ノズル部A2から作動媒体が供給されると、ラジアルインペラ11の回転力となりつつ、入口側のノズル部A2から出口側の排出部A3に向かって圧力が下がる。本実施形態のように、膨張タービン発電機2がハーメチック構造である場合(なお、排出口EXの不図示の電磁弁は閉状態)には、ケーシング内部は一般的にタービンの入口圧力と出口圧力の中間圧力程度になる。
そうすると、図4に示すように、ラジアルインペラ11の背面には当該中間圧力がかかり、上向きのスラスト力が発生する(図4において矢印で示す)。ここで、本実施形態のラジアルインペラ11のハブ20には、タービンブレード21の半径方向外側の翼端21aよりも半径方向内側に切り欠かれた切欠部22が形成されている。このように、ラジアルインペラ11のハブ20がタービンブレード21の半径方向外側の翼端21aよりも半径方向内側に切り欠かれていると、ラジアルインペラ11の背面の面積が減り、その分、ノズル部A2と排出部A3と間の圧力差によりラジアルインペラ11の背面側にかかる荷重が減る(なお、図4に示す2点差線は従来のハブ20の形状を示す)。
このようにラジアルインペラ11の背面側にかかる荷重が減ると、発生するスラスト力が小さくなり、軸受14a,14bの耐荷重を小さく抑えることができる。したがって、大型軸受を使用しなくてもよく、また、スラスト力が下がることで軸受寿命も長くなる。また、本実施形態において、ラジアルインペラ11は、回転軸13の端部に上向きで接続されている。ラジアルインペラ11を上向きにすると、圧力差によりラジアルインペラ11の背面側にかかる上向き荷重の少なくとも一部が、ラジアルインペラ11及び回転軸13を含む回転体の自重による下向き荷重によって相殺されるため、スラスト力をさらに小さくすることができる。
さらに、切欠部22は、図3に示すように台形状に形成され、隣り合うタービンブレード21の間の領域を大きく切り欠くことができるため、ラジアルインペラ11の背面側にかかる荷重を大きく減らすことができる。
また、ハブ20に切欠部22を形成しても、切欠部22が隣り合うタービンブレード21の間のそれぞれに形成されているため、ハブ20を切り欠いてもバランスがとれ、ラジアルインペラ11の回転安定性を確保できる。また、さらに切欠部22のそれぞれを、同心円上に形成することで、ラジアルインペラ11の回転安定性がより高まることから、切欠部22を形成しスラスト力を小さくすることによるトレードオフとなるラジアルインペラ11の回転性の低下を最小限に抑えることができる。
したがって、上述の本実施形態によれば、回転軸13に接続されたラジアルインペラ11と、ラジアルインペラ11に対して半径方向から作動媒体を供給するノズル部A2と、ラジアルインペラ11に供給された作動媒体が膨張して軸方向に排出される排出部A3と、を有する膨張タービン発電機2であって、ラジアルインペラ11のハブ20には、タービンブレード21の半径方向外側の翼端21aよりも半径方向内側に切り欠かれた切欠部22が形成されている、という構成を採用することによって、軸受14a,14bの耐荷重を小さく抑えることができる膨張タービン発電機2及び廃熱発電装置Gが得られる。
以上、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記実施形態では、切欠部22は台形状に形成されているが、例えば円弧形状や矩形形状であってもよい。
また、例えば、上記実施形態では、切欠部22は隣り合うタービンブレード21の間のそれぞれに形成されているが、例えば、タービンブレード21の間のそれぞれに周方向において一つ置きや二つ置きで形成してもよく、またこの場合はバランスをとるため周方向において等間隔で形成することが好ましい。
また、例えば、上記実施形態では、温水となった廃熱エネルギーを電気エネルギーとして回収したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば熱源として廃ガスを用いてもよい。また、熱源は、廃ガスや廃温水などの廃熱に限定されない。
1…蒸発器、2…膨張タービン発電機(タービン発電機)、3…凝縮器、5…ポンプ、11…ラジアルインペラ、13…回転軸、14a,14b…軸受、20…ハブ、21…タービンブレード、21a…翼端、22…切欠部、A2…ノズル部(供給部)、A3…排出部、G…廃熱発電装置

Claims (6)

  1. 回転軸に接続されたラジアルインペラと、前記ラジアルインペラに対して半径方向から作動媒体を供給する供給部と、前記ラジアルインペラに供給された作動媒体が膨張して軸方向に排出される排出部と、を有するタービン発電機であって、
    前記ラジアルインペラのハブには、タービンブレードの半径方向外側の翼端よりも半径方向内側に切り欠かれた切欠部が形成されている、ことを特徴とするタービン発電機。
  2. 前記切欠部は、隣り合うタービンブレードの間のそれぞれに形成されている、ことを特徴とする請求項1に記載のタービン発電機。
  3. 前記切欠部のそれぞれは、同心円上に形成されている、ことを特徴とする請求項2に記載のタービン発電機。
  4. 前記切欠部は、台形状に形成されている、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のタービン発電機。
  5. 前記回転軸は、軸方向が鉛直上下方向に沿うように配置されている、ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のタービン発電機。
  6. 廃熱エネルギーを回収して作動媒体を蒸発させる蒸発器と、前記蒸発器からの前記作動媒体の供給により発電を行うタービン発電機と、前記タービン発電機から排出された前記作動媒体を凝縮する凝縮器と、前記凝縮器で凝縮された前記作動媒体を前記蒸発器に向けて送出するポンプと、を備える廃熱発電装置であって、
    前記タービン発電機として、請求項1〜5のいずれか一項に記載のタービン発電機を有する、ことを特徴とする廃熱発電装置。
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KR101695374B1 (ko) * 2016-07-05 2017-01-17 김민수 폐열을 이용한 소형 발전터빈
JP2021076034A (ja) * 2019-11-06 2021-05-20 株式会社Ihi回転機械エンジニアリング 発電機及びバイナリー発電装置

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