JP2008128126A - 熱発電用タービンユニットおよび熱発電システム - Google Patents

熱発電用タービンユニットおよび熱発電システム Download PDF

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Abstract

【課題】タービン翼車とハウジング等の固定側部材との間の隙間からの蒸気の漏洩を効果的に防ぐことができる熱発電用タービンユニットを提供する。
【解決手段】熱発電用タービンユニット2は、ノズル8から蒸気3を半径方向に噴射させて、タービン翼車5Aに回転力を与え、発電機ロータ6Aを回転させる半径流タービンを備える。前記タービン翼車5Aは、前記発電機ロータ6Aと同心で回転する主軸7に固定された動翼取付部材5aと、この動翼取付部材5aの外周部の軸方向を向く動翼取付面に所定の間隔を開けて対向するリング状の動翼カバー部材5cと、これら動翼取付部材5aと動翼カバー部材5cとの間に両部材5a,5cと一体に取付けられた円周方向に並ぶ複数の動翼5dを持つ動翼部材とでなり、前記動翼取付部材5aおよび動翼カバー部材5cの少なくとも一方と固定側部材12との間の隙間に、蒸気の漏洩を阻止する非接触シール手段20を設ける。
【選択図】図1

Description

この発明は、太陽熱等の熱エネルギーを電気エネルギーに変換する熱発電用タービンユニットおよび熱発電システムに関する。
熱発電システムの1つに太陽熱発電システムがある(例えば特許文献1〜3)。この太陽熱発電システムは、コレクタ部において作動媒体を太陽熱で加熱し、その作動媒体の高圧蒸気をタービン動翼の外周側に設けられた1個または複数個のノズルからタービン動翼に噴出させてタービンを回転駆動し、その後、作動媒体の蒸気を復水器により再び液体に戻してコレクタ部に循環させるという熱サイクルを行い、タービンの回転で発電機を発電させるものである。
このような太陽熱発電システムに設けられるタービンとして、軸流タービン(例えば特許文献4)や、円盤形粘性タービン(例えば特許文献5)が知られている。
特開2002−242693号公報 特開2000−110515号公報 特開2003−227315号公報 特開2000−073702号公報 特開2004−278335号公報
軸流タービンは、タービン翼車が半径方向に突出しているため、タービンを収容するハウジング等の固定側部材とタービン翼車との間の隙間に作動媒体の漏洩を阻止するシール手段を設けることが難しい。仮にシール手段を設けた場合には、特許文献4のように構造が複雑なものとなり、加工コストが高くつく。しかし、シール手段を設けないと、上記隙間から作動媒体が漏洩するため、タービン動翼に当たらない作動媒体の量が増え、その分が損失となり、タービン効率が低くなってしまう。
特に、熱発電システムに使用する場合には、高温条件下でタービン翼車が回転するため、タービン翼車が熱膨張する。そのため、タービン翼車と固定側部材との間の隙間を常に狭い状態に維持するのが難しい。また、タービン翼車の熱膨張量は軸方向よりも径方向の方が大きいため、タービン翼車と固定側部材との間の径方向隙間にシール構造を設けることは難しい。
また、円盤形粘性タービンは、作動媒体の粘性力を利用してタービン翼車を回転させるものであるから、タービン動翼間に形成される作動媒体通路の流路抵抗が大きい。そのため、円盤形粘性タービンを熱発電システムに使用した場合には、前記通路を通らずに周辺の隙間を通る作動媒体の量が多く、その分が損失となって、タービン効率が低くなる。
一般的に、特許文献1〜3のような太陽熱発電システムでは、得られる熱エネルギーが小さいため、作動媒体がタービン動翼間の通路を通らずに周辺の隙間を通る損失量の割合が高くなり、システムの効率が大きく低下する。したがって、タービン効率の良い熱発電用ユニットとすることで、太陽熱発電システムの効率を向上させることが望まれる。
この発明の目的は、タービン翼車とハウジング等の固定側部材との間の隙間からの蒸気の漏洩を効果的に防ぐことができ、タービン効率が高く、太陽熱発電システム等の熱エネルギーの小さい熱発電システムにも適した熱発電用タービンユニットを提供することである。
この発明の熱発電用タービンユニットは、ノズルから蒸気を半径方向に噴射させて、タービン翼車に回転力を与え、発電機ロータを回転させる半径流タービンを備えた熱発電用タービンユニットにおいて、前記タービン翼車は、前記発電機ロータと同心で回転する主軸に固定された動翼取付部材と、この動翼取付部材の外周部の軸方向を向く動翼取付面に所定の間隔を開けて対向するリング状の動翼カバー部材と、これら動翼取付部材と動翼カバー部材との間に両部材と一体に取付けられた円周方向に並ぶ複数の動翼を持つ動翼部材とでなり、前記動翼取付部材および動翼カバー部材の少なくとも一方と固定側部材との間の隙間に、蒸気の漏洩を阻止する非接触シール手段を設けたことを特徴とする。固定側部材は、回転するタービン翼車に対向する固定状態の部材のことであり、例えばタービンを収容するハウジングである。
この発明の構成によれば、タービン動翼を、主軸と一体に回転する2つの部材(動翼取付部材および動翼カバー部材)の間に設け、その2つの部材と固定側部材との間の隙間に非接触シール手段を設けることにより、隙間からの作動媒体の漏洩が防がれ、タービン動翼間の通路を通る作動媒体の量が増える。それにより、タービン動翼に対してより多くの駆動力を与えることができるようになり、タービン効率が高くなる。
前記非接触シール手段は、前記動翼取付部材および動翼カバー部材の少なくとも一方と前記固定側部材との間の軸方向の隙間に設けると良い。
タービン翼車は高温条件下で回転するため熱膨張するが、その熱膨張量は軸方向の方が径方向よりも少ない。したがって、軸方向隙間に非接触シール手段を設けると、熱膨張による隙間量の変化が小さく、隙間の管理が容易となるため、よりシール性の高い非接触シール手段とすることができる。
前記半径流タービンは、作動媒体の粘性力を利用してタービン翼車を回転させる円盤形粘性タービンとすることができる。円盤形粘性タービンはテスラタービンとも呼ばれ、並列に配置した複数の円盤間に形成された通路に流体を吹き付けることにより、流体の粘性で円盤を回転させて、回転力を取り出すものである。
円盤形粘性タービンのような通路抵抗が大きいタービンでも、上記非接触シール手段を設けることにより、作動媒体が通路内を通りやすくなり、タービン効率を高くできる。
この発明の熱発電システムは、コレクタ部で太陽熱を集熱した熱エネルギーにより、液体の作動媒体を直接または間接的に加熱して気化させ、こうして得られた作動媒体の蒸気を、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の熱発電用タービンユニットに、前記ノズルから噴射させる蒸気として供給し、この熱発電用タービンユニットから出た蒸気を復水器により液体に戻すことを特徴とする。
太陽熱で得られる熱エネルギーは小さいが、タービン効率の良いこの発明の熱発電用タービンユニットを用いることにより、十分にタービンを回転させて発電することができる。
この発明の熱発電用タービンユニットは、ノズルから蒸気を半径方向に噴射させて、タービン翼車に回転力を与え、発電機ロータを回転させる半径流タービンを備えた熱発電用タービンユニットにおいて、前記タービン翼車は、前記発電機ロータと同心で回転する主軸に固定された動翼取付部材と、この動翼取付部材の外周部の軸方向を向く動翼取付面に所定の間隔を開けて対向するリング状の動翼カバー部材と、これら動翼取付部材と動翼カバー部材との間に両部材と一体に取付けられた円周方向に並ぶ複数の動翼を持つ動翼部材とでなり、前記動翼取付部材および動翼カバー部材の少なくとも一方と固定側部材との間の隙間に、蒸気の漏洩を阻止する非接触シール手段を設けたことにより、タービン翼車とハウジング等の固定側部材との間の隙間からの蒸気の漏洩を効果的に防ぐことができ、タービン効率が高く、太陽熱発電システム等の熱エネルギーの小さい熱発電システムにも適したものとなった。
この発明の第1の実施形態を図1および図2と共に説明する。この熱発電用タービンユニット2は、発電機6とタービン5とが上下に配置される。発電機6は、回転部分である一対の発電機ロータ6A,6Aと、静止部分である発電機ステータ部6Bとでなる。具体的には、発電機6はアキシアルギャップ型発電機であり、円筒状のユニットハウジング12の内周側に設けられた発電機ステータ部6Bに対して、垂直方向に向く姿勢とした主軸7に設けられた一対の発電機ロータ6A,6Aが上下に所定のギャップを介して対向配置されている。
発電機ステータ部6Bは、そのステータ基体13が非磁性体からなるコアレス構造とされており、ステータ基体13の周方向に1個ないし複数個のコイル部14が集中巻きで配置されている。なお、発電機ステータ部6Bのステータ基体13を磁性体とした場合、始動トルクの増大、低速回転域での鉄損増大やコギングトルクによる騒音、振動等が生じるが、コアレス構造としたこの実施形態では、そのような問題を回避できる。ただし、発電機6は上記したコアレス構造のものに限らず、他の構造のものを採用しても良い。前記コイル部14は、その表面の絶縁被膜を保護するために樹脂等でモールドされている。これにより、発電機ステータ部6Bにおけるコイル部14の表面の絶縁被膜が、作動媒体3である有機溶媒等により侵されて安定した発電が行えなくなるのを回避できる。
各発電機ロータ6Aは、主軸7に一体に形成したフランジ状のロータ基体15における前記発電機ステータ部6Bに対向する側面の円周上に、1個ないし複数個の磁石16を配置して構成されている。この場合の磁石16の磁極は、その磁束が発電機ステータ部6Bのコイル部14に鎖交するように配置される。例えば、上ロータ磁石がN極、下ロータ磁石がS極とされる。
タービン5は半径流タービンであり、前記主軸7と一体に回転するタービン翼車5Aを有する。タービン翼車5Aは、主軸7の下端部に嵌合する円板状の動翼取付部材5aと、複数の動翼5dが形成された動翼部材5bと、この動翼部材5bの下側に配置された動翼カバー部材5cとでなる。動翼取付部材5aは、主軸7と一体で回転するように主軸7の下端の雄ねじ部に螺合させたナット17で固定されている。動翼部材5bと動翼カバー部材5cは、動翼取付部材5aに対して軸方向からボルト等(ボルト穴の図示なし)で固定され、動翼取付部材5aと一体となって回転する。動翼部材5bは、樹脂成形品や金属製品からなり、機械加工等で動翼5dが形成されている。
タービン5の外周には円筒状のノズル部材18が設けられ、このノズル部材18の動翼5dの翼列に向けて貫通するノズル8が、図2のように円周方向に複数分配して設けられている。ノズル部材18の外周側には、蒸気となった作動媒体3を外部からノズル部材18の外周側の空間に流入させる吸気口19が、ユニットハウジング12を貫通して設けられている。また、ユニットハウジング12の底壁12aの中央部には、動翼5dの翼列を通過した作動媒体3を動翼5dの内周側の空間から外部に排出させる排気口23が設けられている。
主軸7は磁気軸受やフォイル軸受等の非接触軸受22A〜22Cを介してユニットハウジング12に回転自在に支持される。なお、主軸7の支持は、非接触軸受22A〜22Cによらず、転がり軸受等の接触式の軸受であっても良い。
図1(B)の部分拡大図に示すように、動翼取付部材5aおよび動翼カバー部材5cと固定側部材であるユニットハウジング12との間の径方向隙間に、非接触シール手段20が設けられている。非接触シール手段20としては、隙間を通る抵抗で高速の流体の流れをシールするものであればよく、ラビリンスシール構造、例えばテーパ形シール構造、スパイラル溝シール構造等の種々の構造があるが、いずれの構造を採用しても良い。なお、作動媒体の蒸気3がユニットハウジング12の吸気口19および排気口23以外から出入りしないように覆われた構造になっている場合は、ユニットハウジング12と動翼カバー部材5cとの間の隙間だけに非接触シール手段20を設ければ良い。
この熱発電用タービンユニット2は、図3の熱発電システムに組み込まれる。熱発電システムは、熱エネルギーである太陽熱を電気エネルギーに変換して出力する太陽熱発電システムであって、太陽熱を集光して太陽熱を吸収するコレクタ部1と、上記熱発電タービンユニット2と、コレクタ部1とタービン5との間で作動媒体3を循環させるクローズド経路の作動媒体経路4とを備える。
作動媒体経路4は、前記コレクタ部1で加熱された作動媒体3の蒸気を高圧蒸気としてタービン5に噴出させてタービン5を回転駆動する前記ノズル8と、このノズル8から噴出してタービン5の回転に使用された作動媒体3の蒸気を液体に戻す復水器9と、液体に戻した作動媒体3をコレクタ部1に循環供給するポンプ10とを有する。
上記構成による熱発電システムの動作を説明する。作動媒体経路4内の作動媒体3は、循環ポンプ10によってコレクタ部1に送られる。コレクタ部1では太陽熱を吸収し、吸収した熱エネルギーを作動媒体3に与えることにより高圧蒸気とする。作動媒体3の高圧蒸気は、ユニットハウジング12の吸気口19からノズル8を介してタービン翼車5Aの動翼5dに噴射され、これによりタービン翼車5Aが回転駆動される。タービン翼車5Aの回転によって発電機ロータ6Aが回転し、発電機ロータ6Aと対向して設けられた発電機ステータ部6Bで発電される。この発電の制御はコントロータ11によって行われる。タービン翼車5Aに回転エネルギーを与えた作動媒体3の蒸気は、動翼5d間の通路を通り抜けて、排気口23から熱発電用タービンユニット2の外に出る。その後、作動媒体3の蒸気は、復水器7によって液化され、循環ポンプ9によって再度コレクタ部1まで送られる。
この熱発電用タービンユニット2は、動翼取付部材5aおよび動翼カバー部材5cとユニットハウジング12との間の隙間に非接触シール手段20が設けられているため、前記隙間からの作動媒体3の蒸気の漏洩がほとんど無く、ノズル8から噴射された作動媒体の蒸気3の大半が動翼5dの翼列間通路を通る。そのため、動翼5dに対して多くの駆動力を与えることができ、タービン効率が高い。
これに対し、非接触シール手段20が設けられていない場合(図5)は、図5で矢印で示すように、ノズル8から噴射された作動媒体3の蒸気のうちの一部が、動翼取付部材5aおよび動翼カバー部材5cとユニットハウジング12との間の隙間を通って動翼5dの内側空間へ流れる。その漏洩分がエネルギー損失となるため、実施形態のものに比べてタービン効率が低い。
図4に示すように、非接触シール手段20を、動翼取付部材5aおよび動翼カバー部材5cとユニットハウジング12との間の軸方向隙間に設けても良い。その場合も、非接触シール手段20の構造は問わない。また、作動媒体の蒸気3がユニットハウジング12の吸気口19および排気口23以外から出入りしない構造である場合は、ユニットハウジング12と動翼カバー部材5cとの間の隙間だけに非接触シール手段20を設ければ良い。
タービン翼車5Aは高温条件下で回転するため熱膨張するが、その熱膨張量は径方向よりも軸方向の方が小さい。したがって、非接触シール手段20を軸方向隙間に設けると、熱膨張による隙間の大きさの変化が小さく、隙間の管理が容易となるため、よりシール性の高い非接触シール手段とすることができる。
この発明の第2の実施形態を図6および図7に示す。この実施形態のタービン5は、作動媒体蒸気3の噴射方向の上手側から下手側に向けて、第1の動翼5d、静翼5e、第2の動翼5dを順に設けた構成となっている。第1の動翼5dおよび第2の動翼5dが形成された動翼部材5bは、動翼取付部材5aと動翼カバー部材5c,5cとの間に設けられている。静翼5eは、第1、第2の動翼5d,5dに対し翼を逆向きにして、ユニットハウジング12と一体のノズル部材18に形成されている。ノズル8から噴射された作動媒体3は、まず第1の動翼5dに吹き付けられ、第1の動翼5dを通過した後、静翼5eによって向きを変えられ、今度は第2の動翼5dに吹き付けられる。これにより、タービン翼車5Aに回転力を与える。これ以外は第1の実施形態と同じ構成である。
図6(B)の部分拡大図に示すように、動翼取付部材5aとユニットハウジング12との間の軸方向隙間、第2の動翼カバー部材5cとユニットハウジング12との間の軸方向隙間、および第1の動翼カバー部材5cとユニットハウジング12との間の径方向隙間に、それぞれ非接触シール手段20が設けられている。第1の実施形態と同様に、非接触シール手段20の構造は問わない。また、作動媒体の蒸気3がユニットハウジング12の吸気口19および排気口23以外から出入りしないように覆われた構造になっている場合は、ユニットハウジング12と動翼カバー部材5c,5cとの間の隙間だけに非接触シール手段20を設ければ良い。
上記第1および第2の実施形態の熱発電用タービンユニットは、発電機6をアキシアル型コアレス発電機としているが、ラジアル型等の他の構造でも構わない。また、ノズル8を動翼5d,5d,5dの外側に配置し、外側から内側に作動媒体の蒸気3を噴射させる構造としているが、ノズル8を動翼5d,5d,5dの内側に配置した半径流タービンでも構わない。動翼取付部材5aが主軸7と別部材で構成されているが、動翼取付部材5aを主軸7と一体に形成してもよい。発電機ロータ6Aは主軸7に形成するのではなく、主軸7と別部材に構成してもよい。
また、タービンを円盤形粘性タービンとしても良い。円盤形粘性タービンはテスラタービンとも呼ばれ、並列に配置した複数の円盤間に形成された通路に流体を吹き付けることにより、流体の粘性で各円盤を回転させて、回転力を取り出すものである。円盤形粘性タービンの動翼は、例えば図8に示すような螺旋状の溝31aを有する動翼要素31の両側に円板状部材(図示せず)を重ね合わせ、片側の円板状部材に前記溝31aの中心側端に対応して作動媒体蒸気の排出口(図示せず)を形成することにより構成される。動翼要素31と円板状部材とを複数段に重ね合わせたものとしても良い。このように構成された動翼の外周側から作動媒体の蒸気を噴射すると、前記溝31aからなる螺旋通路を作動媒体蒸気が中心部に向かって流れ、前記排出口から排出される。作動媒体蒸気が螺旋通路を流れる際に、作動媒体の粘性により動翼に回転力が与えられる。
通常、1枚の動翼は非常に厚みが薄く形成されているため、螺旋通路内の流路抵抗が大きく、ノズルから噴射された作動媒体蒸気が螺旋通路内に入り込み難く、動翼取付部とユニットハウジング等の固定側部材との間の隙間に逃げてしまいやすい。そこで、動翼取付部と固定側部材との間の軸方向隙間に前記各実施形態と同様の非接触シール手段を設けることにより、螺旋通路内に作動媒体蒸気が入り込みやすくなり、タービン効率を向上させることができる。
(A)はこの発明の第1の実施形態にかかる熱発電用タービンユニットの断面図、(B)はそのIB部拡大図である。 図1(A)のII−II断面図である。 熱発電システムの概略図である。 第1の実施形態の変形例の要部の断面図である。 従来の熱発電用タービンユニットの要部の断面図である。 (A)はこの発明の第2の実施形態にかかる熱発電用タービンユニットの断面図、(B)はそのVIB部拡大図である。 図6(A)のVII−VII断面図である。 円盤形粘性タービンの動翼要素を示す図である。
符号の説明
1…コレクタ部
2…熱発電用タービンユニット
3…作動媒体
5…タービン
5A…タービン翼車
5a…動翼取付部材
5b…動翼部材
5c,5c,5c…動翼カバー部材
5d,5d,5d…動翼
5e…静翼
6…発電機
6A…発電機ロータ
7…主軸
8…ノズル
12…ユニットハウジング(固定側部材)
20…非接触シール手段

Claims (4)

  1. ノズルから蒸気を半径方向に噴射させて、タービン翼車に回転力を与え、発電機ロータを回転させる半径流タービンを備えた熱発電用タービンユニットにおいて、
    前記タービン翼車は、前記発電機ロータと同心で回転する主軸に固定された動翼取付部材と、この動翼取付部材の外周部の軸方向を向く動翼取付面に所定の間隔を開けて対向するリング状の動翼カバー部材と、これら動翼取付部材と動翼カバー部材との間に両部材と一体に取付けられた円周方向に並ぶ複数の動翼を持つ動翼部材とでなり、前記動翼取付部材および動翼カバー部材の少なくとも一方と固定側部材との間の隙間に、蒸気の漏洩を阻止する非接触シール手段を設けたことを特徴とする熱発電用タービンユニット。
  2. 請求項1において、前記非接触シール手段が、前記動翼取付部材および動翼カバー部材の少なくとも一方と前記固定側部材との間の軸方向の隙間に設けられている熱発電用タービンユニット。
  3. 請求項1または請求項2において、前記半径流タービンは、作動媒体の粘性力を利用してタービン翼車を回転させる円盤形粘性タービンである熱発電用タービンユニット。
  4. コレクタ部で太陽熱を集熱した熱エネルギーにより、液体の作動媒体を直接または間接的に加熱して気化させ、こうして得られた作動媒体の蒸気を、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の熱発電用タービンユニットに、前記ノズルから噴射させる蒸気として供給し、この熱発電用タービンユニットから出た蒸気を復水器により液体に戻すことを特徴とする熱発電システム。
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