JP3356449B2 - 膨脹機による密閉型発電装置を用いたランキン発電システム - Google Patents
膨脹機による密閉型発電装置を用いたランキン発電システムInfo
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- F25—REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
- F25B—REFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
- F25B2400/00—General features or devices for refrigeration machines, plants or systems, combined heating and refrigeration systems or heat-pump systems, i.e. not limited to a particular subgroup of F25B
- F25B2400/14—Power generation using energy from the expansion of the refrigerant
- F25B2400/141—Power generation using energy from the expansion of the refrigerant the extracted power is not recycled back in the refrigerant circuit
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- Engine Equipment That Uses Special Cycles (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、膨脹機と発電機を直結
させた密閉型発電密閉型発電装置を用いたランキン発電
システムに関する。
させた密閉型発電密閉型発電装置を用いたランキン発電
システムに関する。
【0002】
【従来の技術】膨脹機関と発電機を直結させて該発電機
を駆動する装置においては、膨脹機を駆動する熱媒体が
水蒸気やガス排気による高温度のガスが大部分であり、
この為これらの熱媒体が回転軸のシール部より大気側に
漏洩が生じても特に問題が生ぜず、この為前記装置にお
いては回転軸のシールをメカニカルシール機構により行
ない、大気側への熱媒体の僅かな漏洩を許容している。
を駆動する装置においては、膨脹機を駆動する熱媒体が
水蒸気やガス排気による高温度のガスが大部分であり、
この為これらの熱媒体が回転軸のシール部より大気側に
漏洩が生じても特に問題が生ぜず、この為前記装置にお
いては回転軸のシールをメカニカルシール機構により行
ない、大気側への熱媒体の僅かな漏洩を許容している。
【0003】一方近年コゼネレーションや廃ガス利用の
ランキンサイクル用熱媒は低温度ボトミングサイクル機
関となり低温度に適すフロン系冷媒を使用するケースが
増加しているが、かかる装置においても従来はフロン系
熱媒が無害であるので前記僅かな漏れを許容しているも
のが多かった。
ランキンサイクル用熱媒は低温度ボトミングサイクル機
関となり低温度に適すフロン系冷媒を使用するケースが
増加しているが、かかる装置においても従来はフロン系
熱媒が無害であるので前記僅かな漏れを許容しているも
のが多かった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら近年フロ
ンのオゾン層破壊という問題が生じ、漏れのない発電装
置の提供が検討されている。その為例えば前記膨脹機関
と共に発電機全体を密封空間内に封入する技術も検討さ
れている。しかしながらこの様に構成すると発電機に発
生した密封空間内の熱を逃すのが困難になるのみなら
ず、発電した電気を取り出す給電系が煩雑化し易い。
ンのオゾン層破壊という問題が生じ、漏れのない発電装
置の提供が検討されている。その為例えば前記膨脹機関
と共に発電機全体を密封空間内に封入する技術も検討さ
れている。しかしながらこの様に構成すると発電機に発
生した密封空間内の熱を逃すのが困難になるのみなら
ず、発電した電気を取り出す給電系が煩雑化し易い。
【0005】又近年前記フロンの代りにアンモニア熱媒
を用いた技術も提案されているが、アンモニア熱媒を用
いて前記膨脹機関と共に発電機全体を密封すると、発電
機内の固定子に巻回されている銅線及びその被覆部が腐
触し、断線、絶縁不良等が発生し易い。
を用いた技術も提案されているが、アンモニア熱媒を用
いて前記膨脹機関と共に発電機全体を密封すると、発電
機内の固定子に巻回されている銅線及びその被覆部が腐
触し、断線、絶縁不良等が発生し易い。
【0006】本発明はかかる従来技術の欠点に鑑み、前
記膨脹機関の熱媒にアンモニア若しくはフロンを用いた
場合においてこれらが大気に漏洩する事なく、密封可能
に構成すると共に、該密封構造とした場合においても冷
却性、組み立て及び製造の煩雑さを避けつつ而も耐腐触
性を考慮した発電装置を用い、前記発電装置にコ・ジェ
ネレーション機能を持たし、これにより前記装置をラン
キンサイクルに基づく発電装置としても、又逆にガス圧
縮サイクルとしても機能し得る発電システムを提供する
事を目的とする。
記膨脹機関の熱媒にアンモニア若しくはフロンを用いた
場合においてこれらが大気に漏洩する事なく、密封可能
に構成すると共に、該密封構造とした場合においても冷
却性、組み立て及び製造の煩雑さを避けつつ而も耐腐触
性を考慮した発電装置を用い、前記発電装置にコ・ジェ
ネレーション機能を持たし、これにより前記装置をラン
キンサイクルに基づく発電装置としても、又逆にガス圧
縮サイクルとしても機能し得る発電システムを提供する
事を目的とする。
【0007】
【課題を解決する為の手段】本発明は膨脹機に、回転子
の周囲に固定子を配してなる発電機が直結させた発電装
置に適用されるもので、その第1の特徴とする所は、図
1に示すように前記膨脹機関1の駆動軸26と軸継手2
7を介して発電機2側の回転子31に至る周囲空間を密
閉した点、言換えれば前記膨脹機のシール部分25は回
転子31を囲繞する密閉空間と連絡するとともに、該密
閉空間の外周側の密閉空間外へ固定子32を配置したこ
とにある。そして第2の特徴とする所は、該固定子32
と回転子31間が、前記密閉空間を形成する隔壁の一部
をなすキャン24を介して対面配置した点にある。そし
てこの場合前記発電機2を誘導電動機で構成し、膨脹機
関を例えばスクリュー型膨脹機1で構成した場合下記の
様なシステムを構成し得る。
の周囲に固定子を配してなる発電機が直結させた発電装
置に適用されるもので、その第1の特徴とする所は、図
1に示すように前記膨脹機関1の駆動軸26と軸継手2
7を介して発電機2側の回転子31に至る周囲空間を密
閉した点、言換えれば前記膨脹機のシール部分25は回
転子31を囲繞する密閉空間と連絡するとともに、該密
閉空間の外周側の密閉空間外へ固定子32を配置したこ
とにある。そして第2の特徴とする所は、該固定子32
と回転子31間が、前記密閉空間を形成する隔壁の一部
をなすキャン24を介して対面配置した点にある。そし
てこの場合前記発電機2を誘導電動機で構成し、膨脹機
関を例えばスクリュー型膨脹機1で構成した場合下記の
様なシステムを構成し得る。
【0008】即ち、第2の特徴とするところは、前記密
閉型発電装置を用い、前記スクリュー型膨脹機1の吐出
口9から吸入口8に至る熱媒経路に復水器4、ポンプ
5、加熱器3を順次配設してランキンサイクルを構成し
た発電システムにおいて、前記膨脹機1の吐出側9と加
熱器3出口側とを連絡する第1のバイパス路16と、前
記膨脹機1の吸入側8と復水器4入口側を連絡する第2
のバイパス路15と、前記復水器4と加熱器3間の熱媒
経路中に膨脹弁21を設けた第3のバイパス路29を夫
々設ける事により、ランキンサイクルと共にガス圧縮サ
イクルとしても機能可能に構成するものである。そして
この場合又加熱器3出口側と前記膨張機1の吸入側8間
を接続する熱媒経路13上の、前記第1のバイパス路1
6入口端と第2のバイパス路15入口端 に挟まれる熱媒
経路13位置に止め弁19を設け、 更に前記膨張機1の
吐出側と前記復水器4入口側間を接続する熱媒経路12
上の、前記第1のバイパス路16出口端と第2のバイパ
ス路15出口端に挟まれる熱媒経路12位置に止め弁2
0を設ける構成も必要である。
閉型発電装置を用い、前記スクリュー型膨脹機1の吐出
口9から吸入口8に至る熱媒経路に復水器4、ポンプ
5、加熱器3を順次配設してランキンサイクルを構成し
た発電システムにおいて、前記膨脹機1の吐出側9と加
熱器3出口側とを連絡する第1のバイパス路16と、前
記膨脹機1の吸入側8と復水器4入口側を連絡する第2
のバイパス路15と、前記復水器4と加熱器3間の熱媒
経路中に膨脹弁21を設けた第3のバイパス路29を夫
々設ける事により、ランキンサイクルと共にガス圧縮サ
イクルとしても機能可能に構成するものである。そして
この場合又加熱器3出口側と前記膨張機1の吸入側8間
を接続する熱媒経路13上の、前記第1のバイパス路1
6入口端と第2のバイパス路15入口端 に挟まれる熱媒
経路13位置に止め弁19を設け、 更に前記膨張機1の
吐出側と前記復水器4入口側間を接続する熱媒経路12
上の、前記第1のバイパス路16出口端と第2のバイパ
ス路15出口端に挟まれる熱媒経路12位置に止め弁2
0を設ける構成も必要である。
【0009】
【作用】かかる技術手段によれば、前記膨脹機1のシー
ル部分は回転子31を囲繞する密閉空間と連絡してある
為に、該シール部分25から例えフロンやアンモニアが
漏洩しても固定子の巻線部や大気側への漏洩を阻止す
る。一方給電を行なう固定子32は密閉空間外に配置さ
れている為に、独立して冷却を行なう事が出来ると共に
配線等を設けるのも容易である。又密閉空間外へ固定子
32が配置されている事は、固定子32に巻回されてい
る銅線及びその被覆部等がアンモニア等に腐触されたり
する事がなく、絶縁不良等の事故を防止出来る。
ル部分は回転子31を囲繞する密閉空間と連絡してある
為に、該シール部分25から例えフロンやアンモニアが
漏洩しても固定子の巻線部や大気側への漏洩を阻止す
る。一方給電を行なう固定子32は密閉空間外に配置さ
れている為に、独立して冷却を行なう事が出来ると共に
配線等を設けるのも容易である。又密閉空間外へ固定子
32が配置されている事は、固定子32に巻回されてい
る銅線及びその被覆部等がアンモニア等に腐触されたり
する事がなく、絶縁不良等の事故を防止出来る。
【0010】又固定子32を密閉空間外へ配置しても該
固定子32と回転子31間はキャン24を介して対面配
置したあるるために、回転子31の磁界を回転子31側
に及ぼす事が出来、発電機2としての機能を損う事がな
い。特に復水器4、ポンプ5、加熱器3を順次配設して
ランキンサイクルを構成した発電膨脹機1で構成する事
により、いわゆるコジェネレーション機能を営む事が出
来る。
固定子32と回転子31間はキャン24を介して対面配
置したあるるために、回転子31の磁界を回転子31側
に及ぼす事が出来、発電機2としての機能を損う事がな
い。特に復水器4、ポンプ5、加熱器3を順次配設して
ランキンサイクルを構成した発電膨脹機1で構成する事
により、いわゆるコジェネレーション機能を営む事が出
来る。
【0011】より具体的には、前記膨脹機1の吐出側と
加熱器3出口側とを連絡する第1のバイパス路16と、
前記膨脹機1の吸入側と復水器4入口側を連絡する第2
のバイパス路15と、前記復水器4と加熱器3間の熱媒
経路中に膨脹弁21を設けた第3のバイパス路22を夫
々設け、前記発電機2を誘導電動機として機能させて、
発電機2の場合と逆方向に回転させる事によりスクリュ
ー型膨脹機1が圧縮機として作用させる事が出来、この
結果膨脹機1の吐出側(圧縮機の場合吸込口となる)よ
り吸引された熱媒(冷媒として機能)が圧縮されて前記
膨脹機1の吸入側(圧縮機の場合吐出口となる)より吐
出された後、第2のバイパス路15を介して復水器4の
入口側に導かれ、該復水器4で凝縮されて膨脹弁21を
有する第3のバイパス路22を通って加熱器3で蒸発気
化された後、第2のバイパス路15を通って膨脹機1の
吐出側に戻る。
加熱器3出口側とを連絡する第1のバイパス路16と、
前記膨脹機1の吸入側と復水器4入口側を連絡する第2
のバイパス路15と、前記復水器4と加熱器3間の熱媒
経路中に膨脹弁21を設けた第3のバイパス路22を夫
々設け、前記発電機2を誘導電動機として機能させて、
発電機2の場合と逆方向に回転させる事によりスクリュ
ー型膨脹機1が圧縮機として作用させる事が出来、この
結果膨脹機1の吐出側(圧縮機の場合吸込口となる)よ
り吸引された熱媒(冷媒として機能)が圧縮されて前記
膨脹機1の吸入側(圧縮機の場合吐出口となる)より吐
出された後、第2のバイパス路15を介して復水器4の
入口側に導かれ、該復水器4で凝縮されて膨脹弁21を
有する第3のバイパス路22を通って加熱器3で蒸発気
化された後、第2のバイパス路15を通って膨脹機1の
吐出側に戻る。
【0012】従って本発明によれば通常のランキンサイ
クルにおける発電システムを使用してガス圧縮サイクル
としても適用可能である。
クルにおける発電システムを使用してガス圧縮サイクル
としても適用可能である。
【0013】
【実施例】図1は本発明の実施例に使用される発電装置
で、吸入口8と排出口9を有するスクリュー型膨脹機1
と、回転子31の周囲に固定子32を配設した発電機兼
誘導電動機とを有し、膨脹機1の駆動軸26をオイルシ
ール25を介して発電機2側に突設させて、該突設させ
た駆動軸26を軸継手27を介して発電機2側の回転軸
33と連結する。
で、吸入口8と排出口9を有するスクリュー型膨脹機1
と、回転子31の周囲に固定子32を配設した発電機兼
誘導電動機とを有し、膨脹機1の駆動軸26をオイルシ
ール25を介して発電機2側に突設させて、該突設させ
た駆動軸26を軸継手27を介して発電機2側の回転軸
33と連結する。
【0014】そして前記発電機2側の回転子31と固定
子32間には一例としてアモルファス半磁性体からなる
薄板円筒状のキャン24構造体を介装させるとともに、
該キャン24の軸方向一端側に回転子31の回転軸33
を支持する一の鏡板状フレーム34の内周側に挿着さ
せ、一方他端側を膨脹機1側の突設させた駆動軸26、
軸継手27及び回転軸33周囲を囲繞する円筒状の連結
フレーム35の内周側に構設させる。尚、前記連結フレ
ーム35は膨脹機1枠体の側壁に一体的に形成されてお
り、これによりオイルシール25、駆動軸26、軸継手
27及び回転軸33、回転子31が固定子32側を隔絶
させたキャン24を介して密閉される事になる。
子32間には一例としてアモルファス半磁性体からなる
薄板円筒状のキャン24構造体を介装させるとともに、
該キャン24の軸方向一端側に回転子31の回転軸33
を支持する一の鏡板状フレーム34の内周側に挿着さ
せ、一方他端側を膨脹機1側の突設させた駆動軸26、
軸継手27及び回転軸33周囲を囲繞する円筒状の連結
フレーム35の内周側に構設させる。尚、前記連結フレ
ーム35は膨脹機1枠体の側壁に一体的に形成されてお
り、これによりオイルシール25、駆動軸26、軸継手
27及び回転軸33、回転子31が固定子32側を隔絶
させたキャン24を介して密閉される事になる。
【0015】図2は前記発電装置を用いたランキンサイ
クル発電システムのフローシートである。先ず前記スク
リュー型膨脹機1の吐出口9から吸入口8に至る熱媒経
路に復水器4、ポンプ5、加熱器3を順次配設してラン
キンサイクル発電システムを構成すると共に、前記膨脹
機1の吐出側9と加熱器3出口側とを止め弁18を有す
る第1のバイパス路16と、前記膨脹機1の吸入側と復
水器4入口側を連絡する止め弁17を有する第2のバイ
パス路15と、前記復水器4と加熱器3間に設けたポン
プ5をバイパスさせて膨脹弁21を設け、更に加熱器3
出口側と前記膨張機1の吸入側8間を接続する熱媒経路
(送液管)13上の、前記第1のバイパス路16入口端
と第2のバイパス路15入口端に挟まれる熱媒経路13
位置に止め弁19を設ける。又前記膨張機1の吐出側と
前記復水器4入口側間を接続する熱媒経路(導出管)1
2上の、前記第1のバイパス路16出口端と第2のバイ
パス路15出口端に挟まれる熱媒経路12位置に止め弁
20を設ける。
クル発電システムのフローシートである。先ず前記スク
リュー型膨脹機1の吐出口9から吸入口8に至る熱媒経
路に復水器4、ポンプ5、加熱器3を順次配設してラン
キンサイクル発電システムを構成すると共に、前記膨脹
機1の吐出側9と加熱器3出口側とを止め弁18を有す
る第1のバイパス路16と、前記膨脹機1の吸入側と復
水器4入口側を連絡する止め弁17を有する第2のバイ
パス路15と、前記復水器4と加熱器3間に設けたポン
プ5をバイパスさせて膨脹弁21を設け、更に加熱器3
出口側と前記膨張機1の吸入側8間を接続する熱媒経路
(送液管)13上の、前記第1のバイパス路16入口端
と第2のバイパス路15入口端に挟まれる熱媒経路13
位置に止め弁19を設ける。又前記膨張機1の吐出側と
前記復水器4入口側間を接続する熱媒経路(導出管)1
2上の、前記第1のバイパス路16出口端と第2のバイ
パス路15出口端に挟まれる熱媒経路12位置に止め弁
20を設ける。
【0016】かかるフローシートにおいて、ランキンサ
イクル発電システムとして機能させる場合は、止め弁1
7,18及び膨脹弁21を閉塞し止め弁19,20を開
放した状態で、熱媒としてフロン若しくはアンモニアを
用いた場合に、先ず加熱器3の熱交換器6により加熱さ
れた蒸気が熱媒経路13及び止め弁19を通って膨脹機
1の吸入口8より噴射されて、膨脹機1を駆動し、吐出
口9より蒸気は熱媒経路12側に排出する。この結果回
転力は軸継手27から発電機2に伝達される。一方熱媒
は導出管12より止め弁20を介して復水器4に入り冷
却管7により凝縮し、液化しポンプ5により再び送液管
13により加熱器3に入り熱交換器3により加熱し、再
び蒸発気化し該蒸気が熱媒経路13及び止め弁19を通
って膨脹機1に吸入される。
イクル発電システムとして機能させる場合は、止め弁1
7,18及び膨脹弁21を閉塞し止め弁19,20を開
放した状態で、熱媒としてフロン若しくはアンモニアを
用いた場合に、先ず加熱器3の熱交換器6により加熱さ
れた蒸気が熱媒経路13及び止め弁19を通って膨脹機
1の吸入口8より噴射されて、膨脹機1を駆動し、吐出
口9より蒸気は熱媒経路12側に排出する。この結果回
転力は軸継手27から発電機2に伝達される。一方熱媒
は導出管12より止め弁20を介して復水器4に入り冷
却管7により凝縮し、液化しポンプ5により再び送液管
13により加熱器3に入り熱交換器3により加熱し、再
び蒸発気化し該蒸気が熱媒経路13及び止め弁19を通
って膨脹機1に吸入される。
【0017】次に前記サイクルをガス圧縮サイクルとし
て使用する場合は、止め弁19と20を閉めバイパス路
16、15中の止め弁17,18を開放すると共に、前
記発電機2を誘導電動機として機能させて、発電機の場
合と逆方向に回転させる事によりスクリュー型膨脹機1
が圧縮機として作用させる事が出来、この結果膨脹機1
の吐出側(圧縮機の場合吸込口となる)より吸引された
熱媒(冷媒として機能)が圧縮されて前記膨脹機1の吸
入側(圧縮機の場合吐出口となる)より吐出された後、
第2のバイパス路15を介して復水器4の入口側に導か
れ、該復水器4で凝縮されて膨脹弁21を有する第3の
バイパス路22を通って加熱器3で蒸発気化された後、
第2のバイパス路15を通って膨脹機1の吐出側に戻
る。従って本発明によれば通常のランキンサイクルにお
ける発電システムを使用してガス圧縮サイクルとして機
能する。
て使用する場合は、止め弁19と20を閉めバイパス路
16、15中の止め弁17,18を開放すると共に、前
記発電機2を誘導電動機として機能させて、発電機の場
合と逆方向に回転させる事によりスクリュー型膨脹機1
が圧縮機として作用させる事が出来、この結果膨脹機1
の吐出側(圧縮機の場合吸込口となる)より吸引された
熱媒(冷媒として機能)が圧縮されて前記膨脹機1の吸
入側(圧縮機の場合吐出口となる)より吐出された後、
第2のバイパス路15を介して復水器4の入口側に導か
れ、該復水器4で凝縮されて膨脹弁21を有する第3の
バイパス路22を通って加熱器3で蒸発気化された後、
第2のバイパス路15を通って膨脹機1の吐出側に戻
る。従って本発明によれば通常のランキンサイクルにお
ける発電システムを使用してガス圧縮サイクルとして機
能する。
【0018】
【発明の効果】従って本発明によれば、前記膨脹機関の
熱媒にアンモニア若しくはフロンを用いた場合において
これらが大気に漏洩する事なく、密封可能に構成すると
共に、該密封構造とした場合においても冷却性、組み立
て及び製造の煩雑さを避けつつ而も耐腐触性を考慮した
発電装置にコ・ジェネレーション機能を持たし、これに
より前記装置をランキンサイクルに基づく発電装置とし
ても、又逆にガス圧縮サイクルとしても機能し得る。
熱媒にアンモニア若しくはフロンを用いた場合において
これらが大気に漏洩する事なく、密封可能に構成すると
共に、該密封構造とした場合においても冷却性、組み立
て及び製造の煩雑さを避けつつ而も耐腐触性を考慮した
発電装置にコ・ジェネレーション機能を持たし、これに
より前記装置をランキンサイクルに基づく発電装置とし
ても、又逆にガス圧縮サイクルとしても機能し得る。
【0019】更に本発明においてはランキンサイクル発
電システムにおいて従来使用不可能であった熱媒、例え
ばNH3が低温度利用のボトミングサイクル発電として
利用可能になり、漏洩のない密閉発電装置の提供が可能
となった。又オゾン破壊の恐れのあるフロン系冷媒も安
全ガスだからという理由で必ずしも漏洩は許されないの
でこの分野の密閉発電機2として利用可能となった。又
密閉発電機が誘導電動機として兼用となるので同一設備
において圧縮機、冷凍機、ヒートポンプとしても同一機
が使え、膨脹機・発電機としても利用できるので、製
鉄、化学産業の排熱利用、発電窯業等のエネルギー有効
利用に応用できる省エネルギーシステムとして役立つも
のである。等の種々の著効を有す。
電システムにおいて従来使用不可能であった熱媒、例え
ばNH3が低温度利用のボトミングサイクル発電として
利用可能になり、漏洩のない密閉発電装置の提供が可能
となった。又オゾン破壊の恐れのあるフロン系冷媒も安
全ガスだからという理由で必ずしも漏洩は許されないの
でこの分野の密閉発電機2として利用可能となった。又
密閉発電機が誘導電動機として兼用となるので同一設備
において圧縮機、冷凍機、ヒートポンプとしても同一機
が使え、膨脹機・発電機としても利用できるので、製
鉄、化学産業の排熱利用、発電窯業等のエネルギー有効
利用に応用できる省エネルギーシステムとして役立つも
のである。等の種々の著効を有す。
【図1】本発明の実施例にしようされる発電装置を示す
断面図である。
断面図である。
【図2】本発明の実施例に係るランキンサイクル発電シ
ステムを示すフロー図である。
ステムを示すフロー図である。
【符号の説明】 1 膨脹機関 2 発電機 3 加熱器(蒸発器) 4 復水器(蒸発器) 5 ポンプ 15、16 バイパス路 24 キャン 23 ジャケット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01C 1/16 F01D 15/10 H02K 5/00 - 5/26 F01K 25/10 F25B 9/06
Claims (3)
- 【請求項1】 回転子の周囲に固定子を配してなる誘導
電動機としても機能する発電機を、逆回転により圧縮機
として機能する膨脹機に直結させた発電装置であって、
前記膨脹機の駆動軸を保持するシール部から発電機側の
回転子に至る周囲空間を密閉すると共に、該密閉空間の
外周側に固定子を配置し、該固定子と回転子間が、前記
密閉空間を形成する隔壁の一部をなすキャンを介して対
面配置した密閉型発電装置を用い、前記膨脹機の吐出口
から吸入口を至る熱媒経路に復水器、ポンプ、加熱器を
順次配設してランキンサイクルを構成した発電システム
において、 前記膨脹機の吐出側と加熱器出口側とを連絡する第1の
バイパス路と、前記膨脹機の吸入側と復水器入口側を連
絡する第2のバイパス路と、前記復水器と加熱器間の熱
媒経路中に膨脹弁を設けた第3のバイパス路を夫々設
け、又加熱器出口側と前記膨張機の吸入側間を接続する
熱媒経路上の、前記第1のバイパス路端と第2のバイパ
ス路端に挟まれる位置に止め弁を設け、 更に前記膨張機の吐出側と前記復水器入口側間を接続す
る熱媒経路上の、前記第1のバイパス路端と第2のバイ
パス路端に挟まれる位置に止め弁を設けることにより、 ランキンサイクルと共にガス圧縮サイクルとしても機能
可能に構成した事を特徴とするランキン発電システム - 【請求項2】 前記膨脹機がスクリュー型膨脹機である
事を特徴とする請求項1記載のランキン発電システム - 【請求項3】 前記スクリュー型膨脹機に用いる熱媒が
アンモニア液化ガスである事を特徴とする請求項1記載
のランキン発電システム
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JP28945691A JP3356449B2 (ja) | 1991-10-09 | 1991-10-09 | 膨脹機による密閉型発電装置を用いたランキン発電システム |
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Family Applications (1)
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JP28945691A Expired - Fee Related JP3356449B2 (ja) | 1991-10-09 | 1991-10-09 | 膨脹機による密閉型発電装置を用いたランキン発電システム |
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1991
- 1991-10-09 JP JP28945691A patent/JP3356449B2/ja not_active Expired - Fee Related
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