JP2006230145A - サブマージドタービン発電機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 製品寿命を延ばすとともに、より低廉化を図り、更には発電効率を高ることができ、またスラストバランス機構のより簡略化乃至省略化の要請に応えることができるようにする。
【解決手段】 主軸20に固着され、ケーシング34の内部に導入された作動流体の流体圧で該主軸20と一体に回転するランナ16を有するタービン12と、主軸20に固着され該主軸20と一体に回転する発電機ロータ18及び該発電機ロータ18の周囲を囲繞するステータ48を有する発電機14と、主軸20を回転自在に支承する軸受24,26を備え、主軸20は、少なくとも2以上の部材を組合せて構成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、サブマージドタービン発電機に関し、より詳細には、予め選択した作動流体で作動させることのできる液中型のサブマージドタービン発電機に関する。
タービンと発電機とを備え、作動流体として、液体窒素、液化天然ガス、液体エチレン等の高圧の低温流体を利用してタービンを回転させ、このタービンの回転で発電機の発電機ロータを回転させて発電するとともに、発電機を作動流体(低温流体)の液中に置いて冷却するようにしたサブマージドタービン発電機が知られている。
この種のサブマージドタービン発電機は、一般に、主軸に固着され、ケーシングの内部に導入される作動流体の流体圧で回転するランナを有するタービンと、主軸と一体に回転する発電機ロータ及び該発電機ロータを囲繞するステータを有する発電機と、ケーシングの内部に配置され該ケーシングとの間に作動流体が流れる主流路を形成するとともに、内部に発電機を収容したハウジングを有している。そして、ランナ内を通過する作動流体の流体圧でランナを主軸及び発電機ロータと一体に回転させ、ランナ内に導かれる作動流体の一部をケーシング内に流入させることで、発電機をケーシング内に流入させた作動流体で冷却するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−9114号公報
しかしながら、従来のサブマージドタービン発電機は、製品寿命が一般に短いばかりでなく、高価格で、発電効率においても、必ずしも十分ではなく、このため、改良すべき余地があるのが現状であった。また、この種のサブマージドタービン発電機にあっては、運転時に主軸に作用するスラスト荷重(軸推力)をバランスさせるためのスラストバランス機構が一般に備えられており、このスラストバランス機構は、一般に複雑な構成を有しており、これをより簡略化乃至省略することが求められていた。
本発明は上記事情に鑑みて為されたもので、製品寿命を延ばすとともに、より低廉化を図り、更には発電効率を高ることができ、またスラストバランス機構のより簡略化乃至省略化の要請に応えることができるようにしたサブマージドタービン発電機を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、主軸に固着され、ケーシングの内部に導入された作動流体の流体圧で該主軸と一体に回転するランナを有するタービンと、前記主軸に固着され該主軸と一体に回転する発電機ロータ及び該発電機ロータの周囲を囲繞するステータを有する発電機と、前記主軸を回転自在に支承する軸受を備え、前記主軸は、少なくとも2以上の部材を組合せて構成されていることを特徴とするサブマージドタービン発電機である。
タービンのランナの回転を発電機の発電機ロータに伝達する主軸の、例えばランナを固定する部位は、強度的に許容される範囲で可能な限り径を細くして、ランナの出口部面積を大きく取ることが求められる。また発電機の性能を高めるために、主軸の発電機ロータを固定する部位は磁性材であることが好ましい。しかし、適価で入手しうる磁性材で高強度なものは極めて少なく、また、一本ものは、長く、加工が一般に困難である。本発明によれば、主軸を、各部位に適した材質及び/または強度を有するよう、少なくとも2以上の部材を組合せて構成することで、これらの要請に応えることができる。
請求項2に記載の発明は、前記主軸は、前記発電機ロータを固着した発電機部軸と、前記ランナを固着したタービン部軸とを軸方向に直列に結合して構成されていることを特徴とする請求項1記載のサブマージドタービン発電機である。
これにより、例えば磁性が望まれる発電機部軸を磁性材で、高強度が必要とされるタービン部軸を高強度材でそれぞれ形成し、両者を直列に結合して主軸を構成することができ、この結果、強度的かつ電磁気的に優れたタービン発電機を提供できる。また、主軸を一本もので構成した場合に比べて、発電機部軸とタービン部軸の長さが短くなり、このため加工性も向上する。
請求項3に記載の発明は、前記主軸は、中実軸と該中実軸の周囲を包囲するスリーブ軸とから構成され、このスリーブ軸の外周面に前記発電機ロータが、中実軸の外周面に前記ランナがそれぞれ固着されていることを特徴とする請求項1記載のサブマージドタービン発電機である。
一般に、主軸の発電機ロータを固着した部位の軸径は、発電機ロータコアの打抜き金型によって決まる。この値は、ポンプ装置における羽根車(ランナ)を固着する部位の軸径の約1.5〜3倍程度である。このため、主軸を二重構造とすることで、発電機ロータを固着するのに適した軸径とランナを固着するのに適した軸径を有す主軸を容易に提供することができる。しかも、例えば中実軸を高強度材、スリーブ軸を磁性材とすることにより、前述と同様に、高強度が必要とされるポンプ部軸材質と磁性が望まれるモータ軸材質をそれぞれ最適なものとすることができ、この結果、強度的かつ電磁気的に優れたタービン発電機を提供できる。また、中実軸の最大径を大幅に細くできるため、素材径を小さくでき、切削加工量の低減と環境負荷の低減を図ることができる。
請求項4に記載の発明は、主軸に固着され、ケーシングの内部に導入された作動流体の流体圧で該主軸と一体に回転するランナを有するタービンと、前記主軸に固着され該主軸と一体に回転する発電機ロータ及び該発電機ロータの周囲を囲繞するステータを有する発電機と、前記主軸に作用するスラスト荷重をバランスさせるスラストバランス機構と、前記主軸を回転自在に支承する軸受を備え、前記軸受の少なくとも一つは、静止時及び起動時に前記主軸に作用するスラスト荷重を支持するスラスト磁気軸受からなることを特徴とするサブマージドタービン発電機である。
運転中のスラスト荷重をキャンセルするスラストバランス機構が付いている場合でも、起動時にはスラスト荷重が短時間ではあるが負荷される。このため、軸受として単列深溝玉軸受を使用すると、単列深溝玉軸受はスラスト荷重の保持性能に乏しく、寿命に影響を及ぼす可能性がある。一方、磁気軸受は機器体積に対する軸受支持能力の割合が一般に低く、このため、常用のスラスト軸受として使用する場合、機器が大幅に大きくなるという欠点がある。本発明によれば、静止時及び起動時にスラスト荷重を支持するスラスト磁気軸受と、常用運転時にスラスト荷重を支持するスラストバランス機構の両方を備えることで、静止時及び起動時はスラスト磁気軸受で、常用運転時はスラストバランス機構でスラスト荷重をキャンセルすることができる。
スラスト磁気軸受の使用範囲は、静止状態からスラストバランス機構が有効に機能しない低回転速度域であり、この範囲では主にタービン差圧に起因する動的スラスト荷重が小さく、また、静的スラスト荷重も発電機ロータ重量以下と小さい。このため、スラスト磁気軸受を常用の軸受用のものより小さくすることができる。また、スラスト磁気軸受の発電機ロータ制御目標位置を、スラストバランス機構の働きにより決まる発電機ロータ軸方向位置に合わせることで、常用運転中にスラスト磁気軸受に不要な動力が生じないようにすることができる。
請求項5に記載の発明は、主軸に固着され、ケーシングの内部に導入された作動流体の流体圧で該主軸と一体に回転するランナを有するタービンと、前記主軸に固着され該主軸と一体に回転する発電機ロータ及び該発電機ロータの周囲を囲繞するステータを有する発電機と、前記主軸を回転自在に支承する軸受を備え、前記軸受は、接触式軸受部と非接触式軸受部を有することを特徴とするサブマージドタービン発電機である。
サブマージドタービン発電機にあっては、作動流体で軸受を潤滑するため、軸受の潤滑レベルが一般に低く、定期的に軸受を交換する必要がある。本発明によれば、寿命が有限であるが、常に主軸を支持できる接触式軸受部を静止時と起動時のみ使用することで、タービン発電機の全寿命内に接触式軸受部の運転寿命を収めることができる。しかも、タービン差圧を利用した静圧軸受、または静圧と動圧の両方を利用したハイブリッド軸受等の非接触式軸受部で通常運転時に主軸を支持することで、起動時等の低回転時における差圧不足による接触問題を回避することができる。
請求項6に記載の発明は、主軸に固着され、ケーシングの内部に導入された作動流体の流体圧で該主軸と一体に回転するランナを有するタービンと、前記主軸に固着され該主軸と一体に回転する発電機ロータ及び該発電機ロータの周囲を囲繞するステータを有する発電機と、前記主軸を回転自在に支承する軸受を備え、前記軸受は、前記ランナに高圧流体を送る主ラインとは別に設けた副ラインを通る高圧作動流体によって冷却されることを特徴とするサブマージドタービン発電機である。
これにより、軸受として、非接触軸受である静圧軸受や静圧と動圧の両方を利用したハイブリッド軸受を使用した場合に、タービン起動前に、副ラインより軸受に高圧流体を供給することにより、軸受に支持能力を発生させることができる。これによって、静止状態から運転状態、停止状態に至るまで、常に軸受を非接触状態にすることができ、メンテナンスフリーなタービン発電機を提供することができる。また、軸受として、フォイル軸受等の動圧軸受や玉軸受に適用した場合にあっても、潤滑及び冷却効果を向上させ、寿命を向上させることができる。
請求項7に記載の発明は、主軸に固着され、ケーシングの内部に導入された作動流体の流体圧で該主軸と一体に回転するランナを有するタービンと、前記主軸に固着され該主軸と一体に回転する発電機ロータ及び該発電機ロータの周囲を囲繞するステータを有する発電機と、前記主軸に作用するスラスト荷重をバランスさせるスラストバランス機構と、前記主軸を回転自在に支承する軸受を備え、前記スラストバランス機構は、前記主軸の前記発電機を挟んだ反ランナ側に設けられた固定オリフィス及び/または可変オリフィスを有することを特徴とするサブマージドタービン発電機である。
スラストバランス機構を通過した後の作動流体は、固定オリフィスと可変オリフィスによって減圧されており、この減圧された作動流体で軸受を冷却すると、軸受冷却時に作動流体が蒸発してしまう可能性があり、軸受で作動流体の蒸発が発生すると軸受の損傷に繋がる。本発明によれば、主軸の発電機を挟んだ反ランナ側端部にスラストバランス機構の固定オリフィス及び/または可変オリフィスを設けることで、高圧状態で蒸発しにくい作動流体を軸受に供給して該軸受を冷却することができ、これによって、軸受の冷却不良による損傷を防止することができる。
請求項8に記載の発明は、主軸に固着され、ケーシングの内部に導入された作動流体の流体圧で該主軸と一体に回転するランナを有するタービンと、前記主軸に固着され該主軸と一体に回転する発電機ロータ及び該発電機ロータの周囲を囲繞するステータを有する発電機と、前記主軸に作用するスラスト荷重をバランスさせるスラストバランス機構と、前記主軸を回転自在に支承する軸受を備え、前記スラストバランス機構は、前記主軸に固定され、固定側部材との間に固定オリフィス及び/または可変オリフィスを形成するバランススリーブを有することを特徴とするサブマージドタービン発電機である。
スラストバランス機構は、一般に2つのウェアリングの直径差により発生するスラスト力と、可変オリフィスと固定オリフィスとの間に形成した変圧チャンバ内の流体圧により、スラスト力を釣り合わせるようにている。このため、スラストバランス機構側のランナには、2つのウェアリングを形成するリング部が必要となり、その結果、多段タービンでは、ウェアリングが1つでよいランナと、スラストバランス機構側のウェアリングが2つ必要なランナの2種類のランナが必要となり、木型も2種類必要になる等のデメリットがあった。この発明によれば、主軸に固定されたバランススリーブとハウジング側との間にスラストバランス機構の固定オリフィス及び/または可変オリフィスを形成することで、多段タービンであっても、1種類のランナで済ますことができる。
請求項9に記載の発明は、前記バランススリーブは、前記ハウジング側との間に固定オリフィスを形成する部分と前記ハウジング側との間に可変オリフィスを形成する部分とに分割されていることを特徴とする請求項8記載のサブマージドタービン発電機である。
請求項10に記載の発明は、前記スラストバランス機構は、前記主軸と前記ハウジング側との間に設けられる可変オリフィスを有することを特徴とする請求項8または9記載のサブマージドタービン発電機である。
請求項11に記載の発明は、前記スラストバランス機構は、前記ランナと前記ハウジング側との間に設けられる可変オリフィスを有することを特徴とする請求項8または9記載のサブマージドタービン発電機である。
請求項12に記載の発明は、主軸に固着され、ケーシングの内部に導入された作動流体の流体圧で該主軸と一体に回転するランナを有するタービンと、前記主軸に固着され該主軸と一体に回転する発電機ロータ及び該発電機ロータの周囲を囲繞するステータを有する発電機と、前記主軸に作用するスラスト荷重をバランスさせるスラストバランス機構と、前記主軸を回転自在に支承する軸受を備え、前記スラストバランス機構は、前記主軸に固着したバランスピストンからなることを特徴とするサブマージドタービン発電機である。
これにより、常用運転点でスラスト荷重を打ち消す方向に力を発生するように直径が決められたバランスピストンを主軸に設けることにより、単段タービンは勿論、複数のタービンを一方向に向けて直列に配置した多段タービンであっても、比較的簡単な構成で、常用運転時におけるスラスト荷重をなくして、軸受寿命を伸ばすことができる。
請求項13に記載の発明は、主軸に固着され、ケーシングの内部に導入された作動流体の流体圧で該主軸と一体に回転するランナを有するタービンと、前記主軸に固着され該主軸と一体に回転する発電機ロータ及び該発電機ロータの周囲を囲繞するステータを有する発電機と、前記主軸を回転自在に支承する軸受を備え、前記ランナを有するタービンは、ランナを互いに対抗する方向に向けて多段に設けられていることを特徴とするサブマージドタービン発電機である。
タービンを一方向に向けて多段(直列)に配置した多段タービンでは軸方向流体力および流体圧による力が発生し、スラスト荷重となって軸受の負担増加に繋がる。本発明によれば、互いに対抗する向きに配置されるタービンの段数を各々等しい値にする(例えば、6段タービンの場合、正方向3段、反対方向3段)ことで、タービン発電機に発生する流体スラスト荷重をキャンセルすることができる。横軸式の場合では、スラスト荷重が完全にキャンセルされる。縦軸式の場合、常用運転点において回転体重量に相当する流体力を上向きに発生するように、上向きランナ(ランナ吐出口が上向き)の段数を適宜増加させたり、ウェアリング径を調整したりすることにより、常用運転におけるスラスト荷重をなくして、軸受寿命を伸ばすことができる。
請求項14に記載の発明は、主軸に固着され、ケーシングの内部に導入された作動流体の流体圧で該主軸と一体に回転するランナを有するタービンと、前記主軸に固着され該主軸と一体に回転する発電機ロータ及び該発電機ロータの周囲を囲繞するステータを有する発電機と、前記主軸を回転自在に支承する軸受を備え、前記タービンを互いに対抗する方向に向けて配置し、該タービンに作動流体を同時に供給して各ランナを同時に回転させることを特徴とするサブマージドタービン発電機である。前記タービンは前記発電機を挟んだ位置に互いに対抗する方向に向けて配置してもよい。
これにより、無拘束回転速度の決定因子となるランナの流路形状をそのままに、流量を2倍にすることができる。したがって、無拘束回転速度を低く保持したまま流量を2倍にできるため、遠心応力の観点から安全な大流量式のサブマージドタービン発電機を提供できる。また軸方向流体力をキャンセルすることもできる。
請求項15に記載の発明は、前記作動流体は、互いに反対方向に流れて前記各タービンの各ランナを同時に回転させるように構成されていることを特徴とする請求項14記載のサブマージドタービン装置である。前記タービンは前記発電機を挟んだ位置に互いに対抗する方向に向けて配置してもよい。
請求項16に記載の発明は、主軸に固着され、ケーシングの内部に導入された作動流体の流体圧で該主軸と一体に回転するランナを有するタービンと、前記主軸に固着され該主軸と一体に回転する発電機ロータ及び該発電機ロータの周囲を囲繞するステータを有する発電機と、前記発電機を内部に収容するとともに、前記主軸を回転自在に支承する軸受を有するハウジングを備え、前記ハウジングは、前記ケーシングの内部に導入された作動流体の一部を該ハウジングの内部に注入する冷却液注入口を有することを特徴とするサブマージドタービン発電機である。
低圧状態でハウジングの内部に流入した作動流体でハウジング内の発電機を冷却すると、発電機の損失熱により作動流体が気化して、発電機の冷却が不十分となる可能性がある。本発明によれば、高圧状態の作動流体の一部をハウジング内に流入させてハウジング内の発電機の冷却に使用することで、ハウジング内で作動流体が気化することを防止しながら、発電機を作動流体で冷却することができる。ハウジング内に異物が入らぬよう、冷却液注入口にフィルタを取付けてもよい。
請求項17に記載の発明は、主軸に固着され、ケーシングの内部に導入された作動流体の流体圧で該主軸と一体に回転するランナを有するタービンと、前記主軸に固着され該主軸と一体に回転する発電機ロータ及び該発電機ロータの周囲を囲繞するステータを有する発電機と、前記発電機を内部に収容するとともに、前記主軸を回転自在に支承する軸受を有するハウジングを備え、前記ハウジングには、前記ケーシングの内部に作動流体を送り込む主ラインとは別に、該ハウジングの内部に作動流体を流入させる副ラインが接続されていることを特徴とするサブマージドタービン発電機である。
ハウジング内にタービンを通過した作動流体を流入させると、異物がハウジング内に混入する恐れがある。本発明によれば、タービンに高圧流体を送る主ラインと別に、ハウジング内に流体を独立して送る副ラインを設けて、副ラインにフィルタやストレーナを設けることにより、ハウジング内に異物が進入することを一元的に防止することができる。また、作動流体を高圧状態のままハウジング内に導入することにより、ハウジング内の圧力を高めて作動流体が気化しにくくすることもできる。この副ラインは、軸受潤滑ラインと兼用し、軸受潤滑後に発電機を冷却するようにしてもよいし、その逆も可能である。更に、コイルエンドの両側に作動流体をそれぞれ導入させるようにしてもよい。
請求項18に記載発明は、主軸に固着され、作動流体の流体圧で該主軸と一体に回転するランナを有するタービンと、前記主軸に固着され該主軸と一体に回転する発電機ロータ及び該発電機ロータの周囲を囲繞するステータを有し、ハウジング内に収容された発電機と、前記主軸を回転自在に支承する軸受を備え、前記ランナは、前記ハウジングの内部に導入され、前記発電機の周囲を通過した作動流体によって回転するように構成されていることを特徴とするサブマージドタービン発電機である。
低圧状態でハウジングの内部に流入した作動流体でハウジング内の発電機を冷却すると、発電機の損失熱により作動流体が気化して、発電機の冷却が不十分となる可能性がある。本発明によれば、高圧状態である作動流体(タービン入口流)をハウジング内に導入して発電機の冷却に用いることで、ハウジング内での作動流体の気化を防止しながら、発電機を作動流体で冷却することができる。しかも、使用液の全量が発電機の周囲を通過するようにすることにより、使用液の平均上昇温度が低減でき、ハウジング内での作動流体の気化を更に防止することができる。
なお、ハウジング内の流体流路は、冷却効果や製造性の観点から、ステータの外周部や内部に軸方向に設けることが望ましい。流体流路の断面形状は、強度的には概円形が、冷却性では矩形、三角形、星型等の濡縁長さの長いものが好ましい。また、ハウジング内に異物が入らぬ様、流体導入部にフィルタを取付けてもよい。
また、主軸の軸方向に圧力差が生じると軸方向推力が発生し好ましくないので、タービン入口側の軸端部圧力を出口圧力に近づける為に逃がしラインを設けることが望ましい。更に、タービン入口側の軸端部圧力より低減できるように、タービン入口側軸受の上流側もしくは下流側にブッシュ状の環状シールを設けることが望ましい。
請求項19に記載の発明は、前記ステータのコイルエンドの周囲を囲繞するコイルエンドカバーが設けられていることを特徴とする請求項18記載のサブマージドタービン発電機である。
これにより、ステータのコイルエンドの周囲をコイルエンドカバーで包囲して保護することで、ステータのコイルエンドが作動流体の流れに晒されて損傷してしまうことを防止することができる。
請求項20に記載の発明は、前記コイルエンドカバーの外周面には、複数の整流ステーが設けられていることを特徴とする請求項19記載のサブマージドタービン発電機である。
これにより、コイルエンドカバーの外周面に沿って流れる作動流体を整流ステーで整流することができる。
請求項21に記載の発明は、主軸に固着され、ケーシングの内部に導入された作動流体の流体圧で該主軸と一体に回転するランナを有するタービンと、前記主軸に固着され該主軸と一体に回転する発電機ロータ及び該発電機ロータの周囲を囲繞するステータを有する発電機と、前記主軸を回転自在に支承する軸受を備え、前記ランナは、単一の吸込口と、前記主軸の軸方向に沿って互いに離れる方向に作動流体を吐出す第1吐出口と第2吐出口を有することを特徴とするサブマージドタービン発電機である。
遠心式ランナは、無負荷時の無拘束回転速度が斜流式や軸流式に比べて低くなり、遠心応力の低減に効果的であるが、流量を大容量化するとランナ形状が斜流になってしまい、このため、遠心応力を増やさずに大容量化するには限度があった。本発明によれば、単一の吸込口と、主軸の軸方向に沿って互いに離れる方向に作動流体を吐出す第1吐出口と第2吐出口を有するランナを使用することで、無拘束回転速度の決定因子となるランナの流路形状をそのままに、流量を2倍にすることができる。したがって、無拘束回転速度を低く保持したまま流量を2倍にできるため、遠心応力の観点から安全な大流量式のサブマージドタービン発電機を提供できる。また軸方向流体力をキャンセルすることもできる。更に、縦軸式の場合、両出口部のウェアリング径を調整し、発電機ロータ重量と逆方向に軸方向流体力を負荷することにより、設計運転時のスラスト荷重をバランスでき、軸受寿命の延命化が可能となる。
請求項22に記載の発明は、主軸に固着され、ケーシングの内部に導入された作動流体の流体圧で該主軸と一体に回転するランナを有するタービンと、前記主軸に固着され該主軸と一体に回転する発電機ロータ及び該発電機ロータの周囲を囲繞するステータを有する発電機と、前記主軸を回転自在に支承する軸受を備え、前記ランナ外周部の入口近傍にラジアルノズルを配置したことを特徴とするサブマージドタービン装置である。
ランナの上流側にアキシャルノズルを配置し、このアキシャルノズルを通過した作動流体をランナ内に導くようにすると、ランナの入口とアキシャルノズルの出口との間に所定の距離が必要となり、しかも、両者の間で作動流体の流れの方向がほぼ直角に転換されるため、タービン性能の向上を図る上で一定の限界があった。本発明によれば、ラジアルノズルは、子午面的に流れが曲がらず半径方向に流れ、かつ、ノズル出口とランナ入口の間の距離を短く設定できるため、ランナ外周部の入口近傍にラジアルノズルを配置することで、(ラジアル)ノズルからの流れのエネルギを、ロスを極力防止しつつランナが受け取って、タービン性能を向上させることができる。
請求項23に記載の発明は、主軸に固着され、ケーシングの内部に導入された作動流体の流体圧で該主軸と一体に回転するランナを有するタービンと、前記主軸に固着され該主軸と一体に回転する発電機ロータ及び該発電機ロータの周囲を囲繞するステータを有する発電機と、前記主軸を回転自在に支承する軸受を備え、前記ランナ外周部の入口近傍に多重ボリュート式のノズルを配置したことを特徴とするサブマージドタービン装置である。
このように、ランナ外周部の入口近傍に多重ボリュート式のノズルを配置することによっても、多重ボリュート式のノズルは、子午面的に流れが曲がらず半径方向に流れ、かつ、ノズル出口とランナ入口の間の距離を短く設定できるため、(多重ボリュート式の)ノズルからの流れのエネルギを、ロスを極力防止しつつランナが受け取って、タービン性能を向上させることができる。ボリュート式のノズルの場合、ボリュート流路を複数とすることで、ラジアル流体力をより小さくすることができる。
本発明によれば、製品寿命を延ばすとともに、より低廉化を図り、更には発電効率を高ることができ、またスラストバランス機構のより簡略化乃至省略化の要請に応えることができるようにしたサブマージドタービン発電機を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1乃至図4は、本発明の実施の形態における、いわゆる立軸型のサブマージドタービン発電機の断面図を示す。図1に示すように、この実施の形態のサブマージドタービン発電機は、タービン12と発電機14を備えており、このタービン12のランナ(羽根車)16及び発電機14の発電機ロータ18は、共通の主軸20にそれぞれ固着されている。この例において、タービン12を作動させて発電するとともに、発電機14を冷却するために使用される作動流体は、液化された低温ガスを含む非導電性の流体であり、例えば、この作動流体には、液化天然ガス、液化メタンガス、液化エチレンガス、液化石油ガス、液体窒素、及び同様な液化炭化水素が含まれる。作動流体源22は、例えば井から得ることのできる任意の作動流体を、変動する圧力または一定の圧力及び速度で提供する。
タービン12のランナ16は、この内部に作動流体の流れが与えられた時に主軸20と一体に回転するように該主軸20に取付けられていて、与えられた作動流体の圧力及び速度に応じて、主軸20を回転させる。発電機14の発電機ロータ18も、主軸20と一体に回転するように該主軸20に取付けられている。主軸20は、上下に配置される、例えばボール軸受からなる上部軸受24と下部軸受26によって回転自在に支承されている。主軸20には、ランナ16の下方に位置して、エクスデューサ28が設けられており、このエクスデューサ28は、ランナ16から排出される作動流体を受け取る。エクスデューサ28は、主軸20と一体に回転するように該主軸20に取付けられている。タービン12は、スラストバランス機構30を有している。スラストバランス機構30については後により詳細に説明する。主軸20は、この例のように、総ての力をバランスさせることができるように、垂直方向に取付けられるのが好ましい。
発電機14は、該発電機14を包囲し且つ隔離するためのハウジング32の中に収容されており、主軸20は、ランナ16及びエクスデューサ28を含む主軸20の残りの部分を除いて、総てハウジング32の中に位置している。ハウジング32は、ランナ16よりも上方の軸アセンブリの構成要素を完全に包囲している。ハウジング32は、ケーシング34の内部に所定間隔離間した状態で収容されており、ハウジング32とケーシング34との間に作動流体の主流路35が形成されている。ケーシング34の上部には、入口フランジ付近に位置して作動流体の入口開口36が設けられている。作動流体源22は、主ライン33を介して、入口フランジにおいてケーシング34に接続されている。
ケーシング34の下部には、作動流体の出口開口38が設けられており、この作動流体の出口開口38は、主軸20の下方端及び出口フランジに隣接して設けられていて、エクスデューサ28を通過した作動流体を外部に排出する。作動流体源22から主ライン33を通して供給される作動流体は、入口開口36からケーシング34の内部に流入し、ハウジング32の周囲の主流路35に沿って流れる。ハウジング32とケーシング34との間の主流路35には、タービン12側に位置して、作動流体を排出して半径方向に延びるランナ16に衝突させるノズル40が設けられている。このノズル40は、この例ではアキシャルノズルからなる。作動流体は、ランナ16から排出されるとエクスデューサ28内に流入し、出口開口38から外部に排出される。
ハウジング32には、該ハウジング32の内部に連通する電線通路42が設けられており、この電線通路42は、ケーシング34の壁部を貫通して該ケーシング34から外方に延出している。電線通路42の端部は封止部44で封止されている。リードケーブル46が発電機14に接続され、電線通路42の内部を通って該通路42の上端部まで伸長し、更に、封止部44を貫通して外方に延びている。これにより、リードケーブル46の出力導線は、発電機14が発生する電気出力に対する外部接続部すなわち外部接点に露出され、更に、予め選択した利用手段に接続される。同じケーブルの導線を用いて、後に説明する発電機14のステータ48用の可変周波数励磁電源70に接続される。電線通路42には、発電機14を通って搬送された流入作動流体の一部を受け取るための作動流体排出導管50の一端が接続されていて、この排出導管50の他端は、エクスデューサ28の下方でケーシング34に接続されている。
タービン12には、主軸20に作用するスラスト荷重に打ち勝つスラストバランス機構30が備えられている。タービン12は、ノズル40から吐出される作動流体の流れを受け取るためのランナ16を有しており、ランナ16を通る流体流路の形状に従って、作動流体の流れを約90°反転させる。ランナ16に受け取られた流体の流れは、与えられた流体圧が高速の流れに変換されるので、比較的高速である。ランナ16は、作動流体が与えられることに応じて回転するので、排出された流体の流れは、ランナ16に対してほぼ軸方向に沿ってランナ16から出て、半径方向及び軸方向の流れの複合流として回転する。
ランナ16から出た軸方向の流体の流れは、回転しつつ、主軸20と共に回転可能に取付けられたエクスデューサ28に供給される。エクスデューサ28は、180°隔置された2つの螺旋ベーンから構成されている。従って、ランナ16において作動流体に与えられる回転は、エクスデューサ(螺旋ベーン)28との相互作用によって直線化され、ケーシング34から軸方向流として排出される。
ランナ16の背面には、ハウジング32に向けて軸方向に延出するスロットルリング(絞りリング)52とリング状の膨出部54がそれぞれ形成されている。スロットルリング52はハウジング32に設けた第1ウェアリング56と、膨出部54は、ハウジング32の下端部に固定したスラストプレート58とそれぞれ協働する。スラストバランス機構30は、作動流体の流れがランナ16に与えられた時に、スロットルリング52とハウジング32に設けた第1ウェアリング56との間に形成される固定オリフィス60と、膨出部54とスラストプレート58との間に形成される可変オリフィス62によって作動される。
図2は、タービン12が始動位置にある状態で、すなわち、作動流体がタービン12に与えられていない状態のスラストバランス機構30を示している。ランナ16は、ハウジング32の垂下部に固定された第1ウェアリング56に隣接して取付けられたスロットルリング52を有している。第2ウェアリング64が、ランナ16の排出端付近でケーシング34に固定されている。第1ウェアリング56の直径は、第2ウェアリング64の直径よりも大きくなるように選択されており、その差が、上方へのスラスト力を発生する。ランナ16、第1ウェアリング56、及びスロットルリング52の配列及び構造は、ノズル40から排出される作動流体の一部が、第1ウェアリング56とスロットルリング52との間に流入するように設計されている。そして、作動流体の一部を用いて、スラストバランス機構30が作動される。
次に、図2を参照して、スラストバランス機構30の詳細な作用を説明する。下部軸受26は、主軸20に固定された内レースを有している。下部軸受26の外レースは、ハウジング32に対して緩やかに取付けられていて、発生するスラスト力をバランスさせるために予め選択した距離だけ、主軸20が軸方向に沿って移動できる。ハウジング32には、通常は下部軸受26から隔置されているストッパ66が設けられている。スラストプレート58は、ハウジング32の下端部に固定されている。
固定オリフィス60は、第1ウェアリング56とスロットルリング52との間に形成されていて、この固定オリフィス60を通過した流体が可変オリフィス62に流入する。可変オリフィス62は、膨出部54とスラストプレート58の間に形成されている。下部軸受26とストッパ66との間のクリアランスは、可変オリフィス62の始動時のギャップとほぼ同じサイズになるように設計されている。
スラストバランス機構30の作用を詳細に説明する。作動流体がノズル40を通過した後、ランナ16に入る前に、作動流体のエネルギは、高い流体圧を高速の流体流れに変えるためにノズル40で必要とされるエネルギ分だけ減少する。ランナ16の背面を通る流体の漏れによる圧力分布が、スラストバランス機構30を作動する主要なエネルギ源となる。このような条件の下で、ウェアリング56,64の直径差とランナ16の前面と背面に発生する圧力によって、上向きのスラスト力を発生する。この上向きのスラスト力は、主軸20を軸方向に沿って上方に動かす。スラストバランス機構30のこの状態が、図2に示されている。固定オリフィス60を通った作動流体は、可変オリフィス62を通過し、下部軸受26の内部を通ってハウジング32内に入り、更に、発電機14を通って電線通路42に入る。
この流体の流れで下部軸受26が潤滑及び冷却され、また、発電機14が冷却される。そして、電線通路42に入った流体は、排出導管50を通って、タービン12の低圧出口側に戻る。この時に発生したスラスト力に応じてランナ16が連続的に軸方向の上方に向けて押し上げられるので、可変オリフィス62の間隔すなわちサイズは、スラストプレート58が膨出部54に係合するまで連続的に減少する。これは、主軸20の上方への移動を抑制する。可変オリフィス62の元々のギャップ又は間隔は、タービン12の作動が開始する時点において、固定オリフィス60よりもかなり大きい。その理由は、固定オリフィス60は、第1ウェアリング56とスロットルリング52との間のクリアランスによって決定されるからである。上部軸受24は、流体流路69を通して供給される高圧の作動流体で冷却される。
主軸20が上方への移動を完了すると、可変オリフィス62を通る流体は絞られる。この絞り作用は、閉じた可変オリフィス62と第1ウェアリング56との間に形成される変圧チャンバ68の中に流体圧を生じさせる。この変圧チャンバ68の中に発生した圧力は、ウェアリング56,64の直径差によって発生するスラスト力を相殺し、従って、主軸20は下方へ移動する。主軸20の下方への運動は、可変オリフィス62にギャップを生じさせ、その結果、変圧チャンバ68の中の圧力は低下し、これにより、主軸20を軸方向の上方に向けて移動させる。主軸20の、このような上下運動は、タービン12が作動している間に継続し、これにより、タービン12に発生するスラスト力が均等化される。従って、スラストバランス機構30は、スラスト軸受として機能する。下部軸受26は、タービン発電機の始動時及び停止時にスラスト軸受として有用である。
作動流体源22は、高い圧力の作動流体を提供して、ランナ16において十分なトルクを発生させ、これにより、主軸20は、所望の回転速度で回転する。任意の作動流体に関して、流体圧は、例えばヘッドを変化させることにより変えることができる。また、発生した遠心力は、主軸20に与えられる所望の速度を減少させることにより調節することができる。
発電機14は、誘導発電機であることが好ましい。誘導発電機は、誘導電動機、すなわちインダクションモータが励磁電源に接続されている間、同期速度よりも高い速度で駆動されるものである。従って、そのような誘導発電機の軸に与えられる機械的な力は、モータの逆で電力に変換される。誘導電動機が同期速度よりも高い速度で駆動されると、スリップは負になる。発電機(誘導発電機)14の軸(この場合には、タービン12)に与えられるトルクが大きくなればなる程、発電機14から発生する電力は大きくなる。
図1に示すように、発電機(誘導発電機)14は、タービン12と一体に回転する主軸20に取付けられていた発電機ロータ18を有している。発電機14は、発電機ロータ18の周囲で隔置された関係で取付けられたステータ48を有している。発電機14のステータ48は、可変周波数励磁電源70に接続されていて、これにより、ステータ48に発生する回転磁界の周波数を変えることができる。この目的のために、可変周波数励磁電源70は、可変速度で一定周波数のコントローラの特徴を有する、商業的に入手可能なユニットである。
可変周波数励磁電源70は、出力を予め選択した一定周波数にすることを許容し、これにより、主軸20、従って、タービン12及び発電機14は与えられる流体条件に応じて、可能な周波数範囲の中から予め適切に選択した周波数で効率の良い運転が可能となる。
この実施の形態の主軸20は、発電機14の発電機ロータ18を固定する発電機部軸72と、タービン12のランナ16を固定するタービン部軸74とを、軸継手76を介して、軸方向に直列に結合して構成されている。図3及び図4に示すように、発電機部軸72のタービン部軸74との対向端面には平面歯72aが、タービン部軸74の発電機部軸72との対向端面にも平面歯74aがそれぞれ設けられ、この平面歯72a,74aを互いに噛み合わせた状態で両者72,74を直列に結合することで、発電機部軸72の回転をタービン部軸74に確実に伝達できるようになっている。
軸継手76は、図4に示すように、発電機部軸72及びタービン部軸74の結合端部に螺着される一対の継手押え78、雄型継手部80及び雌型継手部82を有している。そして、発電機部軸72及びタービン部軸74の結合端部に螺着した一対の継手押え78を雄型継手部80と雌型継手部82との間に脱出不能に挟み込んだ状態で、雌型継手部82を雄型継手部80に螺着させて、両者72,74を直列に結合するようにしている。
タービン12のランナ16の回転を発電機14の発電機ロータ18に伝達する主軸20の、例えばランナ16を固定する部位は、強度的に許容される範囲で可能な限り径を細くして、ランナ16の出口部面積を大きく取ることが求められる。また発電機14の性能を高めるために、主軸20の発電機ロータ18を固定する部位は磁性材であることが好ましい。
この例によれば、発電機14の発電機ロータ18を固定するため、磁性が望まれる発電機部軸72を磁性材で、タービン12のランナ16を固定するため、高強度が必要とされるタービン部軸74を高強度材でそれぞれ形成し、両者72,74を直列に結合することで主軸20を構成することができ、この結果、強度的かつ電磁気的に優れたタービン発電機を提供できる。また、発電機部軸72とタービン部軸74を結合して主軸20を構成することで、主軸を一本もので構成した場合に比べて、発電機部軸72とタービン部軸74の長さが短くなり、このため加工性も向上する。
なお、この例では、軸継手76として、カービック継手によって代表される平面歯継手を使用した例を示しているが、スプラインやボルト結合等を利用した他の任意の軸継手を使用してもよく、また発電機部軸やタービン部軸の端面に平面歯を直接設けることなく、平面歯を設けた他の部材を発電機部軸やタービン部軸の端面に連結して、加工性を向上させるようにしてもよい。
図5は、主軸20の変形例を示す。すなわち、この例では、主軸20を該主軸20の全長に亘って延びる中実軸84と、該中実軸84の一部を包囲するスリーブ軸86で構成し、この中実軸84の端部にタービン12のランナ16(図1参照)を、スリーブ軸86に発電機14の発電機ロータ18をそれぞれ固定するようにしている。
一般に、主軸20の発電機ロータ18を固着した部位の軸径は、発電機ロータコアの打抜き金型によって決まる。この値は、ポンプ装置における羽根車(ランナ)を固着する部位の軸径の約1.5〜3倍程度である。このため、主軸を二重構造とすることで、発電機ロータ18を固着するのに適した軸径とランナ16を固着するのに適した軸径を有す主軸20を容易に提供することができる。しかも、例えば中実軸84を高強度材、スリーブ軸86を磁性材とすることにより、前述と同様に、高強度が必要とされるポンプ部軸材質と磁性が望まれるモータ軸材質をそれぞれ最適なものとすることができ、この結果、強度的かつ電磁気的に優れたタービン発電機を提供できる。また、中実軸84の最大径を大幅に細くできるため、素材径を小さくでき、切削加工量と環境負荷の低減を図ることができる。
図6は、本発明の他の実施の形態のサブマージドタービン発電機を示す。この例の前述の図1乃至図4に示す例と異なる主な点は、以下の通りである。すなわち、タービン12のランナ16と発電機14の発電機ロータ18を固着して、上下に延びる主軸20は、ハウジング32の内部に位置して、発電機14の発電機ロータ18を挟む位置に配置された一対のラジアル磁気軸受90と、主軸20の上端に配置された、上部軸受としてのスラスト磁気軸受92により回転自在に支承されている。そして、スラスト磁気軸受(上部軸受)92は、静止時及び起動時に主軸20に作用するスラスト荷重を支持するようにしている。なお、運転中に主軸20に作用するスラスト荷重をバランスさせるためにスラストバランス機構30が備えられていることは、前述の例と同様である。
運転中のスラスト荷重をキャンセルするスラストバランス機構30が付いている場合でも、起動時には、スラスト荷重が短時間ではあるが負荷される。このため、軸受として単列深溝玉軸受を使用すると、単列深溝玉軸受はスラスト荷重の保持性能に乏しく、寿命に影響を及ぼす可能性がある。一方、磁気軸受は機器体積に対する軸受支持能力の割合が一般に低く、このため、常用のスラスト軸受として使用する場合、機器が大幅に大きくなるという欠点がある。
この例によれば、静止時及び起動時にスラスト荷重を支持するスラスト磁気軸受(上部軸受)92と、常用運転時にスラスト荷重を支持するスラストバランス機構30の両方を備えることで、静止時及び起動時はスラスト磁気軸受92で、常用運転時はスラストバランス機構30でスラスト荷重をそれぞれキャンセルすることができる。
スラスト磁気軸受92の使用範囲は、静止状態からスラストバランス機構30が有効に機能しない低回転数域であり、この範囲では主にタービン差圧に起因する動的スラスト荷重が小さく、また、静的スラスト荷重も発電機ロータ重量以下と小さい。このため、スラスト磁気軸受92を常用の軸受用のものより小さくすることができる。また、スラスト磁気軸受92の発電機ロータ制御目標位置を、スラストバランス機構30の働きにより決まる発電機ロータ軸方向位置に合わせることで、常用運転中にスラスト磁気軸受92に不要な動力が生じないようにすることができる。
図7乃至図9は、本発明の更に他の実施の形態のサブマージドタービン発電機を示す。この例の前述の図1乃至図4に示す例と異なる主な点は、以下の通りである。すなわち、この例にあっては、一方向に向けて直列(多段)に配置した複数段のタービン12が、該各タービン12の各ランナ16を主軸20に固定して備えられている。そして、第1段のタービン12と発電機14を収容したハウジング32との間に、主軸20に作用するスラスト荷重をバランスさせるスラストバランス機構30が設けられている。主軸20は、この例では、玉軸受からなる接触式軸受部100と静圧軸受からなる非接触式軸受部102を有する上部軸受104と、玉軸受からなる接触式軸受部106と静圧軸受からなる非接触式軸受部108を有する下部軸受110により回転自在に支承されている。更に主軸20の下端は、静圧軸受からなる下端軸受112で回転自在に支承されている。この下端軸受112は、省略することもできる。
上部軸受104の非接触式軸受部(静圧軸受)102には、主流路35に連通する第1流体流路114から、下部軸受110の非接触式軸受部(静圧軸受)106には、主流路35に連通する第2流体流路116から、高圧の作動流体がそれぞれ供給される。また、下端軸受(静圧軸受)112には、途中の段のタービンから延びる第3流体流路118から作動流体が供給される。
上部軸受104の接触式軸受部(玉軸受)100及び下部軸受110の接触式軸受部(玉軸受)106は、静止時及び起動時に主軸20に作用するスラスト荷重及びラジアル荷重のみを支持する。つまり、上部軸受104の接触式軸受部(玉軸受)100は、図8に示すように、ハウジング32に収容され、上下に移動自在な軸受ハウジング120に固定された外レース122と、軸受スリーブ124が装着された内レース126を備えている。軸受スリーブ124は、上方に向かって漸次直径が減少するテーパ状の内面を有している。軸スリーブ128は、主軸20に固定されており、軸受スリーブ124のテーパ状の内面に係合するテーパ状の外面を有している。軸受ハウジング120とハウジング32との間には、軸受ハウジング120を介して接触式軸受部100を下方に付勢する圧縮コイルばね130が介装されている。軸受ハウジング120及び軸受リテーナ132は、通常運転時に高圧液体領域と連通する変圧チャンバ134を形成する。
一方、下部軸受110の接触式軸受部(玉軸受)106は、図9に示すように、ハウジング32に固定された外レース136と、軸受スリーブ138が装着される内レース140とを備えている。軸受スリーブ138は、下方に向かって直径が漸次減少するテーパ状の内面を有している。軸スリーブ142は、主軸20に固定されており、軸受スリーブ138のテーパ状の内面と係合されるテーパ状の外面を有している。
上部軸受104の非接触式軸受部(静圧軸受)102は、図10に示すように、複数のポケット150と加圧液体をポケット150に供給するためのオリフィス152を有している。これによって、第1流体流路114を通過した高圧の作動液体は、オリフィス152を通ってポケット150に導入され、主軸20はポケット150の液体の静圧によって支持される。下部軸受110の非接触式軸受部(静圧軸受)106及び下端軸受(静圧軸受)112も、ほぼ同様な構成をしている。
この例によれば、サブマージドタービン発電機が停止しているときには、主軸20は、図9の左半分に示すように、重力によって下方に位置しており、軸受スリーブ138と軸スリーブ142の両テーパ面が互いに嵌合され、これによって、主軸20は、下部軸受110の接触式軸受部106により隙間なく、かつ偏心なく支持される。また、図8の左半分に示すように、主軸20が下がるとき、上部軸受104の接触式軸受部100は、圧縮コイルばね130の付勢力によって軸受ハウジング120とともに主軸20の下方への動きに追従する。これによって、軸受スリーブ124と軸スリーブ128のテーパ面が互いに嵌合して、主軸20は、上部軸受104の接触式軸受部100によって隙間なく、かつ偏心なく支持される。
サブマージドタービン発電機が起動を開始して、タービン差圧が所定の値に達すると、スラストバランス機構30が作動して、主軸20は上方に浮上する。すると、図9の右半分に示すように、軸スリーブ142は、軸受スリーブ138のテーパ状の内面との係合が解除されて軸方向に浮上し、軸スリーブ142と軸受スリーブ138は互いに非接触状態となり、それらの間に隙間が形成される。これにより、下部軸受110の接触式軸受部106には荷重が負荷されず、これが回転することもない。
主軸20の浮上により、図8の右半分に示すように、軸スリーブ128と軸受スリーブ124は軸方向に上昇し、上部軸受104の非接触式軸受部102も上方に押し上げられる。このとき、変圧チャンバ134に導入された液体の圧力の下で、軸受ハウジング120は圧縮コイルばね130の付勢力に抗して主軸20の浮上距離よりも大きな距離だけ浮上する。したがって、軸受スリーブ124と軸スリーブ128とのテーパ面の嵌合が解かれ、半径方向に隙間ができ非接触状態となる。これにより、上部軸受104の非接触式軸受部102には荷重が負荷されず、回転することもない。
サブマージドタービン発電機にあっては、作動流体で軸受を潤滑するため、軸受の潤滑レベルが一般に低く、定期的に軸受を交換する必要がある。この例によれば、寿命が有限であるが、常に主軸20を支持できる接触式軸受部100,106を静止時と起動時のみ使用することで、タービン発電機の全寿命内に接触式軸受部100,106の運転寿命を収めることができる。しかも、タービン差圧を利用した静圧軸受、または静圧と動圧の両方を利用したハイブリッド軸受等の非接触式軸受部102,108で通常運転時に主軸20を支持することで、起動時等の低回転時における差圧不足による接触問題を回避することができる。
なお、図11に示すように、所定の段のタービン12から下部軸受110の非接触式軸受部(静圧軸受)108に通じる流体流路154を設け、この流体流路154から、所望の圧力に減圧された作動流体を下部軸受110の非接触式軸受部108に供給するようにしてもよい。
図12及び図13は、本発明の更に他の実施の形態のサブマージドタービン発電機を示す。この例の図1乃至図4に示す例と異なる主な点は、以下の通りである。すなわち、この例にあっては、主軸20は、共に静圧軸受からなる上部軸受160と下部軸受162で回転自在に支承されている。更に、作動流体源22(図1参照)からハウジング32とケーシング34との間の主流路35に高圧の作動流体を供給する主ライン33とは別に、ハウジング32の内部に高圧の作動流体を供給する副ライン164が設けられている。
ランナ16の背面に設けたスロットルリング52とハウジング32との間には、固定オリフィス166が設けられている。また、主軸20の上部に固着され、ハウジング32に形成した収納部168内に上下動自在に収納したバランススリーブ170と該ケーシング34との間には、固定オリフィス172と可変オリフィス174が設けられ、更に可変オリフィス174が閉じた時、バランススリーブ170とケーシング34との間に変圧チャンバ176が形成されるようになっている。これにより、スラストバランス機構が構成されている。
ハウジング32の内部には、副ライン164を通してハウジング32の内部に供給される高圧流体を上部軸受(静圧軸受)160と収納部168に供給する第1流体流路178が設けられている。更に、副ライン164を通してハウジング32の内部に供給される高圧流体を下部軸受(静圧軸受)162側に導く連結配管180が備えられているとともに、ハウジング32には、該連結配管180に連通し該連結配管180を通して送られてくる高圧の作動流体を下部軸受(静圧軸受)162に導く第2流体流路182が設けられている。更に、ハウジング32には、収納部168とハウジング32の内部とを繋ぐ戻しライン184が設けられている。
上部軸受(静圧軸受)160は、図13に示すように、複数のポケット186と加圧流体をポケット186に供給するためのオリフィス188を有している。これによって、第1流体流路178を通過した高圧の作動液体は、オリフィス188を通ってポケット186内に導入され、主軸20はポケット186内の流体の静圧によって支持される。更に、上部軸受(静圧軸受)160には、軸方向に貫通して低圧流体を逃す逃し流路190が設けられている。この構成は、下端軸受(静圧軸受)162にあっても同様である。
この例にあっては、タービン12の起動に先だって、副ライン164を通して、高圧の作動流体をハウジング32内に導入して、静圧軸受からなる上部軸受160及び下部軸受162に供給する。そして、主ライン33を通して、ハウジング32とケーシング34との間の主流路35に高圧の作動流体を供給してタービン12を起動する。
このように、上部軸受160及び下部軸受162として、非接触軸受である静圧軸受や静圧と動圧の両方を利用したハイブリッド軸受を使用した場合に、タービン起動前に、副ライン164より上部軸受160及び下部軸受162に高圧流体を供給するで、上部軸受160及び下部軸受162に支持能力を発生させることができる。これによって、静止状態から運転状態、停止状態に至るまで、常に上部軸受160及び下部軸受162に非接触状態にすることができ、メンテナンスフリーなタービン発電機を提供することができる。また、軸受160,162として、フォイル軸受等の動圧軸受や玉軸受に適用した場合にあっても、タービン起動前に、副ライン164より軸受160,162に高圧流体を供給するので、潤滑及び冷却効果を向上させ、寿命を向上させることができる。
図14は、本発明の更に他の実施の形態のサブマージドタービン発電機を示す。この例の図1乃至図4に示す例と異なる主な点は、以下の通りである。すなわち、この例では、ランナ16とハウジング32との間にスラストバランス機構を構成する固定オリフィスや可変オリフィスを設けることなく、例えばボール軸受からなる上部軸受24の上方に、スラストバランス機構を構成する固定オリフィスや可変オリフィスを設けるようにしている。
つまり、前述の図12に示す例とほぼ同様に、主軸20の上部に固着され、ハウジング32に形成した収納部168内に上下動自在に収納したバランススリーブ170と該ケーシング34との間に固定オリフィス172と可変オリフィス174を設け、更に可変オリフィス174閉じた時、バランススリーブ170とケーシング34との間に変圧チャンバ176が形成されるようにして、スラストバランス機構192が構成されている。可変オリフィス174を通過した流体は、逃しライン193から外部に排出される。
この例では、ハウジング32と収納部168とを繋ぐバイパスライン194を設け、このバイパスライン194を通して、ハウジング32内の流体を収納部168内の固定オリフィス172の上流側に導くようにしている。このバイパスライン194は、省略することもできる。
スラストバランス機構を通過した後の作動流体は、固定オリフィスと可変オリフィスによって減圧されており、この減圧された作動流体で軸受を冷却すると、軸受冷却時に作動流体蒸発してしまう可能性があり、軸受で作動流体の蒸発が発生すると軸受の損傷に繋がる。この例によれば、主軸20の発電機14を挟んだ反ランナ側端部に、すなわち主軸20の上部軸受24の上方位置にスラストバランス機構192の固定オリフィス172及び可変オリフィス174を設けることで、スラストバランス機構192を通過する前の高圧状態で蒸発しにくい作動流体で上部軸受24及び該上部軸受24の下方に位置する下部軸受26を冷却することができ、これによって、上部軸受24及び下部軸受26の冷却不良による損傷を防止することができる。
主軸20の発電機14を挟んだ反ランナ側端部、すなわち主軸20の上部軸受24の上方位置に、スラストバランス機構192の固定オリフィス172及び可変オリフィス174の一方を設けるようにしてもよい。
また、図15に示すように、図14に示すバランススリーブ170の代わりに、直径の大きなバランスドラム196を使用するようにしてもよい。
図16は、本発明の更に他の実施の形態のサブマージドタービン発電機を示す。この例の図1乃至図4に示す例と異なる主な点は、以下の通りである。すなわち、この例は、例えばボール軸受からなる下部軸受26の下方に位置して、主軸20にバランススリーブ200を固着し、このバランススリーブ200とハウジング32との間に固定オリフィス202を、例えばボール軸受からなる上部軸受24の上方に位置して、主軸20にスラストスリーブ204を固着し、このスラストスリーブ204とハウジング32との間に可変オリフィス206をそれぞれ設けて、スラストバランス機構を構成している。そして、可変オリフィス206を通過した流体は、逃しライン208を通じて外部に排出される。
この例では、ハウジング32とスラストスリーブ204を収納する収納部210とを繋ぐバイパスライン212を設け、このバイパスライン212を通して、ハウジング32内の流体を、スラストスリーブ204を収納する収納部210の可変オリフィス206の上流側に導くようにしている。このバイパスライン212は、省略することもできる。
スラストバランス機構は、一般に2つのウェアリングの直径差により発生するスラスト力と、可変オリフィスと固定オリフィスとの間に形成した変圧チャンバ内の流体圧によりスラスト力を釣り合わせるようにている。このため、スラストバランス機構側のランナには、2つのウェアリングを形成するリング部が必要となり、その結果、多段タービンでは、ウェアリングが1つでよいランナと、スラストバランス機構側のウェアリングが2つ必要なランナの2種類のランナが必要となり、木型も2種類必要になる等のデメリットがあった。この例によれば、主軸20に固定されたバランススリーブ200とハウジング32との間にスラストバランス機構の固定オリフィス202を形成することで、多段タービンであっても、1種類のランナで済ますことができる。
図17に示すように、例えばボール軸受からなる下部軸受26の下方に位置して、主軸20に固着したバランススリーブ200とハウジング32との間に固定オリフィス202と可変オリフィス206の双方を形成して、スラストバランス機構を構成してもよい。
更に、図18に示すように、例えばボール軸受からなる下部軸受26の下方に位置して、主軸20に固着したバランススリーブ200とハウジング32との間に固定オリフィス202を、バランススリーブ200とランナ16との間に位置して主軸20に固着したスラストスリーブ204とハウジング32に固着したスロットルリング214とのに間に可変オリフィス206をそれぞれ形成して、スラストバランス機構を構成してもよい。
図19は、本発明の更に他の実施の形態のサブマージドタービン発電機を示す。この例の図1乃至図4に示す例と異なる主な点は、以下の通りである。すなわち、この例では、例えばボール軸受からなる下部軸受26の下方に位置して、主軸20に、常用運転点でスラスト荷重を打ち消す方向に力を発生するように直径を決められたバランスピストン216を固着し、このバランスピストン216でスラストバランス機構を構成している。
このように、常用運転点でスラスト荷重を打ち消す方向に力を発生するように直径が決められたバランスピストン216を主軸20に設けてスラストバランス機構を構成することにより、単段タービンは勿論、複数のタービンを一方向に向けて直列に配置した多段タービンであっても、比較的簡単な構成で、常用運転時におけるスラスト荷重をなくして、軸受寿命を伸ばすことができる。
図20は、本発明の更に他の実施の形態のサブマージドタービン発電機におけるタービンを示す。この例は、複数のタービン12が一方向に向けて直列(多段)に配置されてタービンケーシング220内に収容されており、各タービン12の各ランナ16は、主軸20に固着されている。そして、ケーシング220内に供給された高圧の作動流体は、第1段から第2段と、各段タービン12のランナ16内を順次通過することで主軸20を回転させるようになっている。
この例では、各段タービン12のランナ16における外周部の入口近傍に、ラジアルノズル222が配置されている。このラジアルノズル222は、図21及び図22に示すように、ラジアル方向に螺旋状に延びるように、複数のノズルベーン224で区画された複数の流路226を有しており、前段のタービンの戻りベーン228から供給された作動流体を、ラジアル方向に噴出して、タービン12のランナ16に供給するようになっている。
ランナの上流側にアキシャルノズルを配置し、このアキシャルノズルを通過した作動流体をランナ内に導くようにすると、ランナの入口とアキシャルノズルの出口との間に所定の距離が必要となり、しかも、両者の間で作動流体の流れの方向がほぼ直角に転換されるため、タービン性能の向上を図る上で一定の限界がある。
この例によれば、ランナ16の外周部の入口近傍にラジアルノズル222を配置することで、ラジアルノズル222は、子午面的に流れが曲がらず半径方向に流れ、かつ、ノズル222の出口とランナ16の入口との間の距離を短く設定できるため、ノズル222からの流れのエネルギを、ロスを極力防止しつつランナ16が受け取って、タービン性能を向上させることができる。
この例のラジアルノズル222の代わりに、図23に示す、多重ボリュート式のノズル230を配置してもよい。この多重ボリュート方式のノズル230は、ラジアル方向に螺旋状に延びる複数のボリュート流路232を有している。このように、ランナ16の外周部の入口近傍に多重ボリュート式のノズル230を配置することによっても、多重ボリュート式のノズル230は、子午面的に流れが曲がらず半径方向に流れ、かつ、ノズル230の出口とランナ16の入口との間の距離を短く設定できるため、ノズル230からの流れのエネルギを、ロスを極力防止しつつランナ16が受け取って、タービン性能を向上させることができる。ボリュート式のノズル230の場合、ボリュート流路232を複数とすることで、ラジアル流体力をより小さくすることができる。
図24は、本発明の更に他の実施の形態のサブマージドタービン発電機を示す。この例のサブマージドタービン発電機は、発電機14を挟んで、上方に、複数のタービン12を一方向(上方)に向けて直列(多段)に配置した第1多段タービン群240が、下方に、複数のタービン12を第1多段タービン群240の各タービン12と対抗する方向(下方)に向けて直列(多段)に配置した第2多段タービン群242がそれぞれ備えられている。発電機14の発電機ロータ18及び各タービン12のランナ16は、主軸20に固着され、この主軸20は、上部軸受244、下部軸受246、上部発電機軸受248及び下部発電機軸受250を介して回転自在に支承されている。
第1多段タービン群240の各タービン12は、上端に流体吸込口252を有する第1ケーシング254内に収容されている。そして、この第1ケーシング254内に流入した高圧の作動流体は、第1ケーシング254内に設けた第1流体流路256を通って下方に導かれ、各タービン12と第1ケーシング254との間の第1主流路258を上方に向けて流れて第1多段タービン群240の各タービン12を回転させ、しかる後、第2流体流路260を通って下方に流れる。発電機14は、第2流体流路260に連通するハウジング262内に収容され、第2流体流路260を通って下方に流れた流体は、ハウジング262の内部を流れて発電機14を冷却する。第2多段タービン群242の各タービン12は、ハウジング262の内部に連通し、下端に流体吐出口264を有する第2ケーシング266内に収容されている。そして、ハウジング262内を通過した流体は、各タービン12と第2ケーシング254との間の第2主流路268を下方に向けて流れて第2多段タービン群242の各タービン12を回転させ、しかる後、流体吐出口264から外部に吐出される。
タービンを一方向に向けて多段(直列)に配置した多段タービンでは軸方向流体力および流体圧による力が発生し、スラスト荷重となって軸受の負担増加に繋がる。この例によれば、互いに対抗する向きに配置されるタービンの段数を各々等しい値にする(例えば、6段タービンの場合、正方向3段、反対方向3段)ことで、タービン発電機に発生する流体スラスト荷重をキャンセルすることができる。横軸式の場合では、スラスト荷重が完全にキャンセルされる。縦軸式の場合、常用運転点において回転体重量に相当する流体力を上向きに発生するように、上向きランナ(ランナ吐出口が上向き)の段数を適宜増加させたり、ウェアリング径を調整したりすることにより、常用運転におけるスラスト荷重をなくして、軸受寿命を伸ばすことができる。
図25に示すように、第1多段タービン群240と第2多段タービン群242を、発電機の一方(下方)の互いに隣接した位置に、共通のケーシング270内に収容して配置し、高圧供給源から供給された高圧の作動流体が、ケーシング270内に設けた第1流体流路272を通って下方に導かれ、各タービン12とケーシング270との間の第1主流路274を上方に向けて流れて第1多段タービン群240の各タービン12を回転させた後、第2流体流路276を通って下方に流れて第2多段タービン群242の各タービン12とケーシング270との間に第2主流路278内に流入し、この第2主流路278に沿って下方に向けて流れて第2多段タービン群242の各タービン12を回転させ、しかる後、流体吐出口280から外部に吐出されるようにしてもよい。
この例にあっては、各タービン12のランナ16の外周部の入口近傍に、図21及び図22に示すラジアルノズル222を配置している。また、バランスドラム282を介して、第1多段タービン群240に供給された高圧の作動流体を、ハウジング32内に導入するようにしている。
図26(a)に概要を示すように、発電機14を挟んで各1つ(または複数ずつ)のタービン12a,12bを互いに対抗させて配置し、複数の軸受300を介して回転自在に支承した主軸20に固着して、図26(a)において、作動流体の左方向の流れて左側のタービン12aを回転させ、しかる後、作動流体の右方向の流れ右側のタービン12bを回転させるようにしてもよい。また図26(b)に示すように、先ず作動流体の右方向の流れて左側のタービン12aを回転させ、しかる後、作動流体の左方向の流れで右側のタービン12bを回転させるようにしてもよい。
更に、図27(a)に概要を示すように、発電機14の一方に2つ(または複数ずつ)のタービン12a,12bを互いに対抗させて配置し、複数の軸受300を介して回転自在に支承した主軸20に固着して、図27(a)において、作動流体の右方向の流れで左側のタービン12aを回転させ、しかる後、作動流体の左方向の流れで右側のタービン12bを回転させるようにしてもよい。また図27(b)に示すように、先ず作動流体の左方向の流れで左側のタービン12aを回転させ、しかる後、作動流体の右方向の流れ右側のタービン12bを回転させたりしてもよい。
図28(a)は、本発明の更に他の実施の形態のサブマージドタービン発電機の概要を示す。この例は、発電機14を挟んで各1つ(または複数ずつ)のタービン12a,12bを互いに対抗させて配置し、複数の軸受300を介して回転自在に支承した主軸20に固着している。そして、各タービン12a,12bのケーシング(図示せず)内に、作動流体源22(図1参照)から高圧の作動流体を、この例では、該作動流体が軸方向に沿って外方に向かって同時に流れるように発電機14側から供給して、各タービン12a,12bを同時に回転させ主軸20を回転させるようにしている。
これにより、無拘束回転速度の決定因子となるランナの流路形状をそのままに、流量を2倍にすることができる。したがって、無拘束回転速度を低く保持したまま流量を2倍にできるため、遠心応力の観点から安全な大流量式のサブマージドタービン発電機を提供できる。また軸方向流体力をキャンセルすることもできる。
図28(b)に概要を示すように、各タービン12a,12bのケーシング(図示せず)内に、作動流体源から高圧の作動流体を、該作動流体が軸方向に沿って内方に向かって流れるように反発電機14側から同時に供給して、各タービン12a,12bを同時に回転させ主軸20を回転させるようにしてもよい。
図29は、本発明の更に他の実施の形態のサブマージドタービン発電機を示す。この例の図15に示す例と異なる点は、ハウジング32に、ケーシング34の内部に導入された作動流体の一部を該ハウジング32の内部に注入する冷却液注入口32aを設けるとともに、下部軸受26の下方に、主軸20との間に固定オリフィスを形成する固定スリーブ301を設け、これによって、ハウジング32の内部に注入された高圧の作動流体で発電機14及び軸受24,26を冷却するようにした点である。
低圧状態でハウジングの内部に流入した作動流体でハウジング内の発電機を冷却すると、発電機の損失熱により作動流体が気化して、発電機の冷却が不十分となる可能性がある。この例によれば、高圧状態の作動流体の一部をハウジング32内に流入させて、ハウジング32内の発電機14の冷却に使用することで、ハウジング32内で作動流体が気化することを防止しつつ、発電機14を冷却することができる。ハウジング32内に異物が入らぬよう、冷却液注入口32aにフィルタを取付けてもよい。
図30は、本発明の更に他の実施の形態のサブマージドタービン発電機を示す。この例の図1乃至図4に示す例と異なる点は、前記可変チャンバ68内の流体を外部に逃がす流路302を設けるとともに、下部軸受26の上方に位置して、ハウジング32と主軸20との間に固定オリフィス303を形成し、更に、ハウジング32に、ケーシング34の内部に導入された作動流体の一部を該ハウジング32の内部に注入する冷却液注入口32aを設けて、高圧の作動流体で発電機14を冷却するようにした点である。
なお、図30に示す例にあっては、ハウジング32の発電機14の下方位置に冷却液注入口32aを設けているが、図31に示すように、ハウジング32の発電機14の上方位置に冷却液注入口32aを設けるようにしてもよい。
図32は、本発明の更に他の実施の形態のサブマージドタービン発電機を示す。この例の図29に示す例と異なる点は、作動流体源22からハウジング32とケーシング34との間の主流路35に高圧の作動流体を供給する主ライン33とは別に、ハウジング32の内部に高圧の作動流体を供給する副ライン304を設けて、この副ライン304を通してハウジング32の内部に供給される高圧の作動流体で発電機14を冷却するようにした点である。
ハウジング内にタービンを通過した作動流体を流入させると、異物がハウジング内に混入する恐れがある。この例によれば、タービン12に高圧流体を送る主ライン33と別に、ハウジング32内に流体を独立して送る副ライン304を設けて、副ライン304にフィルタやストレーナを設けることにより、ハウジング32内に異物が進入することを一元的に防止することができる。また、作動流体を高圧状態のままハウジング32内に導入することにより、ハウジング32内の圧力を高めて作動流体が気化しにくくすることもできる。この副ライン304は、軸受潤滑ラインと兼用し、軸受潤滑後に発電機14を冷却するようにしてもよいし、その逆も可能である。更に、ステータ48のコイルエンド48bの両側に作動流体をそれぞれ導入するようにしてもよい。
図33は、本発明の更に他の実施の形態のサブマージドタービン発電機を示す。この例の図1乃至図4に示す例と異なる主な点は、以下の通りである。すなわち、スラストバランス機構を備えることなく、発電機14の発電機ロータ18を固着した主軸20を、例えばボール軸受からなる上部軸受24と下部軸受26で回転自在に支承している。タービン310のランナ312として、単一の吸込口313と、主軸20の軸方向に沿って互いに離れる方向に作動流体を吐出す第1吐出口314と第2吐出口316を有する、いわゆる両吐出型ランナを使用している。そして、ランナ312を、ハウジング32とケーシング34との間に形成される主流路35に連通する吸込流路318と2つの吐出流路320,322を有するタービンケーシング324内に収容して主軸20に固着し、このタービンケーシング324をケーシング34に連結している。
これによって、ハウジング32とケーシング34との間に形成される主流路35及び吸込流路318を通して供給され、吸込口313から吸込まれてランナ312の内部を通過し、第1吐出口314と第2吐出口316から吐出される作動流体で、ランナ312を主軸20と一体に回転するようにしている。
遠心式ランナは、無負荷時の無拘束回転速度が斜流式や軸流式に比べて低くなり、遠心応力の低減に効果的であるが、流量を大容量化するとランナ形状が斜流になってしまい、このため、遠心応力を増やさずに大容量化するには限度があった。
この例によれば、単一の吸込口313と、主軸20の軸方向に沿って互いに離れる方向に作動流体を吐出す第1吐出口314と第2吐出口316を有するランナ312を使用することで、無拘束回転速度の決定因子となるランナ312の流路形状をそのままに、流量を2倍にすることができる。したがって、無拘束回転速度を低く保持したまま流量を2倍にできるため、遠心応力の観点から安全な大流量式のサブマージドタービン発電機を提供できる。また軸方向流体力をキャンセルすることもできる。更に、縦軸式の場合、両出口部のウェアリング径を調整し、発電機ロータ重量と逆方向に軸方向流体力を負荷することにより、設計運転時のスラスト荷重をバランスでき、軸受寿命の延命化が可能となる。
図34は、本発明の更に他の実施の形態のサブマージドタービン発電機を示す。この例は、発電機14を収容したハウジング340を有し、このハウジング340は、吸込口342を介して作動流体源22(図1参照)に接続されている。これにより、作動流体源22から供給され、タービン12のランナ16を回転させるために使用される作動流体の全量がハウジング340内に供給されて、発電機14の冷却に使用される。
発電機14のステータ48の外周面には、軸方向に貫通する複数の流路部48aが円周方向に沿って等間隔で設けられている。この流路部48aは、冷却効果や製造性の観点から、ステータ48の外周部や内部に軸方向に沿って設けることが望ましい。流路部48aの断面形状は、強度的には概円形が、冷却性では矩形、三角形、星型等の濡縁長さの長いものが好ましい。また、ハウジング340内に異物が入らぬ様、流体導入部にフィルタを取付けるようにしてもよい。
更にこの例にあっては、ステータ48のコイルエンド48bの周囲を包囲する円筒状のコイルエンドカバー344が設けられ、このコイルエンドカバー344の外周面には、図35に詳細に示すように、複数の整流ステー346が円周方向に等間隔で配置されている。これにより、ステータ48のコイルエンド48bの周囲をコイルエンドカバー344で包囲して保護することで、ステータ48のコイルエンド48bが作動流体の流れに晒されて損傷してしまうことを防止し、しかもコイルエンドカバー344の外周面に沿って流れる作動流体の流れを整流ステー346で整流することができる。
なお、図34に仮想線で示すように、ステータ48のコイルエンド48bの端面を、コイルエンドカバー344の端部に取付けた覆い348で覆うことで、ステータ48のコイルエンド48bの損傷を更に防止することができる。
この発電機14の発電機ロータ18を固着した主軸20は、上部軸受350及び下部軸受352で回転自在に支承されており、この主軸20の端部に固着したランナ16及び該ランナ16の下方に配置したエクスデューサ28は、タービンケーシング354で包囲されている。ハウジング340の内部を流れた作動流体は、ハウジング340のタービンケーシング354側に設けられた主流路356を通過し、ランナ16の内部及びエクスデューサ28を通過し、タービンケーシング354の吐出口358から外部に吐出される。ランナ16の外周部の入口近傍には、前述の図21及び図22に示すラジアルノズル222が配置されている。
更に、上部軸受350の上方に流入した作動流体は、第1逃しライン360から、下部軸受352の下方に流入した作動流体は、第2逃しライン362から、それぞれ外部に排出される。これにより、主軸20の軸方向に圧力差が生じて、軸方向推力が発生することが防止される。
更に、この例では、タービン入口側の軸端部圧力をより低減できるように、上部軸受350の内部に作動流体が流入するのを防止するブッシュ状の環状シール364と、下部軸受352の内部に作動流体が流入するのを防止するブッシュ状の環状シール366がそれぞれ設けられている。この環状シール364、366は、どちらか一方に設けても、省略してもよい。
低圧状態でハウジングの内部に流入した作動流体でハウジング内の発電機を冷却すると、発電機の損失熱により作動流体が気化して、発電機の冷却が不十分となる可能性がある。この例によれば、高圧状態である作動流体(タービン入口流)をハウジング340内に導いて該ハウジング340内に収容した発電機14の冷却に用いることで、ハウジング340内での作動流体の気化を防止して、発電機14を十分に冷却することができる。しかも、使用液の全量が発電機14の周囲を通過するようにすることにより、使用液の平均上昇温度が低減でき、ハウジング340内での作動流体の気化を更に防止することができる。
本発明の実施の形態のサブマージドタービン発電機の断面図である。 図1の要部を拡大して示す要部拡大図である。 図1に示すサブマージドタービン発電機に使用される主軸の分割面を示す図である。 図1に示すサブマージドタービン発電機に使用される主軸の結合部を示す図である。 主軸の他の例を示す図である。 本発明の他の実施の形態のサブマージドタービン発電機の一部切断断面図である。 本発明の更に他の実施の形態のサブマージドタービン発電機の断面図である。 図7に示すサブマージドタービン発電機の上部軸受の一部を拡大して示す図である。 図7に示すサブマージドタービン発電機の下部軸受の一部を拡大して示す図である。 図7に示すサブマージドタービン発電機の静圧軸受の断面図である。 図7に示すサブマージドタービン発電機の変形例の要部を示す図である。 本発明の更に他の実施の形態のサブマージドタービン発電機の断面図である。 図12に示すサブマージドタービン発電機の静圧軸受の断面図である。 本発明の更に他の実施の形態のサブマージドタービン発電機の断面図である。 本発明の更に他の実施の形態のサブマージドタービン発電機の断面図である。 本発明の更に他の実施の形態のサブマージドタービン発電機の断面図である。 本発明の更に他の実施の形態のサブマージドタービン発電機の断面図である。 本発明の更に他の実施の形態のサブマージドタービン発電機の断面図である。 本発明の更に他の実施の形態のサブマージドタービン発電機の断面図である。 本発明の更に他の実施の形態のサブマージドタービン発電機の要部を示す断面図である。 ラジアルノズルの概要を示す図である。 ラジアルノズルを取付けた状態を拡大して示す図である。 多重ボリュート式のノズルの概要を示す図である。 本発明の更に他の実施の形態のサブマージドタービン発電機の断面図である。 図24に示すサブマージドタービン発電機の変形例の要部を示す断面図である。 図24に示すサブマージドタービン発電機の変形例の概要を示す図である。 図24に示すサブマージドタービン発電機の変形例の概要を示す図である。 本発明の更に他の実施の形態のサブマージドタービン発電機の概要を示す図である。 本発明の更に他の実施の形態のサブマージドタービン発電機の断面図である。 本発明の更に他の実施の形態のサブマージドタービン発電機の断面図である。 図30に示すサブマージドタービン発電機の変形例を示す断面図である。 本発明の更に他の実施の形態のサブマージドタービン発電機の断面図である。 本発明の更に他の実施の形態のサブマージドタービン発電機の断面図である。 本発明の更に他の実施の形態のサブマージドタービン発電機の断面図である。 図34に示すサブマージドタービン発電機のコイルカバーエンド及び整流ステーを示す斜視図である。
符号の説明
12,310 タービン
14 発電機
16,312 ランナ
18 発電機ロータ
20 主軸
22 作動流体源
24,104,160,244,350 上部軸受
26,110,162,246,352 下部軸受
28 エクスデューサ
30,192 スラストバランス機構
32 ハウジング
32a 冷却液注入口
33 主ライン
34 ケーシング
35,258,268,274,278,356 主流路
40,222,230 ノズル
48 ステータ
50 排出導管
52 スロットルリング
54 膨出部
56,64 ウェアリング
58 スラストプレート
60,166,172,202,303 固定オリフィス
62,174,206 可変オリフィス
68,134,176 変圧チャンバ
70 可変周波数励磁電源
72 発電機部軸
74 タービン部軸
76 軸継手
84 中実軸
86 スリーブ軸
90 ラジアル磁気軸受
92 スラスト磁気軸受
100,106 接触式軸受部
102,108 非接触式軸受部
164,304 副ライン
170,200 バランススリーブ
180 連結配管
196,282 バランスドラム
204 スラストスリーブ
214 スロットルリング
216 バランスピストン
240,242 多段タービン群
282 バランスドラム
300 軸受
344 コイルエンドカバー
346 整流ステー
364,366 環状シール

Claims (23)

  1. 主軸に固着され、ケーシングの内部に導入された作動流体の流体圧で該主軸と一体に回転するランナを有するタービンと、
    前記主軸に固着され該主軸と一体に回転する発電機ロータ及び該発電機ロータの周囲を囲繞するステータを有する発電機と、
    前記主軸を回転自在に支承する軸受を備え、
    前記主軸は、少なくとも2以上の部材を組合せて構成されていることを特徴とするサブマージドタービン発電機。
  2. 前記主軸は、前記発電機ロータを固着した発電機部軸と、前記ランナを固着したタービン部軸とを軸方向に直列に結合して構成されていることを特徴とする請求項1記載のサブマージドタービン発電機。
  3. 前記主軸は、中実軸と該中実軸の周囲を包囲するスリーブ軸とから構成され、このスリーブ軸の外周面に前記発電機ロータが、中実軸の外周面に前記ランナがそれぞれ固着されていることを特徴とする請求項1記載のサブマージドタービン発電機。
  4. 主軸に固着され、ケーシングの内部に導入された作動流体の流体圧で該主軸と一体に回転するランナを有するタービンと、
    前記主軸に固着され該主軸と一体に回転する発電機ロータ及び該発電機ロータの周囲を囲繞するステータを有する発電機と、
    前記主軸に作用するスラスト荷重をバランスさせるスラストバランス機構と、
    前記主軸を回転自在に支承する軸受を備え、
    前記軸受の少なくとも一つは、静止時及び起動時に前記主軸に作用するスラスト荷重を支持するスラスト磁気軸受からなることを特徴とするサブマージドタービン発電機。
  5. 主軸に固着され、ケーシングの内部に導入された作動流体の流体圧で該主軸と一体に回転するランナを有するタービンと、
    前記主軸に固着され該主軸と一体に回転する発電機ロータ及び該発電機ロータの周囲を囲繞するステータを有する発電機と、
    前記主軸を回転自在に支承する軸受を備え、
    前記軸受は、接触式軸受部と非接触式軸受部を有することを特徴とするサブマージドタービン発電機。
  6. 主軸に固着され、ケーシングの内部に導入された作動流体の流体圧で該主軸と一体に回転するランナを有するタービンと、
    前記主軸に固着され該主軸と一体に回転する発電機ロータ及び該発電機ロータの周囲を囲繞するステータを有する発電機と、
    前記主軸を回転自在に支承する軸受を備え、
    前記軸受は、前記ランナに高圧流体を送る主ラインと別に設けた副ラインを通る高圧作動流体によって冷却されることを特徴とするサブマージドタービン発電機。
  7. 主軸に固着され、ケーシングの内部に導入された作動流体の流体圧で該主軸と一体に回転するランナを有するタービンと、
    前記主軸に固着され該主軸と一体に回転する発電機ロータ及び該発電機ロータの周囲を囲繞するステータを有する発電機と、
    前記主軸に作用するスラスト荷重をバランスさせるスラストバランス機構と、
    前記主軸を回転自在に支承する軸受を備え、
    前記主軸の前記発電機を挟んだ反ランナ側端部に前記スラストバランス機構の固定オリフィス及び/または可変オリフィスを設けたことを特徴とするサブマージドタービン発電機。
  8. 主軸に固着され、ケーシングの内部に導入された作動流体の流体圧で該主軸と一体に回転するランナを有するタービンと、
    前記主軸に固着され該主軸と一体に回転する発電機ロータ及び該発電機ロータの周囲を囲繞するステータを有する発電機と、
    前記主軸に作用するスラスト荷重をバランスさせるスラストバランス機構と、
    前記主軸を回転自在に支承する軸受を備え、
    前記スラストバランス機構は、前記主軸に固定され、ハウジング側との間に固定オリフィス及び/または可変オリフィスを形成するバランススリーブを有することを特徴とするサブマージドタービン発電機。
  9. 前記バランススリーブは、前記ハウジング側との間に固定オリフィスを形成する部分と前記ハウジング側との間に可変オリフィスを形成する部分とに分割されていることを特徴とする請求項8記載のサブマージドタービン発電機。
  10. 前記スラストバランス機構は、前記主軸と前記ハウジング側との間に設けられる可変オリフィスを有することを特徴とする請求項8または9記載のサブマージドタービン発電機。
  11. 前記スラストバランス機構は、前記ランナと前記ハウジング側との間に設けられる可変オリフィスを有することを特徴とする請求項8または9記載のサブマージドタービン発電機。
  12. 主軸に固着され、ケーシングの内部に導入された作動流体の流体圧で該主軸と一体に回転するランナを有するタービンと、
    前記主軸に固着され該主軸と一体に回転する発電機ロータ及び該発電機ロータの周囲を囲繞するステータを有する発電機と、
    前記主軸に作用するスラスト荷重をバランスさせるスラストバランス機構と、
    前記主軸を回転自在に支承する軸受を備え、
    前記スラストバランス機構は、バランスピストンからなることを特徴とするサブマージドタービン発電機。
  13. 主軸に固着され、ケーシングの内部に導入された作動流体の流体圧で該主軸と一体に回転するランナを有するタービンと、
    前記主軸に固着され該主軸と一体に回転する発電機ロータ及び該発電機ロータの周囲を囲繞するステータを有する発電機と、
    前記主軸を回転自在に支承する軸受を備え、
    前記ランナを有するタービンは、ランナを互いに対抗する方向に向けて多段に設けられていることを特徴とするサブマージドタービン発電機。
  14. 主軸に固着され、ケーシングの内部に導入された作動流体の流体圧で該主軸と一体に回転するランナを有するタービンと、
    前記主軸に固着され該主軸と一体に回転する発電機ロータ及び該発電機ロータの周囲を囲繞するステータを有する発電機と、
    前記主軸を回転自在に支承する軸受を備え、
    前記タービンを互いに対抗する方向に向けて配置し、該タービンに作動流体を同時に供給して各ランナを同時に回転させることを特徴とするサブマージドタービン発電機。
  15. 前記作動流体は、互いに反対方向に流れて前記各タービンの各ランナを同時に回転させるように構成されていることを特徴とする請求項14記載のサブマージドタービン装置。
  16. 主軸に固着され、ケーシングの内部に導入された作動流体の流体圧で該主軸と一体に回転するランナを有するタービンと、
    前記主軸に固着され該主軸と一体に回転する発電機ロータ及び該発電機ロータの周囲を囲繞するステータを有する発電機と、
    前記発電機を内部に収容するとともに、前記主軸を回転自在に支承する軸受を有するハウジングを備え、
    前記ハウジングは、前記ケーシングの内部に導入された作動流体の一部を該ハウジングの内部に注入する冷却液注入口を有することを特徴とするサブマージドタービン発電機。
  17. 主軸に固着され、ケーシングの内部に導入された作動流体の流体圧で該主軸と一体に回転するランナを有するタービンと、
    前記主軸に固着され該主軸と一体に回転する発電機ロータ及び該発電機ロータの周囲を囲繞するステータを有する発電機と、
    前記発電機を内部に収容するとともに、前記主軸を回転自在に支承する軸受を有するハウジングを備え、
    前記ハウジングには、前記ケーシングの内部に作動流体を送り込む主ラインとは別に、該ハウジングの内部に作動流体を流入させる副ラインが接続されていることを特徴とするサブマージドタービン発電機。
  18. 主軸に固着され、作動流体の流体圧で該主軸と一体に回転するランナを有するタービンと、
    前記主軸に固着され該主軸と一体に回転する発電機ロータ及び該発電機ロータの周囲を囲繞するステータを有し、ケーシングの内部に収容された発電機と、
    前記主軸を回転自在に支承する軸受を備え、
    前記ランナは、前記ケーシングの内部に導入され、前記発電機の周囲を通過した作動流体によって回転するように構成されていることを特徴とするサブマージドタービン発電機。
  19. 前記ステータのコイルエンドの周囲を囲繞するコイルエンドカバーが設けられていることを特徴とする請求項18記載のサブマージドタービン発電機。
  20. 前記コイルエンドカバーの外周面には、複数の整流ステーが設けられていることを特徴とする請求項19記載のサブマージドタービン発電機。
  21. 主軸に固着され、ケーシングの内部に導入された作動流体の流体圧で該主軸と一体に回転するランナを有するタービンと、
    前記主軸に固着され該主軸と一体に回転する発電機ロータ及び該発電機ロータの周囲を囲繞するステータを有する発電機と、
    前記主軸を回転自在に支承する軸受を備え、
    前記ランナは、単一の吸込口と、前記主軸の軸方向に沿って互いに離れる方向に作動流体を吐出す第1吐出口と第2吐出口を有することを特徴とするサブマージドタービン発電機。
  22. 主軸に固着され、ケーシングの内部に導入された作動流体の流体圧で該主軸と一体に回転するランナを有するタービンと、
    前記主軸に固着され該主軸と一体に回転する発電機ロータ及び該発電機ロータの周囲を囲繞するステータを有する発電機と、
    前記主軸を回転自在に支承する軸受を備え、
    前記ランナ外周部の入口近傍にラジアルノズルを配置したことを特徴とするサブマージドタービン装置。
  23. 主軸に固着され、ケーシングの内部に導入された作動流体の流体圧で該主軸と一体に回転するランナを有するタービンと、
    前記主軸に固着され該主軸と一体に回転する発電機ロータ及び該発電機ロータの周囲を囲繞するステータを有する発電機と、
    前記主軸を回転自在に支承する軸受を備え、
    前記ランナ外周部の入口近傍に多重ボリュート式のノズルを配置したことを特徴とするサブマージドタービン装置。
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