JP5748015B1 - 不溶化剤および不溶化処理方法 - Google Patents

不溶化剤および不溶化処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5748015B1
JP5748015B1 JP2014077268A JP2014077268A JP5748015B1 JP 5748015 B1 JP5748015 B1 JP 5748015B1 JP 2014077268 A JP2014077268 A JP 2014077268A JP 2014077268 A JP2014077268 A JP 2014077268A JP 5748015 B1 JP5748015 B1 JP 5748015B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
soil
sulfate
insolubilizing agent
magnesium oxide
insolubilizing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014077268A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015196829A (ja
Inventor
英喜 中田
英喜 中田
陽一 上田
陽一 上田
知昭 鷲尾
知昭 鷲尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ube Industries Ltd filed Critical Ube Industries Ltd
Priority to JP2014077268A priority Critical patent/JP5748015B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5748015B1 publication Critical patent/JP5748015B1/ja
Publication of JP2015196829A publication Critical patent/JP2015196829A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Soil Conditioners And Soil-Stabilizing Materials (AREA)

Abstract

【課題】鉛、砒素、フッ素の汚染土壌等を全て土壌溶出量基準以下に不溶化するとともに、不溶化処理土のコーン指数を400kN/m2以上に高めることができ、かつ地下水等の処理土の周辺環境のpHを中性とすることができる不溶化剤およびそれを用いた不溶化処理方法を提供する。【解決手段】軽焼酸化マグネシウム45〜60質量%と、残部に硫酸アルミニウム(A)と硫酸第一鉄(F)から構成される硫酸塩化合物を含み、前記硫酸塩化合物中の硫酸第一鉄に対する硫酸アルミニウムの無水物換算の質量比率(A/F)が3.0〜6.5である不溶化剤である。この不溶化剤を、土壌1m3に対して、30〜200kg/m3添加し、混合して、土壌に含まれる鉛、砒素、フッ素の不溶化処理する不溶化処理方法である。【選択図】なし

Description

本発明は、鉛、砒素、フッ素の汚染土壌等を不溶化する不溶化剤および不溶化処理方法に関する。
近年、道路・トンネル・河川工事等では、鉛、砒素、フッ素を含有した土壌が大量に発生するケースがある。全ての汚染土壌を掘削除去することは困難であることから、低コスト・短処理時間で汚染物質の溶出を防止できる不溶化処理が着目されており、各種不溶化剤が提案されてきた。例えば、酸化マグネシウムを含む不溶化剤は重金属類等に対する不溶化性能が優れていることが開示されている(例えば、特許文献1、特許文献2)。
一方、酸化マグネシウムにより不溶化を行う場合は、酸化マグネシウムが周囲の水と反応して、処理土の周辺環境のpHがアルカリ性になりやすいため、地下水等への環境に配慮した中性不溶化剤を用いることが注目されている。中性不溶化剤とは、土壌環境基準で定められる重金属等の溶出量を土壌溶出量基準値以下に不溶化する材料である。中性不溶化剤としては、酸化マグネシウムや石灰石(炭酸カルシウム)等に、pH調整剤として硫酸アルミニウムや硫酸第一鉄等のような硫酸塩化合物を1種または2種以上添加したものが提案されている(例えば、特許文献1、特許文献3、特許文献4、特許文献5)。中性不溶化剤で処理された不溶化処理土は、工事現場等で改良土として有効に利用されることがあるため、改良特性(固化性能)の指標となるコーン指数が例えば400kN/m以上(国土交通省令に基づくコーン指数による建設発生土の土質区分基準の第3種に分類、以下「第3種改良土」という)であることが望ましい。なお、ここで、中性とはpHが5.8〜8.6の範囲である。
また、中性不溶化剤と類似する材料として、中性または低アルカリ性の土壌固化材(非セメント系)が知られており、基材として酸化マグネシウムが使用されている(例えば、特許文献6、特許文献7)。その土壌固化材のpH調整剤として、硫酸アルミニウム、硫酸第一鉄、ポリ塩化アルミニウムなどを1種または2種以上添加することが開示されている(特許文献6、特許文献7)。
特開2003−334526号公報 特開2012−184388号公報 特開2006−187773号公報 特開2012−92180号公報 特開2011−162712号公報 特開2000−239660号公報 特開2000−109830号公報
上記特許文献には、pH調整剤として、硫酸アルミニウム、硫酸第一鉄、硫酸第二鉄、ポリ塩化アルミニウム、塩化第一鉄、塩化第二鉄、硝酸第一鉄、硝酸第二鉄、酸性硫酸ナトリウム、リン酸、過リン酸カルシウム等の多数のpH調整剤が開示されている。これらのpH調整剤は、必要に応じて1種または2種以上添加すれば良いと記載されており、それらの不溶化効果ならびに不溶化効果を発揮するための特定な配合割合については言及されていない(例えば、特許文献1、特許文献3〜7)。これらの記載からpH調整剤は、文字通り、中性不溶化剤や前記土壌固化材用のpH調整機能しか期待されていないことが示唆される。
これらの文献の中で、特許文献5には、中性不溶化剤に使用する酸性鉄塩は、pH調整機能以外に、難溶性の砒酸鉄が生成されて砒素を不溶させることが記載されている。このような酸性の鉄塩としては、特許文献5には、例えば硫酸第一鉄等が有効であることが開示されている。しかしながら、硫酸第一鉄等の鉄塩が鉛やフッ素のような重金属類の不溶化に対する作用や効果に関する記載はされていない。
一般的に、土壌中の鉛は陽イオンの形態で存在することが多く、土壌中の砒素やフッ素は陰イオンの形態で存在することが多い。鉛は2価の陽イオン(Pb2+)、砒素はAsO 3−やAsO 3−のような陰イオン、フッ素はFとして1価の陰イオンとして存在しやすい。鉛イオン、砒素イオン、フッ素イオンはイオン形態だけでなく、イオン半径、その価数等が異なり、また鉛は両性金属であるため中性領域(pH:5.8〜8.6)では不溶化されにくいため、中性領域において鉛、砒素、フッ素の全てを土壌溶出量基準以下に不溶化することが困難であった。
本発明は、上記課題に鑑みて、鉛、砒素、フッ素の汚染土壌等を全て土壌溶出量基準以下に不溶化するとともに、不溶化処理土のコーン指数を400kN/m(第3種改良土)以上に高めることができ、かつ地下水等の処理土の周辺環境のpHを中性とすることができる不溶化剤と不溶化処理方法を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、軽焼酸化マグネシウムに特定量の硫酸アルミニウムおよび硫酸第一鉄を添加することにより、中性領域において鉛、砒素、フッ素を全て不溶化することができる水和物を生成しやすく、またこれらの硫酸塩化合物の添加による酸化マグネシウムの水和阻害を抑制することにより、鉛、砒素、フッ素を物理的に封じ込めることができ、さらに固化性能を向上させることができるとの知見を得て、本発明を完成するに至った。
本発明は、軽焼酸化マグネシウム45〜60質量%と、残部に硫酸アルミニウム(A)と硫酸第一鉄(F)から構成される硫酸塩化合物を含み、前記硫酸塩化合物中の硫酸第一鉄に対する硫酸アルミニウムの無水物換算の質量比率(A/F)が3.0〜6.5であり、土壌に含まれる鉛、砒素、フッ素を不溶化処理する、不溶化剤に関する。
本発明2は、前記不溶化剤と水とを水粉体比10%でペーストを調製し、7日間密封養生したペースト水和物が、波長1.5405Åにおける粉末X線回折スペクトルが2θ=9.6±0.5°にピークを有するハイドロタルサイト様化合物を生成する、本発明1の不溶化剤に関する。
本発明3は、軽焼酸化マグネシウムが、MgO含有率が80質量%以上、CaO含有率が1質量%以下であり、かつBET比表面積が5〜35/gである、本発明1または2記載の不溶化剤に関する。
本発明は、本発明1〜3のいずれかに記載の不溶化剤を、土壌1mに対して、30〜200kg/m添加し、混合して、土壌に含まれる鉛、砒素、フッ素不溶化処理する不溶化処理方法に関する。
本発明の不溶化剤によれば、道路・トンネル・河川工事等で発生しやすい鉛、砒素、フッ素の汚染土壌等を全て不溶化することができる。また、本発明の不溶化剤によれば、不溶化処理土は改良土として工事現場等で有効に利用することができ、不溶化処理土の周辺環境(地下水)のpHを中性(5.8〜8.6)に維持するため、最終処分場を延命化することができ、環境負荷を低減することができる。
実施例1の不溶化剤c、比較例4の不溶化剤g、比較例5の不溶化剤hを用いたペーストの7日間密封養生したペースト水和物の粉末X線回折パターン(図中の●はハイドロタルサイト様化合物のピーク、○は水酸化マグネシウムのピーク)である。
本発明についての好適な実施形態を以下に説明する。
本発明は、軽焼酸化マグネシウム45〜60質量%と、残部が硫酸アルミニウム(A)と硫酸第一鉄(F)から構成される硫酸塩化合物を含み、前記硫酸塩化合物中の硫酸第一鉄に対する硫酸アルミニウムの無水物換算の質量比率(A/F)が3.0〜6.5である、不溶化剤である。本発明の不溶化剤は、鉛、砒素、フッ素の汚染土壌を化学的および物理的に不溶化するとともに、固化特性を高めることができ、かつ処理土のpHを中性領域(5.8〜8.6)とする中性不溶化剤を提供することができる。
本発明の不溶化剤は、軽焼酸化マグネシウムの含有量は、好ましくは45〜60質量%、より好ましくは46〜60質量%、さらに好ましくは48〜60質量%、特に好ましくは49〜60質量%である。不溶化剤中の軽焼酸化マグネシウムの含有量が45質量%未満では、フッ素の不溶化性能が低下し、不溶化剤の固化性能が低下しやすくなる。また、不溶化剤中の軽焼酸化マグネシウムの含有量が60質量%を超えると、処理土のpHが8.6を上回り、地下水等の周辺環境がアルカリ性になるので好ましくない。
本発明の不溶化剤は、軽焼酸化マグネシウムを45〜60質量%含み、残部に硫酸アルミニウム(A)および硫酸第一鉄(F)から構成される硫酸塩化合物を含み、硫酸塩化合物中の硫酸第一鉄(F)に対する硫酸アルミニウム(A)の無水物換算の質量比率(A/F)は3.0〜6.5である。不溶化剤の硫酸塩化合物中の硫酸第一鉄(F)に対する硫酸アルミニウム(A)の無水物換算の質量比率(A/F)は、好ましくは4.0〜6.3、より好ましくは5.0〜6.2である。
不溶化剤の軽焼酸化マグネシウムの残部における硫酸塩化合物において、硫酸第一鉄(F)に対する硫酸アルミニウム(A)の無水物換算の質量比率(A/F)が3.0未満では、pH調整機能の低下やフッ素の不溶化効果が低下するため好ましくない、質量比率(A/F)が6.5を超えると鉛や砒素等の不溶化効果が低下するため好ましくない。
不溶化剤の硫酸塩化合物中の硫酸第一鉄(F)に対する硫酸アルミニウム(A)の無水物換算の質量比率(A/F)3.0〜6.5の範囲であり、不溶化剤の硫酸アルミニウムの含有量は、無水物換算で、好ましくは35〜50質量%、より好ましくは36〜48質量%、さらに好ましくは37〜47質量%、特に好ましくは38〜45質量%である。
不溶化剤の硫酸アルミニウムの含有量が上記範囲であると、処理土のpHを中性領域(pH5.8〜8.6)とすることができ、十分な不溶化効果と固化性能を発揮することができる。
不溶化剤の硫酸アルミニウムの含有量が、無水物換算で35質量%未満ではpH調整機能の低下や不溶化効果の低下を招く恐れがある。また、不溶化剤の硫酸アルミニウムの含有量が、無水物換算で50質量%を超えると鉛等の不溶化効果の低下を招く恐れがある。
不溶化剤の硫酸塩化合物中の硫酸第一鉄(F)に対する硫酸アルミニウム(A)の無水物換算の質量比率(A/F)3.0〜6.5の範囲であり、不溶化剤の硫酸第一鉄の含有量は、無水物換算で、好ましくは5〜20質量%、より好ましくは6〜18質量%、さらに好ましくは7〜15質量%、特に好ましくは7〜10質量%である。
不溶化剤の硫酸第一鉄の含有量が上記範囲であると、処理土のpHを中性領域(pH5.8〜8.6)とすることができ、十分な不溶化効果と固化性能を発揮することができる。
不溶化剤の硫酸第一鉄の含有量が、無水物換算で5質量%未満ではpH調整機能低下や不溶化効果の低下が生じる場合がある。また、不溶化剤の硫酸第一鉄の含有量が、無水物換算で20質量%を超えると、不溶化効果の低下や固化性能の低下が起こる場合がある。本発明において、発明者らは、不溶化剤中に硫酸第一鉄を過剰添加すると、不溶化効果の低下や固化性能の低下が起こるとの知見を見出した。
本発明は、前記不溶化剤と水とを水粉体比10%でペーストを調製し、7日間密封養生したペースト水和物が、波長1.5405Åにおける粉末X線回折スペクトルが2θ=9.6±0.5°にピークを有するハイドロタルサイト様化合物を生成する不溶化剤である。
ハイドロタルサイトとは、MgAl(OH)16CO・4HOの組成をもつ化合物であり、正に帯電した基本層[Mg1−xAl(OH)]x+と負に帯電した中間層[(COx/2・mHO]x−とからなる層状複水酸化物である。
この層状複水酸化物は、一般式として、[M2+ 1−x3+ (OH)]x+[An− x/n・mHO]x−で表され、ハイドロタルサイト様化合物とも呼ばれる。ここでM2+とM3+は2価と3価の金属、An−は層間陰イオンである。層間陰イオンは同じ価数であればイオン半径が小さいほど高い選択性を示す傾向があり、例えば、OH>F>Cl>Br>NO3−>Iとされている。また、電荷密度が高いほうが選択性は高くなり、同じような大きさの陰イオンであれば多価陰イオンのほうが概して高い選択性を示すことが知られている。しかしながら、これらの陰イオン選択性は水溶液系の一般説であり、使用材料や土壌中に含まれる化学成分や不純物等による影響は不明である。
本発明の不溶化剤による不溶化機構の詳細は明らかにできていないものの、易溶性の鉛、砒素、フッ素が土粒子から脱着した後、酸化マグネシウム、硫酸アルミニウム、硫酸第一鉄および土壌から間隙水に供給されるマグネシウム、アルミニウム、鉄、可溶性シリカ等が水和反応することにより、それらの水和生成物(例えば、水酸化マグネシウム、ハイドロタルサイト様化合物、水酸化アルミニウム、水酸化第一鉄、Mg−Al系水和物、Mg−Si系水和物等)による化学的な不溶化および/若しくは物理的な封じ込め、ならびに/又は前記水和生成物による共沈現象等が複合的に生じているものと推察できる。
(軽焼酸化マグネシウム)
軽焼酸化マグネシウムは、軽焼酸化マグネシウムとして市販されているものであれば、十分に使用することができる。軽焼酸化マグネシウムは、水和活性が高いことが好ましい。例えば、ブレーン比表面積やBET比表面積が大きい軽焼酸化マグネシウムがより好ましい。
本発明の不溶化剤に使用する軽焼酸化マグネシウムのBET比表面積は、好ましくは5〜35m/g、より好ましくは10〜35m/g、さらに好ましくは15〜35m/g、特に好ましくは16〜35m/gである。不溶化剤に含まれる軽焼酸化マグネシウムのBET比表面積が5〜35m/gであると、不溶化剤の水和活性が活発化し、不溶化効果を十分に発揮することができ、コーン指数が400kN/m以上(第3種改良土)の十分な強度が発揮される。軽焼酸化マグネシウムのBET比表面積が5m/g未満では、不溶化剤の水和活性が低下し、不溶化効果や固化性能が不十分となる場合がある。軽焼酸化マグネシウムのBET比表面積が35m2/gを超えると粉体やスラリーの流動性が低下し、不溶化剤の発塵性や施工性等が悪くなる場合がある。
本発明の不溶化剤に使用する軽焼酸化マグネシウムは、MgO含有率が80質量%以上であり、CaO含有率が1質量%以下であることが好ましい。軽焼酸化マグネシウムのMgO含有率が80質量%以上、CaO含有率が1質量%以下であると、処理土のpHを中性領域(pH5.8〜8.6)とすることができ、十分な不溶化効果と固化性能を発揮することができる。軽焼酸化マグネシウムのMgO含有率は、より好ましくは85質量%以上、さらに好ましくは90質量%以上、特に好ましくは95質量%以上である。軽焼酸化マグネシウムのMgO含有率が80質量%未満では、処理土の周辺環境(地下水等)のpH緩衝能が低下する恐れがあり、また不溶化性能が低下する恐れがある。
また、軽焼酸化マグネシウムのCaO含有率は、より好ましくは0.8質量%以下、さらに好ましくは0.7質量%以下、特に好ましくは0.6質量%以下である。軽焼酸化マグネシウムのCaO含有率が1質量%を超えると、処理土の周辺環境(地下水等)のpHがアルカリ性になる恐れがあり、または不溶化性能が低下する恐れがある。
軽焼酸化マグネシウムを形成するための出発原料は、水酸化マグネシウム、炭酸マグネシウムが挙げられる。水酸化マグネシウムのほうが炭酸マグネシウムよりも低温で焼成できるため好ましい。低温で焼成可能であるマグネシウムのほうが、BET比表面積を大きくすることが可能である。一般的に、水酸化マグネシウムの脱水領域温度は400〜550℃程度と比較的低いため、それ以上の温度、即ち、550〜700℃で焼成することができる。軽焼酸化マグネシウムを得るために、水酸化マグネシウムを焼成する温度は、より好ましくは550〜650℃であり、特に好ましくは550〜600℃である。焼成時間は、好ましくは10〜60分、より好ましくは15〜50分、さらに好ましくは20〜40分である。
また、軽焼酸化マグネシウムを形成するための出発原料としては、CaO含有率を1質量%以下にするためには、炭酸マグネシウムではなく水酸化マグネシウムを使用することが好ましい。軽焼酸化マグネシウムの出発原料として炭酸マグネシウムを使用すると、炭酸マグネシウム鉱物に存在する不純物(炭酸カルシウム)由来のCaOが含有されやすくなる。
水酸化マグネシウムは、天然にはブルース石として産出されるが、ほとんどが海水を原料として合成される海水マグネシアである。海水中に含まれるマグネシウムイオンに石灰乳を添加し、水酸化マグネシウムを沈降生成させ、沈降した水酸化マグネシウムを低温焼成すれば酸化マグネシウムを得ることができる。
軽焼酸化マグネシウムに含まれるMgO含有率およびCaO含有率は、JIS M 8853:1998「セラミックス用アルミノけい酸塩質原料の化学分析方法」に準拠して測定することができる。
(硫酸アルミニウム)
本発明の不溶化剤に使用する硫酸アルミニウムは、市販の硫酸アルミニウムであれば十分に使用することができる。硫酸アルミニウムは、粉末状または液状のどちらの形態でも良い。硫酸アルミニウムは、好ましくは粉末状である。また、硫酸アルミニウムは、無水和物または水和物のいずれであっても良い。
(硫酸第一鉄)
本発明の不溶化剤に使用する硫酸第一鉄は、市販の硫酸第一鉄であれば十分に使用することができる。硫酸第一鉄は、粉末状または液状のどちらの形態のものでも良い。硫酸第一鉄は、好ましくは粉末状である。また、硫酸第一鉄は無水和物または水和物のいずれであっても良い。
(その他の材料)
本発明の不溶化剤は、汚染土壌の汚染度合に応じて、また本来の不溶化性能を損なわない範囲で、さらにpHが中性領域を確保できる範囲で、炭酸カルシウム、石灰石粉、珪石粉、高炉スラグ、製鋼スラグ、フライアッシュ、ベントナイト、ハイドロタルサイト、ハイドロカルマイト、硬焼マグネシア、死焼マグネシア、水酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、パーライト、珪藻土、ゼオライト、セピオライト、アタパルジャイト、活性炭、キレート、鉄粉などの各種添加剤と任意に混合することができる。なお、各種添加剤の混合については、事前の室内配合試験の結果および/又は現地混合機を使用した配合試験の結果によって決定するのが好ましい。
(不溶化剤の製造)
不溶化剤は、所定量の軽焼酸化マグネシウム、硫酸アルミニウム、硫酸第一鉄、必要に応じてその他の材料を混合することによって製造することができる。不溶化剤を構成する各成分の混合順序は、特に限定されない。不溶化剤は、所定量の軽焼酸化マグネシウムに、硫酸アルミニウムおよび硫酸第一鉄から構成される硫酸塩化合物の混合物を投入して撹拌することが好ましい。硫酸第一鉄は粒子同士が固結しやすいため,目開き1mmの振動篩を通した後に投入することが好ましい。
(不溶化処理方法)
本発明は、前記不溶化剤を、土壌1mに対して、30〜200kg/m添加し、混合して、土壌に含まれる鉛、砒素、フッ素不溶化処理する不溶化処理方法である。
土壌に対する不溶化剤の添加量は、処理対象の汚染土壌の種類や汚染度合によって選定されるもので、特に限定されるものではない。本発明の不溶化剤は、土壌1mに対して30〜200kg/m添加すれば十分な不溶化効果を得ることができる。本発明の不溶化剤の添加量は、土壌1mに対して、好ましくは30〜150kg/m、より好ましくは30〜100kg/m、特に好ましくは30〜75kg/mである。本発明の不溶化剤の土壌1mに対する添加量が、30kg/m未満であると、不溶化剤と土との混合が不十分になる可能性があるため好ましくない。一方、本発明の不溶化剤の土壌1mに対する添加量が、200kg/mを超えると処理コストが高くなりすぎるため経済的に好ましくない。
なお、不溶化剤の添加量は、事前の室内配合試験の結果および/又は現地混合機を使用した配合試験の結果によって決定するのが好ましい。
また、汚染土壌への不溶化剤の添加は、粉体の状態又はスラリーの状態のいずれ状態で添加しても良い。不溶化剤と汚染土壌との混合は、バックホウ、ミキシングバケット装着バックホウ、スタビライザー、自走式土質改良機、定置式ミキサー、トレンチャー型撹拌混合機、深層混合処理機、パワーブレンダー、プラント混合等による通常用いられる装置を用いて混合することができる。
以下に、本発明について実施例を挙げて詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
[模擬汚染土壌の作製]
本例では2種類の原土を使用した(原土A、原土B)。表1は、原土の性状を示す。原土Aは鉛の模擬汚染土と砒素の模擬汚染土として使用した。原土Bはフッ素の模擬汚染土として使用した。それぞれの原土を40℃で加熱処理することにより含水比を自然含水比の半分程度に調整し、試料土とした。次いで、この蒸発水量に相当する水分に所定の試薬を溶解して水溶液を調製し、試料土に添加した後、ソイルミキサーで低速で2.5分間練り混ぜ、容器やパドルに付着した土を掻き落とし、さらに低速で2.5分間練り混ぜた。その後、練り混ぜた試料土をポリエチレン袋で密封した状態で7日間養生し、各種模擬汚染土壌を作製した。なお、砒素模擬汚染土は砒酸水素二ナトリウム七水和物(NaHAsO・7HO,和光純薬工業社製)を所定量添加し、調製した。フッ素模擬汚染土はフッ化カリウム(KF・2HO,和光純薬工業社製)を所定量添加し、調製した。鉛模擬汚染土壌は硝酸鉛(Pb(NO),和光純薬工業社製)を所定量添加し、調製した。環境庁告示46号法(平成3年8月23日)に準拠して検液を作製した。その検液の重金属濃度をJIS K 0102「工場排水試験方法」に準拠して測定した。表2は、各模擬汚染土壌からの鉛、砒素、フッ素の溶出量を示す。
Figure 0005748015
Figure 0005748015
以下に、不溶化剤に使用した材料を記載する。
軽焼酸化マグネシウム:宇部マテリアルズ社製(商品名:酸化マグネシウム、UC95S)
硫酸アルミニウム:大明化学工業社製(商品名:硫酸アルミニウム14水和物、粉末状)
硫酸第一鉄:テイカ社製(商品名:硫酸第一鉄(7A)7水和物、粉末状)
軽焼酸化マグネシウムについて、以下の測定を行った。
[軽焼酸化マグネシウムの化学組成]
軽焼酸化マグネシウムの化学組成は、JIS M 8853:1998「セラミックス用アルミノけい酸塩質原料の化学分析方法」に準拠して測定した。表3は、不溶化試験に使用した軽焼酸化マグネシウムの化学組成を示す。表3中、数値の単位は、含有率(%)である。
Figure 0005748015
[軽焼酸化マグネシウムのブレーン比表面積]
不溶化試験に使用した軽焼酸化マグネシウムのブレーン比表面積は、JIS R 5201:1997「セメントの物理試験方法」に準拠して、ブレーン空気透過装置を用いて測定した。
[軽焼酸化マグネシウムのBET比表面積]
不溶化試験に使用した軽焼酸化マグネシウムのBET比表面積は、高精度ガス吸着装置(日本ベル社製、BELSORP−mini)を用いて、定容量型ガス吸着法にて測定した。
[軽焼酸化マグネシウムの密度]
不溶化試験に使用した軽焼酸化マグネシウムの密度は、JIS R 5201:1997「セメントの物理試験方法」に準拠して、ルシャテリエフラスコを用いて測定した。表4は、軽焼酸化マグネシウムの物理的性質(密度、ブレーン比表面積、BET比表面積)を示す。
Figure 0005748015
[不溶化剤の製造]
表5に示す配合で、軽焼酸化マグネシウム、硫酸アルミニウム(A)、硫酸第一鉄(F)を混合し、不溶化剤を製造した。不溶化剤の製造方法は、特に限定されないが、軽焼酸化マグネシウム、硫酸アルミニウム(A)、硫酸第一鉄(F)の順序で混合して製造した。表5中、硫酸アルミニウム14水和物、硫酸第一鉄7水和物は、無水換算で質量%を表記した。
Figure 0005748015
表5に記載の各種不溶化剤(c、g、h)を用いたペーストからなるペースト水和物について、以下のように粉末X線回折法により、波長1.5405Åにおける粉末X線回折スペクトルを測定した。
[粉末X線回折法]
各種不溶化剤(c、g、h)と蒸留水とを水粉体比10%で1時間撹拌することによりペーストを調製し、メンブランフィルター(0.45μm)で濾過した後、7日間、密封して養生したペースト水和物をアセトンで水和を停止した試料(75μmアンダー)を粉末X線回折法で解析した。測定は、粉末X線回折装置RINT−2500(リガク社製)を用い、管電圧35kV、管電流110mA、測定範囲2θ=5〜70°、ステップ幅0.02°、発散スリット:1°、散乱スリット:1.26mmおよび受光スリット:0.3mm、波長1.5405Åの条件で行った。表6は、粉末X線回折法で測定したハイドロタルサイト様化合物(003)面に相当する2θの値(°)を示す。図1は、実施例1の不溶化剤c、比較例4の不溶化剤g、比較例5の不溶化剤hを用いたペーストの7日間密封養生したペースト水和物の粉末X線回折パターン(図中の●はハイドロタルサイト様化合物のピーク、○は水酸化マグネシウムのピーク)である。
Figure 0005748015
〔粉末X線回折法の結果の考察〕
図1に示すように、不溶化剤c、g、hを用いたペースト水和物から低結晶性のハイドロタルサイト様化合物の回折線が検出された。不溶化剤cを用いて調製したペースト水和物は、ハイドロタルサイト様化合物(003)面の回折線位置(9.64°)であり、不溶化剤g(8.72°)と不溶化剤h(8.30°)に比べて高角側に現れていた。土壌中に含まれる鉛、砒素、フッ素等に対する不溶化機構に関する詳細は不明であるが、ハイドロタルサイト様化合物(003)面の回折線位置が高角側に現れることが不溶化効果に好影響を及ぼしたものと推察された。
[不溶化試験]
上記のように調製した各種模擬汚染土壌に各種不溶化剤を添加し、ソイルミキサーにて低速で2.5分間練り混ぜた後、容器やパドルに付着した土を掻き落とし、さらに低速で2.5分間練り混ぜた。このときの不溶化剤の添加量は、模擬汚染土壌1mに対して、50kg/mとした。このようにして得られた処理土は、直径φ5×高さ10cmのモールドに3層に分けて充填し円柱供試体を作製し、20℃で材齢7日、28日まで密封養生した。環境庁告示46号法(平成3年8月23日)に準拠して検液を作製した。その検液の重金属濃度をJIS K 0102「工場排水試験方法」に準拠して測定した。なお、砒素の定量下限値は0.002mg/L、フッ素の定量下限値は0.02mg/L、鉛の定量下限値は0.001mg/Lであった。表7は、材齢7日(養生7日)の不溶化試験結果を示す。表8は、材齢28日(養生28日)の不溶化試験の結果を示す。
[コーン指数]
上記のように調製した、各種模擬汚染土壌に各種不溶化剤を添加し、ソイルミキサーにて低速で2.5分間練り混ぜた後、容器やパドルに付着した土を掻き落とし、さらに低速で2.5分間練り混ぜた。このときの不溶化剤の添加量は、模擬汚染土壌1mに対して、50kg/mとした。このようにして得られた処理土は、直径φ5×高さ10cmのモールドに3層に分けて充填し円柱供試体を作製し、20℃で材齢7日、28日まで密封養生した後、JIS A 1216「土の一軸圧縮試験」に準拠して一軸圧縮強さを測定した。コーン指数は、「セメント系固化材による地盤改良マニュアル 第4版(2012)」に記載されているコーン指数と一軸圧縮試験強さとの関係線から換算することにより求めた。表7は、材齢7日(養生7日)のコーン指数を示す。表8は、材齢28日(養生28日)のコーン指数を示す。
[pH試験]
上記のように調製した各種模擬汚染土壌に各種不溶化剤を添加し、ソイルミキサーにて低速で2.5分間練り混ぜた後、容器やパドルに付着した土を掻き落とし、さらに低速で2.5分間練り混ぜた。このときの不溶化剤の添加量は、模擬汚染土壌1mに対して、50kg/mとした。このようにして得られた処理土は、直径φ5×高さ10cmのモールドに3層に分けて充填し円柱供試体を作製し、20℃で材齢7日、28日まで密封養生した。環境庁告示46号法に準拠して検液を作製した。その検液のJIS Z8802に準拠してpHを測定した。表7は、材齢7日(養生7日)の処理土のpHを示す。表8は、材齢28日(養生28日)の処理土のpHを示す。
Figure 0005748015
Figure 0005748015
〔不溶化試験の結果の考察〕
評価基準としては、鉛、砒素およびフッ素の溶出量はそれぞれの土壌溶出量基準以下(鉛:0.01mg/L以下、砒素:0.01mg/L以下、フッ素:0.8mg/L以下)を合格とした。固化性能はコーン指数で400kN/m以上(第3種改良土)を合格とした。処理土(地下水)のpHは中性領域となる5.8〜8.6を合格とした。なお、鉛の溶出量が土壌溶出量基準値を超過した比較例1と比較例2ではフッ素溶出量測定と一軸圧縮強さ(コーン指数への換算)は実施しなかった。また、比較例5では一軸圧縮強さが測定できなかったため、固化性能が不合格となり、フッ素の溶出量は測定しなかった。
表7および表8に示すように、軽焼酸化マグネシウム45〜60質量%と、残部に硫酸アルミニウム(A)と硫酸第一鉄(F)から構成される硫酸塩化合物を含み、前記硫酸塩化合物中の硫酸第一鉄に対する硫酸アルミニウムの無水物換算の質量比率(A/F)が3.0〜6.5である不溶化剤(c、d、e)は、鉛、砒素およびフッ素の溶出量は土壌溶出量基準以下であった。また、これらの不溶化剤で処理した処理土のコーン指数は、400kN/m以上(第3種改良土)の十分な強度であり、処理土のpHは中性領域となる5.8〜8.6を満足した。
硫酸第一鉄を含まない不溶化剤(a、b)で処理した処理土は、pHが中性になるものの、鉛が不溶化されず、鉛の溶出量が土壌溶出基準値を超えていた(比較例1〜2)。比較例1〜2は、硫酸第一鉄を含んでいない不溶化剤であり、比較例1〜2は、鉛の不溶化効果が認められず、両性金属である鉛は中性領域では不溶化が難しくなることが示唆された。比較例1〜2において、鉛の不溶化効果が認められなかったのは硫酸第一鉄が添加されていないためであると考えられる。その他に、比較例1〜2では硫酸第一鉄が添加されていないにもかかわらず、砒素は土壌溶出量基準値以下になっており、砒素イオンは砒酸鉄以外の形態で不溶化されているものと推察される。硫酸第一鉄が添加されていない不溶化剤であっても、砒素を不溶化処理することができるため、砒素は、先行技術文献の特許文献5に開示されている難溶解性の砒酸鉄が生成されて不溶化されているものではないと推察される。
不溶化剤f、g、hで処理した処理土は、フッ素の溶出量が土壌溶出量基準を超えていた(比較例3〜5)。不溶化剤fは、軽焼酸化マグネシウムが45質量%未満であるため、フッ素の溶出抑制効果が低下した(比較例3)。不溶化剤gは、軽焼酸化マグネシウムが45質量%未満であり、硫酸第一鉄(F)に対する硫酸アルミニウム(A)の無水物換算の質量比率(A/F)が3.0未満となり、フッ素の溶出抑制効果が低下した(比較例4)。また、不溶化剤hは、硫酸第一鉄を多量に使用したことにより円柱供試体脱型時に供試体が自立できないほど固化性能が大きく低下し、一軸圧縮強さの測定ならびにコーン指数への換算が不可能であった(比較例5)。図1に示すように、不溶化剤h(比較例5)は、軽焼酸化マグネシウムの水和生成物となる水酸化マグネシウムの回折線が検出されなかった。これは、硫酸第一鉄の過剰添加により鉄系水和物が生成することにより酸化マグネシウムの水和が阻害されたためと推察された。
以上のように、軽焼酸化マグネシウム45〜60質量%と、残部に硫酸アルミニウム(A)と硫酸第一鉄(F)から構成される硫酸塩化合物を含み、前記硫酸塩化合物中の硫酸第一鉄に対する硫酸アルミニウムの無水物換算の質量比率(A/F)が3.0〜6.5である不溶化は、鉛、砒素およびフッ素の溶出量は土壌溶出量基準以下であった。また、コーン指数は400kN/m以上(第3種改良土)の十分な強度であり、処理土のpHは中性領域となる5.8〜8.6を満足した。
本発明の不溶化処理剤およびこれを用いた不溶化処理方法は、道路・トンネル・河川工事等で発生しやすい鉛、砒素、フッ素の汚染土壌等を全て不溶化することができ、不溶化処理土は改良土として工事現場等で有効に利用することができ、不溶化処理土の周辺環境(地下水)のpHを中性(5.8〜8.6)に維持するため、最終処分場を延命化することができ、環境負荷を低減することができるため、産業上有用である。

Claims (4)

  1. 軽焼酸化マグネシウム45〜60質量%と、残部に硫酸アルミニウム(A)と硫酸第一鉄(F)から構成される硫酸塩化合物を含み、前記硫酸塩化合物中の硫酸第一鉄に対する硫酸アルミニウムの無水物換算の質量比率(A/F)が3.0〜6.5であり、土壌に含まれる鉛、砒素、フッ素を不溶化処理することを特徴とする不溶化剤。
  2. 前記不溶化剤と水とを水粉体比10%でペーストを調製し、7日間密封養生したペースト水和物が、波長1.5405Åにおける粉末X線回折スペクトルが2θ=9.6±0.5°にピークを有するハイドロタルサイト様化合物を生成する、請求項1記載の不溶化剤。
  3. 軽焼酸化マグネシウムが、MgO含有率が80質量%以上、CaO含有率が1質量%以下であり、かつBET比表面積が5〜35m/gである、請求項1又は2記載の不溶化剤。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項記載の不溶化剤を、土壌1mに対して、30〜200kg/m添加し、混合して、土壌に含まれる鉛、砒素、フッ素不溶化処理する不溶化処理方法。
JP2014077268A 2014-04-03 2014-04-03 不溶化剤および不溶化処理方法 Active JP5748015B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014077268A JP5748015B1 (ja) 2014-04-03 2014-04-03 不溶化剤および不溶化処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014077268A JP5748015B1 (ja) 2014-04-03 2014-04-03 不溶化剤および不溶化処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5748015B1 true JP5748015B1 (ja) 2015-07-15
JP2015196829A JP2015196829A (ja) 2015-11-09

Family

ID=53718461

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014077268A Active JP5748015B1 (ja) 2014-04-03 2014-04-03 不溶化剤および不溶化処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5748015B1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107159700A (zh) * 2017-06-29 2017-09-15 湖南师范大学 重金属污染土壤中砷的去除方法
CN115058251A (zh) * 2022-08-19 2022-09-16 北京高能时代环境技术股份有限公司 一种修复酸性水稻农田重金属砷镉的复合药剂及修复方法

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6656912B2 (ja) * 2015-12-24 2020-03-04 太平洋セメント株式会社 不溶化材の選別方法
JP6675779B2 (ja) * 2016-01-25 2020-04-01 太平洋セメント株式会社 土壌改質材の製造方法、及び土壌の改質方法
JP6472767B2 (ja) * 2016-03-30 2019-02-20 タテホ化学工業株式会社 焼鈍分離剤用酸化マグネシウム及び方向性電磁鋼板
JP6713354B2 (ja) * 2016-06-17 2020-06-24 太平洋セメント株式会社 シールド工法で発生する泥土の処理方法
JP6983671B2 (ja) * 2018-01-16 2021-12-17 太平洋セメント株式会社 不溶化材および不溶化材の選別方法
JP7099911B2 (ja) * 2018-09-03 2022-07-12 太平洋セメント株式会社 土壌の処理方法
JP2020164343A (ja) * 2019-03-28 2020-10-08 宇部興産株式会社 セメント組成物、固化処理方法、及び処理土の製造方法
WO2022176977A1 (ja) * 2021-02-22 2022-08-25 花王株式会社 地盤改良方法

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4069519B2 (ja) * 1998-10-01 2008-04-02 宇部興産株式会社 含水土壌用固化材及び含水土壌の固化改良方法
JP3479715B2 (ja) * 1999-02-17 2003-12-15 東成産業有限会社 土壌固化剤
JP2006187773A (ja) * 2001-11-30 2006-07-20 Matsuda Giken Kogyo Kk シアン、リンおよび/または窒素および/またはヒ素である汚染物質によって汚染された土壌用固化不溶化剤
JP4109017B2 (ja) * 2002-05-21 2008-06-25 株式会社鴻池組 汚染土壌の固化・不溶化方法
JP5068245B2 (ja) * 2008-12-04 2012-11-07 太平洋セメント株式会社 不溶化材
JP5019188B2 (ja) * 2010-02-02 2012-09-05 住友大阪セメント株式会社 重金属の溶出低減材の製造方法
JP2011162712A (ja) * 2010-02-12 2011-08-25 Ohbayashi Corp 砒素汚染土の処理材、及び、処理方法
JP5599256B2 (ja) * 2010-08-04 2014-10-01 太平洋セメント株式会社 重金属類の溶出抑制材及び溶出抑制方法
JP5599061B2 (ja) * 2010-10-25 2014-10-01 太平洋セメント株式会社 中性固化材用の添加材、中性固化材および重金属類の溶出抑制方法
JP5013005B1 (ja) * 2011-02-14 2012-08-29 宇部興産株式会社 不溶化剤およびその製造方法
JP5757613B2 (ja) * 2011-02-28 2015-07-29 太平洋セメント株式会社 重金属等処理材
JP2013088237A (ja) * 2011-10-17 2013-05-13 Ntt Gp Eco Communication Inc セシウム汚染土壌表面固化方法、セシウム固化・不溶化方法、及びこれらに用いる土壌固化剤、並びにセシウム除去方法及びこれに用いる酸化マグネシウム系吸着剤

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107159700A (zh) * 2017-06-29 2017-09-15 湖南师范大学 重金属污染土壤中砷的去除方法
CN107159700B (zh) * 2017-06-29 2019-12-10 湖南师范大学 重金属污染土壤中砷的去除方法
CN115058251A (zh) * 2022-08-19 2022-09-16 北京高能时代环境技术股份有限公司 一种修复酸性水稻农田重金属砷镉的复合药剂及修复方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015196829A (ja) 2015-11-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5748015B1 (ja) 不溶化剤および不溶化処理方法
CA2927082C (en) Insolubilizing material for specific hazardous substance and method for insolubilizing specific hazardous substance with same
JP5599061B2 (ja) 中性固化材用の添加材、中性固化材および重金属類の溶出抑制方法
JP2010131535A (ja) 不溶化材
JP2010131517A (ja) 不溶化材
JP2018149532A (ja) 重金属等汚染対策材及び前記汚染対策材を用いた重金属等汚染対策工法
JP6547455B2 (ja) 地盤改良材および地盤改良方法
JP6323498B2 (ja) 不溶化剤及び不溶化処理方法
JP2006167524A (ja) 砒素含有土壌の処理方法
JP6355946B2 (ja) 土壌用セレン不溶化材、及び、土壌中のセレンの不溶化方法
JP5013005B1 (ja) 不溶化剤およびその製造方法
JP7120847B2 (ja) 土壌の固化処理方法
JP2012214591A (ja) フッ素含有無機系廃棄物を用いる土壌固化材の製造方法及び得られた土壌固化材並びに同土壌固化材を用いる軟弱な土壌の固化方法
JP5887972B2 (ja) 汚染土壌の処理方法
KR100374189B1 (ko) 토질안정 처리재의 제조방법
JP6656912B2 (ja) 不溶化材の選別方法
JP5836096B2 (ja) 土工材料
JP5629105B2 (ja) ふっ素汚染土壌のふっ素不溶化材及びそれを用いたふっ素汚染土壌のふっ素不溶化方法
JP6385818B2 (ja) セメント添加剤及びセメント組成物
JP6536215B2 (ja) 地盤改良材及び地盤改良方法
JP6479461B2 (ja) セメント添加剤及びセメント組成物
JP6204099B2 (ja) 地盤改良方法
JP6465604B2 (ja) 不溶化スラリー
JP2016175966A (ja) 中性固化材及び固化処理方法
JP6587114B1 (ja) 重金属等汚染対策材及び当該汚染対策材を用いた重金属等汚染対策工法

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150414

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150427

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5748015

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250