JP5735595B2 - 油圧装置 - Google Patents

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Description

本発明は、正逆両方向に駆動可能なポンプによって油圧シリンダユニットを駆動し、油圧シリンダユニットのピストンロッドを往復移動させる油圧装置に関する。
油圧シリンダにて被検体を振動させる振動試験装置としては、特許文献1のような、固定容量ポンプとサーボバルブを用いたものが利用される。このような振動試験装置は、大荷重を被検体に加えつつ、高い周波数で被検体を振動させることが可能である。サーボバルブを使用する油圧振動試験装置の回路図の一例を図5に示す。
図5に示される油圧振動試験装置101は、ポンプユニット110、作動油タンク120、油圧シリンダユニット130、サーボバルブ140、及び加振テーブル150を有する。加振テーブル150の上にはワークWが固定されており、加振テーブル150を往復移動させることによりワークWを加振する。
ポンプユニット110は、モータ112によって固定容積型のポンプ本体111を駆動するものであり、作動油タンク120とサーボバルブ140との間に配置されている。なお、モータ112の回転方向は一方向であり、正転のみが可能となっている。また、モータ112の回転数は略一定に保たれる。ポンプユニット110は、作動油タンク120から作動油をサーボバルブ140に送るのみの機能を有し、且つその流量は略一定に保たれる。
シリンダユニット130は、スリーブ131と、このスリーブ131内で移動可能なピストン132と、ピストン132の一面からスリーブ131の外部に突出するピストンロッド133とを有する。ピストンロッド133の先端には、加振テーブル150が固定されている。スリーブ131の内部は、ピストン132によって第1圧力室131aと第2圧力室131bに分けられている。第1圧力室131a及び第2圧力室131bには、作動油が封入されている。また、第1圧力室131a及び第2圧力室131bは、配管161、162を介して夫々サーボバルブ140に接続されている。
サーボバルブ140は、ポンプユニット110から送られる作動油を配管161、162のいずれに送るかを切り換えると共に、配管に送られる作動油の油圧を制御する為に使用されている。また、サーボバルブ140は作動油が送られない配管を作動油タンク120に接続する。上記のサーボバルブ140の切替動作及び油圧調整動作は、コントローラ102によって制御される。
ポンプユニット110から送られる作動油が配管161に送られるようにすると、第1圧力室131aに作動油が供給され、第1圧力室131aの内圧が上昇する。これにより、ピストン132は第2圧力室131bに向かって押し下げられ、加振テーブル150が降下する。この時、第2圧力室131b内の作動油は、配管162及びサーボバルブ140を介して作動油タンク120に戻される。一方、ポンプユニット110から送られる作動油が配管162に送られるようにすると、第2圧力室131bに作動油が供給され、第2圧力室131bの内圧が上昇する。これにより、ピストン132は第1圧力室131aに向かって押し上げられ、加振テーブル150が上昇する。この時、第1圧力室131a内の作動油は、配管161及びサーボバルブ140を介して作動油タンク120に戻される。
なお、図5に示されるように、ポンプユニット110からサーボバルブ140に向かう配管163と、サーボバルブ140から作動油タンク120に向かう配管164とは、バイパス管165を介して連結している。ポンプユニット110が供給する作動油の全てが油圧シリンダユニット130に向かうことは無く、一部はこのバイパス管165を介して作動油タンク120に戻される。なお、配管163及び164内での作動油の逆流を防止するため、各配管には夫々逆止弁166、167が設けられている。
このように、サーボバルブ式の振動試験装置においては、コントローラ102がサーボバルブ140を制御して、第1圧力室131aと第2圧力室131bのどちらに作動油を送るかを周期的に切り換えることによって、加振テーブル150を往復移動させる。サーボバルブ式の油圧振動試験装置においては、高圧、大流量で循環する作動油の一部を、サーボバルブ140によって油圧シリンダユニット130に送るものであるため、第1圧力室131aと第2圧力室131bのどちらに作動油を送るかを切り換えると、作動油が送られる圧力室の圧力は瞬時に高圧に上昇し、タイムラグを生じることなく加振テーブル150の移動方向が切り換わる。このため、高い周波数で加振テーブルを加振することが可能である。
加振テーブル150には、加速度センサ103が設けられており、コントローラ102は加速度センサ103の検出結果に基づいて、加振テーブル150の変位、速度又は加速度を演算し、所望の変位、速度又は加速度波形で加振テーブル150が振動するように、サーボバルブ140を制御することが可能である。
特開2000−2617号公報
上記のようなサーボバルブを使用した油圧アクチュエータにおいて、所望の圧力の作動油を油圧シリンダに供給するためには、流量が十分に大きいポンプを連続駆動させる必要がある。このため、このようなポンプを使用する振動試験装置によるエネルギの消費量は、被検体の加振に必要なエネルギよりもはるかに大きなものとなり、無駄なエネルギが消費されていた。また、そのようなポンプによって作動油を循環させるためには大容量の作動油タンクを必要としていた。
本発明は上記の問題を解決するためになされたものであり、大型のポンプや作動油タンクを必要とせず、高周波で駆動可能な油圧装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明の一実施形態に係る油圧装置は、第1吸排口と第2吸排口とを有する反転作動可能な油圧ポンプと、ピストンと、ピストンによって内部空間が第1圧力室と第2圧力室に区切られるスリーブと、ピストンに連結されると共に先端がスリーブの外部に突出するピストンロッドとを備えた油圧シリンダユニットと、第1圧力室と第1吸排口とを接続する第1配管と、第2圧力室と第2吸排口とを接続する第2配管とを有し、油圧ポンプが反転作動することによって第1圧力室及び第2圧力室に交互に油圧を掛けてピストンを往復駆動させる油圧装置であり、第1配管と第2配管とを連通させるバイパス管と、バイパス管の中途に設けられ、第1圧力室及び第2圧力室に所定の圧力を加えるアキュムレータとをさらに有し、所定の圧力の大きさが、油圧シリンダユニットの駆動に必要な最低圧力よりも大きく設定されている。
本発明の一実施形態に係る油圧装置においては、正逆両方向に駆動されるポンプを使用し、このポンプを油圧シリンダユニットにサーボバルブを介さずに直接接続して油圧シリンダユニットを駆動する。このように構成された油圧装置においては、ポンプから出力される作動油の流量及び方向に応じて油圧シリンダユニットが駆動されるものであるため、サーボバルブ式の油圧装置に使用されるような大型のポンプや作動油タンクを必要としない。また、上記の理由により、このような油圧装置によるエネルギの消費量はさほど大きいものとはならないため、サーボバルブ式の油圧装置と比較してエネルギ消費量を大幅に抑えることが可能となる。
サーボモータによって正逆両方向に駆動されるポンプにおいては、ポンプの駆動方向を反転させる際に作動油の圧力が低下し、この圧力が十分に上昇するまでに数10ミリ秒程度のタイムラグが発生するという特徴がある。このため、単にポンプを油圧シリンダユニットに接続したのみの構成であれば、ポンプの駆動方向を反転させて加振テーブルの移動方向を切り換える時に、上記のタイムラグが発生し、その間上記加振テーブルを動かすことができない。このため、このタイムラグが無視できない影響を及ぼすような高周波数(数10Hz以上)で被検体を振動させることができない。しかしながら、本発明においては、アキュムレータがバイパス管を介して油圧シリンダユニットの第1圧力室と第2圧力室に背圧を加えているため、ポンプの駆動方向を反転したとしても作動油の圧力の低下は殆ど発生せず、上記のタイムラグは極めて小さなものとなる。このため、本発明の振動試験装置においては、高周波で被検体を振動させることが可能となる。
本発明の実施の形態の振動試験装置の回路図である。 本発明の実施の形態の振動試験装置において、被検体に静荷重を加えるための構成を示した図である。 本発明の実施例における加振テーブルの加速度及び変位をプロットしたグラフである。 比較例における加振テーブルの加速度及び変位をプロットしたグラフである。 サーボバルブを使用する従来の油圧式振動試験装置の回路図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。図1は本実施形態の振動試験装置の回路図である。図1に示されるように、本実施形態の振動試験装置1は、ポンプユニット10、作動油タンク20、油圧シリンダユニット30、加振テーブル50及びアキュムレータ70を有しており、加振テーブル50を上下に移動してその上に固定された被検体Wを加振するものである。
ポンプユニット10は、ポンプ本体11とサーボモータ12とを有する。サーボモータ12は、サーボアンプ4から出力される交流電流によって駆動されるようになっており、その駆動軸12aを正逆両方向へ回転させることができ、且つ、駆動軸12aの回転数を精密に調整できるようになっている。なお、サーボモータ12は、高出力で高い繰り返しレートの反転駆動が可能な低慣性ACサーボモータである。
また、ポンプ本体11は、第1吸排口11aから第2吸排口11bへ、或いは第2吸排口11bから第1吸排口11aへ作動油を送ることが可能なピストンポンプである。そして、サーボモータ12によってポンプ本体11を駆動することによって、ポンプ本体11が供給する作動油の流量及び方向を変化させることができる。例えば、サーボモータ12を一定の周期で往復駆動させると、第1吸排口11aと第2吸排口11bとの間を流れる作動油の流量及び方向は周期的に変化する。
シリンダユニット30は、スリーブ31と、このスリーブ31内で移動可能なピストン32と、ピストン32の一面からスリーブ31の外部に突出するピストンロッド33とを有する。ピストンロッド33の先端には、加振テーブル50が固定されている。スリーブ31の内部は、ピストン32によって第1圧力室31aと第2圧力室31bに分けられている。第1圧力室31a及び第2圧力室31bには、作動油が封入されている。また、第1圧力室31a及び第2圧力室31bは夫々、配管61、62を介してポンプ本体11の第1吸排口11aと第2吸排口11bに接続されている。なお、配管61、62としては、加振テーブル50を移動させる際に発生する作動油の圧力上昇(数10MPa程度)に耐えられる(弾性変形を起こさない)高圧ホースなどが使用される。
作動油タンク20は、夫々逆止弁63、64を介して第1圧力室31a及び第2圧力室31bに接続されている。各逆止弁63、64は、夫々第1圧力室31a及び第2圧力室31bの内圧が作動油タンク20内の油圧(大気圧)よりも小さくなったときに開き、作動油タンク20から作動油を供給する。本実施形態においては、振動試験装置1に油圧シリンダユニット30を取り付け、第1圧力室31a及び第2圧力室31bに作動油を充填する際に、逆止弁63、64が開いて作動油タンク20から各圧力室31a、31bに作動油が移動する。
具体的には、第1圧力室31a及び第2圧力室31bには、エア抜きのための図示しないバルブが設けられており、第1圧力室31aのバルブを開け、且つ第2圧力室31bのバルブを閉じた状態で、第2吸排口11bから第1吸排口11aに作動油及びエアが送られるようポンプユニット10を駆動する。すると、第2圧力室31b及び配管62内のエアが配管61を介して第1圧力室31aのバルブから抜ける。そして、第2圧力室31bの圧力が大気圧未満に低下するので、逆止弁64が開いて作動油が配管62、61を介して第1圧力室31aに充填される。
作動油が第1圧力室31aに充填された後、第1圧力室31aのバルブを閉じ、第2圧力室31bのバルブを開け、第1吸排口11aから第2吸排口11bに作動油が送られるようポンプユニット10を駆動する。すると、第2圧力室31b及び配管62内のエアが第2圧力室31bのバルブから抜け、また、ピストン32が上昇して第1圧力室31a側に充填されている作動油が配管61に押し出される。ピストン32が上死点まで上昇すると、第1圧力室31a及び配管61内の作動油の圧力が大気圧未満となり、逆止弁63が開いて作動油が第2圧力室31bに移動する。第2圧力室31bに作動油が充填された後、第2圧力室31bのバルブを閉じる。
以上説明した振動試験装置1において、加振テーブル50を振動させる機構について以下に説明する。加振テーブル50を上昇させる際は、作動油が第1吸排口11aから第2吸排口11bに移動するようにポンプユニット10を駆動する。すると、作動油が配管62を介して第2圧力室31bに供給され、ピストン32が第1の圧力室31a側に押し込まれ、ピストンロッド33及び加振テーブル50が上昇する。第1圧力室31a内の作動油は、ピストン32の移動に伴って配管61を介してポンプユニット10に移動し、ポンプユニット10から配管62を介して第2圧力室31bに送られる。
加振テーブル50を降下させる際は、作動油が第2吸排口11bから第1吸排口11aに移動するようにポンプユニット10を駆動する。すると、作動油が配管61を介して第1圧力室31aに供給され、ピストン32が第2の圧力室31b側に押し込まれ、ピストンロッド33及び加振テーブル50が降下する。第2圧力室31b内の作動油は、ピストン32の移動に伴って配管62を介してポンプユニット10に移動し、ポンプユニット10から配管61を介して第1圧力室31aに送られる。
図1に示されるように、本実施形態の振動試験装置1の加振テーブル50には加速度センサ3が取り付けられている。コントローラ2は、加速度センサ3の検出結果に基づいて加振テーブル50の変位、速度、又は加速度を演算し、この演算結果に基づいてサーボアンプ4に与える目標値を設定し、これをサーボアンプ4に送る。サーボアンプ4は、電源5から供給される電力から、コントローラ2が指定する目標値に基づいて設定される周期及び振幅を有する交流電流を生成し、これをサーボモータ12に出力する。これによって、例えば所定の変位、速度、或いは加速度振幅で加振テーブル50を加振することができる。なお、加速度センサ3の代わりに、変位センサ或いは速度センサを使用しても良い。
このように、本実施形態においては、正逆両方向に駆動可能なポンプユニット10によって作動油を油圧シリンダユニット30の第1圧力室31a又は第2圧力室31bに供給することにより、加振テーブル50を上下方向に移動させて、その上に固定された被検体Wを振動させるようになっている。
さらに、本実施形態の振動試験装置1は、配管61と62とをバイパスするバイパス管65と、バイパス管65の中途に設けられたアキュムレータ70とを有する。アキュムレータ70は、その内部に所定の圧力の窒素ガス等のガス層が形成されている圧力容器であり、配管61及び62を介して油圧シリンダユニット30の第1圧力室31a又は第2圧力室31bを加圧する。
バイパス管65及びアキュムレータ70を備えない構成においては、作動油が供給されない側の配管(加振テーブル50の上昇時においては配管61、降下時においては配管62)は、大気圧に近い程度の低い圧力となっている。そのため、加振テーブル50の上昇と降下が切り換わった直後は、作動油が供給される側の配管及び圧力室の圧力をこの低い圧力からピストン32を移動できるだけの高い圧力(10〜数10MPa)にするまでに、数10ミリ秒程度の時間を要する。この期間は、加振テーブル50が移動しないタイムラグとなる。このため、加振の周期に対して、このタイムラグが無視できない大きさとなる為、数10Hz以上の高い周波数で加振テーブル50を加振することはできなかった。
本実施形態の振動試験装置1においては、作動油が供給される側の配管及び圧力室の圧力が上記高い圧力を維持できるよう、アキュムレータ70が加圧を行っているため、加振テーブル50の上昇と下降が切り換わった直後であっても、作動油が供給される側の配管及び圧力室の圧力は十分に高く保たれている。このため、アキュムレータ70が無い構成におけるタイムラグは殆ど発生せず、数10Hz以上の周波数で加振テーブル50を加振可能である。なお、タイムラグをできる限り小さくするため、アキュムレータ70のガス層の圧力、すなわちアキュムレータ70が作動油に加える圧力の大きさは、ピストン32の移動に必要な最低圧力よりも大きくなるよう設定されている。また、バイパス管65としては、高圧ホースなど、アキュムレータ70が作動油に加える圧力に十分耐えられるものが使用される。
また、ポンプユニット10のポンプ本体11はピストンポンプである為、駆動時に脈動を生じるが、本実施形態においては、ポンプユニット10と油圧シリンダユニット30との間にアキュムレータ70が設けられており、このアキュムレータ70によって脈動が吸収される。この特徴は、図2(a)に示される様な、フレーム52と加圧テーブル50との間で被検体Wを挟み込んで加振テーブル50を上昇させ、被検体Wに上下方向の圧縮静荷重を加える圧縮試験を行う際に有用である。上記特徴は同様に、図2(b)に示されるような、加振テーブル50及びフレーム52’に取り付けられた治具53、54を被検体に固定して加振テーブル50を降下させ、被検体Wに上下方向の引張静荷重を加える引張試験を行う際にも有用である。
また、図2(a)及び(b)の構成のように、フレームと加振テーブルとの間に被検体Wを配置し、加振テーブルを往復移動させて被検体Wに加える荷重を周期的に変動させるような繰り返し荷重試験を行うことも可能である。その場合は、フレーム又は加振テーブルにロードセルなどの荷重センサを設け、コントローラ2がこの荷重センサの計測結果に基づいてポンプユニットを制御する構成とすることも可能である。例えば、被検体Wに加える荷重の振幅が一定となるように被検体Wに繰り返し荷重を加える、いわゆる疲労試験を行うことが可能である。
次に、以上説明した本実施形態の振動試験装置1にて振動試験を行った結果及び、アキュムレータを備えない振動試験装置にて振動試験を行った結果について説明する。図3は、本実施形態の振動試験装置1(実施例)にて、サーボモータ12を軸転角が周波数50Hzの正弦波形となるよう反転駆動させたときの加速度及び変位をプロットしたグラフである。また、図4は、アキュムレータを備えない振動試験装置(比較例)にて、サーボモータ12を軸転角が周波数50Hzの正弦波形となるよう反転駆動させたときの加速度及び変位をプロットしたグラフである。なお、実施例の振動試験装置と比較例の振動試験装置とでは、アキュムレータの有無以外の差異は無く、また、サーボアンプ4からサーボモータ12に送られる交流電流の振幅及び周波数は、実施例と比較例との間で差異は無い。
図3に示されるように、実施例においては加速度及び変位の波形は正弦波状を示しており、ワークWが50Hzで振動していることが分かる。一方、図4に示されるように、比較例においては、加速度波形は正弦波から大きく崩れており、またその振幅も実施例の10分の1未満である。そして、比較例においては、ワークWの変位は殆ど変化していない。
このように、本実施形態の振動試験装置は、高い周波数で被検体を加振することができる。
1 振動試験装置
2 コントローラ
3 加速度センサ
4 サーボアンプ
5 電源
10 ポンプユニット
11 ポンプ本体
11a 第1吸排口
11b 第2吸排口
12 サーボモータ
20 作動油タンク
30 油圧シリンダユニット
31 スリーブ
31a 第1圧力室
31b 第2圧力室
32 ピストン
33 ピストンロッド
50 加振テーブル
65 バイパス管
70 アキュムレータ

Claims (8)

  1. 第1吸排口と第2吸排口とを有する反転作動可能な油圧ポンプと、
    ピストンと、該ピストンによって内部空間が第1圧力室と第2圧力室に区切られるスリーブと、前記ピストンに連結されると共に先端が前記スリーブの外部に突出するピストンロッドとを備えた油圧シリンダユニットと、
    前記第1圧力室と前記第1吸排口とを接続する第1配管と、
    前記第2圧力室と前記第2吸排口とを接続する第2配管と、
    を有し、前記油圧ポンプが反転作動することによって前記第1圧力室及び前記第2圧力室に交互に油圧を掛けて前記ピストンを往復駆動させる油圧装置であって、
    前記第1配管と前記第2配管とを連通させるバイパス管と、
    前記バイパス管の中途に設けられ、前記第1圧力室及び前記第2圧力室に所定の圧力を加えるアキュムレータと、をさらに有し、
    前記所定の圧力の大きさが、前記油圧シリンダユニットの駆動に必要な最低圧力よりも大きく設定されていることを特徴とする油圧装置。
  2. 前記油圧ポンプがピストンポンプであることを特徴とする請求項1に記載の油圧装置。
  3. 前記油圧ポンプを駆動するサーボモータをさらに有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の油圧装置。
  4. センサと、前記サーボモータを制御するコントローラとをさらに有し、
    前記コントローラが、前記センサの検出結果に基づいて前記サーボモータを制御することを特徴とする請求項3に記載の油圧装置。
  5. 前記センサが、前記ピストンロッドの変位、速度或いは加速度を計測するセンサを含み、
    前記コントローラが、前記センサの検出結果に基づいて前記ピストンロッドが所定の変位、速度或いは加速度で駆動されるよう前記サーボモータを制御する
    ことを特徴とする請求項4に記載の油圧装置。
  6. 前記センサが、前記被検体に加わる荷重を計測する荷重センサを含み、
    前記コントローラが、前記センサの検出結果に基づいて、前記被検体に加わる荷重が所定の波形に従って変化するよう前記油圧シリンダユニットを制御する
    ことを特徴とする請求項4に記載の油圧装置。
  7. 機械試験装置の駆動用である、
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の油圧装置。
  8. 前記機械試験装置は、以下の(イ)〜(ニ)のいずれかの試験を行うものである、
    (イ)被検体に上下方向の圧縮静荷重を加える圧縮試験
    (ロ)被検体に引張静荷重を加える引張試験
    (ハ)被検体に加える荷重を周期的に変動させる繰り返し荷重試験
    (ニ)被検体に加える変動荷重の振幅が一定となるように被検体に繰り返し荷重を加える疲労試験
    ことを特徴とする請求項7に記載の油圧装置。
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