JP5721440B2 - Led点灯装置及びヘッドランプ用led点灯装置 - Google Patents

Led点灯装置及びヘッドランプ用led点灯装置 Download PDF

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Description

この発明は、車載ヘッドランプやテールランプ等の光源として使用するLED(発光ダイオード;Light Emitting Diode)を点灯させるLED点灯装置及びヘッドランプ用LED点灯装置に関するものである。
近年、車載ヘッドランプやテールランプ用の光源としてLEDが使用され始めている。しかしながら、未だに発光効率が低く、ヘッドランプ用として充分な発光量を確保するには、放電灯式ヘッドランプと同等な投入電力が必要であり、当該ヘッドランプにおいて、LED及び点灯用電源による消費電力は放電灯と同程度に大きい。従って、現段階では、LED及び点灯電源の発熱対策や省エネルギーの観点から両者の消費電力を低減する必要がある。なお、この課題は、テールランプ用の光源としてLEDを使用した場合であっても同様である。
また、少ない点灯電力でLEDの発光量を視覚的に高くみせる手法としては、人の視覚において、ピーク電流通電時の明るさが当該光源の明るさとして認識されるため、ピーク電流の大きな光源が明るく感じられることを利用して、数字や文字等を表示するディスプレイにLEDや蛍光表示管を使用する構成において、個々のセグメント(LEDや蛍光表示管の1発光素子)に対してDC定格電流を超える短時間の大電流パルスの通電(点灯)と非通電(消灯)を、ちらつきとして視認されないように高速で繰り返して平均電力を定格電力以内にする点灯方式が一般的である。
このようなパルス点灯を行う技術として、照明用のLEDにパルス電流を通電して点灯するものが、下記の先行文献に記載されている。例えば、特許文献1では、ステップアップ電源のスイッチング素子がオンのときにコイルに蓄えられるエネルギーを可変として、LED点灯用の任意の出力電流を得ている。これを実現するため、特許文献1に記載される装置は、交流電源を電源として出力電流を当該交流電源の周期より長い時間平均化し、当該平均化出力電流が目標の電流値となるように、ステップアップ電源のスイッチング素子がオンのときに通電される電流値を適宜制御している。
また、特許文献2では、ステップアップ電源のスイッチング素子がオンのときにコイルに蓄えられるエネルギーを一定にして、LED点灯用の任意の出力電流を得ている。特許文献2に記載の回路は、携帯機器の直流電源を電源として出力電流を平均化し、当該平均化出力電流が目標の電流値となるようにステップアップ電源のスイッチング素子のオン、オフを継続する時間とオフを保つ時間との比率を変えて間欠動作させて制御している。
特開2001−313423号公報 特開2002−203988号公報
ヘッドランプ用の光源は明るさと発光色が規定されており、適切な発光色を得るためには、LEDに通電する電流を特定の値にする必要がある。しかしながら、特許文献1に記載される装置では、コイルに蓄えるエネルギーを可変としてLEDに通電する電流を変化させるため、当該通電電流量によって発光色が変わってしまい、LEDを光源とするヘッドランプ用の点灯電源としては好ましくないという課題があった。
なお、一般的な照明用の光源でちらつき(フリッカ)が認識されないのは、点灯周波数が200Hz以上であるとされている。これを鑑みると、特許文献2の回路においても、フリッカが視認されない点灯周波数で点灯させていると予想される。しかし、光を物体に照射する光学系では、同様な点灯周波数であっても、被照明物が断続的に見えるストロボ現象が現れ、上記フリッカが視認されやすい。例えば、走行中に前方を照らし出す(高速で移動する物体を照明する)ヘッドランプでは、前述した200Hzの点灯周波数では上記ストロボ現象が顕著に表れるため、光源としては不十分であり、さらに高い周波数で点灯させる必要がある。
さらに、特許文献2では、スイッチング素子のスイッチング動作1回ごとにコイルに蓄えるエネルギーを一定にしてスイッチング動作1回ごとのLED通電電流を一定にする。この点灯方式は、通電電流の変化によってLEDの発光色を変化させないようにするには有効である。しかしながら、LEDを高い周波数で点滅点灯すべく、スイッチング素子のオンオフを繰り返すタイミングと、LEDを消灯すべく、スイッチング素子のオフを保持するタイミングとにおいて生じる、点滅点灯した明るい状態と消灯した暗い状態との光の差若しくは光の変動(フリッカ)を、車載ヘッドランプに対応させて目立たなくすることが考慮されていない。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、簡易な構成で部品点数を削減でき、視覚的な明るさを保ちながら消費電力を低減し、フリッカを認識させない、あるいは発光色と明るさをそれぞれ所定値に保つことができるLED点灯装置及びヘッドランプ用LED点灯装置を得ることを目的とする。
この発明に係るLED点灯装置は、直流電源にインダクタを介して接続した複数のLEDを直列に接続したLED回路と、インダクタに流れる電流を制御するスイッチング素子を備え、スイッチング素子をオンして直流電源からインダクタに電流を通電した後、スイッチング素子をオフすることによって発生するパルス状の電流を、当該インダクタからLED回路に出力して、当該LED回路を点灯する構成のLED点灯装置であって、スイッチング素子に流れるパルス状の電流に対応した電圧値と第1の基準電源電圧値とを入力し、スイッチング素子の動作期間を調整することによって、LED回路に流れるパルス状の電流のピーク値を第1の基準電源電圧値に対応した電流値に保つように制御する第1の制御部と、LED回路に流れるパルス状の電流の平均値に対応した電圧値と第2の基準電源電圧値とを入力し、スイッチング素子の動作周期を調整することによって、LED回路に流れるパルス状の電流の平均値を第2の基準電源電圧値に対応した電流値に保つように制御する第2の制御部とを備えるものである。
この発明によれば、所定の周期でスイッチング素子をオンオフ制御する簡易な回路でLED点灯装置を実現することができ、部品点数の削減が可能である。また、LEDをパルス状の電流で点灯するために直流で点灯するときより視覚的に明るく点灯することができるため、同等と感じる明るさであれば、消費電力を直流点灯での消費電力より低くすることができる。さらに、パルス状の電流値を保ちながら平均電流値を変化させれば、発光色を所定値に保ちながら明るさを変えることができる。逆に平均電流値を保ちながらパルス状の電流値を変化させれば、明るさを保ちながら発光色を変えることができる。なお、当パルス状の電流による点灯は、スイッチング素子のオンオフによる高速な周期で繰り返されるため、フリッカを認識されることがない。
この発明の実施の形態1によるLED点灯装置の構成を示す回路図である。 図1中のLED点灯装置の各構成回路の出力波形を示す図である。 この発明の実施の形態2によるLED点灯装置の構成を示す回路図である。 図3中のLED点灯装置の各構成回路の出力波形を示す図である。 この発明の実施の形態3によるLED点灯装置の構成を示す回路図である。 この発明の実施の形態4によるLED点灯装置の構成を示す回路図である。 この発明の実施の形態5によるLED点灯装置の構成を示す回路図である。 この発明の実施の形態6によるLED点灯装置の構成を示す回路図である。 図8中のLED点灯装置の各構成回路の出力波形を示す図である。
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるLED点灯装置の構成を示す回路図である。図1において、LED点灯電源1は、LED2−1〜2−n、誤差増幅器3、発振器(VCO;Voltage Controlled Oscillator)4、フリップフロップ5、コンパレータ6、スイッチングトランジスタ7、チョークコイルL1(インダクタ)及び電源電圧Viの直流電源8を備える。LED2−1〜2−nは直列に接続されたn個のLEDからなるLED回路(以下、LED直列回路と称す)を構成し、端部のLED2−1のアノードがチョークコイルL1の一端に接続しており、もう一方の端部のLED2−nのカソードがシャント抵抗R2を介して接地されている。
誤差増幅器3は、反転入力端子がLED2−nのカソードに抵抗R0を介して接続しており、目標電流を与える基準電源Vtが非反転入力端子に接続し、出力端子が発振器4に接続するとともに、コンデンサC0を介して反転入力端子と抵抗R0の接続点に出力端子が接続している。発振器4は、誤差増幅器3から印加される電圧値に応じた発振周波数の矩形波を生成してフリップフロップ5のセット端子Sに出力する。誤差増幅器3及び発振器4が周期決定手段を構成する。
フリップフロップ5(以下、FF5と略称する)は、セット端子Sが発振器4の出力端子に接続し、リセット端子Rがコンパレータ6の出力端子に接続しており、出力端子Qがスイッチングトランジスタ7のゲート端子に接続している。FF5は、セット端子Sに立ち上がりエッジが入力されると、出力端子Qの電位をハイレベルとし、リセット端子Rに立ち上がりエッジが入力されると、出力端子Qの電位をロウレベルとする。なお、FF5としては、RSフリップフロップに限定されるものではなく、スイッチングトランジスタ7のオンオフを保持する2つの安定出力状態を有する回路であればよい。
コンパレータ6は、所定の電流値を与える基準電源Vcが反転入力端子に接続し、非反転入力端子がスイッチングトランジスタ7のソース端子とシャント抵抗R1との接続点に接続し、出力がFF5のリセット端子Rに接続している。上述したFF5及びコンパレータ6が点灯手段を構成する。
スイッチングトランジスタ(スイッチング素子)7は、電界効果トランジスタ(FET)から構成され、ゲート端子がFF5の出力端子Qに接続し、ドレイン端子がチョークコイルL1とLED直列回路との接続点に接続し、ソース端子がシャント抵抗R1を介して接地されており、オンオフのスイッチングによって直流電源8からチョークコイルL1への電流の通電を制御する。
スイッチングトランジスタ7がオン状態になると、直流電源8の電圧ViがチョークコイルL1に印加され、直流電源8からチョークコイルL1へ電流が通電される。一方、スイッチングトランジスタ7がオフ状態になると、チョークコイルL1から流出したパルス状の出力電流Io(ピーク電流)がLED直列回路に供給されてLED2−1〜2−nが点灯する。なお、スイッチングトランジスタ7、直流電源8及びチョークコイルL1からステップアップ電源(電源供給部)が構成される。
次に動作について説明する。
LED2−1〜2−nの直列回路に流れるパルス状の出力電流Ioは、抵抗R0及びコンデンサC0を用いた積分器を兼ねる誤差増幅器3によって平均化処理される。誤差増幅器3は、当該平均化処理した電流Iaの値と基準電源Vtからの目標電流値とを比較し、両者の誤差を増幅した電圧を発振器4に印加する。
発振器4では、誤差増幅器3の出力電圧に応じた発振周波数の矩形波をFF5のセット端子Sに出力する。ここで、発振器4は、平均電流Iaの値が目標電流値よりも高ければ発振周波数を下げ、目標電流値よりも低ければ発振周波数を上げる。FF5は、セット端子Sを介して発振器4から入力した矩形波のエッジタイミングでハイレベル(高電位)となる駆動信号を出力端子Qから出力し、スイッチングトランジスタ7をオンする。
上記構成において、スイッチングトランジスタ7のオンを開始するタイミングを早くあるいは遅くすることで、LED直列回路に通電される平均電流Ia(電力)を任意の値に保つ制御がなされる。つまり、発振器4の発振周波数を任意に操作することにより、スイッチングトランジスタ7のゲート端子に単位時間あたりに通電する回数を増減して、LED直列回路に流れる出力電流Ioの平均値(平均電流Ia)を所定の値に制御する。
また、シャント抵抗R1の両端には、スイッチングトランジスタ7がオンであるとき、チョークコイルL1からスイッチングトランジスタ7のドレイン−ソース間を流れた電流IFETの電流量を表す電圧が生じる。コンパレータ6では、この電流IFETによる電圧値と基準電源Vcの所定電圧値とを比較してシャント抵抗R1に発生する電圧降下が基準電圧Vcの所定電圧値に達したか否かを検出する。
ここで、上記電圧降下が基準電圧Vcの電圧値に達すると、コンパレータ6は、FF5のリセット端子Rにハイレベル(高電位)にする。FF5では、コンパレータ6によってリセット端子Rの電位がハイレベルにされたタイミングで、出力端子Qから出力している駆動信号をロウレベル(低電位)にしてスイッチングトランジスタ7をオフする。
図2は、図1中のLED点灯装置の各構成回路の出力波形を示す図であり、図2(a)は発振器(VCO)4の出力電圧波形、図2(b)はFF5の出力電圧波形、図2(c)はチョークコイルL1とスイッチングトランジスタ7に流れる電流IFETの波形、図2(d)は出力電流Ioの波形を示している。図2(a)(b)に示す例では、発振器4から入力した矩形波の立ち上がりエッジのタイミングで、FF5がハイレベル(高電位)となる駆動信号を出力端子Qから出力する。
スイッチングトランジスタ7は、FF5からの駆動信号がハイレベルの間にオン状態となり、ロウレベル(低電位)になるとオフ状態となる。このオンオフ期間において、図2(c)に示すようなピーク値を有するパルス状の電流IFETがコイルL1からドレイン−ソース間に流れる。なお、図2(c)中の破線の比較値は基準電源Vcの電圧であり、この比較値とシャント抵抗R1に発生した電流IFETの電流量を表す電圧とがコンパレータ6によって比較される。
出力電流Ioは、図2(b)(d)に示すように、スイッチングトランジスタ7がオフになったとき、チョークコイルL1からLED直列回路へ流れるパルス状の電流である。また、スイッチングトランジスタ7をオンオフする周期を一定にすると1周期でチョークコイルL1に蓄えられるエネルギーは一定であるので、図2(c)(d)に示すように、スイッチングトランジスタ7をオフしたタイミングで、チョークコイルL1から流出する出力電流Ioの先頭のピーク電流は、スイッチングトランジスタ7をオンしたタイミングで終末に流れる電流IFETのピーク電流と等しい。
なお、図2(d)中に破線で示した平均電流Iaの値は、誤差増幅器3の積分器によって出力電流Ioを平均化処理した電流値である。この平均電流Iaの値と基準電源Vtからの目標電流とが誤差増幅器3により比較され、平均電流Iaの値が一定になるように制御される。
LED直列回路に印加される電圧に変化がなく、出力電流Ioの値を一定に制御する(出力電力を一定にする)場合、電源電圧が高ければ短時間で所定のパルス状電流IFETの値に到達するので通電幅を狭くして、電源電圧が低ければ所定のパルス状電流IFETの値に到達するまでに長時間を要するので通電幅を広くする。
そこで、誤差増幅器3の目標電流値とコンパレータ6の基準電源Vcを適切に設定してスイッチングトランジスタ7をオンする時間を調整し、パルス状の電流IFETを一定に保つことによって、LED直列回路に流れる出力電流Ioのピーク電流が一定となる。
上記周期の1サイクルあたりの出力電力は、(チョークコイルL1のインダクタンス×パルス状電流IFETの2乗)/2で求められる。従って、パルス状電流IFETを一定にすれば、サイクル数と出力電力とは比例することから、繰り返し動作の周期(図2(a)に示す発振器4の出力矩形波の周期)を任意の周期に制御することにより出力電力を制御できる。なお、LED点灯装置1の出力極性は、電源電圧と同極性でも、電源電圧の極性を反転した極性でも構わない。
このようにパルス状電流IFETの値を一定にすることで、出力電流Ioのピーク電流を一定としながらもLED直列回路に印加される電圧が高いときは出力電流Ioの通電幅が狭くなり、上記電圧が低いときは通電幅が広くなる。これにより、実施の形態1では、特にフィードバック制御を実施することなく、出力電流Ioの1パルスあたりの出力電力を概ね一定に制御できる。
なお、一般的な照明用の光源でちらつき(フリッカ)が認識されないのは、点灯周波数が200Hz以上であるとされている。しかしながら、車輌用ヘッドランプは、高速走行下でも用いられるため、ストロボ現象が顕著に現れやすく、さらに高い周波数で点灯させる必要がある。そこで、この実施の形態1では、LED回路を1KHz以上、好ましくはスイッチング素子及びインダクタの発する音が可聴範囲を超える20KHzからスイッチング素子の扱いが容易な範囲である1MHz以下で点灯する。この実施の形態1においては、インダクタが出力する非方形波である三角波をLED回路に出力し、そのインダクタに通電する電流をインダクタに対して直列に接続されたスイッチング素子でコントロールすることにより、上記高い周波数でのLED回路の点灯を安価な回路で達成している。
また、この実施の形態1に示すLED点灯装置を複数用いて1台の車輌用ヘッドランプを構成する場合、例えば、左右のヘッドランプに用いられるLED回路を、この実施の形態1によるLED点灯装置で構成する場合、あるいは、左右のヘッドランプを構成する複数のLED回路をこの実施の形態1によるLED点灯装置を複数用いて点灯する場合、それら複数のLED回路の明るさや発光色のばらつきが顕在化しやすいが、この実施の形態1では、個々に明るさと発光色が調整できるため、当該ばらつきを認識され難くすることができる。
以上のように、この実施の形態1では、LED点灯装置1を図1に示すように構成し、所定の繰り返し周期で、1パルスごとにピーク電流(出力電流Io)の高い電流を供給してLED2−1〜2−nを点灯する。これによって、出力電流Ioのピーク電流が一定であることからLEDの発光色を一定にすることができ、また発光色を問わなければ出力電流Ioのピーク電流を高くすることにより、LEDの見かけ上の発光量(明るさ)を高くすることができる。さらに、発振器4の発振周波数を操作して繰り返し周期を早くすることにより、LEDの点灯、消灯の1サイクルが高速化され、ちらつき(フリッカ)を視認されないようにすることが可能である。
また、上記実施の形態1では、規定電流における発光色が同等なLEDを、当該同等な発光色で点灯させる場合を示したが、通電電流によってLEDの発光色が変化することを利用すれば、特定の通電電流で発光色が異なるLEDであっても、通電電流を適切に選定することにより、所望の発光色で点灯させることが可能である。
例えば、LEDの量産技術は日々進歩しているものの、現時点においては、まだLEDヘッドランプはLED単体での発光量が少ないため、車輌1台あたりに複数のLEDを用いて構成することが必要である。また、LED毎の発光量と発光色のばらつきは正規分布的に存在し、LEDヘッドランプに用いる複数のLEDは、当該分布の中から特定電流値(規定電流値)における発光量と発光色が同等な複数のLEDを選別して用いる必要がある場合がある。この場合、LEDヘッドランプの製造工程としては、LEDの製造メーカにおいて、規定電流値における発光量と発光色が同等なLEDを選別し、LEDヘッドランプの製造メーカが、そのLEDを当該規定電流値で点灯するLEDヘッドランプとして完成させることが考えられる。
しかしながら、この実施の形態1においては、LEDを規定電流値とは異なる平均電流値とピーク電流値を通電することが可能であり、特に、LEDを複数直列に接続したLED回路を車輌1台あたりに複数用いてヘッドランプを構成する場合に、規定電流値においては発光量と発光色が異なる複数のLED回路を、各LED回路へ通電する平均電流値とピーク電流値とを互いに異ならせて同等の発光量と発光色に近付けることが可能となる。
同様に、規定電流値における発光量と発光色が互いに異なる複数のLED回路を使用しながらも、車輌のヘッドランプとして、規定の発光量と発光色に近付けることが可能となる。
例えば、図1の構成において、コンパレータ6の比較値(電圧Vc)を調節することで、シャント抵抗R1によって検出されたチョークコイルL1とスイッチングトランジスタ7に流れる電流IFETを任意の値に制御できる。なお、比較電圧Vcを変更して通電するパルス状の電流IFETを任意の値に変化させても、LEDの通電電流(出力電流Io)は、誤差増幅器3により平均値(平均電流Ia)を制御すれば、発光量(明るさ)が変化することはない。これにより、ピーク電流を高くして繰り返し動作の周期を長くすることで、発光量(明るさ)を一定に保ちつつ、発光色を変化させることができる。この構成は、後述する実施の形態2〜7においても適用可能である。
さらに、上記実施の形態1において、LEDの通電電流(平均電流Ia)を一定の低電流に制御することにより、DRL(Daytime Running Lamps)用電源として使用できる。例えば、実施の形態1によるLED点灯装置1をLED式のヘッドランプに適用することで、同じ発光色において、通常走行状態の明るい(発光量の高い)点灯と昼間走行用の発光量を絞った減光(DRL)点灯が可能である。
このように、実施の形態1では、専用の部品を追加することなく、DRL対応のLED点灯装置を実現することができる。通常走行状態の点灯から発光量を絞ったDRL点灯状態への切り替え、あるいはその逆の切り替えは、図1の電圧Vtを可変として、例えば不図示の車輌ドライバによるスイッチ操作や、車輌の周囲温度を検出する不図示の照度検出手段の検出結果に応じて、当該電圧Vtの値を変更することにより行うことができる。このとき、図1の電圧Vcを変化させなければ、LEDの発光色を変化させずに発光量を変化させることができる。また、LEDの発光色を変える場合には、図1の電圧Vcを変更するようにしてもよい。図1の電圧Vtの変更や、図1の電圧Vcの変更を行う手段としては、後述する実施の形態7に示す第1の調整手段や、第2の調整手段を用いることができ、これら第1の調整手段や第2の調整手段が電圧Vtや電圧Vcを切り替える目標電圧値を不図示の記憶手段に予め記憶しておけばよい。なお、上述の制御を実施の形態2〜7においても実施すれば、実施の形態2〜7のLED点灯装置も、DRL対応のLED点灯装置とすることができる。
実施の形態2.
図3は、この発明の実施の形態2によるLED点灯装置の構成を示す回路図である。図3に示すように、実施の形態2によるLED点灯装置1Aは、図1に示した構成のうち、チョークコイルL1をオートトランスL2(1次コイルの巻回数n1、2次コイルの巻回数n2)に置き換えている。また、LED点灯装置1Aでは、LED2−1〜2−nの各々に印加される電圧を略均等に配分する素子として抵抗Rb1〜Rbnを各LEDに並列に接続している。なお、スイッチングトランジスタ7、直流電源8及びオートトランスL2からステップアップ電源(電源供給部)が構成される。この他の構成要素については図1と同一若しくはこれに相当するものであるので、同一符号を付して重複する説明を省略する。
次に動作について説明する。
図4は、図3中のLED点灯装置の各構成回路の出力波形を示す図であり、図4(a)は発振器(VCO)4の出力電圧波形、図4(b)はFF5の出力電圧波形、図4(c)は電流IFETの波形、図4(d)は出力電圧波形、図4(e)は出力電流Ioの波形を示している。上記実施の形態1で示した図2と同様に、発振器4から入力した矩形波の立ち上がりエッジのタイミングで、FF5がハイレベル(高電位)となる駆動信号を出力端子Qから出力する(図4(a)(b)参照)。
スイッチングトランジスタ7のオン期間において、図4(c)に示すようなピーク値を有するパルス状の電流IFETが、オートトランスL2の1次コイルからドレイン端子−ソース端子間に流れる。なお、図4(c)中の破線の比較値は基準電源Vcの電圧であり、この比較値とシャント抵抗R1に発生した電流IFETの電流量を表す電圧とがコンパレータ6によって比較される。
出力電流Ioは、図4(e)に示すように、スイッチングトランジスタ7がオフのときに、オートトランスL2の2次コイルから流出してLED直列回路に通電されるパルス状の電流である。なお、スイッチングトランジスタ7がオフしたときにオートトランスL2の2次コイルから流出する出力電流Ioの先頭のピーク電流は、スイッチングトランジスタ7がオンしたタイミングで1次コイルから終末に流れるピーク電流(電流IFET)にオートトランスL2の巻数比(1次コイルの巻回数n1/2次コイルの巻回数n2)を乗じた電流値となる。
図4(e)中に破線で示した平均電流Iaの値は、誤差増幅器3の積分器によって出力電流Ioを平均化処理した電流値である。この平均電流Iaと基準電源Vtからの目標電流とが誤差増幅器3によって比較され、上記実施の形態1と同様にして平均電流Iaの値が一定になるように制御される。
上記周期の1サイクルあたりの出力電力は、(オートトランスL2のインダクタンス×パルス状電流IFETの2乗)/2で求められる。従って、パルス状電流IFETを一定にすれば、サイクル数と出力電力とは比例することから、繰り返し動作の周期(図4(a)に示す発振器4の出力矩形波の周期)を任意の周期に制御することにより出力電力を制御できる。なお、LED点灯装置1Aの出力極性は、電源電圧と同極性であっても、電源電圧の極性を反転した極性でも構わない。
このようにパルス状電流IFETの値を一定にすることで、出力電流Ioのピーク電流を一定にしながらLED直列回路に印加される電圧が高いときは出力電流Ioの通電幅が狭くなり、上記電圧が低いときは通電幅が広くなる。これにより、実施の形態2においても、特にフィードバック制御を実施することなく、出力電流Ioの1パルスあたりの出力電力を概ね一定に制御することができる。
なお、オートトランスL2は、スイッチングトランジスタ7がオンするタイミングで、図4(d)中に破線で示すように、電源電圧Viに(2次コイルの巻回数n2/1次コイルの巻回数n1)を乗じた値のトランスのフォワード電圧(LEDに対して逆方向電圧)を発生する。ただし、LEDに逆方向電圧を印加してもLEDは点灯しない。図4(d)において、GND(破線)より低い部分がトランスが発生するフォワード電圧であり、LEDに印加される逆方向電圧である。
また、LED直列回路の各LEDに逆方向電圧が印加されると、LEDに多少の逆方向の漏れ電流が生じるが、LEDの個体差によってその電流量は異なる。このため、LED直列回路において、漏れ電流量が少ない特定のLEDには逆方向電圧が集中することとなる。ここで、LEDの許容逆方向電圧は5V程度であり、過度に電圧が集中すると、LEDが破壊する可能性がある。
そこで、LED2−1〜2−nの各々に並列に同一抵抗値の抵抗Rb1〜Rbnを接続して、各LEDに印加される電圧を略均等に配分する。これにより、上記特定のLEDに逆方向電圧が集中することを回避でき、個々のLEDに印加される電圧が許容逆方向電圧を超えることを防ぐことができる。
なお、LED2−1〜2−nの各々の印加電圧を略均等に配分する素子としては、抵抗の他に、コンデンサや、2個のツェナーダイオードの同極性の片側端子を互いに接続したツェナーダイオード対の使用が可能である。
以上のように、この実施の形態2は、LED点灯装置1Aを図3に示すように構成し、所定の繰り返し周期で、出力電流Ioとして1パルスごとにピーク電流の高い電流を供給してLED2−1〜2−nを点灯する。これにより、上記実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
また、上記実施の形態2では、チョークコイルL1の代わりにオートトランスL2を用い、LED2−1〜2−nの各々に印加される電圧を略均等に配分する素子を各LEDに並列に接続したので、オートトランスL2によって逆方向電圧が発生しても、個々のLEDに印加される電圧が許容逆方向電圧を超えないようにすることができる。
実施の形態3.
図5は、この発明の実施の形態3によるLED点灯装置の構成を示す回路図である。図5において、実施の形態3によるLED点灯装置1Bでは、図1に示した構成に対して、電源供給を遮断する回路(図5中に破線で囲った回路)(第1の電源遮断部)を追加している。例えば、LEDの順方向電圧が3Vであり、直列回路を構成するLEDが8個であると、直列回路の順方向電圧の合計値は24Vであるが、直流電源8の電源電圧が28Vであって直列回路の順方向電圧の合計値を超える場合、スイッチングトランジスタ7をオフしているときに直流電源8から電流がLEDの直列回路に流れ続け、出力電流を制御できなくなる。
そこで、実施の形態3では、直流電源8の電源電圧が高いときに、電源供給を遮断する回路を設けている。当該回路は、図5に示すようにトランジスタ7a、トランジスタ9、ツェナーダイオード10及び抵抗R3,R4,R5を備えて構成される。電界効果トランジスタであるトランジスタ7aは、チョークコイルL1の一端にドレイン端子が接続し、ソース端子がトランジスタ9のエミッタ端子、抵抗R5の一端、及び直流電源8に接続しており、ゲート端子が抵抗R3を介して接地される。
また、抵抗R5は、一端が直流電源8、トランジスタ7aのソース端子及びトランジスタ9のエミッタ端子に接続しており、他端がツェナーダイオード10のカソードに接続し、ツェナーダイオード10を介して接地される。トランジスタ9は、バイポーラトランジスタからなり、エミッタ端子がトランジスタ7aのソース端子、抵抗R5の一端及び直流電源8に接続し、コレクタ端子がトランジスタ7aのゲート端子と抵抗R3との接続点に接続しており、ベース端子が抵抗R4を介して抵抗R5とツェナーダイオード10との接続点に接続されている。
直流電源8の電圧が上昇し、ツェナーダイオード10に印加される電圧がツェナー電圧に到達すると、抵抗R5を介してツェナーダイオード10のカソードからアノード、GNDに電流が流れることによって抵抗R5及び抵抗R4を介してトランジスタ9のベース電圧が上昇して、トランジスタ9がオンする。このとき、トランジスタ9及び抵抗R3を介して直流電源8からの電流がGNDに流れると、トランジスタ7aのソース−ゲート間の電位差が小さくなり、トランジスタ7aがオフ状態となる。これにより、直流電源8からチョークコイルL1への電流が遮断される。
このようにして、ツェナー電圧がLED直列回路の順方向電圧の合計値以下になるようにツェナーダイオード10を選定することにより、当該合計値の電圧を超えないように電源を遮断することができる。ただし、現実には、LEDの順方向電圧はばらつきが大きく直列回路の順方向電圧の合計値を算出するにあたり設計的な余裕を見込む必要があり、実際に電源電圧と比較する値はLED直列回路の順方向電圧の合計値に対して設定した所定の電圧、例えば上記順方向電圧が3VのLEDを8個直列に接続した場合は、合計値24Vに対して20%程度の余裕を設けて19Vに設定する必要がある。上記回路では高電源電圧時にLEDが消灯するので、車載用としては例えばポジションランプ等の光源に好適である。
以上のように、この実施の形態3によれば、ツェナーダイオード10を適切に選定した図5に示すような回路を設けることにより、LED直列回路の順方向電圧の合計値を超えないように電源を遮断することができる。これにより、直流電源8の電源電圧が高いときに異常動作の発生やLED破壊を回避することが可能である。
なお、上記実施の形態3では、上記実施の形態1で図1を用いて説明したLED点灯装置に上記回路を追加した場合を示したが、上記実施の形態2で説明したオートトランスL2を用いた構成に適用しても、同様の効果が得られる。
実施の形態4.
図6は、この発明の実施の形態4によるLED点灯装置の構成を示す回路図である。実施の形態4によるLED点灯装置1Cは、図3に示した構成に対して、直流電源8からの電源供給を制限するツェナーダイオード(第1の電源制限部)11を追加する。上記実施の形態3と同様に、直流電源8の電源電圧がLED直列回路の順方向電圧の合計値を超える一過性の高電圧パルスが印加されても、スイッチングトランジスタ7をオフしているときに直流電源8から電流がLEDの直列回路に流れ続け、出力電流を制御できなくなる。
そこで、実施の形態4では、直流電源8からの電源供給を制限するツェナーダイオード11を設けている。このツェナーダイオード11は、例えば大電力用のパワーツェナーダイオードからなり、図6に示すように、カソードが直流電源8及びオートトランスL2の一端に接続しており、アノードが接地される。この構成において、直流電源8で予め規定された電圧を超える過電圧が発生しても、当該電圧はツェナーダイオード11のツェナー電圧にクリップ(制限)され、一過性の大電流パルスがLED直列回路に通電されることはない。
このように、ツェナーダイオード11を適切に選定することにより、LED直列回路の順方向電圧の合計値を超えないように電源を制限することができる。なお、この構成であれば、高電源電圧時であってもLEDが消灯することはないので、車載用としては例えばヘッドランプ等の光源に好適である。
以上のように、この実施の形態4によれば、電源の制限用にツェナーダイオード11を設けることにより、LED直列回路の順方向電圧の合計値を超えないように電源を制限することができる。これにより、直流電源8の電源電圧が高いときにも、異常動作の発生やLED破壊を回避することが可能である。
なお、上記実施の形態4では、上記実施の形態2で図3を用いて説明したLED点灯装置に上記回路を追加した場合を示したが、上記実施の形態1の構成(チョークコイルL1を用いた構成)に適用しても、同様の効果が得られる。
実施の形態5.
図7は、この発明の実施の形態5によるLED点灯装置の構成を示す回路図である。図7に示すように、実施の形態5によるLED点灯装置1Dは、図3に示した構成のうち、オートトランスL2の代わりに絶縁トランス12を使用している。なお、ステップアップ電源(電源供給部)にトランスを使用すると、上記実施の形態2で説明したようにトランスのフォワード電圧(LEDに対して逆方向電圧)が発生する。ここで、LEDの許容逆方向電圧は比較的低い値(5V程度)であるため、トランスによって印加された逆方向電圧がLED直列回路の許容逆方向電圧の合計値を超えると、LEDが破壊する可能性がある。
実施の形態5では、LED直列回路を絶縁トランス12の2次巻線に発生するフライバック電圧で点灯するときに、絶縁トランス12の2次巻線に発生するフォワード電圧がLED直列回路に逆方向電圧となって印加されることを考慮して、逆方向電圧が発生しても、LED直列回路の許容逆方向電圧の合計値を超えないように1次側と2次側の巻線を選定した絶縁トランス12を使用する。なお、当該許容逆方向電圧に関しても上記順方向電圧と同様なばらつきがあり、設計的な余裕を備えて、設定値は合計値に対して設定した所定の電圧とすることが必要である。
このように構成することにより、LEDに印加される電圧が許容逆方向電圧を超えないので、LED直列回路の通電電流は個々のLEDが自ら整流して略直流となる。従って、整流用のダイオードを省略することができる。また、絶縁トランス12の1次側と2次側を分離でき、出力ラインの地絡事故等による破壊を容易に回避できる。
また、スイッチングトランジスタ7がオンするとき、絶縁トランス12の2次巻線にはフォワード電圧が発生する。このフォワード電圧は(電源電圧×2次コイル巻回数/1次コイル巻回数)で求められる。従って、直流電源8から過電圧が供給されると、LED直列回路の許容逆方向電圧の合計値を超える逆方向の過電圧がLED直列回路に印加される。
そこで、LED点灯装置1Dには、電源から過電圧が供給されたときには電源供給を遮断する回路(図7中に破線で囲った回路)(第2の電源遮断部)を設けている。当該回路は、図7に示すようにコンパレータ13及びAND回路14を備えて構成される。コンパレータ13は、反転入力端子が直流電源8と絶縁トランス12との接続点に接続し、非反転入力端子に基準電源Vaが接続しており、出力端子がAND回路14の一方の入力端子に接続している。AND回路14は、一方の入力端子がコンパレータ13の出力端子に接続され、もう一方の入力端子がFF5の出力端子Qと接続しており、出力端子がスイッチングトランジスタ7のゲート端子に接続している。
当該回路において、コンパレータ13は、直流電源8の電源電圧と基準電源Vaの所定の電圧値(LED直列回路の許容逆方向電圧の合計値に応じて設定した許容電圧値)とを比較しており、電源電圧が基準電源Vaの所定の電圧値を超えなければ、出力端子の電位をハイレベル(高電位)に保つが、直流電源8が基準電源Vaの所定の電圧値を超えると、出力端子の電位をロウレベル(低電位)にする。
AND回路14では、FF5とコンパレータ13の出力がともにハイレベルであると、出力をハイレベルにしてスイッチングトランジスタ7をオンさせる。これにより、絶縁トランス12からLED直列回路へ電圧が印加される。一方、直流電源8が過電圧となってコンパレータ13の出力がロウレベルになると、AND回路14は、出力をロウレベルにしてスイッチングトランジスタ7をオフし、電源供給を遮断する。
このように、上記回路は、スイッチングトランジスタ7がオンのタイミングで発生する絶縁トランス12の2次巻線のフォワード電圧がLED直列回路の許容逆方向電圧の合計値より高くなる電源電圧が入力されるときに、スイッチングトランジスタ7のスイッチング動作を停止させる。このとき、LEDは消灯するので、LED点灯装置1Dは、車載用としては例えばポジションランプ等の光源に好適である。
以上のように、この実施の形態5によれば、LED直列回路の許容逆方向電圧の合計値を超えないように1次側と2次側の巻線を選定した絶縁トランス12をステップアップ電源に使用したので、出力ラインの地絡事故等による破壊を容易に回避できる。
また、実施の形態5によれば、絶縁トランス12の2次巻線のフォワード電圧がLED直列回路の許容逆方向電圧の合計値より高くならないように、スイッチングトランジスタ7のスイッチング動作を停止させる回路を設けたので、直流電源8の電源電圧が高いときであっても、逆方向電圧の印加に起因した異常動作の発生やLED破壊を回避することが可能である。
さらに、上記実施の形態5において、上記回路(図7中に破線で囲った回路)の代わりに、上記実施の形態4と同様な接続関係でツェナーダイオード(第2の電源制限部)を設けてもよい。当該ツェナーダイオードとしては、例えば大電流用のパワーツェナーダイオード(ツェナー電圧がLED直列回路の逆方向電圧の合計値を超えないもの)を使用する。このように構成すれば、LED直列回路に印加される電圧がツェナー電圧にクリップ(制限)されるので、同様に逆方向電圧の印加に起因した異常動作の発生やLED破壊を回避できる。なお、この場合、LEDが消灯することはないので、車載用としてはヘッドランプ等の光源に好適である。
実施の形態6.
上記実施の形態1〜5のように、ステップアップ電源が1つの構成では、スイッチングトランジスタ7をオンするタイミング(出力電流Ioは零)が存在するので、LEDに通電するピーク電流を定格値よりも高くしなければ定格の発光量が得られない場合がある。例えば、スイッチングトランジスタ7のオンデューティが50%ならば、ピーク電流を4倍にしなければならない。しかしながら、高発光量のLEDの許容電流値は、定格電流値の2倍程度であるために、スイッチングトランジスタ7のオンデューティを確保しつつ、LEDのピーク電流は低くする必要がある。
そこで、この実施の形態6では、例えば2個のステップアップ電源を並列に接続し、発振器(VCO;Voltage Controlled Oscillator)4の出力を分配してそれぞれの電源の動作タイミングが交互に発生するようにして、電流が出力されない一方のスイッチングトランジスタがオンしている最中に、他方のステップアップ電源のスイッチングトランジスタをオフして出力電流IoをLED直列回路に出力する構成としている。
図8は、この発明の実施の形態6によるLED点灯装置の構成を示す回路図である。図8に示すように、実施の形態6によるLED点灯装置1Eは、直流電源8に接続する絶縁トランス12−1,12−2からなる2つのステップアップ電源を備える。絶縁トランス12−1,12−2は、直流電源8に並列に接続し、1次巻線のもう一端にスイッチングトランジスタ7−1,7−2のドレイン端子が接続しており、2次巻線の一端がダイオードD1,D2のアノードにそれぞれ接続している。ダイオードD1,D2のカソードは、コイルL1及びコンデンサCからなるフィルタ回路を介してLED直列回路のLED2−1のアノードに接続している。
スイッチングトランジスタ7−1,7−2は、ソース端子がシャント抵抗R1a,R1bを介して接地されており、ゲート端子がフリップフロップ5−1,5−2(以下、FF5−1,5−2と略称する)の出力端子Qにそれぞれ接続している。FF5−1,5−2のリセット端子Rには、コンパレータ6−1,6−2の出力端子にそれぞれ接続しており、FF5−1のセット端子SにはFF5の出力端子Qが接続し、FF5−2のセット端子SにはFF5の反転出力端子Qバーが接続している。
コンパレータ6−1,6−2は、所定の電流値を与える基準電源Vcが反転入力端子にそれぞれ接続し、非反転入力端子がスイッチングトランジスタ7−1,7−2のソース端子とシャント抵抗R1a,R1bとの接続点にそれぞれ接続している。また、FF5は、クロック端子CKに発振器4の出力が接続しており、発振器4が出力する矩形波のエッジタイミング毎に出力を反転する出力端子Qと、その反転値を反転出力端子Qバーから出力する。
次に動作について説明する。
LED直列回路に流れるパルス状の出力電流Ioは、抵抗R0及びコンデンサC0を用いた積分器を兼ねる誤差増幅器3によって平均化処理される。誤差増幅器3は、上記実施の形態1〜5と同様に、当該平均化処理した電流Iaの値と基準電源Vtからの目標電流値とを比較し、両者の誤差を増幅した電圧を発振器4に印加する。
発振器4では、誤差増幅器3の出力電圧に応じた発振周波数の矩形波を2分周するFF5のクロック端子CKに出力する。ここで、発振器4は、平均電流Iaの値が目標電流値よりも高ければ発振周波数を下げ、目標電流値よりも低ければ発振周波数を上げる。FF5は、クロック端子CKを介して発振器4から入力した矩形波のエッジタイミング毎に出力を反転する出力端子Qの立ち上がりエッジによって、FF5−1をセットし、このFF5−1の出力端子Qからの出力でスイッチングトランジスタ7−1をオンするとともに、その反転値を反転出力端子Qバーの立ち上がりエッジによって、FF5−2をセットし、このFF5−2の出力端子Qからの出力でスイッチングトランジスタ7−2をオンする。
また、シャント抵抗R1aの両端には、スイッチングトランジスタ7−1がオンであるとき、絶縁トランス12−1の1次コイルからスイッチングトランジスタ7−1のドレイン−ソース間を流れた電流IFET−1の電流量を表す電圧が生じる。コンパレータ6−1では、この電流IFET−1による電圧値と基準電源Vcの所定電圧値とを比較してシャント抵抗R1aに発生する電圧降下が基準電圧Vcの所定電圧値に達したか否かを検出する。同様に、コンパレータ6−2は、電流IFET−2による電圧値と基準電源Vcの所定電圧値とを比較してシャント抵抗R1bに発生する電圧降下が基準電圧Vcの所定電圧値に達したか否かを検出する。
ここで、上記電圧降下が基準電圧Vcの電圧値に達すると、コンパレータ6−1,6−2は、FF5−1,5−2のリセット端子Rをハイレベル(高電位)にする。FF5−1,5−2では、コンパレータ6−1,6−2によってリセット端子Rの電位がハイレベルにされたタイミングで、出力端子Qから出力している駆動信号をロウレベル(低電位)にしてスイッチングトランジスタ7−1,7−2をオフする。
2つのステップアップ電源からの出力電流は、ダイオードD1,D2によって加算されてLED直列回路へ通電される。このとき、コイルL1及びコンデンサCからなるフィルタ回路によって出力電流Ioの急峻な電流変化を抑制し、ノイズが除去される。
図9は、図8中のLED点灯装置の各構成回路の出力波形を示す図であり、図9(a)は発振器(VCO)4の出力電圧波形、図9(b)はFF5の出力端子Qからの出力電圧波形、図9(c)は絶縁トランス12−1とスイッチングトランジスタ7−1に流れる電流IFET−1の波形、図9(d)は絶縁トランス12−2とスイッチングトランジスタ7−2に流れる電流IFET−2の波形、図9(e)出力電流Ioの波形を示している。図9(a)(b)は、発振器4から入力した矩形波の立ち上がりエッジのタイミングで、FF5の出力端子Qと、反転出力端子Qバーの出力をそれぞれ反転する様子を示す。
スイッチングトランジスタ7−1,7−2は、FF5−1,5−2からの駆動信号がハイレベルの間にオン状態となり、ロウレベル(低電位)になるとオフ状態となる。また、スイッチングトランジスタ7−1,7−2は、FF5から出力された互いに反転した矩形波に応じて交互に動作する。これにより、図9(c)(d)に示すように、スイッチングトランジスタ7−1,7−2の互いのオフ期間を補間するように電流IFET−1,IFET−2が、絶縁トランス12−1,12−2からスイッチングトランジスタ7−1,7−2のドレイン−ソース間に流れる。
なお、図9(c)(d)中の破線の比較値は基準電源Vcの電圧であり、この比較値とシャント抵抗R1a,R1bに発生した電流IFET−1,IFET−2の電流量を表す電圧とがコンパレータ6−1,6−2で比較される。また、図9(a)から図9(c)(d)へ引いた破線で示すように、図9(a)に示す発振器4の出力矩形波の立ち上がりエッジを交互に分配して、スイッチングトランジスタ7−1,7−2が交互に動作して、交互に通電電流が流れている様子を示す。
出力電流Ioは、ダイオードD1,D2により加算されて、図9(e)に示すように、スイッチングトランジスタ7−1がオフのときに、絶縁トランス12−1からLED直列回路へ流れるパルス状の電流と、スイッチングトランジスタ7−2がオフのときに、絶縁トランス12−2からLED直列回路へ流れるパルス状の電流との合計値となる。
なお、これら両ステップアップ電源からの出力電流は、図9(e)に示すように、コイルL及びコンデンサCからなるフィルタ回路によって尖塔部分が滑らかに抑制されてサイン波に近い波形となる。このように、各ステップアップ電源から出力電流をLED直列回路へ通電する経路にコイルL1及びコンデンサCからなるフィルタ回路を設けたので、急峻な電流が抑制され、ノイズ発生を軽減することができる。このフィルタ回路は、上記実施の形態1〜5の構成に設けても構わない。
また、図9(e)中に破線で示した平均電流Iaは、誤差増幅器3の積分器によって出力電流Ioを平均化処理した電流値である。この平均電流Iaの値と基準電源Vtからの目標電流とが誤差増幅器3により比較され、平均電流Iaの値が一定になるように制御される。
以上のように、この実施の形態6では、LED点灯装置1Eを図8に示すように構成し、発振器4の出力をそれぞれの電源の動作タイミングとして分配し使用して、電流が出力されない一方のスイッチングトランジスタがオンしている最中、他方のステップアップ電源のスイッチングトランジスタをオフしてそれぞれの出力電流をダイオードD1,D2で加算してLED直列回路に通電する。このようにすることにより、過剰なピーク電流をLEDに通電することなく、定格(直流)電流に近い電流をLEDに通電して点灯させることが可能である。
なお、上記実施の形態6では、2個のステップアップ電源を並列に接続した構成を示したが、3個以上のステップアップ電源を並列に接続して、各々の出力電流の発生間隔を補間するように構成しても構わない。
また、上記実施の形態6では、ステップアップ電源に絶縁トランス12−1,12−2を用いた構成を例に挙げたが、上記実施の形態1で示したチョークコイルL1を用いる電源や、上記実施の形態2で示したオートトランスL2を用いる電源を複数並列に接続し、これらがLED直列回路へ出力する電流の通電間隔を互いに補間するように制御することにより、上記と同様の効果を得ることができる。
実施の形態7.
この実施の形態7は、LED直列回路に通電するパルス電流値(出力電流Ioの値)を任意に調節する第1の制御部、及び、LED直列回路に通電された平均電流Iaの値を任意に調整する第2の制御部のうちの少なくとも一方を備えるものである。第1及び第2の制御部としては、例えば上記実施の形態1で示した図1において、コイルL1とスイッチングトランジスタ7に流れる電流IFETと比較する比較値(Vc)、及び、出力電流Ioの値との誤差を増幅するための目標となる電流相当の値(Vt)を、可変抵抗を用いて任意の電圧に調整したり、LED点灯装置の点灯制御を行う不図示のマイクロコンピュータ(CPU)の出力をD/Aコンバータを用いて変換した任意のアナログ電圧値に調整することが可能である。
上記可変抵抗の値の設定、あるいはCPUに適切な情報を設定するタイミングの1つの例としては、製品(LED点灯装置)が組み立てられてから出荷までの間の工程が挙げられる。当該タイミングにおいて所定の発光色あるいは発光量となるように、可変抵抗を操作あるいはCPUにデータとして記憶する。CPUが利用するデータは、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)を記憶媒体として記憶することも可能である。
このように、LEDを所定の発光色にするための比較値(Vc)の所定値(比較基準値)及びLEDを所定の発光量で点灯させるための目標値(Vt)の所定値(比較基準値)を予め決定しておき、これらの値に基づいて、上記可変抵抗の値の調節や上記CPUによるLED点灯制御を行う。
また、上記タイミングの別な例としては、LEDを長時間点灯し、経時変化が発生したときが挙げられる。このときに予め用意した特性変化データに基づいて、上記CPUが、比較値Vcあるいは目標値Vtを補正するようにしてもよい。例えば、CPUが出力電圧値あるいは電流値等からLEDの発光量の変化をモニタしておき、経時変化によりLEDが暗くなる(変化が生じる)と、目標値VtをCPUによって調整し出力電流値を増加させて(平均電流Iaの値を増加させて)明るさを調整する。
この他のタイミングの例として、積算したLEDの点灯時間が、所定の点灯時間に達するときも挙げられる。このとき、平均電流Iaの値を再度調整するようにしてもよい。例えば、積算した点灯時間が所定時間に達すると、LEDが経時変化によって暗くなったと判断し、目標値Vtを所定値に調整して平均電流Iaの値を増加させ、所定の明るさに補正する。
以上のように、この実施の形態7によれば、LED直列回路に通電するパルス電流値(出力電流Ioの値)を任意に調整する第1の制御部及び平均電流Iaの値を任意に調整する第2の制御部の少なくとも一方を設けたので、LEDの発光量及び発光色を各々独立して任意な値に調整若しくは補正が可能なLED点灯装置を実現することができる。
なお、上記実施の形態7は、上記実施の形態1の構成に適用した場合を示したが、上記実施の形態2〜6の構成に対してLED直列回路に通電するパルス電流値(出力電流Ioの値)と平均電流Iaの値の少なくとも一方を任意に調整する手段を設けた構成としても上記と同様の効果が得られる。
この発明に係るLED点灯装置及びLEDヘッドランプは、所定の周期でスイッチング素子をオンオフ制御する簡易な回路でLED点灯装置を実現することができ、部品点数の削減等が可能であるため、車載ヘッドランプやテールランプ等を光源として使用するLEDを点灯させるLED点灯装置等に用いるのに適している。

Claims (15)

  1. 直流電源にインダクタを介して接続した複数のLEDを直列に接続したLED回路と、前記インダクタに流れる電流を制御するスイッチング素子を備え、前記スイッチング素子をオンして前記直流電源から前記インダクタに電流を通電した後、前記スイッチング素子をオフすることによって発生するパルス状の電流を当該インダクタから前記LED回路に出力して、当該LED回路を点灯する構成のLED点灯装置であって、
    前記スイッチング素子に流れるパルス状の電流に対応した電圧値と第1の基準電源電圧値とを入力し、前記スイッチング素子の動作期間を調整することによって、前記LED回路に流れるパルス状の電流のピーク値を前記第1の基準電源電圧値に対応した電流値に保つように制御する第1の制御部と、
    前記LED回路に流れるパルス状の電流の平均値に対応した電圧値と第2の基準電源電圧値とを入力し、前記スイッチング素子の動作周期を調整することによって、前記LED回路に流れるパルス状の電流の平均値を前記第2の基準電源電圧値に対応した電流値に保つように制御する第2の制御部
    とを備えたことを特徴とするLED点灯装置。
  2. 前記第1の基準電源電圧値および前記第2の基準電源電圧値は調整可能であり、
    前記第1の基準電源電圧値を調整し、前記LED回路に流れるパルス状の電流のピーク値を変化することで前記LEDの発光色を変化させ、
    前記第2の基準電源電圧値を調整し、前記LED回路に流れるパルス状の電流の平均値を変化することで前記LEDの発光量を変化させる
    ことを特徴とする請求項1記載のLED点灯装置。
  3. 前記第1の基準電源電圧値または前記第2の基準電源電圧値のデータを記憶した記憶部を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2記載のLED点灯装置。
  4. 前記第1の基準電源電圧値または前記第2の基準電源電圧値を、前記LEDの点灯時間に応じて設定したことを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか1項記載のLED点灯装置。
  5. 前記第1の基準電源電圧値または前記第2の基準電源電圧値を、前記LED点灯装置が組み立てられてから出荷されるまでの間の工程において設定したことを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか1項記載のLED点灯装置。
  6. 前記インダクタは、チョークコイル又はオートトランスであって、
    前記直流電源と前記チョークコイル又は前記オートトランスとの間の経路に設けられ、前記直流電源の電圧が、前記LED回路の前記複数のLEDの各々の順方向電圧の合計値に対して設定した所定の電圧より高くなるときに、前記インダクタへの電源の供給を遮断する第1の電源遮断部を設けた
    ことを特徴とする請求項1記載のLED点灯装置。
  7. 前記インダクタは、チョークコイル又はオートトランスであって、
    前記直流電源と前記チョークコイル又は前記オートトランスとの間の経路に設けられ、前記直流電源の電圧が、前記LED回路の前記複数のLEDの各々の順方向電圧の合計値に対して設定した所定の電圧より高くなるときに、前記インダクタに供給する電源の供給量を制限する第1の電源制限部を設けた
    ことを特徴とする請求項1記載のLED点灯装置。
  8. 前記インダクタは、絶縁トランスであって、
    前記直流電源の電圧が高く、前記絶縁トランスの2次巻線に発生するフォワード電圧が、前記LED回路の前記複数のLEDの各々の許容逆方向電圧の合計値に対して設定した所定の電圧より高くなるときに、前記絶縁トランスに電流を通電する前記スイッチング素子の動作を停止する第2の電源遮断部を設けた
    ことを特徴とする請求項1記載のLED点灯装置。
  9. 前記インダクタは、絶縁トランスであって、
    前記直流電源と前記絶縁トランスとの間の経路に設けられ、前記直流電源の電圧が高く、前記絶縁トランスの2次巻線に発生するフォワード電圧が、前記LED回路の前記複数のLEDの各々の許容逆方向電圧の合計値に対して設定した所定の電圧より高くなるときに、前記絶縁トランスに供給する電源の供給量を制限する第2の電源制限部を設けた
    ことを特徴とする請求項1記載のLED点灯装置。
  10. 前記LED回路の各々のLEDに並列に接続され、前記LED回路に印加された逆方向電圧を前記各々のLEDに略均等に配分する素子を備えたことを特徴とする請求項1記載のLED点灯装置。
  11. 前記LED回路へ出力される出力電流の急峻な変化を低減するフィルタ回路を備えたことを特徴とする請求項1記載のLED点灯装置。
  12. 直流電源にインダクタを介して接続した複数のLEDを直列に接続したLED回路を光源とするヘッドランプと、前記インダクタに流れる電流を制御するスイッチング素子を備え、前記スイッチング素子をオンして前記直流電源から前記インダクタに電流を通電した後、前記スイッチング素子をオフすることによって発生するパルス状の電流を当該インダクタから前記LED回路に出力して当該LED回路を点灯する構成のヘッドランプ用LED点灯装置であって、
    前記スイッチング素子に流れるパルス状の電流に対応した電圧値と第1の基準電源電圧値とを入力し、前記スイッチング素子の動作期間を調整することによって、前記LED回路に流れるパルス状の電流のピーク値を前記第1の基準電源電圧値に対応した電流値に保つように制御する第1の制御部と、
    前記LED回路に流れるパルス状の電流の平均値に対応した電圧値と第2の基準電源電流値とを入力し、前記スイッチング素子の動作周期を調整することによって、前記LED回路に流れるパルス状の電流の平均値を前記第2の基準電源電圧値に対応した電流値に保つように制御する第2の制御部
    とを備えたことを特徴とするヘッドランプ用LED点灯装置。
  13. 前記LED回路に流れるパルス状の電流の周波数は20KHz以上1MHz以下であり、波形は非方形であることを特徴とする請求項12記載のヘッドランプ用LED点灯装置。
  14. 前記第1の基準電源電圧値または前記第2の基準電源電圧値を、車輌を運転するドライバによるスイッチ操作又は車輌の周囲照度を検出する照度検出部の検出結果に応じて設定したことを特徴とする請求項12記載のヘッドランプ用LED点灯装置。
  15. 前記第1の基準電源電圧値または前記第2の基準電源電圧値を、前記LED回路の発光色及び発光量がヘッドランプの規定値に近づくように設定したことを特徴とする請求項12記載のヘッドランプ用LED点灯装置。
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