JP2004319583A - Led照明装置 - Google Patents

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Masaharu Bessho
正治 別所
Masayoshi Ichimura
昌義 市村
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TORITSU TSUSHIN KOGYO KK
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Abstract

【課題】従来のLED照明装置は、LED以外の回路による電力損失が多く、発光効率を向上することが困難であった。
【解決手段】LED照明ランプ11はm個のLEDユニット12を並列接続して構成されている。LEDユニット12は、n個のLEDとLEDに定電流を流す定電流ドライバ14が直列接続されている。LED照明ランプ11は定電流電源15に接続されている。定電流電源15の応答速度は、定電流ドライバ14の応答速度より速く設定されている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば複数の発光ダイオード(以下、LEDと称す)を用いた照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近時、複数のLEDを用いたLED照明装置が開発されている。このLED照明装置は、LED照明ランプと、このLED照明ランプを点灯制御する定電圧電源部とから構成されている。LED照明ランプは、例えばm個のLEDユニットを並列接続して構成されている。各LEDユニットは、例えばn個のLEDと電流制限抵抗とを直列接続した構成、あるいはn個のLEDと定電流ドライバを直列接続した構成とされている。定電流ドライバは、各LEDユニットの点灯電流を一定に保持する。すなわち、定電流ドライバは、LEDユニットに流れる電流を検出し、この検出された電流が設定値より増加したとき、定電流ドライバ内のトランジスタに流れる電流を減少させ、LEDユニットに流れる電流を設定値内に納める。前記定電圧電源部は、LED照明ランプを点灯するため、LED照明ランプに一定電圧の電力を供給する。
【0003】
尚、この種の技術に関連する技術として、並列接続された複数のLEDユニットに電流検出手段を設け、この電流検出手段の出力信号に応じて電圧レギュレータの動作を制御する発明、及び直列接続された複数のLEDからなるLEDユニットに回路要素としての定電流ドライバを接続し、この定電流ドライバの負担電圧がLEDユニットのLED列の順電圧よりも小さくなるよう定電圧レギュレータを制御する発明がある(特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−8409号
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、LED照明ランプにおいて、個々のLEDの順電圧(V)のばらつきがΔViのとき、n個のLEDが直列接続された各LEDユニットの順電圧(n・V)のばらつき幅は、n個のΔViの総和ΣΔVi(i=1→n)となる。このため、定電圧電源部から各LEDユニットに供給される点灯電圧は、各LEDユニットの最高の順電圧より高くなければならない。
【0006】
一方、順電圧が最高のLEDユニット以外のLEDユニットは、順電圧がそれより低くなる。このため、このLEDユニットに流れる電流が増加する。この電流はLEDの最大許容電流以下でなければならない。よって、電流制限抵抗を用いたLEDユニットは、抵抗値の大きな電流制限抵抗を必要とする。したがって、この抵抗により発光に貢献しない電力損失が増加することになる。
【0007】
また、定電流ドライバを用いたLEDユニットの場合、LEDの順電圧が低いユニットの定電流ドライバは、LEDの順電圧が最高のユニットとの差電圧と各ユニットの点灯電流との積に応じた電力分だけ発熱する。このため、この場合も発光に貢献しない電力損失が生じる。
【0008】
さらに、個々のLEDの順電圧にばらつきがあり、これをn個m列接続して構成されたLED照明ランプについても、個々のLEDの順電圧のばらつきの最大幅をΔVmaxとすると、LED照明ランプの順電圧のばらつきΣΔVi(i=1→n)は個々のLED照明ランプでは最大n・ΔVmaxのばらつきとなる。この最大の順電圧を見込んで、点灯電圧を設定しなければならない。個々のLED照明ランプの順電圧との差と点灯電流との積である電力も定電流ドライバで発熱し、発光に貢献しない電力損失となる。
【0009】
LEDの順電圧は周囲温度によっても変動する。LED照明ランプを点灯させる電圧は順電圧の初期ばらつきに周囲温度による変動分を加えたものでなければならない。周囲温度が高くなると、順電圧は低くなる。この低くなった電圧分と各LEDユニットの点灯電流の積である電力も定電流ドライバで発熱し、発光に貢献しない電力損失となる。
【0010】
さらに、上記特許文献1に記載されるように、LEDユニットと定電流ドライバとを接続したLED照明装置において、定電圧レギュレータの出力電圧が変動して高くなったとき、その高くなった電圧分が定電流ドライバで吸収されると、発光に貢献しない電力損失が増加する。この出力電圧の変動要因としては、入力電圧の変動、出力負荷電流の変動、電源投入時のオーバーシュートやリップルがある。
【0011】
また、従来のLED照明装置は、同一光度の発光をするための順電流(I)を少なくできたとき、定電圧電源部がもとのままの電圧を発生すると、その減少分を電流制限抵抗又は定電流ドライバで吸収することとなる。このため、発光に貢献しない電力損失が増加していた。
【0012】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、LED以外の回路による電力損失を低減し、発光効率を向上することが可能なLED照明装置を提供しようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明のLED照明装置は、上記課題を解決するため、n個(nは2以上の整数)のLEDと前記LEDに定電流を流す定電流ドライバが直列接続されたLEDユニットをm個(mは2以上の整数)並列接続して構成されたLED照明ランプと、前記LED照明ランプに電流を供給する定電流電源とを具備し、前記定電流電源の応答速度を前記定電流ドライバの応答速度より速く設定したことを特徴とする。
【0014】
さらに、本発明のLED照明装置は、n個(nは2以上の整数)のLEDと前記LEDに定電流を流す定電流ドライバが直列接続されたLEDユニットをm個(mは2以上の整数)並列接続して構成されたLED照明ランプと、前記LED照明ランプに電流を供給する定電流電源とを具備し、前記定電流電源は、交流電源の整流出力電圧をスイッチングして整流するスイッチング回路と、前記スイッチング回路の出力電流を検出する検出器と、前記検出器の出力電圧と基準電圧との差電圧を出力する差動増幅器と、前記差動増幅器の出力電圧に応じて前記スイッチング回路を制御する制御部とを有し、前記LED照明ランプの設定された点灯電流に応じて、前記基準電圧の電圧値を切替える切替え手段とを具備することを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0016】
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係るLED照明装置の構成を示している。LED照明ランプ11は、m個のLEDユニット12が並列接続して構成されている。各LEDユニット12は、n個のLED13と定電流ドライバ14を有し、これらが直列接続されている。
【0017】
また、定電流電源15は、スイッチング回路16、例えば抵抗からなる出力電流検出器17、差動増幅器18、スイッチング制御回路としての例えばパルス幅変調器(PWM)19により構成されている。出力電流検出器17、差動増幅器18、PWM19、スイッチング回路16はフィードバックループを構成している。
【0018】
スイッチング回路16は、例えばトランス16a、このトランス16aの一次巻き線に直列接続されたスイッチングトランジスタからなるスイッチ素子(SW)16b、トランス16aの二次巻き線に接続された整流回路16cにより構成されている。このスイッチング回路16は、入力された交流電源の整流出力電圧をスイッチングして整流し、直流電圧Eを出力する。この直流電圧Eは、LED照明ランプ11に供給される。
【0019】
出力電流検出器17は前記スイッチング回路16の出力端に接続され、スイッチング回路16の出力電流を検出する。この出力電流検出器17の検出出力信号は差動増幅器18を介してPWM19に供給される。このPWM19は、差動増幅器18の出力信号と基準信号とを比較し、これらの誤差に応じたパルス幅を有するパルス信号を出力する。このパルス信号は、スイッチ素子16bのゲートに供給される。したがって、スイッチ素子16bは、PWM19から出力されるパルス信号により駆動され、定電流電源15は一定の電圧E、電流Iを出力する。
【0020】
図2は、各LEDユニット12に設けられた定電流ドライバ14の一例を示している。この定電流ドライバ14は、トランジスタQ1、Q2、抵抗R1、R2、及びコンデンサC1により構成されている。トランジスタQ1のコレクタはLEDのカソードに接続され、ベース・エミッタはトランジスタQ2のコレクタ・ベースにそれぞれ接続されている。トランジスタQ1のコレクタ・ベース間には抵抗R1が接続され、トランジスタQ2のベース・エミッタ間には抵抗R2が接続されている。前記コンデンサC1は抵抗R2に並列接続されている。
【0021】
上記構成の定電流ドライバ14は、抵抗R2により、LEDユニットに流れる電流が検出され、この抵抗の両端電圧に応じてトランジスタQ2に流れる電流が制御される。すなわち、LEDユニットに流れる電流が増加した場合、抵抗R2の両端電圧が増加し、トランジスタQ2の電流が増加する。トランジスタQ2の電流はトランジスタQ1のベースにフィードバックされる。このため、トランジスタQ1に流れる電流が減少する。このような動作により、LEDユニットに流れる電流が一定に保持される。
【0022】
また、この定電流ドライバ14のフィードバック系の応答速度は、コンデンサC1と抵抗R2の時定数により設定されている。この定電流ドライバ14のフィードバック系の応答速度は、前記定電流電源15のフィードバック系の応答速度より例えば10倍程度遅く設定されている。すなわち、好ましくは定電流電源15の応答速度は、例えば100μs〜1msに設定され、定電流ドライバ14の応答速度は、1ms〜10msに設定されている。したがって、定電流電源15の方が定電流ドライバ14より速く応答する。
【0023】
上記構成において、動作について説明する。
【0024】
定電流電源15に対してLED照明ランプ11は、例えば交換可能とされている。定電流電源15は接続されたLED照明ランプ11に一定の電圧、電流を供給するように動作する。すなわち、上述したように、スイッチング回路16の出力電流は、出力電流検出器17により検出される。この検出出力電流は、PWM19に供給される。このPWM19は、検出出力電流と基準値とを比較し、これらの差分に応じたデューティ比のパルス信号を出力する。PWM19は、このパルス信号によりスイッチング回路16を制御し、前記差分がゼロになるまで、パルス信号の幅を制御する。このような動作により、定電流電源15は、定電流電源15に接続されるLED照明ランプ11の順電圧に最適な点灯電圧を発生する。この結果、発光に貢献しない電力損失の増加を抑制することができる。
【0025】
一方、上記LED照明装置は、周囲温度の変化に対しても電力損失を低減している。図3は、定電流電源15の出力電圧Eと、LED照明ランプ11の順電圧Vと定電流ドライバの駆動電圧Vの関係を示している。
【0026】
電源が投入され、定電流電源15の出力電圧Eが上昇し、所定の電圧を超えたとき、定電流電源15の出力電流Iが流れ始め、各LEDユニットに順電流Iが流れ始めて順電圧Vが上昇する。順電流Iが設定値になるまで定電流電源15の出力電圧Eは上昇する。このとき、定電流ドライバ14の駆動電圧Vは、抵抗R2とコンデンサC1の時定数により設定された値になると、駆動電圧Vを一定に制御する。
【0027】
次に、LED照明ランプ11が点灯された後、定電流電源15の出力電流Iで、出力電圧がEとして安定している状態において、LED照明ランプ11の周囲温度が変動した場合、及び定電流電源15の出力電圧Eが変動して高くなった場合について説明する。
【0028】
LED照明ランプ11の各LEDユニット12の順電圧をV、定電流ドライバ14の駆動電圧をVとすると、定電流電源15の出力電圧Eは(1)式となる。
【0029】
E=V+V …(1)
定電流ドライバ14の駆動電圧Vに係る消費電力は発光に寄与しない。この状態において、LED照明ランプ11の周囲温度が例えば上昇すると、LEDユニット12の順電圧Vが低下する。順電圧Vが低下した場合、(1)式から明らかな通り、順電圧Vの変動に追従するため、定電流電源15の出力電圧Eを下げるか、定電流ドライバ14の駆動電圧Vを変える必要がある。また、別のケースとして、LED照明装置の入力電圧の変動、定電流電源の負荷電流の変動、電源投入時の出力電圧のオーバーシュート、リップル変動など出力電圧Eが変動して、高くなったとき、出力電流が増加するので、これをフィードバックして出力電圧Eを下げるか、定電流ドライバの駆動電圧Vを高くする必要がある。第1の実施形態では、前述したように、定電流電源15におけるフィードバック系の応答速度が、定電流ドライバ14のフィードバック系の応答速度より速く設定されている。このため、定電流電源15の出力電圧Eの方が、定電流ドライバ14の駆動電圧Vより先に追従して系が安定し、(1)式が成立する。したがって、定電流ドライバ14の駆動電圧Vが上昇しないため、発光に寄与しない電力損失の増加を防止できる。
【0030】
上記第1の実施形態によれば、LED照明ランプ11の点灯時、LEDユニット12の順電流Iが設定値になるまで、定電流ドライバ14の駆動電圧Vは、最低電圧のままである。このため、定電流電源15に順電圧Vが異なるLED照明ランプ11が接続された場合においても、個々のLED照明ランプ11の順電圧に合せた電圧に調整され、定電流ドライバ14の駆動電圧Vは増加しない。したがって、電力損失の増加を防止できる。
【0031】
しかも、定電流電源15におけるフィードバック系の応答速度は、定電流ドライバ14のフィードバック系の応答速度より速く設定されている。このため、定電流電源15の出力電圧Eの方が、定電流ドライバ14の駆動電圧Vより先に追従して系が安定する。したがって、LED照明ランプ11の周囲温度が変化した場合、あるいは定電流電源15の出力電圧Eが変動して高くなった場合においても、定電流ドライバ14の駆動電圧Vの上昇を抑制でき、発光に寄与しない電力損失の増加を防止できる。
【0032】
尚、上記第1の実施形態において、定電流ドライバ14は抵抗RとコンデンサCを用いて応答速度を設定した。しかし、定電流ドライバ14の構成はこれに限定されるものではなく、種々変形可能である。すなわち、定電流ドライバ14の応答速度が定電流電源15の応答速度より遅くできる構成であればよい。
【0033】
(第2の実施形態)
図4は、第2の実施形態を示すものであり、図1と同一部分には同一符号を付している。
【0034】
LEDの発光効率が改善されると、同一光度の発光をするための順電流Iを少なくできる。このとき、図1に示す構成の定電流電源15を用いた場合、定電流電源15は必要以上の電流IをLED照明ランプ11に供給することになる。このため、LED照明ランプ11の各LEDユニットに設けられた定電流ドライバは、余剰の順電流Iを消費することとなり、発光に寄与しない電力損失が生じる。また、LED照明ランプ11の順電流が小さい場合、あるいはLED照明ランプ11を明るさ(Lux)の異なるLED照明ランプに交換したとき、LED照明ランプに応じて順電流が相違する。このように、順電流が異なるLED照明ランプを定電流電源15に接続した場合、発光に貢献しない電力損失が増加する。
【0035】
そこで、第2の実施形態は、LED照明ランプ11の順電流Iに応じて、定電流電源15の出力電流を調整可能とする。
【0036】
図4において、差動増幅器18の出力電圧は、可変電源20の出力電圧とともに差動増幅器21に供給される。この差動増幅器21は差動増幅器18の出力電圧と可変電源20との差電圧をPWM19に供給する。可変電源20の電圧は、例えば識別信号発生器(IDG)22、デコーダ23、スイッチ回路(SW)24を介して切替えられる。IDG22はLED照明ランプ11に設けられる。このIDG22は、例えば2ビットのディップスイッチにより構成され、このLED照明ランプ11の順方向電流に応じて例えば2ビットの識別信号を発生する。すなわち、LED照明ランプ11の順方向電流に応じてディップスイッチを予め設定しておく。この2ビットの識別信号により、4種類のLED照明ランプ11が有する順方向電流を設定できる。IDG22から出力される識別信号は、デコーダ23に供給される。このデコーダ23は識別信号をデコードし、スイッチ回路24を制御する。このスイッチ回路24により、可変電源20の出力電圧が切替えられる。
【0037】
差動増幅器21は、差動増幅器18の出力電圧と、LED照明ランプ11の順方向電流に応じて切替えられた可変電源20の出力電圧の差電圧を出力する。PWM19は、この差電圧に応じたパルス幅を有するパルス信号を出力する。このため、スイッチ回路15は、LED照明ランプ11を点灯するに必要且つ十分な電圧及び電流を発生する。
【0038】
上記第2の実施形態によれば、LED照明ランプ11の順方向電流に応じて可変電源20の出力電圧を切替え、この可変電源20の出力電圧と出力電流検出器17の出力電圧との差電圧に応じたパルス幅のパルス信号により、スイッチング回路15を制御している。このため、スイッチ回路15は、LED照明ランプ11を点灯するに必要且つ十分な電圧及び電流を発生することができ、余剰電流を抑えることができる。したがって、LED照明ランプ11の発光に寄与しない電流の消費を抑えることができるため、電力損失を低減することができる。
【0039】
しかも、LEDの順電流が小さい場合や、LED照明ランプを明るさの異なるLED照明ランプに交換したときにも、LED照明ランプを正常に点灯でき、且つ、電力損失を低減することができる。
【0040】
尚、第2の実施形態において、可変電源20はIDG22、デコーダ23、スイッチ回路24を用いて切替えた。しかし、これに限定されるものではない。
【0041】
例えばスイッチ回路24をメカニカルスイッチとし、LED照明ランプ11に、LED照明ランプ11の順電流の種類を示す例えば2ビットの突起を設ける。この突起によりスイッチ回路24の接触状態を切替えることにより、可変電源20の出力電圧を切替えるように構成することも可能である。このようにしても第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。しかも、この場合、特別な回路を必要としないため、回路構成を簡略化できる利点を有している。
【0042】
さらに、スイッチ回路24をメカニカルスイッチとし、このスイッチ回路24を例えば手動で切替えてもよい。すなわち、定電流電源15に接続されるLED照明ランプ11の順方向電流と可変電源20の電圧との関係を予め定めておき、LED照明ランプ11を定電流電源15に接続した際、可変電源20を接続したLED照明ランプ11に対応してスイッチ回路24を手動で切替え、可変電源20の出力電圧を設定する。このようにしても第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。しかも、この場合、特別な構成を必要としないため、回路構成を一層簡略化できる利点を有している。
【0043】
(第3の実施形態)
次に、LED照明ランプにおいて、各LEDユニットの順電圧のばらつきを低減することが可能なLEDユニットの構成方法について説明する。
【0044】
前述したように、例えばn個のLEDと電流制限抵抗が直列接続されたLEDユニットをm個並列接続してLED照明ランプを構成する場合において、LED個々の順電圧VのばらつきがΔViのとき、各LEDユニットの順電圧(n・V)のばらつき幅は、図5に示すように、n個のΔViの総和ΣΔVi(i=1→n)となる。
【0045】
LEDに電流を流すための点灯電圧は、順電圧が最高のLEDユニットの順電圧より高くなければならない。そのため、順電圧が最高のLEDユニット以外の順電圧はそれより低くなる。このため、そのLEDユニットは電流が増加する。この電流はLEDの最大許容電流以下でなければならない。
【0046】
また、このように、順電圧にばらつきを有するLEDユニットをm個並列接続して構成したLED照明ランプも同様にばらつきを有する。すなわち、全LEDの順電圧のばらつきの最大幅をΔVmaxとすると、LED照明ランプの順電圧のばらつきΣΔVi(i=1→n)は、図6に示すように、各LED照明ランプでは最大n・ΔVmaxのばらつきとなる。この最大の順電圧を見込んで、点灯電圧を設定しなければならない。各LED照明ランプの順電圧との差と点灯電流との積である電力も定電流ドライバで発熱し、発光に貢献しない電力損失となる。
【0047】
そこで、先ず、各LEDユニットの順電圧のばらつきを軽減するLEDの選択方法について説明する。
【0048】
(LEDユニットの構成方法)
図7に示すように、製造検査に合格した例えば1万個のLEDに対して、順電圧のばらつきΔVmaxをp等分割し、各分割に入るLEDの個数を測定して順電圧のばらつきの分布曲線を作成する。
【0049】
次に、分割ごとの発生率Piを求める。発生率Piの合計はΣPi=1である。
【0050】
次いで、各分割に属するLEDから各々n・Pi個を取出し、全体でn個(Σn・Pi=n)のLEDを選択し、これを直列接続する。
【0051】
このようにして、n個のLEDを直列接続したものの順電圧のばらつきは、ランダムにn個のLEDを選択した場合の順電圧のばらつきに対して1/pとなる。
【0052】
図8を参照して具体的な選択方法について説明する。
【0053】
図8は、製造ロット1万個のLEDから25個ずつLEDを選択する場合の方法を示している。これらLEDは順電圧(V)が3.2〜4.0Vの範囲にあり、順電圧のばらつきの最大幅ΔVmaxは0.8Vである。ΔVmaxを0.08Vずつ10等分(p=10)し、各順電圧の範囲内に分布するLEDの個数を求める。次いで、各個数より発生率Piを求める。この後、10個のばらつき範囲内から25個のLEDを選択する際、各ばらつき範囲内からのLEDの選択数n・Piを求める。n・Piの総和は25である。
【0054】
従来のように、ランダムにLEDを選択した場合におけるLEDユニットの順電圧のばらつきは
n・ΔVmax=25×0.8V=20V
となる。これに対して、本実施形態の場合、
n・ΔVmax/p=25×0.8/10V=2V
となる。
【0055】
具体的には、
従来の方法 : 80V〜100V(ばらつき20V)
実施形態の方法 : 86.96〜88.96V(ばらつき(2V))
となる。
【0056】
上記順電圧の最大値(88.96V)は、次のようにして求められる。
【0057】
Figure 2004319583
第3の実施形態によれば、上記のようにLEDを選択することにより、従来の場合に比べて、LEDユニットの順電圧のばらつきを1/10に低減することができる。したがって、各LEDユニットにおける電力損失を低減することが可能となる。
【0058】
(LED照明ランプの構成方法)
この場合、LEDの集合において、順電圧のばらつきの最大幅ΔVmaxをq等分割し、各分割に属するLEDを選別する。
【0059】
次いで、任意の分割に属するLEDからn×m個のLEDを選択してn個m列のLED照明ランプを構成する。
【0060】
このようにして、n個のLEDを直列接続したLEDユニットをm個並列接続して構成したLED照明ランプの順電圧のばらつきは、従来のようにランダムにLEDを選択して構成したLED照明ランプの順電圧のばらつきに対して1/qになる。
【0061】
具体的には、図8に示すように、順電圧のばらつきの最大幅ΔVmaxを10等分(q=10)とし、この内の例えば項1又は、項10からn×m個のLEDを選択してLED照明ランプを構成した。このようにして構成したLED照明ランプの順電圧のばらつきは、次に示すようである。
【0062】
Figure 2004319583
上記のように、項1、項10のいずれから選択した場合も、従来に比べてばらつきが1/10に低減した。したがって、この方法により構成したLED照明ランプによっても電力損失を低減することができる。
【0063】
尚、本発明は上記第1乃至第3の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変えない範囲において種々変形実施可能なことは勿論である。
【0064】
【発明の効果】
以上、詳述したように本発明によれば、LED以外の回路による電力損失を低減し、発光効率を向上することが可能なLED照明装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す回路図。
【図2】図1の一部の構成を示す回路図。
【図3】図1、図2の動作を説明するために示す図。
【図4】本発明の第2の実施形態を示す回路図。
【図5】本発明の第3の実施形態を説明するために示す図。
【図6】本発明の第3の実施形態を説明するために示す図。
【図7】本発明の第3の実施形態に係るLEDの選択方法を説明するために示す図。
【図8】本発明の第3の実施形態に係るLEDの選択方法を説明するために示す図。
【符号の説明】
11…LED照明ランプ、12…LEDユニット、13…LED、14…定電流ドライバ、15…定電流電源、16…スイッチング回路、17…出力電流検出器、Q1、Q2…トランジスタ、R1、R2…抵抗、C1…コンデンサ、20…可変電源、21…差動増幅器、22…識別信号発生器(IDG)、23…デコーダ、24…スイッチ回路(SW)。

Claims (4)

  1. n個(nは2以上の整数)のLEDと前記LEDに定電流を流す定電流ドライバが直列接続されたLEDユニットをm個(mは2以上の整数)並列接続して構成されたLED照明ランプと、
    前記LED照明ランプに電流を供給する定電流電源とを具備し、
    前記定電流電源の応答速度を前記定電流ドライバの応答速度より速く設定したことを特徴とするLED照明装置。
  2. n個(nは2以上の整数)のLEDと前記LEDに定電流を流す定電流ドライバが直列接続されたLEDユニットをm個(mは2以上の整数)並列接続して構成されたLED照明ランプと、
    前記LED照明ランプに電流を供給する定電流電源とを具備し、
    前記定電流電源は、
    交流電源の整流出力電圧をスイッチングして整流するスイッチング回路と、
    前記スイッチング回路の出力電流を検出する検出器と、
    前記検出器の出力電圧と基準電圧との差電圧を出力する差動増幅器と、
    前記差動増幅器の出力電圧に応じて前記スイッチング回路を制御する制御部とを有し、
    前記LED照明ランプの設定された点灯電流に応じて、前記基準電圧の電圧値を切替える切替え手段と
    を具備することを特徴とするLED照明装置。
  3. 前記LEDユニットは、複数のLEDの順電圧のばらつきの最大幅をp個に分割し、分割ごとの発生率Piを求め、各分割に属するLEDからn・Pi個のLEDを選択して構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載のLED照明装置。
  4. 前記LED照明ランプは、複数のLEDの順電圧のばらつきの最大幅をq個に分割し、任意の1つの分割に属するLEDからn×m個のLEDを選択して構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載のLED照明装置。
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