JP2011243325A - Led調光装置 - Google Patents

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JP2011243325A
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Eiki Yoshida
栄樹 吉田
Mitsutoshi Goto
光敏 後藤
Akio Fujita
暁夫 藤田
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Abstract

【課題】 位相制御電力波に同期したTTL入出力レベルのパルス信号を生成し、このパルス信号をLEDに供給することによって、応答性が良好でノイズによる輝度ムラやちらつき等を防止することのできるLED調光装置を提供することである。
【解決手段】 交流電源からの位相制御電力波を用いてLEDの調光を行うLED調光装置であって、前記位相制御電力波を全波整流した後、この全波整流波を平滑にスライスすることによってTTL入出力レベルに降圧させた第1パルス信号を生成し、該第1パルス信号のエッジを急峻にすることによって矩形状に整形された第2パルス信号を生成し、さらにこの第2パルス信号を積分した後矩形状の第0パルス信号を生成し、この第0パルス信号をLEDに供給することによって、前記位相制御電力波に同期した調光制御を行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、交流電力波から変換したパルス信号によって調光を制御するLED調光装置に関するものである。
近年、発光ダイオード(LED)を用いた光源が多く利用されつつある。例えば、電球、蛍光灯、ダウンライト、投光器、ディスプレイ照明装置、自動車の車内灯や前照灯などに採用されている。このようなLEDを用いた照明装置には、発光の明るさを可変することのできる調光機能を備えたものがある。この調光機能を実現する方法として、特許文献1には、交流電源の位相制御を行うことによってLEDの調光点灯させる技術が開示されている。さらに、特許文献2には、交流電力を位相制御させるための電力制御装置であるトライアックを用い、このトライアックから出力される制御信号がオフしている間はLEDを点灯させないように制御することで、簡易に調光を行うことのできる装置が開示されている。
特開平5−66718号公報 特開2004−296205号公報
上記特許文献1,2にあっては、トライアックによって位相制御された交流電力波を直流に整流させてLEDの調光制御を行うようになっているが、アナログ的な制御であるため、応答性が悪く、ノイズによる輝度ムラやちらつきが発生しやすいといった問題がある。
また、トライアック調光制御は一般的にLEDのチラツキの問題から、LEDの順方向定格電圧VFより僅かに高い出力レベル位置、すなわちAC電力波の出力電力が例えば10%程度まだ残った状態で、トライアックのボリューム回転を停止させてオフとしていた。したがって、ボリュームをオンさせてLEDを点灯開始した際に急に明るく見えてしまい、LEDのオン点灯からもっと徐々に明るさを増していくような演出性の高い(暗い状態から徐々に明るさを増す)制御ができないかといった要望を叶えることが出来なかった。
また、交流電力をパルスに変換したPWM制御によって調光制御を行うものにあっては、PWM制御を行わせるための制御回路や制御信号線が必要となり、従来の蛍光灯や白熱灯を用いた照明設備を変更しなければならないといった問題がある。
このように、従来の照明設備を変更せず、また、トライアックから出力される位相制御電力波と同期がとれ、且つロジック回路で信号処理が可能となるようなTTL入出力レベルでパルス化した信号を用い、さらにLEDの点灯時の明るさをより演出性の高い調光制御を可能にした調光装置がなかった。
そこで、本発明の目的は、位相制御電力波に同期したTTL入出力レベルのパルス信号を生成し、このパルス信号をLEDに供給することによって、応答性が良好でノイズによる輝度ムラやちらつき等を防止し、さらに調光開始時の演出性を向上した調光制御をすることのできるLEDの調光装置を提供することである。
上記課題を解決するに、本発明のLED調光装置は、交流電源から供給される電力を位相制御する電力制御部と、この電力制御部に接続されるLED駆動部との間に設けられるLED調光装置であって、前記電力制御部から出力される位相制御電力波を全波整流した後、この全波整流波を平滑にスライスして降圧させた第1パルス信号を生成する波形スライス手段と、前記第1駆動パルス信号の立上りエッジ及び立下りエッジを急峻にした矩形状の第2パルス信号を生成した後、この第2パルス信号を積分し、さらに矩形状の第0パルス信号を生成する波形整形手段とを備え、前記第0パルス信号を前記LED駆動部に印加することによって、前記位相制御電力波に同期したLEDの調光制御を行うことを特徴とする。
本発明に係るLED調光装置によれば、トライアックによる調光開始時の演出性を向上することにより、点灯時の明るさを薄暗い状態から徐々に明く制御することが可能となる。
また、位相制御を行う電力制御部にそのまま直結することができると共に、前記電力制御部から出力される電力波に同期したTTL入出力レベルのパルス信号によってLEDの調光制御を行うため、ちらつきのない連続した調光操作が可能となる。
さらに、前記電力波から生成されたパルス信号に対して、所定のオン/オフ周期にスイッチングさせたパルス信号を用いてLEDを駆動させるため、消費電力を最小限に抑えつつ、LEDの駆動能力を最大限に高めることができる。
本発明に係るLEDの調光装置のブロック図である。 出力電力80%近傍での各部の出力波形を示す図である。 出力電力10%近傍での各部の出力波形を示す図である。 積分回路及び第2波形整形部の回路図である。 本発明に係るLED調光装置の点灯開始時近傍の動作概念説明図である。 パルス制御部の構成を示すブロック図である。 充放電部の回路図である。 パルス制御部の動作を示すタイミングチャートである。 充放電の動作を示す波形図である。
本発明に係るLEDの調光装置の実施形態を詳細に説明する前に、図5の本発明の動作概念説明図を用いて、トライアックによる調光開始時の演出性を向上した点灯時の明るさを薄暗い状態から徐々に明く制御する動作概念について説明する。図5において、横軸はトライアックのボリューム回転角を、縦軸はAC電力波の出力電力を示す。直線Nは原点A0と点A2を結ぶ直線で、LEDのチラツキを防止するために、ボリュームの回転スタート位置を直線Nの途中であるA1点で規制され、A2点で回転終点とした従来調光装置の調光制御動作を示す。したがって、従来装置のLED点灯状態は、ボリュームの回転スタート時点である回転角VR0では出力電力OP1で急に明るく見え、ボリュームの回転角を増すに従って回転角VRmax(直線NのA2点で、出力電力はOP2)までほぼ直線的に増加し、明るさも比例して増加していく。本発明はこのボリューム回転角スタート時点VR0のA1点における出力電力OP1(残り出力電力)に着目し、ボリューム回転角VR0での残り出力電力OP1をゼロにすることによるB0点とA2点を結ぶ直線Mとすれば、ボリューム回転角スタート時点VR0からほとんどゼロ点灯から始まる直線Mに沿った直線的調光制御が可能であることが分かる。すなわち、従来におけるトライアック調光は、ボリューム回転開始時点VR0では既に出力電力OP1からはじまる直線Nに沿って変化するため、急に明るくなるが、本発明に係るトライアック調光では、ボリューム回転開始点VR0ではほとんど出力電力が生じていないB0点からスタートする直線Mに沿った調光制御が行われるため、暗い状態から徐々に明るくなる。
以下、添付図面に基づいて本発明に係るLEDの調光装置の実施形態を詳細に説明する。図1はLEDの調光装置のブロック図を示したものである。図2、図3はAC出力波形から各部において生成されるそれぞれの出力波形を示したものであり、図2は出力電力が80%近傍時を、図3は出力電力が10%近傍(トライアックのボリュームの回転スタート位置VR0)時をそれぞれ示したものである。図4は各回路部の詳細回路図である。
このLED調光装置11は、AC電源12の交流波A1をトライアック13によって出力される位相制御電力波(以下、電力波という)A2に位相制御させて入力させるための入力端子部16と、LED15が接続されるLED駆動部14に駆動信号を出力するための出力端子部17と、前記入力端子部16から取り込まれた電力波A2を全波整流した後、この全波整流波A3を平滑にスライスして降圧させた第1パルス信号P1を生成する波形スライス手段(波形スライス部)18と、前記第1パルス信号P1の立上りエッジ及び立下りエッジを急峻にした矩形状の第2パルス信号P2を第1波形整形部26にて生成した後、この第2パルス信号P2を積分する積分回路40を介し第2波形整形部41にて第0パルス信号P0を生成する波形整形手段(波形整形部)19とを基本構成として備えている。
前記入力端子部16は、AC電源12から供給される交流波A1からトライアック13によって位相制御された電力波A2を印加するための二極の入力端子を有し、前記出力端子部17は、LED15のアノード側及びカソード側にパルス状の信号を出力する二極の出力端子を有している。
前記波形スライス部18は、前記入力端子部16を介して入力される電力波を全波整流する全波整流部22と、全波整流された電力波の力率を改善するとともに、平滑化する平滑部23と、この平滑部23の出力側に接続され、トライアック調光器を安定動作させるための抵抗素子、半導体素子からなるブリーダ部24と、このブリーダ部24と並列に接続され、平滑化された電力波を薄くスライスするスライス部25とを備える。前記スライス部25を通した電力波は、2〜7V程度に降圧された台形状の第1パルス信号P1となって出力される。
前記波形整形部19は、ヒステリシス特性を有したシュミットトリガ回路からなる第1波形整形部26と、この第1波形整形部26に対して電圧を補助的に供給する補助電源部27と、CR回路を含む積分回路40と、この積分回路40に直結したシュミットトリガ回路からなる第2波形整形部41とを備えて構成されている。前記波形スライス部18によってスライスされた第1パルス信号P1は、波形整形部19によって立上りエッジ及び立下りエッジが略直角となるように急峻に整形された方形状の第2パルス信号P2として積分回路40に出力される。また、この第2パルス信号P2は、補助電源部27によって、ロジック回路の安定動作保証電圧である4.75〜5.25VのTTL入出力レベル電圧を保持する。
積分回路40は図4(a)に示したように、抵抗R3とコンデンサC3を直列につなぎ入力した第2パルス信号P2の時間積分を出力する。本実施例では、抵抗R3は22kΩ、コンデンサC3は0.1μF、制限抵抗R4は1kΩに設定されており、LED15の点灯開始段階での不安定なパルス(不連続発振)をキャンセルするために、第2パルス信号P2のオンデューティ10%以下で有効で、且つ10%を超えるオンデューティに対しては無効となるように積分回路40は構成されている。
第2波形整形部41は図4(b)に示したように、第1波形整形部26と同様ヒステリシス特性を有したシュミットトリガ回路から構成されている。即ち、正論理NAND41aと負論理NAND41bが直列接続されており、LED15の順方向定格電圧VFのオン電圧とオフ電圧とに一定の幅を持たせることができる。これにより、オン/オフの境の電圧をキャンセル(オフセット)することでLED15のオンとオフ(点灯と不点灯)間の不安定なチラツキを無くした制御が可能となる。
このように、波形整形部19に、第1波形整形部26の後段に積分回路40と第2の波形整形部41を構成したため、第1波形整形部26からの第2パルス信号P2(第1パルス信号P1と同様2〜7V程度)は、例えばLED15のVFが3.5VのLEDを使用した場合、第2波形整形部41のシュミットトリガのオン閾値を3Vに、オフ閾値を1.8V近傍に設定しておけば、前述の図5で説明したように、ボリューム回転角のスタート時点VR0での出力電力OP1をゼロに近づけた第0パルス信号P0として第2波形整形部41から出力することが出来る。この状態の各部の出力波形を図3に示す。ボリューム回転角のスタート時点VR0から徐々にボリュームの回転角を上げて行くと、図5の直線Mに沿って第0パルス信号P0が変化していき、LED15は薄暗い状態で点灯を開始し、ボリュームの回転に比例して徐々に明るくなって行く。第2パルス信号P2のオンデューティ10%を超える範囲では、一例として図2に示したように、出力電力80%近傍では、積分回路40の抵抗R3とコンデンサC3によるCR容量により、この積分回路40の影響を受けなくなるため、パルスP2がスルー状態で通過し、第0パルス信号P0は第2パルス信号P2とほぼ同じ信号波形となる。なお、本実施例では第2パルス信号P2のオンデューティを10%として説明したが、オンデューティ比はこれに限定されるものではなく、適宜選定できるものである。
前記平滑部23から供給される電源電圧Vccと前記第0パルス信号P0を出力端子部17に直接供給することによって、LED駆動部14に接続されているLED15をトライアック13で位相制御される電力波に同期させた状態で調光制御させることができる。
すなわち、電源をONした後、AC電源から供給されるAC電力波A1をトライアックによって位相制御された電力波A2に変換した後、この電力波A2を全波整流した全波整流波A3を生成する。前記全波整流された電力波A3の波高部分を平滑にスライスして、3.7V〜7Vの電圧レベルに降圧させた第1パルス信号P1を生成する。次に、第1波形整形部26によって前記第1パルス信号P1の立上がりエッジ及び立下がりエッジを急峻にして矩形波に整形した第2パルス信号P2を生成する。この第2パルス信号P2は、TTLロジックの動作保証が可能な4.75V〜5.25Vの電圧値に調整された後、
積分回路40によって積分され、更に第2波形整形部41によって矩形波に整形した第0パルス信号P0をそのままLED15に供給する。これによって、前記電力波A3に同期したノイズの少ないパルス波で、暗い段階から徐々に明るく演出された調光制御を行うことができる。
また、前記波形整形部19の後段にLEDを最適且つ省電力で駆動させるためのパルス制御手段(パルス制御部)20や充放電部21が設けられており、LED固有のピーク電流値(IP)で駆動するIPパルス調光モードや前記IPによるパルス波を所定のデューティ比で細かくオン/オフさせて駆動する省電力IPパルス調光モードが実現できる。
前記パルス制御部20は、図6に示すように、定電流パルス駆動部31と負荷容量検出部32とからなる。前記定電流パルス駆動部31は、LED駆動部14に接続されるLED15のピーク電流値(IP)を設定する電流値設定手段(レジスタ部)28と、前記第0パルス信号P0から前記IPを最大振幅とする第1のオン/オフ周期による第3パルス信号P3を生成する第1スイッチング駆動手段(第1SW部)29と、前記第3パルス信号P3を更にスイッチングさせることで、パルスの最大振幅が前記IPとなるように、且つオン期間及びオフ期間のデューティ比を可変とした第2のオン/オフ周期による第4パルス信号P4を生成する第2スイッチング駆動手段(第2SW部)30と、電流制御部33とを備えて構成されている。
前記レジスタ部28は、前記波形整形部19を経て出力される第0パルス信号P0を最大振幅で駆動させるためのIPが設定される。このIPは、駆動するLED15の定格電圧値VFを基準として、絶対最大定格電流値(IPmax)に所定の係数kを乗算することによって得られる。前記係数kは発光量を規定するものであり、例えば、0.9に設定すればIPmax近傍での高輝度発光が得られる。この係数kは1を超えない範囲(0<k<1)であれば任意に設定することができ、この設定によってLED15の発光量を調整することができる。なお、この係数kの設定は、LED調光装置の外部端子(図示せず)に接続される可変抵抗、トリマーあるいはディップスイッチなどの調整デバイスによって外部から設定することができる。
また、IPを設定する手段として、レジスタ部28内に定格電流値参照テーブル(VF−IFテーブル)や絶対最大定格電流値参照テーブル(IF−IPmaxテーブル)を記憶させておき、これらの参照テーブルを基にしたプログラム処理によって算出させることもできる。
ここで、定格電圧値VFとは、前記LED駆動部14に接続される各LED15を安定した状態で一定の明るさに発光させることが可能な電圧値であり、定格電流値IFは、そのときにLED15を流れる値である。また、絶対最大定格電流値IPmaxとは、LED15の動作を一定の条件の下で保証し得る最大許容値であり、この値を超えれば素子の破壊につながるため、短時間であっても越えないように規定されている値である。これに対して、IPとは、前記定格電流値IF以上且つ絶対最大定格電流値IPmaxを超えない範囲(IF≦IP<IPmax)をいい、この範囲を維持するようにパルス駆動制御される。なお、前記定格電圧値VF及び定格電流値IFは、LEDの接続個数や接続形態あるいは設定する明るさに応じて変動する。
前記第1SW部29は、第1SW素子Q1と、この第1SW素子Q1をスイッチング駆動させる第1ドライブ回路を有し、第2SW部30は、第2SW素子Q2と、この第2SW素子Q2をスイッチング駆動させる第2ドライブ回路35を有している。定電流制御部33は、出力端子部17側に流れる電流値I1を常時監視して常に一定供給するように制御される。この定電流制御部33には昇降圧コンバータ(図示せず)を備え、LED駆動部14に流れる電流値I1の増減分を補うように電流レベルを増減させる。これによって、一定の電流レベルを維持している。第1SW素子Q1は、第1のオン/オフ周期T1からなる第3パルス信号P3を生成するためのもので、第2波形整形部41から出力される第0パルス信号P0を第1ドライブ回路34によって所定のタイミングでスイッチングさせることで、オン期間とオフ期間の比率(デューティ)を設定する。前記第1のオン/オフ周期T1は、200Hz程度となるように制御される。また、デューティは、LED15が有する定格輝度となるように制御されるが、オン期間を50%程度又はそれ以下となるように設定することで、発熱量や消費電力を低減させることができる。本実施形態では、オン期間を10%、オフ期間を90%となるようにデューティを設定した。
第2SW素子Q2は、第2のオン/オフ周期T2からなる第4パルス信号P4を生成するためのもので、前記第1SW素子Q1がオンしている間で動作可能となっている。この第2SW素子Q2は、第2ドライブ回路35を介して高速にスイッチングされる。このスイッチングによって、第2のオン/オフ周期T2は300kHzで、デューティ比はオン期間が10%、オフ期間が90%となるように制御される。
上記パルス制御部20は、図7に示すように、前記出力端子部17に接続される出力側にインダクタンス(コイル)L1とキャパシタンス(コンデンサ)C1,C2とによる充放電部21が設けられている。この充放電部21では、第1及び第2のSW素子Q1,Q2がオンする度にLED15に流れる電流がコンデンサC2にも充電される。そして、第1及び第2のSW素子Q1,Q2がオフになっている間にコンデンサC2に充電された電荷が放電してLED駆動部14に電流が流れる。これによって、第1及び第2のSW素子Q1,Q2のスイッチングによるそれぞれのオン期間だけでなくオフ期間においてもLEDには電流を一定量供給し続けることができる。このため、駆動電流は間欠的な方形波状のパルスでありながらLEDには一定の電流が連続して流れるため、発光輝度を一定に維持することができるとともに、消費電力を低減させることが可能となる。なお、コイルL1とコンデンサC1は、第2SW素子Q2がオンすることによってLED15に流れるピーク電流値IPを平滑化するために設けられる。
また、前記充放電部21には、保護回路39が設けられる。この保護回路39は、コンデンサC2への充電電流を制限するための制限抵抗R2と、放電電流をバイパスするための整流素子(ダイオード)D1とからなっており、出力端子部17がオープンの状態やLED調光装置11の主電源がオンの状態でLED駆動部14に接続する際に過電流が流れるのを防止することができる。この保護回路39によれば、第2SW素子Q2のスイッチングによって生じる第4パルス信号P4のオン期間において、コンデンサC1及びコイルL1によるピーク電流値IPの平滑化と同時にコンデンサC2への充電が開始され、LED17が点灯する。このとき、制限抵抗R2は、コンデンサC2への突入電流の防止と充電電流を制限する働きをする。そして、前記第4パルス信号P4のオフ期間に移行した際には、コンデンサC2に充電された電荷がダイオードD1を介して出力端子部に放電することでLED15の点灯が持続することになる。
負荷容量検出部32は、図6に示したように、電流検出素子R1、RC積分回路36、差動増幅器37を備える。電流検出素子R1は、高精度のシャント抵抗が用いられ、前記第2SW素子Q2のスイッチングによってLED15を流れる電流を検出する。RC積分回路36では、前記電流検出素子R1によって検出された検出電流を第2SW素子Q2のオン/オフ周期によって積分した積分波形を生成する。差動増幅器37は、前記RC積分回路36による積分波形信号と基準電圧源38との差分をとって増幅した検出電圧V1を出力する。この検出電圧V1は定電流制御部33に送られる。
図8に示すように、第3パルス信号P3は、第0パルス信号P0によってパルス幅変調された連続した第1のオン/オフ周期T1からなっており、電流が流れる期間(オン期間)と電流が流れない(オフ期間)を連続して繰り返す。第1のオン/オフ周期T1は、一例として、約200Hz、デューティ比はオン期間が1に対してオフ期間が9となるように設定される。前記T1は、LED15の駆動能力に応じて適宜設定される。
前記第3パルス信号P3は、第1のオン期間の中で高速にスイッチングさせることで、さらに電流が流れる期間を細かく断続させた第2のオン/オフ周期T2からなる方形状の発光駆動信号(第4パルス信号)P4が生成される。第2のオン/オフ周期T2は、前述したT1の条件の下では、一例として、約300kHz、デューティ比は第3パルス信号P3と同様にオン期間が1に対してオフ期間が9となるように設定される。この第4パルス信号P4は、前記第3パルス信号P3と同様にLED15の種類や数等の駆動能力に応じて設定されたピーク電流値IPによる振幅幅で制御されて出力される。
また、図9に示すように、前記第4パルスP4は、RC積分回路36を通すことによって、第2のオン/オフ周期T2で充放電を繰り返す三角波状の発光駆動波形W2として出力される。さらに、この発光駆動波形W2から第1のオン/オフ周期T1で充放電を繰り返す三角波状の発光周期波形W1を生成する。このように生成されたピーク電流値IPを最大振幅幅とする発光周期波形W1を出力端子部に接続されているLED15に印加することによって、消費電力を抑えつつ、高効率でLED15を連続的に安定した状態で発光駆動させることができる。
次に、上記LED調光装置11の省電力IP駆動モードにおける操作手順について説明する。出力端子部17にLED駆動部14を接続した後、主電源を立ち上げてオンにする。この主電源のオンによって、入力端子部16にトライアック13からの電力波が入力され、この電力波が波形スライス部18及び波形整形部19を介してTTL入出力レベルの第0パルス信号P0が生成される。この第0パルス信号P0をパルス制御部20に入力することで、定電流パルス駆動部31内の第2SW素子Q2を閉じ、第1SW素子Q1をONにする。
次に、設定されたピーク電流値IPに基づいて、第2SW素子Q2を所定のタイミングでオン/オフにスイッチングさせる。このスイッチングによって、前記出力端子部17には、LED15の発光周期を決める第3パルス信号P3中でさらに高速にスイッチングされた第4パルス信号P4によって生成された発光駆動波形W2が印加されることになる。この発光駆動波形W2は、オン期間とオフ期間を周期的に繰り返す方形パルス波を基にしてRC積分された三角波であるため、全体的な消費電力や発熱を抑えつつ、発光輝度を高いレベルで維持した状態でLEDを連続駆動させることが可能となる。
また、前記LED15は、外部からの制御信号(図示せず)によって、定電流パルス駆動部31内の第1SW素子Q1及び第2SW素子Q2がオンする幅(デューティ)を制御したり、RC積分回路36のRC時定数や充放電部21内のキャパシタンス容量などを調整したりすることによって、発光量や発光輝度等の調整が可能である。
上記パルス制御部20によれば、出力端子部17に接続されるLEDの特性や個数に応じた定電流をLED駆動部に対して連続的に供給するのではなく、ピーク電流値IPのオン/オフが変化するパルス信号を高速にスイッチングすることでLEDを発光制御する。このため、LEDの発光レベルを一定に維持した状態で、発熱及びこの発熱に伴う消費電力の低減化が図られるといった有利な効果を奏する。
LEDの特性としては、順方向の定格電圧値VFが温度の上昇によって低下する傾向にあるため、従来の一般的な定電流源からの出力電圧が一定であると、出力端子部に流れる電流が増し、それに伴って前記定格電圧値VFがさらに低下するといった問題があったが、前述したように、定電流パルス駆動部によって、LEDへの通電時間を間欠的にスイッチングさせることで、温度上昇の低減とともに、VFの変動を抑制する効果も得られる。
前記出力端子部17に接続されるLEDは1個から駆動可能であり、複数接続される場合は、直列や並列あるいは直列並列が混在したものであってもよい。なお、本実施形態では、LEDの調光を目的としたが、LEDには限定されず、パルス状の定電流信号で駆動可能な各種モータ、電磁弁コイル、アクチュエータ等の誘導性負荷の駆動レベル調整用途にも応用が可能である。
11 LED調光装置
12 AC電源
13 トライアック(電力制御部)
14 LED駆動部
15 LED
16 入力端子部
17 出力端子部
18 波形スライス部
19 波形整形部
20 パルス制御部
21 充放電部
22 全波整流部
23 平滑部
24 ブリーダ部
25 スライス部
26 第1波形整形部
27 補助電源部
28 レジスタ部
29 第1SW部
30 第2SW部
31 定電流パルス駆動部
32 負荷容量検出部
33 定電流制御部
34 第1ドライブ回路
35 第2ドライブ回路
36 RC積分回路
37 差動増幅器
38 基準電圧源
39 保護回路
40 積分回路
41 第2波形整形部
Q1 第1SW素子
Q2 第2SW素子
R1, R3 電流検出素子
R2, R4 制限抵抗
C1,C2, C3 コンデンサ(キャパシタンス)
L1 コイル(インダクタンス)
D1 ダイオード
P1 第1駆動パルス
P2 第2駆動パルス
P0 第0駆動パルス
T1 第1のオン/オフ周期
T2 第2のオン/オフ周期
W1 発光周期波形
W2 発光駆動波形
V1 検出電圧
VF 定格電圧値
IP ピーク電流値
IF 定格電流値
IPmax 絶対最大定格電流値

Claims (7)

  1. 交流電源から供給される電力を位相制御する電力制御部と、この電力制御部に接続されるLED駆動部との間に設けられるLED調光装置であって、
    前記電力制御部から出力される位相制御電力波を全波整流した後、この全波整流波を平滑にスライスして降圧させた第1パルス信号を生成する波形スライス手段と、
    前記第1駆動パルス信号の立上りエッジ及び立下りエッジを急峻にした矩形状の第2パルス信号を生成した後、この第2パルス信号を積分し、さらに矩形状の第0パルス信号を生成する波形整形手段とを備え、
    前記第0パルス信号を前記LED駆動部に印加することによって、前記位相制御電力波に同期したLEDの調光制御を行うことを特徴とするLED調光装置。
  2. 前記LED駆動部に接続されるLEDのピーク電流値を設定する電流値設定手段と、
    前記第0パルス信号から前記ピーク電流値を最大振幅とする第1のオン/オフ周期による第3パルス信号を生成する第1スイッチング駆動手段とを備え、
    前記第3パルス信号を前記LED駆動部に印加する請求項1に記載のLED調光装置。
  3. 前記第3パルス信号を更にスイッチングさせることで、パルスの最大振幅が前記ピーク電流値となるように、且つオン期間及びオフ期間のデューティ比を可変とした第2のオン/オフ周期による第4パルス信号を生成する第2スイッチング駆動手段とを備え、
    前記第4パルス信号を前記LED駆動部に印加する請求項1又は2に記載のLED調光装置。
  4. 前記第1パルス信号は2V〜7Vの範囲で降圧され、前記第2パルス信号は4.75V〜5.25Vの範囲で出力調整される請求項1に記載のLED調光装置。
  5. 前記ピーク電流値は、前記LED駆動部に接続されるLEDを定常に駆動するための定格電流値と、LEDの動作保障の限界を定めた絶対最大定格電流値との間で設定される請求項2に記載のLED調光装置。
  6. 前記LED駆動部が接続される出力側にキャパシタンス及びインダクタンスからなる充放電回路を備え、最大振幅が前記ピーク電流値となるように駆動される第3パルス信号及び第4パルス信号のオン期間で充電してオフ期間で放電させることによって、前記LED駆動部側に前記充放電によるパルス信号で駆動された電流を印加する請求項1乃至3のいずれかに記載のLED調光装置。
  7. 前記充放電回路には、前記キャパシタンスへの充電電流を阻止あるいは制限させるための制限抵抗及びLED駆動部に向けて整流させるためのダイオードからなる保護回路が設けられる請求項7に記載のLED調光装置。
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